JP2000087755A - 自動二輪車用v型内燃機関 - Google Patents

自動二輪車用v型内燃機関

Info

Publication number
JP2000087755A
JP2000087755A JP10260065A JP26006598A JP2000087755A JP 2000087755 A JP2000087755 A JP 2000087755A JP 10260065 A JP10260065 A JP 10260065A JP 26006598 A JP26006598 A JP 26006598A JP 2000087755 A JP2000087755 A JP 2000087755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
crankshaft
crankcase
motorcycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10260065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4021068B2 (ja
Inventor
Akihito Nomura
明史 野村
Takashi Kanbe
敬司 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP26006598A priority Critical patent/JP4021068B2/ja
Priority to TW088113829A priority patent/TW404917B/zh
Priority to ES99117155T priority patent/ES2217659T3/es
Priority to EP99117155A priority patent/EP0987416B1/en
Priority to DE69915199T priority patent/DE69915199T2/de
Priority to BR9904097-2A priority patent/BR9904097A/pt
Priority to CN99118813A priority patent/CN1107158C/zh
Priority to CO99057883A priority patent/CO4850635A1/es
Priority to ARP990104573A priority patent/AR015318A1/es
Priority to KR1019990039309A priority patent/KR100360809B1/ko
Publication of JP2000087755A publication Critical patent/JP2000087755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4021068B2 publication Critical patent/JP4021068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1808Number of cylinders two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/20SOHC [Single overhead camshaft]
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F2001/244Arrangement of valve stems in cylinder heads
    • F02F2001/245Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前部及び後部バンクを有する,自動二輪車用
V型内燃機関において,潤滑用オイルポンプ及び冷却用
ウォータポンプに何ら干渉されることなく,クランクケ
ースの後部及びそれに連なるミッションケース部をコン
パクトに形成し得るようにする。 【解決手段】 前部及び後部バンク41 ,42 の潤滑部
にオイルを供給する潤滑用オイルポンプ57,並びに前
部及び後部バンク41 ,42 のウォータジャケット24
1 ,242 に冷却水を供給する冷却用ウォータポンプ6
2を,これらがクランク軸15より前方且つ上方で左右
方向に配列されるようにクランクケース21に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,自動二輪車用V型
内燃機関に関し,特に,車体フレームへの搭載状態で左
右方向に向けて配置されるクランク軸を中心に前後V字
状に開いた前部バンク及び後部バンクを有し,クランク
軸を収容するクランクケースの後部に,変速機を収容す
るミッションケース部を一体に連設したものゝ改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】かゝる自動二輪車用V型内燃機関は,従
来,オートバイ用エンジンとして,広く知られている
(例えば特開平6−173832号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のかゝる自動二輪
車用V型内燃機関では,潤滑用オイルポンプ及び冷却用
ウォータポンプをクランクケースの後部において上下方
向に配置しているので,クランクケースの後部を深く形
成することを余儀なくされる上,これらポンプと変速機
との干渉を避けるべく,ミッションケース部をクランク
ケース後方へ大きく張り出させる必要があった。このよ
うなことは,内燃機関の大型化を招き,内燃機関の地上
高の確保や,乗員用シートの高さの低下を図ることを困
難にしている。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,潤滑用オイルポンプ及び冷却用ウォータポンプに
何ら干渉されることなく,クランクケースの後部及びミ
ッションケース部をコンパクトに形成し得るようにし
て,内燃機関の地上高の確保や,乗員用シートの高さの
低下を可能にする,前記自動二輪車用V型内燃機関を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,車体フレームへの搭載状態で左右方向に
向けて配置されるクランク軸を中心に前後V字状に開い
た前部バンク及び後部バンクを有し,クランク軸を収容
するクランクケースの後部に,変速機を収容するミッシ
ョンケース部を一体に連設した,自動二輪車用内燃機関
において,前部及び後部バンクの潤滑部にオイルを供給
する潤滑用オイルポンプ,並びに前部及び後部バンクの
ウォータジャケットに冷却水を供給する冷却用ウォータ
ポンプを,これらがクランク軸より前方且つ上方で左右
方向に配列されるようにクランクケースに設けたことを
