JPH09219866A - カラー固体撮像装置 - Google Patents

カラー固体撮像装置

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JPH09219866A
JPH09219866A JP8025504A JP2550496A JPH09219866A JP H09219866 A JPH09219866 A JP H09219866A JP 8025504 A JP8025504 A JP 8025504A JP 2550496 A JP2550496 A JP 2550496A JP H09219866 A JPH09219866 A JP H09219866A
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JP
Japan
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color
pixels
solid
signal
state image
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JP8025504A
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English (en)
Inventor
Tetsuaki Matsuda
哲明 松田
Hiroshi Mukogawa
寛 向川
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動解像度を落とすことなく高感度なカラー画
像を得ること。 【解決手段】 CCD11の水平転送部の最終電荷検出
部のリセットを所定の奇数画素数毎に行うことにより、
輝度信号レベルの高い信号を得、その際に不足する色信
号レベルを、色分離回路14後段の増幅器18にて増幅
し補正することにより、動解像度も高く高感度なカラー
画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は監視用などに使用し
て高感度なカラー画像を得るためのカラー固体撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像装置に用いられる固体撮像素子とし
ては、電荷結合素子(以下、CCD)が一般的である。
【0003】固体撮像素子は、フォトダイオードなどの
光電変換素子を2次元に多数配列させ、多数の画素を形
成する。各画素に入射した光量に応じて電荷像ができ、
この電荷像を順次走査し、時系列に画像信号を取り出し
ていく。
【0004】固体撮像素子の種類には、フレーム転送方
式,ライン転送方式,インタライン転送方式などがあ
る。
【0005】図4は、インタライン転送方式のCCDの
構成を示すものである。
【0006】図4において、CCDは、フォトダイオー
ドのような光電変換素子で構成され、光電変換した電荷
を蓄積する感光部1と、例えばアナログシフトレジスタ
で構成され、感光部1に蓄積した電荷が転送される垂直
転送部2と、垂直転送部2の電荷を時系列に出力する水
平転送部3とで構成されている。この図では、簡略化し
て垂直,水平とも3画素が配置された例が示されてい
る。
【0007】感光部1に光が入射すると電荷が発生し、
感光部1内に蓄積されていく。次に、シフトゲートに所
定の電圧を印加すると、感光部1に蓄積された電荷は一
斉に垂直転送部2に転送される。垂直転送部2はクロッ
クパルス電圧φV1〜φV3を外部から印加することによ
り、電荷を順次に水平転送部3に向かって転送してゆ
く。水平転送部3では、送られてきた信号電荷を電圧に
変換してクロックパルス信号φH1〜φH3を用いて出力信
号として外部に出力する。
【0008】垂直転送部2では、蓄積した電荷を行単位
(1ラインごと)に水平転送部3に転送し、時系列に出
力する。この操作を全行に対して行うことで、1画面分
のデータを出力する。水平転送部3の最終電荷検出部3
aでは1画素分の信号ごとにリセットすることによって
正常な出力信号を得ることができる。
