JP2000089711A - ディスプレイ装置の中間調表示方法 - Google Patents

ディスプレイ装置の中間調表示方法

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JP2000089711A
JP2000089711A JP10261112A JP26111298A JP2000089711A JP 2000089711 A JP2000089711 A JP 2000089711A JP 10261112 A JP10261112 A JP 10261112A JP 26111298 A JP26111298 A JP 26111298A JP 2000089711 A JP2000089711 A JP 2000089711A
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JP10261112A
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Masahiko Otsuka
理彦 大塚
Yoshinori Maekawa
芳範 前川
Haruko Kubota
晴子 窪田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィールド内時分割駆動を行うディスプレイ
装置において、動画表示時の画像の動きがどのような場
合でも、動画擬似輪郭ないしは色偽輪郭の発生を抑制す
ることのできる中間調表示方法を得ること。 【解決手段】 注目するフィールドの表示データと、少
なくとも1つ以上前のフィールドの表示データとを比較
して画像の動きベクトルを検出し、当該検出された画像
の動きベクトルより、視覚に感知されるべき表示データ
を算出し、前記注目するフィールドの表示データが前記
視覚に感知されるべき表示データに一致ないしは近似す
るように、前記注目するフィールドの表示データを補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスプレイ装置の
中間調表示方法において、特にフィールド内時分割駆動
により、中間調を表示する例えば、プラズマディスプレ
イ装置の動画表示時における動画擬似輪郭ないしは色偽
輪郭の発生を抑制する中間調表示方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイ装置の大型化に伴
い、従来の陰極線管(CRT)のような奥行きを必要と
しない、薄型のディスプレイ装置に対する要求が高まっ
ている。この薄型のディスプレイ装置の例として、プラ
ズマディスプレイ装置、プラズマアドレス液晶ディスプ
レイ装置、液晶ディスプレイ装置、フィールドエミッシ
ョンディスプレイ装置等を挙げることができる。中で
も、ガス放電型ディスプレイ装置の一種であるプラズマ
ディスプレイ装置は、大型化が容易なこと、応答速度が
速いこと、表示品質が高いこと、視野角が広いこと等の
特徴により、次世代テレビの有力なディスプレイ装置と
して期待されている。
【0003】プラズマディスプレイ装置に代表されるガ
ス放電型ディスプレイ装置は、一般的に、例えば、特開
平4−195188号公報により示されている、フィー
ルド内時分割駆動を採用している。しかしながら、この
フィールド内時分割駆動により中間調を表示する場合、
静止画表示時には問題ないが、動画表示時には、例え
ば、人の頬のように階調が滑らかに変化する部分に、実
際には存在しない輪郭、すなわち、動画擬似輪郭、ある
いは色偽輪郭が観測され、表示品質を大きく劣化させる
という問題がある。
【0004】以下にこの動画擬似輪郭の発生原因を説明
する。図4及び図5(a)に1フィールドを8サブフィ
ールドで構成した場合の例を示す。各サブフィールド
は、1フィールド内で発光期間の長い順、すなわちSF
7、SF6、SF5、SF4、SF3、SF2、SF
1、SF0の順で発光するものとする。第(N−1)フ
ィールドにおける階調127と階調128の変化点、す
なわち画素X2と画素X3の境界が第Nフィールドにお
いて紙面上で2画素左、すなわち画素X0と画素X1の
境界に移動したとする。 その結果、視覚に感知される階
調は、図4の斜線に従って、各サブフィールドに設定さ
れた階調あるいはその一部を積分した値になり、つま
り、画素X1には階調236となり、画素X2には階調
188となり、このように実際には存在しない階調12
