JP2000097780A - テープ状またはスパイラル状の温度センサ、並びにその製造方法、使用方法および形成用材料 - Google Patents

テープ状またはスパイラル状の温度センサ、並びにその製造方法、使用方法および形成用材料

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JP2000097780A
JP2000097780A JP10269390A JP26939098A JP2000097780A JP 2000097780 A JP2000097780 A JP 2000097780A JP 10269390 A JP10269390 A JP 10269390A JP 26939098 A JP26939098 A JP 26939098A JP 2000097780 A JP2000097780 A JP 2000097780A
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Hiroshi Inoue
浩 井上
Seiichiro Takabayashi
誠一郎 高林
Takuji Takahashi
卓二 高橋
Yukihiro Kawahara
幸弘 河原
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TOYONAKA HOT KENKYUSHO KK
Ube Corp
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TOYONAKA HOT KENKYUSHO KK
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測温体との密着性が良くかつ測温抵抗体の
測温部を広くでき、被測温体と面で接触でき、被測温体
の正確な温度測定および温度制御を容易に行うことがで
きる温度センサを提供すること。 【解決手段】 積層体の一方の表面層を形成する耐熱性
樹脂製テープA、中間層を形成する接着剤層4、および
積層体の他方の表面層を形成する耐熱性樹脂製テープB
の構成を有する積層体の上記耐熱性樹脂製テープAと上
記耐熱性樹脂製テープBとの間に、上記積層体の長手方
向にテープ状測温抵抗体5が設けられていることを特徴
とするテープ状の温度センサ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置や
分析機器などの温度測定または温度制御などに用いられ
るテープ状またはスパイラル状の温度センサ、並びにそ
の製造方法、使用方法および形成用材料に関する。本発
明の温度センサは、パイプなどの被測温体との密着性が
良くかつ測温抵抗体の測温部を広くできるため、温度を
正確に測定でき、特に半導体製造装置や分析機器などの
パイプの温度測定または温度制御などの目的に用いて好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の測温抵抗体としては、例えば、細
長いマイカ板の両側に歯形の切込みを入れ、この切込み
に沿って、白金線を巻き、これを保護管に入れたマイカ
巻き白金測温抵抗体や、ガラス丸棒に平行の2本の溝を
設け、この溝に白金線を往復に巻いて固着し、これをガ
ラスのパイプに差し込み、両端を封着したガラス封入白
金測温抵抗体がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の白金測
温抵抗体は、直径が1.8mm以上のものであり、例え
ばパイプなどの被測温体との密着性が悪く、被測温体の
正確な温度測定が難しくなる。さらに測温抵抗体の測温
部の長さが20mmから50mm程度と短く、被測温体
の一部の温度を測定することになり、それ以外の部分で
異常があっても感知できないという欠点がある。即ち、
従来の測温抵抗体は、被測温体との接触が点または線で
あるため、被測温体の正確な温度測定および温度制御が
難しいとの欠点がある。
【0004】従って、本発明の目的は、被測温体との密
着性が良くかつ測温抵抗体の測温部を広くでき、被測温
体と面で接触でき、被測温体の正確な温度測定および温
度制御を容易に行うことができる温度センサを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を、
テープ状またはスパイラル状の温度センサ、並びにその
製造方法、使用方法および形成用材料を提供することに
より達成したものである。即ち、上記テープ状の温度セ
ンサは、積層体の一方の表面層を形成する耐熱性樹脂製
テープA、中間層を形成する接着剤層、および積層体の
他方の表面層を形成する耐熱性樹脂製テープBの構成を
有する積層体の上記耐熱性樹脂製テープAと上記耐熱性
樹脂製テープBとの間に、上記積層体の長手方向にテー
プ状測温抵抗体が設けられていることを特徴とするもの
である。また、上記スパイラル状の温度センサは、スパ
