JP2000078479A - 固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子の駆動方法

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JP2000078479A
JP2000078479A JP10244593A JP24459398A JP2000078479A JP 2000078479 A JP2000078479 A JP 2000078479A JP 10244593 A JP10244593 A JP 10244593A JP 24459398 A JP24459398 A JP 24459398A JP 2000078479 A JP2000078479 A JP 2000078479A
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pulse
amplitude
signal charge
photoelectric conversion
sweep
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JP10244593A
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English (en)
Inventor
Yoshikuni Tanaka
敬訓 田中
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高輝度被写体と低輝度被写体とを同一画面内
で同時に撮像できる広いダイナミックレンジを持った固
体撮像装置を実現する。 【構成】 マトリックス状に配列された複数個の光電変
換素子と該光電変換素子から得られる信号電荷を垂直転
送する垂直CCDとから構成された撮像部と、この撮像
部で得られた信号電荷を1フィールドの期間蓄積してお
く蓄積部とを有する固体撮像素子に対し、t1で読み出
しパルスを印加して光電変換素子の電荷を空にした後、
t5,t6,t7…に一部電荷が光電変換素子内に残る
パルス振幅の掃き出し読み出しパルスP2を印加して過
剰電荷の掃き出しを行う。P2の振幅は徐々に低くなる
ようにする。また、P2を印加する時間間隔は徐々に短
くなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次元CCD(電荷結
合素子)固体撮像素子の駆動方法に関し、特に1フィー
ルド分の信号電荷を蓄積しておくことのできる蓄積部を
有する固体撮像素子の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CCD固体撮像素子は入射光の強度に対
して出力信号が直線的に比例する。このため明るい被写
体では絞り機能などを用いて入射する光量を調節する必
要がある。しかしながら、一つの被写体の中で輝度の範
囲が非常に広い場合には暗部から明部まですべてを再現
できる広いダイナミックレンジがCCD固体撮像素子に
ないため、明部が飽和したり、あるいは、暗部が写らな
くなったりする問題点がある。
【0003】図6は、このような二次元CCD固体撮像
素子の一例を示す模式的構成図である。二次元CCD固
体撮像素子601(以下、二次元固体撮像素子と記す)
は水平方向と垂直方向に所定の繰り返し周期で配列され
た複数個のフォトダイオードなどの光電変換素子602
と、この複数個の光電変換素子で光電変換され蓄積され
た信号電荷を読み出すトランスファゲート電極603
と、この読み出された信号電荷を垂直転送する垂直CC
D604とから構成された撮像部605と、この撮像部
で光電変換して得られた信号電荷を1フィールドの期間
蓄積して1走査線毎に順次垂直転送する蓄積部CCD6
06を備えた蓄積部607と、1走査線の信号電荷を水
平転送する水平CCD608と、この水平転送された信
号電荷を電圧信号を変換して出力する出力回路609を
備えている。
【0004】図7は、この二次元固体撮像素子の動作を
示す駆動波形図である。図6と図7を参照すると、図7
において、ΦV1、ΦV2は垂直CCD604の、ΦS
1、ΦS2は蓄積部CCD606の駆動波形図である。
時刻t1で光電変換素子602で光電変換されて蓄積さ
れた信号電荷を垂直CCD604に読み出す読み出しパ
ルスP1がトランスファァゲート電極603に印加さ
れ、光電変換素子602から垂直CCD604に信号電
