JP2000092317A - 画像処理装置及び画像補正方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像補正方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材料の保存環境条件や経年変化による画
像の画質低下を精度良く補正する。 【解決手段】 写真フィルムに記録されているフィルム
画像の画質が劣化する前にフィルム画像をスキャナで読
み取り、画像を所定数のブロックに分割したときの各ブ
ロック毎に画像特性データを求め((A)参照) 、スキャナ
の分光感度特性((B)参照) と共に記憶しておき、画質劣
化後のフィルム画像をスキャナで読み取り、得られた画
像データ((C)参照) に対し、以前に読み取りを行ったス
キャナとの分光感度特性の相違((D)参照) を補正して各
ブロック毎に画像特性データを求め((E)参照) 、双方の
画像特性データから各ブロック毎の補正パラメータを求
め((F)参照) 、各画素毎に補正パラメータを求める((G)
参照) 。この補正パラメータを用いてフィルム画像の画
質劣化を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び画
像補正方法に係り、特に、記録材料に記録されている画
像から、該画像の画質低下を補正した画像データを得る
画像補正方法、及び該画像補正方法を適用可能な画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】写真フ
ィルムに露光記録され、現像等の処理を経て可視化され
たフィルム画像は、現像等の処理が行われてから長い期
間が経過すると、写真フィルムの保存環境条件や経年変
化等の影響により色素が劣化し、所謂退色等の画質の低
下が生ずることが知られている。このため、現像等の処
理が行われてから長い期間が経過した後にフィルム画像
を印画紙に露光記録することで作成した写真プリントの
仕上がりは、現像等の処理を行った直後に作成した写真
プリントの仕上がりと相違する、という問題があった。
特に画質に関する要求水準が高いブローニサイズ等の大
サイズの写真フィルムについては、写真プリントの作成
時期によって写真プリントの仕上がりが相違することが
大きな問題となっていた。
【0003】一方、写真フィルムに記録されている画像
を読み取ることで得られた画像データに対して各種の補
正等の画像処理を行い、画像処理後の画像データに基づ
いて印画紙等への画像の記録を行ったり、画像処理後の
画像データを情報記憶媒体に格納する画像処理システム
が従来より知られている。この種の画像処理システムで
は、画像データに対する画像処理により記録画像の画質
を比較的自由にコントロールできるので、前述した問題
を解決するため、写真フィルムの保存環境条件や経年変
化等の影響によるフィルム画像の画質低下を画像処理に
よって補正することが試みられている。
【0004】しかしながら、写真フィルムの保存環境条
件や現像等の処理が行われてからの経過期間の長さは写
真フィルム単位で大きく相違しているので、フィルム画
像の画質低下の程度にもばらつきがある。このため、個
々のフィルム画像の画質低下に対する補正の精度は、必
ずしも満足できるレベルには達していなかった。
【0005】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、記録材料の保存環境条件や経年変化による画像の画
質低下を精度良く補正することができる画像処理装置及
び画質補正方法を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像処理装置は、記録材料
に記録されている画像を読み取る読取手段と、前記記録
材料に記録されている画像が以前に読み取られた際に、
前記読み取りの結果に基づいて求められて記憶手段に記
憶された画像特性データを取得する取得手段と、前記読
取手段による読み取りによって得られた画像データから
画像特性データを求め、求めた画像特性データと前記取
得手段によって取得された画像特性データとに基づい
て、前記画像の画質低下を補正するための補正パラメー
タを演算する演算手段と、前記演算手段によって演算さ
れた補正パラメータに基づいて、前記画像データを補正
する補正手段と、を含んで構成されている。
【0007】請求項1記載の発明では、記録材料に記録
されている画像が読取手段によって読み取られる。な
お、本発明に係る記録材料は、例えば写真フィルムや印
画紙等の写真感光材料であってもよいし、その他の感光
材料等であってもよいし、普通紙や感熱紙等の他の記録
材料であってもよい。また記憶手段には、記録材料に記
録されている画像が以前に読み取られた際に、前記読み
取りの結果に基づいて求められた画像特性データが記憶
されており、該画像特性データは取得手段によって取得
される。
【0008】なお、本発明に係る画像特性データは、画
像の画質の変化に応じて値が変化する画像特徴量を表す
データであればよいが、記録材料の保存環境条件や経年
変化による画像の画質低下は、例えば画像の濃度が全体
的に低下する等のように相当に低い空間周波数成分の変
化であるので、画像の空間周波数スペクトルにおける低
周波成分の変化に応じて値が変化する画像特徴量である
ことが好ましい。画像特性データを、画像の低周波成分
の変化に応じて値が変化する画像特徴量を表すデータと
すれば、画像特性データのデータ量が小さくすることが
できるので、記憶手段の記憶容量を小さくすることがで
きると共に、補正パラメータの演算や画像データの補正
を、簡易な処理によって高速で行うことができる。
【0009】画像の低周波成分の変化に応じて値が変化
する画像特徴量は、画像全面から求めた画像特徴量(例
えば画像全面の各波長域毎(例えばR、G、B毎、又は
より細かい波長域毎)の平均濃度や、画像全面内のハイ
ライト点及びシャドー点における各波長域毎の濃度等)
であってもよいし、或いは請求項5に記載したように、
画像を一定数のブロックに分割したときの各ブロック毎
の画像特徴量(例えば各ブロックの各波長域毎の平均濃
度や、前記各ブロック内のハイライト点及びシャドー点
における各波長域毎の濃度等)であってもよい。
【0010】取得手段によって取得された画像特性デー
タは、記録材料に記録されている画像が以前に読み取ら
れた際の画像の画質を表しており、読取手段による読み
取りによって得られた画像データから求めた画像特性デ
ータは、現在(読取手段が画像の読み取りを行った際)
の画像の画質を表している。このため、画像が以前に読
み取られたときから現在に至る期間内に記録材料の保存
環境条件や経年変化の影響で画像の画質低下が生じてい
た場合には、画像データから求めた画像特性データが、
前記期間内の画質低下に応じて、取得手段によって取得
された画像特性データと相違することになり、画像デー
タから求めた画像特性データと取得手段によって取得さ
れた画像特性データとの差は、前記期間内に画質がどの
ように低下したかを表す値となる。
【0011】請求項1の発明に係る演算手段は、読取手
段による読み取りによって得られた画像データから画像
特性データを求め、求めた画像特性データと取得手段に
よって取得された画像特性データとに基づいて、画像の
画質低下を補正するための補正パラメータを演算する。
この補正パラメータは、補正手段による補正が、例えば
読取手段による読み取りによって得られた画像データか
ら求めた画像特性データを、取得手段によって取得され
た画像特性データへ変換する変換特性の補正となるよう
に定めることができる。これにより、画像が以前に読み
取られたときから現在に至る期間内の画像の画質低下を
精度良く補正できる補正パラメータを得ることができ
る。
【0012】なお、画像特性データとして、画像を一定
数のブロックに分割したときの各ブロック毎の所定の画
像特徴量を表すデータを用いた場合には、請求項5にも
記載したように、演算手段は、画像データから求めた画
像特性データと取得手段によって取得された画像特性デ
ータを各ブロック毎に比較して、各ブロック毎に補正パ
ラメータを演算することができる。そして補正手段は、
演算手段によって演算された補正パラメータに基づいて
画像データを補正するので、記録材料の保存環境条件や
経年変化による画像の画質低下を精度良く補正すること
ができる。
【0013】ところで、本発明に係る読取手段は、記録
材料に記録されている画像を以前に読み取った際に使用
された読取手段(以下、便宜的に第2の読取手段と称す
る)と同一であってもよいし、相違していてもよいが、
読取手段が画像を読み取る際の読取条件が、第2の読取
手段が画像を以前に読み取った際の読取条件と大きく相
違していると、演算手段によって演算される補正パラメ
ータによる補正精度が低下することがある。
【0014】このため請求項2記載の発明に係る画像処
理装置は、記録材料に記録されている画像を読み取る読
取手段と、前記記録材料に記録されている画像が以前に
読み取られた際に記憶手段に記憶された、前記読み取り
の結果に基づいて求められた画像特性データ及び前記読
み取りにおける読取条件を特定するための情報を取得す
る取得手段と、前記取得手段によって取得された前記読
取条件を特定するための情報に基づいて、双方のデータ
が、類似の読取条件で画像を読み取ることで得られたに
等しいデータとなるように、前記読取手段による読み取
りによって得られた画像データ及び前記取得手段によっ
て取得された画像特性データの少なくとも一方を変換し
た後に、前記画像データから画像特性データを求め、双
方の画像特性データに基づいて前記画像の画質低下を補
正するための補正パラメータを演算する演算手段と、前
記演算手段によって演算された補正パラメータに基づい
て、前記画像データを補正する補正手段と、を含んで構
成されている。
【0015】請求項2記載の発明では、記録材料に記録
されている画像が以前に読み取られた際に、前記読み取
りの結果に基づいて求められた画像特性データ及び読み
取りにおける読取条件を特定するための情報が記憶手段
に記憶され、記憶された画像特性データ及び前記情報が
取得手段によって取得される。なお、読取条件には、例
えば請求項3に記載したように、記録材料上の画像読取
位置、読み取りを行う読取手段の分光感度、画像読み取
りの解像度の少なくとも1つを含むことができる。ま
た、請求項2の発明に係る演算手段は、取得手段によっ
て取得された読取条件を特定するための情報に基づい
て、双方のデータが類似の読取条件で画像を読み取るこ
とで得られたに等しいデータとなるように、読取手段に
よる読み取りによって得られた画像データ及び取得手段
によって取得された画像特性データの少なくとも一方を
変換する。
【0016】例として、読取条件のうちの分光感度が、
読取手段が画像を読み取る際と画像が以前に読み取られ
た際とで相違している場合(本発明に係る読取手段と第
2の読取手段とで相違している場合)、読取手段による
読み取りによって得られた画像データ及び取得手段によ
って取得された画像特性データを、類似の読取条件で画
像を読み取ることで得られたに等しいデータとすること
