JP2000094399A - 基板の精密穴あけ装置 - Google Patents

基板の精密穴あけ装置

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JP2000094399A
JP2000094399A JP10286094A JP28609498A JP2000094399A JP 2000094399 A JP2000094399 A JP 2000094399A JP 10286094 A JP10286094 A JP 10286094A JP 28609498 A JP28609498 A JP 28609498A JP 2000094399 A JP2000094399 A JP 2000094399A
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angle
hollow cylindrical
axis
drill
guide
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JP10286094A
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Akihiro Enomoto
明弘 榎本
Toshio Komata
寿雄 小俣
Kazuo Yamada
和夫 山田
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Enomoto Co Ltd
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Enomoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 x−y方向及びz方向の位置精度が高く、軸
まわりの回転がほとんど生ぜず、かつ、組立て剛性の優
れた基板精密穴あけ装置を提供する。 【解決手段】 円筒形ドリルホルダーの外側面に第1の
直角溝を少なくとも2本、当該ドリルホルダーの軸に平
行に対称的に設け、かつ、それぞれの直角溝の2つの平
面のなす角の二等分線が当該ドリルホルダーの軸を通る
ように配置し、当該ドリルホルダーの下底面の中心にド
リル刃を挿通するための貫通孔を形成し、円筒形ガイド
の内側面に第2の直角溝を少なくとも2本、当該ガイド
の軸に平行に対称的に設け、かつ、それぞれの直角溝の
2つの平面のなす角の二等分線が当該ガイドの軸を通る
ように配置し、当該ガイドの中空部に当該ドリルホルダ
ーを挿入し組合わせると、第1の直角溝と第2の直角溝
とが互いに対向して正方形柱状の空間が形成され、当該
空間にクロスローラーベアリングを介在させて、クロス
ローラーベアリングの各ローラーが第1の直角溝の1つ
の平面及び第2の直角溝の1つの平面に当接して回転走
行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の精密穴あけ
装置に関する。基板には、プリント基板、セラミック基
板、フレキシブル基板、BGA、セラミックグリーンシ
ート、ポリイシドフィルム、PETフィルム、銅箔、ガ
ラス基板などが含まれる。また、本発明は、金属板、金
属基板あるいは回路基板に精密穴あけ加工のためのマシ
ニングセンターのドリル、パンチその他の刃物をくわえ
るチャックに応用することもできる。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】従来のドリル
ユニットは、図16にその概略正面図を示すように、不
図示の直立支柱を2本設け、それぞれに、直線レール1
1、12を取り付け、直線レール11、12に沿って円
滑に直線運動を行なう直動ブロック21、22、23、
24をそれぞれ2個ずつ組み付け、各直動ブロックを直
方体形のドリル・ユニット61の左右側面611、61
2の上部と下部に取り付けて、不図示の駆動装置を用い
てドリル・ユニット61を上下に直線運動させている。
直動ブロックは無限循環ボールベアリングを用いてい
る。ドリル・ユニットの下面613には、スピンドルに
よって回転されるドリル刃615が垂直下方へ突出して
いる。
