JP2000078608A - Y/c分離回路 - Google Patents

Y/c分離回路

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JP2000078608A
JP2000078608A JP10248524A JP24852498A JP2000078608A JP 2000078608 A JP2000078608 A JP 2000078608A JP 10248524 A JP10248524 A JP 10248524A JP 24852498 A JP24852498 A JP 24852498A JP 2000078608 A JP2000078608 A JP 2000078608A
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signal
video signal
composite video
pal
phase
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JP10248524A
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Toru Senbongi
徹 千本木
Makio Kondo
眞紀雄 近藤
Tamaki Konno
環 今野
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Motorola Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PAL方式による複合ビデオ信号に対しても
精度良く、かつ安価にY/C分離を行うことが可能なY
/C分離回路を得るを提供することを目的とする。 【解決手段】 PAL複合ビデオ信号を1水平走査期間
だけ遅延した遅延複合ビデオ信号の位相を90度だけ進
めた第1位相シフトビデオ信号を得ると共に、上記遅延
複合ビデオ信号の位相を90度だけ遅らせた第2位相シ
フトビデオ信号を得て、上記PAL複合ビデオ信号から
上記第1位相シフトビデオ信号を減算した減算結果と、
上記PAL複合ビデオ信号から上記第2位相シフトビデ
オ信号を減算した減算結果とを加算した結果を搬送色信
号として得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合ビデオ信号か
ら輝度信号及び搬送色信号を分離するY/C分離回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、世界的に採用されているカラーテ
レビジョン方式として、NTSC(National Television
System Committee)方式、並びにPAL(Phase Alterna
tion by Line)方式が知られている。この際、NTSC
方式による複合ビデオ信号のカラーサブキャリアは、
3.58[MHz]であり、PAL方式による複合ビデオ信号
のカラーサブキャリアは、4.43[MHz]である。
【0003】よって、NTSC方式による複合ビデオ信
号に対しては3.5[MHz]のバンドパスフィルタ、PAL
方式による複合ビデオ信号に対しては4.4[MHz]のバン
ドパスフィルタを用いれば、これら各方式による複合ビ
デオ信号中から搬送色信号及び輝度信号を分離(以下、
Y/C分離と称する)することが出来る。しかしなが
ら、このようなバンドパスフィルタを用いると輝度信号
の帯域自体をも狭めてしまい、更に、かかるバンドパス
フィルタによる分離自体が完全なものではない為、分離
したはずの搬送色信号中に輝度信号成分が残留してクロ
スカラー妨害を起こしてしまうという欠点があった。
【0004】そこで、NTSC方式の複合ビデオ信号を
扱うビデオ信号処理装置においては、その複合ビデオ信
号中の搬送色信号の位相が1水平走査(以下、1Hと称
する)ライン毎に180度反転していることに着目し
て、図1に示されるが如き1H櫛形フィルタにてY/C
分離を行うようにしている。図1において、1H遅延素
子10は、入力されてきたNTSC方式の複合ビデオ信
号を、1H期間分だけ遅延させたものを加算器11及び
減算器12に夫々供給する。加算器11は、入力されて
