JP2000087310A - 路面表示線塗布装置 - Google Patents

路面表示線塗布装置

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JP2000087310A JP10254716A JP25471698A JP2000087310A JP 2000087310 A JP2000087310 A JP 2000087310A JP 10254716 A JP10254716 A JP 10254716A JP 25471698 A JP25471698 A JP 25471698A JP 2000087310 A JP2000087310 A JP 2000087310A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ペイント容器のスリット状の底部開口を路面
から持ち上げても、塗布した路面表示線の終端までガラ
スビーズを散布することができる路面表示線塗布装置を
提供する。 【解決手段】 ペイント容器高さ変更装置76によりペ
イント容器30が中間位置に保持されている状態では、
後輪16とガラスビーズ散布装置34とが作動的に連結
されて、回転力がガラスビーズ散布装置に伝達されるこ
とから、路面表示線の終端位置に到達したときに、その
ペイント容器を中間位置に保持させることにより、路面
表示線の終端形状がきれいにされるとともに、台車18
がさらに前進させられることにより、台車の移動ととも
にガラスビーズ散布装置の散布口100からガラスビー
ズ32が散布される。そして、散布口100が路面表示
線の終端に到達すると、ペイント容器が離隔位置にさら
に持ち上げられて保持されることにより、次の塗布作業
開始位置まで移動可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面上に流動性ペ
イントを塗布して比較的広い幅寸法の表示線を描く路面
表示線塗布装置に係り、特に路面表示線の上にガラスビ
ーズを付着させる作業を改善する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】横断歩道を示すストライプ、車線を区画
するための区画線、道路標識、文字などの比較的広い幅
寸法の路面表示線を路面上に描く際に、路面に所定の流
動性ペイントを塗布して路面表示線を描く路面表示線塗
布装置が用いられている。このような路面表示線塗布装
置では、たとえば、車輪により支持されて路面上を前後
方向に移動可能な台車と、その台車の移動に伴い、その
台車の幅方向に平行な方向に設けられたスリット状の底
部開口を通して流動状態の路面用ペイントを所定の厚み
で路面に流出させるためのペイント容器と、前記台車に
設けられ、そのペイント容器をそのスリット状の底部開
口が路面に接近する塗布位置とスリット状の底部開口が
路面から所定距離離隔する離隔位置とのうち、選択操作
により選択された位置で、ペイント容器を支持するペイ
ント容器支持装置と、前記台車において前記ペイント容
器よりも後方側に設けられ、前記ペイント容器支持装置
により塗布位置に支持された前記スリット状の底部開口
を通して路面に所定の厚みで塗布された路面用ペイント
の上に、前記車輪の回転に基づいてガラスビーズを散布
して付着させるガラスビーズ散布装置とを備えて構成さ
れる。たとえば、特開平8−299877号公報に記載
された路面表示線塗布装置がそれである。
【0003】このように構成された路面表示線塗布装置
によれば、ペイント容器が塗布位置に下降させられる
と、車輪と作動的に連結されることによりガラスビーズ
散布装置が駆動され、台車の移動量に応じた量のガラス
ビーズが散布される一方、ペイント容器が離隔位置に持
ち上げられてそこで支持されると、車輪との作動的連結
が解かれてガラスビーズの散布が停止させられ、たとえ
ば次の塗布作業開始位置まで台車が移動可能とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、路面表示線
塗布作業においては、ペイント容器のスリット状の底部
開口が路面表示線の終端に到達すると、直ちにそのスリ
ット状の底部開口が閉じられると同時に、ペイント容器
