JP2001221461A - 熱搬送装置 - Google Patents

熱搬送装置

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JP2001221461A
JP2001221461A JP2000027094A JP2000027094A JP2001221461A JP 2001221461 A JP2001221461 A JP 2001221461A JP 2000027094 A JP2000027094 A JP 2000027094A JP 2000027094 A JP2000027094 A JP 2000027094A JP 2001221461 A JP2001221461 A JP 2001221461A
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JP
Japan
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heat
heat medium
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storage means
medium
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Application number
JP2000027094A
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English (en)
Inventor
Koji Matsuoka
弘二 松岡
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送用熱媒体と駆動用熱媒体とに異なる物質
を用いる熱搬送装置において、装置の起動直後に駆動用
熱媒体が搬送用回路(C)から利用側回路(B)に流出するこ
とを防止する。 【解決手段】 搬送用回路(C)に2つのタンク(T1,T2)を
備え、両タンク(T1,T2)を介して搬送用回路(C)と利用側
回路(B)とを接続する。搬送用回路(C)には駆動用熱媒体
としてフロン冷媒が充填され、利用側回路(B)には搬送
用熱媒体として水が充填されている。装置の運転開始か
ら所定時間の間、一方のタンク(T1)から押し出された液
相のフロン冷媒を他方のタンク(T2)に直接回収するバイ
パス通路(50)を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源において生じ
た温熱または冷熱を熱搬送用の熱媒体の循環によって搬
送する熱搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平9−178217号公
報に開示されているように、液冷媒を貯留したタンクに
対する加圧動作と減圧動作とを切換可能な駆動用冷媒回
路を設け、加圧動作によりタンク内の液冷媒を主冷媒回
路に押し出す一方、減圧動作により主冷媒回路中の液冷
媒をタンクに回収することにより、冷媒循環を可能にし
た熱搬送装置が知られている。
【0003】詳しくは、上記熱搬送装置は、主冷媒回路
に、液冷媒を貯留する一対のタンクを備える一方、圧縮
機、駆動用加熱熱交換器、減圧機構、駆動用冷却熱交換
器が冷媒配管によって順に接続された駆動用冷媒回路を
備えている。駆動用加熱熱交換器は主冷媒回路の冷媒を
加熱するように構成され、駆動用冷却熱交換器は主冷媒
回路の冷媒を冷却するように構成されている。この駆動
用冷媒回路では、圧縮機から吐出されたガス冷媒は、駆
動用加熱熱交換器において主冷媒回路の冷媒と熱交換を
行って凝縮し、減圧機構で減圧した後、駆動用冷却熱交
換器において主冷媒回路の冷媒と熱交換を行って蒸発
し、圧縮機に戻る。一方、主冷媒回路では、駆動用加熱
熱交換器での冷媒加熱動作により高圧圧力が発生する一
方、駆動用冷却熱交換器での冷媒冷却動作により低圧圧
力が発生する。そして、この高圧圧力を一方のタンクに
供給するとともに低圧圧力を他方のタンクに供給し、一
方のタンクからの液冷媒の押し出しと、他方のタンクへ
の液冷媒の回収とを同時に行うことにより、主冷媒回路
において冷媒を循環させるようにしている。
【0004】この熱搬送装置では、主冷媒回路に充填さ
れた冷媒の一部が蒸発及び凝縮することにより冷媒を循
環させるための駆動力を得ており、主冷媒回路には1種
類の冷媒のみが充填されていた。
【0005】しかし、熱搬送を行う熱媒体と、蒸発及び
凝縮により当該熱媒体の循環駆動力を生じさせる駆動用
の熱媒体とは、それぞれの役割が異なっているため、熱
搬送装置の特性を向上させるためには、それぞれに最適
な熱媒体を利用することが好ましい。そこで、特開平1
1−37505号公報には、熱搬送を行う熱媒体(搬送
用熱媒体)と熱媒体の循環駆動力を生じさせる駆動用の
熱媒体(駆動用熱媒体)とに、互いに溶け合うことのな
いような種類の異なる熱媒体を用いた熱搬送装置が提案
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば駆動
用熱媒体の方が搬送用熱媒体よりも比重が大きい場合、
装置の運転が停止している間に、タンクの内部で凝縮し
た液相の駆動用熱媒体が搬送用熱媒体に沈み込み、搬送
用熱媒体よりも下方に位置することがある。そのため、
装置の運転開始直後にタンク内の搬送用熱媒体を利用側
回路に押し出そうとしても、もっぱら駆動用熱媒体のみ
が押し出されてしまうことがある。その結果、駆動用熱
媒体が利用側回路に流れ出し、搬送用回路において駆動
用熱媒体が不足することがあった。そのため、搬送用熱
媒体に十分な駆動力を与えることができない場合があっ
た。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、運転開始直後に駆動
用熱媒体が利用側回路に流れ出すことを防止し、装置の
熱搬送特性を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1及び第2の発明は、装置の運転開始から所定時
間の間、一方の貯留手段から押し出された駆動用熱媒体
を他方の貯留手段に回収するバイパス通路を設けること
とした。また、第3及び第4の発明は、貯留手段内で駆
動用熱媒体が凝縮しないように、また、貯留手段内に液
相の駆動用熱媒体があっても蒸発するように、装置の運
転開始前に貯留手段を加熱することとした。
【0009】具体的には、第1の発明に係る熱搬送装置
は、冷熱または温熱を搬送する搬送用熱媒体が充填され
た利用側回路(B)と、搬送用熱媒体と該搬送用熱媒体よ
りも比重が大きく且つ該搬送用熱媒体に非相溶の駆動用
熱媒体とを貯留自在な第1及び第2の貯留手段(T1,T2)
と、上記第1または第2の貯留手段(T1,T2)のいずれか
一方の貯留手段の内部圧力を高圧の駆動用熱媒体によっ
