JP2000086732A - 耐衝撃強化剤およびこれを含む耐衝撃性および成形性に優れる塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
耐衝撃強化剤およびこれを含む耐衝撃性および成形性に優れる塩化ビニル系樹脂組成物Info
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Abstract
用途に適した塩化ビニル系樹脂組成物を与える。 【解決手段】 比較的多量のジエン系ゴム(a)に、比
較的少量のアクリル系ゴム層を与える単量体(b)およ
びメタクリル酸エステルを主体とする外殻樹脂を与える
単量体(c)を順次グラフト重合して得られ、且つTH
F抽出可能成分量を抑制した二段グラフト共重合体
(e)を、塩化ビニル系樹脂用耐衝撃強化剤として用い
る。
Description
用耐衝撃強化剤およびこれを含む優れた耐衝撃性と成形
性を兼ね備えた塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
ど、多くの長所を有するものの、塩化ビニル樹脂単独で
は、耐衝撃性に劣るという欠点を有する。
としては、ジエン系ゴムにメタクリル酸アルキルエステ
ルとスチレンを主成分とする単量体を1〜2段階でグラ
フト重合させてなるMBS樹脂が用いられ、より高い耐
衝撃性が要求される分野にはジエン系ゴムの含有量を高
めることが行なわれている。しかしながら、MBS樹脂
のジエン系ゴム含有量を高めると、成形機内の樹脂発熱
が大きくなる、押出機のトルクが大きくなる、溶融樹脂
への粘弾性付与効果が大きくなることで押出成形物に偏
肉や波打ちが起こる、押出機内部や出口にMBS樹脂か
らの遊離成分による目ヤニといわれる付着物(プレート
アウト物の一種)が生成し押出成形物に縦筋を形成する
等の問題が起きる場合がある。
ては、耐候性に優れるアクリル系ゴムをコア成分とする
アクリル系強化剤も用いられる。MBS樹脂と比べて、
アクリル系ゴム特有の滑性のために、成形機内の樹脂発
熱が小さい、押出機のトルクが押さえられる等の利点が
ある。しかしながら、ジエン系ゴムに比べてガラス転移
温度が高いために低温における耐衝撃性に劣るという欠
点を有する。また、MBS樹脂と同様、目ヤニによる問
題が起きる場合がある。
系樹脂の耐衝撃性改質剤としては、ジエン系ゴムに、ア
クリルゴム系単量体およびメタクリル酸エステル系単量
体を順次二段階のグラフト重合を行なって得られる多層
グラフト共重合体の例がある(特公昭47−47863
号公報、特公昭62−56904号公報、特許第272
2732号公報)。より具体的には、特公昭47−47
863号公報には、塩化ビニル樹脂に多層グラフト共重
合体を配合した実施例が記載されているが、耐衝撃性も
良好とは言い難く、加工性についての記述もない。
層グラフト共重合体を塩化ビニル樹脂に配合した実施例
を開示するが、同実施例においても耐衝撃性(特に低温
での耐衝撃性)が十分に改良されているとは言い難い。
また、得られた組成物は、押出成形等に使用できると記
述されているが、その成形性についての記述はない。
グラフト共重合体を塩化ビニル樹脂に配合した例を開示
するが、低温での耐衝撃性、成形性に関しての記述はな
い。
グラフト層とする多層グラフト共重合体からなる従来の
塩化ビニル系樹脂用耐衝撃強化剤は、耐衝撃性(特に低
温での耐衝撃性)において十分な改良効果があるとは言
い難い。また、これら従来の多層グラフト共重合体を開
示する上述の公報には、加工性の改善という点に関して
記述がないか、あるいは、記述があっても何の具体的な
効果も述べられていない。
のMBS樹脂、アクリル系強化剤、多層グラフト共重合
体が有していた欠点を解決した塩化ビニル系樹脂用耐衝
撃強化剤を提供し、優れた耐衝撃性と良好な加工性を有
する塩化ビニル系樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
ば、上述の目的の達成のためには、上述の従来技術にも
用いられていた型の多層グラフト共重合体において、ジ
エン系ゴム上に第1段でグラフト重合させるアクリル系
ゴム成分の量を比較的少量に抑制し、且つ、全体として
THF抽出可能成分の割合を抑制した二段グラフト共重
合体を、塩化ビニル系樹脂用耐衝撃強化剤として用いる
ことが、極めて有効であることが見出された。
衝撃強化剤は、ジエン系ゴム(a)60〜99重量%
に、アルキル基の炭素数が1〜8のアクリル酸エステル
から選ばれた少なくとも一種類の単量体50〜99.9
