JP2000076454A - 3次元形状データ処理装置 - Google Patents
3次元形状データ処理装置Info
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- JP2000076454A JP2000076454A JP10245647A JP24564798A JP2000076454A JP 2000076454 A JP2000076454 A JP 2000076454A JP 10245647 A JP10245647 A JP 10245647A JP 24564798 A JP24564798 A JP 24564798A JP 2000076454 A JP2000076454 A JP 2000076454A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 顔面模型を作成する際に必要とされる模型用
顔領域の正確な抽出処理を自動的に行うことができる機
能を有する3次元形状データ処理装置を得る。 【解決手段】 立体模型作成装置によって実行されるデ
ータ処理の1機能である背景除去機能は、ステップS2
で、カラー画像から距離画像に基づき肌の色部分が大部
分であると判断されるサンプリング領域を設定し、該サ
ンプリング領域におけるカラー画像の色の統計処理結果
を判断基準として、カラー画像全体から肌の色に近い色
を有する領域のみを指示する暫定肌の色領域2値画像デ
ータを出力する。続いて、ステップS3で、暫定肌の色
領域2値画像データで指示された画像領域における顔面
の輪郭線を距離画像に基づき認識し、該顔面の輪郭線で
分断される顔面外の領域を無効にすることにより、耳、
首等の領域を取り除いた模型用顔領域を指示する顔の肌
領域2値画像データを出力する。
顔領域の正確な抽出処理を自動的に行うことができる機
能を有する3次元形状データ処理装置を得る。 【解決手段】 立体模型作成装置によって実行されるデ
ータ処理の1機能である背景除去機能は、ステップS2
で、カラー画像から距離画像に基づき肌の色部分が大部
分であると判断されるサンプリング領域を設定し、該サ
ンプリング領域におけるカラー画像の色の統計処理結果
を判断基準として、カラー画像全体から肌の色に近い色
を有する領域のみを指示する暫定肌の色領域2値画像デ
ータを出力する。続いて、ステップS3で、暫定肌の色
領域2値画像データで指示された画像領域における顔面
の輪郭線を距離画像に基づき認識し、該顔面の輪郭線で
分断される顔面外の領域を無効にすることにより、耳、
首等の領域を取り除いた模型用顔領域を指示する顔の肌
領域2値画像データを出力する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、実存する物体の
模型を作成するための3次元形状データ処理装置に関す
る。
模型を作成するための3次元形状データ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平9−145319号公報
に開示されるような可搬型の非接触式3次元計測装置
(3次元カメラ)が商品化され、CG(コンピュータグ
ラフィック)システムやCADシステムへのデータ入
力、身体計測、ロボットの視覚認識などに利用されてい
る。非接触の計測方法としては、スリット光投影法(光
切断法)が一般的であるが、他にもパターン光投影法、
ステレオ視法、干渉縞法などが知られている。
に開示されるような可搬型の非接触式3次元計測装置
(3次元カメラ)が商品化され、CG(コンピュータグ
ラフィック)システムやCADシステムへのデータ入
力、身体計測、ロボットの視覚認識などに利用されてい
る。非接触の計測方法としては、スリット光投影法(光
切断法)が一般的であるが、他にもパターン光投影法、
ステレオ視法、干渉縞法などが知られている。
【0003】また、パーソナルコンピュータで利用可能
な3次元CGソフトウェア、及びホビー用の小型の3次
元切削マシンが市販されている。これらを用いれば、一
般家庭でも模型や創作物を手軽に製作することができ
る。
な3次元CGソフトウェア、及びホビー用の小型の3次
元切削マシンが市販されている。これらを用いれば、一
般家庭でも模型や創作物を手軽に製作することができ
る。
【0004】一方、利用客の顔写真シールをその場で作
成する一種の自動販売機が人気を集めている。利用客は
料金分の硬貨を投入し、モニタ画面を見ながらカメラの
前で好みのポーズをとる。そして、所定の操作を行う
と、一定数のシールが並んだシートが作成されて取出口
に排出される。大半の機種では、顔写真の形状や写し込
み模様などについて複数の選択肢が設けられている。
成する一種の自動販売機が人気を集めている。利用客は
料金分の硬貨を投入し、モニタ画面を見ながらカメラの
前で好みのポーズをとる。そして、所定の操作を行う
と、一定数のシールが並んだシートが作成されて取出口
に排出される。大半の機種では、顔写真の形状や写し込
み模様などについて複数の選択肢が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の3次元計測装置
によれば、写真をとるのと同程度の手軽さで人体を含む
各種物体の形状をデータ化することができる。非接触式
であるので、人体を計測する場合であっても、計測対象
者が煩わしさを感じることはない。そこで、この3次元
計測装置を顔写真ならぬ顔面模型の作成に利用すること
が考えられる。つまり、3次元加工機と組み合わせれ
ば、人物の顔を計測してその場で適当な倍率の模型を作
成することが可能である。
によれば、写真をとるのと同程度の手軽さで人体を含む
各種物体の形状をデータ化することができる。非接触式
であるので、人体を計測する場合であっても、計測対象
者が煩わしさを感じることはない。そこで、この3次元
計測装置を顔写真ならぬ顔面模型の作成に利用すること
が考えられる。つまり、3次元加工機と組み合わせれ
ば、人物の顔を計測してその場で適当な倍率の模型を作
成することが可能である。
【0006】上述した非接触の3次元計測では、人物の
顔を撮影すると、髪の毛、耳、首及び上半身の一部も同
時に撮影されてしまう場合もある。
顔を撮影すると、髪の毛、耳、首及び上半身の一部も同
時に撮影されてしまう場合もある。
【0007】一方、顔面模型として必要とされる模型用
顔領域は、撮影された画像から髪の毛、耳、首、上半身
等の不要部分を除いた画像である。
顔領域は、撮影された画像から髪の毛、耳、首、上半身
等の不要部分を除いた画像である。
【0008】このため、模型用顔領域を得るためには、
撮影された画像から不要部分を正確に除去する必要があ
る。しかしながら、従来は、撮影された画像から不要部
分を正確に除去する作業を手動で行わなければならない
という問題点があった。しかも、上記作業を行う人には
画像に関する専門知識が必要であった。
撮影された画像から不要部分を正確に除去する必要があ
る。しかしながら、従来は、撮影された画像から不要部
分を正確に除去する作業を手動で行わなければならない
という問題点があった。しかも、上記作業を行う人には
画像に関する専門知識が必要であった。
【0009】この発明は、顔面模型を作成する際に必要
とされる模型用顔領域の正確な抽出処理を自動的に行う
ことができる機能を有する3次元形状データ処理装置を
得ることを目的とする。
とされる模型用顔領域の正確な抽出処理を自動的に行う
ことができる機能を有する3次元形状データ処理装置を
得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の3次元形状データ処理装置は、人物の2次元の
カラー画像データ及び計測基準点から前記人物の計測点
までの距離情報を含む3次元の距離画像データを入力し
て、これらのデータに基づき前記人物に関する所望の3
次元形状データを出力する3次元形状データ処理装置で
あって、前記カラー画像データと前記距離画像データと
は2次元位置の対応づけが可能であり、前記データ処理
装置は、前記カラー画像データ及び前記距離画像データ
に基づき、前記人物の顔と判断される領域から、肌の色
と異なる領域、首及び耳を含む背景を除去した顔の肌領
域のみを有効とした顔の肌の色領域データを生成する背
景除去機能を有し、前記背景除去機能は、(a)前記カラ
ー画像データと前記距離画像データとの対応関係から、
前記人物の肌の色部分が大部分であると判断される2次
元の領域をサンプリング領域として認識するステップ
と、(b)前記サンプリング領域における前記カラー画像
データに基づき決定される肌の色を判断基準として、前
記カラー画像データで示されるカラー画像領域のうち、
肌の色と認められた領域を有効とする暫定肌の色領域デ
ータを生成するステップと、(c)前記距離画像データか
ら、顔領域の傾斜の急な2次元座標を認識して顔面の輪
郭線を抽出し、前記暫定肌の色領域データで有効とされ
ていた領域から、前記顔面の輪郭線で分断される顔面外
の領域を無効にして、依然有効とされている領域を示す
前記顔の肌の色領域データを生成するステップとを備え
ている。
1記載の3次元形状データ処理装置は、人物の2次元の
カラー画像データ及び計測基準点から前記人物の計測点
までの距離情報を含む3次元の距離画像データを入力し
て、これらのデータに基づき前記人物に関する所望の3
次元形状データを出力する3次元形状データ処理装置で
あって、前記カラー画像データと前記距離画像データと
は2次元位置の対応づけが可能であり、前記データ処理
装置は、前記カラー画像データ及び前記距離画像データ
に基づき、前記人物の顔と判断される領域から、肌の色
と異なる領域、首及び耳を含む背景を除去した顔の肌領
域のみを有効とした顔の肌の色領域データを生成する背
景除去機能を有し、前記背景除去機能は、(a)前記カラ
