JP2000088289A - 熱搬送装置 - Google Patents

熱搬送装置

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JP2000088289A
JP2000088289A JP10261662A JP26166298A JP2000088289A JP 2000088289 A JP2000088289 A JP 2000088289A JP 10261662 A JP10261662 A JP 10261662A JP 26166298 A JP26166298 A JP 26166298A JP 2000088289 A JP2000088289 A JP 2000088289A
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Japan
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tank
refrigerant
liquid refrigerant
heat
circuit
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JP10261662A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Mizutani
和秀 水谷
Osamu Tanaka
修 田中
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起動時において加熱熱交換器(HEX3)に供給
する液冷媒を確実に確保して、装置の起動を確実に行
う。 【解決手段】 2次側回路(20)に、冷媒の蒸発で高圧
となる加熱熱交換器(HEX3)と、凝縮で低圧となる冷却
熱交換器(HEX4)とを設ける。これらの熱交換器(HEX
3,HEX4)によって、各メインタンク(T1,T2)を加減圧
し、各メインタンク(T1,T2)から液冷媒を押し出し及
び回収して冷媒を循環させる。また、サブタンク(ST)
は、2次側回路(20)内の液冷媒を回収して加熱熱交換
器(HEX3)へ供給する。サブタンク(ST)から加熱熱交
換器(HEX3)へ供給される液冷媒の一部は、バッファタ
ンク(BT)に貯留される。バッファタンク(BT)は、加
熱熱交換器(HEX3)よりも上方、且つサブタンク(ST)
よりも下方に配置され、ヘッド差によって加熱熱交換器
(HEX3)に液冷媒を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液冷媒を貯留する
メインタンクを加減圧して液冷媒の押し出し及び回収を
行い、これによって冷媒を循環させて熱搬送を行う熱搬
送装置に関し、特に、起動対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱搬送装置には、特開平9−
178217号公報に開示されているように、液冷媒を
貯留したタンクを備え、タンク内部を昇圧してタンク内
の液冷媒を主冷媒回路に押し出す一方、タンク内部を減
圧して主冷媒回路中の液冷媒をタンクに回収することに
より、ポンプを用いることなく冷媒循環を可能にした熱
搬送装置がある。そして、圧縮機を備えて蒸気圧縮式冷
凍サイクルを構成する1次側回路を熱源とし、この1次
側回路に上述の熱搬送装置を2次側回路として組み合わ
せ、1次側回路の温熱又は冷熱を室内熱交換器に搬送し
て室内の空気調和を行う空気調和装置が知られている。
【0003】具体的に、1次側回路及び2次側回路は、
主熱交換器が接続されている。この主熱交換器では、1
次側回路の1次側冷媒と2次側回路の2次側冷媒とが熱
交換し、2次側冷媒が凝縮又は蒸発して1次側冷媒に温
熱又は冷熱を供給する。
【0004】一方、2次側回路には、液冷媒を貯留した
一対のタンクと、駆動用の加熱熱交換器と、駆動用の冷
却熱交換器とが設けられている。この加熱熱交換器に
は、高温高圧状態にある1次側回路の冷媒が供給され、
高温の1次側冷媒と2次側回路の液冷媒とが熱交換し、
2次側冷媒が加熱されて蒸発して加熱熱交換器が高圧状
態となる。また、冷却熱交換器には、低温低圧状態にあ
る1次側冷媒が供給され、この低温の1次側冷媒と2次
側回路のガス冷媒とが熱交換し、2次側冷媒が冷却され
て凝縮して冷却熱交換器が低圧状態となる。そして、こ
の高圧状態の加熱熱交換器と一方のタンクとを連通して
該タンクを加圧すると同時に、低圧状態の冷却熱交換器
と他方のタンクとを連通して該タンクを減圧する。これ
によって、一方のタンクからの液冷媒の押し出しと他方
のタンクへの液冷媒の回収とを行い、2次側回路での冷
媒の循環動作を得るようにしている。
【0005】また、上記2次側回路にはサブタンクが設
けられている。このサブタンクは、冷却熱交換器と連通
して液冷媒を回収する一方、加熱熱交換器と連通して液
冷媒を加熱熱交換器へ供給する。そして、このサブタン
クによって加熱熱交換器に液冷媒を確実に供給し、加熱
熱交換器を高圧状態に維持することによって、2次側回
路において冷媒を確実に循環させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上記熱
搬送装置では、加熱熱交換器で冷媒を蒸発させることに
よってメインタンクを加圧し、これによって冷媒を循環
させるようにしている。このため、起動時には、加熱熱
交換器に液冷媒を供給する必要がある。これに対し、従
来は、サブタンクに貯留する液冷媒を加熱熱交換器に供
給して起動するようにしていた。
【0007】しかし、これでは、停止中にサブタンクの
液冷媒が蒸発してしまい、起動時に加熱熱交換器に充分
な液冷媒を供給できないおそれがあった。具体的に、夏
期において、この様な問題が顕著となる。つまり、サブ
タンクに回収されて貯留する液冷媒は、比較的低温(例
えば5℃程度)である。これに対して、外気温は30℃
程度であるため、運転を停止するとサブタンク内の液冷
媒が蒸発してしまい、サブタンクが貯留する液冷媒の量
が減少してしまう場合があった。そして、加熱熱交換器
に充分な液冷媒を供給できないためにメインタンクを充
分に加圧することができず、この結果、2次側回路の液
冷媒に循環駆動力が付与できずに装置を起動できない場
合があった。
【0008】また、停電によって運転が停止したような
場合には、サブタンクに液冷媒が全くない空の状態で停
止してしまうおそれもある。この様な場合にも、加熱熱
交換器に液冷媒を供給することができなくなり、装置が
起動できなくなるおそれがあった。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、起動時において加熱
熱交換器等の加減圧手段に供給する液冷媒を確実に確保
して、確実な起動が行われるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、起動の際に最
初にサブタンク(ST)へ液冷媒を回収する動作を行うこ
と、又はサブタンク(ST)から加減圧手段に供給される
液冷媒の一部を貯留するバッファ手段(BT)を設けるこ
とによって、加減圧手段に液冷媒を確実に供給できるよ
うにしたものである。