重量%、および共重合可能な他のビニル系単量体0.1
〜50重量%とからなる単量体(b)1〜40重量%
((a)、(b)の合計量100重量%)をグラフト重
合させ、次いでこのグラフト共重合体(c)70〜95
重量%にアルキル基の炭素数が1〜4のメタクリル酸エ
ステルから選ばれた少なくとも一種類の単量体50〜1
00重量%および共重合可能な他のビニル系単量体50
〜0重量%とからなる単量体(d)5〜30重量%、
((c)、(d)の合計量100重量%)をグラフト重
合させることによって得られ且つTHF抽出可能成分の
割合が12重量%以下である二段グラフト共重合体
(e)からなることを特徴とするものである。
は、上記耐衝撃強化剤2〜30重量部と、塩化ビニル系
樹脂98〜70重量部とからなることを特徴とするもの
である。
剤の特徴について、従来の多層グラフト共重合体型塩化
ビニル系樹脂用耐衝撃強化剤と関連して、以下に若干付
言する。
を構成する二段グラフト共重合体(後述するように主た
るグラフト重合工程をとり出して二段階というだけあっ
て、各段を細分化することにより、あるいは後段を加え
てより多段のグラフト共重合体にする場合もあり得る)
も、一見した層構成は、表層から基層へ向けて、メタク
リル酸エステルを主成分とする外層重合体/アクリルゴ
ムを主成分とする中間層/ジエン系ゴムからなる基層か
らなるものであり、上記した特公昭47−47863号
公報に記載の多層グラフト共重合体と類似するものであ
る。但し、上記した、従来の多層グラフト共重合体にお
いては、ほとんど耐候性改善層としてのみ意識されてい
た中間アクリルゴム層について、塩化ビニル系樹脂組成
物中に配合した際には、その組成物に対する加工および
成形性改善効果が、比較的少量のアクリルゴム量で発現
することを発見したものである。従ってその量比を低減
することにより著しく改善された耐衝撃性改善効果(例
えば後記実施例と比較例4との対比)が得られること、
また二段グラフト共重合体全体におけるTHF抽出可能
成分の割合(以下、単に「THF抽出量」という)を最
適化することにより、耐衝撃強化剤を配合した塩化ビニ
ル系樹脂組成物について、抽出機トルクの低減、発熱の
減少、目ヤニの低減、表面成形性の改善等を含む成形加
工性を良好に制御できること(後記実施例と比較例1お
よび2との対比)を知見して、本発明を完成するに至っ
たものである。
体は、従来の塩化ビニル系樹脂用耐衝撃強化剤の代表例
としてのMBS樹脂に対し、メタクリル酸エステル重合
体外殻樹脂層と基層ジエン系ゴムの間の中間層をアクリ
ルゴムに富む組成とした形態を有するものであり、これ
により、耐衝撃性を高く維持したまま、押出トルクの低
減、樹脂発熱の抑制および成形物の表面状態の改善(後
記実施例と比較例3、5および6との対比)が得られる
が、これを単純に行えば、前述した目ヤニ(プレートア
ウト)の増大による不都合があるため、その不都合を二
段グラフト共重合体全体としてのTHF抽出量の抑制に
より防止している(後記実施例と比較例1および2との
対比)。
抽出量はグラフト共重合体から遊離し得る成分量の目安
となるものであり、目ヤニの発生量は、このグラフト共
重合体から遊離し得る成分のうち、マトリックス樹脂と
非相溶な成分の量と相関しており、この非相溶な成分の
量が多いほど目ヤニの発生量が多い。グラフト共重合体
から遊離し得る成分のうち、マトリックス樹脂と非相溶
な成分の例としては、比較的分子量の低いジエン系ゴム
やジエン系オリゴマー、比較的分子量の低いポリスチレ
ンやスチレンのオリゴマー、比較的分子量の低いポリア
クリル酸n−ブチルやアクリル酸n−ブチルのオリゴマ
ーなどが挙げられる。グラフト共重合体から遊離し得て
も、例えば、ポリメタクリル酸メチルやメタクリル酸メ
チルのオリゴマーは塩化ビニル樹脂と相溶性が良いので
目ヤニの原因とはなりにくい。グラフト共重合体から遊
離し得る成分のうち、1,3−ブタジエン、メタクリル
酸メチル、スチレン、アクリル酸n−ブチルの共重合体
やそのオリゴマーは、その成分比や分子量によって、マ
トリックス樹脂への相溶度が変わるので一概に目ヤニの
原因となるかどうかの判断は困難であるが、目ヤニ発生
の可能性を低減するという観点からは望ましい成分では
ない。本発明では、グラフト共重合体の組成や重合方法
を制御して目ヤニの原因となる可能性のある物質を含む
THF抽出物の量を全体に減らすことで、目ヤニの生成
を防ぐものである。
来する優れた耐衝撃性(特に低温での耐衝撃性)を有
し、アクリル系ゴム特有の滑性による樹脂発熱のしづら
