JP2000094563A - 長尺テ−プ状の機能製品形成用材料およびその使用方法 - Google Patents

長尺テ−プ状の機能製品形成用材料およびその使用方法

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JP2000094563A
JP2000094563A JP10267978A JP26797898A JP2000094563A JP 2000094563 A JP2000094563 A JP 2000094563A JP 10267978 A JP10267978 A JP 10267978A JP 26797898 A JP26797898 A JP 26797898A JP 2000094563 A JP2000094563 A JP 2000094563A
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shaped
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Hiroshi Inoue
浩 井上
Seiichiro Takabayashi
誠一郎 高林
Takuji Takahashi
卓二 高橋
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱体に装着が容易で密着性が良いテ−プ
状またはスパイラル状の機能製品を容易に得られ、運搬
や取り扱いが簡単でその接着機能の低下のほとんどない
接着剤付きテ−プを提供する。 【解決手段】 積層体の一方の層を形成する耐熱性樹脂
テ−プA、中間層を形成する接着剤層および他方の層を
形成する耐熱性樹脂テ−プBの構成を有する積層体の耐
熱性樹脂テ−プAと耐熱性樹脂テ−プBとの間に、長手
方向にテ−プ状機能部材が一体として設けられているテ
−プ状またはスパイラル管状の機能製品を与える、該接
着剤が低圧力で圧着できて吸水率が2%以下でありリ−
ルまたは支管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品形成用材
料に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体製造装置
や分析機器などのパイプの加熱や温度制御などの目的に
使用できる機能製品用のリ−ルまたは支管に巻いた長尺
テ−プ状の機能製品形成用材料に関し、詳しくは積層体
の一方の層を形成する耐熱性樹脂製テ−プAと他方の層
を形成する耐熱性樹脂製テ−プBとの間に機能部材が接
着剤によって積層一体化されてなる機能製品用の、リ−
ルまたは支管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品形成用材
料に関する。この発明のリ−ルまたは支管に巻いた長尺
テ−プ状の機能製品形成用材料は、リ−ルまたは支管に
巻き付けられており長尺であるため、取り扱いが容易で
あり、機能製品を製造する上での効率が良く、またリ−
ルまたは支管に巻き付ける際に剥離フィルムを使用しな
くても多層に巻き付けることができ運搬中ごみなどの接
着剤層への付着を防止できるため、巻き戻して所定(所
望)の長さに切断することによって高品質の機能製品を
生産性良く製造することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、液体クロマトグラフ装置あるいは
質量分析装置などの分析機器におけるパイプや医療用機
器における薬液等の搬送路を構成するパイプへの搬送対
象物質の凝固や付着を防止するためにパイプを加熱して
保温することが必要である。このような場合、例えば、
リボンヒ−タ−のような可撓性の面状発熱体を帯状にし
てパイプに巻きつけることが一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のパイプ
へのリボンヒ−タ−の巻き付けは密着性が悪く、熱効率
も低い。この発明の目的は、パイプなどの被加熱体に巻
き付けて装着することが容易で密着性が良く熱効率が良
好あるいは温度制御が可能であるテ−プ状やスパイラル
状の機能製品を容易に得られ、運搬や取り扱いが簡単で
その間に接着機能の低下がほとんどない接着剤付きのテ
