JP2000080666A - 地下タンクの施工方法 - Google Patents

地下タンクの施工方法

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JP2000080666A
JP2000080666A JP10251525A JP25152598A JP2000080666A JP 2000080666 A JP2000080666 A JP 2000080666A JP 10251525 A JP10251525 A JP 10251525A JP 25152598 A JP25152598 A JP 25152598A JP 2000080666 A JP2000080666 A JP 2000080666A
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JP
Japan
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roof
water
tank
underground tank
constructing
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JP10251525A
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English (en)
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Akira Yamazaki
昭 山崎
Katsuhiko Sakaguchi
雄彦 坂口
Katsuro Takano
克郎 高野
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地下タンクの底部で築造した屋根を、水に浮
かせて安定して上部方向に押上げて、屋根を取付けるよ
うにした。 【解決手段】 地下タンク2の築造後に、タンク2の底
部側で屋根6を築造し、この屋根6の築造後にタンク2
内に水Wを供給し、水Wの上部に設けた空気層23に作
用する浮力で上記屋根6を所定部位まで持上げて、タン
ク2上部に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低温液化ガス
(LNG)等を貯蔵するための大型地下タンクの屋根の
施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すように地盤1中に形成
された比較的大型の地下タンク2は、地盤1中に設けら
れた筒体を構成する地中連続壁3と、この地中連続壁3
の底部に敷設される底版4と、上記地中連続壁3の内面
に設けられる筒状の側壁5と、この側壁5の内側に張ら
れるセグメント5a及び底版4の表面に設けられる保冷
材5bと、地下タンク2の上部を被うドーム状の屋根6
とから構成される。上記底版4の下面には砕石層4aが
設けられる。上記屋根6としてはコンクリート製のもの
が主流であるが、図10に示すように鋼製の屋根6Aも
公知であり、これは半地下式としたものである。図9に
示す屋根6の施工にあたっては、図11に示す如く、地
中連続壁3を埋設してその内部を掘削した後に、底版4
及び側壁5等を設け、底版4の中央に立設したセンター
構台7と、この構台7で中央が支承されるドーム状のト
ラス9を設置し、ついで、側壁5の頂部,PC1次緊張
工を経てから、図12に示すようにトラス9の上面にコ
ンクリート型枠を敷設してから、その上に配筋した後に
コンクリートを流し込んで打設することで、屋根6を築
造する。
【0003】次に、図13に示すようにトラス9を降下
して、PC2次緊張の工程を経てから、図14に示すよ
うに、大きな強度をもって地下タンク2の上部に設けら
れた屋根6を支持構体として解体したトラス9を吊るす
ようにして底版4上に降ろしたり、屋根6にあらかじめ
設けた作業穴8を利用し、分解後、底版4上に解体して
降ろした構台7等を外部に搬出して、図15に示すよう
に屋根6の上に覆土層11を被せて整地することで、地
下タンク2として完成する。
【0004】しかしながら、上記図11ないし図15に
示す屋根6の施工工程によれば、大型の構台7及びトラ
ス9を地下タンク2上部に組み立てて設置しなければな
らないので、コスト高となり、またその組立て,解体及
び搬出の作業が大規模となり、屋根完成に至るまでの工
期が長くなってしまうという欠点を有していた。
【0005】そこで、従来図16に示すように、地中連
続壁3とか側壁5とか保冷材5bを設けて、タンク2の
完成後、その底版4の上に小型トラス10を構築後、そ
の上で屋根型枠鋼板19を完成する。次に、図17に示
すように発電機12で動作する送風機13で、送風管1
4を用いて比較的軽量な屋根型枠鋼板19の内側に空気
を圧送して、屋根型枠鋼板19を0.02kgf/cm
程度の空気圧力で下から押し上げて、図18に示すよ