て高圧にして該貯留手段内の熱媒体を上記利用側回路
(B)に押し出すとともに、他方の貯留手段の内部圧力を
低圧の駆動用熱媒体によって低圧にして該利用側回路
(B)から該他方の貯留手段に搬送用熱媒体を吸引する加
減圧手段(28,29)と、運転開始から所定時間の間、上記
一方の貯留手段から押し出された熱媒体を上記他方の貯
留手段に回収するバイパス通路(50)とを備えていること
としたものである。
【0010】第2の発明は、冷熱または温熱を搬送する
搬送用熱媒体が充填された利用側回路(B)と、該利用側
回路(B)に該搬送用熱媒体を流通させる駆動力を付与す
る搬送用回路(C)とを備えた熱搬送装置であって、上記
搬送用回路(C)は、上部にガス流出入口が形成されると
ともに下部に液流出入口が形成され、上記搬送用熱媒体
と該搬送用熱媒体よりも比重が大きく且つ該搬送用熱媒
体に非相溶の駆動用熱媒体とを貯留する第1及び第2の
貯留手段(T1,T2)と、該駆動用熱媒体を加熱して該駆動
用熱媒体を蒸発させる加熱手段(29)と、該駆動用熱媒体
を冷却して該駆動用熱媒体を凝縮させる冷却手段(28)
と、該駆動用熱媒体の蒸発による高圧圧力を該第1また
は第2貯留手段(T1,T2)のいずれか一方の貯留手段にガ
ス流出入口を通じて供給するとともに、該駆動用熱媒体
の凝縮による低圧圧力を他方の貯留手段にガス流出入口
を通じて供給する加減圧通路(21a,21b,25a,25b)と、該
第1貯留手段(T1)と第2貯留手段(T2)との間で高圧圧力
が供給される貯留手段と低圧圧力が供給される貯留手段
とが交互に入れ替わるように該加減圧通路(21a,21b,25
a,25b)を切り換える通路切換手段(SV-P1,SV-P2,SV-V1,S
V-V2)と、上記利用側回路(B)の一端側から該利用側回路
(B)の搬送用熱媒体を押し出すように、高圧圧力が供給
された貯留手段から液流出入口を通じて押し出される熱
媒体を該利用側回路(B)の一端側に供給する供給管(31)
と、該利用側回路(B)の搬送用熱媒体を回収するよう
に、低圧圧力が供給された貯留手段に液流出入口を通じ
て該利用側回路(B)の他端側から搬送用熱媒体を回収す
る回収管(32)と、運転開始から所定時間の間、上記供給
管(31)から上記回収管(32)に熱媒体をバイパスさせるバ
イパス通路(50)とを備えていることとしたものである。
【0011】上記第1または第2の発明により、装置の
運転開始直後には、一方の貯留手段から押し出された熱
媒体はバイパス通路(50)を通じて他方の貯留手段に回収
されるので、一方の貯留手段からもっぱら駆動用熱媒体
のみが押し出されたとしても、当該駆動用熱媒体は利用
側回路(B)に押し出されることなく他方の貯留手段に直
接回収される。そのため、駆動用熱媒体が利用側回路
(B)に流れ出すことが防止され、搬送用熱媒体の搬送駆
動力が低下するおそれはない。
【0012】第3の発明に係る熱搬送装置は、冷熱また
は温熱を搬送する搬送用熱媒体が充填された利用側回路
(B)と、搬送用熱媒体と該搬送用熱媒体よりも比重が大
きく且つ該搬送用熱媒体に非相溶の駆動用熱媒体とを貯
留自在な第1及び第2の貯留手段(T1,T2)と、上記第1
または第2の貯留手段(T1,T2)のいずれか一方の貯留手
段の内部圧力を高圧の駆動用熱媒体によって高圧にして
該貯留手段内の熱媒体を上記利用側回路(B)に押し出す
とともに、他方の貯留手段の内部圧力を低圧の駆動用熱
媒体によって低圧にして該利用側回路(B)から該他方の
貯留手段に搬送用熱媒体を吸引する加減圧手段(28,29)
と、運転開始前に上記貯留手段(T1,T2)内に液相の駆動
用熱媒体が滞留しないように該貯留手段(T1,T2)を加熱
する加熱手段(60)とを備えていることとしたものであ
る。
【0013】第4の発明は、冷熱または温熱を搬送する
搬送用熱媒体が充填された利用側回路(B)と、該利用側
回路(B)に該熱搬送用媒体を流通させる駆動力を付与す
る搬送用回路(C)とを備えた熱搬送装置であって、上記
搬送用回路(C)は、上部にガス流出入口が形成されると
ともに下部に液流出入口が形成され、上記搬送用熱媒体
と該搬送用熱媒体よりも比重が大きく且つ該搬送用熱媒
体に非相溶の駆動用熱媒体とを貯留する第1及び第2の
貯留手段(T1,T2)と、該駆動用熱媒体を加熱して該駆動
用熱媒体を蒸発させる加熱手段(29)と、該駆動用熱媒体
を冷却して該駆動用熱媒体を凝縮させる冷却手段(28)
と、該駆動用熱媒体の蒸発による高圧圧力を該第1また
は第2貯留手段(T1,T2)のいずれか一方の貯留手段にガ
ス流出入口を通じて供給するとともに、該駆動用熱媒体
の凝縮による低圧圧力を他方の貯留手段にガス流出入口
を通じて供給する加減圧通路(21a,21b,25a,25b)と、該
第1貯留手段(T1)と第2貯留手段(T2)との間で高圧圧力
が供給される貯留手段と低圧圧力が供給される貯留手段
とが交互に入れ替わるように該加減圧通路(21a,21b,25
a,25b)を切り換える通路切換手段(SV-P1,SV-P2,SV-V1,S
V-V2)と、上記利用側回路(B)の一端側から該利用側回路
(B)の搬送用熱媒体を押し出すように、高圧圧力が供給
された貯留手段から液流出入口を通じて押し出される熱
媒体を該利用側回路(B)の一端側に供給する供給管(31)
と、該利用側回路(B)の搬送用熱媒体を回収するよう
に、低圧圧力が供給された貯留手段に液流出入口を通じ
て該利用側回路(B)の他端側から搬送用熱媒体を回収す
る回収管(32)と、運転開始前に上記貯留手段(T1,T2)内
に液相の駆動用熱媒体が滞留しないように該貯留手段(T
1,T2)を加熱する加熱手段(60)とを備えていることとし
たものである。
【0014】上記第3または第4の発明により、装置の
運転開始前に貯留手段(T1,T2)が加熱されるので、貯留
手段(T1,T2)内における駆動用熱媒体の凝縮は防止され
る。また、駆動用熱媒体の一部が貯留手段(T1,T2)の内
部で凝縮したとしても、この液相の駆動用熱媒体は加熱
手段(60)による加熱によって蒸発する。そのため、装置
の運転開始時に貯留手段(T1,T2)に液相の駆動用熱媒体
が貯留することはなく、駆動用熱媒体が利用側回路(B)
に流れ出すことは防止される。
【0015】第5の発明は、前記第2または第4のいず
れか一の発明において、冷媒の凝縮によって前記駆動用
熱媒体を加熱する凝縮器(29)と、冷媒の蒸発によって該
駆動用熱媒体を冷却する蒸発器(28)とを有する駆動用冷
媒回路(D)を備え、該凝縮器(29)が前記加熱手段を構成
し、該蒸発器(28)が前記冷却手段を構成する一方、前記
利用側回路(B)は、搬送用熱媒体と熱源(A)とを熱交換さ
せる熱源側熱交換器(35)と、搬送用熱媒体の熱を利用す
るための利用側熱交換器(36)とを有していることとした
ものである。
【0016】上記第5の発明により、駆動用冷媒回路
(D)の冷媒の凝縮及び蒸発によって駆動用熱媒体の加熱