【0009】カラーの場合、CCDの1素子ごとに色情
報を得るための色フィルタ(R,G,Bや補色Cy,Y
e,Mgなどの染料)が塗布されている。
【0010】色分離回路以後で色フィルタ別に分離し、
マトリクス回路で各成分を組み合わせることでR,G,
Bの成分が得られる。
【0011】図5に、カラー固体撮像装置のブロック図
を示す。
【0012】CCD11は、前面に色フィルタ12を備
え、CCD11の出力信号はCDS(クランプ)回路及
びAGC回路からなる回路13に入力し、その出力信号
として輝度信号Y及び色信号Can,Cbnが得られる。そ
して、色信号Can,Cbnを色分離回路14に入力して
R,G,B信号を得る。このR,G,B信号はマトリク
ス回路15を通して色差信号R−Y,B−Yとされて出
力される。駆動回路16は、CCD11の水平転送及び
垂直転送ドライバであって、タイミング・ジェネレータ
17からのタイミング信号によってCCD11の垂直転
送部及び水平転送部に駆動信号を供給するものである。
前記タイミング・ジェネレータ17は、前記タイミング
信号の発生のほかに、CDS(クランプ)回路に対して
1画素ごとにクランプ・パルス(H1,H2)を供給して
サンプル及びホールド動作を行わせる働きもしている。
なお、色差信号R−Y,B−Yは図示しない後段の変調
回路で色副搬送波を変調して搬送色信号とされ、さらに
合成回路(図示せず)で前記輝度信号と合成されて複合
カラー映像信号として出力される。
【0013】図6に、CCD11の1画素分の出力信号
を示す。
【0014】CCD11の1画素分の出力波形は、図6
(a)に示すようにリセット部,フィールド・スルー部,
信号部(光電変換電位部)の3レベルより構成されてい
る。CDS(クランプ)回路は、光電変換によって生じ
た電位を抽出するため、図6(b)に示すような2つのク
ランプ・パルス(H1,H2)により、フィールド・スル
ー部と信号部のレベルを1画素ごとにサンプル・ホール
ドし、その電位差を図6(c)に示すような出力信号とし
て出力する。
【0015】なお、図6で、矢印の長さは光量が多いこ
とを意味している。矢印が下方向に延びるのは、電荷が
負電位であるため、電荷が多ければ多いほどマイナスの
電位となることを意味する。
【0016】インタライン転送方式のCCDでは、フレ
ーム蓄積とフィールド蓄積の2つのモードを外部からの
駆動方法で制御することができる。
【0017】図7は、インタライン転送方式のCCDの
駆動方法であるフィールド蓄積を説明するものである。
【0018】図7において、フィールド蓄積は、奇数フ
ィールドでは、図7(a)に示すように垂直方向の奇数番
目の画素と偶数番目の画素との信号を同時に垂直転送部
に転送し、垂直転送部で加算されるようにする。偶数フ
ィールドでは、図7(b)に示すように組み合わせを変
え、偶数番目の画素と奇数番目の画素との信号を同時に
垂直転送部に転送し、垂直転送部で加算されるようにす
る。
【0019】カラー撮像を行うには、1つのCCDに色
フィルタアレイを用いた単板式の同時式撮像方式が用い
られることが多い。色フィルタアレイには、R,G,B
の3原色を主体とした原色フィルタ配列と、Cy,Ye,
Mgの補色を主体とした補色フィルタ配列があるが、現
在は補色フィルタ配列が多く用いられる。ここでは、補
色フィルタ配列の中でも、色信号が色差信号の形で線順
次に得られるフィールド色差順次方式について説明す
る。
【0020】図8に、インタライン転送方式のCCDの
フィールド色差順次の色フィルタ配列を示す。このフィ
ルタ配列の場合、水平2画素を繰り返し周期とするM
g,Ye,G,Cyの補色フィルタ配列となっいる。フィ
ールド蓄積では、奇数フィールドのとき、垂直方向の奇
数番目の画素と、偶数番目の画素を加算して読み出し、
次の偶数フィールドでは、組み合わせを変え、偶数番目
の画素と奇数番目の画素の信号を加算して読み出してい
く。このようにすると、n番目の走査線ではMg+Ye,
G+Cy,……の順に、n+1番目の走査線ではMg+C
y,G+Ye,……の順に信号が得られていく。このフィ
