JP2000087587A - ケ―ジ式立体駐車場 - Google Patents

ケ―ジ式立体駐車場

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JP2000087587A
JP2000087587A JP11201777A JP20177799A JP2000087587A JP 2000087587 A JP2000087587 A JP 2000087587A JP 11201777 A JP11201777 A JP 11201777A JP 20177799 A JP20177799 A JP 20177799A JP 2000087587 A JP2000087587 A JP 2000087587A
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floor
cage
slipper
transfer
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JP11201777A
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English (en)
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Masao Shimoda
雅夫 下田
Shigeyuki Uchiyama
茂幸 内山
Shunji Uryu
俊次 瓜生
Masahiro Nakamura
昌宏 中村
Hiromine Iwamori
浩峰 岩森
Masatoshi Matsumoto
正敏 松本
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Taisei Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性を保持しながら、入・出庫動作を円滑
に行うことができ、入庫・出庫サイクル時間を大幅に短
縮化することができるケージ式立体駐車場を提供する。 【解決手段】 内部に車両搭載部54、55を備えた車
両搭載ケージ53が昇降する垂直昇降路18の周りに上
下方向に複数階にわたって駐車床11を設け、垂直昇降
路18の所定位置に垂直昇降路18を中心としてその両
側に入庫床51及び出庫床52を配置したケージ式立体
駐車場A1において、車両搭載部54、55が、車両1
3を車両搭載部54、55と駐車床11間で移載する車
両移載装置56、57と、車両移載装置56、57上に
合体・分離自在に載置され、車両移載装置56、57か
ら独立して入庫床51又は出庫床52に移動自在な受け
座スリッパー58、59を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数階にわたって
駐車床に昇降自在な車両搭載ケージを用いて入庫・出庫
することによって、多数の車両をコンパクトな空間に駐
車できるケージ式立体駐車場に関する。
【0002】
【従来の技術】上記を目的とした立体駐車設備の一形態
として、特開平5−71236号公報に記載の立体駐車
設備のように、車両搭載ケージを主機とした、いわゆる
エレベータ方式の立体駐車設備Bがあり、その概念的構
成を図41に示す。図示するように、立体駐車設備B
は、地下に構築された円筒形の基礎80kの内部に配置
されており、鉄骨構造にて重層された複数階の固定式の
駐車床81kと、地上に設けられた入庫床82kから移
載されてきた車両83kを任意の階層の駐車床81kに
移送すると共に、駐車中の車両83kを取り出して地上
に設けられた出庫床84kへ移送する車両搭載ケージ8
5kと、車両搭載ケージ85kを昇降するケージ昇降装
置86kと、車両搭載ケージ85kをその軸線回りに旋
回するケージ旋回装置87kとを具備する。
【0003】上記した構成を有する立体駐車設備Bによ
る入・出庫動作について簡単に説明すると、まず、入庫
動作の場合、前庭88kに到着した入庫希望の車両83
kは、駐車手続完了後、入庫床82 kに設置されている
入庫受台89kに乗り入れ、ドアーロック・サイドブレ
ーキ等の所定位置確認後、運転者は退車する。
【0004】運転者の退車確認後、車両搭載ケージ85
k内に設けられた車両移載装置90kによって入庫床8
2 kより車両搭載ケージ85k内に車両83kを取り込
む。取り込まれた車両83kは駐車管理を一元的に行っ
ている運行制御装置の指令に基づき、ケージ昇降装置8
6k及びケージ旋回装置87kの作動により、駐車階レ
ベル位置及び平面方向等のいわゆる駐車位置への移動、
位置合わせを行う。
【0005】車両搭載ケージ85kの停止後、車両移載
装置90kによって駐車床81k内の車両受台91kに
車両83kを受け渡し、空の車両移載装置90kは車両
搭載ケージ85k内に戻り、引続き、ケージ昇降装置8
6k及びケージ旋回装置87kの作動により復路をたど
り、車両搭載ケージ85kは地表のホームポジション
(地表部において車両83kの授受を行う位置)に戻
る。これらの動作を繰り返すことにより、所定の在庫能
力までの駐車を行うことができる。一方、出庫動作は、
上記した入庫動作と略逆の動作を繰り返すことによって
実行することができる。
【0006】また、入出庫を繰り返す場合には、これら
の両動作の混在した動作となるが、この場合、運行制御
装置内に組み込まれた最適運行システム等の効果により
入庫動作後の車両搭載ケージ85kの空車での復路途中
で出庫希望の車両83kをピックアップし、出庫動作へ
と切り替わるパターン等の種々の応用動作を実施してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した立体
駐車設備Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有してい
た。即ち、図41に示すように、車両搭載ケージ85
k、ケージ昇降装置86k、車両移載装置90k等の入
・出庫動作を行う機器は、いずれも、1台の車両83k
を対象とした能力である。従って、以下に説明するよう
に、単位車両83k当たりの入・出庫時間を短縮するの
に限界があり、多くの車両83kを入・出庫する必要が
ある繁忙期において、円滑性を確保できず、十分に対応
できないという問題があった。
【0008】即ち、図42に示すように、車両83kを
一台入庫するための入庫サイクル時間tは、各要素作業
に費やす時間の直列和として以下の式(1)で表すこと
ができる。なお、出庫の場合も略同様になる。 t = t1 +t2 +t3 +t4 +t5 ・・・・・(1) ここで、各要素時間は以下を意味する。 t1 :前庭88kから車両搭載ケージ85kまでの移動
時間(実車) t2 、t4 :駐車する階までの昇降1往復時間 t3 :駐車する階での車両移載装置90kの車両搭載ケ
ージ85kと駐車床81kとの1往復時間 t5 :車両搭載ケージ85kから前庭88kまでの戻り
時間(空車)
【0009】上式(1)より類推できるように、1台の
車両83kの入庫サイクル時間tは、t1 からt5 まで
の各要素動作に必要な要素時間の直列和となり、各要素
時間を短縮できれば入庫サイクル時間tも短縮できるこ
とになる。しかし、既存の車両搭載ケージ85k、ケー
ジ昇降装置86k、車両移載装置90kにおいては、移
動時の安全性を確保しなければならず、それらの移動速
度を高めることには限界がある。従って、自ずから、入
庫サイクル時間tの短縮には限界が存在する。一方、立
体駐車設備Bの本来の目的となる利用者の利便性を配慮
した場合、機能の円滑性に対しては一定の規定値が求め
られている。この具体例としては、全車入庫に要する時
間を一定時間(例:90分)内に、また、全車出庫に要
する時間を一定時間(例:90分)内に、さらに総入れ
替えに要する時間を一定時間(例:120分)内に実行
できる立体駐車設備の円滑性の確保が望まれている。