うに規定位置の高さのところに屋根型枠鋼板19を固定
後、その表面にコンクリートを打設することで、図19
に示すように屋根6として完成している。
【0006】しかし、従来の空気圧を利用して屋根6を
持上げる工法は、屋根6の下面を空気圧で支承するため
に、空気層の上部で屋根6に傾斜方向の揺れが発生して
しまい、場合によっては屋根6が縦方向に傾いて、地下
タンク2底部方向に落下する危険性も考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記課題を
解決するためになされたもので、屋根を水に浮かせ、水
力で上方向に持上げるようにして、屋根を安定的に上方
に押圧して、作業の安全性を向上するとともに、工期を
短縮するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、地下
タンク築造後に、タンク底部側で上記屋根を築造し、こ
の屋根の築造後にタンク内に水を供給し、水の上部に設
けた空気層に作用する浮力で上記屋根を所定部位まで持
上げて、タンク上部に取付けたものである。
【0009】請求項2の発明は、屋根の下面側と、タン
ク内に供給した水の上面との間に空気を圧送して上記空
気層を形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1ないし図8
は、本発明による地下タンクの施工方法の一実施の形態
を示す簡略構成図であり、図9ないし図19と同じもの
は同一符号を用いている。
【0011】本実施の形態1では、まず図1に示すよう
に地盤1に止水機能を有する地中連続壁3を埋設し、そ
の内側を掘削してから、底版4,側壁5,図外の保冷材
等を形成した後に、底版4の中央に高さの低い柱状の中
央講台20を立設し、かつ外周側に図7に示すようにリ
ング状配列の外部構台21を築造する。
【0012】次に、この構台20,21の上に図外の型
枠6aを敷設してから、その上にコンクリート6bを打
設,固化することによりドーム状の屋根6を完成する。
なお、屋根6を築造するには、完成後のドーム状の屋根
6を扇型に分割した形状の屋根素体を、1個づつ制作し
て、これを周方向に配列するようにしてドーム状に完成
するようにしてもよい。屋根素体を1個づつ制作するこ
とにより、作業を迅速に進めることができる。本実施の
形態の屋根6の築造の作業は、地下タンク2の底版4の
足場の良い所で行うことができ、従来のように足場の良
くない地下タンク2の高さの高い位置の開口部2m側で
は行わないので、工事を安全かつ円滑に進めることがで
きる。
【0013】この場合、屋根6の外周には、図4に示す
ように鋼板から成るリング状の仕切り枠22が、側壁5
に、間隙Jを介して対向した状態で、下方向に突出する
如く形成され、これにより、後述の水Wとの間で、空気
層23が形成される。
【0014】また、地盤1における地下タンク2の外周
には、図2,図7に示すようにエアーコンプレッサ2
4、給排水ポンプ25、屋根ガイド部26、屋根牽引部
27が配置される。
【0015】図2に示すように上記エアーコンプレッサ
24は、コンプレッサ24aからの空気を屋根中央の内
側に導くパイプ24bを具備し、また上記給排水ポンプ
25は、図外の貯水槽より汲上げた水Wを地下タンク2
内に供給するポンプ25a及び給排水ダクト25bより
構成される。屋根ガイド部26は、図5に示すように屋
根6の外周より半径方向に突出する凸部26aと、この
凸部26aが係合されて、屋根6の周方向の振れを防止
する凹部26bとから成り、地下タンク2の上,下方向
に延長している。上記屋根牽引部27は、ワイヤ27a
を上部方向に巻上げるウインチを有し、ワイヤ27aの
牽引力により屋根6の安定性を確保する。
【0016】このような構成において、コンクリート打
設後、型枠6aを撤去してから、ポンプ25aで図外の
貯水タンクより水Wを地下タンク2内に供給することに
より、図4に示す如く、水Wが屋根6の上から、その外
周の間隙J(側壁5と仕切り枠22との間隙)を通って
地下タンク2内の底部より充満されていく。
【0017】ここで、コンプレッサ24aにより、屋根
6の下側に空気を圧送することで、屋根6の内側の、仕
切り枠22で囲まれる範囲に空気層23が形成されるの
で、この空気層23で屋根6に浮力が生じ、ポンプ25
aで地下タンク2内に水Wを供給することにより、水W
のかさが増加するのに伴なって屋根6が徐々に持上げら
れる。この場合、ワイヤ27aで屋根6の外周を牽引
し、しかもガイド部26で屋根6の外周の周方向の振れ
が規制されるので、屋根6を、ほぼ水平を保って安定的
に押上げることができる。
【0018】ポンプ25aでさらに水Wを供給すること
により、浮力で屋根6を持上げる。図8に示す如く、屋
根6の外周が、側壁5の上端に達した所で、屋根6の外
周を側壁5の上端に保持固定することにより屋根6の取
付けが完成する。
【0019】その後、ポンプ25aで水Wを排水し、最
終段階で空気を排気することにより、図8に示す屋根6
