JPH09181919A - デジタルプリンタ及びこれの画像データ変換方法 - Google Patents

デジタルプリンタ及びこれの画像データ変換方法

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JPH09181919A
JPH09181919A JP7337415A JP33741595A JPH09181919A JP H09181919 A JPH09181919 A JP H09181919A JP 7337415 A JP7337415 A JP 7337415A JP 33741595 A JP33741595 A JP 33741595A JP H09181919 A JPH09181919 A JP H09181919A
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image
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Application number
JP7337415A
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English (en)
Inventor
Takaaki Terashita
隆章 寺下
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色ばらつきのない高品質な記録画像が得られ
るようにする。 【解決手段】 画素信号入力手段10からのプレスキャ
ン画像データを画素選択手段12,画像データ蓄積手段
13によりフイルム種別毎に蓄積する。3つの階調バラ
ンス検出手段17,18,19により、記録対象原画の
階調バランス特性を検出する。階調バランス検出手段1
7〜19は、それぞれ異なる方法により階調バランス特
性を検出する。記録対象原画のプレスキャン画像データ
に基づき、3つの階調バランス検出手段17〜19から
の階調バランスデータを選択または組み合わせて、記録
対象原画像に最適な階調バランスを決定する。階調変換
特性設定手段20により、決定した階調バランス特性と
予め記憶した階調特性データとに基づき階調変換テーブ
ルを作成する。更に、この階調変換テーブルを画像記録
基本量に基づき修正して、記録画像データ変換テーブル
を作成する。この変換テーブルを記録画像データ変換L
UT11に書き込む。この変換した画像データに基づき
画像記録手段25で画像を記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムから
得られた画像データをデジタル画像処理して画像を記録
するデジタルプリンタ及びこれの画像データ変換方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント写真などの反射原稿や写真フイ
ルムを撮像して得られた画像信号に基づき画像信号制御
量を求め、この画像信号制御量に基づきカラー感光材料
やその他の記録媒体に再現画像を記録する従来のデジタ
ルプリンタでは、例えば特開平2−157758号公報
に開示されているように、原画中のハイライト濃度、シ
ャドー濃度に基づき各色成分毎に基準濃度点を決定し、
これらの濃度値が所定の信号レベルになるように階調変
換曲線を設定している。
【0003】また、特開平6−242521号公報に
は、画面を複数個の領域に分割し、各領域毎の各色の最
大値と最小値とから、最大基準値、最小基準値を定め、
各色の最大基準値を白、最小基準値を黒となるように再
現することが開示されている。
【0004】また、特開平6−178113号公報で
は、画像データからヒストグラムを作成し、フイルムの
種別に対応する記憶手段に累積して記憶するヒストグラ
ム累積手段をもち、フイルム種毎の累積ヒストグラムデ
ータの所定累積度数(例えば50%)に対応したR,
G,B値と、画像毎のヒストグラムデータの所定累積度
数(例えば50%)に対応したR,G,B値との重み付
け平均値が前者に一致するように変換テーブルを作成す
る階調特性に関する画像データ変換方法が開示されてい
る。また、特開平4−260274号公報,特開平6−
253149号公報などでは、フイルムの特性に応じて
変換テーブルを記憶しておき、これを選択使用すること
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−157
758号公報のように、従来のデジタル画像記録方法の
ほとんど全ては、原画像のハイライト部、シャドー部を
再現画像のハイライト部、シャドー部になるように制御
している。このため、ハイライト部、シャドー部がそれ
ぞれ白や黒でない場合に不都合が生じる。また、上記特
開平6−242521号公報のように、画面を複数個の
領域に分割して各領域毎の各色の最大値と最小値とか
ら、最大基準値、最小基準値を定める場合には、画面を
複数個の領域に分割することで最大基準値、最小基準値
を誤らせてしまう場合が発生する。また、この方法によ
る3色濃度バランスは不十分であり、このため手動的に
グレイ点を指定したり、使用原画と同じフイルムのカラ
ーパッチを読み込ませたり、最大濃度付近からのグレイ
の検出方法の改良に関する多くの提案がある。
【0006】また、特開平6−178113号公報のよ
うに、画像データからヒストグラムを作成し、フイルム
の種別に対応する記憶手段にこのヒストグラムを累積す
る方法は、リバーサルフイルムのように撮影時の露出量
がほぼ揃い、且つ適正露出である場合に意味がある。こ
れに対し、ネガフイルムのように撮影露出量によって3
色濃度バランス、階調等の特性が異なってしまう記録媒
体では、同一被写体であっても露出量によってヒストグ
ラムの形は異なることになり、単なるヒストグラムの累
積からは必要とするフイルム特性を正確に得ることは困
難である。また、フイルム種毎の累積ヒストグラムデー
タから得たR,G,B値と画像毎のヒストグラムデータ
から得たR,G,B値を一致させればよいのであって、
上記重み付け平均値はなんら意味のないものになってい
る。
【0007】図12(A)はネガフイルムに記録された
原画像のR濃度について、アンダー露光の濃度ヒストグ
ラム、同図(B)は(A)と同一被写体の適正露光の濃
度ヒストグラム、(C)は(A),(B)と同一被写体
のオーバー露光の濃度ヒストグラムを示している。これ
らの図から同一被写体を同一のネガフイルムを用いて撮
影しても、撮影状況によってヒストグラムの形状は大き
く変わることが分かる。したがって、ヒストグラムを累
積しても、ネガフイルム原稿の場合には、平均的な被写
体のヒストグラム形状が得られるものでもなく、しかも
単なるヒストグラムの累積はヒストグラムの形状を平準
化してフラットにしてしまう。
【0008】また、特開平4−260274号公報のよ
うに、フイルムの特性に応じて変換テーブルを記憶して
選択使用するものでは、記憶したデータが各画像装置に
最適化されていないこと、フイルムの特性変動やフイル
ムタイプの変更に対する変換特性の性能が不十分であ
る。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、アンダーからオーバー露光濃度にわたり、ハイ
ライト画像部からシャドー画像部まで色バランスのとれ
た適正な階調特性を持つ高品質の記録画像が得られるよ
うにしたデジタルプリンタ及びこれの画像データ変換方
法を提供することを目的とする。更に、本発明は安定し
たグレイ点を自動的に見い出し、画像間で色ばらつきの
ない再現画像を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のデジタルプリンタの画像データ変換