【0010】このように、1台の車両83kに対する入
庫・出庫サイクル時間の短縮化に対する制約、及び、全
車両を処理するに要する総時間の制約等を考慮した場
合、駐車台数を増大した大収容量の立体駐車設備におい
ては、安全性を保持しながら入・出庫サイクル時間の短
縮を図ることは困難であった。本発明は、かかる事情に
鑑みてなされたもので、安全性を保持しながら、入・出
庫動作を円滑に行うことができ、入庫・出庫サイクル時
間を大幅に短縮化することができるケージ式立体駐車場
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のケージ式立体駐車場は、車両搭載部を内部に備え
た車両搭載ケージが昇降する垂直昇降路の周りに上下方
向に複数階にわたって駐車床を設け、前記垂直昇降路の
前記駐車床の位置とは異なる高さ位置に該垂直昇降路を
中心としてその両側に入庫床及び出庫床を配置したケー
ジ式立体駐車場において、前記車両搭載部が、車両を前
記車両搭載部と前記駐車床間で移載する車両移載装置
と、前記車両移載装置上に合体・分離自在に載置され、
前記車両移載装置から独立して前記入庫床又は前記出庫
床に移動自在な受け座スリッパーとを具備している。ま
た、請求項2記載のケージ式立体駐車場は、請求項1記
載のケージ式立体駐車場において、前記入庫床と前記出
庫床は上下2段となって、それぞれに昇降手段が設けら
れ、車両乗り入れレベル及びその上部にある前記入庫床
から、前記車両搭載ケージの上下2段の前記車両搭載部
に前記車両を移載し、又は、車両乗り出しレベル及びそ
の上部にある前記出庫床に上下2段の前記車両搭載部か
ら前記車両を移載可能としている。
【0012】請求項3記載のケージ式立体駐車場は、請
求項1又は2記載のケージ式立体駐車場において、前記
垂直昇降路の主部は地下に形成され、前記入庫床及び出
庫床を連結し、前記受け座スリッパーを該入庫床と出庫
床間で移送可能なスリッパー移送レールが、前記車両搭
載ケージの上部に合体・分離可能に設けられている。請
求項4記載のケージ式立体駐車場は、請求項1又は2記
載のケージ式立体駐車場において、前記入庫床及び出庫
床を連結し、前記受け座スリッパーを該入庫床と出庫床
間で移送可能なスリッパー移送レールが、前記垂直昇降
路に出し入れ可能に設けられている。請求項5記載のケ
ージ式立体駐車場は、車両搭載部を内部に備えた車両搭
載ケージが昇降する垂直昇降路の周りに上下方向に複数
階にわたって駐車床を設け、前記垂直昇降路の前記駐車
床の位置とは異なる車両移載位置に該垂直昇降路を中心
としてその左右両側に第1、第2の入出庫床を配置した
ケージ式立体駐車場とし、かつ、前記車両搭載部が、車
両を前記車両搭載部と前記駐車床間で移載する車両移載
装置と、前記車両移載装置上に合体・分離自在に載置さ
れ、前記車両移載装置から独立して前記第1及び第2の
入出庫床に前記車両を横移動可能な受け座スリッパーと
を具備している。
【0013】請求項6記載のケージ式立体駐車場は、請
求項5記載のケージ式立体駐車場において、前記第1、
第2の入出庫床と前記車両移載位置によって第1の車両
移送路が形成され、前記第1、第2の入出庫床側には、
それぞれ前記第1、第2の入出庫床を含むと共に前記第
1の車両移送路と直交する前後方向に伸延する第2、第
3の車両移送路が形成され、該第2、第3の車両移送路
上を前記車両を搭載した前記受け座スリッパーが移動可
能となっている。そして、請求項7記載のケージ式立体
駐車場は、請求項6記載のケージ式立体駐車場におい
て、前記第1の車両移送路と前記第2、第3の車両移送
路によって平面視でH形の車両入出路が形成され、前記
第2、第3の車両移送路の前後端にはそれぞれ入庫口及
び出庫口が設けられている。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0015】(第1の実施の形態)以下、図1〜図6を
参照して、本発明の第1の実施の形態に係るケージ式立
体駐車場Aの構成について説明する。なお、本実施の形
態は、ケージ式立体駐車場Aが地下に設置されている場
合であるが、地上に設置することもできる。
【0016】まず、図1〜図3を参照して、本実施の形
態に係るケージ式立体駐車場Aの全体構成について説明
する。図示するように、ケージ式立体駐車場Aは、地下
部に構築された円筒形の躯体10の内部に配置され、鉄
骨構造にて重層された複数階の固定式の駐車床11と、
躯体10の最頂部(本実施の形態では地上としている)
に設けられた第1の入出庫床12から車両移載位置を経
由して移載されてきた車両13を任意の階層の駐車床1
1に移送すると共に、駐車中の車両13を取り出して地
上に設けられた第2の入出庫床14へ車両移載位置を経
由して移送する車両搭載ケージ15と、車両搭載ケージ
15を昇降するケージ昇降装置16と、車両搭載ケージ
15をその軸線回りに旋回するケージ旋回装置17とを
具備する。即ち、本実施の形態では、第1、第2の入出
庫床12、14がそれぞれ入庫床と出庫床を兼用してい
る。
【0017】次に、上記したケージ式立体駐車場Aの各
部の構成について、図1、図2を参照してさらに詳細に
説明する。駐車床11は、それぞれ、鉄骨構造を有する
環状フレームから構成されており、外周部は円筒形の躯
体10の内面に固定連結されている。また、駐車床11
の内周部同士を連絡する筒状仮想線によって、車両搭載
ケージ15が上下方向に昇降するための垂直昇降路18
が形成されている。さらに、駐車床11の上面には、円
周方向に間隔をあけて、複数の櫛歯状の車両受台19が
放射状に取付けられている。
【0018】図1及び図3に示すように、第1、第2の
入出庫床12、14は垂直昇降路18の車両移載位置を
中心として対向(180°)する状態で(すなわち左右
両側に)配置されており、第1の車両移送路P1 を形成
している。また、図3に示すように、第1、第2の入出
庫床12、14の左右側には、それぞれ、第1、第2の
入出庫床12、14を含むと共に第1の車両移送路P1
と直交して前後方向に伸延する第2、第3の車両移送路
2 、P3 が設けられている。そして、第1の車両移送
路P1 と第2、第3の車両移送路P2 、P3 によって平
面視でH形状をなす車両入出路が形成されている。
【0019】図3、図20に示すように、第2、第3の
車両移送路P2 、P3 の一端にはそれぞれ入庫口20、
21が形成されており、第2、第3の車両移送路P2
3 の他端にはそれぞれ出庫口22、23が形成されて
いる。第2、第3の車両移送路P2 、P3 上には、入出
庫用台車24、25がレール24a、25a上を移動可
能に配置されている。なお、23bはレール24a、2
5a上を走行する車輪の駆動装置である。そして、これ
らの入出庫用台車24、25が第1、第2の入出庫床1
2、14に位置する状態において、後述する受け座スリ
ッパー27、28を、入出庫用台車24、25と車両搭
載ケージ15の車両搭載部26との間で横移動可能に移
載することができる。
【0020】図3に示すように、第2、第3の車両移送
路P2 、P3 の一端部に設けた入庫口20、21は前庭
29、30に対峙しており、第2、第3の車両移送路P
2 、P 3 の他端部に設けた出庫口22、23は後庭3
1、32に対峙している。従って、入庫しようとする車
両13は、前庭29、30からいったん入出庫用台車2
4、25に受け座スリッパー27、28を介して移載さ
れた後に、入出庫用台車24、25から車両搭載ケージ
15に受け座スリッパー27、28を介して移載される
ことになる。一方、出庫しようとする車両13も同様
に、車両搭載ケージ15からいったん入出庫用台車2
4、25に受け座スリッパー27、28を介して移載さ
れた後に、後庭31、32に移載されることになる。
【0021】図1に示すように、車両搭載ケージ15
は、矩形箱体からなるケージ本体15a内の下部に車両
搭載部26を形成し、車両搭載部26上に車両移載装置
