JP2000081184A - クィックコネクタ―カップリング及び雌ハウジング - Google Patents

クィックコネクタ―カップリング及び雌ハウジング

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JP2000081184A JP11155405A JP15540599A JP2000081184A JP 2000081184 A JP2000081184 A JP 2000081184A JP 11155405 A JP11155405 A JP 11155405A JP 15540599 A JP15540599 A JP 15540599A JP 2000081184 A JP2000081184 A JP 2000081184A
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    • F16L37/0987Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members combined with automatic locking by means of flexible hooks the flexible hook extending radially inwardly from an outer part and engaging a bead, recess or the like on an inner part the flexible hook being progressively compressed by axial tensile loads acting on the coupling
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 雄部材を雌ハウジングに挿入接続する際に、
雌ハウジング2の軸芯と雄部材1の軸芯がズレても、環
状のシール部材がこの軸穴に隣接した内方の軸穴に逃げ
出すのを防止できる雌ハウジングを提供する。 【解決手段】 第1の環状部分23aと、第1の環状部
分よりも大きい径を有する第2の環状部分23bと、第
2の環状部分から軸方向外方に配置され、第2の環状部
分がスナップ入りするための変形可能部分を備えた保持
要素の一部を受止めるのに適し、保持要素と協働して、
雌ハウジングから雄部材が外れるのを妨げている、係合
面25をもっている第3の環状部分23cと、を備え、
第1の環状部分23aと第2の環状部分23b間に形成
された環状の表面26が、第2の環状部分との交わり部
で形成される環状の内コーナ部分27から軸方向外方に
向かって漸次小径となるテーパ面に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の、ガソ
リン、オイル、水、エア等の流体を移送するために用い
られるクィックコネクターカップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクィックコネクターカッ
プリングとしては、特公平6−31168号公報中に記
載の第15図ないし第16図、特開6−221486号
公報、1、特開平7−293771号公報、特開平8−
233181号公報、FR2705430−A等に記載
されたコネクタにおいて、いずれも、図7に示すよう
に、雄部材1が一端に一定長さの挿入先端部11aの後
部にリング状突部10を備えた挿入端部11を具備し、
かかる雄部材1の挿入端部11を挿入せしめて、流体密
に接続するための雌ハウジング2が知られている。図7
はこの種のコネクタカップリングの代表的な特許特公平
6−31168号公報中に記載の第15図ないし第16
図に記載された従来のコネクタについて、雄部材と雌ハ
ウジングとの接続操作を説明するための正面断面図であ
って、これら周知の雌ハウジング2はいずれも、図7に
示すように、雄部材1の挿入端部11を収容し得るよう
になした軸穴21を備え、軸穴21は入り口21dから
内方に延び、入り口21dから順次、段階的に小径とな
る第3の環状部分21c、第2の環状部分21b、第1
の環状部分21aを備え、第3の環状部分21cは、放
射状に延びる表面25を有し、この表面25に係止する
ことより第3の環状部分21cに保持要素5を着脱可能
に保持でき、少なくとも保持要素5を予め第1の環状部
分内23aに保持させた状態で、入り口21dから雄部
材1の挿入端部11を挿入した際に、リング状突部10
が保持要素5の弾性変形可能部分を備えたストッパー部
51を通過してスナップ入りし、雄部材1が外れるのを
阻止するようになされてあり、第2の環状部分21b
は、その軸穴に環状のシール部6、8の外周が係合して
挿嵌し得るようになされてあり、第1の環状部分21a
は、第2の環状部分21bと第1の環状部分21a間に
半径方向に延びる環状の表面Aを備えるためにその軸穴
の内径が第2の環状部分21bの径より小径で、雄部材
1の挿入先端部分11aを収納し得るようになされてあ
り、第2の環状部分21bに挿着された環状のシール部
材6、8の内周に雄部材1の挿入先端部11aの外周が
係合するようになされてあり、環状のシール部材6、8
の内周に雄部材1の挿入先端部11aの外周が係合する
ように構成されている。
【0003】しかしながら、これら雌ハウジングは、い
