JP2001045519A - 3次元データ生成装置、3次元データ生成方法および記録媒体 - Google Patents

3次元データ生成装置、3次元データ生成方法および記録媒体

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JP2001045519A
JP2001045519A JP11212365A JP21236599A JP2001045519A JP 2001045519 A JP2001045519 A JP 2001045519A JP 11212365 A JP11212365 A JP 11212365A JP 21236599 A JP21236599 A JP 21236599A JP 2001045519 A JP2001045519 A JP 2001045519A
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data
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dimensional data
model
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JP11212365A
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Shinichi Ban
慎一 伴
Toshihiko Karasaki
敏彦 唐崎
Koji Fujiwara
浩次 藤原
Naoyuki Hirayama
直之 平山
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の3次元形状モデルを適切に合成して1
つの3次元形状モデルを生成する。 【解決手段】 2つの3次元形状モデル611,612
が互いに干渉し合って配置されている場合において、優
先されない3次元形状モデル612を観察方向(−Z方
向)に沿って優先されるべき3次元形状モデル611の
背後へと平行移動し、干渉を回避する。その後、これら
の3次元形状モデル611,612を合成して1つの3
次元形状モデルとすることにより、優先されるべき3次
元形状モデル611が観察方向から優先的に観察可能と
なる。その結果、適切に合成された3次元形状モデルが
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の物体の形
状を表す複数の3次元データ要素を合成して合成3次元
データを生成する3次元データ生成装置、3次元データ
生成方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平9−145319号公報
に開示されるような可搬型の非接触式3次元計測装置
(いわゆる、3次元カメラ)が商品化され、CG(コン
ピュータグラフィック)システムやCADシステムへの
データ入力、身体計測、ロボットの視覚認識などに利用
されている。非接触の計測方法としては、スリット光投
影法(または、光切断法)が一般的であるが、他にもパ
ターン光投影法、ステレオ視法、干渉縞法などが知られ
ている。
【0003】また、パーソナルコンピュータで利用可能
な3次元CGソフトウェアやホビー用の小型の3次元切
削マシンが市販されている。これらを用いれば、一般家
庭でも模型や創作物を手軽に製作することができる。
【0004】一方、利用客の顔写真シールをその場で作
成する一種の自動販売機が人気を集めている。利用客は
料金分の硬貨を投入し、モニタ画面を見ながらカメラの
前で好みのポーズをとる。そして、所定の操作を行う
と、一定数のシールが並んだシートが作成されて取出口
に排出される。大半の機種では、顔写真の形状や写し込
み模様などについて複数の選択肢が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の3次元計測装置
によれば、写真をとるのと同程度の手軽さで人体を含む
各種人物の形状をデータ化することができる。非接触式
であるので、人体を計測する場合であっても、計測対象
者が煩わしさを感じることはない。そこで、この3次元
計測装置を顔写真ならぬ顔面模型の作成に利用すること
が考えられる。つまり、3次元加工機と組み合わせれ
ば、人物の顔を計測してその場で適当な倍率の模型を作
成することが可能である。
【0006】ところで、このような顔面模型を作成する
装置を利用する利用者の中には、友人等と一緒になった
1つの顔面模型を作成したいという要望が想定される。
この場合、複数の顔の形状を1つの加工材料(以下、
「ワーク」という。)上に配置するという技術が必要と
なる。
【0007】ここで、図46に示すように複数の顔を離
してワークを加工したのでは各人の顔が小さくなってし
まう。そこで、各顔を大きく表現する必要があるが、複
数の顔の位置合わせの仕方によっては、図47に示すよ
うに複数の顔が重なり合う状態でワーク上に配置されて
しまう。このとき、複数の顔が重なり合う領域にて最も
手前に存在する面を優先して表現しようとすると、複数
の顔が混ざり合った状態となる。例えば、図47中の矢
印A−Aにて示す位置での断面図である図48に示すよ
うに、符号93で示す領域で顔91と顔92とが混ざり
合ってしまう。
【0008】この発明は以上のような課題に鑑みなされ
たものであり、所定の方向から見た場合に互いに重なり
合った複数の物体の形状を表す3次元データを適切に生
成することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の形状を表す第1の3次元データ要素と第2の形状を表
す第2の3次元データ要素とを合成して合成3次元デー
タを生成する3次元データ生成装置であって、前記第1
または第2の3次元データ要素を補正することにより、
前記第1または第2の形状の少なくとも一部を所定の方
向に変位させる補正手段と、前記第1および第2の3次
元データ要素を合成することにより、前記所定の方向か
ら観察した際に前記第1および第2の形状が少なくとも
一部で重なり合った状態を示す合成3次元データを生成
する合成手段とを備える。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の3次
元データ生成装置であって、前記補正手段が、前記第1
または第2の形状を前記所定の方向に平行移動する。
【0011】請求項3の発明は、請求項1に記載の3次
元データ生成装置であって、前記補正手段が、前記第1
または第2の形状を前記所定の方向に対してほぼ垂直な
軸を中心に回転する。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載の3次元データ生成装置であって、前記補
正手段が、前記第1または第2の形状の少なくとも一部
を前記所定の方向に変位させた後に、前記第1または第
2の形状における重複部分を削除する。
【0013】請求項5の発明は、第1の形状を表す第1
の3次元データ要素と第2の形状を表す第2の3次元デ
ータ要素とを合成して合成3次元データを生成する3次
元データ生成方法であって、前記第1または第2の3次
元データ要素を補正することにより、前記第1または第
2の形状の少なくとも一部を所定の方向に変位させる工
程と、前記第1および第2の3次元データ要素を合成す
ることにより、前記所定の方向から観察した際に前記第
1および第2の形状が少なくとも一部で重なり合った状
態を示す合成3次元データを生成する工程とを有する。
【0014】請求項6の発明は、第1の形状を表す第1
の3次元データ要素と第2の形状を表す第2の3次元デ
ータ要素とを合成して合成3次元データを生成する処理
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログ
ラムはコンピュータに、前記第1または第2の3次元デ
ータ要素を補正することにより、前記第1または第2の
形状の少なくとも一部を所定の方向に変位させる工程
と、前記第1および第2の3次元データ要素を合成する
ことにより、前記所定の方向から観察した際に前記第1
および第2の形状が少なくとも一部で重なり合った状態
を示す合成3次元データを生成する工程とを少なくとも
実行させる。
【0015】
【発明の実施の形態】<1.第1の実施の形態> <1.1 立体模型作成装置の構成>図1はこの発明の第
1の実施の形態に係る立体模型作成装置1の外観図であ
る。
【0016】立体模型作成装置1は、物体形状を計測
し、その計測データに基づいて素材をその場で加工する
機能を有しており、利用客の顔をかたどった小物品の自
動販売機として使用される。作成される物品は、所定形
状(例えば四角形)の板面から顔面の模型が突き出た立
体である。板面(背景部分)に特定の起伏模様を付加す
ることも可能である。このような物品に適当な金具を取
り付ければ、ペンダント、ブローチ、キーホルダなどの
アクセサリーとなる。予め素材に金具を取り付けておい
てもよい。
【0017】ほぼ等身大の筐体10の上半部の前面に、
利用客がポーズを確認するためのディスプレイ16とと
もに、光学式3次元計測のための投光窓12および受光
窓14が設けられている。受光窓14は2次元のカラー
撮影にも用いられる。筐体10の下半部は上半部よりも
前方側に張り出しており、その上面が操作パネル18と
なっている。商品の取出口20は下半部の前面に設けら
れている。また、利用客の背後には所定の色の背景幕が
配置される。
【0018】図2は操作パネル18の平面図である。
【0019】操作パネル18には、スタートボタン18
1、確認ボタン182、キャンセルボタン183、ジョ
イスティック184および硬貨の投入口185が設けら
れている。スタートボタン181はスタート操作手段で
あり、確認ボタン182は確認操作手段である。ジョイ
スティック184は模型の構図の変更指示に用いられ
る。左右に傾けるパーン操作、上下に傾けるチルト操
作、および、ノブを回転させるロール操作に呼応して3
次元形状モデルの回転処理が行われ、処理結果が逐次表
示される。また、キャンセルボタン183は、利用客が
表示された3次元形状モデルが気に入らないときなどに
再計測を指示するための操作手段である。ただし、キャ
ンセルボタン183には有効回数が設定されており、無
制限に再計測を指示することはできない。
【0020】図3は立体模型作成装置1の機能ブロック
図である。
【0021】立体模型作成装置1は、模型サイズの3次
元形状モデルを生成するモデリングシステム1Aと、3
次元形状モデルを顕在化する加工システム1Bとから構
成されている。
【0022】モデリングシステム1Aは、オリジナル物
体である利用客の外観情報をデジタルデータに変換(す
なわち、データ化)する撮影システム30を含んでい
る。撮影システム30は、スリット光投影法で形状情報
をデータ化して、3次元の距離画像データ(いわゆる、
3次元画像データ)DSを出力する3次元計測装置3