8を超える大きな階調を持った画素が存在するように見
えることになる。
【0005】そして実際の動画表示時には、この画素が
明点として観測される。逆に階調127と128の変化
点が紙面上で右に移動した場合は、暗点として観測され
ることになる。また、上記説明では、単色について行っ
たが、赤、緑、青の放電セルを持つカラープラズマディ
スプレイ装置においては、各色の組合せにより、実際の
色とは異なった色で、実際には存在しない輪郭、すなわ
ち色偽輪郭が観測されることになる。
【0006】上記のように、動画擬似輪郭あるいは色偽
輪郭は、発光期間の長いサブフィールドが1フィールド
の先頭付近、または末尾付近に存在し、隣接する画素間
で当該サブフィールドが発光、非発光となる画像がフィ
ールド間で移動した場合に発生する。さらに、この偽輪
郭の発生は動画像の動き速度にも依存し、動き速度が速
い程、偽輪郭の及ぶ範囲は大きい。
【0007】そして、この動画擬似輪郭もしくは色偽輪
郭を改善する中間調表示方法として、特開平3−145
691号公報では、図5(b)に示すように、発光期間
の長いサブフィールドを1フィールドの中央付近に配置
し、発光期間の短いサブフィールドを1フィールドの先
頭付近と末尾付近に配置するようにしておくことによ
り、1フィールド内での発光期間の偏りを防止する中間
調表示方法が提案されている。 また、特開平4−127
194号公報では、図5(c)に示すように、発光期間
の長いサブフィールドをさらに複数のサブフィールドに
分割し、この分割したサブフィールド間に発光期間の短
いサブフィールドを間に挟んで配置することにより、上
記特開平3−145691号公報と同様に、1フィール
ド内での発光期間の偏りを防止する中間調表示方法が提
案されている。
【0008】一方、特開平8−211848号公報で
は、注目するフィールドの表示データと1つ前のフィー
ルドの表示データとを比較して画像の動きベクトルを検
出し、当該検出された画像の動きベクトルに従って、各
サブフィールドの発光位置を移動させる中間調表示方法
が提案されている。ここで図6に、1フィールドを4サ
ブフィールドで構成した場合の例を示す。各サブフィー
ルドは、1フィールド内で発光期間の短い順、すなわち
SF0、SF1、SF2、SF3の順で発光するものと
する。第(N−1)フィールドにおける階調15の画素
X0が、第Nフィールドにおいて紙面上で4画素右、す
なわちX4に移動したとする。図6(a)は、一般的な
フィールド内時分割駆動の場合を示し、図6(b)は、
画像の動きベクトルに従って各サブフィールドの発光位
置を移動させたフィールド内時分割駆動の例である。図
6(a)に示すような1つ前の動きベクトルを検出し、
このベクトル位置に従って図6(b)に示すように、各
サブフィールドの発光位置を移動させることにより、動
画擬似輪郭あるいは色偽輪郭の発生を抑制している。し
かしながら、この動きベクトルを用いた発光位置の移動
による中間調表示方法では以下のような問題点がある。
すなわち、図7は、1フィールドを4サブフィールドで
構成した場合の例を示し、各サブフィールドは、1フィ
ールド内で発光期間の短い順、すなわち、SF0、SF
1、SF2、SF3の順で発光するものとする。第(N
−1)フィールドにおける階調15の画素X0が第Nフ
ィールドにおいて紙面上で3画素右、すなわち画素X3
に移動したとする。動きベクトルはサブフィールドSF
1、サブフィールドSF3のほぼ中心を通るが、サブフ
ィールドSF0、サブフィールドSF2の中心からは外
れる。この場合、サブフィールドSF0で画素X0、も
しくは画素X1のどちらを発光させたとしても、当該動
きベクトルに従って各サブフィールドの階調を積分した
値は、本来の階調15よりも小さくなる。同様に、サブ
フィールドSF2で画素X1あるいは画素X2のどちら
を発光させたとしても、当該動きベクトルに従って各サ
ブフィールドの階調を積分した値は、本来の階調15よ
りも小さくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスプレイ装
置の中間調表示方法は以上のように構成されており、1
フィールド内での発光期間の偏りを防止する中間調表示
方法では、動きの遅い動画表示時には効果を発揮する
が、動きの速い動画表示時には依然として動画擬似輪郭
あるいは色偽輪郭が観測されるという問題点がある。ま
