JP2000090154A - クレジット情報処理方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前の顧客の処理中に次の顧客のクレジット処
理を受け付け、通信回線の空き状態を判別しながら伝票
印字と通信処理を並行処理することにより、複数の客が
クレジット処理を実行しようとしたときに顧客の待ち時
間を短縮する手段を提供することを目的としている。 【解決手段】 クレジットカードの情報を読み取る読み
取り手段と、前記クレジットカード情報を中央処理装置
に送信する通信手段と、前記通信手段の空き回線の有無
を判断する手段とを有し、前記クレジットカード情報を
通信中に他のクレジットカード情報を読み取り、前記通
信手段の空き回線があった場合に、他のクレジットカー
ドのクレジットカード情報を送信することを可能とする
構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信手段を有する
クレジット情報処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、クレジットカードの普及にともな
い、クレジット情報処理装置が各店舗で設置されてい
る。このようなクレジット情報処理装置の一例がクレジ
ット・オーソリゼーション・ターミナル（Ｃｒｅｄｉｔ
ＡｕｔｈｏｒｉｚａｔｉｏｎＴｅｒｍｉｎａｌ 以
下、ＣＡＴと記述する）である。ＣＡＴはクレジットカ
ードで取引を行うときに、そのクレジットカードで取引
が可能か否かを電話回線等を用いた通信により中央処理
装置に確認することを目的としたものである。

【０００３】従来のＣＡＴにおける取引を図４を参照し
ながら説明する。図４は従来のＣＡＴの具体的動作を示
すフロー図である。従来のＣＡＴにおいては１回目の取
引を実行するとき、まず取引する業務の種別（売上、取
消等）を選択する。その後、クレジットカードを入力
し、金額データ、支払方法を入力する。これらのデータ
入力完了後、中央処理装置に電話回線等を用いて、入力
したクレジットカード情報を送信する。中央処理装置で
取引可否を判断し、ＣＡＴはその結果を受信する。この
受信した取引可否結果を伝票に印字し、１回目の取引を
完了する。次の取引はこの取引完了後にはじめて可能と
なる。このように従来のＣＡＴにおいては、前の取引の
一連の工程を終了した後でないと次の取引を受け付ける
ことができず、複数の客がクレジット処理を実行しよう
としたときに、客の待ち時間が長くなっていた。

【０００４】また、クレジット取引の処理時間を短縮す
るためには、特公昭６０−２５０７５９号公報のよう
に、カード挿入やキー入力などの待ち時間を利用して、
送信先のダイヤリングなどの呼び出しのための処理を並
行して行う方法があった。しかしながら、この方法でも
ダイヤリング時間分は短縮できるものの、前の取引の一
連の工程が終了するまで次の取引を開始することができ
ないため、次の客は前の取引の通信処理時間と伝票印字
処理時間を待たなければならないことにはかわりなく、
複数の客の場合の待ち時間の短縮には有効でないという
問題点があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ＣＡＴにおいては、前の取引の一連の工程が終了するま
で次の取引を開始することができず、複数の客がクレジ
ット処理を実行しようとしたときに、客の待ち時間が長
くなるという問題点があった。

【０００６】本発明は、上記課題を解決するもので、前
の顧客の処理中に次の顧客のクレジット処理を受け付け
ることを目的とする。また、通信回線の空き状態を判別
しながら伝票印字と通信処理を並行処理することによ
り、複数の客がクレジット処理を実行しようとしたとき
に顧客の待ち時間を短縮する手段を提供することを目的
としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のクレジット処理装置は、クレジットカード
の読み取り工程と、前記読み取られたクレジットカード
情報を中央処理装置に送信する通信工程とを有し、前記
クレジットカード情報を通信中に他のクレジットカード
情報を読み取ることを特徴とする。

【０００８】また、読み取られたクレジットカード情報
を中央処理装置に送信する通信工程中に、使用していな
い通信回線の有無を判断することを特徴とする。

【０００９】また、使用していない通信回線の有無を判
断し、未使用の通信回線がある場合に他のクレジットカ
ード情報を中央処理装置に送信することを特徴とする。

【００１０】クレジットカードの情報を読み取る読み取
り手段と、前記クレジットカード情報を中央処理装置に
送信する通信手段と、前記通信手段の空き回線の有無を
判断する手段とを有し、前記クレジットカード情報を通
信中に他のクレジットカード情報を読み取り、前記通信
手段の空き回線があった場合に、他のクレジットカード
のクレジットカード情報を中央処理装置に送信する構成
とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明によれば、クレジットカー
ド情報の通信中に他のクレジットカード情報の読み取り
を行えるため、複数のクレジット情報を短時間で処理す
ることが可能となる。

