JP2000077285A - コンデンサのトリミング方法及び単板チップコンデンサ - Google Patents

コンデンサのトリミング方法及び単板チップコンデンサ

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JP2000077285A
JP2000077285A JP24453198A JP24453198A JP2000077285A JP 2000077285 A JP2000077285 A JP 2000077285A JP 24453198 A JP24453198 A JP 24453198A JP 24453198 A JP24453198 A JP 24453198A JP 2000077285 A JP2000077285 A JP 2000077285A
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capacitor
capacitance
electrode
electrodes
trimming
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JP24453198A
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Takafumi Ikeda
孝文 池田
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個体間の容量バラツキが小さく、基板にマウ
ントした時でも単体時と容量変化がない単板チップコン
デンサを得る。 【解決手段】 誘電体部の対向面に電極を有するコンデ
ンサの単体を、その電極を導電性材料でクランプし、容
量を測定しながら砥石で電極の面積を減少するように加
工して所定の容量を得るトリミング方法である。また、
板状の誘電体部の対向面に電極を有する単板チップコン
デンサにおいて、電極の表面角部が砥石で研削されてい
ることを特徴とする単板チップコンデンサである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】単板チップコンデンサの容量値の
ばらつきを小さくするトリミング方法、及びこの方法に
より得られる単板チップコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】単板チップコンデンサの基本的構造を図
2に示す。誘電体部1と誘電体部1を挟むように対向し
て配置された電極2及び3から構成されている。一般に
このような単板チップコンデンサは、広い面積を有する
板状の誘電体の表裏に電極を形成した後、所定寸法に切
断分離して製造される。このようにして得られる単板チ
ップコンデンサは、誘電体部の厚さ即ち電極間寸法誤差
や、誘電体部の材料組成のバラツキ即ち誘電率のバラツ
キ、さらには切断時の寸法バラツキ即ち電極面積のバラ
ツキ等により、基準値に対して通常数%の容量誤差を有
している。このため、容量値のバラツキが小さい高精度
な単板チップコンデンサを得るためには、通常電極の対
向面積をなんらかの方法で小さくする、いわゆるトリミ
ングが行われる。特開平5−62858に、誘電体部の
両主面に一対の対向する電極を有した単板チップコンデ
ンサをトリミングを行い、狭い偏差の静電容量値を持つ
高精度のコンデンサを得る製造方法が開示されている。
これは、コンデンサ素子の複数個分のエリアを有する集
合基板の両主面に電極を複数組形成すると共に、該電極
のうち一方の電極にスルーホール導体を介して導通しか
つ集合基板の他方の主面に導出されたトリミング用電極
を形成し、他方の電極の端部と前記トリミング用電極と
の間で特性を測定しながら、電極をレーザビームでトリ
ミングした後、集合基板を素子毎のチップに分離し、該
チップの端部に端子電極を形成することを特徴とするも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特許開平5−6285
8においては、集合基板の状態で各素子のトリミングを
行なうため、トリミング工程が容易になり、能率的で生
産性の高いチップ状コンデンサが製造できるとしている
が、トリミングをした後個々に分離するため、この時の
切断寸法バラツキは電極面積のバラツキを生じ、それが
そのまま容量のバラツキとなって現れる。また、前記コ
ンデンサはトリミングを行なった電極を端子電極で覆う
ような構造のものであるが、図2に示すような端子電極
と容量用電極が同一な単板チップコンデンサに対して
は、レーザトリミングを行うことは問題がある。図3
に、図2に示す単板チップコンデンサの電極2をレーザ
