JP3952769B2 - ヒートポンプ式チラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯機能を付加したヒートポンプ式チラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅空調において、省エネルギー・快適性の観点から、全館空調や健康的で暖房効率の高い床暖房などの輻射冷暖房が注目されており、複数の室内機及び輻射冷暖房に用いるブライン(不凍液等の熱交換媒体)の熱源機としてのチラーが必要とされている。また、クリーンで高効率な温水器であるヒートポンプ式給湯機も注目されている。そこで、省スペースのため、ブラインの熱源機と給湯機を1台で担う室外機が要望されている。
【0003】
これら、空調や輻射冷暖房と給湯とを1台の室外機で賄うためには、室内機や輻射冷暖房に用いるブラインと、給湯用の市水(水道水)との両方を冷媒と熱交換させることが必要である。すなわち、冷媒1系統に対して、流体が2系統(ブライン、市水)であり、運転モードとしてもブラインのみの加熱又は冷却運転、あるいは市水のみの加熱運転、あるいはブラインの加熱又は冷却と市水の加熱の同時運転といったモードが必要となる。
【0004】
このような機能を満たす従来技術として、特開平5−126434号公報や特開平5−223402号公報に開示された技術が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平5−126434号公報の構成においては市水のみの加熱運転時に、特開平5−223402号公報の構成においては市水のみの加熱運転時あるいはブラインのみの加熱又は冷却運転時に、必要としていない方の流体の熱交換器にも冷媒が通過することにより熱損失が生じて効率が悪くなり、加熱や冷却の能力が低下する問題がある。特に、ブライン用熱交換器では冷媒とブラインとの熱交換であるため、空気との熱交換の場合と比べて熱伝導が良い分だけ熱損失も大きくなる。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、ブライン・市水のいずれ側の単独運転や同時運転においても、能力・効率を低下させることなく作動するヒートポンプ式チラーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では以下の技術的手段を採用する。
【0008】
請求項1記載の発明では、圧縮機(1)と第1四方弁(3a)との間に介装され、給湯用熱交換器(2)へ冷媒を流通させるかバイパスさせるかを切り替える第1切替手段(3b、3d)と、
第1四方弁(3a)と膨張弁(5)との間に介装され、ブライン用熱交換器(4)へ冷媒を流通させるかバイパスさせるかを切り替える第2切替手段(3c、3e)と、
第2切替手段(3c、3e)とブライン用熱交換器(4)との間に介装され、ブライン用熱交換器(4)へ供給する冷媒の流れ方向を常にブラインと対向流となるように切り替える第2四方弁(3f)とを設け、
制御手段(9)は、選択された運転モードに応じて第1、第2四方弁(3a、3f)及び第1、第2切替手段(3b〜3e)を制御し、給湯用熱交換器(2)及びブライン用熱交換器(4)への冷媒の流通を制御することを特徴とする。
【0009】
これにより、作動に必要ない熱交換器はバイパスさせて冷媒を循環させるため、そこでの熱損失が無くせ、ブライン・市水のいずれ側の単独運転や同時運転においても、能力・効率を低下させることなく作動する。
また、ブライン用熱交換器(4)へ供給する冷媒の流れ方向を常にブラインと対向流となるように切り替える第2四方弁(3f)を設けることにより、冷却運転・加熱運転とも常に冷媒とブラインとを対向流とすることができ、冷却・加熱とも常に効率の良い熱交換とすることができる。
【0010】
請求項2記載の発明では、給湯用熱交換器(2)を、ブライン用熱交換器(4)及び室外熱交換器(6)より冷媒流れの上流側に配置したことを特徴とする。これにより、ブライン・市水の同時運転でも、給湯用熱交換器内の気相冷媒の割合を高く保つことができ、冷媒の平均温度が高くなることより給湯温度を高くすることができる。
【0014】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を、図面に基づき説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態におけるヒートポンプ式チラーの模式図である。1は冷媒を吸入し圧縮して吐出する圧縮機であり、圧縮機1の吐出側には圧縮された高温冷媒で給湯用の市水(水道水)を加熱する給湯用熱交換器2が接続されている。11は加熱前の市水と加熱後の給湯水を蓄える貯湯タンクであり、ここからポンプ12で流量を調整しながら給湯用熱交換器2へ冷水を送り込み、ここを通過する過程で高温冷媒から吸熱して温水となり、貯湯タンク11へと戻る。
