JP2000321050A - 3次元データ取得装置および3次元データ取得方法 - Google Patents

3次元データ取得装置および3次元データ取得方法

Info

Publication number
JP2000321050A
JP2000321050A JP11133622A JP13362299A JP2000321050A JP 2000321050 A JP2000321050 A JP 2000321050A JP 11133622 A JP11133622 A JP 11133622A JP 13362299 A JP13362299 A JP 13362299A JP 2000321050 A JP2000321050 A JP 2000321050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
dimensional
area
measurement
dimensional data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11133622A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Ban
慎一 伴
Koji Fujiwara
浩次 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP11133622A priority Critical patent/JP2000321050A/ja
Publication of JP2000321050A publication Critical patent/JP2000321050A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元計測装置により人間の頭部の計測形状
データを取得し、髪領域の計測不能な部分を2次元カラ
ー画像から生成した頭部髪領域形状データで補う際に形
状データの精度の相違から生じる髪領域内の段差をなく
す。 【解決手段】 合成の際に、計測形状データの主要部以
外の部分を削除し、さらに、計測形状データと頭部髪領
域形状データとの重複部分を計測形状データから削除し
た上で(ステップS1412)、計測形状データと頭部
髪領域形状データとを合成する(ステップS141
3)。これにより、頭部髪領域の形状を頭部髪領域形状
データにのみ基づく形状とすることができ、合成後の形
状データに基づく形状モデルにおいて髪領域内に段差が
生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物の形状を示
す3次元データを取得する3次元データ取得装置および
3次元データ取得方法に関するものであり、例えば、人
間の頭部の模型の作成に利用される。
【0002】
【従来の技術】可搬型の非接触式3次元計測装置(いわ
ゆる、レンジファインダ)が商品化され、CGシステム
やCADシステムへのデータ入力、身体計測、ロボット
の視覚認識などに利用されている。非接触の計測方法と
しては、スリット光投影法(または、光切断法)が一般
的であるが、他にもパターン光投影法、ステレオ視法、
干渉縞法などが知られている。
【0003】一方、利用客の顔写真シールをその場で作
成する一種の自動販売機が人気を集めている。利用客は
料金分の硬貨を投入し、モニタ画像を見ながらカメラの
前で好みのポーズをとる。そして、所定の操作を行う
と、一定数のシールが並んだシートが作成されて取出口
に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の3次元計測装置
によれば、写真をとるのと同程度の手軽さで人体を含む
各種物体の形状をデータ化することができる。非接触式
であるので、人体を計測する場合であっても、計測対象
者が煩わしさを感じることはない。
【0005】しかし、特にスリット光などの参照光を投
射する光学式の3次元計測では、人体の頭部の髪の領域
の形状を正確に計測できない場合がある。つまり、黒髪
では参照光の反射率が低いので、レンジファインダの受
光量が不十分になって計測値が欠落し易い。また、へア
ースタイルの影響も大きい。このため、人体頭部の形状
モデルの作成に際して、髪の領域が再現されなかったり
不完全になったりするという問題があった。
【0006】そこで、髪の領域の3次元計測を他の手法
により行い、この他の手法により得られる3次元データ
を3次元計測装置からの高解像度の3次元データと合成
するという手法が考えられる。しかしながら、複数の異
なる手法により得られる3次元データは一般に解像度が
異なるため、3次元計測装置からの高解像度の3次元デ
ータを優先して合成すると、得られる形状モデルにおい
て合成の境界部分が不自然な形状となってしまう。
【0007】例えば、3次元計測装置にて3次元計測を
行って図37に例示するような高解像度の3次元データ
を取得し、さらに、2次元画像を用いて図38に例示す
るような解像度の低い髪の領域の3次元データを生成
し、これらの3次元データを高解像度のデータを優先し
つつ合成すると図39に例示する人間の頭部全体の3次
元形状モデルが得られる。
【0008】ところが、図37に示すように、3次元計
測装置による3次元計測では、符号E1にて示す髪飾り
部分、符号E2にて示す髪の一部、符号E3にて示す襟
の一部などにように、頭部の肌以外の領域も一部適切な
計測結果として取得される。したがって、高解像度の3
次元データが存在しない領域を解像度の低い3次元デー
タで補おうとすると、図39に例示するように、髪の領
域には解像度の高い領域と解像度の低い領域とが存在す
ることとなり、これらの領域の境界(図39中、符号E
4にて例示する。)には段差が生じる。その結果、最終
的に生成される形状モデルは不自然なものとなる。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、複数の手法により得られる3次元データを合成す
るに際して、合成後の3次元データを適切なものとする
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対象
物の形状を表す3次元データを取得する3次元データ取
得装置であって、第1計測法にて前記対象物を計測し、
当該第1計測法にて有効な計測が可能である前記対象物
上の第1領域の3次元データを第1データとして取得す
る第1計測手段と、第2計測法にて前記対象物を計測
し、当該第2計測法にて有効な計測が可能である前記対
象物上の第2領域の3次元データを前記第1データより
も精度の低い第2データとして取得する第2計測手段
と、前記第1領域および前記第2領域の双方に含まれる
領域の少なくとも一部において前記第2データを優先さ
せつつ前記第1データおよび前記第2データを合成する
合成手段とを備える。
【0011】請求項2の発明は、対象物の形状を表す3
次元データを取得する3次元データ取得装置であって、
第1計測法にて前記対象物を計測し、当該第1計測法に
て有効な計測が可能である前記対象物上の第1領域の3
次元データを第1データとして取得する第1計測手段
と、第2計測法にて前記対象物を計測し、当該第2計測
法にて有効な計測が可能である前記対象物上の第2領域
の3次元データを前記第1データよりも精度の低い第2
データとして取得する第2計測手段と、前記第1データ
が表す形状の主要部に相当するデータと前記第2データ
とを合成する合成手段とを備える。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の3次元データ取得装置であって、前記第2計測手段
が、前記対象物の画像である2次元データを取得する手
段と、前記2次元データに基づいて前記第2データを生
成する手段とを有する。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載の3次元データ取得装置であって、前記第
1領域および前記第2領域の双方に含まれる領域の前記
第2領域に対する割合に応じて前記合成手段による合成
を行うか否かを判断する手段をさらに備える。
【0014】請求項5の発明は、前記対象物を人間の頭
部とする請求項1ないし4のいずれかに記載の3次元デ
ータ取得装置であって、前記第1領域が主として前記頭
部の肌領域であり、前記第2領域が前記頭部の髪領域で
ある。
【0015】請求項6の発明は、請求項5に記載の3次
元データ取得装置であって、前記対象物上の合成後の前
記第1データに相当する領域と合成後の前記第2データ
に相当する領域との境界を前記対象物の内側または外側
へと変形するように前記合成手段により生成されたデー
タを修正する境界強調手段をさらに備える。
【0016】請求項7の発明は、対象物の形状を表す3
次元データを取得する3次元データ取得方法であって、
第1計測法にて前記対象物を計測し、当該第1計測法に
て有効な計測が可能である前記対象物上の第1領域の3
次元データを第1データとして取得する第1計測工程
と、第2計測法にて前記対象物を計測し、当該第2計測
法にて有効な計測が可能である前記対象物上の第2領域
の3次元データを前記第1データよりも精度の低い第2
データとして取得する第2計測工程と、前記第1領域お
よび前記第2領域の双方に含まれる領域の少なくとも一
部において前記第2データを優先させつつ前記第1デー
タおよび前記第2データを合成する合成工程とを有す
る。
【0017】請求項8の発明は、対象物の形状を表す3
次元データを取得する3次元データ取得方法であって、
第1計測法にて前記対象物を計測し、当該第1計測法に
て有効な計測が可能である前記対象物上の第1領域の3
次元データを第1データとして取得する第1計測工程
と、第2計測法にて前記対象物を計測し、当該第2計測
法にて有効な計測が可能である前記対象物上の第2領域
の3次元データを前記第1データよりも精度の低い第2
データとして取得する第2計測工程と、前記第1データ
の主要部に相当するデータと前記第2データとを合成す