は、例えば取得した情報から特定される第2の読取手段
の分光感度を基準とし、読み取りによって得られた画像
データが、第2の読取手段と類似(好ましくは同一)の
分光感度で読み取られたに等しい画像データになるよう
に、読取手段と第2の読取手段の分光感度の差異に応じ
て画像データを変換することで実現できる。但し、この
態様では、補正手段による補正が行われた画像データに
対し、読取手段の分光感度で読み取られたに等しい画像
データに戻るように逆変換を行う必要がある。
【0017】また、上記のように分光感度が相違してい
る場合に、読み取りによって得られた画像データ及び取
得された画像特性データを、類似の読取条件で画像を読
み取ることで得られたに等しいデータとすることは、例
えば読取手段の分光感度を基準とし、前記取得された画
像特性データが、読取手段と類似(好ましくは同一)の
分光感度で読み取られて求められたに等しい画像特性デ
ータになるように、読取手段と第2の読取手段の分光感
度の差異に応じて画像特性データを変換することによっ
ても実現できる。
【0018】また、読取条件のうちの画像読取位置や画
像読み取りの解像度が、読取手段が画像を読み取る際と
画像が以前に読み取られた際とで相違している場合、画
像読取位置や画像読み取りの解像度に関して画像特性デ
ータを変換することは困難であることが多いので、読み
取りによって得られた画像データ及び取得された画像特
性データを、類似の読取条件で画像を読み取ることで得
られたに等しいデータとすることは、例えば取得した情
報から特定される、画像が以前に読み取られた際の画像
読取位置や画像読み取りの解像度を基準とし、読み取り
によって得られた画像データが、画像が以前に読み取ら
れた際の画像読取位置や画像読み取りの解像度と類似
(好ましくは同一)の画像読取位置、解像度で読み取ら
れたに等しい画像データになるように、画像読取位置や
画像読み取りの解像度の差異に応じて画像データを変換
することで実現できる。
【0019】演算手段によって上記のような変換が行わ
れることにより、読み取りによって得られた画像データ
及び取得された画像特性データは、類似の読取条件で画
像を読み取ることで得られたに等しいデータとなる。
【0020】なお、読取条件は、例えば記録材料上の画
像読取位置、読み取りを行う読取手段の分光感度、画像
読み取りの解像度等の複数のパラメータから構成されて
いるので、相違しているパラメータが全て同一となるよ
うに画像データ及び画像特性データの少なくとも一方を
変換すれば、双方のデータを、同一の読取条件で画像を
読み取ることで得られたに等しいデータとすることがで
き、画像の画質低下に対し非常に高い精度が得られる。
一方、補正に対する要求精度が比較的低い場合には、相
違しているパラメータのうちの一部が類似(好ましくは
同一)となるように画像データ及び画像特性データの少
なくとも一方を変換するようにしたとしても、双方のデ
ータを、類似の読取条件で画像を読み取ることで得られ
たに等しいデータとすることができるので、画像の画質
低下に対し或る程度の補正精度が得られる。
【0021】また演算手段は、上記のような変換処理を
行った後に画像データから画像特性データを求め、双方
の画像特性データに基づいて前記画像の画質低下を補正
するための補正パラメータを演算するので、読取手段が
画像を読み取る際の読取条件が、画像が以前に読み取ら
れた際の読取条件と大きく相違している場合にも、画像
が以前に読み取られたときから現在に至る期間内の画像
の画質低下を精度良く補正できる補正パラメータを得る
ことができる。
【0022】そして補正手段は、演算手段によって演算
された補正パラメータに基づいて画像データを補正する
ので、画像を読み取る際の読取条件が、画像が以前に読
み取られた際の読取条件と大きく相違している場合に
も、記録材料の保存環境条件や経年変化による画像の画
質低下を精度良く補正することができる。
【0023】なお、記憶手段は記録材料と別体であって
もよいが、記録材料が写真フィルムである場合には、請
求項4に記載したように、写真フィルムを収容するため
のカートリッジに取付けられた半導体メモリ、又は写真
フィルムに磁性材料が塗布されて形成された磁気記録層
を記憶手段とすることが好ましい。これにより、少なく
とも記録材料が保存されている間、記憶手段が物理的に
記録材料と分離されることがなく、記録材料とデータと
を対応付けて管理する等の手間を省くことができるの
で、データの管理が容易に容易になると共に、データが
紛失する等の不都合が発生することを回避することがで
きる。
【0024】請求項6記載の発明に係る画像補正方法
は、記録材料に記録されている画像を読み取り、読取結
果に基づいて画像特性データを求め、求めた画像特性デ
ータを記憶手段に記憶しておき、その後、前記記録材料
に記録されている画像を読み取った際に、該読み取りに
よって得られた画像データから画像特性データを求め、
求めた画像特性データと、前記記憶手段に記憶されてい
る画像特性データとに基づいて、前記画像の画質低下を
補正するための補正パラメータを演算し、前記演算した
補正パラメータに基づいて、前記画像データを補正す
る。
【0025】請求項6の発明では、記録材料に記録され
ている画像を読み取り、読取結果に基づいて求めた画像
特性データを記憶手段に記憶しておき、その後の画像読
み取りによって得られた画像データから求めた画像特性
データと記憶手段に記憶されている画像特性データとに
基づいて補正パラメータを演算し、演算した補正パラメ
ータに基づいて画像データを補正するので、請求項1の
発明と同様に、記録材料の保存環境条件や経年変化によ
る画像の画質低下を精度良く補正することができる。
【0026】請求項7記載の発明に係る画像補正方法
は、記録材料に記録されている画像に対して第1の読み
取りを行い、読取結果に基づいて画像特性データを求
め、求めた画像特性データを、前記第1の読み取りにお
ける読取条件を特定するための情報と共に記憶手段に記
憶しておき、その後、前記記録材料に記録されている画
像に対して第2の読み取りを行った際に、前記記憶手段
から取得した、前記第1の読み取りにおける読取条件を
特定するための情報に基づいて、双方のデータが類似の
読取条件で画像を読み取って得られたに等しいデータと
なるように、前記第2の読み取りによって得られた画像
データ及び前記記憶手段から取得した画像特性データの
少なくとも一方を変換した後に、前記画像データから画
像特性データを求め、双方の画像特性データに基づい
て、前記画像の画質低下を補正するための補正パラメー
タを演算し、前記演算した補正パラメータに基づいて前
記画像データを補正する。
【0027】請求項7記載の発明では、記録材料に記録
されている画像に対して第1の読み取りを行って求めた
画像特性データを、読取条件を特定するための情報と共
に記憶しておき、その後、画像に対する第2の読み取り
を行った際に、第2の読み取りによって得られた画像デ
ータと第1の読み取りによって得られた画像特性データ
が類似の読取条件で画像を読み取って得られたに等しい
データとなるように、双方のデータの少なくとも一方を
変換した後に画像データから画像特性データを求め、双
方の画像特性データに基づいて補正パラメータを演算
し、画像データを補正するようにしたので、請求項2の
発明と同様に、画像を読み取る際の読取条件が、画像が
以前に読み取られた際の読取条件と大きく相違している
場合にも、記録材料の保存環境条件や経年変化による画
像の画質低下を精度良く補正することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。まず、本実施形態に係
るディジタルラボシステムについて説明する。なお、こ
のディジタルラボシステムは本発明に係る画像処理装置
を含んで構成されている。
【0029】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されており、図2にはディジタルラボシステム10の
外観が示されている。図1に示すように、このラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部1
6、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を含
んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画像
処理部16は、図2に示す入力部26として一体化され
ており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。な
お、ラインCCDスキャナ14及び画像処理部16は本
発明に係る画像処理装置に対応しており、特にラインC
CDスキャナ14は本発明の読取手段に対応している。
【0030】ラインCCDスキャナ14は、写真フィル
ム(例えばネガフィルムやリバーサルフィルム)等の写
真感光材料(以下、単に「写真フィルム」と称する)に
記録されているフィルム画像(被写体を撮影後、現像処
理されることで可視化されたネガ画像又はポジ画像)を
読み取るためのものであり、例えば135サイズの写真
フィルム、110サイズの写真フィルム、及び透明な磁
気層が形成された写真フィルム(240サイズの写真フ
ィルム:所謂APSフィルム)、120サイズ及び22
0サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムのフィルム
画像を読取対象とすることができる。ラインCCDスキ
ャナ14は、上記の読取対象のフィルム画像を3ライン
カラーCCDで読み取り、R、G、Bの画像データを出
力する。
【0031】図2に示すように、ラインCCDスキャナ
14は作業テーブル30に取り付けられている。画像処
理部16は、作業テーブル30の下方側に形成された収
納部32内に収納されており、収納部32の開口部には
開閉扉34が取り付けられている。収納部32は、通常
は開閉扉34によって内部が隠蔽された状態となってお
り、開閉扉34が回動されると内部が露出され、画像処
理部16の取り出しが可能な状態となる。
【0032】また作業テーブル30には、奥側にディス
プレイ164が取り付けられていると共に、2種類のキ
ーボード166A、166Bが併設されている。一方の
キーボード166Aは作業テーブル30に埋設されてい
る。他方のキーボード166Bは、不使用時には作業テ
ーブル30の引出し36内に収納され、使用時には引出
し36から取り出されてキーボード166A上に重ねて
配置されるようになっている。キーボード166Bの使
用時には、キーボード166Bから延びるコード(信号
線)の先端に取り付けられたコネクタ(図示省略)が、
作業テーブル30に設けられたジャック37に接続され
ることにより、キーボード166Bがジャック37を介
して画像処理部16と電気的に接続される。
【0033】また、作業テーブル30の作業面30U上
にはマウス40が配置されている。マウス40は、コー
ド(信号線)が作業テーブル30に設けられた孔42を
介して収納部32内へ延設されており、画像処理部16
