JP2000079496A - アルミニウム材ろう付け用ペーストに用いるバインダー樹脂、アルミニウム材ろう付け用ペースト及びアルミニウム材 - Google Patents
アルミニウム材ろう付け用ペーストに用いるバインダー樹脂、アルミニウム材ろう付け用ペースト及びアルミニウム材Info
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- JP2000079496A JP2000079496A JP10267277A JP26727798A JP2000079496A JP 2000079496 A JP2000079496 A JP 2000079496A JP 10267277 A JP10267277 A JP 10267277A JP 26727798 A JP26727798 A JP 26727798A JP 2000079496 A JP2000079496 A JP 2000079496A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ろう付け性を阻害することなく、耐溶剤性を
向上させる。 【解決手段】 カチオン重合性の官能基(a)を有する
高分子重合体(A)を含有する。
向上させる。 【解決手段】 カチオン重合性の官能基(a)を有する
高分子重合体(A)を含有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
から成る材料、即ち、アルミニウム材のろう付け(ブレ
ージング)用ペーストに用いるバインダー樹脂、該バイ
ンダー樹脂を用いたろう付け用ペースト及び、該ペース
トによりろう付けされて、上記ペースト中のろう材粉末
とバインダー樹脂から成る被膜により被覆されたアルミ
ニウム材に関する。更に詳しくは、自動車及び各種産業
用アルミニウム合金製エバポレーター、コンデンサー、
ラジエター等の熱交換器等を接合組立する際のろう付け
に適するろう付け用ペースト、該ペーストに用いられる
バインダー樹脂及び、ペースト中のろう材粉末とバイン
ダー樹脂等から成る被膜により被覆されたアルミニウム
材に関する。
から成る材料、即ち、アルミニウム材のろう付け(ブレ
ージング)用ペーストに用いるバインダー樹脂、該バイ
ンダー樹脂を用いたろう付け用ペースト及び、該ペース
トによりろう付けされて、上記ペースト中のろう材粉末
とバインダー樹脂から成る被膜により被覆されたアルミ
ニウム材に関する。更に詳しくは、自動車及び各種産業
用アルミニウム合金製エバポレーター、コンデンサー、
ラジエター等の熱交換器等を接合組立する際のろう付け
に適するろう付け用ペースト、該ペーストに用いられる
バインダー樹脂及び、ペースト中のろう材粉末とバイン
ダー樹脂等から成る被膜により被覆されたアルミニウム
材に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金製熱交換器の組立製造
は、一般に、下記のように行われる。即ち、押出形成さ
れた多穴管から成るチューブに対し、ろう(ろう材)を
母材にクラッドしたブレージングシートが使用されて、
フィンがろう付けされている。
は、一般に、下記のように行われる。即ち、押出形成さ
れた多穴管から成るチューブに対し、ろう(ろう材)を
母材にクラッドしたブレージングシートが使用されて、
フィンがろう付けされている。
【0003】しかし、近年では、熱交換器の小型化、軽
量化のために、特開平9−85483号公報に示すよう
に、薄肉化に限界があるろう材を母材にクラッドしたク
ラッドフィンをベアフィンに置き換えて、薄肉化し、チ
ューブ外面に、塗布により、ろう材粉末とバインダー樹
脂から成る被膜を形成して、チューブとフィンをろう付
けすることが提案されている。
量化のために、特開平9−85483号公報に示すよう
に、薄肉化に限界があるろう材を母材にクラッドしたク
ラッドフィンをベアフィンに置き換えて、薄肉化し、チ
ューブ外面に、塗布により、ろう材粉末とバインダー樹
脂から成る被膜を形成して、チューブとフィンをろう付
けすることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記バインダー樹脂と
しては、従来、多数の高分子化合物が提案されている。
しかしながら、これら高分子化合物は、何れも、有機溶
剤に対して可溶であった。そのため、熱交換器の製造工
程において、何らかの原因で、有機溶剤が上記被膜に付
着した際には、高分子化合物が溶出して、被膜、即ち、
ろう材粉末がチューブから剥離し易かった。このため、
ろう付け性が悪く、フィンをチューブに良好にろう付け
できないとの問題があった。
しては、従来、多数の高分子化合物が提案されている。
しかしながら、これら高分子化合物は、何れも、有機溶
剤に対して可溶であった。そのため、熱交換器の製造工
程において、何らかの原因で、有機溶剤が上記被膜に付
着した際には、高分子化合物が溶出して、被膜、即ち、
ろう材粉末がチューブから剥離し易かった。このため、
ろう付け性が悪く、フィンをチューブに良好にろう付け
できないとの問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決するために鋭意検討した結果、バインダー樹脂の
基本骨格をなす高分子重合体を、特定の架橋基により、
架橋して、高分子重合体を3次元的な網目状とすること
で、有機溶剤によるバインダー樹脂の溶出を防止できる
ことを見い出し、本発明に到達した。
を解決するために鋭意検討した結果、バインダー樹脂の
基本骨格をなす高分子重合体を、特定の架橋基により、
架橋して、高分子重合体を3次元的な網目状とすること
で、有機溶剤によるバインダー樹脂の溶出を防止できる
ことを見い出し、本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明のアルミニウム材のろう付け
用ペーストに用いるバインダー樹脂の特徴とするところ
は、カチオン重合性の官能基(a)を有する高分子重合
体(A)を含有する点にある。尚、バインダー樹脂がカ
チオン重合開始剤(B)を含有することもある。又、高
分子重合体(A)が、官能基(a)を有するラジカル重
合性の不飽和単量体と、官能基(a)を有しない(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル単量体を必須構成単位
として含有することもある。更に、官能基(a)が、エ