る合成工程とを有する。
【0018】
【発明の実施の形態】<1. 装置構成> <1.1 全体構成>図1は本発明に係る3次元データ取
得装置として機能を含む立体模型作成装置1の外観図で
ある。立体模型作成装置1は、対象物である物体の形状
を計測し、その計測データに基づいて素材をその場で加
工する機能を有しており、利用客の顔をかたどった小物
品の自動販売機として使用される。作成される物品は、
所定形状(例えば、四角形)の板面から顔面(頭髪を含
む)の模型が突き出た立体である。板面(背景部分)に
特定の起伏模様を付加することも可能である。このよう
な物品に適当な金具を取り付ければ、ペンダント、ブロ
ーチ、キーホルダなどのアクセサリーとなる。あらかじ
め素材に金具を取り付けておいてもよい。
【0019】ほぼ等身大の筐体10の上半部の前面に、
利用客がポーズを確認するためのディスプレイ16とと
もに、投光窓12および受光窓14,15A,15Bが
設けられている。投光窓12および受光窓14を用いて
光学式の3次元計測が行われる。受光窓14は正面方向
の2次元カラー撮影にも用いられる。受光窓15A,1
5Bは本発明に特有の斜め方向の2次元カラー撮影に用
いられる。筐体10の下半部は上半部よりも前方側に張
り出しており、その上面が操作パネル18となってい
る。商品の取出口20は下半部の前面に設けられてい
る。
【0020】図2は立体模型作成装置1の使用状態の模
式図である。立体模型作成装置1の前方に例えばブルー
の背景幕2が配置されている。利用客3は背景幕2を背
にして立体模型作成装置1に向かって立ち、料金分の硬
貨を投入する。その後に利用客3がスタート操作を行う
と、立体模型作成装置1は正面の一定範囲内に存在する
物体の形状を計測して利用客3の頭部の3次元データを
取得するとともに、計測結果を示す3次元形状モデル
(例えば、サーフェスモデル)を表示する。そして、利
用客3が確認操作を行うと、立体模型作成装置1は計測
結果に応じた3次元加工を開始する。数分程度の時間で
商品が完成する。利用客3は取出口20から商品を取り
出す。
【0021】図3は操作パネル18の平面図である。操
作パネル18には、スタートボタン181、確認ボタン
182、キャンセルボタン183、ジョイスティック1
84および硬貨の投入口185が設けられている。スタ
ートボタン181はスタート操作手段であり、確認ボタ
ン182は確認操作手段である。ジョイスティック18
4は模型の構図の変更指示に用いられる。左右に傾ける
パーン操作、上下に傾けるチルト操作およびノブを回転
させるロール操作に呼応して3次元形状モデルの回転処
理が行われ、処理結果が逐次に表示される。また、キャ
ンセルボタン183は、利用客3が表示された3次元形
状モデルが気に入らないときなどに再計測を指示するた
めの操作手段である。ただし、キャンセルボタン183
には有効回数が設定されており、無制限に再計測を指示
することはできない。
【0022】図4は立体模型作成装置1の機能ブロック
図である。立体模型作成装置1は、人間の頭部の形状を
表す3次元データを取得して模型サイズの3次元形状モ
デルを生成するモデリングシステム1Aと、3次元形状
モデルを顕在化する加工システム1Bとから構成されて
いる。
【0023】モデリングシステム1Aは、オリジナル物
体である利用客3の外観情報をディジタルデータに変換
(以下、この変換を「データ化」という。)する撮影シ
ステム30を含んでいる。撮影システム30は、スリッ
ト光投影法で対象物の形状をデータ化する3次元計測装
置34、色情報をデータ化する計3個の2次元撮影装置
(主カメラ36、補助カメラ37L,37R)、およ
び、コントローラ38からなる。なお、3次元計測にス
リット光投影法に代えて他の光学式手法を用いてもよ
い。3次元計測装置34により取得される3次元データ
である形状データ(以下、「計測形状データ」とい
う。)DS、主カメラ36の撮影情報であるカラー画像
データDC1、および、各補助カメラ37L,37Rの
撮影情報であるカラー画像データDC2,DC3はデー
タ処理装置40に入力される。
【0024】3次元計測と2次元撮影とのカメラ座標の
相対関係は既知であるので、計測形状データDSに基づ
く3次元形状モデルと2次元撮影像とを位置合わせする
ことは容易である。データ処理装置40は後述するデー
タ処理部44を備えており、本発明に特有のデータ処理
を含む各種のデータ処理を行う。すなわち、データ処理
装置40(特に、データ処理部44)は2次元のカラー
画像データから3次元の形状データを生成する手段であ
り、解像度(すなわち、精度)の異なる複数の形状デー
タを合成する手段でもある。そして、合成された形状デ
ータ(以下、「合成形状データ」という。)DMは加工
システム1Bへと転送される。
【0025】データ処理装置40のコントローラ42
は、立体模型作成装置1の全体的な制御をも担い、撮影
システム30のコントローラ38および加工システム1
Bのコントローラ76に適切な指示を与える。このコン
トローラ42には、ディスプレイ16および操作入力シ
ステム80が接続されている。操作入力システム80
は、上述の操作パネル18と料金受領機構とからなる。
【0026】一方、加工システム1Bは、樹脂ブロック
などの材料を切削する加工装置72、材料の加工位置へ
の供給と加工品の取出口20への搬送を行う材料供給装
置74、コントローラ76、および、取出口センサ78
を備えている。取出口センサ78の検出信号はコントロ
ーラ42に入力される。なお、撮影システム30および
加工システム1Bの制御をコントローラ42に受け持た
せ、コントローラ38およびコントローラ76を省略し
た回路構成を採用してもよい。
【0027】図5は加工システム1Bの機構構成の一例
を示す斜視図である。材料供給装置74は、計8種の形
状の材料を収納するストック部210を有している。収
納空間は直線状の移送路212の両側に設けられ、各側
の収納空間に移送路212に沿って4個ずつエレベータ
220が配置されている。各エレベータ220に同一種
類の複数個の材料が積み重ねられ、最上の材料が所定高
さに位置するようにエレベータ220の上下移動制御が
行われる。作成しようとする模型に適した一種類の材料
が指定されると、指定された材料がワーク216として
押出しロッド218によって収納空間から移送路212
へ送り出される。そして、移送路212上のワーク21
6は、チャック付き移送ロッド214によって加工装置
72のテーブル200に送り込まれる。
【0028】テーブル200において、ワーク216は
2個のストッパ202とクランプ治具204とによって
固定される。そして、上下・左右・前後に移動可能な回
転軸206に取り付けられたエンドミルなどの刃物20
8によって切削される。
【0029】3次元加工が終了すると、ワーク216は
移送ロッド214の先端のチャックで挟持されて移送路
212の排出側の端部へ運ばれ、排出口222に送り込
まれる。移送ロッド214によらず、滑り台形式でワー
ク216をテーブル200から排出口222へ移動させ
てもよい。
【0030】加工システム1Bの機構構成は例示に限ら
ない。例えば、多段の各棚に同一種類の材料を水平方向
に並ベ、その配列方向の一端にエレベータを配置し、棚
からエレベータに材料を押し出すようにすれば、エレベ
ータ数を低減することができる。アームロボットによっ
てワークを収納位置→加工位置→排出位置へと運んでも
よい。切削に代えて、光造形法に代表される積層造形
法、レーザー加工などの熱加工、加圧による成型加工な
どの手法で模型を作成することも可能である。また、材
料形状については、利用客3が好みの外形を選択できる
ようにしてもよいし、予め標準的な顔の模型を作り込ん
だ複数種の材料から加工時間が最も短くなるものを自動
選択するようにしてもよい。
【0031】以上の構成の立体模型作成装置1において
は、人間の頭部の3次元的な髪の領域(以下、「頭部髪
領域」という。)の輪郭が正しく再現された自然な顔面
模型を作成するため、3次元計測で得られた3次元形状
モデルを自動的に変形するデータ修正がデータ処理装置
40によって行われる。すなわち、頭部髪領域のうちの
有効な計測値の得られないデータ欠落箇所の形状が、後
述する手法により複数の2次元画像に基づいて復元され
る。
【0032】図6は2次元撮影のカメラおよび背景幕2
の配置関係を示す模式図である。利用客3の立つ空間に
XYZ座標系を設定する。X軸を左右方向に、Y軸を前
後方向に、Z軸を上下方向にとる。撮影位置は標準的な
操作姿勢に合わせて定められ、図6においてZ軸は利用
客3の頭の中心軸と一致しており、背景幕2はX−Z面
に平行に配置される。
【0033】主カメラ36および補助カメラ37L,3
7Rは、Z軸周りに放射状に配置され、それぞれの視線
(すなわち、受光軸)はZ軸上の1点(例えば、座標原
点)で交わる。主カメラ36の視線はY軸と一致してい
る。主カメラ36に対する補助カメラ37Lの視線の傾
き角度θ1および補助カメラ37Rの視線の傾き角度θ
2は同一である。ただし、必ずしも傾き角度θ1,θ2
を同一にする必要はない。
【0034】このようなカメラ配置において、主カメラ
36は利用客3を真正面から撮影し、補助カメラ37L
は利用客3をその左斜め前方から撮影し、補助カメラ3
7Rは利用客3をその右斜め前方から撮影する。なお、
各視線を水平面に対して傾けてもよく、その傾き角度を
カメラ毎に異なる値としてもよい。
【0035】<1.2 データ処理部の構成>図7は本発
明に係るデータ処理を行うデータ処理部44の機能構成
を示すブロック図である。データ処理部44は主カメラ
36および2つの補助カメラ37L,37Rからのカラ
ー画像データDC1〜DC3の領域を人間の肌に相当す
る画像領域(以下、「2次元肌領域」という。)や髪に
相当する画像領域(以下、「2次元髪領域」という。)
などに分割する領域分割部441、2次元髪領域の複数
の輪郭に基づいて、実際の頭部髪領域の3次元形状を表
す形状データ(以下、「頭部髪領域形状データ」とい
