JP2000094473A - 転写箔用フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

転写箔用フィルムおよびその製造方法

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JP2000094473A
JP2000094473A JP27138398A JP27138398A JP2000094473A JP 2000094473 A JP2000094473 A JP 2000094473A JP 27138398 A JP27138398 A JP 27138398A JP 27138398 A JP27138398 A JP 27138398A JP 2000094473 A JP2000094473 A JP 2000094473A
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film
transfer foil
polyester
thickness
coating layer
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Koji Furuya
幸治 古谷
Shinichi Kawai
伸一 河合
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、成形転写の際に離型層面とベース
フィルム面との分離が無く、成形時の接着性に優れ、か
つベースフィルムの作業性に優れ、またフィルムそのも
のの成形性にも優れる転写箔用フィルム及びその製造方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、トリメチレンテレフタレート
単位が全繰り返し単位の80モル%以上であるポリエス
テルからなるフィルムの少なくとも片面に、二次転移点
が40〜85℃の水性ポリエステルからなり、厚さが
0.01〜0.8μmの被膜層を形成させた二軸延伸フ
ィルムであり、フィルムのヤング率が縦方向(MD)、
横方向(TD)ともに110kg/mm2以上600k
g/mm2以下である転写箔用フィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転写箔用フィルム及
びその製造法に関し、更に詳しくは射出成形等において
成形と同時に転写印刷するインモールド成形転写用の転
写箔(インモールド成形転写箔用フィルム)の支持フィ
ルムとして有用な転写箔用フィルム及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形等において成形と同時に
転写印刷するインモールド成形転写用の転写箔として、
ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステル
フィルムをべースフィルムとして用い、べースフィルム
の表面に離型層(メジューム層)を設け、更にその上に
印刷層を塗工した積層フィルムが用いられている。
【0003】インモールド成形転写に用いられる積層フ
ィルムは、成形転写の後に離型層面と印刷層面との間で
分離される。即ち、成形転写の後に印刷層は成形品の表
面に接着して製品として取出され、離型層はべースフィ
ルムに積層した状態で成形後取リ除かれる。
【0004】しかしながら、従来のインモールド成形転
写用の積層フィルムは、離型層とべースフィルムとの接
着性が不十分であったり、離型層面と印刷層面との離型
性が不十分であったりすることが多く、成形転写の後に
離型層面とべースフィルム面とが分離してしまい、離型
層が印刷層と共に成形品の表面に接着して取出されてし
まうことが頻繁に生じる欠点がある。このような欠点
は、インモールド成形転写において、積層フィルムが延
伸された際の歪みにより離型層とベースフィルムとが剥
離して生じることも多い。
【0005】このような欠点を改良するため、ベースフ
ィルムと離型層の間にポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、アクリル樹脂等からなる接着層を設けてベースフ
ィルムと離型層との接着性を改良する方法が採られる。
しかしながら、この方法では接着層を構成する樹脂の耐
溶剤性が低いため、印刷層を形成する際等に用いられる
溶剤により離型層とベースフィルムとの接着強度が低下
する新たな欠点が生じる。また、ベースフィルムに接着
層を積層したフィルムはフィルム同士が粘着し易く(耐
ブロッキング性が悪く)、このフィルムに離型層を更に
積層する際のハンドリング性に支障をきたす欠点もあ
る。
【0006】また、インモールド成形転写箔は、成形/
転写印刷の工程中で平面の状態から成形物と同じ形状ま
で変形される。その際ベースフィルムの成形性が低い場
合には、成形時に転写箔が十分延伸されることが出来
ず、時には転写箔の破れなどが発生することがあるた
め、成形物の形状を損ない、印刷層が正しく転写されな
い等のトラブルが発生する。
【0007】このようなトラブルを防ぐには、ポリエチ
レンテレフタレートに代表される従来のポリエステルフ
ィルムではフィルムの分子配向や結晶化度を低下させて
ベースフィルムの成形性を向上させる方法、例えばフィ
ルム製膜の際に延伸温度、倍率、その他熱処理温度を最