ポキシ基、ビニルエーテル基及びプロペニルエーテル基
より選ばれる1種以上の官能基であることもある。又、
本発明のアルミニウム材のろう付け用ペーストの特徴と
するところは、アルミニウム材用ろう材粉末と;上記
バインダー樹脂と;有機溶剤及び/又は水;又は、ア
ルミニウム材用ろう材粉末と;フラックスと;上記バイ
ンダー樹脂と;有機溶剤及び/又は水;を含有する点に
ある。更に、本発明のアルミニウム材の特徴とするとこ
ろは、上記アルミニウム材ろう付け用ペーストが塗布さ
れて、被膜が形成されると共に、この被膜から、有機溶
剤及び/又は水が実質上除去され、上記除去後の被膜1
m2 当たりの重量が10〜100gとされた点にある。
用ペーストに用いるバインダー樹脂の特徴とするところ
は、カチオン重合性の官能基(a)を有する高分子重合
体(A)を含有する点にある。尚、バインダー樹脂がカ
チオン重合開始剤(B)を含有することもある。又、高
分子重合体(A)が、官能基(a)を有するラジカル重
合性の不飽和単量体と、官能基(a)を有しない(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル単量体を必須構成単位
として含有することもある。更に、官能基(a)が、エ
ポキシ基、ビニルエーテル基及びプロペニルエーテル基
より選ばれる1種以上の官能基であることもある。又、
本発明のアルミニウム材のろう付け用ペーストの特徴と
するところは、アルミニウム材用ろう材粉末と;上記
バインダー樹脂と;有機溶剤及び/又は水;又は、ア
ルミニウム材用ろう材粉末と;フラックスと;上記バイ
ンダー樹脂と;有機溶剤及び/又は水;を含有する点に
ある。更に、本発明のアルミニウム材の特徴とするとこ
ろは、上記アルミニウム材ろう付け用ペーストが塗布さ
れて、被膜が形成されると共に、この被膜から、有機溶
剤及び/又は水が実質上除去され、上記除去後の被膜1
m2 当たりの重量が10〜100gとされた点にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のアルミニウム材ろう付け用ペースト(ろう付け
用組成物、ろう付け用スラリー)は、アルミニウム材用
ろう材粉末と;バインダー樹脂と;有機溶剤及び/又は
水と;からなり、必要に応じて、更にフラックスを含有
する。
本発明のアルミニウム材ろう付け用ペースト(ろう付け
用組成物、ろう付け用スラリー)は、アルミニウム材用
ろう材粉末と;バインダー樹脂と;有機溶剤及び/又は
水と;からなり、必要に応じて、更にフラックスを含有
する。
【0008】ペースト中のバインダー樹脂の配合量は、
ろう材粉末やフラックス粉末100重量部に対して、通
常2〜200重量部、好ましくは、5〜100重量部と
される。バインダー樹脂は、高分子重合体(A)を含有
する。
ろう材粉末やフラックス粉末100重量部に対して、通
常2〜200重量部、好ましくは、5〜100重量部と
される。バインダー樹脂は、高分子重合体(A)を含有
する。
【0009】高分子重合体(A)の重量平均分子量は、
塗布性、及び耐溶剤性の点から、好ましくは、2,00
0〜1,000,000、更に好ましくは、100,0
00〜300,000である。高分子重合体(A)の溶
解度パラメータ(以下、単にSP値という)は、耐食性
の点から、50.0以下とされ、好ましくは、8.5〜
30.0とされる。尚、SP値はFedors法[Po
lym.Eng.Sci.14(2)152,(197
4)]によって算出される値である。高分子重合体
(A)は、カチオン重合性の官能基(a)を有するもの
であれば、特に限定されないが、好ましくは、官能基
(a)を有するラジカル重合性の不飽和単量体と、官能
基(a)を有しない(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル単量体を必須構成単量体とする高分子共重合体であ
る。高分子重合体(A)中の官能基(a)の含有量は、
耐溶剤性及び耐ブロッキング性の点から、好ましくは、
0.2〜5.0mmol/g、更に好ましくは、0.4
〜2.0mmol/gである。
塗布性、及び耐溶剤性の点から、好ましくは、2,00
0〜1,000,000、更に好ましくは、100,0
00〜300,000である。高分子重合体(A)の溶
解度パラメータ(以下、単にSP値という)は、耐食性
の点から、50.0以下とされ、好ましくは、8.5〜
30.0とされる。尚、SP値はFedors法[Po
lym.Eng.Sci.14(2)152,(197
4)]によって算出される値である。高分子重合体
(A)は、カチオン重合性の官能基(a)を有するもの
であれば、特に限定されないが、好ましくは、官能基
(a)を有するラジカル重合性の不飽和単量体と、官能
基(a)を有しない(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル単量体を必須構成単量体とする高分子共重合体であ
る。高分子重合体(A)中の官能基(a)の含有量は、
耐溶剤性及び耐ブロッキング性の点から、好ましくは、
0.2〜5.0mmol/g、更に好ましくは、0.4
〜2.0mmol/gである。
【0010】官能基(a)は特に限定されないが、例え
ば、電子供与基を有する電子密度の高いビニル基(ビニ
ルエーテル基、プロペニルエーテル基等)、ヘテロ環含
有基(エポキシ基、オキサソリジン基、オキセタン基、
環状カーボネート基、環状チオカーボネート基、環状ジ
チオカーボネート基、ラクタム基、チオラクタム基等)
が挙げられる。この内、好ましくは、ビニルエーテル
基、プロペニルエーテル基、エポキシ基、オキサソリジ
ン基、オキセタン基であり、特に好ましいのは、ビニル
エーテル基、プロペニルエーテル基、エポキシ基であ
る。
ば、電子供与基を有する電子密度の高いビニル基(ビニ
ルエーテル基、プロペニルエーテル基等)、ヘテロ環含
有基(エポキシ基、オキサソリジン基、オキセタン基、
環状カーボネート基、環状チオカーボネート基、環状ジ
チオカーボネート基、ラクタム基、チオラクタム基等)
が挙げられる。この内、好ましくは、ビニルエーテル
基、プロペニルエーテル基、エポキシ基、オキサソリジ
ン基、オキセタン基であり、特に好ましいのは、ビニル
エーテル基、プロペニルエーテル基、エポキシ基であ
る。
【0011】官能基(a)の高分子重合体(A)への導
入方法は、特に限定されないが、例えば、下記の方法が
挙げられる。即ち、官能基(a)を有するラジカル重