が離隔位置に持ち上げられる。流動性の路面用ペイント
の切れをよくしてその路面表示線の終端の輪郭線をきれ
いにするために、上記ペイント容器のスリット状の底部
開口とガラスビーズ散布装置による散布口との間の距離
に相当する分だけ、路面表示線の終端部にガラスビーズ
が散布されない領域が発生するため、手作業でガラスビ
ーズを散布しなければならないという不都合があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、、流動性の路面用ペ
イントの切れをよくするためにペイント容器のスリット
状の底部開口を路面から持ち上げても、塗布した路面表
示線の終端までガラスビーズを散布することができる路
面表示線塗布装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、車輪により支持され
て路面上を前後方向に移動可能な台車と、その台車の移
動に伴ってその台車の幅方向に略平行な方向に設けられ
たスリット状の底部開口を通して流動状態の路面用ペイ
ントを所定の厚みで路面に流出させるペイント容器と、
前記台車において前記ペイント容器よりも後方側に設け
られ、前記スリット状の底部開口を通して路面に所定の
厚みで塗布された路面用ペイントの上に、前記車輪の回
転力に基づいてガラスビーズを散布し付着させるガラス
ビーズ散布装置とを備えた路面表示線塗布装置であっ
て、(a) 前記台車に設けられ、そのペイント容器をその
スリット状の底部開口が路面に接近する塗布位置と、そ
のスリット状の底部開口が路面から最も離隔する離隔位
置と、その塗布位置と離隔位置との中間である中間位置
とのうち、選択操作により選択されたいずれかの位置
に、そのペイント容器の高さを変更するペイント容器高
さ変更装置と、(b) そのペイント容器高さ変更装置によ
り前記ペイント容器が前記塗布位置および中間位置に保
持されている状態では前記車輪と前記ガラスビーズ散布
装置とを作動的に連結するが、上記ペイント容器高さ変
更装置によりペイント容器が前記離隔位置に保持されて
いる状態では、車輪とガラスビーズ散布装置との間の作
動的連結を解放する回転力伝達機構とを、含むことにあ
る。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、ペイント容器高さ変
更装置により前記ペイント容器が前記中間位置に保持さ
れている状態では、回転力伝達機構により車輪とガラス
ビーズ散布装置とが作動的に連結されて、その車輪の回
転力がガラスビーズ散布装置に伝達されることから、路
面表示線の終端位置に到達したときにそのペイント容器
を中間位置に保持させることにより、路面表示線の終端
形状がきれいにされるとともに、その状態で台車がさら
に前進させられることにより、その台車の移動とともに
ガラスビーズ散布装置の散布口からガラスビーズが散布
される。そして、ガラスビーズ散布装置の散布口が路面
表示線の終端に到達すると、ペイント容器が離隔位置に
さらに持ち上げられることにより、次の塗布作業開始位
置まで移動可能となる。すなわち、本発明によれば、流
動性の路面用ペイントの切れをよくするためにペイント
容器のスリット状の底部開口を路面から持ち上げても、
塗布した路面表示線の終端までガラスビーズを散布する
ことができるので、従来のように路面表示線の終端部に
対して手作業でガラスビーズを散布することが解消され
る。
【0008】ここで、好適には、前記回転力伝達機構
は、前記車輪とともに回転する車軸に固定された第1歯
車と、前記ガラスビーズ散布装置に設けられた第2歯車
と、上記車軸まわりに回動可能に設けられ、上記第1歯
車と常時噛み合うように第3歯車を回転可能に支持する
キャリヤ部材と、その第3歯車と上記第2歯車とが互い
に噛み合う位置となるように、そのキャリヤ部材を一回
動方向へ付勢する付勢装置と、そのキャリヤ部材に設け
られ、前記ペイント容器が前記離隔位置に保持されたと
きにそのペイント容器またはそれに設けられた部材と係
合して、上記ギャリヤ部材を上記一回動方向とは反対の
回動方向に回動させて上記第2歯車と第3歯車との噛み
合いを解く係合部材とから構成される。このようにすれ
ば、ペイント容器が前記離隔位置まで持ち上げられて保
