JP2000088028A - エアダンパー - Google Patents

エアダンパー

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JP2000088028A
JP2000088028A JP10256347A JP25634798A JP2000088028A JP 2000088028 A JP2000088028 A JP 2000088028A JP 10256347 A JP10256347 A JP 10256347A JP 25634798 A JP25634798 A JP 25634798A JP 2000088028 A JP2000088028 A JP 2000088028A
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air damper
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高出力のエアダンパーの提供。 【解決手段】 支持体と該支持体に開閉可能に支持され
る開閉体との間に固定されるエアダンパーであって、独
立して一列に並設された複数本のシリンダー部4を有す
るシリンダー本体1と、該シリンダー本体1の各シリン
ダー部4内を個々に移動する複数本のピストンロッド部
13を有するピストン本体2とから成ることにより、エ
アダンパー自体を偏平形状となして、小型で高出力のエ
アダンパーを提供することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
グローブボックスやカップホルダー等に使用されるシリ
ンダー型のエアダンパーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種エアダンパーとして、特開
平8−105482号公報に示すものが存する。該従来
のエアダンパーは、具体的には図示しないが、両端部が
開口した筒状のシリンダー本体と、該シリンダー本体内
を移動するピストン本体と、シリンダー本体の一端開口
部を閉塞するシールキャップとを備え、上記ピストン本
体に対しては、オリフィスを開設する一方、その周面に
環状の凹溝を形成して、該凹溝内にOリングを移動可能
に嵌合すると共に、凹溝の底部に連通溝を形成して、当
該連通溝を凹溝内でのOリングの移動で開閉する構成と
なしている。又、シールキャップに対しては、その周面
に複数の係止孔を形成して、当該係止孔にシリンダー本
体側に設けられる突起を係止することにより、シリンダ
ー本体の一端開口部側に取り付けられる構成となしてい
る。尚、シリンダー本体の他端開口部はピストンロッド
部を貫通させるものである。
【0003】従って、このエアダンパーを自動車のグロ
ーブボックスで使用する場合には、インストルメントパ
ネル側にシリンダー本体を固定し、シリンダー本体の他
端開口部から突出するピストンロッド部の先端をグロー
ブボックス側に固定して、グローブボックスを開方向へ
移動させると、ピストンロッド部がシリンダー本体内か
ら徐々に引き出されて、ピストン本体がシリンダー本体
内を同方向に移動するので、これにより、オリフィスを
通過する空気の流動抵抗で、グローブボックスはゆっく
りと開放状態に移動することが保障される。尚、この場
合には、凹溝内でのOリングの移動で、上記した連通溝
は閉じられている。
【0004】又、グローブボックスを閉方向へ移動させ
ると、今度は、ピストンロッド部がシリンダー本体内に
徐々に押し込まれて、ピストン本体がシリンダー本体内
を同方向に移動するので、これに応じて、Oリングが凹
溝内で移動して、上記した連通溝を開けて、シリンダー
本体内の空気を逃がすので、ピストン本体がシリンダー
本体内を速やかに逆方向へ移動して、グローブボックス
の閉動作を助長することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のエアダ
ンパーにあっては、インストルメントパネルとグローブ
ボックスの間に画成させる隙間に固定されてその使用に
供せられる訳であるが、現今は、グローブボックスの大
型化とこれに伴う上記隙間の省スペース化等の要請か
ら、小型で大きな出力が得られるエアダンパーが望まれ
ている。
【0006】しかし、この為には、シリンダー本体を小
さくした上で、ピストン本体側のオリフィスをできるだ
け小径となすことが必要となるが、技術的に見て、小径
なオリフィスをバラツキなく高精度をもって作ることは
甚だ困難であるから、エアダンパー自体を小型化するこ
とは到底期待できなかった。そこで、当該分野において