ー画像データと前記距離画像データとの対応関係から、
前記人物の肌の色部分が大部分であると判断される2次
元の領域をサンプリング領域として認識するステップ
と、(b)前記サンプリング領域における前記カラー画像
データに基づき決定される肌の色を判断基準として、前
記カラー画像データで示されるカラー画像領域のうち、
肌の色と認められた領域を有効とする暫定肌の色領域デ
ータを生成するステップと、(c)前記距離画像データか
ら、顔領域の傾斜の急な2次元座標を認識して顔面の輪
郭線を抽出し、前記暫定肌の色領域データで有効とされ
ていた領域から、前記顔面の輪郭線で分断される顔面外
の領域を無効にして、依然有効とされている領域を示す
前記顔の肌の色領域データを生成するステップとを備え
ている。
【0011】また、請求項2記載の3次元形状データ処
理装置において、前記サンプリング領域は前記人物の鼻
と判断される位置を基準として形成される鼻近傍領域を
含んでいる。
理装置において、前記サンプリング領域は前記人物の鼻
と判断される位置を基準として形成される鼻近傍領域を
含んでいる。
【0012】この発明に係る請求項3記載の3次元形状
データ処理装置は、人物の2次元のカラー画像データ及
び計測基準点から前記人物の計測点までの距離情報を含
む3次元の距離画像データを入力して、これらのデータ
に基づき前記人物に関する所望の3次元形状データを出
力する装置であって、前記カラー画像データと前記距離
画像データとは2次元位置の対応づけが可能であり、前
記3次元形状データ処理装置は、前記カラー画像データ
に基づいて前記人物の肌色領域を抽出する第1の抽出手
段と、前記距離画像データに基づいて前記人物の顔の輪
郭を抽出する第2の抽出手段と、前記肌色領域から前記
顔の輪郭の外側を除去する除去手段とを備えている。
データ処理装置は、人物の2次元のカラー画像データ及
び計測基準点から前記人物の計測点までの距離情報を含
む3次元の距離画像データを入力して、これらのデータ
に基づき前記人物に関する所望の3次元形状データを出
力する装置であって、前記カラー画像データと前記距離
画像データとは2次元位置の対応づけが可能であり、前
記3次元形状データ処理装置は、前記カラー画像データ
に基づいて前記人物の肌色領域を抽出する第1の抽出手
段と、前記距離画像データに基づいて前記人物の顔の輪
郭を抽出する第2の抽出手段と、前記肌色領域から前記
顔の輪郭の外側を除去する除去手段とを備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】<立体模型作成装置>図1はこの
発明に係る立体模型作成装置1の外観図である。
発明に係る立体模型作成装置1の外観図である。
【0014】立体模型作成装置1は、物体形状を計測
し、その計測データに基づいて素材をその場で加工する
機能を有しており、利用客の顔をかたどった小物品の自
動販売機として使用される。作成される物品は、所定形
状(例えば四角形)の板面から顔面の模型が突き出た立
体である。板面(背景部分)に特定の起伏模様を付加す
ることも可能である。このような物品に適当な金具を取
り付ければ、ペンダント、ブローチ、キーホルダなどの
アクセサリーとなる。予め素材に金具を取り付けておい
てもよい。
し、その計測データに基づいて素材をその場で加工する
機能を有しており、利用客の顔をかたどった小物品の自
動販売機として使用される。作成される物品は、所定形
状(例えば四角形)の板面から顔面の模型が突き出た立
体である。板面(背景部分)に特定の起伏模様を付加す
ることも可能である。このような物品に適当な金具を取
り付ければ、ペンダント、ブローチ、キーホルダなどの
アクセサリーとなる。予め素材に金具を取り付けておい
てもよい。
【0015】ほぼ等身大の筐体10の上半部の前面に、
利用客がポーズを確認するためのディスプレイ16とと
もに、光学式3次元計測のための投光窓12及び受光窓
14が設けられている。受光窓14は2次元のカラー撮
影にも用いられる。筐体10の下半部は上半部よりも前
方側に張り出しており、その上面が操作パネル18とな
っている。商品の取出口20は下半部の前面に設けられ
ている。
利用客がポーズを確認するためのディスプレイ16とと
もに、光学式3次元計測のための投光窓12及び受光窓
14が設けられている。受光窓14は2次元のカラー撮
影にも用いられる。筐体10の下半部は上半部よりも前
方側に張り出しており、その上面が操作パネル18とな
っている。商品の取出口20は下半部の前面に設けられ
ている。
【0016】図2は操作パネル18の平面図である。
【0017】操作パネル18には、スタートボタン18
1、確認ボタン182、キャンセルボタン183、ジョ
イスティック184、及び硬貨の投入口185が設けら
れている。スタートボタン181はスタート操作手段で
あり、確認ボタン182は確認操作手段である。ジョイ
スティック184は模型の構図の変更指示に用いられ
る。左右に傾けるパーン操作、上下に傾けるチルト操
作、及びノブを回転させるロール操作に呼応して3次元
形状モデルの回転処理が行われ、処理結果が逐次表示さ
れる。また、キャンセルボタン183は、利用客が表示
された3次元形状モデルが気に入らないときなどに再計
測を指示するための操作手段である。ただし、キャンセ
ルボタン183には有効回数が設定されており、無制限
に再計測を指示することはできない。
1、確認ボタン182、キャンセルボタン183、ジョ
イスティック184、及び硬貨の投入口185が設けら
れている。スタートボタン181はスタート操作手段で
あり、確認ボタン182は確認操作手段である。ジョイ
スティック184は模型の構図の変更指示に用いられ
る。左右に傾けるパーン操作、上下に傾けるチルト操
作、及びノブを回転させるロール操作に呼応して3次元
形状モデルの回転処理が行われ、処理結果が逐次表示さ
れる。また、キャンセルボタン183は、利用客が表示
された3次元形状モデルが気に入らないときなどに再計
測を指示するための操作手段である。ただし、キャンセ
ルボタン183には有効回数が設定されており、無制限
に再計測を指示することはできない。
【0018】図3は立体模型作成装置1の機能ブロック
図である。
図である。
【0019】立体模型作成装置1は、模型サイズの3次
元形状モデルを生成するモデリングシステム1Aと、3
次元形状モデルを顕在化する加工システム1Bとから構
成されている。
元形状モデルを生成するモデリングシステム1Aと、3
次元形状モデルを顕在化する加工システム1Bとから構
成されている。
【0020】モデリングシステム1Aは、オリジナル物
体である利用客の外観情報をディジタルデータに変換
(データ化)する撮影システム30を含んでいる。撮影
システム30は、スリット光投影法で形状情報をデータ
化して、3次元の距離画像データ(3次元画像データ)
DSを出力する3次元計測装置34、色情報をデータ化
して2次元のカラー画像データDCを出力するする2次
元撮影装置36、及びコントローラ38より構成されて
いる。
体である利用客の外観情報をディジタルデータに変換
(データ化)する撮影システム30を含んでいる。撮影
システム30は、スリット光投影法で形状情報をデータ
化して、3次元の距離画像データ(3次元画像データ)
DSを出力する3次元計測装置34、色情報をデータ化
して2次元のカラー画像データDCを出力するする2次
元撮影装置36、及びコントローラ38より構成されて
いる。
【0021】ここで、距離画像データDSはXYZの直
交座標系における座標値として与えられるデータであ
り、3次元計測装置34内の計測基準点から対象物の当
該計測点までの距離情報を与えるものである。距離画像
データDSには、対象物からの反射光の計測データが得
られたか否かを示す有効フラグの情報も含まれる。
交座標系における座標値として与えられるデータであ
り、3次元計測装置34内の計測基準点から対象物の当
該計測点までの距離情報を与えるものである。距離画像
データDSには、対象物からの反射光の計測データが得
られたか否かを示す有効フラグの情報も含まれる。
【0022】他方、カラー画像データDCは、各画素の
3原色データ、即ち、R(レッド)、G(グリーン)、
B(ブルー)より成るデータである。例えば、撮影シス
テム30を特開平9−145319号公報に開示されて
いる3次元カメラを用いて構成するときには、3次元計
測と2次元撮影とを同一視点から行うことができるた
め、距離画像データDSとカラー画像データDCとの対
応付けを極めて容易に行うことができる。なお、カラー
画像データDCは400×400画素データから構成さ
れ、距離画像データDSは200×200の画素データ
から構成される。
3原色データ、即ち、R(レッド)、G(グリーン)、
B(ブルー)より成るデータである。例えば、撮影シス
テム30を特開平9−145319号公報に開示されて
いる3次元カメラを用いて構成するときには、3次元計
測と2次元撮影とを同一視点から行うことができるた
め、距離画像データDSとカラー画像データDCとの対
応付けを極めて容易に行うことができる。なお、カラー
画像データDCは400×400画素データから構成さ
れ、距離画像データDSは200×200の画素データ
から構成される。
【0023】勿論、3次元計測と2次元撮影とをそれぞ
れ異なる視点で行った場合でも、距離画像データDS,
カラー画像データDCにはそれぞれ視点情報が付加され
ており、且つ3次元計測結果と2次元撮影結果との座標
の相対関係は既知であるため、距離画像データDS,カ
ラー画像データDCとの対応付けを支障なく行うことが
できる。このような距離画像データDS及びカラー画像
データDCは、後述する3次元形状データ処理装置40
に入力される。
れ異なる視点で行った場合でも、距離画像データDS,
カラー画像データDCにはそれぞれ視点情報が付加され