適化させる方法が採られるが、これ以上のベースフィル
ムの成形性改良は期待できないのが現状である。また、
接着層を製膜工程において形成させる場合、接着層を構
成する樹脂の種類によっては製膜の過程でベースフィル
ムと接着層とが剥離してしまう等の問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の欠点を解消し、成形転写の際に離型層面とベースフィ
ルム面との分離が無く、成形時の接着性に優れ、かつベ
ースフィルムの作業性に優れ、またフィルムそのものの
成形性にも優れる転写箔用フィルム及びその製造方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トリメチレン
テレフタレート単位が全繰り返し単位の80モル%以上
であるポリエステルからなるフィルムの少なくとも片面
に、二次転移点が40〜85℃の水性ポリエステルから
なり、厚さが0.01〜0.8μmの被膜層を形成させ
た二軸延伸フィルムであり、フィルムのヤング率が縦方
向(MD)、横方向(TD)ともに110kg/mm2
以上600kg/mm2以下である転写箔用フィルムで
ある。
【0010】また本発明は、トリメチレンテレフタレー
ト単位が全繰り返し単位の80モル%以上であるポリエ
ステルからなるフィルムの少なくとも片面に、二次転移
点が40〜85℃の水性ポリエステルを含む水性液を塗
布し、乾燥、延伸することにより被覆層を形成させるこ
とを特徴とする転写箔用フィルムの製造方法である。
【0011】(ポリトリメチレンテレフタレート)本発
明に用いられるトリメチレンテレフタレートはテレフタ
ル酸を主たる酸成分とし、1,3−プロパンジオールを
主たるグリコール成分とするポリエステルである。この
ポリトリメチレンテレフタレートにはトリメチレンテレ
フタレートを全繰返し単位とするホモポリマー或いは全
繰り返し単位の少なくとも80モル%、好ましくは90
モル%がトリメチレンテレフタレートであるコポリマー
が好ましく用いられる。トリメチレンテレフタレートの
繰り返し単位が80モル%未満では、機械的強度や柔軟
性などのポリトリメチレンテレフタレートが本来有する
特性が悪化し、製膜性が低下する。
【0012】コポリマーである場合は、主たる成分のト
リメチレンテレフタレート以外のコポリマーを構成する
共重合成分としては、分子内に2つのエステル形成性官
能基を有する化合物を用いることができ、かかる化合物
として例えば、蓚酸、アジピン酸、フタル酸、セバシン
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ドデカンジカル
ボン酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−
ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,4’−ジフェノ
キシエタンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレ
ンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、テ
トラリンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸等の如きジカルボン酸;p−
オキシ安息香酸、p−オキシエトキシ安息香酸等の如き
オキシカルボン酸;或いはエチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、シクロヘキサンメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールスルホ
ンのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物、ジエチレングリコール、ポリ
エチレンオキシドグリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール等の如き2価アルコール類等を好ましく用いる
ことができる。
【0013】これらの化合物は1種のみでなく2種以上
を同時に用いることができる。またこれらの中で好まし
くは酸成分としてはイソフタル酸、4,4’−ジフェニ
ルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、 p
−オキシ安息香酸、グリコール成分としてはエチレング
リコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ビスフェノールスルホンのエチレンオキサ
イド付加物である。
【0014】また、ポリトリメチレンテレフタレートは
例えば安息香酸、メトキシポリアルキレングリコールな
どの一官能性化合物によって末端の水酸基および/また
はカルボキシル基の一部または全部を封鎖したものであ
ってもよく、或いは例えば極く少量のグリセリン、ペン
タエリスリトール等の如き三官能以上のエステル形成性
化合物で実質的に線状のポリマーが得られる範囲内で共
重合したものであってもよい。
【0015】更に本発明のポリトリメチレンテレフタレ
ートフィルムは主たる成分のポリトリメチレンテレフタ
レートのほかに、有機高分子を混合した混合体からなっ
