JP2000080039A - 腸管出血性大腸菌感染症の予防治療剤 - Google Patents

腸管出血性大腸菌感染症の予防治療剤

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JP2000080039A
JP2000080039A JP10249229A JP24922998A JP2000080039A JP 2000080039 A JP2000080039 A JP 2000080039A JP 10249229 A JP10249229 A JP 10249229A JP 24922998 A JP24922998 A JP 24922998A JP 2000080039 A JP2000080039 A JP 2000080039A
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Japan
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therapeutic agent
group
cepharanthin
active ingredient
prophylactic
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JP10249229A
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English (en)
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Yasuhiro Koga
泰裕 古賀
Minoru Ono
稔 小野
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Kaken Shoyaku Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Kaken Shoyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ツヅラフジ科ステファニア属の植物由来
のアルカロイド、その誘導体またはそれらの塩を有効成
分として含有する腸管出血性大腸菌(EHEC)による
感染症、特にEHEC O157:H7(O157)に
よる感染症の予防治療剤。 【効果】 本発明の有効成分であるツヅラフジ科ステフ
ァニア属の植物由来のアルカロイド、その誘導体または
それらの塩は、EHECによる感染症、特にO157に
よる感染症に対して優れた予防および/または治療効果
を示す。また、O157による感染症の重篤な合併症で
あるHUSや脳症の発症阻止にも有効と考えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腸管出血性大腸菌
による感染症の予防治療剤、特に腸管出血性大腸菌O1
57:H7による感染症の予防治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】1982年にアメリカで発生した集団食
中毒の原因菌として、腸管出血性大腸菌(enterohemorr
hagic E. coli :EHEC)O157:H7(以下、O
157という)が発見されて以来、欧米ではO157に
よる多くの集団発生、散発例が報告されている。日本に
おいても1996年にO157による集団食中毒が発生
している。O157感染症の問題点としては、病原性に
未解明の部分が多いこと、他の食中毒原因菌に比較して
潜伏期間(3〜10日)が長く、感染を引き起こすのに
必要な菌数が少ないため(10〜100個)、感染経路
の特定が困難なことが多いことや、ヒトからヒトへの二
次感染が生じる危険性があること、重症例では溶血性尿
毒症症候群(hemolytic uremic syndrome :HUS)や
脳症を合併することがあるが、その治療法が確立されて
いないことが挙げられる(日本内科学会雑誌、第86
巻、第2046〜2051頁(1997))。
【0003】O157はベロ毒素を産生し、このベロ毒
素がO157感染に関連していると考えられる。ベロ毒
素は大腸で腸管上皮細胞さらには腸管血管内皮細胞を障