う。)DS1を生成する形状データ生成部442を有す
る。領域分割部441および形状データ生成部442は
主カメラ36および補助カメラ37L,37Rとともに
複数のカラー画像データDC1〜DC3を取得して3次
元データを生成する手段を構成する。
【0036】また、データ処理部44は、3次元計測装
置34からの計測形状データDSを適宜修正する前処理
部443、計測形状データDSと頭部髪領域形状データ
DS1とを合成するか否かを判断する合成判断部44
4、2つの形状データDS,DS1の合成を行う合成処
理部445、合成された形状データの合成の際の境界を
強調する境界強調部446、および、最終的なデータ修
正を行う後処理部447を有する。
【0037】以上のように、データ処理部44には3つ
のカラー画像データDC1〜DC3から頭部髪領域形状
データDS1を生成し、この頭部髪領域形状データDS
1と計測形状データDSとを合成して合成形状データD
Mを生成するための様々な構成を有するが、これらの構
成は機能の面から模式的に示したにすぎず、実際には、
CPU、メモリ、専用の画像処理回路などを備えたコン
ピュータ・システムとほぼ同様のアーキテクチャにより
実現される。もちろん、図7に示す各機能構成を実現す
る専用の電気的回路によりデータ処理部44が構築され
ていてもよい。なお、データ処理部44の各構成の動作
の詳細については後述する。
【0038】<2. 装置動作> <2.1 動作の概要>次に、図4および図7に示した構
成を参照しつつフローチャートによって立体模型作成装
置1の動作を説明する。
【0039】図8は概略の動作を示すメインフローチャ
ートである。電源が投入された後、利用客による操作を
待つ待機期間において、コントローラ42,38により
2次元撮影と撮影結果の表示とが繰り返し行われる(ス
テップS10,S12,S14)。また、定期的に案内
メッセージが表示される。利用客により料金が投入され
てスタートボタン181が押されると、改めて2次元撮
影が行われるとともに3次元計測が行われる(ステップ
S16,S18)。
【0040】その後、データ処理部44により形状デー
タの合成などの所定のデータ処理が行われ(ステップS
20)、得られた合成形状データDMに基づく3次元形
状モデルがコントローラ42により表示される(ステッ
プS22)。このとき、影を付すといった公知のグラフ
ィック手法を適用して見栄えが高められる。そして、利
用客による指示操作を待つ。ただし、待ち時間は有限で
あり、時限を過ぎれば確認操作が行われたものとみなさ
れる。
【0041】ジョイスティック184が操作されると、
コントローラ42により上述のように3次元形状モデル
が操作に応じて回転されて表示される(ステップS2
4,S38)。キャンセルボタン183が押されると、
待機期間の動作に戻る(ステップS40,S10)。た
だし、この場合、利用客が料金を改めて投入する必要は
なく、スタートボタン181を押ぜば、再計測が行われ
る。
【0042】確認ボタン182が押されると(ステップ
S26)、データ処理装置40または加工システム1B
が3次元形状モデルに基づいて加工条件データベースを
参照して加工制御用のデータを生成し(ステップS2
8)、加工装置72が材料の加工を行う(ステップS3
0)。加工が終わると、商品が排出され(ステップS3
2)、取出口センサ78によって商品の取り出しが確認
されて待機動作に戻る(ステップS34,S10)。
【0043】図9はデータ処理部44(図7参照)によ
り実行されるデータ処理(ステップS20)の内容を示
すフローチャートである。このルーチンでは、3次元計
測装置34からの計測形状データDSに対する前処理、
頭髪の形状をカラー画像データDC1〜DC3から生成
して合成する処理、および、加工時間の短縮やデザイン
上の意図的な平面化のための奥行き方向の圧縮などを含
む後処理が行われる。
【0044】前処理部443による前処理として、まず
平滑化処理が行われる。平滑化処理によりノイズによる
異常データが除かれるとともに、細かな凹凸まで過度に
再現されることが防止される(ステップS201)。次
に、顔が斜めを向いていた場合などにおいて、入力デー
タを加工方向に正対させるため、ある方向から平行投影
した等間隔の格子点により整列されたデータに変換する
再標本化処理が行われる(ステップS202)。この処
理により、例えば、人の顔の耳の下が陰になって計測で
きない場合、顔を上向きにして3次元計測をした後で、
通常の正面を向いた顔を表すようにデータを変換でき
る。
【0045】なお、格子点が射影された位置に計測点が
ない場合には、その周囲の計測値により線形補間が行わ
れる。このとき、射影された方向が加工する際の鉛直上
方となり、それぞれの格子点は、高さのデータを持つ。
また、入力データが透視投影による場合でも、この処理
により入力データが平行投影データに変換される。
【0046】さらに、データのない細かな欠損部分が補
間される(ステップS203)。補間手法としては、線
形補間、重み付け補間などの種々の手法が適用可能であ
る。例えば、データの欠損している部分がすべて固定値
で置き換えられる(いわゆる、単純補間)。その固定値
としては、設定値、最小の高さ、顔の外周位置の平均値
などが採用される。欠損部が有効データ部分で完全に囲
まれている場合は、周りのデータから線形補間が行われ
る。これにより顔面内の欠損部分(例えば、黒い眉や
瞳)の段差が修正され、自然な形状となる。
【0047】以上の前処理が完了すると、データ処理部
44による合成形状データDMの生成が行われる(ステ
ップS204)。すなわち、3次元計測装置34からの
計測形状データDSと3つのカラー画像データDC1〜
DC3から後述する手法にて求められる頭部髪領域形状
データDS1との合成が行われる。このとき、形状モデ
ルの頭部髪領域に縞状の起伏を付加して質感を高めた
り、目、黒目部分、眉、唇、頬などの特定部分を若干盛
り上げる強調を行ったりすることも必要に応じて行われ
る。
【0048】実物形状に忠実な合成形状データDMが得
られると、加工のための後処理が後処理部447により
行われる。後処理としては、まず、合成形状データDM
が表す3次元形状モデルの高さ方向の圧縮処理を行っ
て、3次元形状モデルの奥行き寸法が縮められる(ステ
ップS205)。奥行き方向の高低差を小さくすること
により、加工時間が短縮され、また、ペンダントやメダ
ルに好適な平面的な模型とされる。圧縮には、一様圧縮
および非一様圧縮のどちらの手法も適用可能であり、こ
れらの手法は部分毎に使い分けられてもよい。
【0049】次に、後処理部447は背景部分を他のデ
ータに置き換える背景変換を行う(ステップS20
6)。なお、背景とすべき領域は合成形状データの生成
(ステップS204)にて求めらる。背景変換により、
例えば、極端に奥行きが深い背景部分が奥行きの浅いデ
ータに変換され、加工時間の短縮が図られる。置き換え
られるデータは、平面データでも花木などの絵柄や幾何
模様を表す立体面データでもよい。
【0050】背景部分のデータの置き換えが行われる
と、実物大の3次元形状モデルを商品サイズに適合させ
るサイズ調整が行われる(ステップS207)。また、
加工装置72の精度にデータ量を適合させる解像度変換
も行われる(ステップS208)。この処理は、所定格
子幅のメッシュを投影して格子点で再標本化するもので
あるが、投影する方向は加工時の鉛直方向に固定されて
いる。
【0051】解像度変換(すなわち、データ数変換)の
要領としては、まず、加工用の形状モデルの構成点群を
点間ピッチとベクトル変化量とで定義し、ベクトル変化
量に対応する点間ピッチ範囲をあらかじめ記億されてい
る特性データテーブルから読み出して設定する。すなわ
ち、データを間引いてピッチを大きくしたり、データを
補間してピッチを小さくしたりする。計測の分解能が十
分に大きい場合には、間引きのみを行えばよい。解像度
変換機能を設けておけば、3次元計測装置34の分解能
が限定されないので、用途に応じて計測手段を取り換え
るといった使用形態が許容されることになる。
【0052】最後に、3次元形状モデルの基準位置が加
工の基準位置に合うように座標の原点を平行移動させる
位置合わせを行う(ステップS209)。なお、加工に
際して上述のように予め所定の凹凸が作り込まれた材料
を用いる場合には、確認操作に呼応した加工データ生成
処理(図8中のステップS28)において、以上の処理
によって得られた3次元形状モデルと作り込まれている
凹凸とを比較して切削量が算出される。
【0053】<2.2 合成形状データ生成の概要>図1
0は図9中のステップS204である合成形状データD
Mの生成の概要を示すフローチャートである。
【0054】合成形状データDMの生成処理では、ま
ず、3つのカラー画像データDC1〜DC3が表す画像
(以下、「2次元カラー画像」という。)のそれぞれに
おいて、画像全体の領域が背景幕2を示す領域(以下、
「背景幕領域」という。)、肌を示す領域である2次元
肌領域、髪を示す領域である2次元髪領域などの各領域
に分割される(ステップS221)。このとき、もし、
頭部が禿げた状態である場合には頭部髪領域が存在しな
いことから、計測形状データDSと頭部髪領域形状デー
タDS1との合成は不要となり、合成形状データの生成
の以下の処理は省略される。
【0055】次に、2次元髪領域の大きさに基づいて計
測形状データDSと頭部髪領域形状データDS1との合
成を行うか否かを判断する(ステップS222)。例え
ば、金髪の頭部の場合、計測形状データDSには頭部髪
領域全体のデータも含まれることがあり、計測形状デー
タDSと頭部髪領域形状データDS1との合成は不要と
なるからである。このような場合、形状データの合成処
理は省略される。
【0056】ステップS222において合成の必要があ
ると判断された場合には、各2次元カラー画像中の2次
元髪領域の輪郭から頭部髪領域形状データDS1が生成
される(ステップS223)。そして、計測形状データ
DSと頭部髪領域形状データDS1との合成が行われ