34を載置すると共に、車両移載装置34上に、受け座
スリッパー27又は受け座スリッパー28を選択的に合
体・分離自在に載置することによって構成される。
【0022】ここで、車両搭載部26上の車両移載装置
34は、それぞれ、車両搭載ケージ15と一体的に昇降
して、第1、第2の入出庫床12、14における入出庫
用台車24、25と同一レベルとなって、第1の入出庫
床12の入出庫用台車24から車両13を受け入れると
共に、第2の入出庫床14の入出庫用台車25に車両1
3を送り出すことができる。一方、車両移載装置34
は、各階において、駐車床11の各車両受台19に向け
て進退可能に構成されている。また、受け座スリッパー
27、28は車両移載装置34との合体状態から分離さ
れると、車両移載装置34と入出庫用台車24、25と
の間で移載されることになる。
【0023】上記した車両移載装置34及び受け座スリ
ッパー27、28の構成について、図3〜図7を参照し
てさらに詳細に説明する。図4〜図7に示すように、車
両移載装置34は、走行台車35上に一対の昇降駆動リ
ンク36、37を介して昇降テーブル38を取付け、昇
降テーブル38上に、多数のスリッパー移送ローラ39
を取付けることによって構成されている。上記した構成
において、図3、図5及び図6に示すように、スリッパ
ー移送ローラ39は、受け座スリッパー27、28を水
平横移動可能な方向、即ち、第2、第3の車両移送路P
2 、P3 と直交する方向に配列されている。また、走行
台車35には走行駆動装置40が取付けられており、昇
降テーブル38には移送ローラ駆動装置41が取付けら
れている。また、昇降テーブル38の両端部には、受け
座スリッパー27、28を車両移載装置34に合体・分
離自在に固定するためのクランプ装置41a、41bが
取付けられている。
【0024】一方、受け座スリッパー27(受け座スリ
ッパー28も同じ)は、図4〜図7に示すように、長尺
広幅の中央隆起部42と、その両側に左右対称に位置す
る一対の長尺狭幅の車輪載置部43とから構成されてお
り、車輪載置部43は櫛歯状となって、断面四角形の歯
片43aが、隙間43bを有して多数並んでいる。この
歯片43aの幅と、隙間43bとの間隔は略同一となっ
ている。そして、車輪載置部43上に、車両13の前、
後車輪44、45が載置されることになる。次に、車両
搭載ケージ15を昇降、旋回するためのケージ昇降装置
16及びケージ旋回装置17について説明すると、図1
に示すように、ケージ本体15aの天井壁に固着されて
いる旋回軸46を昇降基台47に旋回自在に取付けるこ
とによってケージ旋回装置17は構成されている。一
方、ケージ昇降装置16は、昇降基台47を巻取ウイン
チ48から巻き戻された吊支ワイヤ49の先部に連結す
ることによって構成されている。なお、巻取ウインチ4
8は、本実施の形態では、減速装置50を介して、電動
モータ50aに連動連結されている。
【0025】この車両搭載ケージ15内にある受け座ス
リッパー28に搭載された車両13の移載動作につい
て、図20〜図22を参照しながら詳細に説明する。図
20〜図22に示すように、第1、第2の入出庫床1
2、14上にはそれぞれ入出庫用台車24、25が設け
られている。この入出庫用台車24、25は図20〜図
22において紙面に直交する方向に往復動するようにな
っている。この入出庫用台車24、25の上部には、ス
リッパー移送ローラ39aが設けられていると共に、入
出庫用台車24、25には、スリッパー移送ローラ39
aを駆動する走行駆動装置39bもそれぞれ設けられて
いる。
【0026】従って、例えば、車両搭載ケージ15内に
ある受け座スリッパー28に搭載された車両13を第2
の入出庫床14側に移載する場合には、車両13を搭載
している受け座スリッパー28を車両移載装置34に固
定しているクランプ41a、41bを外して受け座スリ
ッパー28をフリー状態にし、走行駆動装置41、39
bを駆動して、スリッパー移送ローラ39、39aを所
定方向(図20〜図22においては反時計方向)に回転
する。これによって車両13を搭載した受け座スリッパ
ー28が図21、図22に示すように、第2の入出庫床
14側に移動すると共に、第1の入出庫床12に搭載さ
れていた受け座スリッパー27が入出庫用台車24から
離れて車両搭載ケージ15内の昇降テーブル38上に移
載される。なお、受け座スリッパー27上に車両が乗っ
ている場合もあり得る。
【0027】搬送された車両13を収納する駐車床11
には、図23(a)に示すように、車両受台19が設け
られている。この車両受台19は図23(b)に示すよ
うに、車両13の車輪の数に合わせて4個あり、それぞ
れ対向して内側に櫛歯状となって、多数の歯片19aが
隙間19bを有して並設されて車輪載置部19cを構成
している。対向するそれぞれの隙間19bには、受け座
スリッパー27、28の対向する歯片43aがそれぞれ
嵌入し、車輪載置部19cの部分を受け座スリッパー2
7、28の車輪載置部43がそれぞれ上下に移動できる
ようになっている。そして、図23(b)において対向
する車両受台19の内側隙間には、走行台車35が侵入
するガイド19dが設けられて、走行台車35及びこれ
に搭載された受け座スリッパー27、28が所定の位置
で止まることができるようになっている。
【0028】この車両搭載ケージ15に搭載された車両
13を駐車床11に搬送する機構及び動作について、図
23〜図29を参照しながら更に詳細に説明する。車両
搭載ケージ15を巻取りウインチ48で所定位置まで下
ろし、図23(a)に示すように、車両搭載ケージ15
の車両搭載部26の床面と駐車床11の床面の位置を合
わせる。この状態で、昇降駆動リンク36、37を駆動
して昇降テーブル38を上昇させる。これによって搭載
されている受け座スリッパー27(28も同様)が上昇
するが、この場合、受け座スリッパー27の車輪載置部
43の底部の高さが、車両受台19の車輪載置部19c
の上端の高さより上になるように、昇降駆動リンク3
6、37の長さが決定されている。この状態を図24に
示す。
【0029】この後、走行駆動装置40を駆動して車両
13が搭載されている走行台車35を駐車床11の方に
移動させる。この時、受け座スリッパー27の底部は受
台19の上端より高く、更には走行台車35は受台19
の内側を通過できる幅となっているので、図25に示す
ように、受け座スリッパー27を介して車両13が搭載
された走行台車35は円滑に駐車床11の方に移動する
ことになる。図26は走行台車35をがリミットスイッ
チによって所定位置に止まった状態を示すが、受台19
の車輪載置部19cの直上に受け座スリッパー27の車
輪載置部43が位置している。そして、この状態では車
輪載置部43の歯片43aの位置が下部の車輪載置部1
9cの隙間19bに符合するようになっている。なお、
図23〜図29においては、受け座スリッパー27の歯
片43aはこのように受台19の対応する部分のみに設
けることも可能であるが、図7に示すように前車輪が搭
載される部分の歯片と後車輪が搭載される部分の歯片と
を繋いで形成してもよい。
【0030】この状態で、昇降駆動リンク36、37を
作動させて、昇降テーブル38を降下させる。このと
き、受け座スリッパー27の車輪載置部43の全ての歯
片43aが車両受台19の車輪載置部19cの隙間19
bを通過し、車輪載置部43に乗っていた前車輪44及
び後車輪45は、図27に示すように、受台19の車輪
載置部19cに移載される。次に、図28に示すよう
に、走行台車35を後退させ、車両搭載ケージ15の車
両搭載部26上に乗せる。この状態を図29に示す。以
上の自動的に制御された一連の作業によって車両13は
所定の駐車床11に移載される。
【0031】次に、上記した構成を有するケージ式立体
駐車場Aによる車両の入・出庫の全体動作について、図
1、図3及び図8〜図12を参照して説明する。まず、
前庭29に到着した車両13は、入庫可の信号を確認