ずれも第2の環状部分21bと第1の環状部分21a間
に形成された半径方向に延びる環状の表面Aが軸直角に
形成されているため、雌ハウジング2の入り口21dか
ら雄部材1の挿入端部11を相対的に挿入する際、保持
要素5の変形可能に形成された求心方向に傾斜した爪部
51aが雄部材1のルーズな挿入移動に伴って比較的自
在に変形するのと、雄部材1をスムーズな挿入移動操作
で接続できるように実質的に雌部材2と雄部材1間に形
成されたガタにより、図7に示すように、雌ハウジング
2の軸芯C1と雄部材の軸芯C2がズレたりこれら軸芯
C1,C2同志が相対的に傾いて挿入される虞があり、
このように、雌ハウジング2の軸芯C1と雄部材2の軸
芯C2がズレたりこれら軸芯C1,C2同志が相対的に
傾いて挿入されると、環状のシール部材6が雄部材1の
先端で局部的に押されて、第2の環状部分21bに挿着
された環状のシール部材6が点線で示すように、第1の
環状部分21aの軸穴に逃げ出すことになり、雄部材1
と雌ハウジング2間を流体密に接続することができなく
なるという致命的な問題がある。
【0004】
【発明の概要】本発明は、配管装置における接続を形成
するためのクィックコネクターカップリングであって、
雄部材と、雌ハウジングと、保持要素と、リング状のシ
ール部材と、を具備し、雄部材は、一般にチューブ形状
で、前記雌ハウジングに挿入可能且つ分離可能うな挿入
端部を備え、該挿入端部は、比較的スムーズな外表面を
もち、且つ該挿入端部の先端に隣接して配置されている
第1の軸方向に延びる部分と、該第1の軸方向に延びる
部分の外径よりも大きい外径をもち、該第1の軸方向に
延びる部分から軸方向外方に配置され、前記保持要素と
係合するのに適合している第2の軸方向に延びる部分
と、該第2の軸方向に延びる部分から軸方向外方に配置
され、そして第2の軸方向に延びる部分の外径よりも小
さい外径をもっている第3の軸方向に延びる部分とから
なり、前記雌ハウジングは、筒壁を有する筒状の中空体
の軸方向一端に該雄部材の該挿入端部を受け入れるのに
適合した、該筒壁と一緒に延びる軸穴をもち、該軸穴
は、流体の通路と接続し、且つ該雄部材の該挿入端部の
先端部を受け入れるのに適合した第1の環状部分と、該
第1の環状部分から軸方向外方に配置され、該第1の環
状部分よりも大きい径を有し、そして前記リング状のシ
ール部材の外径と係合してシールするのに適した筒壁を
備えた第2の環状部分と、該第2の環状部分から軸方向
外方に配置され、該第2の環状部分よりも大きい径を有
し、前記保持要素の少なくとも一部を受止めるのに適
し、前記カップリングの接続状態に確実にするための該
保持要素と協働して、該雌ハウジングから該雄部材が外
れるのを妨げている、少なくとも一つの半径方向に延び
る第1の係合面を形成する手段をもっている第3の環状
部分とを具備し、前記保持要素は、中央空間を有し、前
記雄部材の前記挿入端部を該中央空間に挿通した時に該
雄部材の第2の部分がスナップ入りするために少なくと
も一つの変形可能部分と、前記半径方向に延びる第1の
係合面と係合する第2の係合部とを具備し、前記リング
状のシール部材は、前記雄部材の該挿入端部と前記雌ハ
ウジング間をシールするために前記雄部材の第1の部分
の外径と係合する内径を有し、前記第2の環状部分に装
着され、特に、前記第1の環状部分と前記第2の環状部
分間に半径方向に延びる環状の表面とを備え、且つ該環
状の表面と該第2の環状部分との交わり部で定義される
(形成される)環状の内コーナ部分を備え、該半径方向に
延びる環状の表面が該環状の内コーナ部分から軸方向外
方に向かって漸次小径となる半径方向内方に延びるテー
パ面に形成されていることを特徴とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は前述し
た問題を解決するために、雄部材と、雌ハウジングと、
保持要素と、リング状のシール部材とを備えた配管装置
における接続を形成するためのクィックコネクターカッ
プリングに関するものであって、先端から順次第1の軸
方向に延びる部分と、保持要素と係合するのに適合して
いる第1の軸方向に延びる部分の外径よりも大きい外径
をもつ第2の軸方向に延びる部分と、第2の軸方向に延
びる部分の外径よりも小さい外径をもっている第3の軸
方向に延びる部分とをもつ挿入端部を備えた雄部材を、
筒壁を有する筒状の中空体の軸方向一端に雄部材の挿入
端部を受け入れるのに適合した軸穴を備えた筒状の雌ハ
ウジングの入り口から挿入させことにより、雄部材を流
体密に接続ことができ、軸穴が、雄部材の挿入端部の先
端部を受け入れるのに適合した第1の環状部分と、リン
グ状のシール部材の外径と係合してシールするのに適し
た、第1の環状部分から軸方向外方に配置された、第1
の環状部分よりも大きい径を有し、そして前記筒壁を備
えた第2の環状部分と、第2の環状部分から軸方向外方
に配置され、第2の環状部分よりも大きい径を有し、第
2の環状部分がスナップ入りするための変形可能部分を
備えた保持要素の少なくとも一部を受止めるのに適し、
カップリングの接続状態に確実にするための保持要素と
協働して、雌ハウジングから雄部材が外れるのを妨げて
いる、少なくとも一つの半径方向に延びる第1の係合面
を形成するための手段をもっている第3の環状部分と、
を備えており、雄部材を雌ハウジングの入り口から挿入