ていても良い。かかる有機高分子としてポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレ(イソ)
テレフタレート、ポリエチレン−4,4’−テトラメチ
レンジフェニルジカルボキシレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリエチレン
−2,7−ナフタレンジカルボキシレート、ポリトリメ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリ
ブチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポ
リシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリネオ
ペンチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、
ポリ(ビス(4−エチレンオキシフェニル)スルホン)
−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等を挙げるこ
とができ、これらの中でポリエチレンイソフタレート、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリヘキサメチレンテレ(イソ)フタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、
ポリトリメチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ート、ポリブチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシ
レート、ポリ(ビス(4−エチレンオキシフェニル)ス
ルホン)−2,6−ナフタレンジカルボキシレートが好
ましい。
【0016】これらの有機高分子は1種のみならず2種
以上を、本発明のポリトリメチレンテレフタレートフィ
ルムにおいて、高分子の繰返し単位で20mol%相
当、好ましくは10mol%相当まで、ポリトリメチレ
ンテレフタレートと共に混合した混合体となるように使
用できる。混合体の混合量が上記範囲を超えると結晶性
が低下し、機械強度や成形性等のポリトリメチレンテレ
フタレートが本来有する特性が悪化するため好ましくな
い。なお、かかる混合体の製造は一般に知られたポリエ
ステル組成物の製造方法によって実施できる。
【0017】本発明におけるポリエステルは従来公知の
方法で、例えばジカルボン酸とグリコールの反応で直接
低重合度ポリエステルを得る方法や、ジカルボン酸の低
級アルキルエステルとグリコールとを従来公知のエステ
ル交換触媒である、例えばナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、チタ
ン、ジルコニウム、マンガン、コバルトを含む化合物の
一種または二種以上を用いて反応させた後、重合触媒の
存在下で重合が行なわれる。重合触媒としては三酸化ア
ンチモン、五酸化アンチモンのようなアンチモン化合
物、二酸化ゲルマニウムで代表されるようなゲルマニウ
ム化合物、テトラエチルチタネート、テトラプロピルチ
タネート、テトラフェニルチタネートまたはこれらの部
分加水分解物、蓚酸チタニルアンモニウム、蓚酸チタニ
ルカリウム、チタントリスアセチルアセトネートのよう
なチタン化合物が挙げられる。
【0018】なお、ポリエステルは溶融重合後これをチ
ップ化し、加熱減圧下または窒素などの不活性気流中に
おいて固相重合することもできる。
【0019】(ポリエステルフィルム)本発明において
ベースフィルムであるポリエステルからなるフィルム
は、一般に転写箔用フィルムとして使用される厚さを有
していれば良く、ベースフィルムの厚みとしては10〜
250μmが好ましく、さらに好ましくは20〜200
μm、特に好ましくは20〜150μmである。
【0020】本発明におけるポリエステルフィルムは、
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、乾燥したポリエステルを周知の押出装置を用いて
溶融し、溶融したポリエステルをシート状に押出し、回
転冷却ドラム上で急冷固化して得られた未延伸シートを
二軸方向に延伸して二軸延伸フィルムとする方法が挙げ
られる。
【0021】この延伸方法としては逐次二軸延伸法や同
時二軸延伸法を用いることができるが、後述の塗工工程
の作業性から逐次二軸延伸法が好ましい。逐次二軸延伸
法での延伸条件としては、前記未延伸シートを40〜9
0℃で縦方向に赤外線加熱式縦延伸機で1.5〜5倍延
伸する。ロール加熱式縦延伸機を用いてもよいが、フィ
ルム表面にすり傷等の欠点が発生し易いので赤外線加熱
式の方が好ましい。縦延伸後さらにステンター内で40
〜90℃で横方向に1.5〜5倍延伸し、60〜210
℃で1〜100秒間熱処理を行うことで所望のポリエス
テルフィルムを得ることができる。また、上述した縦方
向および/または横方向の延伸を複数段階に分割する多
段延伸を用いてもよい。もちろん、本発明のポリエステ
ルフィルムの製膜工程中で他のフィルムと共押出し法や
押出ラミネート法によってラミネートしてもよいし、製
膜後、接着剤などでラミネートしてもよい。
【0022】(被膜層を形成する水性ポリエステル)本
発明の転写箔用フィルムにおいては、前記ベースフィル