【0011】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、冷媒を熱源側と利用側との間で循環させる循環回路
(21)と、該循環回路(21)の冷媒に循環駆動力を付与
する搬送回路(30)とを備え、上記熱源側から利用側へ
熱搬送を行う熱搬送装置を前提としている。そして、上
記搬送回路(30)に、上記循環回路(21)に連通して液
冷媒を貯留するメインタンク(T1,T2)と、上記冷媒の
一部を加熱又は冷却してメインタンク(T1,T2)内を加
圧又は減圧し、上記メインタンク(T1,T2)から液冷媒
を循環回路(21)に押し出す一方、上記循環回路(21)
から液冷媒をメインタンク(T1,T2)に吸引するための
加減圧手段と、上記液冷媒の一部を貯留し、メインタン
ク(T1,T2)を加圧するための液冷媒を加減圧手段に供
給するサブタンク(ST)とを設け、起動時には、上記サ
ブタンク(ST)に液冷媒を回収する回収動作を行った後
に、加減圧手段によるメインタンク(T1,T2)の加圧又
は減圧を行うように構成するものである。
【0012】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
冷媒を熱源側と利用側との間で循環させる循環回路(2
1)と、該循環回路(21)の冷媒に循環駆動力を付与す
る搬送回路(30)とを備え、上記熱源側から利用側へ熱
搬送を行う熱搬送装置を前提としている。そして、上記
搬送回路(30)に、上記循環回路(21)に連通して液冷
媒を貯留するメインタンク(T1,T2)と、上記冷媒の一
部を加熱又は冷却してメインタンク(T1,T2)内を加圧
又は減圧し、上記メインタンク(T1,T2)から液冷媒を
循環回路(21)に押し出す一方、上記循環回路(21)か
ら液冷媒をメインタンク(T1,T2)に吸引するための加
減圧手段と、上記液冷媒の一部を貯留し、メインタンク
(T1,T2)を加圧するための液冷媒を加減圧手段に供給
するサブタンク(ST)と、上記サブタンク(ST)から加
減圧手段に供給される液冷媒の一部を貯留し、液冷媒の
ヘッド差によって加減圧手段に液冷媒を供給するバッフ
ァ手段(BT)とを設けるものである。
【0013】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第2の解決手段において、加減圧手段に、サブタン
ク(ST)から液冷媒を供給され、該液冷媒を加熱して蒸
発させることによって高圧状態となる加熱部(HEX3)を
設け、サブタンク(ST)を、上記加熱部(HEX3)よりも
上方に配置する一方、バッファ手段(BT)を、上記加熱
部(HEX3)よりも上方で且つ上記サブタンク(ST)より
も下方に配置されたバッファタンク(BT)とするもので
ある。
【0014】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第3の解決手段において、バッファタンク(BT)の
下端部を、サブタンク(ST)と加熱部(HEX3)との間の
回収通路(34)に分岐接続するものである。
【0015】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第3の解決手段において、バッファタンク(BT)
を、サブタンク(ST)と加熱部(HEX3)との間に設け、
上記サブタンク(ST)と加熱部(HEX3)とを、バッファ
タンク(BT)を介して接続するものである。
【0016】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第2〜第5の何れか1の解決手段において、起動時
には、サブタンク(ST)に液冷媒を回収する回収動作を
行った後に、加減圧手段によるメインタンク(T1,T2)
の加圧又は減圧を行うように構成するものである。
【0017】また、本発明が講じた第7の解決手段は、
上記第1〜第6の何れか1の解決手段において、循環回
路(21)に、冷熱を蓄熱する蓄熱手段(40)を設け、循
環回路(21)内での冷媒の循環によって熱源側の冷熱を
上記蓄熱手段(40)に搬送し、該冷熱を蓄熱手段(40)
に蓄える蓄熱運転と、上記循環回路(21)内での冷媒の
循環によって上記蓄熱手段(40)の冷熱を搬送し、利用
する利用運転とを少なくとも行うように構成するもので
ある。
【0018】−作用−上記第1の解決手段では、搬送回
路(30)の加減圧手段がサブタンク(ST)からの液冷媒
を受け、該液冷媒を加熱して蒸発させる。また、該加減
圧手段は、搬送回路(30)内の冷媒を冷却して凝縮させ
る。この加減圧手段での冷媒の蒸発又は凝縮によってメ
インタンク(T1,T2)が加圧又は減圧され、メインタン
ク(T1,T2)から循環回路(21)へ液冷媒を押し出す一
方、循環回路(21)から液冷媒を吸引する。これによっ
て、循環回路(21)内で冷媒が循環し、熱源側から利用
側へ温熱又は冷熱が搬送される。一方、起動時には、回
収動作によって回路内の液冷媒をサブタンク(ST)に回
収する。つまり、停止中においても上記搬送回路(30)
等には、液冷媒が存在する。そして、このような回路内
の液冷媒を上記回収動作によってサブタンク(ST)に回
収し、その後サブタンク(ST)から液冷媒を加減圧手段
に供給してメインタンク(T1,T2)の加圧又は減圧を行
う。
【0019】また、上記第2の解決手段では、搬送回路
(30)の加減圧手段がサブタンク(ST)からの液冷媒を
受け、該液冷媒を加熱して蒸発させる。また、該加減圧
手段は、搬送回路(30)内の冷媒を冷却して凝縮させ
る。この加減圧手段での冷媒の蒸発又は凝縮によってメ
インタンク(T1,T2)が加圧又は減圧され、メインタン
ク(T1,T2)から循環回路(21)へ液冷媒を押し出す一
方、循環回路(21)から液冷媒を吸引する。これによっ
て、循環回路(21)内で冷媒が循環し、熱源側から利用
側へ温熱又は冷熱が搬送される。一方、バッファ手段
(BT)は、サブタンク(ST)から加減圧手段に供給され
る液冷媒の一部を貯留する。そして、該バッファ手段
(BT)は、液冷媒のヘッド差によって加減圧手段に液冷
媒を供給する。
【0020】また、上記第3の解決手段では、加減圧手
段の加熱部(HEX3)で液冷媒が蒸発して、該加熱部(HE
X3)が高圧状態となる。そして、高圧状態の加熱部(HE
X3)とメインタンク(T1,T2)とを連通させることによ
って、メインタンク(T1,T2)を加圧する。一方、バッ
ファ手段(BT)のバッファタンク(BT)は、上記加熱部
(HEX3)よりも上方に配置されているため、バッファタ
ンク(BT)の液冷媒はヘッド差によって加熱部(HEX3)
に供給される。また、該バッファタンク(BT)はサブタ
ンク(ST)よりも下方に配置されているため、サブタン
ク(ST)が空になった場合であってもバッファタンク
(BT)には液冷媒が貯留される。
【0021】また、上記第4の解決手段では、バッファ
タンク(BT)は、サブタンク(ST)よりも下方に配置さ
れている。このためサブタンク(ST)から加熱部(HEX
3)に供給される液冷媒の一部は、回収通路(34)から
バッファタンク(BT)に流入して貯留される。
【0022】また、上記第5の解決手段では、サブタン
ク(ST)から流出した液冷媒は、一旦バッファタンク
(BT)に流入する。そして、該液冷媒の一部はバッファ
タンク(BT)に貯留され、残りはバッファタンク(BT)