後、図8(a)に示すように、入庫口20に位置する入
出庫用台車24上に載置した受け座スリッパー27上に
乗り入れ、所定の処置(ドアロック、ハンドブレーキ
等)の完了を確認後、運転者は退車する。
【0032】図8(b)に示すように、入出庫用台車2
4は第2の車両移送路P2 上を走行して第1の入出庫床
12まで移動する。図8(c)に示すように、入出庫用
台車24から、車両13を搭載した受け座スリッパー2
7を、車両搭載ケージ15の車両移載装置34上に移載
すると共にクランプ装置41a、41bで合体する。こ
の動作に並行して、受け座スリッパー28上に車両13
を搭載する。図9(a)に示すように、ケージ昇降装置
16を駆動して車両搭載ケージ15を下降すると共に、
ケージ旋回装置17を駆動して車両搭載ケージ15を所
定角度旋回し、運行制御装置の指示に基づいた目標番地
に到着させ、停止する。次に、上記した車両13の取込
動作とは逆に、車両移載装置34を受け座スリッパー2
7と共に駐車床11に向けて進出して、駐車床11上の
車両受台19上に車両13を移載し、移載完了後、車両
移載装置34を受け座スリッパー27と共に後退する。
【0033】図9(b)に示すように、ケージ昇降装置
16を駆動して、車両搭載ケージ15を空車状態で上昇
し、車両移載装置34を受け座スリッパー27と共に地
表のホームポジションに戻し、図9(c)に示すよう
に、空の受け座スリッパー27を第1の入出庫床12に
待機している入出庫用台車24上に移載すると共に、第
2の入出庫床14から車両13を搭載している受け座ス
リッパー28を車両移載装置34上に移載する。
【0034】図10(a)、(b)に示すように、ケー
ジ昇降装置16を駆動して車両搭載ケージ15を下降す
ると共に、ケージ旋回装置17を駆動して車両搭載ケー
ジ15を所定角度旋回し、運行制御装置の指示に基づい
た目標番地に到着させ、停止する。この動作と並行し
て、受け座スリッパー27を第2の車両移送路P2 上を
走行して入庫口20に向けて移動すると共に、受け座ス
リッパー27上に車両13を搭載する。
【0035】図10(a)〜(c)に示すように、上記
した車両13の取込動作とは逆に、車両移載装置34を
受け座スリッパー28と共に駐車床11に向けて進出し
て、駐車床11上の車両受台19上に車両13を移載
し、移載完了後、車両移載装置34を受け座スリッパー
28と共に後退する。この動作と並行して入出庫用台車
24と共に受け座スリッパー27を第2の車両移送路P
2 上を走行して第1の入出庫床12まで移動する。
【0036】図11(a)に示すように、ケージ昇降装
置16を駆動して、車両搭載ケージ15を空車状態で上
昇し、車両移載装置34を受け座スリッパー28と共に
地表のホームポジションに戻し、空の受け座スリッパー
28を第2の入出庫床14に待機している入出庫用台車
25上に移載すると共に、第1の入出庫床12から車両
13を搭載している受け座スリッパー27を車両移載装
置34上に移載する。
【0037】図11(b)に示すように、ケージ昇降装
置16を駆動して車両搭載ケージ15を下降すると共
に、ケージ旋回装置17を駆動して車両搭載ケージ15
を所定角度旋回し、運行制御装置の指示に基づいた目標
番地に到着させ、停止する。この動作と並行して、受け
座スリッパー28を第3の車両移送路P3 上を走行して
入庫口21に向けて移動すると共に、受け座スリッパー
28上に車両13を搭載する。
【0038】図11(c)に示すように、上記した車両
13の取込動作とは逆に、車両移載装置34を受け座ス
リッパー27と共に駐車床11に向けて進出して、駐車
床11上の車両受台19上に車両13を移載し、移載完
了後、車両移載装置34を受け座スリッパー27と共に
後退する。
【0039】図12に示すように、ケージ昇降装置16
を駆動して、車両搭載ケージ15を空車状態で上昇し、
車両移載装置34を受け座スリッパー27と共に地表の
ホームポジションに戻す。この動作と並行して、受け座
スリッパー28を、入出庫用台車25と共に第3の車両
移送路P3 上を走行して第2の入出庫床14まで移動す
る。
【0040】このように、本実施の形態では、車両移載
装置34上に合体・分離自在に受け座スリッパー27、
28を載置することによって、駐車床11への車両13
の駐車動作を行いながら、入庫準備動作を並行して行う
ことができるので、入庫する車両13が連続して到着す
る極めて繁忙な入庫操作モードにおいても、短い入庫サ
イクル時間で多数の車両13を円滑に入庫することがで
きる。また、入庫動作と逆の手順で出庫動作を行うこと
により、多数の車両13を駐車床11から短い出庫サイ
クル時間で速やかに出庫することができる。そして、従
来、車両授受の媒体としていた収容台数と同量必要なパ
レットに代わり、入庫床や出庫床、及び車両搭載ケージ
に配設している車両移載装置間で、自由に移載・着脱可
能な受け座スリッパーを2台設けることで、従来のパレ
ットが不要となり、この結果、従来の空パレット処理に
伴うロスタイムを解消することができる。更に、図3及
び図8〜図12に示すように、本実施の形態では、第1
の車両移送路P1 と第2、第3の車両移送路P2 、P3
によって平面視でH形状をなす車両入出路が形成されて
いるので、入庫床や出庫床の平面配置の自由度を大きく
することができ、入出庫スペースの制限を可及的に少な
くすることができる。
【0041】(第2の実施の形態)次に、図13〜図1
5を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るケージ
式立体駐車場A1の構成について説明する。なお、本実
施の形態も、ケージ式立体駐車場A1が地下に設置され
ている場合であるが、第1の実施の形態と同様に地上に
設置することもできる。図13に示すように、本実施の
形態に係るケージ式立体駐車場A1は、上記した第1の
実施の形態に係るケージ式立体駐車場Aと、以下に説明
する構成を除いて実質的に同一の構成を有する。従っ
て、同一の構成は同一の符号で示すと共にその説明は省
略する。
【0042】図13に示すように、ケージ式立体駐車場
A1は、地下部に構築された円筒形の躯体10の内部に
配置され、車両搭載ケージ53が昇降する垂直昇降路1
8の周りに上下に設けられ鉄骨構造にて重層された複数
階の固定式の駐車床11と、躯体10の最頂部(本実施
の形態では地上としている)に垂直昇降路18を中心と
してその両側に設けられた入庫床51及び出庫床52
と、入庫床51から移載されてきた車両13を任意の階
層の駐車床11に移送すると共に、駐車中の車両13を
取り出して地上に設けられた出庫床52へ移送する車両
搭載ケージ53と、車両搭載ケージ53を昇降するケー
ジ昇降装置16と、車両搭載ケージ53をその軸線回り
に旋回するケージ旋回装置17とを具備する。
【0043】図13に示すように、本実施の形態では、
車両搭載ケージ53は、矩形箱体からなるケージ本体5
3a内に複数段(本実施例では上下段)にわたって車両
搭載部54、55を設けると共に、各車両搭載部54、
55に上下段の車両移載装置56、57を設け、車両移
載装置56、57上に、受け座スリッパー58、59を
合体・分離自在に載置することによって構成される。ま
た、受け座スリッパー58、59間の間隔は、駐車床1
1間の間隔と等しく設定されている。
【0044】図13に示すように、入庫床51と、出庫
床52に、それぞれ、昇降手段の一例であるテーブルリ
フター60、61が設置されている。各テーブルリフタ
ー60、61は、それぞれ、車両13を支持する上下段
の車両受台62、63及び64、65を具備しており、
テーブルリフター60、61の伸長時において、上下段
の車両受台62、63間の間隔及び上下段の車両受台6
4、65間の間隔は、駐車床11間の間隔と等しくなる
ように設定されている。なお、図13に示すように、入
庫床51における下段の車両受台63は前庭66からの