た、画像の動きベクトルに従って、各サブフィールドの
発光位置を移動させる中間調表示方法では、当該動きベ
クトルが各サブフィールドの中心を通る場合には効果を
発揮するが、当該動きベクトルが各サブフィールドの中
心から外れる場合には効果が薄れるという問題点があっ
た。
【0010】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、ディスプレイ装置に表示される
1フィールドの画像を、複数のサブフィールドにより構
成し、当該複数のサブフィールドの発光期間の長さを独
立に設定するように構成された、フィールド内時分割駆
動型ディスプレイ装置において、動画擬似輪郭あるいは
色偽輪郭の発生を効果的に抑制することのできるディス
プレイ装置の中間調表示方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
るディスプレイの中間調表示方法は、ディスプレイ装置
に表示される1フィールドの画像を複数のサブフィール
ドにより構成し、当該複数のサブフィールドの発光期間
の長さを独立に設定するように構成されたフィールド内
時分割駆動型ディスプレイ装置の中間調表示方法におい
て、注目するフィールドの表示データと、少なくとも1
つ以上前のフィールドの表示データとを比較して、画像
の動きベクトルを検出する第1のステップと、上記検出
された画像の動きベクトルより、視覚に感知されるべき
表示データを算出する第2のステップと、上記注目する
フィールドの表示データが前記視覚に感知されるべき表
示データに一致もしくは近似するように、上記注目する
フィールドの表示データを補正する第3のステップとを
備えたものである。
【0012】また、この発明の請求項2にかかるディス
プレイ装置の中間調表示方法は、上記請求項1記載のデ
ィスプレイ装置の中間調表示方法において、上記第1の
ステップは、注目するフィールドの表示データと、少な
くとも1つ以上前のフィールドの表示データとを比較し
て、画像の動きのある領域と動きのない領域を判別し、
動きのある領域について上記画像の動きベクトルを検出
するものである。
【0013】また、この発明の請求項3にかかるディス
プレイ装置の中間調表示方法は、上記請求項1記載のデ
ィスプレイ装置の中間調表示方法において、上記第2の
ステップと第3のステップとの間に、上記検出された画
像の動きベクトルの大きさを所定の値と比較し、該動き
ベクトルが所定の値よりも大きな領域を検出する第4の
ステップを含むものである。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1.)図1は、本発
明の請求項1に記載された発明に相当するディスプレイ
の中間調表示方法を説明するためのフローチャートを示
す図であり、まず、ステップS101にてフローが開始
されると、ステップS102において注目するフィール
ドと、少なくとも1フィールド以上前のフィールドの表
示データとを比較して、画像の動きベクトルを検出し、
ステップS103において、当該検出された画像の動き
ベクトルより、画像の動きの軌跡を検出し、ステップS
104に進んで、当該検出された画像の動きの軌跡よ
り、従来のフィールド内時分割駆動により表示した場合
の見え方データを算出する。
【0015】次にステップS105において、前記検出
された画像の動きベクトルより、視覚に感知されるべき
表示データを算出し、ステップS106において、当該
視覚に感知されるべき表示データと、前記従来のフィー
ルド内時分割駆動により表示した場合の見え方データと
を比較して補正データを決定し、当該決定された補正デ
ータを投入してフローを終了する(ステップS10
7)。
【0016】以下、1画面を640画素×480画素で
構成されるものとし、注目するフィールドと、1フィー
ルド前のフィールドとを、16画素×16画素のブロッ
クを単位として画像の動きベクトルを検出し、1フィー
ルドは8サブフィールドで構成されるものとした場合を
例として、図面を用いてさらに詳細に説明する。なお、
上記1画面を構成する画素数、動きベクトルを検出する
際の比較対象フィールド及びブロック構成、1フィール
ドを構成するサブフィールド数は一例であり、これらの
条件は本例に限定されるものではない。
【0017】図8は、1画面が640画素×480画素
で構成され、第(N−1)フィールド(図8(a))と
第Nフィールド(図8(b))を、16画素×16画素