及び冷却が行われる。そして、利用側回路(B)におい
て、搬送用熱媒体は熱源側熱交換器(35)を介して熱源
(A)の冷熱または温熱を受熱し、利用側熱交換器(36)に
おいて当該冷熱または温熱を放熱する。
【0017】第6の発明は、前記第5の発明において、
前記熱源側熱交換器(35)は、駆動用冷媒回路(E)の冷媒
によって利用側回路(B)の搬送用熱媒体を加熱または冷
却するように該駆動用冷媒回路(E)に設けられ、該駆動
用冷媒回路(E)と該利用側回路(B)とは、上記熱源側熱交
換器(35)を介して熱交換自在に構成されていることとし
たものである。
【0018】上記第6の発明により、駆動用冷媒回路
(E)の冷媒が熱源側熱交換器(35)において蒸発または凝
縮することにより、熱搬送の対象となる冷熱または温熱
が生成される。
【0019】第7の発明は、前記第1〜第6のいずれか
一の発明において、駆動用熱媒体はフロン系冷媒からな
り、搬送用熱媒体は水であることとしたものである。
【0020】上記第7の発明により、取り扱いが容易で
あり熱搬送特性に優れた水が搬送用熱媒体として利用さ
れる一方、容易に凝縮及び蒸発するフロン系冷媒が駆動
用熱媒体として利用される。
【0021】
【発明の効果】以上のように、第1及び第2の各発明に
よれば、装置の運転開始から所定時間の間は、一方の貯
留手段から押し出された熱媒体を他方の貯留手段に回収
することができるので、駆動用熱媒体が利用側回路に流
れ出して搬送用熱媒体の搬送駆動力が低下することを防
止することができる。
【0022】第3及び第4の各発明によれば、装置の運
転開始前に貯留手段内の液相の駆動用熱媒体を排除する
ことができるので、運転開始直後に貯留手段から利用側
回路に駆動用熱媒体が流れ出すことを防止することがで
き、搬送駆動力の低下を回避することができる。
【0023】第5の発明によれば、駆動用冷媒回路の冷
媒の凝縮及び蒸発によって駆動用熱媒体の加熱及び冷却
が行われ、好適な具体的構成を得ることができる。
【0024】第6の発明によれば、熱源を駆動用冷媒回
路の一部で構成することができ、好適な具体的構成を得
ることができる。
【0025】第7の発明によれば、駆動用熱媒体はフロ
ン系冷媒からなり、搬送用熱媒体は水からなることとし
たので、搬送及び駆動の双方にとって好適な熱媒体の具
体的組み合わせが得られる。
【0026】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を、
図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、実
施形態1に係る熱搬送装置は、熱源としての熱源側回路
(A) で生成した温熱及び冷熱を、利用側熱交換器として
の室内熱交換器(36) へ搬送して空気調和を行う空気調
和装置として構成されている。本空気調和装置は、熱源
側回路(A)と利用側回路(B)と搬送用回路(C) と駆動用回
路(D) とを備えている。
【0027】搬送用回路(C) は、利用側回路(B) に搬送
力を付与するものであって、駆動用熱媒体としてフロン
冷媒(例えば、R407C、R134aなど)が充填さ
れると共に、冷却手段(28) としての冷却熱交換器(28)
と、加熱手段としての加熱熱交換器(29) と、冷媒タン
ク(RT) と、第1及び第2貯留手段としての第1タンク
(T1) 及び第2タンク(T2) とを備えている。
【0028】上記加熱熱交換器(29) の上端部にはガス
供給管(21) が接続され、このガス供給管(21) は、第1
ガス供給分岐管(21a) と第2ガス供給分岐管(21b) と第
3ガス供給分岐管(21c) とに分岐している。そして、第
1ガス供給分岐管(21a) は第1タンク(T1) の上端部に
設けられたガス流出入口に接続され、第2ガス供給分岐
管(21b) は第2タンク(T2) の上端部に設けられたガス
流出入口に接続され、第3ガス供給分岐管(21c) は冷媒
タンク(RT) の上端部に設けられたガス流出入口に接続
されている。第1ガス供給分岐管(21a) には第1加圧電
磁弁(SV-P1) が、第2ガス供給分岐管(21b) には第2加
圧電磁弁(SV-P2) が、第3ガス供給分岐管(21c) には第
3加圧電磁弁(SV-P3) が、それぞれ設けられている。ま
た、上記加熱熱交換器(29) の下端部には液供給管(22)
が接続されている。この液供給管(22) は冷媒タンク(R
T) の下端部に設けられた液流出入口に接続されると共
に、冷媒タンク(RT) からのフロン冷媒の流出のみを許
容する逆止弁(CV-1) が設けられている。
【0029】一方、上記冷却熱交換器(28) の上端部に
はガス回収管(25) が接続され、このガス回収管(25)
は、第1ガス回収分岐管(25a) と第2ガス回収分岐管(2
5b) と第3ガス回収分岐管(25c) とに分岐している。そ
して、第1ガス回収分岐管(25a) は、第1ガス供給分岐
管(21a) に接続されることにより第1タンク(T1) の上
端部のガス流出入口に接続され、第2ガス回収分岐管(2
5b) は、第2ガス供給分岐管(21b) に接続されることに
より第2タンク(T2) の上端部のガス流出入口に接続さ
れ、第3ガス回収分岐管(25c) は、第3ガス供給分岐管
(21c) に接続されることにより冷媒タンク(RT) の上端
部のガス流出入口に接続されている。第1ガス回収分岐
管(25a) には第1減圧電磁弁(SV-V1) が、第2ガス回収
分岐管(25b) には第2減圧電磁弁(SV-V2) が、第3ガス
回収分岐管(25c) には第3減圧電磁弁(SV-V3) が、それ
ぞれ設けられている。また、上記冷却熱交換器(28) の
下端部には液回収管(26) が接続されている。この液回
収管(26) は冷媒タンク(RT)の下端部の液流出入口に接
続されると共に、冷媒タンク(RT) へのフロン冷媒の流
入のみを許容する逆止弁(CV-2) が設けられている。
尚、上記冷却熱交換器(28) は、加熱熱交換器(29) より
も高い位置に設置されると同時に、冷媒タンク(RT)
は、高さ方向に関して冷却熱交換器(28) と加熱熱交換
器(29) との間の位置に設置されている。
【0030】上記利用側回路(B) は、搬送用熱媒体とし
て水が充填されると共に、熱源である熱源側回路(A) と
の間で熱交換を行う熱源側熱交換器(35) と、利用側熱
交換器としての室内熱交換器(36) と、上記搬送用回路
(C) の第1タンク(T1) 及び第2タンク(T2) とが配管
(6) によって接続されて構成されている。
【0031】上記室内熱交換器(36) は複数設けられ、
これら複数の室内熱交換器(36) の両端がそれぞれ互い
に並列に接続されている。また、該室内熱交換器(36)
一端側には配管(34) が、他端側には上記熱源側熱交換
器(35) が接続されている。
【0032】さらに利用側回路(B)には、四路切換弁(1
