JP2000087918A - 流体圧シリンダのクッション装置 - Google Patents

流体圧シリンダのクッション装置

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JP2000087918A
JP2000087918A JP10257883A JP25788398A JP2000087918A JP 2000087918 A JP2000087918 A JP 2000087918A JP 10257883 A JP10257883 A JP 10257883A JP 25788398 A JP25788398 A JP 25788398A JP 2000087918 A JP2000087918 A JP 2000087918A
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JP
Japan
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cushion
groove
boss
fluid pressure
pressure cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP10257883A
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English (en)
Inventor
Seiichi Ajita
勢威一 味田
Hidekazu Hotta
秀和 堀田
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Taiyo Steel Co Ltd
Taiyo Ltd
Original Assignee
Taiyo Steel Co Ltd
Taiyo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】旋盤のみで加工を行うことができて加工が比較
的容易であり、しかも温度の変化による流体の粘性の影
響を受け難い流体圧シリンダのクッション装置を提供す
ること。 【解決手段】クッションボス17がクッション穴に嵌入
することによってクッション作用を生じさせるように構
成された流体圧シリンダのクッション装置であって、ク
ッションボス17の外周面に、先端部から奥部に向かっ
て深さが徐々に浅くなるような螺旋状の溝31が設けら
れてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の産業機械類
の駆動源として使用される流体圧シリンダのクッション
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、流体圧シリンダには、負荷の
運動エネルギーを流体圧シリンダのストローク端におい
て吸収するために、クッション装置が内蔵されている。
【0003】従来のクッション装置は、シリンダカバー
に設けられたクッション穴に、ピストンに設けられたク
ッションボスが嵌入することによって、ピストンとシリ
ンダカバーとの間にクッション室が形成されるように構
成されている。クッションボスがクッション穴に嵌入す
ると、クッション室の流体が閉じ込められてその圧力が
上昇し、これによってピストンを押し戻そうとする抗力
が作用し、この抗力によって、ピストン、すなわち負荷
の速度を低下させる。
【0004】クッション特性を改善すために、種々のク
ッション装置が提案されている。例えば、クッションボ
スの外周面をテーパ面とし、クッションボスがクッショ
ン穴に嵌入していくにしたがってクッション流路が絞ら
れるように構成されたものがある。
【0005】また、クッションボスの外周面に、軸方向
に延びる溝を設け、その溝の深さを先端部から奥部に向
かって深さが徐々に浅くなるようにしておき、クッショ
ンボスがクッション穴に嵌入していくにしたがってクッ
ション流路が絞られるように構成されたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のクッシ
ョン装置では、テーパ面の加工が比較的難しい。また、
テーパ面とクッション穴との間は、流体との摩擦面積の
大きいチョーク絞りに近くなるので、温度の変化による
流体の粘性の影響を受け易い。そのため、温度によって
クッション特性が変化し易い。
【0007】したがって、例えば、流体圧シリンダとし
て油圧シリンダを用いた場合には、油圧シリンダの使用
を開始したときと、開始から数時間を経過した後とで
は、圧油の粘性が異なるためにクッションのきき具合が
異なり、クッションの再調整を行う必要がある。
【0008】また後者のクッション装置では、溝とクッ
ション穴との間は、流体との摩擦面積が小さいオリフィ
ス絞りに近くなるので、温度の変化による流体の粘性の
影響を受け難い。そのため、温度変化によるクッション
特性の変化が余りない。しかし、溝の形成に当たっては
フライス加工を行う必要があるので、クッションボスを
旋盤で加工した後に、そのクッションボスをフライス盤
に取り付け直して再度加工を行わなければならず、加工
工程が多くなってコスト高となる。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、例えば旋盤のみで加工を行うことができて加工が
比較的容易であり、しかも温度の変化による流体の粘性
の影響を受け難い流体圧シリンダのクッション装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、クッションボス17がクッション穴22に嵌入す
ることによってクッション作用を生じさせるように構成
された流体圧シリンダ1のクッション装置であって、前
記クッションボス17の外周面に、先端部から奥部に向
かって深さが徐々に浅くなるような螺旋状の溝31が設
けられてなる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る流体圧シリン
ダ1の要部を示す断面図、図2はクッションボス17を
拡大して示す正面図、図3はクッションボス17を拡大
して示す右側面図である。
【0012】図1において、流体圧シリンダ1は、油圧
によって作動する複動型の油圧シリンダであり、シリン