さ、押出機トルクの低さを維持する組成成分で多層グラ
フト共重合体を構成し、目ヤニの原因となる可能性のあ
る物質の量としてTHF抽出量を代用し、この量を少な
くするようにこの多層グラフト共重合体を製造すること
で、他の物性に悪影響を及ぼすことなく、これまで得ら
れなかった高いレベルで耐衝撃性と成形性とを具備した
塩化ビニル系樹脂組成物を提供するものである。
ニル系樹脂組成物は、耐候性を余り必要としないが、極
めて高い耐衝撃性と、大量生産に適した優れた成形性を
要求される用途、例えば地下や屋内に設置される水道
管、地下に設置される電力線保護管・通信線保護管等に
使用するには最適である。
撃強化剤である二段グラフト共重合体の基材となるジエ
ン系ゴム(a)は、1,3−ブタジエン100〜50重
量%、好ましくは100〜70重量%、およびこれと共
重合可能なビニル基を有する一種類以上の単量体0〜5
0重量%、好ましくは0〜30重量%(合計100重量
%)とから構成されるものであり、1,3−ポリブタジ
エンホモポリマー、ブタジエン−スチレン共重合体、ブ
タジエン−αメチルスチレン共重合体などのようなブタ
ジエン−芳香族ビニル共重合体、ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体などのようなブタジエン−ニトリル共
重合体、ブタジエン−アクリル酸n−ブチル共重合体、
ブタジエン−アクリル酸2エチルヘキシル共重合体、ブ
タジエン−メタクリル酸ブチル共重合体などのようなブ
タジエン−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体などを
含む。これらのジエン系ゴムの重合では、ブタジエン単
量体の自己架橋効果により、多官能性単量体を使用しな
くとも架橋ジエン系ゴムとして重合されるが、適宜、ジ
ビニルベンゼン、メタクリル酸アリル、ジメタクリル酸
エチレングリコール、1,3−ブチレンジメタクリレー
トなどの多官能性単量体を用いることができ、また、t
−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタンな
どの連鎖移動剤を用いることもできる。ただし、連鎖移
動剤を多量に使用すると、最終的に得られる二段グラフ
ト共重合体のTHF抽出量が増え、ひいては塩化ビニル
系樹脂組成物からのプレートアウト物が増えることで押
出成形物の表面性が損なわれたり、ロングラン性が損な
われたりするので好ましくない。このようなジエン系ゴ
ム(a)は、公知の重合法によって得ることができ、特
に乳化重合によって容易に得られる。また、重合開始
剤、触媒、乳化剤等は特に制限されることはない。ジエ
ン系ゴム(a)の粒子径としては、平均粒子径(透過型
電子顕微鏡写真から得られる体積平均粒子径)80〜3
00nmが好ましく、150〜250nmが耐衝撃性の
観点から特に好ましい。この範囲の平均粒子径を得る方
法としては公知の方法、たとえば酸、塩、酸基含有ラテ
ックスなどを肥大化剤として加える方法、高分子系肥大
化剤を用いる方法、シード重合法などを挙げることがで
きる。
グラフト重合には、乳化重合法を適用できる。グラフト
重合は主として二段階で行われ、各段の単量体を一括し
て添加しても連続的に添加してもよく、あるいはこれら
を組み合わせてもよく、さらに数段階に分割して添加し
てもよい。
ン系ゴム(a)に、アルキル基の炭素数が1〜8のアク
リル酸エステルから選ばれた少なくとも一種類の単量体
50〜99.9重量%、および共重合可能な他のビニル
系単量体0.1〜50重量%とからなる単量体(b)を
重合させてグラフト共重合体(c)を得る。ジエン系ゴ
ム(a)の量が少ないと低温での耐衝撃性が十分でな
く、既存の多層グラフト共重合体と同程度の耐衝撃性と
なり、逆に第一段階のグラフト重合で添加される単量体
(b)の量が少なすぎるとアクリル系ゴムを導入するこ
とによる成形時の樹脂温度低下や押出トルクの低減とい
った加工性改善の効果が乏しくなるので、ジエン系ゴム
(a)の60〜99重量%、好ましくは80〜99重量
%、さらに好ましくは90〜99重量%、特に好ましく
は90〜95重量%に対し、アクリル酸エステルを主成
分とする単量体(b)の40〜1重量%、好ましくは2
0〜1重量%、さらに好ましくは10〜1重量%、特に
好ましくは10〜5重量%をグラフト重合させる。アル
キル基の炭素数が1〜8のアクリル酸エステルとして
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸n−ブチルおよびアクリル酸2−