のブロックを単位として画像の動きベクトルを検出する
場合の例の概念図である。ここで、紙面横方向の動き量
をdelt_x、縦方向の動き量をdelt_yとして
表現する。
【0018】次に、前記動き量から画像の動きの軌跡を
検出するステップについて説明する。ABSは、カッコ
()内の値の絶対値を示すものとして、ABS(del
t_x)≧ABS(delt_y)の場合、delt_
x≧0ならば、 x(I)=x(0)+I y(I)=y(0)+I×(delt_y/delt_
x)+0.5 delt_x<0ならば、 x(I)=x(0)−I y(I)=y(0)−I×(delt_y/delt_
x)+0.5 但し、1≦I<ABS(delt_x)、(x(0),
y(0))は第(N−1)フィールドの注目画素とす
る。一方、ABS(delt_x)<ABS(delt
_y)の場合、delt_y≧0ならば、 x(I)=x(0)+I×(delt_x/delt_
y)+0.5 y(I)=y(0)+I delt_y<0ならば、 x(I)=x(0)−I×(delt_x/delt_
y)+0.5 y(I)=y(0)−I 但し、1≦I<ABS(delt_y)、(x(0),
y(0))は第(N−1)フィールドの注目画素とす
る。
【0019】次に、前記検出された画像の動きの軌跡よ
り、1フィールドを8サブフィールドで構成し、各サブ
フィールドは1フィールド内で発光期間の長い順、すな
わち、サブフィールドSF7、SF6、SF5、SF
4、SF3、SF2、SF1、SF0の順で発光するも
のとしたフィールド内時分割駆動により表示した場合の
見え方データを算出するステップについて説明する。前
記検出された画像の動きの軌跡で、各サブフィールドに
対応する画素を検出する。各サブフィールド毎にその画
素の寄与率を計算し、見え方データを算出する。図9の
場合、サブフィールドSF7は画素(x(1),y
(0))に0.7の寄与率があり、画素(x(1),y
(1))に0.3の寄与率がある。従って、前記検出さ
れた画像の動きの軌跡より算出されるサブフィールドS
F7の見え方データMD7は、 MD7=(画素(x(1),y(0))の1/0情報)
×128×0.7+(画素(x(1),y(1))の1
/0情報)×128×0.3 で算出される。同様にMD6からMD0までを算出し、
その合計を見え方データMDとする。
【0020】MD=MD7+MD6+MD5+MD4+
MD3+MD2+MD1+MD0 次に、前記検出された画像の動きの軌跡より、1フィー
ルドを8サブフィールドで構成し、各サブフィールドは
1フィールド内で発光期間の長い順、すなわちサブフィ
ールドSF7、SF6、SF5、SF4、SF3、SF
2、SF1、SF0の順で発光するものとしたフィール
ド内時分割駆動により表示した場合の、視覚に感知され
るべき表示データを算出するステップについて説明す
る。前記検出された画像の動きの軌跡の重心位置を、視
覚に感知されるべき表示データとする。すなわち、図9
においては、X座標が、 6−(128×1+64×2+32×2+16×3+8
×4+4×4+2×5+1×5)/256≒4.3 Y座標が、 2−(128×0+64×1+32×1+16×1+8
×1+4×1+2×1+1×2)/256=1.5 となる。従って、視覚に感知されるべき表示データは、
画素(x(4),y(1))のデータとする。
【0021】次に、補正データを決定するステップにつ
いて説明する。前記視覚に感知されるべき表示データ
と、前記従来のフィールド内時分割駆動により表示した
場合の見え方データとを比較して補正データの候補を得
る。(見え方データ)<(表示データ)の場合、正の補
正が必要となる。この場合、各サブフィールドの寄与率
0.5以上の画素のうち、未だ点灯していない画素を補
正データの候補とする。図9において、網掛を付した画
素が各サブフィールドの寄与率0.5以上の画素とな
る。すなわち、サブフィールドSF7の場合、画素(x
(1),y(0))のSF7が点灯していなければ、補
正データの候補128×0.7を得る。同様にして、最
大8個の補正データの候補を得ることができる。
【0022】最大8個の補正データの候補より、最大2
56(28)個の補正データの組合せを得ることができ
る。当該補正データの組合せのうち、見え方データに補
正データを加えたものが、最も表示データに近くなる補
正データの組合せを選択すればよい。ただし、次に示す