−プ材料を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、積層体(テ
−プ状またはスパイラル管状)の一方の層を形成する耐
熱性樹脂製テ−プA、中間層を形成する接着剤および他
方の層を形成する耐熱性樹脂製テ−プBの構成を有する
積層体の上記耐熱性樹脂製テ−プAと上記耐熱性樹脂製
テ−プBとの間に、上記積層体の長手方向にテ−プ状機
能部材が一体として設けられているテ−プ状またはスパ
イラル管状の機能製品を構成するための片面に接着剤層
を設けた耐熱性樹脂製テ−プを与える、該接着剤が低圧
力で圧着できて吸水率が2%以下でありリ−ルまたは支
管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品形成用材料、及び前
記のリ−ルまたは支管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品
形成用材料を所定の長さに切断し、テ−プ状またはスパ
イラル管状の機能製品を製造するために使用するテ−プ
状の機能製品形成用材料の使用方法に関する。
【0005】この発明における前記機能部材としては、
例えば、加熱あるいは温度制御の機能(あるいはそれら
の関連機能)を発揮する部材を挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。この明細書におい
て、吸水率とは機能製品形成用材料について室温(23
℃、50%RH、24時間)で測定し、次の計算式によ
って得た値を意味する。 吸水率=〔(B−A)/A〕×100(%) A:120℃×20分乾燥した後の重量 B:23℃、50%RHで24時間放置した後の重量
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい態様を列
記する。 1)耐熱性樹脂製テ−プAおよび耐熱性樹脂製テ−プB
がそれぞれ厚さ10−200μmである長尺テ−プ状の
機能製品形成用材料。 2)接着剤が10kg/cm2 以下の圧力で圧着できる
長尺テ−プ状の機能製品形成用材料。 3)耐熱性樹脂製テ−プが、芳香族ポリイミドフィルム
製である長尺テ−プ状の機能製品形成用材料。
【0007】以下、この発明について、図面も参考にし
て詳しく説明する。図1は、この発明のリ−ルまたは支
管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品形成用材料の一例の
断面図である。図2は、この発明のリ−ルまたは支管に
巻いた長尺テ−プ状の機能製品形成材料を所定の長さに
切断して使用した、テ−プ状またはスパイラル管状の機
能製品の一例の断面図である。
【0008】図1において、リ−ルまたは支管に巻いた
長尺テ−プ状の機能製品形成材料1は、テ−プ状または
スパイラル管状の積層体の一方の層を形成する耐熱性樹
脂製テ−プ2の片面に接着剤3を設けた、該接着剤が低
圧力で圧着できて吸水率が2%以下である。図2におい
て、テ−プ状またはスパイラル管状の機能製品10は、
テ−プ状またはスパイラル管状の積層体の一方の層を形
成する耐熱性樹脂製テ−プAである2、中間層を形成す
る接着剤3(耐熱性樹脂製テ−プAに接する接着剤3a
と耐熱性樹脂製テ−プBに接する接着剤3bとからな
る。)および他方の層を形成する耐熱性樹脂製テ−プB
である4の構成を有する積層体の上記耐熱性樹脂製テ−
プAと上記耐熱性樹脂製テ−プBとの間に、上記積層体
の長手方向にテ−プ状機能部材5が一体として設けられ
ている。
【0009】この発明のリ−ルまたは支管に巻いた長尺
テ−プ状の機能製品形成材料である接着剤付き耐熱性樹
脂製テ−プは、耐熱性樹脂製テ−プの片面に耐熱性接着
剤を設けた、該接着剤が低圧力で圧着できて該機能製品
形成用材料の吸水率が2%以下、好ましくは1.8%以
下、特に0.1−1.8%であるので、被加熱体などの
パイプに密着容易で、しかも製造時に高温に加熱されて
も発泡などが生じずテ−プ状またはスパイラル管状の機
能製品を容易に得ることができるのである。
【0010】この発明のリ−ルまたは支管に巻いた長尺
テ−プ状の機能製品形成材料である接着剤付き耐熱性樹
脂製テ−プは、テ−プ状またはスパイラル状の機能製
品、例えばスパイラル管状ヒ−タ−に適用すると、次の