4、色情報をデータ化して2次元のカラー画像データD
Cを出力するする2次元撮影装置36、および、コント
ローラ38より構成されている。
【0023】ここで、距離画像データDSはXYZの直
交座標系における座標値として与えられるデータであ
り、3次元計測装置34内の計測基準点から対象物の当
該計測点までの距離情報を与えるものである。距離画像
データDSには、対象物からの反射光の計測データが得
られたか否かを示す有効フラグの情報も含まれる。
【0024】他方、カラー画像データDCは、各画素の
3原色データ、すなわち、R(レッド)、G(グリー
ン)、B(ブルー)より成るデータである。例えば、撮
影システム30を特開平9−145319号公報に開示
されている3次元カメラを用いて構成するときには、3
次元計測と2次元撮影とを同一視点から行うことができ
るため、距離画像データDSとカラー画像データDCと
の対応付けを極めて容易に行うことができる。なお、カ
ラー画像データDCは400×400の画素データから
構成され、距離画像データDSは200×200の画素
データから構成される。
【0025】もちろん、3次元計測と2次元撮影とをそ
れぞれ異なる視点で行った場合でも、距離画像データD
Sおよびカラー画像データDCにはそれぞれ視点情報が
付加されており、かつ、3次元計測結果と2次元撮影結
果との座標の相対関係は既知であるため、距離画像デー
タDSおよびカラー画像データDCとの対応付けを支障
なく行うことができる。このような距離画像データDS
およびカラー画像データDCは、後述するデータ処理装
置40に入力される。
【0026】なお、3次元計測法として、スリット光投
影法に代えて他の手法を用いてもよい。
【0027】データ処理装置40は図示しない画像処理
回路および得られたデータを保存するメモリを備えてお
り、本発明に特有の3次元形状に関するデータ修正を含
む各種のデータ処理を行う。データ処理装置40のコン
トローラ42は、立体模型作成装置1の全体的な制御を
も担い、撮影システム30のコントローラ38および加
工システム1Bのコントローラ176に適切な指示を与
える。このコントローラ42には、ディスプレイ16お
よび操作入力システム44が接続されている。操作入力
システム44は、上述の操作パネル18と料金受領機構
とからなる。
【0028】一方、加工システム1Bは、データ処理装
置40からの加工データDMに基づいて樹脂ブロックな
どのワークを切削する加工装置172、ワークの加工位
置への供給と加工品の取出口20への搬送を行う材料供
給装置174、コントローラ176、および、取出口セ
ンサ178を備えている。取出口センサ178の検出信
号はコントローラ42に入力される。
【0029】なお、撮影システム30および加工システ
ム1Bの制御をコントローラ42に受け持たせ、コント
ローラ38およびコントローラ176を省略した回路構
成を採用してもよい。
【0030】<1.2 立体模型作成装置の動作>図4お
よび図5は立体模型作成装置1の動作の流れを示す流れ
図である。この立体模型作成装置1は、複数の利用客の
顔の形状を1つのワークに彫り込んだ立体模型を作成す
る装置であり、以下、同図を参照してその概略動作の処
理手順を説明する。
【0031】電源が投入された後、利用客による操作を
待つ待機期間において、2次元撮影と撮影結果の表示と
を繰り返す(ステップST10,ST12,ST1
4)。また、定期的に案内メッセージを表示する。この
状態で1人目の利用客が立体模型作成装置1の前に立つ
と、利用客の顔がディスプレイ16の画面に表示され
る。
【0032】ここで、料金が投入されてスタートボタン
181が押されると、改めて2次元撮影を行うとともに
3次元計測を行う(ステップST16,ST18)。こ
れにより、1人目の利用客の2次元のカラー画像データ
DCと距離画像データDSとがデータ処理装置40に取
得され、メモリに記憶される。
【0033】データ処理装置40はこれらのデータに所
定のデータ処理を行って1人目の利用客の顔の3次元形
状モデルを生成し(ステップST20)、得られた3次
元形状モデルを表示する(ステップST22)。このと
き、影を付すといった公知のグラフィック手法を適用し
て見栄えを高める。そして、指示操作を待つ。ただし、
待ち時間は有限であり、時限を過ぎれば確認操作が行わ
れたものとみなされる。
【0034】ジョイスティック184が操作されると、
上述のように3次元形状モデルを操作に応じて回転させ
て表示する(ステップST24,ST38)。これによ
り、利用客が3次元形状モデルの出来具合を確認できる
ようになっている。キャンセルボタン183が押される
と、待機期間の動作に戻る(ステップST40,ST1
0)。ただし、この場合、利用客が料金を改めて投入す
る必要はなく、スタートボタン181を押せば、再計測
が行われる。
【0035】確認ボタン182が押されると(ステップ
ST26)、生成された3次元形状モデル(正確には、
3次元形状モデルを示すデータ)がデータ処理装置40
内のメモリに保存され、2人目の利用客のために再び2
次元撮影と2次元画像の表示が繰り返される(ステップ
ST10,ST12,ST14)。なお、利用客の人数
は予め設定されていてもよく、利用開始時に利用客が設
定するようになっていてもよい。
【0036】2次元撮影および2次元画像の表示(ステ
ップST10,ST12)が繰り返されている間に、2
人目の利用客が立体模型作成装置1の前に立つと、この
利用客の顔がディスプレイ16に表示される。
【0037】2人目の利用客がスタートボタン181を
押すと(ステップST14)、1人目のときと同様に2
次元撮影および3次元計測が行われる(ステップST1
6,ST18)。そして、撮影および計測により得られ
たデータに所定の処理が施され(ステップST20)、
2人目の利用客の顔の3次元形状モデルがディスプレイ
16に表示される。2人目の利用客の3次元形状モデル
に対しても必要に応じて表示変更が行われ、3次元形状
モデルの出来具合が確認された後、確認ボタン182が
押される(ステップST24,ST26等)。これによ
り、2人目の利用客の顔の3次元形状モデルが保存され
る。
【0038】以後、3人目以降の利用客がいる場合に
は、3人目以降の利用客に対しても同様の動作が立体模
型作成装置1において行われる。
【0039】全ての利用客の3次元形状モデルが得られ
ると(ステップST27)、データ処理装置40によ
り、各3次元形状モデルをワークの大きさに合わせて大
きさや位置を変換する変換処理、および、複数の3次元
形状モデルを合成する(すなわち、各3次元形状モデル
を示す3次元形状データを合成して合成3次元形状デー
タを生成する)合成処理が行われる(ステップST2
8,ST29)。合成された3次元形状モデルはデータ
処理装置40内のメモリに保存される(ステップST3
0)。また、確認のために合成された3次元形状モデル
がディスプレイ16に表示されてもよい。なお、変換処
理および合成処理の詳細については後述する。
【0040】さらに、データ処理装置40は、合成3次
元形状データに基づいて加工条件データベースを参照し
ながら加工データDMを生成し、この加工データDMを
加工システム1Bに渡す(ステップST31、図3参
照)。加工システム1Bでは、加工データDMに基づい
てコントローラ176が材料供給装置174および加工
装置172を制御し、ワークの加工を行う(ステップS
T32)。これにより、所定のワークに複数の利用客の
顔の形状を形成した商品が作成される。ワークの加工が
終わると、商品を排出し(ステップST33)、取出口
センサ178によって商品が取り出されたのを確認して
待機動作に戻る(ステップST34,ST10)。
【0041】以上のように、立体模型作成装置1では、
撮影システム30が各利用客を順次撮影および計測する
手段としての役割を果たしており、データ処理装置40
が3次元形状モデルを生成する手段、3次元形状モデル
の大きさや位置を変換する手段、および、複数の3次元
形状モデルを合成する手段としての役割を果たすように
なっている。
【0042】<1.3 顔面形状処理機能の概要>図6
は、図4のステップST20のデータ処理におけるデー
タの流れを示すデータフロー図である。図6において、
ハッチング付の太矢印線はカラー画像データDCに基づ
くデータの流れを示しており、実線矢印は距離画像デー
タDSに基づくデータの流れを示しており、破線矢印は
2値画像データの流れを示している。
【0043】また、各機能F1〜F9,SF1およびS
F2は加工済の3次元形状データを生成するために、図
3に示したデータ処理装置40で行われるデータ処理機
能を示している。以下、各機能F1〜F3,SF1,S
F2,F4〜F9をこの順で説明する。
【0044】<1.3.1 距離平滑化機能F1>距離平滑
化機能F1は、図3の2次元撮影装置36が出力する未
加工の3次元形状データである距離画像データDSに対
してノイズを除去してノイズ除去済みの距離画像データ
DS1を得る。
【0045】<1.3.2 背景除去機能F2>背景除去機
能F2は、距離平滑化機能F1によってノイズ除去され
た距離画像データDS1と後述するノイズ除去が行われ
たカラー画像データDC1とに基づき、背景(髪の毛、
首、耳を含む)が除去された模型用顔領域を2次元で規
定した顔の肌領域2値画像データDB1を得、さらに、
顔の肌領域2値画像データDB1に対応する距離画像デ
ータDS1のみを有効にした距離画像データDS2を生
成する。
【0046】<1.3.3 欠陥データ補間機能F3>欠陥
データ補間機能F3は、背景除去機能F2によって背景
除去された距離画像データDS2に対して、データ欠落
画素部分を周囲の画素を用いて補間し、補間済みの距離
画像データDS3を生成する。補間の方法としては線形
補間等がある。データ欠落画素部分が生じる理由のひと
つとして、3次元計測装置34からの計測用のレーザ光
を対象物に照射してその反射光を計測する際、対象物の
黒色部分ではレーザ光の反射率が著しく低下するため、
模型用顔領域中の黒色部分(黒目部分、眉等)のデータ
が欠落してしまうことが挙げられる。また、上記計測方
式では、対象物中、透光側および受光側の両方から見え
る部分だけのデータが得られるにすぎないため、そうで
ない部分のデータが欠落してしまうこともデータ欠落の
原因となっている。
【0047】<1.3.4 カラー平滑化機能SF1>カラ
ー平滑化機能SF1は、図3の3次元計測装置34が出
力する未加工のカラー画像データDCに対してノイズを
除去してノイズ除去済みのカラー画像データDC1を得
る。
【0048】<1.3.5 両眼領域推定機能SF2>両眼
領域推定機能SF2は、カラー平滑化機能SF1によっ
てノイズ除去されたカラー画像データDC1および背景
除去機能F2からの顔の肌領域2値画像データDB1を
用いて、カラー画像データDC1における両眼領域を規