第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,オイルポンプ及
びウォータポンプをクランク軸より前方且つ上方に配置
したことから,クランクケースの後部及び,及びそれに
連なるミッションケース部を上記オイルポンプ及びウォ
ータポンプに全く干渉されることなくコンパクトに形成
することができ,内燃機関の地上高の確保及び乗員用シ
ートの高さの低下を容易に行うことができる。この場
合,オイルポンプ及びウォータポンプの上記配置によ
り,クランクケースの前部が多少膨出した形状となる
も,その膨出部は前部バンクの下方のデッドスペースに
配置されることになるから,内燃機関の大型化の要因と
はならない。
【0007】また本発明は,上記特徴に加えて,潤滑用
オイルポンプ及び冷却用ウォータポンプを同軸上に配置
すると共に,これらポンプに,クランク軸から常時駆動
される単一のポンプ軸の両端を連結したことを第2の特
徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば,前記オイルポン
プ及びウォータポンプを共通の伝動系を介してクランク
軸により常時駆動することができ,その伝動系の簡素化
を図ることができる。しかもクランク軸より上方位置を
占める両ポンプの駆動系は,クランクケース油溜め部の
オイルへの浸漬を免れるから,その駆動系によりオイル
の攪拌は起こらず,動力損失の減少に寄与し得る。
【0009】さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加
えて,クランク軸に始動伝動装置を介して連結する始動
モータを,これがクランク軸の下方位置を占めるように
クランクケースに取付けたことを第3の特徴とする。
【0010】この第3の特徴によれば,クランク軸の下
方に配置される始動モータも,クランクケースの後部及
びミッションケース部のコンパクト化の妨げとはなら
ず,しかも前部バンク下方のデッドスペースに配置され
ることになるから,これも内燃機関の大型化の要因とは
ならない。また始動モータの上記配置により,始動伝動
装置はクランクケース底部の油溜め部内の油中に浸漬さ
れることになるが,これは機関の始動時に作動するもの
であり,機関の運転中に作動してオイルを攪拌すること
はないから,動力損失を招くこともない。
【0011】さらにまた本発明は,第1又は第2の特徴
に加えて,クランク軸の略直上位置を占めるようにクラ
ンクケースに形成した濾過室にオイルフィルタを装着し
て,このオイルフィルタにより濾過室を,潤滑用オイル
ポンプの吐出ポートに連なる入口室と,前部及び後部バ
ンクの潤滑部に連なる出口室とに区画したことを第4の
特徴とする。
【0012】この第4の特徴によれば,オイルポンプ,
濾過室及びオイルフィルタの上記配置,構成により,給
油路の長さを極力短縮すると共に,前部及び後部バンク
に対する潤滑系を略対称に構成することができ,両バン
クを均等潤滑が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0014】図1は本発明のV型内燃機関を搭載した自
動二輪車の側面図,図2は上記内燃機関の側面図,図3
は図2の3−3線断面図,図4は図3の4−4線断面
図,図5は図2の5−5線断面図,図6は上記内燃機関
の冷却水系統図,図7は図2の7−7線断面図,図8は
図3の前部及び後部タイミング伝動装置周りの拡大図,
図9は図3の変速機周りの拡大図,図10は上記内燃機
関の排気系周りの平面図,図11は後部バンクのシリン
ダヘッドの平面図,図12は図9の12矢視図である。
【0015】尚,説明中,前後,左右とは,自動二輪車
の車体を基準にしていうものとする。 [自動二輪車の全体構成(図1,図2参照)]自動二輪
車Mの車体フレーム1の前端には,前輪を支持するフロ
ントフォーク(何れも図示せず)が操向可能に連結され
る。また車体フレーム1の後部には,後輪2を支持する
リアフォーク3が上下揺動可能に連結され,このリアフ
ォーク3及び車体フレーム1の各後端部間にリアクッシ
ョン7が介装される。
【0016】車体フレーム1の中間部には,前部及び後
部バンク41 ,42 を有するV型内燃機関Eが搭載され
ると共に,その上方で燃料タンク5が取付けられる。さ
らに車体フレーム1の後部には,燃料タンク5の後端に
連続するように,メインシート6a及びピリオンシート
6bが取付けられる。
【0017】上記内燃機関Eに連設される変速機8の出
力軸97及び後輪2のハブ間を連結するチェーン伝動装
置10は,後輪2の左側に配設される。始動モータ11
は,クランク軸15の前方且つ下方に配置される。
【0018】内燃機関Eの前部及び後部バンク41 ,4
2 間の谷部28には,対応するバンクに接続される前部
及び後部気化器121 ,122 が配設される。また前部
バンク41 の前面及び後部バンク42 の後部にそれぞれ
接続される前部排気管131及び後部排気管132 は,
後輪2を挟んで前記チェーン伝動装置10と反対側,即
ち後輪2の右側に配設される共通の排気マフラ14の前
端に集合して接続される。 [内燃機関の全体構成(図2,図3,図5,図8参
照)]内燃機関Eの前部バンク41 及び後部バンク42
は,左右方向に配置されるクランク軸15周りに90°
開いて前後に配置される。クランク軸15は,クランク
ピン16aを有する単一のクランク部16と,その両端
部に隣接する左右一対のジャーナル17,18とを備え
ており,そのジャーナル17,18がボールベアリング
19,20をそれぞれ介してクランクケース21に支承
される。
【0019】前部及び後部バンク41 ,42 は,クラン
ク軸15を上記クランクケース21の山形上部の前後斜
面にそれぞれ接合されるシリンダブロック221 ,22
2 と,それらの上端に接合されるシリンダヘッド2
1 ,232 とを備えており,各シリンダブロック22
1 ,222 及びシリンダヘッド231 ,232 には,一
連のウォータジャケット241 ,242 が形成される。
【0020】各シリンダブロック221 ,222 のシリ
ンダボア251 ,252 に嵌装されるピストン261
262 はコンロッド271 ,272 を介して上記クラン
クピン16aに連接される。その際,後部バンク42
コンロッド272 は,上記クランクピン16a上で前部
バンク41 のコンロッド271 の左方に隣接して配置さ
れ,これらコンロッド271 ,272 の左右方向のオフ
セット量S(図8)に対応して,後部バンク42 の軸線
は前部バンク41 の軸線に対して左方にオフセットされ
る。
【0021】図5に示すように,クランク軸15の右ジ
ャーナル18より外方へ突出する右端部には,その内側
から順に始動伝動装置94のオーバーランニングクラッ
チ53及び,クラッチ100に連なる1次伝動装置54
の駆動ギヤ54aが取付けられると共に,互いに隣接配