イラル状積層体の内側層を形成する耐熱性樹脂製テープ
A、中間層を形成する接着剤層および外側層を形成する
耐熱性樹脂製テープBの構成を有するスパイラル状積層
体の上記内側層と上記外側層との間に、上記スパイラル
状積層体の長手方向にスパイラル状に巻回されたテープ
状測温抵抗体が設けられていることを特徴とするもので
ある。また、上記テープ状の温度センサの製造方法は、
片面に接着剤層を設けた耐熱性樹脂製テープAの接着剤
層の上にテープ状測温抵抗体を載置し、さらにその上
に、片面に接着剤層を設けた耐熱性樹脂製テープBを接
着剤層を内側にして重ねた後、上記接着剤層を必要に応
じて軟化または/および硬化させて積層一体化すること
を特徴とするものである。また、上記スパイラル状の温
度センサの製造方法は、被測温体と同じ外形状を有する
長尺の形状付与部材に、片面に接着剤層を設けた耐熱性
樹脂製テープAを接着剤層を外側にしてスパイラル状に
巻き付けて内側層を形成し、該内側層の上にテープ状測
温抵抗体をスパイラル状に巻き付け、さらにその上に、
片面に接着剤層を設けた耐熱性樹脂製テープBを接着剤
層を内側にしてスパイラル状に巻き付け外側層を形成
し、上記接着剤層を必要に応じて軟化または/および硬
化させて積層一体化し、形成された管状積層体を上記形
状付与部材から外すことを特徴とするものである。ま
た、上記テープ状またはスパイラル状の温度センサの使
用方法は、上記テープ状の温度センサを被測温体の表面
に沿わせて、被測温体の温度測定または/および温度制
御を行うか、上記スパイラル状の温度センサを被測温体
の周囲に巻き付けて、被測温体の温度測定または/およ
び温度制御を行うことを特徴とするものである。また、
上記テープ状またはスパイラル状の温度センサ形成用材
料は、上記のテープ状またはスパイラル状の温度センサ
を構成する、片面に接着剤層を設けた耐熱性樹脂製テー
プからなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテープ状またはス
パイラル状の温度センサ、並びにその製造方法、使用方
法および形成用材料について図面を参照しながら詳しく
説明する。先ず、本発明のテープ状の温度センサを図1
〜3に示す実施形態について説明する。図1は、本発明
のテープ状の温度センサの一例を示す斜視図であり、図
2は、図1に示すテープ状の温度センサの断面図であ
り、図3は、図1に示すテープ状の温度センサに使用し
たテープ状測温抵抗体を示す一部斜視図である。
【0007】本実施形態のテープ状の温度センサ1は、
図1及び図2に示すように、一方の表面層を形成する耐
熱性樹脂製テープA、他方の表面層を形成する耐熱性樹
脂製テープB、該テープAと該テープBとを接着する接
着剤層4、および該接着剤層4中に配設されたテープ状
測温抵抗体5からなる積層体から構成されている。そし
て、上記テープ状測温抵抗体5は、図3に示すように、
耐熱性樹脂製テープCに抵抗線51をスパイラル状に巻
き付けたものである。また、図1に示すように、上記テ
ープ状測温抵抗体5の一方の端の抵抗線51は金属箔6
に溶接され、該金属箔6には1本のリード線7が接合さ
れている。また、上記テープ状測温抵抗体5の他方の端
の抵抗線51も同様に金属箔6’に溶接され、該金属箔
6’には2本のリード線が接合されている。
【0008】上記耐熱性樹脂製テープAとしては、ガラ
ス転移温度あるいは融点が180℃以上である芳香族ポ
リイミドあるいは芳香族ポリアミドからなり、好適には
厚さが10〜200μm、より好ましくは15〜200
μm、特に好ましくは25〜200μm、幅が3〜50
mmのテープ状フィルムが使用される。特に、50〜3
00℃での線膨張係数(CTE)が60×10-5cm/
cm/℃(ppmで表示することもある)以下、その中
でも特に3〜50×10-6cm/cm/℃であって、引
張弾性率が200〜1400kg/mm2 である芳香族
ポリイミドフィルムあるいは芳香族ポリアミドフィルム
が好適に使用される。その中でも、吸水率が4%以下、
特に3%以下である芳香族ポリイミドフィルムが好適に
使用される。
【0009】上記の芳香族ポリイミドは、例えば3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物などの芳香族テ
トラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族ジ
アミンとを重合、イミド化して得られる。特に、芳香族
ポリイミドとして3,3’,4,4’−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物を芳香族テトラカルボン酸成分中
15モル%以上使用して得られるものが耐熱性、低線膨
張係数、低吸水率であることから好ましい。また、上記
の芳香族ポリアミドは、例えば2−クロロテレフタル酸
クロリド、2,5−ジクロロテレフタル酸クロリドなど
の芳香族酸クロリドと2−クロロ−p−フェニレンジア
ミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどの芳
香族ジアミンとの反応で得られる。
【0010】また、上記接着剤層4は、耐熱性の粘着
剤、熱可塑性接着剤、熱硬化性接着剤、好適には熱硬化
性接着剤からなり、好適には積層した接着剤層の乾燥状
態での厚さが2〜100μm、幅が3〜50mmであ
る。上記粘着剤としては、アクリル系樹脂、シリコーン
系樹脂、ポリイミドシロキサン系樹脂などが挙げられ
る。
【0011】上記熱硬化性接着剤としては、エポキシ樹
脂、NBR−フェノール系樹脂、フェノール−ブチラー
ル系樹脂、エポキシ−NBR系樹脂、エポキシ−フェノ
ール系樹脂、エポキシ−ナイロン系樹脂、エポキシ−ポ
リエステル系樹脂、エポキシ−アクリル系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリアミド−エポキシ−フェノール系樹脂、
ポリイミド系樹脂、ポリイミドシロキサン−エポキシ樹
脂などが挙げられる。また、上記熱可塑性接着剤として
は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリエステルイミドなどが挙げられる。
【0012】また、上記耐熱性樹脂製テープBとして
は、ガラス転移温度あるいは融点が180℃以上である
芳香族ポリイミド、芳香族ポリアミド、芳香族ポリエス
テル、フッ素樹脂または芳香族ポリアミドイミドからな
り、好適には厚さが10〜200μm、より好ましくは
15〜200μm、特に好ましくは25〜200μm、
幅が3〜50mmのテープ状フィルムが使用される。特
に、50〜250℃での線膨張係数(CTE)が60×
10-6cm/cm/℃(ppmで表示することもある)
以下、特に3〜50×10-6cm/cm/℃であって、
引張弾性率が200〜1400kg/mm2 である芳香
族ポリイミドフィルムあるいは芳香族ポリアミドフィル
ムが好適に使用される。その中でも、吸水率が4%以
下、特に3%以下である芳香族ポリイミドフィルムが好
適に使用される。
【0013】また、上記テープ状測温抵抗体5を形成す
る耐熱性樹脂製テープCとしては、上記の耐熱性樹脂製
テープAまたはBと同様なテープを用いることができ、
また、該耐熱性樹脂製テープCにスパイラル状に巻き付
ける抵抗線51としては、白金線、銅線、ニッケル線な
どの金属線が挙げられ、これらの中でも白金線が好まし
い。この抵抗線としては、電気抵抗が0.1〜0.8%
/℃、特に0.2〜0.7%/℃の温度係数を有するも
のが好ましい。また、上記テープ状測温抵抗体5の両端
の抵抗線51が溶接される上記金属箔6、6’として
は、ニッケル箔などが挙げられる。
【0014】上記の耐熱性樹脂製テープA、BおよびC
の形成材料として用いられる上記芳香族ポリイミドフィ
ルムおよび上記芳香族ポリアミドフィルムの好ましい製
造方法について以下にさらに詳しく説明する。上記芳香
族ポリイミドフィルムは、例えば以下のようにして製造
することができる。先ず上記芳香族テトラカルボン酸二
無水物と芳香族ジアミンとをN,N−ジメチルアセトア
ミドやN−メチル−2−ピロリドンなどの有機極性溶媒
中で重合して、ポリマーの対数粘度(測定温度:30
℃、濃度:0.5g/100ml溶媒、溶媒:N−メチ
ル−2−ピロリドン)が1〜5、ポリマー濃度が15〜
25重量%であり、回転粘度(30℃)が500〜45
00ポイズであるポリアミック酸(イミド化率:5%以
下)溶液を得る。次いで、好適にはこのポリアミック酸
100重量部に対して0.01〜1重量%のリン化合
物、例えば(ポリ)リン酸エステルおよび/またはリン
酸エステルのアミン塩などの有機系リン化合物あるいは
無機リン化合物および、好適にはさらにポリアミック酸
100重量部に対して0.02〜6重量部のコロイダル
シリカ、窒化珪素、タルク、酸化チタン、燐酸カルシウ
ムなどの無機フィラー(好適には平均粒径0.005〜
5μm、特に0.005〜2μm)を添加してポリアミ
ック酸溶液組成物を調製する。このポリアミック酸溶液
組成物をそのままあるいは化学イミド化剤を加えて、平
滑な表面を有する支持体表面に流延し、乾燥して固化フ
ィルムを形成し、上記固化フィルムを支持体表面から剥
離する。次いで、固化フィルムの片面または両面にアミ
ノシラン系、エポキシシラン系あるいはチタネート系の
表面処理剤を含有する表面処理液を塗布した後、さらに
乾燥することもできる。上記のようにして得られた固化
フィルムを、必要であれば両方向に延伸した後乾燥フィ
ルムの幅方向の両端縁を把持した状態で、最高加熱温
度:350〜500℃の範囲内の温度で加熱して乾燥お
よびイミド化して芳香族ポリイミドフィルムとして好適
に製造することができる。上記のようにして得られた芳
香族ポリイミドフィルムを、好適には低張力下あるいは
無張力下に200〜400℃程度の温度で加熱して応力
緩和処理し、巻き取る。この芳香族ポリイミドフィルム