定した両眼領域2値画像データDB2を生成する。ま
た、カラー画像データDC1がそのままカラー画像デー
タDC2して出力される。
【0049】<1.3.6 CF(Camera Face)座標変換
機能F4>CF座標変換機能F4は、欠落データ補完機
能F3によって欠落データが補完された距離画像データ
DS3および両眼領域推定機能SF2によって推定され
た両眼領域2値画像データDB2とに基づき、眼の領域
を基準として決定される顔形状の向きが、丁度カメラに
対して真正面に位置する状態になるように、距離画像デ
ータDS3に対する座標変換を行って距離画像データD
S4を生成する。
【0050】すなわち、カメラ中心の座標系で表現され
ていた距離画像データDS3が顔中心の座標系で表現さ
れる距離画像データDS4に変換される。なお、カラー
画像データDC2はそのままカラー画像データDC4と
して出力される。
【0051】<1.3.7 再標本化機能F5>再標本化機
能F5は、CF座標変換機能F4でCF座標変換された
距離画像データDS4に対して再標本化あるいは均等化
というデータの座標変換処理を行う。3次元計測装置3
4が透視投影変換により得た距離画像データDSを元デ
ータとする距離画像データDS4は不規則に画素が並ん
だデータとなっている。そこで、距離画像データDS4
を新たな視点から見たときに均等に画素が並んでいる距
離画像データに投影変換するのが再標本化処理である。
【0052】再標本化機能F5の再標本化処理によって
距離画像データDS4は3つの部分距離画像データに変
換される。すなわち、人の顔形状モデルを与えるための
第1の形状データDS51、疑似両眼形状モデルを生成
するための第2の形状データDS52、および、顔輪郭
近傍形状モデルを生成するための第3の形状データDS
53に変換される。
【0053】また、メダルなどの厚板上のワークにレリ
ーフとして人物像を形成する場合には、この再標本化処
理以降のいずれかの段階で距離画像データの撮影方向に
対する圧縮処理が行われる。これにより、レリーフ状の
3次元形状モデルを規定する距離画像データとなる。
【0054】<1.3.8 疑似両眼形状設定機能F6>疑
似両眼形状設定機能F6は、CF座標変換機能F4をス
ルーしたカラー画像データDC4および両眼領域推定機
能SF2で生成された両眼領域2値画像データDB2
と、再標本化機能F5で再標本化された疑似両眼形状モ
デルの第2の形状データDS52とに基づき、第2の形
状データDS52における両眼対応領域の奥行き(すな
わち、加工時の切削深さ)を与えるように、第2の形状
データDS52を加工して疑似両眼形状データDS6を
生成する。
【0055】<1.3.9 顔輪郭形状設定機能F7>顔輪
郭形状設定機能F7は、再標本化機能F5で再標本化さ
れた人の顔形状モデルを与えるための第1の形状データ
DS51、および、顔輪郭近傍形状モデルを生成するた
めの第3の形状データDS53に基づき、第3の形状デ
ータDS53が与える形状モデルから、第1の形状デー
タDS51が与える形状モデルと重複した部分のデータ
削除(すなわち、差分処理)を行い、顔輪郭形状データ
DS7を生成する。
【0056】<1.3.10 外周平滑化機能F8>外周平滑
化機能F8は、顔輪郭形状設定機能F7で生成された顔
輪郭形状データDS7、および、再標本化機能F5で再
標本化された第1の形状データDS51に対して外周平
滑化を行う。すなわち、顔面中、傾斜のある部分では距
離画像データの変化が大きいため、かかる傾斜面を顔面
模型に顕出させる際に切削位置がバラツキやすいという
問題が生じる。そこで、横方向から顔面模型を眺めても
傾斜面の切削位置が平滑化するように、両データDS5
1,DS7をそれぞれ修正して第1の形状データDS8
1および顔輪郭形状データDS83とする。
【0057】<1.3.11 FW(Face Work)座標変換
機能F9>FW座標変換機能F9は、外周平滑化機能F
8で外周平滑化処理された第1の形状データDS81、
顔輪郭形状データDS83、および、疑似両眼形状設定
機能F6で生成された疑似両眼形状データDS6に対し
て、これらのデータが顔面を加工するワークの大きさに
応じて予め設定されている大きさのモデルを示す形状デ
ータとなるように座標変換を施す。
【0058】これにより、顔形状モデルを与える顔形状
データDS91、疑似両眼形状モデルを与える疑似両眼
形状データDS92、および、顔輪郭近傍形状モデルを
与える顔輪郭近傍形状データDS93が最終的に得られ
る。これらの形状データDS91,DS92,DS93
が加工済の3次元形状データとなる。
【0059】<1.3.12 顔面形状処理機能のその他の例
>以上の処理を経てデータ処理装置40において顔面の
3次元形状モデルが生成されるが、図6に示す機能構成
は一例であり、適切な3次元形状モデルが生成されるの
であるならばデータ処理の内容はどのようなものであっ
てもよい。
【0060】例えば、図6に示す例では髪や耳等を含ま
ない顔面の3次元形状モデルを生成するようになってい
るが、髪や耳等の形状が他の手法により取得されて処理
されるようになっていてもよい。また、両眼領域や輪郭
の詳細な形状モデルを作成する必要がない場合には、両
眼領域推定機能SF2、疑似両眼形状設定機能F6およ
び顔輪郭形状設定機能F7が省かれてもよい。さらに、
利用客を撮影する際の顔の向きをそのまま用いる場合に
は、CF座標変換機能F4も省略されてよい。
【0061】<1.4 変換処理>図7は、図5に示す変
換処理(ステップST28)の流れを示す流れ図であ
る。変換処理としては、まず、各3次元形状モデルの大
きさの拡大または縮小を行うスケール変換が行われる
(ステップST281)。次に、各3次元形状モデルを
ワークの加工面上にどう配置するかが決定される(ステ
ップST282)。
【0062】なお、図8に示すように、加工の際にワー
ク81に対してツール(エンドミル等)82が位置する
方向をZ方向とし、加工面83上で互いに直交する方向
をX方向およびY方向と便宜上定義し、加工面上への3
次元形状モデルの配置処理を以下、「XY位置変換」と
呼ぶ。また、3次元形状モデルがディスプレイ16に表
示された状態では、Z方向は画面から手前に向かう方向
に対応し、X方向およびY方向はディスプレイ16の画
面上で互いに直交する方向(右方向と上方向)に対応す
る。
【0063】XY位置変換が行われると、次に各3次元
形状モデルの奥行き方向(図8に示すZ方向)に対する
位置が決定される(ステップST283)。これによ
り、一人の利用客の顔の模型を他の利用客の顔の模型よ
りも手前側に位置させることができる。Z方向に対する
3次元形状モデルの配置処理を以下、「Z位置変換」呼
ぶ。
【0064】なお、変換処理に関する以下の説明におい
て参照される図では、3次元形状モデルを幾何学的立体
形状を用いて簡略化して示す。
【0065】<1.4.1 スケール変換処理>スケール変
換(ステップST281)は、各3次元形状モデルの大
きさを拡大または縮小する変換処理であるが、この処理
は自動で行われても手動で行われてもよい。また、暫定
的に自動で行われた後、利用客の好みに応じてジョイス
ティック184を用いて微調整が行われるようになって
いてもよい。
【0066】スケール変換が自動で行われる場合には、
まず、図9に示すように各3次元形状モデル511を囲
む最小の直方体521が求められる。そして、この直方
体521のXY面に平行な面522がワーク上の所定の
大きさの配置領域に含めることができる大きさとなるま
で縮小処理を行う。
【0067】図10は3次元形状モデル511が配置領
域531に収まるように縮小された様子を示す図であ
る。図10に示すように配置領域531はワークの加工
領域532の大きさと利用客の人数に合わせて予め定め
られる。なお、直方体のXY面に平行な面522が配置
領域よりも小さい場合には拡大処理が行われ、直方体の
X方向またはY方向の長さが配置領域531のX方向ま
たはY方向の長さと等しくなるように調整される。な
お、このようなスケール変換を行う場合には、2次元撮
影時に画面に表示された利用客の顔の大きさの影響を受
けない処理となる。
【0068】以上の処理が全ての3次元形状モデルに対
して行われることにより、各3次元形状モデルが各配置
領域に対応した大きさへとスケール変換される。なお、
スケール変換が自動で行われる場合には既述のFW座標
変換処理(機能F9)にスケール変換処理を含めるよう
にしてもよい。
【0069】スケール変換が手動で行われる場合には、
FW座標変換処理(機能F9)により予め所定の大きさ
に変換されている3次元形状モデルが画面に表示され、
ジョイスティック184の操作により拡大および縮小が
行われる。例えば、図11に示すように、ジョイスティ
ック184の左右位置に拡大および縮小を行う機能が割
り当てられる。そして、利用客が加工面に対応するディ
スプレイ16の画面を見ながらジョイスティック184
を操作することにより各3次元形状モデルのスケール変
換が行われる。
【0070】図12は、スケール変換前の3次元形状モ
デル511、512が表示された画面の例を示す図であ
る。利用客によるジョイスティック184の操作によ
り、図13に示すように3次元形状モデル511が縮小
されたり、図14に示すように3次元形状モデル511
が拡大される。そして、このようなスケール変換が各3
次元形状モデルに対して行われる。
【0071】なお、図12ないし図14中に太線で示す
ように、スケール変換の対象となっている3次元形状モ
デルの輪郭の色が所定の色に変更されて強調表示され
る。スケール変換の対象となっている3次元形状モデル
が好みの大きさにまで変換されると、確認ボタン182
を押すことにより次の変換対象である3次元形状モデル
の輪郭が強調表示される。強調表示はどのようなもので
あってもよく、例えば、3次元形状モデル全体が所定の
色に変更されるようになっていてもよい。
【0072】以上、自動または手動にてスケール変換が
行われる場合の例を説明したが、スケール変換を行わな
い仕様となっていてもよい。例えば、データ処理(ステ
ップST20)にて実際の顔の大きさを所定の比率で縮
小した3次元形状モデルが作成され、ステップST28
におけるスケール変換が省略されてもよい。このような
場合には、対象物である複数の顔の大きさの相対関係が
保持されたまま次のステップへと移行する。
【0073】<1.4.2 XY位置変換処理>XY位置変
換(ステップST282)は、データ処理装置40によ
り自動的に行われてもよく、ジョイスティック184等
のデバイスを用いて手動で行われてもよい。また、デー
タ処理装置40により暫定的に自動で行われた後に、手
動で調整されてもよい。
【0074】図15はXY位置変換を自動で行う例を示
す図である。まず、図9の例示と同様に各3次元形状モ
デルを囲う最小の直方体が求められる。その後、図15
に示すように、求められた直方体のXY面に平行な面が