【００１２】また、クレジットカード情報の通信中に、
他のクレジット情報の通信のための通信回線の有無を判
断しているため、空き回線ができ次第、素早く、他のク
レジットカード情報のデータ通信ができる。

【００１３】本発明の一実施の形態について、図１、２
および３を参照しながら説明する。図１は本発明の一実
施の形態のＣＡＴの具体的動作を示すフロー図、図２は
ＣＡＴの外観斜視図、図３は同ブロック図である。

【００１４】図２および図３に示すように、ＣＡＴは表
示器１と、キーボード２と、カードリーダ３と、プリン
タ４から構成される。また電話回線５を通じて、クレジ
ット会社のホストコンピュータ等の中央処理装置と接続
される。また、機器内部には通信回線使用中フラグ６、
プリンタ使用中フラグ７およびＣＰＵ８を持つ。通信回
線使用中フラグ６はＣＡＴが有している通信回線５が使
用中か空き状態かを示すフラグであり、メモリ上に構成
されている。通信回線使用中フラグ６は０または１に設
定され、０の場合は通信回線５が空き状態であることを
示し、１の場合は使用中であることを示す。プリンタ使
用中フラグ７はＣＡＴが有しているプリンタ４が使用中
か空き状態かを示すフラグであり、メモリ上に構成され
る。プリンタ使用中フラグ７は０または１に設定され、
０の場合はプリンタ４が空き状態であることを示し、１
の場合は使用中であることを示す。

【００１５】図１に示すように、ＣＡＴのオペレータは
１回目の取引を開始するとき、表示器１に表示されるガ
イダンスに従い、キーボード２より取引する業務の種別
（売上、取消等）を入力（Ｓ１）し、続いて表示器１の
ガイダンスに従い、カードリーダ３よりクレジットカー
ドを挿入する（Ｓ２）。クレジットカードが挿入される
と、クレジットカードに予め入力等されているデータが
読みとられる（Ｓ３）。キーボード２より金額データ、
支払方法を入力する（Ｓ４，Ｓ５）。この後、ＣＡＴは
クレジット会社のホストコンピュータ等の中央処理装置
と通信を行うため、通信回線使用中フラグ６を１にセッ
トし（Ｓ６）、通信回線５が使用中であることを示す。
通信回線５を使用してクレジットカード情報を送信し
（Ｓ７）、取引可否結果を受信し（Ｓ８）、通信が終了
した後、通信回線使用中フラグ６を０にセットし（Ｓ
９）、通信回線５が空き状態になったことを示す。次に
ＣＡＴは取引結果の印字を行うため、プリンタ使用中フ
ラグ７を１にセットし（Ｓ１０）、プリンタ４が使用中
であることを示す。そしてプリンタ４を用いて取引結果
の伝票印字を行い（Ｓ１１）、伝票印字終了後、プリン
タ使用中フラグ７を０にセットし（Ｓ１２）、プリンタ
４が空き状態になったことを示し、１回目の取引を終了
する。

【００１６】１回目の取引を実行中に、次の客の取引を
実行する場合には、以下のように動作する。１回目の取
引において、支払方法入力後、表示器１に次の取引が可
能ある旨が表示され、オペレータが業務種別の選択をキ
ーボード２より入力可能とすることにより、次の取引を
可能とする。業務種別入力時は、１回目の取引の通信処
理と並行してカードリーダ３よりクレジットカードの挿
入（Ｓ１５）を行い、クレジットカード情報を読み取り
（Ｓ１６）その後キーボード２より金額データ入力（Ｓ
１７）、支払方法入力（Ｓ１８）を行う。２回目の取引
の支払い方法入力後、２回目の取引の通信処理を行う。
このときは通信回線５を使用するため、１回目の取引の
通信処理が終了し、通信回線５が空き状態になっている
ことを確認し現在通信回線として使用可能かどうか判断
しなければならない。従って、２回目の取引の通信処理
を行うときに通信回線使用中フラグ６を参照し、通信回
線使用中フラグ６が０（空き状態）であれば通信処理に
移行する。通信回線使用中フラグ６が１（使用中）の場
合には、１回目の取引の通信処理がまだ実行中であるの
で、通信回線使用中フラグ６が０になるのを待ってから
通信処理に移行する。２回目の取引の通信処理において
も、１回目の取引の通信処理と同様に、通信処理開始前
に通信回線使用中フラグ６を１にセットし、通信処理終
了後０にセットしておく。２回目の取引の通信処理終了
後、２回目の取引の伝票印字処理を行う。このときはプ
リンタ４を使用するため、１回目の取引の伝票印字処理
が終了し、プリンタ４が空き状態になっていることを確
認しなければならない。従って、２回目の取引の伝票印
字処理を行うときにプリンタ使用中フラグ７を参照し、
プリンタ使用中フラグ７が０（空き状態）であれば通信
処理に移行する。１（使用中）の場合には、１回目の取
引の伝票印字処理がまだ実行中であるので、プリンタ使
用中フラグ７が０になるのを待ってから伝票印字処理に
移行する。２回目の取引の伝票印字処理においても、１
回目の取引の伝票印字処理と同様に、伝票印字処理開始
前にプリンタ使用中フラグ７を１にセットし、伝票印字
処理終了後０にセットしておく。