(ステップS224)、合成形状データDMが生成され
る。
【0057】なお、この段階での合成形状データDMが
表す形状モデルは頭部髪領域と肌の領域との境界が不明
瞭となるため、頭部髪領域と肌の領域との境界を強調す
る境界強調がさらに行われる(ステップS225)。
【0058】以上の一連の処理により、合成形状データ
DMが生成されるが、以下、各処理について詳説する。
【0059】<2.3 領域分割>図11は図10中の領
域分割(ステップS221)の処理の流れを示すフロー
チャートである。データ処理部44の領域分割部441
が行う領域分割では、まず、各2次元カラー画像につい
て背景幕領域が抽出される(ステップS1001)。な
お、背景幕2によって利用客の背面がブルーバックとさ
れ、背景幕領域が容易かつ確実に検出される。
【0060】背景幕領域の抽出の後、各2次元カラー画
像の2次元肌領域および2次元髪領域の抽出が行われる
(ステップS1002,S1003)。さらに、背景幕
領域、2次元肌領域、2次元髪領域のいずれの領域にも
属しないその他の領域が求められる(ステップS100
4)。
【0061】以下、各領域の抽出について順に説明す
る。なお、以下の説明に対応するフローチャートの各ス
テップにて参照される情報も適宜図中に示す。
【0062】図12は背景幕領域の抽出(ステップS1
001)における処理の流れを示すフローチャートであ
る。背景幕領域の抽出では、まず、設定ファイルから背
景とすべき色の統計データと背景幕領域とすべきマハラ
ノビス距離が読み込まれて参照され、2次元カラー画像
の各画素について所定のマハラノビス距離の範囲内にあ
る画素の画素値を1とし、他の画素の画素値を0とする
2値画像が生成される(ステップS1111)。
【0063】統計データとしては、背景幕2のRGB空
間における色分布の平均値と共分散行列の逆行列が参照
される。また、マハラノビス距離とは、対象となる画素
のRGB各色の値を表す行列をx、各色の平均値を表す
行列をαとし(x、αはいずれも3行1列であるものと
する。)、RGBに関する共分散行列の逆行列をΣ-1
して、
【0064】
【数1】
【0065】にて求められる距離である。すなわち、マ
ハラノビス距離とは画像中の各画素値のRGB空間にお
ける広がりを考慮した上での平均値からの距離を表す値
である。
【0066】次に、生成された2値画像において、画素
値が1(または0)の画素に対する収縮処理および膨張
処理を行い、微小なノイズ成分を除去する(ステップS
1112)。その後、ラベリング(画素値が1のクラス
タにラベリングを行うものとし、以下同様である。)を
行い、独立した領域である各クラスタを識別可能とする
(ステップS1113)。
【0067】図13はステップS1113の段階での2
値画像を模式的に示す図である。なお、以下の説明にお
ける2値画像の図では、画素値が0の領域に平行斜線を
付す。
【0068】図13に示すように、2値画像中の左隅の
上下に伸びる矩形領域および右隅の上下に伸びる矩形領
域が背景幕判定用領域BA1,BA2として予め定めら
れている。そして、背景幕判定用領域BA1に掛かるク
ラスタCL1中の画素値を1とし、他の領域の画素値を
全て0とする2値画像が求められる(ステップS111
4)。図14はこのようにして得られる2値画像を示す
図である。
【0069】同様に、背景幕判定用領域BA2に掛かる
クラスタCL2中の画素値を1とし、他の領域の画素値
を全て0とする2値画像が求められる(ステップS11
15)。図15はこのようにして得られる2値画像を示
す図である。
【0070】その後、ステップS1114およびステッ
プS1115で得られた2つの2値画像のOR演算処理
が行われる(ステップS1116)。図16はOR演算
処理により得られる2値画像を示す図である。以上の処
理により、クラスタCL1,CL2の双方に含まれない
領域が強制的に0とされ、図13中の頭部に相当する領
域にノイズ成分が存在していたとしても強制的に除去さ
れる。
【0071】次に、ステップS1116で得られた2値
画像に対して画素値が1の領域の膨張処理が行われる
(ステップS1117)。この処理により、頭部に対応
する領域の境界が図17中の符号B11にて示す境界か
ら符号B12にて示す境界へと移動する。その結果、2
次元カラー画像中において背景幕2の色と頭部の色とが
混ざっている領域が取り除かれ、背景側の領域となる。
【0072】次に、ステップS1117で得られた2値
画像の画素値を反転する(ステップS1118)。そし
て、得られた2値画像にラベリングを行い(ステップS
1119)、図18に示すように予め定められている肌
領域判定用領域FAに掛かっているクラスタCL3の画
素値のみを1とする2値画像を得る(ステップS112
0)。さらに、ステップS1120で得られた2値画像
の画素値を反転し(ステップS1121)、図19に示
すように背景幕領域を画素値が1の領域として抽出す
る。ステップS1118〜S1121の処理により、背
景幕領域とすべき領域内に存在しているノイズ成分が強
制的に除去される。
【0073】背景幕領域の抽出が完了すると次に、2次
元カラー画像のそれぞれについて2次元肌領域の抽出が
行われる(ステップS1002)。図20および図21
は2次元肌領域の抽出の流れを示すフローチャートであ
る。
【0074】2次元肌領域の抽出では、前段階の作業と
して2次元肌領域とすべき領域の色の統計データが取得
される。3次元計測装置34にて有効に計測される領域
の大部分が肌の領域であることから、まず、各2次元カ
ラー画像において対応する計測形状データDSが存在す
る領域の画素値のみを1とする2値画像を求める(ステ
ップS1131)。なお、既述のように、主カメラ3
6、補助カメラ37L,37R、および、3次元計測装
置34の配置情報に基づいて、各2次元カラー画像と計
測形状データDSとの対応関係は容易に求められる。
【0075】その後、画素値が1(または0)の画素に
ついて収縮処理および膨張処理を行い、微小なノイズ成
分を除去する(ステップS1132)。また、ラベリン
グを行って接続している各クラスタを識別する(ステッ
プS1133)。
【0076】次に、識別されたクラスタのうち、最大の
面積を有するクラスタの画素値のみを1とする2値画像
を求める(ステップS1134)。これにより、およそ
肌の領域の画素値を1とする2値画像が得られる。そし
て、得られた2値画像中の画素値が1の領域に対応する
2次元カラー画像中の領域の色の統計データ(すなわ
ち、RGB各色の平均値、および、共分散行列)が3次
元の統計処理により求められる(ステップS113
5)。さらに、求められた共分散行列の逆行列が求めら
れる(ステップS1136)。
【0077】統計データが求められると、RGB各色の
平均値および共分散行列の逆行列を用いて、ステップS
1135にて統計処理の対象となった画素からマハラノ
ビス距離が3を超える画素を処理対象から除外し、残さ
れた画素を用いて再度統計処理を行い、RGB各色の平
均値および共分散行列を再計算する(ステップS113
7)。そして、共分散行列の逆行列が求められる(ステ
ップS1138)。これにより、より限定された画素か
ら2次元肌領域を判断するための統計データが取得さ
れ、以下の処理において抽出される2次元肌領域のノイ
ズ成分が適切に取り除かれることとなる。
【0078】統計データが求められると、この統計デー
タに基づいて2次元肌領域の抽出が行われるが、この処
理は背景幕領域の抽出とほぼ同様の処理となる。まず、
所定の設定ファイルから2次元肌領域とすべきマハラノ
ビス距離が参照され、2次元カラー画像中において所定
のマハラノビス距離以下の距離となるRGB値を有する
画素の画素値を1、他の画素の画素値を0とする2値画
像が生成される(ステップS1139)。そして、画素
の収縮処理および膨張処理が行われて微小なノイズ成分
が除去される(ステップS1140)。
【0079】次に、得られた2値画像に対してラベリン
グを行い(ステップS1141)、図22に示すように
肌領域判定用領域FAに掛かっているクラスタCL4の
画素値のみを1とする2値画像を得る(ステップS11
42)。また、以上の処理により得られた2値画像はス
テップS1001で求めた背景幕領域と重なる領域を有
するおそれがあるため、背景幕領域と重なる領域(図2
2中、符号FEにて例示する。)が削除される(ステッ
プS1143)。これにより、ほぼ2次元肌領域とすべ
き領域が抽出される。
【0080】ほぼ2次元肌領域とすべき領域が抽出され
ると、画素値を反転した上で(ステップS1144)、
ステップS1113〜S1116と同様の処理をしてク
ラスタCL4内部に存在するノイズ成分が強制的に除去
される。すなわち、ラベリングを行い(ステップS11
45)、左隅の背景幕判定用領域BA1に掛かっている
クラスタの画素値のみを1とする2値画像と、右隅の背
景幕判定用領域BA2に掛かっているクラスタの画素値
のみを1とする2値画像とを取得し(ステップS114
6,S1147)、これらの2値画像をOR演算処理し
てクラスタCL4内部の画素値を全て0とする(ステッ
プS1148)。その後、得られた2値画像の画素値を
反転することにより、画素値が1の領域が2次元肌領域
として抽出される(ステップS1149)。
【0081】2次元肌領域が抽出されると、次に、2次
元髪領域の抽出が行われる(ステップS1003)。図
23および図24は2次元髪領域の抽出の流れを示すフ
ローチャートである。
【0082】2次元髪領域の抽出では、まず、図25に
示すように2次元カラー画像全体から、背景幕領域(図
25の例ではクラスタCL1,CL2に相当する領域)
および2次元肌領域(クラスタCL4に相当する領域)
が除かれる(ステップS1161)。そして、残された
領域のうち、2次元肌領域の重心FGよりも上の領域
(図25において平行斜線を付して示す領域)が髪の色
のサンプリング領域SAとされる(ステップS116
2)。
【0083】ここで、2次元髪領域が存在すると判断す