方法は、記録対象原画像の画像データまたは複数の原画
像の画像データから複数の異なる方法に基づき複数の階
調バランス特性を作成し、これら複数の階調バランス特
性を選択または結合して階調バランス特性を決定する工
程と、この決定した階調バランス特性に基づき画像デー
タ変換テーブルを作成する工程とを備えたものである。
また、請求項2記載のデジタルプリンタの画像データ変
換方法は、記録画像の画像濃度域にわたるグレイの3色
濃度バランスを定めるための階調バランス特性を決定す
る工程と、記録画像の画像濃度域にわたる明度を定める
階調特性を決定する工程と、この決定した階調バランス
特性及び階調特性に基づき画像データ変換テーブルを作
成する工程とを備え、前記階調バランス特性を決定する
工程は、記録対象原画像の画像データと複数の原画像の
画像データとに基づくか、または複数の原画像の画像デ
ータから複数の異なる方法に基づき複数の階調バランス
特性を作成して、これら複数の階調バランス特性を選択
または結合して階調バランス特性を決定するようにした
ものである。
【0011】なお、前記階調バランス特性を決定する工
程は、記録対象原画像が記録されているフイルム種と同
じフイルム種の多数の画像データから代表値を求め、記
録対象原画像からの各色の高濃度側基準値、低濃度側基
準値に対応した各色の前記代表値を予め定めた色濃度に
再現するための変換値に関連つける第1の階調バランス
検出工程と、記録対象原画像の画像データの各色につい
て求めた高濃度側基準値、低濃度側基準値の少なくとも
1つに予め定めた色濃度に再現するための変換値を関連
づける第2の階調バランス検出工程と、記録対象原画像
が記録されているフイルム種と同じフイルム種の多数の
画像データから代表値を求め、この代表値を基準にして
記録対象原画像の画素を選択し、この選択した画素の平
均画像データを予め定めた色濃度に再現するための変換
値に関連づける第3の階調バランス検出工程との少なく
とも1つの工程を含むことが好ましい。また、前記階調
バランス特性を決定する工程は、前記第1の階調バラン
ス工程と第2の階調バランス工程とをこれら各工程にお
ける階調バランス特性により求めた代表値の重み付き平
均値により階調バランス特性データを決定することが好
ましい。また、前記階調バランス特性を決定する工程
は、前記第1の階調バランス検出工程と、前記第2の階
調バランス検出工程と、前記第3の階調バランス検出工
程とを含み、これら各階調バランス検出工程で求めたバ
ランス値の重み付き平均値により階調バランス特性デー
タを決定することが好ましい。
【0012】更に、前記階調バランス特性を決定する工
程は、前記第1の階調バランス検出工程と、前記第2の
階調バランス検出工程と、前記第3の階調バランス検出
工程とを含み、第1または第2の階調バランス検出工程
に基づき、高濃度側基準値及びこれに対応する変換値
と、低濃度側基準値及びこれに対応する変換値とをつな
ぐ線からなる階調バランステーブルを作成し、この階調
バランステーブルの前記線が第3の階調バランス検出工
程の平均画像データ及びこれに対応する変換値を通るよ
うに該線をシフトさせ、このシフトさせた階調バランス
テーブルを用いて階調バランス特性データを決定するこ
とが好ましい。また、前記フイルム種は多数の画像から
なる1本のフイルム又は一連のフイルムのみを含み、そ
れらの全てまたは1部の画像を用いて階調バランスを検
出することが好ましい。
【0013】また、請求項8記載のデジタルプリンタ
は、画像データを入力する画像データ入力手段と、カラ
ーネガフイルムの種類毎及び濃度レベル毎に蓄積した多
数の画像データの代表値から複数の階調バランス特性を
求める階調バランス検出手段と、求めた複数の階調バラ
ンス特性に基づくバランス値を選択、または結合して階
調バランス特性を決定する階調バランス決定手段と、階
調特性を記憶した階調特性記憶手段と、階調バランス検
出手段からの階調バランス特性と階調特性記憶手段から
の階調特性とから作成した階調変換テーブルにより画像
データを変換する画像データ変換手段と、この画像デー
タ変換手段で変換した画像データにより記録材料に画像
を記録する画像記録手段とを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したデジタ
ルプリンタを示す機能ブロック図である。画像信号入力
手段10は、周知のフイルムスキャナから構成されてお
り、ネガフイルムの画像を読み取って画像信号に変換す
る。画像信号入力手段10は、本スキャンとプレスキャ
ンとが行えるようになっており、プレスキャンでは、ネ
ガフイルムの画像を数千点の画像データとして読みだ
す。なお、プレスキャンにおける画像データ数は数千点
に限られることなく、例えば処理時間の短縮やプリント
品質の向上などの要請に応じて、数百〜数万点の画像デ
ータが読みだせればよい。また、本スキャンでは、ネガ
フイルムの画像を数十万〜数百万点の画像データとして
読みだす。
【0015】図1において、本スキャンの画像データの
流れは点線で表示されており、その他のプレスキャンの
画像データ等の流れは実線で表示されている。画像信号
入力手段10からの本スキャンによる画像データは画像
信号変換手段としての記録画像データ変換LUT11に
送られる。また、画像信号入力手段10からのプレスキ
ャン画像データは、画像データ選択手段12,画像記録
基本量演算手段13に送られる。なお、このようにプレ
スキャンと本スキャンとを別々に行う他に、後に詳しく
説明するように、本スキャンの画像データを結合して、
数百画素から数万画素の画素数に減少させて、これをプ
レスキャン画像データとして用いてもよい。
【0016】フイルム種識別手段14はカラーネガフイ
ルムの種類を識別する。フイルム種別を判定するための
バーコードリーダや磁気情報を読み取る磁気読み取り装
置がこれに該当し、ネガフイルムに記録されたこれらバ
ーコードや磁気情報を読み取って、フイルム種別等を判
別する。このフイルム種識別手段14には、これらフイ
ルム種類の判別の他に、ネガフイルムとポジフイルムと
の識別、その他の記憶媒体の識別のための手段を含んで
もよい。写真フイルムのように原画が一連の多数画像に
属しているとき、一連の原画は当然のことながら同一の
フイルム種である。
【0017】画像データ選択手段12は、予め定めた選
択基準にしたがい画像データを選択し、この選択した画
像データを画像データ蓄積手段15に送る。選択基準と
しては、フイルム種識別手段14からのフイルム種別信
号により、画像データ蓄積手段15で蓄積した該当する
フイルム種の画像データの平均値を用いる。そして、こ
の平均値を基準として所定範囲内の画像データのみを選
択する。また、平均値に代えて、最小二乗法などの統計
的手法により決定した統計値を用いてもよい。このよう
にして選択した画像データはほぼグレイ、またはグレイ
に近い一定範囲の被写体色の画像濃度となる。
【0018】画像データ蓄積手段15は、フイルム種別
信号に基づき対応する記憶エリアに、画像データのG濃
度に対するR濃度,B濃度と、画像データ数を加算して
蓄積する。本実施形態では、G濃度を画像データの分類
基準として用いている。そして、画像データのG濃度値
が、例えば0.01間隔や0.1間隔で分類したレベル
のどのレベルに該当するかを判定し、該当するレベルに
R濃度,B濃度を蓄積する。同時に蓄積データ数もカウ
ントして記憶する。そして、多数の画像データについ
て、蓄積した蓄積画像データを蓄積データ数で割って平
均値を求める。なお、画像データの蓄積方法は例えば特
開平3−53235号公報に詳しく説明されている。ま
た、多数の蓄積データの平均値は一定で、グレー又はグ
レーに近い色になる。グレーに近い色の場合にはグレー