と接続されている。マウス40は、不使用時はマウスホ
ルダ40Aに収納され、使用時はマウスホルダ40Aか
ら取り出されて、作業面30U上に配置される。
【0034】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャンデータ)が入
力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって得ら
れた画像データ、フィルム画像又はそれ以外の原稿(例
えば反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた
画像データ、コンピュータで生成された画像データ等
(以下、これらをファイル画像データと総称する)を外
部から入力する(例えばメモリカードやCD−R、フロ
ッピーディスク等の情報記憶媒体を介して入力したり、
通信回線を介して他の情報処理機器から入力する等)こ
とも可能なように構成されている。
【0035】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカードや
CD−R等の情報記憶媒体に出力したり、通信回線を介
して他の情報処理機器へ送信する等)ことも可能とされ
ている。
【0036】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0037】(ラインCCDスキャナの構成)図3に示
すように、ラインCCDスキャナ14の光学系は、作業
テーブル30の下方に配置された光源部46、作業テー
ブル30に支持された拡散ボックス53、作業テーブル
30上にセットされ読取対象の写真フィルム22を搬送
するフィルムキャリア38、及び作業テーブル30を挟
んで光源部46の反対側に配置された読取部54を備え
ている。
【0038】光源部46は金属製のケーシング47内に
収容されており、ケーシング47の内部には、ハロゲン
ランプ等から成るランプ48が配置されている。ランプ
48の周囲にはリフレクタ49が設けられており、ラン
プ48から射出された光の一部はリフレクタ49によっ
て反射され、一定の方向へ射出される。リフレクタ49
の光射出側には、リフレクタ49からの射出光の光軸L
に沿って、UV/IRカットフィルタ50、絞り50、
ターレット52が順に設けられている。ターレット52
にはネガフィルム用のバランスフィルタ及びリバーサル
フィルム用のバランスフィルタが嵌め込まれており、こ
れらのバランスフィルタを選択的に光軸L上に位置させ
ることにより、読取対象の写真フィルムの種類(ネガフ
ィルム/リバーサルフィルム)に応じて、光源部46か
ら射出される光の色成分を適切に調整可能とされてい
る。
【0039】拡散ボックス53は、上方へ向けて、写真
フィルム22の搬送方向に沿った幅が徐々に小さくな
り、該搬送方向に直交する方向(写真フィルム22の幅
方向)に沿った幅が徐々に大きくなる(図示省略)形状
とされている。拡散ボックス53の光入射側及び光射出
側には光拡散板(図示省略)が各々取付けられている。
拡散ボックス53に入射された光は、フィルムキャリア
38(すなわち写真フィルム22)に向けて、写真フィ
ルム22の幅方向を長手方向とするスリット光とされ、
また光拡散板によって拡散光とされて射出される。拡散
ボックス53は、フィルムキャリア38と同様に読取対
象の写真フィルム22の種類毎に用意されており、読取
対象の写真フィルム22の種類に応じて選択される。
【0040】フィルムキャリア38の光軸Lに対応する
位置には、写真フィルム22の幅方向に沿った長さが写
真フィルム22の幅より長くされたスリット状の開口
(図示省略)が設けられている。拡散ボックス53から
射出されたスリット光は、フィルムキャリア38にセッ
トされている読取対象の写真フィルム22に照射され、
写真フィルム22を透過した光が読取部54へ射出され
る。また、フィルムキャリア38は、拡散ボックス53
からのスリット光が照射される位置(読取位置)で写真
フィルム22が湾曲するように、写真フィルム22をガ
イドする図示しないガイドが設けられている。これによ
り、読取位置での写真フィルム22の平面性が確保され
る。
【0041】また、写真フィルム22は、図4に示すカ
ートリッジ70の内部に収容された状態でフィルムキャ
リア38にセットされるが、このカートリッジ70に
は、記憶手段としてのメモリICチップ72が埋設され
ている。メモリICチップ72(以下、カートリッジI
Cメモリ72という)は例えばEEPROM等の不揮発
性のICメモリで構成されている。カートリッジ70の
一方の側面には矩形孔が複数個(図4では一例として6
個)穿設されており、それぞれの矩形孔に対応して複数
個の端子74が設けられている。端子74は矩形孔を介
して外部に露出しており、カートリッジICメモリ72
と電気的に接続されている。
【0042】フィルムキャリア38には、カートリッジ
70の端子74に対応してIC読出/書込装置76が取
付けられている(図3参照)。このIC読出/書込装置
76は、図示は省略するが、フィルムキャリア38にカ
ートリッジ70がセットされた状態で、カートリッジ7
0の各端子74と接触するように、金属製のピンが端子
74に対応して複数個設けられている。従って、フィル
ムキャリア38にカートリッジ70がセットされると、
IC読出/書込装置76とカートリッジICメモリ72
とがピン及び端子74を介して電気的に接続され、カー
トリッジICメモリ72からの情報の読み出し、カート
リッジICメモリ72への情報の書き込みが可能にな
る。IC読出/書込装置76は本発明に係る取得手段に
対応している。
【0043】一方、読取部54はケーシング55内部に
収容されている。ケーシング55の内部には、ラインC
CD116が取付けられた載置台56が設けられてお
り、載置台56からはレンズ筒57が垂下されている。
レンズ筒57の内部には、作業テーブル30と接近離間
する方向(図3の矢印A方向)にスライド移動可能にレ
ンズユニット58が支持されている。作業テーブル30
には支持フレーム59が立設されており、載置台56
は、支持フレーム59に取り付けられたガイドレール
(図示省略)に、作業テーブル30と接近離間する方向
にスライド移動可能に支持されている。レンズユニット
58は複数枚のレンズから成り、複数枚のレンズの間に
はレンズ絞り60が設けられている。
【0044】また、ラインCCD116の光入射側には
CCDシャッタ61が設けられている。CCDシャッタ
61にはNDフィルタが取付けられており(図示省
略)、ラインCCD116に入射される光を遮光する全
閉状態、ラインCCD116に光を入射させる全開状
態、ラインCCD116に入射される光をNDフィルタ
によって減光する減光状態の何れかに切り替わるように
なっている。
【0045】ラインCCD116は、CCDセルやフォ
トダイオード等から成る多数の光電変換素子が写真フィ
ルム22の幅方向に一列に配列され、かつ電子シャッタ
機構が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに
平行に3ライン設けられており、各センシング部の光入
射側にR、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付
られて構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。
各センシング部の近傍には、多数のCCDセルから成る
転送部が各センシング部に対応して各々設けられてお
り、各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷
は、対応する転送部を介して外部へ順に転送される。
【0046】一方、ラインCCD116の信号出力端に
は、増幅器、A/D変換器、相関二重サンプリング回路
(CDS)が順に接続されており(図示省略)、ライン
CCD116から出力された信号は、増幅器で増幅され
A/D変換器でディジタルデータに変換され、各画素毎
に画素データからフィードスルーデータを減算する相関
二重サンプリングが行われた後に、スキャンデータとし
て画像処理部16へ順に出力される。
【0047】(画像処理部の構成)次に図5を参照し、
画像処理部16の構成について説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14から入力されるR、
G、Bのデータに対応してラインスキャナ補正部122
R、122G、122Bが設けられている。ラインスキ
ャナ補正部122R、122G、122Bは互いに同一
の構成であり、これらを「ラインスキャナ補正部12
2」と総称する。
【0048】ラインスキャナ補正部122は、ラインC
CDスキャナ14からスキャンデータが入力されると、
入力されたスキャンデータから各画素毎に対応するセル
の暗出力レベルを減ずる暗補正、暗補正を行ったデータ
を写真フィルムの濃度を表すデータに対数変換する濃度
変換、写真フィルムを照明する光の光量むらに応じて前
記濃度変換を行ったデータを画素単位で補正するシェー
ディング補正、該シェーディング補正を行ったデータの
うち入射光の光量に正確に対応した信号が出力されない
セル(所謂欠陥画素)のデータを周囲の画素のデータか
ら補間して新たに生成する欠陥画素補正の各処理を順に
行う。
【0049】ラインスキャナ補正部122の出力端はI
/Oコントローラ124の入力端に接続されており、ラ
インスキャナ補正部122で前記各処理が施されたデー
タはスキャンデータとしてI/Oコントローラ124に
入力される。また、I/Oコントローラ124の入力端
は、イメージプロセッサ126のデータ出力端にも接続
されており、イメージプロセッサ126からは画像処理
(詳細は後述)が行われた画像データが入力される。
【0050】更に、I/Oコントローラ124の入力端
はパーソナルコンピュータ134にも接続されている。
パーソナルコンピュータ134は拡張スロット(図示省
略)を備えており、この拡張スロットには、メモリカー
ドやCD−R等の情報記憶媒体に対してデータの読出し
/書込みを行うドライバ(図示省略)や、他の情報処理
機器と通信を行うための通信制御装置が接続される。拡
張スロットを介して外部からファイル画像データが入力
された場合、入力されたファイル画像データはI/Oコ
ントローラ124へ入力される。
【0051】I/Oコントローラ124の出力端は、イ
メージプロセッサ126のデータ入力端、オートセット
アップエンジン136、パーソナルコンピュータ134
に各々接続されており、更にI/F回路148を介して
レーザプリンタ部18に接続されている。I/Oコント
ローラ124は、入力された画像データを、出力端に接
続された前記各機器に選択的に出力する。
【0052】本実施形態では、写真フィルム22に記録
されている個々のフィルム画像に対し、ラインCCDス
キャナ14において異なる解像度で2回の読み取りを行
う。1回目の比較的低解像度での読み取り(以下、プレ
スキャンという)では、フィルム画像の濃度が非常に低
い場合(例えばネガフィルムにおける露光アンダのネガ
