JP2000079342A - 使用済触媒のモリブデン回収方法 - Google Patents

使用済触媒のモリブデン回収方法

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JP2000079342A
JP2000079342A JP10252538A JP25253898A JP2000079342A JP 2000079342 A JP2000079342 A JP 2000079342A JP 10252538 A JP10252538 A JP 10252538A JP 25253898 A JP25253898 A JP 25253898A JP 2000079342 A JP2000079342 A JP 2000079342A
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molybdenum
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moo
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Yasuyoshi Kato
泰良 加藤
Masatoshi Fujisawa
雅敏 藤澤
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Moを含む使用済触媒から低温でかつ高回収率
でMoO3 を回収することができる使用済触媒中のモリ
ブデン回収方法を提供する。 【解決手段】(1) モリブデンを含み酸化チタンを主成分
とする使用済触媒と水蒸気または水蒸気含有ガスを、5
00℃〜700℃で接触させて該触媒中のモリブデン酸
化物をモリブデン酸の蒸気とした後、500℃以下に冷
却して酸化モリブデンまたはモリブデン酸として回収す
るに際し、使用済触媒にあらかじめ焼結促進剤を添加す
る使用済触媒のモリブデン回収方法。(2) 前記焼結促進
剤が、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケルおよび銅か
ら選ばれた少なくとも一種の元素を含む酸化物または該
元素を含む化合物の塩類である前記使用済触媒のモリブ
デン

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用済触媒のモリブ
デン回収方法に係り、特に窒素酸化物のアンモニア還元
用触媒から有価成分であるモリブデンを回収する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所、各種工場、自動車などから排出
される排煙中の窒素酸化物(NOx)は、光化学スモッ
グや酸性雨の原因物質であり、その効果的な除去方法と
しては、アンモニア(NH3)を還元剤とした選択的接触
還元による排煙脱硝法が火力発電所を中心に幅広く採用
されている。この排煙脱硝には、バナジウム(V)、モ
リブデン(Mo)またはタングステン(W)を活性成分
にした酸化チタン(TiO2)系触媒が使用されている。
特に主な活性成分としてモリブデンを用いた触媒は、排
ガス中のSO2 をSO3 に酸化し難く、また種々の触媒
毒にも強いため、広く用いられている(特開昭50−1
28681号公報等)。これらの触媒の性能は、種々の
原因により徐々に低下するため、通常5〜10年で新品
に取り替えられており、その結果、大量の使用済触媒
(廃触媒)が発生し、今後、その量も飛躍的に増大する
ものと予想される。
【0003】使用済触媒の有価成分の回収方法として
は、(1) 水洗、薬洗などにより触媒毒成分を除去して活
性を回復させる方法(特開昭50−5351号公報)、
(2) 湿式法により触媒成分中の有価成分を回収する方
法、(3) 使用済触媒を触媒原料として利用する方法(特
公平4−48975号公報)などが提案されている。し
かしながら、排ガス浄化触媒の場合、使用環境により触
媒の劣化度合が大きく異なる上、Na、Kなどの触媒毒
の付着状況も千差万別であるため、上記方法で使用済触
媒を再生または再利用できるケースはごく一部に限られ
ているのが現状である。また触媒成分にMoを含有する
場合には、多量のMoが洗浄液中に溶解し、溶解したM
