JP2000079941A - 組立式コンテナ - Google Patents

組立式コンテナ

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JP2000079941A
JP2000079941A JP10247556A JP24755698A JP2000079941A JP 2000079941 A JP2000079941 A JP 2000079941A JP 10247556 A JP10247556 A JP 10247556A JP 24755698 A JP24755698 A JP 24755698A JP 2000079941 A JP2000079941 A JP 2000079941A
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Ube Exsymo Co Ltd
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YAMAGUCHI SHIKI KOGYOSHO KK
Ube Nitto Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PP製パネルの持つ梱包素材としての利点を
享有しつつ、組立が簡単で、組立後の強度を向上できる
オールPP製の組立式コンテナを提供する。 【解決手段】 底板5aおよび底板5aの四周に立設配
置される四枚の側板5bと、底板5aの四隅を設置固定
した下部コーナ材1と、各下部コーナ材1の上部隅角部
に一体に突設されたL字形の外壁部1bと、外壁部1b
の両側部に上下方向に沿って長孔状に形成された折畳み
ガイド孔1eと、外壁部1bの内側に着脱可能に立設さ
れたL字形の縦フレーム3と、縦フレーム3の上端及び
側板の上縁隅部を嵌合する溝部を形成したL字形の上部
コーナ材2と、縦フレーム3下部に突設され、ガイド孔
1eに回動かつ摺動可能に連結するスライド回倒軸3f
とを備え、該スライド回倒軸3fにより側板5の両側下
部を外壁部1bに回動可能に連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量、高強度な組
立式コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】物品の梱包用に用いられている従来のコ
ンテナは、金網等のメッシュを面材とするボックス、木
製又はベニア製のボックス、あるいは鉄製ボックスなど
が大半を占め、これらを構成する素材は、木、金属、プ
ラスチック素材からなる部材を複合して組立てられたも
のがほとんどであり、これらはパレットに載置されて使
用される。以上の複合素材を使用したコンテナは、所要
荷重に対する強度を確保するために、堅牢に作られてい
る。
【0003】そのため、廃棄処理、リサイクルあるいは
再資源化にあたっては、解体が面倒であると同時に、解
体時における高度な分別処理を必要とし、また特にプラ
スチック類としては、安価な塩ビ樹脂を使用したものが
多いため、焼却処理時にダイオキシンを発生するおそれ
があり、この技術分野における分別、廃棄処理やリサイ
クルに大きな課題を抱えていた。
【0004】これに対して、樹脂として、前記塩ビに替
えてPP(ポリプロピレン、以下PPと略記する)を用
いることにより、ダイオキシンの発生を防止でき、オー
ルPP製とすることで、分別処理も不要となり、リサイ
クルや省資源化にとって有効である。
【0005】但し、PP製とするために、射出成形によ
って一体成形した場合には、所要強度とするために十分
な肉厚を確保しなければならず、使用樹脂量が多く重量
が重くなり、また素材的にも製造コストが極めて高価と
なるため、実際には実用化されなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人は
先に商品名「ダンプレート」と称するPP製のパネルを
開発した。このパネルは、平行な多数リブと上下ライナ
ーとからなる中空コア状で、軽量かつ高強度のパネル素
材であり、この中空コアパネルを箱状に組立てたコンテ
ナは軽量である割には高強度で安価であり、使用樹脂量
も少ない利点があり、ダイオキシン対策としても好適な
コンテナ素材である。
【0007】しかしながら、この中空コアパネルをコン
テナとして組立てる場合には、その素材の性質上、従来
の紙製段ボール箱と類似する構造が採用されていたため