せしめてと雄部材と雌ハウジングを流体密に接続するこ
とができる。第1の環状部分と第2の環状部分間に形成
された半径方向に延びる環状の表面が、環状の表面と該
第2の環状部分との交わり部で定義される(形成される)
環状の内コーナ部分から軸方向外方に向かって漸次小径
となる半径方向内方に延びるテーパ面に形成されてい
る。そして、第1の環状部分と第2の環状部分間に形成
された半径方向に延びる環状の表面が、環状の表面と該
第2の環状部分との交わり部で定義される(形成される)
環状の内コーナ部分から軸方向外方に向かって漸次小径
となる半径方向内方に延びるテーパ面に形成されている
ことを特徴とするものである。
【0006】上述の如く、第1の環状部分と前記第2の
環状部分間に半径方向に延びる環状の表面を備え、且つ
該環状の表面と該第2の環状部分との交わり部で形成さ
れた環状の内コーナ部分を備え、半径方向に延びる環状
の表面が環状の内コーナ部分から軸方向外方に向かって
漸次小径となる半径方向内方に延びるテーパ面に形成さ
れているので、相対的に内コーナ部分部が軸直角に対し
て軸方向内方に凹んだ環状凹所に形成されている。従っ
て、雄部材を雌ハウジングに挿入する際に雄部材の挿入
端部の先端で環状のシール部材が局部的に押されること
があるが、この押された部分がこの凹所に逃げ込むこと
ができ、環状のシール部材が第1の環状部分に逃げ出す
のを防止することができる。に、保持要素と協働して、
雌ハウジングから雄部材が外れるのを妨げている、半径
方向に延びる第1の係合面は、保持要素の形態の相違に
よりその形態が異なり、例えば図1あるいは図2に示す
ような保持要素では、第3の環状部分の筒壁部に開口部
を設けて半径方向に延びる第1の係合面を構成する一
方、図5に示すような保持要素では、半径方向内方に突
出した環状のフランジを設けて半径方向に延びる第1の
係合面を構成することになる。なお、第1の環状部分、
第2の環状部分及び第3の環状部分の横断面形状は一般
的には円形である。しかし、特に第3の環状部分の横断
面形状は必ずしも円形に限定されるものではない。保持
要素の形状の相違により、例えば、四角形等の多角形で
あっても差し支えない。この場合、第3の環状部分の径
は多角形に内接する円の径で定義することができ、要す
るに、第2の環状部分と第3の環状部分間の筒壁の内側
に段差が形成できれば足りる。
【0007】第2の環状部分に挿入されたリング状のシ
ール部材は保持要素の一部を利用して、直接リング状の
シール部材を押してリング状のシール部材を第2の環状
部内に保持することもできるが、図1、図6に示すよう
に、第2の環状部分に挿入されたリング状のシール部材
の外方にさらに環状ブッシュが挿着され、リング状のシ
ール部材を第2の環状部内に保持するのがのぞましい。
【0008】また、望ましくは、図1、図6に示すよう
に、第2の環状部分に、環状のシール部材を2個並置さ
れている。また、望ましくは、保持要素の規制部には、
それぞれ雄部材の軸方向の移動を規制する規制係止部が
形成され、この規制係止部は、雄部材のリング状突部の
周方向の一部が嵌まるように、延出部35に施された係
止溝や係止穴36等の係止凹部を備えている。かかる係
止凹部を備えることにより、係止凹部に、雄部材1のリ
ング状突部10の周方向の一部がそれぞれ嵌まり込む
と、雄部材1は保持要素3に軸方向に移動不能に保持で
き、この保持要素を保持した雄部材を雌ハウジングの入
り口から第3の環状部分内に押し込み挿入して、保持要
素を第3の環状部分内に保持することもでき、同時に保
持要素と協働して雌ハウジングと雄部材を容易に接続さ
できると共に保持要素を操作して雄部材をテーナエレメ
ントと一緒に取り外すこともできる。
【0009】
【発明の実施例】以下、本発明の実施形態について、図
面を参照しつつ詳細に説明する。なお、従来の技術(図
7)と実質的に同一箇所は同一の符号及び名称を付して
説明する。 (実施形態1)図1〜図4に示す本実施形態の配管装置
における接続を形成するためのクイックコネクタカップ
リングは、チューブ状の雄部材1と、筒状の雌ハウジン
グ2と、この雌ハウジング2内に保持され、雌ハウジン
グ2内に挿入された雄部材1を雌ハウジング2に接続さ
せるための保持要素3と、雌ハウジング2内に装着され
て雄部材1と雌ハウジング2間をシールするリング状の
シール部材6、8とから構成されている。
【0010】雄部材1は、一般に金属製又は樹脂製のチ
ューブ状の導管で構成され、図1に示すように、導管1
は雌ハウジング2の軸方向一端に挿入可能且つ雌ハウジ
ング2に接続できる挿入端部11を備えている。以下、
具体的に説明すると、導管1は先端から所定の距離隔て
た位置に、その比較的スムーズな外周面に半径方向外方
に突出したリング状突部10が施された挿入端部11が
形成されている。即ち、導管1の挿入端部11は、先端
から軸方向外方に延びる第1の軸方向に延びる部分11
aと、第1の軸方向に延びる部分11aの外方に隣接し
て遠心方向に突出して設けられたリング状突部10に形
成された第2の軸方向に延びる部分と、リング状突部1
0から軸方向外方に延びる第3の軸方向に延びる部分1
1cとで構成されている。
【0011】雌ハウジング2は、ナイロン等の樹脂から
なり、型成形により一体に形成され、筒壁20を有する
筒状の中空体21であって、図1及び図2に示すよう