ような効果が得られる。すなわち、被加熱体であるパイ
プのまわりに挿入可能なまでに押し拡げて、被加熱体を
スパイラル管状ヒ−タ−などの機能製品間に挿入し、次
いで、被加熱体をその状態に維持したままでスパイラル
管状ヒ−タ−を回転させ、この回転につれて被加熱体が
スパイラル管状ヒ−タ−内に取り込まれるので、管状ヒ
−タ−の軸方向に回転させるだけで比較的簡単・迅速に
被加熱体にスパイラル管状ヒ−タ−を装着することがで
き、しかも装着した後はスパイラル管状ヒ−タ−は元の
形状に復帰するから、被加熱体に均等にかつ整然と装着
することができる。従って、例えば被加熱体の両端部が
大型の装置等に接続されて自由度がほとんどない場合で
も、比較的容易にかつ迅速に被加熱体に巻きつけること
ができる。また、スパイラル管状ヒ−タ−の径を任意に
設定できるため、自由度の少ない被加熱体だけでなく自
由度の大きい被加熱体であっても、また径の大小にも制
限を受けることなく、棒またはパイプ状であれば任意の
被加熱体に適用できるのである。また、テ−プ状機能製
品、例えばテ−プ状温度制御材も、温度制御するパイプ
に密着して巻き付けることができるため、測定領域が点
(あるいは線)から面になり温度制御が高精度になる。
【0011】前記のテ−プ状またはスパイラル状の機能
製品、例えばスパイラル管状ヒ−タ−は、この発明のリ
−ルまたは支管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品形成材
料である接着剤付き耐熱性樹脂製テ−プAおよびBから
それぞれ巻き戻して、内側層となる接着剤付きの耐熱性
樹脂製テ−プAを接着剤を外側にして金属製、例えばス
テンレス等の耐熱性の棒またはパイプなどの長尺の形状
付与部材にスパイラル状に巻き付けて固定し、その上
に、好適にはそのほぼ中央にテ−プ状機能部材、例えば
平面状抵抗体(金属)を巻き付けるとともに端を切断し
て固定し、さらにその上に外側層となる接着剤付きの耐
熱性高分子テ−プBを接着剤を内側にしてスパイラル状
に重ねて巻き付けるとともに端を切断して(予め切断し
てあってもよい)固定し、接着剤が粘着剤からなる場合
には室温で積層体に圧力を加えることによって、接着剤
が熱硬化性接着剤の場合にはBステ−ジの段階でテ−プ
の内側層と外側層とを重ねたまま加圧下に硬化温度以上
の温度に加熱して、接着剤を硬化して積層一体化させ
て、また接着剤が熱可塑性接着剤の場合にはテ−プの内
側層と外側層とを重ねたまま積層体に力を加えてガラス
転移温度あるいは融点以上の温度に加熱した後冷却して
接着剤を硬化して積層一体化させた後、いずれの場合も
スパイラル状の積層体を長尺の形状付与部材から外して
得られる。この積層体は、耐熱性樹脂製テ−プA/接着
剤/加熱または温度制御用のテ−プ状機能部材/接着剤
/耐熱性樹脂製テ−プBの構成を有している。前記の各
接着剤を用いて積層一体化する場合の加圧条件は、10
kg/cm2以下程度の圧力が好ましい。
【0012】前記のようにして得られるスパイラル管状
ヒ−タ−は、使用温度で、例えば100℃程度以上の高
温に加熱した環境下においても、また被加熱体に装着し
た後もほとんどスパイラル状の外径などの形状や均等・
整然さに変化がなく形状保持される。
【0013】この発明におけるテ−プ状またはスパイラ
ル状の機能製品の層を形成する耐熱性樹脂製テ−プAお
よび耐熱性樹脂製テ−プBとしては、ガラス転移温度あ
るいは融点が180℃以上である芳香族ポリイミドある
いは芳香族ポリアミドからなり、好適には厚みが10−
200μm、幅が3−50mmのテ−プ状フィルムが使
用される。特に、引張弾性率が200−1400kg/
mm2 である芳香族ポリイドフィルムあるいは芳香族ポ
リアミドフィルムが好適に使用される。そのなかでも、
特に芳香族ポリイミドフィルムが好適に使用される。前
記耐熱性樹脂製テ−プAおよび耐熱性樹脂製テ−プBと
して次の式で規定される剛性(kg)が0.2kg程度
以上、特に0.2程度以上で25kg程度以下であり、
厚みが10−200μmであるテ−プが好ましい。特に
機能製品がスパイラル管状である場合、耐熱性樹脂製テ
−プAおよび耐熱性樹脂製テ−プBとして次の式で規定
される剛性(kg)が0.8kg以上、特に1kg以上
で25kg以下であり、厚みが10−200μmである