に、組立方法が難しく、メタルステッチャ、金属製リベ
ットなどの固定手段や、コーナ部の補強フレームなどの
他の素材との複合化はさけられず、また、パネルそのも
のの強度は高いに関わらず、コーナ部などの接合強度不
足により、製箱後の全体強度が低下することはさけられ
なかった。
【0008】以上の課題は、発泡倍率が比較的低く剛性
を有するPP製発泡板材にあっても同様である。
【0009】本発明は、以上の課題を解決するものであ
って、その目的は、PP製パネルの持つ梱包素材として
の利点を享有しつつ、組立が簡単で、組立後の強度を向
上でき、しかも使用後はコンパクトに折畳んで整理でき
るようにしたPP製の組立式コンテナを提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、底板および底板の四周に立設配置される
四枚の側板と、底板の四隅を設置固定した下部コーナ材
と、各下部コーナ材の上部隅角部に一体に突設された平
面視L字形の外壁部と、外壁部の両側部に上下方向に沿
って長孔状に形成された折畳みガイド孔と、外壁部の内
側に着脱可能に立設された平面視L字形の縦フレーム
と、縦フレームの上端及び側板の上縁隅部を嵌合する溝
部を形成した平面形が略L字形の上部コーナ材と、前記
各側板のうち、少なくとも平行な一対の側板の両端に突
設され、前記縦フレームの下部を貫通して前記折畳みガ
イド孔に回動かつ摺動可能に連結するスライド回倒軸と
を備え、該スライド回倒軸により前記側板の両側下部を
外壁部に回動可能に連結したものであることを特徴とす
る。
【0011】従って、本発明の組立式コンテナにあって
は、所定の組立手順に従って各部を組立てることで、熟
練を要することがなく組立てを行え、上下のコーナ材お
よび縦フレームによってパネル間の接合強度を高めるこ
とが出来る。使用後は、スライド回倒軸を介して各側板
を底板上に折畳むことによって、平坦状に整理でき、部
品損失も防止できる。
【0012】また、本発明では、前記縦フレームの少な
くとも一端側と前記側板の側縁には鈎形に係合して面一
となる鈎形係止部を形成したことにより、側板の側縁と
縦フレームとを確実に結合できる。
【0013】さらに本発明では、前記上部コーナ材が、
一方の側板の上縁に固定される固定部と、他方の側板の
上縁に沿ってスライド可能であって、前記固定部に着脱
可能に連結されるファスナ部とから二分割構成され、前
記縦フレームと側板との鈎形係合時において、ファスナ
部を鈎形係合位置に移動させることで、係合状態にロッ
クするものであることにより、側板と縦フレームの結合
をさらに確実に出来る。
【0014】またさらに、本発明にあっては、前記底板
及び側板は、多数のリブを挟んでその両面に一体成形さ
れた上下のライナーからなるポリプロピレン製の中空コ
アパネルと、中空コアパネルの周囲に嵌合される押出成
形体からなる補強縁枠を備えたものであることにより、
軽量、高強度を達成できる。
【0015】また、本発明では、前記底板に対する下部
コーナ材の連結手段および縦フレームに対する上部コー
ナ材の連結手段としてポリプロピレン製の樹脂リベット
ないしはクリップを用いたことにより、小物部品を含む
大多数をPPで構成でき、リサイクル時の分別問題がな
く、焼却に際しても危険なダイオキシンの発生すること
がない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明にかかる組立式コンテナの組立関係を示す要部斜
視図、図2〜4は同コンテナの各構成部品を示す。
【0017】図において、本発明の組立式コンテナは、
下部コーナ材1と、上部コーナ材2と、これら各コーナ
材1,2間に連結される変形縦フレーム3と、底板5a
および側板5bを構成するポリプロピレン製パネル5
と、側板5bの上縁および側端に嵌合される補強用枠縁
としての上下の横フレーム6および変形側縁フレーム
7、側縁フレーム8と、底板5aの四周に嵌合されると
ともに、側板5bの下縁を嵌合する同じく枠縁としての
変形L字形フレーム9とからなっている。
【0018】以上の各部材のうち、コーナ材1,2はP
P製の射出成形体から構成されている。
【0019】このうち、下部コーナ材1は、図1及び図
2(a)に示すように、底板5の四隅部を設置する基板
1aの外側にR曲面を持つL字形をなして外壁部1bを
一体に突設し、基板1aにはこれの上下を貫通するボル
ト孔1cおよび前記縦フレーム3の立設ガイド1dを突