は、小型でありながら大きな出力が得られるエアダンパ
ーの出現が大いに望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯かる実情に
鑑み開発されたもので、請求項1記載の発明は、支持体
と該支持体に開閉可能に支持される開閉体との間に固定
されるエアダンパーであって、独立して一列に並設され
た複数本のシリンダー部を有するシリンダー本体と、該
シリンダー本体の各シリンダー部内を個々に移動する複
数本のピストンロッド部を有するピストン本体とから成
る構成を採用した。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、支持体と開閉体の間に平行してシリンダー本体を
固定する構成を採用した。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1を前提と
して、支持体に開閉体を回動可能に支持して、該開閉体
と支持体の側部間に画成される隙間にシリンダー本体を
固定する構成を採用した。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1を前提と
して、支持体に開閉体を引き出し可能に支持して、該開
閉体と支持体の側部間に画成される隙間にシリンダー本
体を固定する構成を採用した。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1を前提と
して、シリンダー本体の一端開口部側の周縁にシール面
を形成して、当該シール面にシリンダー本体の軸線方向
に移動可能なシールキャップの対向するシール部を接離
させる構成を採用した。
【0012】請求項6記載の発明は、支持体と該支持体
に開閉可能に支持される開閉体との間に固定されるエア
ダンパーであって、独立して一列に並設された複数本の
シリンダー部を有するシリンダー本体と、該シリンダー
本体の各シリンダー部内を個々に移動する複数本のピス
トンロッド部を有するピストン本体とから成り、上記シ
リンダー本体の一端開口部の周縁に各シリンダー部を集
合する集合室壁を形成して、当該集合室壁を1個のシー
ルキャップで閉塞する構成を採用した。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6を前提と
して、集合室壁の内径側にシール面を形成し、シールキ
ャップに該シール面と接離するシール部を形成する構成
を採用した。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7を前提と
して、シールキャップのシール部がシール面から離間す
る位置を規制する手段をシリンダー本体とシールキャッ
プの間に設ける構成を採用した。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項6を前提と
して、各ピストンロッド部の基端側を一体に連結する一
方、シリンダー本体の他端開口部側にストッパー爪をヒ
ンジ片を介して連設して、当該ストッパー爪をシリンダ
ー本体に形成されたロック孔に係止することにより、少
なくとも、ストッパー爪の先端を1本のシリンダー部内
に臨ましめる構成を採用した。
【0016】請求項10記載の発明は、支持体と該支持
体に開閉可能に支持される開閉体との間に固定されるエ
アダンパーであって、上記支持体と開閉体の間に画成さ
れる隙間方向に対しては短く当該隙間方向と直交する方
向に対しては長い断面偏平なシリンダー本体と、該シリ
ンダー本体内を移動する偏平なピストン本体とから成る
構成を採用した。
【0017】依って、請求項1記載の発明にあっては、
シリンダー本体が独立して一列に並設された複数本のシ
リンダー部を有し、ピストン本体がこれと対応する複数
本のピストンロッド部を有する関係で、エアダンパー自
体を偏平形状となして、小型で高出力のエアダンパーを
提供することが可能となる。
【0018】請求項2乃至請求項4記載の発明にあって
は、エアダンパー自体の偏平形状を積極的に利用して、
支持体と開閉体との間に画成される狭い隙間にもシリン
ダー本体を平行して固定することが可能となるので、現
今の要請に十分に対応できる。請求項5記載の発明にあ
っては、各シリンダー部内でのピストンロッド部の移動
で、シールキャップ側のシール部を一端開口部側のシー
ル面に接離させることにより、ワンウエイ方式のエアダ
ンパーを即座に提供できる。
【0019】請求項6記載の発明にあっては、やはり、
シリンダー本体が独立して一列に並設された複数本のシ
リンダー部を有し、ピストン本体がこれと対応する複数
本のピストンロッド部を有する関係で、エアダンパー自