害、破壊し、出血、うっ血性浮腫をきたし出血性大腸炎
をもたらす。重症例では腸管壊死、穿孔、腸重積を合併
する。
【0004】O157感染症の重篤な合併症であるHU
Sは、微小血管性溶血性貧血、血小板減少および急性腎
不全を三主徴とする症候群である。腸管から吸収された
ベロ毒素が腎糸球体の毛細血管内皮細胞を障害し、血小
板活性化や凝固・線溶系の亢進をもたらす。障害された
微小血管を通過する赤血球が物理的に破壊されて溶血性
貧血を引き起こす。痙攣、意識障害を示す急性脳症はH
US患者の30〜40%に併発し、死亡原因の多くは急
性脳症と考えられる。剖検では脳浮腫、微小出血が観察
される。
【0005】現在行われているO157感染症の治療
は、主に抗菌剤投与と脱水症状の緩和である。現在まで
のところ、HUS、脳症に対して有効な治療法は確立さ
れていないというのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、EHECによる感染症、特にO157による感染症
に有効な新規薬剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成すべく、
本発明者らは検討を重ねた結果、ツヅラフジ科ステファ
ニア属の植物由来のアルカロイド、その誘導体またはそ
の塩が、EHECによる感染症、特にO157による感
染症の予防および/または治療に有効であることを見い
出し、本発明を完成した。
【0008】ツヅラフジ科ステファニア属の植物由来の
アルカロイドを含有する医薬製剤は、白血球減少症、円
形脱毛症、滲出性中耳炎、まむし咬傷などに有効な、副
作用の少ない安全な医薬として臨床で使用されている
が、EHECによる感染症に有効であることは、これま
で知られていなかった。
【0009】本発明は、以下に関する。 (1)ツヅラフジ科ステファニア属の植物由来のアルカ
ロイド、その誘導体およびその塩から選ばれる少なくと
も1種を有効成分として含有する腸管出血性大腸菌によ
る感染症の予防治療剤。 (2)腸管出血性大腸菌が腸管出血性大腸菌O157:
H7である上記(1)の予防治療剤。 (3)ステファニア属の植物がタマサキツヅラフジであ
る上記(1)の予防治療剤。 (4)タマサキツヅラフジからの植物材料をアルコール
溶媒で抽出し、抽出液を濃縮し、濃縮物を酸性水溶液に
溶解し、得られた溶液をアルカリ性にして生じた沈殿を
回収することにより得られるアルカロイド画分を有効成
分とする上記(1)の予防治療剤。 (5)セファランチン、イソテトランドリン、ベルバミ
ンおよびシクレアニンを含有する上記(1)の予防治療
剤。 (6)セファランチン、イソテトランドリン、ベルバミ
ン、シクレアニン、ホモアロモリン、セファラノリン、
アロモリン、オバメジン、ノルシクレアニン、2-ノルセ
ファランチン、2-ノルセファラノリン、2-ノルベルバミ
ン、セコセファランチン、オバベリン、2-ノルイソテト
ランドリン、オキシアカンチン、ステフィバベリン、タ
ルルゴシン、コクラウリン、レチキュリン、ロウダニジ
ン、プロトシノメニン、N-メチルコクラウリン、FK−
3000、シノメニン、セファモニン、タンナジン、セ
ファムリン、ラストアワビリン、イソコリジン、コリジ
ン、ステファリン、セファラミン、アクナジニンおよび
アクナジラクタム、それらの各々の誘導体、それらの塩
からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分とし
て含有する腸管出血性大腸菌による感染症の予防治療
剤。 (7)腸管出血性大腸菌が腸管出血性大腸菌O157:
H7である上記(6)の予防治療剤。 (8)有効成分がセファランチン、イソテトランドリ
ン、ベルバミン、シクレアニン、ホモアロモリンおよび
セファラノリンからなる群より選ばれる少なくとも1種
である上記(6)の予防治療剤。 (9)有効成分がセファランチンである上記(8)の予
防治療剤。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の有効成分であるアルカロ
イドは、ツヅラフジ科ステファニア属の植物(例えばタ
マサキツヅラフジ、コウトウツヅラフジなど)から常法
に従って抽出することができる。好ましくはタマサキツ
ヅラフジ由来のアルカロイドを用いる。
