JP2000087862A - マイクロポンプ及びその製造方法 - Google Patents

マイクロポンプ及びその製造方法

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JP2000087862A
JP2000087862A JP10257827A JP25782798A JP2000087862A JP 2000087862 A JP2000087862 A JP 2000087862A JP 10257827 A JP10257827 A JP 10257827A JP 25782798 A JP25782798 A JP 25782798A JP 2000087862 A JP2000087862 A JP 2000087862A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は小型で安価なマイクロポンプとその
製造方法を提供することを目的としている。 【解決手段】 流体の加圧を行う圧力室と、該圧力室と
連通して構成される流入口及び流出口とを有し、該圧力
室、該流入口、該流出口の側面を囲うようにして形成さ
れる圧力室側壁と、該圧力室、該流入口、該流出口の圧
力室側壁に囲われていない一方の面を覆うようにして形
成される圧力室上板と、該圧力室、該流入口、該流出口
の圧力側壁に囲われていない他方の面に形成され、少な
くとも一部が板厚方向に振動するダイアフラムとを有す
るマイクロポンプにおいて、前記圧力室上板の圧力室が
構成される面の少なくとも一部に流出口に向かって傾斜
をなしている傾斜壁が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療、化学分析等に
用いるための微量流体供給装置に係り、特に流体(液体
と気体の総称)の流量を高精度に制御するためのマイク
ロポンプとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より微量な流体(液体と気体の総
称)を送液するポンプ(一般にマイクロポンプと称す
る。)として数多くの構造が提案されてきた。その中で
も本発明と同様のバルブを用いない(バルブレス)マイ
クロポンプ構造として以下に示す構造のものが広く知ら
れている。
【0003】図5は従来のバルブレスマイクロポンプの
要部断面とその液送原理を示した図であり、図6は従来
のバルブレスマイクロポンプを構成する一部品である圧
力室部品の斜視図である。図5、図6を用いて従来のバ
ルブレスポンプについて説明を行う。
【0004】図6に示すように圧力室部品130には流
体を外部から吸い込む流入口112bと、流体に加圧・
減圧を行うための2つの圧力室、第1圧力室110aお
よび第2圧力室110bと、その2つの圧力室間を液流
通をするために設けられた流路113bと、外部に流体
を送り出すための流出口111bとが構成されている。
この圧力室部品130はプラスチック材料からなり、射
出成形法によって形成されていた。
【0005】圧力室部品130の2つの圧力室が開放し
た側の面(図6中斜線で示す面)には薄板状のダイアフ
ラム300bが接合される。ダイアフラム300bには
一般に珪素(Si)、ニッケル(Ni)、プラスチック
材料等が用いられていた。また、圧力室部品130とダ
イアフラム300bとの接合には接着剤による接合が使
われていた。
【0006】図5に示すように第1圧力室110a、第
2圧力室110bの下部にはダイアフラム300を挟ん
で第1圧電素子400a、第2圧電素子400bがそれ
ぞれ構成される。これらの圧電素子の電歪効果によって
ダイアフラム300bが撓み、第1圧力室110a、第
2圧力室110bそれぞれの圧力室内の流体に加圧・減
圧の作用を行う。
【0007】図5に示す従来のマイクロポンプの動作原
理を以下に示す。まずはじめに、第1圧電素子400a
に電圧を駆けることによって第1圧電素子400aを図
5(a)のように歪ませる。そうすることによって流入
口112b側の第1圧力室110aの下部に配置されて
いるダイアフラム300bが撓み、第1圧力室110a
内の流体に加圧を行う。その結果、加圧された流体は矢
印に示すように流路113bを通って第2圧力室110
b内に送り込まれる。
【0008】その次に、第2圧電素子400bに電圧を