【0003】そして、基板をドリル刃の下方に精密に位
置合せした後、ドリル刃615を回転させながら、ドリ
ル・ユニット61をレール11、12に沿って下降させ
て、φ0. 2〜0. 15mmの精密な寸法の穴を所定位
置にあけるものである。
【0004】しかしながら、従来のドリル・ユニット
は、無限循環ボールベアリングを用いた直動ブロックに
よって摺動されるので、xーy方向の位置決め精度を高
め、剛性を向上するためには、各ボールベアリングに対
し平均10μm程の圧縮力を与圧として付加しなければ
ならないが、直線運動を繰り返すと、ボールベアリング
自体の摩耗が急速に進み、結果として、レールと直動ブ
ロック間のクリアランスが広がり、ガタが生じて、ドリ
ル・ユニットのx−y方向及びz方向の位置決め精度が
低下するという問題がある。
【0005】また、従来のドリル・ユニットは、無限循
環ボールベアリングを用いた直動ブロックによって摺動
されるので、ドリル・ユニットのスピンドルのまわりの
回転移動(スキュー)が生じやすく、結果として、ドリ
ル・ユニットのx−y方向の位置決め精度が低下すると
いう問題がある。
【0006】さらに、従来のドリル・ユニットにおいて
は、左右の側面の一端近くあるいは中央のみに直動ユニ
ットを取り付け、支持しているのでドリル・ユニットの
組立て剛性がx方向、y方向で均一ではなく、直動ユニ
ットが取り付けられていない、直動ユニットの前面や背
面へ倒れやすく、ドリル刃が折れやすいという問題があ
る。
【0007】そして、上記のドリル・ユニットのz方向
精度の低下によって、ドリル刃の切り込み深さが一定で
はないという問題がある。
【0008】また、上記のドリル・ユニットのx−y方
向の位置決め精度の低下によって、ドリルの回転数を1
00〜125kmin4 から160〜200kmin4
へと高速化すると、スピンドルの振動が大きくなり、直
進性が悪化することがより顕著になるという問題があ
る。
【0009】従来のパンチング装置のパンチャーは、パ
ンチの摺動部は円柱状であり、そのまわりに配置された
ボールガイドによって、案内されてパンチはソレノイド
により駆動されてストロークが5〜15mmの直線運動
を行うものである。
【0010】しかしながら、従来のパンチング装置にお
いては、ボールベアリングを用いているため、x−y方
向の位置精度が不十分であり、また、組立て剛性に欠け
るので、パンチの小径化が困難であるという問題があ
る。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、x−y方向の位置精度及び、z方向の位置精度が
高く、軸のまわりの回転がほとんど生ぜず、かつ、組立
て剛性の優れた、基板の精密穴あけ装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載の第1の本発明に係る基板の精密穴あけ装置、すな
わち、中空円筒形ドリルホルダーの外側面に、2つの平
面が90°の角度をなす第1の直角溝を少なくとも2
本、当該中空円筒形ドリルホルダーの軸に平行に対称的
に設け、かつ、2つの平面のなす角二等分線が当該中空
円筒形ドリルホルダーの軸を通るように配置し、中空円
筒形ドリルホルダーの円形下底面の中心にドリル刃を挿
通するための貫通孔を形成し、中空円筒形ガイドの内側
面に、2つの平面が90°の角度をなす第2の直角溝を
少なくとも2本、当該中空円筒形ガイドの軸に平行に対
称的に設け、かつ、2つの平面のなす角の二等分線が当
該中空円筒形ガイドの軸を通るように配置され、当該中
空円筒形ガイドの中空部に当該中空円筒形ドリルホルダ
ーを挿入し組合せると、第1の直角溝と第2の直角溝と
が互いに対向して、正方形柱状の空間が形成され、 当
該空間にクロスローラーベアリングを介在させて、クロ
スローラーベアリングの各ローラーが第1の直角溝の1
つの平面及びこれに平行な第2の直角溝の1つの平面に
当接して回転走行し、ドリルホルダーの中空部内にドリ
ル・ユニットを設置し、ドリル刃の回転軸がドリルホル
ダーの軸と一致するように配置し、ドリルホルダーを、
クロスローラーベアリングを介して、ガイドに沿って軸
方向に直線運動させる駆動装置を有する、基板の精密穴
