JP2012120080A - 立体写真撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、プリクラ(登録商標)販売装置に代表される写真撮影装置において、3D写真を出力することに加え、撮影した3D写真に対して立体写真ならではの画像加工を施すことができる新規な立体写真撮影装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の立体写真撮影装置は、ステレオカメラによって取得された実写のステレオ画像の各画素のXY座標値およびRGB値とステレオ視計測によって算出された奥行値とを紐づけた3Dデータを生成し、当該3Dデータに基づいて多視点ステレオ画像を再構築して印刷出力する。本発明の立体写真撮影装置においては、奥行値のヒストグラムに基づく分割統合法によって高速・高精度に領域分割を実行することができ、さらに、指定された画素領域の奥行値に対して、オフセット量を均一に加算または減算することによってその領域の奥行き感を変更することができる。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の立体写真撮影装置は、ステレオカメラによって取得された実写のステレオ画像の各画素のXY座標値およびRGB値とステレオ視計測によって算出された奥行値とを紐づけた3Dデータを生成し、当該3Dデータに基づいて多視点ステレオ画像を再構築して印刷出力する。本発明の立体写真撮影装置においては、奥行値のヒストグラムに基づく分割統合法によって高速・高精度に領域分割を実行することができ、さらに、指定された画素領域の奥行値に対して、オフセット量を均一に加算または減算することによってその領域の奥行き感を変更することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、立体写真撮影装置に関し、より詳細には、興趣の高い画像加工が可能な立体写真撮影装置に関する。
従来、ゲームセンターに代表されるアミューズメント施設などにプリクラ(登録商標)と呼ばれるプリントシールを販売する写真撮影ブースが設置されており、特に、若年層の女性に人気を博している。一般に、プリクラ(登録商標)販売装置は、撮影した写真を単に印刷出力するだけでなく、ディスプレイに映し出されるプレビューを見ながら、写真に手書きの落書きを追加したり、好きな背景フレームやスタンプツールを合成したり、写真に各種フォトレタッチ(例えば、肌の質感をなめらかにするなど)を施したりすることができるように構成されている。特開2001−103404号公報(特許文献1)は、撮影された被写体の写真に上書き画像を印刷することによって多様な写真を楽しむことができる写真自販機を開示する。
一方で、近年の3D映画や3Dテレビの台頭によって、画像の3D表現がトレンドになってきており、3D写真を撮影可能なデジタルステレオカメラが市場に提供されている。一般に、ステレオデジタルカメラで撮影された3D写真は、写真の印刷面にレンチキュラーレンズが一体化され、ユーザは、撮影した画像を裸眼で立体視することができる。特開2006−1153号公報(特許文献2)および特開2010−44213号公報(特許文献3)は、そのようなレンチキュラー式印刷物を開示する。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、本発明は、プリクラ(登録商標)販売装置に代表される写真撮影装置において、3D写真を出力することに加え、撮影した3D写真に対して立体写真ならではの画像加工を施すことができる新規な立体写真撮影装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、3D写真を出力することに加え、撮影した3D写真に対して立体写真ならではの画像加工を施すことができる新規な立体写真撮影装置につき鋭意検討した結果、単一視点のステレオ画像から被写体の奥行値情報を算出し、当該奥行値情報に基づいて多視点のステレオ画像を再構築する写真撮影装置の構成に想到した。さらに、指定した画素領域の奥行値を補正することによって、従来にない興趣の高い写真表現が実現されることを見出し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、ステレオカメラと、該ステレオカメラによって取得されたステレオ画像に基づいて多視点のステレオ画像を形成する3D画像形成装置と、前記多視点ステレオ画像を表示するためのディスプレイと、前記多視点ステレオ画像を立体写真として印刷する印刷装置とを含む立体写真撮影装置であって、前記3D画像形成装置は、前記ステレオカメラによって取得されたステレオ画像の各画素のXY座標値およびRGB値と奥行値とを紐づけた3Dデータを生成する3Dデータ生成部と、前記3Dデータに基づいて複数の仮想的な視点に対応する複数のステレオ画像が集約してなる多視点ステレオ画像を描画するレンダリング部と、前記3Dデータを補正することによって前記多視点ステレオ画像を加工する3Dデータ加工部とを含む立体写真撮影装置が提供される。
また、本発明によれば、上記立体写真撮影装置において、実写のステレオ画像を加工する方法であって、前記奥行値のヒストグラムに基づく分割統合法によって領域分割を実行するステップを含むことを特徴とする方法が提供される。本発明の方法は、さらに、前記ステレオ画像の指定された画素領域の前記奥行値に対して、オフセット量を均一に加算または減算することによって前記指定された画素領域の奥行き感を変更するステップ、前記ステレオ画像の指定された画素領域の前記3Dデータに含まれるX座標値と奥行値について均等な尺度で拡大処理または縮小処理を実施するステップ、前記ステレオ画像の指定された画素領域の奥行きが反転するように前記奥行値を補正することによって、前記指定された画素領域について逆遠近錯視を演出するステップを含むことができる。さらに、本発明によれば、上記方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータ実行可能なプログラムが提供される。