駆け、歪ませることによって、ダイアフラム300bを
撓ませ、第2圧力室110b内の流体を加圧する(図5
(b))。この時、第1圧電素子400aは図5(a)
の状態から引き続き歪んだ状態にある。そのため第1圧
力室110a内は加圧状態にあり、よって第2圧力室1
10b内の加圧された流体は、主に流出口111bをと
おって外部に流出することになる。
【0009】その後、第1圧電素子400aを無電界状
態にし、歪みのない状態に戻す(図5(c))。すると
第1圧力室110a内の体積が増し、第1圧力室110
a内が減圧される。その結果、流入口112bから外部
の流体を第1圧力室110a内に流れ込ますことができ
る。
【0010】その後、再び図5(a)の状態にすること
によって、第1圧力室110a内の流体が第2圧力室1
10b内に送り込まれる。このように、図5(a)→図
5(b)→図5(c)→図5(a)を繰り返すことによ
って、流入口112bから外部の流体を吸い込み、流出
口111bから外部に流体を送り出すのが、従来最も一
般的なマイクロポンプであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロポンプ
は複数個の圧電素子と複数個の圧力室を有しており、そ
れぞれの駆動と加圧減圧に位相差を設けることによっ
て、マイクロポンプを動作させていた。そのため、構成
が複雑であり、小型化が難しいという課題をもってい
た。
【0012】また高価な圧電素子を複数個必要とするた
め、低コスト化に不向きであるという課題をもってい
た。
【0013】本発明は小型で安価なマイクロポンプとそ
の製造方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のマイクロポンプは、流体の加圧を行う圧力
室と、該圧力室と連通して構成される流入口及び流出口
とを有し、該圧力室、該流入口、該流出口の側面を囲う
ようにして形成される圧力室側壁と、該圧力室、該流入
口、該流出口の圧力室側壁に囲われていない一方の面を
覆うようにして形成される圧力室上板と、該圧力室、該
流入口、該流出口の圧力側壁に囲われていない他方の面
に形成され、少なくとも一部が板厚方向に振動するダイ
アフラムとを有するマイクロポンプであって、前記圧力
室上板の前記圧力室が構成される面の少なくとも一部に
前記流出口に向かって傾斜をなしている傾斜壁が形成さ
れていることを特徴としている。
【0015】さらに本発明のマイクロポンプの製造方法
は、流体の加圧を行う圧力室と、該圧力室と連通して構
成される流入口及び流出口とを有し、該圧力室、該流入
口、該流出口の側面を囲うようにして形成される圧力室
側壁と、該圧力室、該流入口、該流出口の圧力室側壁に
囲われていない一方の面を覆うようにして形成され、少
なくとも一部に傾斜壁を有した圧力室上板と、該圧力
室、該流入口、該流出口の圧力側壁に囲われていない他
方の面に形成され、少なくとも一部が板厚方向に振動す
るダイアフラムとを有するマイクロポンプの製造方法で
あって、前記傾斜壁を有する圧力室上板が、所望の形状
にパターン化された不透明膜が形成されている透明基板
上に感光不溶性材料層を塗被する工程と、前記透明基板
を介し、且つ前記透明基板に垂直な面に対して所望の角
度で光を照射することによって前記感光不溶性材料層を
露光する工程と、前記感光不溶性材料層を現像する工程
とから形成されることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を以下に説明
する。図1は本発明のマイクロポンプの構成を示す図で
ある。本発明のマイクロポンプは、傾斜壁30が形成さ
れている圧力室上板100と、流出口111、圧力室、
流入口(図1において圧力室、流入口は破線で図示され
ている部分である。)を構成しダイアフラム300が一
体で形成されている圧力室側壁120と、圧電素子40
0が配設されている基台500によって構成されてい
る。
【0017】圧力室上板100と圧力室側壁120との
間、ダイアフラム300と圧電素子400との間はそれ
ぞれ接着によって接合がなされる。この時なされる接着
方法としては、スクリーン印刷法による接着、凸版印刷
法による接着などが挙げられるが、本発明においてはど
のような接着方法を用いてもかまわない。