ムの少なくとも片面に、二次転移点が40〜85℃の水
性ポリエステルからなる被膜層を形成させる。被膜層を
形成する水性ポリエステルは、金属塩基を有するジカル
ボン酸成分を2〜12mol%共重合した共重合ポリエ
ステルであることが好ましい。
【0023】この共重合ポリエステルの二次転移点(T
g)は40〜85℃であり、好ましくは45〜80℃で
ある。共重合ポリエステルのTgが40℃未満の場合、
得られたフィルムは耐熱性が低くなり、また耐ブロッキ
ング性が劣る。一方85℃を超えると接着性が劣る。
【0024】また、共重合ポリエステルは、ジカルボン
酸成分とグリコール成分からなり、金属塩基を有するジ
カルボン酸成分を2〜12モル%共重合成分として含む
線状ポリエステルである。この金属塩基を有するジカル
ボン酸成分の共重合割合が2モル%未満の場合、被膜層
の溶剤親和力が高くなリすぎるため耐溶剤性が低くなる
ので不利であり、一方12モル%を超えると耐ブロッキ
ング性が劣るので望ましくない。また、この共重合成分
の割合が3〜10モル%であると、共重合ポリエステル
が、水に可溶または水に分散性の良好な水性ポリエステ
ルとなり、かつ耐ブロッキング性が更に良好となるため
好ましい。
【0025】共重合ポリエステルの金属塩基を有するジ
カルボン酸成分以外のジカルボン酸成分としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4’−ジフェニ
ルジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバシン酸等のジカルボン酸を挙げることがで
きる。また、トリメリット酸、ジメチロールプロピオン
酸等のポリカルボン酸成分を含むものであってもよい。
【0026】また、グリコール成分としては、エチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,6−シクロヘキサンジメタノール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ビスフェノールA
のアルキレンオキシド付加物等のポリヒドロキシ化合物
等を挙げることができる。
【0027】また、金属塩基を有するジカルボン酸成分
としては、残基中にSO3M基やCOOM基(MはN
a、K、Li、NH等)等の官能基を導入しているもの
であり、具体例としては5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸などが例示される。
【0028】これら共重合ポリエステルは、被膜層を形
成させるために水溶液、水分散液あるいは乳化液の形態
で使用される。塗膜層を形成するために、前記水性ポリ
エステル以外に他の樹脂、帯電防止剤、着色剤、界面活
性剤、紫外線吸収剤などを添加することが出来る。
【0029】(粒子)上記被膜層中には、下記式
(1)、好ましくは下記式(2)を満足する粒子が0.
05〜20重量%、好ましくは0.1〜12重量%含ま
れる。
【0030】
【数2】0.25≦D/t≦3……(1) 0.3≦D/t≦2……(2) ここで、Dは上記被膜層中に含まれる粒子の平均粒径
(μm)、tは上記被膜層の厚み(μm)である。
【0031】上記式(1)のD/tの値が0.25未満
の場合は、耐ブロッキング性、特に湿熱時、露結時の耐
ブロッキング性が劣るので望ましくない。一方上記式
(1)のD/tの値が3を越える場合は、後の工程での
粒子脱落によるメジューム層、印刷層の欠点のトラブル
が生じ望ましくない。
【0032】上記粒子の添加量が20重量%を越える場
合は、被膜層の強度が低下し、後の工程で塗膜削れ等の
トラブルを生じる。
【0033】(被膜層の形成)前記の被膜層を形成する
共重合ポリエステルは、それを主成分とする水性液とし
てベースフィルム上に塗布される。水性液としては水溶
液、水分散液あるいは乳化液などの形であるのが適当で
ある。
【0034】塗布は、未延伸フィルム、一軸延伸フィル
ム、二軸延伸フィルムなどに適用されるが、縦方向に延
伸したフィルムに塗布することが好ましい。塗布後、乾
燥、横延伸、さらに場合によっては再縦延伸や再横延伸
も行うことが出来る。
【0035】塗布量は被膜層の厚さが0.01〜0.8
μm、好ましくは0.03〜0.5μmの範囲となるよ
うな量であることが望ましい。被膜層の厚さが0.01
μm未満の場合接着力が不足し、一方0.8μmを越え
るとブロツキングを起こすようになる。
【0036】(ヤング率)本発明の転写箔用フィルムの
ヤング率は縦方向(MD)、横方向(TD)ともに11
0kg/mm2以上600kg/mm2である。より好ま
しい範囲は150kg/mm2以上600kg/mm2
下であり、180kg/mm2以上550kg/mm2
下であることが特に好ましい。ヤング率が110kg/
mm2未満では転写箔としての強度が不足する。600
kg/mm2を超えると柔軟性が低下し、成型追従性が
低下する。
【0037】(破断伸度)本発明のポリエステルフィル
ムの破断伸度はMD、TDともに60%以上であり、好
ましくは80%以上、特に好ましくは90%以上であ
る。破断伸度が60%未満では成型性が悪化する。
【0038】(厚み斑)本発明のポリエステルフィルム
の厚み斑は12%以下であることが好ましい。好ましく