が完成する。なお、屋根6の内側の構台20,21等
は、屋根6の図示しない部分に設けた開閉窓を介して外
部に搬送される。
【0020】なお、本発明においては、屋根6の下側に
空気袋を設け、この空気袋に空気を封入して屋根6に浮
力を与えるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、地下タンク築造後
に、タンク底部側で上記屋根を築造し、この屋根の築造
後にタンク内に水を供給し、水の上部に設けた空気層に
作用する浮力で上記屋根を所定部位まで持上げて、タン
ク上部に取付けたので、水の力で屋根を安定的に上部ま
で持上げることができ、作業の安全性を図るものであ
る。
【0022】請求項2の発明によれば、屋根の下面側
と、タンク内に供給した水の上面との間に空気を圧送し
て上記空気層を形成したので、屋根を水の上に確実に浮
かすことができ、作業を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の地下タンクの施工方法の一実施の形
態を示す断面図である。
【図2】 本発明の地下タンクの施工方法の一実施の形
態を示す断面図である。
【図3】 本発明の地下タンクの施工方法の一実施の形
態を示す断面図である。
【図4】 本発明の地下タンクの施工方法の一実施の形
態を示す断面図である。
【図5】 本発明の地下タンクの施工方法の一実施の形
態を示す要部平面図である。
【図6】 本発明の地下タンクの施工方法の一実施の形
態を示す断面図である。
【図7】 本発明の地下タンクの施工方法の一実施の形
態を示す平面図である。
【図8】 本発明の地下タンクの施工方法の一実施の形
態を示す断面図である。
【図9】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示す
断面図である。
【図10】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図11】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図12】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図13】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図14】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図15】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図16】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図17】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図18】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【図19】 従来例の地下タンクの施工方法の一例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 地盤、2 地下タンク、3 地中連続壁、4 底
版、5 側壁、6 屋根、20 中央構台、21 外部
構台、23 空気層、24 コンプレッサ、25給排水
ポンプ、26 屋根ガイド部、27 屋根牽引部、W
水。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 克郎 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 Fターム(参考) 2D047 AB02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下タンク上部の開口部を被う屋根を施
    工する地下タンクの施工方法において、地下タンク築造
    後に、タンク底部側で上記屋根を築造し、この屋根の築
    造後にタンク内に水を供給し、水の上部に設けた空気層
    に作用する浮力で上記屋根を所定部位まで持上げて、タ
    ンク上部に取付けたことを特徴とする地下タンクの施工
    方法。
  2. 【請求項2】 屋根の下面側と、タンク内に供給した水
    の上面との間に空気を圧送して上記空気層を形成した請
    求項1に記載の地下タンクの施工方法。
JP10251525A 1998-09-04 1998-09-04 地下タンクの施工方法 Withdrawn JP2000080666A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112922424A (zh) * 2021-03-04 2021-06-08 江苏建筑职业技术学院 一种巨型球状罐体的建造方法

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