JP2000084658A - 砂循環鋳造設備における鋳物冷却、取出し方法 - Google Patents
砂循環鋳造設備における鋳物冷却、取出し方法Info
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Abstract
なる場合においても回転ドラム又は振動ドラムにより鋳
物の冷却を十分になすと共に回収砂温度を下げる特別な
砂冷却装置を必要とせず、かつ鋳物に打痕をつけないで
砂と鋳物とを分離する砂循環鋳造設備における鋳物冷
却、取出し方法を提供することを目的とする。 【解決手段】砂循環鋳造設備において、回転、振動ドラ
ムに投入される注湯済鋳型のサンドメタル比が所定値以
上になる鋳型の場合に該回転、振動ドラムに対し、既に
回収貯蔵されている回収砂を該サンドメタル比に応じた
量だけ供給するようにした砂循環鋳造設備における鋳物
冷却、取出し方法。
Description
おいて振動コンベヤにより型ばらしされて、ばらし砂と
鋳物とにされたものを鋳物の冷却及び砂ほぐし並びに砂
と鋳物とに分離する鋳物冷却、取出し方法に関する。
いて振動コンベヤにより型ばらしされて、ばらし砂と鋳
物とにされたものは回転ドラム又は振動ドラムに投入さ
れて鋳物は、ばらし砂に繰り返し接触されて冷却されて
ゆき、ばらし砂は、鋳物からの熱交換により粘結強度を
低下させると共にドラム内での転動を繰り返して砂ほぐ
しされて砂粒にされると共にドラムに設けた穴明き部分
で鋳物と砂とに分離され鋳物の冷却、取出しが成される
ようにされるのが一般的である。
却、取出しは、注湯済鋳型のサンドメタル比(鋳物/
砂)が所定値以上になるものが回転ドラム又は振動ドラ
ムに投入されると砂の温度が異常に高くなり、1)鋳物
の冷却が十分に成されない、2)砂回収に砂温度を40
℃程度まで下げる装置が必要になり、設備の複雑化及び
コスト高になる、3)砂温度が高くなることから砂の粘
結強度が弱くなり、砂が早くほぐされてドラムの先端側
に早く送られ、残った鋳物が空転動状態になり鋳物に打
痕をつける等の問題があった。本発明は、上記の問題に
鑑みて成されたもので、注湯済鋳型のサンドメタル比が
所定値以上になる場合においても回転ドラム又は振動ド
ラムにより鋳物の冷却を十分になすと共に回収砂温度を
下げる特別な砂冷却装置を必要とせず、かつ鋳物に打痕
をつけないで砂と鋳物とを分離する砂循環鋳造設備にお
ける鋳物冷却、取出し方法を提供することを目的とす
る。
めに本発明の砂循環鋳造設備における鋳物冷却、取出し
方法は、砂循環鋳造設備において振動コンベヤにより型
ばらしされて、ばらし砂と鋳物とにされたものを鋳物の
冷却及び砂ほぐし並びに砂と鋳物とに分離する鋳物冷
却、取出し方法であって、前記振動コンベヤに掛けられ
る前の注湯済鋳型のサンドメタル比(鋳物/砂)情報を
含む鋳型情報を制御器に入力して所定値以上のサンドメ
タル比が確認された鋳型の場合において、既に冷却及び
ふるいに掛けられて貯蔵されている回収砂を、前記サン
ドメタル比に応じて切り出して鋳物の冷却及び砂ほぐし
並びに砂と鋳物とに分離して鋳物を取出す回転ドラム又
は振動ドラムに対し投入することを特徴とするものであ
る。
基づいて詳しく説明する。図1において砂定量切出し機
1Aを付設したサンドビン1の下流には砂混練機2が配
置され、該砂混練機2の下流に鋳型造型機3が配置され
ている。また該鋳型造型機3の下流には注湯済鋳型を型
ばらしして移送するための振動コンベヤ4が配置され、
該振動コンベヤ4の下流には鋳物冷却及び砂ほぐし並び
に砂と鋳物とを分離するための回転ドラム又は振動ドラ
ム5(以下回転、振動ドラム5という)が配置されてい
る。さらに該回転、振動ドラム5の下流には砂ふるい機
6が配置されており、該砂ふるい機6の下流には前記サ
ンドビン1が配置され、砂が循環使用される鋳造設備に
されている。
り出す砂量可変切出し機1Bが付設されており、該砂量
可変切出し機1Bは前記回転、振動ドラム5に通じてい
て切り出された回収砂を回転、振動ドラム5に供給する
ようにされている。さらに前記注湯済鋳型の移送ライン
外側には該注湯済鋳型を認識する図示されないセンサー
が配置されていて、この注湯済鋳型の種別を確認するセ
ンサーは、鋳型毎のサンドメタル比(鋳物/砂)情報を
予め入力されている制御器7に電気的に接続されてお
り、該制御器7は予め入力されている前記サンドメタル
比情報と前記確認された鋳型情報とを比較演算してその
値が8以上の鋳型の場合に前記砂量可変切出し機1Bを
前記サンドメタル比の値に応じた砂量を切り出すように
作動させるべくして前記砂量可変切出し機1Bに電気的
に接続されている。
