JP2575713B2 - 鋳物砂の処理方法 - Google Patents

鋳物砂の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鋳物を鋳造するために使用される鋳物砂の
処理方法に関するものである。
(従来技術) 一般に、鋳物を鋳造するために使用される鋳物砂は、
鋳造後において回収された後、再利用のための処理(例
えば、粘土分および水分の補給)を施され、循環使用さ
れるものである。このような循環使用される鋳物砂の処
理方法については、特開昭60−234737号公報にも開示さ
れている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記公知例を含む従来の鋳物砂の処理方法では、鋳造
に使用される主型の砂全部をまとめて回収した後、粘土
分および水分を補給して混練するという工程により行な
われている。
ところが、本発明者らの観察によれば、第1図図示の
如く、主型1を構成する砂は、鋳造後においてほぼ3層
構造となっていることが判明した。即ち、鋳物2との接
触により水分が飛ばされ且つ粘土分が変質している第1
砂部S1と、鋳物2による熱影響をほとんど受けず、造型
時の状態をほぼ維持している第2砂部S2と、第1砂部S1
と第2砂部S2との間にあって、第1砂部S1からの水分が
凝縮して含有水分量が多くなっている第3砂部S3とによ
って主型1の砂が構成されており、鋳物取出時において
は、主型1の砂が前記第3砂部S3を境目として鋳物2に
付着する第1砂部S1と残余の第2砂部S2とに分かれるこ
とが判明した。なお、主型1における第3砂部S3は、鋳
物取出時に第1砂部S1側に付着する部分と第2砂部S2
に付着する部分との両方に分かれる。
上記事実を勘案すると、主として再利用のための処理
(即ち、粘土分および水分の補給)を必要とするのは、
第1砂部S1であって、第2砂部S2は、その組成が造型時
とほとんど変わっていないため再利用の必要がないこと
が分かる。従って、従来例における如く、主型1の砂全
部をまとめて回収した後、再利用のための処理を行う場
合、処理の必要のない第2砂部S2に対しても粘土分およ
び水分の補給が行なわれることとなり、砂全体の性状が
悪くなって、砂カミ等の不具合が発生しやすくなり、こ
れを防止するためには、大量の粘土分の補給が必要とな
り、コスト面での不利は免れない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、主型の
砂を鋳物に付着する部分との残余の部分とに分けて回収
し、鋳物に付着する部分に対して、粘土分および水分を
補給する再利用のための処理を行うことにより、再生鋳
物砂の性状を良好な状態に確保し得るようにすることを
目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明方法では、上記問題点を解決するための手段と
して、内部に鋳物を成形するための形状部を有する主型
を構成する砂を、鋳造後における鋳物取出時に該鋳物に
付着して取り出される第1砂部と、該第1砂部より外周
側に位置し鋳物取出後に残置される第2砂部とに分けて
回収し、前記第1砂部に対して、粘土分および水分を補
給して予備混練を行った後、予備混練後の第1砂部と前
記第2砂部とを混合して本混練を行うようにしている。
(作 用) 本発明方法では、上記手段によって次のような作用が
得られる。
即ち、主型の鋳物砂を、鋳造後における鋳物取出時に
該鋳物に付着して取り出される第1砂部と、該第1砂部
より外周側に位置し鋳物取出後に残置される第2砂部と
に分けて回収し、前記第1砂部に対して、粘土分および
水分を補給して予備混練を行った後、予備混練後の第1
砂部と前記第2砂部とを混合して本混練を行うようにし
たことにより、粘土分および水分の補給を必要とする第
1砂部に対して再利用のための処理が行なわれることと
なり、粘土分の補給量を大幅に低減できることとなると
ともに、本混練後における再生鋳物砂の性状を極めて良
好なものに維持することができるのである。
(実施例) 以下、添付の図面に示す実施例に基づいて本発明方法
を説明する。
本発明にかかる鋳物砂の処理方法は、第2図図示の工
程により行なわれる。
第1図図示の主型1内の形成された形状部3に湯道3a
を介して溶湯を供給して鋳物2を成形し、型内冷却した
後、製品(換言すれば、鋳物2)の取出を行う(P1およ
びP2)。取り出された鋳物2には、第1砂部S1が付着し
ており、鋳物取出後の主型1には、第2砂部S2が残置さ
れる(第1図参照)。そこで、鋳物2とともに取り出さ
れた第1砂部S1は、ターンテーブル上にてショットブラ
ストを掛けられて鋳物2と第1砂部S1とに分離され、鋳
物2は冷却バケットへ移送される(P3〜P5)。しかし