【0011】本発明の有効成分としては、ステファニア
属植物からの抽出液を濃縮したエキス、このエキスの酸
性溶液をアルカリ性にしたときに生ずる沈殿、さらにこ
れより分離されるアルカロイド含有画分、また常法によ
り分離精製して得られる結晶、公知の方法により製造さ
れる当該アルカロイドの誘導体などを用いることができ
る。例えば、ステファニア属植物(根茎、茎、種子、葉
などが使用できるが、これらの部分に限定されない)を
メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、ベン
ゼンなどの溶媒で抽出し、抽出液を濃縮し、濃縮物を希
塩酸、希硫酸、クエン酸水溶液、シュウ酸水溶液などの
酸性水溶液に溶解し、溶液をアルカリ性にして生じた沈
澱を採取することによりアルカロイド画分を分離するこ
とができる。得られた画分はさらに各種クロマトグラフ
ィー、再結晶など公知の手段により精製してもよい。
【0012】ステファニア属の植物由来のアルカロイド
としては、セファランチン(cepharanthine) 、イソテト
ランドリン(isotetrandrine)、ベルバミン(berbamine)
、シクレアニン(cycleanine)、ホモアロモリン(homoar
omoline) 、セファラノリン(cepharanoline) 、アロモ
リン(aromoline) 、オバメジン(obamegine) 、ノルシク
レアニン(norcycleanine) 、2-ノルセファランチン(2-n
orcepharanthine)、2-ノルセファラノリン(2-norcephar
anoline)、2-ノルベルバミン(2-norberbamine)、セコセ
ファランチン(secocepharanthine) 、オバベリン(obabe
rine) 、2-ノルイソテトランドリン(2-norisotetrandri
ne) 、オキシアカンチン(oxyacanthine)、ステフィバベ
リン(stephibaberine)、タルルゴシン(thalrugosine)な
どのビスベンジルイソキノリンアルカロイド;コクラウ
リン(coclaurine)、レチキュリン(reticuline)、ロウダ
ニジン(laudanidine) 、プロトシノメニン(protosinome
nine) 、N-メチルコクラウリン(N-methylcoclaurine)な
どのベンジルイソキノリンアルカロイド;FK−300
0、シノメニン(sinomenine)、セファモニン(cephamoni
ne) 、タンナジン(tannagine) 、セファムリン(cephamu
line) などのモルフィナンアルカロイド;ラストアワビ
リン(lastourvilline)、イソコリジン(isocorydine) 、
コリジン(corydine)などのアポルフィンアルカロイド;
ステファリン(stepharine)などのプロアポルフィンアル
カロイド;セファラミン(cepharamine)、アクナジニン
(aknadinine)、アクナジラクタム(aknadilactam)などの
ハスバサンアルカロイドが挙げられる。
【0013】前述したアルカロイドの誘導体としては、
例えば、アシル誘導体、アルキル誘導体、カルバモイル
誘導体等が挙げられる。当該アシル誘導体、アルキル誘
導体、カルバモイル誘導体は、前記アルカロイドの少な
くとも1つの水酸基またはイミノ基の水素原子がアシル
基、アルキル基またはカルバモイル基で置換された誘導
体である。
【0014】アシル誘導体におけるアシル基としては、
炭素数2−18の飽和直鎖脂肪族アシル基(例えば、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、
ヘキサノイル基、オクタノイル基、ラウロイル基、パル
ミトイル基、ステアロイル基等)、芳香族アシル基(例
えば、ベンゾイル基、4−メトキシベンゾイル基、4−
クロロベンゾイル基、4−ニトロベンゾイル基、3,4
−ジメトキシベンゾイル基、1−ナフタレンカルボニル
基、3−インドールカルボニル基等)および、アリール
アセチル基(例えば、フェニルアセチル基、4−メトキ
シフェニルアセチル基、4−クロロフェニルアセチル
基、4−ニトロフェニルアセチル基、3,4−ジメトキ
シフェニルアセチル基、1−ナフチルアセチル基、3−