は10%以下、特に好ましくは8%以下である。厚み斑
が12%を超えると均一な成型ができない。かくして得
られた易接着性フィルムは、通常メラミン樹脂などの溶
液を塗布乾燥して作られるインモールド成形転写箔の離
型層(メジューム層)と良好に接着し、実用性が高いも
のとなる。
【0039】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。尚、本発明における種々の物性値及び特性は下記の
方法により測定した。
【0040】(1)トリメチレンテレフタレートの成分
量(主成分モル比、共重合成分モル比)の算出 フィルムサンプルを測定溶媒(CDCl3:CF3COO
D=1:1)に溶解後、1H−NMR測定を行い、得ら
れた各シグナルの積分比をもって算出する。
【0041】(2)塗膜層厚み(t、単位:μm) 水性液の乾燥前塗布量(w、単位:g/m2)、水性液
の濃度(c、単位:重量%)、塗膜の乾燥後密度(ρ、
単位:g/cm3)及びフィルム製膜工程中の水性液塗
工工程〜製膜完了後巻取工程間のフィルム延伸面積倍率
(R)を各々測定し、下記式(3)を用いて計算する。
【0042】
【数3】t=(w・c)/(ρ・R)……(3)
【0043】(3)添加粒子径(D、単位:μm) 粒子の500ppm水分散液をサンプルとし、Paci
fic Scientific社製、微小粒径分布測定
装置(Nicomp Model 270)を用いて光
散乱法により求められる全粒子の等価球形直径の内、全
体の50重量%の点にある粒子のものを添加粒子径とす
る。
【0044】(4)ヤング率 フィルムを幅10mm、長さ150mmにサンプリング
し、チヤック間100mmにして引張速度10mm/
分、チャート速度500mm/分でインストロンタイプ
の万能引張試験装置で引張る。MD、TD両方向の測定
を行い、得られた荷重−伸び曲線の立上部の接線よりヤ
ング率を算出する。
【0045】(5)破断伸度 フィルムを、幅10mm、長さ150mmにサンプリン
グし、インストロンタイプの引張試験機にてチャック間
100mm、速度100mm/分で引張る。得られた応
力−伸度曲線の破断時の伸長量を読み取り、原長に対す
る伸度を%で表す。
【0046】(6)厚み斑 アンリツ(株)製電子マイクロメータ(K−312A
型)を用いて、針圧30g、走行速度25mm/秒でフ
ィルムの縦方向および横方向それぞれ2mの長さにわた
って測定し、連続厚みチャートを得る。このチャートか
ら最大厚みと最小厚みを読み取る。
【0047】さらに、同じサンプルについて幅(c
m)、長さ(cm)、重量(g)、密度(g/cm3
から厚み(μm)下式(4)で算出し平均厚みとする。
【0048】上述の最大厚みと最小厚みの差の平均厚み
に対する割合を下式(5)で算出し、厚み斑とし、3段
階で評価した。 ◎:厚み斑8%以下 ○:厚み斑8%超、12%以下 ×:厚み斑12%超
【0049】
【数4】 平均厚み(μm)={重量/(幅×長さ×密度)}×10000……(4) 厚み斑(%)={(最大厚み−最小厚み)/平均厚み}×100……(5)
【0050】(7)フィルムの実用特性 a)接着力評価 フィルムの塗布面の上にメラミン樹脂のメチルエチルケ
トン/トルエン溶液を塗布し1μm厚さの離型層の膜を
形成させ、ホットプレス法によリ積層体としてから型に
乗せて成形したときの離型層の状況を観察した。 A:変化なし B:一部分が剥離 C:全体酌に剥離 Aが実用性能を満足する。
【0051】b)耐溶剤性評価 フィルムの塗布面に、メチルエチルケトン/トルエン混
合液に浸漬したガーゼを重ね、0.2kgの荷重を掛け
ながら擦過し、塗布面の状況を観察した。 A:変化なし B:一部分が欠落 C:全体的に欠落 Aが実用性能を満足する。
【0052】c)耐ブロッキング性評価 フィルムを重ね合わせて0.3kg/mm2の張力を掛
けながら金属製コアに巻付けたものを水中に浸漬し、取
リ出した後に50℃×17時間経時させる。コアからは
ずしたフィルムについて引張試験機を用いT型ピール試
験を行い、剥離力を測定した。 A:コアからはずした際に自然剥離する B:剥離力が2g/cm幅未満 C:剥離力が2g/cm幅以上 D:完全にブロッギングし、剥離時にフィルムが破断す
る A〜Bまでが実用性能を満足し、特にAが好ましい。
【0053】d)成形性評価 フィルムの塗布面の上に、a)と同様に離型層の膜を形
成させ、型に乗せて成形したときのベースフィルムの状
況を観察した。 A:フィルム破断、クラック発生等なく、均等な厚さで
成形される B:破断はしないが、局所的にフィルムがやや薄い部分
が存在する C:局所的にフィルムが極めて薄い部分が存在し、破断
の虞がある D:フィルムが破断する A〜Bまでが実用性能を満足するが、Aが好ましい。
【0054】[実施例1]テレフタル酸ジメチル100
重量部と1,3−プロパンジオール60重量部およびテ
トラブチルチタネート0.08重量部を使用し、エステ
ル交換反応を行った。次いで滑剤として平均粒径2μm
の多孔質シリカ粒子をポリマー当り0.05重量%にな
るように添加して、高真空下で重縮合反応を行い、固有
粘度が0.65dl/gのポリトリメチレンテレフタレ
ートを得た。
【0055】このポリトリメチレンテレフタレートを回
転冷却ドラム上にシート状に溶融押出して未延伸シート
を得、この未延伸シートを機械軸方向(縦方向)に3.