設している。
【0020】また外壁1bの両側部には前記縦フレーム
3を上下スライド可能であって、折畳み展開可能にヒン
ジするための軸孔1eが開口されている。なお、この軸
孔1eの機能については後述する。
【0021】また、上部コーナ材2は、図1、図2
(b)に示すように、R曲面を持つ平面視L字形をした
縦断面コ状の差込み片2aの上部外側にコンテナ段積み
用の立上げ片2bを一体に形成したものである。
【0022】そして、この上部コーナ材2は、ちょうど
その角部の位置で二分割されている。その一方は固定部
10であり、差込み片2aの内外を貫通する複数のリベ
ット孔2cを開口形成している。他方は、縦フレーム3
と側板5bを結合状態にロックするためのファスナ部1
1であり、その差込み片2aを側板5aの上縁にあっ
て、上部側横フレーム6に沿ってスライド可能とし、図
3に示すように、横フレーム6を貫通するガイドピン6
aに沿ってスライド可能な長穴状のガイド孔11bを形
成している。
【0023】またファスナ部11と、固定部10とは、
その突き合せ端部で鈎形に係止すべく、図3に示すよう
に両差込み片2aの外側部において、両突合わせ端の一
方に鈎形係止突起10a,他方に、係止凹部11aを形
成し、同図(a)に示す離れた状態から、ファスナ部1
1をスライドさせて固定部10の端部に突合わせること
により、(b)に示すごとく、係止突起10aが係止凹
部11aに弾発的に係合し、両者は抜け止め状態に連結
される。
【0024】なお、各コーナ材1,2は図示のごとく、
薄肉に設定されているが、所定間隔でリブを突出形成す
ることにより、肉厚補強を行っている。
【0025】前記パネル材5は、先に本出願人が開発し
た、図1の一部に拡大して示すように、リブとライナー
とを有する断面形状に一体的に溶融押出しして、これを
冷却固化して得られる中空状パネル(宇部日東化成株式
会社製の商品名:ダンプレートが好ましい)、あるいは
発泡倍率が比較的低く剛性を有するPP製発泡板材(例
えば三井東圧プラテック製の商品名:パロニアスーパー
が用いられる)等の所定厚みの軽量かつ高強度のパネル
素材であり、それぞれ底板5a、側板5bの規格寸法に
応じた縦横寸法にカットされて用いられる。
【0026】各部材のうち、変形縦フレーム3,上部横
フレーム6,側縁フレーム7,8、変形L字形フレーム
9は軽量アルミの異形押出成形体、あるいはPP製押出
成形体からなるもので、それぞれ次のように構成されて
いる。
【0027】まず、変形縦フレーム3は、図1及び図4
(a)に示すように、平面視R形状のコーナを形成した
略L字形形状をなすもので、その両側に前記側板に前記
側板5bの側縁を嵌合する縦ガイド溝3a,3bを形成
し、その奥部に仕切用リブ3cを一体化することによっ
て、軽量化と強度向上を図っている。
【0028】また、一方の縦ガイド溝3aの内側には、
前記上部コーナ材2と同様前記側縁フレーム7の縁部に
形成された雌係止部7aに鈎形に係合する雄係止部3d
が形成され、さらにその下端には図1に示すように、変
形側縁フレーム7下部に設けられたヒンジピン受入れ用
の切欠部3eが形成されており、そこには、ガイド孔1
eに沿って上下動及び回動することで側板5bの上下動
および回動を行うスライド回倒軸3fが設けられてい
る。
【0029】なお、図4(b)に示すように、両縦ガイ
ド溝3a,3bの内側に雄係止部3dを形成することも
可能であり、この場合には双方とも雌係止部7aを形成
した側縁フレーム7に鈎形係合可能となる。
【0030】前記上下の横フレーム6及び側縁フレーム
8は、図1及び図5(a)に示すように、断面コ字形を
なすもので、側板5bの上下切り離し端縁を覆うととも
に、この端縁の補強を行う。
【0031】これに対し、変形側縁フレーム7は、図1
に示すように、前記側板5aの側縁を覆う断面コ字形の
先端に前記縦フレーム3の雄係止部3dに係止する断面
凹形の雌係止部7aを形成した異形断面形状に形成され
ている。
【0032】また変形L字形フレーム9は、図1及び図
5(b)に示すように、底板5aの端縁に嵌合する断面
コ字形の外側部に沿ってL字形の側板受け片8aを一体
化したものである。
【0033】また、その他フレームとしては、図5
(c)に示すごとく、パネル連結用の断面H型の連結フ
レーム12が用いられ、規格寸法外の大型コンテナを組
立てる際に、この連結フレーム12を介して各パネル同
士を連結することが出来る。