荷が読み出される。次に、時刻t2からt3の期間に高
速フレーム転送パルスP3が垂直CCD604と蓄積部
CCD606に印加され、信号電荷が垂直CCD604
から蓄積部CCD606へ高速転送される。蓄積部60
7は時刻t4からt5の期間に1水平期間毎に通常垂直
転送パルスP4により1走査線の信号電荷を水平CCD
608へ転送し、水平CCD608はこの信号電荷を出
力回路609へ水平転送して出力回路609から映像出
力信号を得る。次に、時刻t6からt7の期間に高速掃
き出し転送パルスP5が垂直CCD604と蓄積部CC
D606に印加され1フレーム期間に垂直CCDに蓄積
した暗電流を排出する。時刻t8で再び読み出しパルス
P1がトランスファァゲート電極603に印加され次の
サイクルが始まる。
【0005】図8は、上述の駆動方法によって二次元固
体撮像素子から得られる出力信号の光電変換特性を示す
図である。同図に示すように、入射光量がA点までは入
射光量と出力信号の大きさは比例するが、A点以上の入
射光量に対しては光電変換素子が飽和するため出力信号
はVmaxで一定値になる。従って、二次元固体撮像素子
はA点以上の入射光量では撮像不可能となる。この二次
元固体撮像素子を使用してカメラを構成した場合、明る
い被写体に対応するためA点以下の撮像可能範囲の1/
n(n=2〜5)のB点をカメラの標準動作点に設定す
る。これによってB点からA点までの範囲内で標準動作
点を越える明るい被写体を撮像可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て、標準動作点の設定では数倍程度のダイナミックレン
ジしか無く、これを越える明るい被写体に対しては例え
ば撮像装置のレンズの絞りによって入射光量を調整する
必要がある。しかし、レンズの絞りによって入射光量を
減少させて明るい被写体が写るようにすると同一画面内
での暗い被写体部分が写らなくなるという問題が起こ
る。従来、このダイナミックレンジを拡大する手段に
は、高輝度部で信号が飽和しないように入射光量をレン
ズの絞りで調節する方法の他に、例えば、特開平60−
217763号公報にて提案されているような、垂直ブ
ランキング期間内にフォトダイオードから信号電荷を垂
直CCDに読み出す読み出しパルスを2回印加し、その
内初めのパルス振幅をフォトダイオード内に一定レベル
の信号電荷を残すようにして、入射光強度に対する出力
信号特性にKnee特性を持たせる方法があった。しか
し、上記公報にて提案されている従来技術では、過剰電
荷を掃き出す読み出しパルスは垂直ブランキング期間内
に限定されてしまうこととKnee特性の折れ曲がり点
が1点であることのため、入力光信号に対し任意の出力
特性を有する固体撮像素子を実現することが不可能であ
り、また高輝度被写体を撮像する場合にはフォトダイオ
ードが飽和してしまうためこれを避けるにはレンズ絞り
やシャッタの併用が必要であった。
【0007】すなわち、上述の従来技術では、例えば照
明が暗いトンネル内を撮像しながら同時に昼間の明るい
トンネルの外を撮すようなことや、あるいは、夜の暗い
風景と明るく照明された建物内を同時に撮すようなこと
ができないという欠点があった。照明が暗いトンネル内
や夜の暗い風景のような数ルクスから、昼間の明るいト
ンネルの外や明るく照明された建物内のような数万ルク
ス以上までを同時に撮像する必要性は特に監視用カメラ
などでは重要である。このような非常に広いダイナミッ
クレンジを得るためには、撮像装置の入射光強度に対す
る出力信号特性が例えば対数(logarithm)特性のような
非直線的に増加する特性を持っている必要がある。
【0008】従って、本発明の課題は上述した従来例の
問題点を解決することであって、その目的は、レンズ絞
りを開放のまま調整せずに、照明が暗いトンネル内や夜
の暗い風景のような数ルクスから、昼間の明るいトンネ
ルの外や明るく照明された建物内のような数万ルクス以
上までを同時に撮像できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、マトリックス状に配列された複数
個の光電変換素子と該光電変換素子から得られる信号電
荷を垂直転送する垂直CCDとを有する撮像部と、この
撮像部で得られた信号電荷を1フィールドの期間蓄積し
て1走査線毎に順次垂直転送する蓄積部と、を備えた固
体撮像素子に対して、一定周期毎に信号電荷読み出しパ
ルスを印加して前記光電変換素子に蓄積された信号電荷