エチルヘキシル等を挙げることができ、これらの中でも
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルとアクリ
ル酸2−エチルヘキシルとの混合単量体が好ましく、ア
クリル酸n−ブチルが特に好ましい。アクリル酸エステ
ルの使用量が少ないとアクリル系ゴムの特性が損なわれ
るので、単量体(b)全体に対して50〜99.9重量
%のアクリル酸エステルを使用するのが好ましく、70
〜99.8重量%使用するのが特に好ましい。アクリル
酸エステルと組み合わせて単量体(b)全体の0.1〜
50重量%、好ましくは0.2〜30重量%の他のビニ
ル系単量体を使用する。このビニル系単量体は、アクリ
ル系ゴム中間層の組成を調整し、製品二段グラフト共重
合体(e)のTHF抽出量を調整するために加えられる
ものであり、好ましくは0.1〜20重量%、より好ま
しくは0.2〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5
重量%の多官能性単量体を含む。多官能性単量体として
は、ジビニルベンゼン、ジメタクリル酸エチレングリコ
ール、1,3−ブチレンジメタクリレート、メタクリル
酸アリル、トリアリルイソシアヌレート等を挙げること
ができ、これらの中でもジビニルベンゼン、アリル基含
有多官能性単量体であるメタクリル酸アリル、トリアリ
ルイソシアヌレート等が好ましい。好ましい多官能性単
量体の下限量は、THF抽出量抑制の観点で定まり、他
方多官能性単量体が過剰であるとアクリル系ゴム中間層
の特性を損なわれがちである。
以外の共重合可能なビニル系単量体としては、スチレ
ン、αメチルスチレン等の芳香族ビニル単量体、アクリ
ロニトリル等のニトリル単量体、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル等のメタクリル酸エステルなどを挙
げることができる。これらは、多官能性単量体を使用す
る場合、その使用を省略することもできる。使用量の上
限は、50重量%以下、特に30重量%以下とすること
が好ましい。
フト共重合体(c)にアルキル基の炭素数が1〜4のメ
タクリル酸エステルから選ばれた少なくとも一種類の単
量体50〜100重量%および共重合可能な他のビニル
系単量体50〜0重量%とからなる単量体(d)を重合
させ、二段グラフト共重合体(e)を得る。グラフト共
重合体(c)の量が少ないと二段グラフト共重合体
(e)中のゴム成分の量が減ることになるので耐衝撃性
が低下し、逆に単量体(d)の量が少なすぎると、製品
塩化ビニル系樹脂組成物において、二段グラフト共重合
体(e)とマトリックス樹脂である塩化ビニル系樹脂と
の相溶性が低下し分散不良や界面剥離による耐衝撃性の
低下が起きる。これらのことから、グラフト共重合体
(c)70〜95重量%に単量体(d)30〜5重量%
((c)、(d)の合計量100重量%)を添加するの
が好ましく、さらにグラフト共重合体(c)75〜90
重量%に単量体(d)25〜10重量%を添加するのが
特に好ましい。アルキル基の炭素数が1〜4のメタクリ
ル酸アルキルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクチル酸n−
ブチル等を挙げることができ、これらのうちメタクリル
酸メチルが好ましい。共重合可能な他のビニル系単量体
としては、スチレン、αメチルスチレン等の芳香族ビニ
ル単量体、アクリロニトリル等のニトリル単量体、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステ
ル等を挙げることができる。また、適宜、ジビニルベン
ゼン、メタクリル酸アリル、ジメタクリル酸エチレング
リコール、1,3−ブチレンジメタクリレートなどの多
官能性単量体、あるいはt−ドデシルメルカプタン、n
−オクチルメルカプタンなどの連鎖移動剤を用いること
ができる。ただし、連鎖移動剤を多量に使用すると、二
段グラフト共重合体中のTHF抽出量が増え、ひいては
塩化ビニル系樹脂組成物からのプレートアウト物が増え
ることで押出成形物の表面性が損なわれたり、ロングラ
ン性が損なわれたりする可能性があるので好ましくな
い。アルキル基の炭素数が1〜4のメタクリル酸エステ
ルから選ばれた少なくとも一種類の単量体の量は、単量
体(d)全体に対して50〜100重量%であることが
好ましく、マトリックス樹脂である塩化ビニル系樹脂と
の相溶性を向上させるという観点から70〜100重量
%であることが特に好ましい。