は、そのままあるいはコロナ放電処理、プラズマ処理、
紫外線照射、グロー放電処理、火炎処理で表面処理を施
した後、接着性を改良した芳香族ポリイミドフィルムと
して使用することができる。
【0015】上記芳香族ポリアミドフィルムは、例えば
以下のようにして製造することができる。芳香族酸クロ
リドと芳香族ジアミンとを有機極性溶媒中で溶液重合、
あるいは水系媒体を使用する界面重合などで合成され
る。ポリマー溶液は単量体として酸クロリドとジアミン
とを使用すると塩化水素が副生するためこれを中和する
ために水酸化カルシウムなどの無機の中和剤、またはエ
チレンオキサイドなどの有機の中和剤を添加する。ま
た、イソシアネートとカルボン酸との反応は非プロトン
性有機極性溶媒中、触媒の存在下で行われる。これらの
ポリマー溶液はそのままフィルムを形成する製膜原液に
してもよく、またポリマーを一度単離してから上記の溶
媒に再溶解して製膜原液を調製してもよい。製膜原液に
は溶解助剤として無機塩例えば塩化カルシウム、塩化マ
グネシウムなどを添加してもよい。製膜原液中のポリマ
ー濃度は2〜35重量%が好ましい。
【0016】次に本発明のテープ状の温度センサの製造
方法を上記実施形態のテープ状の温度センサ1の製造方
法を例にとり説明する。先ず、例えばテープ状フィルム
の片面に接着剤(または粘着剤)を塗布または接着剤シ
ートを貼着することにより、片面に接着剤層4を設けた
耐熱性樹脂製テープAおよびBを製造する。また、上記
耐熱性樹脂製テープAおよびBより幅の狭い耐熱性樹脂
製テープCに抵抗線51をスパイラル状に巻き付け、一
方の端の抵抗線51を金属箔6に溶接し、該金属箔6に
1本のリード線7を接合すると共に、他方の端の抵抗線
51を他の金属箔6’に溶接し、該金属箔6’に2本の
リード線7を接合して、3線式のテープ状測温抵抗体5
を製造する。次いで、上記耐熱性樹脂製テープAの接着
剤層4の上に上記テープ状測温抵抗体5を載置し、さら
にその上に、上記耐熱性樹脂製テープBを接着剤(また
は粘着剤)層4を内側にして重ねる。然る後、上記接着
剤層4が粘着剤で形成されている場合には、室温で積層
体に圧力を加えることによって積層一体化する。また、
上記接着剤層4が熱可塑性接着剤で形成されている場合
には積層体に圧力を加えてガラス転移温度あるいは融点
以上の温度に加熱し、冷却することによって、また上記
接着剤層4が熱硬化性接着剤で形成されている場合には
硬化温度以上の温度に加熱することによって、上記接着
剤層4を軟化または/および硬化させて積層一体化し、
本実施形態のテープ状の温度センサ1を得る。
【0017】本発明のテープ状の温度センサは、上記実
施形態に制限されるものではなく、例えば、上記実施形
態においては、テープ状測温抵抗体5として、耐熱性樹
脂製テープCに抵抗線51をスパイラル状に巻き付けた
ものを用いたが、これに限定されるものではなく、抵抗
線51の代わりに抵抗箔を耐熱性樹脂製テープCにスパ
イラル状に巻き付けたものを用いてもよい。該抵抗箔と
しては、白金箔、銅箔、ニッケル箔などの金属箔が挙げ
られ、厚みが5〜100μm程度で幅が0.4〜40μ
m程度のものが使用される。また、上記テープ状測温抵
抗体5としては、図4に示すように、抵抗線51をポリ
イミド繊維やガラス繊維などの耐熱性繊維52と編んだ
組紐を用いることも好ましい。また、上記実施形態にお
いては、テープ状測温抵抗体5として、3線式のものを
用いたが、これに限定されるものではなく、両端のそれ
ぞれに1本のリード線を接合した2線式のテープ状測温
抵抗体を用いてもよく、また両端のそれぞれに2本のリ
ード線を接合した4線式のテープ状測温抵抗体を用いて
もよい。
【0018】本発明のテープ状の温度センサは、被測温
体の表面に沿わせて、被測温体と面で接触するように装
着することができる。
【0019】次に、本発明のスパイラル状の温度センサ
を図5に示す実施形態について説明する。図5は、本発
明のスパイラル状の温度センサの一例を示す斜視図であ
る。
【0020】本実施形態のスパイラル状の温度センサ1
1は、図5に示すように、耐熱性樹脂製テープAをスパ
イラル状に巻回して形成された内側層2、該内側層2の
上に耐熱性樹脂製テープBをスパイラル状に巻回して形
成された外側層3、該内側層2と該外側層3を接着する
接着剤層4、および該接着剤層4中にスパイラル状に巻
回されたテープ状測温抵抗体5からなるスパイラル状積
層体から構成されている。そして、上記テープ状測温抵
抗体5は、図3に示すように、耐熱性樹脂製テープCに
抵抗線51をスパイラル状に巻き付けたものである。ま
た、図5に示すように、上記テープ状測温抵抗体5の一
方の端の抵抗線51は金属箔6に溶接され、該金属箔6
には1本のリード線7が接合されている。また、上記テ
ープ状測温抵抗体5の他方の端の抵抗線51も同様に金
属箔6’に溶接され、該金属箔6’には2本のリード線
が接合されている。
【0021】本実施形態のスパイラル状の温度センサ1