6)が設けられている。四路切換弁(16)の一端は、利用側
回路(B)の水をタンク(T1,T2)に回収するための回収管(3
2)に接続され、他の一端は配管(34)を介して熱源側熱交
換器(35)に接続され、他の一端はタンク(T1,T2)から押
し出された熱媒体を利用側回路(B)に供給するための供
給管(31)に接続され、他の一端は配管(34)を介して室内
熱交換器(36)に接続されている。
【0033】上記回収管(32) は、第1回収側分岐管(32
a) と第2回収側分岐管(32b) とに分岐している。そし
て、第1回収側分岐管(32a) は第1タンク(T1) の下端
部の液流出入口に接続され、第2回収側分岐管(32b) は
第2タンク(T2) の下端部の液流出入口に接続されると
共に、各分岐管(32a,32b) には、両タンク(T1,T2) への
水の流入のみを許容する逆止弁(CV-5) が設けられてい
る。また、上記供給管(31) は、第1供給側分岐管(31a)
と第2供給側分岐管(31b) とに分岐している。そし
て、第1供給側分岐管(31a) は、第1回収側分岐管(32
a) に接続されることにより第1タンク(T1) の下端部の
液流出入口に接続され、第2供給側分岐管(31b) は、第
2回収側分岐管(32b) に接続されることにより第2タン
ク(T2) の下端部の液流出入口に接続されると共に、各
分岐管(31a,31b) には、両タンク(T1,T2) からの水の流
出のみを許容する逆止弁(CV-3) が設けられている。
【0034】供給管(31)と回収管(32)との間には、バイ
パス管(52)が設けられている。このバイパス管(52)に
は、装置の運転開始と同時に開口され、その後所定時間
が経過した後に閉鎖される電磁弁(51)が設けられてい
る。そして、このバイパス管(52)及び電磁弁(51)によ
り、運転開始から所定時間の間、タンクから押し出され
た熱媒体(フロン冷媒または水)を供給管(31)から回収
管(32)にバイパスさせるバイパス通路(50)が構成されて
いる。
【0035】第1タンク(T1) 及び第2タンク(T2) の内
部には、水の液面(1) が存在しており、該液面(1) で水
が搬送用回路(C) のフロン冷媒と接し、該搬送用回路
(C) 内での圧力変動が水に伝達されるように構成されて
いる。
【0036】尚、本実施形態においては、貯留手段をタ
ンク(T1,T2) により構成したが、貯留手段は必ずしもタ
ンクに限定されるものではなく、搬送用回路(C) 内での
圧力変動を水に伝達し得るものであればよい。
【0037】また、上記駆動用回路(D) は、搬送用回路
(C) のフロン冷媒を加熱及び冷却するために、蒸気圧縮
式冷凍サイクルで構成されている。該駆動用回路(D)
は、駆動用圧縮機(41) と加熱熱交換器(29) と放熱熱交
換器(44) と駆動用電動膨張弁(43) と冷却熱交換器(28)
とが順に冷媒配管(5) で接続されて、閉回路に構成さ
れている。そして、加熱熱交換器(29) で駆動用回路(D)
の冷媒が凝縮することによって、搬送用回路(C) のフ
ロン冷媒を加熱し蒸発させると同時に、冷却熱交換器(2
8) で駆動用回路(D) の冷媒が蒸発することによって、
搬送用回路(C) のフロン冷媒を冷却し凝縮させる。
【0038】上記熱源側回路(A) は、熱源側圧縮機(11)
と熱源側四路切換弁(14) と室外熱交換器(12) と熱源
側電動膨張弁(13) と熱源側熱交換器(35) とが順に冷媒
配管(5) で接続されて、蒸気圧縮式冷凍サイクルの閉回
路に構成されている。また、上記熱源側四路切換弁(14)
により、冷媒の循環方向が可逆に構成されており、上
記熱源側熱交換器(35) において、温熱及び冷熱を生成
できるように構成されている。
【0039】−運転動作− 次に、本空気調和装置の運転動作について説明する。始
めに、装置の運転状態が安定しているときの運転(通常
運転)の動作を説明し、その後に、運転開始直後の運転
動作を説明する。
【0040】先ず、駆動用回路(D) の動作について説明
すると、駆動用電動膨張弁(43) が所定開度に調節され
る。この状態において、駆動用圧縮機(41) から吐出さ
れたガス冷媒は、加熱熱交換器(29) において搬送用回
路(C) のフロン冷媒と熱交換して一部が凝縮し、放熱熱
交換器(44) において、残りのガス冷媒が外気との熱交
換により凝縮する。放熱熱交換器(44)を流出した液冷媒
は、駆動用電動膨張弁(43) で減圧されて低圧の液冷媒
となり、冷却熱交換器(28) へ流れ、搬送用回路(C) の
フロン冷媒と熱交換して蒸発し、その後、このガス冷媒
は圧縮機(41)へ吸い込まれ、この循環を繰り返す。
【0041】ここで、放熱熱交換器(44) の役割につい
て説明すると、蒸気圧縮式冷凍サイクルでは、圧縮機に
おいて入熱があるため、冷媒の凝縮による放熱量の方が
蒸発による吸熱量よりも多くなる。しかし、本駆動用回
路(D) においては、加熱熱交換器(29) での搬送用回路
(C) の冷媒の加熱熱量と、冷却熱交換器(28) での搬送
用回路(C) の冷媒の冷却熱量は略均等である方が円滑に
運転できる。このため、駆動用回路(D) の冷媒の一部を
空気との熱交換により凝縮させることにより、上記加熱
熱量と冷却熱量とを均等化している。
【0042】次に、搬送用回路(C) 及び利用側回路(B)
による熱搬送運転動作について説明する。本装置では、
第1タンク(T1) 内の液面(1) が押し下げられると同時
に第2タンク(T2) 内の液面(1) が引き上げられる第1
状態と、第1タンク(T1) 内の液面(1) が引き上げられ
ると同時に第2タンク(T2) 内の液面(1) が押し下げら
れる第2状態とが交互に繰り返されることにより、利用
側回路(B) において水が循環する。
【0043】具体的に、第1状態において、搬送用回路
(C) では、第1加圧電磁弁(SV-P1)と第2減圧電磁弁(SV
-V2) と第3減圧電磁弁(SV-V3) とが開放され、第1減
圧電磁弁(SV-V1) と第2加圧電磁弁(SV-P2) と第3加圧
電磁弁(SV-P3) とが閉鎖される。この状態において、搬
送用回路(C) のフロン冷媒のうち上記加熱熱交換器(29)
内に貯留されているものが、駆動用回路(D) の冷媒と
の熱交換により加熱されて蒸発するため、第1タンク(T
1) 内にガス状態のフロン冷媒が供給される。このと
き、フロン冷媒は水に対して非相溶であるため、ガス状
態のフロン冷媒が水に溶解することがなく、第1タンク
(T1) 内に高圧が生ずる。そして、この高圧により、第
1タンク(T1) 内の液面(1) が押し下げられ、第1タン
ク(T1) 内の水が流出する。また、冷却熱交換器(28) に
おいて、搬送用回路(C) 内のフロン冷媒が、駆動用回路
(D) の冷媒との熱交換により冷却されて凝縮するため、
第2タンク(T2) 内のガス状態のフロン冷媒が吸引さ
れ、第2タンク(T2) 内に低圧が生じ、この低圧によ