【0017】
給湯用熱交換器2の冷媒下流には、そこからの冷媒の流路を切り替える四方弁3aがあり、この四方弁3aには、冷媒と冷暖房用のブライン(不凍液等の熱交換媒体)とを熱交換するブライン用熱交換器4と、圧縮機1で圧縮された高圧冷媒を減圧する膨張弁5と、冷媒と送風機6aで供給される外気とを熱交換する室外熱交換器6とが環状に連結されており、冷房か暖房かの選択に応じて先の四方弁3aにて冷媒の流通方向が切り替えられる。
【0018】
13は、ブライン用熱交換器4で加熱又は冷却されたブラインと、送風機13aにて供給される空気とを熱交換して、室内を冷暖房する空調用熱交換機であり、ブラインはポンプ14で流量を調整しながらブライン用熱交換器4と空調用熱交換機13との間を循環させる。
【0019】
四方弁3aまで戻ってきた冷媒は、次にアキュームレータ7へと流通し、ここでヒートポンプサイクル中の余剰冷媒が蓄えられると共に、冷媒を気液分離してガス冷媒だけが先の圧縮機1へと吸引され、以上の循環を繰り返す。
【0020】
また、四方弁3bは第1切替手段をなし、圧縮機1と四方弁3aとの間に介装され、給湯用熱交換器2へ冷媒を流通させるかバイパスさせるかを切り替えている。四方弁3cは第2切替手段をなし、四方弁3aと膨張弁5との間に介装され、ブライン用熱交換器4へ冷媒を流通させるかバイパスさせるかを切り替えている。
【0021】
そして、これらからなるヒートポンプサイクルの作動を制御する制御手段としての制御装置9は、使用者等により図示しない当装置のコントローラで選択された運転モードや設定された条件と、図示しない各センサー等からの情報に基づいて、上述した各機器の運転状態を決定し、各四方弁3a〜3cその他を制御するための制御信号を出力するものである。
【0022】
次に、本発明での特徴構成について説明する。
【0023】
給湯用熱交換器2とブライン用熱交換器4のそれぞれの冷媒供給経路に、それぞれの熱交換器に冷媒を流通させるかバイパスさせるかを切り替える第1、第2切替手段として四方弁3b、3cを設けている。図1に示す構成では、給湯用熱交換器2の冷媒上流に四方弁3bを、ブライン用熱交換器4の冷媒上流には四方弁3cを設けている。
【0024】
次に、上記構成での作動を説明する。図2は図1に示す構成において、各運転モード時の各切替弁3a〜3cの状態を表わした表である。以下、各運転モードでの作動を説明する。
【0025】
<加熱・給湯同時運転>
この運転モードは、給湯用熱交換器2及びブライン用熱交換器4共に冷媒を流通させ、暖房及び給湯を可能にするモードである。
【0026】
圧縮機1から吐出された冷媒は四方弁3b(A−B)を通り、給湯用熱交換器2を流通して市水と熱交換して市水を加熱する。その後、四方弁3b(C−D)→四方弁3a(A−B)→四方弁3c(A−B)と通り、ブライン用熱交換器4を流通してブラインと熱交換してブラインを加熱する。
【0027】
その後、四方弁3c(C−D)を通り、膨張弁5にて減圧された冷媒は室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して吸熱し、液相冷媒を蒸発させる。その後、四方弁3a(D−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0028】
<冷却・給湯同時運転>
この運転モードは、給湯用熱交換器2及びブライン用熱交換器4共に冷媒を流通させ、冷房及び給湯を可能にするモードである。
【0029】
圧縮機1から吐出された冷媒は四方弁3b(A−B)を通り、給湯用熱交換器2を流通して市水と熱交換して市水を加熱する。その後、四方弁3b(C−D)→四方弁3a(A−D)と通り、室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して放熱し、気相冷媒を凝縮させる。
【0030】
その後、膨張弁5にて減圧された冷媒は四方弁3c(D−C)を通り、ブライン用熱交換器4を流通してブラインと熱交換してブラインを冷却する。その後、四方弁3c(B−A)→四方弁3a(B−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0031】
<加熱単独運転>
この運転モードは、給湯用熱交換器2をバイパスしてブライン用熱交換器4のみに冷媒を流通させ、暖房を可能にするモードである。
【0032】
圧縮機1から吐出された冷媒は四方弁3b(A−D)を通り、給湯用熱交換器2はバイパスする。そして四方弁3a(A−B)→四方弁3c(A−B)と通り、ブライン用熱交換器4を流通してブラインと熱交換してブラインを加熱する。
【0033】