からのずれは一定の修正値を加えてグレーとすることが
できる。このように画像データをフイルム種別に応じて
蓄積することにより、蓄積が進むにしたがってこのフイ
ルム種における固有のデータが精度よく得られるように
なる。
【0019】第1ないし第3階調バランス検出手段1
7,18,19は、画像データ蓄積手段15からの平均
値やプレスキャン画像データに基づき記録対象画像が属
するフイルム種の階調バランス特性を検出する。カラー
ネガフイルムの3色濃度バランスは、フイルム濃度に応
じて異なる。これは、カラーネガフイルムのR,G,B
特性曲線(フイルムへの露光量に対し得られる発色濃度
の関係)がそれぞれ平行でないこと(この特性を階調バ
ランスという)、すなわちR,G,Bの階調が異なるこ
とに起因する。この階調バランスはフイルムの種類によ
っても異なる。第1ないし第3階調バランス検出手段1
7〜19は、この階調バランス特性を異なる方法により
検出する。
【0020】まず、第1階調バランス検出手段17は、
画像データ蓄積手段15からの前記平均値に基づき階調
バランス特性を求める。図2は検出した階調バランス特
性の一例を示すもので、G濃度に対するR濃度の関係を
各濃度レベルの蓄積データの平均値で示したものであ
る。各濃度レベルの平均値で表す場合には、図2に示す
ように得られた多数の点からなる曲線となるが、これら
各点に対して周知のスムージング処理を行って直線又は
円滑な曲線に修正する。同様にして、G濃度に対するB
濃度の関係を作成する。
【0021】図3は、第1階調バランス検出手段17で
検出したG濃度に対するR濃度の関係を示す階調バラン
ス特性データの一例であり、図2に示すものをスムージ
ング処理したものである。図3において、記録対象原画
における各色の最大濃度値の3色平均濃度をG濃度の高
濃度側基準値としてDXGとし、このDXGに基づき階
調バランス特性からDXGに対するR濃度を求め、これ
をDXRとする。同様にして、G濃度に対するB濃度の
関係からDXBを求める。DXG,DXR,DXBはD
XGにおいてグレー濃度を得るためのR,G,B濃度で
ある。同様にして、低濃度側基準値のG濃度DIGは、
各色の最小濃度値の3色平均濃度を低濃度側基準値とし
て、DIR,DIBを求める。このようにして求めたD
XR,DXG,DXB、DIR,DIG,DIBは、原
画中の高濃度のグレー被写体、及び低濃度のグレー被写
体の色バランスを表し、これらを高濃度側基準バランス
値、低濃度側基準バランス値とする。
【0022】この第1階調バランス検出手段17による
階調バランスデータは、多数の画像からの平均階調バラ
ンスデータを表し、昼光やストロボ光で撮影した平均的
な画像では高い精度で、または最も誤りの少ない安全な
階調バランスデータとして検出することができる。さら
に、一連の画像に対して共通に使用することで、安定し
た再現画像を得ることができる。しかしながら、撮影光
源が昼光やストロボ光でない場合に、フイルム特性が平
均的でない場合の階調バランスデータを表していない問
題がある。これを補うために、第2階調バランス検出手
段18で階調バランス特性を検出する。
【0023】第2階調バランス検出手段18では、記録
対象原画像の画像データの各色について求めた高濃度側
基準値、低濃度側基準値が被写体のグレイに相当すると
して、階調バランスデータを得る。また、この他に、各
色について、高濃度側基準値と低濃度側基準値とを通る
線がグレイに相当するとして階調バランスデータを得て
もよい。前記高濃度側基準値、低濃度側基準値は、例え
ば画像の全画面領域、特定画像領域、複数画像領域から
求めた最大値、最小値、またはハイライト点,シャドー
点(例えば、濃度累積ヒストグラムの5%、95%点)
である。
【0024】この第2階調バランス検出手段18による
階調バランスの検出は、時にグレイ被写体でない部分を
グレイの3色濃度として誤る可能性をもっている。ま
た、このような不安定性から画像間での再現画像の小さ
なバラツキを生じさせる。しかし、昼光やストロボ光以
外の撮影光やフイルムの平均特性から外れた特性の3色
濃度バランスを検出することができる特徴をもってい
る。
【0025】第3階調バランス検出手段19では、画像
データを規格化曲線を用いて規格化し、この規格化した
画像データに基づき高彩度画素を除去し、この除去した
後の画像データの平均値を算出して、これを階調バラン
スデータとする。規格化曲線は、記録対象原画像が記録
されているフイルム種と同じフイルム種の多数の画像デ
ータを蓄積して、これを蓄積画像データ数で割って平均
値を求め、この平均値をG濃度や3色平均濃度のような
基準濃度に対しつなぐ曲線を求めて作成する。この規格
化曲線を用いて、各画像データを基準濃度(規格化濃
度)に変換する。変換した規格化濃度から被写体色を予
測することができる。例えば、2色の規格化濃度の差が
大きい画素は高い彩度を有する被写体色のものであると
して、除去し、残る画素の画像データを加算して、平均
値を求める。規格化曲線がネガフイルム種の平均的なグ
レイ濃度バランスを表しているのに対し、高彩度画素を
除去した後の残りの画素の画像データを加算して平均値
を求めたものでは、この平均値は記録対象原画像のグレ
イ濃度バランスをより一層正確に表している。
【0026】画像データを規格化して、この規格化画像
データに基づき画像データの平均値を算出する方法は、
例えば特開平3−532235号公報に詳しく説明され
ている。なお、単なる平均濃度を用いる代わりに、ハイ
ライト画像平均濃度を用いて規格化曲線を作成してもよ
い。また、単なる平均濃度でなく、ハイライト画像平均
濃度などであってもよい。このように画像データを規格
化する第3階調バランス検出手段19によれば、記録対
象原画像の3色濃度バランスを第1階調バランス手段1
7で求めた階調バランス特性に近い精度で検出すること
ができる。また、第2階調バランス検出手段18ほどの
精度はもたないが、第1階調バランス検出手段17より
も昼光やストロボ光以外の撮影光やフイルムの平均特性
から外れた特性の3色濃度バランスを検出することがで
きる。この第3階調バランス検出手段19の欠点として
は、安定性に欠けること、階調バランスデータではない
ことであり、第1階調バランス検出手段17と第2階調
バランス検出手段18との中間的性能であるといえる。
【0027】階調バランス決定手段22は、第1ないし
第3階調バランス検出手段17〜19の上記性能に応じ
て、画像データ蓄積手段15の平均値や記録対象原画像
のプレスキャン画像データに基づき、各階調バランスデ
ータを選択または組み合わせることにより、記録対象原
画像に最適な階調バランスデータを決定する。このよう
に各階調バランス検出手段17〜19からの階調バラン
スデータを選択または組み合わせることにより、より高
精度な安定した階調バランスデータが得られるようにな
る。
【0028】まず、第1及び第2階調バランス検出手段
17,18の出力値に基づく階調バランス値の決定は、
例えば原画像の高濃度側基準値(Dxi)と低濃度側基
準値(Dni)とそれに対応する高濃度側基準バランス
値、低濃度側基準バランス値の重み付き平均値DNX
i,DNIiを用いる。
【0029】
【数1】 DNXi=KXi・DXi+Kxi・Dxi+αi
【数2】 DNIi=KIi・DIi+Kni・Dni+βi KXi,Kxi,KIi,Kni:係数(KXi+Kx
i=1.0 ,KIi+Kni=1.0 ) DXi:多数コマの蓄積画像データから求めた各色の高
濃度側基準バランス値であり、第1階調バランス検出手
段17から得られる。 DIi:多数コマの蓄積画像データから求めた各色の低
濃度側基準バランス値であり、第1階調バランス検出手
段17から得られる。 Dxi:記録対象原画像の各色の高濃度側基準値であ