を前記垂直CCDに読み出した後にこの信号電荷を前記
蓄積部に転送し、信号電荷読み出しパルス間の光電変換
素子の蓄積時間内の任意の時点に、掃き出し読み出しパ
ルスを複数回印加して前記光電変換素子内の不要電荷を
前記垂直CCDに読み出しこれを掃き出す動作を行わせ
る方法であって、前記複数の掃き出し読み出しパルスの
振幅は徐々に減少せしめられ少なくとも最後に印加され
る前記掃き出し読み出しパルスの振幅は前記光電変換素
子に蓄積された全電荷を読み出すことのない値に設定さ
れていることを特徴とする固体撮像装置の駆動方法が、
提供される。
【0010】そして、好ましくは、信号電荷読み出しパ
ルス間の光電変換素子の蓄積時間内に、複数の掃き出し
読み出しパルスが印加され、かつ、各掃き出し読み出し
パルスの振幅は徐々に低下するようになされる。
【0011】
【作用】上述のように駆動すると、入射光強度に対する
出力信号特性の折れ曲がり点を1乃至複数点設定でき、
入射光強度に対して前記光電変換素子で光電変換される
信号電荷が非直線的に増加するように蓄積することがで
きる。すなわち、読み出しパルスの振幅と印加する時間
を所定の値に設定することで折れ曲がり特性を必要とす
る特性に設定することが可能になるから、撮像装置の入
射光強度に対する出力信号特性を所望のダイナミックレ
ンジに対応させ、例えば対数特性に設定すれば非常に広
いダイナミックレンジを持った撮像装置が実現できる。
さらに被写体から入射する最大光量に対する前記光電変
換素子で光電変換される信号電荷が固体撮像素子の飽和
電荷量以下となるように設定すればレンズ絞りを用いる
ことなく全ての明るさの被写体が撮像でき、高輝度の被
写体が撮像できなくなったり低輝度の被写体が映らなく
なったりする従来例の問題点が解決できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て実施例に即して説明する。図1、図2、図3、図4
は、本発明の第1の実施例を説明するための図であっ
て、図1は、本発明の第1の実施例の二次元固体撮像素
子の駆動方法を示す駆動波形図、図2は、単位画素の断
面図とその領域での電位分布を示す図、図3、図4は、
第1の実施例の動作説明図である。なお、本発明の実施
例において用いられる二次元固体撮像素子の構成は図6
に示した従来例の場合と同様である。従って、実施例の
説明において図6を適宜参照する。
【0013】図1において、ΦV1、ΦV2は垂直CC
D604の、ΦS1、ΦS2は蓄積部CCD606の駆
動波形図である。時刻t1で光電変換素子602で光電
変換されて蓄積された信号電荷を垂直CCD604に読
み出す読み出しパルスP1がトランスファァゲート電極
603に印加され、光電変換素子602から垂直CCD
604に信号電荷が読み出される。次に、時刻t2から
t3の期間に高速フレーム転送パルスP3が垂直CCD
604と蓄積部CCD606に印加され、信号電荷が垂
直CCD604から蓄積部CCD606へ高速転送され
る。蓄積部607は時刻t4からt8の期間に1水平期
間毎に1走査線の信号電荷を水平CCD608へ転送
し、水平CCD608はこの信号電荷を出力回路609
へ水平転送して出力回路609から映像出力信号を得
る。時刻t1で信号電荷が読み出された光電変換素子6
02は、時刻t1以後次のフレームの映像の光電変換を
行い、信号電荷の蓄積を行う。
【0014】本実施例の駆動方法おいては、図1に示さ
れるように、時刻t1以後の次のフレームの映像の光電
変換期間において、光電変換素子602に蓄積された電
荷のうちの過剰電荷を掃き出す掃き出し読み出しパルス
P2を時刻t5、t6、t7、・・・t9・・・に印加
する。この複数回印加する掃き出し読み出しパルスP2
によって入射光強度に対して信号電荷が非直線的に増加
するように蓄積することが可能になる。
【0015】次に、この掃き出し読み出しパルスP2の
動作について説明する。図2(a)は、単位画素の光電
変換素子と垂直CCDの構成を示す模式図である。同図
に示されるように、n型半導体基板201の上にpウエ
ル202が形成され、このpウエル中にn型の光電変換
素子領域203と、n型の垂直CCD領域204が形成
されている。垂直CCD領域204の上には垂直CCD
転送電極205と遮光膜206が形成されている。光電
変換素子領域203と垂直CCD領域204の間のpウ
エル上の垂直CCD転送電極205がトランスファゲー
トを構成している。図2(b)は、光電変換素子領域と