ており、且つ3次元計測結果と2次元撮影結果との座標
の相対関係は既知であるため、距離画像データDS,カ
ラー画像データDCとの対応付けを支障なく行うことが
できる。このような距離画像データDS及びカラー画像
データDCは、後述する3次元形状データ処理装置40
に入力される。
【0024】なお、3次元計測法として、スリット光投
影法に代えて他の手法を用いてもよい。
影法に代えて他の手法を用いてもよい。
【0025】3次元形状データ処理装置40は図示しな
い画像処理回路を備えており、本発明に特有のデータ修
正を含む各種のデータ処理を行い、本発明の中核部分で
ある。3次元形状データ処理装置40のコントローラ4
2は、立体模型作成装置1の全体的な制御をも担い、撮
影システム30のコントローラ38及び加工システム1
Bのコントローラ176に適切な指示を与える。このコ
ントローラ42には、ディスプレイ16及び操作入力シ
ステム44が接続されている。操作入力システム44
は、上述の操作パネル18と料金受領機構とからなる。
い画像処理回路を備えており、本発明に特有のデータ修
正を含む各種のデータ処理を行い、本発明の中核部分で
ある。3次元形状データ処理装置40のコントローラ4
2は、立体模型作成装置1の全体的な制御をも担い、撮
影システム30のコントローラ38及び加工システム1
Bのコントローラ176に適切な指示を与える。このコ
ントローラ42には、ディスプレイ16及び操作入力シ
ステム44が接続されている。操作入力システム44
は、上述の操作パネル18と料金受領機構とからなる。
【0026】一方、加工システム1Bは、樹脂ブロック
などの材料を切削する加工装置172、材料の加工位置
への供給と加工品の取出口20への搬送を行う材料供給
装置174、コントローラ176、及び取出口センサ1
78を備えている。取出口センサ178の検出信号はコ
ントローラ42に入力される。
などの材料を切削する加工装置172、材料の加工位置
への供給と加工品の取出口20への搬送を行う材料供給
装置174、コントローラ176、及び取出口センサ1
78を備えている。取出口センサ178の検出信号はコ
ントローラ42に入力される。
【0027】なお、撮影システム30及び加工システム
1Bの制御をコントローラ42に受け持たせ、コントロ
ーラ38及びコントローラ176を省略した回路構成を
採用してもよい。
1Bの制御をコントローラ42に受け持たせ、コントロ
ーラ38及びコントローラ176を省略した回路構成を
採用してもよい。
【0028】<立体模型作成装置の概略動作>図4は立
体模型作成装置1の概略の動作を示すフローチャートで
ある。以下、同図を参照してその概略動作の処理手順を
説明する。
体模型作成装置1の概略の動作を示すフローチャートで
ある。以下、同図を参照してその概略動作の処理手順を
説明する。
【0029】電源が投入された後、利用客による操作を
待つ待機期間において、2次元撮影と撮影結果の表示と
を繰り返す(ST10、ST12、ST14)。また、
定期的に案内メッセージを表示する。料金が投入されて
スタートボタン181が押されると、改めて2次元撮影
を行うとともに3次元計測を行う(ST16、ST1
8)。所定のデータ処理を行い(ST20)、得られた
3次元形状モデルを表示する(ST22)。このとき、
影を付すといった公知のグラフィック手法を適用して見
栄えを高める。そして、指示操作を待つ。ただし、待ち
時間は有限であり、時限を過ぎれば確認操作が行われた
ものとみなす。
待つ待機期間において、2次元撮影と撮影結果の表示と
を繰り返す(ST10、ST12、ST14)。また、
定期的に案内メッセージを表示する。料金が投入されて
スタートボタン181が押されると、改めて2次元撮影
を行うとともに3次元計測を行う(ST16、ST1
8)。所定のデータ処理を行い(ST20)、得られた
3次元形状モデルを表示する(ST22)。このとき、
影を付すといった公知のグラフィック手法を適用して見
栄えを高める。そして、指示操作を待つ。ただし、待ち
時間は有限であり、時限を過ぎれば確認操作が行われた
ものとみなす。
【0030】ジョイスティック184が操作されると、
上述のように3次元形状モデルを操作に応じて回転させ
て表示する(ST24、ST38)。キャンセルボタン
183が押されると、待機期間の動作に戻る(ST4
0、ST10)。ただし、この場合、利用客が料金を改
めて投入する必要はなく、スタートボタン181を押せ
ば、再計測が行われる。
上述のように3次元形状モデルを操作に応じて回転させ
て表示する(ST24、ST38)。キャンセルボタン
183が押されると、待機期間の動作に戻る(ST4
0、ST10)。ただし、この場合、利用客が料金を改
めて投入する必要はなく、スタートボタン181を押せ
ば、再計測が行われる。
【0031】確認ボタン182が押されると(ST2
6)、3次元形状モデルに基づいて加工条件データベー
スを参照して加工制御用のデータを生成し(ST2
8)。材料の加工を行う(ST30)。加工が終わる
と、商品を排出し(ST32)、取出口センサ178に
よって商品が取り出されたのを確認して待機動作に戻る
(ST34、ST10)。
6)、3次元形状モデルに基づいて加工条件データベー
スを参照して加工制御用のデータを生成し(ST2
8)。材料の加工を行う(ST30)。加工が終わる
と、商品を排出し(ST32)、取出口センサ178に
よって商品が取り出されたのを確認して待機動作に戻る
(ST34、ST10)。
【0032】<顔面形状処理機能>図5は、図4のステ
ップST20のデータ処理をデータの流れを示すデータ
フロー図である。図5において、ハッチング付の太矢印
線はカラー画像データDCに基づくデータの流れを示し
ており、実線矢印は距離画像データDSに基づくデータ
の流れを示しており、破線矢印は2値画像データの流れ
を示している。
ップST20のデータ処理をデータの流れを示すデータ
フロー図である。図5において、ハッチング付の太矢印
線はカラー画像データDCに基づくデータの流れを示し
ており、実線矢印は距離画像データDSに基づくデータ
の流れを示しており、破線矢印は2値画像データの流れ
を示している。
【0033】また、各機能F1〜F9,SF1及びSF
2は3次元形状データを生成するために、図3で示した
3次元形状データ処理装置40で行われるデータ処理機
能を示している。特に、機能SF1及びSF2は、3次
元形状データ中、顔面の両眼形状モデルのデータを生成
するための機能に該当している。以下、各機能F1〜F
3,SF1、SF2、F4〜F9をこの順で説明するこ
とにするが、本発明の中核をなす機能は機能F2であ
る。
2は3次元形状データを生成するために、図3で示した
3次元形状データ処理装置40で行われるデータ処理機
能を示している。特に、機能SF1及びSF2は、3次
元形状データ中、顔面の両眼形状モデルのデータを生成
するための機能に該当している。以下、各機能F1〜F
3,SF1、SF2、F4〜F9をこの順で説明するこ
とにするが、本発明の中核をなす機能は機能F2であ
る。
【0034】(距離平滑化機能F1)距離平滑化機能F
1は、図3の3次元計測装置34が出力する未加工の3
次元形状データである距離画像データDSに対してノイ
ズ除去してノイズ除去済みの距離画像データDS1を得
る。
1は、図3の3次元計測装置34が出力する未加工の3
次元形状データである距離画像データDSに対してノイ
ズ除去してノイズ除去済みの距離画像データDS1を得
る。
【0035】(背景除去機能F2)距離平滑化機能F1
によってノイズ除去された距離画像データDS1とカラ
ー画像データDCとに基づき、背景(髪の毛、首、耳を
含む)が除去された模型用顔領域を2次元で規定した顔
の肌領域2値画像データDB1を得、さらに、顔の肌領
域2値画像データDB1に対応する距離画像データDS
1のみを有効にした距離画像データDS2を生成する。
なお、背景除去機能F2については後に詳述する。
によってノイズ除去された距離画像データDS1とカラ
ー画像データDCとに基づき、背景(髪の毛、首、耳を
含む)が除去された模型用顔領域を2次元で規定した顔
の肌領域2値画像データDB1を得、さらに、顔の肌領
域2値画像データDB1に対応する距離画像データDS
1のみを有効にした距離画像データDS2を生成する。
なお、背景除去機能F2については後に詳述する。
【0036】(欠陥データ補間機能F3)背景除去機能
F2によって背景除去された距離画像データDS2に対
して、データ欠落画素部分を周囲の画素を用いて補間す
る。補間の方法としては線形補間等がある。データ欠落
画素部分が生じる理由は主として次の2つが考えられ
る。
F2によって背景除去された距離画像データDS2に対
して、データ欠落画素部分を周囲の画素を用いて補間す
る。補間の方法としては線形補間等がある。データ欠落
画素部分が生じる理由は主として次の2つが考えられ
る。
【0037】3次元計測装置34からの計測用のレーザ
光を対象物に照射してその反射光を計測する際、対象
物の黒色部分ではレーザ光の反射率が著しく低下するた
め、模型用顔領域中の黒色部分(黒目部分、眉等)のデ
ータが欠落する、上記計測方式では、対象物中、透光
側及び受光側の両方から見える部分だけのデータが得ら
れるにすぎないため、そうでない部分のデータが欠落し
てしまう。
光を対象物に照射してその反射光を計測する際、対象
物の黒色部分ではレーザ光の反射率が著しく低下するた
め、模型用顔領域中の黒色部分(黒目部分、眉等)のデ
ータが欠落する、上記計測方式では、対象物中、透光
側及び受光側の両方から見える部分だけのデータが得ら
れるにすぎないため、そうでない部分のデータが欠落し
てしまう。
【0038】(カラー平滑化機能SF1)図3の3次元
計測装置34が出力する未加工のカラー画像データDC