テ−プが好適に使用される。 剛性(kg)=テ−プの厚み(mm)2 ×弾性率(kg
/mm2 ) 耐熱性樹脂製テ−プが前記の範囲内の剛性、吸水率であ
ると、機能製品を製造時のトラブルの発生が抑制されし
かも得られる機能製品の性能が高いので好ましい。
【0014】前記の芳香族ポリイミドは、例えば3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物などの芳香族テ
トラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルなどの芳香族ジ
アミンとを重合、イミド化して得られる。特に、芳香族
ポリイミドとして3,3’,4,4’−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物を芳香族テトラカルボン酸成分中
15モル%以上使用して得られるものが耐熱性、低線膨
張係数、低吸水率であることから好ましい。前記の芳香
族ポリアミドは、例えば2−クロロテレフタル酸クロリ
ド、2,5−ジクロロテレフタル酸クロリドなどの芳香
族酸クロリドと2−クロロ−p−フェリレンジアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルなどの芳香族ジ
アミンとの反応で得られる。
【0015】この発明において中間層を形成する接着剤
層は、耐熱性の粘着剤、熱可塑性接着剤あるいは熱硬化
性接着剤からなり、好適には積層した接着剤層の乾燥状
態での厚みが2−100μm、幅が3−50mmであ
る。
【0016】前記粘着剤としては、アクリル系樹脂、シ
リコン系樹脂、ポリイミドシロキサン系樹脂が挙げられ
る。前記熱硬化性接着剤としては、エポキシ樹脂、NB
R−フェノ−ル系樹脂、フェノ−ル−ブチラ−ル系樹
脂、エポキシ−NBR系樹脂、エポキシ−フェノ−ル系
樹脂、エポキシ−ナイロン系樹脂、エポキシ−ポリエス
テル系樹脂、エポキシ−アクリル系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリアミド−エポキシ−フェノ−ル系樹脂、ポリイ
ミド系樹脂、ポリイミドシロキサン−エポキシ樹脂など
が挙げられる。前記熱可塑性接着剤としては、ポリイミ
ド系樹脂が挙げられる。
【0017】前記ポリイミド系熱可塑性接着剤として
は、熱可塑性ポリイミド、熱可塑性ポリアミドイミド、
熱可塑性ポリエ−テルイミド、熱可塑性ポリエステルイ
ミド、熱可塑性ポリイミドシロキサンなどのポリマ−鎖
中にイミド結合を有するものが好適に挙げられる。前記
ポリイミド系熱硬化性接着剤としては、熱可塑性ポリイ
ミド、熱可塑性ポリアミドイミド、熱可塑性ポリエ−テ
ルイミド、熱可塑性ポリエステルイミド、熱可塑性ポリ
イミドシロキサンなどのポリマ−鎖中にイミド結合を有
するポリマ−と熱硬化性樹脂との組み合わせが一般的で
ある。この熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェ
ノ−ル樹脂、アクルレ−ト樹脂などの樹脂、さらにビス
マレイミド樹脂のように末端または側鎖に反応性の官能
基を有するポリイミドオリゴマ−が挙げられる。前記ポ
リイミド系熱可塑性接着剤および硬化後のポリイミド系
熱硬化性接着剤はTg(ガラス転移温度)が20℃以
上、380℃以下程度であることが好ましく、特に30
℃以上、340℃以下であるものが好適に挙げられる。
【0018】前記ポリイミド系熱可塑性接着剤および硬
化後のポリイミド系熱硬化性接着剤は引張弾性率(25
℃)が5kg/mm2 以上、450kg/mm2 以下で
あることが好ましく、さらに好ましくは10kg/mm
2 以上、400kg/mm2以下である。前記ポリイミ
ド系熱可塑性接着剤および硬化後のポリイミド系熱硬化
性接着剤はポリイミドを5重量%以上、100重量%以
下で使用することが好ましい。特にポリイミドを10重
量%以上、100重量%以下で使用することが好まし
い。ポリイミド系接着剤がシランカップリング剤または
チタネ−ト系カップリング剤を含んでもよい。これらの
カップリング剤の混合量は接着剤100重量部に対し
て、0.1重量部以上、6重量部以下が好適であり、さ
らに好適には0.3重量部以上、5重量部以下である。
前記のシランカップリング剤の種類としては、アミノシ