1倍延伸して一軸延伸フィルムとした。
【0056】次いでこの一軸延伸フィルムの片面に、酸
成分がテレフタル酸95モル%および5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸5モル%、グリコール成分がエチレン
グリコール70モル%、ジエチレングリコール15モル
%およびビスフェノールA・エチレングリコール付加体
15モル%の共重合ポリエステル(略称P、Tg=64
℃)85重量%、平均粒径が0.08μmのシリカ粒子
8重量%およびポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル7重量%からなる組成物を固形分濃度として8重量
%含む水性液をロールコーターで塗布し、乾燥しつつ横
方向に3.4倍延伸し、更に180℃で熱固定して厚み
0.15μmの塗膜を積層した二軸延伸フィルム(40
μm)を得た。
【0057】このフィルムの特性を表2および表3に示
す。表3より明らかなように実施例1のフィルムは全て
の要求特性を満足するものであった。
【0058】[実施例2および比較例1〜2]共重合ポ
リエステルPの代わりに表1に示す共重合ポリエステル
Q〜Sを用いた以外は実施例1と同様にして厚み0.1
5μmの塗膜を積層した二軸延伸フィルム(40μm)
を得た。これらフィルムの特性を表2および表3に示
す。表3より明らかなように実施例2のフィルムは全て
の要求特性を満足するものであった。一方、本発明の必
須要件のいずれかを満たしていない比較例1〜2のフィ
ルムは表3より明らかなように要求特性のいずれかを満
足しないものであった。
【0059】[実施例3および比較例3〜5]塗膜の厚
みを表2に示すとおりに変更した以外は実施例2と同様
にして二軸延伸フィルムを得た。これらフィルムの特性
を表2および表3に示す。表3より明らかなように実施
例3のフィルムは全ての要求特性を満足するものであっ
た。一方、比較例3のフィルムは塗膜の厚みが本発明の
範囲よリも薄いため、比較例4のフィルムは塗膜を塗設
していないため接着性に劣るものであった。また、比較
例5のフィルムは塗膜厚みが本発明の範囲を超えている
ため耐ブロッキング性に劣るものであった。
【0060】[実施例4〜5]添加したシリカ粒子の粒
径と塗膜構成成分の割合を表2に示すとおりの変更する
以外は実施例1と同様にして厚み0.15μmの塗膜を
積層した二軸延伸フィルム(40μm)を得た。これら
フィルムの特性を表2および表3に示す。表3より明ら
かなように実施例4のフィルムは全ての要求特性を満足
するものであった。また、実施例5のフィルムは耐ブロ
ッキング性がやや劣るが要求特性を一応満足するもので
あった。
【0061】[実施例6]実施例6はポリマーにイソフ
タル酸を10モル%共重合したポリトリメチレンテレフ
タレートを用いた以外は実施例1と同様にして厚み0.
