JP2000093629A - パチンコ玉還元機における入口ゲート部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 還元機の入口ゲート部材に入ったコインやビ
ス等の異物を落下させ、或いは通路に係止させて研磨ベ
ルトの損傷を防止できる入口ゲート部材を提供する。 【解決手段】 前後を開放した箱体に仕切片１を並列さ
せることによって多数列の通路２を並列配置させ、夫々
の通路２の底部にコインの落ちる透孔３を中央の橋部４
の左右に透設し、その透孔３に連通する仕切片１の下部
を透孔３に沿い切欠して連通孔１０としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はアウト玉等を集めて
研磨しながら玉揚げする還元機の入口ゲート部材に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のパチンコ玉還元機の入口ゲート部
材は、パチンコ玉の通路が仕切片によって多数列に並列
された構成であり、入口ゲート部材を出たパチンコ玉は
回転する研磨ベルトに押圧挟持されて上に移送されてい
たのである。しかしながら、ゲート部材には誤ってコイ
ンが入り、或いは設備のビスが外れて侵入することがあ
り、図４仮想線のように、コインＡやビスが入口部に留
まって研磨ベルト９を損傷させることが多く見られた。
この研磨ベルトは高価であり、その交換にも手間のかか
る作業であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、入口
ゲート部材に入ったコインやビス等の異物を落下させて
研磨ベルトの損傷を防止し、或いは落下しないまでも通
路に係止させて研磨ベルトに届かないようにすることで
研磨ベルトの損傷を防止できる入口ゲート部材を提供す
るものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このため本発明は、パチ
ンコ玉を研磨しながら玉揚げする還元機における入口部
の多数通路を並列したゲート部材において、パチンコ玉
は通過させるがコインやビス等の異物を落下又は係止で
きる透孔を夫々の該通路に透設した構成のパチンコ玉還
元機における入口ゲート部材である。なお、夫々の通路
を形成する仕切片の透孔に連通する下部を切欠して連通
孔とすることで透孔部を大きく開口させてもよい。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示した形
態例で説明する。図１で示すゲート部材の形態例は、前
後を開放した箱体に仕切片１を並列させることによって
多数列の通路２を並列配置させると共に、仕切片１の前
後部をわん曲させて前後部の高さを低くしている。これ
らはプラスチックで一体成形されるもので、従来構成で
ある。このゲート部材は前が低くなるよう支持部材Ｃに
傾斜して備えられている。

【０００６】本例で特徴ある構成は、図２のように、夫
々の通路２にコインの落ちる長さの透孔３を底部に透設
したことである。この透孔３は、夫々の通路２におい
て、長手方向中央の橋部４の両側に夫々端部まで対向し
て透設してある。

【０００７】また、その透孔３に連通する仕切片１の下
部を透孔３に沿い透設して連通孔１０としている。即
ち、パチンコ玉５の通路通過に支障がない程度の高さの
連通孔１０である。

【０００８】本例は、図４のように、パチンコ玉５の出
る入口側を玉送りベルト間に臨ませて配置して使用する
のである。これによると、ゲート部材の後部から供給さ
れたパチンコ玉５は夫々の通路２を通過して玉送りベル
トに送られるのである。この際、透孔３部においては、
仕切片１の壁部と橋部４によって支障なく通過できるの
である。

【０００９】そして、コイン６が混ざって通路２に入っ
た場合、コイン６がその通路２の左右の透孔３から落下
するのである。コイン６は仕切片１にもたれて転動する
ため下端が通路端部に位置して転動することから左右の
透孔３から落下するのである。落下したコイン６は支持
部材３の空間部に溜まるのである。

【００１０】また、パチンコ機械各所に使用されている
止めビス７が取れて通路２に入った場合、ビス頭が大き
いことから透孔３から落下することはないが、仕切片１
の下部に切欠した連通孔１０が透孔３と連通しているた
め切欠面積が広くなってビス７が連通孔１０と透孔３に
係止されるのである。

【００１１】このように本例によると、特に侵入し易い
コイン６や薄物体は通路２から落下又は係止し、ビス７
等の比較的大きな異物は連通している連通孔１０と透孔
３に係止されるため研磨ベルト９を損傷することがない
のである。なお、落下したコイン６や通路２に係止した
ビス７等は簡単に取り除くことができるのである。

【００１２】本例は上記のように構成したが、本発明に
おいてはこれに限定されない。例えば、多数列の通路を
形成する仕切片の形状や数は問わない。また、コインや
ビス等の異物を落下又は係止できる透孔の形状は適宜で
あり、左右の透孔を３前後に交互に配置してもよい。即
ち、図５のように、一端側から中央部までの巾を残して
他端側から中央部までを透設した透孔３と、他端側から
中央部までの巾を残して一端側から中央部までを透設し
た透孔３とを前後に透設配置するのである。これによる
と、前後の合計で通路の全巾に透孔３が形成されること
となるため、通路２のどの部位を通過してきたコイン６
も確実に落下できるのである。

【００１３】

【発明の効果】本発明の請求項１によると、侵入したコ
イン等の薄物は透孔から落下し、ビス等も透孔に係止さ
れるため研磨ベルトを損傷することがない。また、請求
項２では通路の透孔を落下できない比較的大きなビス等
の異物を連通している透孔と連通孔で係止できるため研
磨ベルトを損傷することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一形態例の斜視図である。

【図２】その平面図である。

【図３】その拡大縦断正面図である。

【図４】使用状態を示す一部を断面した側面図である。

【図５】別例の一部平面図である。

【図６】その別例の拡大縦断正面図である。

【符号の説明】

１ 仕切片 １０ 連通孔 ２ 通路 ３ 透孔 ４ 橋部 ５ パチンコ玉 ６ コイン ７ ビス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ玉を研磨しながら玉揚げする還
   元機における入口部の多数通路を並列したゲート部材に
   おいて、パチンコ玉は通過させるがコインやビス等の異
   物を落下又は係止できる透孔３を夫々の該通路２に透設
   したことを特徴とするパチンコ玉還元機における入口ゲ
   ート部材。
2. 【請求項２】 夫々の通路を形成する仕切片１の透孔３
   に連通する下部を切欠して連通孔１０とした請求項１の
   入口ゲート部材。