あけ装置によって、達成される。
【0013】第1の本発明の好ましい実施態様において
は、請求項2に記載のように、長方形平板状のフレーム
に対して、複数のローラーを隣り合うローラーの回転軸
が互いに90°をなすように回転自在に配置して、フレ
ームの長手方向へ直線回転可能としたクロスローラーベ
アリングのフレームを、その長手方向が円筒の側線方向
に一致するように配置し、結合部材によって、クロスロ
ーラーベアリングのフレームの長辺を互いに連結して、
円筒状としたリテーナーを、ドリルホルダーとガイドと
の間に介在させてある。
【0014】また、上記目的は、請求項3に記載の第2
の本発明に係る基板の精密穴あけ装置、すなわち、円柱
形パンチ取付部品の外側面に、2つの平面が90°の角
度をなす第1の直角溝を少なくとも2本、当該円柱形パ
ンチ取付部品の軸に平行に対称的に設け、かつ、2つの
平面のなす角の二等分線が当該円柱形パンチ取付部品の
軸を通るように配置し、円柱形パンチ取付部品の円形下
底面の中心にパンチを垂直に取り付け、中空円筒形ガイ
ドの内側面に、2つの平面が90°の角度をなす第1の
直角溝を少なくとも2本、当該中空円筒形ガイドの軸に
平行に対称的に設け、かつ、2つの平面のなす角の二等
分線が当該中空円筒形ガイドの軸を通るように配置し、
中空円筒形ガイドの下底面に、当該パンチの断面形状に
対応した形状の貫通孔を形成した円板形ストリッパープ
レートを取り付け、当該中空円筒形ガイドの中空部に当
該円柱形パンチ取付部品を上方から挿入し組合わせる
と、パンチがストリッパープレートの貫通孔に挿入さ
れ、第1の直角溝と第2の直角溝とが互いに対向して、
正方形柱状の空間が形成され、当該空間にクロスローラ
ーベアリングを介在させて、クロスローラーベアリング
の各ローラーが第1の直角溝の1つの平面及びこれに平
行な第2の直角溝の1つの平面に当接して回転走行し、
当該円柱形パンチ取付部品を、クロスローラーベアリン
グを介して、当該中空円筒形ガイドに沿って軸方向に直
線運動させる駆動装置を有する、基板の精密穴あけ装置
によっても、達成される。
【0015】第2の本発明の好ましい実施態様において
は、請求項4に記載のように、長方形平板状のフレーム
に対して、複数のローラーを隣り合うローラーの回転軸
が互いに90°をなすように回転自在に配置して、フレ
ームの長手方向へ直線回転可能としたクロスローラーベ
アリングのフレームを、その長手方向が円筒の側線方向
に一致するように配置し、結合部材によって、クロスロ
ーラーベアリングのフレームの長辺を互いに連結して、
円筒状としたリテーナーを、円柱形パンチ取付部品と中
空円筒形ガイドとの間に介在させている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基板の精度穴あけ
装置の実施形態について、添付図面を参照して、詳細に
説明する。
【0017】第1の実施形態 図1及び図2は、第1の本発明の第1の実施形態のドリ
ル穴あけ装置のガイドを示し、それぞれ、その平面図及
び正面図である。図3、図4及び図5は、第1の本発明
の第1の実施形態のドリル穴あけ装置のドリルホルダー
を示し、それぞれ、その平面図、図3のA−A断面図及
び底面図である。
【0018】内側面に側線に沿って伸びる4本の隆起部
を中心軸のまわりに90°の角度間隔で配置した中空円
筒形状の原材料を用意する。例えば、ステンレス鋼管を
熱間押し出し加工あるいは冷間押し出し加工した後に、
中心軸方向に所定寸法ずつ切断して、当該原材料を得る
ことができる。さらに必要であれば、中心軸のまわりに
所定角度ずつ回転した後に、鍛造加工することを繰り返
し、中心軸のまわりの等方性を向上させた原材料を用い
ていると、長年使用しても中心軸のまわりの不均一がほ
とんど生じず、装置全体のくるいを小さく保ち、精度を
維持することができる。
【0019】当該原材料を切削加工、放電加工、研削加
工または研磨加工することによって、ガイド7を得た。
ガイド7の主要部分は中空円筒形であり、下部にフラン
ジが設けてある。すなわち、主要部分は上面701、外
側面702及び内側面720を有し、フランジは上面7