に、このボディー2の一端に、雄部材1の挿入端部11
を受け入れるのに適合した軸穴23を備え、他端に流体
の通路をもつホース接続端部22とを備えている。この
軸穴23は筒壁と同心的に一緒に延びており、他端の流
体の通路と接続できると共に雄部材1の挿入端部11の
先端部を受け入れるのに適合した第1の環状部分23a
と、第1の環状部分23aから軸方向外方に配置され、
第1の環状部分23aの径よりも大きい径を有し、そし
てリング状のシール部材6,8の外径と係合してシール
するのに適した筒壁を備えた第2の環状部分23bと、
第2の環状部分23bから軸方向外方に配置され、第2
の環状部分23bよりも大きい径を有する第3の環状部
分23cとを備えている。第3の環状部分23cは挿入
された雄部材1とのカップリングの接続状態に確実にす
るために、保持要素3と協働して、雌ハウジング2から
雄部材1が外れるのを妨げるための一対の第1の係合面
25を備えている。
【0012】この一対の第1の係合面25は、第3の環
状部分23cの筒壁部に、径に対して対象位置に軸直角
方向に貫通した一対の長方形状の開口部24、24をが
設けて形成されている。即ち、この開口部24の軸方向
に対面する対向面のうち、雌ハウジング2の入り口21
dに近接する対向面が、挿入された雄部材1とこの雌ハ
ウジング2との接続状態を確実にするための保持要素3
の少なくとも一部を受止めるのに適した半径方向に延び
る第1の係合面25として形成されている。
【0013】第2の環状部分23bの内周面には、望ま
しくは内方から、リング状のシール部材6、短円筒状の
カラー部材7、同じくOリング等のシール部材8、そし
てこれらを保持する環状のブッシュ9が順次挿入されて
いる。なお、この環状のブッシュ9は一端に鍔部を備
え、他端部が第2の環状部分23bに圧入され、定めら
れた位置にしっかり固定され、リング状のシール部材
6、8が第2の環状部分23b内に保持されている。他
の形態として、図示されていないが、保持要素3の一部
で直接リング状のシール部材8を押すことにより、リン
グ状のシール部材6、8を第2の環状部分23b内に保
持することもできる。
【0014】軸穴23の第2の環状部分23bの径が第
1の環状部分23aの径よりも大きい径を有しているの
で、第2の環状部分23bと第1の環状部分23a間に
半径方向に延びる環状の表面26が形成されると共に、
環状の表面26と第2の環状部分23bとの交わり部と
して環状の内コーナ部分27が形成されている。そし
て、この半径方向に延びる環状の表面26が、雄部材1
を雌ハウジング2に相対的に挿入接続する際に、雌ハウ
ジング2の軸芯C1と雄部材の軸芯C2がズレたりこれ
ら軸芯C1,C2同志が相対的に傾いて挿入されても、
所定の環状部分の軸穴に挿着された環状のシール部材が
この軸穴に隣接した内方の軸穴に逃げ出すのを防止する
ために、環状のコーナ部分27から軸方向外方に向かっ
て半径方向内方に漸次小径となるテーパ面に形成されて
いる。
【0015】上述した保持要素3は、樹脂材料で、概ね
断面C字形状に一体的に薄肉壁で形成されており、図3
〜図4に示すように、軸中央部に雄部材1が挿通される
中央空間を有し、軸方向の中央部に形成されたストッパ
部31と、ストッパ部31の一端から軸方向外方に延設
された一対のアーム部33、33と、ストッパ部31の
他端から軸方向他端側に突出して形成された一対の延出
部35、35を設けて形成された規制係止部36と、ス
トッパ部31の一端の外周面から半径方向外方に突出し
て設けられた一対の第2係止突部32、32と、を備え
ている。そして、ストッパ部31は、径に対して対称的
に間隔を隔てて配設されいる、軸方向一端から他端に向
けて互いに徐々に径が小さくなる対向する一対の弧状テ
ーパ壁部31b、31bと、断面概ねC字形状になるよ
うに各弧状テーパ壁部31b、31bの接続端間をクロ
ス接続する接続部31cと、概ね断面C字形状に接続さ
れた各弧状テーパ壁部31b、31bの周方向端部から
それぞれ延出して設けられた間隔を隔てて対向する一対
の先端側壁部31d、31dとを備えている。そして、
接続部31cは軸と平行に延びる円弧壁部31fを有
し、ストッパ部31の一端はこの円弧壁部31fの端面
31aと各弧状テーパ壁部31b、31を介してこれに
繋がる三角形状の先端側壁部31d、31dの端面31
h、31hとでCリング状の大径端31a、31eが形
成されている一方、他端に各弧状テーパ壁部31b、3
1bにより、大径端部31aよりも径の小さい小径端3
1e、31eが形成されている。この小径端31e、3
1eは、接続部31cの円弧壁部31fの周方向両端と
各弧状テーパ壁部31b、31b間を接続する一対の三
角形状の平行側壁部31g、31gにより接続されてい
る。
【0016】そして、対向する先端側壁部31d、31
dを三角形状にすることにより、間隔を隔てて対向する
先端側壁部31d、31dの端がそれぞれ軸と平行に延
びる平行端31i、31iに形成されている。この平行
端31i、31iは接続部31cの軸と平行に延びる円
弧壁部31と同円上に接するように平行にのびている一
方、雌ハウジング2の第3の環状部分11cの径がこの
円弧壁部31の外形よりもやや大きく設定されている。
従って、ストッパ部31は第3の環状部分11c内に拡
径可能且つ傾かないように、第3の環状部分11cと同