化防止剤、ブロッキング防止剤等の添加剤を添加し、粉
体状のグラフト共重合体として分離する。粉体として分
離する方法は特に制限されないが、塩酸等の凝固剤を添
加することによって凝析させスラリーとし脱水・乾燥し
て分離する方法や、熱風中にグラフト共重合体ラテック
スを霧状に噴霧し乾燥する方法等を挙げることができ
る。
HF抽出量は、前述の理由により少ないことが望まし
く、粉体状のグラフト共重合体全体の12重量%以下で
あることが好ましく、10重量%以下であることがさら
に好ましく、7重量%以下であることが特に好ましい。
二段階のグラフト重合後に添加される添加剤はTHFに
よって抽出されるものが多いので、多量に添加すること
は好ましくない。ここでTHF抽出量とは、100ml
ビーカーに重量W0 (0.2g程度)のグラフト共重合
体をはかりとり、THF(重量=100×W0 )を注
ぎ、アルミ箔等でTHFが揮発しないようにふたをし、
24時間室温でマグネチックスターラーを用いて撹拌
し、その後分散液を分離用超遠心機(「85P−72」
日立工機製)で、4℃、回転数40,000min-1で
90分間遠心分離したのち、上澄みと残渣を分離し各々
風乾あるいは真空乾燥させ、上澄みの乾燥重量W1 と残
渣の乾燥重量W2 とを測定し、W0 、W1 、W2 が下記
(1)式を満たし測定誤差が少ないことを確認した後、
下記(2)式によって求められる測定値のことである。
した二段グラフト共重合体と塩化ビニル系樹脂とからな
る。ここに「塩化ビニル系樹脂」の語は、塩化ビニルの
単独重合体または塩化ビニル80重量%以上と他の塩化
ビニルと共重合可能な単量体成分、たとえば酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロ
ニトリル、アクリル酸およびそのエステル、メタクリル
酸およびそのエステル等から選ばれる少なくとも1種以
上との共重合体、またはこれらの後塩素化物(すなわ
ち、一般に「塩素化塩化ビニル樹脂」と称されるも
の)、およびこれらすべてから選ばれる少なくとも2種
以上を任意の比率で混合した混合物を包含する意味で用
いている。塩化ビニル系樹脂の重合度は用途に応じて自
由に選択でき、異なる重合度のものを混合して使用する
こともできる。
体(e)と塩化ビニル系樹脂との割合は、グラフト重合
体(e)が2〜30重量部、塩化ビニル系樹脂が98〜
70重量部であり、耐衝撃性と加工性の観点からグラフ
ト共重合体(e)が3〜20重量部、塩化ビニル系樹脂
が97〜80重量部であることが特に好ましい。また必
要に応じて熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸
収剤、耐熱性向上剤、および滑剤、充填剤、顔料、加工
助剤、可塑剤などを適宜添加することができる。また必
要に応じて、1種以上の他の強化剤、たとえばMBS樹
脂、アクリル系強化剤、塩素化ポリエチレン樹脂等を本
発明のグラフト共重合体と併用することもできるが、他
の強化剤に対する本発明のグラフト共重合体の使用量が
少ないと本発明のグラフト強化剤の特性が十分に発揮さ
れづらくなるので、他の強化剤の添加量は、本発明のグ
ラフト共重合体(e)の添加量以下であることが好まし
い。
ンブレンダー等の混合機を用いて均一に分散された組成
物を得ることができる。
じて、ミキシングロール、射出成形機、押出機等の加工
機械を用いることができ、これらのうちでも特に押出機
を用いた成形加工に際して加工性の改良効果が大きい。
く説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制
限されるものではない。
は、透過型電子顕微鏡で観察し、得られた電子顕微鏡写
真を画像解析して得られた体積平均粒子径である。成形
性および成形物の耐衝撃性評価のための押出成形は、東
洋精機製のφ20の2軸コニカル押出機を用い、3mm
厚の矩形断面成形物を押し出した。JIS K7110
に準じて、この矩形断面成形物から切り出した試験片の
衝撃強度を測定した。
に適用した例について比較例とともに示す。
で、平均粒子径90nmのジエン系ゴムラテックス(A
−1)が得られた。このジエン系ゴムラテックス(A−
1)に 塩酸水溶液(0.055mol/l) 50 重量部 水酸化ナトリウム 0.05 重量部 を添加し、平均粒子径180nmのジエン系ゴムラテッ
クス(A−2)を得た。
ン系ゴムラテックス(A−2)315重量部(ジエン系