置される。その際,オーバーランニングクラッチ53
は,そのアウタ部材がクランク軸15にスプライン結合
され,そのインナ部材に始動ギヤ52が固設されてい
る。駆動ギヤ54aはクランク軸15にキー結合され
る。
【0022】また図8に示すように,クランク軸15の
左ジャーナル17より外方へ突出する左端部には,その
内側から順に前部バンク41 の動弁カム軸411 を駆動
する前部タイミング伝動装置461 の駆動タイミングス
プロケット421 ,後部バンク42 の動弁カム軸412
を駆動する後部タイミング伝動装置462 の駆動タイミ
ングスプロケット422 ,並びに発電機30のロータ3
1が取付けられると共に,互いに隣接配置される。その
際,ロータ31はクランク軸15にキー結合される。二
個の駆動タイミングスプロケット421 ,422 の取付
け構造については後述する。
【0023】ロータ31に囲繞される,発電機30のス
テータ32は,クランクケース21の左端面に接合され
る左側カバー33の内壁に固着される。
【0024】上記ロータ31外周面の位置には突起35
が形成されており,この突起35と協働してクランク軸
15の回転位置を検知するクランク位置センサ36がク
ランクケース21の左端面に固着される。このクランク
位置センサ36の出力信号は,点火装置の制御信号やタ
コメータの入力信号として用いられる。
【0025】クランク軸15の,発電機30と反対側の
右端部には,右側ジャーナル18に隣接して始動ギヤ5
2がオーバーランニングクラッチ53を介して支承さ
れ,さらにその始動ギヤ52に隣接して1次駆動ギヤ5
4aがキー結合される。
【0026】上記のように構成すると,クランク軸15
の左端部側で前部及び後部タイミング伝動装置461
462 を一挙に組立てることができ,それらの組立性が
良好となる。また前部及び後部タイミング伝動装置46
1 ,462 のメンテナンスを行う際には,それらの外側
の発電機30のみをクランク軸15から取り外すだけ
で,他のものに何ら干渉されることなく,そのメンテナ
ンスを容易に行うことができる。しかも,発電機30の
両タイミング伝動装置461 ,462 への隣接配置によ
り,運転中は,両タイミング伝動装置461 ,462
ら飛散される油沫が発電機30に掛かることになるか
ら,それを効果的に冷却することができる。
【0027】またクランクケース21の左側部に前部及
び後部タイミング伝動装置461 ,462 及び発電機3
0が,また他側部に始動伝動装置94,1次伝動装置5
4及びクラッチ100が配置されることになるので,ク
ランクケース21の両側部の重量バランスが良好であ
り,したがって車体フレーム1への搭載時には,自動二
輪車Mの左右重量バランスを容易に図ることができる。 [動弁系(図2〜図4,図8,図9参照)]各バンク4
1 ,42 のシリンダヘッド231 ,232 には,吸気弁
371 ,372 及び排気弁381 ,382 が,吸気弁3
1 ,372 を両バンク41 ,42間の谷部28側に寄
せて設けられる。また各シリンダヘッド231 ,232
には,対応する吸,排気弁371 ,372 ;381 ,3
2 をロッカアーム391 ,392 ;401 ,402
介して開閉駆動するカム軸411 ,412 の両端部がク
ランク軸15と平行にして,それぞれボールベアリング
50,50′を介して支承される。そしてクランク軸1
5の左端部に固着される駆動タイミングスプロケット4
1 ,422 と,各バンク41 ,42 のカム軸411
412 の左端部に固着される被動タイミングスプロケッ
ト431 ,432 とにタイミングチェーン441 ,44
2 が巻き掛けられる。上記両駆動タイミングスプロケッ
ト421,422 は,クランク軸15の左側ジャーナル
17の外端に隣接して圧入された共通のボス45を備え
ている。
【0028】而して,前部バンク41 の駆動タイミング
スプロケット421 ,タイミングチェーン441 及び被
動タイミングスプロケット431 は,クランク軸15の
回転を2分に1に減速して対応するカム軸411 に伝達
する前部タイミング伝動装置461 を構成するもので,
それは前部バンク41 の,発電機30側の側壁に形成さ
れた前部タイミング伝動室471 に配置される。また後
部バンク42 の駆動タイミングスプロケット422 ,タ
イミングチェーン442 及び被動タイミングスプロケッ
ト432 は,クランク軸15の回転を2分に1に減速し
て対応するカム軸412 に伝達する後部タイミング伝動
装置462 を構成するもので,それも前部バンク4
1 の,発電機30側の側壁に形成された後部タイミング
伝動室472に配置される。
【0029】その際,後部タイミング伝動装置46
2 は,前部タイミング伝動装置461 より軸方向外側,
即ち発電機30側に配置される。
【0030】クランク軸15は,図4に矢印Rで示すよ
うに反時計方向に回転するものであり,したがって,各
タイミングチェーン441 ,442 は,後側が弛み側と
なる。それらの弛み側に一定の張りを与えるべく,各タ
イミングチェーン441 ,442 の弛み側に,クランク
ケース21に揺動自在に軸支される弓形のチェーンテン
ショナ481 ,482 を摺動自在に当接させ,これらチ
ェーンテンショナ48 1 ,482 の長手方向中央部を対
応するタイミングチェーン441 ,442 に向かって一
定の荷重をもって押圧する公知のテンショナリフタ49
1 ,492 が各バンク41 ,42 のシリンダブロック2
1 ,222 後面に形成された取付け面にボルト109
でそれぞれ取付けられる。
【0031】クランクケース21は,その左右方中央部
で左ケース半体21a及び右ケース半体21bとに分割
され,それらに前記ボールベアリング19,20のアウ
タレースが予め軽圧入により装着され,両ケース半体2
1a,21bの結合時に,クランク軸15の左右のジャ
ーナル17,18が上記ボールベアリング19,20の
インナレースにそれぞれ軽圧入されるものであるが,そ
の際,左側ジャーナル17の外側に隣接してクランク軸
15に共通のボス45を圧入された駆動タイミングスプ
ロケット421 ,422 が左側ボールベアリング19の
インナレースを通過し得るように,駆動タイミングスプ
ロケット421 ,422 の外径d1 は上記ボールベアリ
ング19のインナレースの内径d2 より僅かに小さく設
定される。したがって,クランク軸15の単体時に両駆
動タイミングスプロケット421,422 のボス45の
圧入が可能となり,の圧入作業を容易に行うことができ
る。またボールベアリング19,20を左右のケース半
体21a,21b及び左右のクランクジャーナル17,
18に軽圧入することにより,機関運転中,ボールベア
リング19,20の振動を抑制し,騒音低減を図ること
ができる。 [排気系(図2,図10及び図11参照)]前部バンク
1 の排気ポート511 の出口は,そのシリンダヘッド