合性性不飽和単量体(α)と、官能基(a)を有しない
ラジカル重合性不飽和単量体(β)を共重合する方法、
高分子重合体[例えば、ポリアルキルアクリレート、
ポリアルキルメタクリレート、ポリブテン、ポリアルキ
レンオキサイド]に有機過酸化水素系ラジカル重合開始
剤[例えば、ターシャリブチルパーオキシラウレート、
ターシャリブチルパーオキシアセテート等]を用いて、
高分子重合体にラジカル重合性性不飽和単量体(α)を
グラフト重合する方法、活性水素[例えば、水酸基、
カルボキシル基、アミノ基、メルカプト基]含有の高分
子重合体に、官能基(a)及び活性水素と反応可能な基
[例えばイソシアネート基、エポキシ基、ブロックイソ
シアネート基、ブロックエポキシ基、アミンイミド基、
ヒドロキシアルキルアミノ基、アルコキシアルキルアミ
ノ基]を有する化合物とを反応させる方法等である。
入方法は、特に限定されないが、例えば、下記の方法が
挙げられる。即ち、官能基(a)を有するラジカル重
合性性不飽和単量体(α)と、官能基(a)を有しない
ラジカル重合性不飽和単量体(β)を共重合する方法、
高分子重合体[例えば、ポリアルキルアクリレート、
ポリアルキルメタクリレート、ポリブテン、ポリアルキ
レンオキサイド]に有機過酸化水素系ラジカル重合開始
剤[例えば、ターシャリブチルパーオキシラウレート、
ターシャリブチルパーオキシアセテート等]を用いて、
高分子重合体にラジカル重合性性不飽和単量体(α)を
グラフト重合する方法、活性水素[例えば、水酸基、
カルボキシル基、アミノ基、メルカプト基]含有の高分
子重合体に、官能基(a)及び活性水素と反応可能な基
[例えばイソシアネート基、エポキシ基、ブロックイソ
シアネート基、ブロックエポキシ基、アミンイミド基、
ヒドロキシアルキルアミノ基、アルコキシアルキルアミ
ノ基]を有する化合物とを反応させる方法等である。
【0012】官能基(a)を有するラジカル重合性不飽
和単量体(α)としては、例えば、グリシジル(メタ)
アクリレート、3,4−エポキシシクロキシアルキル
(メタ)アクリレート、官能基(a)及び水酸基を有す
る化合物[ビニルアルコールのアルキレンオキサイド付
加物プロペニルアルコールのアルキレンオキサイド付加
物等)]と(メタ)アクリル酸のエステルが挙げられ
る。
和単量体(α)としては、例えば、グリシジル(メタ)
アクリレート、3,4−エポキシシクロキシアルキル
(メタ)アクリレート、官能基(a)及び水酸基を有す
る化合物[ビニルアルコールのアルキレンオキサイド付
加物プロペニルアルコールのアルキレンオキサイド付加
物等)]と(メタ)アクリル酸のエステルが挙げられ
る。
【0013】官能基(a)を有しないラジカル重合性不
飽和単量体(β)としては、例えば、官能基(a)を有
しない(1)ビニル芳香族[例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン等]、(2)ビニルエステル[例えば、酢
酸ビニル等]、(3)(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル[例えば、炭素数2〜20のアルキル基を有する
(メタ)アクリレート等]、(4)(メタ)アクリル
酸、(5)ポリアルキレングリコールモノメタクリレー
ト及び(6)これら2種以上の混合物が挙げられる。こ
の内、低温揮発分解性の点から好ましいのは、上記
(3)(メタ)アクリル酸アルキルエステルであり、更
に好ましいのは、メタクリル酸アルキルエステルであ
る。
飽和単量体(β)としては、例えば、官能基(a)を有
しない(1)ビニル芳香族[例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン等]、(2)ビニルエステル[例えば、酢
酸ビニル等]、(3)(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル[例えば、炭素数2〜20のアルキル基を有する
(メタ)アクリレート等]、(4)(メタ)アクリル
酸、(5)ポリアルキレングリコールモノメタクリレー
ト及び(6)これら2種以上の混合物が挙げられる。こ
の内、低温揮発分解性の点から好ましいのは、上記
(3)(メタ)アクリル酸アルキルエステルであり、更
に好ましいのは、メタクリル酸アルキルエステルであ
る。
【0014】官能基(a)を硬化させるために、カチオ
ン重合開始剤(B)を使用することは有用である。尚、
官能基(a)を硬化させるために、電子線を使用する場
合には、カチオン重合開始剤(B)が不要な場合があ
る。カチオン重合開始剤(B)の使用量については、特
に限定はないが、好ましくは、バインダー樹脂の合計重
量に基づいて、0.01〜15重量%、好ましくは、
0.5〜10重量%である。カチオン重合開始剤(B)
の使用量が0.01重量%未満では、十分な硬化効果が
得られない場合があり、又、15重量%を越えても、重
合速度が向上せず、不経済である。カチオン重合開始剤
(B)としては、特に限定はなく、例えば、(1)光カ
チオン開始剤、(2)熱カチオン開始剤等が挙げられ
る。上記(1)光カチオン開始剤としては、例えば、ト
リフェニルスルフォニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、トリフェニルスルフォニウムホスフェート、ジアリ
ルヨードニウムヘキサフルオロアンチモンネート及びこ
れら2種以上の混合物が挙げられる。又、上記(2)熱
カチオン開始剤としては、例えば、三新化学工業株式会
社製サンエイドSI等の芳香族スルフォニウム塩が挙げ
られる。
ン重合開始剤(B)を使用することは有用である。尚、
官能基(a)を硬化させるために、電子線を使用する場
合には、カチオン重合開始剤(B)が不要な場合があ
る。カチオン重合開始剤(B)の使用量については、特
に限定はないが、好ましくは、バインダー樹脂の合計重
量に基づいて、0.01〜15重量%、好ましくは、
0.5〜10重量%である。カチオン重合開始剤(B)
の使用量が0.01重量%未満では、十分な硬化効果が
得られない場合があり、又、15重量%を越えても、重
合速度が向上せず、不経済である。カチオン重合開始剤
(B)としては、特に限定はなく、例えば、(1)光カ
チオン開始剤、(2)熱カチオン開始剤等が挙げられ
る。上記(1)光カチオン開始剤としては、例えば、ト
リフェニルスルフォニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、トリフェニルスルフォニウムホスフェート、ジアリ
ルヨードニウムヘキサフルオロアンチモンネート及びこ
れら2種以上の混合物が挙げられる。又、上記(2)熱
カチオン開始剤としては、例えば、三新化学工業株式会
社製サンエイドSI等の芳香族スルフォニウム塩が挙げ
られる。
【0015】本発明のろう付け用ペーストを構成する、
ろう材粉末には、単独でろう材として使用可能な金属
や、アルミニウム材の表面と反応し、低融点合金層を
形成して、ろう材として寄与する金属等が使用される
が、通常、各種アルミニウム合金が使用される。このア
ルミニウム合金には、珪素(元素)を通常よりも多量、
即ち、10〜50wt%(重量%)含有するものが望ま
しい。それは、ろう材粉末として、通常よりも多量の珪
素を含有するアルミニウム合金を使用すれば、ろう付け
されるアルミニウム材(被作業材、被ろう付け材)に塗
布するろう材粉末を低減でき、本発明の効果を十分に発
揮できるからである。尚、ろう材粉末を、珪素を含有す
るアルミニウム合金とせずに、珪素粉単体とする場合も
ある。
ろう材粉末には、単独でろう材として使用可能な金属
や、アルミニウム材の表面と反応し、低融点合金層を
形成して、ろう材として寄与する金属等が使用される
が、通常、各種アルミニウム合金が使用される。このア
ルミニウム合金には、珪素(元素)を通常よりも多量、
即ち、10〜50wt%(重量%)含有するものが望ま
しい。それは、ろう材粉末として、通常よりも多量の珪
素を含有するアルミニウム合金を使用すれば、ろう付け
されるアルミニウム材(被作業材、被ろう付け材)に塗
布するろう材粉末を低減でき、本発明の効果を十分に発
揮できるからである。尚、ろう材粉末を、珪素を含有す
るアルミニウム合金とせずに、珪素粉単体とする場合も
ある。
【0016】ろう材粉末には、耐食性改善等の目的で、
珪素以外の亜鉛、鉄、銅、マンガン、スズ、インジウム
等の元素を、ろう付け性に悪影響を与えない量の範囲
で、添加してもよい。例えば、亜鉛は40重量%程度ま
で添加しても、ろう付け性に悪影響を与える等の問題は
ない。
珪素以外の亜鉛、鉄、銅、マンガン、スズ、インジウム
等の元素を、ろう付け性に悪影響を与えない量の範囲
で、添加してもよい。例えば、亜鉛は40重量%程度ま
で添加しても、ろう付け性に悪影響を与える等の問題は
ない。
【0017】又、ろう材粉末の粒径は5〜100μm程
度が望ましい。ろう材粉末の粒径が下限の5μm以下で
あると、ろう材粉末の製造コストが高くつくと共に、ろ
う材粉末に酸化被膜が形成され易くなり、ろう付け性が
阻害される。又、ろう材粉末の粒径が上限の100μm
以上になると、アルミニウム材に塗布されたペーストか
ら有機溶剤及び/又は水を実質上除去する乾燥工程で、
ろう材粉末がアルミニウム材上に留まらずに、バインダ
ー樹脂と共に落下し易くなり、アルミニウム材上にろう
材粉末を所定量付着させることが困難となる。
度が望ましい。ろう材粉末の粒径が下限の5μm以下で
あると、ろう材粉末の製造コストが高くつくと共に、ろ
う材粉末に酸化被膜が形成され易くなり、ろう付け性が
阻害される。又、ろう材粉末の粒径が上限の100μm
以上になると、アルミニウム材に塗布されたペーストか
ら有機溶剤及び/又は水を実質上除去する乾燥工程で、
ろう材粉末がアルミニウム材上に留まらずに、バインダ
ー樹脂と共に落下し易くなり、アルミニウム材上にろう
材粉末を所定量付着させることが困難となる。
【0018】ろう付け用ペースト中のろう材粉末(ろう
材)の濃度は、ろう材粉末中の珪素の割合により変わる
が、例えば、ろう材粉末として、Al−25%Siを用
いる場合には、ペースト中のろう材粉末の濃度は、10
〜80重量%、好ましくは、20〜60重量%である。
ろう材粉末の濃度が10重量%未満であると、アルミニ
ウム材上に形成したペーストから成る被膜中に、十分な
量のろう材を混入できず、ろう付け性が悪化する。又、
ろう材粉末の濃度が80重量%を越えると、ペーストの
分散性や流動性が不足し、その結果、ペーストの塗装性
が低下する。
材)の濃度は、ろう材粉末中の珪素の割合により変わる
が、例えば、ろう材粉末として、Al−25%Siを用
いる場合には、ペースト中のろう材粉末の濃度は、10
〜80重量%、好ましくは、20〜60重量%である。
ろう材粉末の濃度が10重量%未満であると、アルミニ
ウム材上に形成したペーストから成る被膜中に、十分な
量のろう材を混入できず、ろう付け性が悪化する。又、
ろう材粉末の濃度が80重量%を越えると、ペーストの
分散性や流動性が不足し、その結果、ペーストの塗装性
が低下する。
【0019】アルミニウム材のろう付け時において、ア
ルミニウム材に対するフラックス塗布行程を省略する場
合には、ろう付け用ペーストにフラックスを添加させる
場合がある。フラックスは、アルミニウム材の表面に形
成される酸化被膜を還元して、除去せしめ、アルミニウ
ム材とろう材粉末(ろう材)との共晶合金の形成を促進
するもので、フッ化物系やセシウム系のフラックスであ
れば、従来公知の如何なるものも使用でき、より具体的
には、KF−AlF3 、KAlF4 、K2 AlF5 、K
3 AlF6 、RbF−AlF3 等を挙げることができ
る。尚、フラックス粉末が空気中の水分により凝集する
と、ペースト中に均一に分散しにくくなるので、ペース
トの製造行程では、フラックス粉末の凝集には常に注意
する必要がある。
ルミニウム材に対するフラックス塗布行程を省略する場
合には、ろう付け用ペーストにフラックスを添加させる
場合がある。フラックスは、アルミニウム材の表面に形
成される酸化被膜を還元して、除去せしめ、アルミニウ
ム材とろう材粉末(ろう材)との共晶合金の形成を促進
するもので、フッ化物系やセシウム系のフラックスであ
れば、従来公知の如何なるものも使用でき、より具体的
には、KF−AlF3 、KAlF4 、K2 AlF5 、K
3 AlF6 、RbF−AlF3 等を挙げることができ
る。尚、フラックス粉末が空気中の水分により凝集する
と、ペースト中に均一に分散しにくくなるので、ペース
トの製造行程では、フラックス粉末の凝集には常に注意
する必要がある。
【0020】ろう付け用ペースト中のフラックスの濃度
は、好ましくは、5〜15重量%である。フラックスの
濃度が5重量%未満であるとアルミニウム材上に形成し
たペーストから成る被膜中に十分な量のフラックスを混