1に用いられる上記の耐熱性樹脂製テープA,Bおよび
C、接着剤、抵抗線、金属箔およびリード線としては、
前述のテープ状の温度センサに用いられるものと同様の
ものを用いることができる。また、上記耐熱性樹脂製テ
ープAおよびBの少なくとも一方は、下記式に示す剛性
が0.85kg以上、特に1kg以上であるものを用いるの
が好ましい。剛性が低いと、図7に示すようにスパイラ
ル状の温度センサを回転させて被測温体に装着すること
が困難であり、また被測温体との密着性が悪くなる。 剛性(kg)=(厚さ(mm))2 ×弾性率(kg/mm2
【0022】上述の如く構成されている本実施形態のス
パイラル状の温度センサ11は、図6に示すように長手
方向に伸張し、伸張力を解放することにより元の形状に
復帰し、また、常温で、好適には200℃程度の高温に
加熱した環境下においても、かつ被測温体に装着した後
も、殆んど外径などの形状や均等・整然さに変化がなく
形状保持される。
【0023】次に本発明のスパイラル状の温度センサの
製造方法を上記実施形態のスパイラル状の温度センサ1
1の製造方法を例にとり説明する。上記実施形態のスパ
イラル状の温度センサ11は、例えば、被測温体と同じ
外形状を有する(形状は、断面円形または角形など任意
の形状を有してよい。)長尺の形状付与部材、例えば耐
熱性の棒またはパイプに、スパイラル状に巻き付けた内
側層2となる耐熱性樹脂製テープA、好適には芳香族ポ
リイミドテープAと、該テープAと同じ幅か少し幅の狭
い外側層3となる耐熱性樹脂製テープB、好適には芳香
族ポリイミドテープBとの間に、接着剤層4、および抵
抗線51をスパイラル状に巻き付けた耐熱性樹脂製テー
プCからなるテープ状測温抵抗体5を配置し、上記接着
剤層4が熱可塑性接着剤で形成されている場合には積層
体に圧力を加えてガラス転移温度あるいは融点以上の温
度に加熱し、冷却することによって、また上記接着剤層
4が熱硬化性接着剤で形成されている場合には硬化温度
以上の温度に加熱することによって、上記接着剤層4を
軟化または/および硬化させて積層一体化させた後、形
成された管状積層体を上記形状付与部材から外して得ら
れる。
【0024】上記の方法は、好適には、例えば次のよう
にして実施できる。先ず、上記の内側層2および外側層
3の形成材料となる耐熱性樹脂フィルムの片面に熱硬化
性接着剤を塗布し、該接着剤の乾燥厚みが2〜100μ
mである熱硬化性接着剤付きのフィルムを得る。このフ
ィルムを3〜50mmにスリットし、熱硬化性接着剤付
きの耐熱性樹脂製テープAを製造する。この耐熱性樹脂
製テープAを接着剤面を外側にして直径が5〜50mm
の円状の棒またはパイプ(形状付与部材)にスパイラル
状に巻き付け、両端を固定する。次いで、該耐熱性樹脂
製テープAの上に、該耐熱性樹脂製テープAよりも幅の
狭い耐熱性樹脂製テープCに抵抗線51をスパイラル状
に巻き付けたテープ状測温抵抗体5をスパイラル状に巻
き付ける。次いで、さらにその上に、上記耐熱性樹脂製
テープAと同じ幅か少し幅の狭い熱硬化性接着剤付きの
耐熱性樹脂製テープBを、接着剤面を内側にして上記耐
熱性樹脂製テープAの接着剤面と重なるようにスパイラ
ル状に巻き付け、必要であれば周囲をテープ状物あるい
は線状物で加圧・固定する。そして、150〜400℃
の範囲内の温度に加熱して接着剤を硬化させて積層一体
化し、冷却した後、形成された管状積層体を棒またはパ
イプから外し、「耐熱性樹脂製テープAからなる内側層
2/熱硬化性接着剤層4/テープ状測温抵抗体5/熱硬
化性接着剤層4/耐熱性樹脂製テープBからなる外側層
3」の構成を有する本実施形態のスパイラル状の温度セ
ンサ11を得ることができる。
【0025】次に本発明のスパイラル状の温度センサの
被測温体への装着方法を図6および図7を参照しながら
説明する。本発明のスパイラル状の温度センサ11を被
測温体(パイプ)10に装着させるには、先ず、図6に
示すように、スパイラル状の温度センサ11を長手方向
に伸張する。次いで、図7に示すように、伸張すること
によって拡張されたセンサの隙間に被測温体10の一部
を挿入し、図の矢印方向にスパイラル状の温度センサ1
1を回転させる。該回転につれて被測温体10がスパイ
ラル状の温度センサ11内に取り込まれ、被測温体10
にスパイラル状の温度センサ11を容易かつ迅速に装着
することができる。また、スパイラル状の温度センサ1
1は、伸張力を解放することにより元の形状に復帰する
から、被測温体10に均等にかつ整然と装着することが
できる。本発明のスパイラル状の温度センサ11は、上
述のようにして被測温体に装着することができるので、
例えば、被測温体の両端部が大型の装置などに接続され
て自由度が殆んどない場合でも、比較的容易にかつ迅速
に被測温体に装着することができる。また、スパイラル
状の温度センサの径を任意に設定できるため、自由度の
少ない被測温体だけでなく自由度の大きい被測温体であ