きた複合ビデオ信号と、これを1H期間だけ遅延させた
複合ビデオ信号とを加算したものを輝度信号として出力
する。すなわち、複合ビデオ信号中の搬送色信号成分は
上述した如く1Hライン毎にその位相が180度反転し
ているので、加算器11による加算処理により相殺さ
れ、輝度信号成分のみが出力されるのである。減算器1
2は、入力されてきた複合ビデオ信号から、これを1H
期間だけ遅延させた複合ビデオ信号を減算したものを搬
送色信号として出力する。すなわち、複合ビデオ信号中
の輝度信号成分は減算器12による減算処理により相殺
され、搬送色信号成分のみが出力されるのである。
【0005】図1に示される1H櫛形フィルタによれ
ば、上述の如きバンドパスフィルタを用いた場合に比し
て、輝度信号の帯域を狭めることなく、かつ良好にNT
SC方式による複合ビデオ信号に対してY/C分離を実
施することが出来る。一方、PAL方式による複合ビデ
オ信号に対して上述した如き櫛形フィルタを用いてY/
C分離を行うには、図1の1H遅延素子10に代わり2
H遅延素子を用いた2H櫛形フィルタが必要となる。こ
れは、PAL方式による複合ビデオ信号の搬送色信号の
位相が2Hライン毎に180度反転している為である。
従って、遅延素子の遅延量が増加する分だけ、図1に示
されるが如き1H櫛形フィルタに比して高価なものとな
る。又、2Hライン離れた複合ビデオ信号同士を加算
(減算)することにより、複合ビデオ信号中の搬送色信
号成分(輝度信号成分)を相殺する構成としているが、
このように離れたライン間では互いに同一輝度、同一色
となる可能性が低くなりY/C分離精度が低下するとい
う問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決すべく為されたものであり、PAL方式による複
合ビデオ信号に対しても精度良く、かつ安価にY/C分
離を行うことが可能なY/C分離回路を得ることを目的
としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
るY/C分離回路は、PAL方式によるPAL複合ビデ
オ信号から搬送色信号を分離抽出するY/C分離回路で
あって、前記PAL複合ビデオ信号を1水平走査期間だ
け遅延して遅延複合ビデオ信号を得る遅延手段と、前記
遅延複合ビデオ信号の位相を90度だけ進めた第1位相
シフトビデオ信号を得る第1位相シフト手段と、前記遅
延複合ビデオ信号の位相を90度だけ遅らせた第2位相
シフトビデオ信号を得る第2位相シフト手段と、前記P
AL複合ビデオ信号から前記第1位相シフトビデオ信号
を減算して得られた減算信号と、前記PAL複合ビデオ
信号から前記第2位相シフトビデオ信号を減算して得ら
れた減算信号とを加算して得られた加算信号を前記搬送
色信号として出力する演算手段とを有する。
【0008】又、本発明の第2の特徴によるY/C分離
回路は、所定サンプリング周期を有するサンプルデータ
系列からなるPAL方式によるPAL複合ビデオ信号か
ら搬送色信号を分離抽出するY/C分離回路であって、
前記PAL複合ビデオ信号における1水平走査期間は前
記所定サンプリング周期の864周期分であり、前記P
AL複合ビデオ信号を前記所定サンプリング周期の86
0周期分だけ遅延して遅延複合ビデオ信号を得る遅延手
段と、前記遅延複合ビデオ信号に対して[1、−4、2
6、18、26、−4、1]なるタップ係数にてフィル
タリング処理を施すトランスバーサルフィルタと、前記
PAL複合ビデオ信号から前記トランスバーサルフィル
タにて得られた値を減算して得られた減算信号を前記搬
送色信号として出力する減算手段とを有する。
【0009】本発明の第3の特徴によるY/C分離回路
は、所定サンプリング周期を有するサンプルデータ系列
からなるPAL方式又はNTSC方式による複合ビデオ
信号から搬送色信号を分離抽出するY/C分離回路であ
って、前記複合ビデオ信号を前記NTSC方式における
1水平走査期間だけ遅延して遅延複合ビデオ信号を得る
第1遅延手段と、前記遅延複合ビデオ信号に対して
[1、−4、26、18、26、−4、1]なるタップ
係数にてフィルタリング処理を施すトランスバーサルフ
ィルタと、前記トランスバーサルフィルタにて得られた