画面(すなわち、ワークの加工領域)上に撮影順序に従
って配置され、3次元形状モデル(図15にて符号51
1,512にて例示)のXY方向の位置が決定される。
【0075】ここで、場合によっては(例えば、手動に
よるスケール変換により各3次元形状モデルが大きく拡
大されている場合)全ての3次元形状モデルが画面に収
まらない可能性がある。また、図10に例示した自動に
よるスケール変換において各3次元形状モデル間の大き
さの比率が不自然なまでに異なってしまった場合には、
スケール変換における縮小の程度に制限を設けたい場合
がある。このような場合には、予め各3次元形状モデル
の前後関係を定めておき、複数の3次元形状モデルを互
いに一部重ね合わせるようにして配置する。図16はこ
のような理由により3次元形状モデル511,512が
重なって配置された例を示す図である。
【0076】手動にてXY位置変換が行われる場合に
は、利用客が画面を見ながらジョイスティック184を
操作することによりXY位置変換が行われる。ジョイス
ティック184には図17に示すように上下左右への移
動機能が割り当てられる。そして、例えば、図12に例
示した状態の画面が表示されているものとすると、ジョ
イスティック184を左へ倒すことにより、図18に示
すように3次元形状モデル511が左に移動する。この
ような操作を各3次元形状モデルに対して行うことによ
り、全ての3次元形状モデルのXY位置変換が行われ
る。なお、手動によるスケール変換の場合と同様に、移
動対象となる3次元形状モデルの輪郭は強調表示され
る。
【0077】<1.4.3 Z位置変換処理>スケール変換
およびXY位置変換が終了すると、次に、Z位置変換が
行われる(ステップST283)。Z位置変換は各3次
元形状モデルの前後位置の関係を決定する変換処理であ
り、データ処理装置40にて自動で行われてもよいし、
利用客により手動で行われてもよい。また、自動でZ位
置変換が行われた後、手動でさらに調整されてもよい。
【0078】Z位置変換は複数の3次元形状モデルがワ
ーク上に前後に大きく離れて配置されないように、すな
わち、複数の3次元形状モデルをひとまとまりとして位
置させることを目的として行われる。複数の3次元形状
モデルが互いにZ方向に対して大きく離れていると、最
終的に生成される商品の見栄えが悪くなるからである。
【0079】図19ないし図23はZ位置変換を自動で
行う場合の例を3次元形状モデル511,512を用い
て示す図である。Z位置変換は以下に例示するいずれの
方法が採用されてもよい。
【0080】図19は各3次元形状モデルを囲む最小の
直方体541,542の最前面がZ方向に対して一致す
るように位置合わせが行われた状態を示す図であり、図
20は直方体541,542の最後面がZ方向に対して
一致するように位置合わせが行われた状態を示す図であ
る。また、図21は各直方体541,542の重心54
1a,542aがZ方向に対して一致するように位置合
わせが行われた状態を示す。
【0081】さらに、図22は各3次元形状モデルに対
して前後関係の順序を予め定めておき、各直方体がZ方
向に対して互いに接するように位置合わせが行われた状
態を示す図である。図23は各3次元形状モデル自体が
Z方向に対して互いに接するように位置合わせが行われ
た状態を示す図である。3次元形状モデルの前後関係
は、撮影が行われた順序で(例えば、最初に得られた3
次元形状モデルが最も前に位置する順序で)自動的に決
められてもよく、利用客により決定されてもよい。
【0082】また、予め定められた前後関係を維持した
まま前方の3次元形状モデルと後方の3次元形状モデル
との重なり合っている部分の体積が所定の体積以下にな
るようにしてZ方向の位置合わせが行われるようになっ
ていてもよい。以上のように、Z位置変換としては様々
な手法が採用されてよい。
【0083】手動にてZ位置変換が行われる場合には、
図24に示すようにジョイスティック184に3次元形
状モデルをZ方向に移動する機能が割り当てられる。ま
た、ディスプレイ16の表示もYZ面を見る方向へと切
り替えられる。すなわち、図25に示すように3次元形
状モデルを側方から見た様子が表示される。そして、移
動対象の3次元形状モデル511の輪郭が強調表示さ
れ、利用客が画面を見ながらジョイスティック184を
左に倒すと図26に示すように3次元形状モデル511
が画面の左側(Z方向)へと移動する。このようにして
利用客は複数の3次元形状モデルのZ方向の位置を順次
決定する。
【0084】<1.4.4 変換処理のその他の例>以上、
変換処理の内容について説明してきたが、スケール変
換、XY位置変換およびZ位置変換はいずれについても
自動で行われても手動で行われてもよい。また、この立
体模型作成装置1では、変換処理が全ての利用客の撮影
を終えてから行われるようになっているが、変換処理は
撮影が行われるごとに行われてもよい。
【0085】例えば、スケール変換は表示変更(ステッ
プST38)の際に行われてもよい。また、既に撮影が
完了した利用客の3次元形状モデルを表示しておき、表
示変更の際に手動によるスケール変換、XY位置変換お
よびZ位置変換が行われてもよい。このように、利用客
による手動の変換処理は様々な段階で行うようにするこ
とができる。
【0086】<1.5 合成処理>図27は合成処理(ス
テップST29)の流れを示す流れ図である。変換処理
(ステップST28)にて決定された複数の3次元形状
モデルの配置位置は、加工の際のツール側から(すなわ
ち、(−Z)方向を向いて)見たときに複数の3次元形
状モデルが不自然に重なる配置位置となっている可能性
がある。なお、不自然な重なりとは3次元形状モデルが
互いに干渉し合っている場合、および、優先してワーク
上に形成されるべき3次元形状モデルの前に他の3次元
形状モデルの一部が覆い被さっている状態をいう。
【0087】そこで、まず、合成処理ではこの不自然な
重なりが生じている領域を「重なり領域」として算出す
る(ステップST291)。そして、不自然な重なりが
存在する場合にはこの重なりを回避する処理が行われる
(ステップST292,ST293)。すなわち、デー
タ処理装置40が不自然な重なりを回避するために3次
元形状モデルを補正する補正手段として機能する。
【0088】重なりの回避が行われると、再度重なり領
域を求め(ステップST291)、不自然な重なりが回
避されていなかった場合には再度重なりの回避が行われ
る(ステップST292,ST293)。
【0089】不自然な重なりが回避された場合には、複
数の3次元形状モデルが合成される(ステップST29
4)。すなわち、複数の3次元形状モデルを表すデータ
(データ要素)が合成され、ひとまとまりの合成3次元
形状データが生成される。以下に図27に示す各ステッ
プについて説明する。
【0090】なお、複数の3次元形状モデルが不自然に
重なり合わない場合(例えば、既に説明したZ位置変換
(ステップST283)において図22や図23に示す
ように自動変換された場合)には、ステップST292
にて重なり領域が存在しないことが確認され、ステップ
ST294へと移行する。
【0091】<1.5.1 重なり領域の算出>図28は、
複数の3次元形状モデルが不自然に重なり合っている様
子を上方から(すなわち、(−Y)方向を向いて)見た
ときの様子を例示する図である。図28において、2つ
の3次元形状モデル611,612は一部において互い
に干渉し合っている。したがって、これらの3次元形状
モデルは加工時のツール613側から見て互いに一部を
隠し合っている。その結果、これらの3次元形状モデル
が表す顔の形状は不自然になっている。
【0092】そこで、合成処理では、まず、優先してワ
ーク上に形成されるべき3次元形状モデルに対して、他
の3次元形状モデルが前方に覆い被さっている領域を
「重なり領域」として求める(ステップST291)。
例えば、図28において3次元形状モデル611が3次
元形状モデル612よりも優先される場合には、符号6
14にて示す領域(XY方向に2次元的に広がる領域)
が重なり領域として求められる。
【0093】なお、複数の3次元形状モデルが互いに干
渉し合わない場合であっても、優先すべき3次元形状モ
デルが他の3次元形状モデルよりも背後に存在する場合
には不自然な重なりが生じているものとして重なり領域
が求められる。
【0094】<1.5.2 平行移動による重なりの回避>
図29は3次元形状モデルをZ方向に平行移動すること
により不自然な重なりを回避する例を説明するための図
である。
【0095】まず、重なり領域614において優先され
るべき3次元形状モデル611の画素のうちZ座標値が
最小となる画素614aが求められる。続いて、画素6
14aと同じXY座標値を有する3次元形状モデル61
2の画素614bが求められる。最後に、画素614a
と画素614bのZ座標値の差だけ3次元形状モデル6
12を(−Z)方向に平行移動する。これにより、3次
元形状モデル611がほぼ3次元形状モデル612の前
方に位置する。
【0096】以上の処理では、画素614a以外の3次
元形状モデル611の画素において前方に3次元形状モ
デル612が存在する可能性があるが、その場合には重
なり領域の算出(ステップST291)にて重なり領域
が検出され、3次元形状モデル612の平行移動が再度
行われる。したがって、最終的にはツール側から見て重
なっている領域において3次元形状モデル611が3次
元形状モデル612の前方に位置することとなる。な
お、重なりの回避処理の繰り返し回数は所定回数までに
制限されてもよく、重なり領域の面積が所定の面積以下
になるまで回避処理が行われてもよい。
【0097】また、以上の処理では、重なり領域614
の1つの画素614aに注目して移動量を求めるように
しているが、重なり領域614の全画素について移動量
を求め、最大の移動量だけ3次元形状モデル612を移
動するようにしてもよい。この場合には、1回の平行移
動で完全に不自然な重なりを回避することができる。
【0098】<1.5.3 回転による重なりの回避>図3
0は3次元形状モデルをY方向を向く軸を中心に回転さ
せることにより不自然な重なりを回避する例を説明する
ための図である。
【0099】まず、優先されるべき3次元形状モデル6
11の重心611gが求められ、重なり領域614にお
いて3次元形状モデル611の画素のうちZ座標値が最
小となる画素614aが求められる。続いて、重心61
4gを通るY軸(紙面に垂直な軸)を中心に画素614
aを回転させたときに3次元形状モデル612と交わる
までの回転角が求められる。最後に、優先されるべき3
次元形状モデルがこの回転角だけ回転される。これによ
り、3次元形状モデル611がほぼ3次元形状モデル6
12の前方に位置する。
【0100】以上の処理においても、1回の回転動作で
はツール側から見て重なっている領域において3次元形
状モデル611が完全には3次元形状モデル612の前