に対してノイズ除去してノイズ除去済みのカラー画像デ
ータDC1を得る。
計測装置34が出力する未加工のカラー画像データDC
に対してノイズ除去してノイズ除去済みのカラー画像デ
ータDC1を得る。
【0039】(両眼領域推定機能SF2)カラー平滑化
機能SF1によってノイズ除去されたカラー画像データ
DC1から、背景除去機能F2で得られた顔の肌領域2
値画像データDB1に基づき、カラー画像データDC1
における両眼領域を規定した眼領域2値画像データDB
2を生成する。また、カラー画像データDC1がそのま
まカラー画像データDC2して出力される。
機能SF1によってノイズ除去されたカラー画像データ
DC1から、背景除去機能F2で得られた顔の肌領域2
値画像データDB1に基づき、カラー画像データDC1
における両眼領域を規定した眼領域2値画像データDB
2を生成する。また、カラー画像データDC1がそのま
まカラー画像データDC2して出力される。
【0040】(CF(Camera Face)CF座標変換機
能F4)欠陥データ補間機能F3によって欠落データが
補間された距離画像データDS3及び両眼領域推定機能
SF2によって推定された眼領域2値画像データDB2
とに基づき、眼の領域を基準として決定される顔形状の
向きが、丁度カメラに対して真正面に位置する状態にな
るように、距離画像データDS3に対する座標変換を行
って距離画像データDS4を生成する。
能F4)欠陥データ補間機能F3によって欠落データが
補間された距離画像データDS3及び両眼領域推定機能
SF2によって推定された眼領域2値画像データDB2
とに基づき、眼の領域を基準として決定される顔形状の
向きが、丁度カメラに対して真正面に位置する状態にな
るように、距離画像データDS3に対する座標変換を行
って距離画像データDS4を生成する。
【0041】すなわち、カメラ中心の座標系で表現され
ていた距離画像データDS3が顔中心の座標系で表現さ
れる距離画像データDS4に変換される。なお、カラー
画像データDC2はそのままカラー画像データDC4と
して出力される。
ていた距離画像データDS3が顔中心の座標系で表現さ
れる距離画像データDS4に変換される。なお、カラー
画像データDC2はそのままカラー画像データDC4と
して出力される。
【0042】(再標本化機能F5)CF座標変換機能F
4でCF座標変換された距離画像データDS4に対して
再標本化あるいは均等化というデータの座標変換処理を
行う。3次元計測装置34が透視投影変換により得た距
離画像データDSを元データとする距離画像データDS
4は不規則に画素が並んだデータとなっている。そこ
で、距離画像データDS4を新たな視点から見たときに
均等に画素が並んでいる距離画像データに投影変換する
の再標本化処理である。
4でCF座標変換された距離画像データDS4に対して
再標本化あるいは均等化というデータの座標変換処理を
行う。3次元計測装置34が透視投影変換により得た距
離画像データDSを元データとする距離画像データDS
4は不規則に画素が並んだデータとなっている。そこ
で、距離画像データDS4を新たな視点から見たときに
均等に画素が並んでいる距離画像データに投影変換する
の再標本化処理である。
【0043】再標本化機能F5の再標本化処理によって
距離画像データDS4は、人の顔形状モデルを与えるた
めの第1の形状データDS51、疑似両眼形状モデルを
第2の形状データDS52、及び顔輪郭近傍形状モデル
を生成するための第3の形状データDS53に変換され
る。
距離画像データDS4は、人の顔形状モデルを与えるた
めの第1の形状データDS51、疑似両眼形状モデルを
第2の形状データDS52、及び顔輪郭近傍形状モデル
を生成するための第3の形状データDS53に変換され
る。
【0044】(疑似両眼形状設定機能F6)CF座標変
換機能F4をスルーしたカラー画像データDC4及び両
眼領域推定機能SF2で生成された眼領域2値画像デー
タDB2と、再標本化機能F5で再標本化された疑似両
眼形状モデルの第2の形状データDS52とに基づき、
第2の形状データDS52における両眼対応領域の奥行
き(切削深さ)を与えるように、形状データDS52を
加工して疑似両眼形状データDS6を生成する。
換機能F4をスルーしたカラー画像データDC4及び両
眼領域推定機能SF2で生成された眼領域2値画像デー
タDB2と、再標本化機能F5で再標本化された疑似両
眼形状モデルの第2の形状データDS52とに基づき、
第2の形状データDS52における両眼対応領域の奥行
き(切削深さ)を与えるように、形状データDS52を
加工して疑似両眼形状データDS6を生成する。
【0045】(顔輪郭形状設定機能F7)再標本化機能
F5で再標本化された人の顔形状モデルを与えるための
第1の形状データDS51及び顔輪郭近傍形状モデルを
生成するための第3の形状データDS53に基づき、第
3の形状データDS53が与える形状モデルから、第1
の形状データDS51が与える形状モデルと重複した部
分のデータ削除を行い(差分処理)、顔輪郭形状データ
DS7を生成する。
F5で再標本化された人の顔形状モデルを与えるための
第1の形状データDS51及び顔輪郭近傍形状モデルを
生成するための第3の形状データDS53に基づき、第
3の形状データDS53が与える形状モデルから、第1
の形状データDS51が与える形状モデルと重複した部
分のデータ削除を行い(差分処理)、顔輪郭形状データ
DS7を生成する。
【0046】(外周平滑化機能F8)顔輪郭形状設定機
能F7で生成された顔輪郭形状データDS7及び再標本
化機能F5で再標本化された第1の形状データDS51
に対して外周平滑化を行う。すなわち、顔面中、傾斜の
ある部分では距離画像データの変化が大きいため、かか
る傾斜面を顔面模型に顕出させる際に切削位置がバラツ
キやすいという問題が生じる。そこで、横方向から顔面
模型を眺めても傾斜面の切削位置が平滑化するように、
両データDS51及びDS7をそれぞれ修正して第1の
形状データDS81及び顔輪郭形状データDS83す
る。
能F7で生成された顔輪郭形状データDS7及び再標本
化機能F5で再標本化された第1の形状データDS51
に対して外周平滑化を行う。すなわち、顔面中、傾斜の
ある部分では距離画像データの変化が大きいため、かか
る傾斜面を顔面模型に顕出させる際に切削位置がバラツ
キやすいという問題が生じる。そこで、横方向から顔面
模型を眺めても傾斜面の切削位置が平滑化するように、
両データDS51及びDS7をそれぞれ修正して第1の
形状データDS81及び顔輪郭形状データDS83す
る。
【0047】(FW(Face Work)FW座標変換機能
F9)外周平滑化機能F8で外周平滑化処理された第1
の形状データDS81及び顔輪郭形状データDS83並
びに疑似両眼形状設定機能F6で生成された疑似両眼形
状データDS6に対して、これらのデータが顔面を加工
するワークの大きさに応じた形状データとなるように座
標変換を施す。
F9)外周平滑化機能F8で外周平滑化処理された第1
の形状データDS81及び顔輪郭形状データDS83並
びに疑似両眼形状設定機能F6で生成された疑似両眼形
状データDS6に対して、これらのデータが顔面を加工
するワークの大きさに応じた形状データとなるように座
標変換を施す。
【0048】これにより、顔形状モデルを与える顔形
状データDS91,疑似両眼形状モデルを与える疑似
両眼形状データDS92、及び顔輪郭近傍形状モデル
を与える顔輪郭近傍形状データDS93が最終的に得ら
れる。これらの形状データDS91,DS92及びDS
93を「3次元形状データ」とも総称する。
状データDS91,疑似両眼形状モデルを与える疑似
両眼形状データDS92、及び顔輪郭近傍形状モデル
を与える顔輪郭近傍形状データDS93が最終的に得ら
れる。これらの形状データDS91,DS92及びDS
93を「3次元形状データ」とも総称する。
【0049】<背景除去機能F2の詳細> (概略のフロー)図6は図5の背景除去機能F2の処理
の手順の概略を示すフローチャートである。
の手順の概略を示すフローチャートである。
【0050】同図を参照して、まず、ステップS1で、
カラー画像データD11(図5のカラー画像データDC
1に相当)、マスク画像データD12及び距離画像デー
タD13(図5の距離画像データDS1に相当)に基づ
き、模型用顔領域の候補となるカラー画像を指示する有
効領域設定済みカラー画像データD14を出力する有効
領域設定処理を行う。
カラー画像データD11(図5のカラー画像データDC
1に相当)、マスク画像データD12及び距離画像デー
タD13(図5の距離画像データDS1に相当)に基づ
き、模型用顔領域の候補となるカラー画像を指示する有
効領域設定済みカラー画像データD14を出力する有効
領域設定処理を行う。
【0051】そして、ステップS2で、距離画像データ
D13、有効領域設定済みカラー画像データD14及び
暫定サンプリング領域データD15に基づき、有効領域
設定済みカラー画像データD14で示されるカラー画像
のうち、肌の色に近い色を有する領域のみを指示する暫
定肌の色領域2値画像データD17を出力するカラー画
像領域分割処理を行う。
D13、有効領域設定済みカラー画像データD14及び
暫定サンプリング領域データD15に基づき、有効領域
設定済みカラー画像データD14で示されるカラー画像
のうち、肌の色に近い色を有する領域のみを指示する暫
定肌の色領域2値画像データD17を出力するカラー画
像領域分割処理を行う。
【0052】続いて、ステップS3で、距離画像データ
D13、暫定肌の色領域2値画像データD17及び顔の
肌の色のサンプリング領域データD18に基づき、暫定
肌の色領域2値画像データD17で指示された画像領域
から、耳、首の等の領域を取り除いて、さらに穴埋め処