ルタ構成では、奇数フィールド輝度信号Ya,偶数フィ
ールド輝度信号Ybは等しく Ya=Yb=Mg+G+Ye+Cy=Y となる。
【0021】また、奇数フィールドのn番目、n+1番
目の走査線の色信号Ca,n、Ca,n+1、偶数フィールド
のn番目、n+1番目の走査線の色信号Cb,n、Cb,n
+1は、 Ca,n=Cb,n=(Mg+Ye)−(G+Cy)=2R−G Ca,n+1=Cb,n+1=(Mg+Cy)−(G+Ye)=2B−G となる。
【0022】ところで、従来使用される固体撮像装置で
は、光電変換部から垂直転送部へ電荷を転送するための
シフトゲートに、CCD駆動回路からフィールドシフト
パルスを供給するが、夜間及び十分な照明のない場所を
監視する場合には、フィールドシフトパルスを毎フィー
ルドではなく、数フィールド毎にすることにより、CC
Dの電荷蓄積時間を長くして十分な光量を得た信号をフ
ィールドメモリに蓄えてその信号を出力画像とし、高感
度なカラー画像を得ることができた。
【0023】しかしながら、従来の固体撮像装置では、
数フィールド分の信号を蓄積するため、出力信号も数フ
ィールド間同じになるため、動画像の場合、コマ送りの
ようになり、動きの速い被写体を監視する目的において
不具合を生じていた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の固
体撮像装置では、数フィールド分の信号を蓄積するた
め、出力信号も数フィールド間同じになるため、動画像
の場合、コマ送りのようになり、動きの速い被写体を監
視するのに不都合であった。
【0025】そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、動
解像度を落とさずに高感度のカラー画像を得ることがで
きるカラー固体撮像装置を提供することを目的とするも
のである。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るカラー固体撮像装置は、垂直,水平にそれぞれ画素と
しての複数の光電変換素子と、垂直転送部と、水平転送
部とを有し、水平2画素を繰り返し周期とする複数の色
フィルタを備えた固体撮像素子と、この固体撮像素子の
水平転送部のリセットを奇数画素数毎に行うリセット手
段と、前記固体撮像素子の出力信号を入力し、奇数画素
毎の信号レベルを抽出し、輝度信号成分及び色信号成分
を得る回路手段と、前記奇数画素数に応じた利得で、前
記回路手段から得られる色信号成分を増幅する手段とを
具備したものである。
【0027】請求項1記載の発明では、CCDの水平転
送部の最終電荷検出部のリセットを1画素毎でなく奇数
画素数毎に行うことにより、輝度信号レベルの高い信号
を得、その際に不足する色信号レベルを、色分離後の増
幅処理により補正することにより、動解像度の高い高感
度のカラー画像を得ることができる。
【0028】請求項2記載の発明によるカラー固体撮像
装置は、垂直,水平にそれぞれ画素としての複数の光電
変換素子と、垂直転送部と、水平転送部とを有し、水平
2画素を繰り返し周期とする複数の色フィルタを備えた
固体撮像素子と、この固体撮像素子の水平転送部のリセ
ットを奇数画素数毎に行うリセット手段と、前記固体撮
像素子の出力信号を入力し、奇数画素毎の信号レベルを
抽出し、輝度信号成分及び色信号成分を得る回路手段
と、前記奇数画素数に応じた係数を用いて、前記回路手
段から得られる色信号成分より色差信号を作成するマト
リクス手段とを具備したものである。
【0029】請求項2記載の発明では、CCDの水平転
送部の最終電荷検出部のリセットを1画素毎でなく奇数
画素数毎に行うことにより、輝度信号レベルの高い信号
を得、その際に不足する色信号レベルを、色分離後のマ
トリクス処理の係数変更により補正することにより、動
解像度の高い高感度のカラー画像を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1にて本発明の一実施の形態を説
明する前に、本発明に係るカラー撮像原理について説明
する。
【0031】通常は、インタライン転送方式のCCDの