心的に倒れないように保持される。
【0017】ストッパ部31の一端から軸方向外方に延
設された一対のアーム部33、33は、ストッパ部31
の各弧状テーパ壁部31b、31bをそのままさらに外
方に延長し、ストッパ部31の大径端31aを越えて軸
方向に延びる延長部33a、33aと、延長部33aの
端に半径方向外方に突出した突端部33bとを備えてい
る。そして、各アーム部33は、保持要素3が雌ハウジ
ング2の第3の環状部分23c内に保持された状態で、
その突端部33bが雌ハウジング2の入り口21dを少
し越えて外側に延び出している。
【0018】ストッパ部31の他端から軸方向他端側に
突出して形成された対向する一対の軸方向に延びる円弧
状の延延出部35、35には、それぞれ雄部材1の軸方
向の移動を規制する規制係止部36、36が形成されて
いる。この規制係止部36は、雄部材1のリング状突部
10の周方向の一部が嵌まるように、延出部35に施さ
れた係止溝や係止穴36等の係止凹部で構成することが
できる。この係止穴36は弧状テーパ壁部31b、31
bの小径端31eと間隔を隔てて対向する係止面36a
を備えている。この対向係止面36aは規制係止部36
の係止縁部34を残して形成され、小径端31eと間隔
を隔てて対向する周方向に延びる内面で形成されてい
る。従って、係止穴36、36に、雄部材1のリング状
突部10の周方向の一部がそれぞれ嵌まり込むと、雄部
材1は保持要素3に軸方向に移動不能に保持される。
【0019】ストッパ部31の一端の外周面から半径方
向外方に突出して設けられた一対の第2係止突部32、
32は、ストッパ部31を圧縮することにより、保持要
素3を雌ハウジング2の入り口21dから第3の環状部
分23c内に挿入することができ、この時一対の第2係
止突部32、32を第3の環状部分23cの筒壁に形成
された各開口部24、24内にそれぞれスナップ入りす
るこてがてき、開口部24により形成された第1係止部
25、25にスナップ係止して、保持要素3を第3の環
状部分23c内に外れないように保持することができ
る。
【0020】従って、一対のアーム部33に設けられた
突端部33bを摘んでストッパ部31を圧縮することに
より、保持要素32の係止突部32、32を第3の環状
部分23cの筒壁に形成された各開口部24、24内に
それぞれスナップ入りすることができ、保持要素32を
予め雌ハウジング2に保持することができることは勿
論、予め雄部材1のリング状突部10の周方向の一部を
保持要素3の係止穴36、36に嵌め込むことにより、
雄部材1に保持要素3に軸方向に移動不能に保持でき、
この保持要素3を保持した雄部材1を雌ハウジング2の
入り口21dから第3の環状部分23c内に押し込み挿
入して、保持要素3を第3の環状部分23c内に保持す
ることもでき、同時に保持要素3と協働して雌ハウジン
グ2と雄部材1が接続される。
【0021】なお、相互に周方向に対面する延出部3
5、35間の間隔は、保持要素3のストッパ部31の周
方向端部間の、雄部材1の挿入端部11の外径よりも若
干小さくされている。従って雄部材1に保持された保持
要素3が雄部材1に対して傾くの抑制している。
【0022】保持要素32を予め雌ハウジング2に保持
した場合は、小径端31e、31eの径が雄部材1の第
3の軸方向に延びる部分11cの外径と略同一の径に設
定されているので、雄部材1の挿入端部11を雌ハウジ
ング2の入り口21dから軸穴23内に押し込み挿入す
ると、、雄部材1のリング状突部10を保持要素3のス
トッパ部31の各弧状テーパ壁部31b内面に押し当
て、各弧状テーパ壁部31bの径小側を弾性変形により
押し広げてストッパ部31を弾性的に拡径変形でき、リ
ング状突部10がストッパ部31を通過すると同時に雄
部材1のリング状突部10の外方側端面10aをストッ
パ部31の各弧状テーパ壁部31b、31bの小径端3
1e、31eにスナップ係合でき、保持要素3と協働し
て雌ハウジング2と雄部材1が接続される。
【0023】望ましくは、規制係止部を延出部35に施
された係止穴36で構成することにより、雄部材1と雌
ハウジング2とが接続された状態において、雌ハウジン
グ2の各開口部24、24と周方向に対応する位置で雄
部材1のリング状突部10の外周面10cをそれぞれ露
出させ、雄部材1のリング状突部10が係止穴36、3
6に嵌まり込んだかどうかを見ることができる。
【0024】なお、保持要素3は、そのストッパ部31
の各先端側壁部31d、31dが互いに近づく方向に弾
性的に圧縮変形させることにより、ストッパ部31が縮
径して雌ハウジング2の入り口21dから軸穴23の第
3の環状部分23c内に挿入され、ストッパ部31自身
の弾性力で元の径に復元し、雌ハウジング2の第1係止
部25、25に保持要素3の第2係止部32、32が係
止して、ストッパ部31の大径端31a、円弧壁31f
の頂面及び各平行端面31i、31iを第3の環状部分
23cの内周面に近接状態に保持されている。
【0025】以下、本実施形態のクイックコネクタの作
用をその接続方法とともに説明する。先ず、上述の如く
リ第3の環状部分23cに保持要素3を保持した雌ハウ
ジング2に対して、雄部材1の挿入端部11を雌ハウジ
ング2の入り口21dから雌ハウジング2の軸穴23の
内に挿入し、ストッパ部31を第3の環状部分23c内
