JP2541414B2 - 鋳物砂の処理方法 - Google Patents

鋳物砂の処理方法

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JP2541414B2 JP3354893A JP35489391A JP2541414B2 JP 2541414 B2 JP2541414 B2 JP 2541414B2 JP 3354893 A JP3354893 A JP 3354893A JP 35489391 A JP35489391 A JP 35489391A JP 2541414 B2 JP2541414 B2 JP 2541414B2
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圭一 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳物を製造するために
使用される鋳物砂の効率的な処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、鋳物を鋳造するために使用さ
れる鋳物砂は鋳造後に回収されて再利用のための処理を
行って、循環使用されるものである。ここで、鋳造の主
型内の砂の状態を説明する(図2、図3、図4、図5参
照)。主型砂55が充填されている主型50内に形成さ
れた形状部51に、湯道53を介して溶湯を供給して鋳
造品52を形成する。溶湯は温度1350℃〜1450
℃と高温であって、通常の造型ラインにおいては型内で
約1時間冷却された後に製品の取りだしを行う。取り出
された温度500℃〜700℃に昇温した鋳造品52に
は第1の砂54が付着している。第1の砂54は砂全体
の10〜20%の砂量を占めており、高温の鋳造品52
との接触により、水分が飛ばされ、粘土分が変質してし
まっている。また、鋳造品52を取りだした後の主型5
0内には、第2の砂56(砂全体の80〜90%の量)
が残留する。第2の砂56は高温の鋳造品52から遠い
距離にあったため熱の影響をうけることなく、砂の組成
は造型時の状態をほぼ維持している。
【0003】従来より行われている鋳物の砂処理の基本
的な方法を図6に示す。まず、造型ラインにおいて鋳造
に使用された主型の全部の砂を回収し、鉄片分離処理1
1、砂を破砕し篩にかけて異物を分離する工程12、ク
−リング13、砂タンクでの時間調整14を行った後
に、水、ペントナイトおよび適量のダストを補給する予
備混練工程15を経て、一定時間養調16し、添加剤お
よび水を補給する本混練工程17を行って、造型ライン
に循環させていた。しかし、この方法は第1の砂54お
よび第2の砂56の全量を予備混練工程15を通過させ
る方法なので、砂全量の80〜90%を占める第2の砂
56に合わせて軽程度の混練を行うことにより対処して
いた。しかし、砂の組成の変化の激しい第1の砂54に
対しては対応しにくく、造型ラインに循環させる砂の品
質にはバラツキが生じ、砂の品質の均一化が困難であっ
た。
【0004】そこで、特開昭63−317232号公報
に、主型の砂を鋳物に付着した第1の砂54と、第2の
砂56とに分けて別々に回収し、それぞれ処理ラインを
別とする方法が開示されている(図7参照)。すなわ
ち、この高温となって焼けた第1の砂54は、処理ライ
ンAで処理される。主型に残留する第2の砂56は処理
ラインBで処理される。この処理ラインA、Bは予備混
練工程15、養調工程16まで別々の処理ラインを構成
し、本混練工程17で両砂54,56を合わせて混練
し、造型ラインに循環している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この開示され
た発明は、組成があまり変化していない砂を処理する処
理ラインBにも予備混練工程が存在するので処理ライン
設置には広いスペ−スを必要とし、設備投資の面からみ
ても不経済であった。また、主型の砂55の性質に及ぼ
す影響は、前述の鋳物形状51からの距離の他に、ライ
ンの操業の状況にも係っている。すなわち、ラインが連
続操業か翌日バラシかにより、砂の状態が変わる。翌日
バラシとはラインの運営状況から鋳造してから12〜4
8時間後に枠バラシを行う状態をいう。ラインが連続操
業の場合には前述の第1の砂54、および第2の砂56
の状態となるが、翌日バラシの場合には熱が第2の砂ま
で伝わり主型50全体が焼けた状態となる(図5参