入できず、ろう付け性が悪化する場合がある。又、フラ
ックスの濃度が15重量%を超えると、フラックスがペ
ースト中に分散しにくくなり、ペーストの塗装性が低下
する場合がある。
は、好ましくは、5〜15重量%である。フラックスの
濃度が5重量%未満であるとアルミニウム材上に形成し
たペーストから成る被膜中に十分な量のフラックスを混
入できず、ろう付け性が悪化する場合がある。又、フラ
ックスの濃度が15重量%を超えると、フラックスがペ
ースト中に分散しにくくなり、ペーストの塗装性が低下
する場合がある。
【0021】本発明のろう付け用ペーストの構成成分と
される、有機溶剤及び/又は水の配合量(含有量)は、
特に限定されないが、ろう付け用ペーストが塗布(例え
ば、刷毛塗布、スプレー塗布、ロールコーター塗布、浸
積塗布等)のために適当な粘度を有するように、上記配
合量は調整される。有機溶剤[例えば、シクロヘキサ
ン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホル
ムアミド]は、特に限定されないが、乾燥性の点から、
沸点250℃以下のものが好ましい。又、有機溶剤とし
て、カチオン重合性の官能基を有する有機溶剤[例え
ば、ドデセンオキサイド、脂環式エポキシ基含有有機溶
剤セロキサイド2021(ダイセル化学工業株式会社
製)、脂環式エポキシ基含有有機溶剤セロキサイド20
80(ダイセル化学工業株式会社製)脂環式エポキシ基
含有有機溶剤セロキサイド3000(ダイセル化学工業
株式会社製)]を使用してもよい。
される、有機溶剤及び/又は水の配合量(含有量)は、
特に限定されないが、ろう付け用ペーストが塗布(例え
ば、刷毛塗布、スプレー塗布、ロールコーター塗布、浸
積塗布等)のために適当な粘度を有するように、上記配
合量は調整される。有機溶剤[例えば、シクロヘキサ
ン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホル
ムアミド]は、特に限定されないが、乾燥性の点から、
沸点250℃以下のものが好ましい。又、有機溶剤とし
て、カチオン重合性の官能基を有する有機溶剤[例え
ば、ドデセンオキサイド、脂環式エポキシ基含有有機溶
剤セロキサイド2021(ダイセル化学工業株式会社
製)、脂環式エポキシ基含有有機溶剤セロキサイド20
80(ダイセル化学工業株式会社製)脂環式エポキシ基
含有有機溶剤セロキサイド3000(ダイセル化学工業
株式会社製)]を使用してもよい。
【0022】本発明のろう付け用ペーストには、ペース
トに付与する各機能に応じて、以下のものを添加しても
よい。例えば、ペーストに平滑性を付与する場合には、
ペーストに、低分子潤滑剤[例えば、メチルピロリド
ン、イソプロピルアルコール等]、高分子潤滑剤[例え
ば、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタ
ン等]等を添加してもよい。
トに付与する各機能に応じて、以下のものを添加しても
よい。例えば、ペーストに平滑性を付与する場合には、
ペーストに、低分子潤滑剤[例えば、メチルピロリド
ン、イソプロピルアルコール等]、高分子潤滑剤[例え
ば、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタ
ン等]等を添加してもよい。
【0023】又、ろう付け用ペーストに防菌性や防かび
性を付与する場合には、ペーストに、防菌剤[例えば、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン等]や、防か
び剤[2−チアゾール−4−(メチルスルホニル)ピリ
ジン等]を添加してもよい。
性を付与する場合には、ペーストに、防菌剤[例えば、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン等]や、防か
び剤[2−チアゾール−4−(メチルスルホニル)ピリ
ジン等]を添加してもよい。
【0024】更に、ろう付け用ペーストに、塗布時の均
一塗布性を付与する場合には、ペーストに、レベリング
剤として、界面活性剤[例えば、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル等のノニオン活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸エステル等のアニオン
活性剤、アルキルアミン塩等のカチオン活性剤、N,
N,N−トリアルキル−N−スルホアルキレンアンモニ
ウムベタイン等の両性活性剤]を添加してもよい。
一塗布性を付与する場合には、ペーストに、レベリング
剤として、界面活性剤[例えば、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル等のノニオン活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸エステル等のアニオン
活性剤、アルキルアミン塩等のカチオン活性剤、N,
N,N−トリアルキル−N−スルホアルキレンアンモニ
ウムベタイン等の両性活性剤]を添加してもよい。
【0025】本発明のろう付け用ペーストを製造する際
には、ろう材粉末、バインダー樹脂及び必要により添加
される各種添加剤を、有機溶剤及び/又は水に、溶解、
可溶化、分散、懸濁させることで、容易に製造できる。
には、ろう材粉末、バインダー樹脂及び必要により添加
される各種添加剤を、有機溶剤及び/又は水に、溶解、
可溶化、分散、懸濁させることで、容易に製造できる。
【0026】本発明のろう付け用ペーストの塗布方法に
は、特に限定はなく、例えば、刷毛塗布、スプレー塗
布、ロールコーター塗布、浸積塗布等が挙げられる。
は、特に限定はなく、例えば、刷毛塗布、スプレー塗
布、ロールコーター塗布、浸積塗布等が挙げられる。
【0027】本発明のろう付け用ペーストの使用方法に
は、ペーストをアルミニウム材に塗布して、ペースト
から有機溶剤及び/又は水を実質上除去した後、加熱又
は、光により、ペーストを硬化させる方法と、ペース
トに有機溶剤を用いた場合の使用方法であって、有機溶
剤の除去と、ペーストの硬化を、加熱により、同時に行
う方法がある。ろう付け用ペーストから有機溶剤及び/
又は水を実質上除去する方法には、特に限定はなく、加
熱除去、減圧除去、自然乾燥除去等が挙げられる。ペー
ストから有機溶剤及び/又は水を実質上除去した際に
は、アルミニウム材上に、ろう材粉末とバインダー樹脂