でトリミングした後、基板5にマウントした状態を示
す。電極3は半田ペースト8で基板5と接合され、電極
2が電子部品6と半田ペースト7で接合されているが、
トリミングのために生じた凹部4に半田ペースト7が入
り込み、容量値が変化する可能性があるからである。従
って、本発明は個体間の容量バラツキが小さく、基板に
マウント時でも単体時と容量変化がない単板チップコン
デンサを得るためのトリミング方法及び単板チップコン
デンサ(以下コンデンサと略す)を得ることを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によるコンデンサ
のトリミング方法は、誘電体部の対向面に電極を有する
コンデンサの単体を、その電極を導電性材料でクランプ
し、容量を測定しながら砥石で電極の面積を減少するよ
うに加工して所定の容量を得ることを特徴としている。
この時、砥石の加工面が電極表面に対して斜めに当接す
るようにして加工すると良い。また、不導電性の砥石を
用い、気体を加工部に吹付けて加工するとさらに好まし
い。不導電性の程度は、砥石が電極に接触している時
と、非接触時における容量が、所定の許容範囲内にあれ
ばよい。また、この範囲であれば、気体に液体を含ませ
てもよい。本発明による単板チップコンデンサは、板状
の誘電体部の対向面に電極を有する単板チップコンデン
サであって、電極の表面角部が砥石で研削されているこ
とを特徴としている。また、板状の誘電体部の対向面に
電極を有する単板チップコンデンサにおいて、両電極の
表面同一端部の両角部が砥石で研削されてトリミングさ
れている単板チップコンデンサである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のトリミング方法を図を参
照しながら以下説明する。図1において、トリミング対
象のコンデンサ20は集合基板から個々に分離されたも
のである。2つの保持具15は導電性材料で成り、コン
デンサ20の容量測定とクランプの機能を有し、コンデ
ンサ20の両電極2、3に各々密接的に当圧するように
なっている。保持具15と容量測定器12は電気的に接
続され、さらに容量測定器12はGP−IB13により
パソコン14と接続されている。コンデンサ20は保持
具15でクランプされた時、電極表面に直交する端面を
保持具15からトリミングするに必要な長さだけ突出さ
せて位置決めされる。砥石9が、前記クランプされたコ
ンデンサ20の突出した端面にその研削面が対向するよ
うにスピンドル11に取り付けられ配置されている。研
削中に信頼性高く容量を測定するために、砥石9の砥粒
及びボンド材は不導電性の材質を用いる。スピンドル
は、エアーモーター、ブラシレスモーターなどが使用で
き、コンデンサ20の電極表面に沿って移動する1軸自
動ステージ10に取付けられている。1軸自動ステージ
10は、パソコン14と電気的に接続されており、パソ
コン14からの制御指令で位置や速度が制御される。
【0006】トリミングのための動作について説明す
る。砥石9を回転させ、1軸自動ステージ10を砥石9
の研削面がコンデンサ20に当接するように移動し、電
極2、3と誘電体部1を削っていく。これにより、対向
する電極2及び3の面積が減少し、コンデンサ20の容
量が連続的に減少していく。その変化を示す信号は逐次
保持具15を通じて容量測定器12に送られ、容量値変
化がパソコン14に伝送される。パソコン20側で予め
設定しておいた容量値に達した時点で、1軸自動ステー
ジ10の送りを停止し、元の位置まで戻す。この動作に
より、保持具15にクランプされたコンデンサ20は、
予め設定した所定容量値となる。
【0007】また、研削中に信頼性高く容量を測定する
ためには加工は乾式が望ましいが、研削熱により誘電体
部1の材料の組成や結晶構造が変化したり、割れや欠け
が生じることがある。このため、冷却用に気体を加工部
に吹き付けることで温度上昇を抑え、コンデンサ誘電体
部の材質変化による誘電率の変動や、機械的強度の低下
や破損を防ぎ、信頼性の高いコンデンサを得るようにす
るとともに砥石の長寿命化をはかる。気体としては、冷
却されたものや、流量の多い方が冷却効果が高く望まし
い。また、容量測定に影響のない範囲で微量の液体を含
む気体としてもよい。
【0008】また、一般にコンデンサの電極は導電性の
軟金属で形成され、誘電体部はセラミックス等の不導体
の硬脆材が用いられるため、砥石9とコンデンサ20の
当て方によっては、研削時に電極2、3にバリや返り等
の突起物が生じてしまうことがある。そのまま突起物が
残っていると、マウント時に浮き上がって接触不良の原
因となる。一方後で脱落した場合トリミング時とは容量
