JP2000087157A - 装飾品用銀合金 - Google Patents

装飾品用銀合金

Info

Publication number
JP2000087157A
JP2000087157A JP10258647A JP25864798A JP2000087157A JP 2000087157 A JP2000087157 A JP 2000087157A JP 10258647 A JP10258647 A JP 10258647A JP 25864798 A JP25864798 A JP 25864798A JP 2000087157 A JP2000087157 A JP 2000087157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color tone
silver alloy
weight
pink
comparative examples
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10258647A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazo Tazaki
雅三 田崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIZUHO KOGEI KK
Original Assignee
MIZUHO KOGEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIZUHO KOGEI KK filed Critical MIZUHO KOGEI KK
Priority to JP10258647A priority Critical patent/JP2000087157A/ja
Publication of JP2000087157A publication Critical patent/JP2000087157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Table Devices Or Equipment (AREA)
  • Adornments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性、鋳造性に優れ、また優美な色調を呈
し、しかもその色調を変色させることなく、長期にわた
り維持することができる装飾品用銀合金を提供する。 【解決手段】 Ag:30〜55重量%と、Pd:3〜
10重量%と、Be−Cu:20〜50重量%と、C
u:10〜45重量%の組成で淡ピンク色の色調を呈す
る銀合金、また、Ag:40〜55重量%と、Pd:4
〜10重量%と、Be−Cu:25〜45重量%と、I
n:3〜6重量%の組成で淡黄色の色調を呈する銀合
金、更にAg:40〜60重量%と、Pd:1〜5重量
%と、Au:1〜5,Cu:10〜45重量%の組成で
ピンク色の色調を呈する銀合金を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば指輪、ネッ
クレス、食器などの装飾品に用いられる銀合金に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、銀を主体とする組成からなる装飾
品用の銀合金としては、例えばSV925(Ag92.
5%、Cu残部)やSV950(Ag95.0%、Cu
残部)と呼ばれるものが知られている。銀だけでは軟ら
かくてネバりがあり、加工性が悪いため、これらの銀合
金では、銅を添加して加工性、鋳造性が良好になるよう
にしている。
【0003】また、特開昭58−113333号には、
銀にパラジウムを25〜75重量%添加することによっ
て、耐酸化性、耐硫化性に優れた装飾用銀合金が開示さ
れている。
【0004】更に、特開昭60−187638号には、
Ag60〜70%、Pd10〜20%、In15〜25
%、Zn1〜6%からなり、淡黄色を呈する鋳造用銀合
金が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銀に銅
を添加しただけの一般の銀合金は、酸化又は硫化して黒
色等に変色しやすく、短期間のうちに装飾品としての価
値が低下してまうという問題点があった。
【0006】また、特開昭58−113333号や、特
開昭60−187638号には、パラジウム等を添加す
ることにより、耐酸化性、耐硫化性を向上させることが
開示されているが、未だ十分なものとは言えなかった。
【0007】更に、特開昭60−187638号のよう
に淡黄色を呈する銀合金も提案されているが、金に近い
色を出すことに着眼したものであり、特に斬新な色とい
うわけではなかった。
【0008】したがって、本発明の目的は、加工性、鋳
造性に優れ、斬新な色調を呈し、しかもその色調を変色
させることなく、長期にわたり維持することができる、
装飾品用銀合金を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、Ag:30〜55重量%と、P
d:3〜10重量%と、Be−Cu:20〜50重量%
と、Cu:10〜45重量%とを含有することを特徴と
する装飾品用銀合金を提供するものである。
【0010】この銀合金によれば、AgとCuとによ
り、淡いピンク色の色調となり、しかも、PdとBe−
Cuの添加により、優れた耐腐食性が付与され、長期に
わたり変色を効果的に抑えることができる。
【0011】また、本発明の第2は、Ag:40〜55
重量%と、Pd:4〜10重量%と、Be−Cu:25
〜45重量%と、In:3〜6重量%とを含有すること
を特徴とする装飾品用銀合金を提供するものである。
【0012】この銀合金によれば、AgとInとによ
り、淡い黄色の色調となり、しかも、PdとBe−Cu
の添加により、優れた耐腐食性が付与され、長期にわた
り変色を効果的に抑えることができる。
【0013】更に、本発明の第3は、Ag:40〜60
重量%と、Pd:1〜5重量%と、Au:1〜5重量%
と、Cu:10〜45重量%とを含有することを特徴と
する装飾品用銀合金を提供するものである。
【0014】この銀合金によれば、AuとPdとによ
り、前記第1の発明のものより濃い肌色がかったピンク
色の色調となり、しかも、Pdの添加により、耐腐食性
が付与され変色を効果的に抑えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の銀合金は、AgにPd、
Be−Cu、Cu、In、AUから選ばれた少なくとも
二種を添加させて、加工性や鋳造性に優れ、しかも複数
種類の優美な色調を呈するようにしたものであり、装飾
品用としては最適のものである。
【0016】なお、本発明で対象とする装飾品として
は、例えば、指輪、ネックレス、ピアス、イアリング、
ブレスレット、ブローチ、ネクタイピン、カフスボタ
ン、ベルトのバックルなどの装身具の他、スプーン、皿
等の食器などが挙げられる。また、本発明で使用される
Be−Cuは、BeとCuとの配合比がおよそ1:1で
ある合金を意味する。
【0017】本発明の第1の銀合金の組成は、Ag:3
0〜55重量%(以下、「重量%」は単に「%」と略
す)、Pd:3〜10%、Be−Cu:20〜50%、
Cu:10〜45%を含有するものであり、このような
組成の銀合金は、淡いピンク色の色調を呈するものとな
る。
【0018】この場合、Agが30%未満だとCuが相
対的に多くなって変色しやすくなり、55%を超えると
ピンク色の色調がでないため好ましくない。また、Pd
が3%未満だと耐腐食性が乏しくなり、10%を超える
と鋳造性が乏しくなると共に、ピンク色が薄くなるため