等から成る被膜が形成されるが、この被膜1m2 当たり
の重量は10〜100gとすることが好ましい。ろう付
け用ペーストを硬化させる際の加熱温度は、カチオン重
合開始剤(B)が反応し始める温度以上であればよく、
通常、60℃〜250℃、好ましくは、100〜200
℃である。
は、ペーストをアルミニウム材に塗布して、ペースト
から有機溶剤及び/又は水を実質上除去した後、加熱又
は、光により、ペーストを硬化させる方法と、ペース
トに有機溶剤を用いた場合の使用方法であって、有機溶
剤の除去と、ペーストの硬化を、加熱により、同時に行
う方法がある。ろう付け用ペーストから有機溶剤及び/
又は水を実質上除去する方法には、特に限定はなく、加
熱除去、減圧除去、自然乾燥除去等が挙げられる。ペー
ストから有機溶剤及び/又は水を実質上除去した際に
は、アルミニウム材上に、ろう材粉末とバインダー樹脂
等から成る被膜が形成されるが、この被膜1m2 当たり
の重量は10〜100gとすることが好ましい。ろう付
け用ペーストを硬化させる際の加熱温度は、カチオン重
合開始剤(B)が反応し始める温度以上であればよく、
通常、60℃〜250℃、好ましくは、100〜200
℃である。
【0028】本発明のろう付け用ペーストを使用して、
ろう付けされるアルミニウム材、即ち、アルミニウム合
金の材質は、ろう付けが行え、且つ、このアルミニウム
合金により構成される製品や部品に要求される機能、用
途及び目的等に適合するものであればよい。例えば、押
出しチューブの場合には、チューブを構成するアルミニ
ウム合金の材質を、押出し性が良好なものとすればよ
く、例えば、3003合金、1100合金、Al−Cu
合金が挙げられる。熱交換器の場合には、熱交換器を構
成するアルミニウム合金の材質を、耐食性等が良好なも
のとすればよく、熱交換器の流体通路として使用される
条であれば3003合金、1100合金、Al−Mn−
Cu系合金や、これらの合金にAl−Zn系合金や純ア
ルミニウム系の合金を被覆した条等が挙げられる。又、
フィンとして使用される条であれば、Al−Mn系合
金、Al−Fe系合金、純アルミニウム系合金、又は、
これらにZn等の元素を添加した合金が挙げられる。以
上の合金の例は一例であり、使用される部位により必要
な特性を満たすアルミニウム合金を使用すればよい。
ろう付けされるアルミニウム材、即ち、アルミニウム合
金の材質は、ろう付けが行え、且つ、このアルミニウム
合金により構成される製品や部品に要求される機能、用
途及び目的等に適合するものであればよい。例えば、押
出しチューブの場合には、チューブを構成するアルミニ
ウム合金の材質を、押出し性が良好なものとすればよ
く、例えば、3003合金、1100合金、Al−Cu
合金が挙げられる。熱交換器の場合には、熱交換器を構
成するアルミニウム合金の材質を、耐食性等が良好なも
のとすればよく、熱交換器の流体通路として使用される
条であれば3003合金、1100合金、Al−Mn−
Cu系合金や、これらの合金にAl−Zn系合金や純ア
ルミニウム系の合金を被覆した条等が挙げられる。又、
フィンとして使用される条であれば、Al−Mn系合
金、Al−Fe系合金、純アルミニウム系合金、又は、
これらにZn等の元素を添加した合金が挙げられる。以
上の合金の例は一例であり、使用される部位により必要
な特性を満たすアルミニウム合金を使用すればよい。
【0029】又、アルミニウム材に、ろう付け用ペース
トの塗布により、ペーストから成る被膜を形成した際
に、アルミニウム材に対する被膜の付着性や密着性を良
好にし、被膜の厚さを均一にして、被膜の剥離や被膜の
厚さの不均一(ばらつき)によるろう付け後の局部的な
未着部(ろう付けされていない部分)の発生を防止する
ためには、アルミニウム材の表面が10〜60μm程度
の凹凸を有することが望ましい。
トの塗布により、ペーストから成る被膜を形成した際
に、アルミニウム材に対する被膜の付着性や密着性を良
好にし、被膜の厚さを均一にして、被膜の剥離や被膜の
厚さの不均一(ばらつき)によるろう付け後の局部的な
未着部(ろう付けされていない部分)の発生を防止する
ためには、アルミニウム材の表面が10〜60μm程度
の凹凸を有することが望ましい。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例を、比較例と比較しな
がら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
がら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0031】<製造例>還流器のついた4つ口コルベン
に、メチルエチルケトン500部を入れて、撹拌しなが
ら、75℃(表1の「A−1」の欄の「反応温度」の項
目参照)に加熱し、この温度を保持した。次に、不飽和
重合性高分子重合体(A)の構成成分として、下記の反
応性単量体(モノマー)を選択し、これら単量体の内、
NBMとCMAを、表1の「A−1」の欄の「組成」の
項目に示す割合で配合し、この配合したものを1000
部、ラジカル重合開始剤である2,2−アゾビス(2−
アミジプロパン)ハイドロクロリド(以下AHC)5部
(表1の「A−1」の欄の「AHC量」の項目参照)、
トルエン500部を混合して、混合液を得た。この混合
液を、上記コルベン内に3時間かけて滴下し、5時間同
条件で撹拌後、AHC0.1部を添加して、更に3時間
撹拌した。次に、コルベン内からメチルエチルケトンを
減圧除去して、高分子重合体(A−1)を得た。
に、メチルエチルケトン500部を入れて、撹拌しなが
ら、75℃(表1の「A−1」の欄の「反応温度」の項
目参照)に加熱し、この温度を保持した。次に、不飽和
重合性高分子重合体(A)の構成成分として、下記の反
応性単量体(モノマー)を選択し、これら単量体の内、
NBMとCMAを、表1の「A−1」の欄の「組成」の
項目に示す割合で配合し、この配合したものを1000
部、ラジカル重合開始剤である2,2−アゾビス(2−
アミジプロパン)ハイドロクロリド(以下AHC)5部
(表1の「A−1」の欄の「AHC量」の項目参照)、
トルエン500部を混合して、混合液を得た。この混合
液を、上記コルベン内に3時間かけて滴下し、5時間同
条件で撹拌後、AHC0.1部を添加して、更に3時間
撹拌した。次に、コルベン内からメチルエチルケトンを
減圧除去して、高分子重合体(A−1)を得た。