り、第2タンク(T2) 内に利用側回路(B) の水が吸引さ
れて第2タンク(T2) 内の液面(1) が上昇する。
【0044】上記冷却熱交換器(28) で凝縮したフロン
冷媒は、液回収管(26) から冷媒タンク(RT) へ流れ、該
冷媒タンク(RT) は第3減圧電磁弁(SV-V3)を開くことで
冷却熱交換器(28) と均圧されているため、冷媒タンク
(RT) に貯留される。そして、冷却熱交換器(28) に貯留
されたフロン冷媒が蒸発して減少した場合は、第3減圧
電磁弁(SV-V3) を閉鎖すると共に第3加圧電磁弁(SV-P
3) を開放して加熱熱交換器(29)と冷媒タンク(RT) を均
圧することにより、冷媒タンク(RT) 内のフロン冷媒が
加熱熱交換器(29) へ供給される。その後、再び第3加
圧電磁弁(SV-P3)を閉鎖すると共に第3減圧電磁弁(SV-V
3) を開放した状態となり、上記状態の運転状態を繰り
返す。
【0045】一方、利用側回路(B) では、第1タンク(T
1) から流出した水は、第1供給側分岐管(31a) から供
給管(31) へ流れ、熱源側熱交換器(35) へ至る。この水
は、熱源側熱交換器(35) において熱源側回路(A) から
温熱又は冷熱を受け取った後に、室内熱交換器(36) へ
流れ、室内熱交換器(36) において温熱又は冷熱が室内
空気に伝達される。その後、水は、回収管(32) から第
2回収側分岐管(32b) を流れて、第2タンク(T2) へ流
入する。
【0046】第2状態においては、搬送用回路(C) で
は、第2加圧電磁弁(SV-P2) と第1減圧電磁弁(SV-V1)
と第3減圧電磁弁(SV-V3) とが開放され、第2減圧電磁
弁(SV-V2) と第1加圧電磁弁(SV-P1) と第3加圧電磁弁
(SV-P3) とが閉鎖される。この状態において、第1状態
の場合と同様、加熱熱交換器(29) 内に貯留されている
フロン冷媒が、駆動用回路(D) の冷媒との熱交換により
加熱されて蒸発するため、第2タンク(T2) 内にガス状
態のフロン冷媒が供給される。このため、第2タンク(T
2) 内に高圧が生じ、この高圧により、第2タンク(T2)
内の液面(1) が押し下げられ、第2タンク(T2) 内の水
が流出する。また、冷却熱交換器(28) において、搬送
用回路(C) 内のフロン冷媒が、駆動用回路(D) の冷媒と
の熱交換により冷却されて凝縮するため、第1タンク(T
1) 内のガス状態のフロン冷媒が吸引され、第2タンク
(T2) 内に低圧が生じ、この低圧により、第1タンク(T
1) 内に利用側回路(B) の水が吸引されて第1タンク(T
1) 内の液面(1) が上昇する。
【0047】上記冷却熱交換器(28) で凝縮したフロン
冷媒は、いったんは冷媒タンク(RT)に貯留された後、上
記第1状態の場合と同様の弁操作により加熱熱交換器(2
9)へ供給され、第2状態の運転が行われる。
【0048】一方、利用側回路(B) では、第2タンク(T
2) から流出した水は、第2供給側分岐管(31b) から供
給管(31) へ流れ、熱源側熱交換器(35) へ至る。この水
は、熱源側熱交換器(35) において熱源側回路(A) から
温熱又は冷熱を受け取った後に、室内熱交換器(36) へ
流れ、室内熱交換器(36) を介して温熱又は冷熱が室内
空気に供給される。その後、水は、回収管(32) から第
1回収側分岐管(32a) を流れて、第1タンク(T1) へ流
入する。
【0049】このように、上記第1状態と第2状態が交
互に繰り返されることにより、利用側回路(B) におい
て、水は、常に熱源側熱交換器(35) と室内熱交換器(3
6) との間を流れる。つまり、空気調和装置の冷房運転
時においては、水は、熱源側回路(A) で生ずる冷熱によ
り冷却され、その後、室内熱交換器(36) へ流れて室内
空気と熱交換を行い、室内空気を冷却する。一方、空気
調和装置の暖房運転時には、水は、熱源側回路(A) で生
ずる温熱により加熱され、その後、室内熱交換器(36)へ
流れて室内空気と熱交換を行い、室内空気を加熱する。
【0050】尚、上記第1状態又は第2状態において、
両タンク(T1,T2) にはガス状態のフロン冷媒が流入する
ものとしたが、必ずしもガス冷媒のみの流入しか許容さ
れない訳ではなく、少量であれば液状態のフロン冷媒が
流入して利用側回路(B) 内の水に混入したとしても、熱
搬送動作には悪影響を及ぼさない。従って、少量であれ
ば、液状態のフロン冷媒が利用側回路(B)に流入しても
よい。
【0051】次に、熱源側回路(A) の動作について説明
すると、前述したように、冷房運転時には熱源側熱交換
器(35) において冷熱を生成し、暖房運転時には熱源側
熱交換器(35) において温熱を生成する。
【0052】具体的に、冷熱を生成する際には、熱源側
四路切換弁(14) が図1の実線で示すよう切り換えら
れ、熱源側電動膨張弁(13) が所定開度に調節される。
この状態において、熱源側圧縮機(11) から吐出された
冷媒は、室外熱交換器(12) へ流れ、室外熱交換器(12)
において外気と熱交換を行って凝縮する。この液冷媒
は、熱源側電動膨張弁(13) において減圧された後、熱
源側熱交換器(35) において利用側回路(B) の水と熱交
換を行って蒸発し、利用側回路(B) の水を冷却する。こ
のガス冷媒は、その後、熱源側圧縮機(11) に吸入さ
れ、この循環を繰り返す。
【0053】一方、冷熱を生成する際には、熱源側四路
切換弁(14) が図1の破線で示すよう切り換えられ、熱
源側電動膨張弁(13) が所定開度に調節される。この状
態において、熱源側圧縮機(11) から吐出された冷媒
は、熱源側熱交換器(35) へ流れ、熱源側熱交換器(35)
において利用側回路(B) の水と熱交換を行って凝縮し、
利用側回路(B) の水を加熱する。この液冷媒は、熱源側
電動膨張弁(13) において減圧された後、室外熱交換器
(12) において外気と熱交換を行って蒸発する。このガ
ス冷媒は、その後、熱源側圧縮機(11) に吸入され、こ
の循環を繰り返す。
【0054】−運転開始直後の運転動作− 次に、装置の運転開始直後の運転動作について説明す
る。
【0055】装置の運転が停止している状態では、搬送
用回路(C)のフロン冷媒の一部がタンク(T1,T2)内で凝縮
し、タンク(T1,T2)内に水と液相のフロン冷媒とが混在
することがある。この際、フロン冷媒は水よりも比重が
大きいため、フロン冷媒は水よりも下方に位置すること
になる。そのため、タンク(T1,T2)の下端部の液流出入
口の近傍には、フロン冷媒のみが貯留されることにな
る。
【0056】このような状態で装置が起動すると、加熱
熱交換器(29)の高圧圧力によって加圧されたタンク(T1
又はT2)からは、搬送用熱媒体としての水ではなく、駆
動用熱媒体としてのフロン冷媒が押し出されることにな
る。そのため、そのままフロン冷媒が利用側回路(B)に