車両乗り入れレベルの入庫床を形成し、上段の車両受台
62はその上部に位置する入庫床を形成することにな
る。また、出庫床52における下段の車両受台65は後
庭67への車両乗り出しレベルの出庫床を形成し、上段
の車両受台64はその上部に位置する出庫床を形成する
ことになる。
【0045】前記した車両移載装置56、57及び受け
座スリッパー58、59の構成について、図14及び図
15を参照してさらに詳細に説明する。図示するよう
に、車両移載装置56(車両移載装置57も同じ。)
は、走行台車68上に一対の昇降駆動リンク69、70
を介して昇降テーブル71を取付け、昇降テーブル71
上に、多数のスリッパー移送ローラ72を取付けること
によって構成されている。上記した構成において、図1
4及び図15に示すように、スリッパー移送ローラ72
は、受け座スリッパー58、59を水平縦移動可能な方
向、即ち、前庭66から入庫床51への車両13の移載
方向及び出庫床52から後庭67への車両13の移載方
向と同一方向に配列されている。また、走行台車68に
は走行駆動装置73が取付けられており、昇降テーブル
71には移送ローラ駆動装置74が取付けられている。
また、昇降テーブル71の両端部には、受け座スリッパ
ー58、59を車両移載装置56、57に合体・分離自
在に固定するためのクランプ装置75、76が取付けら
れている。
【0046】一方、受け座スリッパー58(受け座スリ
ッパー59も同じ)は、図14及び図15に示すよう
に、長尺広幅の中央隆起部77と、その両側に左右対称
に位置する一対の長尺狭幅の車輪載置部78とから構成
されており、車輪載置部78は櫛歯状に形成されてい
る。そして、車輪載置部78上に、車両13の前、後車
輪44、45が載置されることになる。
【0047】次に、上記した構成を有するケージ式立体
駐車場A1による入・出庫動作について、図16〜図1
9を参照して説明する。図16(a)に示すように、前
庭66に到着した車両13を、入庫可の信号を確認後、
入庫床51におけるテーブルリフター60の下段の車両
受台63上に搭載されている受け座スリッパー59上に
移載する。図16(b)に示すように、受け座スリッパ
ー59を車両搭載ケージ53の下段の車両搭載部55上
の車両移載装置57に移載する。上記した動作と並行し
て、車両搭載ケージ53の上段の車両搭載部54上の車
両移載装置56から受け座スリッパー58をテーブルリ
フター60の上段の車両受台62に移載する。
【0048】図16(c)に示すように、車両搭載ケー
ジ53を下降すると共に所定角度旋回し、運行制御装置
の指示に基づいた目標番地に到着させ、停止する。上記
した動作と並行してテーブルリフター60が下降し、後
続する車両13を前庭66からテーブルリフター60の
上段の車両受台62上の受け座スリッパー58に乗り入
れると共に、さらに後続する車両13を前庭66に到着
させる。図17(a)に示すように、上記した車両13
の取込動作とは逆に、車両移載装置57と共に受け座ス
リッパー59を、駐車床11に向けて進出して、駐車床
11上の車両受台19上に車両13を移載する。なお、
上記した動作と並行して、テーブルリフター60を上昇
して、前庭66上の車両13を、前庭66からテーブル
リフター60の下段の車両受台63に乗り入れ可能な状
態にする。
【0049】移載完了後、図17(b)、(c)に示す
ように、駐車床11から車両移載装置57と受け座スリ
ッパー59を一体的に取り出し、ケージ昇降装置16を
駆動して、車両搭載ケージ53を空車状態でホームポジ
ションまで上昇する。図18(a)に示すように、テー
ブルリフター60の上段の車両受台62から、車両13
を搭載する受け座スリッパー58を、車両搭載ケージ5
3の上段の車両搭載部54上の車両移載装置56に移載
する。なお上記した動作と並行して、車両搭載ケージ5
3の下段の車両移載装置57上の受け座スリッパー59
をテーブルリフター60の下段の車両受台63に移載す
る。
【0050】図18(b)に示すように、車両搭載ケー
ジ53を下降すると共に所定角度旋回し、運行制御装置
の指示に基づいた目標番地に到着させ、停止する。上記
した動作と並行して、後続する車両13を前庭66から
テーブルリフター60の下段の車両受台63上に搭載さ
れている受け座スリッパー59上に乗り入れると共に、
さらに後続する車両13を前庭66に到着させる。図1
8(c)に示すように、上記した車両13の取込動作と
は逆に、車両移載装置56と共に受け座スリッパー58
を、駐車床11に向けて進出して、駐車床11上の車両
受台19上に車両13を移載する。
【0051】移載完了後、図19に示すように、駐車床
11から車両移載装置56と受け座スリッパー58を一
体的に取り出し、ケージ昇降装置16を駆動して、車両
搭載ケージ53を空車状態でホームポジションまで上昇
する。
【0052】このように、本実施の形態においても、上
下2段にわたって車両搭載部54、55及び車両移載装
置56、57を有すると共に、車両移載装置56、57
上に受け座スリッパー58、59を合体・分離自在に載
置することによって、駐車床11への車両13の駐車動
作を行いながら、入庫準備動作を並行して行うことがで
きるので、入庫する車両13が連続して到着する極めて
繁忙な入庫操作モードにおいても、短い入庫サイクル時
間で多数の車両13を円滑に入庫することができる。ま
た、入庫動作と逆の手順で出庫動作を行うことにより、
多数の車両13を駐車床11から短い出庫サイクル時間
で速やかに出庫することができる。
【0053】(第3の実施の形態)次に、図30〜図3
9を参照しながら、本発明の第3の実施の形態に係るケ
ージ式立体駐車場A2について説明する。この実施の形
態に係るケージ式立体駐車場A2は例えば、図30、図
31に示すように、左右の道路81、82の中央分離帯
83の場所にその垂直昇降路18が設けられる。道路に
車の流れに応じて、垂直昇降路18の地上部分の上流側
には前庭85、入庫床86が、下流側には出庫床87、
後庭88がこの順番に設けられている。垂直昇降路18
の周囲に放射状に配置される駐車床11はこの実施の形
態では地下に設けられるが地上の2階部以上の部分にあ
ってもよい。このケージ式立体駐車場A2は、本質的に
第1、第2のの実施の形態に係るケージ式立体駐車場
A、A1と基本的には同一部分を備えるので、同一の構
成要素について同一の番号を付してその詳しい説明を省
略する。
【0054】図31に示すように、ケージ式立体駐車場
A2は、地下部に構築された円筒形の躯体10の内部の
中央に設けられた垂直昇降路18と、その周囲に配置さ
れた駐車床11と、躯体10の最上部に垂直昇降路18
を中心にして左右に配置された入庫床86及び出庫床8
7と、入庫床86から移載されてきた車両13を任意の
階層の駐車床11に移送すると共に、駐車中の車両13
を取り出して出庫床87に移送する車両搭載ケージ89
と、車両搭載ケージ89を軸線回りに旋回させるケージ
旋回装置17と、車両搭載ケージ89をケージ旋回装置
17ごと昇降するケージ昇降装置16とを有している。
入庫床86には入庫床架台90を介して車両受台63
が、出庫床87には出庫床架台91を介して車両受台6
5がそれぞれ設けられている。車両搭載ケージ89の車
両載置部55には、車両移載装置57が設けられ、クラ
ンプ装置75、76(図14、図15参照)を開閉する
ことによって、受け座スリッパー58(59も同様)を
分離・合体可能としている。車両移載装置57は、図1
4、15に示す第2の実施の形態に係るケージ式立体駐
車場A1の車両移載装置と同様に、下部の走行台車68
と、これに昇降駆動リンク69、70によって昇降駆動
される昇降テーブル71と、この昇降テーブル71の上
部に多数取付けられた左右対となるスリッパー移送ロー
ラ72と、移送ローラ駆動装置74とを有し、上部に載
置された受け座スリッパー58、59を少しの範囲で昇
降できると共に、クランプ装置75、76を外した受け