体を偏平形状となして、小型で高出力のエアダンパーを
提供することが可能となると共に、1個のシールキャッ
プで集合室壁を閉塞することが可能となるので、シリン
ダー部やピストンロッド部の数に拘らず、部品点数には
変化がない。
【0020】請求項7記載の発明にあっては、各シリン
ダー部内でのピストンロッド部の移動で、シールキャッ
プ側のシール部を集合室壁のシール面に接離させること
により、ワンウエイ方式のエアダンパーを即座に提供で
きる。請求項8記載の発明は、シール部のシール面から
離間する位置を規制することにより、各シリンダー部に
蓄積された空気を効率良く逃がすことが可能となる。請
求項9記載の発明にあっては、ストッパー爪のロック孔
に対する係止により、シリンダー部からのピストンロッ
ド部の抜け外れを効果的に防止できる。
【0021】請求項10記載の発明にあっては、シリン
ダー本体とピストン本体の偏平形状によって、エアダン
パー自体を偏平形状となして、小型で高出力のエアダン
パーを提供することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する各好適な
実施の形態に基づいて詳述すれば、第一実施の形態に係
るエアダンパーは、図1に示す如く、部品的には、シリ
ンダー本体1とピストン本体2とシールキャップ3の3
部品から成るものであるが、特徴とするところは、以下
の構成を採用した点にある。
【0023】即ち、シリンダー本体1は、図2にも示す
如く、両端部が開口した偏平な筒状形状を呈して、内部
に独立して一列に並設された2本のシリンダー部4を一
体に有し、その一端開口部1aに対しては、一般面より
も若干大径となって各シリンダー部4の内側を連通して
集合する楕円筒状の集合室壁5を外方に向かって連続し
て形成し、該集合室壁5の付け根内径側に楕円状のシー
ル面6を形成すると共に、集合室壁5の端縁側に複数の
係止孔7と切欠部8とを一定の間隔をおいて交互に形成
する構成となっている。尚、上記した2本のシリンダー
部4は、その正円内径が同一径となるように設定されて
いる。
【0024】又、他端開口部1bに対しては、二叉状の
ストッパー爪9をヒンジ片10を介して連設すると共
に、その近傍に当該ストッパー爪9を係止するロック孔
11を形成して、該ロック孔11にストッパー爪9を係
止することにより、ストッパー爪9の各先端を2本のシ
リンダー部4内に個々に臨ましめる構成を採用してい
る。
【0025】ピストン本体2は、特に、ゴム質を含んだ
樹脂材料で成形されて、図3にも示す如く、上記シリン
ダー本体1の各シリンダー部4内を個々に移動する2本
のピストンロッド部13を有するものであるが、当該各
ピストンロッド部13の基端側は取付片14を介して一
体に連結され、各ピストンロッド部13の自由先端側に
は対応するシリンダー部4の内径よりも若干大径な円環
状のシール突起15を形成して、その下面側を凹状に肉
抜きすることにより、円環状のシール突起15の各シリ
ンダー部4内での弾性的な撓みを積極的に促す構成とな
っている。従って、ピストン本体2自体も、全体として
見ると、シリンダー本体1と相似する偏平形状を呈する
こととなる。
【0026】シールキャップ3は、ピストン本体2より
も柔軟なゴム質を含んだ樹脂材料で成形されて、図4に
も示す如く、上記集合室壁5側にシリンダー本体1の軸
線方向に移動可能に取り付けられる楕円状の基板16
と、該楕円状基板16から延びて半径方向に張り出す楕
円状のシール部たるシールフランジ17とを一体に有
し、その中央部にオリフィス18を開設すると共に、楕
円状基板16の周面に、上記係止孔7に移動可能に係止
する係止片19と、切欠部8に係止する位置決め片20
とを形成して、各シリンダー部4内でのピストンロッド
部13の移動に伴う圧力変動で、シールフランジ17を
集合室壁5のシール面6に接離させる構成となってい
る。
【0027】依って、斯かる構成のエアダンパーを組み
付ける場合には、まず、シリンダー本体1の他端開口部
1b側から対応するシリンダー部4内に各ピストンロッ
ド部13を挿入して、次に、図5に示す如く、ストッパ
ー爪9をヒンジ片10を介してシリンダー本体1のロッ
ク孔11に係止すれば、これにより、各ピストンロッド
部13がシリンダー部4から抜け外れることがなくなる
ので、後は、各位置決め片20を集合室壁5に形成され
た切欠部8に当てがいながら、シールキャップ3を集合
室壁5内に押し込むと、今度は、シールキャップ3の各
係止片19が集合室壁5に形成されている係止孔7に係
止するので、これにより、ワンウエイ方式のエアダンパ
ーが簡単に組み付けられることとなる。
【0028】そこで、実際に、自動車のインストルメン