【0018】本実施の形態では、図1に示すように複数
の傾斜壁30は圧力室上板100上に均等に並んで配置
されており、かつ、それらは2ヶ所に分離して配置され
ている。これらの傾斜壁30は、圧力室上板100と圧
力室側壁120の接合の結果、流出口111、流入口1
12内に配置されるように設計されており、その際傾斜
壁30は流入口112から流出口111に向かって30
〜60度の角度、望ましくは45度の角度で傾斜して構
成されている。
【0019】圧力室110の下部にはダイアフラム30
0を挟んで、圧電素子400が配置される。圧電素子4
00はその伸縮によって圧力室110内の容積変化を生
じさせ圧力室110内の流体(以降の説明において、流
体とはすべて液体と気体の総称の事を指す。)に加圧を
行うためのものである。
【0020】図2は本発明のマイクロポンプの動作を示
した概略図である。基台500に固定された圧電素子4
00に電圧変化を生じさせることによって、圧電素子4
00は図2のように上下方向に伸縮する。基台500は
剛体であるためこの伸縮は主にダイアフラム300方向
に生じる。これにより薄板上のダイアフラム300には
図中の破線で示すようなたわみが生じ、圧力室110内
の容積変化をもたらす。この容積変化により圧力室11
0内の流体は加圧され、その加圧された流体は圧力室1
10内から押し出ようとする。
【0021】当然、圧力室110内で加圧された流体は
流体抵抗の小さい方に向かって流れようとする。本発明
のマイクロポンプは図2に示すように流入口112およ
び流出口111の上部にそれぞれ傾斜壁30を形成した
点が最も特徴としているところである。傾斜壁30は流
入口112から流出口111に向かって傾いて形成され
ている。こうした構造にすることで、圧力室110内の
加圧された流体は流出口111方向には流れやすく、そ
の反対の流入口112方向には流れ難くすることができ
る。すなわち流体抵抗に方向性を与えた構造といえる。
【0022】もしこの傾斜壁30が無かったとすると、
圧力室110内で加圧された流体は流出口111にも流
入口112にも同等に流れることになり、ポンプとして
の役目をなさない。
【0023】また本実施形態のような構造のマイクロポ
ンプの場合、流入口112においては外部から圧力室1
10内に流体が入りやすい構造であり、逆に流出口11
1においては外部から圧力室110内に流体が入り難い
構造であるといえる。
【0024】このように本発明のマイクロポンプでは、
外部からの流体は流入口112から圧力室110内に送
られ、圧力室110内の流体は流出口111から押し出
される一連の流れを作り出すことができ、ポンプとして
の役目を十分に果たす。
【0025】また、本発明の特徴とする圧力室上板に傾
斜壁を設けたことで、圧力室の幅(圧力室側壁120間
の間隔)を十分に狭くする事が可能である。例えば圧力
室側壁に傾斜壁を設けた場合、すなわち流路の側面に突
起部を設けた場合、その側面に設けた突起部の大きさだ
け圧力室間隔を広げる必要が生じ、小型化に対応できな
くなってしまうが、本発明の場合、十分に小型なマイク
ロポンプを達成できる。
【0026】次に本発明のマイクロポンプの製造方法の
一実施形態を説明する。まずはじめに傾斜壁を有する圧
力室上板の形成方法について説明する。図3は本発明の
傾斜壁を有する圧力室上板の形成方法を示した断面図で
ある。
【0027】まず、図3(a)に示すように透明基板1
0上に形成しようとする傾斜壁30の平面形状が切り抜
かれた形状で不透明膜20を形成する。さらにその上面
に感光不溶性材料40を塗布する。本実施の形態では透
明基板10に0.4mm厚の硼珪酸からなるガラス基板
を使用し、不透明膜20にはスパッタリング法で0.2
μmの厚みで成膜したクロム(Cr)膜を、感光不溶性
材料40には50μmの厚みでスピンコート法で塗布し
たJSR社製厚膜ネガ型レジスト(商品名THB−13
0N)をそれぞれ用いた。 50μm厚の感光不溶性材
料40は1000rpmの回転数で10秒間のスピンコ
ート処理を行うことによって形成できた。
【0028】上記の不透明膜20のパターン化は一般に
よく使われているフォトリソグラフィー法とエッチング
法を用いて行った。図4は不透明膜20のパターン化方
法を示した図である。まず透明基板10上にスパッタリ
ング法によって上述のように0.2μmの厚みで不透明