インドリルアセチル基等)が挙げられる。アシル誘導体
の具体例としては、12−O−アセチルセファラノリ
ン、12−O−プロピオニルセファラノリン、12−O
−ブチリルセファラノリン、12−O−バレリルセファ
ラノリン、12−O−ヘキサノイルセファラノリン、1
2−O−オクタノイルセファラノリン、12−O−ラウ
ロイルセファラノリン、12−O−パルミトイルセファ
ラノリン、12−O−ステアロイルセファラノリン、1
2−O−ベンゾイルセファラノリン、12−O−(4−
メトキシベンゾイル)セファラノリン、12−O−(4
−クロロベンゾイル)セファラノリン、12−O−(4
−ニトロベンゾイル)セファラノリン、12−O−
(3,4−ジメトキシベンゾイル)セファラノリン、1
2−O−(1−ナフタレンカルボニル)セファラノリ
ン、12−O−(3−インドールカルボニル)セファラ
ノリン、12−O−フェニルアセチルセファラノリン、
12−O−(4−メトキシフェニル)アセチルセファラ
ノリン、12−O−(4−クロロフェニル)アセチルセ
ファラノリン、12−O−(4−ニトロフェニル)アセ
チルセファラノリン、12−O−(3,4−ジメトキシ
フェニル)アセチルセファラノリン、12−O−(1−
ナルチル)アセチルセファラノリン、12−O−(3−
インドリル)アセチルセファラノリン等が挙げられる。
【0015】アルキル誘導体におけるアルキル基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基等の炭素数1−
11の飽和直鎖アルキル基の他、ベンジル基、3−メト
キシベンジル基、3−クロロベンジル基、1−ナフチル
メチル基等が例示される。アルキル誘導体としては、1
2−O−メチルセファラノリン、12−O−エチルセフ
ァラノリン、12−O−プロピルセファラノリン、12
−O−ブチルセファラノリン、12−O−ペンチルセフ
ァラノリン、12−O−ヘキシルセファラノリン、12
−O−ヘプチルセファラノリン、12−O−オクチルセ
ファラノリン、12−O−ノニルセファラノリン、12
−O−デシルセファラノリン、12−O−ウンデシルセ
ファラノリン、12−O−ベンジルセファラノリン、1
2−O−(3−メトキシベンジル)セファラノリン、1
2−O−(3−クロロベンジル)セファラノリン、12
−O−(1−ナフチルメチル)セファラノリン等が挙げ
られる。
【0016】カルバモイル誘導体におけるカルバモイル
基は(モノまたはジ)アルキル置換カルバモイル基であ
ってもよく、置換基としてのアルキル基としては上記で
述べたものの他、シクロヘキシル基、ベンジル基、4−
メトキシベンジル基、4−クロロベンジル基、フルフリ
ル基等が挙げられる。カルバモイル誘導体としては、1
2−O−エチルカルバモイルセファラノリン、12−O
−プロピルカルバモイルセファラノリン、12−O−ブ
チルカルバモイルセファラノリン、12−O−ペンチル
カルバモイルセファラノリン、12−O−ヘキシルカル
バモイルセファラノリン、12−O−ヘプチルカルバモ
イルセファラノリン、12−O−オクチルカルバモイル
セファラノリン、12−O−ノニルカルバモイルセファ
ラノリン、12−O−デシルカルバモイルセファラノリ
ン、12−O−シクロヘキシルカルバモイルセファラノ
リン、12−O−ベンジルカルバモイルセファラノリ
ン、12−O−(4−メトキシベンジル)カルバモイル
セファラノリン、12−O−(4−クロロベンジル)カ
ルバモイルセファラノリン、12−O−フルフリルカル
バモイルセファラノリン、12−O−ジエチルカルバモ
イルセファラノリン、12−O−ジプロピルカルバモイ
ルセファラノリン、12−O−ジブチルカルバモイルセ
ファラノリン、12−O−ジヘキシルカルバモイルセフ
ァラノリン、12−O−ジオクチルカルバモイルセファ
ラノリン、12−O−ジデシルカルバモイルセファラノ
リン等が挙げられる。
【0017】本発明のEHEC感染症の予防治療剤は、
少なくとも1つの上記アルカロイド、その誘導体、ある
いはその塩を含有していればよく、2つ以上の上記アル
カロイド、その誘導体、あるいはその塩の混合物を含有
していてもよい。
【0018】前記のビスベンジルイソキノリンアルカロ