好ましくない。更に、Be−Cuが20%未満だと腐食
しやすく、またピンク色の色調がでにくくなり、50%
を超えると硬くなって、加工性が低下するため好ましく
ない。更にまた、Cuが10%未満だとピンク色の色調
が乏しくなり、45%を超えるとピンク色の色調が強く
なり過ぎ、また変色しやすくなるため好ましくない。
【0019】本発明の第2の銀合金の組成は、Ag:4
0〜55%、Pd:4〜10%、Be−Cu:25〜4
5%、In:3〜6%を含有するものであり、このよう
な組成の銀合金は、淡い黄色の色調を呈するものとな
る。
【0020】この場合、Agが40%未満だとCuが相
対的に多くなって変色しやすく、また黄色の色調がでな
くなり、55%を超えても黄色の色調がでなくなるため
好ましくない。また、Pdが4%未満だと耐腐食性が乏
しくなり、10%を超えると鋳造性が乏しくなり、また
黄色がでなくなるため好ましくない。更に、Be−Cu
が25%未満だと黄色がでなくなり、45%を超えると
変色しやすく、またピンク色が強すぎて黄色がでなくな
るため好ましくない。更にまた、Inが上記範囲外だと
黄色にならないため好ましくない。
【0021】本発明の第3の銀合金の組成は、Ag:4
0〜60%と、Pd:1〜5%と、Au:1〜5%と、
Cu:10〜45%とを含有するものであり、このよう
な組成の銀合金は、上記第1の銀合金よりも濃い色調
の、肌色がかったピンク色を呈するものとなり、耐腐食
性にもより優れている。
【0022】なお、Agが40%未満だとCuが相対的
に多くなり変色しやすく又鋳造性が悪くなり、60%を
超えるとピンクの色調がなくなるため好ましくない。ま
た、Pdが1%未満だと耐腐食性が乏しくなり、5%を
超えると鋳造性が乏しく色調が悪くなるため好ましくな
い。更に、Auが1%未満だとピンクの色調が薄くな
り、5%を超えると金色に近付くため好ましくない。更
にまた、Cuが10%未満だとピンクの色調がでず、4
5%を超えると銅色になり腐食が激しいため好ましくな
い。
【0023】上記したそれぞれの組成物の鋳造には、例
えばロストワックス法で作られた石膏系、リン酸系等の
破砕型の鋳型を用いて、ルツボ中で溶解させた金属の溶
湯を鋳型に注入して鋳込むといった、一般的な方法を採
用することができる。こうして鋳造され使用目的に応じ
て所定形状に成形された銀合金は、研磨されて上記した
ような様々な装飾品として製品化される。
【0024】
【実施例】実施例1 表1に示すように各成分を配合した後、常法に従って鋳
造、研磨して指輪を作成した。
【0025】比較例1、2 実施例1において、Agの配合量を30%未満の20%
として指輪を作成した場合と、実施例1において、Ag
の配合量を55%を超える60%として指輪を作成した
場合の例をそれぞれ比較例1、比較例2とする。(表1
参照)
【0026】比較例3〜5 実施例1において、Pd、Be−Cu、Cuの各成分を
1つずつ使用しないで指輪を作成した例をそれぞれ比較
例3、比較例4、比較例5とする。(表1参照)
【0027】試験例1 実施例1及び比較例1〜5の指輪について、目視による
色調の確認試験と、人工汗による変色試験の結果を表1
に示す。なお、人工汗による変色試験は、時計や貴金属
業界で、試験用に用いられている人工的に合成した汗に
1時間浸漬して腐食があるかないかを確認することによ
って行った。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果から、実施例1は淡いピンク色
で美しく、変色もなかったが、比較例1は赤い色、比較
例2〜5は非常に淡いピンク色であって、いずれも商品
価値が乏しく、変色することがわかる。
【0030】実施例2 表2に示すように各成分を配合した後、常法に従って鋳
造、研磨して指輪を作成した。
【0031】比較例6、7 実施例2において、Agの配合量を40%未満の20%
として指輪を作成した場合と、実施例2において、Ag
の配合量を55%を超える60%として指輪を作成した
場合の例をそれぞれ比較例6、比較例7とする。(表2
参照)
【0032】比較例8〜10 実施例2において、Pd、Be−Cu、Inの各成分を
1つずつ使用しないで指輪を作成した例をそれぞれ比較
例8、比較例9、比較例10とする。(表2参照)
【0033】試験例2 実施例2及び比較例6〜10の指輪について、試験例1
と同様の試験を行った結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2の結果から、実施例2は淡黄色で変色
もなかったが、比較例6〜10は非常に淡いピンク又は
白色で商品価値が乏しく、比較例7を除いて変色するこ
とがわかる。
【0036】実施例3 表3に示すように各成分を配合した後、常法に従って鋳
造、研磨して指輪を作成した。
【0037】比較例11、12 実施例3において、Agの配合量を40%未満の20%
として指輪を作成した場合と、実施例3において、Ag
の配合量を60%を超える65%として指輪を作成した
場合の例をそれぞれ比較例11、比較例12とする。
(表3参照)
【0038】比較例13、14 実施例3において、Pd、Auの各成分を1つずつ使用
しないで指輪を作成した例をそれぞれ比較例13、比較
例14とする。(表3参照)
【0039】試験例3 実施例3及び比較例11〜14の指輪について、試験例
1と同様の試験を行った結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3の結果から、実施例3は肌色がかった
濃い目のピンク色で変色がなかったが、比較例11〜1
4は赤銅色、白銀色、黄色味帯びたピンク色、白がかっ
たピンク色で商品価値が乏しく、変色することがわか
る。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、淡ピンク色、淡黄色、又はピンク色の優美な色調を
呈し、しかも耐腐食性に富んでいて、その色調を変色さ
せることなく、長期にわたり維持することができ、更
に、加工性、鋳造性にも優れた装飾品用銀合金を提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 30/02 C22C 30/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ag:30〜55重量%と、Pd:3〜
    10重量%と、Be−Cu:20〜50重量%と、C
    u:10〜45重量%とを含有することを特徴とする装
    飾品用銀合金。
  2. 【請求項2】 Ag:40〜55重量%と、Pd:4〜
    10重量%と、Be−Cu:25〜45重量%と、I
    n:3〜6重量%とを含有することを特徴とする装飾品
    用銀合金。
  3. 【請求項3】 Ag:40〜60重量%と、Pd:1〜
    5重量%と、Au:1〜5重量%と、Cu:10〜45
    重量%とを含有することを特徴とする装飾品用銀合金。
JP10258647A 1998-09-11 1998-09-11 装飾品用銀合金 Pending JP2000087157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10258647A JP2000087157A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 装飾品用銀合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10258647A JP2000087157A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 装飾品用銀合金