値を所定時間だけ遅延して出力する第2遅延手段と、P
AL/NTSC選択信号に応じて前記第2遅延手段の出
力信号及び前記遅延複合ビデオ信号の内の一方を択一的
に選択するセレクタと、前記複合ビデオ信号から前記セ
レクタで選択された方の信号を減算して得られた減算信
号を前記搬送色信号として出力する減算手段とを有す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は、本発明によるY/C分離
回路の構成概念を示す図である。図2において、1H遅
延素子20は、入力されたPAL方式によるPAL複合
ビデオ信号Voを1H期間分だけ遅延した遅延複合ビデ
オ信号DVoを−90度位相シフト回路21及び+90
度位相シフト回路23の各々に供給する。この際、図3
の黒丸に示されるように、遅延複合ビデオ信号DVoの
位相は、上記PAL複合ビデオ信号Voに対して90度
の位相ズレが生じている。
【0011】−90度位相シフト回路21は、上記遅延
複合ビデオ信号DVoの位相を図3に示されるが如く9
0度だけ遅らせたものを第1位相シフトビデオ信号Vp
として減算器22に供給する。従って、第1位相シフト
ビデオ信号Vpの位相は、上記PAL複合ビデオ信号Vo
と同位相となる。一方、+90度位相シフト回路23
は、上記遅延複合ビデオ信号DVoの位相を図3に示さ
れるが如く90度だけ進ませたものを第2位相シフトビ
デオ信号Vqとして減算器24に供給する。従って、第
2位相シフトビデオ信号Vqの位相は、上記PAL複合
ビデオ信号Voに対して180度反転したものとなる。
【0012】減算器22は、上記PAL複合ビデオ信号
Voから上記第1位相シフトビデオ信号Vpを減算して得
られた信号を加算器25に供給する。減算器24は、上
記PAL複合ビデオ信号Voから上記第1位相シフトビ
デオ信号Vqを減算して得られた信号を加算器25に供
給する。加算器25は、減算器22及び24各々から供
給された信号同士を加算して得られた加算信号を係数乗
算器26に供給する。係数乗算器26は、かかる加算信
号を1/2倍した信号を搬送色信号Coとして出力する
と共に、これを減算器27に供給する。減算器27は、
入力されたPAL複合ビデオ信号Voから上記搬送色信
号Coを減算して得られた信号を輝度信号Yoとして出力
する。
【0013】次に、かかる構成による動作について図3
を参照しつつ説明する。先ず、入力されたPAL複合ビ
デオ信号Vo、第1位相シフトビデオ信号Vp、及び第2
位相シフトビデオ信号Vqを夫々、
【0014】
【数1】Vo=Yo+CRo+CBo
【0015】
【数2】Vp=Yp+CRp+CBp
【0016】
【数3】Vq=Yq+CRq+CBq Yo,Yp,Yq:輝度信号 CRo,CRp,CRq:赤色成分信号 CBo,CBp,CBq:青色成分信号 とし、更に、上記3点において輝度及び色が互いに同一
であるならば、
【0017】
【数4】Vp=Yo−CRo+CBo
【0018】
【数5】Vq=Yo+CRo−CBo となる。従って、図2に示されるが如き減算器22、減
算器24、及び加算器25なる回路により、入力された
PAL複合ビデオ信号VoからVpを減算したものと、V
oからVqを減算したものとを加算した結果は、
【0019】
【数6】 (Vo−Vp)+(Vo−Vq)={(Yo+CRo+CBo)−(Yo−CRo+CBo)} −{(Yo+CRo+CBo)−(Yo+CRo−CBo)} =2CRo+2CBo となる。
【0020】従って、係数乗算器26により、この加算
結果を1/2にすれば、
【0021】
【数7】搬送色信号Co=CRo+CBo が求まるのである。又、上式より、
【0022】
【数8】 Vp+Vq=(Yo−CRo+CBo)+(Yo+CRo−CBo) =2Yo すなわち、
【0023】
【数9】輝度信号Yo=(1/2)・(Vp+Vq) が求められる。図4は、かかる図2に示されるが如き構
成概念を実現する実際の回路を示す図である。
【0024】図4において、遅延メモリ40は、860
サンプル分のデータ記憶容量を有する例えば、FIFO
(first in first out)メモリであり、サンプリング周
期Tのサンプルデータ系列からなるPAL複合ビデオ信