照)。すなわち、翌日バラシの第2の砂56’はかなり
熱くなっている。前記開示された発明はこの翌日バラシ
の造型ラインから発生する、焼かれて水分がとび、粘土
成分が変質している第3の砂56’に関しての考慮がな
されていない。そこで、本発明はすべての造型ラインか
ら回収される第1の砂、第2の砂、翌日バラシの砂に対
応でき、砂の品質にバラツキのない均一化した砂が得ら
れる鋳物の砂処理方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の鋳物砂の処理方
法は、異物を除去する工程と、砂を冷却する工程と、メ
イン混練工程とを備えた、鋳物から距離を隔ててほとん
ど組成変化していない第2の砂の砂処理ラインと、異物
を除去する工程と、砂を冷却する工程と、サブ混練工程
とを備えた、鋳物近辺にあって組成変化した第1の砂の
砂処理ラインを設け、第1の砂処理ラインはサブ混練工
程終了後、第2の砂処理ラインのメイン混練工程に合流
させると共に、第1の砂処理ラインの鉄分離工程の上流
側に、造型ラインからのバイパスラインを合流させる構
成を具備する。
【0007】
【作用】鋳物から距離を隔てて砂の組成をほとんど変化
させていない鋳物砂は1回のメイン混練工程により粘
土、水分等を補給して再利用する。鋳物の近辺にあって
高温となり焼けた第1の砂はサブ混練工程で粘土、水分
等の補給を受け、砂の組成を一旦安定化してから第2の
砂と混合してメイン混練工程を受けるので、砂品質のバ
ラツキに確実に対応できる。また、翌日バラシのような
組成変化の激しい砂はバイパスラインにより第1の砂処
理ラインに合流させる。
【0008】
【実施例】本発明の詳細を図面を参照して説明する。造
型ラインから回収される砂としては次の3種類がある。 鋳造品52周囲の焼けた第1の砂54(砂全体量の
10〜20%) 鋳造品52から離れた焼けていない第2の砂56
(砂全体量の80〜90%) 翌日バラシラインにおける焼けた全主型砂である第
3の砂56’(月間砂処理量全体の3%〜6%) 図1は本発明を実施した各種の砂に対する砂処理ライン
の説明図である。主型50内に形成された鋳造品52は
型内冷却された後、取り出される。第1の砂54が付着
した状態で取り出された鋳造品52はタ−ンテ−ブル上
にてショットブラストを掛けられて鋳造品52と第1の
砂54とに分離され、鋳造品52は冷却バケットへ移送
される。タ−ンテ−ブルにて鋳造品52から分離された
第1の砂54と、主型50内に残された第2の砂56は
別々に回収され、別の砂処理ラインX、砂処理ラインY
により処理される。
【0009】砂処理ラインX 砂処理ラインXは第2の砂56を処理するラインであ
る。第2の砂56は鉄片分離工程71において鉄片が、
砂砕き、篩い工程72においてシェル殻、ダマ、ショッ
ト等が分離される。そして、砂ク−ラ−工程73におい
て第2の砂56は冷却され、メイン混練工程74にて
水、ペントナイト(粘土)、石灰粉、コ−ンスタ−チ等
を添加する。そして、タンク内で養調(メインストレ−
ジ工程)75する。一定時間養調して粘土等の添加した
ものが膨潤した状態で造型砂として造型ラインに循環さ
せる。
【0010】砂処理ラインY 砂処理ラインYは第1の砂54をで処理するラインであ
る。回収された第1の砂54は鉄片分離工程81、砂砕
き、篩い工程82にて鉄片、シェル殻、ダマをそれぞれ
分離する。砂ク−ラ−工程83で砂は冷却され、サブ混
練工程84で水、ペントナイト等を添加する。タンク内
で養調(サブストレ−ジ工程)85させて、砂処理ライ
ンXのメイン混練工程74にて水、ペントナイト(粘
土)、石灰粉、コ−ンスタ−チ等を添加され、メインス
トレ−ジ工程75で一定時間養調させる。そして、第2
の砂56と一緒に造型砂として造型ラインに循環され
る。
【0011】バイパシラインZ 翌日バラシの第3の砂55’はバイパスラインZにより
処理される。バイパスラインZはベルトコンベア−等か
らなる砂搬送手段と、瞬間的に発生する砂量に対応させ
るタンク92とよりなっている。砂搬送手段により搬送
された第3の砂56’は同程度に組成が変化している第
1の砂54と共に造型ラインYの鉄片分離工程81の手
前で造型ラインYに供給され、砂砕き、篩い工程82、
砂ク−ラ−工程83、サブ混練工程84、サブストレ−
ジ工程85を経て、砂処理ラインXのメイン混練工程7
4に供給される。
【0012】このように構成された砂処理方法は、砂全