理が施された模型用顔領域を指示する穴埋め済み顔の肌
領域2値画像データD20(図5の顔の肌領域2値画像
データDB1に相当)を出力する。
D13、暫定肌の色領域2値画像データD17及び顔の
肌の色のサンプリング領域データD18に基づき、暫定
肌の色領域2値画像データD17で指示された画像領域
から、耳、首の等の領域を取り除いて、さらに穴埋め処
理が施された模型用顔領域を指示する穴埋め済み顔の肌
領域2値画像データD20(図5の顔の肌領域2値画像
データDB1に相当)を出力する。
【0053】最後に、ステップS4で、穴埋め済み顔の
肌領域2値画像データD20で指示された模型用顔領域
に対応する距離画像領域を有効にするように、距離画像
データDS1を加工して距離画像データDS2を出力す
る。
肌領域2値画像データD20で指示された模型用顔領域
に対応する距離画像領域を有効にするように、距離画像
データDS1を加工して距離画像データDS2を出力す
る。
【0054】(有効領域設定処理(S1)の詳細)図7
は図6の有効領域設定処理(S1)を実行する各機能を
データフローとともに示した図である。
は図6の有効領域設定処理(S1)を実行する各機能を
データフローとともに示した図である。
【0055】同図を参照して、機能F21において、カ
ラー画像データD11(DC1)の全画像領域から、カ
ラー画像データD11中の大まかな有効領域を示すマス
ク画像データD12で指示されるマスク画像領域を取り
除いてマスク処理済みカラー画像データを得る。したが
って、図8の(a)に示すように、マスク画像領域51の
中にあるカラー画像領域がマスク処理済みカラー画像領
域50となり、この領域50のみを有効としたマスク処
理済みカラー画像データが得られることになる。
ラー画像データD11(DC1)の全画像領域から、カ
ラー画像データD11中の大まかな有効領域を示すマス
ク画像データD12で指示されるマスク画像領域を取り
除いてマスク処理済みカラー画像データを得る。したが
って、図8の(a)に示すように、マスク画像領域51の
中にあるカラー画像領域がマスク処理済みカラー画像領
域50となり、この領域50のみを有効としたマスク処
理済みカラー画像データが得られることになる。
【0056】続いて、機能F22において、機能F21
で得られたマスク処理済みカラー画像領域と距離画像デ
ータD13(DS1)とを対応させ、対応する距離画像
データの画素が無効を指示する距離画像無効領域を、上
記マスク処理済みカラー画像領域から取り除いたカラー
画像領域である有効カラー画像領域を指示する有効領域
設定済みカラー画像データD14を生成する。
で得られたマスク処理済みカラー画像領域と距離画像デ
ータD13(DS1)とを対応させ、対応する距離画像
データの画素が無効を指示する距離画像無効領域を、上
記マスク処理済みカラー画像領域から取り除いたカラー
画像領域である有効カラー画像領域を指示する有効領域
設定済みカラー画像データD14を生成する。
【0057】したがって、図8の(b)に示すように、マ
スク処理済みカラー画像領域50から距離画像無効領域
52を除いた領域が有効カラー画像領域62となり、こ
の領域62のみを有効とした有効領域設定済みカラー画
像データD14が得られることになる。
スク処理済みカラー画像領域50から距離画像無効領域
52を除いた領域が有効カラー画像領域62となり、こ
の領域62のみを有効とした有効領域設定済みカラー画
像データD14が得られることになる。
【0058】(カラー画像領域分割処理(S2)の詳
細)図9は図6のカラー画像領域分割処理(S2)を実
行する各機能をデータフローとともに示した図である。
また、図10及び図11はカラー画像領域分割処理の理
解を容易にするための説明図であり、図13は暫定肌の
色領域2値画像データD17で示される2値画像の一例
を示した図である。
細)図9は図6のカラー画像領域分割処理(S2)を実
行する各機能をデータフローとともに示した図である。
また、図10及び図11はカラー画像領域分割処理の理
解を容易にするための説明図であり、図13は暫定肌の
色領域2値画像データD17で示される2値画像の一例
を示した図である。
【0059】これらの図を参照として、機能F31は、
距離画像データD13の有効な距離画像領域を暫定サン
プリング領域データD15で指示された暫定サンプリン
グ領域でマスク処理してサンプリング領域探索領域を指
示するマスク処理済み距離画像データを生成する。すな
わち、図10に示すように、有効な距離画像領域53
(便宜上、矩形で示した)と、暫定サンプリング領域5
4との重複領域がサンプリング領域探索領域54とな
る。
距離画像データD13の有効な距離画像領域を暫定サン
プリング領域データD15で指示された暫定サンプリン
グ領域でマスク処理してサンプリング領域探索領域を指
示するマスク処理済み距離画像データを生成する。すな
わち、図10に示すように、有効な距離画像領域53
(便宜上、矩形で示した)と、暫定サンプリング領域5
4との重複領域がサンプリング領域探索領域54とな
る。
【0060】そして、機能F32は、マスク処理済み距
離画像データで指示されるサンプリング領域探索領域の
距離画像及びステップS1の有効領域設定処理で得た有
効領域設定済みカラー画像データD14で指示される有
効カラー画像領域に基づき、有効カラー画像領域から、
鼻の頂点の上方に予め定められた大きさの矩形のサンプ
リング領域に対応するサンプリングカラー画像領域を抽
出して、当該サンプリングカラー画像領域を示すサンプ
リングカラー画像領域データD18を出力する。
離画像データで指示されるサンプリング領域探索領域の
距離画像及びステップS1の有効領域設定処理で得た有
効領域設定済みカラー画像データD14で指示される有
効カラー画像領域に基づき、有効カラー画像領域から、
鼻の頂点の上方に予め定められた大きさの矩形のサンプ
リング領域に対応するサンプリングカラー画像領域を抽
出して、当該サンプリングカラー画像領域を示すサンプ
リングカラー画像領域データD18を出力する。
【0061】機能F32は部分機能F32A,F32B
からなり、部分機能F32Aは、サンプリング領域探索
領域にある距離画像のうち、Z軸方向(図10参照)の
最大値を採る2次元座標を検出することにより、鼻の頂
点の2次元座標を認識する。
からなり、部分機能F32Aは、サンプリング領域探索
領域にある距離画像のうち、Z軸方向(図10参照)の
最大値を採る2次元座標を検出することにより、鼻の頂
点の2次元座標を認識する。
【0062】そして、部分機能F32Bは、部分機能F
32Aで認識した鼻の頂点の2次元座標の上方にサンプ
リング領域を設定する。すなわち、図10に示すよう
に、鼻の頂点57が部分機能F31で認識されると、そ
の上方に矩形のサンプリング領域56が設定される。さ
らに、部分機能F32Bは、有効領域設定済みカラー画
像データD14で指示される有効カラー画像領域から上
記サンプリング領域に対応する領域のみを有効とするマ
スク処理を行って、肌の色部分が大部分であると判断さ
れる2次元の領域であるサンプリングカラー画像領域を
示すサンプリングカラー画像領域データD18を得る。
32Aで認識した鼻の頂点の2次元座標の上方にサンプ
リング領域を設定する。すなわち、図10に示すよう
に、鼻の頂点57が部分機能F31で認識されると、そ
の上方に矩形のサンプリング領域56が設定される。さ
らに、部分機能F32Bは、有効領域設定済みカラー画
像データD14で指示される有効カラー画像領域から上
記サンプリング領域に対応する領域のみを有効とするマ
スク処理を行って、肌の色部分が大部分であると判断さ
れる2次元の領域であるサンプリングカラー画像領域を
示すサンプリングカラー画像領域データD18を得る。
【0063】なお、部分機能F32Aがサンプリング領
域探索領域中のZ軸方向の最大値を採る座標位置を鼻の
頂点位置と認識するため、カメラに対して顔が傾いてい
る場合は、サンプリング領域探索領域の周辺部を鼻の頂
点位置として誤認する危険性がある。
域探索領域中のZ軸方向の最大値を採る座標位置を鼻の
頂点位置と認識するため、カメラに対して顔が傾いてい
る場合は、サンプリング領域探索領域の周辺部を鼻の頂
点位置として誤認する危険性がある。
【0064】例えば、図11に示すように、部分機能F
31がサンプリング領域探索領域55の左上端部を鼻の
頂点位置61と誤認した場合、部分機能F32で設定し
たサンプリング領域61(60は鼻の頂点位置)が、サ
ンプリング領域探索領域55をはみ出す。このように、
部分機能F31が鼻の頂点位置を誤認した場合はサンプ
リング領域がサンプリング領域探索領域からはみ出す確
率が高い。
31がサンプリング領域探索領域55の左上端部を鼻の
頂点位置61と誤認した場合、部分機能F32で設定し
たサンプリング領域61(60は鼻の頂点位置)が、サ
ンプリング領域探索領域55をはみ出す。このように、
部分機能F31が鼻の頂点位置を誤認した場合はサンプ
リング領域がサンプリング領域探索領域からはみ出す確
率が高い。
【0065】そこで、部分機能F32Bは、鼻の頂点位
置座標に基づき設定したサンプリング領域がサンプリン
グ領域探索領域からはみ出す時、そのサンプリング領域
を採用することなく、部分機能F32Aで認識された鼻
の頂点位置を無視して、サンプリング領域探索領域の中
央にサンプリング領域を設けるようにする。これによ
り、部分機能F32Aが鼻の頂点位置を誤認しても、か
なり高い確率で部分機能F32Bで訂正することができ
る。
置座標に基づき設定したサンプリング領域がサンプリン
グ領域探索領域からはみ出す時、そのサンプリング領域
を採用することなく、部分機能F32Aで認識された鼻
の頂点位置を無視して、サンプリング領域探索領域の中
央にサンプリング領域を設けるようにする。これによ