方に位置しない可能性があるが、この場合には重なり領
域の算出(ステップST291)にて重なり領域が検出
され、回転が再度行われる。したがって、最終的にはツ
ール側から見て重なる領域において3次元形状モデル6
11が3次元形状モデル612の前方に位置することと
なる。
【0101】なお、重なりの回避処理の繰り返し回数は
所定回数までに制限されていてもよく、重なり領域の面
積が所定の面積以下になるまで回避処理が行われてもよ
い。また、回転軸の設定位置は重心以外であってもよ
く、優先されない3次元形状モデル612を回転するよ
うにしてもよい。さらに、回転軸はY方向を向く軸に限
定されるものではなく、Z方向に対してほぼ垂直な方向
を向く軸であればどのような軸でも利用可能である。
【0102】<1.5.4 変形による重なりの回避>図3
1は3次元形状モデルを変形することにより不自然な重
なりを回避する例を説明するための図である。なお、変
形としてはどのようなものが用いられてもよいが、図3
1では剪断変形の例を示す。
【0103】剪断変形の場合においても、まず、重なり
領域614において優先されるべき3次元形状モデル6
11の画素のうちZ座標値が最小となる画素614aが
求められ、画素614aと同じXY座標値を有する3次
元形状モデル612の画素614bが求められる。そし
て、優先されるべき3次元形状モデル611の画素のう
ち、重なり領域614からX方向に最も離れた画素61
4dを基準として、剪断変形を行い、画素614aを画
素614bの位置まで移動する。すなわち、3次元形状
モデル611の各画素は画素614dからのX方向の距
離に比例してZ方向に移動する。
【0104】これにより、ツール側から見て重なる領域
において3次元形状モデル611がほぼ3次元形状モデ
ル612の前方に位置する。なお、既に説明した他の回
避処理と同様に、剪断変形は繰り返し行われてもよい。
【0105】<1.5.5 重なり回避処理のその他の例>
以上、不自然な重なりを回避する処理として平行移動、
回転および剪断変形の場合について説明してきたが、こ
れらの処理はいずれも3次元形状モデルの少なくとも一
部をZ方向に変位させるという点で共通している。重な
りの回避はこれらの処理を組み合わせて行われてもよ
く、これらの処理に他の処理が組み合わされてもよい。
【0106】好ましい例としては、1回の回避動作で不
自然な重なりが完全には回避されずに2つの3次元形状
モデルが互いに干渉し合っている場合に、優先されない
3次元形状モデルの重複部分を削除して優先すべき3次
元形状モデル全体が(−Z)方向から(ツール側から)
見えるようにしてもよい。これにより、不自然な重なり
を迅速に回避することができる。また、複数の3次元形
状モデルが占めるZ方向の厚みを抑えることができ、加
工システム1Bの切削深さの制限内に複数の3次元形状
モデルを納める際に効果的な重なり回避手法となる。
【0107】<1.5.6 合成>ステップST292にお
いて、回避処理が不要であると判断された場合には、次
に、各3次元形状モデルの合成が行われる(ステップS
T294)。
【0108】合成により複数の3次元形状モデルを表す
複数のデータ要素がひとまとまりのデータである合成3
次元形状データとなる。合成3次元形状データには、各
3次元形状モデルのXYZ方向に関する配置位置、およ
び、背景とすべき面の情報等が反映される。
【0109】なお、合成3次元形状データが示す3次元
形状モデルは、ツール側から((−Z)方向から)観察
した際に元の複数の3次元形状モデルが少なくとも一部
で重なり合った状態を示すものであっても、既述の重な
りの回避処理により不自然さを有することはない。
【0110】合成3次元形状データは、その後、図5に
示したように一旦データ処理装置40内のメモリに保存
される。なお、必要に応じてカラー画像データも保存さ
れてもよい。
【0111】メモリに記憶された合成3次元形状データ
は適宜読み出されて加工データに加工され、その後、既
述のように加工装置172が加工データを用いてワーク
上に複数の利用客の顔の形状を形成する。
【0112】<1.6 まとめ>以上、この発明の第1の
実施の形態に係る立体模型作成装置1の構成および動作
について説明してきたが、この立体模型作成装置1で
は、複数の利用客の顔の撮影および計測を1人ずつ時間
をずらして順番に行い、全ての利用客の撮影および計測
が終了してから合成を行う。したがって、計測範囲およ
び計測解像度を擬似的に向上することができ、各利用客
の顔の3次元計測における計測点の数を十分なものとす
ることができる。その結果、各利用客の顔の局所的特徴
がぼけてしまうことがなく、複数の顔(すなわち、複数
の対象物)を適切に表現する3次元形状モデルを生成す
ることができる。
【0113】また、計測を1人ずつ行うことにより、計
測の際の各利用客の顔の奥行き方向の位置のばらつきを
抑えることができ、顔が計測範囲外に位置してしまうこ
とを効果的に防止することができる。
【0114】また、全ての利用客の撮影および計測後に
各3次元形状モデルのワーク上の配置位置を自動または
手動にて決定することができるので、各3次元形状モデ
ルの配置位置を適切なものとすることができる。
【0115】さらに、複数の3次元形状モデルを合成す
る際に、これらの3次元形状モデルが不自然に重なり合
っている場合であっても、重なりを回避する処理により
優先すべき3次元形状モデルが他の3次元形状モデルよ
りも(ツール側から見て重なる領域において)前方に位
置するように補正される。これにより、複数の利用客の
顔の形状がワーク上に適切に形成される。
【0116】<2. 第2の実施の形態> <2.1 立体模型作成装置の構成>図32はこの発明の
第2の実施の形態に係る立体模型作成装置2の外観を示
す図であり、図33は立体模型作成装置2の構成を示す
ブロック図である。なお、以下の説明において、第1の
実施の形態と同様または類似の構成および機能について
は第1の実施の形態と同符号を付して説明する。
【0117】図32および図33に示すように、第2の
実施の形態に係る立体模型作成装置2は、第1の実施の
形態に係る立体模型作成装置1と比べて、利用客を側方
から(すなわち、3次元計測装置34の計測方向に対し
てほぼ垂直をなす方向から)2次元撮影する側方2次元
撮影装置37を有し、さらに、側方2次元撮影装置37
で得られた画像を表示するための補助ディスプレイ17
を有する点で相違している。また、データ処理装置40
も3次元形状モデルを作成する手段および3次元形状モ
デルを合成する手段として機能するが、変換処理として
はスケール変換のみを行うという点で異なっている。
【0118】立体模型作成装置2においても利用客が順
番に2次元撮影および3次元計測を行う。その一方で、
各利用客の顔の3次元形状モデルのワーク上の配置を撮
影(計測)の際に決定するという点、および、撮影ごと
に合成処理が行われるという点で第1の実施の形態と相
違している。以下、立体模型作成装置2の全体的な動作
の流れについて図34および図35を参照しながら説明
する。なお、これらの流れ図においても、第1の実施の
形態と同様または類似のステップについて同符号を付し
ている。
【0119】<2.2 立体模型作成装置の動作>まず、
初期状態において2次元撮影装置36および側方2次元
撮影装置37による撮影と、ディスプレイ16および補
助ディスプレイ17へのこれらの撮影装置により得られ
た画像の表示とが繰り返される(ステップST10,S
T12,ST14)。この状態において、1人目の利用
客が立体模型作成装置2の前に立つことにより、利用客
の顔の前方からの画像がディスプレイ16に表示され、
側方からの画像が補助ディスプレイ17に表示される。
【0120】ここで、利用客は他の利用客の顔が配置さ
れるという前提の下で姿勢を変更することにより、ディ
スプレイ16および補助ディスプレイ17の画面におけ
る所望の位置に自分の顔を位置させる。利用客が自分の
顔が画面において所望の位置に位置したと判断すると、
スタートボタン181を押す(ステップST14)。
【0121】これにより、第1の実施の形態と同様に正
面からの2次元撮影と3次元計測が行われる(ステップ
ST16,ST18)。得られたカラー画像データDC
と距離画像データDSとはデータ処理装置40が受け取
り、図6に示した処理とほぼ同様の処理により疑似両眼
形状データDS92、顔形状データDS91、顔輪郭近
傍形状データDS93により表される3次元形状モデル
が生成される。なお、この立体模型作成装置2では、利
用客を撮影した際の顔の姿勢をそのまま模型に反映する
ようになっており、図6におけるCF座標変換処理(機
能F4)は行われない。また、後述する画面の表示内容
に基づくスケール変換(ステップST281)により3
次元形状モデルの大きさがカラー画像に基づいてワーク
に対応した大きさに自動的に変換されるため、FW座標
変換処理(機能F9)も行われない。
【0122】生成された3次元形状モデルはディスプレ
イ16に表示され、利用客がジョイスティック184を
用いて回転表示させることにより、3次元形状モデルの
出来具合を確認する(ステップST24,ST38)。
生成された3次元形状モデルが気に入らない場合には、
キャンセルボタン183を押すことにより再度撮影前の
状態へと戻り(ステップST40)、生成された3次元
形状モデルが許容範囲内のものである場合には確認ボタ
ン182を押すことにより次のステップへと移行する
(ステップST26)。
【0123】1人目の利用客の撮影および計測が完了す
ると、次に、変換処理としてデータ処理装置40により
3次元形状モデルのスケール変換が自動的に行われる
(ステップST281)。この処理は撮影の際の利用客
の顔の大きさに合わせて、すなわち、画面の表示内容に
基づいて3次元形状モデルの大きさを変更する処理であ
り、詳細については後述する。
【0124】変換処理が完了すると、次に、合成処理が
行われるが、1人目の利用客の撮影が終わった段階では
他の利用客の3次元形状モデルが存在しないため、この
段階では合成処理は行われない(ステップST29)。
すなわち、データ処理装置40は2人目以降の撮影を終
えてから合成手段として機能する。その後、1人目の3
次元形状モデルはデータ処理装置40内のメモリに保存
される(ステップST30)。
【0125】1人目の3次元形状モデルの生成および保
存が完了すると、次に、2人目の利用客の3次元形状モ
デルの生成を行うためにステップST10へと戻り(ス
テップST27)、撮影および表示が繰り返される(ス
テップST10,ST12)。
【0126】この状態で2人目の利用客が立体模型作成
装置2の前に立つことにより、利用客の前方からの顔が
ディスプレイ16に表示され、側方からの顔が補助ディ
スプレイ17に表示される。
【0127】このとき、1人目の利用客の顔の3次元形
状モデルが画面に合成されて表示される(ステップST