画像)にも、ラインCCDで蓄積電荷の飽和が生じない
ように決定した読取条件(写真フィルムに照射する光の
R、G、Bの各波長域毎の光量、ラインCCDの電荷蓄
積時間)で写真フィルムの全面の読み取りが行われる。
このプレスキャンによって得られたデータ(プレスキャ
ンデータ)は、I/Oコントローラ124からオートセ
ットアップエンジン136へ入力される。
【0053】オートセットアップエンジン136は、C
PU138、RAM140(例えばDRAM)、ROM
142(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート144を備え、これらがバス146を介して互
いに接続されて構成されている。オートセットアップエ
ンジン136は、I/Oコントローラ124から入力さ
れたプレスキャンデータに基づいてフィルム画像のコマ
位置を判定し、写真フィルム上のフィルム画像が記録さ
れている領域に対応するデータ(プレスキャン画像デー
タ)を抽出する。また、プレスキャン画像データに基づ
いて、フィルム画像のサイズを判定すると共に濃度等の
画像特徴量を演算し、プレスキャンを行った写真フィル
ムに対し、ラインCCDスキャナ14が比較的高解像度
での再度の読み取り(以下、ファインスキャンという)
を行う際の読取条件を決定する。そしてコマ位置及び読
取条件をラインCCDスキャナ14に出力する。
【0054】また、オートセットアップエンジン136
は、複数コマ分のフィルム画像のプレスキャン画像デー
タに基づいて、ラインCCDスキャナ14がファインス
キャンを行うことによって得られる画像データ(ファイ
ンスキャン画像データ)に対する各種の画像処理の処理
条件を演算により自動的に決定し(セットアップ演
算)、決定した処理条件をイメージプロセッサ126へ
出力する。この画像処理の処理条件の決定は、撮影時の
露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシーン
を撮影した複数のフィルム画像が有るか否か判定し、類
似のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有った場合
には、これらのフィルム画像に対する画像処理の処理条
件が同一又は近似するように決定する。
【0055】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、情報記録媒体に格
納するのか等の出力形態によっても変化するので、画像
処理部16は画像の出力形態に応じたセットアップ演算
を行い、画像の出力形態に応じた最適な処理条件を求め
る。
【0056】更に、オートセットアップエンジン136
はパーソナルコンピュータ134と接続されており、ラ
インCCDスキャナ14から入力されるスキャンデータ
に対する処理を行う場合には、フィルムキャリア38に
セットされているカートリッジ70のカートリッジIC
メモリ72に記憶されている情報をパーソナルコンピュ
ータ134を介して取り込む。そして、取り込んだ情報
及びプレスキャン画像データに基づき、写真フィルム2
2に記録されている処理対象のフィルム画像が、以前に
画像出力処理が行われてから比較的長い期間が経過して
おり、写真フィルムの保存環境条件や経年変化の影響で
フィルム画像に画質劣化が生じているか否か判定する。
フィルム画像の画質が劣化していると判断した場合に
は、画質劣化を補正するための補正パラメータを演算
し、演算したパラメータをイメージプロセッサ126に
通知する。
【0057】パーソナルコンピュータ134には、図2
に示したディスプレイ164、キーボード166(図2
のキーボード166A及びキーボード166Bに対
応)、マウス40が接続されている。パーソナルコンピ
ュータ134は、オートセットアップエンジン136に
よってプレスキャンデータから抽出されたプレスキャン
画像データを取込むと共に、オートセットアップエンジ
ン136によって決定された画像処理の処理条件を取込
み、取り込んだ処理条件に基づき、ファインスキャン画
像データを対象としてイメージプロセッサ126で行わ
れる画像処理と等価な画像処理をプレスキャン画像デー
タに対して行ってシミュレーション画像データを生成す
る。
【0058】そして、生成したシミュレーション画像デ
ータを、ディスプレイ164に画像を表示するための信
号に変換し、該信号に基づいてディスプレイ164にシ
ミュレーション画像を表示する。また、ディスプレイ1
64に表示されたシミュレーション画像に対しオペレー
タによって画質等の検定が行われ、検定結果として処理
条件の修正を指示する情報がキーボード166を介して
入力されると、該情報をオートセットアップエンジン1
36へ出力する。これにより、オートセットアップエン
ジン136では画像処理の処理条件の再演算等の処理が
行われる。
【0059】また、パーソナルコンピュータ134には
フィルムキャリア38及びIC読出/書込装置76(図
5では「IC R/W装置」と表記)が接続されており、フ
ィルムキャリア38による写真フィルムの搬送を制御す
ると共に、フィルムキャリア38にセットされているカ
ートリッジ70のカートリッジICメモリ72からの情
報の読み出し、カートリッジICメモリ72への情報の
書き込みを制御する。また、フィルムキャリア38にA
PSフィルムがセットされている場合には、フィルムキ
ャリア38がAPSフィルムの磁気層からの情報の読み
出し、前記磁気層への情報の書き込みも制御する。
【0060】一方、ラインCCDスキャナ14でフィル
ム画像に対してファインスキャンが行われることによっ
てI/Oコントローラ124に入力された画像データ
(ファインスキャン画像データ)は、I/Oコントロー
ラ124からイメージプロセッサ126へ入力される。
【0061】イメージプロセッサ126は、切替部12
8、画質劣化補正部130、標準画像処理部132を備
えている。切替部128はスイッチング素子等で構成さ
れており、オートセットアップエンジン136から通知
された処理条件に従って、入力された画像データを画質
劣化補正部130に出力する第1の状態、又は入力され
た画像データを標準画像処理部132へ出力する(すな
わち、画質劣化補正部130での処理を行わせることな
く標準画像処理部132へ出力する)第2の状態に切替
え可能とされている。
【0062】オートセットアップエンジン136は、写
真フィルムの保存環境条件や経年変化の影響で処理対象
のフィルム画像に画質劣化が生じていると判断した場合
に切替部128を第1の状態に切り替え、I/Oコント
ローラ124から入力された画像データを画質劣化補正
部130に入力させる。画質劣化補正部130は、オー
トセットアップエンジン136から通知された補正パラ
メータに従い、写真フィルムの保存環境条件や経年変化
に起因する画質劣化を補正する画質補正処理を行う。画
質劣化補正部130は本発明に係る補正手段に対応して
いる。
【0063】標準画像処理部132は、入力された画像
データに対し、オートセットアップエンジン136によ
って各画像毎に決定されて通知された処理条件に従っ
て、種々の画像処理を行う。標準画像処理部132で各
種の画像処理が行われた画像データは、前述のようにI
/Oコントローラ124へ出力される。なお、標準画像
処理部132で実行される画像処理としては、例えば階
調変換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮
するハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープ
ネスを強調するハイパーシャープネス処理等のように、
出力画像の画質向上のための画像処理が挙げられる。
【0064】また、画調を意図的に変更する画像処理
(例えば出力画像をモノトーンに仕上げる画像処理、出
力画像をポートレート調に仕上げる画像処理、出力画像
をセピア調に仕上げる画像処理等)や、画像を加工する
画像処理(例えば原画像中に存在する人物を出力画像上
で細身に仕上げるための画像処理等)等のように、個々
の画像(或いは1本の写真フィルムに記録された画像群
等の複数の画像)を単位として選択的に実行すべき非標
準の画像処理も実行可能に画像処理部132を構成して
もよい。更に、LF(レンズ付きフィルム)によって撮
影された画像に対し、LFのレンズの歪曲収差、倍率色
収差に起因する画像の幾何学的歪み、色ずれを補正する
周辺減光補正処理や、LFのレンズの周辺減光に起因す
る画像の周縁部の明度低下を補正する周辺減光補正処理
や、LFのレンズの特性に起因する画像の鮮鋭度の低下
を補正するピントボケ補正処理等のように、LFのレン
ズの特性に起因する出力画像の画質の低下を補正する各
種のLF収差補正処理も併せて行うようにしてもよい。
【0065】イメージプロセッサ126で画像処理が行
われた画像データを印画紙への画像の記録に用いる場合
には、イメージプロセッサ126で画像処理が行われた
画像データは、I/Oコントローラ124からI/F回
路148を介し記録用画像データとしてレーザプリンタ
部18へ出力される。これにより、レーザプリンタ部1
8では印画紙への画像の記録を行う。
【0066】また、画像処理後の画像データを画像ファ
イルとして外部へ出力する場合は、イメージプロセッサ
126で画像処理が行われた画像データは、I/Oコン
トローラ124からパーソナルコンピュータ134に出
力される。これにより、パーソナルコンピュータ134
では、外部への出力用としてI/Oコントローラ124
から入力された画像データを、拡張スロットを介して画
像ファイルとして外部(前記ドライバや通信制御装置
等)に出力する。
【0067】(作用)次に本実施形態の作用として、オ
ートセットアップエンジン136のCPU138で実行
される画質劣化補正量演算処理について、図6のフロー
チャートを参照して説明する。なお、この画質劣化補正
量演算処理は、写真フィルム22に記録されているフィ
ルム画像に対するプレスキャンがラインCCDスキャナ
14で行われ、ラインCCDスキャナ14から入力され
たプレスキャンデータに対し、オートセットアップエン
ジン136において、個々のフィルム画像のコマ位置の
判定、プレスキャン画像データの切り出し等の処理が行
われた後に、写真フィルム22に記録されている個々の
フィルム画像に対して各々実行される。
【0068】ラインCCDスキャナ14が写真フィルム
22の読み取りを行う場合、IC読出/書込装置76
は、ラインCCDスキャナ14による写真フィルム22
のプレスキャンと並行して、フィルムキャリア38にセ
ットされているカートリッジ70のカートリッジICメ
モリ72からの情報の読み出しを行う。ステップ200
ではIC読出/書込装置76によってカートリッジIC
メモリ72から読みだされた情報をパーソナルコンピュ
ータ134を介して取り込む。
【0069】次のステップ202では、ステップ200
で取り込んだ情報に基づいて、今回の画像出力処理(印
画紙への画像の記録や情報記憶媒体への画像データの格
納等の処理)が、フィルムキャリア38にセットされた