上述したように、本発明によれば、プリクラ(登録商標)販売装置に代表される写真撮影装置において、3D写真を出力することに加え、撮影した3D写真に対して立体写真ならではの画像加工を施すことができる新規な立体写真撮影装置が提供される。本発明によれば、従来にない興趣の高い写真表現によってユーザの興味を引きつけることができる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態をもって説明するが、本発明は、図面に示した実施の形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
以下、本発明の立体写真撮影装置をゲームセンターなどのアミューズメント施設に多く設置されるプリクラ(登録商標)販売装置に適用した例に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態である立体写真撮影装置10の外観図を示す。本実施形態の立体写真撮影装置10は、被写体のステレオ画像を撮影するための少なくとも1台のステレオカメラを備えている。図1に示す例においては、立体写真撮影装置10は、被写体を上から撮影するためのステレオカメラ12aと正面から撮影するためのステレオカメラ12bを備えている。さらに、立体写真撮影装置10は、タッチパネル式のディスプレイ13と、各種操作ボタンが配置された操作パネル14とに加えて、図示しない室内照明やストロボライトなどを含んで構成されている。
立体写真撮影装置10を利用するユーザがカーテンで仕切られた撮影ブース11の中に入り、料金投入口18に所定の料金を投入すると、ディスプレイ13に写真の撮影方法をはじめとする所定の案内が表示される。表示された案内に従い、ユーザが操作パネル14に配置された図示しないシャッターボタンを押すと、撮影された立体写真のプレビューがディスプレイ13に表示される。なお、本実施形態におけるディスプレイ13は、レンチキュラー式3Dディスプレイとして構成されており、ユーザは、撮影された立体写真を裸眼で立体視することができる。
さらに、本実施形態の立体写真撮影装置10は、従来のプリクラ(登録商標)販売装置と同様、備え付けのタッチペン15などを使用して、ディスプレイ13に映し出される立体写真のプレビューを見ながら、写真に手書きの落書きを追加したり、好きな背景フレームやスタンプツールを合成したり、写真に各種フォトレタッチを施したりすることができるように構成されている。一方、本実施形態の立体写真撮影装置10は、上述した従来の画像加工に加えて、立体写真ならではの画像加工を行うことができ、興趣の高い写真遊びをユーザに提供することができる。この点については後に詳説する。
全ての画像加工が終了し、ユーザが操作パネル14に配置された図示しない印刷実行ボタンを押すと、これに応答して、3D写真がプリントシールに印刷されて、排出口19から排出される。以上、本実施形態の立体写真撮影装置10について概略的に説明してきたが、次に、立体写真撮影装置10に搭載される3D画像形成装置について説明する。
図2は、本実施形態の立体写真撮影装置10に搭載される3D画像形成装置100の機能ブロック図を示す。ステレオカメラ12は、平行等位に設置される主カメラ12mおよび副カメラ12sを備えている。なお、主カメラ12mおよび副カメラ12sは、デジタル画像を高解像度で撮像可能な3CCDカメラとすることが好ましい。主カメラ12mによって撮像された主画像および副カメラ12sによって撮像された副画像は、それぞれ3D画像形成装置100に転送されて処理される。
3D画像形成装置100は、3Dデータ生成部102、3Dデータ格納部104、3Dデータ加工部105、レンダリング部106、プレビュー表示部108、プリンタドライバ109を含んで構成されている。3Dデータ生成部102は、ステレオカメラ12から転送される2つの画像データ(主画像・副画像)に基づいて3Dデータを生成するための機能部である。以下、本発明における「3Dデータ」の生成処理について説明する。
ステレオカメラ12の各カメラが取得する2D画像データは、画素のXY座標値(x,y)とRGB値(c)からなる画素データ(x,y,c)の集合体である。本発明においては、図3に示すように、ステレオカメラ12の主カメラ12mが取得する主画像の各画素に写り込んだ被写体とカメラとの離間距離を当該画素の奥行値(z)として定義し、主画像の各画素の画素データ(x,y,c)と奥行値(z)を紐付けた情報を3Dデータ(x,y,c,z)として定義する。本実施形態における3Dデータ生成部102は、奥行値算出部103を含んで構成され、奥行値算出部103は、ステレオカメラ12から転送される2つの画像データ(主画像・副画像)からステレオ視計測の原理を利用して各画素の奥行値(z)を算出する。
図4は、ステレオ視計測の基本原理を説明するための概念図である。図4においては、実空間上の座標系(ワールド座標系)の3次元座標(x,y,z)に対して、主カメラ画像上の2次元座標(i,h)および副カメラ画像上の2次元座標(j,h)が定義されており、カメラをピンホールカメラとしてモデル化したうえで、主カメラの焦点をP、副カメラの焦点をP’、両カメラの焦点間の距離(基線長)をb、焦点からスクリーン(各カメラ画像)までの距離(焦点距離)をfとして示している。なお、焦点距離fは、カメラをピンホールカメラとしてモデル化した場合に適切な値となるように、事前のカメラ校正で求めておく。