号Voを860Tだけ遅延してディジタルフィルタ41
に供給する。尚、かかるサンプリング周期Tは、ITU
(International Telecommunication Union)において規
定されている1/(13.5MHz)であり、上記遅延メモリ
40には、この13.5MHzのクロック信号が供給されて
いるものとする。
【0025】ディジタルフィルタ41は、互いに縦続接
続された7個のDフリップフロップD1〜D7、係数乗算
器M1〜M9、及び加算器AD1から構成されている。D
フリップフロップD1は、上記遅延メモリ40から供給
されてくるサンプルデータ系列をサンプリング周期T毎
に順次取り込み、これを次段のDフリップフロップD2
に供給する。DフリップフロップD2〜D7各々は、取り
込んだサンプルデータをサンプリング周期T毎に順次次
段のフリップフロップにシフトさせて行く。尚、Dフリ
ップフロップD1〜D7各々には上記13.5MHzのクロッ
ク信号が供給されており、夫々、上記サンプリング周期
Tに等しい時間遅延を与えるものである。つまり、1つ
のDフリップフロップの出力は、1サンプリング期間前
の入力になる。
【0026】係数乗算器M1は、DフリップフロップD1
の出力に係数"1"を乗算したものを加算器AD1に供給
する。係数乗算器M2は、DフリップフロップD2の出力
に係数"−4"を乗算したものを加算器AD1に供給す
る。係数乗算器M3は、DフリップフロップD3の出力に
係数"26"を乗算したものを加算器AD1に供給する。
係数乗算器M4は、DフリップフロップD4の出力に係
数"18"を乗算したものを加算器AD1に供給する。係
数乗算器M5は、DフリップフロップD5の出力に係数"
26"を乗算したものを加算器AD1に供給する。係数
乗算器M6は、DフリップフロップD6の出力に係数"−
4"を乗算したものを加算器AD1に供給する。係数乗
算器M7は、DフリップフロップD7の出力に係数"1"を
乗算したものを加算器AD1に供給する。加算器AD1
は、上記係数乗算器M1〜M7から供給された乗算結果各
々を加算して総和を求め、これを係数乗算器M8に供給
する。
【0027】すなわち、上記DフリップフロップD1
7、係数乗算器M1〜M7、及び加算器AD1なる構成
により、 タップ係数:[1、−4、26、18、26、−4、1] なる、いわゆるトランスバーサルフィルタを形成してい
るのである。この際、かかるトランスバーサルフィルタ
により、図2における−90度位相シフト回路21、+
90度位相シフト回路23、加算器25及び係数乗算器
26なる構成と同様な機能を実現する。
【0028】つまり、先ず、図2における1H遅延素子
20と同様に、PAL方式による複合ビデオ信号の1H
期間分(サンプリング周期864T分)の遅延を、図4
における遅延メモリ40及びDフリップフロップD1
4にて得ている。従って、DフリップフロップD4の出
力が、上記遅延複合ビデオ信号DVoとなる。この際、
上記トランスバーサルフィルタによるフィルタリング処
理により、上記遅延複合ビデオ信号DVoとしての1サ
ンプルと、その直前の3サンプルと、その直後の3サン
プルとの合計7つのサンプルデータ系列に基づく補間演
算が為され、図3におけるVpとVqとを合成した値、す
なわち輝度信号成分が求まるのである。ところが、係数
乗算器M1〜M7及び加算器AD1の作用により、かかる
輝度信号成分は、本来の値の64倍となっており、更
に、図3におけるVpとVqとを加算した値であるが故に
2倍されている。そこで、係数乗算器M8及びM9各々
は、加算器AD1の出力に順次1/64倍、1/2倍の
係数乗算を施すことにより、元の輝度信号成分を求め、
これを輝度信号Y1として減算器42に供給する。
【0029】減算器42は、入力されたPAL複合ビデ
オ信号Voから、上記輝度信号Y1を減算することにより
搬送色信号C1を得て、これを適応搬送色信号抽出回路
43に供給する。尚、減算器42は、図2における減算
器22及び24に相当する動作を行うものである。適応
搬送色信号抽出回路43におけるバンドパスフィルタB
P1は、上記搬送色信号C1から色搬送波帯域の信号成
分のみを抽出し、これを搬送色信号C2として最適色信
号判定回路CJ及びセレクタSEL各々に供給する。