イドは次の構造を有する化合物である。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】また前記ベンジルイソキノリンアルカロイ
ドは次の構造を有する化合物である。
【0024】
【化5】
【0025】本発明のEHEC感染症の予防治療剤は、
好ましくはセファランチン、イソテトランドリン、ベル
バミン、シクレアニン、ホモアロモリンおよびセファラ
ノリンから選ばれる少なくとも1つのアルカロイドを含
有し、より好ましくはセファランチンを含有する。アル
カロイドあるいはその誘導体は、塩、特に医薬的に許容
される塩、就中酸付加塩であってもよい。医薬的に許容
される塩としては、好適には塩酸、臭化水素酸、硫酸、
リン酸、硝酸などの無機酸の付加塩、酢酸、コハク酸、
リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、
メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機
酸の付加塩が挙げられる。
【0026】ステファニア属の植物由来のアルカロイド
を含有する医薬製剤としては、タマサキツヅラフジ抽出
アルカロイド製剤であるセファランチン(Cepharanthi
n、登録商標、化研生薬株式会社)が市販されている。
【0027】セファランチン(登録商標)は以下の方法
で製造される。ツヅラフジ科ステファニア属植物タマサ
キツヅラフジ(Stephania cepharantha Hayata)からの
植物材料(例えば、根茎、茎、種子、葉など)をアルコ
ール溶媒で抽出する。アルコール溶媒としては、メタノ
ール、エタノールなどが挙げられ、好ましくはメタノー
ルが用いられる。抽出液を濃縮したエキスを希塩酸のよ
うなpH1〜2の酸性水溶液に溶解する。この溶液を水
酸化ナトリウムのような塩基でpH12〜14のアルカ
リ性にして生じた沈澱物を濾取する。得られた沈澱物を
希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄後、エーテルで抽出
し、抽出液を減圧濃縮して製する。
【0028】セファランチン(登録商標)の物理化学的
性状は次の通りである。 (1)外観、性状 淡黄色の粉末 (2)溶解性 クロロホルムに極めて溶けやすく、ベンゼンに溶けやす
く、エーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
(溶解性は日本薬局方の定義に従う。すなわち、医薬品
を固形の場合は粉末とした後、溶媒中に入れ、20±5
℃で5分間ごとに強く30秒間振り混ぜるとき、30分
以内溶ける度合いをいう。溶質1g又は1mlを溶かす
のに必要な溶媒量が1ml未満のとき「極めて溶けやす
い」、1ml以上10ml未満のとき「溶けやすい」、
100ml以上1000ml未満のとき「溶けにく
い」、10000ml以上のとき「ほとんど溶けない」
と定義する。) (3)融点 140〜160℃の範囲で徐々に融解する。 (4)吸光度 λmax 281〜285nm(UV吸収) (5)マイヤー試薬による沈殿反応 白色の沈殿が生じる。 (6)クロモトロプ酸による呈色反応 紫〜赤紫色を呈する。
【0029】セファランチン(登録商標)はアルカロイ
ドとして、セファランチン、イソテトランドリン、ベル
バミン、シクレアニン、ホモアロモリン、セファラノリ
ン、アロモリン、オバメジン、ノルシクレアニン、2-ノ
ルセファランチン、2-ノルセファラノリン、2-ノルベル
バミン、セコセファランチン、オバベリン、2-ノルイソ
テトランドリン、オキシアカンチンおよびタルルゴシン
を含有する。これらのアルカロイドのうち、セファラン
チン(登録商標)の主なアルカロイド成分は、セファラ
ンチン、イソテトランドリン、ベルバミン、シクレアニ
ン、ホモアロモリンおよびセファラノリンであり、特に
セファランチン、イソテトランドリン、ベルバミンおよ
びシクレアニンを主なアルカロイド成分とする。なお本
明細書において、「セファランチン(登録商標)」と記
載するときは、タマサキツヅラフジから抽出されたアル
カロイド製剤の市販品(化研生薬株式会社から市販され
ている)を意味し、「セファランチン」と記載するとき
は、前記構造式(I)(式中、R1 はCH3 であり、R
2 およびR3 は−CH2 −を形成し、R4 はCH3 であ