ここで、図4(a)に示すように、被写体上の任意の点Aの主カメラ画像上の投影点をM,点Aの副カメラ画像上の投影点をSとし、副カメラの焦点P’および副カメラ画像をx軸方向に平行移動して、主カメラの焦点Pおよび主カメラ画像に完全に重ねると、図4(b)に示す位置関係が得られる。ここで、ステレオ視計測における視差は、主カメラ画像上の投影点M(i,h)と副カメラ画像上の投影点S(j,h)の離間距離(i-j)として求めることができる。ここで、図4(b)に示す三角形PAA’と三角形PSMは相似の関係にあるので、下記式(1)が成立する。
上記式(1)を変形すると、下記式(2)が得られる。
上記式(2)から、視差(i-j)を求めることによって、被写体上の任意の点Aとカメラとの離間距離z(これが本発明における奥行値に相当する)を導出できることが理解されるであろう。ここで、投影点Mは主カメラ12mによって取得されるデジタル画像の画素Mに、投影点Sは副カメラ12sによって取得されるデジタル画像の画素Sにそれぞれ置き換えることができるので、視差(i-j)の算出処理は、実質的に、画素Mおよび画素Sの座標値の組み合わせを求める処理であると言える。
図5(a)は、被写体の主カメラ画像および副カメラ画像を示す。ステレオカメラ12において、主カメラ12mおよび副カメラ12sは平行等位に配置されているので、主カメラ画像上の画素(以下、主画素という)に対応する副カメラ画像上の画素(以下、副画素という)は、同じ高さの走査線上に存在するはずである。したがって、本実施形態における奥行値算出部103は、図5(b)(c)に示すように、同じ高さの(すなわち、h座標値が等しい)走査線上の2つの画素群についてステレオマッチングを実行することによって、被写体上の任意の点に対応する主カメラ画像上の画素Mおよび副カメラ画像上の画素Sの正しい組み合わせを取得する。本実施形態におけるステレオマッチング処理は、既知の適切な手法を用いて行なうことができるが、本出願人が先に出願した特願2010−213209号が開示する最適化されたDPマッチングの手法を適用して行うことが最も好ましい。
本実施形態における奥行値算出部103は、ステレオマッチングによって得られた画素Mおよび画素Sの座標値から視差(i-j)を計算し、当該視差に基づいて画素Mについて奥行値(z)を算出する。3Dデータ生成部102は、各主画素の画素データ(x,y,c)と奥行値(z)を紐付けることによって3Dデータ(x,y,c,z)を生成する。以上、本実施形態における3Dデータ生成部102が実行する処理について説明してきたが、続いて、3D画像形成装置100のその余の機能手段が実行する処理について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の説明においては、適宜、図2を参照するものとする。
まず、ステレオカメラ12によって撮影された被写体のステレオ画像に基づいて3Dデータ生成部102が3Dデータを生成する(ステップ101)。ここで、生成された3Dデータは、3Dデータ格納部104に一時的に保存される。次に、保存された3Dデータに基づいてレンダリング部106がレンダリング処理を実行する(ステップ102)。具体的には、3Dデータに含まれる奥行値(z)に基づいて、実空間上の座標系の被写体の3次元座標値を計算により取得した後、取得した3次元座標値に基づいて複数の仮想的な視点に対応する複数のステレオ画像を再構築する。最後に、再構築した各画像について適切なピクセル座標を割り当てることによって、1枚の多視点ステレオ画像に集約する。
プレビュー表示部108は、レンチキュラー式の3Dディスプレイ13を制御してレンダリング部106が描画した多視点ステレオ画像を3D表示させる(ステップ103)。図7(a)は、ディスプレイ13に表示されたプレビュー画像を例示する。図7(a)に示すプレビュー画像には、カメラに向かってVサインをする女性の姿が映し出されている。
プレビュー表示部108がディスプレイ13にプレビュー画像を3D表示させた後、レンダリング部106は、操作パネル14およびタッチパネル式ディスプレイ13の操作に応答した操作制御部130からの入力を待機する(ステップ104,105)。操作パネル14の操作によって印刷の実行が選択されると(ステップ104、Yes)、これに応答して、プリンタドライバ109がステップ102で描画した多視点ステレオ画像の印刷データを生成し、レンチキュラー印刷装置120に出力する。レンチキュラー印刷装置120は、入力された印刷データをプリントシールとして構成されるレンチキュラーシートに印刷出力した後(ステップ108)、処理を終了する。なお、レンチキュラー印刷装置120は、印刷データをプリントシールに印刷した後に当該印刷面にレンチキュラーシートを貼り合わせて出力するものであってもよい。
一方、操作パネル14の操作によって画像加工の実行が選択されると(ステップ105、Yes)、これに応答して、3Dデータ加工部105が3Dデータの奥行値に基づいた領域分割処理を実施する(ステップ106)。一般に、2Dデジタル画像の領域分割は、RGB値から得られる濃度ヒストグラムの解析に基づいて分割統合法によって行われるが、画像が複雑になるにつれ、単峰性の判断が困難になるため、高速・高精度に領域分割することは容易なことではない。この点、本実施形態においては、画素毎の色情報ではなく、画素毎の奥行情報を使用することによって、高速・高精度の領域分割を実現する。この点につき、図7に示す3D画像を例にとって説明する。