又、かかる適応搬送色信号抽出回路43におけるバンド
パスフィルタBP2は、上記PAL複合ビデオ信号Vo
から色搬送波帯域の信号成分のみを抽出し、これを搬送
色信号C3として最適色信号判定回路CJ及びセレクタ
SEL各々に供給する。最適色信号判定回路CJは、上
記搬送色信号C2及びC3の内から、最も搬送色信号とし
て確からしい方を選択すべき選択信号をセレクタSEL
に供給する。セレクタSELは、上記搬送色信号C2
びC3の内から、上記選択信号に応じた方を択一的に選
択し、これを搬送色信号C0として出力する。例えば、
搬送色信号に輝度信号成分が混入していると、この搬送
色信号の振幅は所定よりも大となる。そこで、最適色信
号判定回路CJ及びセレクタSELは、上記搬送色信号
2及びC3の内の振幅の低い方を最も確からしい搬送色
信号として選択し、これを搬送色信号C0とする。
【0030】このように、適応搬送色信号抽出回路43
は、上記搬送色信号C1及びPAL複合ビデオ信号Vo各
々から色搬送波帯域の信号成分を抽出し、両者の内か
ら、最も色搬送波信号として確からしい方を選択してこ
れを最終的な搬送色信号C0として出力するのである。
減算器44は、上記PAL複合ビデオ信号Voから、上
記搬送色信号C0を減算することにより輝度信号Y0を得
てこれを出力する。
【0031】以上の如く、図2又は図4に示されるが如
きY/C分離回路によれば、PAL方式による複合ビデ
オ信号に対しても1Hの櫛形フィルタを用いて、安価に
かつ精度良くY/C分離を行うことが出来るのである。
尚、これら図2及び図4においては、PAL方式専用に
構築したY/C分離回路の構成を示したが、PAL/N
TSC双方に対応する形態に構築することも可能であ
る。
【0032】図5は、かかる点に鑑みて為された本発明
によるPAL/NTSC両用Y/C分離回路の構成を示
す図である。図5において、1ラインメモリ50は、N
TSC方式による複合ビデオ信号の1H分、すなわち、
858サンプル分のデータ記憶容量を有する例えば、F
IFO(first in first out)メモリである。1ライン
メモリ50は、サンプリン周期Tを有するサンプルデー
タ系列からなるPAL又はNTSC方式による複合ビデ
オ信号Voを858Tだけ遅延し、これをディジタルフ
ィルタ51に供給する。
【0033】ディジタルフィルタ51は、Dフリップフ
ロップD1〜D9、係数乗算器M1〜M9、及び加算器AD
1から構成されている。この際、DフリップフロップD
1〜D7、係数乗算器M1〜M7、及び加算器AD1からな
るトランスバーサルフィルタ、並びに、係数乗算器M8
及びM9の作用については、図4に示されるディジタル
フィルタ41のものと同様である。ところが、ディジタ
ルフィルタ51においては、係数乗算器M9の出力値
を、DフリップフロップD8及びD9各々にてサンプリン
グ周期2T分だけ遅延させてセレクタ52に供給する構
成としている。
【0034】セレクタ52は、PAL/NTSC選択信
号が論理レベル"1"、すなわち、PAL方式に対する処
理が選択された場合には、上記ディジタルフィルタ51
におけるDフリップフロップD9の出力値を選択してこ
れを減算器53に供給する。一方、PAL/NTSC選
択信号が論理レベル"0"、すなわち、NTSC方式に対
する処理が選択された場合、セレクタ52は、1ライン
メモリ50の出力をそのまま減算器53に供給する。
【0035】減算器53は、入力されたPAL又はNT
SC方式による複合ビデオ信号Voから、上記セレクタ
52から供給された値を減算して得られた減算信号を可
変係数乗算器54に供給する。可変係数乗算器54は、
上記PAL/NTSC選択信号が論理レベル"1"である
場合には、上記減算器53にて得られた減算信号をその
まま搬送色信号C1とし、これを適応搬送色信号抽出回
路43に供給する。一方、PAL/NTSC選択信号が
論理レベル"0"である場合には、可変係数乗算器54
は、かかる減算信号に(1/2)を乗算したものを搬送
色信号C1とし、これを適応搬送色信号抽出回路43に
供給する。
【0036】適応搬送色信号抽出回路43におけるバン
ドパスフィルタBP1は、上記搬送色信号C1から色搬
送波帯域の信号成分のみを抽出し、これを搬送色信号C