ラン、エポキシシラン、チオ−ルシランなどが好適であ
る。
【0019】この発明におけるテ−プ状機能部材として
は、例えば金属箔、金属線、帯状の金属、好適には厚み
が5−100μm、幅が0.4−40mm程度の金属
箔、好適にはニクロム箔、ニッケル箔が使用される。さ
らに、巾が2−15mm程度、厚みが5−100μmの
耐熱性樹脂製テ−プに白金線(例えば、径が2−100
μm程度)などの金属線をスパイラル状に巻回したもの
も使用される。このテ−プ状機能部材は1本のみを設け
てもよく複数本を平行して設けてもよい。
【0020】この発明のリ−ルまたは支管に巻いた長尺
テ−プ状の機能製品形成用材料は、例えば次の方法によ
って製造することができる。先ず、前記の耐熱性樹脂製
フィルムAおよび耐熱性樹脂製フィルムBの片面に接着
剤を塗布し、接着剤の乾燥厚みが2−100μmである
フィルムを得る。このフィルムを3−50mm幅にスリ
ットし、接着剤付きの耐熱性樹脂製テ−プAおよびBと
し、室温まで冷却したものを芯に別々に巻き付けて、リ
−ルまたは支管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品形成用
材料を得ることができる。前記の巻き付けの際に、保護
テ−プを使用してもよいが接着剤がタックフリ−である
場合や、接着剤が粘着剤タイプで耐熱性樹脂テ−プの裏
面に離型処理(例えば、シリコン系離型処理)した場合
には保護テ−プを使用する必要がないので好ましい。
【0021】
【実施例】以下にこの発明の実施例を示す。以下の各例
において、ポリイミドフィルムの物性測定は以下の方法
によって行った。 吸水率(平衡):ASTM D570−63に従って測
定(23℃、RH50%、24時間) 引張弾性率:ASTM D882−64Tに従って測定
(MD)
【0022】実施例1 厚さ75μmの芳香族ポリイミドフィルム〔弾性率が3
65kg/mm2 、剛性が2.1kg、吸水率(23
℃、RH50%、24時間)が1.1%であった。〕に
ポリイミドシロキサン系の熱硬化性接着剤〔ポリイミド
シロキサン85部、エポキシ樹脂(油化シェル社製、エ
ピコ−ト828)10部、フェノ−ル樹脂5部および硬
化触媒0.01部〕のテトラヒドロフラン溶液(固形分
濃度:25重量%〕を乾燥後の厚みが25μmになるよ
うに塗布し、100℃で乾燥して接着剤付きポリイミド
フィルムを得た。この接着剤付きフィルムを室温まで冷
却して接着剤層をタックフリ−とし、10mm幅にスリ
ットした後、リ−ルに巻き付けて、リ−ル巻きした接着
剤付きテ−プ(テ−プの長さ100m)を得た。
【0023】この10mm幅のリ−ル巻きした接着剤付
きテ−プを接着剤層を外側にして外径10mmのステン
レスの丸棒にスパイラル状に巻きつけた後、テ−プを切
断し両端を固定した。次いで、上記テ−プの上に、ニク
ロム箔(幅2mm、厚み40μm、電気抵抗値14.7
Ω/m)をスパイラル状に重ねて巻きつけた後、両端を
固定した。さらにその上に、リ−ル巻きした同じ接着剤
付きテ−プを巻き出し、接着剤を内側にしてスパイラル
状に巻きつけ、テ−プを切断して両端を固定した。さら
にその上にテトロン製熱収縮テ−プ(組紐、幅4mm)
をスパイラル状に巻き付け、オ−ブン中で100℃で1
時間、200℃で1時間加熱(この時の加圧は約5kg
/cm2 )後、テトロン熱収縮テ−プを外した。さらに
250℃で1時間加熱して硬化させた後、放冷し、積層
体であるスパイラル管状物をステンレス丸棒から外し、
長さ約30cmのスパイラル管状ヒ−タ−を得た。この
スパイラル管状ヒ−タ−を径10mmのステンレスパイ
プにスパイラル状に巻き、両端に50Vの電圧を加え
た。パイプの温度は150℃で、均一にその温度に維持
されていた。
【0024】実施例2 厚さ25μmの芳香族ポリイミドフィルム〔弾性率が3
70kg/mm2 、剛性が0.2kg、吸水率(23
℃、RH50%、24時間)が1.1%〕の片面(裏面
はシリコン系離型処理)に厚み25μmのシリコン樹脂
系粘着剤を設けて、接着剤付きポリイミドフィルムを得
た。このフィルムを15mm幅にスリットしてリ−ルに
巻き付けて、リ−ル巻きした接着剤付きテ−プ(テ−プ
の長さ100m)を得た。
【0025】ニクロム箔(幅2mm、厚み40μm、電