流出すると、搬送用回路(C)においてフロン冷媒が不足
することになり、利用側回路(B)に水を循環させるため
の駆動力を十分に発生させることが困難となる。
【0057】そこで、本実施形態では、搬送用回路(C)
においてフロン冷媒が不足しないように、運転の開始と
同時に、バイパス通路(50)の電磁弁(51)は開口される。
これにより、加圧されたタンク(T1又はT2)から流出した
フロン冷媒は、バイパス通路(50)のバイパス管(52)を通
り、減圧されたタンク(T2又はT1)に流入する。より詳し
くは、加圧されたタンク(T1又はT2)内部の液相のフロン
冷媒は、供給管(31)、バイパス管(52)及び回収管(32)を
経て、減圧されたタンク(T2又はT1)に直接回収される。
従って、フロン冷媒の利用側回路(B)への流出は防止さ
れ、搬送用回路(C)には十分な量のフロン冷媒が確保さ
れる。
【0058】その後、加圧されたタンク(T1又はT2)内の
液相のフロン冷媒がすべて流出したと想定される所定時
間が経過すると、バイパス通路(50)の電磁弁(51)は閉鎖
される。そして、その後は前述した通常の運転が行われ
る。
【0059】なお、減圧されたタンク(T2又はT1)にフロ
ン冷媒とともに水が回収されたとしても、特に問題はな
い。そのため、上記所定時間は長めに設定してもよい。
また、上記所定時間を厳密に管理する必要がなく、所定
時間は大まかに設定されていてもよい。
【0060】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、装置の起動から所定時間の間
は、バイパス通路(50)を通じて、加圧されたタンク(T1
又はT2)から減圧されたタンク(T2又はT1)にフロン冷媒
を戻すこととしたので、搬送用回路(C)から利用側回路
(B)へのフロン冷媒の流出を確実に防止することができ
る。従って、搬送用回路(C)の搬送駆動力は低下するこ
とがない。そのため、常に良好な空気調和を実行するこ
とができる。
【0061】−実施形態1の変形例1− 上記実施形態1の変形例について説明すると、熱源側熱
交換器(35) において、利用側回路(B) の水を冷却して
氷を生成させるようにしてもよい。つまり、冷房運転時
において、熱源側熱交換器(35) はスラリー状の氷を生
成し、このスラリー状の氷が水の流れに伴って室内熱交
換器(36) へ流れることにより、熱源側熱交換器(35) に
おいて生成した冷熱を室内熱交換器(36) へ搬送し、室
内空気を冷却するようにしてもよい。
【0062】この変形例によると、冷熱の搬送には、水
の顕熱だけでなく潜熱も利用することができるため、一
定流量の水により搬送できる冷熱量が増大する。従っ
て、同一冷房能力を得るために必要な水の循環量を減少
させることができるため、水の循環に要する動力、つま
り、駆動用圧縮機(41) への入力を削減することができ
る。
【0063】−実施形態1の変形例2− また、利用側回路(B) の水に、蓄熱材を被覆材で被覆し
て形成したマイクロカプセルを混入してもよい。該マイ
クロカプセルは粉末状であるためスラリー状となり、水
の流れに伴って利用側回路(B) 内を循環する。そして、
熱源側熱交換器(35) において生成した温熱又は冷熱
は、水だけでなくマイクロカプセルの蓄熱材にも蓄えら
れ、マイクロカプセルを含む水が室内熱交換器(36) へ
流れることにより、熱源側熱交換器(35) において生成
した温熱又は冷熱を室内熱交換器(36) へ搬送し、室内
空気を加熱又は冷却する。
【0064】この変形例によると、マイクロカプセルの
蓄熱材は冷熱だけでなく温熱も蓄えることができ、冷房
運転時だけでなく暖房運転時においても、第1の変形例
と同様の駆動用動力の削減という効果が得られる。
【0065】
【発明の実施の形態2】本実施形態2は、図2に示すよ
うに、駆動用回路(E)に熱源側熱交換器(35)を設け、駆
動用回路(E)に熱源を兼用させるようにしたものであ
る。以下の説明では、実施形態1と同様の部分には同様
の符号を付し、その説明は省略する。
【0066】実施形態2の駆動用回路(E)は、駆動用圧
縮機(41)と、室外熱交換器(12)と、ブリッジ回路(46)
と、熱源側熱交換器(35)と、加熱熱交換器(29)と、冷却
熱交換器(28)とを備えている。また、駆動用回路(E)
は、冷媒の流通方向を可逆に切り換える四路切換弁(45)
を備えている。四路切換弁(45)の一端は駆動用圧縮機(4
1)の吐出側に接続され、他の一端は室外熱交換器(12)に
接続され、他の一端は駆動用圧縮機(41)の吸入側に接続
され、他の一端は熱源側熱交換器(35)に接続されてい
る。
【0067】ブリッジ回路(46)は、第1逆止弁(CV-6)、
第2逆止弁(CV-7)、第3逆止弁(CV-8)及び第4逆止弁(C
V-9)を備えており、第1逆止弁(CV-6)と第2逆止弁(CV-
7)との間から第3逆止弁(CV-8)と第4逆止弁(CV-9)との
間に至る冷媒通路には、電動膨張弁(13)が設けられてい
る。第1逆止弁(CV-6)は室外熱交換器(12)から電動膨張
弁(13)への冷媒流れのみを許容するように配設され、第
2逆止弁(CV-7)は熱源側熱交換器(35)から電動膨張弁(1
3)への冷媒流れのみを許容するように配設され、第3逆
止弁(CV-8)は電動膨張弁(13)から熱源側熱交換器(35)へ
の冷媒流れのみを許容するように配設され、第4逆止弁
(CV-9)は電動膨張弁(13)から室外熱交換器(12)への冷媒
流れのみを許容するように配設されている。
【0068】加熱熱交換器(29)の上流側配管は、駆動用
圧縮機(41)の吐出側配管に接続されている。一方、加熱
熱交換器(29)の下流側配管は、ブリッジ回路(46)の第1
逆止弁(CV-6)と第2逆止弁(CV-7)との間に接続されてい
る。冷却熱交換器(28)の上流側配管には電動膨張弁(43)
が設けられており、電動膨張弁(43)の上流側は加熱熱交
換器(29)とブリッジ回路(46)との間に接続されている。
冷却熱交換器(28)の下流側配管は、駆動用圧縮機(41)の
吸入側配管に接続されている。
【0069】−運転動作− 次に、本実施形態に係る空気調和装置の運転動作につい
て説明する。なお、搬送用回路(C)の運転動作は実施形
態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0070】冷房運転時には、駆動用回路(E)にあって
は、四路切換弁(45)は図示の実線側に設定される。圧縮
機(41)から吐出された冷媒は分流し、その一部は四路切
換弁(45)を通過した後、室外熱交換器(12)で凝縮し、電
動膨張弁(13)によって減圧される。一方、圧縮機(41)か
ら吐出された他の冷媒は、加熱熱交換器(29)で凝縮した
後、分流する。分流後の一部の冷媒は室外熱交換器(12)
からの冷媒と合流し、電動膨張弁(13)において減圧され