で弾性的に拡径変形できるので、雄部材1のリング状突
部10を保持要素3のストッパ部31の各弧状テーパ壁
部31b内面に押し当て、各弧状テーパ壁部31bの径
小側を弾性変形により押し広げてストッパ部31を拡径
させる。このとき、ストッパ部31の大径端部31a、
接続部31cの弧状頂面壁部31f及び各先端側壁部3
1dの各平行端面31iが、雌ハウジング2の第3の環
状部分23cの内周面に当接しており、保持要素3は雌
ハウジング2の収納室内に同心状に確実に保持され、雄
部材1の挿入端部11の第1の軸方向に延びる部分の先
端部を第1の環状部分23aに挿入係合できると共に第
1の軸方向に延びる部分の外周面を第2の環状部分23
b内に保持されているリング状のシール部材6、8の内
周に密に係合することができる。また、保持要素3は、
各アーム部33の突端部33bが雌ハウジング2の挿入
入り口25dに当接することにより、雌ハウジング2の
内方への動きが規制されている。このため、保持要素3
の各弧状テーパ壁部31bが雄部材1のリング状突部1
0により弾性変形される際、保持要素3が傾いたり軸方
向にずれることがないので、雌ハウジング2に対する雄
部材1の挿入作業性は極めて良好なものとなる。
【0026】そして、雄部材1をさらに挿入すれば、雄
部材1のリング状突部10はストッパ部31を通過し、
拡径したストッパ部31は自身の弾性力で復元して雄部
材1のリング状突部10が規制係止部36、36にスナ
ップ係合する。従って、雄部材1のリング状突部10の
外方端面10aと保持要素3のストッパ部31の各小径
端31eとのスナップ係合するにより、雄部材1と雌ハ
ウジング2とが離脱操作するまでは、外れないように接
続される。他の接続方法として、前述したように、予め
保持要素3を保持した雄部材1を雌ハウジング2の入り
口21dから第3の環状部分23c内に押し込み挿入し
て、保持要素3を第3の環状部分23c内に保持するこ
ともでき、同時に保持要素3と協働して雌ハウジング2
と雄部材1接続することができる。
【0027】このように、雄部材1と雌ハウジング2と
を接続するために、雌ハウジング2の入り口21dから
雄部材1の挿入端部11を相対的に挿入する際、保持要
素3の弾性的に変形可能に形成されたストッパ部31が
雄部材1のルーズな挿入移動に伴って比較的自在に変形
するのと、実質的に雌ハウジング2と雄部材1間に形成
されたガタにより、雌ハウジング2の軸芯と雄部材1の
軸芯がズレたりこれら軸芯同志が相対的に傾いて挿入さ
れても、第2の環状部分23bと第1の環状部分23a
間に形成された半径方向に延びる環状の表面26が第2
の環状部分21の内周隅27から開口部21d側に向か
って求心方向に漸次小径となる実質的に環状の凸テーパ
表面26に形成されているので、内コーナ部分部27が
軸直角に対して軸方向に入り込んだ環状凹所に形成さ
れ、従って、雄部材1の挿入端部11の先端で環状のシ
ール部材9が局部的に押されるが、この押された部分が
この凹所に逃げ込むことができ、環状のシール部材9が
第1の環状部分23aの軸穴に逃げ出すのを防止するこ
とができる。
【0028】図5〜図6に示す本発明の他の実施形態の
クイックコネクターカップリングは、前述した実施例と
比べて、実質的に第1の係合面25及び保持要素4とが
異なる以外は同一であって、前述した実施例と実質的に
同一箇所は同一符号を付して説明する。このクイックコ
ネクターカップリングは筒状の雌ハウジング2と、この
雌ハウジング2内に保持され、雌ハウジング2内に挿入
された雄部材1を雌ハウジング2に接続させるための保
持要素4とから構成されている。
【0029】この実施例では、保持要素4は一端に雄部
材1の挿入端部11の外径よりもやや大きい内径の孔4
1aをもつカラー部41を有し、カラー部41の外周部
から軸方向に延びる複数の弾性変形可能なアーム部42
を備えた係合爪43(ストッパー部)を備えている。
【0030】雌ハウジング2は、中空体21の一端に、
前述した実施例と同様な、雄部材1の挿入端部11を受
け入れるのに適合した軸穴23を備え、他端に流体の通
路22aをもつホース接続端部22とを備え、リング状
突部10備えた挿入端部11を入り口21dから挿入さ
せ、雄部材2を流体密に接続することができるように構
成されている。即ち、軸穴23は筒壁20と同心的に一
緒に延びており、他端の流体の通路22aと接続できる
と共に雄部材1の挿入端部11の先端部を受け入れるの
に適合した第1の環状部分23aと、第1の環状部分2
3aの径よりも大きい径を有し、リング状のシール部材
6,8の外径と係合してシールするのに適した筒壁部を
備えた2の環状部分23bと、第2の環状部分23bよ
りも大きい径を有する第3の環状部分23cとを備えて
いる。第3の環状部分23cは挿入された雄部材1との
カップリングの接続状態に確実にするために、保持要素
3と協働して、雌ハウジング2から雄部材1が外れるの
を妨げるために、入り口21dに半径方向内方に延びる
環状のフランジ部21fをもつ第3の環状部分23c内
に、保持要素4を保持できるように構成されている。詳
しくは、係合爪43を半径方向内方に縮径させて第3の
環状部分23c内に挿入された保持要素4の係合爪43
の基部端43bをこのフランジ部21fの内面として形
成された放射状に延びる環状の表面21eに係止させ、