り、第2階調バランス検出手段18から得られる。 Dni:記録対象原画像の各色の低濃度側基準値であ
り、第2階調バランス検出手段18から得られる。 αi:高濃度側基準濃度に対する記録画像濃度を制御し
やすい適切な濃度に設定するための定数 βi:低濃度側基準濃度に対する記録画像濃度を制御し
やすい適切な濃度に設定するための定数
【0030】なお、同一のフイルム種類であっても、厳
密には常に同じフイルム特性をもつとはいえない。この
原因は、フイルムの製造、経時変化、フイルム現像、カ
メラや撮影光源の影響などがある。このため、同一フイ
ルム種の特性の他に記録対象画像のフイルム特性も考慮
する必要がある。したがって、KXiとKxi、KIi
とKni の係数を原画像の特性によって定める。例え
ば、原画像の特性が多数画像の平均特性と一致するほ
ど、KXi>Kxi、KIi>Kni の傾向を強める。
また、原画像が撮影光源の影響を受けるほど、KXi<
Kxi、KIi<Kni の傾向を強める。
【0031】また、階調バランス決定手段22は、第1
階調バランス検出手段17または第2階調バランス検出
手段18からの曲線又は直線を第3階調バランス検出手
段19からの平均濃度DMiに基づき修正することによ
り階調バランスを決定する。この場合には、図4に示す
ように、平均濃度値DMG対DMRが多数画像から求め
た統計値と異なる場合に、平均濃度値DMG対DMRの
点を通るように、上記第1階調バランス検出手段17ま
たは第2階調バランス検出手段18からの曲線又は直線
を図中破線で示すようにシフトする。また、DMRとD
mrとの重み付き平均値を用いて第1階調バランス検出
手段17または第2階調バランス検出手段18からの曲
線又は直線を修正することにより、階調バランスを決定
してもよい。なお、DMRは、多数コマの蓄積画像デー
タから求めたRの平均濃度値であり、第1階調バランス
検出手段17から得られる。また、Dmrは、記録対象
原画像から求めたRの平均濃度値であり、第2階調バラ
ンス検出手段18から得られる。さらに、別な実施形態
では、平均濃度の代わりにハイライト画像部平均濃度な
どを用いてもよい。
【0032】また、階調バランス決定手段22は、第1
ないし第3階調バランス検出手段17〜19で求めた各
値の重み付き平均値を用いて、階調バランス特性データ
を決定する。例えば、第1階調バランス検出手段17の
バランス値と、第3階調バランス手段19からの階調バ
ランスデータ(平均値)との差が大きいか否かを判定
し、この差が大きい場合には、第1階調バランス検出手
段17からの階調バランス値の係数k1を「0」かまた
は小さくし、記録対象原画像のデータである第2階調バ
ランス検出手段18の階調バランス値の係数k2を大き
くして、例えばk1:k2:k3=0.2:0.5:
0.3などを用いる。ただし、k1+k2+k3=1.
0である。
【0033】また、第1階調バランス検出手段17にお
いて、フイルム種毎に求めた階調バランスデータと、同
フイルム種における一連の画像データから求めた階調バ
ランスデータとの間に差があれば、フイルム種から求め
た階調バランスデータの代わりに記録対象画像を含む一
連の画像データを採用する。また、第1階調バランス検
出手段17と第3階調バランス検出手段19との階調バ
ランスデータが近似し、これらの値と第2階調バランス
検出手段18の階調バランスデータとが異なる場合に
は、第2階調バランス検出手段18ではグレイエリアを
抽出していないと判定して、この第2階調バランス検出
手段18のバランス値に対する重み付け係数k2の値を
小さくするか「0」にする。
【0034】また、撮影光源検出手段を有するカメラで
撮影されたネガフイルムを用いる場合で、昼光やストロ
ボ光以外の光で撮影されたと判断されたなら、第2階調
バランス検出手段18の階調バランスデータに対する係
数k2を大きくし、第1及び第3の階調バランス検出手
段17,19の階調バランスデータに対する係数k1,
k3を小さくするか、「0」にする。
【0035】また、アンダー露光ネガフイルムの場合に
は、最小値、シャドー点等の第2階調バランス検出手段
18における低濃度側基準値はフイルムベースの濃度、
またはその影響を受けた濃度となっており、必ずしも中
性色を表すものではない。このような場合に、低濃度側
基準値と高濃度側基準値との重み付け係数を同じにしな
いで、低濃度側基準値の重み係数を小さくするように変
更するのがよい。
【0036】このようにして階調バランス検出手段22
で決定された階調バランスデータは階調変換条件設定手
段20に送られる。階調変換条件設定手段20は、階調
特性データ記憶手段21からの階調特性データと、階調
バランス決定手段22からの階調バランスデータと、画
像記録基本量演算手段13からの画像記録基本量とに基
づき階調変換特性に関する階調変換テーブルを作成す
る。このため、高濃度側基準バランス値DXi(iは
R,G,Bのいずれか1つ)と低濃度側基準バランス値
DIiを用いて、階調バランス変換テーブルを作成す
る。すなわち、基準バランス値DXR,DIRに対して
予め定めた記録濃度をDhr、Dsrとし、これらDX
RとDhr,DIRとDsrとで決定される座標点をつ
なぐことで、階調バランス変換テーブルを作成する。同
様にして、他のB濃度についても階調バランス変換テー
ブルを作成する。図5は、この階調バランス変換テーブ
ルの一例を示すもので、横軸に入力値であるR濃度を、
縦軸に出力値であるR濃度をとったものである。このよ
うに、記録濃度Dhi,Dsiを定めて、その間の全濃
度に対し一律に割りつけているため、アンダー露光のネ
ガ像に対しては必ずしも自然な画像として記録すること
ができない。このため、以下に示す階調特性データを用
いて、階調変換テーブルを作成する。
【0037】階調変換テーブルは、階調変換条件設定手
段20により、階調変換特性と記録基本量と記録条件と
に基づき設定される。階調変換特性は、図4に示す階調
バランス特性(各濃度における3色濃度バランス)と、
図6に示す階調特性(ネガフイルムの特性曲線の勾配に
相当するもので、各濃度における階調度)とから作成さ
れる。このように、階調バランス特性と階調特性とを分
離することによって、多数の画像の階調バランスの平均
値を利用することができるようになる。また、階調特性
は必ずしも階調バランス特性ほど正確さを必要とせず、
予め定めたデータを用いることができるようになる。こ
の階調特性データは階調特性データ記憶手段21に記憶
されており、フイルム種識別手段14からのフイルム判
別信号により対応する階調特性データが読みだされ、こ
れが階調変換条件設定手段20に送られる。また、記録
基本量は、画像記録基本量演算手段13により求められ
る。なお、簡単には階調特性データはフイルム種別によ
らず、共通のデータを用いることもできる。
【0038】階調特性データはフイルム種別毎に記憶さ
れており、フイルム種識別手段14からのフイルム種別
識別信号により対応する階調特性データが階調変換条件
設定手段20に送られるようになっている。図6は、こ
の階調特性データの一例を示したものである。この階調
特性データは、カラーネガフイルムの特性曲線に対応す
る変換テーブルであり、横軸にDout を、縦軸にDinの
関係を表し、Dinの値からDout の値に変換するために
用いる。この階調特性データからも分かるように、特性
曲線の足部及び肩部は直線ではなく、画像濃度は圧縮さ
れている。特性曲線の形は感光発色層やカラーフイルム
種により異なるが、フイルムのラチチュードとカメラの
露出技術との進歩により、肩部まで使用することはほと
んどない。足部の特性は各フイルムで近似しているので
記憶する特性曲線に相当する変換テーブルは平均的な変