持されることにより、車輪とガラスビーズ散布装置との
間の作動的連結が自動的に解かれる利点がある。
【0009】また、好適には、前記ペイント容器高さ保
持装置は、ペイント容器および台車の一方に設けられた
係合ピンと、その係合ピンと係合するようにそれらペイ
ント容器および台車の他方に回動可能に設けられ、その
ペイント容器が離隔位置に向かって移動させられる過程
ではその係合ピンの移動を許容するが、そのペイント容
器が離隔位置から塗布位置に向かって移動させられると
きは少なくともその離隔位置、中間位置においてその移
動を阻止するように形成されたカム面を有するカム部材
と、そのカム部材が前記係合ピンから離隔する回動方向
に操作するための操作部材とを備えたものである。この
ようにすれば、ペイント容器が塗布位置から離隔位置に
向かって移動操作させられるときには、上記カム部材を
回動操作させることが不要となる利点がある。
【0010】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実
施例である、比較的広い幅寸法たとえば45cm程度の路
面表示線を塗布するための路面表示線塗布装置10の非
塗布状態すなわち後述のペイント容器30が離隔位置ま
で持ち上げられた状態を示す側面図であり、図2は、上
記路面表示線塗布装置10の塗布状態すなわちペイント
容器30が塗布位置まで下降させられた状態を示す平面
図であって、LPGボンベ20が除去されている。
【0011】上記路面表示線塗布装置10は、左右一対
の前輪14および後輪16を有する矩形フレーム17か
ら構成された台車18を備えており、作業者に引かれる
ことによって路面12上を前進(図1では左方)させら
れるようになっている。台車18には、LPGボンベ2
0を支持するボンベ支持台22と、図示しない加熱溶解
装置(ニーダー車)により加熱され流動状態となって供
給された流動性材料すなわちペイント(塗料)24を受
けて収容し、且つ図示しないLPGバーナによって加熱
保温することにより流動性を保持した状態でペイント2
4を貯留すると共に、開閉操作レバー26を操作するこ
とによって開かれるスリット状の底部開口28から路面
12上へ流出させるペイント容器30と、ガラスビーズ
32を収容し、後輪16の回転力を利用してそのガラス
ビーズ32をペイント24上に散布するガラスビーズ散
布装置34とが、前方から後方へ順次設けられている。
【0012】上記ペイント24は、白色、黄色などの顔
料、結合剤として機能する常温固化性樹脂、充填剤など
を含む混合体であって、図示しないバーナーにより加熱
されることによって流動性となるが、常温まで冷却され
ると固化する性質がある。上記ペイント24、スリット
状の底部開口28、ガラスビーズ32は、図3に示され
ている。
【0013】上記ペイント容器30は、車軸40まわり
に回動可能な回動支持部材35によって支持されること
によりその車軸40まわりの回動自在に設けられるとと
もに、路面表示線塗布装置10を移動操作するために把
持されるために前方且つ斜め上方へ突き出すハンドル3
6が固定されており、そのハンドル36の上下方向の操
作によってペイント容器30のスリット状の底部開口2
8の高さ位置が変更されるようになっている。このペイ
ント容器30は、全体として上端が開口する容器状を成
し且つ保温性を高めるために2重構造から成る箱状のホ
ッパ38と、ホッパ38の下側に設けられてホッパ38
内に収容された流動性のペイント24を流出させるため
に、図3に詳しく示すように台車18の幅方向換言すれ
ば一対の前輪14を連結する車軸40に平行な方向或い
は台車18の走行方向に対して直交する方向の長手状或
いはスリット状であって路面12に向かって開口する底
部開口28を有する底部材44と、その底部開口28を
開閉するために略水平方向の移動可能に底部材44に案
内され、回動レバー46および連結部材48を介して前
記開閉操作レバー26に作動的に連結されたシャッタ5
0とを備えている。
【0014】上記開閉操作レバー26はその下端部がピ
ン52まわりに回動が可能にハンドル36に設けられ、
上記回動レバー46はその下端がシャッタ50に回動可
能に連結された状態でピン54まわりに回動が可能にペ