写真フィルム22に記録されているフィルム画像に対す
る最初の画像出力処理か否か判定する。なお、過去に画
像出力処理が行われている場合には、この画像出力時に
カートリッジICメモリ72に所定の情報が書き込まれ
ている(詳細は後述)ので、上記判定は、ステップ20
0で取り込んだ情報に前記所定の情報が含まれているか
否かを判断することで行うことができる。
【0070】ステップ202の判定が肯定された場合、
今回の画像出力処理に伴うフィルム画像の読み取りが、
フィルムキャリア38にセットされた写真フィルム22
に記録されているフィルム画像に対する最初の読み取り
であると判断できるので、ステップ204へ移行し、処
理対象のフィルム画像のプレスキャン画像データを、例
として図7(A)に示すように所定数のブロックに分割
し、各ブロック毎の画像データに基づいて、各ブロック
毎の画像特性データとして、各ブロック内のR,G,B
の平均濃度(Ri ,Gi ,Bi )(但し、iは各ブロッ
クを識別する符号)を各々演算する。なお、この画像特
性データは請求項5に記載の「各ブロック毎の所定の画
像特徴量を表すデータ」に対応している。
【0071】本実施形態に係る画像特性データは、各ブ
ロック毎のR,G,Bの平均濃度を表すデータであるの
でデータ量が小さく、画像特性データを記憶するために
必要な記憶容量は小さくて済む。また、各ブロック毎の
R,G,Bの平均濃度は、画像の空間周波数スペクトル
における低周波成分の変化に応じて値が変化する画像特
徴量であるので、写真フィルム22の保存環境条件や経
年変化による画像の画質低下が生じると画像特性データ
の値も変化する。
【0072】また、フィルム画像に対する最初の画像出
力処理は、通常、写真フィルム22に対してカメラ等に
よる画像の撮影記録が終了し、写真フィルム22の現像
を依頼する際に同時に依頼されるので、ステップ202
の判定が肯定された場合は、処理対象のフィルム画像に
は、写真フィルム22の保存環境条件や経年変化に起因
する画質劣化は生じていないと判断できる。従って、ス
テップ204で求められた画像特性データは、より詳し
くは、写真フィルム22の保存環境条件や経年変化の影
響を受けて画質が劣化する前のフィルム画像の画質を表
している。
【0073】次のステップ206では、ラインCCDス
キャナ14による読取条件として、ラインCCDスキャ
ナ14(ラインCCD116)の分光感度特性(例とし
て図7(B)参照)を表す情報及びフィルム画像の読取
位置を表す情報を取り込む。なお、読取位置を表す情報
としては、例えば写真フィルム22の表裏面のうちライ
ンCCDスキャナ14が読み取りを行った読取面を表す
情報、ラインCCDスキャナ14による読取方向(写真
フィルム22の往復搬送における往路/復路の何れで読
み取りを行ったか)を表す情報、縦方向及び横方向(ラ
インCCDスキャナ14による読み取りの主走査方向及
び副走査方向)に沿ったフィルム画像の画像範囲を表す
情報等が挙げられる。
【0074】そして次のステップ208では、ステップ
204での演算によって求めた画像特性データ、ステッ
プ206で取り込んだ読取条件を表すデータ、及びステ
ップ204のブロック分割における分割ブロック数の各
情報を、処理対象のフィルム画像に関する情報として、
IC読出/書込装置76を介してカートリッジICメモ
リ72に書き込む。また、このときフィルム画像に対す
る最初の画像出力処理を行う(行った)ことを表す情報
も併せて書き込む。上記のステップ208の処理を行う
と画質劣化補正量演算処理を終了する。
【0075】なお、上記のステップ204〜208は、
請求項6及び請求項7に記載の「画像を読み取り、画像
特性データを求め、画像特性データを記憶手段に記憶し
ておく」各ステップに対応している。フィルム画像に対
する最初の画像出力時には、写真フィルム22に記録さ
れている各フィルム画像に対してステップ204〜20
8の処理が行われるが、ラインCCDスキャナ14の分
光感度特性や分割ブロック数等の情報は、1本の写真フ
ィルム22に共通する情報であるので、個々のフィルム
画像についてカートリッジICメモリ72に各々記憶す
ることなく、フィルム単位でカートリッジICメモリ7
2に記憶することが好ましい。また、フィルム画像に対
する最初の画像出力時に使用されるスキャナがラインC
CDスキャナ14と異なっている場合にも、前記スキャ
ナ又は他の装置により、ステップ204〜208で説明
した情報と同一の情報が、カートリッジICメモリ72
に同一のフォーマットで記憶される。
【0076】また、前述のようにステップ202の判定
が肯定された場合は、処理対象のフィルム画像に画質劣
化が生じていないと判断できる。このため、ラインCC
Dスキャナ14で各フィルム画像に対してファインスキ
ャンが行われ、ラインCCDスキャナ14から入力され
たファインスキャン画像データに対してイメージプロセ
ッサ126で画像処理が行われるときには、オートセッ
トアップエンジン136は切替部138を第2の状態に
切り替え、ファインスキャン画像データに対して画質劣
化補正部130での画質補正処理を行わせることなく、
標準画像処理部132でのみ所定の画像処理を行わせ
る。
【0077】一方、フィルムキャリア38にセットされ
ている写真フィルム22が、以前にフィルム画像に対し
て画像出力処理が行われた写真フィルムである場合に
は、画像出力時にスキャナによってフィルム画像の読み
取りも行われており、カートリッジICメモリ72に各
種情報が記憶されていると判断できる。このため、ステ
ップ202の判定が否定された場合にはステップ210
へ移行し、ラインCCDスキャナ14の読取条件とし
て、ラインCCDスキャナ14の分光感度特性を表す情
報及びフィルム画像の読取位置(読取面、読取方向及び
画像範囲等)を表す情報を取り込む。
【0078】この場合、先のステップ200では、過去
に画像出力処理が行ったことを表す情報と共に、最初に
画像出力処理が行われた際にフィルム画像の読み取りを
行ったスキャナの分光感度特性を表す情報、最初の画像
出力時のフィルム画像の読取位置を表す情報、最初の画
像出力時の分割ブロック数、及び各ブロック毎の画像特
性データ(Ri ,Gi ,Bi )、がカートリッジICメ
モリ72から読み出される。なお、ステップ210以降
の各ステップは、ステップ200と共に本発明の演算手
段(より詳しくは請求項2に記載の演算手段)に対応し
ている。
【0079】ステップ212では、ステップ210で取
り込んだラインCCDスキャナ14の分光感度特性を表
す情報を、ステップ200でカートリッジICメモリ7
2から読み出された分光感度特性を表す情報(最初の画
像出力時にフィルム画像の読み取りを行ったスキャナの
分光感度特性を表す情報)と比較し、分光感度特性が不
一致か否か判定する。最初の画像出力時にラインCCD
スキャナ14又はラインCCDスキャナ14と同一種の
スキャナでフィルム画像の読み取りが行われていた場合
には、ラインCCDスキャナ14の分光感度特性がカー
トリッジICメモリ72から読み出した分光感度特性に
一致しているので、ステップ212の判定は否定されて
ステップ218へ移行する。
【0080】しかし、最初の画像出力時に使用されたス
キャナと、ラインCCDスキャナ14の種類が異なって
いる場合には、例として図7(D)に示すように、双方
の分光感度特性は相違していることが多い。なお、図7
(D)では、ラインCCDスキャナ14の分光感度特性
を実線で、最初の画像出力時に使用されたスキャナの分
光感度特性を実線で各々示している。従って、ステップ
212の判定が否定された場合にはステップ214へ移
行し、ラインCCDスキャナ14の分光感度特性及び最
初の画像出力時に使用されたスキャナの分光感度特性に
基づいて、分光感度特性の相違を補正する(ラインCC
Dスキャナ14による読み取りによって得られた画像デ
ータを、最初の画像出力時に使用されたスキャナと同一
の分光感度特性のスキャナによる読み取りによって得ら
れたに等しい画像データに変換する)ための分光感度変
換係数を演算し、RAM140等に記憶する。
【0081】そして次のステップ216では、ステップ
214で求めた分光感度変換係数に基づいて、ラインC
CDスキャナ14による読み取りによって得られた画像
データ(プレスキャン画像データ:例として図7(C)
参照)を補正する。これにより、画像データが、最初の
画像出力時に使用されたスキャナと同一の分光感度特性
のスキャナによる読み取りによって得られたに等しい画
像データに変換される。
【0082】次のステップ218では、ステップ210
で取り込んだラインCCDスキャナ14による読取位置
を表す情報を、ステップ200でカートリッジICメモ
リ72から読み出した情報のうちの読取位置を表す情報
と比較し、最初の画像出力時と読取位置(読取面、読取
方向及び画像範囲等)が一致するように画像データを変
換する。例えば読取面及び読取方向の少なくとも一方が
相違している場合には、画像データが、最初の画像出力
時と同一の読取面及び読取方向で読み取りを行うことで
得られる画像データと等しくなるように、画素単位で画
像データの並べ替え(上下反転や左右反転)を行う。ま
た、例えば画像範囲が相違している場合には、最初の画
像出力時の画像範囲に応じて、プレスキャンデータから
のプレスキャン画像データの切り出し位置を修正して画
像データを再切り出ししたり、画像の端部に相当する不
要なデータの破棄等の処理を行う。これにより、画像デ
ータが、最初の画像出力時と写真フィルム22上の同一
の読取位置を読み取ることで得られたに等しい画像デー
タとなる。
【0083】なお、上記のように、最初の画像出力時と
読取位置を一致させる補正はファインスキャンにも反映
され、例えば画像範囲が相違していた場合には、最初の
画像出力時と写真フィルム22上の同一の読取位置がフ
ァインスキャン時に読み取られるように、ファインスキ
ャン時の読取位置を修正する。また、読取面及び読取方
向の少なくとも一方が相違していた場合には、ファイン
スキャンによって得られるファインスキャン画像データ
についても、最初の画像出力時と同一の読取面及び読取
方向で読み取りを行うことで得られる画像データと等し
くなるように、画素単位でのファインスキャン画像デー
タの並べ替えを画質劣化補正部130によって行わせ
る。
【0084】ステップ220では、ステップ212〜2
18を経た画像データを、ステップ200でカートリッ
ジICメモリ72から読み出した情報のうちの分割ブロ
ック数を表す情報に基づいて、例として図7(E)に示
すように、最初の画像出力時と同一数のブロックに分割
し、各ブロック毎の画像データに基づいて、各ブロック
毎の画像特性データとして、各ブロック内のR,G,B
の平均濃度(ri ,g i ,bi )を各々演算する。次の
ステップ222では、ステップ220で演算した現在の
画像特性データ(現在の画質を表すデータ)を、ステッ
プ200でカートリッジICメモリ72から読み出した
最初の画像出力時の画像特性データ(最初の画像出力時
の画質を表すデータ)とを比較し、各ブロック毎に、双