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000087157A true JP2000087157A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17323178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10258647A Pending JP2000087157A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 装飾品用銀合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000087157A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2791363A1 (fr) * 1999-03-25 2000-09-29 Kyocera Corp Alliage d'argent et objet decoratif le contenant
KR20020071678A (ko) * 2001-03-07 2002-09-13 임재선 핑크색상을 가지는 금의 합금

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2791363A1 (fr) * 1999-03-25 2000-09-29 Kyocera Corp Alliage d'argent et objet decoratif le contenant
KR20020071678A (ko) * 2001-03-07 2002-09-13 임재선 핑크색상을 가지는 금의 합금

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000087157A (ja) 装飾品用銀合金
JP2000336439A (ja) 白色系金合金
JP3228730B2 (ja) 装飾用銀合金
JPH0243332A (ja) 装飾用白金合金
JP3347665B2 (ja) 装飾品用銀合金
JPS60152645A (ja) 装飾用銅合金
JP2002327224A (ja) 銀系合金
JPS61281843A (ja) 装飾品用白金合金
JP3221217B2 (ja) 純金装飾品の止め金具
JP2007277685A (ja) 宝飾用k5低カラット白色金合金
JP2006225707A (ja) 貴金属合金
JP3221215B2 (ja) 純金装飾品の止め金具
US4865809A (en) Copper-free gold alloy composition
JP2002053917A (ja) 装飾用Au合金
JPH0243333A (ja) 装飾用白金合金
JPH0243331A (ja) 装飾用白金合金
JP3221216B2 (ja) 純金装飾品の止め金具
JPS61272337A (ja) 装飾品用白金合金
JPH11323462A (ja) ホワイトゴールド
JPS61272336A (ja) 装飾品用白金合金
JP2005187907A (ja) 有色銀合金、銀粘土組成物、及び有色銀焼結品の製造方法
JP5467445B1 (ja) 装飾用銀合金
JPS61281841A (ja) 装飾品用白金合金
JP2001335860A (ja) 装飾品用金合金
JPH07289324A (ja) 装飾用高品位白金合金