垂直CCD領域とトランスファゲートの電位分布を図2
(a)の構造と対応して示した模式図である。
【0016】図3は、図1に示した掃き出し読み出しパ
ルスP2の動作を示す図である。図1と図3を参照する
と、時刻t1で読み出しパルスP1がトランスファゲー
ト電極に印加され、光電変換素子から垂直CCDに信号
電荷が読み出され、次に、時刻t2からt3の期間に高
速フレーム転送パルスP3が垂直CCDと蓄積部に印加
され、信号電荷が垂直CCDから蓄積部へ高速転送され
ると、図3(a)に示されるように、光電変換素子領域
203と垂直CCD領域204は信号電荷が無い空の状
態になる。蓄積部607に転送された信号電荷は、t4
からt9の期間に渡って、蓄積部607に通常垂直転送
パルスP4を印加することによって1ライン分ずつ順次
水平CCD608に向けて転送される。
【0017】一方、撮像部605においては、時刻t1
以後次のフレームの映像の光電変換を行ない、光電変換
素子領域203に信号電荷が蓄積される。被写体が非常
に明るい部分ではこの蓄積される信号電荷量が大きくな
るためそのままでは光電変換素子領域203が蓄積でき
る容量を超えて飽和してしまう。これを避けるために時
刻t5で光電変換素子領域203に蓄積された電荷のう
ちの過剰電荷を掃き出す掃き出し読み出しパルスP2を
印加する。この掃き出し読み出しパルスP2は図1に示
すようにその振幅がV2に設定されている。この振幅V
2は、図3(b)に示されるように、トランスファゲー
ト領域の電位を途中まで変化させるように、時刻t1で
印加される読み出しパルスP1の振幅V1より小さい振
幅に設定されている。この振幅V2に設定されたパルス
P2によって光電変換素子領域203に蓄積された信号
電荷のうち有効な信号電荷Qaを光電変換素子領域20
3に残し、過剰電荷Qbを垂直CCD領域204に掃き
出すように駆動される。
【0018】同様にして時刻t5からt6までの期間光
電変換を行い、光電変換素子領域203に信号電荷が蓄
積される。時刻t6で光電変換素子領域203に蓄積さ
れた信号電荷は前記の有効な信号電荷Qaに時刻t5か
らt6までの期間光電変換された有効な信号電荷Qcと
過剰電荷Qdが加算されて蓄積される。この過剰電荷Q
dを、図3(c)に示すように、同様に掃き出し読み出
しパルスP2によって垂直CCD領域204に掃き出
す。この時刻t6で印加する掃き出し読み出しパルスP
2は、トランスファゲート領域の電位を信号電荷(Qa
+Qc)を残し過剰電荷Qdが垂直CCD領域204に
掃き出されるようにコントロールするためにその振幅が
V2より小さいV3に設定される。以後、同様にt7、
・・・t9・・・に掃き出し読み出しパルスP2をV
4、V5、・・・とその振幅を減少させながら複数回印
加して、光電変換素子領域203が飽和しないように過
剰電荷を垂直CCD領域204に掃き出す。
【0019】次に、時刻t10→t11において高速掃
き出し転送パルスP5を垂直CCD604と蓄積部CC
D606に印加し、図3(e)に示すように、垂直CC
D領域204に掃き出された過剰電荷を排出し、垂直C
CD領域204を電荷の無い空の状態にする。次に、遅
刻t12で読み出しパルスP1を印加して図3(e)に
示す光電変換素子領域203に蓄積された合計信号電荷
Qsを垂直CCD領域204に読み出す〔図3
(f)〕。
【0020】図4は、図1に示す本実施例の駆動方法に
よって二次元固体撮像素子から得られる出力信号の光電
変換特性を示す図である。同図に示されるように、CC
Dの光電変換特性の折れ曲がり点のCCD出力電圧は前
述の掃き出し読み出しパルスP2の振幅によって決定さ
れている。そしてさらに図1に示した複数回の掃き出し
読み出しパルスP2の時間間隔は、(t1からt5まで
の時間)/2=(t5からt6までの時間)、(t5か
らt6までの時間)/2=(t6からt7間での時間)
・・・のように順次短くなるように設定されている。こ
のように設定すると、各期間に光電変換されて蓄積され
る信号電荷の量が時間に比例するから、図4のCCD光
電変換特性に示すように、入射光量に対する信号電荷量
が前記時間間隔に対応して順次傾斜が緩くなる特性を得
ることができる。
【0021】すなわち、本発明の実施例の駆動方法は、
光電変換され蓄積された電荷のうちの過剰電荷を時間間
隔と振幅を順次減少させた掃き出し読み出しパルスP2
を複数回印加することによって入射光強度に対して信号