方の画像特性データの差異が所定値以上か否かを各ブロ
ックを単位として各色毎に判定することにより、画質劣
化の補正が必要か否か判定する。
【0085】例えば、現在の画像特性データと最初の画
像出力時の画像特性データとの差異が全てのブロックに
ついて所定値未満であった場合には、最初の画像出力時
からの画質の劣化の程度は許容範囲内と判断できるの
で、何ら処理を行うことなく画質劣化補正量演算処理を
終了する。この場合、ファインスキャン画像データに対
してイメージプロセッサ126で画像処理が行われると
きには、オートセットアップエンジン136は切替部1
38を第2の状態に切り替え、ファインスキャン画像デ
ータに対して画質劣化補正部130での画質補正処理を
行わせることなく、標準画像処理部132でのみ所定の
画像処理を行わせる。
【0086】一方、現在の画像特性データと最初の画像
出力時の画像特性データとの差異が所定値以上のブロッ
クが、1個又は所定の複数個以上存在している等の場合
には、最初の画像出力時からの画質劣化の程度が許容範
囲を超えていると判断し、ステップ224へ移行する。
ステップ224では、現在の画像特性データと最初の画
像出力時の画像特性データとの差異から、画質の劣化を
補正するための補正パラメータを各ブロックを単位とし
て各色毎に演算する。
【0087】例として、画像特性データとして、各ブロ
ックの内のR,G,Bの平均濃度を用いた場合、ブロッ
クiの補正パラメータは、現在の画像特性データ
(ri ,g i ,bi )及び最小の画像出力時の画像特性
データ(Ri ,Gi ,Bi )に基づき次式に従って求め
ることができる(図7(F)も参照)。
【0088】 Δri =Ri −ri Δgi =Gi −gi Δbi =Bi −bi そしてステップ226では、各ブロック毎に求めた補正
パラメータに基づき、画像データ(画質補正対象である
ファインスキャン画像データ)の各画素に対する補正パ
ラメータを設定する(一例として図7(G)参照)。こ
の補正パラメータの設定は、例えば同一ブロック内の全
ての画素に対して同一の補正パラメータを設定すること
を、全てのブロックについて行うことで実現できる。
【0089】また、補正パラメータに従って画質補正処
理を行ったときに、画像上のブロックの境界に相当する
箇所で仕上がりが変化する虞れがある等の場合には、例
えば処理対象の画素を中心とする所定形状のマスク(例
えば半径がブロックの1辺の長さ以上の大きさの円形領
域)内に中心位置の画素が位置している各ブロックに対
し、中心位置の画素と処理対象の画素との距離が大きく
なるに従って重みが小さくなり、かつ重みの総和が1と
なるように重みを設定し、前記各ブロック毎の補正パラ
メータの重み付き加算値を演算し、演算結果を処理対象
の画素の補正パラメータとして設定することを、全ての
画素について各々行うことにより、各画素に対する補正
パラメータを設定するようにしてもよい。
【0090】上述した補正パラメータ演算方法は、マス
クの大きさを大きくすれば、補正のローカリティ(画像
上の位置に依存して変動する画質劣化成分に対する補正
精度)は低下するものの、ブロックの境界に相当する箇
所での画像の仕上がりの連続性が向上し、マスクの大き
さを小さくすれば、画像の仕上がりの連続性は低下する
ものの補正のローカリティは向上する。従って、マスク
の大きさは写真フィルムの種類や最初の画像出力時から
の経過時間等に応じて変更するようにしてもよい。
【0091】次のステップ228では、ステップ212
と同様に、ラインCCDスキャナ14の分光感度特性
が、最初の画像出力時に使用されたスキャナの分光感度
特性と不一致か否か判定する。判定が否定された場合に
は何ら処理を行うことなく画質劣化補正量演算処理を終
了するが、判定が肯定された場合はステップ230へ移
行する。
【0092】ステップ230では、ラインCCDスキャ
ナ14の分光感度特性、及び最初の画像出力時に使用さ
れたスキャナの分光感度特性に基づいて、ステップ21
6における補正(変換)と逆方向の補正(逆変換)、す
なわち最初の画像出力時に使用されたスキャナと同一の
分光感度特性のスキャナによる読み取りによって得られ
た画像データを、ラインCCDスキャナ14と同一の分
光感度特性のスキャナによる読み取りによって得られた
に等しい画像データに変換するための分光感度逆変換係
数を演算し、RAM140等に記憶する。そして画質劣
化補正量演算処理を終了する。
【0093】上記のように、ステップ224、226で
補正パラメータの演算を行った場合には、ファインスキ
ャン画像データに対してイメージプロセッサ126で画
像処理が行われるときに、オートセットアップエンジン
136は切替部138を第1の状態に切り替えると共
に、ステップ226で演算した補正パラメータを画質劣
化補正部130に転送する。また、ラインCCDスキャ
ナ14の分光感度特性と最初の画像出力時に使用された
スキャナの分光感度特性とが不一致の場合(ステップ2
12、222の判定が肯定された場合)には、ステップ
214で演算・記憶した分光感度変換係数、及びステッ
プ230で演算・記憶した分光感度逆変換係数も併せて
画質劣化補正部130に転送する。
【0094】補正パラメータに加えて分光感度変換係数
及び分光感度逆変換係数も転送された場合、画質劣化補
正部130では、I/Oコントローラ124から切替部
128を介して入力された画像データ(ファインスキャ
ン画像データ)に対し、まずオートセットアップエンジ
ン136から転送された分光感度変換係数に基づいて、
最初の画像出力時に使用されたスキャナと同一の分光感
度特性のスキャナによる読み取りによって得られた画像
データへの変換(分光感度変換)を行う。
【0095】続いて、画質劣化補正部130は、分光感
度変換を行った画像データに対し、オートセットアップ
エンジン136から転送された補正パラメータに従って
各画素のR,G,Bのデータ毎に濃度値の補正を行う。
そして、補正を行った画像データに対し、オートセット
アップエンジン136から転送された分光感度逆変換係
数に基づいて分光感度の逆変換を行う。なお、補正パラ
メータのみが転送された場合は、最初の画像出力時に使
用されたスキャナの分光感度特性とラインCCDスキャ
ナ14の分光感度特性が同一又は略同一の場合であるの
で、画質劣化補正部130は分光感度変換及び分光感度
逆変換を行うことなく、補正パラメータに基づく補正の
みを行う。上記処理により、最初の画像出力時からの写
真フィルム22の保管環境条件や経時劣化の影響による
画質劣化が精度良く補正された画像データが得られる。
【0096】上記の補正処理によれば、最初の画像出力
時に使用されたスキャナとラインCCDスキャナ14と
で、分光感度特性等の読取条件が相違している場合に
も、写真フィルム22の保存環境条件や経時劣化の影響
による画質の劣化を精度良く補正することができる。従
って、例えば最初の画像出力時には面露光によって印画
紙等への画像の記録を行うと共に、画像特性データの取
得・カートリッジICメモリ72への格納を目的として
簡易型のスキャナ(例えば読み取りの解像度が低いスキ
ャナ(分割ブロック数と同数のブロックに画像を分割し
て読み取る測光装置でもよい))によって画像を読み取
り、長い期間が経過した後の再度の画像出力時にのみ、
本実施形態で説明したディジタルラボシステム10を利
用して画像を出力する等の利用形態も可能となる。
【0097】なお、図6に示した画質劣化補正量演算処
理では、最初の画像出力時に使用されたスキャナの分光
感度特性とラインCCDスキャナ14の分光感度特性と
が不一致の場合(ステップ212の判定が肯定された場
合)に、ラインCCDスキャナ14によるフィルム画像
の読み取りによって得られた画像データに対して分光感
度特性の相違を補正するようにしていたが、これに限定
されるものはない。
【0098】例として図8に示す画質劣化補正量演算処
理(図6のフローチャートと同一の部分には同一の符号
を付して説明を省略する)では、ステップ212の判定
が肯定された場合に、ステップ213において、ライン
CCDスキャナ14の分光感度特性及び最初の画像出力
時に使用されたスキャナの分光感度特性に基づいて、分
光感度特性の相違を補正する(ラインCCDスキャナ1
4による読み取りによって得られた画像データを、最初
の画像出力時に使用されたスキャナによる読み取りによ
って得られた画像データを、ラインCCDスキャナ14
と同一の分光感度特性のスキャナによる読み取りによっ
て得られたに等しい画像データに変換するための分光感
度変換係数を演算する。
【0099】そして次のステップ215では、ステップ
213で求めた分光感度変換係数に基づいて、カートリ
ッジICメモリ72から読み出した画像特性データに対
し、最初の画像出力時に使用されたスキャナとラインC
CDスキャナ14の分光感度特性の相違を補正する。こ
れにより、カートリッジICメモリ72から読み出され
た画像特性データが、ラインCCDスキャナ14と同一
の分光感度特性のスキャナによる読み取りによって得ら
れたに等しい画像特性データに変換されることになる。
【0100】図8に示した画質劣化補正量演算処理で
は、上記のように、カートリッジICメモリ72から読
み出した画像特性データに対して分光感度特性の相違に
応じた補正を行っているので、画質劣化補正部130に
おいて、入力された画像データに対して分光感度変換及
び分光感度逆変換を行う必要がなくなる。従って、分光
感度逆変換係数の演算等の処理(具体的には図6のステ
ップ228、230)を省略することができると共に、
画質劣化補正部130の構成を簡略化することができ、
画質劣化補正部130による画質補正処理の高速化を実
現できる。
【0101】また、図6に示した画質劣化補正量演算処
理では、画像特性データとして、画像を所定数のブロッ
クに分割したときの各ブロック内のR,G,Bの平均濃
度を用いていたが、これに限定されるものはなく、画像
特性データとして、例えば各ブロック内のハイライト点
に相当する画素及びシャドー点に相当する画素のR,
G,B濃度を用いてもよい。なお、この画像特性データ
も請求項5に記載の「各ブロック毎の所定の画像特徴量
を表すデータ」に対応している。
【0102】例として図9に示す画質劣化補正量演算処
理(図6のフローチャートと同一の部分には同一の符号
を付して説明を省略する)では、ステップ202の判定
が肯定された場合(最初の画像出力時)に、ステップ2
03において、画像データを所定数のブロックに分割し
た後に、各ブロック内のハイライト点に相当する画素及
びシャドー点に相当する画素を各ブロック毎に各々抽出
する。そして次のステップ205では、各ブロック内の
ハイライト点に相当する画素のR,G,B濃度RH ,G
H ,BH 、及び各ブロック内のシャドー点に相当する画
素のR,G,B濃度RS ,GS ,BS を各ブロック毎の
画像特性データとして設定する。
【0103】また、次のステップ207ではラインCC
Dスキャナ14による読取条件として、ラインCCDス
キャナ14の分光感度特性を表す情報、フィルム画像の
読取位置を表す情報に加えて、ラインCCDスキャナ1