トパネル側に回動可能に支持されるグローブボックスで
使用する場合には、図6に示す如く、従来と同様に、シ
リンダー本体1をその取付片12を介してインストルメ
ントパネル(図示せず)側の空所Sの内壁にネジ21で
固定し、ピストン本体2をその取付片14を介してグロ
ーブボックスBの側面にネジ21で固定すれば良い訳で
あるが、シリンダー本体1自体は、既述した如く、2本
のシリンダー部4を並設した偏平形状となっているの
で、例え、インストルメントパネル側の空所Sの内壁と
グローブボックスBの側面との間に画成される隙間が狭
くとも、当該隙間に対してシリンダー本体1を平行に固
定できるので、現今の要請に十分に応えることが可能と
なる。
【0029】そして、グローブボックスBを開方向へ回
動させると、各ピストンロッド部13が同期して対応す
るシリンダー部4から徐々に引き出されて、円環状のシ
ール突起15がシリンダー部4内を同方向へ移動するこ
ととなるが、この時点では、図7に示す如く、各シリン
ダー部4内での圧力変動により、シールキャップ3の楕
円状基板16がその係止片19を集合室壁5の係止孔7
の孔縁に当接するまで移動して、シールフランジ17を
集合室壁5のシール面6に吸盤のように完全に密着させ
るので、空気はオリフィス18のみを通過して集合室壁
5の内側から各シリンダー部4内に流入して、これによ
り、小型であっても高出力のダンパー効果を得て、グロ
ーブボックスBはゆっくりと開放状態に移動することが
保障できる。
【0030】逆に、グローブボックスBを閉方向へ回動
させると、これに応じて、各ピストンロッド部13が同
期して対応するシリンダー部4内に徐々に押し込まれる
ので、円環状のシール突起15もシリンダー部4内で同
方向へ移動することとなるが、今度は、図8に示す如
く、各シリンダー部4内での圧力変動により、各シリン
ダー部4内に蓄積された空気で、楕円状基板16に形成
された係止片19が集合室壁5の係止孔7の反対側の孔
縁に当接するまで、シールキャップ3の楕円状基板16
が集合室壁5内で逆方向に位置を規制されながら移動し
て、シールフランジ17をシール面6から離間させて、
各シリンダー部4内に蓄積された空気を効率良く逃がす
ので、これにより、各ピストンロッド部13は何らの抵
抗もなく元の位置に復帰することが可能となって、グロ
ーブボックスBの閉動作が助長されることとなる。
【0031】次に、自動車のインストルメントパネル側
にハウジングHを介して引き出し可能に支持されるカッ
プホルダーで使用する場合には、図9に示す如く、カッ
プの保持孔22を形成したトレイTの一側後部側を切り
欠いて、該切欠域にシリンダー本体1を配置して、シリ
ンダー本体1をその取付片12を介してハウジングH側
にネジ21で固定し、ピストン本体2をその取付片14
を介してトレイT側にネジ21で固定すれば良い訳であ
るが、この場合も、シリンダー本体1自体は、2本のシ
リンダー部4を並設した偏平形状となっているので、例
え、ハウジングHとトレイTの側面との間に画成される
隙間が狭くとも、且つ、ハウジングHの対向する上下壁
面との間に画成される隙間が狭くとも、当該各隙間と互
いに平行してシリンダー本体1を固定できるので、現今
の要請に十分に応えることが可能となる。尚、図中、2
3はトレイTを開方向に付勢する付勢ばね、24はトレ
イTを付勢ばね23のばね圧に抗してハウジングH内の
閉位置にロックするカム部材である。
【0032】依って、本エアダンパーをカップホルダー
で使用する場合も、原理的には、グローブボックスBの
場合と同様に、トレイTが付勢ばね23のばね圧で開方
向に引き出されると、各ピストンロッド部13が同期し
て対応するシリンダー部4から徐々に引き出されて、各
シリンダー部4内での圧力変動により、シールキャップ
3の楕円状基板16がその係止片19を集合室壁5の係
止孔7の孔縁に当接するまで移動して、シールフランジ
17を集合室壁5のシール面6に密着させるので、空気
はオリフィス18のみを通過して各シリンダー部4内に
流入して、これにより、小型であっても高出力のダンパ
ー効果を得て、トレイTはゆっくりと開放状態に移動す
ることが保障できる。
【0033】逆に、トレイTが付勢ばね23のばね圧に
抗して閉方向に押し込まれると、各ピストンロッド部1
3が同期して対応するシリンダー部4内に徐々に押し込
まれるので、各シリンダー部4内での圧力変動により、
各シリンダー部4内に蓄積された空気で、楕円状基板1
6に形成された係止片19が集合室壁5の係止孔7の反
対側の孔縁に当接するまで、シールキャップ3の楕円状
基板16が集合室壁5内で逆方向に移動して、シールフ