値が変化してしまう。そこで、コンデンサに対する砥石
研削面を、図4に示すように電極表面に対して傾斜させ
て当て、接触面積を小さくするとともにコンデンサの電
極を押え込むように加工する。これにより、研削熱発生
が抑えられるとともに、電極に突起物が発生するのを抑
制できるという効果がある。なお、図4は円筒砥石の砥
石外周面を傾けて加工する例を示したが、他に例えば、
図5のように砥石9の角部に適当な大きさの面取り1
7、あるいはフィレット18を形成しこの部分で加工し
てもよい。また、図6のように、図5に示すような砥石
を連結して両面を同時に加工したり、砥石外周部に略U
字又は略V字状の溝を形成した砥石で同様に両面加工す
ると、さらに効率的にトリミングを行なうことができ
る。
【0009】一例として、基準容量値16.49pF
で、トリミングしない場合の容量バラツキが約6%ある
ロットのコンデンサに対し、本発明によるトリミングを
行なった後の容量値を図7に示す。容量範囲は16.4
9±0.05pF以内であり、容量バラツキは0.6%
以内と、非常に高精度なコンデンサとなっていることが
わかる。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、個々の容
量バラツキが小さい高精度な単板チップコンデンサを得
ることができる。また、基板や電子部品に電極を接合し
た場合でも単体時と容量変化のほとんどない使いやすい
単板チップコンデンサを得ることができる。また、電極
にバリや返り等の突起物はなく、誘電体部にも割れや欠
けがない機械的にも信頼性の高い単板チップコンデンサ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトリミング方法を示す図
【図2】単板チップコンデンサの構成を示す図
【図3】単板チップコンデンサをマウントした時の問題
を説明するための図
【図4】コンデンサに対する砥石の当て方の例を示す図
【図5】砥石形状の例を示す図
【図6】砥石によるトリミング状態の例を示す図
【図7】本発明によるトリミング後の容量バラツキを示
す一例
【符号の説明】
1 誘電体部 2、3 電極 4 レーザトリミングによる凹部 9 砥石 10 1軸自動ステージ 11 スピンドル 12 容量測定器 14 パソコン 15 保持具 20 単板チップコンデンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体部の対向面に電極を有するコンデ
    ンサの単体を、その電極を導電性材料でクランプし、容
    量を測定しながら砥石で電極の面積を減少するように加
    工して所定の容量を得ることを特徴とするコンデンサの
    トリミング方法。
  2. 【請求項2】 砥石の加工面が電極表面に対して斜めに
    当接するようにして加工する請求項1に記載のコンデン
    サのトリミング方法。
  3. 【請求項3】 不導電性の砥石を用い、気体を加工部に
    吹付けて加工する請求項1又は2に記載のコンデンサの
    トリミング方法。
  4. 【請求項4】 板状の誘電体部の対向面に電極を有する
    単板チップコンデンサにおいて、電極の表面角部が砥石
    で研削されていることを特徴とする単板チップコンデン
    サ。
  5. 【請求項5】 板状の誘電体部の対向面に電極を有する
    単板チップコンデンサにおいて、両電極の表面同一端部
    の両角部が砥石で研削されてトリミングされていること
    を特徴とする単板チップコンデンサ。
JP24453198A 1998-08-31 1998-08-31 コンデンサのトリミング方法及び単板チップコンデンサ Pending JP2000077285A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6882398B2 (en) 2001-04-17 2005-04-19 Nec Lcd Technologies, Ltd. Liquid-crystal display device and method of fabricating same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6882398B2 (en) 2001-04-17 2005-04-19 Nec Lcd Technologies, Ltd. Liquid-crystal display device and method of fabricating same

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