換テーブルであって、各色別にもたなくてもよい。正確
な階調特性を得るにはフイルム種別毎にフイルム濃度を
測定し、この測定値を用いる。または、試行錯誤的に階
調変換テーブルを設定し、フイルム種別信号に基づき選
択してもよい。また、特性曲線を変換テーブルの形で表
す他に、関数式で表して用いてもよい。
【0039】次に、階調変換条件設定手段20は、原画
像の高濃度側基準バランス値DXi、低濃度側基準バラ
ンス値DIiから図6に示す上記階調特性データ(フイ
ルム特性曲線に近似)の使用範囲を特定し、この範囲の
階調特性と、図5に示す階調バランス変換テーブルとを
合成して、図7に示すような階調変換テーブルを作成す
る。すなわち、前記階調バランス変換テーブルの横軸の
値を、図6に示す階調特性データを用いて、対応する特
性曲線の縦軸の値に置き換えることで、図7に示すよう
な階調変換テーブルを作成する。図7の実線表示のもの
は、アンダー露光ネガ画像のものであり、破線で表示さ
れる適正な露光による画像の階調バランス特性に対し
て、コントラスト(DXiとDIiとの差)が小さくな
り、シャドー部のしまりのない記録画像になるが、低濃
度部画像の濃度が拡大して記録されることにより画像が
改良されることを示している。他の方法として、DIR
からDXRの各値をDinにセットしてDout に変換し、
図5の階調バランステーブルの横軸としても同じ効果が
得られる。この階調変換テーブルの修正は、画像毎に行
っても、または修正済みの複数のテーブルを持ち、これ
を選択することを行ってもよい。また、別な方法とし
て、上記階調特性データは高い精度を必要としないこと
から、公知な方法、例えば原画像のプレスキャン画像デ
ータから濃度ヒストグラムや濃度累積分布を自動的に求
めて、これを用いてもよい。
【0040】このように、本発明では、カラーネガフイ
ルムの特性曲線の非線形部を含む3色濃度バランスを各
フイルム種毎に見いだして制御する。フイルムの特性曲
線の非線形部を含む3色濃度バランスは、画像データ選
択手段12,画像データ蓄積手段15,階調バランス検
出手段17〜19により画像データから自動的に求める
ことができる。各フイルム種の特性曲線の足部の違いは
記録画像の調子再現に影響し、色バランスへの影響は小
さい。また、各色の特性曲線の足部の違いによる色バラ
ンスは補正され、記録画像の調子再現への影響は小さ
い。各フイルム種の特性曲線の形状は画像データからは
自動的に求めることが困難であるが、一般にその精度は
色バランスの精度ほど必要とされず、原画像から直接求
めることなく予め記憶してある平均的なデータで代用す
ることができる。
【0041】更に、階調変換条件設定手段20は、記録
条件記憶手段23からの記録条件と画像記録基本量演算
手段13からの画像記録基本量に基づき、階調変換条件
設定手段20からの階調変換テーブルを修正する。この
修正した階調変換テーブルの一例を図8に2点鎖線で示
す。この修正した階調変換テーブルは記録画像データ変
換テーブルとして記録画像データ変換LUT11に書き
込まれる。このように、画像記録基本量に基づき階調変
換テーブルを修正するのは次の理由による。再現すべき
最大基準値、最小基準値、又はハイライト点、シャドー
点が正確であれば、画像記録基本量による修正は必要が
ない。このようなシーンの典型例は写真スタジオにおけ
るポートレートである。ハイライト点は例えば服の白で
あり、シャドー点は例えば髪である。これに対して、自
然界を背景としたポートレートは必ずしもそうではな
い。ハイライト点として空や雲、反射する白い壁や窓の
外、更にストロボ撮影における前景の白など多数ある。
それらを除いて、服の白を正確に抽出することは非常に
困難であり、多くの場合には画像記録基本量に基づく修
正が必要である。
【0042】画像記録基本量演算手段13は、画像信号
入力手段10からのプレスキャン画像データに基づき画
像記録基本量を求める。画像記録基本量は、各記録対象
原画毎に原画の画像濃度から求められる値である。例え
ば、プレスキャン画像データに基づき、全画面エリア、
特定エリア、選択エリアなどの各エリアにおける単純平
均値を算出して、これが選択的に用いられる。この他
に、画像記録基本量としては、画素の位置に対する重み
付き加算の平均値、選択した画素の平均値や重み付き加
算の平均値などが用いられる。
【0043】画像記録基本量は、特開昭55−2656
9号公報、特開昭61−223731号公報、特開平2
−90140号公報、特開平3−53235号公報、特
開平5−289207号公報等に記載されているような
公知の方法を用いて求めることができる。更に、画像記
録基本量は、最大値(またはハイライト部濃度)と最小
値(またはシャドー部濃度)との重み付き平均値、各画
素に重みを乗じた重み付き平均値(例えば、濃度ヒスト
グラムの各級に対し重みを乗じた重み付け平均値)、累
積濃度ヒストグラムの特定頻度または選択した頻度に相
当する値などの原画像の画像を特徴つける値、特に特開
平5−100328号公報等に記載されている主要被写
体濃度を特徴つける値、または主要被写体濃度と相関を
もつ値などを画像記録基本量として用いることができ
る。また、濃度制御値を用いてもよく、この場合には、
特開昭51−138435号公報、特開昭53−145
621号公報、特開昭54−28131号公報、特開昭
59−164547号公報等に記載されているような公
知の方法から求めることができる。
【0044】画像記録基本量に基づく階調変換テーブル
の修正は、画像記録基本量に応じて階調変換テーブルの
縦軸に沿って上記テーブルデータを上下にシフトして変
更する。この他に、図8に示すように主要部濃度DpO
によって修正する場合には、二点鎖線で示すように階調
変換テーブルを修正する。この場合に、DpOは原画像
の主要部濃度を、DpRは記録画像の適正な主要部濃度
を得るのに必要なデータを表す。そして、原画像の主要
部濃度DpOが記録画像の主要部濃度DpRに一致せ
ず、記録画像の主要部濃度DpRの濃度が低い場合に、
図8に二点鎖線で示すように変換テーブルを修正する。
主要部濃度を求めるための主要部エリアの決定方法につ
いては、例えば特開昭52−156624号公報、特開
平2−287531号公報、特開平4−346332号
公報に記載されているように、フイルム画像から主要被
写体(人の顔)を抽出する方法を用いることができる。
また、記録画像の主要部濃度DpRは予め記録材料毎に
求められており、これが記録条件記憶手段23(図1参
照)に記録されている。そして、この記録画像の主要部
濃度DpRが階調変換条件設定手段20に入力されるよ
うになっている。なお、記録画像濃度Dsi,Dhiも
記録条件記憶手段23に記憶させておき、好みや画像内
容によって手動的にまたは自動的に書き換えるようにし
てもよい。
【0045】図8に二点鎖線で表示したものは主要部濃
度付近のみを重点的に修正したものである。この他に図
9に示すように、ハイライト部の濃度の変更を少なく
し、シャドー部の画像再現は重要でないとして修正して
もよい。階調修正方法として特開平4−285933号
公報に記載の方法なども適用することができる。更に、
実用的には上記主要部濃度を修正するための変換テーブ
ルは滑らかな曲線になるように修正するとよい。なお、
図8,図9は説明を簡単にする意味で図5に示される基
本的な階調バランス変換テーブルに対する修正として説
明しているが、実際には図7に示すような、階調変換テ
ーブルに対して修正が行われる。このように、原画像の
主要部濃度DpOが記録画像の主要部濃度DpRに一致
しない場合に、図8,図9に実線で示す基準の記録画像
データ変換テーブルを基に、必要により画像内容によっ
て変換テーブルが修正される。画像内容の判別は公知の