座スリッパー58、59を搬送できるようになってい
る。
【0055】図32、図33に示すように、入庫床86
の車両受台63及び出庫床87の車両受台65にはスリ
ッパー移送ローラ72が設けられ、これらは移載ローラ
駆動装置74によって駆動されている。そして、ケージ
旋回装置17の上部には昇降基台92を備え、この昇降
基台92に4本の吊支ワイヤ49が接続されている。昇
降基台92の上部には左右対となるスリッパー移送レー
ル93が設けられ、これらにはスリッパー移送ローラ9
4がそれぞれ設けられている。スリッパー移送ローラ9
4は移送ローラ駆動装置95によって回転駆動できる構
造となっている。
【0056】このスリッパー移送レール93は垂直昇降
路18を跨ぐ長さを有して昇降基台92に分離・合体可
能に取付けられ、車両搭載ケージ89が入庫床架台90
及び出庫床架台91の上面位置より下がった場合には、
車両搭載ケージ89から分離して、図32に示すよう
に、入庫床架台90及び出庫床架台91を跨いだ状態で
配置され、車両搭載ケージ89が入庫床架台90及び出
庫床架台91の上面位置より上がった場合には、昇降基
台92上に乗って上方に搬送されるようになっている。
なお、スリッパー移送レール93と車両搭載ケージ89
との分離・合体構造は、例えば、車両搭載ケージ89の
上にスリッパー移送レール93が上部から嵌入するガイ
ド溝を有し、ガイド溝にスリッパー移送レール93が嵌
入した後は、ロック機構(例えば、電磁石やメカニカル
ロック)で、スリッパー移送レール93をガイド溝に固
定するようになっている。
【0057】次に、このケージ式立体駐車場A2の動作
について、図34〜図39を参照しながら説明する。図
34に示すように、受け座スリッパー58に載った状態
の出庫車両13(b)を載せた車両搭載ケージ89がホ
ームポジッション(即ち、地上面)まで上がってくる。
入庫車両13(a)は自走して前庭85から入庫床86
にある受け座スリッパー59に乗り入れる。次に、図3
5に示すように、受け座スリッパー58に載った出庫車
両13(b)は、車両搭載ケージ89から出庫床87ま
で移送され、同時に受け座スリッパー59に載った入庫
車両13(a)は入庫床86から車両搭載ケージ89に
移載される。そして、図36に示すように、車両搭載ケ
ージ89の上部に設けられているスリッパー移送レール
93は、車両搭載ケージ89の下降と共に下降し、入庫
床架台90と出庫床架台91の端部に預けられた後、車
両搭載ケージ89は出庫車両13(d)の駐車位置まで
下降する。出庫車両13(b)は自走して後庭88まで
乗り出す。
【0058】この後、図37に示すように、受け座スリ
ッパー58は出庫床87からスリッパー移送レール93
を介して入庫床86まで移動する。入庫車両13(a)
は走行台車68によって駐車床11に載置される。次
に、図38に示すように、入庫車両13(c)は自走し
て入庫床86に入り、出庫車両13(d)は走行台車6
8によって、車両搭載ケージ89に載せられて上昇す
る。そして、図39に示すように、出庫車両13(d)
を載せた車両搭載ケージ89はホームポジションまで戻
る。このとき、スリッパー移送レール93は車両搭載ケ
ージ89の上部に載せられて上昇する。以上の工程を繰
り返して、複数の車両の駐車作業が行われることになる
が、駐車床11に車両13の駐車動作をしている間に、
出庫床87にある受け座スリッパーの一つを、スリッパ
ー移送レール93を介して入庫床86の位置に戻してい
るので、入庫床86で受け座スリッパーに駐車しようと
する車両を載せておくことができる。すなわち、駐車動
作と入出庫準備とを並行して行うことができるため、入
出庫のサイクル時間を短くすることができる。なお、車
両搭載ケージ89から駐車床11への車両の乗り入れ
は、図23〜図29で詳細に示した方法を使用する。
【0059】(第4の実施の形態)次に、図40に示す
本発明の第4の実施の形態に係るケージ式立体駐車場A
3について説明する。このケージ式立体駐車場A3は前
記実施の形態に係るケージ式立体駐車場A2を更に改良
したもので、出庫床87にある受け座スリッパー58、
59を入庫床86に戻すスリッパー移送レールを、垂直
昇降路18の側部から進退自在に配置したものである。
以下、詳細に説明する。垂直昇降路18を昇降する車両
搭載ケージ89が設けられ、車両搭載ケージ89は前記
したケージ旋回装置17を介して昇降基台97に取付け
られ、昇降基台97は4本の吊り支ワイヤ49によって
昇降可能に吊り下げられている。車両搭載ケージ89の
基本的構造は、前記した第1〜第3の実施の形態に係る
車両搭載ケージと同一である。入庫床86及び出庫床8
7には車両受台63、65がそれぞれ設けられている
が、垂直昇降路18内に少しオーバハングしている。
【0060】垂直昇降路18の上端の両側には、スリッ
パー移送レール99、100が進退可能に配置されてい
る。そして、垂直昇降路18の上部の両側にはこのスリ
ッパー移送レール99、100の両側に取付けられたガ
イド軸101、102をそれぞれ摺動自在に支持するガ
イドブロック103、104が設けられている。スリッ
パー移送レール99、100の中央に駆動軸105、1
06が設けられ、電動シリンダー等の駆動装置107に
よって進退駆動されている。スリッパー移送レール9
9、100にはスリッパー移送ローラ94がそれぞれ設
けられ、移動ローラ駆動装置95によって回転駆動され
ている。従って、このケージ式立体駐車場A3において
は、スリッパー移送レール99、100を駆動装置10
7によって進退駆動し、突出した場合には、入庫床86
の車両受台63と出庫床87の車両受台65とを連結し
て、出庫床87側にある受け座スリッパー58、59を
入庫床86側に移送できるようになっている。そして、
車両搭載ケージ89がホームポジション位置に上昇する
場合には、邪魔になるので、駆動装置107を作動させ
て側壁側に収納し、垂直昇降路18に十分な空間を形成
するようにしている。その他の機構及び動作は、第3の
実施の形態に係るケージ式立体駐車場A2と基本的に同
一であるので、詳しい説明を省略する。
【0061】以上、本発明を、第1〜第4の実施の形態
を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施
の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるそ
の他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、
上記した第2の実施の形態では、車両搭載ケージに設け
た車両搭載部は上下2段としたが、3段、即ち、上、
中、下段とすることもでき、さらに4段以上とすること
もできる。また、上記した第3の実施の形態では、車両
搭載ケージの上部に合体・分離可能に設けられているス
リッパー移送レールは、2本(条)としたが、幅広のも
のとすることで1本(条)とすることも可能である。こ
れにより、スリッパー移送レールの駆動手段は、1セッ
ト配設すればよくなるので、設備費を低減でき、保守点
検に要する時間を短縮できるという点でメリットがあ
る。更に、第4の実施の形態では、スリッパー移送レー
ルを2本(条)としたが、幅広のものとすることで1本
(条)とすることも可能である。これにより、スリッパ
ー移送レールの駆動手段は、1セット配設すればよくな
るので、設備費を低減でき、保守点検に要する時間を短
縮できる。
【0062】
【発明の効果】請求項1〜4記載のケージ式立体駐車場
においては、車両搭載ケージ内の車両移載装置上に合体
・分離自在に受け座スリッパーを載置することによっ
て、駐車床への車両の駐車動作を行いながら、入庫準備
動作を並行して行うことができるので、入庫する車両が
連続して到着する極めて繁忙な入庫操作モードにおいて
も、安全性を保持しながら、短い入庫サイクル時間で多
数の車両を円滑に入庫することができ、また、入庫動作