231 の前面に開口しており,これに前部排気管131
の上流端が接続される。また後部バンク42 の排気ポー
ト522 の出口は,そのシリンダヘッド232 後部の,
後部タイミング伝動装置462 と反対側の右側面に開口
しており,これに後部排気管132 の上流端が接続され
る。
【0032】前部排気管131 及び後部排気管13
2 は,何れも,前部及び後部チェーン伝動装置461
462 と反対側の,内燃機関E右側方に上下に並べて配
管されると共に,下流端を集合して後輪2の右側方に配
置される排気マフラ14に接続される。
【0033】而して,上記のように内燃機関Eの,前部
バンク41 に対する後部バンク42のオフセット方向側
の一側部に前部及び後部タイミング伝動装置461 ,4
2を集中して配設する一方,内燃機関Eの他側方に前
部及び後部排気管131 ,132 を上下に並べて集中配
管したので,両タイミング伝動装置461 ,462 と両
排気管131 ,132 との干渉を容易に避けつゝ,両排
気管131 ,132 を含む内燃機関Eの全幅を極力狭め
ることができる。
【0034】また後部バンク42 のシリンダヘッド23
2 の後部右側面に開口する排気ポート512 に,自動二
輪車Mの右側方に配管される後部排気管132 を接続す
るので,後部排気管132 の曲がり部を少なくして,そ
の管路抵抗を下げ,出力性能の向上に寄与し得る。 [伝動系(図2,図3及び図9参照)]クランクケース
21には,後部バンク42 の下部に張り出すミッション
ケース部95が一体に形成されており,このミッション
ケース部95には,クランク軸15の直後でそれと平行
に前後に並ぶ,変速機8の入力軸96及び出力軸97が
収容され,これらの両端はそれぞれ一対のボールベアリ
ング96,97;98,99を介してミッションケース
部95の左右両側壁に支承される。その入力軸96の右
端部には,クランクケース21の右側面に接合される右
側カバー34に覆われるクラッチ100のインナ部材1
01がスプライン結合され,そのアウタ部材102の内
端には,前記1次駆動ギヤ54aと噛合して1次伝動装
置54を構成する1次被動ギヤ54bが取付けられ。ま
た入力軸96及び出力軸97間には,複数段(図示例で
は5段)の変速ギヤ列G1 〜G5 が選択可能に配設され
る。
【0035】入力軸96及び出力軸97の左端部を支承
するミッションケース部95の左側壁95a(図9参
照)は,後部バンク42 のタイミング伝動装置462
りも右方にオフセットするように形成される。したがっ
て,後部バンク42 のタイミング伝動装置462 におけ
るテンショナリフタ492 を後部バンク42 のシリンダ
ブロック222 後面に取付ける場合,ミッションケース
部95との干渉を回避することができる。
【0036】特に,後部バンク42 のタイミング伝動装
置462 は,前部バンク41 のタイミング伝動装置46
1 より外方,即ち左方に配置されるので,クランクケー
ス21に対するミッションケース部95の右方へのオフ
セット量を最小限に抑えて,内燃機関Eのコンパクト化
を図ることができる。 [車速センサ(図2,図9及び図12参照)]ミッショ
ンケース部95の後壁に装着孔103が設けられ,この
孔103を通して検知部105aをミッションケース部
95内に突入させる車速センサ105がミッションケー
ス部95の後壁にボルト110により固着される。この
車速センサ105は,その検知部105aをトップ被動
ギヤ,即ちトップギヤ列G5 の被動ギヤ104の歯先に
対向させるように配置される。
【0037】トップ被動ギヤ104は,出力軸97にス
プライン嵌合していて,左方へのシフトにより2速ギヤ
列G2 を確立させるシフトギヤを兼ねており,そのシフ
トによるも,そのギヤの外周が車速センサ105の検知
領域から逸脱しないようになっている。車速センサ10
5は,その検知部の直前を横切るトップ被動ギヤ104
の歯数に応じた信号を図示しないコンピュータに出力す
るもので,そのコンピュータでは,入力信号から車速を
演算して,自動二輪車Mの図示しないインストルメント
パネル上のスピードメータ(図示せず)に表示する。
【0038】このように,車速センサ105は,常時出
力軸97と共に回転するトップ被動ギヤ104の回転数
を車速として検知する車速センサ105をミッションケ
ース部95の後壁に取付けられるので,その取付けを,
ミッションケース部95側に後傾する後部バンク42
勿論,その後部に取付けられる後部排気管132 に何ら
邪魔されることなく行うことができる。
【0039】ミッションケース部95の後面には,車速
センサ105の下面を覆うリブ106が一体に形成さ
れ,このリブ106の中央部には,車速センサ105の
リード線108を通す通孔107が穿設される。
【0040】また図2に示すように,ミッションケース
部95の後面には,左右一対,上下一組のハンガー部1
121 ,1122 が,またクランクケース21の前面に
は左右一対のハンガー部1123 がそれぞれ一体に突設
され,内燃機関Eの車体フレーム1への搭載時,これら
ハンガー部1121 ,1122 ,1123 が車体フレー
ム1に結合される。その後部二組のハンガー部11
1 ,1122 に囲まれる,ミッションケース部95後
方のデッドスペースを利用して前記車速センサ105は
配置されるもので,これによりスペース効率を高めるこ
とができる。
【0041】而して,上記リブ106は,自動二輪車M
の走行中,下方から飛来す砂利等から車速センサ105
を保護するように機能し,またリード線108を通す通
孔107はリブ106内に浸入した雨水,洗浄水の排出
口としても機能する。 [潤滑及び冷却系(図2,図3,図5及び図6参照)]
図2,図3及び図5に示すように,クランク軸15の右
端部にキー結合された1次駆動ギヤ54aには,その周
方向異なる二箇所にポンプ駆動ギヤ56及び1次被動ギ
ヤ54bが噛合される。
【0042】ポンプ駆動ギヤ56は,クランクケース2
1の右端面に接合される右側カバー34にベアリング8
6を介して支承されるポンプ軸61にキー結合される。
このポンプ軸61は,これがクランク軸15と平行で,
それより前方且つ上方にくるように配置される。
【0043】このポンプ軸61の内端には,潤滑用のト
ロコイド型オイルポンプ57のインナロータ59が,ま
た外端には,冷却用ウォータポンプ62のインペラ60
がそれぞれ固着される。オイルポンプ57のアウタロー
タ59を収容するポンプハウジング60はクランクケー
ス21の,ボールベアリング20を支持する隔壁65に
ねじ止めされる。またインペラ63を収容するポンプケ
ーシング64は,右側カバーの外側面にボルト87で固
着される。こうしてオイルポンプ57及びウォータポン
プ62は,クランク軸15より上方及び前方で同軸に配
置され,またオイルポンプ57は,前記オーバーランニ