水平転送部の最終電荷検出部では、図4で説明したよう
に1画素分の信号ごとにリセットすることによって正常
な出力信号を得ることができる。このリセット信号を1
画素毎ではなく複数画素毎にすることにより水平転送部
上で複数画素に蓄えられた信号を加算した出力を得るこ
とができる。白黒の場合には、この方式で簡単に高感度
画像を得ることができる。
【0032】インタライン転送方式のCCDのフィール
ド色差順次の色フィルタ配列は、図8に示されている。
このフィルタ配列の場合、水平2画素を繰り返し周期と
するMg,Ye,G,Cyの補色フィルタ配列となってい
る。フィールド蓄積では、奇数フィールドのとき、垂直
方向の奇数番目の画素と、偶数番目の画素を加算して読
み出し、次の偶数フィールドでは、組み合わせを変え、
偶数番目の画素と奇数番目の画素の信号を加算して読み
出していく。このようにすると、n番目の走査線ではM
g+Ye,G+Cy,……の順に、n+1番目の走査線で
はMg+Cy,G+Ye,……の順に信号が得られてい
く。このフィルタ構成では、奇数フィールド輝度信号Y
a,偶数フィールド輝度信号Ybは等しく Ya=Yb=Mg+G+Ye+Cy=Y となる。
【0033】また、奇数フィールドのn番目、n+1番
目の走査線の色信号Ca,n、Ca,n+1、偶数フィールド
のn番目、n+1番目の走査線の色信号Cb,n、Cb,n
+1は、 Ca,n=Cb,n=(Mg+Ye)−(G+Cy)=2R−G Ca,n+1=Cb,n+1=(Mg+Cy)−(G+Ye)=2B−G となる。
【0034】水平転送部のリセットを複数画素毎にした
場合に得られる信号は隣り合わせた複数画素同士の信号
が加算された形で得られるため、カラーの場合、色分離
回路も同様に複数画素毎の処理を行う必要がある。
【0035】ここで、2画素毎のリセットにした場合を
考えると、輝度信号は、奇数フィールド輝度信号Ya,
偶数フィールド輝度信号Ybは等しく Ya=Yb=Mg+G+Ye+Cy+Mg+G+Ye+Cy=2Y となり、通常の2倍の輝度信号を得ることができる。
【0036】同様に色信号を考えると、奇数フィールド
のn番目、n+1番目の走査線の色信号Ca,n、Ca,n
+1、偶数フィールドのn番目、n+1番目の走査線の色
信号Cb,n、Cb,n+1は、 Ca,n=Cb,n=(Mg+G+Ye+Cy)−(Mg+G+
Ye+Cy)=0 Ca,n+1=Cb,n+1=(Mg+G+Ye+Cy)−(Mg+
G+Ye+Cy)=0 となってしまい色信号を得ることができない。同様に、
4画素毎、6画素毎など偶数画素毎に水平転送部をリセ
ットすると色信号を得ることができない。
【0037】しかし、これを3画素毎で考えると、 Ya=Yb=Mg+G+Ye+Cy+Mg+G+Ye+Cy+M
g+G+Ye+Cy=3Y で輝度信号は通常の3倍となり、 Ca,n=Cb,n=(Mg+G+Mg+Ye+Cy+Ye)−
(G+Mg+G+Cy+Ye+Cy)=2R−G Ca,n+1=Cb,n+1=(Mg+G+Mg+Cy+Ye+C
y)−(G+Mg+G+Ye+Cy+Ye)=2B−G となり通常の場合と同じ色信号が得られる。同様に5画
素、7画素など奇数画素数毎に水平転送部をリセットす
ることにより、通常より輝度信号レベルの高い出力信号
を得ることができる。しかし、例えば3画素毎のリセッ
トでは、輝度信号レベルが通常の3倍になっているのに
対して色信号レベルは通常と同じになってしまう。同様
に、5画素毎、7画素毎に水平転送部をリセットした場
合も輝度信号レベルは通常の5倍,7倍と大きくなるが
色信号レベルは通常と同じになってしまう。
【0038】そこで、本発明では、CCDの水平転送部
を所定の奇数画素数毎(3画素毎,5画素毎,7画素
毎,……のいずれか)にリセットする構成とすることに
より、前記奇数画素数倍高い輝度信号レベルを得、その
際不足する色信号信号を輝度信号レベルに合わせて増幅
したり、マトリクス回路の係数を変更したりすることに
より、色信号振幅に補正をかけるようにして、正常な高
感度カラー画像を得るようにする。
【0039】図1は本発明の一実施の形態のカラー固体