イント容器30に設けられ、上記連結部材48はその回
動レバー46の上端と開閉操作レバー26の中間部(上
端部とピン52と間)とを回動可能に連結するように設
けられている。回動レバー46がペイント容器30に固
定されたストッパ55に当接するまで開閉操作レバー2
6が上方へ操作されると、シャッタ50が図3に示す開
放位置に位置させられるが、開閉操作レバー26が下方
へ操作されるとシャッタ50が閉成位置に位置させられ
るようになっている。
【0015】路面表示線塗布装置10には、上記底部開
口28から路面12上に流出させられたペイント24の
幅寸法を整えるとともにその厚みを調節するための厚み
調節装置56が設けられている。その厚み調節装置56
は、作業者によって回転操作される調節操作ねじ58
と、この調節操作ねじ58の操作に応じて上下方向の位
置が変更される一対の第1連結部材60とを有し、ペイ
ント容器30の前方側に設けられた厚み設定操作装置6
2と、図4乃至図6に詳しく示すように台車18の幅方
向において底部材44の外側の位置でピン64まわりの
回動可能に底部材44に設けられた一対の回動板66
と、それら一対の回動板66に基(下)端部が固定さ
れ、先端部が上記一対の連結部材60に回動可能に連結
された略L字状の第2連結部材68と、底部材44の側
面に摺接した状態で上記回動板66にピン70まわりに
回動可能に設けられた一対の摺動板72とから構成され
ている。塗布状態においては、その一対の摺動板72が
路面12に摺接させられることにより、路面12上に塗
布されるペイント24の幅方向の流れが止められてその
ペイント24の幅寸法が一対の摺動板72の間隔寸法と
同様の一定値とされる。また、塗布状態において、調節
操作ねじ58の操作に応じて変化させられる回動板66
の傾き角度に応じて上記一対の摺動板72が底部材44
を持ち上げることにより、路面12と前記底部開口28
との間隔すなわちペイント24の厚み寸法が設定され
る。
【0016】また、上記路面表示線塗布装置10には、
台車18に設けられ、ペイント容器30のスリット状の
底部開口28が路面12に接近し且つ一対の摺動板72
が路面12に摺接する図4に示す塗布位置と、そのスリ
ット状の底部開口28が路面12から最も離隔する図6
に示す離隔位置と、その塗布位置と離隔位置との中間で
ある図5に示す中間位置とのうち、作業者による選択操
作によって選択されたいずれかの位置に、ペイント容器
30の高さを変更し保持するペイント容器高さ変更装置
76が設けられている。このペイント容器高さ変更装置
76は、ペイント容器30の左右の側面から幅方向に突
設された一対の係合ピン78と、この係合ピン78をそ
れぞれ係合させるために、台車18に回転可能に設けら
れた水平方向の軸80に固定された一対のカム部材82
と、この一対のカム部材82を係合ピン78に向かって
付勢するスプリング84と、この係合ピン78との係合
を解くためにカム部材82を係合ピン78から離隔する
方向に回動させるように回動操作される足踏みペダル8
6とを備えている。上記カム部材82は、ペイント容器
30が塗布位置から離隔位置に向かって移動させられる
過程では係合ピン78の移動を許容するためのカム面8
8aおよび88bと、そのペイント容器30が離隔位置
から塗布位置に向かって移動させられるときは離隔位置
或いは中間位置においてその移動を阻止するための掛止
面88rおよび88mとが形成されたカム面88を備え
ている。また、上記足踏みペダル86は、その長手方向
の中央部が台車18に固設されたブラケット90により
ピン92まわりに回動可能に支持されるとともに、その
先端部に設けられた係合突起94が上記水平方向の軸8
0に固設された連結レバー96の先端部に形成された長
穴98に係合されており、上記足踏みペダル86が踏み
込み操作されると、カム部材82が係合ピン78から離
隔する方向に回動させられるようになっている。
【0017】ペイント容器30の後方において台車18
に固設されたガラスビーズ散布装置34は、図3に示す
ように、箱状を成し、台車18の幅方向に平行な方向の
スリット状の散布口100を備えた蓋付きハウジング1
02と、そのハウジング102の内の上部において0.
5乃至2mmφ程度の細かなガラスビーズ32を収容し、
複数個の穴或いはスリット状の出口104から流出させ
るホッパ106と、上記ハウジング102内の底部にお
いて回転可能に設けられ、上記散布口100および出口
104に平行な方向に伸びる回転軸108と、その回転
軸108が貫通させられるとともに細かな凹凸を有する
外周面がホッパ104の出口を塞ぐ位置に設けられた円
柱状部材110とを備え、その円柱状部材110の回転
量に応じた量のガラスビーズ32を散布口100から路
面12に向かって散布するように構成されている。上記
散布口100とペイント容器30の底部開口28とは、
台車18の幅方向における位置が略同じであって互いに
略同様の長さに形成されているため、底部開口28から
流出させられたペイント24の幅全体に渡って略均等に
ガラスビーズ32が散布されるようになっている。
【0018】そして、路面表示線塗布装置10には、ペ
イント容器高さ変更装置76によりペイント容器30が
図4に示す塗布位置および図5に示す中間位置に保持さ
れている状態では後輪16とガラスビーズ散布装置34
とを作動的に連結して回転力を伝達するが、そのペイン
ト容器高さ変更装置76によりペイント容器30が図6
に示す離隔位置に保持されている状態では、後輪16と
ガラスビーズ散布装置34との間の作動的連結を解放し
て回転力の伝達を阻止する回転力伝達機構114が設け
られている。
【0019】上記回転力伝達機構114は、一対の後輪
16を連結する車軸116に固定された第1歯車118
と、ガラスビーズ散布装置34の回転軸108の軸端に
固定された第2歯車120と、上記車軸116に相対回
転可能に設けられ、上記第1歯車118と常時噛み合う
第3歯車122を回転可能に支持するキャリヤ部材12
4と、その第3歯車122と上記第2歯車120とが確
実に噛み合うように、その第3歯車122を第2歯車1
20に向かう方向に常時付勢するためにキャリヤ部材1
24と矩形フレーム17に固定された突起126との間
に張設された付勢スプリング128と、そのキャリヤ部
材124に設けられ、ペイント容器30が離隔位置に保
持されたときにそのペイント容器30に設けられた部材
すなわち回動板66と係合して、上記ギャリヤ部材12
4を上記方向とは反対の回動方向に回動させて上記第2
歯車120と第3歯車122との噛み合いを解く係合部
材130とから構成される。
【0020】以上のように構成された路面表示線塗布装
置10を用いて路面表示線を塗布するに場合には、足踏
みペダル86を踏み込んでカム部材82が係合ピン78
から離れる方向に回動させられることによりペイント容
器30が最も低い位置、すなわち図4に示す塗布位置ま
で下降させられる。次いで、開閉操作レバー26を上方
へ操作することによってシャッタ50を移動させて底部
開口28を開放し、ペイント容器30中の流動性ペイン
ト24を流出させると同時に、ハンドル36を引くこと
により台車18が移動させられる。これにより、図3に
示すように、路面12には所定厚みのペイント24が塗
布されて表示線が形成される。このとき、路面12上に
は比較的細い目標線が予め引かれており、台車18から
前方に突き出された一対の位置決め針132がその目標
線に一致するように台車18が移動させられる。そし
て、上記のようにペイント容器30が塗布位置まで下降
させられた状態では、前記回転力伝達機構114により
後輪16の回転力がガラスビーズ散布装置34に伝達さ
れることから、後輪16の回転に伴って円柱状部材11
0が回転させられるので、上記路面12の所定厚みのペ
イント24の上にガラスビーズ散布装置34からのガラ
スビーズ32が台車18の移動に伴って散布されてそれ
に固着される。
【0021】上記の塗布作業において、台車18が塗布
すべき表示線の終端に到達すると、開閉操作レバー26
を下方へ操作することによってシャッタ50を移動させ
て底部開口28が閉じられるとともに、ハンドル36を
下方へ操作することによってペイント容器30が中間位
置に向かって上昇させられる。このとき、係合ピン78
とカム部材82のカム面88aとの摺接によりカム部材
82がスプリング84の付勢力に抗して後方へ回動させ
られるが、ペイント容器30が中間位置に到達すると、
係合ピン78はカム部材82の掛止面88mと係合させ
られてカム部材82が前方へカタンと回動させられる。
このときハンドル36の下方への操作が終了させられる
が、上記係合ピン78と掛止面88mとの係合によって
ペイント容器30が図5に示す中間位置で保持される。
この状態でも、前記回転力伝達機構114により後輪1
6の回転力がガラスビーズ散布装置34に伝達されるこ