ングクラッチ53の半径方向外方に隣接して配置される
ように,クランクケース21に設けられる。
【0044】オイルポンプ57の吸入ポートには,クラ
ンクケース21底部の油溜め部66内に設置されるスト
レーナ67(図2参照)に吸い上げ管68を介して接続
され,また吐出ポートは,給油路69を介してクランク
軸15及び各バンク41 ,4 2 のカム軸411 ,412
その他の潤滑部に連通される。
【0045】給油路69の途中には,クランク軸15の
略直上に位置するオイルフィルタ70が介裝される。こ
のオイルフィルタ70は,右側カバー34に形成された
濾過室71に装着され,該室71の開放口を閉じるキャ
ップ72が右側カバー34に固着される。濾過室71に
おいて,オイルフィルタ70の外周側の入口室71a
は,クランクケース21に形成された給油路69の上流
部69aを介してオイルポンプ57の吐出ポートに連通
し,またオイルフィルタ70の内周側の出口室71b
は,キャップ72に形成された給油路69の2本の分岐
油路69b,69cに連通しており,一方の分岐油路6
9bはクランク軸15系の潤滑部73に連通し,他方の
分岐油路69cは更に,クランクケース21及び右側カ
バー34の接合面において前後の分岐油路69d,69
eに分岐して,前部及び後部バンク4 1 ,42 の各カム
軸411 ,412 を含む動弁系の潤滑部741 ,742
に連通する。
【0046】したがって,クランク軸15の回転によ
り,ポンプ駆動ギヤ56及びポンプ軸61を介してオイ
ルポンプ57が駆動されると,油溜め部66内のオイル
は,ストレーナ67から吸い上げられて濾過室71に圧
送され,オイルフィルタ70で濾過された後,クランク
軸15系の潤滑部73及び各バンク41 ,42 の動弁系
の潤滑部741 ,742 に供給され,これらを潤滑する
ことができる。しかも,オイルポンプ57,濾過室7
1,オイルフィルタ70及び給油路69の上記配置,構
成により,給油路69の長さを極力短縮すると共に,前
部及び後部バンク4 1 ,42 に対する潤滑系を略対称に
構成することができ,両バンク41 ,42 を均等潤滑が
可能となる。
【0047】オイルフィルタ70には,そのフィルタエ
レメント70aが目詰まりしたとき,入口室71a及び
出口室71b間を短絡させるリリーフ弁70bが設けら
れる。
【0048】一方,ウォータポンプ62においては,図
6に示すように,その吸入管75は,水管771 を介し
てラジエータ29(図1に示すように内燃機関Eの前方
に配設される。)の出口に接続され,吐出管76は水管
772 を介して前部バンク4 1 のウォータジャケット2
1 の下部に接続される。
【0049】前述のように,前部及び後部バンク41
2 は,各シリンダブロック221,222 及びシリン
ダヘッド231 ,232 に一連のウォータジャケット2
1,242 を備えており,また後部バンク42 のシリ
ンダヘッド232 には,その前面に開口する合流室80
が形成され,この合流室80にウォータジャケット24
2 の上部が連通される。
【0050】前部及び後部バンク41 ,42 の対向面に
は,対応するウォータジャケット241 ,242 の下部
に連通する下部ジョイント781 ,782 が一体に突設
され,これらジョイント781 ,782 に,谷部28に
配置される下部連通水管77 3 の両端が接続される。
【0051】また前部バンク41 の後面には,そのジャ
ケット231 の上部に連通する上部ジョイント791
一体に形成され,さらに後部バンク42 のシリンダヘッ
ド232 下面には,合流室80に連通する上部ジョイン
ト792 のフランジがねじ止めされ,これら上部ジョイ
ント791 ,792 に谷部28に配置される後部連通水
管774 の両端が接続される。
【0052】合流室80にはサーモスタット82が設置
されると共に,それを保持しつゝ合流室80の開口部を
覆うサーモスタットカバー81がシリンダヘッド232
の前面に接合される。
【0053】サーモスタットカバー81には,サーモス
タット82の出口に連なる出口ジョイント83が一体に
形成されており,この出口ジョイント83は水管775
を介してラジエータ29の入口に接続される。
【0054】また上部ジョイント792 には,連通路8
4′を介して合流室80に連通するバイパス出口ジョイ
ント84が一体に形成されており,このバイパス出口ジ
ョイント84は,バイパス水管85により,後部バンク
2 の気化器122 の加温室,前部バンク41 の気化器
121 の加温室及び前記吸入管75へと順次連通され
る。バイパス出口ジョイント84は,サーモスタットカ
バー81の出口ジョイント83より充分に小径に形成さ
れる。
【0055】サーモスタット82は,合流室80の水温
が所定温度以下のときは合流室80及びサーモスタット
カバー81間を遮断すると共に,合流室80及びバイパ
ス出口ジョイント84間の連通路84′を開き,またそ
の水温が所定温度以上になると合流室80及びサーモス
タットカバー81間を連通すると共に,上記連通路8
4′を閉じるようになっている。
【0056】したがって,クランク軸15の回転によ
り,ポンプ駆動ギヤ56及びポンプ軸61を介してウォ
ータポンプ62が駆動されているとき,合流室80の水
温が比較的低くければ,サーモスタット82が合流室8
0及びサーモスタットカバー81間を遮断すると共に,
連通路84′を開くので,冷却水は,ウォータポンプ6
2により,先ず吐出管76から前部バンク41 のウォー
タジャケット241 に送られ,次いでその冷却水の略半
分は直ちに下部連通水管773 を経て第2バンクのウォ
ータジャケットに移る。そして,前部バンク41 のウォ
ータジャケット241 を通過した冷却水は,上部連通水
管774 を経て後部バンク42 の合流室80に移って,
後部バンク42 のウォータジャケット242 を通過した
冷却水と合流し,合流室80から連通路84′を経てバ
イパス出口ジョイント84を出て,後部の気化器122
及び前部の気化器121 の加温室を順次経由して,ウォ
ータポンプ62の吸入管75に戻り,以後,同様の循環
を繰り返す。このような冷却水の,ラジエータ29を経
由しない循環により,内燃機関Eの暖機を促進すること
ができると共に,気化器121 ,122 を加温して,そ
れらの燃料ノズル周りのアイシングを防ぐことができ
る。
【0057】内燃機関Eの暖機が進み,両バンク41
2 のウォータジャケット241 ,242 を通過して合
流室80で合流した冷却水の水温は所定値を超えると,
サーモスタット82は,合流室80及びサーモスタット
カバー81間を連通すると共に,連通路84′を閉じる
ので,上記冷却水は,出口ジョイント83側へ流れ,ラ
ジエータ29を経由して,ウォータポンプ62の吸入管
75に戻る。以後,同様の循環を繰り返すので,ラジエ
ータ29の放熱作用で冷却された冷却水をもって両バン