2として最適色信号判定回路CJ及びセレクタSEL各
々に供給する。又、かかる適応搬送色信号抽出回路43
におけるバンドパスフィルタBP2は、上記PAL/N
TSC複合ビデオ信号Voから色搬送波帯域の信号成分
のみを抽出し、これを搬送色信号C3として最適色信号
判定回路CJ及びセレクタSEL各々に供給する。最適
色信号判定回路CJは、上記搬送色信号C2及びC3の内
から最も搬送色信号として確からしい方を判定し、これ
を選択すべき選択信号をセレクタSELに供給する。セ
レクタSELは、上記搬送色信号C2及びC3の内から、
上記選択信号に応じた方を択一的に選択し、これを搬送
色信号C0として出力する。例えば、搬送色信号に輝度
信号成分が混入していると、この搬送色信号の振幅は所
定よりも大となる。そこで、最適色信号判定回路CJ及
びセレクタSELは、上記搬送色信号C2及びC3の内の
振幅の低い方を最も確からしい搬送色信号として選択
し、これを搬送色信号C0とする。
【0037】このように、適応搬送色信号抽出回路43
は、上記搬送色信号C1及びPAL/NTSC複合ビデ
オ信号Vo各々から色搬送波帯域の信号成分を抽出し、
両者の内から、最も色搬送波信号として確からしい方を
選択してこれを最終的な搬送色信号C0として出力する
のである。減算器44は、上記PAL/NTSC複合ビ
デオ信号Voから、上記搬送色信号C0を減算することに
より輝度信号Y0を得てこれを出力する。
【0038】かかる図5に示される構成においては、N
TSC方式の複合ビデオ信号Voが入力される場合に
は、NTSC方式に対する処理を選択すべき論理レベ
ル"0"のPAL/NTSC選択信号をセレクタ52及び
可変係数乗算器54に供給する。この際、図5に示され
る構成は実質的に、1ラインメモリ50、減算器53、
及び可変係数乗算器54なる1H櫛形フィルタとなる。
【0039】一方、PAL方式の複合ビデオ信号Voが
入力される場合には、PAL方式に対する処理を選択す
べき論理レベル"1"のPAL/NTSC選択信号をセレ
クタ52及び可変係数乗算器54に供給する。この際、
図5に示される構成は実質的に、1ラインメモリ50、
ディジタルフィルタ51、減算器53、及び可変係数乗
算器54なる1H櫛形フィルタとなる。
【0040】かかる図5に示されるが如きPAL/NT
SC両用Y/C分離回路によれば、1ラインメモリ50
を、PAL及びNTSC双方での櫛形フィルタ処理にお
いて共用させているので、回路規模の縮小化を計ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の1H櫛形フィルタの構成を示す図であ
る。
【図2】本発明によるY/C分離回路の構成概念を示す
図である。
【図3】本発明によるY/C分離回路の動作を説明する
為の図である。
【図4】本発明によるY/C分離回路の構成を示す図で
ある。
【図5】本発明によるPAL/NTSC両用Y/C分離
回路の回路構成を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
20 1H遅延素子 21 −90度位相シフト回路 22 減算器 23 +90度位相シフト回路 24 減算器 25 加算器 26 係数乗算器 27 減算器 40 遅延メモリ 41 ディジタルフィルタ 42 減算器 43 適応搬送色信号抽出回路 50 1ラインメモリ 51 ディジタルフィルタ 52 セレクタ 53 減算器 54 可変係数乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 環 東京都港区南麻布3丁目20番1号日本モト ローラ株式会社内 Fターム(参考) 5C066 AA20 BA02 BA03 CA07 DC01 DC02 DC04 GA03 GA04 GA05 GA27 HA02 KC04 KC05 KC09 KC11 KD06 KE02 KE03 KE09 KG01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PAL方式によるPAL複合ビデオ信号
    から搬送色信号を分離抽出するY/C分離回路であっ
    て、 前記PAL複合ビデオ信号を1水平走査期間だけ遅延し