と逆の手順で出庫動作を行うことにより、多数の車両を
駐車床から短い出庫サイクル時間で速やかに出庫するこ
とができる。
【0063】特に、請求項2記載のケージ式立体駐車場
においては、車両搭載ケージ内に複数段にわたって車両
搭載部を設け、車両搭載部にそれぞれ車両移載装置及び
受け座スリッパーを取付けたので、入庫床から車両搭載
ケージへの車両移載操作、及び、車両搭載ケージから出
庫床への車両移載操作、及び、車両搭載ケージと駐車床
間の車両移載操作を並行しながら円滑に行うことができ
る。
【0064】請求項3記載のケージ式立体駐車場におい
ては、入庫床と出庫床間を連結するスリッパー移送レー
ルが車両搭載ケージの上部に合体・分離可能に設けられ
ているので、限られた敷地に駐車場を設ける場合、例え
ば左右の道路の中央分離帯に立体駐車場を配設する場合
のように、入庫床及び出庫床の位置が限定される立体駐
車場においては、車両移載ケージが、垂直昇降路へ下降
する間に、出庫床にある受け座スリッパーを入庫床へ移
動でき、続いて入庫準備が可能となり、駐車場の運転効
率を高めることが可能となる。そして、請求項4記載の
ケージ式立体駐車場においては、同じようにスリッパー
移送レールを設けているので、前記請求項3と同様に駐
車場の運転効率を高める他、スリッパー移送レールが車
両搭載ケージとは独立しているので、車両搭載ケージに
負荷が掛からないという利点を有する。
【0065】請求項5〜7記載のケージ式立体駐車場に
おいても、車両移載装置上に合体・分離自在に受け座ス
リッパーを載置することによって、駐車床への車両の駐
車動作を行いながら、入庫準備動作を並行して行うこと
ができるので、入庫する車両が連続して到着する極めて
繁忙な入庫操作モードにおいても、短い入庫サイクル時
間で多数の車両を円滑に入庫することができる。また、
入庫動作と逆の手順で出庫動作を行うことにより、多数
の車両を駐車床から短い出庫サイクル時間で速やかに出
庫することができる。さらに、車両搭載部の左右両側に
第1及び第2の入出庫床を設けたので、第1及び第2の
入出庫床を、入庫動作のみならず出庫動作にも用いるこ
とができ、入庫床や出庫床の平面配置の自由度を大きく
することができ、入出庫スペースの制限を可及的に少な
くすることができる。また、車両搭載部と第1及び第2
の入出庫床との間で横移動可能な受け座スリッパーを具
備するので、さらに、入庫床や出庫床の平面配置の自由
度を大きくすることができる。
【0066】特に、請求項6記載のケージ式立体駐車場
においては、第1の車両移送路と直交する前後方向に伸
延する第2、第3の車両移送路を形成し、第2、第3の
車両移送路上を車両を搭載した受け座スリッパーが移動
可能としたので、入庫床や出庫床の平面配置の自由度を
確保しながら、車両の入出庫動作を円滑に行うことがで
きる。そして、請求項7記載のケージ式立体駐車場にお
いては、第1の車両移送路と前記第2、第3の車両移送
路によって平面視でH形の車両入出路が形成され、第
2、第3の車両移送路の前後端にはそれぞれ入庫口及び
出庫口が設けられているので、入庫床や出庫床の平面配
置の自由度を確保しながら、車両の入出庫動作をさらに
円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るケージ式立体
駐車場の正断面図である。
【図2】同ケージ式立体駐車場の横断面図である。
【図3】同ケージ式立体駐車場の平面図である。
【図4】同ケージ式立体駐車場における受け座スリッパ
ーの平面図である。
【図5】同ケージ式立体駐車場における車両移載装置と
受け座スリッパーの側面図である。
【図6】同ケージ式立体駐車場における車両移載装置と
受け座スリッパーの背面図である。
【図7】同ケージ式立体駐車場における受け座スリッパ
ーの斜視図である。
【図8】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の説
明図である。
【図9】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の説
明図である。
【図10】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の
説明図である。
【図11】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の
説明図である。
【図12】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の
説明図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るケージ式立
体駐車場の正断面図である。
【図14】同ケージ式立体駐車場における車両移載装置
と受け座スリッパーの側面図である。
【図15】同ケージ式立体駐車場における車両移載装置
と受け座スリッパーの背面図である。
【図16】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の
説明図である。
【図17】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の
説明図である。
【図18】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の
説明図である。
【図19】同ケージ式立体駐車場による入・出庫動作の
説明図である。
【図20】本発明の第1の実施の形態に係るケージ式立
体駐車場の入・出庫の動作説明図である。
【図21】同ケージ式立体駐車場の入・出庫の動作説明
図である。
【図22】同ケージ式立体駐車場の入・出庫の動作説明
図である。
【図23】同ケージ式立体駐車場の車両搭載ケージから
駐車床へ車両を移送する場合の動作説明図である。
【図24】同ケージ式立体駐車場の車両搭載ケージから
駐車床へ車両を移送する場合の動作説明図である。
【図25】同ケージ式立体駐車場の車両搭載ケージから
駐車床へ車両を移送する場合の動作説明図である。
【図26】同ケージ式立体駐車場の車両搭載ケージから
駐車床へ車両を移送する場合の動作説明図である。
【図27】同ケージ式立体駐車場の車両搭載ケージから
駐車床へ車両を移送する場合の動作説明図である。
【図28】同ケージ式立体駐車場の車両搭載ケージから
駐車床へ車両を移送する場合の動作説明図である。
【図29】同ケージ式立体駐車場の車両搭載ケージから
駐車床へ車両を移送する場合の動作説明図である。
【図30】本発明の第3の実施の形態に係るケージ式立
体駐車場の設立場所を示す平面図である。
【図31】同ケージ式立体駐車場の正断面図である。
【図32】同ケージ式立体駐車場の部分拡大断面図であ
る。
【図33】同ケージ式立体駐車場の平面図である。
【図34】同ケージ式立体駐車場の動作説明図である。
【図35】同ケージ式立体駐車場の動作説明図である。
【図36】同ケージ式立体駐車場の動作説明図である。
【図37】同ケージ式立体駐車場の動作説明図である。
【図38】同ケージ式立体駐車場の動作説明図である。
【図39】同ケージ式立体駐車場の動作説明図である。
【図40】第4の実施の形態に係るケージ式立体駐車場
の平面図である。
【図41】従来例に係る立体駐車場の断面図である。
【図42】同立体駐車場の入庫サイクル時間を示すグラ
フである。
【符号の説明】
A、A1〜A3:ケージ式立体駐車場、P1 :第1の車
両移送路、P2 :第2の車両移送路、P3 :第3の車両
移送路、10:躯体、11:駐車床、12:第1の入出
庫床、13:車両、14:第2の入出庫床、15:車両
搭載ケージ、15a:ケージ本体、16:ケージ昇降装
置、17:ケージ旋回装置、18:垂直昇降路、19:
車両受台、19a:歯片、19b:隙間、19c:車輪
載置部、19d:ガイド、20:入庫口、21:入庫
口、22:出庫口、23:出庫口、23b:車輪の駆動