4による読み取りの解像度を表す情報を取り込む。そし
てステップ208では、ステップ205で求めた画像特
性データやステップ207で取り込んだ読取条件を表す
データ等の情報をIC読出/書込装置76を介してカー
トリッジICメモリ72に書き込む。
【0104】一方、以前に画像出力処理が行われたフィ
ルム画像に対して再度画像出力を行う場合(ステップ2
02の判定が否定の場合)には、ステップ209におい
て、ラインCCDスキャナ14の読取条件として、ライ
ンCCDスキャナ14の分光感度特性を表す情報、フィ
ルム画像の読取位置を表す情報に加え、ラインCCDス
キャナ14による読み取りの解像度を表す情報を取り込
む。この場合、ステップ200では、最初に画像出力処
理が行われた際に使用されたスキャナによる読み取りの
解像度を表す情報もカートリッジICメモリ72から読
み出される。
【0105】また、ステップ218で画像データに対し
て読取位置の相違を補正するとステップ234へ移行
し、ステップ209で取り込んだラインCCDスキャナ
14による読み取りの解像度を表す情報を、ステップ2
00でカートリッジICメモリ72から読み出された読
み取りの解像度を表す情報(最初の画像出力時にフィル
ム画像の読み取りを行ったスキャナによる読み取りの解
像度を表す情報)と比較し、読み取りの解像度が不一致
か否か判定する。判定が否定(解像度が一致)の場合に
はステップ238へ移行するが、判定が肯定(解像度が
不一致)の場合にはステップ236へ移行し、画像デー
タが、最初の画像出力時に使用されたスキャナと同一の
解像度での読み取りによって得られたに等しい画像デー
タとなるように、画像データに対して解像度変換を行
う。これにより、最初の画像出力時に使用されたスキャ
ナと同一の解像度、分光感度特性でフィルム画像を読み
取ることで得られたに等しい画像データを得ることがで
きる。
【0106】なお、上述した読み取りの解像度が不一致
の場合の解像度変換(ステップ234、236)は、図
6及び図8に示した画質劣化補正量演算処理においても
同様に行ってもよいことは言うまでもない。
【0107】次のステップ238では、ステップ200
でカートリッジICメモリ72から読み出した情報のう
ちの分割ブロック数を表す情報に基づいて、最初の画像
出力時と同一数のブロックに画像データを分割し、各ブ
ロック内のハイライト点に相当する画素及びシャドー点
に相当する画素を各ブロック毎に各々抽出する。そして
ステップ240では、各ブロック内のハイライト点に相
当する画素のR,G,B濃度rH ,gH ,bH 及び各ブ
ロック内のシャドー点に相当する画素のR,G,B濃度
S ,gS ,bS を各ブロック毎の画像特性データとし
て設定する。画質劣化の補正が必要か否かの判定(ステ
ップ222)は、各ブロック毎に、ハイライト点に相当
する画素及びシャドー点に相当する画素のR,G,B濃
度を比較することで行われる。そして、画質劣化の補正
が必要と判断した場合にはステップ224へ移行し、以
下のように補正パラメータを設定する。
【0108】すなわち、画像特性データとしてハイライ
ト点に相当する画素及びシャドー点に相当する画素の
R,G,B濃度を用いた場合、同一のブロック内の各画
素のデータに対し、次の補正式に従ってR,G,B毎に
画質劣化の補正を行うことができる。
【0109】Fr(xR )=r1×xR +r2 Fg(xG )=g1×xG +g2 Fb(xB )=b1×xB +b2 但し、xR ,xG ,xB は補正前の各画素のR,G,B
濃度、Fr,Fg,Fbは補正後の各画素のR,G,B
濃度である。またr1及びr2は、画質劣化前(最初の
画像出力時)の濃度を横軸、画質劣化後の濃度を縦軸に
とった濃度座標において座標(RH ,rH )の点と座標
(RS ,rS )の点とを結ぶ直線の傾き(r1)及びオ
フセット(r2)を表し、同様に、g1及びg2は、前
述の濃度座標において座標(GH ,gH )の点と座標
(GS ,gS )の点とを結ぶ直線の傾き(g1)及びオ
フセット(g2)を表し、b1及びb2は、前述の濃度
座標において座標(BH ,bH )の点と座標(BS ,b
S )の点とを結ぶ直線の傾き(b1)及びオフセット
(b2)を表している。
【0110】先の補正式に従って補正演算を行うため
に、ステップ224では、最初の画像出力時の各ブロッ
ク内のハイライト点に相当する画素のR,G,B濃度R
H ,G H ,BH 及びシャドー点に相当する画素のR,
G,B濃度RS ,GS ,BS と、画質劣化後の各ブロッ
ク内のハイライト点に相当する画素のR,G,B濃度r
H,gH ,bH 及びシャドー点に相当する画素のR,
G,B濃度rS ,gS ,bSに基づいて、補正式の補正
パラメータr1,r2,g1,g2,b1,b2を各ブ
ロック毎に演算する。
【0111】そしてステップ226では、各ブロック毎
に求めた補正パラメータに基づき、同一ブロック内の全
ての画素に対して同一の補正パラメータを設定すること
を全てのブロックについて行うことで、画像データの各
画素に対する補正パラメータを設定する。また、先にも
説明したように、例えば処理対象の画素を中心とする所
定形状のマスク内に中心位置の画素が位置している各ブ
ロックに対し、中心位置の画素と処理対象の画素との距
離が大きくなるに従って重みが小さくなり、かつ重みの
総和が1となるように重みを設定し、前記各ブロック毎
の補正パラメータ(傾き、オフセット)の重み付き加算
値を演算し、演算結果を処理対象の画素の補正パラメー
タとして設定することを、全ての画素について各々行う
ことにより、各画素に対する補正パラメータを設定する
ようにしてもよい。上記の処理によっても、写真フィル
ム22の保存環境条件や経時劣化に起因する画質の劣化
を精度良く補正できる補正パラメータを得ることができ
る。
【0112】また、上記では画像を所定数のブロックに
分割したときの各ブロック毎に画像特性データを求めて
いたが、これに限定されるものではなく、処理対象の単
一の画像の画像全体から単一の画像特性データを求める
ようにしてもよいし、処理対象の複数の画像(同一又は
類似のシーンを表す画像であってもよい)から該複数の
画像に共通の画像特性データを求めるようにしてもよ
い。この場合、補正パラメータとして、単一の画像の全
画素について同一の補正値を設定することになるので、
画質の劣化に対する補正の精度が若干低下する可能性が
あるものの、画像特性データを記憶するために必要な記
憶容量を削減できると共に、補正パラメータの演算及び
画質劣化補正部130による画質補正処理を簡易化する
ことができる。
【0113】更に、画像全体から単一の画像特性データ
を求めたり、複数の画像に共通の画像特性データを求め
る態様は、画像中の各部における画質劣化の程度が一定
又は略一定であれば十分な精度で画質の劣化を補正する
ことができるので、画像中の各部における画質劣化のば
らつきの程度に応じて、単一の画像全体又は複数の画像
から求めた単一の画像特性データに基づいて補正パラメ
ータを演算するか、各ブロック毎に求めた画像特性デー
タを用いて補正パラメータを演算するかを選択するよう
にしてもよい。画像中の各部における画質劣化のばらつ
きの程度は、例えば最初の画像出力時からの経過時間か
ら推定するようにしてもよいし、写真フィルムであれば
写真フィルム上の各部におけるフィルムベースの濃度の
ばらつき等から推定することも可能である。
【0114】また、上記では最初の画像出力時に使用さ
れるスキャナ及び画質劣化後の読み取りに使用されるス
キャナ(ラインCCDスキャナ14)が、画像を各々
R,G,Bの3色に分解して読み取る構成であることを
前提に説明したが、これに限定されるものではなく、何
れか一方のスキャナ又は両方のスキャナが、フィルム画
像をより多数の波長域に分解して読み取る構成であって
もよい。
【0115】例として、最初の画像出力時に使用された
スキャナが、画像を各々R,G,Bの3色に分解して読
み取る構成で、図10(A)に示すような分光感度特性
を有しており、画質劣化後の読み取りに使用されるスキ
ャナが、画像を、各成分色毎に複数の波長域に分解して
読み取る構成で、図10(B)に示すような分光感度特
性を有している場合には、分光感度特性の相違の補正
は、図10(C)に示すように、(B)のスキャナの各
波長域毎の感度特性を表す特性曲線が(A)のスキャナ
の感度特性を表す特性曲線に各々内接するように各波長
域毎に補正係数を定め、(B)のスキャナによる読み取
りによって得られた画像データに対し、前記定めた補正
係数に従って各波長域毎に補正することで実現できる。
そして、補正後の画像データを、同一の成分色に対応す
る複数の波長域のデータを統合することを各成分色につ
いて行うことで、R,G,Bの画像データを得ることが
できる。
【0116】また、最初の画像出力時に使用されたスキ
ャナが、各成分色毎に複数の波長域(チャンネル)に画
像を分解して画像を読み取る構成である場合には、スキ
ャナの分光感度特性を表す情報として、読み取りのチャ
ンネル数(波長域の分割数)や各チャンネルの分光感度
を表す情報を記憶手段に記憶すれば、該記憶した情報に
基づいて、画質劣化後の読み取り時に分光感度特性の相
違を高精度に補正することができる。上記のように、最
初の画像出力時に使用されるスキャナ及び画質劣化後の
読み取りに使用されるスキャナの少なくとも一方を、各
成分色毎に複数の波長域に分解して画像を読み取る構成
とすれば、双方のスキャナの分光感度特性の相違を、非
常に高い精度で補正することができる。
【0117】また、上記では記憶手段としてカートリッ
ジ70に埋設されているカートリッジICメモリ72を
用いていたが、これに限定されるものではなく、APS
フィルムに形成された透明な磁気層を記憶手段として用
いるようにしてもよいし、写真フィルム等の記録材料と
別体のメモリカード、CD−R、フロッピーディスク等
の情報記憶媒体を記憶手段として用いるようにしてもよ
い。
【0118】更に、上記では読取条件を特定するための
情報として、読取条件を構成する各パラメータ(分光感
度特性、画像読取位置、解像度等)を表す情報を用いて
いたが、これに限定されるものではなく、読取条件を特
定するための情報として、読み取りを行ったスキャナの
種別を表す情報を用い、該情報が表すスキャナ種別から
読取条件を判別(特定)するようにしてもよい。例とし
て、特定の規格(例えばNTSCやステータスA等のI
SOで規定されている規格)に準拠しているスキャナの
読取条件(例えば分光感度等)が一定である等の場合に
は、読み取りを行ったスキャナが何れの規格に準拠して
いるスキャナかが判明していれば読取条件を特定するこ
とも可能であるので、読取条件を特定するための情報と
して、何れの規格に準拠しているスキャナかを表す情報
を記憶手段に記憶するようにしてもよい。
【0119】また、上記で説明した画質劣化補正量演算
処理では、最初の画像出力時の読み取りにおける読取条
件と、画質劣化後の読み取りにおける読取条件とが相違
している可能性があることを前提としていたが、最初の
画像出力時の読み取りと画質劣化後の読み取りとで読取