ける砂(鋳型)の動きを説明する。サンドビン1から砂
定量切出し機1Aを介して切り出された回収砂は砂混練
機2に供給され、混練砂にされて鋳型造型機3に供給さ
れる。ここで混練砂は鋳型に造型されて送り出され途中
で上鋳型と下鋳型との型合せがなされた後注湯が行われ
る。このようにして注湯を済ませた鋳型すなわち注湯済
鋳型は溶湯が冷却凝固された後枠抜き等必要な作業が行
われる際に図示されないセンサーにより鋳型の確認がさ
れ、サンドメタル比情報を入力している制御器7に信号
を発信する。この際、入力した情報に基づいて制御器7
においてはその注湯済鋳型のサンドメタル比を演算して
その値が8以下の鋳型の場合には、砂量可変切出し機1
Bへの信号は発信されないがその値が8を超える鋳型の
場合には、サンドメタル比に応じて切り出し量を制御し
て作動させる信号が前記砂量可変切出し機1Bに発信さ
れる。
注湯済鋳型は、振動コンベヤ4に投入されて型ばらしさ
れながら移送され、ばらし砂と鋳物とが混在した状態で
次の回転、振動ドラム5に投入される。なおこの際前述
のように投入されるばらし砂と鋳物とのサンドメタル比
が値8以下の場合は、回転、振動ドラム5への回収砂の
供給は成されないが、サンドメタル比が値8を超える場
合にはそのサンドメタル比に応じた量の回収砂がサンド
ビン1から切り出されて回転、振動ドラム5に供給され
る。
されたばらし砂と鋳物並びに回収砂は、転動されながら
移動されてゆく間にばらし砂(回収砂を含む)と鋳物と
の間で熱交換がなされて鋳物が冷却されてゆくと共にば
らし砂が鋳物の熱影響を受けて粘結強度を低下させて砂
ほぐしがなされ先端部において鋳物と砂とに分離してそ
れぞれ送り出される。この間鋳物はサンドメタル比8程
度の量の砂との接触により効果的に冷却されると共に砂
によるクッションをうけながら転動されて打痕を残すこ
となく取出される。このようにして取出された砂は移送
される間に自然放冷され(必要に応じて簡単な砂冷却が
される)砂ふるい機6に掛けられて使用可能な砂粒が前
記サンドビン1に貯蔵され鋳型造型のための砂混練ある
いは回転、振動ドラム5への砂供給に再び循環使用され
る。
に、砂循環鋳造設備において、回転、振動ドラムに投入
される注湯済鋳型のサンドメタル比が所定値以上になる
鋳型の場合に該回転、振動ドラムに対し、既に回収貯蔵
されている回収砂を該サンドメタル比に応じた量だけ供
給するようにしたから、砂量の少ない場合に起こる悪影
響(鋳物冷却不良、砂冷却装置の新規設置及び早期砂ほ
ぐし作用による砂の高速送り込みによる鋳物への打痕発
生等)を全て解消できるようになりその効果は著大であ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】砂循環鋳造設備において振動コンベヤによ
り型ばらしされて、ばらし砂と鋳物とにされたものを鋳
物の冷却及び砂ほぐし並びに砂と鋳物とに分離する鋳物
冷却、取出し方法であって、前記振動コンベヤに掛けら
れる前の注湯済鋳型のサンドメタル比(鋳物/砂)情報
を含む鋳型情報を制御器に入力して所定値以上のサンド
メタル比が確認された鋳型の場合において、既に冷却及
びふるいに掛けられて貯蔵されている回収砂を、前記サ
ンドメタル比に応じて切り出して鋳物の冷却及び砂ほぐ
し並びに砂と鋳物とに分離して鋳物を取出す回転ドラム
又は振動ドラムに対し投入することを特徴とする砂循環
鋳造設備における鋳物冷却、取出し方法。 - 【請求項2】前記サンドメtル比の値が8以上である場
合に、回収砂がサンドメタル比に応じた量だけ切り出さ
れて回転ドラム又は振動ドラムに投入されることを特徴
とする請求項1記載の砂循環鋳造設備における鋳物冷
却、取出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25339698A JP3308217B2 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | 砂循環鋳造設備における鋳物冷却、取出し方法 |
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JP3308217B2 JP3308217B2 (ja) | 2002-07-29 |
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-
1998
- 1998-09-08 JP JP25339698A patent/JP3308217B2/ja not_active Expired - Fee Related
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