    て遅延複合ビデオ信号を得る遅延手段と、 前記遅延複合ビデオ信号の位相を90度だけ進めた第1
    位相シフトビデオ信号を得る第1位相シフト手段と、 前記遅延複合ビデオ信号の位相を90度だけ遅らせた第
    2位相シフトビデオ信号を得る第2位相シフト手段と、 前記PAL複合ビデオ信号から前記第1位相シフトビデ
    オ信号を減算して得られた減算信号と、前記PAL複合
    ビデオ信号から前記第2位相シフトビデオ信号を減算し
    て得られた減算信号とを加算して得られた加算信号を前
    記搬送色信号として出力する演算手段と、を有すること
    を特徴とするY/C分離回路。
  2. 【請求項2】 所定サンプリング周期を有するサンプル
    データ系列からなるPAL方式によるPAL複合ビデオ
    信号から搬送色信号を分離抽出するY/C分離回路であ
    って、 前記PAL複合ビデオ信号における1水平走査期間は前
    記所定サンプリング周期の864周期分であり、 前記PAL複合ビデオ信号を前記所定サンプリング周期
    の860周期分だけ遅延して遅延複合ビデオ信号を得る
    遅延手段と、 前記遅延複合ビデオ信号に対して[1、−4、26、1
    8、26、−4、1]なるタップ係数にてフィルタリン
    グ処理を施すトランスバーサルフィルタと、 前記PAL複合ビデオ信号から前記トランスバーサルフ
    ィルタにて得られた値を減算して得られた減算信号を前
    記搬送色信号として出力する減算手段と、を有すること
    を特徴とするY/C分離回路。
  3. 【請求項3】 所定サンプリング周期を有するサンプル
    データ系列からなるPAL方式又はNTSC方式による
    複合ビデオ信号から搬送色信号を分離抽出するY/C分
    離回路であって、 前記複合ビデオ信号を前記NTSC方式における1水平
    走査期間だけ遅延して遅延複合ビデオ信号を得る第1遅
    延手段と、 前記遅延複合ビデオ信号に対して[1、−4、26、1
    8、26、−4、1]なるタップ係数にてフィルタリン
    グ処理を施すトランスバーサルフィルタと、 前記トランスバーサルフィルタにて得られた値を所定時
    間だけ遅延して出力する第2遅延手段と、 PAL/NTSC選択信号に応じて前記第2遅延手段の
    出力信号及び前記遅延複合ビデオ信号の内の一方を択一
    的に選択するセレクタと、 前記複合ビデオ信号から前記セレクタで選択された方の
    信号を減算して得られた減算信号を前記搬送色信号とし
    て出力する減算手段と、を有することを特徴とするY/
    C分離回路。
  4. 【請求項4】 前記セレクタは、前記PAL/NTSC
    選択信号がNTSC方式に対する処理を選択する信号で
    ある場合には前記第2遅延手段の出力信号及び前記遅延
    複合ビデオ信号の内から前記遅延複合ビデオ信号を選択
    する一方、前記PAL/NTSC選択信号がPAL方式
    に対する処理を選択する信号である場合には前記第2遅
    延手段の出力信号を選択することを特徴とする請求項3
    記載のY/C分離回路。
  5. 【請求項5】 前記PAL/NTSC選択信号がNTS
    C方式に対する処理を選択する信号である場合には前記
    減算信号に1/2を乗算した信号を前記搬送色信号とす
    る一方、前記PAL/NTSC選択信号がPAL方式に
    対する処理を選択する信号である場合には前記減算信号
    をそのまま前記搬送色信号とする可変係数乗算手段を備
    えたことを特徴とする請求項3記載のY/C分離回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8013939B2 (en) 2006-02-03 2011-09-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Video decoder for decreasing noise included in chrominance signal

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