保持要素4が保持されている。
【0031】このように、保持要素4を予め第3の環状
部分23c内に保持させた状態で、入り口21dから前
記雄部材1の挿入端部11を挿入した際に、雄部材1の
挿入端部11のリング状突部10が保持要素4係止爪4
3を通過してスナップ入りし、係止爪43の爪壁43a
が雄部材1がリング状突部10の外方側のブロック面と
スナップ係合し、雄部材1が雌ハウジングから外れるの
を阻止するように構成されている。
【0032】なお、この実施例でも、前述の実施例と同
様に、第2の環状部分23bと第1の環状部分23a間
に形成された半径方向に延びる環状の表面26は環状の
内コーナ部分27から軸方向外方に向かって漸次小径と
なる半径方向内方に延びるテーパ面に形成されている。
【0033】上述したように、保持要素の形態を違えて
も本発明は本発明の主旨を逸脱しない範囲において、他
の多くの形態で実施することができる。従って、例えば
前述した公知の、特開6−221486号公報、特開平
7−293771号公報、特開平8−233181号公
報、FR2705430−A等にに記載されたコネクタ
ーカップリングにおいて、雌ハウジングの第2の環状部
分と第3の環状部分間に形成された半径方向に延びる環
状の表面を環状の内コーナ部分27から軸方向外方に向
かって漸次小径となる半径方向内方に延びるテーパ面に
形成することにより、実質的に本発明を容易に実施する
ことができる。このように、本発明は本発明の主旨を逸
脱しない範囲において、他の多くの形態で実施すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
雄部材1と雌ハウジング2を接続する際に雌部材2の軸
芯に対して相対的に雄部材1の軸芯がズレたりこれら軸
芯同志が相対的に傾いて挿入されても、第2の環状部分
23bと第1の環状部分23a間に形成された半径方向
に延びる環状の表面26が環状の内コーナ部分27から
軸方向外方に向かって漸次小径となる半径方向内方に延
びるテーパ面に形成されているので、相対的に第2の環
状部分23bの内周隅27が軸直角に対して軸方向に入
り込んだ環状凹所となり、雄部材1の挿入端部11の先
端で環状のシール部材9が局部的に押されるが、局部的
に押された部分がこの凹所に逃げ込むことができ、環状
のシール部材9が第1の環状部分23aの軸穴に逃げ出
すのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態1に係るコネクタの全体構成を示す
一部断面正面図である。
【図2】本実施形態1の雌ハウジングを示す一部断面正
面図である。
【図3】本実施形態1に係る保持要素の斜視図である。
【図4】本実施形態1に係る保持要素の正面図である。
【図5】本実施形態2に係るコネクタの全体構成を示す
一部断面正面図である。
【図6】本実施形態2に係る保持要素の正面図である。
【図7】従来の雌ハウジングの不具合を説明する断面
図。
【符号の説明】
1:雄部材 10:リング状突部(第2の軸方向に
延びる部分) 11:挿入端部 2:雌ハウジング 21:中空体 23軸穴 23a:第1の環状部分 23b:
第2の環状部分 23c:第3の環状部分 24:窓 25:第
1の係合面 26:半径方向に延びる環状の表面 27:内コー
ナ部分 3,4:保持要素 31,43:ストッパ部 4,8:環状のシール部材 9:環状のブッシュ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クィックコネクターカップリングのため
    の雌ハウジングであって:一体に形成されている筒壁を
    有する筒状の中空体と;該ボディーの一端に、雄部材の
    挿入端部を受け入れるのに適した、該筒壁と同芯的に一
    緒に延びる軸穴と;を備え該軸穴は、流体の通路と接続
    し、且つ雄部材の挿入端部の先端部を受け入れるのに適
    合した第1の環状部分と、該第1の環状部分から軸方向
    外方に配置され、該第1の環状部分よりも大きい径を有
    し、そして前記リング状のシール部材の外径と係合して
    シールするのに適した筒壁部を備えた第2の環状部分
    と、該第2の環状部分から軸方向外方に配置され、該第
    2の環状部分よりも大きい径を有し、保持要素を受止め
    るのに適し、該保持要素と協働して該保持要素を前記カ
    ップリングの接続状態に確実にして、該中空体から該雄
    部材が外れるのを妨げている、少なくとも一つの半径方
    向に延びる第1の係合面を形成する手段をもっている第
    3の環状部分と、を具備し、 前記第1の環状部分と前記第2の環状部分間に半径方向
    に延びる環状の表面を備え、且つ該環状の表面と該第2
    の環状部分との交わり部で形成された環状の内コーナ部
    分を備え、該半径方向に延びる環状の表面が該環状の内
    コーナ部分から軸方向外方に向かって漸次小径となる半
    径方向内方に延びるテーパ面に形成されていることを特
    徴とするクィックコネクターカップリング。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のクィックコネクターカッ
    プリングにおいて、前記半径方向に延びる第1の係合面
    を形成する手段が前記第3の環状部分の筒壁部に径に対