る面積の所定の限界値とサンプリング領域SAの面積と
が比較され(ステップS1163)、サンプリング領域
SAが所定の面積以下の場合には頭部が禿げた状態であ
り、2次元髪領域が存在しないとされる。この場合に
は、頭部髪領域の合成処理(図10中のステップS22
4)が不要であることから、合成形状データDMの生成
は行われず、図7に示す前処理部443にて前処理が行
われた計測形状データDSがそのままデータ処理部44
から出力されて図9に示すステップS205へと移行す
る。
【0084】ステップS1163にて2次元髪領域が存
在すると判断された場合には、各2次元カラー画像にお
いてサンプリング領域SA中の画素について色の統計処
理が行われ(ステップS1164)、RGB各色の平均
値および共分散行列が求めあれる。さらに、共分散行列
の逆行列が求められる(ステップS1165)。
【0085】そして、得られたRGB各色の平均値およ
び共分散行列の逆行列を用いて、2次元カラー画像のサ
ンプリング領域SA中の各画素について、マハラノビス
距離が3を超えるものをサンプリング領域SAから除外
する。限定されたサンプリング領域SAに対し、再度色
の統計処理が行われ(ステップS1166)、RGB各
色の平均値および共分散行列が求められる。その後、共
分散行列の逆行列が求められる(ステップS116
7)。
【0086】次に、所定の設定ファイルから2次元髪領
域とすべきマハラノビス距離が参照され、ステップS1
162の段階でのサンプリング領域SA内の画素のう
ち、RGB値が所定のマハラノビス距離以下である画素
の画素値を1とし、他の画素の画素値を0とする2値画
像が生成される(ステップS1168)。
【0087】その後、画素の収縮処理および膨張処理が
行われて微小なノイズ成分が除去され(ステップS11
69)、ラベリングによって識別可能なクラスタに分け
た後(ステップS1170)、面積の大きい順に2つ以
内のクラスタの画素値のみを1とする2値画像を生成す
る(ステップS1171)。以上の処理により、画素値
が1の領域として2次元髪領域が抽出される。
【0088】2次元髪領域の抽出が完了すると、最後に
その他の領域の抽出(ステップS1004)が行われ
る。図26はその他の領域の抽出の処理の内容を示すフ
ローチャートである。具体的には、2次元カラー画像全
体の領域から背景幕領域、2次元肌領域および2次元髪
領域を取り除いた領域を画素値が1のその他の領域とす
る2値画像が生成される(ステップS1181)。
【0089】以上の処理により、図10中の領域分割
(ステップS221)が完了する。
【0090】<2.4 頭髪部分の合成>2次元カラー画
像のそれぞれについて領域分割が完了すると、次に、頭
部髪領域形状データDS1の生成に関する処理(ステッ
プS222〜S224)が行われる。
【0091】既述のように、頭髪が金髪であったり、明
るい色に染められている場合には計測形状データDSに
頭部髪領域の適切な形状データが含まれることとなる。
したがって、まず、頭部髪領域形状データDS1を2次
元カラー画像から生成して合成する必要があるか否かが
データ処理部44の合成判断部444により判断される
(ステップS222)。
【0092】図27は、合成判断の処理の流れを示すフ
ローチャートである。合成判断に際し、まず、主カメラ
36と同視点から計測形状データDSを投影して2次元
データに変換し、変換された計測形状データDSからカ
ラー画像データDC1のその他の領域と重なる部分を削
除し、実計測領域を求める(ステップS1211)。
【0093】ここで、合成を行う所定の限界値が参照さ
れ、実計測領域と2次元髪領域との重なる面積が2次元
髪領域の面積の所定の割合より小さいか否かが判断され
る(ステップS1212)。すなわち、実計測領域と2
次元髪領域との重なる面積は、頭部髪領域であるにもか
かわらず3次元計測装置34にて適切な計測が可能であ
った領域に相当し、この領域が大きい場合には頭部髪領
域形状データDS1として計測形状データDSをそのま
ま利用することが好ましくなる。そこで、頭部髪領域の
形状が3次元計測装置34で計測可能であった判断され
た場合には、合成は行われずに合成後の処理(ステップ
S225)へと移行する。
【0094】合成が必要であると判断された場合には、
合成すべき頭部髪領域形状データDS1を生成する処理
へと移行する(ステップS223)。
【0095】図28ないし図30は領域分割された2次
元カラー画像に基づいて頭部髪領域形状データDS1を
生成する様子を説明するための図である。また、図31
は頭部髪領域形状データDS1を生成する処理の流れを
示すフローチャートである。以下、これらの図を参照し
て頭部髪領域形状データDS1の生成について説明す
る。
【0096】データ処理部44の形状データ生成部44
2では、領域分割部441が生成した各2次元カラー画
像(図28中、符号G1〜G3を付す)の2次元髪領域
hの輪郭を抽出する(ステップS1311)。
【0097】続いて、各2次元カラー画像G1,G2,
G3から抽出した2次元髪領域hのそれぞれの輪郭に対
応した物体(利用客3)上の位置の3次元的相対関係を
特定する。つまり、2次元カラー画像G1,G2,G3
またはそれらから抽出した2次元髪領域hを撮影条件に
合わせて仮想的に3次元空間に配置したときの、2次元
髪領域hの輪郭の座標を算定する。3次元空間への配置
に際しては、図28で記号「+」で示す画像の中心を一
致させ、かつ互いの配置角度関係を撮影時の視線および
画角の向きの関係に対応させるとともに、物体の縮尺率
が一致するように必要に応じて拡大または縮小する。
【0098】画像の中心とは、撮影時の視線に対応する
画素の位置である。撮影システム30では、撮影時の視
線が同一平面内にあるので、各2次元カラー画像G1,
G2,G3をZ軸に沿わせ、2次元カラー画像G1に対
して2次元カラー画像G2,G3を角度θ1,θ2だけ
傾けて配置すれば、画角の向きが揃うことになる。ま
た、撮影倍率を同一に設定しておけば、拡大/縮小の必
要はない。なお、この段階の処理では2次元髪領域hの
相対位置関係が判ればよく、2次元髪領域hを物体(実
際の頭部)に相応する大きさにする必要はない。
【0099】図29は、仮想配置された計3つの2次元
髪領域hの輪郭をZ軸に垂直な面(以下、「等高面」と
いう。)で切断したときの様子を示す図である。図28
および図29中に示す黒い菱形の印は、2次元髪領域h
の輪郭と等高面との交点を示す。頭髪の外縁をモデル化
する際には、Z軸から両側に最も離れた交点(図29
中、符号pにて示す)の位置が基準となる。
【0100】次に、交点pをBスプライン曲線で結び、
頭部髪領域の等高線Lhを算出する(ステップS131
2)。なお、図29に示すように、主カメラ36により
取得された2次元カラー画像G1に対応する2次元髪領
域hの輪郭と等高面との交点が2よりも多く存在する場
合には、2次元カラー画像G1に対応する2つの交点p
に最も近い交点p1から垂線eを伸ばし、スプライン曲
線の端がこの2つの垂線eの近傍で内側に曲がるように
適宜修正される。
【0101】そして、Z軸方向の複数の位置の等高面を
用いて複数の等高線Lhを求め、これらをスムージング
で連結して図30に例示する頭部髪領域の形状モデルU
hを表す頭部髪領域形状データDS1を生成する(ステ
ップS1313)。
【0102】頭部髪領域形状データDS1の生成が完了
すると、次に、合成処理部445により計測形状データ
DSと頭部髪領域形状データDS1との合成が行われる
(ステップS224)。図32は合成の様子を示す模式
図であり、図32中の符号Ufは計測形状データDSが
表す形状モデル(以下、「計測形状モデル」という。)
を示し、符号Uhは頭部髪領域形状データDS1が表す
形状モデル(以下、「頭部髪領域形状モデル」とい
う。)を示し、符号UMは合成後の形状モデル(以下、
合成形状モデル」という。)を示す。また、図33は合
成処理の流れを示すフローチャートである。
【0103】合成処理では、まず、両形状モデルの位置
合わせが行われる(ステップS1411)。位置合わせ
は3次元計測装置34の位置と主カメラ36などの位置
との関係に基づいて行われる。ここで、図32に示すよ
うに、計測形状モデルUfは、主として肌の領域の形状
を表すものとなるが、頭部髪領域の一部(あるいは、髪
飾りなど)も適正な形状として含まれている場合があ
る。したがって、計測形状データDSと頭部髪領域形状
データDS1とには一部重なる部分が存在する。そこ
で、合成処理部445では頭部髪領域形状データDS1
を優先して合成を行う。
【0104】すなわち、合成に先立って、まず、計測形
状モデルUfの主要部以外が削除される(ステップS1
412)。例えば、頭髪の一部を明るい色に染めている
ために頭髪の一部の形状が独立した領域として3次元計
測装置34により取得されたとしても、この処理により
取り除かれる。
【0105】さらに、計測形状モデルUfにおいて頭部
髪領域形状モデルUhと重なる部分が削除される(ステ
ップS1412)。なお、両形状モデルの各微小領域が
互いに重なるか否かの判断は、頭部の中心やZ軸上の点
を基準に同方向に存在するか否かにより判断がなされた
り、あるいは、両微小領域を正面からの投影したときに
重なるか否かで判断される。
【0106】主要部以外の削除および重複部分の削除が
行われると両形状データの合成が行われ、合成形状モデ
ルUMを表す合成形状データDMが生成される(ステッ
プS1413)。なお、計測形状データDSの主要部以
外を削除して合成することは計測形状データDSの主要
部と頭部髪領域形状データDS1とを合成することであ
り、計測形状データDSの重複部分を削除して頭部髪領
域形状データDS1と合成を行うことは、計測形状デー
タDSと頭部髪領域形状データDS1との重複部分にお
いて頭部髪領域形状データDS1を優先して合成するこ
とに相当する。
【0107】一般に、計測形状データDSはカラー画像
データDC1〜DC3から生成される頭部髪領域形状デ