05、側面706及び下面707を有する。
【0020】内側面720に形成した4本の隆起部に、
それぞれ、2つの平面723、724;727、72
8;731、732;及び735、736が、それぞ
れ、90°の角度をなす第2の直角溝4本が精密加工さ
れている。第2の直角溝のなす90°の角の二等分線A
O、CO、EO及びGOはいずれもガイド7の対称軸O
を通り、対称軸Oのまわりに90°間隔に点対称的ある
いは回転対称的に配置されている。
【0021】また、ガイド7のフランジの下面には有底
円筒状の基板押さえ6が取り付けられている。基板押さ
え6は円筒部601、底部602及び底中央貫通孔60
3を有している。底部602の下面の底中央貫通孔60
3のまわりには、くさび状の突部604を有しており、
不図示の基板が移動するのを抑えるものである。また、
円筒部601の一部にはドリルくずを吸引除去するため
の吸引口605が設けられている。
【0022】本第1の実施形態においては、ドリル・ホ
ルダー8は有底中空円筒形であり、底部804の中央に
は底部上面807から底部下面806へ貫通する円形貫
通孔802が形成されている。外側面803、内側面8
05及び環状の上面801がある。ドリル・ホルダー8
の外側面803には、2つの平面823、824;82
7、828;831、832;835、836が、それ
ぞれ、90°の角度をなす第1の直角溝4本が精密加工
されている。第1の直角溝のなす90°の角の二等分線
はいずれもドリル・ホルダー8の対称軸Pを通り、対称
軸Pのまわりに90°間隔に点対称に配置されている。
そして、ドリル・ホルダー8の中空部に電動ドリル装置
62のスピンドル621が底部上面807の上に固定さ
れ取り付けられている。ドリル軸622の下部はスピン
ドル621から突出し、エアスラスト軸受623によっ
て支持されており、ドリル軸622の下端はエアスラス
ト軸受623から露出しており、ドリル刃624となっ
ている。ドリル刃624は工具鋼、高速度鋼あるいは超
硬合金から作られている。
【0023】図6は、第1の本発明の第1の実施形態の
ドリル穴あけ装置のリテーナーの平面概略図である。対
称軸0のまわりに90°の角度間隔でクロスローラーベ
アリング列331、332、333、334が配置さ
れ、クロスローラーベアリング列の中間位置に対称軸の
まわりに90°の角度間隔で正方形柱状摺動部材24
1、242、243、244が配置され、クロスローラ
ーベアリング列と正方形柱状摺動部材の間を連結材97
1、972、973、974、975、976、97
7、978によって連結されて中空円筒状となってい
る。
【0024】クロスローラーベアリング列は、長方形平
板状のフレームに対して、45°あるいは−45°傾け
て、多数のローラーベアリングを回転自在に保持し、隣
り合うローラーベアリングが互いに90°をなす、ねじ
れの位置関係としたものであり、フレームの長手方向へ
回転走行させるものである。
【0025】正方形柱状摺動部材は、炭素繊維分散樹脂
(エポキシ樹脂及びエンプラ樹脂を含む。) 、硬質ゴ
ム、銅系合金、含油焼結合金、セラミックスまたはナイ
ロンを素材として製造され、その摺動面に円盤状あるい
は円環状突起を設けたり、あるいは、直線状または曲線
状の溝を設けてもよい。この溝により接触面積が減少し
摺動抵抗が低減するとともに、潤滑油がこの溝の中にト
ラップされ摺動面全面に油膜が被われて摺動抵抗が低減
するという効果が得られる。
【0026】正方形柱状摺動部材は、ガイドとドリル・
ホルダーとの間の対称軸方向への直線運動を円滑にした
り、あるいは、与圧により、ブレーキ作用を行うととも
に、対称軸のまわりの回転運動を阻止する働きを行うも
のである。
【0027】第2の実施形態 図7及び図8は、第1の本発明の第2の実施形態のドリ
ル穴あけ装置のガイドを示し、それぞれ、その平面図及
び正面図である。
【0028】内側面に側線方向に伸びる8本の隆起部を
中心軸のまわりに45°の角度間隔で配置した中空円筒
形状の原材料を用意する。第1の実施形態と同様に、ス
テンレス鋼管を熱間押し出し加工あるいは冷間押し出し
加工した後に、中心軸方向に所定寸法ずつ切断して、当
該原材料を得る。