【0034】さらに、図6(a)に示すように、縦フレ
ーム3として、前記係止部を有するものに替えて、両側
に対象な縦ガイド溝3aを形成したものを用いることが
出来るし、図6(b)に示すような変形側板を受けるフ
レーム13や、図6(c)に示すように、表面に複数の
リブを突設した特に重量物を支持するための補強用中敷
き14を必要に応じて配備することが出来る。
【0035】また、以上の各部材は前記と同様に、それ
ぞれ、縦横、高さ方向の規格寸法に応じた長さにカット
されて用いられる。
【0036】以上の各コーナ材1,2と縦フレーム3の
連結は、本実施形態においては、一側部側では上部コー
ナ材2のファスナ部11によるロックを利用し、他側部
側では後述するPP製クリップを介して固定される。但
し、縦フレーム3の形状に応じてファスナ部11による
連結のみであっても良いし、図6(a)のような断面型
縦フレーム3を用いた場合には、クリップ結合のみとす
ることも可能である。
【0037】以上の部品構成における組立手順を図7、
8を用いて説明する。まず、図7(a)に示すように、
下部コーナ材1を作ろうとするコンテナの四隅を位置決
め設置した状態で、ヒンジピンガイド15を外壁1bの
内側に配置する。このヒンジピンガイド15は前記側板
5bを上下動及び回動可能とするための位置決め治具で
あり、また、断面コの字形で上部が開放されているた
め、変形側縁フレーム7の下部に設けられたヒンジピン
16を上方に抜去し、側板5bを容易に引抜くことが可
能な構造となっている。
【0038】次いで(b)に示すように底板5aの四隅
を下部コーナ材1上に設置し、クリップ、ボルトなどで
固定する。
【0039】次いで、(c)に示すように、縦フレーム
3を外壁1bの内側に配置する。この状態では縦フレー
ム3の切欠部3eの下部にヒンジピンガイド15が入り
込んだ状態となる。
【0040】次に(d)に示すように、一方の側板5b
を立て、変形側縁フレーム7と縦フレーム3間を鈎状に
係合する。変形側縁フレーム7の下部には(e)に示す
ように、予めヒンジピン16が設けられ、該ヒンジピン
16がヒンジピンガイド15内を上下動及び回動するこ
とにより一方の側板5bは、下部コーナ材1に上下動及
び回動自在に支持されることになる。
【0041】なお、他方の側板5bは、縦フレーム3に
設けられ、ガイド孔1eに沿って上下動及び回動するス
ライド回倒軸3fにより上下動及び回動自在に支持され
ることとなる。
【0042】この作業終了後に、図8(a)に示すよう
に、他方の側板5bの端縁を変形側縁フレーム7に配置
し、変形L字形フレーム9上に設置すれば、ほぼ箱形状
となる。
【0043】その後は、同(a)に示すごとく、上部コ
ーナ材2を配置する。このうち固定部10は、リベット
孔2cを通じて前述するPP製のクリップ17により固
定する。
【0044】クリップ17は、図の一部に拡大して示す
ごとく、後端にフランジを形成し、中心にボス孔を形成
した雌部17aと、先端に径大突起を形成したリベット
状の雄部17bからなり、雌部17aをリベット孔2d
及び縦フレーム3及び側板5aに形成された孔に差込
み、反対側から雄部17bをボス孔に向けて差込むと、
先端径大部が、ボス穴内の図示しない段差を乗越えた状
態で、パチンというクリック音を発して抜け止めされ、
固定部10を介して縦フレーム3と側板5bとを連結固
定する。
【0045】またファスナ部11側では側板の上縁に嵌
合しておき、前記固定部10による固定作業完了後、ス
ライドさせて、固定部10に突合わせれば、係止突起及
び係止凹部10a,11a同士が鈎形に係合し、連結さ
れる。
【0046】この状態ではファスナ部11の内側に側縁
フレーム7と、縦フレーム3の雌雄係止部7a,3d同
士が位置するので、この係止部7a,3d同士は係止状
態にロックされ、はずれ止めされる。
【0047】以上の作業により(b)に示すように、上
面開口した所定の縦横高さ寸法のコンテナ20が完成す
る。
【0048】なお、組立作業にあたっては、組立仕様書
などを見ながら各部材をその手順に従って組立てること
により、格別な技能を要することなく、誰しもが簡単に
組立てることができ、またこれにより工場出荷時の荷姿
は、完成品でなく、必要な各部材をまとめた平坦な荷姿
で出荷できるため、輸送も簡単となる。
【0049】また、仕上り状態の重量は、一般的な仕様
である1,100L×1,100W×800Hの大きさ