【００１７】このように、１回目の取引実行中に２回目
の取引を受け付け、通信回線５およびプリンタ４が使用
中かどうかを判断しながら伝票印字と通信処理を並行処
理することにより、２回目の取引の客の待ち時間を１回
目の取引の通信処理時間と伝票印字処理時間の分だけ短
縮することができる。

【００１８】以上、ＣＡＴとクレジット会社のホストコ
ンピュータとの間をつなぐ通信回線が１本の場合につい
て説明したが、通信回線が２以上の場合も同様である。

【００１９】即ち通信回線が２本の場合、１枚目のクレ
ジットカードの業務選択から支払方法入力（Ｓ１〜Ｓ
４）までの処理終了後、第１の通信回線について、通信
回線使用中フラグ６が「１」となり、第２の通信回線使
用中フラグ６は「０」のままである。

【００２０】従って２枚目のクレジットカードの業務選
択から支払方法入力（Ｓ１２〜Ｓ１５）の終了後は、第
１の通信回線は使用中であるが、第２の通信回線が未使
用であるから、２枚目のクレジットカード情報は第２の
通信回線を通じてクレジット会社のホストコンピュータ
との間で通信が行われる。３枚目のクレジットカードに
ついては、業務選択から支払方法までの処理終了後、第
１の通信回線と第２の通信回線のいずれか早く通信回線
使用中フラグが「０」となったものを選択して通信され
ることとなる。

【００２１】通信回線が３本の場合は、１枚目のクレジ
ットカードと２枚目のクレジットカードとは、第１、第
２の通信回線で通信を用い、３枚目のクレジットカード
は、第１、第２の通信回線が未だ使用中であれば、第３
の通信回線を用い、第１、第２の通信回線使用フラグの
いずれかが「０」であれば、その通信回線か、あるい
は、第３の通信回線を選択して使用する。

【００２２】

【発明の効果】以上のように本発明は、通信手段の空き
回線の有無を判断する手段を有し、クレジットカード情
報を通信中に他のクレジットカード情報を読み取り、通
信手段の空き回線があった場合に、他のクレジットカー
ドのクレジットカード情報を中央処理装置に送信するこ
とを可能とすることにより、複数の客がクレジット処理
を実行しようとしたときに顧客の待ち時間を短縮するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施の形態のＣＡＴの具体的動作を
示すフロー図

【図２】クレジット端末機の外観斜視図

【図３】クレジット端末機のブロック図

【図４】従来のＣＡＴの具体的動作を示すフロー図

【符号の説明】

１ 表示器 ２ キーボード ３ カードリーダ ４ プリンタ ５ 通信回線 ６ 通信回線使用中フラグ ７ プリンタ使用中フラグ ８ ＣＰＵ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クレジットカードの読み取り工程と、前
   記読み取られたクレジットカード情報を中央処理装置に
   送信する通信工程とを有し、前記クレジットカード情報
   を通信中に他のクレジットカード情報を読み取ることを
   特徴とするクレジット情報処理方法。
2. 【請求項２】 読み取られたクレジットカード情報を中
   央処理装置に送信する通信工程中に、使用していない通
   信回線の有無を判断することを特徴とする請求項１に記
   載のクレジット情報処理方法。
3. 【請求項３】 使用していない通信回線の有無を判断
   し、未使用の通信回線がある場合に他のクレジットカー
   ド情報を中央処理装置に送信することを特徴とする請求
   項２に記載のクレジット情報処理方法。
4. 【請求項４】 クレジットカードの情報を読み取る読み
   取り手段と、前記クレジットカード情報を中央処理装置
   に送信する通信手段と、前記通信手段の空き回線の有無
   を判断する手段とを有し、前記クレジットカード情報を
   通信中に他のクレジットカード情報を読み取り、前記通
   信手段の空き回線があった場合に、他のクレジットカー
   ドのクレジットカード情報を中央処理装置に送信するク
   レジット情報処理装置。