【0029】当該原材料を切削加工、放電加工、研削加
工または研磨加工することによって、ガイド7を得た。
ガイド7の主要部分は中空円筒形であり、下部にフラン
ジが設けてある。すなわち、主要部分は上部701、外
側面702及び内側面720を有し、フランジは上面7
05、側面706及び下面707を有する。
【0030】内側面720に形成した8本の隆起部のう
ち1本おきの4本の隆起部に、それぞれ、2つの平面7
23、724;727、728;731、732;及び
735、736が、それぞれ、90°の角度をなす第2
の直角溝4本が精密に加工されている。第2の直角溝の
なす90°の角の二等分線AO、CO、EO及びGOは
いずれもガイドの対称軸Oを通り、対称軸Oのまわりに
90°角度間隔で点対称的に配置されている。また、残
りの隆起部の頂面に第2の平面751、752、75
3、754が精密に加工されている。第2の平面の垂直
二等分線BO、DO、FO及びHOはいずれもガイドの
対称軸Oを通り、対称軸Oのまわりに90°の角度間隔
で点対称的に配置されている。
【0031】また、ガイド7のフランジの下面707に
は、有底円筒状の基板押さえ6が取り付けられている。
基板押さえ6は円筒部601、底部602及び底中央貫
通孔603を有している。底部602の下面の底中央貫
通孔603のまわりには、くさび状の突起604を有し
ており、不図示の基板が移動するのを抑えるものであ
る。また、円筒部601の一部にはドリルくずを吸引除
去するための吸引口605が設けられている。
【0032】図9、図10及び図11は、第1の本発明
の第2の実施形態のドリル穴あけ装置のドリル・ホルダ
ーを示し、それぞれ、その平面図、図9のA−A断面図
及び底面図である。
【0033】本第2の実施形態においても、ドリル・ホ
ルダー8は有底中空円筒形であり、底部804の中央に
は底部上面807から底部下面806へ貫通する円形貫
通孔802が形成されている。外側面803、内側面8
05及び環状の上面801がある。ドリル・ホルダー8
の外側面803には、2つの平面823、824;82
7、828;831、832;835、836が、それ
ぞれ、90°の角度をなす第1の直角溝4本及び頂面が
平面をなす第1の平面841、842、843、844
が精密に加工されている。第1の直角溝のなす90°の
角の二等分線はいずれもドリル・ホルダー8の対称軸P
を通り、対称軸Pのまわりに90°の角度間隔で点対称
的に配置されている。そして、ドリル・ホルダー8の中
空部に電動ドリル装置62のスピンドル621が底部8
07の上に固定され取り付けられている。ドリル軸62
2の下部はスピンドル621から突出し、エアスラスト
軸受623によって支持されており、ドリル軸622の
下端はエアスラスト軸受623から露出しており、ドリ
ル刃624となっている。
【0034】図12は、第1の本発明の第2の実施形態
のドリル穴あけ装置のリテーナーの平面概略図である。
対称軸Oのまわりに90°の角度間隔でクロスローラー
ベアリング列331、332、333、334が配置さ
れ、クロスローラーベアリング列の中間位置に対称軸O
のまわりに90°の角度間隔でニードルベアリング列4
51、452、453、454が配置され、これらの間
を連結材971、972、973、974、975、9
76、977、978によって連結されて円筒状となっ
ている。ニードルベアリング列451、452、45
3、454は、各ニードルベアリングを略円筒状のリテ
ーナーの側線に沿って配列し回転自在にリテーナーに保
持されてもよいし、あるいは、長方形平板状のフレーム
に所定形状の窓を加工し、当該窓に針状あるいは小径円
柱状のニードルベアリングを回転自在に保持したもの
を、ニードルベアリング列451、452、453、4
54として用いてもよい。
【0035】第3の実施形態 図13、図14及び図15は、第2の本発明の第3の実
施形態のパンチング装置のパンチ取付部品を示し、それ
ぞれ、その平面図、図13中のA−A断面図及び底面図
である。パンチ取付部品9は有底中空円筒形であり、底
部904の中央には底部下面906から垂直に不図示の
パンチ取付穴が形成されている。外側面903、内側面