ータDS1よりも形状の再現特性(すなわち、計測精度
や距離画像としての画素密度など)が高いが、以上に説
明した合成処理部445の動作により、計測形状データ
DSの一部に頭部髪領域の計測データが含まれていて
も、合成形状モデルUMにおいて頭部髪領域の一部のみ
が高精細な形状となってしまう不整合を防止することが
できる。これにより、合成形状モデルUMの頭部髪領域
内に存在する段差を取り除くことができ、頭部髪領域が
一様な精度でモデル化され、自然な形状モデルを作成す
ることが実現される。
【0108】なお、頭部髪領域と肌の領域との間には段
差が生じる可能性があるが、異なる領域間の段差は形状
モデルとして問題とはならない。また、計測形状データ
DSの重複部分の削除は重複部分全体について行われる
のではなく、必要な部分についてのみ行われてもよい。
これにより、頭部髪領域内の不要な段差の少なくとも一
部を取り除くことができる。
【0109】また、上記説明では、合成の際に計測形状
データDSの主要部以外の削除を行うとともに頭部髪領
域形状データDS1との重複部分についての計測形状デ
ータDSの削除も行うようにしているが、これらの削除
のいずれか一方のみを行うだけであっても、頭部髪領域
内の段差の発生を減少させるという効果を奏することが
できる。
【0110】<2.5 境界強調>合成形状データDMが
生成されると、次に、境界強調部446において頭部の
髪領域と肌領域との境界を明りょうとするためにエッジ
を付加する境界強調が行われる(ステップS225)。
図34は境界強調の処理の流れを示すフローチャートで
ある。境界強調の処理では、まず、合成形状モデルUM
の髪の領域と肌の領域との境界線が取得される(ステッ
プS1511)。髪と肌の領域の境界線は、合成の際の
境界から求められる。
【0111】次に、3つのカラー画像データDC1〜D
C3に基づいて、境界線周辺の色が取得される。具体的
には、合成形状データDMが表す距離画像の境界線近傍
の各画素のRGB値がカラー画像データDC1〜DC3
の対応する画素のRGB値に基づいて算出される。そし
て、境界線周辺のRGB値から境界線上の輝度の分散が
取得される(ステップS1512)。なお、合成形状デ
ータDMでは、計測形状データDSであった部分と頭部
髪領域形状データDS1であった部分との距離画像とし
ての画素密度が同じになるように調整されているものと
する。
【0112】図35は、境界線上の輝度の分布および輝
度の分散の例を示す図である。図35に示す例では境界
線近傍のZ軸方向に並ぶ5画素を基準に分散を求めるよ
うにしている。
【0113】境界線上の輝度の分散が求められると、次
に、輝度の分散を正規化してエッジ係数が求められる
(ステップS1513)。エッジ係数は、
【0114】
【数2】
【0115】で定義される係数であり、境界線上の輝度
の分散の各値を境界線上の輝度の分散の最大値と最小値
とにより正規化した値である。
【0116】境界線上の各画素についてエッジ係数が求
められると、境界線上の各画素が合成形状モデルUMの
内側にエッジ係数に比例した距離だけ移動するように合
成形状データDMが修正される(ステップS151
4)。また、この際に境界線上の画素の移動距離の最大
値に制限が加えられる。なお、頭部が背景に対して浮か
び上がる形状モデルを生成する場合には、境界線を強調
するために境界線上の画素を背景側に移動するようにし
てもよく、境界線上の画素がおおよそ形状モデルの内側
に移動されるのであればどのような移動手法を用いても
よい。
【0117】図36は合成形状モデルUMにおける境界
線上の画素EPが内側(または、背景側)に移動される
様子を例示する図である。このように移動させることに
より、合成形状モデルUMにおける髪の領域と肌の領域
との境界が明りょうに判別可能となる。また、画素の移
動量を輝度分散に基づくエッジ係数に比例させるので、
視覚的に明りょうな境界ほど形状としても明りょうな境
界とされ、刈り上げや髪の薄い部分のように視覚的に明
りょうでない境界ほど形状としても明りょうでない境界
とされる。その結果、人間の頭部の形状モデルとして好
ましい形状モデルとなる。なお、境界線上の画素EPは
外側へと移動するように変形されてもよい。
【0118】境界強調処理が完了すると、図9にて既に
説明した後処理(ステップS205〜)へと移行し、そ
の後、合成形状データDMに基づいて頭部の形状が所定
の材料に彫り込まれ、加工物が排出される(図8参
照)。
【0119】<3. 変形例>以上、本発明に係る立体
模型作成装置1について、データ処理部44の処理内容
を中心に説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限
定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0120】上記実施の形態では、自動販売機としての
使用を想定した立体模型作成装置1を例示したが、本発
明に係るデータ処理は模型作成が有償であるか無償であ
るかを問わない。模型のサイズは縮小サイズに限らず、
実物大でも拡大サイズでもよい。複数の2次元カラー画
像に基づく頭部髪領域形状モデルUhと3次元計測デー
タに基づく計測形状モデルUfとの合成で得られた合成
形状モデルUMは、表示やアニメーション作成など模型
作成以外の種々に用途に用いることができる。
【0121】また、上記実施の形態では、スリット光投
影法による3次元計測装置34にて有効な計測が可能で
ある頭部領域の計測形状データDSと3つのカメラによ
り有効な計測が可能である頭部領域の頭部髪領域形状デ
ータDS1とを合成するようにしているが、これらの計
測方法は他の方法であってもよい。例えば、計測形状デ
ータDSをパターン光投影法、ステレオ視法、干渉縞法
などを用いて取得し、頭部髪領域形状データDS1を1
つの2次元画像の輝度分布から求めるようにしてもよ
い。
【0122】また、異なる計測法により2つの形状デー
タを取得し、精度(すなわち、解像度や形状再現特性)
の低いものを部分的に優先しつつこれらの形状データを
合成して形状モデルを作成する手法は、人間の頭部を対
象とするものに限定されるものではなく、他の物体の計
測に利用することも可能である。
【0123】また、上記実施の形態では2つの形状デー
タを合成するようにしているが、3つ以上の形状データ
を合成する場合であっても、これらの形状データのいず
れか2つを合成する段階で本発明を利用することができ
る。
【0124】
【発明の効果】請求項1ないし8に記載の発明では、第
1データと第2データとから生成される3次元データが
表す形状に生じる段差の少なくとも一部を取り除くこと
ができる。
【0125】また、請求項3に記載の発明では、2次元
データから生成される第2データを適切に合成すること
ができる。
【0126】また、請求項4に記載の発明では、第2デ
ータの合成の必要性を適切に判断できる。
【0127】また、請求項5に記載の発明では、人間の
頭部の形状を適切に表す3次元データを取得することが
できる。
【0128】また、請求項6に記載の発明では、人間の
頭部の肌の領域と髪の領域との境界を明りょうかつ適切
に表す3次元データを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立体模型作成装置の外観図であ
る。
【図2】立体模型作成装置の使用状態の模式図である。
【図3】操作パネルの平面図である。
【図4】立体模型作成装置の機能ブロック図である。
【図5】加工システムの機構構成の一例を示す斜視図で
ある。
【図6】2次元撮影のカメラ配置の模式図である。
【図7】データ処理部の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図8】概略の動作を示すメインフローチャートであ
る。
【図9】図8のデータ処理の内容を示すフローチャート
である。
【図10】図9の合成形状データの生成の内容を示すフ
ローチャートである。
【図11】図10の領域分割の内容を示すフローチャー
トである。
【図12】図11の背景幕領域の抽出の内容を示すフロ
ーチャートである。
【図13】図12のステップS1113で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図14】図12のステップS1114で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図15】図12のステップS1115で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図16】図12のステップS1116で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図17】図12のステップS1117で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図18】図12のステップS1120で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図19】図12のステップS1121で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図20】図11の2次元肌領域の抽出の内容を示すフ
ローチャートである。
【図21】図11の2次元肌領域の抽出の内容を示すフ
ローチャートである。
【図22】図21のステップS1142で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図23】図11の2次元髪領域の抽出の内容を示すフ
ローチャートである。
【図24】図11の2次元髪領域の抽出の内容を示すフ
ローチャートである。
【図25】図23のステップS1162で得られる2値
画像の例を示す図である。
【図26】図11のその他の領域の抽出の内容を示すフ
ローチャートである。
【図27】図10の合成判断の内容を示すフローチャー
トである。