ランジ17をシール面6から離間させて、各シリンダー
部4内に蓄積された空気を効率良く逃がすので、これに
より、トレイTの閉動作が助長されることとなる。
【0034】尚、上記した第一実施の形態では、シリン
ダー本体1のシリンダー部4を2本、これに対応するピ
ストン本体2のピストンロッド部13を2本使用したも
のであるが、本発明は、これに限定されるものではな
く、シリンダー部4を、ピストンロッド部13と一緒
に、3本以上並設することも実施に応じ任意であるが、
この場合にあっても、構成部品は3部品で済むので、徒
に部品点数が増加することは決してない。
【0035】次に、第二実施の形態に係るエアダンパー
を説明すると、当該第二実施の形態のものは、図10に
示す如く、シリンダー本体1に関しては、全体が偏平な
筒状形状を呈する点では、第一実施の形態と同様である
が、異なるところは、内部に独立して並設されるシリン
ダー部4を設けずに、内部断面を中空状となし、又、ピ
ストン本体2に関しても、全体が偏平形状を呈する点で
は、第一実施の形態と同様であるが、異なるところは、
各ピストンロッド部13の基端側を取付片14で一体に
連結することに加えて、自由先端側をも楕円状に一体に
連結して、当該楕円状先端に上記中空状のシリンダー本
体1の内径よりも若干大径なシール突起15を連続して
形成する構成を採用したものである。その他の構成は、
第一実施の形態と同一なので、その説明は省略する。
【0036】従って、第一実施の形態と同様に、自動車
のインストルメントパネル側に回動可能に支持されるグ
ローブボックスBで使用する場合には、図11に示す如
く、中空状のシリンダー本体1をその取付片12を介し
てインストルメントパネル側の空所Sの内壁にネジ21
で固定し、ピストン本体2をその取付片14を介してグ
ローブボックスBの側面にネジ21で固定すれば良い訳
であるが、シリンダー本体1自体は、上記空所Sの内壁
とグローブボックスBの側面との間に画成される隙間方
向に対しては短く当該隙間方向と直交する方向に対して
は長い断面偏平形状となっているので、例え、インスト
ルメントパネル側の空所Sの内壁とグローブボックスB
の側面との間に画成される隙間が狭くとも、当該隙間に
対してシリンダー本体1を平行に固定できるので、やは
り、現今の要請に十分に応えることが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、シリンダー本体が独立して
一列に並設された複数本のシリンダー部を有し、ピスト
ン本体がこれと対応する複数本のピストンロッド部を有
する関係で、エアダンパー自体を偏平形状となして、小
型で高出力のエアダンパーを提供することが可能とな
る。
【0038】請求項2乃至請求項4の下では、エアダン
パー自体の偏平形状を積極的に利用して、支持体と開閉
体との間に画成される狭い隙間にもシリンダー本体を平
行して固定することが可能となるので、現今の要請に十
分に対応できる。請求項5の下では、各シリンダー部内
でのピストンロッド部の移動で、シールキャップ側のシ
ール部を一端開口部側のシール面に接離させることによ
り、ワンウエイ方式のエアダンパーを即座に提供でき
る。
【0039】請求項6の下では、やはり、シリンダー本
体が独立して一列に並設された複数本のシリンダー部を
有し、ピストン本体がこれと対応する複数本のピストン
ロッド部を有する関係で、エアダンパー自体を偏平形状
となして、小型で高出力のエアダンパーを提供すること
が可能となると共に、1個のシールキャップで集合室壁
を閉塞することが可能となるので、シリンダー部やピス
トンロッド部の数に拘らず、部品点数には変化がない。
【0040】請求項7の下では、各シリンダー部内での
ピストンロッド部の移動で、シールキャップ側のシール
部を集合室壁のシール面に接離させることにより、ワン
ウエイ方式のエアダンパーを即座に提供できる。請求項
8の下では、シール部のシール面から離間する位置を規
制することにより、各シリンダー部に蓄積された空気を
効率良く逃がすことが可能となる。請求項9の下では、
ストッパー爪のロック孔に対する係止により、シリンダ
ー部からのピストンロッド部の抜け外れを効果的に防止
できる。
【0041】請求項10の下では、シリンダー本体とピ
ストン本体の偏平形状によって、エアダンパー自体を偏
平形状となして、小型で高出力のエアダンパーを提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係るエアダンパーを
分解して示す斜視図である。
【図2】(A)(B)はシリンダー本体の断面図であ
る。
【図3】ピストン本体の断面図である。