905、環状の上面901及び底部上面907を有して
いる。パンチ取付部品9の外側面903には2つの平面
923、924;927、928;931、932;9
35、936が、それぞれ、90°の角度をなす第1の
直角溝4本及び頂面が平面をなす第1の平面941、9
42、943、944が精密に加工されている。第1の
直角溝のなす90°の角の二等分線は、いずれもパンチ
取付部9の対称軸Pを通り、対称軸Pのまわりに90°
の角度間隔で点対称的に配置されている。また、第1の
平面の垂直二等分線はいずれも、パンチ取付部品9の対
称軸Pを通り、対称軸Pのまわりに90°の角度間隔で
点対称的に配置されている。
【0036】パンチ取付部品9の底部下面906の中心
には、垂直下方へ突出するパンチ5が軸を一致させて取
付けられている。パンチ5は、円柱状の刃先503とよ
り径の大きな円柱状の基部501とその間のR部502
とからなる。材質としては、超硬合金セラミック、セラ
ミック被覆工具鋼などが用いられる。
【0037】本第3の実施形態のパンチング装置におけ
るガイドは、上記の第2の実施形態のドリル穴あけ装置
のガイドとまったく同じである。
【0038】そして、本第3の実施形態のパンチング装
置のリテーナーは、上記の第2の実施形態のドリル穴あ
け装置のリテーナーとまったく同じである。
【0039】
【発明の効果】本発明の基板の精密穴あけ装置はガイド
と、リテーナーと、ドリルホルダーあるいはパンチ取付
部品とが、いずれも点対称の構造であり、かつ、これら
を軸を一致させて組立てられているために、x−y面内
で等方性が優れている。同様に、マシニングセンターの
ドリル、バイトその他の各種ツールを取り付けた場合も
x−y面内で等方性が優れている。
【0040】また、本発明の基板の精密穴あけ装置は、
第1の直角溝の二等分線及び第2の直角溝の二等分線
が、いずれも組立て共通軸を通るように構成され、組立
て後には、第1の直角溝と第2の直角溝が、それぞれ、
対向して正方形柱状の空間を形成し、この空間内にクロ
スローラーベアリングを配置するので、組立て共通軸が
自然と一致するように向かう構造であるので、穴あけ加
工におけるx−y方向の位置精度を常に高く保つことが
でき、かつ、x−y方向の剛性に優れているという効果
が得られる。
【0041】本発明の基板の精密穴あけ装置において
は、クロスローラーベアリング列を摺動部に用いている
ので、与圧を従来のボールベアリングに比べ小さくして
も高い剛性が得られ、起動摩擦(静的摩擦)と動作中摩
擦(動的摩擦)との差が少なく、速度による摩擦の相違
が小さく安定しているので、上下方向の位置決め、ある
いはz方向の精度を高めることができるとともに、摺動
部の摩耗や破損が生じにくく、従来に比べて数倍から数
十倍の寿命が得られるという効果が得られる。
【0042】本発明の基板の精密穴あけ装置において
は、クロスローラーベアリング列を摺動部に用いている
ので、摩擦係数を従来に比べはるかに小さくすることが
でき、そのためドリルホルダー、パンチ取付部品あるい
はマシニングセンターのツール取付部品にラックギアー
を形成し、小型のサーボモーター等の回転軸に取付けた
ピニオンギアーと当該ラックギアーとを噛合させて、直
接上下駆動させることが可能であり、また、精密穴あけ
装置を小型、軽量化することが可能であり、装置コスト
の低減と動力費の節約ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明の第1の実施形態のドリル穴あけ
装置のガイドの平面図である。
【図2】第1の本発明の第1の実施形態のドリル穴あけ
装置のガイドの正面図である。
【図3】第1の本発明の第1の実施形態のドリル穴あけ
装置のドリルホルダーの平面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】第1の本発明の第1の実施形態のドリル穴あけ
装置のドリルホルダーの底面図である。
【図6】第1の本発明の第1の実施形態のドリル穴あけ
装置のリテーナーの平面概略図である。
【図7】第1の本発明の第2の実施形態のドリル穴あけ
装置のガイドの平面図である。