【図28】2次元カラー画像に基づいて頭部髪領域形状
モデルを生成する要領を説明するための図である。
【図29】頭部髪領域形状モデルの等高線を生成する要
領を説明するための図である。
【図30】等高線から頭部髪領域形状モデルを生成する
要領を説明するための図である。
【図31】図10の頭部髪領域の形状データの生成の内
容を示すフローチャートである。
【図32】形状モデルの合成の模式図である。
【図33】図10の形状データの合成の内容を示すフロ
ーチャートである。
【図34】図10の境界強調の内容を示すフローチャー
トである。
【図35】境界線の輝度分布と輝度分散を例示する図で
ある。
【図36】境界強調の様子を示す図である。
【図37】3次元計測装置により取得される形状データ
に基づく形状モデルの例を示す図である。
【図38】2次元画像から求められる形状モデルの例を
示す図である。
【図39】従来の手法により合成された形状モデルの例
を示す図である。
【符号の説明】
1A モデリングシステム 34 3次元計測装置 36 主カメラ 37L,37R 補助カメラ 441 領域分割部 442 形状データ生成部 444 合成判断部 445 合成処理部 446 境界強調部 DC1〜DC3 カラー画像データ DM 合成形状データDM DS 計測形状データ DS1 頭部髪領域形状データ S16,S18,S204,S221,S223 S2
24,S1411〜S1413 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G09B 23/00 G06F 15/62 415 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA12 AA53 BB05 CC16 DD00 EE00 FF01 FF02 FF04 FF09 HH05 JJ03 JJ05 JJ08 JJ09 QQ00 QQ04 QQ32 QQ34 QQ38 QQ41 QQ42 SS02 SS13 UU05 2F069 AA04 AA66 BB40 EE22 GG04 GG07 GG12 HH30 NN21 NN25 NN26 PP01 QQ01 QQ07 5B057 CE03 CE08 CF01 CF02 DA07 DB03 DB06 DC09 DC14 9A001 HH29 KK37

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の形状を表す3次元データを取得
    する3次元データ取得装置であって、 第1計測法にて前記対象物を計測し、当該第1計測法に
    て有効な計測が可能である前記対象物上の第1領域の3
    次元データを第1データとして取得する第1計測手段
    と、 第2計測法にて前記対象物を計測し、当該第2計測法に
    て有効な計測が可能である前記対象物上の第2領域の3
    次元データを前記第1データよりも精度の低い第2デー
    タとして取得する第2計測手段と、 前記第1領域および前記第2領域の双方に含まれる領域
    の少なくとも一部において前記第2データを優先させつ
    つ前記第1データおよび前記第2データを合成する合成
    手段と、を備えることを特徴とする3次元データ取得装
    置。
  2. 【請求項2】 対象物の形状を表す3次元データを取得
    する3次元データ取得装置であって、 第1計測法にて前記対象物を計測し、当該第1計測法に
    て有効な計測が可能である前記対象物上の第1領域の3
    次元データを第1データとして取得する第1計測手段
    と、 第2計測法にて前記対象物を計測し、当該第2計測法に
    て有効な計測が可能である前記対象物上の第2領域の3
    次元データを前記第1データよりも精度の低い第2デー
    タとして取得する第2計測手段と、 前記第1データが表す形状の主要部に相当するデータと
    前記第2データとを合成する合成手段と、を備えること
    を特徴とする3次元データ取得装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の3次元データ
    取得装置であって、前記第2計測手段が、 前記対象物の画像である2次元データを取得する手段
    と、 前記2次元データに基づいて前記第2データを生成する
    手段と、を有することを特徴とする3次元データ取得装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の3
    次元データ取得装置であって、 前記第1領域および前記第2領域の双方に含まれる領域
    の前記第2領域に対する割合に応じて前記合成手段によ
    る合成を行うか否かを判断する手段、をさらに備えるこ
    とを特徴とする3次元データ取得装置。
  5. 【請求項5】 前記対象物を人間の頭部とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の3次元データ取得装置であ
    って、 前記第1領域が主として前記頭部の肌領域であり、前記
    第2領域が前記頭部の髪領域であることを特徴とする3
    次元データ取得装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の3次元データ取得装置
    であって、 前記対象物上の合成後の前記第1データに相当する領域
    と合成後の前記第2データに相当する領域との境界を前
    記対象物の内側または外側へと変形するように前記合成
    手段により生成されたデータを修正する境界強調手段、
    をさらに備えることを特徴とする3次元データ取得装
    置。
  7. 【請求項7】 対象物の形状を表す3次元データを取得
    する3次元データ取得方法であって、 第1計測法にて前記対象物を計測し、当該第1計測法に
    て有効な計測が可能である前記対象物上の第1領域の3
    次元データを第1データとして取得する第1計測工程
    と、 第2計測法にて前記対象物を計測し、当該第2計測法に
    て有効な計測が可能である前記対象物上の第2領域の3
    次元データを前記第1データよりも精度の低い第2デー
    タとして取得する第2計測工程と、 前記第1領域および前記第2領域の双方に含まれる領域
    の少なくとも一部において前記第2データを優先させつ
    つ前記第1データおよび前記第2データを合成する合成
    工程と、 を有することを特徴とする3次元データ取得方法。
  8. 【請求項8】 対象物の形状を表す3次元データを取得
    する3次元データ取得方法であって、 第1計測法にて前記対象物を計測し、当該第1計測法に
    て有効な計測が可能である前記対象物上の第1領域の3
    次元データを第1データとして取得する第1計測工程
    と、 第2計測法にて前記対象物を計測し、当該第2計測法に
    て有効な計測が可能である前記対象物上の第2領域の3
    次元データを前記第1データよりも精度の低い第2デー
    タとして取得する第2計測工程と、 前記第1データの主要部に相当するデータと前記第2デ
    ータとを合成する合成工程と、を有することを特徴とす
    る3次元データ取得方法。
JP11133622A 1999-05-14 1999-05-14 3次元データ取得装置および3次元データ取得方法 Pending JP2000321050A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11133622A JP2000321050A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 3次元データ取得装置および3次元データ取得方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11133622A JP2000321050A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 3次元データ取得装置および3次元データ取得方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000321050A true JP2000321050A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15109134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11133622A Pending JP2000321050A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 3次元データ取得装置および3次元データ取得方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000321050A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154633A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Shiseido Co Ltd 肌形状模型製造方法、肌形状模型および原型
JP2008014694A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Toyo Denso Co Ltd 舵角センサ
WO2011061843A1 (ja) * 2009-11-19 2011-05-26 キヤノン株式会社 被検面の形状を計測する装置及び被検面の形状を算出するためのプログラム
US8330796B2 (en) 2006-11-22 2012-12-11 3D International Europe Gmbh Arrangement and method for the recording and display of images of a scene and/or an object