ク41 ,42 を効果的に冷却することができる。
【0058】ところで,下部及び上部連通水管773
774 は比較的短いもので足りる上,これらは両バンク
間の谷部に配置されるので,両バンク41 ,42 の間に
隠れて目立つことがなく,内燃機関Eの外観を損なわな
い。
【0059】またサーモスタット82は,前部及び後部
バンク41 ,42 を冷却した冷却水が合流する合流室8
0に設置されるので,サーモスタット82は両バンク4
1 ,42 の平均水温を的確に感知して,両バンク41
2 の適正な水温制御を行うことができる。しかもサー
モスタット82に対する配管が不要であり,配管の簡素
化を図ることができる。
【0060】さらに後部バンク42 の上部前面に,前方
に突出する出口ジョイント83を備えたサーモスタット
カバー81が接合されるので,その出口ジョイント83
をラジエータ29の入口に連通する水管775 の曲がり
を少なくして,その流路抵抗を小さく抑えると共に,外
観の向上を図ることができる。
【0061】また後部バンク42 の上部ジョイント79
2 には,それより小径で合流室80に連通するバイパス
出口ジョイント84を一体に形成したので,上部ジョイ
ント792 及びバイパス出口ジョイント84の後部バン
ク42 への取付けを一挙に行うことができ,配管作業の
簡素化を図ることができる。
【0062】またオイルポンプ57及びウォータポンプ
62を同軸上に配置して,これらを1次駆動ギヤ54a
から駆動される共通のポンプ軸61により駆動するよう
にしたので,それらの駆動系の簡素化を図ることができ
る。
【0063】しかもオイルポンプ57をオーバーランニ
ングクラッチ53に半径方向で隣接配置したことで,オ
イルポンプ57及びウォータポンプ62の同軸配置によ
るも,内燃機関Eの横幅増を抑えることができる。
【0064】またオイルポンプ57及びウォータポンプ
62をクランク軸15より前方且つ上方に配置したこと
から,クランクケース21の後部及び,それに連なるミ
ッションケース部95を上記オイルポンプ57及びウォ
ータポンプ62に全く干渉されることなくコンパクトに
形成することができ,内燃機関Eの地上高の確保及び乗
員用シート6a,6bの高さの低下を容易に行うことが
できる。この場合,オイルポンプ57及びウォータポン
プ62の上記配置により,クランクケース21の前部が
多少膨出した形状となるも,その膨出部は前部バンク4
1 の下方のデッドスペースに吸収されるので,内燃機関
Eのコンパクト化を妨げるものではない。
【0065】しかもクランク軸15より上方位置を占め
る両ポンプ57,62の駆動系は,油溜め部66のオイ
ルへの浸漬を免れるから,その駆動系によりオイルの攪
拌は起こらず,動力損失の減少に寄与し得る。
【0066】さらに変速機8の入力軸96及び出力軸9
7を上記オイルポンプ57及びウォータポンプ62に全
く干渉されることなくクランク軸15の直後で水平に配
列して,ミッションケース部95のコンパクト化を図り
つゝ,その上壁を平坦に形成することも可能となり,こ
れにより,ミッションケース部95と前記後部排気管1
2 との間の距離を充分に確保して,後部排気管132
からミッションケース部95及びそれに収容される変速
機8への熱の影響を容易に回避することができる。 [始動系(図2及び図7参照)]クランクケース21の
前部底面には収容凹部88が形成されており,そこに始
動モータ11が,その軸線をクランク軸15と平行にし
て配設される。この始動モータ11のケーシング89
は,その一端の筒状支持部89aを上記収容凹部88の
端壁に形成された貫通孔90に液密に嵌合すると共に,
他端の取付け腕部89bをクランクケース21にボルト
111で締結することにより,クランクケース21に取
付けられる。始動モータ11のロータ軸91はその先端
をクランクケース21内に突入させており,その先端に
形成されたピニオン92が減速ギヤ列93を介して前記
始動ギヤ52を駆動し得るようになっている。而して,
始動ギヤ52,オーバーランニングクラッチ53及び減
速ギヤ列93は,始動モータ11及びクランク軸15間
を連通する始動伝動装置94を構成する。
【0067】上記のように,始動モータ11をクランク
軸15の前方且つ下方に配置したので,この始動モータ
11も,クランクケース21の後部及びミッションケー
ス部95のコンパクト化の妨げとはならず,しかも前部
バンク41 下方のデッドスペースに吸収されることにな
るから,内燃機関のコンパクト化の妨げとはならない。
また始動モータ11の上記配置により,減速ギヤ列93
はクランクケース21底部の油溜め部66内の油中に浸
漬されることになるが,これは機関の始動時に作動する
ものであり,機関の運転中に作動してオイルを攪拌する
ことはないから,動力損失を招くこともない。
【0068】本発明は上記各実施例に限定されるもので
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,車体フレームへの搭載状態で左右方向に向けて配置
されるクランク軸を中心に前後V字状に開いた前部バン
ク及び後部バンクを有し,クランク軸を収容するクラン
クケースの後部に,変速機を収容するミッションケース
部を一体に連設した,自動二輪車用内燃機関において,
前部及び後部バンクの潤滑部にオイルを供給する潤滑用
オイルポンプ,並びに前部及び後部バンクのウォータジ
ャケットに冷却水を供給する冷却用ウォータポンプを,
これらがクランク軸より前方且つ上方で左右方向に配列
されるようにクランクケースに設けたので,クランクケ
ースの後部及び,及びそれに連なるミッションケース部
を前記オイルポンプ及びウォータポンプに全く干渉され
ることなくコンパクトに形成することができ,内燃機関
の地上高の確保及び乗員用シートの高さの低下を容易に
行うことができる。しかも,前記オイルポンプ及びウォ
ータポンプにより,クランクケースの前部が多少膨出し
た形状となるも,その膨出部は前部バンクの下方のデッ
ドスペースに配置されることになるから,内燃機関の大
型化の要因とはならない。
【0070】また本発明の第2の特徴によれば,潤滑用
オイルポンプ及びウォータポンプを同軸上に配置すると
共に,これらポンプに,クランク軸から常時駆動される
単一のポンプ軸の両端を連結したので,前記オイルポン
プ及びウォータポンプを共通の伝動系を介してクランク
軸により常時駆動することができ,その伝動系の簡素化
を図ることができる。しかもクランク軸より上方位置を
占める両ポンプの駆動系は,クランクケース油溜め部の
オイルへの浸漬を免れるから,その駆動系によりオイル
の攪拌は起こらず,動力損失の減少に寄与し得る。
【0071】さらに本発明の第3の特徴によれば,クラ
ンク軸に始動伝動装置を介して連結する始動モータを,
これがクランク軸の下方位置を占めるようにクランクケ
ースに取付けたので,始動モータも,クランクケースの
後部及びミッションケース部のコンパクト化の妨げとは