図7(a)に示される3D画像に注目すると、女性の「Vサインをする左手」の位置はカメラから見て最も手前にあり、この「左手」の位置よりもさらに奥に女性の顔や胴体部分があり、さらにその奥に撮影ブースの背景があることが見て取れる。被写体におけるこのような奥行きの分布は、本実施形態における3Dデータの奥行値の分布に反映される。そこで、本実施形態における3Dデータ加工部105は、従来の濃度ヒストグラムの代わりに、3Dデータの奥行値のヒストグラムを作成し、この「奥行値ヒストグラム」に基づいて分割統合法による領域分割処理を実施する。多くの場合、奥行値ヒストグラムは、濃度ヒストグラムに比べて格段に単純な形状になるため、簡易なアルゴリズムによって高精度に単峰性を判断することができ、その結果、デジタル画像を高速・高精度に領域分割することが可能となる。図7(a)に示す例においては、適切な分割条件ならびに統合条件を設定することによって、女性の「Vサインをする左手」を構成する画素領域をその他の領域から高精度に分割できる。
ステップ106において、3D画像の領域分割が終了すると、3Dデータ加工部105は、操作パネル14またはタッチパネル式ディスプレイ13からの操作入力に応答して、指定された画像領域について、選択された画像加工の内容に応じて3Dデータを補正する(ステップ107)。図7(b)に示す例においては、ステップ106で領域分割された女性の「Vサインをする左手」がタッチペン15によって指定されている。これに応答して、3Dデータ加工部105は、「Vサインをする左手」を構成する画素領域の3Dデータに含まれるRGB値(c)を変更する。その結果、図7(c)に示すように、「Vサインをする左手」を構成する画素領域が彩色加工される。
ステップ107において、3Dデータの補正が終了すると、処理はステップ102に戻り、レンダリング部106が加工後の3Dデータに基づいて多視点ステレオ画像をレンダリングし、「Vサインをする左手」が彩色された女性の画像をディスプレイ13にプレビュー画像として3D表示する(ステップ103)。操作パネル14の操作によって印刷の実行が選択されると(ステップ104、Yes)、これに応答して、プリンタドライバ109が「Vサインをする左手」が彩色された女性の3D画像を印刷出力した後(ステップ108)、処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、従来の2D印刷のプリントシールに比べて格段にユーザの興趣をそそることができる3D印刷のプリントシールを販売することができる。また、本実施形態によれば、3Dデータの奥行値(z)を利用することによって、デジタル画像の領域分割を高速・高精度に行うことができるので、実写画像(写真)に対して、領域を指定してさまざまな画像加工を行うことができる。なお、図7は、3Dデータに含まれるRGB値(c)のみを補正する彩色加工を例示したが、本実施形態によれば、3Dデータの奥行値(z)を補正することによって、新規な画像加工が可能になり、従来の2D印刷のプリントシールでは実現しえなかった興趣の高い表現を実現することができる。以下、本実施形態における立体写真ならではの新規な画像加工について詳細に説明する。
以下の説明は、ディスプレイ13に表示されたプレビュー画像に基づいて行う。なお、以下に参照する各プレビュー画像は、実際のユーザには、レンチキュラーレンズを介して立体的に見えているものとして参照されたい。
(奥行値のシフト補正による飛び出し感の強調)
本実施形態によれば、3D画像について、一部の領域の飛び出し感を強調することができる。図8(a)に示すプレビュー画像には、カメラに向かって「左こぶし」を突き出す女性が映し出されている。図8(a)に示されるように、「左こぶし」は女性のその他の身体部分よりもカメラから見て手前にある。3Dデータ加工部105は、適切な統合条件を設定して「左こぶし」を構成する画素領域を他の領域から分割する。次に、ユーザがタッチペン15によって領域分割された「左こぶし」を指定したことに応答して、3Dデータ加工部105は、「左こぶし」を構成する画素の3Dデータの奥行値(z)からオフセット量を均一に減算する補正を行う。その結果、レンダリング部106が生成するステレオ画像(描画データ)の「左こぶし」に対応する画素領域の視差が増大し、「左こぶし」の飛び出し感が強調される。また、逆に、指定した領域を構成する画素の3Dデータの奥行値(z)にオフセット量を均一に加算する補正を行うことによって、奥行き感を演出することもできる。以下の説明においては、上述した奥行値(z)に対してオフセット量を均一に加算または減算して奥行き感を変更する補正を「奥行値シフト補正」というものとする。なお、本実施形態においては、操作パネル14にスライダー16を設けることによって、奥行値シフト補正におけるオフセット量を直感的に決定することができる。
本実施形態によれば、3D画像について、一部の領域の飛び出し感を強調することができる。図8(a)に示すプレビュー画像には、カメラに向かって「左こぶし」を突き出す女性が映し出されている。図8(a)に示されるように、「左こぶし」は女性のその他の身体部分よりもカメラから見て手前にある。3Dデータ加工部105は、適切な統合条件を設定して「左こぶし」を構成する画素領域を他の領域から分割する。次に、ユーザがタッチペン15によって領域分割された「左こぶし」を指定したことに応答して、3Dデータ加工部105は、「左こぶし」を構成する画素の3Dデータの奥行値(z)からオフセット量を均一に減算する補正を行う。その結果、レンダリング部106が生成するステレオ画像(描画データ)の「左こぶし」に対応する画素領域の視差が増大し、「左こぶし」の飛び出し感が強調される。また、逆に、指定した領域を構成する画素の3Dデータの奥行値(z)にオフセット量を均一に加算する補正を行うことによって、奥行き感を演出することもできる。以下の説明においては、上述した奥行値(z)に対してオフセット量を均一に加算または減算して奥行き感を変更する補正を「奥行値シフト補正」というものとする。なお、本実施形態においては、操作パネル14にスライダー16を設けることによって、奥行値シフト補正におけるオフセット量を直感的に決定することができる。