電荷が非直線的に増加するように蓄積することができ、
掃き出し読み出しパルスP2を印加する時間間隔と振幅
を所定の値に設定することによってCCD光電変換特性
の折れ曲がり特性を任意の所定の特性に設定することが
可能になる。
【0022】次に、垂直CCD領域204に読み出され
た信号電荷Qsは以後従来と同様に高速フレーム転送パ
ルスP3を垂直CCD604と蓄積部CCD606に印
加することにより、信号電荷を垂直CCD604から蓄
積部607へ高速転送する。このとき、蓄積部607に
蓄積されていた不要の掃き出し電荷(Qb+Qd+・・
・)は、水平CCD608を介して掃き出される。蓄積
部に転送されてきた信号電荷Qsは蓄積部607に通常
垂直転送パルスP4を印加することにより1水平期間毎
に1走査線の信号電荷を水平CCD608へ転送し、水
平CCD608はこの信号電荷を出力回路609へ水平
転送して出力回路609から映像出力信号を得る。
【0023】図5は、本発明の第2の実施例の駆動方法
を示すパルス波形図である。本実施例においてτ1〜τ
4までの動作は先の実施例のt1〜t4までの動作と同
じである。時刻τ1で読み出しパルスP1が印加され、
光電変換素子から垂直CCDに信号電荷が読み出された
後、時刻τ5において最初の掃き出し読み出しパルスP
2が印加されるが、このパルスP2の振幅は読み出しパ
ルスP1のそれと同じである。すなわち、τ1からτ5
の間に光電変換素子領域において光電変換され蓄積され
ていた電荷は全て垂直CCD領域に掃き出される。その
後さらに光電変換とその信号電荷の蓄積が続けられると
ともに、τ6、τ7、τ8、τ10において掃き出し読
み出しパルスP2が印加され、不要の電荷が掃き出され
る。本実施例においては、最初の掃き出し読み出しパル
スによって光電変換素子領域中の蓄積電荷を全て掃き出
しているので、明るい被写体部分と暗い被写体部分との
信号電荷量の差をより少なくすることができる。したが
って、暗い被写体が映らなくなる現象をより確実に回避
することが可能になる。なお、振幅V1の掃き出し読み
出しパルスを複数回印加するようにすることも可能であ
る。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように駆動すると、掃き出
し読み出しパルスP2を印加する時間間隔と振幅を所定
の値に設定することによってCCD光電変換特性の折れ
曲がり特性を任意に複数点設定でき、入射光強度に対し
て前記光電変換素子で光電変換される信号電荷が非直線
的に増加するように蓄積することができから撮像装置の
入射光強度に対する出力信号特性を被写体に対応させて
必要なダイナミックレンジが得られるように、例えば対
数特性に設定すれば非常に広いダイナミックレンジを持
った撮像装置を実現することができる。さらに、前記光
電変換素子で光電変換され蓄積される信号電荷が被写体
から撮像装置に入射する最大の入射光量でも光電変換素
子が飽和する出力信号Vmax以下に抑えるようにこの光
電変換特性を設定すれば二次元固体撮像素子が飽和しな
いように動作させることが可能になるから、レンズ絞り
が開放のままで絞り制御による光量調整を必要とせずに
高輝度被写体と低輝度被写体とを同一画面内で同時に撮
像でき、従来例の問題点を解決した固体撮像装置が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による二次元固体撮像素
子の駆動方法を示す駆動波形図。
【図2】光電変換素子と垂直CCDの単位画素の構成
と、光電変換素子領域と垂直CCD領域とトランスファ
ゲートの電位分布を示す模式図。
【図3】掃き出し読み出しパルスP2に係る固体撮像素
子の動作を説明するための電位分布図。
【図4】 本発明の第1の実施例の駆動方法によって二
次元固体撮像素子から得られる出力信号の光電変換特性
を示す図。
【図5】本発明の第2の実施例による二次元固体撮像素
子の駆動方法を示す駆動波形図。
【図6】蓄積部を有する二次元CCD固体撮像素子の一
例を示す模式的構成図。
【図7】二次元固体撮像素子の従来の動作を示す駆動波
形図。
【図8】従来の駆動方法によって二次元固体撮像素子か
ら得られる出力信号の光電変換特性を示す図。
【符号の説明】