その後、四方弁3c(C−D)を通り、膨張弁5にて減圧された冷媒は室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して吸熱し、液相冷媒を蒸発させる。その後、四方弁3a(D−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0034】
<冷却単独運転>
この運転モードは、給湯用熱交換器2をバイパスしてブライン用熱交換器4のみに冷媒を流通させ、冷房を可能にするモードである。
【0035】
圧縮機1から吐出された冷媒は四方弁3b(A−D)を通り、給湯用熱交換器2はバイパスする。そして四方弁3a(A−D)を通り、室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して放熱し、気相冷媒を凝縮させる。
【0036】
その後、膨張弁5にて減圧された冷媒は四方弁3c(D−C)を通り、ブライン用熱交換器4を流通してブラインと熱交換してブラインを冷却する。その後、四方弁3c(B−A)→四方弁3a(B−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0037】
<給湯単独運転>
この運転モードは、ブライン用熱交換器4をバイパスして給湯用熱交換器2のみに冷媒を流通させ、給湯を可能にするモードである。
【0038】
圧縮機1から吐出された冷媒は四方弁3b(A−B)を通り、給湯用熱交換器2を流通して市水と熱交換して市水を加熱する。その後、四方弁3b(C−D)→四方弁3a(A−B)→四方弁3c(A−D)と通り、ブライン用熱交換器4はバイパスする。
【0039】
そして膨張弁5にて減圧された冷媒は室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して吸熱し、液相冷媒を蒸発させる。その後、四方弁3a(D−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0040】
尚、各運転モードにおいて、市水・ブラインの温度は図示しない温度センサにより検知し、設定温度の出力が得られるよう制御装置9でポンプ12、14の流量や圧縮機1の運転速度等を調整して制御する。
【0041】
このように、制御装置9は選択された運転モードに応じ、第1、第2切替手段3b、3cを制御して、必要とする給湯用熱交換器2とブライン用熱交換器4に対してのみ冷媒を流通させ、作動に必要ない場合はバイパスさせて循環させるため、そこでの熱損失が無くせ、ブライン・市水のいずれ側の単独運転や同時運転においても、能力・効率を低下させることなく作動可能とする。
【0042】
また、給湯用熱交換器2を、ブライン用熱交換器4や室外熱交換器6より冷媒流れの上流側に配置したことにより、ブライン・市水の同時運転でも、給湯用熱交換器2内の気相冷媒の割合を高く保つことができ、冷媒の平均温度が高くなることより給湯温度を高くすることができる。
【0043】
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態におけるヒートポンプ式チラーの模式図である。第1実施形態と異なるのは、本発明での特徴構成である第1、第2切替手段として、第1実施形態では四方弁を設けていたのに対して、本実施形態では三方弁とバイパス通路を組み合わせて設け、給湯用熱交換器2とブライン用熱交換器4のそれぞれの冷媒供給経路で、それぞれの熱交換器に冷媒を流通させるかバイパスさせるかを切り替えている。
【0044】
図3に示す構成では、給湯用熱交換器2の冷媒上流側に三方弁3dとバイパス通路15を、ブライン用熱交換器4の冷媒上流側には三方弁3eとバイパス通路16を設けている。
【0045】
次に、上記構成での作動を説明する。図4は図1に示す構成において、各運転モード時の各切替弁3a、3d、3eの状態を表わした表である。
【0046】
<加熱・給湯同時運転>
圧縮機1から吐出された冷媒は三方弁3d(A−B)を通り、給湯用熱交換器2を流通して市水と熱交換して市水を加熱する。その後、四方弁3a(A−B)→三方弁3e(A−B)と通り、ブライン用熱交換器4を流通してブラインと熱交換してブラインを加熱する。
【0047】
その後、膨張弁5にて減圧された冷媒は室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して吸熱し、液相冷媒を蒸発させる。その後、四方弁3a(D−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0048】
<冷却・給湯同時運転>
圧縮機1から吐出された冷媒は三方弁3d(A−B)を通り、給湯用熱交換器2を流通して市水と熱交換して市水を加熱する。その後、四方弁3a(A−D)を通り、室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して放熱し、気相冷媒を凝縮させる。