ダチューブ11、シリンダチューブ11の内周面を摺動
するピストン12、ピストン12に連結されたピストン
ロッド13、シリンダチューブ11の両端を閉塞するシ
リンダカバー14(図示せず)及びシリンダカバー15
などから構成されている。
【0013】ピストン12には、軸方向の両端に、クッ
ションボス16(図示せず)及びクッションボス17が
設けられている。シリンダカバー14,15には、クッ
ションボス16,17がそれぞれ嵌入するためのクッシ
ョン穴21(図示せず)及びクッション穴22が設けら
れている。クッションボス16,17の外径は、クッシ
ョン穴21,22の内径よりもそれぞれ若干小さく設定
されている。したがって、クッションボス16,17
は、クッション穴21,22内に当接することなく、僅
かのクリアランスを有して挿脱可能である。
【0014】また、シリンダカバー14,15には、ス
トロークエンドからのピストン12の始動を円滑にする
ために、チェック弁23(図示せず)及びチェック弁2
4が設けられている。
【0015】図2及び図3において、クッションボス1
7には、その外周面に、先端部から奥部に向かって深さ
が徐々に浅くなるような螺旋状の溝31が設けられてい
る。図において、溝31は、クッションボス17の外周
を2回巻くように設けられており、始端部31aにおい
て最も深く、終端部31bにおいて最も浅い。溝31の
底部の断面形状は円弧状である。しかし、溝31をもっ
と深くして、例えば溝31の幅よりも深さを大きくし
て、U字形状、V字形状などとすることができる。
【0016】このような溝31は旋盤加工により形成す
ることができる。したがって、クッションボス17を製
作するに当たり、その材料となる丸棒を削りだして外形
を仕上げ、その後に、同じ旋盤で溝31を加工する。し
たがって、溝31の加工に当たって、従来のようにフラ
イス盤に取り付け直す必要がなく、また芯合わせをやり
直す必要もなく、加工工程が簡単であり、加工に要する
コストを低減することができる。溝31を旋盤で加工す
るので、加工が容易であり、且つ加工が安定する。なお
クッションボス17の外形の加工と溝31の加工とでバ
イトを交換すればよい。
【0017】他方のクッションボス16についても、ク
ッションボス17と同様な螺旋状の溝が設けられてい
る。次に、流体圧シリンダ1のクッション装置の動作を
説明する。
【0018】図1において、ピストン12が図の右方に
移動し、クッションボス17がクッション穴22に入り
始めると、シリンダ室41の圧油は閉じ込められて背圧
が発生する。閉じ込められた圧油は、溝31の深い部分
31aによるクッション流路を通ってポートPT2の方
へ流出するので、背圧が適当な値となって適度なクッシ
ョン効果が得られる。
【0019】クッションボス17がクッション穴22に
進入するにしたがって、溝31の浅い部分によってクッ
ション流路が形成されていき、段々と絞られていく。そ
の際に、クッション穴22と溝31との間で最も絞られ
るのは、その間における溝31の最も浅い部分であるク
ッション穴22の出口の端縁部においてであり、そこに
オリフィス絞りが形成される。つまり、溝31とクッシ
ョン穴22との間は、圧油との摩擦面積の小さいオリフ
ィス絞りに近くなるので、温度の変化による圧油の粘性
の影響を受け難い。そのため、温度変化によるクッショ
ン特性の変化が余りない。
【0020】上述の実施形態においては、クッションボ
ス17に1つの溝31を設けたが、2つ又は3つ以上の
溝を設けて多条としてもよい。通常において、クッショ
ンボス17の外径が小さい場合には1つの溝31を設
け、外径が大きい場合には2つの溝を設ければよい。ま
た、溝31の旋回方向は、右方向又は左方向のいずれで
もよい。また、溝31を2回巻くように設けたが、2回
以上又は2回以下の巻き数でもよい。
【0021】流体圧シリンダ1として、空気圧シリン
ダ、油圧シリンダ、又は水圧シリンダなどの種々の流体
圧シリンダとすることができる。クッションボス16,
17、クッション穴21,22、シリンダカバー14,
15、ピストン12、又は流体圧シリンダ1の全体又は
各部の構造、形状、寸法、材質などは、本発明の趣旨に
沿って適宜変更することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によると、例えば旋盤のみで加工
を行うことができて加工が比較的容易であり、しかも温
度の変化による流体の粘性の影響を受け難い。したがっ
て、低コストで性能のよい流体圧シリンダを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体圧シリンダの要部を示す断面
図である。
【図2】クッションボスを拡大して示す正面図である。
【図3】クッションボスを拡大して示す右側面図であ
る。
【符号の説明】
1 流体圧シリンダ 12 ピストン 15 シリンダカバー 17 クッションボス 22 クッション穴 31 溝
フロントページの続き Fターム(参考) 3H081 BB01 CC15 EE28 EE29 FF19 3J069 AA08 CC09 CC13 CC15 EE04 EE51

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クッションボスがクッション穴に嵌入する
    ことによってクッション作用を生じさせるように構成さ
    れた流体圧シリンダのクッション装置であって、 前記クッションボスの外周面に、先端部から奥部に向か
    って深さが徐々に浅くなるような螺旋状の溝が設けられ
    てなる、 ことを特徴とする流体圧シリンダのクッション装置。
JP10257883A 1998-09-11 1998-09-11 流体圧シリンダのクッション装置 Pending JP2000087918A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309215A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器の減衰力発生構造
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Effective date: 20030422