り、部分機能F32Aが鼻の頂点位置を誤認しても、か
なり高い確率で部分機能F32Bで訂正することができ
る。
【0066】機能F33は、機能F32によって得られ
たサンプリングカラー画像領域データD18で示される
サンプリングカラー画像領域を統計対象として肌の色
(RGB)のサンプリングを行ってサンプリング正規分
布データD16を得る。
たサンプリングカラー画像領域データD18で示される
サンプリングカラー画像領域を統計対象として肌の色
(RGB)のサンプリングを行ってサンプリング正規分
布データD16を得る。
【0067】まず、部分機能F33Aで、サンプリング
カラー画像領域内の色の平均値を求める。
カラー画像領域内の色の平均値を求める。
【0068】次に、部分機能F33Bで、部分機能F3
3Aで求めた平均値からの色距離をサンプリングカラー
画像領域における各画素ごとに算出する。
3Aで求めた平均値からの色距離をサンプリングカラー
画像領域における各画素ごとに算出する。
【0069】続いて、部分機能F33Cで、各画素のR
GBそれぞれの色距離の分布を3次元正規分布に当ては
め、平均値を中心として15σ(σ:標準偏差)に入ら
ない色距離を有する画素を除去し、残った画素からなる
サンプリングカラー画像領域を新たなサンプリングカラ
ー画像領域として再設定する。
GBそれぞれの色距離の分布を3次元正規分布に当ては
め、平均値を中心として15σ(σ:標準偏差)に入ら
ない色距離を有する画素を除去し、残った画素からなる
サンプリングカラー画像領域を新たなサンプリングカラ
ー画像領域として再設定する。
【0070】最後に、部分機能F33Dで、部分機能F
33Cで再設定されたサンプリングカラー画像領域を統
計対象として、各画素の色の平均値からの色距離の分布
を3次元正規分布に当てはめてサンプリング正規分布デ
ータD16を得る。このサンプリング正規分布データD
16得ることは色の共分散行列の逆行列と色の平均値と
を得たことと等価になる。
33Cで再設定されたサンプリングカラー画像領域を統
計対象として、各画素の色の平均値からの色距離の分布
を3次元正規分布に当てはめてサンプリング正規分布デ
ータD16を得る。このサンプリング正規分布データD
16得ることは色の共分散行列の逆行列と色の平均値と
を得たことと等価になる。
【0071】機能F34において、サンプリング正規分
布データD16を参照して、有効領域設定済みカラー画
像データD14で示される有効カラー画像領域から、平
均値を中心として15σに入らない色を有する画素を除
去し、有効カラー画像領域において除去されずに残った
画素に対応する画素を有効(白色)にした、図13の2
値画像71のような暫定肌の色領域2値画像を示す暫定
肌の色領域2値画像データD17を生成する。
布データD16を参照して、有効領域設定済みカラー画
像データD14で示される有効カラー画像領域から、平
均値を中心として15σに入らない色を有する画素を除
去し、有効カラー画像領域において除去されずに残った
画素に対応する画素を有効(白色)にした、図13の2
値画像71のような暫定肌の色領域2値画像を示す暫定
肌の色領域2値画像データD17を生成する。
【0072】(顔の肌領域設定処理(S3)の詳細)図
12は顔の肌領域設定処理(S3)を実行する各機能を
データフローとともに示した図である。また、図14〜
図16は肌領域設定処理の理解を容易にするための画像
の例を示した図である。
12は顔の肌領域設定処理(S3)を実行する各機能を
データフローとともに示した図である。また、図14〜
図16は肌領域設定処理の理解を容易にするための画像
の例を示した図である。
【0073】これらの図を参照して、機能F41は、サ
ンプリングカラー画像領域データD18で示されるサン
プリングカラー画像領域を参照して、距離画像データD
13で示される距離画像領域のうち、サンプリングカラ
ー画像領域に対応する領域を統計対象として、ピクセル
間距離のσ、平均値を求める。なお、ピクセル間距離と
は隣接する画素間の3次元座標系における距離である。
ンプリングカラー画像領域データD18で示されるサン
プリングカラー画像領域を参照して、距離画像データD
13で示される距離画像領域のうち、サンプリングカラ
ー画像領域に対応する領域を統計対象として、ピクセル
間距離のσ、平均値を求める。なお、ピクセル間距離と
は隣接する画素間の3次元座標系における距離である。
【0074】そして、機能F42において、機能F41
の統計対象となった距離画像領域のうち、平均値から3
σの範囲入るピクセル間距離を有する画素のみを、新た
な統計対象とし、再び、ピクセル間距離のσ、平均値を
求める。
の統計対象となった距離画像領域のうち、平均値から3
σの範囲入るピクセル間距離を有する画素のみを、新た
な統計対象とし、再び、ピクセル間距離のσ、平均値を
求める。
【0075】次に、機能F43で、距離画像データD1
3で示される全体の距離画像領域において、機能F42
の統計処理で得られた平均値から3σの範囲に入らない
ピクセル間距離を有する画素ペアを検出している。すな
わち,画素がXY平面上に等間隔に並んでいるためピク
セル間距離が長く、平均値から3σの範囲に入らない場
合は場合は傾斜が急となっていると判断し、傾斜が急な
部分と認識される画素ペアを検出している。
3で示される全体の距離画像領域において、機能F42
の統計処理で得られた平均値から3σの範囲に入らない
ピクセル間距離を有する画素ペアを検出している。すな
わち,画素がXY平面上に等間隔に並んでいるためピク
セル間距離が長く、平均値から3σの範囲に入らない場
合は場合は傾斜が急となっていると判断し、傾斜が急な
部分と認識される画素ペアを検出している。
【0076】そして、機能F44で、機能F43で検出
された画素ペアのうち、顔の奥方向にある(Z方向の値
が小さい)方の画素のみを白とする2値画像を得る。
された画素ペアのうち、顔の奥方向にある(Z方向の値
が小さい)方の画素のみを白とする2値画像を得る。
【0077】その後、機能F45において、白の画素の
モルフォロジー処理(膨張処理)を行い、図14に示す
ように、顔面の輪郭線を白で示したピクセル間距離評価
結果2値画像72を得る。
モルフォロジー処理(膨張処理)を行い、図14に示す
ように、顔面の輪郭線を白で示したピクセル間距離評価
結果2値画像72を得る。
【0078】一方、機能F46は、ステップS2のカラ
ー画像領域分割処理で得た暫定肌の色領域2値画像デー
タD17で示される肌の色領域2値画像(図13参照,
400×400画素)をX,Y方向にそれぞれ1/2に縮小し
て、ピクセル間距離評価結果2値画像72と同じ大きさ
(200×200画素)の縮小肌の色領域2値画像を得る。
ー画像領域分割処理で得た暫定肌の色領域2値画像デー
タD17で示される肌の色領域2値画像(図13参照,
400×400画素)をX,Y方向にそれぞれ1/2に縮小し
て、ピクセル間距離評価結果2値画像72と同じ大きさ
(200×200画素)の縮小肌の色領域2値画像を得る。
【0079】そして、機能F47で、白を“1”,黒を
“0”として、縮小肌の色領域2値画像からピクセル間
距離評価結果2値画像を引き算処理して、図15に示す
ような引き算済み2値画像73を得る。このとき、図1
5に示すように、引き算済み2値画像は、頭に置かれた
手の領域、耳領域、首領域が、それぞれ顔領域と黒の画
素領域(顔面の輪郭線で引き算された領域)を境界とし
て完全に分離される。
“0”として、縮小肌の色領域2値画像からピクセル間
距離評価結果2値画像を引き算処理して、図15に示す
ような引き算済み2値画像73を得る。このとき、図1
5に示すように、引き算済み2値画像は、頭に置かれた
手の領域、耳領域、首領域が、それぞれ顔領域と黒の画
素領域(顔面の輪郭線で引き算された領域)を境界とし
て完全に分離される。
【0080】そして、機能F48で、引き算済み2値画
像のうち、黒の画素で分離された白の画素の固まりを構
成する画素群であるクラスターをそれぞれラベリングす
る。
像のうち、黒の画素で分離された白の画素の固まりを構
成する画素群であるクラスターをそれぞれラベリングす
る。
【0081】次に、機能F49で、ラベリングされた各
クラスターのうち、サンプリングカラー画像領域データ
D18で示されるサンプリングカラー画像領域の中心部
近傍にあるクラスターのみを顔領域クラスターとして採
用する。
クラスターのうち、サンプリングカラー画像領域データ
D18で示されるサンプリングカラー画像領域の中心部
近傍にあるクラスターのみを顔領域クラスターとして採
用する。
【0082】そして、機能F50で、顔領域クラスター
に対して白のモルフォロジー処理,クロシング(Closin
g)処理を行うことにより、顔領域クラスターの整形処
理を施して、図16に示すような、穴埋めなし顔の肌領
域2値画像74を示す穴埋めなし顔の肌領域2値画像デ
ータD19を生成する。
に対して白のモルフォロジー処理,クロシング(Closin
g)処理を行うことにより、顔領域クラスターの整形処
理を施して、図16に示すような、穴埋めなし顔の肌領
域2値画像74を示す穴埋めなし顔の肌領域2値画像デ
ータD19を生成する。
【0083】さらに、機能F51は、穴埋めなし顔の肌
領域2値画像データD19で示される穴埋めなし顔の肌
領域2値画像における黒の穴領域を白にする穴埋め処理
及び黒の入り江を埋める処理を行って穴埋め済み顔の肌
領域2値画像(模型用顔領域)を示す穴埋め済み顔の肌
領域2値画像データD20を生成する。
領域2値画像データD19で示される穴埋めなし顔の肌
領域2値画像における黒の穴領域を白にする穴埋め処理
及び黒の入り江を埋める処理を行って穴埋め済み顔の肌
領域2値画像(模型用顔領域)を示す穴埋め済み顔の肌
領域2値画像データD20を生成する。