12)。図36は1人目の利用客の3次元形状モデル7
11と2人目の利用客712の顔がディスプレイ16に
合成されて表示される様子を例示する図であり、図37
は同様に補助ディスプレイ17の画面において合成表示
される様子を例示する図である。
【0128】なお、図36および図37では1人目の利
用客の3次元形状モデルを表示するようにしているが、
この3次元形状モデルに対応する部分のカラー画像(す
なわち、背景除去された顔面のみのカラー画像)を表示
するようにしてもよい。さらには、1人目の利用客の前
方および側方のカラー画像を表示しておいて2人目の利
用客のカラー画像を重ね合わせて(オーバーレイを行っ
て)表示してもよい。このように、既に撮影および計測
を終えた利用客の顔の3次元形状モデルと計測によりこ
れから生成される3次元形状モデルとの位置関係が間接
的に判るのであるならば、ディスプレイ16および補助
ディスプレイ17の表示方式はどのようなものであって
もよい。
【0129】2人目の利用客が自分の顔の位置を合わせ
終えると、スタートボタン181を押すことにより2人
目の利用客の正面からの2次元撮影および3次元計測が
行われる(ステップST14,ST16,ST18)。
その後、1人目の利用客の場合と同様に、データ処理お
よび3次元形状モデルの表示が行われ、3次元形状モデ
ルの出来具合が確認されると確認ボタン182が押され
る(ステップST22,ST24,ST26等)。
【0130】確認ボタン182が押されると、画面の表
示内容に基づくスケール変換が行われ(ステップST2
81)、合成処理により1人目の3次元形状モデルと2
人目の3次元形状モデルとが合成される(ステップST
29)。すなわち、これらの3次元形状モデルを表すデ
ータ要素がひとまとまりのデータへと合成される。合成
処理としては図27ないし図31を用いて説明したよう
に、様々な手法が採用されてよい。
【0131】3人目以降の利用客に対しても同様に、既
に生成された3次元形状モデルの表示を見ながら撮影お
よび計測が行われ、3次元形状モデルが生成される。そ
して、画面の表示内容に基づくスケール変換の後、合成
されて保存される。なお、最後の利用客の3次元形状モ
デルが合成され後に、合成された3次元形状モデルを表
示して利用客が確認できるようにされていてもよい。
【0132】全ての利用客の3次元形状モデルの生成、
スケール変換および合成が完了すると(ステップST2
7)、合成により生成された合成3次元形状データが加
工データDMへと変換されて加工システム1Bへと転送
される(ステップST31)。加工システム1Bでは加
工データDMに基づいてワークの加工を行い(ステップ
ST32)、複数の顔の形状が形成された商品(加工
物)が取出口20に排出される(ステップST33)。
利用客が商品を取り出したことを取出口センサ178が
確認すると、再び最初のステップへと移行する(ステッ
プST34)。
【0133】<2.3 画面の表示内容に基づくスケール
変換>以上のように、この立体模型作成装置2では、撮
影および計測の際に利用客の姿勢により自分の顔がワー
ク上に形成される位置を決める。また、撮影ごとに3次
元形状モデルのスケール変換および合成が行われる。
【0134】次に、立体模型作成装置2におけるスケー
ル変換(ステップST281)の内容について説明す
る。なお、以下のスケール変換の説明に関する図では、
利用客の顔である対象物の形状や3次元形状モデルの形
状を幾何学的立体形状を用いて模式的に示す。また、1
人目および2人目の利用客の顔を必要に応じてそれぞれ
単に第1対象物および第2対象物と呼ぶ。
【0135】3次元計測装置34により得られる距離画
像データが表す3次元形状モデルの大きさは、対象物の
絶対的な大きさを表すデータとして得られる。その一方
で、2次元撮影装置36により得られる2次元画像にお
ける対象物の大きさは、2次元撮影装置36から対象物
が遠ざかるほど小さくなる。
【0136】図38はこの様子を説明するための図であ
る。2次元撮影装置36のCCD361から、符号81
1aにて示す位置に対象物が存在する場合には、符号3
61aにて示す範囲が撮影範囲となる。符号811bに
て示す位置に対象物が存在する場合には、符号361b
にて示す範囲が撮影範囲となる。したがって、2次元撮
影装置36の光学系の焦点361cから対象物までの距
離に比例して、2次元撮影装置36が撮影する範囲が広
くなり、画面に表示される対象物の大きさが相対的に小
さくなる。
【0137】ここで、立体模型作成装置2では、利用客
の2次元画像に基づいてワーク上に形成される顔(すな
わち、対象物)の大きさおよび位置が決定されるため、
3次元形状モデルの大きさおよび位置を2次元画像に基
づいて変換する処理が必要となる。
【0138】図39は、2次元画像、すなわち、ディス
プレイ16の画面の表示内容に基づいて3次元形状モデ
ルの大きさを変換する様子を説明するための図である。
図39において、符号811,812はそれぞれ第1、
第2対象物から得られた3次元形状モデルを示し、符号
821,822はそれぞれ第1、第2対象物が計測され
た際の位置を示す基準面であるものとする。なお、基準
面から焦点361cまでの距離は撮影の際の自動焦点機
構からの情報に基づいて得られ、基準面821,822
から焦点361cまでの距離はそれぞれL1,L2であ
るものとする。また、面820は2次元撮影により得ら
れる画面の大きさ、すなわち、ワーク上の加工領域を想
定した面であり、画面の大きさに基づいて焦点から距離
L0だけ離れた位置に存在する仮想的な面である。
【0139】ここで、画面に映し出される第1対象物の
画像811iの大きさは、実際の大きさを示す3次元形
状モデル811の大きさを基準面821の大きさに対す
る面820の大きさの割合で変更したものに相当し、基
準面821と面820の大きさは焦点361cからの距
離に比例する。したがって、3次元形状モデル811を
(L0/L1)倍だけ大きさを変更することにより画像
811iの大きさと3次元形状モデル811の変換後の
大きさ(正確には、Z方向に平行投影した大きさ)とが
一致する。
【0140】3次元形状モデル812についても同様
に、3次元形状モデル812を(L0/L2)倍だけ大
きさを変更することにより画像812iの大きさと3次
元形状モデル812の変換後の大きさとが等しくなる。
【0141】以上の処理により、データ処理装置40で
は画面の表示内容に基づいてスケール変換が行われる。
なお、3次元形状モデルのスケール変換は焦点位置を基
準に行われ、スケール変換後の3次元形状モデル81
1,812のXY方向の位置は自動的に画像811i、
画像812iの位置に一致する。したがって、第1の実
施の形態にて示したXY位置変換は第2の実施の形態に
係るデータ処理装置40では行われない。
【0142】<2.4 まとめ>以上、この発明の第2の
実施の形態に係る立体模型作成装置2の構成および動作
について説明してきたが、立体模型作成装置2において
も第1の実施の形態と同様に利用客が1人ずつ計測され
るので、各利用客の顔の3次元計測における計測点の数
を十分なものとすることができる。
【0143】また、立体模型作成装置2ではワーク上の
3次元形状モデルの配置位置が撮影および計測の際の利
用客の顔の位置により決定されるので、装置の構成が簡
素化されるとともに利用客の操作入力も簡素化される。
【0144】また、2人目以降の利用客は既に撮影およ
び計測が行われた利用客の3次元形状モデル等が表示さ
れた画面を見ながら位置合わせを行うので、位置合わせ
を適切に行うことができる。
【0145】さらに、側方より利用客を撮影することに
より、利用客が3次元計測装置34からの距離を考慮し
て顔の位置合わせを行うことができる。
【0146】<3. 第3の実施の形態>図40はこの
発明の第3の実施の形態に係る立体模型作成装置3の外
観を示す斜視図である。図40に示すようにこの立体模
型作成装置3では、投光窓12、受光窓14およびディ
スプレイ16が左右に分かれて2つずつ設けられてお
り、これらの構成の間に遮蔽板19が配置される。これ
により、立体模型作成装置3では2人の利用客の撮影お
よび計測を同時に行うことができる。遮蔽板19は一方
側の投光窓12からのレーザー光が他方側の受光窓14
に入射することを防止するために設けられている。
【0147】図41は立体模型作成装置3の構成を示す
ブロック図である。立体模型作成装置3は2つの撮影シ
ステム30a,30bを有し、ディスプレイ16も2つ
有するという点で第1の実施の形態に係る立体模型作成
装置1と相違している。なお、その他の構成は第1の実
施の形態と同様であり、データ処理装置40は3次元形
状モデルを生成する手段、スケールや位置を変換する手
段、複数の3次元形状モデルを合成する手段等として機
能する。以下の説明では第1の実施の形態と同様または
類似の構成およびステップに第1の実施の形態と同様の
符号を付して説明する。
【0148】図42は立体模型作成装置3の動作の流れ
を示す流れ図である。図42に示すステップST26以
降の処理の流れは第1の実施の形態のステップST28
以降と同様であり、図5を参照するものとする。
【0149】立体模型作成装置3の初期状態では、2つ
の2次元撮影装置36により撮影が行われ、得られた2
つの画像のそれぞれを各ディスプレイ16に表示する動
作が繰り返される(ステップST10,ST12,ST
14)。この状態で、2人の利用客がそれぞれ遮蔽板1
9を挟んで立体模型作成装置3の前に立つことにより、
各利用客の顔がディスプレイ16に表示される。
【0150】各利用客が姿勢を決めると、スタートボタ
ン181を押すことにより各利用客に対応する2次元撮
影装置36および3次元計測装置34が撮影および計測
を行う(ステップST16,ST18)。これにより、
2つの撮影システム30a,30bが個別にカラー画像
データDCおよび距離画像データDSを取得し、これら
のデータがデータ処理装置40へと転送される。
【0151】データ処理装置40では、利用客ごとにデ
ータを第1の実施の形態と同様の処理にて順次処理する
(ステップST20,ST21)。すなわち、各利用客
のデータを一時的にデータ処理装置40内のメモリに記
憶し、これらを順次読み出して処理を行う。その後、各
利用客の3次元形状モデルが表示され、利用客が確認を
行う(ステップST22,ST24,ST26等)。な
お、図42では2人の利用客の3次元形状モデルを適宜
配置した表示で確認を行う場合の流れを示しているが、
1人ずつ確認が行われてもよい。
【0152】その後、第1の実施の形態と同様に、各利
用客の3次元形状モデルの大きさやワーク上の配置位置
が決定され、合成されて保存される(図5:ステップS
T28,ST29,ST30)。また、このとき、合成
された3次元形状モデルの表示が最終確認のために行わ
れてもよい。
【0153】生成された合成3次元形状データは加工デ