点に注意を要する。すなわち、図10において、もしサ
ブフィールドSF7を点灯すると、濃い網掛を付した部
分のデータも変化する。当該部分は、画素(x(1),
y(−1))の動きの軌跡であり、既に補正データが決
定されているとする。従って、当該動きの軌跡に対する
影響は最小限に止める必要がある。一方、もしサブフィ
ールドSF6を点灯すると、密度の低い網掛を付した部
分のデータも変化する。当該部分は、画素(x(−
1),y(1))の動きの軌跡であり、未だ補正データ
が決定されていないとする。従って、当該動きの軌跡に
対する影響は無視してもよいと考えることが可能であ
る。このように、図10においては、画素(x(1),
y(−1))の動きの軌跡でサブフィールドSF7、S
F3、SF2が影響を与え、その他のサブフィールドは
影響を与えない。ここで、画素(x(1),y(−
1))の動きの軌跡に対する影響量をE1とする。
【0023】次に、画素(x(0),y(−1))の動
きの軌跡に対する影響を図11を用いて説明する。今、
画素(x(0),y(0))の動きの軌跡でサブフィー
ルドSF7の位置に補正データを投入したとすると、画
素(x(0),y(−1))の動きの軌跡で濃い網掛を
付した部分のデータも変化する。当該部分は、既に補正
データが決定されているとする。従って、当該動きの軌
跡に対する影響は最小限に止める必要がある。ここで画
素(x(0),y(−1))の動きの軌跡に対する影響
量をE2とする。以上より、最大256個の補正データ
の組合せのうち、(見え方データ)+(補正データ)−
(表示データ)+(E1+E2)×2の値が最小となる
ような補正データの組合せを選択する。但し、(E1+
E2)に掛る係数「2」は、影響量の重要性を考慮した
重み付けである。このような過程を経て、サブフィール
ドSF7からSF0までの点灯/消灯を決定する。
【0024】このように本実施の形態1によれば、注目
するフィールドの表示データと少なくとも1つ以上前の
フィールドの表示データを比較して、画像の動きベクト
ルを検出し(ステップS102)、当該検出された画像
の動きベクトルより、視覚に感知されるべき表示データ
を算出し(ステップS103、S104、S105)、
上記注目するフィールドの表示データが上記視覚に感知
されるべき表示データに一致もしくは近似するように、
前記注目するフィールドの表示データを補正する(ステ
ップS106)ようにしたので、動きの速い動画表示時
にも、動画擬似輪郭あるいは色偽輪郭を抑制することが
できるとともに、動きベクトルが各サブフィールドの中
心から外れる場合においても、動画擬似輪郭もしくは色
偽輪郭の発生を抑制することができる。
【0025】(実施の形態2.)次に本発明の実施の形
態2によるディスプレイ装置の中間調表示方法について
説明する。図2は、本発明の請求項2に記載された発明
に相当するディスプレイ装置の中間調表示方法を説明す
るためのフローチャートである。
【0026】まず、ステップS201にてフローが開始
されると、ステップS202において、注目するフィー
ルドと、少なくとも1フィールド以上前のフィールドの
表示データとを比較して、画像の動きのある領域と動き
のない領域とを判別し、次いでステップS203におい
て、動きのある領域について画像の動きベクトルを検出
する。次いで、ステップS204において、当該検出さ
れた画像の動きベクトルより画像の動きの軌跡を検出
し、ステップS205において、当該検出された画像の
動きの軌跡より、従来のフィールド内時分割駆動により
表示した場合の見え方データを算出する。
【0027】次にステップS206に進んで、前記検出
された画像の動きベクトルより視覚に感知されるべき表
示データを算出し、ステップS207にて、当該視覚に
感知されるべき表示データと前記従来のフィールド内時
分割駆動により表示した場合の見え方データとを比較し
て補正データを決定し、当該決定された補正データを投
入してフローを終了する(ステップS208)。
【0028】このように本実施の形態2によれば、動き
ベクトルを検出する前に、動きのある領域の判別を行な
い、動きのある領域について画像の動きベクトルを検出
するようにしたので、上記実施の形態1に比べて、軽い
処理で動画擬似輪郭もしくは色偽輪郭の発生を抑制する
ことができる。
【0029】(実施の形態3.)次に本発明の実施の形
態3によるディスプレイ装置の中間調表示方法について
説明する。図3は、本発明の請求項3に記載された発明