条件が一致していることが保証されている等の場合に
は、カートリッジICメモリ72等の記憶手段に読取条
件を特定するための情報を記憶せず、画質劣化後の読み
取りによって得られた画像データ、及び最初の画像出力
時の読み取り結果から求められた画像特性データの少な
くも一方に対して読取条件の相違を補正することなく、
単に画像特性データの相違に基づく画質劣化の補正のみ
を行うようにしてもよい。本発明の請求項1は上記の態
様も権利範囲に含んでいる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、記録材料に記録されている画像が以前に読み取られ
た際に求められて記憶された画像特性データを取得し、
読取手段が前記画像を読み取ることで得られた画像デー
タから画像特性データを求め、求めた画像特性データと
前記取得した画像特性データとに基づいて画像の画質低
下を補正するための補正パラメータを演算し、演算した
補正パラメータに基づいて画像データを補正するように
したので、記録材料の保存環境条件や経年変化による画
像の画質低下を精度良く補正することができる、という
優れた効果を有する。
【0121】請求項2記載の発明は、記録材料に記録さ
れている画像が以前に読み取られた際の読取条件を特定
するための情報に基づいて、読取手段が記録材料に記録
されている画像を読み取ることで得られた画像データ、
及び前記画像が以前に読み取られた際に求められた画像
特性データが、類似の読取条件で画像を読み取ることで
得られたに等しいデータとなるように、画像データ及び
画像特性データの少なくとも一方を変換した後に画像デ
ータから画像特性データを求め、双方の画像特性データ
に基づいて補正パラメータを演算し、演算した補正パラ
メータに基づいて画像データを補正するようにしたの
で、画像を読み取る際の読取条件が、画像が以前に読み
取られた際の読取条件と大きく相違している場合にも、
記録材料の保存環境条件や経年変化による画像の画質低
下を精度良く補正することができる、という優れた効果
を有する。
【0122】請求項4記載の発明は、請求項1又は請求
項2の発明において、記録材料としての写真フィルムを
収容するためのカートリッジに取付けられた半導体メモ
リ、又は写真フィルムに磁性材料が塗布されて形成され
た磁気記録層を記憶手段としたので、上記効果に加え、
データの管理が容易に容易になると共に、データが紛失
する等の不都合が発生することを回避することができ
る、という効果を有する。
【0123】請求項6記載の発明は、記録材料に記録さ
れている画像を読み取り、読取結果に基づいて求めた画
像特性データを記憶手段に記憶しておき、その後の画像
読み取りによって得られた画像データから求めた画像特
性データと、記憶手段に記憶されている画像特性データ
とに基づいて補正パラメータを演算し、演算した補正パ
ラメータに基づいて画像データを補正するので、記録材
料の保存環境条件や経年変化による画像の画質低下を精
度良く補正することができる、という優れた効果を有す
る。
【0124】請求項7記載の発明は、記録材料に記録さ
れている画像に対する第1の読み取りを行って求めた画
像特性データを、読取条件を特定するための情報と共に
記憶しておき、その後、画像に対する第2の読み取りを
行った際に、第2の読み取りによって得られた画像デー
タと第1の読み取りによって得られた画像特性データが
類似の読取条件で画像を読み取って得られたに等しいデ
ータとなるように、双方のデータの少なくとも一方を変
換した後に画像データから画像特性データを求め、双方
の画像特性データに基づいて補正パラメータを演算し、
画像データを補正するようにしたので、画像を読み取る
際の読取条件が、画像が以前に読み取られた際の読取条
件と大きく相違している場合にも、記録材料の保存環境
条件や経年変化による画像の画質低下を精度良く補正す
ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観を示す斜視図で
ある。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図4】ICメモリチップが埋設されたカートリッジの
一例を示す斜視図である。
【図5】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図6】画質劣化補正量演算処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図7】(A)は最初の画像出力時の画像特性データ、
(B)は最初の画像出力時のスキャナの分光感度特性、
(C)は画質劣化後に得られた画像データ、(D)は画
質劣化後に使用したスキャナの分光感度特性、(E)は
(C)の画像データから求めた画像特性データ、(F)
はブロック毎に求めた補正パラメータ、(G)は各画素
毎に求めた補正パラメータのイメージ図である。
【図8】画質劣化補正量演算処理の他の例を示すフロー
チャートである。
【図9】画質劣化補正量演算処理の他の例を示すフロー
チャートである。
【図10】(A)は最初の画像出力時のスキャナの分光
感度特性の一例、(B)は画質劣化後に使用したスキャ
ナの分光感度特性の一例を示す線図、(C)は双方のス
キャナの分光感度特性の相違に応じた画像データの補正
を説明するためのイメージ図である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部 72 カートリッジICメモリ 116 ラインCCD 126 イメージプロセッサ 130 画質劣化補正部 136 オートセットアップエンジン
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 BA26 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB16 CC02 CE11 CE17 CH08 5C062 AB03 AC04 AC22 AC58 AE03 BB00 5C077 LL19 MM03 MP08 NP01 PP80 PQ12 PQ22 TT10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材料に記録されている画像を読み取
    る読取手段と、 前記記録材料に記録されている画像が以前に読み取られ
    た際に、前記読み取りの結果に基づいて求められて記憶
    手段に記憶された画像特性データを取得する取得手段
    と、 前記読取手段による読み取りによって得られた画像デー
    タから画像特性データを求め、求めた画像特性データと
    前記取得手段によって取得された画像特性データとに基
    づいて、前記画像の画質低下を補正するための補正パラ
    メータを演算する演算手段と、 前記演算手段によって演算された補正パラメータに基づ
    いて、前記画像データを補正する補正手段と、 を含む画像処理装置。
  2. 【請求項2】 記録材料に記録されている画像を読み取
    る読取手段と、 前記記録材料に記録されている画像が以前に読み取られ
    た際に記憶手段に記憶された、前記読み取りの結果に基
    づいて求められた画像特性データ及び前記読み取りにお
    ける読取条件を特定するための情報を取得する取得手段
    と、 前記取得手段によって取得された前記読取条件を特定す
    るための情報に基づいて、双方のデータが、類似の読取
    条件で画像を読み取ることで得られたに等しいデータと
    なるように、前記読取手段による読み取りによって得ら
    れた画像データ及び前記取得手段によって取得された画
    像特性データの少なくとも一方を変換した後に、前記画
    像データから画像特性データを求め、双方の画像特性デ
    ータに基づいて前記画像の画質低下を補正するための補
    正パラメータを演算する演算手段と、 前記演算手段によって演算された補正パラメータに基づ
    いて、前記画像データを補正する補正手段と、 を含む画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記読取条件には、記録材料上の画像読
    取位置、読み取りを行う読取手段の分光感度、画像読み
    取りの解像度の少なくとも1つが含まれることを特徴と
    する請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記記録材料は写真フィルムであり、前
    記記憶手段は、写真フィルムを収容するためのカートリ
    ッジに取付けられた半導体メモリ、又は前記写真フィル
    ムに磁性材料が塗布されて形成された磁気記録層である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記画像特性データは、画像を一定数の
    ブロックに分割したときの各ブロック毎の所定の画像特
    徴量を表すデータであり、 前記演算手段は、前記画像データから求めた画像特性デ
    ータと前記取得手段によって取得された画像特性データ
    を各ブロック毎に比較し、前記補正パラメータを前記各
    ブロック毎に演算することを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 記録材料に記録されている画像を読み取
    り、読取結果に基づいて画像特性データを求め、求めた
    画像特性データを記憶手段に記憶しておき、 その後、前記記録材料に記録されている画像を読み取っ
    た際に、 該読み取りによって得られた画像データから画像特性デ
    ータを求め、 求めた画像特性データと、前記記憶手段に記憶されてい
    る画像特性データとに基づいて、前記画像の画質低下を
    補正するための補正パラメータを演算し、 前記演算した補正パラメータに基づいて、前記画像デー
    タを補正する画像補正方法。
  7. 【請求項7】 記録材料に記録されている画像に対して
    第1の読み取りを行い、 読取結果に基づいて画像特性データを求め、 求めた画像特性データを、前記第1の読み取りにおける
    読取条件を特定するための情報と共に記憶手段に記憶し
    ておき、 その後、前記記録材料に記録されている画像に対して第
    2の読み取りを行った際に、 前記記憶手段から取得した、前記第1の読み取りにおけ
    る読取条件を特定するための情報に基づいて、双方のデ
    ータが類似の読取条件で画像を読み取って得られたに等
    しいデータとなるように、前記第2の読み取りによって
    得られた画像データ及び前記記憶手段から取得した画像
    特性データの少なくとも一方を変換した後に、前記画像
    データから画像特性データを求め、 双方の画像特性データに基づいて、前記画像の画質低下
    を補正するための補正パラメータを演算し、 前記演算した補正パラメータに基づいて前記画像データ
    を補正する画像補正方法。
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