の場合において中空状パネルに上下のライナーが0.7
mm、リブが0.5mmでリブ間のピッチが9.2m
m、全厚みが9.8mmの本出願人製のダンプレートJ
(商品名)を使用すると16〜28kgと、従来の鉄製フ
レームで金網使用のものと比較して軽量(当社従来比6
0%減)であって、十分な荷重強度を備え、段積みが可
能で、しかも、組上がり状態では、角部がR曲面を持つ
優美な外観となり、意匠的にも好ましい形状となる。
【0050】図9は、以上のコンテナ20の底面隅角部
にキャスタ21を配置したものである。この場合には、
コンテナ20を床面上で移動する用途に好適である。な
お、キャスタ21の取付を可能とするために、図示しな
いが、下部コーナ材1における基板1aの下面中央に取
付穴を予め形成するかあるいはボルト孔を利用した取付
が出来る。
【0051】また、キャスタ21は一例であって、その
他にフォーク搬送用のパレットや、開口部の蓋なども設
けることができるほか、各種オプションに応じた付加が
可能である。
【0052】以上のコンテナ20は、図10(a)に示
すように、単体として輸送に用いるほか、(b)に示す
ように、多数段積みして用いることも出来る。この場合
には上部コーナ材2の立上げ片2bが上部側に積重ねた
コンテナ20の下部四隅部を包囲した状態に支持するた
め、多段に積上げても安定して積層出来、荷崩れのおそ
れがない。
【0053】さらに、使用後は、(c)に示すように、
各側板5bを内側に折畳んで底板5a上に設置でき、こ
の場合には、下部コーナ材1の外壁1aの高さとなり、
物品輸送後の荷姿をコンパクトに格納できる。
【0054】図11はその折畳み手順を示している。ま
ず上部コーナ材2のファスナ部11を固定部10より取
外し、適度な位置に移動させ、次いで(a)に示すよう
に、一方の側板5bを前記ヒンジピン16を基点として
折畳み、次いで対向する面の側板5bも同様にして折畳
む。
【0055】このとき、最初に折畳まれた側板5bの厚
みにより、ヒンジ点が異なることになるが、当該側板5
bをやや上方に引上げてから折畳めば良い。
【0056】そして、他方の側板5bを、先に折畳まれ
た隣接する側板5bの厚み分だけ上方にスライド回倒軸
3fをガイド孔1eに沿って引き上げ、さらにその位置
で内側に回動させ、対面側の側板5bについても同様の
動作を行って折重ねれば(c)に示す格納状態となる。
【0057】なお、本実施例においては、側板5bを全
て内側に回動させて折畳む例を示したが、ヒンジピン1
6を備える側板5bについては、下部コーナ材1及び変
形縦フレーム3より引抜き可能であるから、必ずしも回
動させなくともヒンジピンガイド15よりヒンジピン1
6を抜去して側板5bを引抜き、そのまま内側に重ねて
格納することとしてもよい。
【0058】以上の作業形態においては、ファスナ部1
1を固定部10から引抜くことで、順次折畳むことが出
来、しかも部品の脱着や、これによる部品の逸失がない
ため、これらの保管を気にすることなく折畳み格納でき
る。また、再組立にあたっては、前記と逆の手順によ
り、簡単に元の箱状に復元できる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による組立式コンテナにあっては次の利点がある。
【0060】折畳み展開式であり、物品輸送後の荷姿
を平坦に出来、また折畳みに際しては部品の脱着を伴わ
ないので、部品の逸失がなく、部品管理が容易である。
【0061】一部のボルト接合部分を除けば、クリッ
プを含めてオールPP製とするか、あるいはフレームの
みにアルミを採用したとしても、パネルに対して抜差し
自在であり、ボルト、クリップを取除けば、簡単に各部
に分解できるため、廃棄、リサイクル時における分別処
理が極めて簡単であり、焼却処理に際してもダイオキシ
ン発生のおそれがない。
【0062】組立仕様書を見れば特殊用具を用いるこ
となく誰もが簡単に組立できる。また、これにより完成
品としてでなく、半製品として各部材をコンパクトにま
とめて工場出荷、販売できる。
【0063】PP製であり、十分な強度剛性を持ちな
がら、パネル素材そのものの利点である軽量で使用樹脂
量が少なく、安価に製作でき、しかもコーナ部なども十
分な強度があり、組立状態での全体強度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる組立式コンテナの各部品の配置
関係を示す斜視図である。