に相当するディスプレイ装置の中間調表示方法を説明す
るためのフローチャートである。
【0030】まず、ステップS301にてフローが開始
されると、ステップS302において、注目するフィー
ルドと、少なくとも1フィールド以上前のフィールドの
表示データとを比較して、画像の動きベクトルを検出
し、次いでステップS303において、当該検出された
画像の動きベクトルの大きさが特定の値より大きな領域
の判定を行う。
【0031】そしてステップS304において、当該検
出された画像の動きベクトルより、画像の動きの軌跡を
検出し、ステップS305において当該検出された画像
の動きの軌跡より従来のフィールド内時分割駆動により
表示した場合の見え方データを算出する。
【0032】次にステップS306に進んで、前記検出
された画像の動きベクトルより視覚に感知されるべき表
示データを算出し、ステップS307にて、当該視覚に
感知されるべき表示データと、前記従来のフィールド内
時分割駆動により表示した場合の見え方データとを比較
して補正データを決定し、当該決定された補正データを
投入してフローを終了する(ステップS308)。
【0033】このように本実施の形態3によれば、検出
された動きベクトルが所定の値よりも大きい領域につい
て、視覚に感知されるべき表示データを算出するように
したから、上記実施の形態1に比べて、軽い処理で動画
擬似輪郭もしくは色偽輪郭の発生を抑制することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1にかか
るディスプレイ装置の中間調表示方法によれば、ディス
プレイ装置に表示される1フィールドの画像を複数のサ
ブフィールドにより構成し、当該複数のサブフィールド
の発光期間の長さを独立に設定するように構成されたフ
ィールド内時分割駆動型ディスプレイ装置の中間調表示
方法において、注目するフィールドの表示データと、少
なくとも1つ以上前のフィールドの表示データとを比較
して、画像の動きベクトルを検出する第1のステップ
と、上記検出された画像の動きベクトルより、視覚に感
知されるべき表示データを算出する第2のステップと、
上記注目するフィールドの表示データが前記視覚に感知
されるべき表示データに一致もしくは近似するように、
上記注目するフィールドの表示データを補正する第3の
ステップとを含むものとしたので、動きの速い動画表示
時にも、動画擬似輪郭あるいは色偽輪郭を抑制すること
ができるとともに、動きベクトルが各サブフィールドの
中心から外れる場合においても、動画擬似輪郭もしくは
色偽輪郭の発生を抑制することができる効果がある。
【0035】また、この発明の請求項2にかかるディス
プレイ装置の中間調表示方法によれば、上記請求項1記
載のディスプレイ装置の中間調表示方法において、上記
第1のステップは、注目するフィールドの表示データ
と、少なくとも1つ以上前のフィールドの表示データと
を比較して、画像の動きのある領域と動きのない領域を
判別し、動きのある領域について上記画像の動きベクト
ルを検出するものとしたので、より軽い処理で、動画擬
似輪郭もしくは色偽輪郭の発生を抑制することができる
という効果がある。
【0036】また、この発明の請求項3にかかるディス
プレイ装置の中間調表示方法によれば、上記請求項1記
載のディスプレイ装置の中間調表示方法において、上記
第2のステップと第3のステップとの間に、上記検出さ
れた画像の動きベクトルの大きさを所定の値と比較し、
該動きベクトルが所定の値よりも大きな領域を検出する
第4のステップを含むものとしたので、軽い処理で動画
擬似輪郭もしくは色偽輪郭の発生を抑制することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるディスプレイ装
置の中間調表示方法を説明するためのフローチャートを
示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態2によるディスプレイ装
置の中間調表示方法を説明するためのフローチャートを
示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態3によるディスプレイ装
置の中間調表示方法を説明するためのフローチャートを
示す図である。
【図4】 動画擬似輪郭の発生原因を説明するための図
である。
【図5】 動画擬似輪郭ないしは色偽輪郭を、1フィー