    して対象位置に軸直角方向に貫通した一対の開口部を設
    けて形成されていることを特徴とする。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のクィックコネクターカッ
    プリングにおいて、前記半径方向に延びる第1の係合面
    を形成する手段が、前記第3の環状部分の筒壁部の前記
    入り口部に半径方向内方に延びる環状のフランジ部を設
    けて形成されていることを特徴とする。
  4. 【請求項4】 前記第2の環状部分の軸穴が、該軸穴に
    挿嵌された前記環状のシール部材を保持すると共に前記
    挿入される前記雄部材のさらなる軸方向の挿入移動を規
    制するための環状ブッシュが挿着可能になされているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の雌ハウジング。
  5. 【請求項5】 前記請求項1あるいは請求項2あるいは
    請求項3のいずれかのコネクタ用雌ハウジングにおい
    て、前記第2の環状部分が、前記環状のシール部材を2
    個並置可能に形成されていることを特徴とする。
  6. 【請求項6】 配管装置における接続を形成するための
    クィックコネクターカップリングであって、 雄部材と、 雌ハウジングと、 保持要素と、 リング状のシール部材と、を具備し、 前記雄部材は、一般にチューブ形状で、前記雌ハウジン
    グに挿入可能且つ分離可能うな挿入端部を備え、 該挿入端部は、比較的スムーズな外表面をもち、且つ該
    挿入端部の先端に隣接して配置されている第1の軸方向
    に延びる部分と、 該第1の軸方向に延びる部分の外径よりも大きい外径を
    もち、該第1の軸方向に延びる部分から軸方向外方に配
    置され、前記保持要素と係合するのに適合している第2
    の軸方向に延びる部分と、 該第2の軸方向に延びる部分から軸方向外方に配置さ
    れ、そして第2の軸方向に延びる部分の外径よりも小さ
    い外径をもっている第3の軸方向に延びる部分とからな
    り、前記雌ハウジングは、筒壁を有する筒状の中空体の
    軸方向一端に該雄部材の該挿入端部を受け入れるのに適
    合した、該筒壁と一緒に延びる軸穴をもち、該軸穴は、
    流体の通路と接続し、且つ該雄部材の該挿入端部の先端
    部を受け入れるのに適合した第1の環状部分と、該第1
    の環状部分から軸方向外方に配置され、該第1の環状部
    分よりも大きい径を有し、そして前記リング状のシール
    部材の外径と係合してシールするのに適した筒壁部を備
    えた第2の環状部分と、該第2の環状部分から軸方向外
    方に配置され、該第2の環状部分よりも大きい径を有
    し、前記保持要素の少なくとも一部を受止めるのに適
    し、前記カップリングの接続状態に確実にするための該
    保持要素と協働して、該雌ハウジングから該雄部材が外
    れるのを妨げている、少なくとも一つの半径方向に延び
    る第1の係合面をもっている第3の環状部分とを具備
    し、前記保持要素は、中央空間を有し、前記雄部材の前
    記挿入端部を該中央空間に挿通した時に該雄部材の第2
    の部分がスナップ入りするために少なくとも一つの変形
    可能部分と、前記半径方向に延びる第1の係合面と係合
    する第2の係合部とを具備し、 前記リング状のシール部材は、前記雄部材の該挿入端部
    と前記雌ハウジング間をシールするために前記雄部材の
    第1の部分の外径と係合する内径を有し、前記第2の環
    状部分に装着され、前記第1の環状部分と前記第2の環
    状部分間に半径方向に延びる環状の表面とを備え、且つ
    該環状の表面と該第2の環状部分との交わり部で形成さ
    れた環状の内コーナ部分を備え、該半径方向に延びる環
    状の表面が該環状の内コーナ部分から軸方向外方に向か
    って漸次小径となる半径方向内方に延びるテーパ面に形
    成されていることを特徴とする。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のクィックコネクターカッ
    プリングにおいて、前記第2の環状部分に挿入された前
    記リング状のシール部材の外方にさらに環状ブッシュが
    挿着され、リング状のシール部材を第2の環状部内に保
    持していることを特徴とする。
  8. 【請求項8】請求項6に記載のクィックコネクターカッ
    プリングにおいて、前記半径方向に延びる第1の係合面
    が前記第3の環状部分の筒壁部に径に対して対象位置に
    軸直角方向に貫通した一対の開口部を設けて形成されて
    いることを特徴とする。
  9. 【請求項9】請求項6に記載のクィックコネクターカッ
    プリングにおいて、前記保持要素の規制部には、それぞ
    れ雄部材の軸方向の移動を規制する規制係止部が形成さ
    れ、この規制係止部は、雄部材のリング状突部の周方向
    の一部が嵌まるように、延出部35に施された係止溝や
    係止穴36等の係止凹部を備えている。
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