て、ターンテーブルにて鋳物2から分離された第1砂部
S1と鋳物取出後に残置された第2砂部S2とは、付着回収
砂および主型回収砂として別々に回収され(P6および
P7)、その後は、それぞれ処理ラインAおよびBに従っ
て処理される。
上記処理ラインAにおいては、工程P6において付着回
収砂として回収された第1砂部S1からは、磁石を用いた
鉄片回収工程P8にて鉄片が、スクリーン工程P9にてシェ
ル殻およびダマが、さらにショット回収工程P10にてシ
ョットブラスト用のショットがそれぞれ分離される。そ
して、クーラー工程P11にて冷却され、ストレージ工程P
12にてバッチ処理のための時間調整を行った後、予備混
練工程P13にて、1.5〜2wt%の水、1.0wt%のベントナイ
ト(即ち、粘土分)および適量のダストを補給して予備
混練を行い、その後ストレージ工程P14にて60分間養調
する。
一方、上記処理ラインBにおいては、工程P7において
主型回収砂として回収された第2砂部S2からは、中子砂
分離工程P15にて中子砂が、鉄片回収工程P16にて鉄片
が、さらにスクリーン工程P17にてシェル殻およびダマ
がそれぞれ分離される。そして、クーラー工程P18にて
冷却され、ストレージ工程P19にてバッチ処理のための
時間調整を行った後、予備混練工程P20にて、少量の
水、0.1wt%のベントナイト(即ち、粘土分)および適
量のダストを必要に応じて補給して予備混練を行い、そ
の後ストレージ工程P21にて30分間養調する。なお、処
理ラインBにおける予備混練工程P20において補給され
る水およびベントナイトの量は極少量とされる。
しかる後、処理ラインA,Bにおいてそれぞれ処理され
た第1砂部S1および第2砂部S2を本混練工程P22にて本
混練した後、造型機により主型に造型する。なお、本混
練工程P22においては、水、ベントナイト、Cコール
(石炭粉)およびコーンスターチの適量が添加される。
上記実施例の方法においては、鋳造時において鋳物2
と接触して水分が飛ばされた第1砂部S1と、鋳造後にお
いても造型時の組成をほぼ維持している第2砂部S2とを
別々に分けて回収し、それぞれ別々の処理ラインA,Bに
て再利用のための処理(即ち、粘土分および水分の補
給)を行い、その後両者を混合して本混練を行うように
しているため、補給する粘土分および水分は、ほぼ第1
砂部S1の量に見合う量でよくなり、粘土分および水分の
補給量を大幅に低減できることとなる。しかも、本混練
後に得られた再生鋳物砂の性状は、極めて良好なものと
なるのである。
なお、上記工程において不可欠の工程は、主型1の砂
を第1砂部S1と第2砂部S2とに分けて回収する工程P6,P
7、処理ラインAにおける予備混練工程P13および本混練
工程P22であり、その他の工程は、鋳物の種類あるいは
処理方法によって削除あるいは変更されることがあるの
は勿論である。
(発明の効果) 叙上の如く、本発明方法によれば、内部に鋳物を成形
するための形状部を有する主型を構成する砂を、鋳造後
における鋳物取出時に該鋳物に付着して取り出される第
1砂部と、該第1砂部より外周側に位置し鋳物取出後に
残置される第2砂部とに分けて回収し、前記第1砂部に
対して、粘土分および水分を補給して予備混練を行った
後、予備混練後の第1砂部と前記第2砂部とを混合して
本混練を行うようにしているので、粘土分および水分の
補給を必要とする第1砂部に対して再利用のための処理
が行なわれることとなり、粘土分の補給量を大幅に低減
できることとなるとともに、本混練後における再生鋳物
砂の性状を極めて良好なものに維持することができると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法により処理された鋳物砂を用いた主
型の縦断面図、第2図は本発明の鋳物砂の処理方法の一
例を示す工程図である。 1……主型 2……鋳物 3……形状部 S1……第1砂部 S2……第2砂部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に鋳物を成形するための形状部を有す
    る主型を構成する砂を、鋳造後における鋳物取出時に該
    鋳物に付着して取り出される第1砂部と、該第1砂部よ
    り外周側に位置し鋳物取出後に配置される第2砂部とに
    分けて回収し、前記第1砂部に対して、粘土分および水
    分を補給して予備混練を行った後、予備混練後の第1砂
    部と前記第2の砂部とを混合して本混練を行うことを特
    徴とする鋳物砂の処理方法。
JP15390387A 1987-06-19 1987-06-19 鋳物砂の処理方法 Expired - Lifetime JP2575713B2 (ja)

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