ルド内での発光期間の偏りを防止することによって抑制
する従来の中間調表示方法を説明するための図である。
【図6】 動画擬似輪郭ないしは色偽輪郭を、各サブフ
ィールドの発光位置を移動させることよって抑制する、
従来の他の中間調表示方法を説明する図である。
【図7】 図6に示した従来の他の中間調表示方法にお
いて、動画擬似輪郭ないしは色偽輪郭の抑制効果が薄れ
る場合を説明するための図である。
【図8】 上記実施の形態1において、16画素×16
画素のブロックを単位として画像の動きベクトルを検出
する場合を説明するための図である。
【図9】 本実施の形態1における、見え方データの算
出、表示データの算出、補正データの候補を説明するた
めの図である。
【図10】 本実施の形態1において、補正データの組
合せのうち、最適の組合せを決定する場合の注意点を示
すための図である。
【図11】 本実施の形態1において、補正データの組
合せのうち、最適の組合せを決定する場合の注意点を示
すさらなる図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 晴子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 CC03 DD02 DD30 EE19 EE29 EE30 GG02 GG08 HH02 JJ01 JJ04 JJ07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ装置に表示される1フィー
    ルドの画像を複数のサブフィールドにより構成し、当該
    複数のサブフィールドの発光期間の長さを独立に設定す
    るように構成されたフィールド内時分割駆動型ディスプ
    レイ装置の中間調表示方法において、 注目するフィールドの表示データと、少なくとも1つ以
    上前のフィールドの表示データとを比較して、画像の動
    きベクトルを検出する第1のステップと、 上記検出された画像の動きベクトルより、視覚に感知さ
    れるべき表示データを算出する第2のステップと、 上記注目するフィールドの表示データが前記視覚に感知
    されるべき表示データに一致もしくは近似するように、
    上記注目するフィールドの表示データを補正する第3の
    ステップとを備えたことを特徴とするディスプレイ装置
    の中間調表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスプレイ装置の中間
    調表示方法において、 上記第1のステップは、注目するフィールドの表示デー
    タと、少なくとも1つ以上前のフィールドの表示データ
    とを比較して、画像の動きのある領域と動きのない領域
    を判別し、動きのある領域について上記画像の動きベク
    トルを検出することを特徴とするディスプレイ装置の中
    間調表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディスプレイ装置の中間
    調表示方法において、 上記第2のステップと第3のステップとの間に、上記検
    出された画像の動きベクトルの大きさを所定の値と比較
    し、該動きベクトルが所定の値よりも大きな領域を検出
    する第4のステップを含むことを特徴とするディスプレ
    イ装置の中間調表示方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002123211A (ja) * 2000-07-12 2002-04-26 Thomson Licensing Sa ビデオ画像を処理する方法及び装置
JP2002229504A (ja) * 2000-11-28 2002-08-16 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd 表示装置の駆動方法
JP2008209671A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Hitachi Ltd 画像表示装置および画像表示方法
WO2011086877A1 (ja) * 2010-01-13 2011-07-21 パナソニック株式会社 映像処理装置及び映像表示装置

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