っても、また径の大小にも制限を受けることなく、棒ま
たはパイプ状であれば任意の被測温体に適用できるので
ある。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に制限されるものではない。
【0027】実施例1 厚さ75μmの芳香族ポリイミドフィルム(UPILE
X−75R、宇部興産(株)製)を3mm幅にスリット
して作製した耐熱性樹脂製テープCに直径60μmの白
金線(純度99.999%、田中貴金属(株)製)約1
mをスパイラル状に巻き付けた長さ約30cmの抵抗体
を得た。この抵抗体の一方の端の白金線を幅2mm、厚
さ40μm、長さ15mmのニッケル箔に溶接し、この
ニッケル箔にさらに1本のリード線を接合する。この抵
抗体の他方の端の白金線を同様にニッケル箔を介して2
本のリード線に接合し、3線式のテープ状測温抵抗体を
得た。得られた3線式のテープ状測温抵抗体を幅15m
m、長さ約30cmの粘着剤付きポリイミドテープ(U
PILEX−25Rにシリコーン樹脂系粘着剤を塗布し
たテープ)で両側から挟み張り合わせて、幅15mmの
テープ状の温度センサ(抵抗値約105Ω)を得た。得
られたテープ状の温度センサをヒーターを鋳込んだ金属
板の表面に置き、その金属板の周囲を保温材を巻き付
け、上記温度センサの3本のリード線をそれぞれ、オム
ロン(株)製記録計E55A−Cに接続し、温度測定を
行った。この状態でヒーターの一端を加熱したところ、
記録計の温度表示が上昇し、金属板の温度検知ができる
ことが確認された。
【0028】実施例2 厚さ50μmの芳香族ポリイミドフィルム(UPILE
X−50R、弾性率380kg/mm2 、剛性0.95k
g、宇部興産(株)製)にポリイミドシロキサン系の熱
硬化性接着剤〔ポリイミドシロキサン、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂および硬化触媒からなる接着剤〕のテト
ラヒドロフラン溶液(固形分濃度:25重量%)を乾燥
後の厚さが25μmになるように塗布し、100℃で乾
燥して接着剤付きポリイミドフィルムを得た。このフィ
ルムを10mm幅にスリットし、接着剤付き耐熱性樹脂
製テープAおよびB(長さ約30cm)を得た。上記耐
熱性樹脂製テープAを接着剤を外側にして外径10mm
のステンレスの丸棒にスパイラル状に巻き付けた後、両
端を固定した。次いで、該テープAの上に、厚さ75μ
mのポリイミドフィルム(UPILEX−75S、宇部
興産(株)製)を3mm幅にスリットして作製した耐熱
性樹脂製テープC(長さ約30cm)に直径60μmの
白金線(純度99.999%、田中貴金属(株)製)約
1mをスパイラル状に巻き付けた抵抗体を、スパイラル
状に巻き付けた後、両端を固定し、さらにその上に、上
記耐熱性樹脂製テープBを、接着剤層を内側にして上記
耐熱性樹脂製テープAの接着剤層と重なるようにスパイ
ラル状に巻き付け、両端を固定した。さらにその上に、
テトロン熱収縮テープ(幅4mm、組紐)をスパイラル
状に巻き付け、オーブン中で100℃で1時間、200
℃で1時間加熱後、テトロン熱収縮テープを剥がし、2
50℃で1時間加熱して接着剤を硬化させた後、放冷
し、形成されたスパイラル管状積層体をステンレス丸棒
から外し、長さ約10cmのスパイラル管状の測温抵抗
体を得た。一方の端の白金線51を幅2mm、厚さ40
μm、長さ15mmのニッケル箔6に溶接し、このニッ
ケル箔にさらに1本のリード線7を接合する。他方の端
の白金線51を同様にニッケル箔6を介して2本のリー
ド線に接合し、3線式のスパイラル状の温度センサを得
た。抵抗は約110Ωである。得られた3線式のスパイ
ラル状の温度センサを外径10mmのステンレスパイプ
に巻き付け、3本のリード線をそれぞれ、オムロン
(株)製記録計E55A−Cに接続し、パイプの温度測
定を行った。この状態でパイプを一部加熱したところ、
記録計の温度表示が上昇し、パイプの過昇温検知ができ
ることが確認された。また、得られた3線式のスパイラ
ル状の温度センサを外径10mmのステンレスパイプに
巻き付け、その外側にリボンヒーターを巻き付け、さら
にその外側に保温材を巻き付けた。この状態で上記温度
センサの3本のリード線をそれぞれ、オムロン(株)製
電子温度調節器E5EX−Aに接続し、これでリボンヒ
ーターの通電を制御しながらパイプの加熱を行ったとこ
ろ、パイプの温度を一定に制御することができた。
【0029】実施例3 厚さ75μmの芳香族ポリイミドフィルム(UPILE
X−75R、弾性率370kg/mm2 、剛性2.1k
g、宇部興産(株)製)にポリイミドシロキサン系の熱
硬化性接着剤〔ポリイミドシロキサン、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂および硬化触媒からなる接着剤〕のテト
ラヒドロフラン溶液(固形分濃度:25重量%)を乾燥
後の厚さが30μmになるように塗布し、100℃で乾