(画像の尺度変更と奥行値のシフト補正の組み合わせによる実写画像の合成)
本実施形態によれば、3D画像について、一部の領域の尺度や奥行き感を変更することによりリアルな合成写真を生成することができる。図9(a)に示すプレビュー画像には、「大きく口を開けた女性」と「泣き顔の女性」が映し出されている。図9(a)に示す例の場合、「泣き顔の女性」は、「大きく口を開けた女性」よりもカメラから見て若干手前に立っている。3Dデータ加工部105は、適切な統合条件を設定して、全体画像を「大きく口を開けた女性」、「泣き顔の女性」および「背景」をそれぞれ構成する3つの画素領域に分割する。
本実施形態によれば、3D画像について、一部の領域の尺度や奥行き感を変更することによりリアルな合成写真を生成することができる。図9(a)に示すプレビュー画像には、「大きく口を開けた女性」と「泣き顔の女性」が映し出されている。図9(a)に示す例の場合、「泣き顔の女性」は、「大きく口を開けた女性」よりもカメラから見て若干手前に立っている。3Dデータ加工部105は、適切な統合条件を設定して、全体画像を「大きく口を開けた女性」、「泣き顔の女性」および「背景」をそれぞれ構成する3つの画素領域に分割する。
次に、ユーザがタッチペン15によって「背景」を指定してこれを削除した後、タッチペン15によって「大きく口を開けた女性」を指定して「拡大処理」を指示するとともに、「泣き顔の女性」を指定して「縮小処理」を指示する。これに応答して、3Dデータ加工部105は、「大きく口を開けた女性」を構成する画素領域の3Dデータに含まれるXY座標値(x,y)と奥行値(z)を均等な尺度で拡大補正するとともに、「泣き顔の女性」を構成する画素領域の3Dデータに含まれるXY座標値(x,y)と奥行値(z)を均等な尺度で縮小補正する。この際、3Dデータ加工部105は、3DデータのRGB値(c)を適切な補完方法によって補完する。
次に、ユーザがタッチペン15を使用して、縮小された「泣き顔の女性」を拡大された「大きく口を開けた女性」の右手の領域に重ねるように移動する。これに応答して、3Dデータ加工部105は、より小さい奥行値(z)を持つ3Dデータ(すなわち、「泣き顔の女性」を構成する3Dデータ)に対してレンダリングの対象とする旨のフラグを立てる。このような処理は、Zバッファ法と同様のアルゴリズムに則って実行することができる。レンダリング部106は、このフラグを参照してレンダリングを実行する。その結果、図9(b)に示されるように、「泣き顔の女性」が「大きく口を開けた女性」の右手を遮る形で表示される。
続いて、ユーザがタッチペン15で「泣き顔の女性」を指定して、視点からの距離が大きくなるように指示する。これに応答して、3Dデータ加工部105は、「泣き顔の女性」を構成する3Dデータの奥行値シフト補正(加算シフト)を実行する。その結果、「泣き顔の女性」を構成する3Dデータの奥行値(z)は、「大きく口を開けた女性」の右手を構成する3Dデータの奥行値(z)よりも大きくなるため、図9(c)に示されるように、「泣き顔の女性」が「大きく口を開けた女性」の右手の裏側に隠れ、「大きな女性が右手で小さな女性を持って食べようとしている」合成写真が出来上がる。
(立体スタンプや立体文字の合成)
従来のプリクラ(登録商標)販売装置においては、帽子やリボンなどを模した「スタンプ」と呼ばれる2Dの絵柄を実写画像に貼り付ける加工サービスを提供していた。この点につき、本実施形態によれば、3Dデータによって定義される3次元CGオブジェクト(3Dの絵柄、以下、「立体スタンプ」という)を実写画像に合成することができる。図9(c)には、「角(つの)」を模した立体スタンプ20と「天使の輪」を模した立体スタンプ20が示されている。ユーザが、「角」を「大きく口を開けた女性」の頭の部分に移動し、「天使の輪」を「泣き顔の女性」の頭の部分に移動すると、図10(a)に示すように、「角」および「天使の輪」は、それぞれ、「大きく口を開けた女性」および「泣き顔の女性」を遮る形で表示される。そこで、ユーザがタッチペン15で「角」および「天使の輪」を指定して、視点からの距離が大きくなるように指示する。これに応答して、3Dデータ加工部105は、「角」および「天使の輪」を構成する3Dデータの奥行値シフト補正(加算シフト)を実行する。その結果、図10(b)に示されるように、「大きく口を開けた女性」の頭に「角」が立体的な整合性をもって合成され、「泣き顔の女性」の頭に「天使の輪」が立体的な整合性をもって合成される。
従来のプリクラ(登録商標)販売装置においては、帽子やリボンなどを模した「スタンプ」と呼ばれる2Dの絵柄を実写画像に貼り付ける加工サービスを提供していた。この点につき、本実施形態によれば、3Dデータによって定義される3次元CGオブジェクト(3Dの絵柄、以下、「立体スタンプ」という)を実写画像に合成することができる。図9(c)には、「角(つの)」を模した立体スタンプ20と「天使の輪」を模した立体スタンプ20が示されている。ユーザが、「角」を「大きく口を開けた女性」の頭の部分に移動し、「天使の輪」を「泣き顔の女性」の頭の部分に移動すると、図10(a)に示すように、「角」および「天使の輪」は、それぞれ、「大きく口を開けた女性」および「泣き顔の女性」を遮る形で表示される。そこで、ユーザがタッチペン15で「角」および「天使の輪」を指定して、視点からの距離が大きくなるように指示する。これに応答して、3Dデータ加工部105は、「角」および「天使の輪」を構成する3Dデータの奥行値シフト補正(加算シフト)を実行する。その結果、図10(b)に示されるように、「大きく口を開けた女性」の頭に「角」が立体的な整合性をもって合成され、「泣き顔の女性」の頭に「天使の輪」が立体的な整合性をもって合成される。