ータへと変換され、加工システム1Bにて加工が行われ
る(ステップST31,ST32)。完成した商品は取
出口20に排出され、取出口センサ178で取り出しが
確認されると、最初のステップへと戻る(ステップST
33、ST34)。
【0154】以上、第3の実施の形態に係る立体模型作
成装置3の構成および動作について説明してきたが、こ
の立体模型作成装置3では、2人の利用客の撮影および
計測が対応する2つの撮影システム30a,30bを用
いて行われる。したがって、計測に必要な時間を短縮す
ることができる。また、立体模型作成装置3と利用客か
らの入力操作を受け付ける処理も簡素化することがで
き、撮影から商品排出までの総処理時間が一層短縮され
る。
【0155】なお、図40および図41では、2人用の
立体模型作成装置の構成を示しているが、撮影システム
を人数分配置することにより、3人以上の立体模型作成
装置を構築することももちろん可能である。この場合、
ステップST21によりデータ処理が人数分繰り返して
行われる。
【0156】また、図40および図41ではディスプレ
イ16を2つ設ける場合を示しているが、大きなディス
プレイ16を1つだけ設け、画面表示を分割して行うよ
うになっていてもよい。
【0157】また、立体模型作成装置3では2人の利用
客の間に遮蔽板19を設けることにより、2つの3次元
計測装置34の干渉を防止しているが、干渉の防止方法
としては様々な手法が利用可能である。
【0158】例えば、2つの3次元計測装置34から発
せられるレーザー光の波長を互いに異なったものとし、
2つの受光窓14に互いに異なる光学フィルタを設ける
ことにより干渉が防止されてもよいし、2つの3次元計
測装置34を計測タイミングをずらすことにより干渉が
防止されてもよい。
【0159】なお、遮蔽板を設けない場合には対象とな
る利用客の画像に他の利用客が含まれる可能性がある
が、所定の位置に利用客の頭部の位置合わせを行っても
らうこと等によりデータ処理装置40にて他の利用客を
容易に排除することができる。
【0160】<4. 第4の実施の形態>図43はこの
発明の第4の実施の形態に係る立体模型作成装置の動作
の流れを示す流れ図である。図43のステップST26
以降は図5と同様であるため、図5を参照する。なお、
装置構成は図1および図3に示した第1の実施の形態と
同様であり、以下、第1の実施の形態と同符号を用いて
参照するが、3次元計測装置34としては第1の実施の
形態よりも分解能の高いものが用いられる点で第1の実
施の形態と相違している。
【0161】第4の実施の形態に係る立体模型作成装置
では、それぞれ1つの2次元撮影装置36および3次元
計測装置34による1回の撮影および計測により、複数
人の利用客のデータを取得するという点で第1の実施の
形態と相違している。したがって、データ処理装置40
が3次元形状モデルを生成する手段、スケールや位置を
変換する手段、3次元形状モデルを合成する手段として
機能する点は第1の実施の形態と同様であるが、複数の
利用客のひとまとまりのデータを各利用客のデータに分
離する手段としての機能をさらに有する点で第1の実施
の形態と相違している。以下、図1ないし図3、並び
に、図43および図5を参照しながら立体模型作成装置
1の動作について説明する。
【0162】まず、立体模型作成装置1の初期状態で
は、2次元撮影装置36による撮影およびディスプレイ
16の表示が繰り返し行われる(ステップST10,S
T12,ST14)。この状態で、複数の利用客が立体
模型作成装置1の前に立つことにより、複数の利用客の
顔がディスプレイ16に表示される。
【0163】利用客の全員が顔を正面に向けて準備が整
うと、スタートボタン181を押すことにより改めて2
次元撮影および3次元計測が行われる(ステップST1
6,ST18)。
【0164】撮影および計測により得られたデータは複
数の顔のデータを含んでいるため、次に、データ処理装
置40によりカラー画像データおよび距離画像データが
各利用客に対応する部分へと分離される(ステップST
19)。
【0165】なお、分離を容易に行うために、画面上に
予め印を表示しておき、撮影および計測の際に各利用客
が各印に顔を合わせるようになっている。
【0166】分離により、生成された各利用客のカラー
画像データDCおよび距離画像データDSはデータ処理
装置40内のメモリに一時的に記憶され、利用客ごとに
順次読み出して処理され、各利用客の3次元形状モデル
が生成される(ステップST20,ST21)。
【0167】以後、得られた3次元形状モデルの確認
(ステップST22等)を行った上で大きさやワーク上
の配置位置が決定され(図5:ステップST28)、合
成されて保存される(ステップST29,ST30)。
そして、合成により生成された合成3次元形状データか
ら加工データが生成され(ステップST31)、加工シ
ステム1Bにおいてワークが加工されて商品として取り
出される(ST32,ST33,ST34)。
【0168】以上、第4の実施の形態に係る立体模型作
成装置の動作について説明してきたが、この立体模型作
成装置では複数の利用客のデータを1つの2次元撮影装
置36および1つの3次元計測装置34を用いて得るの
で、装置構成を比較的簡単なものとすることができ、か
つ、利用客の操作入力も簡素化されて撮影から商品排出
までの総処理時間を短縮することができる。
【0169】なお、複数の利用客を1つの3次元計測装
置34を用いて計測するため、既述のように3次元計測
装置34としては第1の実施の形態に係る3次元計測装
置よりも高解像度のもの(好ましくは、人数に比例して
計測点数が多い計測装置)が利用される。また、複数の
利用客の顔が前後にばらつくおそれもあることから、奥
行き方向の計測範囲も広いものが用いられることが好ま
しい。
【0170】また、上記説明ではデータの分離(ステッ
プST19)を容易に行うために各利用客が所定の位置
に頭部を位置させると説明したが、分離を容易に行うた
めにその他の方式が採用されてもよい。
【0171】例えば、各利用客の背後に配置される背景
幕を利用客ごとに異なった色とし、利用客が互いに十分
離れた状態で撮影および計測が行われるようにしてもよ
い。この場合、データ処理装置40はカラー画像中の背
景幕の色が連続する領域に基づいて確実にカラー画像デ
ータおよび距離画像データを利用客ごとに分離すること
ができる。
【0172】<5. データ処理装置の構成>以上の第
1ないし第4の実施の形態に係る立体模型作成装置につ
いて説明してきたが、立体模型作成装置におけるデータ
処理装置40の主な機能の構成を図示すると図44に示
す構成となる。
【0173】図44において、3次元データ生成部41
0、位置変換部420、合成処理部430および加工デ
ータ生成部440はそれぞれ各実施の形態におけるデー
タ処理(ステップST20)、変換処理(ステップST
28)、合成処理(ステップST29)および加工デー
タ生成(ステップST31)を行う機能に相当する。ま
た、スケール変換部421、XY位置変換部422およ
びZ位置変換部423はそれぞれスケール変換(ステッ
プST281)、XY位置変換(ステップST282)
およびZ位置変換(ステップST283)を行う機能に
相当し、重なり領域算出部431、重なり回避部432
および合成部433はそれぞれ重なり領域の算出(ステ
ップST291)、重なりの回避(ステップST29
3)および合成(ステップST294)を行う機能に相
当する。なお、分離部450は第4の実施の形態特有の
処理であるデータ分離(ステップST19)を行う機能
に相当する。
【0174】これらの機能は、1つの電気的回路として
実現されてもよく、各機能のそれぞれが独立した電気的
回路として構築されてもよい。また、これらの機能を実
現するためにデータ処理装置40を専用の装置として構
成する他に、汎用のコンピュータを利用することも可能
である。
【0175】図45はデータ処理装置40として汎用の
コンピュータを利用する場合の構成を示す図である。図
45に示すように、データ処理装置40の構成は、処理
の中心的機能を果たすCPU401,処理の作業領域と
なるRAM402,プログラム等を記憶する固定ディス
ク装置403,磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディ
スク等の記録媒体409に記録された情報を読み出す読
取装置404等を適宜バスライン405に接続して構成
される。
【0176】そして、データ処理装置40が立体模型作
成装置に備え付けられる際には、バスライン405に適
宜インターフェイス(I/F)を介する等して撮影シス
テム30,ディスプレイ16および操作入力システム4
4が接続される。
【0177】データ処理装置40の動作は、固定ディス
ク装置403から、あるいは、記録媒体409から読取
装置404を介してプログラムをRAM402に読み出
し、CPU401がRAM402上のプログラム402
aに従って動作することにより実現される。すなわち、
記録媒体からプログラムを読み出すことにより、コンピ
ュータを3次元形状モデルを生成する手段、スケールや
位置を変換する手段、複数の3次元形状モデルを補正し
た上で合成する手段として機能させることができる。な
お、第4の実施の形態の動作の場合には、データを分離
する手段としても機能する。
【0178】データ処理装置40を汎用のコンピュータ
にて実現する場合、予め2次元画像データや距離画像デ
ータを準備しておくことで、データ処理装置40を合成
3次元形状データを生成する装置として利用することが
できる。さらには、複数の3次元形状モデルを準備して
おくことで、平行移動、回転または変形させながら合成
を行う装置としても利用することができる。
【0179】<6. 変形例>以上、この発明に係る実
施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施
の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能で
ある。
【0180】例えば、第1、第3および第4の実施の形
態では、ワーク上の3次元形状モデルの大きさや配置は
変換処理(ステップST28)で行われ、第2の実施の
形態では、利用客が自分の頭部を画面を見ながら位置合
わせすることにより3次元形状モデルの大きさや配置が
決定されると説明したが、いずれの方式も全ての実施の
形態で採用することができる。
【0181】また、利用客が画面を見ながら頭部を位置
合わせすることにより決定される3次元形状モデルの配
置は、XYZ全ての方向に対して行われる必要はなく、
XY方向の位置だけ決められてもよい。この場合、Z方
向に対する3次元形状モデルの配置の決定がデータ処理
装置40等により行われることになる。
【0182】また、上記実施の形態では、利用客の正面
からの顔の形状を対象として取り扱っているが、側面か
らの顔の形状を対象としてもよい。さらに、撮影および