【0032】次に、表1の「A−2」〜「A−4」、及
び、表2の「H−1」〜「H−3」の欄に示すように、
反応性単量体の種類と配合割合、反応温度、AHC(ラ
ジカル重合開始剤)の配合量のみを変更して、上記同様
の操作を行い、高分子重合体(A−2)〜(A−5)を
得ると共に、これら等と比較する比較重合体(H)成分
として、3種類の比較重合体(H−1)〜(H−3)を
得た。
び、表2の「H−1」〜「H−3」の欄に示すように、
反応性単量体の種類と配合割合、反応温度、AHC(ラ
ジカル重合開始剤)の配合量のみを変更して、上記同様
の操作を行い、高分子重合体(A−2)〜(A−5)を
得ると共に、これら等と比較する比較重合体(H)成分
として、3種類の比較重合体(H−1)〜(H−3)を
得た。
【0033】[反応性単量体] NBM :ノーマルブチルメタクリレート IBM :イソブチルメタクリレート CMA :エポキシ基含有メタクリレート(ダイセル化
学工業株式会社製サイクロマーM100)
学工業株式会社製サイクロマーM100)
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】<実施例1>JISA1050で規定され
るアルミニウム製円筒状ビレットを、多穴偏平管(高さ
1.8mm、幅16mm、19孔)に押出形成した後、
表面にブラスト処理を施して、チューブを得た。次に、
下記の表3の「実施例1」の欄に示すように、バインダ
ー樹脂を構成する高分子重合体(A)として、上記高分
子重合体(A−1)を選択し、又、カチオン重合開始剤
(B)成分として、及びスルフォニウム塩系開始剤サン
エイドSI−80L(三新化学工業株式会社製)(B−
1)を選択した。これら、高分子重合体(A−1)と重
合開始剤剤(B−1)の重量比を、100:2として配
合し、バインダー樹脂を製造した。
るアルミニウム製円筒状ビレットを、多穴偏平管(高さ
1.8mm、幅16mm、19孔)に押出形成した後、
表面にブラスト処理を施して、チューブを得た。次に、
下記の表3の「実施例1」の欄に示すように、バインダ
ー樹脂を構成する高分子重合体(A)として、上記高分
子重合体(A−1)を選択し、又、カチオン重合開始剤
(B)成分として、及びスルフォニウム塩系開始剤サン
エイドSI−80L(三新化学工業株式会社製)(B−
1)を選択した。これら、高分子重合体(A−1)と重
合開始剤剤(B−1)の重量比を、100:2として配
合し、バインダー樹脂を製造した。
【0037】このバインダー樹脂に、ろう材粉末である
平均粒径40μmのAl−25Si−15Zn合金粉末
と、有機溶剤であるトルエンを配合して、ろう付け用ペ
ーストを製造した。尚、ペースト中のアルミニウム合金
粉末、バインダー樹脂、トルエンの重量比率は40:
6:54とした。このペースト中に上記チューブを浸積
して、チューブにペーストを付着させた後、150℃に
よる加熱処理を5分間行い、チューブ上のペーストから
トルエンを実質上除去させると同時に硬化させて、チュ
ーブ上に、ペーストの合金粉末とバインダー樹脂から成
る被膜を形成した。尚、被膜1m2 当たりの重量は30
gであった。
平均粒径40μmのAl−25Si−15Zn合金粉末
と、有機溶剤であるトルエンを配合して、ろう付け用ペ
ーストを製造した。尚、ペースト中のアルミニウム合金
粉末、バインダー樹脂、トルエンの重量比率は40:
6:54とした。このペースト中に上記チューブを浸積
して、チューブにペーストを付着させた後、150℃に
よる加熱処理を5分間行い、チューブ上のペーストから
トルエンを実質上除去させると同時に硬化させて、チュ
ーブ上に、ペーストの合金粉末とバインダー樹脂から成
る被膜を形成した。尚、被膜1m2 当たりの重量は30
gであった。
【0038】<実施例2〜4>次に、表3の実施例2〜
実施例4の欄に示すように、高分子重合体(A)成分の
みを変更して、実施例1と同一条件の処理を行い、実施
例2〜4のろう付け用ペーストと、該ペーストの被膜が
形成された実施例2〜4のチューブを得た。
実施例4の欄に示すように、高分子重合体(A)成分の
みを変更して、実施例1と同一条件の処理を行い、実施
例2〜4のろう付け用ペーストと、該ペーストの被膜が
形成された実施例2〜4のチューブを得た。
【0039】<比較例1〜3>表4の比較例1〜3に示
すように、バインダー樹脂を、比較重合体(H−1)〜
(H−3)の何れかのみから構成したこと以外は、実施
例1と同一条件の処理を行い、比較例1〜3のろう付け
用ペーストと、該ペーストの被膜が形成された比較例1
〜3のチューブを得た。
すように、バインダー樹脂を、比較重合体(H−1)〜
(H−3)の何れかのみから構成したこと以外は、実施
例1と同一条件の処理を行い、比較例1〜3のろう付け
用ペーストと、該ペーストの被膜が形成された比較例1
〜3のチューブを得た。
【0040】次に、上記実施例及び各比較例のろう付け
用ペースト及びチューブについて、下記に示すように、
ろう付け性、耐溶剤性、貯蔵安定性の各試験を行った。
結果を表3及び表4に示す。
用ペースト及びチューブについて、下記に示すように、
ろう付け性、耐溶剤性、貯蔵安定性の各試験を行った。
結果を表3及び表4に示す。
【0041】<試験方法> (1)ろう付け性 チューブを60mmに切り出した。次に、波形(コルゲ
ート)加工された板厚0.07mmのAl−0.5Si
−1Fe−0.5Ni−2Zn合金製フィンの20波分
(尚、1波は、山と谷から成る。)と、上記切り出され
たチューブを組み合わせて、ミニコアを作成した。この
コアにフッ素系のフラックスを塗布した後、窒素雰囲気
下で、コアを、600℃の温度で3分間加熱して、チュ
ーブ上における、合金粉末とバインダー樹脂から成る被
膜からバインダー樹脂を揮発させ、フィンとチューブを
20箇所(即ち、フィンにおける、各波のチューブ側に
突出する山部分)でろう付けした。その後、上記20箇
所のろう付け部分の内、完全に接合(ろう付け)されて
いる箇所の数を数え、(完全に接合(ろう付け)されて
いる箇所数)/20を、フィン接合率として、評価し
た。フィン接合率が95%以上のものを○、それ以下を
×とした。
ート)加工された板厚0.07mmのAl−0.5Si
−1Fe−0.5Ni−2Zn合金製フィンの20波分
(尚、1波は、山と谷から成る。)と、上記切り出され
たチューブを組み合わせて、ミニコアを作成した。この
コアにフッ素系のフラックスを塗布した後、窒素雰囲気