ならず,しかも前部バンク下方のデッドスペースに配置
されることになるから,これも内燃機関の大型化の要因
とはならない。また始動モータの上記配置により,始動
伝動装置はクランクケース底部の油溜め部内の油中に浸
漬されることになるが,これが機関の運転中に作動して
オイルを攪拌することはないから,動力損失を招くこと
もない。
【0072】さらにまた本発明の第4の特徴によれば,
クランク軸の略直上位置を占めるようにクランクケース
に形成した濾過室にオイルフィルタを装着して,このオ
イルフィルタにより濾過室を,潤滑用オイルポンプの吐
出ポートに連なる入口室と,前部及び後部バンクの潤滑
部に連なる出口室とに区画したので,給油路の長さを極
力短縮すると共に,前部及び後部バンクに対する潤滑系
を略対称に構成することができ,両バンクを均等潤滑が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のV型内燃機関を搭載した自動二輪車の
側面図。
【図2】上記内燃機関の側面図。
【図3】図2の図3部拡大縦断面図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】図2の5−5線断面図。
【図6】上記内燃機関の冷却水系統図。
【図7】図2の7−7線断面図。
【図8】図3の前部及び後部タイミング伝動装置周りの
拡大図。
【図9】図3の変速機周りの拡大図。
【図10】上記内燃機関の排気系周りの平面図。
【図11】上記内燃機関の後部バンクのシリンダヘッド
平面図。
【図12】図9の12矢視図。
【符号の説明】
E・・・・内燃機関 M・・・・自動二輪車 1・・・・車体フレーム 41 ・・・前部バンク 42 ・・・後部バンク 8・・・・変速機 11・・・始動モータ 15・・・クランク軸 21・・・クランクケース 57・・・オイルポンプ 61・・・ポンプ軸 62・・・ウォータポンプ 70・・・オイルフィルタ 71・・・濾過室 71a・・入口室 71b・・出口室 94・・・始動伝動装置 95・・・ミッションケース部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月18日(1998.9.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】内燃機関Eの暖機が進み,両バンク41
2 のウォータジャケット241 ,242 を通過して合
流室80で合流した冷却水の水温所定値を超えると,
サーモスタット82は,合流室80及びサーモスタット
カバー81間を連通すると共に,連通路84′を閉じる
ので,上記冷却水は,出口ジョイント83側へ流れ,ラ
ジエータ29を経由して,ウォータポンプ62の吸入管
75に戻る。以後,同様の循環を繰り返すので,ラジエ
ータ29の放熱作用で冷却された冷却水をもって両バン
ク41 ,42 を効果的に冷却することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム(1)への搭載状態で左右
    方向に向けて配置されるクランク軸(15)を中心に前
    後V字状に開いた前部バンク(41 )及び後部バンク
    (42 )を有し,クランク軸(15)を収容するクラン
    クケース(21)の後部に,変速機(8)を収容するミ
    ッションケース部(95)を一体に連設した,自動二輪
    車用内燃機関において,前部及び後部バンク(41 ,4
    2 )の潤滑部にオイルを供給する潤滑用オイルポンプ
    (57),並びに前部及び後部バンク(41 ,42 )の
    ウォータジャケット(241 ,242 )に冷却水を供給
    する冷却用ウォータポンプ(62)を,これらがクラン
    ク軸(15)より前方且つ上方で左右方向に配列される
    ようにクランクケース(21)に設けたことを特徴とす
    る,自動二輪車用V型内燃機関。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車用V型内燃機
    関において,潤滑用オイルポンプ(57)及び冷却用ウ
    ォータポンプ(62)を同軸上に配置すると共に,これ
    らポンプ(57,62)に,クランク軸(15)から常
    時駆動される単一のポンプ軸(61)の両端を連結した
    ことを特徴とする,自動二輪車用V型内燃機関。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の自動二輪車用V型
    内燃機関において,クランク軸(15)に始動伝動装置
    (94)を介して連結する始動モータ(11)を,これ
    がクランク軸(15)の前方且つ下方位置を占めるよう
    にクランクケース(21)に取付けたことを特徴とす
    る,自動二輪車用V型内燃機関。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の自動二輪車用V型
    内燃機関において,クランク軸(15)の略直上位置を
    占めるようにクランクケース(21)に形成した濾過室
    (71)にオイルフィルタ(70)を装着して,このオ
    イルフィルタ(70)により濾過室(71)を,潤滑用
    オイルポンプ(57)の吐出ポートに連なる入口室(7
    1a)と,前部及び後部バンク(41 ,42 )の潤滑部
    に連なる出口室(71b)とに区画したことを特徴とす
    る,自動二輪車用V型内燃機関。
JP26006598A 1998-09-14 1998-09-14 自動二輪車用v型内燃機関 Expired - Fee Related JP4021068B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26006598A JP4021068B2 (ja) 1998-09-14 1998-09-14 自動二輪車用v型内燃機関
TW088113829A TW404917B (en) 1998-09-14 1999-08-12 V-type internal combustion engine for motorcycle
EP99117155A EP0987416B1 (en) 1998-09-14 1999-08-31 V-type internal combustion engine for motorcycle
DE69915199T DE69915199T2 (de) 1998-09-14 1999-08-31 Motorradbrennkraftmaschine in V-Bauart
ES99117155T ES2217659T3 (es) 1998-09-14 1999-08-31 Motor de combustion interna con cilindros en v para motocicleta.