から流出して加熱部(HEX3)へ供給される。
【0023】また、上記第6の解決手段では、起動時に
おいて、回収動作によって回路内の液冷媒をサブタンク
(ST)に回収した後に、サブタンク(ST)の液冷媒を加
減圧手段に供給してメインタンク(T1,T2)の加圧又は
減圧を行う。
【0024】また、上記第7の解決手段では、循環回路
(21)には蓄熱手段(40)が設けられる。そして、熱源
側の冷熱を蓄熱手段(40)に蓄える蓄熱運転と、蓄熱手
段(40)に蓄えた冷熱を利用する利用運転とが行われ
る。
【0025】
【発明の効果】従って、上記の解決手段によれば、起動
時に加減圧手段に供給する液冷媒を確実に確保すること
ができ、起動を確実に行うことが可能となる。
【0026】つまり、上記第1の解決手段では、装置の
起動時において、回収動作によって回路内の液冷媒をサ
ブタンク(ST)に回収するようにしている。このため、
起動時に万一サブタンク(ST)が空であっても、回収動
作によってサブタンク(ST)に液冷媒を回収することが
できる。この結果、サブタンク(ST)から加減圧手段に
確実に液冷媒を供給することができ、起動を確実に行う
ことができる。
【0027】また、上記第2の解決手段によれば、サブ
タンク(ST)だけでなくバッファ手段(BT)にも液冷媒
を貯留し、このバッファ手段(BT)の液冷媒を加減圧手
段に供給することができる。つまり、加減圧手段に供給
可能な液冷媒の量を増大させることができる。この結
果、起動時において加減圧手段に供給する液冷媒を確実
に確保することができ、起動を確実に行うことができ
る。
【0028】特に、上記第3〜第5の解決手段では、バ
ッファタンク(BT)は所定の位置に配置されている。こ
のため、サブタンク(ST)が空の状態となった際におい
ても、バッファタンク(BT)に液冷媒を保持することが
できる。更に、起動時において、バッファタンク(BT)
の液冷媒をヘッド差によって加減圧手段の加熱部(HEX
3)に供給することができ、起動を一層確実に行うこと
ができる。
【0029】また、上記第6の解決手段によれば、装置
の起動時において、回収動作によって回路内の液冷媒を
サブタンク(ST)に回収するため、サブタンク(ST)か
ら加減圧手段に確実に液冷媒を供給することができる。
従って、これによっても起動を確実に行うことが可能と
なる。
【0030】また、上記第7の解決手段によれば、熱源
側の冷熱を蓄熱手段(40)に蓄え、この蓄えた冷熱を搬
送して利用することができる。この結果、様々な運転が
可能となり、装置の用途を拡大することができる。
【0031】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本実施形態は、本発明の特
徴とする熱搬送装置を備え、熱源で生成した温熱又は冷
熱を搬送して室内の暖房又は冷房を行う空気調和装置で
ある。
【0032】図1に示すように、本実施形態の空気調和
装置は、温熱又は冷熱を生成する熱源側冷媒回路(10)
と、搬送回路(30)を備えて熱源側冷媒回路(10)の温
熱又は冷熱を室内熱交換器(HEX1)へ搬送し利用する利
用側冷媒回路(20)と、利用側冷媒回路(20)の冷媒に
循環駆動力を付与する駆動回路(50)とを備えている。
また、該熱源側冷媒回路(10)及び駆動回路(50)は、
それぞれが圧縮機(11,51)を有する冷媒回路であっ
て、蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成している。以下、熱
源側冷媒回路(10)を1次側回路(10)といい、利用側
冷媒回路(20)を2次側回路(20)という。
【0033】上記1次側回路(10)は、1次側圧縮機
(11)、1次側四路切換弁(12)、室外熱交換器(HEX
6)、第3膨張弁(EV-3)及び主熱交換器(HEX2)を順
に冷媒配管により接続して成る閉回路であって、内部を
冷媒が循環して温熱又は冷熱を生成する蒸気圧縮式冷凍
サイクルを構成している。そして、該1次側回路(10)
は、主熱交換器(HEX2)を介して上記2次側回路(20)
へ温熱又は冷熱を供給するように構成されている。
【0034】上記2次側回路(20)は、主熱交換器(HE
X2)と複数の室内ユニット(22)とを備えて成る循環回
路である主回路(21)に、2次側四路切換弁(23)を介
して上記搬送回路(30)を接続して形成されている。該
室内ユニット(22)は、室内熱交換器(HEX1)と室内電
動弁(EV)とを冷媒配管で直列に接続して構成されてい
る。そして、各室内ユニット(22)の室内熱交換器(HE
X1)側の一端は、それぞれ主ガス配管(24)を介して主
熱交換器(HEX2)の上端部に接続されると共に、各室内
ユニット(22)の室内電動弁(EV)側の一端は、それぞ
れ主液配管(25)を介して2次側四路切換弁(23)に接
続されている。また、該主熱交換器(HEX2)の下端部
は、主液配管(26)を介して2次側四路切換弁(23)に
接続されている。この主液配管(26)には、第2電動弁
(EV-2)が設けられている。
【0035】また、上記主回路(21)には、蓄熱手段で
ある蓄熱ユニット(40)が接続されている。該蓄熱ユニ
ット(40)は、蓄熱槽(41)に蓄熱熱交換部(42)を収
納して成り、該蓄熱槽(41)には蓄熱媒体としての水が
満たされている。該蓄熱熱交換部(42)は、所定の長さ
を有する所定本数の伝熱管によって構成されて蓄熱槽
(41)の内部に収納される一方、一端が上記主液配管
(25)に、他端が上記主ガス配管(24)に、それぞれ蓄
熱配管(43)を介して接続されている。また、蓄熱熱交
換部(42)と主液配管(25)の間には、第1電動弁(EV
-1)が設けられている。更に、上記蓄熱配管(43)に
は、蓄熱分岐管(44)が接続されている。この蓄熱分岐
管(44)は、蓄熱電磁弁(SV)を備える一方、一端が蓄
熱熱交換部(42)と第1電動弁(EV-1)の間に、他端が
2次側四路切換弁(23)と第2電動弁(EV-2)の間の主
液配管(26)にそれぞれ接続されている。そして、上記
蓄熱熱交換部(42)において2次側回路(20)の冷媒と
蓄熱槽(41)内の水とを熱交換させるようにしている。
【0036】上記搬送回路(30)は、2次側回路(20)
の冷媒に循環駆動力を付与するものであり、冷媒が充填
されると共に、加熱部である加熱熱交換器(HEX3)と、
冷却熱交換器(HEX4)と、放熱熱交換器(HEX5)と、液
冷媒を貯留する第1及び第2メインタンク(T1,T2)
と、サブタンク(ST)と、バッファタンク(BT)とを備
えている。そして、該加熱熱交換器(HEX3)及び冷却熱
交換器(HEX4)と、該加熱及び冷却熱交換器(HEX3,HEX
4)と各メインタンク(T1,T2)とを接続するガス配管
(31,32)と、各ガス配管(31,32)に設けられた減圧電
磁弁(SV-V1,SV-V2)及び加圧電磁弁(SV-P1,SV-P2)と
によって加減圧手段が構成されている。
【0037】上記加熱熱交換器(HEX3)は、駆動回路
(50)の冷媒が供給され、該駆動回路(50)の冷媒と2
次側回路(20)の液冷媒とを熱交換させ、該液冷媒を加
熱し蒸発させるように構成されている。この2次側回路
(20)の液冷媒の蒸発によって、加熱熱交換器(HEX3)
の内部は高圧状態となる。一方、上記冷却熱交換器(HE
X4)は、駆動回路(50)の冷媒が供給され、該駆動回路
(50)の冷媒と2次側回路(20)のガス冷媒とを熱交換
させ、該ガス冷媒を冷却し凝縮させるように構成されて
いる。この2次側回路(20)のガス冷媒の凝縮によっ
て、冷却熱交換器(HEX4)の内部は低圧状態となる。そ
して、一方のメインタンク(T1,T2)を加熱熱交換器(H
EX3)と連通して加圧し、該メインタンク(T1,T2)内の
液冷媒を押し出すと同時に、他方のメインタンク(T1,T
2)を冷却熱交換器(HEX4)と連通して減圧し、該メイ
ンタンク(T1,T2)内へ液冷媒を回収する。
【0038】具体的に、上記冷却熱交換器(HEX4)の上
端部にはガス回収管(32)が接続されている。このガス
回収管(32)は3本の分岐管(32a,32b,32c)に分岐さ
れて、各分岐管(32a〜32c)が各メインタンク(T1,T
2)及びサブタンク(ST)の上端部に個別に接続されて
いる。これら各分岐管(32a〜32c)には、第1〜第3の
タンク減圧電磁弁(SV-V1,SV-V2,SV-V3)が設けられて
いる。また、この冷却熱交換器(HEX4)の下端部には液
配管である液供給管(33)が接続されている。この液供
給管(33)は2本の分岐管(33a,33b)に分岐され、各
分岐管(33a,33b)が各メインタンク(T1,T2)の下端部
にそれぞれ接続している。これら分岐管(33a,33b)に
は、各メインタンク(T1,T2)への冷媒の回収のみを許
容する逆止弁(CV-2)が設けられている。
【0039】一方、上記加熱熱交換器(HEX3)の上端部
にはガス供給管(31)が接続されている。このガス供給
管(31)は、3本の分岐管(31a,31b,31c)に分岐さ
れ、各分岐管(31a〜31c)が上記ガス回収管(32)の分
岐管(32a〜32c)に接続されている。これにより、該ガ
ス供給管(31)の各分岐管(31a〜31c)が各メインタン
ク(T1,T2)及びサブタンク(ST)の上端部に個別に接
続している。これら各分岐管(31a〜31c)には、第1〜
第3のタンク加圧電磁弁(SV-P1,SV-P2,SV-P3)が設け
られている。また、この加熱熱交換器(HEX3)の下端部
には回収通路である液回収管(34)が接続されている。
この液回収管(34)はサブタンク(ST)の下端部に接続
されている。この液回収管(34)には、サブタンク(S
T)からの冷媒の流出のみを許容する逆止弁(CV-1)が
設けられている。
【0040】尚、各メインタンク(T1,T2)は、冷却熱
交換器(HEX4)よりも低い位置に設置されている。ま
た、サブタンク(ST)は、加熱熱交換器(HEX3)よりも
高い位置に設置されている。更に、各メインタンク(T
1,T2)と加熱熱交換器(HEX3)とは、ほぼ同じ高さに設
置されている。
【0041】また、各メインタンク(T1,T2)には回収
用液配管(38)と押出し用液配管(37)とが接続されて
いる。この回収用液配管(38)は2本の分岐管(38a,38
b)に分岐され、各分岐管(38a,38b)が各メインタンク
(T1,T2)の下端部にそれぞれ接続している。これら各
分岐管(38a,38b)には、各メインタンク(T1,T2)への
冷媒の流入のみを許容する逆止弁(CV-5)が設けられて
いる。一方、押出し用液配管(37)は3本の分岐管(37
a,37b,37c)に分岐され、各分岐管(37a〜37c)が上記
回収用液配管(38)の分岐管(38a,38b)及び液回収管
(34)に接続することにより、各メインタンク(T1,T
2)及びサブタンク(ST)の下端部に接続している。こ
れら分岐管(37a〜37c)のうち、各メインタンク(T1,T
2)に接続する分岐管(37a,37b)には、メインタンク
(T1,T2)下端からの冷媒の流出のみを許容する逆止弁
(CV-3)が設けられる一方、サブタンク(ST)に接続す
る分岐管(37c)には、該サブタンク(ST)への冷媒の
流入のみを許容する逆止弁(CV-4)が設けられている。
【0042】また上述のように、上記搬送回路(30)
は、本発明の特徴とするバッファタンク(BT)を備えて
いる。該バッファタンク(BT)は、上記加熱熱交換器
(HEX3)よりも上方で且つ上記サブタンク(ST)よりも
下方に配置されている。このバッファタンク(BT)の下
端部は、上記液回収管(34)における逆止弁(CV-1)と
加熱熱交換器(HEX3)の間に接続されている。また、バ
ッファタンク(BT)の上端部は、キャピラリチューブ
(CP)を介して上記ガス供給管(37)に接続されてい
る。つまり、バッファタンク(BT)は、加熱熱交換器
(HEX3)と並列に接続され、該バッファタンク(BT)
は、液回収管(34)を流れる液冷媒の一部を貯留するよ
うに構成されている。
【0043】上記放熱熱交換器(HEX5)は、上記押出し
用液配管(37)に設けられ、各メインタンク(T1,T2)
から押し出された2次側回路(20)の液冷媒と、駆動回
路(50)の冷媒とを熱交換させるように構成されてい
る。そして、この放熱熱交換器(HEX5)における両冷媒
の熱交換によって、冷却熱交換器(HEX4)における熱交
換量と加熱熱交換器(HEX3)における熱交換量とをバラ
ンスさせるようにしている。
【0044】上記搬送回路(30)の回収用液配管(38)
及び押出し用液配管(37)は、2次側四路切換弁(23)
を介して主回路(21)の主液配管(25,26)に接続され
ている。そして、上記2次側回路(20)は、一方のメイ
ンタンク(T1,T2)から押し出された液冷媒が押出し用
液配管(37)を通って主回路(21)へ流れ、主回路(2
1)を循環した後に回収用液配管(38)を通って他方の
メインタンク(T1,T2)に回収されるように構成されて
いる。また、2次側四路切換弁(23)を切り換えること
によって、主回路(21)において冷媒の循環方向を反転
可能に構成している。
【0045】また、上記2次側回路(20)には、図示し
ないが、本発明の特徴とするコントローラが設けられて
いる。該コントローラは、上記各タンク加圧電磁弁(SV
-P1,SV-P2,SV-P3)及び各タンク減圧電磁弁(SV-V1,SV-
V2,SV-V3)の所定の開閉制御を行い、各メインタンク
(T1,T2)及びサブタンク(ST)を加減圧するように構
成されている。更に、該コントローラは、空調運転を開
始する起動時には、各メインタンク(T1,T2)のタンク
減圧電磁弁(SV-V1,SV-V2)を閉鎖し、サブタンク(S
T)のタンク減圧電磁弁(SV-V3)を開放してサブタンク
(ST)を減圧する回収動作を行ってから、各タンク加圧
電磁弁(SV-P1,SV-P2,SV-P3)及び各タンク減圧電磁弁
(SV-V1,SV-V2,SV-V3)を上述のように開閉制御するよ
うに構成されている。
【0046】上記駆動回路(50)は、駆動圧縮機(5
1)、加熱熱交換器(HEX3)、放熱熱交換器(HEX5)、
第4膨張弁(EV-4)及び冷却熱交換器(HEX4)を順に冷
媒配管で接続して成り、内部を冷媒が循環する。そし
て、該駆動回路(50)は、加熱熱交換器(HEX3)におい
て2次側回路(20)の冷媒を蒸発させて該加熱熱交換器
(HEX3)内を高圧状態にすると同時に、冷却熱交換器
(HEX4)において2次側回路(20)の冷媒を凝縮させて
該冷却熱交換器(HEX4)内を低圧状態にするように構成
されている。
【0047】また、上記放熱熱交換器(HEX5)は、2次
側回路(20)の液冷媒と駆動回路(50)の冷媒とを熱交
換させることによって、冷却熱交換器(HEX4)における
熱交換量と加熱熱交換器(HEX3)における熱交換量とが
均衡するようにしている。つまり、2次側回路(20)の
冷媒に確実に循環駆動力を付与するには、加熱熱交換器
(HEX3)における2次側回路(20)の液冷媒の蒸発量
と、冷却熱交換器(HEX4)における2次側回路(20)の
ガス冷媒の凝縮量とを等しくする必要がある。従って、
加熱熱交換器(HEX3)における駆動回路(50)の冷媒の
放熱量と、冷却熱交換器(HEX4)における駆動回路(5
0)の冷媒の吸熱量とを均衡させなければならない。こ
れに対し、本実施形態では上記放熱熱交換器(HEX5)を
設け、駆動圧縮機(51)における入熱分を放熱熱交換器
(HEX5)において放熱させることよって、上述の加熱熱
交換器(HEX3)における放熱量と冷却熱交換器(HEX4)
における吸熱量とをバランスさせている。
【0048】−運転動作−1次側回路(10)で生成した
冷熱を室内ユニット(22)へ搬送する冷房運転時におけ
る運転動作について説明する。
【0049】先ず、上記1次側回路(10)の動作につい
て説明する。この運転時において、該1次側回路(10)
では、1次側四路切換弁(12)が図2に実線で示すよう
に切り換えられ、第3膨張弁(EV-3)が所定開度に調整
される。
【0050】この状態において、図2に一点鎖線の矢印
で示すように、1次側回路(10)内を冷媒が循環する。
即ち、1次側圧縮機(11)から吐出された高圧のガス冷
媒は、1次側四路切換弁(12)を通って室外熱交換器
(HEX6)へ流れ、室外熱交換器(HEX6)で外気と熱交換
して凝縮して高圧の液冷媒となる。この高圧の液冷媒
は、第3膨張弁(EV-3)で減圧された後に、主熱交換器
(HEX2)において2次側回路(20)の冷媒と熱交換して
蒸発する。その際、1次側回路(10)において冷熱が生
成し、該冷熱が2次側回路(20)の冷媒に供給される。
該主熱交換器(HEX2)で蒸発した1次側回路(10)の冷
媒は、その後、1次側圧縮機(11)に吸入され、この循
環を繰り返す。
【0051】次に、上記駆動回路(50)の動作について
説明する。この運転時において、該駆動回路(50)で
は、第4膨張弁(EV-4)が所定開度に調整される。
【0052】この状態において、図2に二点鎖線の矢印
で示すように、駆動回路(50)内を冷媒が循環する。即
ち、駆動圧縮機(51)から吐出された高圧のガス冷媒
は、加熱熱交換器(HEX3)へ流れ、加熱熱交換器(HEX
3)で2次側回路(20)の液冷媒と熱交換を行い、凝縮
して高圧の液冷媒となる。その際、2次側回路(20)の
液冷媒は加熱されて蒸発する。加熱熱交換器(HEX3)で
凝縮した冷媒は、放熱熱交換器(HEX5)へ流れ、2次側
回路(20)の液冷媒との熱交換によって冷却される。こ
れによって、駆動回路(50)からの放熱が行われる。こ
の冷却された液冷媒は、第4膨張弁(EV-4)で減圧され
た後に、冷却交換器(HEX4)において2次側回路(20)
の冷媒と熱交換して蒸発する。その際、2次側回路(2
0)の液冷媒は冷却されて凝縮する。該冷却交換器(HEX
4)で蒸発した駆動回路(50)の冷媒は、駆動圧縮機(5
1)に吸入されて、この循環を繰り返す。
【0053】次に、上記2次側回路(20)の動作につい
て説明する。該2次側回路(20)では、コントローラに
よって各加圧電磁弁(SV-P1,SV-P2,SV-P3)及び各減圧
電磁弁(SV-V1,SV-V2,SV-V3)が開閉制御され、これに
よって各メインタンク(T1,T2)からの液冷媒の押し出
し及び回収が行われる。
【0054】搬送回路(30)の各電磁弁(SV-P1,SV-V2,
SV-P3)が次の状態にあるところから説明する。第1メ
インタンク(T1)の加圧電磁弁(SV-P1)、サブタンク
(ST)の加圧電磁弁(SV-P3)、第2メインタンク(T
2)の減圧電磁弁(SV-V2)が開放されている。一方、第
2メインタンク(T2)の加圧電磁弁(SV-P2)、第1メ
インタンク(T1)の減圧電磁弁(SV-V1)、サブタンク
(ST)の減圧電磁弁(SV-V3)は閉鎖されている。ま
た、2次側四路切換弁(23)は図2に実線で示すように
切り換えられ、各室内ユニット(22)の室内電動弁(E
V)は所定開度に調整され、第2電動弁(EV-2)は開放
され、第1電動弁(EV-1)及び蓄熱電磁弁(SV)は閉鎖
されている。
【0055】この状態において、加熱熱交換器(HEX3)
では、駆動回路(50)の冷媒と2次側回路(20)の液冷
媒とが熱交換し、該液冷媒が加熱されて蒸発する。この
2次側回路(20)の液冷媒の蒸発によって加熱熱交換器
(HEX3)内が高圧状態となる。そして、加圧電磁弁(SV
-P1)の開放によって加熱熱交換器(HEX3)と第1メイ
ンタンク(T1)とが連通し、第1メインタンク(T1)が
加圧される。このため、第1メインタンク(T1)に貯留
された液冷媒が、図2の実線の矢印に示すように、第1
メインタンク(T1)から押し出される。第1メインタン
ク(T1)から押し出された液冷媒は、押出し用液配管
(37)の分岐管(37a)から押出し用液配管(37)へ流
れ、2次側四路切換弁(23)を通って主回路(21)の主
液配管(25)へ流れる。
【0056】一方、冷却熱交換器(HEX4)では、駆動回
路(50)の冷媒と2次側回路(20)のガス冷媒とが熱交
換し、該2次側冷媒が冷却されて凝縮する。この2次側
回路(20)のガス冷媒の凝縮によって冷却熱交換器(HE
X4)内が低圧状態となる。そして、減圧電磁弁(SV-V
2)の開放によって冷却熱交換器(HEX4)と第2メイン
タンク(T2)とが連通し、第2メインタンク(T2)が減
圧される。このため、第2メインタンク(T2)には主回
路(21)の液冷媒が回収される。つまり、図2の実線の
矢印に示すように、主液配管(26)の液冷媒が吸引さ
れ、2次側四路切換弁(23)、回収用液配管(38)、回
収用液配管(38)の分岐管(38b)を順に流れて第2メ
インタンク(T2)に回収される。
【0057】上記2次側回路(20)の主回路(21)で
は、上述のような第1メインタンク(T1)からの液冷媒
の押し出しと、第2メインタンク(T2)への液冷媒の回
収とによって冷媒が循環し、1次側回路(10)の冷熱を
室内熱交換器(HEX1)へ搬送して室内の冷房が行われ
る。具体的に、第1メインタンク(T1)からの押し出さ
れて主液配管(25)へ流れた液冷媒は、各室内ユニット
(22)へ分流される。その際、各室内電動弁(EV)の開
度を調整することにより、各室内ユニット(22)へ流れ
る冷媒の流量が調節される。各室内ユニット(22)へ分
流した液冷媒は、各室内熱交換器(HEX1)で室内空気と
熱交換を行って蒸発し、室内空気を冷却して調和空気を
生成する。そして、この低温の調和空気が室内の冷房に
供される。各室内熱交換器(HEX1)で蒸発した冷媒は、
合流して主ガス配管(24)を通って主熱交換器(HEX2)
へ流れる。主熱交換器(HEX2)へ流れたガス冷媒は、1
次側回路(10)の冷媒と熱交換を行い、該1次側冷媒が
蒸発して生成した冷熱によって冷却されて凝縮し、再び
液冷媒となる。この液冷媒は、主液配管(26)を流れ、
回収用液配管(38)を通って第2メインタンク(T2)に
回収される。
【0058】また、搬送回路(30)において、サブタン
ク(ST)は、加熱熱交換器(HEX3)と均圧されている。
このため、図2に実線の矢印で示すように、該サブタン
ク(ST)内の液冷媒が液回収管(34)を経て加熱熱交換
器(HEX3)に供給される。この供給された液冷媒は加熱
熱交換器(HEX3)内で蒸発して第1メインタンク(T1)
内の加圧に寄与する。その後、このサブタンク(ST)内
の液冷媒の殆どが加熱熱交換器(HEX3)に供給される
と、サブタンク(ST)の加圧電磁弁(SV-P3)が閉鎖さ
れると共に、サブタンク(ST)の減圧電磁弁(SV-V3)
が開放される。これによってサブタンク(ST)が減圧さ
れ、押出し用液配管(37)を流れている冷媒の一部が回
収される。
【0059】このような動作を所定時間行った後、搬送
用回路(C)の電磁弁(SV-P1,SV-P2,…)を切換える。
つまり、第1メインタンク(T1)の加圧電磁弁(SV-P
1)、第2メインタンク(T2)の減圧電磁弁(SV-V2)、
サブタンク(ST)の減圧電磁弁(SV-V3)を閉鎖する。
第2メインタンク(T2)の加圧電磁弁(SV-P2)、第1
メインタンク(T1)の減圧電磁弁(SV-V1)、サブタン
ク(ST)の加圧電磁弁(SV-P3)を開放する。
【0060】これによって、第1メインタンク(T1)が
減圧され、逆に、第2メインタンク(T2)及びサブタン
ク(ST)が加圧される。このため、第2メインタンク
(T2)から押し出された液冷媒が上述と同様に循環して
第1メインタンク(T1)に回収される冷媒循環状態とな
り、また、サブタンク(ST)内の液冷媒が加熱熱交換器
(HEX3)に供給される。この場合にも、このサブタンク
(ST)内の液冷媒の殆どが加熱熱交換器(HEX3)に供給
されると、サブタンク(ST)の加圧電磁弁(SV-P3)が
閉鎖されると共に、サブタンク(ST)の減圧電磁弁(SV
-V3)が開放されて、サブタンク(ST)への冷媒の回収
が行われる。
【0061】一方、上記バッファタンク(BT)には、サ
ブタンク(ST)から加熱熱交換器(HEX3)へ供給される
液冷媒の一部が流入して貯留される。該バッファタンク
(BT)は加熱熱交換器(HEX3)よりも上方に設け
られており、バッファタンク(BT)内の液冷媒はヘッド
差によって加熱熱交換器(HEX3)へ供給される。また、
該バッファタンク(BT)はサブタンク(ST)よりも下方
に設けられおり、サブタンク(ST)が空になった際にお
いても、バッファタンク(BT)内に液冷媒が保持され
る。つまり、上述のサブタンク(ST)を減圧して液冷媒
を回収する動作の際には、サブタンク(ST)から加熱熱
交換器(HEX3)へ液冷媒は供給されないのに対して、バ
ッファタンク(BT)に貯留された液冷媒が加熱熱交換器
(HEX3)へ供給される。
【0062】以上のように各電磁弁(SV-P1,SV-P2,…)
が切換え動作を行い、冷媒が第1メインタンク(T1)か
ら押し出されて第2メインタンク(T2)に回収される動
作と、冷媒が第2メインタンク(T2)から押し出されて
第2メインタンク(T2)に回収される動作とが交互に行
われる。そして、2次側回路(20)の主回路(21)にお
いて冷媒が循環し、室内の冷房が行われる。
【0063】次に、1次側回路(10)で生成した冷熱を
蓄熱ユニット(40)へ搬送して蓄熱する冷蓄熱運転時に
おける運転動作について説明する。
【0064】この運転時において、1次側回路(10)及
び駆動回路(50)は、上述の冷房運転時と同様に動作
し、冷熱を生成する。また、2次側回路(20)の搬送回
路(30)も上述の冷房運転時と同様に動作し、主回路
(21)において冷媒を循環させるようにしている。一
方、上記主回路(21)では、2次側四路切換弁(23)が
図2に実線で示すように切り換えられ、各室内ユニット
(22)の室内電動弁(EV)及び蓄熱電磁弁(SV)が閉鎖
され、第1電動弁(EV-1)及び第2電動弁(EV-2)が開
放される。
【0065】この状態で、一方のメインタンク(T1,T
2)からの押し出されて主液配管(25)へ流れた液冷媒
は、図2に破線の矢印で示すように、蓄熱配管(43)を
通って蓄熱熱交換部(42)へ流れる。蓄熱熱交換部(4
2)へ流れた液冷媒は、蓄熱槽(41)に満たされた水と
熱交換して蒸発する。この液冷媒との熱交換によって蓄
熱槽(41)内の水が冷却されて氷が生成し、蓄熱媒体で
ある水に冷熱が蓄えられる。蓄熱熱交換部(42)で蒸発
した冷媒は、主ガス配管(24)を通って主熱交換器(HE
X2)へ流れ、上記冷房運転時と同様に凝縮して液冷媒と
なった後に他方のメインタンク(T1,T2)に回収され
る。
【0066】次に、蓄熱ユニット(40)に蓄えられた冷
熱を室内ユニット(22)へ搬送する利用冷房運転時にお
ける運転動作について説明する。
【0067】この運転時において、1次側回路(10)の
1次側圧縮機(11)は停止し、駆動回路(50)は上述の
冷房運転時と同様に動作する。また、2次側回路(20)
の搬送回路(30)は上述の冷房運転時と同様に動作し、
主回路(21)において冷媒を循環させるようにしてい
る。一方、上記主回路(21)では、2次側四路切換弁
(23)が図3に実線で示すように切り換えられ、各室内
ユニット(22)の室内電動弁(EV)は所定開度に調整さ
れ、第1電動弁(EV-1)及び第2電動弁(EV-2)は閉鎖
され、蓄熱電磁弁(SV)は開放される。
【0068】この状態で、一方のメインタンク(T1,T
2)からの押し出されて主液配管(25)へ流れた液冷媒
は、図3に実線の矢印で示すように、各室内ユニット
(22)へ分流される。その際、各室内電動弁(EV)の開
度を調整することにより、各室内ユニット(22)へ流れ
る冷媒の流量が調節される。各室内ユニット(22)へ分
流した液冷媒は、各室内熱交換器(HEX1)で室内空気と
熱交換を行って蒸発し、室内空気を冷却して調和空気を
生成する。そして、この低温の調和空気が室内の冷房に
供される。一方、各室内熱交換器(HEX1)で蒸発した冷
媒は、合流して主ガス配管(24)を流れ、蓄熱配管(4
3)を通って蓄熱熱交換部(42)へ流れる。上記蓄熱槽
(41)の水には上述の冷蓄熱運転によって冷熱が蓄えら
れているため、蓄熱熱交換部(42)へ流れたガス冷媒
は、蓄熱槽(41)の水と熱交換を行って凝縮する。この
蓄熱熱交換部(42)で凝縮した冷媒は、蓄熱配管(43)
及び蓄熱分岐管(44)を通って主液配管(26)へ流れ、
他方のメインタンク(T1,T2)に回収される。
【0069】次に、1次側回路(10)で生成した温熱を
室内ユニット(22)へ搬送する暖房運転時における運転
動作について説明する。
【0070】この運転時において、該1次側回路(10)
では、1次側四路切換弁(12)が図4に破線で示すよう
に切り換えられ、第3膨張弁(EV-3)が所定開度に調整
される。
【0071】この状態において、図4に一点鎖線の矢印
で示すように、1次側回路(10)内を冷媒が循環する。
即ち、1次側圧縮機(11)から吐出された高圧のガス冷