【0049】
その後、膨張弁5にて減圧された冷媒はブライン用熱交換器4を流通してブラインと熱交換してブラインを冷却する。その後、三方弁3e(B−A)→四方弁3a(B−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0050】
<加熱単独運転>
圧縮機1から吐出された冷媒は三方弁3d(A−C)からバイパス通路15を通り、給湯用熱交換器2はバイパスする。そして四方弁3a(A−B)→三方弁3e(A−B)と通り、ブライン用熱交換器4を流通してブラインと熱交換してブラインを加熱する。
【0051】
その後、膨張弁5にて減圧された冷媒は室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して吸熱し、液相冷媒を蒸発させる。その後、四方弁3a(D−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0052】
<冷却単独運転>
圧縮機1から吐出された冷媒は三方弁3d(A−C)からバイパス通路15を通り、給湯用熱交換器2はバイパスする。そして四方弁3a(A−D)を通り、室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して放熱し、気相冷媒を凝縮させる。
【0053】
その後、膨張弁5にて減圧された冷媒はブライン用熱交換器4を流通してブラインと熱交換してブラインを冷却する。その後、三方弁3e(B−A)→四方弁3a(B−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0054】
<給湯単独運転>
圧縮機1から吐出された冷媒は三方弁3d(A−B)を通り、給湯用熱交換器2を流通して市水と熱交換して市水を加熱する。その後、四方弁3a(A−B)→三方弁3e(A−C)からバイパス通路16を通り、ブライン用熱交換器4はバイパスする。
【0055】
そして膨張弁5にて減圧された冷媒は室外熱交換器6を流通して外気と熱交換して吸熱し、液相冷媒を蒸発させる。その後、四方弁3a(D−C)を通り、アキュームレータ7を流通して液相冷媒と気相冷媒が分離され、気相冷媒のみ吸入されて圧縮機1へと戻る。
【0056】
このように、本実施形態の構成としても、制御装置9は選択された運転モードに応じ、第1、第2切替手段3d、3eを制御して、必要とする給湯用熱交換器2とブライン用熱交換器4に対してのみ冷媒を流通させ、作動に必要ない場合はバイパスさせて循環させるため、そこでの熱損失が無くせ、ブライン・市水のいずれ側の単独運転や同時運転においても、能力・効率を低下させることなく作動可能とする。
【0057】
また、給湯用熱交換器2を、ブライン用熱交換器4や室外熱交換器6より冷媒流れの上流側に配置したことにより、ブライン・市水の同時運転でも、給湯用熱交換器2内の気相冷媒の割合を高く保つことができ、冷媒の平均温度が高くなることより給湯温度を高くすることができる。
【0058】
(第3実施形態)
図5は本発明の第3実施形態におけるヒートポンプ式チラーの模式図である。構成は、第1実施形態に対し、第2切替手段である四方弁3cとブライン用熱交換器4との間に、ブライン用熱交換器4へ供給する冷媒の流れ方向を切り替える四方弁3fを設けた点のみ異なり、選択された運転モードに応じて他の切替弁と同様に制御装置9で四方弁3fの制御を行うものである。
【0059】
次に、その構成での作動を説明する。図6は図5の構成において、各運転モード時の各切替弁3a、3b、3c、3fの状態を表わした表である。切替弁3a、3b、3cについては第1実施形態と同じであり説明を省略する。そして、本実施形態の特徴である四方弁3fは、ブライン用熱交換器4内での冷媒とブラインとの流れが、常に対向流となるように制御される。
【0060】
具体的に、ポンプ14は図5中の矢印のようにブラインを循環させている。これに対し、ブラインを冷却する冷却単独運転または冷却・給湯同時運転の時は、四方弁3fを図5の破線方向(A−D、B−C)に切り替え、ブラインを加熱する加熱単独運転または加熱・給湯同時運転の時は、四方弁3fを図5の実線方向(A−B、C−D)に切り替えるものである。
【0061】
これにより、冷却運転・加熱運転とも常に冷媒とブラインとを対向流とすることができ、冷却・加熱とも常に効率の良い熱交換とすることができる。
【0062】
(第4実施形態)
図7は本発明の第4実施形態におけるヒートポンプ式チラーの模式図である。構成は、第2実施形態に対し、第2切替手段である三方弁3eとブライン用熱交換器4との間に、ブライン用熱交換器4へ供給する冷媒の流れ方向を切り替える四方弁3fを設けた点のみ異なり、選択された運転モードに応じて他の切替弁と同様に制御装置9で四方弁3fの制御を行うものである。