膜21の成膜を行う(図4(a))。その時のスパッタ
リング成膜条件はRF出力が450W、アルゴン(A
r)ガス圧が1.0Pa、成膜時間が5分であった。
【0029】次に図4(b)に示すように不透明膜21
上に感光可溶性材料51を塗布し、露光マスク60を介
して紫外光を露光する。すると任意の部分が露光され
る。本実施の形態では感光可溶性材料51にヘキスト社
製ポジ型レジスト(商品名AZ−4330)を用い、ス
ピンコート法で3μmの厚みに塗布した後、所望の形状
が施された露光マスク60を介して、100mJ/cm
2 の露光量で部分的に露光を行った。
【0030】次に専用の現像液で2分間現像を行うこと
で図4(c)に示すようにパターン化された感光可溶性
材料50を得ることができる。
【0031】その後、硝酸系エッチャントを用いてエッ
チングを行い、Crからなる不透明膜21がパターン化
される(図4(d))。最後に感光可溶性材料50をア
セトンで溶解することにより、パターン化された不透明
膜20が形成された透明基板10が完成する。
【0032】図3(a)の状態の後、本実施の形態で
は、図3(b)に示すように透明基板10の感光不溶性
材料40の塗被されていない他方の面側から紫外光を照
射し、透明基板10を介して感光不溶性材料40を露光
する。このような露光方法を一般にバック露光法と称す
る。この時、不透明膜20は露光マスクの役目をし感光
不溶性材料40には露光部分と未露光部分が生じる。
【0033】本実施の形態では、透明基板10の平面に
対して所定の角度(以後この角度を露光角θと称する事
にする。)だけ傾いた方向から紫外光を照射させた。本
実施の形態では露光角θを45度に設定し、600mJ
/cm2 の露光量で露光した。
【0034】最後に、図3(b)の露光によって部分的
に感光された感光不溶性材料40を専用現像液を用いて
現像した。その結果図3(c)に示されるような透明基
板10の平面に対して45度の傾斜した傾斜壁30を形
成することができた。なお本実施の形態では、40℃の
THB−130N専用現像液を感光不溶性材料40に吹
き付けるスプレー方式の現像方法を用い、現像時間を5
分間とした。以上によってガラスからなる透明基板1
0、Crからなる不透明膜20及び感光不溶性材料から
なる傾斜壁30で構成される傾斜壁を有する圧力室上板
が完成する。
【0035】上述の方法によって傾斜角度が45度で、
透明基板10からの高さが50μm、壁の厚みが50μ
mの傾斜壁30を形成することができた。本実施の形態
ではこの傾斜壁30を、流入口112と流出口111に
接合される圧力室上板100上に、それぞれ100μm
間隔で10個並べて形成した(なお図1、図2では本発
明をわかりやすく示すために傾斜壁30は3個ずつしか
描かれていない。)。形成する傾斜壁30の個数および
間隔は必要とするマイクロポンプの性能に応じて任意に
選ばれる。
【0036】本傾斜壁30の形成方法で用いられるフォ
トリソグラフィー法という手法は微細な形状を高い寸法
精度で形成できるという点が特徴であり、数μm程度の
高さの傾斜壁30を形成することも可能である。これは
切削加工法やレーザー加工法では得られない特徴であ
る。切削加工法もレーザー加工法も微細形状を高い寸法
精度で加工することは不得手である。このように、圧力
室110の大きさに合わせて幅広い最適な傾斜壁30を
設計が可能であり、それにより多様なマイクロポンプの
設計が可能となる。
【0037】次にSiO2 からなる非導電性保護膜とS
i基板で構成される圧力室側壁120と、Auからなる
導電性保護膜とNiメッキ層で構成されるダイアフラム
300を一体で形成した。形成された圧力室側壁120
は301μmの高さを有しており、この圧力室側壁12
0の寸法は従来よりも小型のマイクロポンプを考慮した
寸法である。
【0038】上述のように本実施の形態では、ダイアフ
ラム300は0.2μm厚のAu膜と5μm厚のNiメ
ッキ層の積層構造で構成されている。Au、Niともに
KOH水溶液に対して十分な耐食性を有していることで
ダイアフラム300の形成に適していたからである。ま
たさらには、Au、Niともに軟性の材料であることも
ダイアフラム300の材料として選ばれた大きな要因で
もある。ダイアフラム300の撓み量を増大させ圧力室