とから、台車18がさらに前進させられることにより、
表示線の終端までの間、すなわち底部開口28とガラス
ビーズ散布装置34の散布口100との間の距離Dにお
いて、さらにガラスビーズ32の散布が行われる。
【0022】このようにして、ガラスビーズ散布装置3
4の散布口100が表示線の終端に到達すると、ハンド
ル36がさらに下方へ操作されることによってペイント
容器30が離隔位置に向かって上昇させられる。このと
き、係合ピン78とカム部材82のカム面88bとの摺
接によりカム部材82がスプリング84の付勢力に抗し
て後方へ回動させられるが、ペイント容器30が離隔位
置に到達すると、係合ピン78はカム部材82の掛止面
88rと係合させられてカム部材82が前方へカタンと
回動させられる。このときハンドル36の下方への操作
が終了させられるが、上記係合ピン78と掛止面88r
との係合によってペイント容器30が図6に示す離隔位
置で保持される。このとき、前記回転力伝達機構114
により回動板66がキャリヤ部材124から突設された
係合部材130に当接してキャリヤ部材124を付勢ス
プリング128の付勢力に抗して回動させることから、
第3歯車122が第2歯車120から所定距離Kだけ離
隔させられて、後輪16の回転力がガラスビーズ散布装
置34に伝達されることが阻止されるので、ガラスビー
ズ散布装置34からのガラスビーズ32の散布が停止さ
れる。この状態では、底部開口28が閉じられるととも
にガラスビーズ散布装置34からもガラスビーズ32が
散布されないので、次の作業位置まで台車18が移動さ
せられる。
【0023】上述のように、本実施例によれば、ペイン
ト容器高さ変更装置76によりペイント容器30が中間
位置に保持されている状態では、回転力伝達機構114
により後輪16とガラスビーズ散布装置34とが作動的
に連結されて、その後輪16の回転力がガラスビーズ散
布装置34に伝達されることから、路面表示線の終端位
置に到達したときに、そのペイント容器30を中間位置
に保持させることにより、路面表示線の終端形状がきれ
いにされるとともに、その状態で台車18がさらに前進
させられることにより、その台車18の移動とともにガ
ラスビーズ散布装置34の散布口100からガラスビー
ズ32が散布される。そして、ガラスビーズ散布装置3
4の散布口100が路面表示線の終端に到達すると、ペ
イント容器30が離隔位置にさらに持ち上げられて保持
されることにより、次の塗布作業開始位置まで移動可能
となる。すなわち、本実施例によれば、流動性の路面用
ペイント24の切れをよくするためにペイント容器30
のスリット状の底部開口28を路面12から持ち上げて
も、塗布した路面表示線の終端までガラスビーズ32を
散布することができるので、従来のように路面表示線の
終端部に対して手作業でガラスビーズ32を散布するこ
とが解消される。
【0024】また、本実施例によれば、回転力伝達機構
114は、後輪16とともに回転する車軸116に固定
された第1歯車118と、ガラスビーズ散布装置34に
設けられた第2歯車120と、上記車軸116まわりに
回動可能に設けられ、上記第1歯車118と常時噛み合
うように第3歯車122を回転可能に支持するキャリヤ
部材124と、その第3歯車122と第2歯車120と
が互いに噛み合う位置となるように、そのキャリヤ部材
124を一回動方向へ付勢する付勢スプリング128、
そのキャリヤ部材124に設けられ、ペイント容器30
が離隔位置に保持されたときにそのペイント容器30に
設けられた回動板66と係合して、上記キャリヤ部材1
24を上記一回動方向とは反対の回動方向に回動させて
上記第2歯車120と第3歯車122との噛み合いを解
く係合部材130とから構成される。このため、ペイン
ト容器30が離隔位置まで持ち上げられて保持されるこ
とにより、後輪16とガラスビーズ散布装置34との間
の作動的連結が自動的に解かれる利点がある。
【0025】また、本実施例によれば、ペイント容器高
さ保持装置76は、ペイント容器30に設けられた係合
ピン78と、その係合ピン78と係合するように台車1
8に回動可能に設けられ、そのペイント容器30が離隔
位置に向かって移動させられる過程ではその係合ピン7
8の移動を許容するが、そのペイント容器30が離隔位
置から塗布位置に向かって移動させられるときはその離
隔位置、中間位置においてその移動を阻止するように形
成されたカム面88を有するカム部材82と、そのカム
部材82が係合ピン78から離隔する回動方向に操作す
るための足踏みペダル86とを備えたものである。この
ため、ペイント容器30が塗布位置から離隔位置に向か