JP2014523660A (ja) * 2011-05-26 2014-09-11 トムソン ライセンシング スケール非依存マップ
JP2014178173A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Artnature Co Ltd 頭部形状測定装置
JP2020008312A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダの信号処理方法
US10791314B2 (en) 2010-03-31 2020-09-29 Interdigital Ce Patent Holdings, Sas 3D disparity maps
JPWO2019107150A1 (ja) * 2017-11-30 2020-12-03 株式会社ニコン 検出装置、処理装置、装着物、検出方法、及び検出プログラム
JP2021015600A (ja) * 2019-07-15 2021-02-12 株式会社Mujin 画像データに基づく物体検出システム及び方法

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154633A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Shiseido Co Ltd 肌形状模型製造方法、肌形状模型および原型
JP2008014694A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Toyo Denso Co Ltd 舵角センサ
US8330796B2 (en) 2006-11-22 2012-12-11 3D International Europe Gmbh Arrangement and method for the recording and display of images of a scene and/or an object
WO2011061843A1 (ja) * 2009-11-19 2011-05-26 キヤノン株式会社 被検面の形状を計測する装置及び被検面の形状を算出するためのプログラム
CN102713507A (zh) * 2009-11-19 2012-10-03 佳能株式会社 用于测量被检面的形状的装置和用于计算被检面的形状的程序
US8843337B2 (en) 2009-11-19 2014-09-23 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus for measuring shape of test surface, and recording medium storing program for calculating shape of test surface
JP5597205B2 (ja) * 2009-11-19 2014-10-01 キヤノン株式会社 被検面の形状を計測する装置及び被検面の形状を算出するためのプログラム
US10791314B2 (en) 2010-03-31 2020-09-29 Interdigital Ce Patent Holdings, Sas 3D disparity maps
JP2014523660A (ja) * 2011-05-26 2014-09-11 トムソン ライセンシング スケール非依存マップ
US9600923B2 (en) 2011-05-26 2017-03-21 Thomson Licensing Scale-independent maps
JP2014178173A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Artnature Co Ltd 頭部形状測定装置
JP7078056B2 (ja) 2017-11-30 2022-05-31 株式会社ニコン 検出装置、処理装置、装着物、検出方法、及び検出プログラム
JPWO2019107150A1 (ja) * 2017-11-30 2020-12-03 株式会社ニコン 検出装置、処理装置、装着物、検出方法、及び検出プログラム
JP2022105594A (ja) * 2017-11-30 2022-07-14 株式会社ニコン 処理装置、検出装置、システム及びプログラム
US11593956B2 (en) 2017-11-30 2023-02-28 Nikon Corporation Detection device, processing device, equipment, detection method, and detection program
JP7363962B2 (ja) 2017-11-30 2023-10-18 株式会社ニコン 処理装置、検出装置、システム及びプログラム
US11885611B2 (en) 2017-11-30 2024-01-30 Nikon Corporation Detection device, processing device, equipment, detection method, and detection program
JP2020008312A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダの信号処理方法
JP7114371B2 (ja) 2018-07-03 2022-08-08 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダの信号処理方法
JP2021015600A (ja) * 2019-07-15 2021-02-12 株式会社Mujin 画像データに基づく物体検出システム及び方法
US11288814B2 (en) 2019-07-15 2022-03-29 Mujin, Inc. System and method of object detection based on image data
CN114820772A (zh) * 2019-07-15 2022-07-29 牧今科技 基于图像数据的物体检测的系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2284348C (en) A method of creating 3 d facial models starting from face images
US6775403B1 (en) Device for and method of processing 3-D shape data
US11344392B2 (en) Computer implemented method for modifying a digital three-dimensional model of a dentition
EP0990224B1 (en) Generating an image of a three-dimensional object
JP4195096B2 (ja) 3次元表面形状再構築のための装置
US7860340B2 (en) Three-dimensional shape estimation system and image generation system
WO2002013144A1 (en) 3d facial modeling system and modeling method
EP1501046A1 (en) Head-mounted object image combining method, makeup image combining method, head-mounted object image combining device, makeup image composition device, and program
EP3527163B1 (en) Computer implemented method for modifying a digital three-dimensional model of a dentition
JP2000321050A (ja) 3次元データ取得装置および3次元データ取得方法
JP2009211513A (ja) 画像処理装置及びその方法
US20020048396A1 (en) Apparatus and method for three-dimensional scanning of a subject, fabrication of a natural color model therefrom, and the model produced thereby
US7068835B1 (en) Data processing apparatus for processing a 3-dimensional data of an object and a method therefor
JP2000339498A (ja) 3次元形状データ処理装置
JP2001012922A (ja) 3次元データ処理装置
WO2020100162A1 (en) A system for rapid digitization of an article
JP2000076454A (ja) 3次元形状データ処理装置
JPH11312228A (ja) 3次元形状データ処理装置
JP3743171B2 (ja) 3次元形状データ処理装置
JPH11328444A (ja) モデリングシステム
JPH11188183A (ja) 3次元形状データ処理装置及びモデリングシステム
JPH11161821A (ja) 3次元形状データ処理装置及びモデリングシステム
JP4623320B2 (ja) 三次元形状推定システム及び画像生成システム
JP2000346617A (ja) 3次元形状データ処理装置
JPH11185059A (ja) 3次元形状データ処理装置及びモデリングシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060220