る。そして、電動膨張弁(13)で減圧された冷媒は、熱源
側熱交換器(35)において蒸発し、利用側回路(B)の水を
冷却する。熱源側熱交換器(35)で蒸発した冷媒は、四路
切換弁(45)を通過した後、圧縮機(41)に吸入される。ま
た、加熱熱交換器(29)で凝縮した冷媒の他の部分は、電
動膨張弁(43)で減圧され、冷却熱交換器(28)で蒸発す
る。そして、冷却熱交換器(28)を流出した冷媒は、圧縮
機(41)に吸入される。
【0071】駆動用回路(E)における上記の冷媒循環に
より、搬送用回路(C)では、加熱熱交換器(29)において
高圧圧力が生成され、冷却熱交換器(28)において低圧圧
力が生成される。これにより、搬送用回路(C)において
搬送駆動力が発生する。一方、利用側回路(B)では、熱
源側熱交換器(35)を介して受熱した冷熱が室内熱交換器
(36,36)に搬送され、この冷熱は室内熱交換器(36,36)を
介して室内空気に供給される。
【0072】これに対し、暖房運転時には、駆動用回路
(E)の四路切換弁(45)は、図示の破線側に設定される。
圧縮機(41)から吐出された冷媒は分流し、その一部は四
路切換弁(45)を通過した後、熱源側熱交換器(35)で凝縮
し、電動膨張弁(13)によって減圧される。一方、圧縮機
(41)から吐出された他の冷媒は、冷房運転と同様、加熱
熱交換器(29)で凝縮し、その一部は熱源側熱交換器(35)
からの冷媒と合流して電動膨張弁(13)で減圧され、他の
一部は電動膨張弁(43)で減圧されてから冷却熱交換器(2
8)において蒸発する。電動膨張弁(13)で減圧された冷媒
は、室外熱交換器(12)において蒸発し、四路切換弁(45)
を通過して冷却熱交換器(28)からの冷媒と合流した後、
圧縮機(41)に吸入される。
【0073】駆動用回路(E)における上記の冷媒循環に
より、搬送用回路(C)では、加熱熱交換器(29)において
高圧圧力が生成され、冷却熱交換器(28)において低圧圧
力が生成される。これにより、搬送用回路(C)において
搬送駆動力が発生する。一方、利用側回路(B)では、熱
源側熱交換器(35)を介して受熱した温熱が室内熱交換器
(36,36)に搬送され、この温熱は室内熱交換器(36,36)を
介して室内空気に供給される。
【0074】なお、本実施形態においても、装置の起動
直後には、バイパス通路(50)の電磁弁(51)が開口され、
加圧されたタンク(T1又はT2)から減圧されたタンク(T2
又はT1)に向かってフロン冷媒が回収される。
【0075】−実施形態2の効果− 従って、実施形態2では、実施形態1の効果に加えて、
駆動用回路(E)が熱源を兼ねるので、熱源としての冷媒
回路を省略することができる。そのため、装置の構成を
簡単化することができる。また、装置を安価に構成する
ことができる。
【0076】
【発明の実施の形態3】実施形態3に係る熱搬送装置
は、実施形態1または2において、バイパス通路(50)の
代わりに、タンク(T1,T2)を加熱する加熱手段を設けた
ものである。
【0077】具体的には、本実施形態では、実施形態1
または2においてバイパス通路(50)が削除され、その代
わりに、図3に示すようにタンク(T1,T2)の下部にヒー
タ(60)が巻き付けられている。そして、本実施形態で
は、装置の運転開始に先立ち、ヒータ(60)によってタン
ク(T1,T2)が加熱される。その結果、タンク(T1,T2)内に
おけるフロン冷媒の凝縮は抑制される。あるいは、タン
ク(T1,T2)内で凝縮した冷媒は蒸発する。そのため、装
置の起動時に、タンク(T1,T2)内に液相の冷媒が滞留す
ることがないので、フロン冷媒が利用側回路(B)に流出
することはない。従って、本実施形態においても、実施
形態1または2と同様の効果を得ることができる。
【0078】なお、上記実施形態のように、ヒータ(60)
の通電は装置の起動に先立って所定時間行うようにして
もよいが、装置が停止している間、常時通電するように
してもよいことは勿論である。
【0079】
【発明の他の実施形態】上記各実施形態1〜3では、本
発明の熱搬送装置を空気調和装置に適用した場合につい
て説明したが、本発明は、空気調和装置に限らず、その
他の冷凍装置に対しても適用可能である。
【0080】また、熱源としては、圧縮機を備えた蒸気
圧縮式の冷凍回路を使用したが、これに限らず、熱源側
熱交換器(35) に温熱または冷熱を与えるものであれば
よく、例えばボイラや吸収式冷凍機も適用可能である。
【0081】また、搬送用回路(C) の冷媒を加熱及び冷
却するために、圧縮機を備えた蒸気圧縮式の冷凍回路を
用いたが、加熱及び冷却を行えるものであればよく、例
えば吸収式冷凍機も適用可能である。
【0082】実施形態1または2におけるバイパス通路
(50)の電磁弁(51)を、運転開始からの時間に基づいて制
御するのではなく、タンク(T1,T2)からのフロン冷媒ま
たは水の流出を検出し、この検出結果に基づいて制御す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の配管系統図で
ある。
【図2】実施形態2に係る空気調和装置の配管系統図で
ある。
【図3】実施形態3に係る空気調和装置のタンク近傍の
配管図である。
【符号の説明】
(A) 熱源側回路(熱源) (B) 利用側回路 (C) 搬送用回路 (D) 駆動側回路 (E) 駆動側回路 (T1) 第1タンク(第1貯留手段) (T2) 第2タンク(第2貯留手段) (28) 冷却熱交換器(冷却手段) (29) 加熱熱交換器(加熱手段) (31) 供給管 (32) 回収管 (35) 熱源側熱交換器 (36) 室内熱交換器(利用側熱交換器) (50) バイパス通路 (60) ヒータ(加熱手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷熱または温熱を搬送する搬送用熱媒体
    が充填された利用側回路(B)と、 搬送用熱媒体と該搬送用熱媒体よりも比重が大きく且つ
    該搬送用熱媒体に非相溶の駆動用熱媒体とを貯留自在な
    第1及び第2の貯留手段(T1,T2)と、 上記第1または第2の貯留手段(T1,T2)のいずれか一方
    の貯留手段の内部圧力を高圧の駆動用熱媒体によって高
    圧にして該貯留手段内の熱媒体を上記利用側回路(B)に
    押し出すとともに、他方の貯留手段の内部圧力を低圧の
    駆動用熱媒体によって低圧にして該利用側回路(B)から
    該他方の貯留手段に搬送用熱媒体を吸引する加減圧手段
    (28,29)と、 運転開始から所定時間の間、上記一方の貯留手段から押
    し出された熱媒体を上記他方の貯留手段に回収するバイ
    パス通路(50)とを備えている熱搬送装置。
  2. 【請求項2】 冷熱または温熱を搬送する搬送用熱媒体
    が充填された利用側回路(B)と、該利用側回路(B)に該搬
    送用熱媒体を流通させる駆動力を付与する搬送用回路