110内の容積変化を大きくするためには、ダイアフラ
ム300が柔らかくなくてはならないからである。
【0039】圧電素子及び基台については、従来より行
われている機械加工法、射出成型法などを用いてそれぞ
れ形成を行い、個々の部品が形成された後、接着によっ
てそれぞれの接合が行われ本発明のマイクロポンプが完
成する。以上が本発明のマイクロポンプの製造方法であ
る。なお、本発明のマイクロポンプの製造方法の中で最
も特徴とするところは、傾斜壁を有する圧力室上板の形
成方法であり、その形成方法に斜めから露光を行うバッ
ク露光法を用いた点である。
【0040】
【発明の効果】本発明のマイクロポンプによると、従来
のマイクロポンプのように複数個の圧電素子と複数個の
圧力室を有する必要が無く、構成が簡単であり、小型化
が容易である。
【0041】また高価な圧電素子の構成数を減らすこと
ができるため、低コスト化が可能である。
【0042】以上のように本発明のマイクロポンプによ
れば、小型で安価なマイクロポンプを達成することがで
きる。
【0043】さらに本発明のマイクロポンプの製造方法
によれば、小型で安価なマイクロポンプを製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロポンプの構成図である。
【図2】本発明のマイクロポンプの動作を示す概略図で
ある。
【図3】本発明のマイクロポンプの構成部品である傾斜
壁を有する圧力室上板の形成方法を示した図である。
【図4】一般的なフォトリソグラフィー法とエッチング
法を用いた不透明膜のパターニング方法を示した図であ
る。
【図5】従来のマイクロポンプの構成とその動作原理を
示した概略図である。
【図6】従来のマイクロポンプの構成部品の一つである
圧力室部品の斜視図である。
【符号の説明】
10 透明基板 20、21 不透明膜 30 傾斜壁 40 感光不溶性材料 50、51 感光可溶性材料 60 露光マスク 100 圧力室上板 110、110a、110b 圧力室 111、111b 流出口 112、112b 流入口 113b 流路 120 圧力室側壁 130 圧力室部品 300、300b ダイアフラム 400、400a、400b 圧電素子 500 基台

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の加圧を行う圧力室と、該圧力室と
    連通して構成される流入口及び流出口とを有し、該圧力
    室、該流入口、該流出口の側面を囲うようにして形成さ
    れる圧力室側壁と、該圧力室、該流入口、該流出口の圧
    力室側壁に囲われていない一方の面を覆うようにして形
    成される圧力室上板と、該圧力室、該流入口、該流出口
    の圧力側壁に囲われていない他方の面に形成され、少な
    くとも一部が板厚方向に振動するダイアフラムとを有す
    るマイクロポンプであって、 前記圧力室上板の前記圧力室が構成される面の少なくと
    も一部に前記流出口に向かって傾斜をなしている傾斜壁
    が形成されていることを特徴とするマイクロポンプ。
  2. 【請求項2】 流体の加圧を行う圧力室と、該圧力室と
    連通して構成される流入口及び流出口とを有し、該圧力
    室、該流入口、該流出口の側面を囲うようにして形成さ
    れる圧力室側壁と、該圧力室、該流入口、該流出口の圧
    力室側壁に囲われていない一方の面を覆うようにして形
    成され、少なくとも一部に傾斜壁を有した圧力室上板
    と、該圧力室、該流入口、該流出口の圧力側壁に囲われ
    ていない他方の面に形成され、少なくとも一部が板厚方
    向に振動するダイアフラムとを有するマイクロポンプの
    製造方法であって、 前記傾斜壁を有する圧力室上板が、所望の形状にパター
    ン化された不透明膜が形成されている透明基板上に感光
    不溶性材料層を塗被する工程と、 前記透明基板を介し、且つ前記透明基板に垂直な面に対
    して所望の角度で光を照射することによって前記感光不
    溶性材料層を露光する工程と、 前記感光不溶性材料層を現像する工程とから形成される
    ことを特徴とするマイクロポンプの製造方法。
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