燥して接着剤付きポリイミドフィルムを得た。このフィ
ルムを15mm幅にスリットし、接着剤付き耐熱性樹脂
製テープA(長さ約30cm)を得た。同様にして厚さ
25μmのフィルム(UPILEX−25R、宇部興産
(株)製)に接着剤を塗布、乾燥し、接着剤付きポリイ
ミドフィルムを得た。このフィルムを15mm幅にスリ
ットし、接着剤付き耐熱性樹脂製テープB(長さ約30
cm)を得た。上記耐熱性樹脂製テープAを接着剤を外
側にして外径12mmのステンレスの丸棒にスパイラル
状に巻き付けた後、両端を固定した。次いで、該テープ
Aの上に、厚さ50μmのポリイミドフィルム(UPI
LEX−50S、宇部興産(株)製)を3mm幅にスリ
ットして作製した耐熱性樹脂製テープC(長さ約30c
m)に直径60μmの白金線約1mをスパイラル状に巻
き付けた抵抗体を、スパイラル状に巻き付けた後、両端
を固定し、さらにその上に、上記耐熱性樹脂製テープB
を、接着剤層を内側にして上記耐熱性樹脂製テープAの
接着剤層と重なるようにスパイラル状に巻き付け、両端
を固定した。さらにその上に、テトロン熱収縮テープ
(幅4mm、組紐)をスパイラル状に巻き付け、オーブ
ン中で100℃で1時間、200℃で1時間加熱後、テ
トロン熱収縮テープを剥がし、250℃で1時間加熱し
て接着剤を硬化させた後、放冷し、形成されたスパイラ
ル管状積層体をステンレス丸棒から外し、長さ約8cm
のスパイラル管状の測温抵抗体を得た。一方の端の白金
線を幅2mm、厚さ40μm、長さ15mmのニッケル
箔に溶接し、このニッケル箔にさらに1本のリード線を
接合する。他方の端の白金線を同様にニッケル箔を介し
て2本のリード線に接合し、3線式のスパイラル状の温
度センサを得た。抵抗は約100Ωである。
【0030】
【発明の効果】本発明のテープ状およびスパイラル状の
温度センサは、被測温体との密着性がよく、温度測定が
正確であり、かつセンサの測温部を広くできるので、被
測温体のより全体の温度測定が可能となり、異常温度な
どの把握がより正確にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のテープ状の温度センサの一例
を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すテープ状の温度センサの断
面図である。
【図3】図3は、テープ状またはスパイラル状の温度セ
ンサに使用するテープ状測温抵抗体を示す一部斜視図で
ある。
【図4】図4は、テープ状またはスパイラル状の温度セ
ンサに使用するテープ状測温抵抗体の他の例を示す一部
斜視図である。
【図5】図5は、本発明のスパイラル状の温度センサの
一例を示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明のスパイラル状の温度センサを
長手方向に伸張した状態を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明のスパイラル状の温度センサの
使用例を示す一部斜視図である。
【符号の説明】
1 テープ状の温度センサ 11 スパイラル状の温度センサ A(2) 耐熱性樹脂製テープA(内側層) B(3) 耐熱性樹脂製テープB(外側層) 4 接着剤層 5 テープ状測温抵抗体 51 白金線 52 耐熱性繊維 C 耐熱性樹脂製テープC 6 金属箔 7 リード線 10 被測温体
フロントページの続き (72)発明者 高林 誠一郎 山口県宇部市西本町一丁目12番32号 宇部 興産株式会社高分子研究所(宇部)内 (72)発明者 高橋 卓二 山口県宇部市西本町一丁目12番32号 宇部 興産株式会社高分子研究所(宇部)内 (72)発明者 河原 幸弘 大阪府豊中市利倉2丁目20番18号 株式会 社豊中ホット研究所内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層体の一方の表面層を形成する耐熱性
    樹脂製テープA、中間層を形成する接着剤層、および積
    層体の他方の表面層を形成する耐熱性樹脂製テープBの
    構成を有する積層体の上記耐熱性樹脂製テープAと上記
    耐熱性樹脂製テープBとの間に、上記積層体の長手方向
    にテープ状測温抵抗体が設けられていることを特徴とす
    るテープ状の温度センサ。
  2. 【請求項2】 上記テープ状測温抵抗体が、耐熱性樹脂
    製テープCに抵抗線もしくは抵抗箔をスパイラル状に巻
    き付けたものである請求項1記載のテープ状の温度セン
    サ。
  3. 【請求項3】 上記テープ状測温抵抗体が、抵抗線を耐
    熱性繊維と編んだ組紐である請求項1記載のテープ状の
    温度センサ。
  4. 【請求項4】 上記テープ状測温抵抗体の電気抵抗が、
    0.1〜0.8%/℃の温度係数を有する請求項1記載
    のテープ状の温度センサ。
  5. 【請求項5】 上記耐熱性樹脂製テープAおよびBの厚