方法を用いて行う。例えば、予め統計的手法により多数
のシーンを処理パターン毎に分類しておき、プレスキャ
ン画像データを用いてどのパターンに属するかを判定す
ることにより画像内容を判別する。その他に、特開平4
−284442号公報のようにフイルム上の撮影情報に
基づいて行ってもよい。
【0046】図1に示すように、画像記録手段25で
は、記録画像データ変換LUT11からの記録画像デー
タを画像記録制御量に変換し、画像記録する。なお、記
録画像データ変換LUT11において、本スキャン画像
データから直接に画像記録制御量を変換してもよい。画
像記録手段25は、光ビームにより銀塩写真カラー感光
材料(カラーペーパー)のイエロー、マゼンタ、シアン
の各感光層を走査露光する周知のビデオプリンタが用い
られる。
【0047】図10は上記画像データの処理手順を示す
フローチャートである。(A)はプレスキャン画像デー
タを用いて記録画像データ変換テーブルを作成する手順
を示し、(B)は記録画像データ変換テーブルを用いて
本スキャン画像データに基づき画像を記録する手順を示
している。
【0048】なお、上記実施形態では、階調特性データ
と階調バランステーブルとにより階調変換テーブルを作
成したが、この他に、階調特性データと画像記録基本量
とにより記録画像データ変換テーブルを作成するように
してもよい。このように、各補正要因によって種々の組
み合わせの変換テーブルや、変換テーブルの分割、統合
も可能であり、このような変形は本発明に含まれる。
【0049】また、階調変換条件設定手段20を設ける
代わりに、図11に示すように、階調特性変換LUT4
0を設けて、本スキャン画像データを変換し、これを記
録画像データ変換LUT11で記録画像データに変換し
てもよい。この場合には、階調バランステーブルと画像
記録基本量とに基づき記録画像データ変換テーブルを作
成する。そして、本スキャン画像データを階調特性デー
タを用いてフイルムの非線形特性を除くための変換をし
た後に、記録画像データ変換テーブルにより記録画像デ
ータに変換する。この階調特性データによる画像信号の
変換は、特性曲線の非線形性を線形に修正するのみが好
ましい。特性曲線の階調バランスを修正すると二重の修
正になるからである。この階調特性データは代表データ
であって、本発明ではこのデータでカラーバランスを制
御しない。
【0050】上記実施形態では、最大基準点、最小基準
点やハイライト点、シャドー点によって一律に階調が決
められてしまう。しかし、例えば、全体に硬調であると
いったように、記録材料の階調や原画像によっては階調
特性が十分でない場合がある。このような場合に、階調
バランステーブル作成において、最大基準点、最小基準
点や、ハイライト点、シャドー点に対応する記録画像濃
度である程度修正が可能であるが、不十分である。この
ために、記録画像データ変換テーブルの変換値(記録画
像データ)側に係数を乗じてテーブルを修正し、全体の
階調を変換可能にしておくのがよい。この係数の設定は
外部から手動的に入力しても、画像毎に自動的に与えて
もよい。
【0051】また、階調変換条件設定手段20にはメデ
ィア変換を含んでもよい。このメディア変換により、フ
イルム画像からハードコピィを作成する際に発生する問
題、例えば明度再現,色相,彩度再現の圧縮や、色,ハ
イライト画像の強調などを行う。また、エッジ強調、疑
似輪郭除去、ノイズ除去、機差や変動に対するキャリブ
レーションも画像処理ではよく使用されるが、これら公
知の画像処理方法を階調変換条件設定手段20に付加し
てもよい。
【0052】また、上記実施形態では、フイルム種別毎
にプレスキャン画像データを蓄積してこれの平均値を求
め、この平均値を代表値として用いて階調バランス特性
を求めるようにしたが、この他に記録対象フイルムの一
連のフイルム画像を先ず一括してプレスキャンし、この
プレスキャン画像データを用いて階調バランス特性を求
めるようにしてもよい。この場合の一連のフイルム画像
はネガフイルム1本分の画像、または1本内の類似画像
を示す。類似画像のみの抽出は、既に説明したように、
予め統計的手法により多数のシーンをパターン毎に分類
しておき、プレスキャン画像データを用いてどのパター
ンに属するかを判定することにより類似画像か否かを判
別する。
【0053】また、プレスキャンと本スキャンとは別の
測光系を用いても、または同じ測光系を用いてもよい。
同じ測光系を用いる場合には、プレスキャンの際に、本
スキャンを行って画素密度変換を行い、画素結合を行う
ことによりプレスキャン画像データを得る。
【0054】また、本スキャンの際に、同じようにして
プレスキャン画像データを同時に得るようにしてもよ
い。この場合には、本スキャン画像データの画素密度変
換を行い、画素結合してプレスキャン画像データを得
る。更に、本スキャン画像データは、図示しない画像メ
モリに複数画像分を記憶する。また、画素結合して得ら
れたプレスキャン画像データを画像データ選択手段12
で選択し、選択した画像データのみを画像データ蓄積手
段15に送る。
【0055】また、本発明における濃度は光学濃度だけ
ではなく、色彩学上の明度に相当する変換値、原画像の
測光出力値、網点面積率などを含む。また、濃度のアン
チ対数値も適用することができる。また、上記実施形態
では、ネガフイルムを例にとって説明したが、この他に
ネガフイルム程の効果は得られないものの、ポジフイル
ムや反射原稿に本発明を適用してもよい。
【0056】画像記録部は、光ビームによるものの他
に、液晶やCRT等のようにライン状やエリア状に広が
る多数の画素を制御する露光手段によって構成したもの
でもよい。また、記録材料はカラー感光材料に限定され
るものではなく、例えば感熱記録材料や昇華型や熱溶融
型のインクリボンを用いたサーマルプリント方法、イン
クジェットプリント方法、トナー転写プリント方法など
であってもよい。
【0057】上記実施形態では、第1階調バランス検出
手段17で階調バランスデータを求めるに際して、G濃
度を画像データの分類基準にしたが、これは他の色を分
類基準にしてもよい。例えば、G濃度を基準とする代わ
りに、3色平均値(R+G+B)/3や、R,G,Bの
重み付き平均値であってもよい。また、G濃度に対する
R−G濃度、B−G濃度などのようにG濃度や3色平均
濃度に対する色濃度の差や、比を用いてもよい。なお、
分類基準が3色平均値の場合は、高濃度側基準値,低濃
度側基準値は3色平均濃度を用いるように、分類基準に
したがって各基準値の求め方を変更する必要があること
は当然である。
【0058】また、上記実施形態では、多数の画像デー
タについて蓄積した蓄積画像データを蓄積データ数で割
って平均値を求めたが、これに代えて、個々のデータを
記憶してもよい。また、この平均値を求める代わりにそ
の他の例えば最小二乗近似値などの統計値を用いてもよ
い。更には、平均値等を求める代わりに、重回帰分析な
どにより1次元、または多次元関数式を求めるようにし
てもよい。このように蓄積した画像データの形態や画像
データからの階調バランスを求める方法はこれらに限定
されるものではない。
【0059】また、上記実施形態では、高濃度側基準
値,低濃度側基準値として、3色平均濃度を用いたが、
この3色平均濃度の代わりに、最大濃度,最小濃度の対
応する各色を用いてもよい。また、記録対象原画像の高
濃度側基準値、低濃度側基準値としてハイライト点、シ
ャドー点(例えば濃度累積ヒストグラムの5%、95%
点)の濃度値を用いてもよい。また、主要画像部を抽出
し、主要画像濃度に基づき画像として再現すべきハイラ
イト、シャドーの点の濃度値を定めて、これを高濃度側
基準値,低濃度側基準値としてもよい。このように、高
濃度側基準値,低濃度側基準値は再現すべき白と黒とを