また、従来のプリクラ(登録商標)販売装置においては、手書き文字などを実写画像に合成するサービスを提供していた。この点につき、本実施形態においては、手書き文字構成する各画素に対して所定の奥行値(z)を設定することによって、手書き文字を浮き出たせたり、3D表現の立体文字を貼り付けたりすることができる。図10(b)に示す例においては、「がお〜!」という立体文字が3D表示され、「キャァァ〜!」という手書き文字が3D表示される態様を示している。最後に、ユーザがタッチペン15によって背景領域を指定して既存の背景フレームを挿入すると、図10(c)に示されるように、実写画像とCG画像が組み合わされた合成写真が出来上がる。
(被写体と3D実写背景の合成)
本実施形態によれば、従来のクロマキー合成では到底実現し得ないリアルさで被写体と背景を合成することができ、被写体が3D実写背景の中に自然な形で溶け込んだような合成写真を生成することができる。図11(a)に示すプレビュー画像には、「立ち姿の女性」が映し出されている。ユーザがタッチペン15によって「背景」を指定してこれを削除すると、図11(b)に示すように、「立ち姿の女性」を構成する画素領域だけが抜き出される。一方、図11(c)は、風に舞う「桜吹雪」を写した実写背景22を示す。実写背景22は、現実世界の「桜吹雪」の実写ステレオ画像に基づいて生成された3Dデータから再構築された3D画像であり、一枚一枚の花びらを構成する画素領域は、それぞれが異なる奥行値(z)を持っている。
本実施形態によれば、従来のクロマキー合成では到底実現し得ないリアルさで被写体と背景を合成することができ、被写体が3D実写背景の中に自然な形で溶け込んだような合成写真を生成することができる。図11(a)に示すプレビュー画像には、「立ち姿の女性」が映し出されている。ユーザがタッチペン15によって「背景」を指定してこれを削除すると、図11(b)に示すように、「立ち姿の女性」を構成する画素領域だけが抜き出される。一方、図11(c)は、風に舞う「桜吹雪」を写した実写背景22を示す。実写背景22は、現実世界の「桜吹雪」の実写ステレオ画像に基づいて生成された3Dデータから再構築された3D画像であり、一枚一枚の花びらを構成する画素領域は、それぞれが異なる奥行値(z)を持っている。
ユーザが、図11(b)に示される「立ち姿の女性」を図11(c)に示した実写背景22に重ね合わせると、図12(a)に示すように、「立ち姿の女性」の背後に「桜吹雪」が舞っている合成写真が出来上がる。この状態から、ユーザが「立ち姿の女性」を指定して、視点からの距離が徐々に大きくなるようにスライダー16を操作する。その結果、「立ち姿の女性」の奥行値(z)は、実写背景22の「桜吹雪」の手前の花びらの奥行値(z)よりも大きくなる。その結果、図12(b)に示すように、「立ち姿の女性」の前方と背後の両方に花びらが舞っている3D画像が生成され、実際に桜吹雪の中で女性を撮影したかのようなリアルな合成写真が出来上がる。さらに、「立ち姿の女性」の奥行値シフト補正(加算シフト)を行うと、図12(c)に示すように、「立ち姿の女性」が「桜吹雪」の後方に完全に隠れたような合成写真が出来上がる。上述した3D実写背景を使用した手法によれば、さまざまな興趣の高い合成写真を作成することができるであろう。例えば、高層ビル群の3D実写背景画像と被写体を合成することによって、ビルの谷間を縫って巨大化した人間が歩いている様子を表現するリアルな合成写真をつくることもできる。
(XZ軸方向の尺度変更による被写体の体型修正)
本実施形態によれば、被写体画像のXZ軸方向の尺度を変更することによって、被写体の体型を自然な形で修正することできる。図13(a)に示すプレビュー画像には、ロングヘアーの「細身の女性」とショートヘアーの「太めの女性」が映し出されている。「細身の女性」は、カメラから見て「太めの女性」よりも若干手前に立っている。3Dデータ加工部105は、適切な統合条件を設定し、全体画像を「太めの女性」、「細身の女性」、および「背景」の3つの画素領域に分割する。図13(a)に示すように、タッチペン15で指定した「太めの女性」を構成する画素領域の3Dデータに含まれるX座標値(x)と奥行値(z)を均等な尺度で縮小補正する。その結果、図11(b)に示すように、「細身の女性」の体型を維持したまま、「太めの女性」の体型のみを細身に修正することができる。これまでも2D画像にゆがみフィルタを適用して被写体の体型を修正するレタッチ手法が存在したが、このような画像加工は、高度なテクニックを要することから専ら手動で行われるものであり、自然な出来映えの修正レタッチを自動化することは難しかった。この点につき、本実施形態によれば、Y軸方向の尺度を維持した状態で、XZ軸方向について均等な尺度変更を実施するだけで、被写体の体型を自然な形で修正することができる。なお、本実施形態においては、操作パネル14に体型を補正するためのスライダー23を設けることによって、XZ軸方向の尺度変更の程度を直感的に設定することができる。
本実施形態によれば、被写体画像のXZ軸方向の尺度を変更することによって、被写体の体型を自然な形で修正することできる。図13(a)に示すプレビュー画像には、ロングヘアーの「細身の女性」とショートヘアーの「太めの女性」が映し出されている。「細身の女性」は、カメラから見て「太めの女性」よりも若干手前に立っている。3Dデータ加工部105は、適切な統合条件を設定し、全体画像を「太めの女性」、「細身の女性」、および「背景」の3つの画素領域に分割する。図13(a)に示すように、タッチペン15で指定した「太めの女性」を構成する画素領域の3Dデータに含まれるX座標値(x)と奥行値(z)を均等な尺度で縮小補正する。その結果、図11(b)に示すように、「細身の女性」の体型を維持したまま、「太めの女性」の体型のみを細身に修正することができる。これまでも2D画像にゆがみフィルタを適用して被写体の体型を修正するレタッチ手法が存在したが、このような画像加工は、高度なテクニックを要することから専ら手動で行われるものであり、自然な出来映えの修正レタッチを自動化することは難しかった。この点につき、本実施形態によれば、Y軸方向の尺度を維持した状態で、XZ軸方向について均等な尺度変更を実施するだけで、被写体の体型を自然な形で修正することができる。なお、本実施形態においては、操作パネル14に体型を補正するためのスライダー23を設けることによって、XZ軸方向の尺度変更の程度を直感的に設定することができる。