【図4】シールキャップの半断面図である。
【図5】エアダンパーを組み付けた状態を示す断面図で
ある。
【図6】グローブボックスで使用する状態を説明する説
明図である。
【図7】オリフィスから空気を各シリンダー部内に流入
させてダンパー効果を得る状態を説明する要部断面図で
ある。
【図8】各シリンダー部内に蓄積された空気を外部に逃
がす状態を説明する要部断面図である。
【図9】カップホルダーで使用する状態を説明する説明
図である。
【図10】本発明の第二実施の形態に係るエアダンパー
を分解して示す斜視図である。
【図11】グローブボックスで使用する状態を説明する
説明図である。
【符号の説明】
1 シリンダー本体 2 ピストン本体 3 シールキャップ 4 シリンダー部 5 集合室壁 6 シール面 7 係止孔 8 切欠部 9 ストッパー爪 10 ヒンジ片 11 ロック孔 12 取付片 13 ピストンロッド部 14 取付片 15 シール突起 16 基板 17 シールフランジ(シール部) 18 オリフィス 19 係止片 20 位置決め片 S インストルメントパネルの空所(支持体) B グローブボックス(開閉体) H ハウジング(支持体) T トレイ(開閉体)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と該支持体に開閉可能に支持され
    る開閉体との間に固定されるエアダンパーであって、独
    立して一列に並設された複数本のシリンダー部を有する
    シリンダー本体と、該シリンダー本体の各シリンダー部
    内を個々に移動する複数本のピストンロッド部を有する
    ピストン本体とから成ることを特徴とするエアダンパ
    ー。
  2. 【請求項2】 支持体と開閉体の間に平行してシリンダ
    ー本体を固定したことを特徴とする請求項1記載のエア
    ダンパー。
  3. 【請求項3】 支持体に開閉体を回動可能に支持して、
    該開閉体と支持体の側部間に画成される隙間にシリンダ
    ー本体を固定したことを特徴とする請求項1記載のエア
    ダンパー。
  4. 【請求項4】 支持体に開閉体を引き出し可能に支持し
    て、該開閉体と支持体の側部間に画成される隙間にシリ
    ンダー本体を固定したことを特徴とする請求項1記載の
    エアダンパー。
  5. 【請求項5】 シリンダー本体の一端開口部側の周縁に
    シール面を形成して、当該シール面にシリンダー本体の
    軸線方向に移動可能なシールキャップの対向するシール
    部を接離させることを特徴とする請求項1記載のエアダ
    ンパー。
  6. 【請求項6】 支持体と該支持体に開閉可能に支持され
    る開閉体との間に固定されるエアダンパーであって、独
    立して一列に並設された複数本のシリンダー部を有する
    シリンダー本体と、該シリンダー本体の各シリンダー部
    内を個々に移動する複数本のピストンロッド部を有する
    ピストン本体とから成り、上記シリンダー本体の一端開
    口部の周縁に各シリンダー部を集合する集合室壁を形成
    して、当該集合室壁を1個のシールキャップで閉塞した
    ことを特徴とするエアダンパー。
  7. 【請求項7】 集合室壁の内径側にシール面を形成し、
    シールキャップに該シール面と接離するシール部を形成
    したことを特徴とする請求項6記載のエアダンパー。
  8. 【請求項8】 シールキャップのシール部がシール面か
    ら離間する位置を規制する手段をシリンダー本体とシー
    ルキャップの間に設けたことを特徴とする請求項7記載
    のエアダンパー。
  9. 【請求項9】 各ピストンロッド部の基端側を一体に連
    結する一方、シリンダー本体の他端開口部側にストッパ
    ー爪をヒンジ片を介して連設して、当該ストッパー爪を
    シリンダー本体に形成されたロック孔に係止することに
    より、少なくとも、ストッパー爪の先端を1本のシリン
    ダー部内に臨ましめたことを特徴とする請求項6記載の
    エアダンパー。
  10. 【請求項10】 支持体と該支持体に開閉可能に支持され
    る開閉体との間に固定されるエアダンパーであって、上
    記支持体と開閉体の間に画成される隙間方向に対しては
    短く当該隙間方向と直交する方向に対しては長い断面偏
    平なシリンダー本体と、該シリンダー本体内を移動する
    偏平なピストン本体とから成ることを特徴とするエアダ
    ンパー。
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