oイオンを沈殿させて回収するのが難しいなどの欠点も
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、先に触
媒中のMoを水蒸気と接触させてH2 MoO4 として昇
華し、回収する方法を提案した(特願平9−7890
号)。この回収方法は、使用済触媒中のMoを高純度の
MoO3 として回収できるため、触媒の劣化状況や不純
物の析出状態に影響されず、回収したMoO3 をそのま
ま触媒原料として再利用できるという点で優れた方法と
言える。しかし、本発明者らが上記方法についてさらに
検討を進めた結果、i)熱力学的な計算から予測される温
度よりも高い、700℃近くに加熱しなければMoO3
の高回収率が得られない場合が多い、ii) 触媒の種類、
触媒の使用された環境によりMoの回収率が大きく異な
る、などの問題のあることがわかった。
【0005】本発明の課題は、上記技術の問題をなく
し、Moを含む使用済触媒から低温でかつ高回収率でM
oO3 を回収することができる使用済触媒中のモリブデ
ン回収方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、使用済触
媒を高温、高水蒸気分圧にしなければMoO3 の回収率
が高くならない原因について研究を重ねた結果、モリブ
デン酸化物の酸化チタン表面への吸着力が極めて強いこ
とが一原因であることに着目し、使用済触媒に焼結促進
剤を加えて水蒸気と接触する酸化チタンの比表面積を小
さくすることにより、触媒中のMo酸化物が容易にH2
MoO4 に変化して酸化チタン表面から脱離することを
見いだし、本発明に到達したものである。すなわち、本
願で特許請求される発明は以下の通りである。
【0007】(1)モリブデンを含み酸化チタンを主成
分とする使用済触媒と水蒸気または水蒸気含有ガスを、
500℃〜700℃で接触させて該触媒中のモリブデン
酸化物をモリブデン酸の蒸気とした後、500℃以下に
冷却して酸化モリブデンまたはモリブデン酸として回収
するに際し、使用済触媒にあらかじめ焼結促進剤を添加
することを特徴とする使用済触媒のモリブデン回収方
法。 (2)前記焼結促進剤が、バナジウム、鉄、コバルト、
ニッケルおよび銅から選ばれた少なくとも一種の元素を
含む酸化物または該元素を含む化合物の塩類であること
を特徴とする(1)の使用済触媒のモリブデン回収方
法。 (3)前記焼結促進剤が、バナジウム、鉄、コバルト、
ニッケルおよび銅から選ばれた少なくとも一種の元素を
含む重油または燃焼灰であることを特徴とする(1)の
使用済触媒のモリブデン回収方法。
【0008】(4)前記焼結促進剤が、バナジウムを含
有する触媒であることを特徴とする(1)の使用済触媒
のモリブデン回収方法。 (5)前記焼結促進剤と使用済触媒を湿式混練した後、
水蒸気または水蒸気含有ガスと接触させることを特徴と
する(1)〜(4)のいずれかに記載の使用済触媒のモ
リブデン回収方法。 (6)バナジウム、鉄、コバルト、ニッケルおよび銅か
ら選ばれた少なくとも一種の元素を含む化合物の塩類の
水溶液を使用済触媒に含浸させた後、水蒸気または水蒸
気含有ガスと接触させることを特徴とする(1)記載の
使用済触媒のモリブデン回収方法。
【0009】
【作用】本発明の回収方法では、使用済触媒にあらかじ
めV、Fe、Co、Ni、CuなどのTiO2 に対して
焼結促進作用のある成分を添加後、水蒸気または水蒸気
含有ガス(以下、単に水蒸気含有ガスという)と接触さ
せ、Moを昇華させて回収する。図1は、本発明のMo
回収方法の一例のフローチャート図である。図1におい
て、あらかじめ焼結促進作用のある化合物が添加された
Mo含有使用済触媒に、温度500〜700℃で水蒸気
含有ガスを接触させ、該触媒に含まれているMo酸化物
を次式のようにH2 MoO4 に変えて昇華させ、次いで
2 MoO4 の蒸気を含むガスを500℃以下に冷却し
てMoO3 を析出させて回収する。 MoO3 +H2 O ──────→ H2 MoO4
【0010】TiO2 を主成分とするMo含有触媒で
は、Mo酸化物がTiO2 表面に図2に示す状態で吸着
しており、その吸着力が極めて強いため、水蒸気含有ガ
スで処理してもH2 MoO4 としてほとんど脱離しな
い。このため、効率よくMo酸化物をH2 MoO4 に変