る)で示されるアルカロイドを意味する。
【0030】本発明の薬剤を投与する場合、当該有効成
分をそのまま用いてもよく、また、錠剤、散剤、顆粒
剤、カプセル剤、シロップ剤などに製剤化して経口的に
投与してもよく、さらにまた、坐剤、注射剤、外用剤、
点滴剤などに製剤化して非経口的に投与してもよいが、
腹腔内投与用製剤(例えば、注射剤)として投与するこ
とが望ましい。
【0031】経口・非経口投与のための製剤化は、通常
の製薬的に許容される担体を用い、常法により製造す
る。すなわち経口用固形製剤を調製する場合は、主薬に
賦形剤、さらに必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、
着色剤、矯味矯臭剤などを加えた後、常法により錠剤、
被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などとする。賦形
剤としては、例えば乳糖、コーンスターチ、白糖、ブド
ウ糖、ソルビット、結晶セルロース、二酸化ケイ素など
が、結合剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポ
リビニルエーテル、エチルセルロース、メチルセルロー
ス、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラッ
ク、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、クエン酸カルシウム、デキストリ
ン、ペクチン等が、滑沢剤としては、例えばステアリン
酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シ
リカ、硬化植物油等が、着色剤としては、医薬品に添加
することが許可されているものが、矯味矯臭剤として
は、ココア末、ハッカ水、芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂
皮末等が用いられる。これらの錠剤、顆粒剤には糖衣、
ゼラチン衣、その他必要により適宜コーティングするこ
とはもちろん差し支えない。また必要に応じて防腐剤、
抗酸化剤等を添加することができる。
【0032】注射剤、点滴剤などを調製する場合は、主
薬に必要によりpH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可溶化
剤などを添加し、必要ならば凍結乾燥などを行って、常
法により皮下・筋肉・静脈内・腹腔内用注射剤、点滴注
射剤とする。
【0033】本発明の薬剤の投与量は、疾患の種類、症
状の程度、患者の年齢などにより異なるが、例えば経口
用製剤としてヒトに投与する場合は、当該アルカロイ
ド、その誘導体またはそれらの塩として0.2〜20m
g/kg、好ましくは0.6〜6mg/kgを1日1〜
数回に分けて投与する。注射用製剤としてヒトに投与す
る場合は、当該アルカロイド、その誘導体またはそれら
の塩として0.1〜3mg/kg、好ましくは0.2〜
1mg/kgを1日1〜数回に分けて投与する。
【0034】本発明の予防治療剤は、EHECによる感
染症に対して優れた予防および/または治療効果を示
す。EHECとしては、EHEC O157:H7、V
TEC(Verotoxin-producing E. Coli) 、STEC(Shi
gatoxin-producing E. coli)などが挙げられる。特にE
HEC O157:H7(O157)による感染症の予
防および/または治療に有用である。また、O157感
染症の重篤な合併症であるHUSや脳症の発症阻止にも
有効と考えられる。
【0035】以下に、本発明の具体的な代表的実施例を
挙げるが、これらは単なる例示であって、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0036】
【実施例】試験例1 O157感染マウスにおける感染致死阻止効果 O157感染マウスに対するセファランチン(登録商
標)の効果を試験した。 方法 4週齢無菌BALB/c雄性マウス(東海大学医学部感
染症学部門で維持、継代している)に腸管出血性大腸菌
O157:H7 TI001株または同菌O157:H