15μmの塗膜を積層した厚さ40μmの二軸延伸フィ
ルムを得た。これらフィルムの特性を表2および表3に
示す。表3より明らかなように実施例6のフィルムは全
ての要求特性を満足するものであった。
【0062】[比較例6]ポリマーに固有粘度0.65
のポリエチレンテレフタレートを用いた。延伸倍率は縦
3.4倍、横4.5倍であった。熱固定温度は210℃
とした。それ以外は実施例1に準じて厚み0.15μm
の塗膜を積層した厚さ40μmの二軸延伸フィルムを得
た。これらフィルムの特性を表2および表3に示す。横
方向ヤング率が過大であり、成形性が不満足であった。
【0063】[比較例7]ポリマーにイソフタル酸を3
0モル%共重合したポリトリメチレンテレフタレートを
用いた以外は実施例1と同様にして厚み0.15μmの
塗膜を積層した厚さ40μmの二軸延伸フィルムを得
た。これらフィルムの特性を表2および表3に示す。ヤ
ング率が過小であり、厚み斑、耐溶剤性が不良であっ
た。
【0064】[比較例8]実施例1における未延伸フィ
ルム厚さを78μm、延伸倍率を縦1.3倍、横1.5
倍とした以外は実施例1と同様にして厚み0.35μm
の塗膜を積層した厚さ40μmの二軸延伸フィルムを得
た。これらフィルムの特性を表2および表3に示す。ヤ
ング率が過小で厚み斑が悪く、成形性が不良であった。
なお、破断伸度は全実施例、比較例において80%以上
であり、本発明の要件を満足していた。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】本発明の転写箔用フィルムは、被膜層の
上に離型層を設け、更にその上に印刷層を塗工した積層
フィルムとしてインモールド成形転写に用いた場合、被
膜層と離型層との接着性が高く成形の際に被膜層と離型
層との界面が剥離することがないので印刷層を製品側に
均一に転写することができる。また、本発明の転写箔用
フィルムは、成形性に優れたポリトリメチレンテレフタ
レートを用いているので成形の際にフィルムの破れなど
による成形不良や転写不良等のトラブルを防ぐことがで
きる。
【0069】更に、本発明の転写箔用フィルムの被膜層
は耐ブロッキング性、耐溶剤性に優れるので、転写箔用
フィルムの上に離型層を塗工する際の作業性に優れ、ま
た離型層を塗工する際に溶剤系の塗液を用いた場合でも
溶剤によリ離型層とベースフィルムとの接着強度が低下
することがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 Fターム(参考) 3B005 EB01 EB03 FE04 FE08 FE13 FE16 FG04X 4F100 AA20B AK41A AK41B AL01B BA02 CA19B DE01B DJ00B EC04 EH462 EJ372 EJ38 EJ862 JA05B JK07 JK08 JL11 YY00 YY00B 4F206 AA24 AD10 AG03 JA07 JB19 JL01 4F210 AA24 AD10 AG03 AH81 QC06 QG01 QG15 QG18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリメチレンテレフタレート単位が全繰
    り返し単位の80モル%以上であるポリエステルからな
    るフィルムの少なくとも片面に、二次転移点が40〜8
    5℃の水性ポリエステルからなり、厚さが0.01〜
    0.8μmの被膜層を形成させた二軸延伸フィルムであ
    り、フィルムのヤング率が縦方向(MD)、横方向(T
    D)ともに110kg/mm2以上600kg/mm2
    下である転写箔用フィルム。
  2. 【請求項2】 被膜層を形成する水性ポリエステルが、
    共重合成分として金属塩基を有するジカルボン酸成分を
    2〜12モル%含有する共重合ポリエステルであること
    を特徴とする請求項1に記載の転写箔用フィルム。
  3. 【請求項3】 被膜層が下記式(1)を満足する粒子を
    0.05〜20重量%含むことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の転写箔用フィルム。 【数1】0.25≦D/t≦3……(1) (式(1)中Dは被膜層に含まれる粒子の平均粒径(μ
    m)、tは被膜層の厚み(μm)である。)
  4. 【請求項4】 フィルムの破断伸度が60%以上である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の転写
    箔用フィルム。
  5. 【請求項5】 フィルムの厚み斑が12%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の転写箔
    用フィルム。
  6. 【請求項6】 トリメチレンテレフタレート単位が全繰
    り返し単位の80モル%以上であるポリエステルからな
    るフィルムの少なくとも片面に、二次転移点が40〜8
    5℃の水性ポリエステルを含む水性液を塗布し、乾燥、
    延伸することにより被覆層を形成させることを特徴とす
    る転写箔用フィルムの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7514141B2 (en) 2006-04-08 2009-04-07 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Polyester film with low mechanical strength

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