表す値である。実際にはこの高濃度側基準値及び低濃度
側基準値を正確に求めることは難しく、いろいろな方法
が考えられる。本発明では上記方法に限定されるもので
はない。
【0060】また、上記実施形態では、多数の画像デー
タについて蓄積した蓄積画像データを蓄積データ数で割
って平均値を求めたが、これに代えて、個々のデータを
記憶してもよい。また、この平均値を求める代わりにそ
の他の例えば最小二乗近似値などの統計値を用いてもよ
い。更には、平均値等を求める代わりに、重回帰分析な
どにより1次元、または多次元関数式を求めるようにし
てもよい。このように蓄積した画像データの形態や画像
データからの階調バランスを求める方法はこれらに限定
されるものではない。
【0061】また、第2階調バランス検出手段18で
は、高濃度側基準値、低濃度側基準値として、例えば画
像の全画面領域、特定画像領域、複数画像領域から求め
た最大値、最小値、またはハイライト点、シャドー点
(例えば、濃度累積ヒストグラムの5%、95%点)を
用いたが、この他に、最大値、最小値、またはハイライ
ト点、シャドー点が光源や正反射光などではなく、真に
再現したい白と黒の点になるように選択して定めてもよ
い。例えば、上記最大値、最小値、またはハイライト
点、シャドー点があるエリアが一定面積以上(例えば全
画面面積の3%以上)を占める条件を満足する場合に、
このエリアから最大値、最小値、ハイライト点、シャド
ー点などを定める。また、最大値、最小値、またはハイ
ライト点、シャドー点を全画像中の色構成、撮影光源種
判定、一連のフイルム画像特性からグレイ被写体か否か
を判定してこの判定結果により選択してもよい。更に
は、この判定結果により他の階調バランス特性との重み
係数を変更してもよい。なお、本発明の階調バランス検
出手段は、上記第1ないし第3の階調バランス検出手段
17〜19に限定されるものではなく、また3種類に限
定されるものでもない。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、複数の異なる方法を用
いて被写体のグレイに相当する部分の3色濃度バランス
値または近似値を求め、これら複数の異なる方法による
3色濃度バランス値または近似値を選択または組み合わ
せたから、複数の異なる方法による欠点を除き、より精
度の高い安定した画像再現条件を作成することができ
る。これにより、色ばらつきのない高品質な記録画像が
得られるようになる。
【0063】同じカラーフイルム種の多数の画像データ
を蓄積した代表値に基づいて画像処理装置及び用いるカ
ラーフイルム種に最適化した正確な3色階調バランスデ
ータを求めたから、色ばらつきのない高品質の記録画像
を得る画像再現条件を作成することができる。したがっ
て、1つの原画像のハイライト点、シャドー点から画像
記録条件を求める従来のものに比べて、安定的に3色階
調バランスデータを得ることができる。
【0064】原画像から階調変換テーブルを正確に求め
ることは困難であるが、本発明では、正確さが必要な3
色階調バランスとあまり正確でなくてもよい階調とに分
離し、当該画像記録装置に合うように最適化した3色階
調バランスデータと代表である基準階調特性データとに
より階調変換テーブルを作成したから、写真フイルムに
記録されているアンダー画像からオーバー画像に対し、
階調と色バランスの優れた高品質な且つ安定した記録画
像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルプリンタの要部を示す機能ブ
ロック図である。
【図2】階調バランス特性の一例を示す線図である。
【図3】階調バランス特性から高濃度及び低濃度側基準
バランス値を求めることを説明する線図である。
【図4】階調バランス特性を第3階調バランス検出手段
からの平均濃度により修正することを説明する線図であ
る。
【図5】階調バランス変換テーブルの一例を示す線図で
ある。
【図6】階調特性データの一例を示す線図である。
【図7】階調変換テーブルの一例を示す線図である。
【図8】記録画像データ変換テーブルの修正の一例を示
す線図である。
【図9】記録画像データ変換テーブルの修正の一例を示
す線図である。
【図10】(A)はプレスキャン画像データを用いて記
録画像データ変換テーブルを作成する手順を示すフロー
チャート、(B)は本スキャン画像データに基づき画像
を記録する手順を示すフローチャートである。
【図11】他の実施形態における要部を示す機能ブロッ
ク図である。
【図12】(A)はネガフイルムに記録された原画像に
ついて、アンダー露光のR濃度ヒストグラムを、(B)
は(A)と同一被写体の適正露光のR濃度ヒストグラム
を、(C)は(A)と同一被写体のオーバー露光のR濃
度ヒストグラムを示している。
【符号の説明】
10 画像信号入力手段 11 記録画像データ変換LUT 12 画像データ選択手段 13 画像記録基本量演算手段 14 フイルム種識別手段 15 画像データ蓄積手段 17〜19 階調バランス検出手段 20 階調変換条件設定手段 21 階調特性データ記憶手段 23 記録条件記憶手段 25 画像記録手段 40 階調特性変換LUT

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーフイルムに記録された記録対象原
    画像からの画像データに基づき記録材料に画像を記録す
    るデジタルプリンタの画像データ変換方法において、 記録対象原画像の画像データまたは複数の原画像の画像
    データから複数の異なる方法に基づき複数の階調バラン
    ス特性を作成し、これら複数の階調バランス特性を選択
    または結合して階調バランス特性を決定する工程と、 この決定した階調バランス特性に基づき画像データ変換
    テーブルを作成する工程とを備えたことを特徴とするデ
    ジタルプリンタの画像データ変換方法。
  2. 【請求項2】 カラーフイルムに記録された記録対象原
    画像からの画像データに基づき記録材料に記録画像をプ
    リントするデジタルプリンタの画像データ変換方法にお
    いて、 前記記録画像の画像濃度域にわたるグレイの3色濃度バ
    ランスを定めるための階調バランス特性を決定する工程
    と、 記録画像の画像濃度域にわたる明度を定める階調特性を
    決定する工程と、 この決定した階調バランス特性及び階調特性に基づき画
    像データ変換テーブルを作成する工程とを備え、 前記階調バランス特性を決定する工程は、記録対象原画
    像の画像データと複数の原画像の画像データとに基づく
    か、または複数の原画像の画像データから複数の異なる
    方法に基づき複数の階調バランス特性を作成して、これ
    ら複数の階調バランス特性を選択または結合して階調バ
    ランス特性を決定することを特徴とするデジタルプリン
    タの画像データ変換方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のデジタルプリン
    タの画像データ変換方法において、 前記階調バランス特性を決定する工程は、 記録対象原画像が記録されているフイルム種と同じフイ
    ルム種の多数の画像データから代表値を求め、記録対象
    原画像からの各色の高濃度側基準値、低濃度側基準値に
    対応した各色の前記代表値を予め定めた色濃度に再現す
    るための変換値に関連つける第1の階調バランス検出工
    程と、 記録対象原画像の画像データの各色について求めた高濃
    度側基準値、低濃度側基準値の少なくとも1つに予め定
    めた色濃度に再現するための変換値を関連づける第2の
    階調バランス検出工程と、 記録対象原画像が記録されているフイルム種と同じフイ