【図8】第1の本発明の第2の実施形態のドリル穴あけ
装置のガイドの正面図である。
【図9】第1の本発明の第2の実施形態のドリル穴あけ
装置のドリル・ホルダーの平面図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】第1の本発明の第2の実施形態のドリル穴あ
け装置のドリル・ホルダーの底面図である。
【図12】第1の本発明の第2の実施形態のドリル穴あ
け装置のリテーナーの平面概略図である。
【図13】第2の本発明の第3の実施形態のパンチング
装置のパンチ取付部品の平面図である。
【図14】図13中のA−A断面図である。
【図15】第2の本発明の第3の実施形態のパンチング
装置のパンチ取付部品の底面図である。
【図16】従来のドリルユニットの概略正面図である。
【符号の説明】
241 正方形柱状摺動部材 242 正方形柱状摺動部材 243 正方形柱状摺動部材 244 正方形柱状摺動部材 331 クロスローラーベアリング列 332 クロスローラーベアリング列 333 クロスローラーベアリング列 334 クロスローラーベアリング列 451 ニードルベアリング列 452 ニードルベアリング列 453 ニードルベアリング列 454 ニードルベアリング列 5 パンチ 501 基部 502 R部 503 刃先 6 基板押さえ 601 円筒部 602 底部 603 底中央貫通孔 604 突起 605 吸引口 61 ドリル・ユニット 611 側面 612 側面 613 下面 615 ドリル刃 62 電動ドリル装置 621 スピンドル 622 ドリル軸 623 エアスラスト軸受 624 ドリル刃 7 ガイド 701 上面 702 外側面 705 フランジ上面 706 フランジ側面 707 フランジ下面 720 内側面 723 平面 724 平面 727 平面 728 平面 731 平面 732 平面 735 平面 736 平面 751 第2の平面 752 第2の平面 753 第2の平面 754 第2の平面 8 ドリルホルダー 801 上面 802 円形貫通孔 803 外側面 804 底部 805 内側面 806 底部下面 807 底部上面 823 平面 824 平面 827 平面 828 平面 831 平面 832 平面 835 平面 836 平面 841 第1の平面 842 第1の平面 843 第1の平面 844 第1の平面 9 パンチ取付部品 901 上面 903 外側面 904 底部 905 内側面 906 底部下面 907 底部上面 923 平面 924 平面 927 平面 928 平面 931 平面 932 平面 935 平面 936 平面 941 第1の平面 942 第1の平面 943 第1の平面 944 第1の平面 971 連結材 972 連結材 973 連結材 974 連結材 975 連結材 976 連結材 977 連結材 978 連結材 11 直線レール 12 直線レール 21 直動ブロック 22 直動ブロック 23 直動ブロック 24 直動ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 和夫 山梨県北都留郡上野原町上野原2222番地 株式会社エノモト内 Fターム(参考) 3C036 AA01 DD01 GG07 3C060 AA11 BA01 BA05 BB12 BD01 BE08 BG02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒形ドリルホルダーの外側面に、
    2つの平面が90°の角度をなす第1の直角溝を少なく
    とも2本、当該中空円筒形ドリルホルダーの軸に平行に
    対称的に設け、かつ、2つの平面のなす角二等分線が当
    該中空円筒形ドリルホルダーの軸を通るように配置し、
    中空円筒形ドリルホルダーの円形下底面の中心にドリル
    刃を挿通するための貫通孔を形成し、 中空円筒形ガイドの内側面に、2つの平面が90°の角
    度をなす第2の直角溝を少なくとも2本、当該中空円筒
    形ガイドの軸に平行に対称的に設け、かつ、2つの平面
    のなす角の二等分線が当該中空円筒形ガイドの軸を通る