撮像装置を示すブロック図である。図5と同一要素には
同一符号を付して説明する。本実施の形態では、CCD
11の水平転送部のリセットを3画素毎に行う場合につ
いて説明する。
【0040】図1において、固体撮像素子としてのCC
D11は、前面に色フィルタ12を備え、CCD11の
出力信号はCDS(クランプ)回路及びAGC回路から
なる回路13に入力し、その出力信号として輝度信号Y
及び色信号Can,Cbnが得られる。そして、色信号Ca
n,Cbnを色分離回路14に入力してR,G,B信号を
得る。このR,G,B信号は増幅器18を通して図5の
装置の場合の3倍の利得で増幅された後、マトリクス回
路15を通して色差信号R−Y,B−Yに形成されて出
力される。駆動回路16Aは、CCD11の水平転送及
び垂直転送ドライバであって、タイミング・ジェネレー
タ17Aからのタイミング信号によってCCD11の垂
直転送部及び水平転送部に駆動信号を供給するものであ
るが、CCD11の水平転送部の最終電荷検出部に対し
て3画素ごとのリセット信号を供給する。前記タイミン
グ・ジェネレータ17Aは、前記タイミング信号の発生
のほかに、CDS(クランプ)回路に対して3画素ごと
にクランプ・パルス(H1,H2)を供給してサンプル及
びホールド動作を行わせ、また色分離回路14に対して
3画素ごとのタイミング信号を供給して3画素ごとの色
処理を行わせる働きもしている。なお、色差信号R−
Y,B−Yは図示しない後段の変調回路で色副搬送波を
変調して搬送色信号とされ、さらに合成回路(図示せ
ず)で前記輝度信号と合成されて複合カラー映像信号と
して出力される。
【0041】このような構成においては、CCD11の
水平転送部の最終電荷検出部では3画素分の信号ごとに
リセットすることによって、1画素ごとにリセットした
場合(図5の装置の場合)に比べて3倍の信号レベルを
有した輝度信号を得ることができる。そして、色分離回
路14の後段に設けた増幅器18にてほぼ3倍に増幅す
ることにより、不足する色信号レベルを補正して、動解
像度も落ちずほぼ正常な高感度カラー画像を得ることが
できる。この場合は、3画素ごとにリセットするので、
出力信号の画素数は1/3に減少するが、輝度レベルが
ほぼ3倍明るいカラー画像を得ることができるので、夜
間や十分に照明のない暗い被写体を撮像するのに好適で
ある。
【0042】図2に、図1におけるCCDの3画素毎に
リセットしたときの出力信号波形を示す。図2の(a),
(b),(c)に、3画素毎のリセット動作におけるリセット
信号,CCD出力信号,及びクランプ・パルスH1 ,H
2 を示す。比較のため、図2(a)′,(b)′,(c)′に、
従来の1画素毎のリセット動作におけるリセット信号,
CCD出力信号,及びクランプ・パルスH1 ,H2 を示
す。本発明のように、3画素毎にリセット動作させる
と、図2(b)に示すように、1画素毎のリセットの場合
(図2(b)′)に比べ、CCD出力信号に現れるリセッ
ト部及びフィールド・スルー部は3画素単位となり、C
CD11の水平転送部の最終電荷検出部には3画素分の
電荷が蓄積され、CCD11から読み出される出力信号
の輝度レベルは3倍となる。換言すれば、リセット前ま
でに蓄積された3画素分の電荷がリセット後に読み出さ
れる。従って、図2(b) に示すように信号の読み出しの
前半で、蓄積された信号がほぼ読み出されるため、後半
は信号レベルが小さくなる。図2(b) ′のCCD出力信
号の信号部の振幅をhとすれば、図2(b) のCCD出力
信号の信号部の振幅は3hとなっている。
【0043】なお、図1の実施の形態では、CCDの水
平転送部を3画素ごとにリセットする場合について説明
したが、本発明では、5画素毎,7画素毎,……のよう
に奇数画素毎にCCDの水平転送部の最終電荷検出部を
リセットするように構成し、その際不足する色信号レベ
ルをその後の信号処理において補正する構成とすればよ
い。その際、色信号レベルの補正倍率は、3画素毎、5
画素毎、7画素毎、……の奇数画素数に正確に対応した
倍率でなくてもよく、色信号を輝度信号レベルに合わせ