えてMoO3 の回収率を向上するためには、Mo酸化物
の吸着の場であるTiO2 の表面積を小さくするのが効
果的である。この点を確認するため、同一量のMoを含
む触媒の比表面積を変化させたそれぞれの触媒を600
℃の水蒸気と1時間接触させた後、500℃以下に冷却
してMoO3 を回収する実験を行い、その時のMoO3
の回収率を測定した。その結果を図3に示したが、触媒
の比表面積とMoO3 の回収率との間には強い逆相関性
があり、Mo酸化物を吸着するTiO2 の比表面積が小
さければ、極めて高いMoO3 回収率が得られることが
わかった。
【0011】本発明は、上記知見に基づき、使用済触媒
にTiO2 の焼結促進剤をあらかじめ添加して比較的低
温の水蒸気と接触させて高いMoO3 回収率が得られる
ようにしたものである。焼結促進剤を添加した触媒で
は、該触媒が水蒸気含有ガス流中500〜700℃に加
熱される過程で、まずTiO2 の焼結が進行して表面積
が大幅に減少する。その結果、TiO2 表面に強く吸着
していたMo酸化物は吸着の場を失い、低温でも速やか
に水蒸気と反応してH2 MoO4 を生成するようにな
る。このため、焼結促進剤を添加しなかった場合では7
00℃近い高温でもMoO3 の回収率が50%程度であ
ったものが、焼結促進剤を加えた本発明の方法では50
0〜600℃でもMoO3 を高収率で回収することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる使用済触媒
は、少なくともMoを含有するTiO2 を主成分とする
排ガス浄化用触媒であり、その形状は粒状、板状、ハニ
カム状のいずれの形状の触媒であってもよい。本発明に
用いられる焼結促進剤は、TiO2 に対して焼結促進作
用を有する成分であればよいが、バナジウム(V)、鉄
(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)および
銅(Cu)から選ばれる少なくとも一種の元素を含む酸
化物またはこれらの元素を含む硝酸塩等の鉱酸塩、酢酸
塩等の有機塩などが好ましく用いられる。これらの化合
物は純物質である必要はなく、これらの化合物を含有す
る物質、たとえば、重油やオリマルジョンなどの燃焼
灰、重油ボイラ壁への析出物、Vを含む使用済触媒など
も使用することができる。
【0013】使用済触媒に焼結促進剤を添加する方法に
は特に制限はなく、例えば、上記化合物を含む水溶液を
使用済触媒に含浸させる方法、廃触媒を粉砕後、上記元
素を含む化合物を添加して湿式混練する方法、粉末のま
ま均一に混合する方法などが挙げられる。焼結促進効果
は、焼結促進剤が使用済触媒と接触する確率が高いほど
高い効果が得られる。従って、均一かつ緊密な混合が達
成できる含浸法、湿式混練法、ボールミル等で磨砕混合
する方法が特に好ましい。焼結促進剤の添加量は、使用
済触媒の比表面積を低減できる量であれば特に制限はな
いが、触媒の比表面積を10m2 /g以下、特に5m2
/g以下に低減できる量とするのが好ましく、通常は触
媒に対して1〜20重量%の添加量とされる。
【0014】本発明に用いられる水蒸気含有ガスは、上
記したH2 MoO4 の生成反応に必要な水蒸気を含んで
いればどのような組成であってもよいが、水蒸気分圧が
高いほど、H2 MoO4 の生成が促進され、短時間で高
いMo回収率が得られる傾向がある。また使用済触媒と
接触させる水蒸気含有ガスの温度は、熱損失と回収率と
の兼ね合いから500〜700℃、好ましくは500〜
600℃とされる。また生成したH2 MoO4 の蒸気を
冷却してMoO3 を析出させる温度は、MoO 3 の昇華
温度より低く、H2 MoO4 の蒸気圧の低い温度、具体
的には500℃以下に設定されるが、通常は400℃以
下にすれば効率良く回収することが可能である。
【0015】本発明の方法でMo成分が除かれた使用済
触媒は、該触媒に含有するV2 5、WO3 などの有価
成分の回収が容易となる。V2 5 、WO3 などの有価
成分は、Mo成分が共存すると該Mo成分と分離するの
が難しく、Mo含有使用済触媒からの回収工程が複雑な
ものとなっていたが、本発明の方法をこれらの有価成分
の回収工程の前処理として採用することにより、回収工