【0084】(背景除去機能F2による効果)ステップ
S2の有効領域設定処理は、距離画像データD13に基
づき確実に顔と認識される領域でサンプリングされた肌
の色を判断基準として、肌の色の領域か否かを認識する
ため、純粋な肌の領域(顔の領域から、眼、口、鼻の
穴、まゆげ等が除かれた領域)を有効とした領域を示す
暫定肌の色領域2値画像データD17を出力することが
できる。
S2の有効領域設定処理は、距離画像データD13に基
づき確実に顔と認識される領域でサンプリングされた肌
の色を判断基準として、肌の色の領域か否かを認識する
ため、純粋な肌の領域(顔の領域から、眼、口、鼻の
穴、まゆげ等が除かれた領域)を有効とした領域を示す
暫定肌の色領域2値画像データD17を出力することが
できる。
【0085】加えて、肌の色のサンプリング領域を鼻の
近傍領域に設定することにより、傾いた面における肌の
色も鼻の傾斜面から確実にサンプリングすることができ
るため、顔の輪郭近傍領域の色も確実に肌の色と認識す
ることができる。
近傍領域に設定することにより、傾いた面における肌の
色も鼻の傾斜面から確実にサンプリングすることができ
るため、顔の輪郭近傍領域の色も確実に肌の色と認識す
ることができる。
【0086】また、ステップS3の顔の肌領域設定処理
で、距離画像データD13に基づき、顔領域において斜
面となる部分(ピクセル間距離が大きい画素ペア)を抽
出して顔面の輪郭線を得、暫定肌の色領域2値画像デー
タD17で有効とされてい領域から、顔面の輪郭線で分
断される顔面外の領域を無効にして、依然有効とされて
いる領域を示す顔の肌領域2値画像データD19,D2
0を生成するため、模型用顔領域では必要としないが、
ステップS2の有効領域設定処理では肌の色領域として
認識されてしまう、首、耳等の領域を確実に分離した顔
の肌領域2値画像データD19,D20を得ることがで
きる。すなわち、顔面模型を作成する際に必要とされる
模型用顔領域を正確に示した顔の肌の色領域2値画像デ
ータD19,D20を得ることができる。
で、距離画像データD13に基づき、顔領域において斜
面となる部分(ピクセル間距離が大きい画素ペア)を抽
出して顔面の輪郭線を得、暫定肌の色領域2値画像デー
タD17で有効とされてい領域から、顔面の輪郭線で分
断される顔面外の領域を無効にして、依然有効とされて
いる領域を示す顔の肌領域2値画像データD19,D2
0を生成するため、模型用顔領域では必要としないが、
ステップS2の有効領域設定処理では肌の色領域として
認識されてしまう、首、耳等の領域を確実に分離した顔
の肌領域2値画像データD19,D20を得ることがで
きる。すなわち、顔面模型を作成する際に必要とされる
模型用顔領域を正確に示した顔の肌の色領域2値画像デ
ータD19,D20を得ることができる。
【0087】(その他)なお、3次元形状データ処理装
置40による背景除去機能F2を機能表現要素からなる
装置としてみた場合、カラー画像データDCに基づいて
人物の肌色領域を抽出する第1の抽出手段(機能F2
1、F22,F31〜F34に相当)と、距離画像デー
タDSに基づいて人物の顔の輪郭を抽出する第2の抽出
手段(機能F41〜F45に相当)と、肌色領域から顔
の輪郭の外側を除去する除去手段(機能F46〜F51
に相当)とから構成されると解釈することができる。
置40による背景除去機能F2を機能表現要素からなる
装置としてみた場合、カラー画像データDCに基づいて
人物の肌色領域を抽出する第1の抽出手段(機能F2
1、F22,F31〜F34に相当)と、距離画像デー
タDSに基づいて人物の顔の輪郭を抽出する第2の抽出
手段(機能F41〜F45に相当)と、肌色領域から顔
の輪郭の外側を除去する除去手段(機能F46〜F51
に相当)とから構成されると解釈することができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の3次元形状データ処理装置が有する背景
除去機能におけるステップ(b)は、肌の色部分が大部分
であると判断される2次元領域であるサンプリング領域
におけるカラー画像データに基づき決定される肌の色を
判断基準として、カラー画像データで示されるカラー画
像領域のうち、肌の色と認められた領域を有効とする暫
定肌の色領域データを生成するため、肌の色と異なる領
域を除外して実際の肌の色に近い領域のみ有効とした領
域を示す暫定肌の色領域データを生成することができ
る。
請求項1記載の3次元形状データ処理装置が有する背景
除去機能におけるステップ(b)は、肌の色部分が大部分
であると判断される2次元領域であるサンプリング領域
におけるカラー画像データに基づき決定される肌の色を
判断基準として、カラー画像データで示されるカラー画
像領域のうち、肌の色と認められた領域を有効とする暫
定肌の色領域データを生成するため、肌の色と異なる領
域を除外して実際の肌の色に近い領域のみ有効とした領
域を示す暫定肌の色領域データを生成することができ
る。
【0089】加えて、背景除去機能におけるステップ
(c)は、顔領域の傾斜の急な2次元座標を認識して顔面
の輪郭線を抽出し、暫定肌の色領域データで有効とされ
ていた領域から、顔面の輪郭線で分断される顔面外の領
域を無効にして、依然有効とされている領域を示す顔の
肌の色領域データを生成するため、肌の色を有している
が背景として除去が望まれる耳,首等の領域を確実に除
去した領域、すなわち、顔面模型を作成する際に必要と
される模型用顔領域を正確に示した顔の肌の色領域デー
タを生成することができる。
(c)は、顔領域の傾斜の急な2次元座標を認識して顔面
の輪郭線を抽出し、暫定肌の色領域データで有効とされ
ていた領域から、顔面の輪郭線で分断される顔面外の領
域を無効にして、依然有効とされている領域を示す顔の
肌の色領域データを生成するため、肌の色を有している
が背景として除去が望まれる耳,首等の領域を確実に除
去した領域、すなわち、顔面模型を作成する際に必要と
される模型用顔領域を正確に示した顔の肌の色領域デー
タを生成することができる。
【0090】また、請求項2記載の3次元形状データ処
理装置において、サンプリング領域は人物の鼻と判断さ
れる位置を基準として形成される鼻近傍領域を含んでい
る。したがって、傾いた面における肌の色も鼻の傾斜面
から確実にサンプリングすることができるため、傾斜の
ある顔の輪郭近傍領域の色も確実に肌の色と認識するこ
とができる。
理装置において、サンプリング領域は人物の鼻と判断さ
れる位置を基準として形成される鼻近傍領域を含んでい
る。したがって、傾いた面における肌の色も鼻の傾斜面
から確実にサンプリングすることができるため、傾斜の
ある顔の輪郭近傍領域の色も確実に肌の色と認識するこ
とができる。
【0091】この発明における請求項3記載の3次元形
状データ処理装置は、除去手段によって、第1の抽出手
段で抽出された肌色領域から、第2の抽出手段で抽出さ
れた顔の輪郭の外側を除去することにより、肌色領域か
ら背景として除去が望まれる耳,首等の領域を確実に除
去した領域、すなわち、顔面模型を作成する際に必要と
される模型用顔領域を正確に示した肌色領域を得ること
ができる。
状データ処理装置は、除去手段によって、第1の抽出手
段で抽出された肌色領域から、第2の抽出手段で抽出さ
れた顔の輪郭の外側を除去することにより、肌色領域か
ら背景として除去が望まれる耳,首等の領域を確実に除
去した領域、すなわち、顔面模型を作成する際に必要と
される模型用顔領域を正確に示した肌色領域を得ること
ができる。
【図1】 この発明に係る実施の形態である立体模型作
成装置の外観図である。
成装置の外観図である。
【図2】 操作パネルの平面図である。
【図3】 立体模型作成装置の機能ブロック図である。
【図4】 立体模型作成装の概略の動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図5】 3次元顔面形状処理機能のデータフローを示
す図である。
す図である。
【図6】 背景除去機能の処理の手順の概略を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図7】 図6の有効領域設定処理(S1)を実行する
機能をデータフローとともに示した図である。
機能をデータフローとともに示した図である。
【図8】 図7の動作説明用の説明図である。
【図9】 図6のカラー画像領域分割処理(S2)を実
行する機能をデータフローとともに示した図である。
行する機能をデータフローとともに示した図である。
【図10】 カラー画像領域分割処理の理解を容易にす
るための説明図である。
るための説明図である。
【図11】 カラー画像領域分割処理の理解を容易にす
るための説明図である。
るための説明図である。
【図12】 顔の肌領域設定処理(S3)を実行する機
能をデータフローとともに示した図である。
能をデータフローとともに示した図である。
【図13】 暫定肌の色領域2値画像データで示される
2値画像例を示す図である。
2値画像例を示す図である。
【図14】 肌領域設定処理の理解を容易にするための
画像を示した図である。
画像を示した図である。
【図15】 肌領域設定処理の理解を容易にするための
画像を示した図である。
画像を示した図である。
【図16】 肌領域設定処理の理解を容易にするための
画像を示した図である。
画像を示した図である。
1A モデリングシステム、34 3次元計測装置、3
6 2次元撮影装置、40 3次元形状データ処理装
置、DC カラー画像データ、DS 距離画像データ、
F2 背景除去機能。
6 2次元撮影装置、40 3次元形状データ処理装
置、DC カラー画像データ、DS 距離画像データ、
F2 背景除去機能。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/38 G06F 15/64 M 15/70 330Z