装置、24:入出庫用台車、24a:レール、25:入
出庫用台車、25a:レール、26:車両搭載部、2
7:受け座スリッパー、28:受け座スリッパー、2
9、30:前庭、31、32:後庭、34:車両移載装
置、35:走行台車、36:昇降駆動リンク、37:昇
降駆動リンク、38:昇降テーブル、39:スリッパー
移送ローラ、39a:スリッパー移送ローラ、39b:
走行駆動装置、40:走行駆動装置、41:移動ローラ
駆動装置、41a:クランプ装置、41b:クランプ装
置、42:中央隆起部、43:車輪載置部、43a:歯
片、43b:隙間、44:前車輪、45:後車輪、4
6:旋回軸、47:昇降基台、48:巻取ウインチ、4
9:吊支ワイヤ、50:減速装置、50a:電動モー
タ、51:入庫床、52:出庫床、53:車両搭載ケー
ジ、53a:ケージ本体、54:車両搭載部、55:車
両搭載部、56:車両移載装置、57:車両移載装置、
58:受け座スリッパー、59:受け座スリッパー、6
0:テーブルリフター、61:テーブルリフター、6
2:車両受台、63:車両受台、64:車両受台、6
5:車両受台、66:前庭、67:後庭、68:走行台
車、69:昇降駆動リンク、70:昇降駆動リンク、7
1:昇降テーブル、72:スリッパー移送ローラ、7
3:走行駆動装置、74:移送ローラ駆動装置、75:
クランプ装置、76:クランプ装置、77:中央隆起
部、78:車輪載置部、81、82:道路、83:中央
分離帯、85:前庭、86:入庫床、87:出庫床、8
8:後庭、89:車両搭載ケージ、90:入庫床架台、
91:出庫床架台、92:昇降基台、93:スリッパー
移送レール、94:スリッパー移送ローラ、95:移送
ローラ駆動装置、97:昇降基台、99、100:スリ
ッパー移送レール、101、102:ガイド軸、10
3、104:ガイドブロック、105、106:駆動
軸、107:駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 茂幸 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社エンジニアリング事業本 部内 (72)発明者 瓜生 俊次 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社エンジニアリング事業本 部内 (72)発明者 中村 昌宏 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 岩森 浩峰 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社エンジニアリング事業本 部内 (72)発明者 松本 正敏 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社エンジニアリング事業本 部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両搭載部を内部に備えた車両搭載ケー
    ジが昇降する垂直昇降路の周りに上下方向に複数階にわ
    たって駐車床を設け、前記垂直昇降路の前記駐車床の位
    置とは異なる高さ位置に該垂直昇降路を中心としてその
    両側に入庫床及び出庫床を配置したケージ式立体駐車場
    において、前記車両搭載部が、車両を前記車両搭載部と
    前記駐車床間で移載する車両移載装置と、前記車両移載
    装置上に合体・分離自在に載置され、前記車両移載装置
    から独立して前記入庫床又は前記出庫床に移動自在な受
    け座スリッパーとを具備することを特徴とするケージ式
    立体駐車場。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケージ式立体駐車場にお
    いて、前記入庫床と前記出庫床は上下2段となって、そ
    れぞれに昇降手段が設けられ、車両乗り入れレベル及び
    その上部にある前記入庫床から、前記車両搭載ケージの
    上下2段の前記車両搭載部に前記車両を移載し、又は、
    車両乗り出しレベル及びその上部にある前記出庫床に上
    下2段の前記車両搭載部から前記車両を移載可能とした
    ことを特徴とするケージ式立体駐車場。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のケージ式立体駐車
    場において、前記垂直昇降路の主部は地下に形成され、
    前記入庫床及び出庫床を連結し、前記受け座スリッパー
    を該入庫床と該出庫床間で移送可能なスリッパー移送レ
    ールが、前記車両搭載ケージの上部に合体・分離可能に
    設けられていることを特徴とするケージ式立体駐車場。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のケージ式立体駐車
    場において、前記入庫床及び出庫床を連結し、前記受け
    座スリッパーを該入庫床と出庫床間で移送可能なスリッ
    パー移送レールが、前記垂直昇降路に出し入れ可能に設
    けられていることを特徴とするケージ式立体駐車場。
  5. 【請求項5】 車両搭載部を内部に備えた車両搭載ケー
    ジが昇降する垂直昇降路の周りに上下方向に複数階にわ
    たって駐車床を設け、前記垂直昇降路の前記駐車床の位
    置とは異なる車両移載位置に該垂直昇降路を中心として
    その左右両側に第1、第2の入出庫床を配置したケージ
    式立体駐車場とし、かつ、前記車両搭載部が、車両を前
    記車両搭載部と前記駐車床間で移載する車両移載装置
    と、前記車両移載装置上に合体・分離自在に載置され、
    前記車両移載装置から独立して前記第1及び第2の入出
    庫床に前記車両を横移動可能な受け座スリッパーとを具
    備することを特徴とするケージ式立体駐車場。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のケージ式立体駐車場にお
    いて、前記第1、第2の入出庫床と前記車両移載位置に
    よって第1の車両移送路が形成され、前記第1、第2の
    入出庫床側には、それぞれ前記第1、第2の入出庫床を
    含むと共に前記第1の車両移送路と直交する前後方向に
    伸延する第2、第3の車両移送路が形成され、該第2、
    第3の車両移送路上を前記車両を搭載した前記受け座ス
    リッパーが移動可能となっていることを特徴とするケー
    ジ式立体駐車場。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のケージ式立体駐車場にお
    いて、前記第1の車両移送路と前記第2、第3の車両移
    送路によって平面視でH形の車両入出路が形成され、前
    記第2、第3の車両移送路の前後端にはそれぞれ入庫口
    及び出庫口が設けられていることを特徴とするケージ式
    立体駐車場。
JP11201777A 1998-07-17 1999-07-15 ケ―ジ式立体駐車場 Withdrawn JP2000087587A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516117A (ja) * 2004-10-13 2008-05-15 ストゥッツ,フリドリン 自家用車を駐車するための全自動移動式装置およびそれに対応する迅速、経済的かつコンパクトな方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516117A (ja) * 2004-10-13 2008-05-15 ストゥッツ,フリドリン 自家用車を駐車するための全自動移動式装置およびそれに対応する迅速、経済的かつコンパクトな方法

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