(奥行きを反転させることによるトリックアート)
本実施形態によれば、被写体画像の奥行きを反転させることによって、逆遠近錯視を利用したトリックアートを実現することできる。図14(a)に示すプレビュー画像には、「正面を見据えた女性」が映し出されている。図14(a)に示す女性を構成する画素領域の3Dデータは、図14(b)に概念的に示すような奥行きに対応する奥行値(z)を持っている。図14(c)に示すように、ユーザがタッチペン15を使って、「正面を見据えた女性」の「顔」を構成する画素領域を手動で指定して「逆遠近錯視トリックアート」を指示すると、これに応答して、3Dデータ加工部105は、「顔」を構成する画素領域について、元の奥行値(z)を図14(d)に概念的に示すような奥行きに対応する奥行値(z)に補正する。その結果、女性の顔の部分の奥行きが反転した3D画像が形成される。このように、女性の顔の部分の奥行きが反転した3D画像は、図15に示すように、女性の顔が常にこちらの視線を追ってきているかのような錯覚をユーザに生じさせる(逆遠近錯視)。
本実施形態によれば、被写体画像の奥行きを反転させることによって、逆遠近錯視を利用したトリックアートを実現することできる。図14(a)に示すプレビュー画像には、「正面を見据えた女性」が映し出されている。図14(a)に示す女性を構成する画素領域の3Dデータは、図14(b)に概念的に示すような奥行きに対応する奥行値(z)を持っている。図14(c)に示すように、ユーザがタッチペン15を使って、「正面を見据えた女性」の「顔」を構成する画素領域を手動で指定して「逆遠近錯視トリックアート」を指示すると、これに応答して、3Dデータ加工部105は、「顔」を構成する画素領域について、元の奥行値(z)を図14(d)に概念的に示すような奥行きに対応する奥行値(z)に補正する。その結果、女性の顔の部分の奥行きが反転した3D画像が形成される。このように、女性の顔の部分の奥行きが反転した3D画像は、図15に示すように、女性の顔が常にこちらの視線を追ってきているかのような錯覚をユーザに生じさせる(逆遠近錯視)。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。たとえば、本発明においては、立体写真撮影装置における出力方式として、レンチキュラー方式の代わりに、ホログラム方式を採用することもできる。この場合、レンダリング部は、3Dデータに基づく計算によって干渉縞データを生成し、プリンタドライバは、生成された干渉縞データを印刷データに変換してホログラム印刷装置に出力する。また、本発明の適用範囲は、プリクラ(登録商標)販売装置に限られるものではなく、その他のあらゆる形態の立体写真撮影装置に適用することができることはいうまでもない。その他、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
なお、本発明の上記機能は、C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Beans、Java(登録商標)Applet、Java(登録商標)Script、Perl、Rubyなどのオブジェクト指向プログラミング言語、SQLなどのデータベース言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、装置可読な記録媒体に格納して頒布または伝送して頒布することができる。
以上、説明したように、本発明によれば、プリクラ(登録商標)販売装置に代表される写真撮影装置において、3D写真を出力することに加え、撮影した3D写真に対して立体写真ならではの画像加工を施すことができる新規な立体写真撮影装置が提供される。本発明の従来にない興趣の高い写真表現に関心が集まることによって、アミューズメント市場において新たな需要が創出されることが期待される。
10…立体写真撮影装置
11…撮影ブース
12…ステレオカメラ
13…ディスプレイ
14…操作パネル
15…タッチペン
16…スライダー
18…料金投入口
19…排出口
20…立体スタンプ
22…実写背景
23…スライダー
100…3D画像形成装置
102…3Dデータ生成部
103…奥行値算出部
104…3Dデータ格納部
105…3Dデータ加工部
106…レンダリング部
108…プレビュー表示部
109…プリンタドライバ
120 レンチキュラー印刷装置
130…操作制御部
11…撮影ブース
12…ステレオカメラ
13…ディスプレイ
14…操作パネル
15…タッチペン
16…スライダー
18…料金投入口
19…排出口
20…立体スタンプ
22…実写背景
23…スライダー
100…3D画像形成装置
102…3Dデータ生成部
103…奥行値算出部
104…3Dデータ格納部
105…3Dデータ加工部
106…レンダリング部
108…プレビュー表示部
109…プリンタドライバ
120 レンチキュラー印刷装置
130…操作制御部
Claims (11)
- ステレオカメラと、該ステレオカメラによって取得されたステレオ画像に基づいて多視点のステレオ画像を形成する3D画像形成装置と、前記多視点ステレオ画像を表示するためのディスプレイと、前記多視点ステレオ画像を立体写真として印刷する印刷装置とを含む立体写真撮影装置であって、