体量の80〜90%を占めるほとんど砂の組成が変わっ
ていない第2の砂56を処理する砂処理ラインXから予
備混練機を除去し、本混練機のみとすることにより、省
スペ−ス化、設備投資の省力化を図っている。また、焼
かれて品質の低下がみられる第1の砂54をサブライン
である砂処理ラインYで処理し、1回サブ混練工程84
を終了して、砂の組成を回復させた状態でメインライン
の砂処理ラインXの混練工程75に再供給して混練する
ので、実質的に混練を必要とする第1の砂54は2回の
混練を受け、確実に品質を安定化する。さらに、砂処理
ラインに供給される翌日バラシの第3の砂56’は少量
であるので、構成が簡単なバイパスラインZを設け、砂
処理ラインYに供給する。そして、第1の砂54と一緒
に第1回目のサブ混練工程84を通過するので、組成変
化の激しい第1の砂54と同様に品質の安定化を図って
からメインラインに供給される。
【0013】従来の主型砂処理において品質のバラツキ
を生じさせる原因となる砂、すなわち、鋳造品52の周
囲の焼けた第1の砂54、翌日バラシの第3の砂56’
が砂全体量に対して小量であることに注目し、これらの
少量の砂をサブラインに通し、1回混練して品質の安定
化を図った後に、メインラインである砂処理ラインXに
再供給することにより、砂品質の均一的な安定を図って
いる。
【0014】
【発明の効果】本発明の鋳物砂の処理方法は、鋳物の近
辺にあって組成変化の激しい砂は先ずサブ混練工程で粘
土、水分等の補給を受け、ある程度の組成安定を図って
からメイン混練工程に合流させてさらに粘土、水分等の
補給をするので、確実な品質の安定化が図れる。さら
に、鋳物から離れて組成変化の少ない砂は1回の混練工
程で粘土、水分等の添加をするだけで十分組成の安定化
が図れる。
【0015】また、混練工程で添加した粘土分が膨潤し
て効果を発揮するには、添加後12時間〜24時間が必
要であり、養調させるためのタンクは砂量に応じた大き
さを必要とした。しかし、本発明の方法においては、大
量な砂を処理しなければならない第2の砂の処理ライン
は1回の混練工程で砂の確実な安定化を図っているの
で、大型のタンクは1つですむ。一方、第1の砂は少量
であるから、第1の砂処理ラインにおける設備は小型で
よく、全体の処理ラインは省スペ−スおよび経済的な設
備投資を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した砂処理ラインの説明図。
【図2】主型内の砂の状態説明図。
【図3】主型内の砂の状態説明図。
【図4】主型内の砂の状態説明図。
【図5】翌日バラシの場合の主型内の砂の状態説明図。
【図6】従来の砂処理ラインの説明図。
【図7】砂処理ラインの他の従来例を示す説明図。
【符号の説明】
50 主型 52 鋳造品 54 第1の砂 56 第2の砂 71、81 鉄片分離工程 72、82 砂砕き、篩い工程 73、83 砂ク−ラ−工程 74 メイン混練工程 75 メインストレ−ジ工程 84 サブ混練工程 85 サブストレ−ジ工程 X 第2の砂の処理ライン Y 第1の砂の処理ライン Z バイパスライン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳物近辺にあって組成変化した第1の砂
    と、鋳物から距離を隔ててほとんど組成変化していない
    第2の砂とを別々に回収し、別の処理ラインにより造型
    ラインに循環する鋳物砂の処理方法において、 第2の砂の砂処理ラインは異物を除去する工程と、砂を
    冷却する工程と、メイン混練工程とを備え、第1の砂処
    理ラインは異物を除去する工程と、砂を冷却する工程
    と、サブ混練工程とを備え、第1の砂処理ラインはサブ
    混練工程終了後、第2の砂処理ラインのメイン混練工程
    に合流させると共に、第1の砂処理ラインの鉄分離工程
    の上流側に、造型ラインからのバイパスラインを合流さ
    せてなる鋳物砂の処理方法。
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JP2006192486A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Sintokogio Ltd 回収砂の調整方法およびその設備
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