媒は、1次側四路切換弁(12)を通って主熱交換器(HE
X2)へ流れ、主熱交換器(HEX2)で2次側回路(20)の
冷媒と熱交換して凝縮して高圧の液冷媒となる。その
際、1次側回路(10)において温熱が生成し、該温熱が
2次側回路(20)の冷媒に供給される。主熱交換器(HE
X2)で凝縮した冷媒は、第3膨張弁(EV-3)で減圧され
た後に、冷媒配管を通って室外熱交換器(HEX6)へ流
れ、室外熱交換器(HEX6)において外気と熱交換して蒸
発する。該室外熱交換器(HEX6)で蒸発した1次側回路
(10)のガス冷媒は、1次側四路切換弁(12)を通って
1次側圧縮機(11)に吸入され、この循環を繰り返す。
【0072】上記駆動回路(50)では、図4に二点鎖線
で示すように冷媒が流れ、上述の冷房運転時と同様に動
作する。また、2次側回路(20)の搬送回路(30)は上
述の冷房運転時と同様に動作し、主回路(21)において
冷媒を循環させるようにしている。一方、上記主回路
(21)では、2次側四路切換弁(23)が図4に破線で示
すように切り換えられ、各室内ユニット(22)の室内電
動弁(EV)は所定開度に調整され、第2電動弁(EV-2)
は開放され、第1電動弁(EV-1)及び蓄熱電磁弁(SV)
は閉鎖される。
【0073】この状態で、上記2次側回路(20)の主回
路(21)では、各メインタンク(T1,T2)での液冷媒の
押し出しと回収とによって冷媒が循環し、1次側回路
(10)の温熱を室内熱交換器(HEX1)へ搬送して室内の
暖房が行われる。具体的に、搬送回路(30)の押出し用
液配管(37)から主回路(21)へ流れる液冷媒は、2次
側四路切換弁(23)と主液配管(26)とを順に通り、主
熱交換器(HEX2)へ流れる。主熱交換器(HEX2)へ流れ
た液冷媒は、1次側回路(10)の冷媒と熱交換し、該1
次側回路(10)の冷媒によって加熱されて蒸発する。こ
れによって、1次側回路(10)で生成した温熱が2次側
回路(20)へ供給される。主熱交換器(HEX2)で蒸発し
たガス冷媒は、主ガス配管(24)を流れ、各室内ユニッ
ト(22)へ分流される。その際、各室内電動弁(EV)の
開度を調整することにより、各室内ユニット(22)へ流
れる冷媒の流量が調節される。各室内ユニット(22)へ
分流したガス冷媒は、各室内熱交換器(HEX1)で室内空
気と熱交換を行って凝縮し、室内空気を加熱して調和空
気を生成する。そして、この高温の調和空気が室内の暖
房に供される。各室内熱交換器(HEX1)で凝縮した冷媒
は、合流して主液配管(25)、2次側四路切換弁(23)
を順に通り、搬送回路(30)の回収用液配管(38)に流
れる。以上のように、2次側回路(20)の主回路(21)
において冷媒が循環し、室内の暖房が行われる。
【0074】また、上述の冷房運転等の空調運転を開始
する起動時には、上記コントローラが回収動作を行う。
具体的に、該コントローラは、運転開始信号を受ける
と、各メインタンク(T1,T2)のタンク減圧電磁弁(SV-
V1,SV-V2)を閉鎖し、サブタンク(ST)のタンク減圧電
磁弁(SV-V3)を開放してサブタンク(ST)を減圧する
回収動作を行うように構成されている。この回収動作に
よって、2次側回路(20)内の液冷媒がサブタンク(S
T)に吸引され、サブタンク(ST)内に確実に液冷媒が
貯留する。該コントローラは、この回収動作の後に上記
各加圧電磁弁(SV-P1〜SV-P3)及び各減圧電磁弁(SV-V
1〜SV-V3)の開閉制御を行う。これによって、サブタン
ク(ST)から加熱熱交換器(HEX3)へ液冷媒が供給され
て、装置の起動が行われる。
【0075】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、サブタンク(ST)だけでなくバ
ッファタンク(BT)にも液冷媒を貯留し、このバッファ
タンク(BT)の液冷媒を加熱熱交換器(HEX3)に供給す
ることができる。つまり、加熱熱交換器(HEX3)に供給
可能な液冷媒の量を増大させることができる。この結
果、起動時において加熱熱交換器(HEX3)に供給する液
冷媒を確実に確保することができ、起動を確実に行うこ
とができる。
【0076】また、バッファタンクを所定の位置に配置
しているため、サブタンクが空の状態となった際におい
ても、バッファタンクに液冷媒を保持することができ
る。更に、起動時において、バッファタンクの液冷媒を
ヘッド差によって加熱熱交換器(HEX3)に供給すること
ができる。この結果、停電等によって停止したためにサ
ブタンクが空の状態の場合であっても、起動時には加熱
熱交換器(HEX3)へ液冷媒を供給することができ起動を
一層確実に行うことができる。
【0077】また、サブタンク(ST)への液冷媒の回収
によってサブタンク(ST)から加熱熱交換器(HEX3)へ
液冷媒が供給されない際においても、バッファタンク
(BT)から加熱熱交換器(HEX3)へ液冷媒が供給され
る。従って、運転中において、加熱熱交換器(HEX3)へ
液冷媒を安定して供給することができ、2次側回路(2
0)の冷媒に確実に循環駆動力を付与することができ
る。この結果、運転を確実に行うことができる。
【0078】また、起動時においては、上述の回収動作
によって回路内の液冷媒をサブタンク(ST)に回収して
から各メインタンク(T1,T2)の加減圧を行うようにし
ている。このため、サブタンク(ST)から加減圧手段に
確実に液冷媒を供給することができ、これによっても起
動を確実に行うことが可能となる。
【0079】また、1次側回路(10)で生成した冷熱を
蓄熱ユニット(40)に蓄え、この蓄えた冷熱を搬送して
利用する上述の利用冷房運転をすることができる。この
結果、様々な運転が可能となり、装置の用途を拡大する
ことができる。
【0080】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実
施形態1が、バッファタンク(BT)を上述のように加熱
熱交換器(HEX3)と並列に接続したのに代えて、バッフ
ァタンク(BT)を加熱熱交換器(HEX3)と直列に接続す
るようにしたものである。
【0081】図5に示すように、バッファタンク(BT)
は、液回収管(34)における逆止弁(CV-1)と加熱熱交
換器(HEX3)との間に設けられている。このバッファタ
ンク(BT)の上端部は上記逆止弁(CV-1)と接続され、
下端部は上記加熱熱交換器(HEX3)と接続されている。
つまり、サブタンク(ST)と加熱熱交換器(HEX3)と
は、バッファタンク(BT)を介して接続されている。ま
た、該バッファタンク(BT)は、上記実施形態1と同様
に、加熱熱交換器(HEX3)よりも上方で、且つサブタン
ク(ST)よりも下方に配置されている。その他の構成
は、上記実施形態1と同様である。
【0082】本実施形態では、上記実施形態1と同様に
冷房運転、冷蓄熱運転、利用冷房運転及び暖房運転が行
われる。その際、サブタンク(ST)から押し出された液
冷媒はバッファタンク(BT)へ流入し、該液冷媒の一部
はバッファタンク(BT)に貯留され、残りは加熱熱交換
器(HEX3)へ供給される。その他のバッファタンク(B
T)の動作は、上記実施形態1と同様である。
【0083】また、本実施形態によれば、上記実施形態