前記3D画像形成装置は、
前記ステレオカメラによって取得されたステレオ画像の各画素のXY座標値およびRGB値と奥行値とを紐づけた3Dデータを生成する3Dデータ生成部と、
前記3Dデータに基づいて複数の仮想的な視点に対応する複数のステレオ画像が集約してなる多視点ステレオ画像を描画するレンダリング部と、
前記3Dデータを補正することによって前記多視点ステレオ画像を加工する3Dデータ加工部とを含む、
立体写真撮影装置。 - 前記3Dデータ生成部は、前記ステレオ画像についてステレオ視計測によって画素毎の視差を取得し、該視差に基づいて画素毎の奥行値を算出する奥行値算出部を含む、
請求項1に記載の立体写真撮影装置。 - 前記3Dデータ加工部は、前記3Dデータの奥行値のヒストグラムに基づく分割統合法によって領域分割を実施する、
請求項1または2に記載の立体写真撮影装置。 - 前記3Dデータ加工部は、指定された画素領域の前記奥行値に対して、オフセット量を均一に加算または減算することによって前記指定された画素領域の奥行き感を変更する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の立体写真撮影装置。 - 前記3Dデータ加工部は、指定された画素領域の前記3Dデータに含まれるX座標値と奥行値について均等な尺度で拡大処理または縮小処理を実施する、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の立体写真撮影装置。 - 前記3Dデータ加工部は、指定された画素領域の奥行きが反転するように前記奥行値を補正することによって、前記指定された画素領域について逆遠近錯視を演出する、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の立体写真撮影装置。 - 請求項1に記載された立体写真撮影装置において、実写のステレオ画像を加工する方法であって、前記奥行値のヒストグラムに基づく分割統合法によって領域分割を実行するステップを含むことを特徴とする方法。
- 前記ステレオ画像の指定された画素領域の前記奥行値に対して、オフセット量を均一に加算または減算することによって前記指定された画素領域の奥行き感を変更するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
- 前記ステレオ画像の指定された画素領域の前記3Dデータに含まれるX座標値と奥行値について均等な尺度で拡大処理または縮小処理を実施するステップをさらに含む、請求項7または8に記載の方法。
- 前記ステレオ画像の指定された画素領域の奥行きが反転するように前記奥行値を補正することによって、前記指定された画素領域について逆遠近錯視を演出するステップをさらに含む、請求項7〜9いずれか一項に記載の方法。
- 請求項7〜10のいずれか一項に記載された方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータ実行可能なプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010270108A JP2012120080A (ja) | 2010-12-03 | 2010-12-03 | 立体写真撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010270108A JP2012120080A (ja) | 2010-12-03 | 2010-12-03 | 立体写真撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012120080A true JP2012120080A (ja) | 2012-06-21 |
Family
ID=46502400
Family Applications (1)
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JP2010270108A Pending JP2012120080A (ja) | 2010-12-03 | 2010-12-03 | 立体写真撮影装置 |
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014192794A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 奥行き制作支援装置、奥行き制作方法、及びプログラム |
JP2014232166A (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-11 | オリンパス株式会社 | 観察装置 |
CN104935905A (zh) * | 2014-03-20 | 2015-09-23 | 西蒙·丽兹卡拉·杰马耶勒 | 自动3d照相亭 |
EP3012687A1 (en) * | 2014-10-23 | 2016-04-27 | Digital Centre, S.L. | Multi camera photo booth with three-dimensional effect and its operation method |
JP7073238B2 (ja) | 2018-05-07 | 2022-05-23 | アップル インコーポレイテッド | クリエイティブカメラ |
-
2010
- 2010-12-03 JP JP2010270108A patent/JP2012120080A/ja active Pending
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