ゴム固形分90重量部に相当)に アクリル酸n−ブチル 8.0 重量部 スチレン 1.8 重量部 メタクリル酸アリル 0.2 重量部 ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド 0.05 重量部 ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.05 重量部 を添加し、50℃で5時間保持してグラフト共重合体ラ
テックス(A−3)を得た。
ラフト共重合体ラテックス(A−3)286重量部(グ
ラフト共重合体固形分88重量部に相当)に メタクリル酸メチル 11.0 重量部 アクリル酸エチル 1.0 重量部 ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド 0.05 重量部 ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.05 重量部 を添加し、50℃で5時間保持してグラフト共重合体ラ
テックスを得た。
化ヒドロキシトルエン(BHT)0.5重量部を添加し
た後、0.3%塩酸水溶液で凝析を行い、水洗、脱水、
乾燥して粉体状の二段グラフト共重合体(B−1)を得
た。
て、ジビニルベンゼンの代わりに t−ドデシルメルカプタン 0.5 重量部 を使用した以外は、実施例1と同様にして粉体状の二段
グラフト共重合体(C−1)を得た。
いて、下記の混合物を3時間に亙って添加した以外は、
実施例1と同様にして粉体状の二段グラフト共重合体
(C−2)を得た。
いて、下記の単量体を使用した以外は、実施例1と同様
にして粉体状の二段グラフト共重合体(C−3)を得
た。
いて、ジエン系ゴム(A−2)105重量部(ジエン系
ゴム固形分30重量部に相当)に アクリル酸n−ブチル 56.0 重量部 スチレン 12.6 重量部 メタクリル酸アリル 1.4 重量部 ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド 0.08 重量部 ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.08 重量部 を添加し、50℃で5時間保持してグラフト共重合体ラ
テックスを得た以外は、実施例1と同様にして粉体状の
二段グラフト共重合体(C−4)を得た。
わず、ジエン系ゴムラテックス(A−2)308重量部
(ジエン系ゴムラテックス固形分88重量部に相当)に
実施例1の第二段階のグラフト重合を行った以外は、実
施例1と同様にして粉体状の一段グラフト共重合体(C
−5)を得た。
て、ジエン系ゴムラテックス(A−1)36重量部(ジ
エン系ゴム固形分12重量部に相当)に 蒸留水 226 重量部 ピロリン酸四ナトリウム塩 0.5 重量部 硫酸第一鉄 0.005重量部 エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム塩 0.008重量部 を加えた後、下記の混合物を70℃で6時間に亙って添
加し、さらに70℃で24時間保持し、転化率96重量
%で、平均粒子径180nmのジエン系ゴムラテックス
(A−4)を得、このジエン系ラテックス(A−4)3
15重量部(ジエン系ゴム固形分90重量部に相当)を
用いた以外は、実施例1と同様にして粉体状の二段グラ
フト共重合体(B−2)を得た。
び性能試験において、調製したグラフト共重合体を用い
る代わりに市販の代表的高強度MBS樹脂(「BTA7
51」、呉羽化学工業製)を用いた。
各例で得られた粉体状のグラフト共重合体のそれぞれに
ついて下記配合の成分を用意し、ヘンシェルミキサーに
投入し、撹拌しながら115℃まで昇温して、均一に混
合された塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
加工条件のもとで押出成形した。成形時の押出機トルク
の目安としての押出機の電流値と、そのときの樹脂温度
を記録した。また、成形物の表面状態、ダイス出口での
目ヤニの発生状況、押出機8時間運転後のダイス内壁の
汚れの状態を観察した。成形物からは衝撃強度測定用の
試験片を切り出して、その23℃および0℃での衝撃強
度を測定した。
実施例1および2の塩化ビニル系樹脂組成物は、良好な
耐衝撃性と優れた加工性(低い樹脂温度、低い押出トル
ク、良好な成形物の表面性、目ヤニ、ダイスの汚れが少
ないことによる良好なロングラン性)を有する。これに
対して、比較例1はジエン系ゴムの重合時に過剰な連鎖
移動剤を用いたためにTHF抽出量が多くなった例であ
り、耐衝撃強度は優れるものの、成形物の表面性が劣る
とともにロングラン性も劣っている。比較例2はアクリ