    ように配置され、 当該中空円筒形ガイドの中空部に当該中空円筒形ドリル
    ホルダーを挿入し組合せると、第1の直角溝と第2の直
    角溝とが互いに対向して、正方形柱状の空間が形成さ
    れ、 当該空間にクロスローラーベアリングを介在させて、ク
    ロスローラーベアリングの各ローラーが第1の直角溝の
    1つの平面及びこれに平行な第2の直角溝の1つの平面
    に当接して回転走行し、 ドリルホルダーの中空部内にドリル・ユニットを設置
    し、ドリル刃の回転軸がドリルホルダーの軸と一致する
    ように配置し、 ドリルホルダーを、クロスローラーベアリングを介し
    て、ガイドに沿って軸方向に直線運動させる駆動装置を
    有する、基板の精密穴あけ装置。
  2. 【請求項2】 長方形平板状のフレームに対して、複数
    のローラーを隣り合うローラーの回転軸が互いに90°
    をなすように回転自在に配置して、フレームの長手方向
    へ直線回転可能としたクロスローラーベアリングのフレ
    ームを、その長手方向が円筒の側線方向に一致するよう
    に配置し、結合部材によって、クロスローラーベアリン
    グのフレームの長辺を互いに連結して、円筒状としたリ
    テーナーを、ドリルホルダーとガイドとの間に介在させ
    たことを特徴とする請求項1に記載の基板の精密穴あけ
    装置。
  3. 【請求項3】 円柱形パンチ取付部品の外側面に、2つ
    の平面が90°の角度をなす第1の直角溝を少なくとも
    2本、当該円柱形パンチ取付部品の軸に平行に対称的に
    設け、かつ、2つの平面のなす角の二等分線が当該円柱
    形パンチ取付部品の軸を通るように配置し、円柱形パン
    チ取付部品の円形下底面の中心にパンチを垂直に取り付
    け、 中空円筒形ガイドの内側面に、2つの平面が90°の角
    度をなす第1の直角溝を少なくとも2本、当該中空円筒
    形ガイドの軸に平行に対称的に設け、かつ、2つの平面
    のなす角の二等分線が当該中空円筒形ガイドの軸を通る
    ように配置し、中空円筒形ガイドの下底面に、当該パン
    チの断面形状に対応した形状の貫通孔を形成した円板形
    ストリッパープレートを取り付け、 当該中空円筒形ガイドの中空部に当該円柱形パンチ取付
    部品を上方から挿入し組合わせると、パンチがストリッ
    パープレートの貫通孔に挿入され、第1の直角溝と第2
    の直角溝とが互いに対向して、正方形柱状の空間が形成
    され、 当該空間にクロスローラーベアリングを介在させて、ク
    ロスローラーベアリングの各ローラーが第1の直角溝の
    1つの平面及びこれに平行な第2の直角溝の1つの平面
    に当接して回転走行し、 当該円柱形パンチ取付部品を、クロスローラーベアリン
    グを介して、当該中空円筒形ガイドに沿って軸方向に直
    線運動させる駆動装置を有する、基板の精密穴あけ装
    置。
  4. 【請求項4】 長方形平板状のフレームに対して、複数
    のローラーを隣り合うローラーの回転軸が互いに90°
    をなすように回転自在に配置して、フレームの長手方向
    へ直線回転可能としたクロスローラーベアリングのフレ
    ームを、その長手方向が円筒の側線方向に一致するよう
    に配置し、結合部材によって、クロスローラーベアリン
    グのフレームの長辺を互いに連結して、円筒状としたリ
    テーナーを、円柱形パンチ取付部品と中空円筒形ガイド
    との間に介在させたことを特徴とする請求項3に記載の
    基板の精密穴あけ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103737674A (zh) * 2013-12-09 2014-04-23 柳州华力家庭品业股份有限公司 内塞钻孔机
CN107378383A (zh) * 2017-05-26 2017-11-24 中车戚墅堰机车车辆工艺研究所有限公司 齿轮箱的加工方法
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