下で、コアを、600℃の温度で3分間加熱して、チュ
ーブ上における、合金粉末とバインダー樹脂から成る被
膜からバインダー樹脂を揮発させ、フィンとチューブを
20箇所(即ち、フィンにおける、各波のチューブ側に
突出する山部分)でろう付けした。その後、上記20箇
所のろう付け部分の内、完全に接合(ろう付け)されて
いる箇所の数を数え、(完全に接合(ろう付け)されて
いる箇所数)/20を、フィン接合率として、評価し
た。フィン接合率が95%以上のものを○、それ以下を
×とした。
【0042】(2)耐溶剤性 チューブを温度30℃のトルエン中に10分間浸積する
「浸積試験」を行って、チューブ上の被膜の溶出状況を
観察した後、チューブをトルエン中から取り出し、チュ
ーブ表面にトルエンが残存する状態で、チューブをガー
ゼにより擦る「剥離試験」を行って、被膜の剥離状況を
観察した。そして、剥離試験後でも被膜の剥離が認めら
れないものを◎、浸積試験では被膜が溶出しないが剥離
試験では被膜が一部剥離するものを○、浸積試験で被膜
が一部溶出するものを△、浸積試験で被膜が完全に溶出
するものを×とした。
「浸積試験」を行って、チューブ上の被膜の溶出状況を
観察した後、チューブをトルエン中から取り出し、チュ
ーブ表面にトルエンが残存する状態で、チューブをガー
ゼにより擦る「剥離試験」を行って、被膜の剥離状況を
観察した。そして、剥離試験後でも被膜の剥離が認めら
れないものを◎、浸積試験では被膜が溶出しないが剥離
試験では被膜が一部剥離するものを○、浸積試験で被膜
が一部溶出するものを△、浸積試験で被膜が完全に溶出
するものを×とした。
【0043】(3)貯蔵安定性 ろう付け用ペーストを45℃の温度で保存して、使用不
能になるまでの日数を求めた。
能になるまでの日数を求めた。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】表3によれば、実施例では、全ての試験結
果が良好であるが、表4に示すように、比較例では、耐
溶剤性の試験結果が悪いことが分かる。
果が良好であるが、表4に示すように、比較例では、耐
溶剤性の試験結果が悪いことが分かる。
【0047】
【発明の効果】以上記述したように、本発明によれば、
バインダー樹脂に、カチオン重合性の官能基を有する高
分子重合体を含有させることにより、ろう付け性を阻害
することなく、耐溶剤性を向上でき、これにより、熱交
換器メーカーの製造時や貯蔵時における、ろう付け用ペ
ーストの取り扱いを極めて容易化でき、産業上顕著な効
果を奏することができる。
バインダー樹脂に、カチオン重合性の官能基を有する高
分子重合体を含有させることにより、ろう付け性を阻害
することなく、耐溶剤性を向上でき、これにより、熱交
換器メーカーの製造時や貯蔵時における、ろう付け用ペ
ーストの取り扱いを極めて容易化でき、産業上顕著な効
果を奏することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 157/04 C09D 157/04 163/00 163/00 201/02 201/02 // C08F 20/00 C08F 20/00 (72)発明者 土公 武宜 栃木県日光市清滝町500番地 古河電気工 業株式会社日光事業所内 (72)発明者 岡田 光司 栃木県日光市清滝町500番地 古河電気工 業株式会社日光事業所内 (72)発明者 太田 義久 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 中田 義郎 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 Fターム(参考) 4J038 CC021 CC081 CF021 CG031 CG141 CH031 CH041 CH071 CH171 CJ031 CJ101 CJ131 CP001 DB221 GA01 GA02 GA07 GA08 HA066 HA156 KA06 KA20 MA14 PC02 4J100 AB02Q AB03Q AG04Q AJ02Q AL03Q AL04Q AL05Q AL08P AL08Q BA03Q BA08Q BC04P BC54P CA04 DA01
Claims (6)
- 【請求項1】 カチオン重合性の官能基(a)を有する
高分子重合体(A)を含有するアルミニウム材ろう付け
用ペーストに用いるバインダー樹脂。 - 【請求項2】 カチオン重合開始剤(B)を含有する請
求項1記載のアルミニウム材ろう付け用ペーストに用い
るバインダー樹脂。 - 【請求項3】 高分子重合体(A)が、官能基(a)を
有するラジカル重合性の不飽和単量体と、官能基(a)
を有しない(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体
を必須構成単位として含有する請求項1又は2記載のア
ルミニウム材ろう付け用ペーストに用いるバインダー樹
脂。 - 【請求項4】 官能基(a)が、エポキシ基、ビニルエ
ーテル基及びプロペニルエーテル基より選ばれる1種以
上の官能基である請求項1〜3の何れかに記載のアルミ
ニウム材ろう付け用ペーストに用いるバインダー樹脂。 - 【請求項5】 アルミニウム材用ろう材粉末と;請求
項1〜4の何れかに記載のバインダー樹脂と;有機溶剤
及び/又は水;又は、 アルミニウム材用ろう材粉末と;フラックスと;請求
項1〜4の何れかに記載のバインダー樹脂と;有機溶剤
及び/又は水;を含有するアルミニウム材ろう付け用ペ
ースト。 - 【請求項6】 請求項5記載のアルミニウム材ろう付け
用ペーストが塗布されて、 被膜が形成されると共に、 この被膜から、有機溶剤及び/又は水が実質上除去さ
れ、 上記除去後の被膜1m2 当たりの重量が10〜100g
とされたアルミニウム材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10267277A JP2000079496A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | アルミニウム材ろう付け用ペーストに用いるバインダー樹脂、アルミニウム材ろう付け用ペースト及びアルミニウム材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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