程の大幅な簡素化を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。 実施例1〜5 酸化チタンと酸化モリブデンとからなる使用済触媒(T
iO2 :83重量%、MoO3 :15重量%)の粉末
に、焼結促進剤としてメタバナジン酸アンモン(NH4
VO3 :触媒に対しV2 5 として5重量%)と水とを
添加し、湿式混練してペースト状にした。これを直径約
3mmの柱状に押し出し成形し、乾燥後、破砕して10〜
20メッシュの粒状触媒をえた。この触媒1.0gを直
径10mmの石英管に充填して管状電気炉内に設置し、5
00℃、550℃、600℃、650℃および700℃
の各温度に加熱すると共に、その上流から水蒸気を20
%含む空気を2000cc/minで2時間流した。流出する
ガスを大気中に曝した石英管に導いて300℃まで温度
を低下させ、石英管表面にMoO3 結晶を析出させた。
上記処理前後における触媒中のMoO3 濃度を蛍光X線
分析により測定し、両者の差からMoO3 の昇華率を求
め、昇華率が回収率に等しいとして回収率を計算した。
【0017】比較例1〜5 実施例1〜5の各実施例において、焼結促進剤を添加し
なかった以外はそれぞれ実施例1〜5と同様にして触媒
を製造し、MoO3 の回収実験を行い、その回収率を算
出した。
【0018】図4は、実施例1〜5および比較例1〜5
で得られた回収温度とMoO3 回収率との関係を示した
図である。図4から、焼結促進剤を添加した本発明の方
法では、500〜600℃の低温でも高い収率でMoO
3 が回収できるのに対し、焼結促進剤を添加しない比較
例の方法では500℃では回収率0重量%、700℃ま
で温度を上昇させても回収率は50重量%程度あること
がわかる。このように、焼結促進剤を添加した本発明の
方法は、MoO3 の昇華速度を促進して低温でのMoO
3 回収を可能にする優れた方法と言える。
【0019】実施例6〜8 実施例3において、焼結促進剤を、五酸化バナジウム、
硝酸第二鉄(Fe2(NO3)3 ・9H2 O)および硝酸第
二コバルト(Co(NO3)3 ・6H2 O)にそれぞれ変
えた以外は、実施例3と同様にして触媒を調整し、Mo
の回収試験を行った。このとき、各焼結促進剤の添加量
は触媒重量に対し、V2 5 、Fe2 3 、CoOとし
て5重量%とした。
【0020】実施例9 実施例3において、焼結促進剤として、V2 5 (14
重量%)、Fe2 3(2.5重量%)およびNiO
(4.3重量%)を含有するオリマルジョン燃焼灰を、
各酸化物成分の総和が触媒に対して5重量%となるよう
に用いた以外は実施例3と同様にして触媒を調整し、M
oの回収試験を行った。
【0021】実施例10 実施例3において、焼結促進剤として、V2 5 を7重
量%含有するTi−W−V触媒粉末をV2 5 が5重量
%になるように添加した以外は実施例3と同様にして触
媒体を調製し、Moの回収試験を行った。
【0022】実施例11 酸化チタンと酸化モリブデンとからなる触媒成分(Ti
2 :76重量%、MoO3 :14重量%)に15重量
%カオリン系無機繊維を含む、厚さ0.9mmのSUS3
04製メタルラス基材に塗布された使用済板状触媒に、
焼結促進剤である硫酸バナジル水溶液をV2 5 として
5重量%となるように含浸した後、乾燥した。この板状
触媒を20mm×100mmに切断した。触媒片3枚を直径
28mm石英管に設置し、実施例3と同様にしてMo回収
試験を行った。
【0023】比較例6 実施例11において、焼結促進剤を添加しない以外は実
施例11と同様にしてMo回収試験を行った。実施例
3、実施例6〜11、比較例3および比較例6における
Mo回収率と回収試験後の触媒の比表面積をまとめて示
した。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、焼結促進剤としてFeやCoの
塩類や、焼結促進剤を含む燃焼灰や使用済触媒を含むも
のを用いた場合にも高いMoO3 回収率が得られること
がわかる。また焼結促進剤を添加することによりMo回
収試験後の触媒の比表面積が添加しない比較例触媒の比
表面積に比べ著しく小さくなっており、焼結が進行して
いることがわかる。これらの結果から焼結促進剤を添加
する本発明の方法がMo回収率を高める方法として優れ