計測の対象は人間の顔に限定されず、別個独立した複数
の対象物の形状を取得する場合はこの発明を利用するこ
とができる。
【0183】
【発明の効果】請求項1ないし6に記載の発明では、所
定の方向から観察した際に第1の形状と第2の形状とが
適切に合成された合成3次元形状データを生成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る立体模型作
成装置の外観を示す斜視図である。
【図2】操作パネルの構成を示す図である。
【図3】図1に示す立体模型作成装置の機能構成を示す
ブロック図である。
【図4】図1に示す立体模型作成装置の全体的な動作の
流れを示す流れ図である。
【図5】図1に示す立体模型作成装置の全体的な動作の
流れを示す流れ図である。
【図6】図3に示すデータ処理装置が3次元形状モデル
を生成する際の機能の構成を示すブロック図である。
【図7】変換処理の流れを示す流れ図である。
【図8】ツールとワークとの位置関係を示す斜視図であ
る。
【図9】3次元形状モデルを囲む直方体の例を示す斜視
図である。
【図10】スケール変換を自動で行う際の処理を説明す
るための図である。
【図11】スケール変換を手動で行う際にジョイスティ
ックに割り当てられた機能を示す図である。
【図12】3次元形状モデルが画面に表示された例を示
す図である。
【図13】図12における1つの3次元形状モデルが縮
小された例を示す図である。
【図14】図12における1つの3次元形状モデルが拡
大された例を示す図である。
【図15】XY位置変換を自動で行う際の処理を説明す
るための図である。
【図16】XY位置変換を自動で行う際の処理を説明す
るための図である。
【図17】XY位置変換を手動で行う際にジョイスティ
ックに割り当てられた機能を示す図である。
【図18】図12における1つの3次元形状モデルが移
動された例を示す図である。
【図19】Z位置変換を自動で行う際の処理の例を説明
するための図である。
【図20】Z位置変換を自動で行う際の処理の例を説明
するための図である。
【図21】Z位置変換を自動で行う際の処理の例を説明
するための図である。
【図22】Z位置変換を自動で行う際の処理の例を説明
するための図である。
【図23】Z位置変換を自動で行う際の処理の例を説明
するための図である。
【図24】Z位置変換を手動で行う際にジョイスティッ
クに割り当てられた機能を示す図である。
【図25】Z位置変換を手動で行う際に3次元形状モデ
ルが画面に表示された例を示す図である。
【図26】図25における1つの3次元形状モデルがZ
方向に移動された例を示す図である。
【図27】合成処理の流れを示す流れ図である。
【図28】重なり領域の例を示す図である。
【図29】3次元形状モデルの平行移動により不自然な
重なりを回避する例を説明するための図である。
【図30】3次元形状モデルの回転により不自然な重な
りを回避する例を説明するための図である。
【図31】3次元形状モデルの剪断変形により不自然な
重なりを回避する例を説明するための図である。
【図32】この発明の第2の実施の形態に係る立体模型
作成装置の外観を示す斜視図である。
【図33】図32に示す立体模型作成装置の機能構成を
示すブロック図である。
【図34】図32に示す立体模型作成装置の全体的な動
作の流れを示す流れ図である。
【図35】図32に示す立体模型作成装置の全体的な動
作の流れを示す流れ図である。
【図36】既に生成された3次元形状モデルとこれから
計測が行われる利用客の顔とを合成して表示する例を示
す図である。
【図37】既に生成された3次元形状モデルとこれから
計測が行われる利用客の顔とを合成して表示する例を示
す図である。
【図38】撮影範囲と対象物の位置との関係を説明する
ための図である。
【図39】画面の表示内容に基づいて3次元形状モデル
の大きさを変換する処理を説明するための図である。
【図40】この発明の第3の実施の形態に係る立体模型
作成装置の外観を示す斜視図である。
【図41】図40に示す立体模型作成装置の機能構成を
示すブロック図である。
【図42】図40に示す立体模型作成装置の全体的な動
作の流れを示す流れ図である。
【図43】この発明の第4の実施の形態に係る立体模型
作成装置の全体的な動作の流れを示す流れ図である。
【図44】データ処理装置の主な機能の構成を示す図で
ある。
【図45】データ処理装置として汎用のコンピュータを
利用する際の構成を示す図である。
【図46】2つの顔を離してワーク上に形成した例を示
す図である。
【図47】2つの顔を重ねてワーク上に形成した例を示
す図である。
【図48】2つの顔が重なる領域にて混ざり合う様子を
説明するための図である。
【符号の説明】
1A モデリングシステム 40 データ処理装置 402a プログラム 403 固定ディスク装置 409 記録媒体 432 重なり回避部 433 合成部 611,612 3次元形状モデル ST293,ST294 ステップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/377 G09G 5/36 520L 9A001 // G01B 11/24 G01B 11/24 K (72)発明者 藤原 浩次 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 平山 直之 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA53 BB05 CC16 FF01 FF02 FF04 FF09 GG06 HH05 JJ03 JJ26 LL04 LL61 MM16 QQ24 QQ31 QQ32 QQ33 QQ36 SS13 UU05 5B057 CA13 CB13 CD02 CD03 CE08 DA07 DA16 DB03 DC16 DC32 5C061 AB01 AB04 AB08 AB12 AB17 AB21 AB24 5C082 AA27 BA12 BA20 BA34 BA35 CA42 CA52 CA55 CA56 CB01 CB06 DA87 MM05 MM10 5H269 AB01 AB26 BB07 CC02 DD01 JJ09 JJ20 9A001 HZ24 HZ28 HZ29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の形状を表す第1の3次元データ要
    素と第2の形状を表す第2の3次元データ要素とを合成
    して合成3次元データを生成する3次元データ生成装置
    であって、 前記第1または第2の3次元データ要素を補正すること
    により、前記第1または第2の形状の少なくとも一部を
    所定の方向に変位させる補正手段と、 前記第1および第2の3次元データ要素を合成すること
    により、前記所定の方向から観察した際に前記第1およ
    び第2の形状が少なくとも一部で重なり合った状態を示
    す合成3次元データを生成する合成手段と、を備えるこ
    とを特徴とする3次元データ生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の3次元データ生成装置
    であって、 前記補正手段が、前記第1または第2の形状を前記所定
    の方向に平行移動することを特徴とする3次元データ生
    成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の3次元データ生成装置
    であって、 前記補正手段が、前記第1または第2の形状を前記所定
    の方向に対してほぼ垂直な軸を中心に回転することを特
    徴とする3次元データ生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の3
    次元データ生成装置であって、 前記補正手段が、前記第1または第2の形状の少なくと
    も一部を前記所定の方向に変位させた後に、前記第1ま
    たは第2の形状における重複部分を削除することを特徴
    とする3次元データ生成装置。
  5. 【請求項5】 第1の形状を表す第1の3次元データ要
    素と第2の形状を表す第2の3次元データ要素とを合成
    して合成3次元データを生成する3次元データ生成方法
    であって、 前記第1または第2の3次元データ要素を補正すること
    により、前記第1または第2の形状の少なくとも一部を
    所定の方向に変位させる工程と、 前記第1および第2の3次元データ要素を合成すること
    により、前記所定の方向から観察した際に前記第1およ
    び第2の形状が少なくとも一部で重なり合った状態を示
    す合成3次元データを生成する工程と、を有することを
    特徴とする3次元データ生成方法。
  6. 【請求項6】 第1の形状を表す第1の3次元データ要
    素と第2の形状を表す第2の3次元データ要素とを合成
    して合成3次元データを生成する処理をコンピュータに
    実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、前記プログラムはコンピュー
    タに、 前記第1または第2の3次元データ要素を補正すること
    により、前記第1または第2の形状の少なくとも一部を
    所定の方向に変位させる工程と、 前記第1および第2の3次元データ要素を合成すること
    により、前記所定の方向から観察した際に前記第1およ
    び第2の形状が少なくとも一部で重なり合った状態を示
    す合成3次元データを生成する工程と、を少なくとも実
    行させることを特徴とする記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005114713A (ja) * 2003-09-19 2005-04-28 Keyence Corp 拡大観察装置、拡大画像観察方法、拡大観察用操作プログラムおよびコンピュータで読み取り可能な記録媒体
JP2008242921A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Seiko Epson Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2009002912A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Nippon Steel Corp 発光する対象物の3次元プロフィールの計測方法および装置
WO2022270058A1 (ja) * 2021-06-24 2022-12-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像処理装置及び画像処理方法

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