    (C)とを備えた熱搬送装置であって、 上記搬送用回路(C)は、 上部にガス流出入口が形成されるとともに下部に液流出
    入口が形成され、上記搬送用熱媒体と該搬送用熱媒体よ
    りも比重が大きく且つ該搬送用熱媒体に非相溶の駆動用
    熱媒体とを貯留する第1及び第2の貯留手段(T1,T2)
    と、 該駆動用熱媒体を加熱して該駆動用熱媒体を蒸発させる
    加熱手段(29)と、 該駆動用熱媒体を冷却して該駆動用熱媒体を凝縮させる
    冷却手段(28)と、 該駆動用熱媒体の蒸発による高圧圧力を該第1または第
    2貯留手段(T1,T2)のいずれか一方の貯留手段にガス流
    出入口を通じて供給するとともに、該駆動用熱媒体の凝
    縮による低圧圧力を他方の貯留手段にガス流出入口を通
    じて供給する加減圧通路(21a,21b,25a,25b)と、 該第1貯留手段(T1)と第2貯留手段(T2)との間で高圧圧
    力が供給される貯留手段と低圧圧力が供給される貯留手
    段とが交互に入れ替わるように該加減圧通路(21a,21b,2
    5a,25b)を切り換える通路切換手段(SV-P1,SV-P2,SV-V1,
    SV-V2)と、 上記利用側回路(B)の一端側から該利用側回路(B)の搬送
    用熱媒体を押し出すように、高圧圧力が供給された貯留
    手段から液流出入口を通じて押し出される熱媒体を該利
    用側回路(B)の一端側に供給する供給管(31)と、 該利用側回路(B)の搬送用熱媒体を回収するように、低
    圧圧力が供給された貯留手段に液流出入口を通じて該利
    用側回路(B)の他端側から搬送用熱媒体を回収する回収
    管(32)と、 運転開始から所定時間の間、上記供給管(31)から上記回
    収管(32)に熱媒体をバイパスさせるバイパス通路(50)と
    を備えている熱搬送装置。
  3. 【請求項3】 冷熱または温熱を搬送する搬送用熱媒体
    が充填された利用側回路(B)と、 搬送用熱媒体と該搬送用熱媒体よりも比重が大きく且つ
    該搬送用熱媒体に非相溶の駆動用熱媒体とを貯留自在な
    第1及び第2の貯留手段(T1,T2)と、 上記第1または第2の貯留手段(T1,T2)のいずれか一方
    の貯留手段の内部圧力を高圧の駆動用熱媒体によって高
    圧にして該貯留手段内の熱媒体を上記利用側回路(B)に
    押し出すとともに、他方の貯留手段の内部圧力を低圧の
    駆動用熱媒体によって低圧にして該利用側回路(B)から
    該他方の貯留手段に搬送用熱媒体を吸引する加減圧手段
    (28,29)と、 運転開始前に上記貯留手段(T1,T2)内に液相の駆動用熱
    媒体が滞留しないように該貯留手段(T1,T2)を加熱する
    加熱手段(60)とを備えている熱搬送装置。
  4. 【請求項4】 冷熱または温熱を搬送する搬送用熱媒体
    が充填された利用側回路(B)と、該利用側回路(B)に該熱
    搬送用媒体を流通させる駆動力を付与する搬送用回路
    (C)とを備えた熱搬送装置であって、 上記搬送用回路(C)は、 上部にガス流出入口が形成されるとともに下部に液流出
    入口が形成され、上記搬送用熱媒体と該搬送用熱媒体よ
    りも比重が大きく且つ該搬送用熱媒体に非相溶の駆動用
    熱媒体とを貯留する第1及び第2の貯留手段(T1,T2)
    と、 該駆動用熱媒体を加熱して該駆動用熱媒体を蒸発させる
    加熱手段(29)と、 該駆動用熱媒体を冷却して該駆動用熱媒体を凝縮させる
    冷却手段(28)と、 該駆動用熱媒体の蒸発による高圧圧力を該第1または第
    2貯留手段(T1,T2)のいずれか一方の貯留手段にガス流
    出入口を通じて供給するとともに、該駆動用熱媒体の凝
    縮による低圧圧力を他方の貯留手段にガス流出入口を通
    じて供給する加減圧通路(21a,21b,25a,25b)と、 該第1貯留手段(T1)と第2貯留手段(T2)との間で高圧圧
    力が供給される貯留手段と低圧圧力が供給される貯留手
    段とが交互に入れ替わるように該加減圧通路(21a,21b,2
    5a,25b)を切り換える通路切換手段(SV-P1,SV-P2,SV-V1,
    SV-V2)と、 上記利用側回路(B)の一端側から該利用側回路(B)の搬送
    用熱媒体を押し出すように、高圧圧力が供給された貯留
    手段から液流出入口を通じて押し出される熱媒体を該利
    用側回路(B)の一端側に供給する供給管(31)と、 該利用側回路(B)の搬送用熱媒体を回収するように、低
    圧圧力が供給された貯留手段に液流出入口を通じて該利
    用側回路(B)の他端側から搬送用熱媒体を回収する回収
    管(32)と、 運転開始前に上記貯留手段(T1,T2)内に液相の駆動用熱
    媒体が滞留しないように該貯留手段(T1,T2)を加熱する
    加熱手段(60)とを備えている熱搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または4のいずれか一つに記載
    の熱搬送装置であって、 冷媒の凝縮によって前記駆動用熱媒体を加熱する凝縮器
    (29)と、冷媒の蒸発によって該駆動用熱媒体を冷却する
    蒸発器(28)とを有する駆動用冷媒回路(D)を備え、該凝
    縮器(29)が前記加熱手段を構成し、該蒸発器(28)が前記
    冷却手段を構成する一方、 前記利用側回路(B)は、搬送用熱媒体と熱源(A)とを熱交
    換させる熱源側熱交換器(35)と、搬送用熱媒体の熱を利
    用するための利用側熱交換器(36)とを有している熱搬送
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の熱搬送装置であって、 前記熱源側熱交換器(35)は、駆動用冷媒回路(E)の冷媒
    によって利用側回路(B)の搬送用熱媒体を加熱または冷
    却するように該駆動用冷媒回路(E)に設けられ、 該駆動用冷媒回路(E)と該利用側回路(B)とは、上記熱源
    側熱交換器(35)を介して熱交換自在に構成されている熱
    搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一つに記載の熱
    搬送装置であって、 駆動用熱媒体はフロン系冷媒からなり、搬送用熱媒体は
    水である熱搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003227409A (ja) * 2002-02-06 2003-08-15 Daikin Ind Ltd コージェネレーションシステム

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