て増幅すればよい。
【0044】図3は、本発明の他の実施の形態のカラー
固体撮像装置を示すブロック図である。図1と同一要素
には同一符号を付して説明する。
【0045】図3において、図1と異なる点は、図1の
場合の増幅器18は削除し、色分離後のマトリクス回路
15Aの係数を変更することにより、色信号レベルを輝
度信号レベルに合わせて補正するように構成したもので
ある。即ち、CCD11において奇数画素毎、例えば3
画素毎にリセットをかけることにより、3倍の輝度信号
レベルを得る一方、その際不足する色信号レベルを色分
離回路14後段のマトリクス回路15Aの係数変更によ
って補正するようにしている。その他の構成は、図1と
同様である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
技術の数フィールド分の信号蓄積を行って高感度化を図
るのに比べて、動きの速い暗い被写体の撮像にも有効で
あり、動解像度の高い高感度なカラー画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のカラー固体撮像装置を
示すブロック図。
【図2】図1のカラー固体撮像装置におけるCCDの3
画素毎にリセットしたときの出力信号を示す波形図。
【図3】本発明の他の実施の形態のカラー固体撮像装置
を示すブロック図。
【図4】インタライン転送方式のCCDの構成を示す
図。
【図5】カラー固体撮像装置のブロック図。
【図6】CCDの1画素分の出力信号を示す波形図。
【図7】インタライン転送方式のCCDの駆動方法であ
るフィールド蓄積を説明する図。
【図8】インタライン転送方式のCCDのフィールド色
差順次の色フィルタ配列を示す図。
【符号の説明】
11…CCD(固体撮像素子) 13…CDS及びAGC回路 14…色分離回路 15,15A…マトリクス回路 16A…駆動回路(リセット回路を含む) 17A…タイミング・ジェネレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直,水平にそれぞれ画素としての複数の
    光電変換素子と、垂直転送部と、水平転送部とを有し、
    水平2画素を繰り返し周期とする複数の色フィルタを備
    えた固体撮像素子と、 この固体撮像素子の水平転送部のリセットを奇数画素数
    毎に行うリセット手段と、 前記固体撮像素子の出力信号を入力し、奇数画素毎の信
    号レベルを抽出し、輝度信号成分及び色信号成分を得る
    回路手段と、 前記奇数画素数に応じた利得で、前記回路手段から得ら
    れる色信号成分を増幅する手段とを具備したことを特徴
    とするカラー固体撮像装置。
  2. 【請求項2】垂直,水平にそれぞれ画素としての複数の
    光電変換素子と、垂直転送部と、水平転送部とを有し、
    水平2画素を繰り返し周期とする複数の色フィルタを備
    えた固体撮像素子と、 この固体撮像素子の水平転送部のリセットを奇数画素数
    毎に行うリセット手段と、 前記固体撮像素子の出力信号を入力し、奇数画素毎の信
    号レベルを抽出し、輝度信号成分及び色信号成分を得る
    回路手段と、 前記奇数画素数に応じた係数を用いて、前記回路手段か
    ら得られる色信号成分より色差信号を作成するマトリク
    ス手段とを具備したことを特徴とするカラー固体撮像装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003052048A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Olympus Optical Co Ltd 撮像素子、撮像装置および撮像方法
JP2009177418A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Olympus Corp 画像処理装置、画像信号補正方法、補正マトリクス算出方法及び撮像装置

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