たものであることが明らかとなった。
【0026】
【発明の効果】本発明の回収方法によれば、Mo含有使
用済触媒にあらかじめ焼結促進剤を添加することによ
り、TiO2 表面に吸着したMo酸化物を容易にH2
oO4 に変化させて蒸気化せることができるため、50
0〜700℃の比較的低温度で高いMoO3 回収率を得
ることができる。また、本発明の回収方法を、MoO3
と分離することが難しいV2 5 やWO 3 などの成分の
回収の前処理として採用することにより、V2 5 やW
3 などの有価成分を容易に単離するができ、回収工程
の大幅な簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMo回収方法の一例を示すフローチャ
ート図。
【図2】Mo酸化物のTiO2 表面への吸着状態を示す
図。
【図3】Mo含有触媒の比表面積とMoO3 回収率との
関係を示す図。
【図4】回収温度とMoO3 回収率との関係を示す図。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA10 BC31A BC31B BC31C BC50A BC50B BC54A BC54B BC54C BC59A BC59B BC66A BC66B BC66C BC67A BC67B BC67C BC68A BC68B BC68C CA08 CA13 EA04Y EA11 EA18 GA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モリブデンを含み酸化チタンを主成分と
    する使用済触媒と水蒸気または水蒸気含有ガスを、50
    0℃〜700℃で接触させて該触媒中のモリブデン酸化
    物をモリブデン酸の蒸気とした後、500℃以下に冷却
    して酸化モリブデンまたはモリブデン酸として回収する
    に際し、使用済触媒にあらかじめ焼結促進剤を添加する
    ことを特徴とする使用済触媒のモリブデン回収方法。
  2. 【請求項2】 前記焼結促進剤が、バナジウム、鉄、コ
    バルト、ニッケルおよび銅から選ばれた少なくとも一種
    の元素を含む酸化物または該元素を含む化合物の塩類で
    あることを特徴とする請求項1記載の使用済触媒のモリ
    ブデン回収方法。
  3. 【請求項3】 前記焼結促進剤が、バナジウム、鉄、コ
    バルト、ニッケルおよび銅から選ばれた少なくとも一種
    の元素を含む重油または燃焼灰であることを特徴とする
    請求項1記載の使用済触媒のモリブデン回収方法。
  4. 【請求項4】 前記焼結促進剤が、バナジウムを含有す
    る触媒であることを特徴とする請求項1記載の使用済触
    媒のモリブデン回収方法。
  5. 【請求項5】 前記焼結促進剤と使用済触媒を湿式混練
    した後、水蒸気または水蒸気含有ガスと接触させること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の使用
    済触媒のモリブデン回収方法。
  6. 【請求項6】 バナジウム、鉄、コバルト、ニッケルお
    よび銅から選ばれた少なくとも一種の元素を含む化合物
    の塩類の水溶液を使用済触媒に含浸させた後、水蒸気ま
    たは水蒸気含有ガスと接触させることを特徴とする請求
    項1記載の使用済触媒のモリブデン回収方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009506880A (ja) * 2005-07-29 2009-02-19 シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド 廃触媒からの金属の回収方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009506880A (ja) * 2005-07-29 2009-02-19 シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド 廃触媒からの金属の回収方法
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