【図2】(a),(b)は下部コーナ材及び上部コーナ
材を示す図である。
【図3】(a),(b)は、上部コーナ材の離間状態、
及び連結状態を示す斜視図である。
【図4】(a)〜(c)は各フレーム部品を示す図であ
る。
【図5】(a)〜(c)は図3に引続くフレーム部品の
図である。
【図6】(a)〜(c)は図4に引続くフレーム部品の
図である。
【図7】(a)〜(e)は同コンテナの組立手順を示す
斜視図である。
【図8】(a),(b)は図6に引続く組立手順及びコ
ンテナの完成状態を示す斜視図である。
【図9】同コンテナにキャスタを付加した斜視図であ
る。
【図10】(a)〜(c)はコンテナ単体、積層状態及
び折畳み積層状態を示す斜視図である。
【図11】(a)〜(c)はコンテナの折畳み格納手順
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 下部コーナ材 1a 基板 1b 外壁 1e ガイド孔 2 上部コーナ材 2a 差込み部 2b 立上げ部 3 変形縦フレーム 3a,3b 縦ガイド溝 3d 雄係止部(鈎形係止部) 3f スライド回倒軸 5 中空コアパネル 5a 底板 5b 側板 6 横フレーム(上部補強縁枠) 7 変形側縁フレーム(側部補強縁枠) 7a 雌係止部(鈎形係止部) 9 変形L字形フレーム(下部縁枠) 10 固定部 11 ファスナ部 10a,11a 鈎形係止部 16 ヒンジピン 17 PP製クリップ 20 コンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 稔 愛知県名古屋市中区錦2−15−22 宇部日 東化成株式会社名古屋支店内 Fターム(参考) 3E061 AA05 AB09 CA02 CA12 DB02 DB11 DB14 DB17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板および底板の四周に立設配置される
    四枚の側板と、 底板の四隅を設置固定した下部コーナ材と、 各下部コーナ材の上部隅角部に一体に突設された平面視
    L字形の外壁部と、 外壁部の両側部に上下方向に沿って長孔状に形成された
    折畳みガイド孔と、 外壁部の内側に着脱可能に立設された平面視L字形の縦
    フレームと、 縦フレームの上端及び側板の上縁隅部を嵌合する溝部を
    形成した平面形が略L字形の上部コーナ材と、 前記各側板のうち、少なくとも平行な一対の側板の両端
    に突設され、前記縦フレームの下部を貫通して前記折畳
    みガイド孔に回動かつ摺動可能に連結するスライド回倒
    軸とを備え、 該スライド回倒軸により前記側板の両側下部を外壁部に
    回動可能に連結したものであることを特徴とする組立式
    コンテナ。
  2. 【請求項2】 前記縦フレームの少なくとも一端側と前
    記側板の側縁には鈎形に係合して面一となる鈎形係止部
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の組立式コン
    テナ。
  3. 【請求項3】 前記上部コーナ材が、一方の側板の上縁
    に固定される固定片と、他方の側板の上縁に沿ってスラ
    イド可能であって、前記固定片に着脱可能に連結される
    ファスナ片とから二分割構成され、前記縦フレームと側
    板との鈎形係合時において、ファスナ片を鈎形係合位置
    に移動させることで、係合状態にロックするものである
    ことを特徴とする請求項2記載の組立式コンテナ。
  4. 【請求項4】 前記底板及び側板は、多数のリブを挟ん
    でその両面に一体成形された上下のライナーからなるポ
    リプロピレン製の中空コアパネルと、中空コアパネルの
    周囲に嵌合される異形押出成形体からなる補強縁枠を備
    えたものであることを特徴とする請求項1ないし3いず
    れか記載の組立式コンテナ。
  5. 【請求項5】 前記底板に対する下部コーナ材の連結手
    段および縦フレームに対する上部コーナ材の連結手段と
    してポリプロピレン製の樹脂リベットないしはクリップ
    を用いたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    記載の組立式コンテナ。
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