【0063】
次に、その構成での作動を説明する。図8は図7の構成において、各運転モード時の各切替弁3a、3d、3e、3fの状態を表わした表である。切替弁3a、3d、3eについては第2実施形態と同じであり説明を省略する。そして、本実施形態の特徴である四方弁3fは、ブライン用熱交換器4内での冷媒とブラインとの流れが、常に対向流となるように制御される。
【0064】
具体的に、ポンプ14は図7中の矢印のようにブラインを循環させている。これに対し、ブラインを冷却する冷却単独運転または冷却・給湯同時運転の時は、四方弁3fを図7の破線方向(A−D、B−C)に切り替え、ブラインを加熱する加熱単独運転または加熱・給湯同時運転の時は、四方弁3fを図7の実線方向(A−B、C−D)に切り替えるものである。
【0065】
このように、三方弁とバイパス通路を組み合わせた冷媒回路に四方弁3fを追加しても良い。これによっても、冷却運転・加熱運転とも常に冷媒とブラインとを対向流とすることができ、冷却・加熱とも常に効率の良い熱交換とすることができる。
【0066】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、市水とブラインの2流体を冷媒と熱交換する対象としているが、これに限らず、市水と市水、ブラインとブラインといった2流体を対象としてもよい。また、切替手段は装置の用途により、市水側だけ、又はブライン側だけに設ける構成であってもよい。また、13を空調用熱交換機としているが、床暖房(冷房)用の冷熱輻射パネル等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるヒートポンプ式チラーの模式図である。
【図2】図1の構成において、各運転モード時の各切替弁の状態を表わした表である。
【図3】本発明の第2実施形態におけるヒートポンプ式チラーの模式図である。
【図4】図3の構成において、各運転モード時の各切替弁の状態を表わした表である。
【図5】本発明の第3実施形態におけるヒートポンプ式チラーの模式図である。
【図6】図5の構成において、各運転モード時の各切替弁の状態を表わした表である。
【図7】本発明の第4実施形態におけるヒートポンプ式チラーの模式図である。
【図8】図7の構成において、各運転モード時の各切替弁の状態を表わした表である。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 給湯用熱交換器
3a、3f 四方弁
3b、3c 四方弁(切替手段)
3d、3e 三方弁(切替手段)
4 ブライン用熱交換器
5 膨張弁
6 室外熱交換器
7 アキュームレータ
9 制御装置(制御手段)
Claims (2)
- 冷媒を吸入し圧縮して吐出する圧縮機(1)、前記圧縮機(1)からの冷媒の流路を冷房か暖房かの選択に応じて切り替える第1四方弁(3a)、冷媒と冷暖房用のブラインとを熱交換するブライン用熱交換器(4)、前記圧縮機(1)で圧縮された高圧冷媒を減圧する膨張弁(5)、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器(6)、及び冷凍サイクル中の余剰冷媒を蓄えると共にガス冷媒を前記圧縮機(1)に吸引させるアキュームレータ(7)を環状に連結したヒートポンプサイクルと、
前記圧縮機(1)と前記第1四方弁(3a)との間に設けられ前記圧縮機(1)で圧縮された高温冷媒で給湯用水を加熱する給湯用熱交換器(2)と、
この冷凍サイクルの作動を制御する制御手段(9)とを備えて成るヒートポンプ式チラーにおいて、
前記圧縮機(1)と前記第1四方弁(3a)との間に介装され、前記給湯用熱交換器(2)へ冷媒を流通させるかバイパスさせるかを切り替える第1切替手段(3b、3d)と、
前記第1四方弁(3a)と前記膨張弁(5)との間に介装され、前記ブライン用熱交換器(4)へ冷媒を流通させるかバイパスさせるかを切り替える第2切替手段(3c、3e)と、
前記第2切替手段(3c、3e)と前記ブライン用熱交換器(4)との間に介装され、前記ブライン用熱交換器(4)へ供給する冷媒の流れ方向を常にブラインと対向流となるように切り替える第2四方弁(3f)とを設け、
前記制御手段(9)は、選択された運転モードに応じて前記第1、第2四方弁(3a、3f)及び前記第1、第2切替手段(3b〜3e)を制御し、前記給湯用熱交換器(2)及び前記ブライン用熱交換器(4)への冷媒の流通を制御することを特徴とするヒートポンプ式チラー。 - 前記給湯用熱交換器(2)を、前記ブライン用熱交換器(4)及び前記室外熱交換器(6)より冷媒流れの上流側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式チラー。
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