1の効果と同様の効果が得られる。
【0084】
【発明のその他の実施の形態】上記の各実施形態では、
バッファタンク(BT)を設けると共に、起動時に上記コ
ントローラによる回収動作を行うようにしている。これ
に対して、バッファタンク(BT)は設けず、上記コント
ローラによる起動時の回収動作を行うだけであってもよ
い。
【0085】つまり、運転中において、上記サブタンク
(ST)に接続された押出し用液配管(37)及び該押出し
用液配管(37)の各分岐管(37a〜37c)には常に液冷媒
が存在する。従って、一旦停止した後に起動する際に
も、該押出し用液配管(37)等には液冷媒が存在するた
め、該液冷媒を上述の回収動作によってサブタンク(S
T)に回収することができる。このため、上記コントロ
ーラによる起動時の回収動作のみによっても、起動を確
実に行うことができる。尚、バッファタンク(BT)を設
けた方が、より一層確実に起動できるのはもちろんであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の冷媒配管系統
図である。
【図2】実施形態1に係る空気調和装置の冷房運転時及
び冷蓄熱運転時の冷媒循環動作を示す図である。
【図3】実施形態1に係る空気調和装置の利用冷房運転
時の冷媒循環動作を示す図である。
【図4】実施形態1に係る空気調和装置の暖房運転時の
冷媒循環動作を示す図である。
【図5】実施形態2に係る空気調和装置の冷媒配管系統
図である。
【符号の説明】
(21) 主回路(循環回路) (30) 搬送回路 (34) 液回収管(回収通路) (40) 蓄熱ユニット(蓄熱手段) (T1) 第1メインタンク (T2) 第2メインタンク (ST) サブタンク (BT) バッファタンク(バッファ手段) (HEX3)加熱熱交換器(加熱部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を熱源側と利用側との間で循環させ
    る循環回路(21)と、 該循環回路(21)の冷媒に循環駆動力を付与する搬送回
    路(30)とを備え、 上記熱源側から利用側へ熱搬送を行う熱搬送装置におい
    て、 上記搬送回路(30)は、 上記循環回路(21)に連通して液冷媒を貯留するメイン
    タンク(T1,T2)と、 上記冷媒の一部を加熱又は冷却してメインタンク(T1,T
    2)内を加圧又は減圧し、上記メインタンク(T1,T2)か
    ら液冷媒を循環回路(21)に押し出す一方、上記循環回
    路(21)から液冷媒をメインタンク(T1,T2)に吸引す
    るための加減圧手段と、 上記液冷媒の一部を貯留し、メインタンク(T1,T2)を
    加圧するための液冷媒を加減圧手段に供給するサブタン
    ク(ST)とを備え、 起動時には、上記サブタンク(ST)に液冷媒を回収する
    回収動作を行った後に、加減圧手段によるメインタンク
    (T1,T2)の加圧又は減圧を行うように構成されている
    ことを特徴とする熱搬送装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を熱源側と利用側との間で循環させ
    る循環回路(21)と、 該循環回路(21)の冷媒に循環駆動力を付与する搬送回
    路(30)とを備え、 上記熱源側から利用側へ熱搬送を行う熱搬送装置におい
    て、 上記搬送回路(30)は、 上記循環回路(21)に連通して液冷媒を貯留するメイン
    タンク(T1,T2)と、 上記冷媒の一部を加熱又は冷却してメインタンク(T1,T
    2)内を加圧又は減圧し、上記メインタンク(T1,T2)か
    ら液冷媒を循環回路(21)に押し出す一方、上記循環回
    路(21)から液冷媒をメインタンク(T1,T2)に吸引す
    るための加減圧手段と、 上記液冷媒の一部を貯留し、メインタンク(T1,T2)を
    加圧するための液冷媒を加減圧手段に供給するサブタン
    ク(ST)と、 上記サブタンク(ST)から加減圧手段に供給される液冷
    媒の一部を貯留し、液冷媒のヘッド差によって加減圧手
    段に液冷媒を供給するバッファ手段(BT)とを備えてい
    ることを特徴とする熱搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の熱搬送装置において、 加減圧手段は、サブタンク(ST)から液冷媒を供給さ
    れ、該液冷媒を加熱して蒸発させることによって高圧状
    態となる加熱部(HEX3)を備え、 サブタンク(ST)は、上記加熱部(HEX3)よりも上方に
    配置される一方、 バッファ手段(BT)は、上記加熱部(HEX3)よりも上方
    で且つ上記サブタンク(ST)よりも下方に配置されたバ
    ッファタンク(BT)であることを特徴とする熱搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の熱搬送装置において、 バッファタンク(BT)の下端部が、サブタンク(ST)と
    加熱部(HEX3)との間の回収通路(34)に分岐接続され
    ていることを特徴とする熱搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の熱搬送装置において、 バッファタンク(BT)は、サブタンク(ST)と加熱部
    (HEX3)との間に設けられ、 上記サブタンク(ST)と加熱部(HEX3)とが、バッファ
    タンク(BT)を介して接続されていることを特徴とする
    熱搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5の何れか1記載の熱搬送
    装置において、 起動時には、サブタンク(ST)に液冷媒を回収する回収
    動作を行った後に、加減圧手段によるメインタンク(T
    1,T2)の加圧又は減圧を行うように構成されていること
    を特徴とする熱搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1記載の熱搬送
    装置において、 循環回路(21)は、冷熱を蓄熱する蓄熱手段(40)を備
    え、 循環回路(21)内での冷媒の循環によって熱源側の冷熱
    を上記蓄熱手段(40)に搬送し、該冷熱を蓄熱手段(4
    0)に蓄える蓄熱運転と、 上記循環回路(21)内での冷媒の循環によって上記蓄熱
    手段(40)の冷熱を搬送し、利用する利用運転とを少な
    くとも行うように構成されていることを特徴とする熱搬
    送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111059661A (zh) * 2019-12-23 2020-04-24 青岛海尔空调电子有限公司 一种冷水机组及冷水机组的控制方法

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CN111059661A (zh) * 2019-12-23 2020-04-24 青岛海尔空调电子有限公司 一种冷水机组及冷水机组的控制方法

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