    さが、それぞれ10〜200μmである請求項1記載の
    テープ状の温度センサ。
  6. 【請求項6】 上記耐熱性樹脂製テープCの厚さが、1
    0〜200μmである請求項2記載のテープ状の温度セ
    ンサ。
  7. 【請求項7】 上記耐熱性樹脂製テープAおよびBが、
    それぞれ芳香族ポリイミドフィルムである請求項1また
    は5記載のテープ状の温度センサ。
  8. 【請求項8】 上記耐熱性樹脂製テープCが、芳香族ポ
    リイミドフィルムである請求項2または6記載のテープ
    状の温度センサ。
  9. 【請求項9】 上記耐熱性繊維が、ポリイミド繊維また
    はガラス繊維である請求項3記載のテープ状の温度セン
    サ。
  10. 【請求項10】 片面に接着剤層を設けた耐熱性樹脂
    製テープAの接着剤層の上にテープ状測温抵抗体を載置
    し、さらにその上に、片面に接着剤層を設けた耐熱性樹
    脂製テープBを接着剤層を内側にして重ねた後、上記接
    着剤層を必要に応じて軟化または/および硬化させて積
    層一体化することを特徴とする請求項1記載のテープ状
    の温度センサの製造方法。
  11. 【請求項11】 スパイラル状積層体の内側層を形成す
    る耐熱性樹脂製テープA、中間層を形成する接着剤層お
    よび外側層を形成する耐熱性樹脂製テープBの構成を有
    するスパイラル状積層体の上記内側層と上記外側層との
    間に、上記スパイラル状積層体の長手方向にスパイラル
    状に巻回されたテープ状測温抵抗体が設けられているこ
    とを特徴とする形状保持性のスパイラル状の温度セン
    サ。
  12. 【請求項12】 上記テープ状測温抵抗体が、耐熱性樹
    脂製テープCに抵抗線もしくは抵抗箔をスパイラル状に
    巻き付けたものである請求項11記載のスパイラル状の
    温度センサ。
  13. 【請求項13】 上記テープ状測温抵抗体の電気抵抗
    が、0.1〜0.8%/℃の温度係数を有する請求項1
    1記載のスパイラル状の温度センサ。
  14. 【請求項14】 上記耐熱性樹脂製テープAおよびBの
    厚さがいずれも10〜200μmであり、これらの少な
    くとも一方が0.85kg以上の剛性を有するものであ
    る請求項11記載のスパイラル状の温度センサ。
  15. 【請求項15】 上記耐熱性樹脂製テープAおよびB
    が、それぞれ芳香族ポリイミドフィルムである請求項1
    1乃至14のいずれかに記載のスパイラル状の温度セン
    サ。
  16. 【請求項16】 上記耐熱性樹脂製テープCが、芳香族
    ポリイミドフィルムである請求項12記載のスパイラル
    状の温度センサ。
  17. 【請求項17】 被測温体と同じ外形状を有する長尺の
    形状付与部材に、片面に接着剤層を設けた耐熱性樹脂製
    テープAを接着剤層を外側にしてスパイラル状に巻き付
    けて内側層を形成し、該内側層の上にテープ状測温抵抗
    体をスパイラル状に巻き付け、さらにその上に、片面に
    接着剤層を設けた耐熱性樹脂製テープBを接着剤層を内
    側にしてスパイラル状に巻き付け外側層を形成し、上記
    接着剤層を必要に応じて軟化または/および硬化させて
    積層一体化し、形成された管状積層体を上記形状付与部
    材から外すことを特徴とする請求項11記載のスパイラ
    ル状の温度センサの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜9のいずれかに記載のテー
    プ状の温度センサを被測温体の表面に沿わせて、被測温
    体の温度測定または/および温度制御を行う温度センサ
    の使用方法。
  19. 【請求項19】 請求項11〜16のいずれかに記載の
    スパイラル状の温度センサを被測温体の周囲に巻き付け
    て、被測温体の温度測定または/および温度制御を行う
    温度センサの使用方法。
  20. 【請求項20】 請求項1記載のテープ状の温度センサ
    または請求項11記載のスパイラル状の温度センサを構
    成する、片面に接着剤層を設けた耐熱性樹脂製テープか
    らなる温度センサ形成用材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005214641A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Ishizuka Electronics Corp 温度センサ
KR101625386B1 (ko) * 2014-05-15 2016-05-31 한국산업기술대학교 산학협력단 유연한 고온, 고절연 백금 온도 센서와 그 제조방법

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