7 CIP103571株を1×107 CFUの投与量
で0日目に経口接種した。上記マウスを2群に分け、1
群にはセファランチン(登録商標、化研生薬株式会社)
を0日目から3日目まで1日1回、200μg/匹/日
の投与量で、腹腔内投与した。セファランチン(登録商
標)はリン酸緩衝溶液(PBS)に溶解して投与した。
コントロール〔セファランチン(登録商標)非投与群〕
として他の1群には同量のPBSを投与した。
【0037】糞便中のO157菌数は、段階希釈した糞
便検体をDHLアッセイプレート(ニッスイ社、東京)
に塗布し、菌数(CFU:colony-forming unit)を測定
した。
【0038】結果 セファランチン(登録商標)非投与群では、いずれのO
157菌株でも7日目までに約半数が死亡した。図1に
TI001株の結果を示す。●はセファランチン(登録
商標)投与群(n=7)の、○はセファランチン(登録
商標)非投与群(n=10)の結果をそれぞれ示す。死
亡例はヒトのO157感染脳症によく似た症状を呈して
いた。脳の病理所見では脳浮腫を呈し、腎の病理所見で
はHUSに特徴的な糸球体の腫大所見を呈していた。一
方、セファランチン(登録商標)投与群では、投与した
7例全てが感染死を免れ、これらの臓器の組織学的検討
でも病的所見は観察されなかった。
【0039】糞便中のO157菌数はセファランチン
(登録商標)投与群およびセファランチン(登録商標)
非投与群の間で有意差はなかった。図2に結果を示す。
【0040】試験例2 O157感染マウスにおける感染致死阻止効果 O157感染マウスに対する化合物セファランチン(cep
haranthine) の効果を試験した。 方法 6週齢無菌BALB/c雄性マウス(東海大学医学部感
染症学部門で維持、継代している)に腸管出血性大腸菌
O157:H7 TI001株を1×107 CFUの投
与量で0日目に経口接種した。上記マウスを2群に分
け、1群にはセファランチン(cepharanthine) を0日目
から4日目まで1日1回、200μg/匹/日の投与量
で、腹腔内投与した。セファランチン(cepharanthine)
はリン酸緩衝溶液(PBS)に溶解して投与した。コン
トロール(セファランチン非投与群)として他の1群に
は同量のPBSを投与した。
【0041】結果 表1および図3に結果を示す。図3において、●はセフ
ァランチン投与群(n=6)の、○はセファランチン非
投与群(n=8)の結果をそれぞれ示す。
【0042】
【表1】
【0043】セファランチン非投与群では、感染後5日
目の生存率は50.0%(8例中4例)であり、感染後
10日目の生存率は12.5%(8例中1例)であっ
た。これに対して、セファランチン投与群では、感染後
5日目の生存率は100%(6例中6例)であり、感染
後10日目の生存率は66.7%(6例中4例)であっ
た。
【0044】以上の結果から、本発明の薬剤は、EHE
Cによる感染症、特にO157による感染症の治療に有
効であることが判明した。また、本発明の薬剤は、O1
57感染症の合併症であるHUSや脳症の発症阻止にも
有効と考えられる。
【0045】製剤例1 セファランチン塩酸塩500mg、乳糖3.0g、とう
もろこし澱粉1.28g、ヒドロキシプロピルセルロー
ス200mg及びステアリン酸マグネシウム20mgを
よく混合し、造粒した後、打錠して、1錠当り50mg
の錠剤とする。
【0046】製剤例2 コウトウツヅラフジのアルカロイド画分500mg、乳
糖2.5g、ばれいしょ澱粉1.75g、結晶セルロー
ス240mg及びステアリン酸カルシウム10mgをよ
く混合し、この混合物をカプセルに充填し、1カプセル
中アルカロイド成分10mgを含有するカプセル剤とす
る。
【0047】製剤例3 タマサキツヅラフジのアルカロイド画分500mgを希
塩酸に溶解し注射用蒸留水を加え、食塩で等張化したの
ち、全量を200mlとする。この溶液を0.2μのメ
ンブランフィルターで濾過し、10mlのアンプルに分
注熔封したのち加熱滅菌して注射剤とする。
【0048】製造例 セファランチン(登録商標)の製
造 ツヅラフジ科ステファニア属植物タマサキツヅラフジの
塊根のメタノールエキスを希塩酸に溶解し、この溶液を
水酸化ナトリウムでアルカリ性にして生じた沈澱物を濾