201 半導体基板 202 pウエル 203 光電変換素子領域 204 垂直CCD領域 205 垂直CCD転送電極 206 遮光膜 601 二次元固体撮像素子 602 光電変換素子 603 トランスファゲート電極 604 垂直CCD 605 撮像部 606 蓄積部CCD 607 蓄積部 608 水平CCD 609 出力回路 P1 読み出しパルス P2 掃き出し読み出しパルス P3 高速フレーム転送パルス P4 通常垂直転送パルス P5 高速掃き出し転送パルス V1 読み出しパルスの振幅 V2、V3、V4、V5 掃き出し読み出しパルスの振

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配列された複数個の光
    電変換素子と該光電変換素子から得られる信号電荷を垂
    直転送する垂直CCDとを有する撮像部と、この撮像部
    で得られた信号電荷を1フィールドの期間蓄積して1走
    査線毎に順次垂直転送する蓄積部と、を備えた固体撮像
    素子に対して、一定周期毎に信号電荷読み出しパルスを
    印加して前記光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記
    垂直CCDに読み出し、信号電荷読み出しパルス間の光
    電変換素子の蓄積時間内の任意の複数の時点に、掃き出
    し読み出しパルスを印加して前記光電変換素子内の過剰
    電荷を前記垂直CCDに読み出す動作を行わせる方法で
    あって、前記複数の掃き出し読み出しパルスの振幅は徐
    々に減少せしめられ少なくとも最後に印加される前記掃
    き出し読み出しパルスの振幅は前記光電変換素子に蓄積
    された全電荷を読み出すことのない値に設定されている
    ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  2. 【請求項2】 信号電荷読み出しパルス間に印加される
    前記複数の掃き出し読み出しパルスの内、最初の1乃至
    複数回印加される掃き出し読み出しパルスの振幅は前記
    信号電荷読み出しパルスのそれと同じであることを特徴
    とする請求項1記載の固体撮像素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】 信号電荷読み出しパルスから最初の掃き
    出し読み出しパルスまでの時間(t5−t1)または信
    号電荷読み出しパルスと同じ振幅の掃き出し読み出しパ
    ルスが印加されてから信号電荷読み出しパルスとは異な
    る振幅の掃き出し読み出しパルスが印加されるまでの時
    間(τ6−τ5)、信号電荷読み出しパルスとは異なる
    振幅の掃き出し読み出しパルスが印加されてから次の掃
    き出し読み出しパルスが印加されるまでの時間(t6−
    t5、t7−t6、t9−t7;τ7−τ6、τ8−τ
    7、τ10−τ8)、および、最後の掃き出し読み出し
    パルスが印加されてから次の信号電荷読み出しパルスの
    印加されるまでの時間(t12−t9;τ13−τ1
    0)、は徐々に短くなされていることを特徴とする請求
    項1または2記載の固体撮像素子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 信号電荷読み出しパルスの振幅と、信号
    電荷読み出しパルスの振幅より小さい振幅の最初の掃き
    出し読み出しパルスの振幅との差(V1−V2)、およ
    び、二つの連続した掃き出し読み出しパルスの振幅の差
    (V2−V3、V3−V4、・・・)は、徐々に小さく
    なされていることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の固体撮像素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記光電変換素子が、高輝度被写体撮像
    時においても飽和することのないように駆動されること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の固体撮像素子
    の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011259492A (ja) * 2005-10-28 2011-12-22 Sony Corp 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置

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