って移動操作させられるときには、上記カム部材82を
回動操作させることが不要となる利点がある。
【0026】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明はその他の態様においても適用される。
【0027】たとえば、前述の実施例のペイント容器高
さ保持装置76において、係合ピン78がペイント容器
30に設けられ、カム部材82が台車18に設けられて
いたが、係合ピン78が台車18に設けられ、カム部材
82がペイント容器30に設けられても差し支えない。
【0028】また、前述の実施例のペイント容器高さ保
持装置76においては、ハンドル36の操作によってペ
イント容器30の高さを変更していたが、たとえば空気
シリンダなどのアクチュエータを利用して高さを変更す
るものであってもよい。
【0029】また、前述の実施例の回転力伝達機構11
4は、ペイント容器30がその離隔位置まで上昇させら
れたことに機械的に連動して、第2歯車120と第3歯
車122との間の噛み合いが解かれるように構成されて
いたが、ペイント容器30がその離隔位置まで上昇させ
られたことに関連して作動させられる摩擦クラッチ或い
は電磁クラッチが開放させられることにより、後輪16
の回転力がガラスビーズ散布装置34に伝達されること
を阻止するものであってもよい。
【0030】また、前述の実施例の台車18は、作業者
に引かれることにより前進させられるものであったが、
エンジンにより駆動されることにより前進させられるも
のであっても差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である路面表示線塗布装置を
示す側面図である。
【図2】図1の路面表示線塗布装置の平面図である。
【図3】図1の路面表示線塗布装置に備えられたペイン
ト容器とガラスビーズ散布装置との構成を詳しく説明す
る要部断面図である。
【図4】図1の路面表示線塗布装置においてペイント容
器が塗布位置へ位置させられた状態を説明する一部を切
り欠いた拡大図である。
【図5】図1の路面表示線塗布装置においてペイント容
器が中間位置へ位置させられた状態を説明する一部を切
り欠いた拡大図である。
【図6】図1の路面表示線塗布装置においてペイント容
器が離隔位置へ位置させられた状態を説明する一部を切
り欠いた拡大図である。
【符号の説明】
10:路面表示線塗布装置 16:後輪(車輪) 18:台車 24:ペイント 28:底部開口 30:ペイント容器 32:ガラスビーズ 34:ガラスビーズ散布装置 76:ペイント容器高さ変更装置 86:足踏みペダル(操作部材) 114:回転力伝達機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪により支持されて路面上を前後方向
    に移動させられる台車と、該台車の移動に伴い、該台車
    の幅方向に略平行な方向に設けられたスリット状の底部
    開口を通して流動状態の路面用ペイントを所定の厚みで
    路面に流出させるペイント容器と、前記台車において前
    記ペイント容器よりも後方側に設けられ、前記スリット
    状の底部開口を通して路面に所定の厚みで塗布された路
    面用ペイントの上に、前記車輪の回転力に基づいてガラ
    スビーズを散布し付着させるガラスビーズ散布装置とを
    備えた路面表示線塗布装置であって、 前記台車に設けられ、該ペイント容器のスリット状の底
    部開口が路面に接近する塗布位置と、該スリット状の底
    部開口が該路面から最も離隔する離隔位置と、該塗布位
    置と離隔位置との中間である中間位置とのうち、選択操
    作により選択されたいずれかの位置に、該ペイント容器
    の高さを変更するペイント容器高さ変更装置と、 該ペイント容器高さ変更装置により前記ペイント容器が
    前記塗布位置および中間位置に保持されている状態では
    前記車輪と前記ガラスビーズ散布装置とを作動的に連結
    するが、該ペイント容器高さ変更装置により該ペイント
    容器が前記離隔位置に保持されている状態では、該車輪
    と該ガラスビーズ散布装置との間の作動的連結を解放す
    る回転力伝達機構とを、含むことを特徴とする路面表示
    線塗布装置。
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CN106677048A (zh) * 2016-12-19 2017-05-17 青岛橡胶谷知识产权有限公司 一种车道自动划线装置

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