ル系ゴムの重合時に多官能性単量体を用いなかったため
にTHF抽出量が多くなった例であり、耐衝撃強度は優
れるものの、成形物の表面性が劣るとともにロングラン
性も劣っている。比較例3は既存のMBS樹脂の組成に
近い例であり、第1段階のグラフトの主成分がスチレン
になったために、トルク、樹脂温度がやや高めになると
ともに、成形物に波打ちが発生した。また、実施例と比
較して全ゴム成分が少ないために23℃、0℃ともに耐
衝撃強度がやや劣った。結果として、実施例より、加工
性、耐衝撃性ともにやや劣る既存MBS樹脂の物性の範
囲内にある。比較例4は特許第2722732号公報実
施例に相当する組成の多層グラフト共重合体の例で、既
存の多層グラフト共重合体の範疇に入るものであり、加
工性が優れるものの、耐衝撃強度が実施例1、2と比較
して著しく劣っている。比較例5は第一段階のグラフト
重合で添加されるアクリル酸エステルを主な成分とする
単量体の代わりにジエン系ゴムの量を増やした例であ
り、耐衝撃強度が優れるものの、組成物溶融体の強い粘
弾性のために押出トルク・樹脂温度が高く成形物の表面
性も劣る。比較例6は調製したグラフト共重合体の代わ
りに、代表的な市販MBS樹脂のなかでも高強度を発現
させるためにジエン系ゴムが多く含有されているもの
(「BTA751」、呉羽化学工業製)を用いた例であ
り、耐衝撃強度は優れるものの、組成物溶融体の強い粘
弾性のために押出トルク・樹脂温度が高く成形物の表面
性も劣る。
たるマトリックス樹脂とする組成物に適用した例を比較
例とともに示す。
共重合体(B−1)を用い、下記配合成分を、ヘンシェ
ルミキサーで撹拌しながら115℃まで昇温して、均一
に混合された塩素化塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
用いる代わりに、市販の代表的高強度MBS樹脂(「B
TA751」呉羽化学工業製)を用いた他は実施例3と
同様にして塩素化塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
加工条件のもとで押出成形した。成形時の押出機トルク
の目安としての押出機の電流値とそのときの樹脂温度を
記録した。また、成形物の表面状態、目ヤニの発生状
況、押出機8時間運転後のダイス内部やダイス出口の汚
れの状態を観察した。成形物からは衝撃強度測定用の試
験片を切り出して、その23℃での衝撃強度を測定し
た。
実施例3の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物は、良好な耐
衝撃性と優れた加工性(低い樹脂温度、低い押出トル
ク、良好な成形物の表面性、目ヤニ、ダイスの汚れが少
ないことによる良好なロングラン性)を有する。これに
対して、調製したグラフト共重合体の代わりに、代表的
な市販MBS樹脂のなかでも高強度を発現させるために
ジエン系ゴムが多く含有されているBTA751(呉羽
化学工業製)を用いた比較例7では、耐衝撃強度は優れ
るものの、組成物溶融体の強い粘弾性のために押出トル
ク・樹脂温度が高く成形物の表面性も劣る。
系ゴム基層上に比較的少量のアクリル系ゴム層およびメ
タクリル酸系樹脂層を順次グラフト重合被覆してなる二
段グラフト共重合体からなる耐衝撃強化剤が与えられ、
これを塩化ビニル系樹脂に配合することにより、上下水
道管、電力管保護管、通信管保護管等の高い衝撃強度と
安定成形加工性を要求される用途に特に適した塩化ビニ
ル系樹脂組成物が提供される。
Claims (5)
- 【請求項1】 ジエン系ゴム(a)60〜99重量%
に、アルキル基の炭素数が1〜8のアクリル酸エステル
から選ばれた少なくとも一種類の単量体50〜99.9
重量%、および共重合可能な他のビニル系単量体0.1
〜50重量%とからなる単量体(b)1〜40重量%
((a)、(b)の合計量100重量%)をグラフト重
合させ、次いでこのグラフト共重合体(c)70〜95
重量%にアルキル基の炭素数が1〜4のメタクリル酸エ
ステルから選ばれた少なくとも一種類の単量体50〜1
00重量%および共重合可能な他のビニル系単量体50
〜0重量%とからなる単量体(d)5〜30重量%、
((c)、(d)の合計量100重量%)をグラフト重
合させることによって得られ且つTHF抽出可能成分の
割合が12重量%以下である二段グラフト共重合体
(e)からなることを特徴とする塩化ビニル系樹脂用耐
衝撃強化剤。 - 【請求項2】 グラフト共重合体(c)が、ジエン系ゴ
ム(a)80〜99重量%に、単量体(b)1〜20重