気抵抗値14.7Ω/m、長さ1000mm)の両側か
ら、このリ−ル巻きした幅15mmの接着剤付きポリイ
ミドテ−プを巻きだし、挟み張り合わせてテ−プを切断
して、幅15mmのテ−プ状発熱体を得た。このテ−プ
状発熱体も、パイプに巻き付けて使用することができ
た。
【0026】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に記載のような効果を奏する。この発
明のリ−ルまたは支管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品
形成用材料は、リ−ルまたは支管に巻き付けられており
長尺であるため、取り扱いが容易であり、機能製品を製
造する上での効率が良く、またリ−ルまたは支管に巻き
付ける際に保護フィルムを使用しなくても多層に巻き付
けることができ運搬中ごみなどの接着剤層への付着を防
止できるため、巻き戻して所定(所望)の長さに切断す
ることによって高品質の機能製品を生産性良く製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のリ−ルまたは支管に巻いた
長尺テ−プ状の機能製品形成材料を所定の長さに切断し
て使用した、テ−プ状またはスパイラル管状の機能製品
の一例の断面図である。
【図2】図2は、この発明のリ−ルまたは支管に巻いた
長尺テ−プ状の機能製品形成材料を所定の長さに切断し
て使用した、テ−プ状またはスパイラル管状の機能製品
の一例の断面図である。
【図3】図3は、この発明のリ−ルまたは支管に巻いた
長尺テ−プ状の機能製品形成材料を使用した一例であ
る、スパイラル管状の機能製品を示す斜視図である。 1 リ−ルまたは支管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品
形成材料1 2 テ−プ状またはスパイラル管状の積層体の一方の層
を形成する耐熱性樹脂製テ−プA 3 接着剤3 3a 耐熱性樹脂製テ−プAに接する接着剤 3b 耐熱性樹脂製テ−プBに接する接着剤 4 テ−プ状またはスパイラル管状の積層体の一方の層
を形成する耐熱性樹脂製テ−プB 5 テ−プ状機能部材 10 テ−プ状またはスパイラル管状の機能製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB16 AB33 AK01A AK01C AK17 AK49 AK49G AK52G AL01G AR00B BA03 BA06 BA10A BA10C BA26 CB00B DD11 DD31 DD40B EJ30 EJ42B GB61 GB90 JD15B JJ03A JJ03C JL02 JL05 YY00B 4J004 AA05 AA10 AA11 AA12 AA13 AA16 AB01 AB05 CA06 CC02 CC08 CE01 CE03 FA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層体の一方の層を形成する耐熱性樹脂
    製テ−プA、中間層を形成する接着剤および他方の層を
    形成する耐熱性樹脂製テ−プBの構成を有する積層体の
    上記耐熱性樹脂製テ−プAと上記耐熱性樹脂製テ−プB
    との間に、上記積層体の長手方向にテ−プ状機能部材が
    一体として設けられているテ−プ状またはスパイラル管
    状の機能製品を構成するための片面に接着剤層を設けた
    耐熱性樹脂製テ−プを与える、該接着剤が低圧力で圧着
    できて吸水率が2%以下でありリ−ルまたは支管に巻い
    た長尺テ−プ状の機能製品形成用材料。
  2. 【請求項2】 テ−プ状またはスパイラル管状の機能
    製品が、加熱あるいは温度制御の機能を有する請求項1
    に記載のテ−プ状の機能製品形成用材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のリ−ルまたは
    支管に巻いた長尺テ−プ状の機能製品形成用材料を所定
    の長さに切断し、テ−プ状またはスパイラル管状の機能
    製品を製造するために使用するテ−プ状の機能製品形成
    用材料の使用方法。
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