取した。得られた沈澱物を希水酸化ナトリウム水溶液で
洗浄後、エーテルで抽出し、抽出液を減圧濃縮して製す
る。
【0049】
【発明の効果】本発明の有効成分であるツヅラフジ科ス
テファニア属の植物由来のアルカロイド、その誘導体ま
たはそれらの塩は、EHECによる感染症、特にO15
7による感染症に対して優れた予防および/または治療
効果を示す。また、O157感染症の重篤な合併症であ
るHUSや脳症の発症阻止にも有効と考えられる。従っ
て、本発明の予防治療剤は、EHECによる感染症、特
にO157による感染症の予防および/または治療に有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1における、本発明の予防治療剤のO1
57感染致死阻止効果の結果を示す図である。
【図2】試験例1における、本発明の予防治療剤を投与
したマウスの糞便中のO157菌数を示す図である。
【図3】試験例2における、本発明の予防治療剤のO1
57感染致死阻止効果の結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C034 AK02 AK03 AK15 4C086 AA01 AA02 BC30 CB22 GA17 MA01 MA04 NA14 ZB35 4C088 AB12 AB99 AC04 AC05 AC13 BA10 BA11 BA21 BA23 BA31 CA04 CA06 CA11 CA19 MA01 NA14 ZB35

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ツヅラフジ科ステファニア属の植物由来
    のアルカロイド、その誘導体およびその塩から選ばれる
    少なくとも1種を有効成分として含有する腸管出血性大
    腸菌による感染症の予防治療剤。
  2. 【請求項2】 腸管出血性大腸菌が腸管出血性大腸菌O
    157:H7である請求項1記載の予防治療剤。
  3. 【請求項3】 ステファニア属の植物がタマサキツヅラ
    フジである請求項1記載の予防治療剤。
  4. 【請求項4】 タマサキツヅラフジからの植物材料をア
    ルコール溶媒で抽出し、抽出液を濃縮し、濃縮物を酸性
    水溶液に溶解し、得られた溶液をアルカリ性にして生じ
    た沈殿を回収することにより得られるアルカロイド画分
    を有効成分とする請求項1記載の予防治療剤。
  5. 【請求項5】 セファランチン、イソテトランドリン、
    ベルバミンおよびシクレアニンを含有する請求項1記載
    の予防治療剤。
  6. 【請求項6】 セファランチン、イソテトランドリン、
    ベルバミン、シクレアニン、ホモアロモリン、セファラ
    ノリン、アロモリン、オバメジン、ノルシクレアニン、
    2-ノルセファランチン、2-ノルセファラノリン、2-ノル
    ベルバミン、セコセファランチン、オバベリン、2-ノル
    イソテトランドリン、オキシアカンチン、ステフィバベ
    リン、タルルゴシン、コクラウリン、レチキュリン、ロ
    ウダニジン、プロトシノメニン、N-メチルコクラウリ
    ン、FK−3000、シノメニン、セファモニン、タン
    ナジン、セファムリン、ラストアワビリン、イソコリジ
    ン、コリジン、ステファリン、セファラミン、アクナジ
    ニンおよびアクナジラクタム、それらの各々の誘導体、
    それらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有
    効成分として含有する腸管出血性大腸菌による感染症の
    予防治療剤。
  7. 【請求項7】 腸管出血性大腸菌が腸管出血性大腸菌O
    157:H7である請求項6記載の予防治療剤。
  8. 【請求項8】 有効成分がセファランチン、イソテトラ
    ンドリン、ベルバミン、シクレアニン、ホモアロモリン
    およびセファラノリンからなる群より選ばれる少なくと
    も1種である請求項6記載の予防治療剤。
  9. 【請求項9】 有効成分がセファランチンである請求項
    8記載の予防治療剤。
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