    ルム種の多数の画像データから代表値を求め、この代表
    値を基準にして記録対象原画像の画素を選択し、この選
    択した画素の平均画像データを予め定めた色濃度に再現
    するための変換値に関連づける第3の階調バランス検出
    工程と、の少なくとも1つの工程を含むことを特徴とす
    るデジタルプリンタの画像データ変換方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のデジタルプリン
    タの画像データ変換方法において、 前記階調バランス特性を決定する工程は、記録対象原画
    像が記録されているフイルム種と同じフイルム種の多数
    の原画像の画素を予め定めた基準にしたがい選択し、選
    択した画素の画像データを記録、蓄積した画像データの
    代表値から階調バランス特性を求める工程と、記録対象
    原画像の画像データから階調バランス特性を求める工程
    とを含み、これら各工程における階調バランス特性によ
    り求めた代表値の重み付き平均値により階調バランス特
    性データを決定することを特徴とするデジタルプリンタ
    の画像データ変換方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載のデジタルプリン
    タの画像データ変換方法において、 前記階調バランス特性を決定する工程は、 記録対象原画像が記録されているフイルム種と同じフイ
    ルム種の多数の画像データから代表値を求め、記録対象
    原画像からの各色の高濃度側基準値、低濃度側基準値に
    対応した各色の前記代表値を予め定めた色濃度に再現す
    るための変換値に関連つける第1の階調バランス検出工
    程と、 記録対象原画像の画像データの各色について求めた高濃
    度側基準値、低濃度側基準値の少なくとも1つに予め定
    めた色濃度に再現するための変換値を関連づける第2の
    階調バランス検出工程と、 記録対象原画像が記録されているフイルム種と同じフイ
    ルム種の多数の画像データから代表値を求め、この代表
    値を基準にして記録対象原画像の画素を選択し、この選
    択した画素の平均画像データを予め定めた色濃度に再現
    するための変換値に関連づける第3の階調バランス検出
    工程とを含み、 これら各階調バランス検出工程で求めたバランス値の重
    み付き平均値により階調バランス特性データを決定する
    ことを特徴とするデジタルプリンタの画像データ変換方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載のデジタルプリン
    タの画像データ変換方法において、 前記階調バランス特性を決定する工程は、 記録対象原画像が記録されているフイルム種と同じフイ
    ルム種の多数の画像データから代表値を求め、記録対象
    原画像からの各色の高濃度側基準値、低濃度側基準値に
    対応した各色の前記代表値を予め定めた色濃度に再現す
    るための変換値に関連づける第1の階調バランス検出工
    程と、 記録対象原画像が記録されているフイルム種と同じフイ
    ルム種の多数の画像データから代表値を求め、この代表
    値を基準にして記録対象原画像の画素を選択し、この選
    択した画素の平均画像データを予め定めた色濃度に再現
    するための変換値に関連づける第3の階調バランス検出
    工程とを含み、 第1の階調バランス検出工程に基づき、高濃度側基準値
    及びこれに対応する変換値と、低濃度側基準値及びこれ
    に対応する変換値とをつなぐ線からなる階調バランステ
    ーブルを作成し、この階調バランステーブルの前記線が
    第3の階調バランス検出工程の平均画像データ及びこれ
    に対応する変換値を通るように該線をシフトさせ、この
    シフトさせた階調バランステーブルを用いて階調バラン
    ス特性データを決定することを特徴とするデジタルプリ
    ンタの画像データ変換方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載のデジタルプリン
    タの画像データ変換方法において、 前記階調バランス特性を決定する工程は、 記録対象原画像の画像データの各色について求めた高濃
    度側基準値、低濃度側基準値に、予め定めた色濃度に再
    現するための変換値を関連づける第2の階調バランス検
    出工程と、 記録対象原画像が記録されているフイルム種と同じフイ
    ルム種の多数の画像データから代表値を求め、この代表
    値を基準にして記録対象原画像の画素を選択し、この選
    択した画素の平均画像データを予め定めた色濃度に再現
    するための変換値に関連づける第3の階調バランス検出
    工程と、 第2の階調バランス検出工程に基づき、高濃度側基準値
    及びこれに対応する変換値と、低濃度側基準値及びこれ
    に対応する変換値とをつなぐ線からなる階調バランステ
    ーブルを作成し、この階調バランステーブルの前記線が
    第3の階調バランス検出工程の平均画像データ及びこれ
    に対応する変換値を通るように該線をシフトさせ、この
    シフトさせた階調バランステーブルを用いて階調バラン
    ス特性データを決定することを特徴とするデジタルプリ
    ンタの画像データ変換方法。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし7のいずれか1つ記載の
    デジタルプリンタの画像データ変換方法において、 前記フイルム種は多数の画像からなる1本のフイルム又
    は一連のフイルムのみを含み、それらの全てまたは1部
    の画像を用いて階調バランスを検出することを特徴とす
    るデジタルプリンタの画像データ変換方法。
  9. 【請求項9】 カラーフイルムに記録された記録対象原
    画像からの画像データに基づき記録材料に画像をプリン
    トするデジタルプリンタにおいて、 前記画像データを入力する画像データ入力手段と、 前記カラーネガフイルムの濃度レベル毎に蓄積した多数
    の画像データの代表値から複数の階調バランス特性を求
    める階調バランス検出手段と、 求めた複数の階調バランス特性に基づくバランス値を選
    択、または結合して階調バランス特性を決定する階調バ
    ランス決定手段と、 階調特性を記憶した階調特性記憶手段と、 階調バランス検出手段からの階調バランス特性と、階調
    特性記憶手段からの階調特性とから作成した階調変換テ
    ーブルにより画像データを変換する画像データ変換手段
    と、 この画像データ変換手段で変換した画像データにより記
    録材料に画像を記録する画像記録手段とを備えたことを
    特徴とするデジタルプリンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6900911B1 (en) 1998-09-09 2005-05-31 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image processing apparatus and image correcting method
JP2006171529A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Noritsu Koki Co Ltd フィルムのベース濃度検出方法

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