量%((a)、(b)の合計量100重量%)をグラフ
ト重合させて得られたものである請求項1に記載の耐衝
撃強化剤。 - 【請求項3】 二段グラフト共重合体(e)が、ジエン
系ゴム(a)90〜99重量%に、アルキル基の炭素数
が1〜8のアクリル酸エステルから選ばれた少なくとも
一種類の単量体70〜99.8重量%、および共重合可
能な他のビニル系単量体0.2〜30重量%とからなる
単量体(b)1〜10重量%、((a)、(b)の合計
量100重量%)をグラフト重合させ、次いでこのグラ
フト重合体(c)75〜90重量%にアルキル基の炭素
数が1〜4のメタクリル酸エステルから選ばれた少なく
とも一種類の単量体70〜100重量%および共重合可
能な他のビニル系単量体30〜0重量%とからなる単量
体(d)10〜25重量%、((c)、(d)の合計量
100重量%)をグラフト重合させることによって得ら
れ且つそのTHF抽出可能成分の割合が10重量%以下
であることを特徴とする請求項1に記載の耐衝撃強化
剤。 - 【請求項4】 二段グラフト共重合体(e)が、ジエン
系ゴム(a)90〜95重量%に、アクリル酸n−ブチ
ル70〜99.8重量%、少なくとも一種類の多官能性
単量体0.2〜10重量%および共重合可能な他のビニ
ル系単量体0〜30重量%とからなる単量体(b)5〜
10重量%、((a)、(b)の合計量100重量%)
をグラフト重合させ、次いでこのグラフト重合体(c)
75〜90重量%にメタクリル酸メチル70〜100重
量%および共重合可能な他のビニル系単量体30〜0重
量%とからなる単量体(d)10〜25重量%、
((c)、(d)の合計量100重量%)をグラフト重
合させて得られたものであることを特徴とする請求項3
に記載の耐衝撃強化剤。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の耐衝撃
強化剤2〜30重量部と、塩化ビニル系樹脂98〜70
重量部とからなる塩化ビニル系樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28048398A JP2000086732A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 耐衝撃強化剤およびこれを含む耐衝撃性および成形性に優れる塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28048398A JP2000086732A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 耐衝撃強化剤およびこれを含む耐衝撃性および成形性に優れる塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000086732A true JP2000086732A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17625714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28048398A Pending JP2000086732A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 耐衝撃強化剤およびこれを含む耐衝撃性および成形性に優れる塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000086732A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101052725B1 (ko) * | 2008-11-06 | 2011-07-29 | 제일모직주식회사 | 충격보강제, 그 제조방법 및 이를 이용한 메타크릴계 수지 조성물 |
WO2019065748A1 (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 積水化学工業株式会社 | 射出成形用樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-09-17 JP JP28048398A patent/JP2000086732A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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