Claims (3)
- 【請求項1】 人物の2次元のカラー画像データ及び計
測基準点から前記人物の計測点までの距離情報を含む3
次元の距離画像データを入力して、これらのデータに基
づき前記人物に関する所望の3次元形状データを出力す
る3次元形状データ処理装置であって、前記カラー画像
データと前記距離画像データとは2次元位置の対応づけ
が可能であり、 前記3次元形状データ処理装置は、 前記カラー画像データ及び前記距離画像データに基づ
き、前記人物の顔と判断される領域から、肌の色と異な
る領域、首及び耳を含む背景を除去した顔の肌領域のみ
を有効とした顔の肌の色領域データを生成する背景除去
機能を有し、 前記背景除去機能は、 (a) 前記カラー画像データと前記距離画像データとの対
応関係から、前記人物の肌の色部分が大部分であると判
断される2次元の領域をサンプリング領域として認識す
るステップと、 (b) 前記サンプリング領域における前記カラー画像デー
タに基づき決定される肌の色を判断基準として、前記カ
ラー画像データで示されるカラー画像領域のうち、肌の
色と認められた領域を有効とする暫定肌の色領域データ
を生成するステップと、 (c) 前記距離画像データから、顔領域の傾斜の急な2次
元座標を認識して顔面の輪郭線を抽出し、前記暫定肌の
色領域データで有効とされていた領域から、前記顔面の
輪郭線で分断される顔面外の領域を無効にして、依然有
効とされている領域を示す前記顔の肌の色領域データを
生成するステップと、を備える、 3次元形状データ処理装置。 - 【請求項2】 前記サンプリング領域は前記人物の鼻と
判断される位置を基準として形成される鼻近傍領域を含
む、請求項1記載の3次元形状データ処理装置。 - 【請求項3】 人物の2次元のカラー画像データ及び計
測基準点から前記人物の計測点までの距離情報を含む3
次元の距離画像データを入力して、これらのデータに基
づき前記人物に関する所望の3次元形状データを出力す
る3次元形状データ処理装置であって、前記カラー画像
データと前記距離画像データとは2次元位置の対応づけ
が可能であり、 前記3次元形状データ処理装置は、 前記カラー画像データに基づいて前記人物の肌色領域を
抽出する第1の抽出手段と、 前記距離画像データに基づいて前記人物の顔の輪郭を抽
出する第2の抽出手段と、 前記肌色領域から前記顔の輪郭の外側を除去する除去手
段と、を備える、 3次元形状データ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10245647A JP2000076454A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 3次元形状データ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10245647A JP2000076454A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 3次元形状データ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000076454A true JP2000076454A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17136764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10245647A Pending JP2000076454A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 3次元形状データ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000076454A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002216129A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-08-02 | Honda Motor Co Ltd | 顔領域検出装置およびその方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
KR100427181B1 (ko) * | 2001-12-19 | 2004-04-28 | 한국전자통신연구원 | 에지/컬러정보를 이용한 얼굴 피부색 영역 추출시스템 및그 방법 |
JP2006308378A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 厚み測定方法及びその装置 |
US7825948B2 (en) | 2001-08-15 | 2010-11-02 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | 3D video conferencing |
US20130084006A1 (en) * | 2011-09-29 | 2013-04-04 | Mediatek Singapore Pte. Ltd. | Method and Apparatus for Foreground Object Detection |
US10060734B2 (en) | 2013-10-02 | 2018-08-28 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Dimension measurement device, dimension measurement method, dimension measurement system, and program |
WO2019196745A1 (zh) * | 2018-04-12 | 2019-10-17 | Oppo广东移动通信有限公司 | 人脸建模方法及相关产品 |
JP2021005320A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | 東芝映像ソリューション株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP2021074799A (ja) * | 2019-11-06 | 2021-05-20 | ファナック株式会社 | 制御装置、その制御方法、及び制御システム |
JP7546647B2 (ja) | 2019-07-01 | 2024-09-06 | ベロダイン ライダー ユーエスエー,インコーポレイテッド | 光検知測距のための干渉軽減 |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10245647A patent/JP2000076454A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7825948B2 (en) | 2001-08-15 | 2010-11-02 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | 3D video conferencing |
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US20130084006A1 (en) * | 2011-09-29 | 2013-04-04 | Mediatek Singapore Pte. Ltd. | Method and Apparatus for Foreground Object Detection |
US10060734B2 (en) | 2013-10-02 | 2018-08-28 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Dimension measurement device, dimension measurement method, dimension measurement system, and program |
WO2019196745A1 (zh) * | 2018-04-12 | 2019-10-17 | Oppo广东移动通信有限公司 | 人脸建模方法及相关产品 |
US11398044B2 (en) | 2018-04-12 | 2022-07-26 | Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. | Method for face modeling and related products |
JP2021005320A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | 東芝映像ソリューション株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP7546647B2 (ja) | 2019-07-01 | 2024-09-06 | ベロダイン ライダー ユーエスエー,インコーポレイテッド | 光検知測距のための干渉軽減 |
JP2021074799A (ja) * | 2019-11-06 | 2021-05-20 | ファナック株式会社 | 制御装置、その制御方法、及び制御システム |
JP7424800B2 (ja) | 2019-11-06 | 2024-01-30 | ファナック株式会社 | 制御装置、その制御方法、及び制御システム |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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