CN99118813A CN1107158C (zh) 1998-09-14 1999-09-13 机动两轮车用v型内燃机
BR9904097-2A BR9904097A (pt) 1998-09-14 1999-09-13 Motor de combustão interna do tipo v para motocicleta
CO99057883A CO4850635A1 (es) 1998-09-14 1999-09-13 Motor de combustion interna del tipo en v para motocicleta
ARP990104573A AR015318A1 (es) 1998-09-14 1999-09-13 Motor de combustion interna del tipo en v para motocicleta.
KR1019990039309A KR100360809B1 (ko) 1998-09-14 1999-09-14 자동 이륜차용 브이형 내연기관

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26006598A JP4021068B2 (ja) 1998-09-14 1998-09-14 自動二輪車用v型内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000087755A true JP2000087755A (ja) 2000-03-28
JP4021068B2 JP4021068B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=17342829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26006598A Expired - Fee Related JP4021068B2 (ja) 1998-09-14 1998-09-14 自動二輪車用v型内燃機関

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP0987416B1 (ja)
JP (1) JP4021068B2 (ja)
KR (1) KR100360809B1 (ja)
CN (1) CN1107158C (ja)
AR (1) AR015318A1 (ja)
BR (1) BR9904097A (ja)
CO (1) CO4850635A1 (ja)
DE (1) DE69915199T2 (ja)
ES (1) ES2217659T3 (ja)
TW (1) TW404917B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003161130A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Yamaha Motor Co Ltd エンジン用潤滑オイル供給構造
US6990932B2 (en) 2001-11-28 2006-01-31 Suzuki Motor Corporation Motorcycle lubrication oil cooling system
JP2010228738A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218173A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Yamaha Motor Co Ltd エンジン
JP4430658B2 (ja) 2006-12-22 2010-03-10 本田技研工業株式会社 V型エンジン
JP5219883B2 (ja) * 2009-02-24 2013-06-26 本田技研工業株式会社 内燃機関のスタータモータ配置構造
GB0910152D0 (en) * 2009-06-12 2009-07-29 Mcfarlane Stephen R Starter motor arrangement
CN102410103B (zh) * 2011-09-30 2013-05-01 洛阳北方企业集团有限公司 一种摩托车发动机曲轴箱结构
WO2018179889A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 本田技研工業株式会社 内燃機関
CN109209628B (zh) * 2018-09-26 2021-02-26 河北华北柴油机有限责任公司 一种高度降低的柴油机

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5893910A (ja) * 1981-11-28 1983-06-03 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の内燃機関
JPS6173832A (ja) * 1984-09-19 1986-04-16 Kawasaki Steel Corp 鉄損の低い一方向性けい素鋼板の製造方法
US4903483A (en) * 1988-02-17 1990-02-27 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Exhaust system for V-type engine
US4960081A (en) * 1988-12-16 1990-10-02 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Belt driven camshaft mechanism for internal combustion engine
JP3189020B2 (ja) 1992-12-08 2001-07-16 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車用エンジン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003161130A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Yamaha Motor Co Ltd エンジン用潤滑オイル供給構造
US6990932B2 (en) 2001-11-28 2006-01-31 Suzuki Motor Corporation Motorcycle lubrication oil cooling system
JP2010228738A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車

Also Published As

Publication number Publication date
DE69915199T2 (de) 2004-07-29
EP0987416B1 (en) 2004-03-03
AR015318A1 (es) 2001-04-18
ES2217659T3 (es) 2004-11-01
TW404917B (en) 2000-09-11
DE69915199D1 (de) 2004-04-08
KR100360809B1 (ko) 2002-11-13
EP0987416A2 (en) 2000-03-22
CO4850635A1 (es) 1999-10-26
BR9904097A (pt) 2000-09-26
KR20000023138A (ko) 2000-04-25
CN1247939A (zh) 2000-03-22
EP0987416A3 (en) 2000-12-13
CN1107158C (zh) 2003-04-30
JP4021068B2 (ja) 2007-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7448355B2 (en) Integrated power unit including split crankcase with reinforced fastening arrangement, and vehicle including same
JP3456903B2 (ja) 自動二輪車用内燃機関
EP1503059A1 (en) Engine crankcase structure
US20050199431A1 (en) Snowmobile, and the arrangement of the engine and accessory components thereof
JP3891756B2 (ja) 内燃機関の潤滑構造
JP4003875B2 (ja) 多気筒内燃機関
JP4021068B2 (ja) 自動二輪車用v型内燃機関
JP3954732B2 (ja) 自動二輪車用v型内燃機関
JP4057714B2 (ja) V型内燃機関の冷却装置
JP4084480B2 (ja) 車両用v型内燃機関
JP4021069B2 (ja) 車両用v型内燃機関
JP4065068B2 (ja) 自動二輪車用内燃機関
JP4015299B2 (ja) 自動二輪車用v型内燃機関
JP4544835B2 (ja) 内燃機関のバランサ装置
JP3993328B2 (ja) 内燃機関の潤滑装置
JP6601135B2 (ja) 4サイクルエンジンのクランクケース構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees