JP2000075708A - ベルト定着装置 - Google Patents

ベルト定着装置

Info

Publication number
JP2000075708A
JP2000075708A JP10243017A JP24301798A JP2000075708A JP 2000075708 A JP2000075708 A JP 2000075708A JP 10243017 A JP10243017 A JP 10243017A JP 24301798 A JP24301798 A JP 24301798A JP 2000075708 A JP2000075708 A JP 2000075708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
roller
shaft end
fixing device
heating roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10243017A
Other languages
English (en)
Inventor
Michizo Kozuki
陸三 上月
Takayuki Yoshida
高幸 吉田
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd, Ricoh Co Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP10243017A priority Critical patent/JP2000075708A/ja
Publication of JP2000075708A publication Critical patent/JP2000075708A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラ3、加熱ローラ5およびベルト6
の交換を容易にする。 【解決手段】 先ず、ベルト張力付与ばね82,155
を解除し、さらに加圧ローラ7にベルト6を介して定着
ローラに向けてばね力を与えるばね36を解除する。次
に、軸受に関連して設けられている止め輪81,10
7;21,54,103およびEリングを外し、定着装
置本体2の一方の側板14に設けてある蓋71を構成す
る補助板72と一方の支持部材73とを取外す。その
後、ベルト6を、挿脱孔66から定着装置本体2の前記
一方の側板14の外方に引出す。ハロゲンランプなどの
熱源4を引抜いた後、加熱ローラ5を挿脱孔66から取
外すことができる。さらに定着ローラ3を挿脱孔66か
ら取外すことができる。加圧ローラ7を、接続孔68を
経て上方に変位し、挿脱孔66から取出すことができ
る。ベルト6の蛇行を防ぐ装置63も、取外すことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタおよびファクシミリ装置などの画像形成
装置において実施されるベルト定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、特開平9−907
87に開示される。ベルト定着装置は、記録紙上のトナ
ー像を、ベルトを介して加熱溶融させ、その後、冷却
し、ベルトと剥離する方式であり、これによってトナー
を冷却して記録紙に固着させてから、ベルトと剥離させ
るので、ベルトにトナーが付着するオフセット現象が生
じにくいという優れた利点がある。ベルト定着装置で
は、トナー像を有する記録紙が比較的長い距離にわたっ
てベルトに挟持され、いわゆる定着ニップ幅が拡大さ
れ、定着品質が向上される。
【0003】このようなベルト定着装置では、ベルトは
たとえば約200℃の高温度に加熱され、したがってそ
のベルトを定期的に交換する必要が生じる。さらにベル
トの蛇行を防ぐための工夫を施したベルト定着装置で
は、そのベルトの蛇行を防ぐための手段の構成要素を、
上述の高温度の環境での使用に鑑み、定期的に交換する
必要が生じる。したがってこのような交換などのメンテ
ナンス作業を容易に行うことができ、作業性が良好であ
ることが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ベル
トおよびその他の構成要素の交換などのメンテナンス作
業を容易に行うことができるようにしたベルト定着装置
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の搬送ロ
ーラ間に無端状ベルトが巻掛けられ、熱源によって加熱
されたベルトと、そのベルトとばね力によって当接する
加圧ローラとの間に、トナー像を有する記録紙を介在し
て搬送し、搬送ローラと加圧ローラとを、軸受を介して
回転自在に、定着装置本体の両側板に、支持するベルト
定着装置において、前記側板の一方14には、ベルトお
よび各ローラを挿入および離脱する挿脱孔66が形成さ
れ、前記一方の側板の外面に、取外し可能に蓋71が設
けられ、この蓋に、搬送ローラを支持する軸受が取外し
可能に設けられることを特徴とするベルト定着装置であ
る。
【0006】本発明に従えば、定着装置本体2の少なく
ともいずれか一方の側板14に、挿脱孔66を形成し、
その側板14の外面には、取外し可能に蓋71を設け、
この蓋71を取外すことによって、挿脱孔66からベル
ト6および各ローラを挿入し、または離脱し、こうして
ベルト6および各ローラを容易に交換することができ
る。この構成では、ベルトおよび各ローラの交換のため
に、本件ベルト定着装置1を構成する多数の構成要素を
分解し、再び組立てるという手間がかからず、作業性が
良好である。
【0007】ベルト6またはローラのみの交換を行うこ
とができ、その他の構成要素は、そのまま用いることが
できるので、寿命が尽きていない構成要素を廃棄すると
いう無駄がなくなる。さらにベルト6およびローラの交
換にあたり、多数の構成要素を上述のように分解する必
要がなく、定着性能が劣るおそれはなく、またベルト6
およびローラの交換のために高精度の取付け作業を必要
とするという問題がない。
【0008】また本発明は、挿脱孔は、搬送ローラに張
架されている状態でのベルトの断面外形よりも大きい形
状を有することを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、ベルト6が定着のために
張架されている状態をほぼ保ったままで、そのベルト6
を側方から取出し、挿入することができ、作業性が良好
である。
【0010】また本発明は、搬送ローラの軸端部が挿通
する軸受25,19の内輪79,105が、その内輪よ
りも搬送ローラの軸線方向外方で、前記軸端部に、止め
輪81,107によって取外し可能に取付けられること
を特徴とする。
【0011】本発明に従えば、止め輪81,107によ
って搬送ローラ5,3の軸端部23,17から、その軸
端部23,17を支持する軸受25,19の内輪79、
105、したがって軸受25,19を取外すことができ
る。こうして定着装置本体2の外方からの作業によっ
て、ベルト6の交換のための分解、組立て作業を容易に
行うことができる。
【0012】また本発明は、搬送ローラは、定着ローラ
3と、熱源4が挿通された中空の加熱ローラ5とを含む
ことを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、複数の搬送ローラのうち
の1つは定着ローラ3であり、もう1つは加熱ローラ5
である。定着ローラ3には、ベルト6を介して加圧ロー
ラ7が圧接される。加圧ローラ7は、定着ローラ3と加
熱ローラ5との間でベルトに圧接されるように構成され
てもよい。ベルト6が定着ローラ3と加熱ローラ5との
みによって張架される構成では、構成が小形化され、し
たがってコストの低減が図られてさらに熱損失が少なく
なり、またベルト6が加熱ローラ5に接触する加熱ロー
ラ5の周方向の接触角度を増大して加熱ローラ5からベ
ルト6への熱伝導を良好に行うことができ、これによっ
て加熱時間を短縮し、また省エネルギ効果を向上するこ
とができる。
【0014】また本発明は、蓋71は、前記一方の側板
に着脱可能に取付けられ、定着ローラの軸受を支持する
補助板72と、補助板に、定着ローラの半径方向に移動
可能に設けられ、加熱ローラを支持する一方の軸受と熱
源の一端部とを取外し可能に支持する一方の支持部材7
3とを有し、一方のベルト張力付与ばね82の一端部8
4が、補助板に連結され、他端部83が、前記一方の支
持部材に連結され、これによって定着ローラの前記半径
方向外方にばね力を与え、定着装置本体の他方の側板1
5に、定着ローラの前記半径方向に移動可能に他方の支
持部材45が設けられ、この他方の支持部材は、加熱ロ
ーラを支持する他方の軸受と、熱源の他端部とを取外し
可能に支持し、他方のベルト張力付与ばね55の一端部
が、前記他方の側板に連結され、他端部は、前記他方の
支持部材に連結され、これによって定着ローラの前記半
径方向外方にばね力を与えることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、定着装置本体2の一方の
側板14の挿脱孔66を塞ぐ蓋71は、補助板72と一
方の支持部材73とを含み、この補助板72と定着装置
本体2の他方の側板15とに、定着ローラ3が支持され
る。定着ローラ3の軸端部17は、補助板72に取付け
られた軸受19から取外すことができる。さらに前記一
方の支持部材73と、定着装置本体2の他方の側板15
に設けられる他方の支持部材45とは、2つのベルト張
力付与ばね82,55によってばね力が与えられ、これ
によってベルト6に張力が付与される。前記一方の支持
部材73に取付けられた軸受25からは、加熱ローラ5
の軸端部23を取外すことができる。補助板72は、前
記一方の支持部材73とともに、定着装置本体2の前記
一方の側板14から着脱可能である。したがって補助板
72および前記一方の支持部材73から、定着ローラ3
および加熱ローラ5の各軸端部17,25を取外し、こ
うして挿脱孔66を開放することができる。
【0016】このようにしてベルト6の交換にあたって
は、ベルト定着装置1を構成するためのできるだけ少な
い構成要素の分解によってベルト6を挿脱孔66から離
脱することができ、また新たなベルト6を挿脱孔66か
ら挿入することができる。このような構成によればま
た、ベルト定着装置1のメンテナンスによって、組立て
精度が低下するおそれはなく、メンテナンス作業が容易
である。
【0017】また本発明は、加圧ローラの一方の軸端部
をその一方の軸端部と取外し可能に支持する一方の軸受
は、前記一方の側板に形成されて定着ローラの半径方向
に細長く延びる一方の長孔42内に、その一方の長孔に
沿って変位可能に、かつ前記一方の側板に取外し可能に
設けられ、前記一方の長孔は、加圧ローラの前記一方の
軸端部の外径よりも大きい幅を有する接続孔68を介し
て挿脱孔に連通し、この挿脱孔から加圧ローラを挿入、
離脱可能であり、加圧ローラの他方の軸端部をその他方
の軸端部と取外し可能に支持する他方の軸受は、前記他
方の側板に形成されて定着ローラの半径方向に細長く延
びる他方の長孔43内に、その他方の長孔に沿って変位
可能に、かつ前記他方の側板15に取外し可能に設けら
れることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、加圧ローラ7は、ベルト
を介して定着ローラ3に圧接され、または加圧ローラ7
は定着ローラ3と加熱ローラ5との間にわたって巻掛け
られたベルト6に圧接される。この加熱ローラ7の図9
に示される一方の軸端部31から一方の軸受33を取外
し、さらにこの一方の軸受33を定着装置本体2の一方
の側板14から取外す。さらに加圧ローラ7の図1およ
び図5に示される他方の軸端部32を他方の軸受34か
ら取外す。その他方の軸受34を定着装置本体2の他方
の側板15から取外す。この状態で、加圧ローラ7の一
方の軸端部33を、一方の長孔42から接続孔68を経
て、既に取外されている加熱ローラ3が配置されていた
挿脱孔66にもたらす。これとともに、加圧ローラ7の
他方の軸端部32を、他方の長孔43内で変位して、既
に取外された定着ローラ3が配置されていた位置に、も
たらす。こうして加圧ローラ7を、その軸線方向に移動
して挿脱孔66から定着装置本体2外に取出すことがで
きる。このようにして加圧ローラ7の取外し、および組
立てを容易に行うことができる。
【0019】また本発明は、加熱ローラの少なくとも一
方の軸端部に、その軸端部と相互に回転自在に支持さ
れ、ベルトに接触するベルト接触部123を有する蛇行
検出部材120と、蛇行検出部材を支持する前記軸端部
を、加熱ローラの軸線に直交する予め定める変位方向に
変位可能に支持するローラ支持手段25,73,82
と、蛇行検出部材に連結され、蛇行検出部材にベルトが
接触してトルクが作用したときに、加熱ローラの蛇行検
出部材を支持する前記軸端部を、前記予め定める変位方
向に、変位させるローラ軸端部変位手段125,12
7,132とを含み、蛇行検出部材と、ローラ支持手段
と、ローラ軸端部変位手段とは、前記一方の側板の内方
で、その一方の側板寄りに設けられることを特徴とす
る。
【0020】本発明に従えば、図12に示されるように
ベルト6の蛇行を防ぐための蛇行検出部材120と、ロ
ーラ支持手段25,73,82と、ローラ軸端部変位手
段125,127,132とは、定着装置本体2の挿脱
孔66が形成された一方の側板14寄りに設けられ、こ
れによって蓋71を構成する補助板72と、一方の支持
部材73との分解によって、これらの蛇行検出部材12
0と、ローラ支持手段と、ローラ軸端部変位手段との交
換、取外し、および組立てなどのメンテナンスの作業を
容易に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のベ
ルト定着装置1の一部の水平断面図であり、図2は図1
に示される構成の縦断面図であり、図3はそのベルト定
着装置1の残りの一部の水平断面図であり、図4は図3
に示される構成の縦断面図であり、図5はベルト定着装
置1の簡略化した縦断面図である。図1は後述の図6に
おける切断面線I−Iから見た断面図であり、図2は図
6の切断面線II−IIから見た断面図である。さらに
図3は、後述の図10における切断面線III−III
から見た断面図であり、図4は図10の切断面線IV−
IVから見た断面図である。これらの図面を参照して、
ベルト定着装置1は、電子写真方式の複写機、プリンタ
およびファクシミリ装置などの画像形成装置に内蔵され
て用いられる。定着装置本体2内において、定着ローラ
3と細長い熱源4が挿通された中空の加熱ローラ5との
間に、無端状ベルト6が巻掛けられる。定着ローラ3の
直下方に加圧ローラ7が配置される。トナー像を上面に
有する記録紙8は、図1および図3の下方から上方に、
および図5の右方から左方に、矢符9で示されるように
搬送される。記録紙8が比較的長い距離にわたって、た
とえば約160〜200℃に加熱されたベルト6に、加
圧ローラ7によって挟持されて圧接され、これによって
トナー像が加熱溶融され、その後、冷却されて定着が行
われる。これらの定着ローラ3、熱源4、加熱ローラ5
および加圧ローラ7は、ほぼ水平の軸線を有する。記録
紙8は、その入口側で、上下の案内部材10,11によ
って案内され、出口側で案内部材12,13によって案
内される。
【0022】加熱ローラ5は、熱伝導率が良好な金属材
料、たとえばアルミニウムなどの材料から成ってもよ
い。定着ローラ3は、その少なくとも表面が弾力性を有
する層を有する。加圧ローラ7は、たとえばアルミニウ
ムなどの金属製の表面に、トナーおよびオイルなどの異
物の付着を防ぐためにテフロン(商品名)などの合成樹
脂材料から成る層が形成された構成を有していてもよ
い。
【0023】定着装置本体2の両側板14,15のう
ち、側板14には、後述の図11に明らかに示されるよ
うに挿脱孔66が形成される。この挿脱孔66を用い
て、ベルト6を図3および図4の右方に取外して離脱
し、または定着装置本体2内に挿入することができる。
定着ローラ3の軸端部17,18は、軸受19,20に
よって支持される。軸端部18には、止め輪21によっ
て取外し可能に駆動歯車22が連結され、これによって
定着ローラ3が回転駆動され、この動力によってベルト
6が走行される。これによって加熱ローラ5および加圧
ローラ7が従動回転される。加熱ローラ5の軸端部2
3,24は、軸受25,26によって支持される。
【0024】図6は定着装置本体2の左側面図であり、
図7はその側板15付近の分解斜視図である。加圧ロー
ラ7の軸端部31(後述の図11参照)と軸端部32と
は、軸受33,34によって支持される。
【0025】再び図5を参照して、加圧ローラ7に、定
着ローラ3に向かう方向のばね力を与えるために、側板
14寄りでは、加圧レバー35と加圧ばね36とが設け
られる。加圧レバー35の一端部は、加圧ローラ7の軸
線に平行な軸線を有するピン37によって角変位可能に
設けられる。加圧レバー35の他端部38には、ばね3
6の一端部39が取外し可能に係止される。ばね36の
他端部40は、側板14に突設された係止片41に取外
し可能に係止される。加圧レバー35は、軸受33の定
着ローラ3とは反対側(図5の下方)の周面に当接し、
ばね36のばね力によって加圧レバー35はピン37の
軸線まわりに図5の反時計方向のばね力が与えられる。
こうして加圧ローラ7は定着ローラ3に向けてばね力が
付与され、加圧ローラ7がベルト6に圧接される。加圧
ローラ7の軸端部32もまた、上述の加圧レバー35お
よびばね36と同様な構成が側板15に関連して、軸端
部31と左右対称に設けられる。
【0026】軸受33が定着ローラ3の半径方向である
上下方向に変位可能となるようにするために、側板14
には、上下に延びる小判形の案内長孔42が形成され、
同様にして軸受34の上下の変位が許容されるように、
側板15には図7のように案内長孔43が形成される。
これらの案内長孔42,43には、軸受33,34が嵌
まり込んで案内される。加圧ローラ7の軸端部31,3
2は、ベルト6の圧接される加圧ローラ本体の外径より
も小さく、また軸受33,34の外径よりも小さく、挿
脱孔66から取外すことができ、また挿入することがで
きる。さらに軸端部31,32は、軸受33,34から
取外し可能である。
【0027】定着装置本体2の側板15の外方(図1お
よび図2の左方、図6の紙面上方)に支持部材45が配
置される。この支持部材45は、定着ローラ3の半径方
向(図1の上下方向、図6の左右方向)に移動可能に、
案内片46,47によって案内される。案内片46,4
7は、側板15に取外し可能に取付けボルト118によ
って固定され、支持部材45の上下側部を案内する案内
溝を側板15との間に形成する案内部48,49を有す
る。
【0028】支持部材45には、定着ローラ3の前記半
径方向に垂直な上下方向に細長く延びる小判形の案内長
孔50が形成される。案内長孔50には、加熱ローラ5
の軸端部24を支持する軸受26の外輪51が配置され
る。軸受26の内輪52には、軸端部24が挿通され
る。外輪51と内輪52との間には、転動体44が介在
される。支持部材45の外方側、すなわち側板15とは
反対側(図1および図2の左方)において、軸受26の
外輪51に形成された環状溝に、止め輪53が弾発的に
取外し可能に嵌合し、外輪51、したがって軸受26の
軸線方向内方(図1および図2の右方)への軸端部24
の変位が阻止される。加熱ローラ5の軸端部24にはま
た、環状溝が形成され、ここに止め輪54が弾発的に取
外し可能に嵌合し、これによって軸端部24が軸線方向
内方(図1および図2の右方)に変位することが阻止さ
れる。
【0029】図8は、支持部材45付近の分解斜視図で
ある。支持部材45には、ベルト張力付与ばね55の図
1および図6に示される一端部56が取外し可能に係止
される。このばね55の他端部57は、側板15に取外
し可能に連結される。こうしてばね55は、支持部材4
5、したがって加熱ローラ5を、定着ローラ3から半径
方向に遠去かるようにばね力を与える。
【0030】側板15には、加熱ローラ5の軸端部24
付近のメンテナンスを容易に達成するための開口64が
設けられ、さらに開口64に連なって加熱ローラ5に関
して定着ローラ3から遠去かる方向に延びる細長い開口
65が形成される。開口65には、ばね55が配置され
る。
【0031】支持部材45にはまた、ホルダ58の基端
部61がボルト59によって着脱可能に取付けられる。
ホルダ58は、たとえばハロゲンランプである熱源4の
端部60を取外し可能に保持する。ホルダ58の保持部
62には、熱源4の端部60が前述のように取外し可能
に嵌合される。ホルダ58の基端部61には係止突部1
12が形成され、支持部材45には係合孔113が形成
されて嵌合し、さらにばね55の端部56が係止する係
止孔114が形成される。さらにボルト59のための取
外し可能なねじ孔115が支持部材45に刻設されてい
る。支持部材45に関連して、ベルト6の蛇行を防止す
るベルト蛇行防止手段63が、後述のように設けられ
る。
【0032】図9は加熱ローラ5とそれに関連する一部
の構成を簡略化して示す斜視図であり、図10はベルト
定着装置1の右側面図であり、図11はその定着装置本
体2の側板14とその付近の分解斜視図である。側板1
4には、ベルト6を定着装置本体2内に挿入し、または
定着装置本体2から離脱するための挿脱孔66が形成さ
れる。さらに挿脱孔66に連なる開口67が側板14に
形成される。開口67は、加熱ローラ5に関して定着ロ
ーラ3から遠去かる方向に延びる。案内長孔42は、接
続孔68を介して挿脱孔66に連通して接続される。接
続孔68の幅W1(図10参照)は、加圧ローラ7の軸
端部31の外径D1以上(W1≧D1)である。したが
って軸受33が案内長孔42に嵌合されておらず、かつ
軸受33に軸端部31が挿通していない状態では、この
軸端部31は、接続孔68内を図10の上下に移動する
ことができる。加圧ローラ7の外径は、挿脱孔66の図
10における上下の間隔以下に定められる。加圧ローラ
7の軸端部31,32に軸受33,34が取付けられる
構成は、加熱ローラ5の軸端部23が軸受25によって
支持されて支持部材73に取付けられる構成、およびも
う1つの端部24が軸受26によって支持部材45に取
付けられる構成と同様である。軸受33,34に関連す
る止め輪を着脱可能に取外すことによって、加圧ローラ
7の軸端部31,32から軸受33,34を取外すこと
ができる。
【0033】上述の各止め輪の代わりにEリングが用い
られてもよい。
【0034】軸受19,20;25,26および33,
34は、ころがり軸受であり、その転動体44,75,
116,117は、球であってもよく、さらにころがり
軸受に代えて、すべり軸受が用いられてもよく、スラス
ト力およびラジアル力を受けることができる。
【0035】側板14の外方(図3の右方、図11の右
方)には、挿脱孔66および開口67を塞ぎ、さらに接
続孔68を部分的に塞ぐ蓋71が配置される。蓋71
は、補助板72と支持部材73とを含む。補助板72
は、複数(たとえば4)のボルト74が挿通するボルト
挿通孔が形成される。ボルト74は、側板14に形成さ
れたねじ孔76にそれぞれ着脱可能に螺合する。こうし
て補助板72は、側板14に着脱可能に正確に位置決め
されて固定される。
【0036】補助板72には、定着ローラ3の軸端部1
7を支持する軸受19が取外し可能に嵌合して取付けら
れる。支持部材73には、軸受25が取外し可能に嵌合
される。補助板72には、この軸受25に対応してその
軸受25を定着ローラ3の前記半径方向に案内する小判
形の案内長孔77が形成される。
【0037】軸受25は、外輪78と内輪79とそれら
の間に介在される転動体75とを有する。支持部材73
の外方(図3および図4の右方)で、外輪78には止め
輪80が取外し可能に嵌合し、これによって外輪78、
したがって軸受25が加熱ローラ5の軸線方向内方(図
3および図4の左方)に変位することが阻止される。加
熱ローラ5の軸端部23には、内輪79よりも支持部材
73の外方に止め輪81が取外し可能に嵌合する。これ
によって軸端部23の軸線方向内方(図3の左方)への
変位が阻止される。
【0038】軸受25の外輪28は、支持部材73に形
成された遊通孔142を、緩やかに挿通して遊合する。
すなわち外輪78の外径と遊通孔142の内径との間に
わずかな隙間が存在する。これによってベルト蛇行防止
手段63の働きによって加熱ローラ5の軸端部24が案
内長孔50に沿って変位して加熱ローラ5の軸線が傾く
ことが許容されるとともに、ベルト張力付与ばね55,
82の働きによって、加熱ローラ5の軸線が傾くことが
許容される。
【0039】軸受25の内輪79と加熱ローラ5の軸端
部23に関しては、加熱ローラ5の軸線に沿って相互の
変位が許容されるように軸端部23は内輪79を緩やか
に挿通する。したがって熱源4によって加熱ローラ5が
軸線方向に膨張することが許容される。この加熱ローラ
5の定着動作時の熱膨張によって、図4に示されるよう
に、軸受25と止め輪81との間の隙間d2が生じるこ
とが可能である。この隙間d2は、定着動作時に、たと
えば1.5〜2mmであってもよい。
【0040】これに対して加熱ローラ5の軸端部24
は、特に図2に明らかに示されるように、側板15に関
して加熱ローラ5の軸線方向(図2の左右方向)の相互
の変位量が零またはほとんど零であって、加熱ローラ5
の軸端部24と側板15との軸線方向の変位が阻止され
る。そのために軸端部24には止め輪54と後述の止め
輪138とによって軸受26の外輪52との加熱ローラ
5の軸線方向に沿う変位が阻止されており、また案内片
46,47の案内部48,49によって、支持部材45
は側板15と加熱ローラ5の軸線方向に沿う変位が阻止
されている。さらに軸受26の外輪51と支持部材45
とは、止め輪53の働きによって、外輪51、したがっ
て軸受26が支持部材45に関して加熱ローラ5の軸線
に沿って内方(図2の右方)に変位することが阻止され
る。軸端部24が支持部材45に関して加熱ローラ5の
軸線方向外方(図2の左方)に変位することを阻止する
ために、変位制御部材139は、内輪52と外輪51と
の軸線方向内方(図2の右方)の端面に当接し、支持部
材45と変位制限部材139との間にばね127が、ほ
ぼぴったりと介在される。
【0041】支持部材73には、ベルト張力付与ばね8
2の一端部83が取外し可能に係止される。ばね82の
他端部84は、ばね係止片85に係止される。ばね82
は、開口67に位置する。ばね係止片85の立上がり部
86には、ねじ孔87が刻設される。
【0042】補助板72のばね係止片85よりも加熱ロ
ーラ5から遠去かった図3の下方(図10の右方)に
は、起立部88が形成される。この起立部88には、ば
ね力調整用ボルト89が挿通するボルト挿通孔90が挿
通される。ボルト挿通孔90の雄ねじが刻設された軸部
がねじ孔87に螺合する。ボルト89のボルト頭は、起
立部88に当接する。こうしてボルト89をその軸線ま
わりに角変位することによって、ばね係止片85が図3
の上下方向、図10の左右方向に変位調整され、ベルト
6の張力が調整される。
【0043】ばね係止片85には、ばね82の延びる方
向に沿う調整用長孔91が形成される。調整用ボルト9
2は、この調整用長孔91を挿通し、側板14に刻設さ
れたねじ孔93に螺合する。こうしてボルト92を緩め
た状態で、ボルト89によってベルト6の張力を設定
し、その後、ボルト92を締付けることによってばね係
止片85を補助板72に固定する。補助板72には、側
板14に形成された開口67に重なるように対応して、
開口98が形成される。これらの開口67,98には、
ばね82が配置される。
【0044】加熱ローラ5に挿通される熱源4の端部9
3は、ホルダ94の端部95に着脱可能に取付けられ
る。ホルダ94の基端部96にはボルト97が挿通す
る。このボルト97は、支持部材73に取外し可能に螺
着される。こうして支持部材73では、補助板72の外
方で、熱源4と加熱ローラ5とを同軸に保って支持部材
73に取付けられる。
【0045】挿脱孔66は、定着ローラ3および加熱ロ
ーラ5に張架されているベルト6の断面外径よりも大き
い形状を有する。これによってベルト6を、ほぼ張架状
態の形状のままで、側板14の外方に引出し、また定着
装置本体2内に挿入することを容易に行うことができ
る。
【0046】再び図1および図2を参照して、定着ロー
ラ3の軸端部18を支持する軸受20は、外輪101と
内輪102とそれらの間に介在される転動体116とを
有する。内輪102には軸端部18が挿通し、駆動歯車
22を介して前述のように取外し可能に止め輪21によ
って内輪102の軸線方向外方(図1および図2の左
方)への変位が阻止される。外輪101には、側板15
の外方で、止め輪103が弾発的に取外し可能に嵌合す
る。これによって外輪101の軸線方向内方(図1およ
び図2の右方)への変位が阻止される。
【0047】再び図3および図4を参照して、定着ロー
ラ3の軸端部17を支持する軸受19は、外輪104と
内輪105とそれらの間に介在される転動体117とを
有する。外輪104には、補助板72の外方で止め輪1
06が弾発的に取外し可能に嵌合する。軸端部17に
は、内輪105の外方で止め輪107が取外し可能に弾
発的に嵌合する。こうして外輪104、したがって軸受
19の軸線方向内方(図3および図4の左方)への変位
が阻止されるとともに、内輪105、したがって軸受1
9の軸線方向外方(図3および図4の右方)への変位が
阻止される。定着ローラ3は、図1に示される止め輪2
1,103および図3に示される止め輪106,107
によって、側板14,15を含む定着装置本体3との軸
線方向の変位が阻止される。
【0048】ボルト97は、図8に明らかに示されるよ
うに、支持部材73のねじ孔108に螺合する。ホルダ
94の基端部96には、加熱ローラ5の軸線方向に支持
部材73側に屈曲する係合突部109が形成される。こ
の係合突部109は、支持部材73に形成された細長い
係合孔110に取外し可能に係合する。こうしてボルト
97を締付けたとき、ホルダ94がそのボルト97の軸
線まわりに角変位することはなく、したがって熱源4の
軸線が、加熱ローラ5の軸線に正確に一致された状態が
保たれることになる。係合孔110に連なってばね82
の端部83が係止する係止孔111が連なる。このこと
は、ホルダ58に関しても同様である。
【0049】定着ローラ3と加熱ローラ5とにわたって
巻掛けられているベルト6を取外すにあたっては、ベル
ト張力付与ばね55,82の端部56,57;83,8
4の少なくとも一方を取外し、ベルト6の張力を解除す
る。また加圧ローラ7の軸受33に関連するばね36の
端部39,40のいずれか一方を取外して加圧力を解除
し、またこの加圧ローラ7のもう1つの軸受34(前述
の図6参照)に関しても同様にして加圧力を解除する。
【0050】次に、ホルダ58,94を固定しているボ
ルト59,97を緩め、または取外し、さらにホルダ5
8,94の端部62,95から熱源4の端部60,93
を取外し、熱源4を加熱ローラ5から取出す。加熱ロー
ラ5の軸受25と定着ローラ3の軸受19に関連して設
けられている止め輪81,107を取外す。その後、補
助板72を固定しているボルト74を取外し、こうして
蓋71を側板14から取外す。これによって挿脱孔66
が外方に臨む。この状態で、ベルト6を挿脱孔66から
側板14の外方に引出すことができる。
【0051】挿脱孔66から側板14の外方には、上述
のようにベルト6を引出すことができるだけでなく、次
のように加熱ローラ5および定着ローラ3を個別的に取
出すことができ、さらにまた、ベルト6と加熱ローラ5
と定着ローラ3とを同時に挿脱孔66から側板14の外
方に引出すこともまた、可能である。
【0052】加熱ローラ5を挿脱孔66から取出すに先
立ち、まず、止め輪53,54を取外すとともに、熱源
4の端部60をホルダ8の端部62から取外す。さらに
索条132の端部135を、支持部材45に固定されて
いるピン136から取外す。こうして加熱ローラ5とと
もに熱源4を、側板14の外方に引出すことができる。
【0053】さらにまた定着ローラ3を定着装置本体2
から取外すには、図1における軸端部18に取付けられ
ている止め輪21を外す。これによって定着ローラ3を
側板14から外方に挿脱孔66を経て取出すことができ
る。
【0054】さらに加圧ローラ7を定着装置本体2から
挿脱孔66を経て取出すこともまた可能である。このた
めに先ず、加圧ローラ7の軸端部31(図9),32
(図5)から軸受33,34を取外す。軸受33,34
を、側板14,15の案内長孔42,43から取外す。
そこで図9の軸端部31を、接続孔68を経て挿脱孔6
6にもたらす。こうして加圧ローラ7を挿脱孔66から
側板14の外方に取出すことができる。
【0055】加熱ローラ5を定着装置本体2から側板1
5の外方に取出すこともできる。このためには、図1に
示される支持部材45と、ベルト蛇行防止装置63とと
もに、加熱ローラ5を、図7に示される開口64から側
板15の外方に取出すことができる。これによってベル
ト蛇行防止装置63を分解する必要はなく、作業性が良
好である。
【0056】このような加熱ローラ5の取出しに先立
ち、案内片46,47を、側板15から取付けボルト1
18,119を着脱自在に取外し、これによって支持部
材45を側板15から取外すことができる。あるいはま
た熱源4の端部60をホルダ58の端部62から取外
し、さらに加熱ローラ5の軸端部24を支持する軸受2
6のための止め輪53を取外して支持部材45から軸受
26を取外し、この状態で熱源4と加熱ローラ5とを定
着装置本体2の内方に変位する。これによって支持部材
45を、案内片46,47に沿ってたとえば図6の右方
に移動し、取外すことができる。
【0057】図1、図2、図6、図7、図8および図9
を参照して、ベルト蛇行防止手段63を説明する。蛇行
検出部材120は、加熱ローラ5の軸端部24に配置さ
れ、この軸端部24が、相互に回転自在に挿通し、これ
によって蛇行検出部材120は、軸端部24に支持され
る。軸端部24の外径は、加熱ローラ5のベルト6を案
内するベルト案内部121の外径未満となるように小径
に形成される。この蛇行検出部材120は、加熱ローラ
5の軸線方向外方(図1、図8および図9の左方)にな
るにつれて外径が大きくなる接触面122を有するベル
ト接触部123を有する。こうしてベルト接触部123
は、円錐台状に形成される。ベルト接触部123の接触
面122の小径側の端部124の外径は、加熱ローラ5
のベルト接触部121の外径に等しい。軸端部24は、
加熱ローラ5のベルト6が巻掛けられるベルト案内部1
21よりも小さい外径を有する。この軸端部24は、蛇
行検出部材120を同軸に挿通する。軸端部24の軸線
方向外方(図1の左方)の端部は、軸受26を介して支
持部材45に支持される。
【0058】ローラ支持手段140を構成する支持部材
45には、前述の案内長孔50が形成される。この案内
長孔50によって、軸受26は図1の紙面に垂直方向の
変位が可能になり、すなわち図6および図7の上下方向
の変位が可能になる。この案内長孔50の延びる変位方
向は、支持部材45の図1における上下方向、図6およ
び図7の左右方向にそれぞれ直交する方向である。
【0059】蛇行検出部材120のベルト接触部123
よりも軸線方向外方(図1および図2の左方)には、直
円筒状の索条案内部125が一体的に形成される。この
索条案内部125には、その索条案内部125の軸線方
向外方(図1および図2の左方)寄りで、半径方向外方
に隆起したフランジ126が形成される。フランジ12
6の外周面は、索条案内部125から軸線方向外方にな
るにつれて外径が大きく形成された円錐台状に形成され
る。
【0060】さらに蛇行検出用ばね127は、大略的に
U字状に軸受26のほぼ下半周を囲む。蛇行検出用ばね
127の2つの上端部128,129は、支持部材45
のピン130,131に係止される。こうして案内長孔
50内の軸受26、したがって加熱ローラ5の軸端部2
4には、図1の紙面上方、図6および図7の上方に向か
う一方の方向のばね力が与えられる。
【0061】ばね127のばね力によって、長孔50の
上端部143(図7参照)に軸受26の外輪51が当接
している状態では、ベルト6は、そのベルト6の幅方向
に、したがって加熱ローラ5の軸線方向に、蛇行検出部
材120寄りに変位して走行する。
【0062】索条132は可撓性を有し、伸縮せず、図
7に明らかに示されるようにその一端部133は、ピン
134によって蛇行検出部材120に連結され、こうし
て一端部133が索条案内部125に固定される。索条
132の他端部135は、ピン136によって支持部材
45に取外し可能に連結されて固定される。この索条1
32は、索条案内部125に、蛇行検出用ばね127と
はほぼ反対側で周方向に部分的に、たとえば約半周巻掛
けられる。こうして索条132は、索条検出部材120
が、加熱ローラ5と同一の回転方向である矢符137
(図7参照)に角変位するとき、その索条132は、索
条案内部125に巻き付き、これによって加熱ローラ5
の軸端部24は、蛇行検出用ばね127による図6およ
び図7の上方である一方の方向のばね力に抗して、軸端
部24を図6および図7の下方である他方の方向に変位
させる。
【0063】ベルト6が蛇行して蛇行検出部材120の
ベルト接触部123の接触面122に乗り上げて接触す
ると、そのベルト幅方向の蛇行量に応じて蛇行検出部材
120には、大きな回転トルクが作用する。これによっ
て索条案内部125に索条132が巻き付く。これによ
って軸端部24が図6および図7の下方に変位する。し
たがってベルト6には、側板14側への蛇行成分が発生
し、初期の側板15側への蛇行成分と打消し合うまで、
軸端部24が案内長孔50に沿って下方に変位されるこ
とになる。
【0064】このようにベルト6が蛇行してベルト接触
部123に乗り上げて接触することによって、ベルト6
と接触面122との間に摩擦力が作用し、こうして上述
のように蛇行検出部材120が軸端部24に対して回転
させられる。この回転によって前述のように索条132
が索条案内部125に巻き付くことになる。この索条1
32の巻取り力と蛇行検出用ばね127のばね力とが平
衡し、軸端部24の図6および図7における下方への変
位量が規制され、こうして或る一定位置にベルト6の端
部の接触面122上の位置が維持されることになる。
【0065】軸端部24が図6および図7の下方に上述
のように変位する力が作用するとき、その加熱ローラ5
の軸端部23側において、図4に明らかに示されるよう
に支持部材73の遊通孔142に軸受25の外輪78が
隙間を有して緩やかに挿通していることによって、また
は本発明の実施の他の形態では、支持部材73が弾発的
に変形することによって、または軸受25のがたつきな
どによって、定着ローラ3の軸線を含む一仮想平面に対
して加熱ローラ5の軸線が傾斜することが許容される。
これによって上述のように軸端部24の図6および図7
の下方へのベルト蛇行防止のための変位が可能になる。
【0066】図1および図2を参照して、フランジ12
6よりも軸端部24の軸線方向外方には、その軸端部2
4に止め輪138が着脱可能に取付けられる。この止め
輪138の働きによって、蛇行検出部材120は軸端部
24の軸線方向外方への変位が阻止される。蛇行検出部
材120の端部124は、加熱ローラ5のベルト案内部
121の端面に当接して、軸線方向内方(図1および図
2の右方)への変位が制限される。
【0067】さらに止め輪138と軸受26との間に
は、円板状の変位制限部材139が介在される。この変
位制限部材139は、軸受26の外輪51よりも大きい
外径を有し、さらに蛇行検出用ばね127のU字状に巻
掛けられた湾曲部よりもやや大きい外径を有する。これ
によって蛇行検出用ばね127が外輪51の外周面から
図1および図2の右方に変位して外れてしまうことが防
がれる。さらにこの変位制限部材139は、フランジ1
26よりも大きい外径を有するので、索条132が軸受
26および蛇行検出用ばね127に接触することが防が
れ、また絡まるおそれがなく、また索条132が軸端部
24の軸線方向外方(図1および図2の左方)に大きく
変位することが防がれる。こうしてベルト6の蛇行防止
動作が確実に達成される。
【0068】蛇行検出部材120に一体的に形成される
索条案内部125と、蛇行検出用ばね127と、索条1
32とを含む構成要素は、ローラ軸端部変位手段141
を構成する。
【0069】本発明の実施の他の形態では、索条132
に代えて、ぜんまいばねを用い、蛇行検出用ばね127
を省略してもよい。索条132を用いる代わりに、蛇行
検出部材120に同軸のピニオンを固定し、支持部材4
5には、ピニオンに噛合するラックを固定し、これによ
って軸端部24を変位するようにしてもよく、あるいは
剛性ロッドの一端部を蛇行検出部材120の側壁にピン
結合し、そのロッドの他端部を支持部材45にピン結合
して、ベルト6の蛇行時に軸端部24を変位するように
構成してもよい。また蛇行検出部材120のベルト接触
部123の接触面122は、軸線方向に一様な半径を有
していてもよく、さらにこの接触面122の摩擦係数を
高めてもよい。
【0070】上述の実施の形態では、蛇行検出部材12
0のベルト案内部123は、前述のように中空円錐台状
に形成されており、接触面122は、加熱ローラの軸線
を含む平面内で、その軸線と成す角度θ1(図2参照)
がたとえば0.75〜2.0度であってもよいけれど
も、本発明の実施の他の形態では、角度θ1は、ほぼ垂
直、すなわち90度または90度未満であってほぼ90
度である値、たとえば70〜90度の範囲に選ばれても
よく、または85〜90度の範囲に選ばれてもよく、8
9度であってもよい。このように角度θ1を、ほぼ垂直
に定めることによって、ベルト6の蛇行量を減少し、し
かもベルト6の寿命を長くすることができることが、本
件発明者の実験によって確認された。
【0071】ベルト6は、たとえば厚み40〜50μm
の熱膨張率が比較的小さい金属材料であるNiの外表面
に、トナーのオフセットを防ぐために厚み約120μm
の合成樹脂、たとえばシリコン樹脂から成る被覆層が形
成された構成を有する。蛇行検出部材120は、金属製
であってもよく、または耐摩耗性に優れた合成樹脂材
料、たとえばポリアミドイミド系合成樹脂から成っても
よい。
【0072】図12は、本発明の実施の他の形態の一部
の断面図である。この実施の形態は、前述の図1〜図1
1の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照
符を付す。ベルト蛇行防止手段63は、前述の実施の形
態では、側板15側に設けられたけれども、本発明の実
施の他の形態では、ベルト蛇行防止手段63aが図12
において側板14側に設けられる。蓋71を構成する支
持部材73には、軸受25を支持する案内長孔50が形
成される。蛇行検出用ばね127の両端部128,12
9は、支持部材73に連結される。索条132の一端部
は前述のように蛇行検出部材120に連結され、もう1
つの端部135は支持部材73に連結される。こうして
図12の実施の形態では、ベルト蛇行防止装置63は、
側板14の内方(図3および図4の左方)で、その側板
14寄りに設けられる。したがってベルト6の交換時な
どにおいて、蓋71の付近に設けられているベルト蛇行
検出装置63aの点検を容易に行うことができるととも
に、蛇行検出部材120を、止め輪80,81,138
を取外すことによって、容易に交換可能である。
【0073】本発明の実施のさらに他の形態では、加熱
ローラ5の軸端部24に、図1〜図9に関連して前述し
たベルト蛇行防止手段63が設けられ、かつもう1つの
軸端部23に、図12に関連した述べたベルト蛇行防止
手段63aが設けられ、このようにして両軸端部24,
23にベルト蛇行防止手段63,63aがそれぞれ設け
られる構成としてもよい。
【0074】本発明は次の実施の各形態が可能である。
【0075】(1)熱源が設けられた加熱ローラを含む
複数のローラに、無端状ベルトが巻掛けられ、ベルトと
加圧ローラとの間に、トナー像を有する記録紙を挟持し
て搬送し、加熱ローラに、ベルトの蛇行を防止する蛇行
防止手段を設けることを特徴とするベルト定着装置。
【0076】上述の構成に従えば、定着のための無端状
ベルトを、加熱ローラを含む複数のローラに巻掛け、こ
のベルトの外周面と加熱ローラとの間で、トナー像を有
する記録紙を挟持してトナーを加熱溶融し、記録紙に固
着し、その後、記録紙をベルトから剥離して定着を行
う。
【0077】特に上述の構成では、加熱ローラに関連し
て、ベルトの蛇行防止手段が設けられるので、ベルト定
着装置の全体の構成を小形化することが容易であり、し
たがって原価の低減に優れており、さらに熱損失を少な
くして省エネルギ効果を向上することが容易に可能にな
る。
【0078】すなわち上述の構成では、加熱ローラに、
上述のようにベルトの蛇行防止手段を設けるので、前述
したベルトの蛇行を防ぐ機構を施したテンションローラ
を用いる構成ではなく、したがって構成の小形化を図る
ことができ、コストの低減が図られ、熱損失が少なくな
り、さらにベルトが加熱ローラに巻掛けられて接触する
加熱ローラの周方向の接触角度を増大して加熱ローラか
らベルトへの熱伝導を良好に行うことができ、これによ
って加熱時間を短縮し、また省エネルギ効果を向上する
ことができる。こうしてベルト定着の特性を阻害するこ
となく、その有利な特性を生かしながら、ベルトの蛇行
を防ぐことができるようになる。また加熱ローラに関連
して蛇行を防ぐための手段が施され、これによって部品
点数を減少することができる。さらにこのようなベルト
の蛇行を防ぐことができるので、トナーの融着のための
たとえば約160〜200℃の高温度の条件下でも、ベ
ルトの長寿命化を図ることができる。
【0079】上述の構成によれば、先行技術に関連して
前述したベルトの蛇行を防ぐ機構を施したテンションロ
ーラを用いる構成ではなく、加熱ローラに関連してベル
トの蛇行を防ぐ手段を設け、これによって構成の小形化
を図ることができ、したがってコストの低減が図られ
る。さらに上述のようにテンションローラを用いないの
で、その分、熱損失が少なくなり、省エネルギ効果が達
成される。
【0080】さらに上述の構成では、上述のようにテン
ションローラを用いないので、ベルトが加熱ローラに巻
掛けられて接触する加熱ローラの周方向の接触角度を増
大することができる。これによって加熱ローラからベル
トへの熱伝導を良好に行うことができる。したがって加
熱時間を短縮し、また省エネルギ効果を向上することが
できる。こうしてベルト定着の特性を阻害することな
く、すなわちベルトにトナーが付着するオフセット現象
が生じにくく、定着ニップ幅を拡大して定着品質を向上
するという特性を生かしながら、ベルトの蛇行制御が達
成される。
【0081】さらに加熱ローラに関連してベルトの蛇行
を防ぐための手段が施されるので、上述のテンションロ
ーラが用いられず、部品点数が減少され、生産性が向上
されることになる。さらにベルトに接触するテンション
ローラなどの吸熱および放熱をする部品が設けられない
ので、熱損失が少なくなる。また上述の構成では、高温
下で用いられるベルトに、そのベルトの蛇行を防ぐため
の加工を施す必要なしに、長寿命化を図ることができ
る。
【0082】(2)蛇行防止手段は、加熱ローラの少な
くとも一方の軸端部に、その軸端部と相互に回転自在に
支持され、ベルトに接触するベルト接触部123を有す
る蛇行検出部材120と、蛇行検出部材を支持する前記
軸端部を、加熱ローラの軸線に直交する予め定める変位
方向に変位可能に支持するローラ支持手段140と、蛇
行検出部材に連結され、蛇行検出部材のベルト接触部に
ベルトが接触してトルクが作用したときに、加熱ローラ
の蛇行検出部材を支持する前記軸端部を、前記予め定め
る変位方向に、変位させるローラ軸端部変位手段141
とを含むことを特徴とするベルト定着装置。
【0083】上述の構成に従う蛇行防止手段は、蛇行検
出部材と、ローラ支持手段と、ローラ軸端部変位手段と
を含み、ベルトの蛇行を防ぐ。このベルトの蛇行を防ぐ
作用を説明する。ベルトが蛇行によって変位して蛇行検
出部材のベルト接触部に接触すると、蛇行検出部材がベ
ルトとの摩擦接触によって回転し、ローラ軸端部変位手
段の働きによって、蛇行検出部材の回転運動が直線運動
に変換される。これによって蛇行検出部材を支持する加
熱ローラの少なくとも一方の軸端部24は、予め定める
変位方向に変位する。これによって加熱ローラの前記少
なくとも一方の軸端部が変位すると、ベルトに逆方向の
蛇行変位が発生し、初期の蛇行が解消される。こうして
初期の蛇行変位量に対応した加熱ローラの前記少なくと
も一方の軸端部の変位が自動的に与えられ、ベルトは蛇
行が解消されて安定して走行する。
【0084】蛇行検出部材、したがって蛇行検出手段
は、加熱ローラの両軸端部にそれぞれ支持されてもよ
く、またはいずれか一方の軸端部にのみ支持されてもよ
い。
【0085】上述の構成によれば、ベルトが蛇行変位し
て蛇行検出部材のベルト接触部に接触し、これによって
蛇行検出部材が回転すると、この蛇行検出部材の回転運
動を、ローラ軸端部変位手段によって直線運動に変換
し、加熱ローラの軸端部を前記予め定める変位方向に変
位させ、これによってベルトに逆方向の蛇行変位を発生
させ、初期の蛇行を解消することができる。この構成に
よれば、初期の蛇行に応じた加熱ローラの軸端部の変位
量が自動的に与えられ、ベルトの蛇行が解消されるの
で、ベルトを安定して走行し、ベルト定着動作を安定に
行うことができる。こうしてベルト定着による記録紙へ
のトナー像の正確な形成を行うことができる。
【0086】(3)加熱ローラは、前記ローラのうち、
加熱ローラ以外の残余のローラよりも、記録紙の搬送経
路でその搬送方向上流側に配置され、前記残余のローラ
のうちの1つは、定着ローラであり、この定着ローラ
は、定着装置本体に、回転軸線の位置が固定されて回転
自在に設けられ、駆動手段によって回転駆動され、加圧
ローラは、定着装置本体に、定着ローラの半径方向に変
位自在に設けられ、加圧ばねによって、加圧ローラに
は、ベルトを介して定着ローラに向うばね力が与えら
れ、加熱ローラの蛇行検出部材を支持する少なくとも一
方の前記軸端部は、定着ローラの回転軸線を中心とする
周方向である前記予め定める変位方向に、変位自在に、
かつ定着ローラの半径方向に変位自在に、定着装置本体
に設けられ、加熱ローラの両軸端部は、ベルト張力付与
ばねによって、定着ローラの半径方向に定着ローラから
遠去かる方向のばね力が与えられることを特徴とするベ
ルト定着装置。
【0087】上述の構成に従えば、ベルトが巻掛けられ
る複数のローラのうち、加熱ローラは、記録紙の搬送経
路でその搬送方向の最も上流側に配置され、記録紙が加
熱ローラによって加熱されたベルトに接触してベルトと
ともに搬送されることによって、トナー像を形成するト
ナーが加熱溶融される。記録紙が搬送されることによっ
て、次に、トナーが充分冷却され、その後、記録紙がベ
ルトから剥離される。
【0088】加熱ローラよりも搬送方向下流側でベルト
が巻掛けられる定着ローラに向けて、加圧ローラが、加
圧ばねによって圧接される。このベルトと加圧ローラと
の間で記録紙が挟持されて搬送されることになる。加圧
ローラには、上述のように定着ローラに向うばね力が加
圧ばねによって与えられるので、加圧ローラを、比較的
大きなばね力で、ベルトとの間で記録紙を挟持すること
ができる。これによってベルトと記録紙との熱伝導が確
実になるとともに、記録紙とベルトとの相互のずれがな
くなり、定着品質が向上される。しかもベルトに加圧ば
ねによる大きな引張力が作用することがなく、ベルトの
寿命が長くなる。こうして記録紙は、ベルトと加圧ロー
ラとの間で挟持され、ベルトおよび記録紙がたわんだり
変形することなく、ベルトと記録紙との両者が安定した
面接触を保ちながら、搬送され、定着完了後、記録紙が
ベルトの外表面から剥離される。
【0089】加熱ローラには、その両方の軸端部に設け
られたベルト張力付与ばねによって、定着ローラの半径
方向に定着ローラから遠去かる方向のばね力が与えら
れ、こうして加圧ばねのばね力とは独立した適切な値の
張力がベルトに付与されることになる。
【0090】こうして上述の構成に従えば、定着装置本
体には、定着ローラと加圧ローラとを回転自在に支持
し、ベルトに張力を付与するために、加熱ローラの両軸
端部を、定着ローラの半径方向に移動可能に、すなわち
定着ローラに近接離反して移動することができるよう
に、定着装置本体にそれぞれ設け、これらの両軸端部
を、ベルト張力付与ばね55,82によって、定着ロー
ラの半径方向外方に、すなわち定着ローラから加熱ロー
ラが遠去かる方向に、ばね力を与える。
【0091】ベルトの蛇行が生じたとき、蛇行検出部材
は、加熱ローラの軸線に直交する方向の成分を有して、
変位する。これによってテンションローラを用いること
なく、したがって熱損失を少なくし、またベルトの加熱
ローラとの接触角度を増大し、しかもベルトに張力を付
与することができる。
【0092】上述の構成の基本的な考え方は、駆動手段
によって回転駆動される定着ローラを、定着装置本体
に、その定着ローラの回転軸線の位置が固定されて設
け、この定着ローラの位置を基準として、上述のように
加圧ローラは加圧ばねによってベルトを介して定着ロー
ラに向かって圧接され、また加熱ローラには、定着ロー
ラの半径方向に定着ローラから遠去かる方向のばね力が
与えられて、ベルトに張力を付与する。定着ローラの回
転軸線の位置が上述のように固定されているので、この
定着ローラを、駆動手段によって安定して回転駆動する
ことができる。しかも加圧ローラを、加圧ばねによって
比較的大きなばね力で定着ローラに向けて圧接させるこ
とができるとともに、前述のようにベルトに適切な張力
を付与することができる。しかもこの加熱ローラの少な
くとも一方の軸端部には、蛇行検出部材を設けて、その
軸端部を、前記予め定める変位方向に変位可能である構
成を実現し、これによって上述のように定着ローラの回
転軸線の位置を固定的とし、安定な回転駆動を達成す
る。
【0093】上述の構成によれば、定着ローラを、その
回転軸線の位置が固定されて定着装置本体に設けられ、
この定着ローラに向けて加圧ローラを比較的大きな加圧
ばねによって圧接することができ、また加熱ローラは、
ベルト張力付与ばねによってばね力が与えられてベルト
に張力が付与され、こうしてベルトと加圧ローラとの間
で記録紙が挟持され、定着品質を向上することができ
る。また上述のように定着ローラの位置が固定されてい
るので、定着ローラを安定して回転駆動することができ
る。
【0094】(4)ベルトは、前記ローラのうち、加熱
ローラと、もう1つのローラとのみに巻掛けられること
を特徴とするベルト定着装置。
【0095】上述の構成に従えば、ベルトが巻掛けられ
る前記複数のローラは、加熱ローラと、もう1つのロー
ラ、たとえば定着ローラの合計2つである。これによっ
て前述の先行技術に関連して述べたテンションローラが
用いられず、構成の小形化を図ることができ、コストの
低減が図られ、熱損失が少なくなり、さらにベルトが加
熱ローラに巻掛けられて接触する加熱ローラの周方向の
接触角度を増大して加熱ローラからベルトへの熱伝導を
良好に行うことができ、これによって加熱時間を短縮
し、また省エネルギ効果を向上することができる。
【0096】さらに、電源投入後から、ベルトがトナー
の融着に適した温度に上昇して定着が可能になるまでの
時間を、短縮することができる。
【0097】上述の構成によれば、ベルトが、加熱ロー
ラと、定着ローラなどのローラとの合計2つに巻掛けら
れるので、構成の小形化を図ることができ、コストの低
減が図られる。さらに熱損失が少なくなり、加熱ローラ
へのベルトの接触角度を増大して熱伝導を良好に行うこ
とができ、これによって電源投入時からのベルトがトナ
ーの記録紙への融着に適した温度に上昇するまでの加熱
時間を短縮することができ、また省エネルギ効果を向上
することができる。
【0098】(5)加熱ローラの蛇行検出部材を支持す
る軸端部24,23は、加熱ローラのベルトが巻掛けら
れるベルト案内部121よりも小さい外径を有し、この
軸端部が、蛇行検出部材を同軸に挿通することを特徴と
するベルト定着装置。
【0099】上述の構成に従えば、蛇行検出部材には、
加熱ローラのベルト案内部121の外径よりも小さい外
径を有する軸端部24(図1),23(図10)が、蛇
行検出部材と相互にそれらの軸線まわりに回転自在に挿
通して蛇行検出部材を支持し、これによって構成の簡略
化を図ることができる。
【0100】この軸端部の軸線方向外方の端部を、軸受
26,25を介して支持部材に支持し、加熱ローラを回
転自在に支持する構成とすれば、メンテナンスの簡略化
を図ることができる。
【0101】上述の構成によれば、蛇行検出部材は、加
熱ローラの軸端部に支持され、したがって構成が簡略化
され、またメンテナンスが簡略化される。
【0102】(6)ローラ支持手段は、加熱ローラの両
軸端部を回転自在に支持し、定着ローラの半径方向に移
動可能に、定着装置本体にそれぞれ設けられる一対の支
持部材45,73を有し、加熱ローラの蛇行検出部材を
支持する前記軸端部の前記予め定める変位方向は、支持
部材の移動方向に直交する方向であり、各支持部材に
は、前記ベルト張力付与ばね55,82によって、定着
ローラの前記半径方向外方にばね力が与えられることを
特徴とするベルト定着装置。
【0103】上述の構成に従えば、蛇行防止手段に備え
られるローラ支持手段は、一対の支持部材45,73を
有し、各支持部材は、加熱ローラの各軸端部を回転自在
にそれぞれ支持し、これらの各支持部材を、ベルト張力
付与ばね55,82によって、定着ローラの半径方向外
方に引張り、または圧縮してばね力を与え、ベルトに張
力が付与される。ベルトの蛇行防止を達成するために、
加熱ローラの蛇行検出部材を支持する軸端部は、支持部
材45(図1),73(図10)に設けられ、その軸端
部は支持部材の移動方向(すなわち定着ローラの半径方
向)に直交する方向であり、換言すると、前記軸端部
は、定着ローラの回転軸線を中心とする周方向である。
このように加熱ローラが支持部材の移動方向に直交する
方向に変位することによって、前述のようにベルトの蛇
行が防止される。このようにしてベルト張力付与ばねに
よって支持部材を介して加熱ローラにばね力を与えてベ
ルトの張力を付与するとともに、この支持部材に加熱ロ
ーラの前記軸端部を、その支持部材の移動方向に直交す
る方向に変位可能に支持してベルトの蛇行を防止するこ
とができる。
【0104】上述の構成の実施の一形態では、加熱ロー
ラは中空であり、この加熱ローラに熱源が挿通され、こ
の熱源は、支持部材に固定される。この構成に従えば、
加熱ローラを挿通する熱源4を、支持部材に固定する。
熱源は、たとえば細長いハロゲンランプによって実現さ
れてもよく、その細長い熱源の両端部を、上述のように
支持部材45に固定する。これによって熱源は、前述の
ように加熱ローラが支持された支持部材とともに変位
し、こうして加熱ローラと、その加熱ローラとほぼ同軸
の熱源との相対的な変位をほぼ一定に保って、支持部材
を移動してベルトに張力を付与することができる。ベル
トの蛇行を防ぐためのローラ軸端部変位手段による加熱
ローラの変位量はごくわずかであり、したがって加熱ロ
ーラと熱源との相対的な変位は、上述のようにほぼ一定
に保たれる。したがって、加熱ローラのベルト案内部の
軸線方向全長にわたってその外周面をほぼ均一な温度分
布で加熱することができ、したがってベルトをその幅方
向にわたって均一な温度分布で加熱することができる。
【0105】上述の構成によれば、支持部材に加熱ロー
ラを支持してベルト張力付与ばねによってベルトに張力
を付与し、このベルトの蛇行を防止するために、加熱ロ
ーラの蛇行検出部材を支持する軸端部を、支持部材に、
前記予め定める変位方向である支持部材の移動方向に直
交する方向に変位可能に設け、ベルトの蛇行を防止する
ことができる。支持部材の働きによって、ベルトに張力
を付与することができるとともに、加熱ローラの前記軸
端部の変位を可能にしてベルトの蛇行を防止することが
できる。こうして加熱ローラを一対の支持部材に支持し
て、支持部材をベルト張力付与ばね55,82によって
ばね力を与えることによって、ベルトに張力を付与する
ようにし、こうして支持部材にベルトの蛇行を防止する
ための構成が集約して構成されるので、構成の簡略化が
図られるとともに、メンテナンスが容易になる。
【0106】(7)ベルト張力付与ばねの少なくとも一
方のばね力を調整する手段89を含むことを特徴とする
ベルト定着装置。
【0107】上述の構成に従えば、ベルト張力付与ばね
の少なくとも一方のばね力を調整することによって、ベ
ルトの蛇行をさらに抑制することができる。したがって
ベルトの蛇行とその矯正との各動作によって加熱ローラ
がたとえば振動するなどの不都合が生じることをなくす
ことができる。
【0108】上述の構成によれば、ボルト89などの手
段によって、一対の各支持部材毎に設けられるベルト張
力付与ばねのいずれか少なくとも一方、または両者のば
ね力を調整し、これによってベルトの蛇行をさらに抑制
することができるベルト張力を付与することができる。
【0109】(8)ローラ軸端部変位手段は、蛇行検出
部材のベルト接触部123よりも軸線方向外方に形成さ
れる索条案内部125と、支持部材45に設けられ、加
熱ローラの蛇行検出部材を支持する前記軸端部24に、
支持部材の移動方向に直交する一方の方向に、蛇行検出
用ばね力を与える蛇行検出用ばね127と、一端部が索
条案内部に固定され、他端部が支持部材に固定され、ベ
ルト接触部にベルトが接触してトルクが作用したとき
に、索条案内部に、蛇行検出用ばね力に抗して、巻付く
方向に、索条案内部に巻掛けられ、これによって軸端部
が、支持部材の移動方向に直交しかつ前記一方の方向と
は逆である他方の方向に変位させられる索条132とを
含むことを特徴とするベルト定着装置。
【0110】上述の構成に従えば、蛇行検出部材のベル
ト接触部にベルトが接触してトルクが作用すると、索条
は、索条案内部125に巻付く。これによって加熱ロー
ラの蛇行検出部材を支持する前記軸端部24は、索条1
32の前記他端部135寄りである前記予め定める変位
方向、すなわち軸端部が支持部材の移動方向に直交する
前記他方の方向(図5の下方)に変位する。これによっ
てベルトの蛇行が矯正される。加熱ローラの前記軸端部
24は、蛇行検出用ばね127によって、前記予め定め
る変位方向とは逆方向である支持部材の移動方向に直交
する前記一方の方向(図5の上方)にばね力が与えられ
ている。したがってベルトは、加熱ローラのベルト案内
部に巻掛けられた状態で、蛇行検出部材に接触すること
なく、または接触して蛇行検出用ばね力ならびにベルト
の内周面およびその内周面に接触する蛇行検出部材の外
周面との摩擦力などに起因してベルトの幅方向の平衡が
得られた位置で、蛇行することなく、走行されることが
できる。
【0111】上述の構成によれば、ローラ軸端部変位手
段は、蛇行検出用ばね127と索条132とを含み、構
成の簡略化を図ることができる。
【0112】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、挿脱孔66
からベルト6および各ローラを挿入および離脱して定着
装置本体外に取出し、また交換することができるので、
メンテナンスの作業性が良好である。このようなベルト
およびローラの交換のための構成が比較的単純であり、
構成の簡略化を図ることができる。さらにベルトまたは
ローラのみの交換が可能となり、未だ寿命が尽きていな
いその他の構成要素を、ベルトおよびローラとともに取
外して廃棄してしまうという無駄がない。さらにこのよ
うなベルトおよびローラの取外し、交換によって、組立
て後の位置精度を高精度に保つことができ、このことに
よってもまたメンテナンスの作業性が良好になる。こう
してベルトおよびローラの交換のために、できるだけ少
ない構成要素の分解ですみ、作業性が良好である。
【0113】請求項2の本発明によれば、ベルトを、搬
送ローラに張架された状態をほぼ保ったままで、挿脱孔
から取外すことができ、また新たなベルトを挿入して組
立てることができる。これによってベルトに不所望な力
が作用することはなく、ベルトが作業中に障害物に接触
して傷ついたり破損することがなく、また作業性が良好
である。
【0114】請求項3の本発明によれば、止め輪81,
107またはEリングの取外しによって、搬送ローラの
軸端部23,17と軸受25,19とを離脱して取外す
ことができ、分解が容易であり、さらに組立ても容易で
ある。
【0115】請求項4の本発明によれば、ベルトを定着
ローラ3と加熱ローラ5とによって張架し、テンション
ローラなどを用いることがなく、これによって熱損失が
少なくなり、さらにベルトが加熱ローラに接触する加熱
ローラの周方向の接触角度を増大して加熱ローラからベ
ルトへの熱伝導を良好に行うことができ、これによって
加熱時間を短縮し、また省エネルギ効果を向上すること
ができる。
【0116】請求項5の本発明によれば、定着ローラ
は、蓋71を構成する補助板72によって支持し、さら
に蓋を構成する一方の支持部材73によって加熱ローラ
を支持し、この一方の支持部材と、加熱ローラの他方の
軸端部24を支持する他方の支持部材45とを、2つの
ベルト張力付与ばね82,55によってばね力を与える
ようにしたので、ベルトに張力を付与してベルトに張力
を発生させることができるとともに、各ベルト張力付与
ばねの少なくともいずれか一方の端部を取外してそのば
ね力を解除してベルトの取外し、交換を容易に行うこと
ができるようになる。
【0117】請求項6の本発明によれば、定着ローラお
よび加熱ローラだけでなく、さらに加圧ローラ7をも、
接続孔68を経て変位して挿脱孔66から取外すことが
できる。こうして全てのローラの取外しが容易に行われ
ることになる。
【0118】請求項7の本発明によれば、ベルトの蛇行
を防ぐための蛇行検出部材120と、ローラ支持手段1
40と、ローラ軸端部変位手段141とを、定着装置本
体1の一方の側板14寄りに設けることによって、これ
らの各構成要素の点検、取外し、組立て、交換を、でき
るだけ分解の手間を省いて、行うことができ、こうして
蛇行防止のための機構のメンテナンスが容易になる。こ
のことは特に、たとえば160〜200℃の高温度の環
境下で用いられる蛇行検出部材などの定期的な交換を行
う必要がある場合、重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のベルト定着装置1の一
部の水平断面図である。
【図2】図1に示される構成の縦断面図である。
【図3】ベルト定着装置1の残りの一部の水平断面図で
ある。
【図4】図3に示される構成の縦断面図である。
【図5】ベルト定着装置1の簡略化した縦断面図であ
る。
【図6】定着装置本体2の左側面図である。
【図7】側板15付近の分解斜視図である。
【図8】支持部材45付近の分解斜視図である。
【図9】加熱ローラ5とそれに関連する一部の構成を簡
略化して示す斜視図である。
【図10】ベルト定着装置1の右側面図である。
【図11】定着装置本体2の側板14とその付近の分解
斜視図である。
【図12】本発明の実施の他の形態の一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ベルト定着装置 2 定着装置本体 3 定着ローラ 4 熱源 5 加熱ローラ 6 無端状ベルト 7 加圧ローラ 8 記録紙 14,15 側板 17,18,23,24,31,32 軸端部 19,20,25,26,33,34 軸受 21,53,54,80,81,103,106,10
7 止め輪 22 駆動歯車 36 加圧ばね 42,43,50,67 案内長孔 45,73 支持部材 51,68,100,101,104 外輪 52,69,102,105 内輪 55,82 ベルト張力付与ばね 63,63a ベルト蛇行防止手段 64,65,67,97 開口 66 挿脱孔 68 接続孔 71 蓋 72 補助板 120 蛇行検出部材 121,123 ベルト案内部 122 接触面 125 索条案内部 126 フランジ 127 蛇行検出用ばね 132 索条 139 変位制限部材 140 ローラ支持手段 141 ローラ軸端部変位手段
フロントページの続き (72)発明者 吉田 高幸 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 黒高 重夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 AA36 BA06 BA11 BB36 BB38 3F023 AA05 CA02 CA06 3F104 AA00 CA07 CA35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の搬送ローラ間に無端状ベルトが巻
    掛けられ、 熱源によって加熱されたベルトと、そのベルトとばね力
    によって当接する加圧ローラとの間に、トナー像を有す
    る記録紙を介在して搬送し、 搬送ローラと加圧ローラとを、軸受を介して回転自在
    に、定着装置本体の両側板に、支持するベルト定着装置
    において、 前記側板の一方14には、ベルトおよび各ローラを挿入
    および離脱する挿脱孔66が形成され、 前記一方の側板の外面に、取外し可能に蓋71が設けら
    れ、 この蓋に、搬送ローラを支持する軸受が取外し可能に設
    けられることを特徴とするベルト定着装置。
  2. 【請求項2】 挿脱孔は、搬送ローラに張架されている
    状態でのベルトの断面外形よりも大きい形状を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のベルト定着装置。
  3. 【請求項3】 搬送ローラの軸端部が挿通する軸受2
    5,19の内輪79,105が、その内輪よりも搬送ロ
    ーラの軸線方向外方で、前記軸端部に、止め輪81,1
    07によって取外し可能に取付けられることを特徴とす
    る請求項1または2記載のベルト定着装置。
  4. 【請求項4】 搬送ローラは、定着ローラ3と、熱源4
    が挿通された中空の加熱ローラ5とを含むことを特徴と
    する請求項1〜3のうちの1つに記載のベルト定着装
    置。
  5. 【請求項5】 蓋71は、 前記一方の側板に着脱可能に取付けられ、定着ローラの
    軸受を支持する補助板72と、 補助板に、定着ローラの半径方向に移動可能に設けら
    れ、加熱ローラを支持する一方の軸受と熱源の一端部と
    を取外し可能に支持する一方の支持部材73とを有し、 一方のベルト張力付与ばね82の一端部84が、補助板
    に連結され、他端部83が、前記一方の支持部材に連結
    され、これによって定着ローラの前記半径方向外方にば
    ね力を与え、 定着装置本体の他方の側板15に、定着ローラの前記半
    径方向に移動可能に他方の支持部材45が設けられ、 この他方の支持部材は、加熱ローラを支持する他方の軸
    受と、熱源の他端部とを取外し可能に支持し、 他方のベルト張力付与ばね55の一端部が、前記他方の
    側板に連結され、他端部は、前記他方の支持部材に連結
    され、これによって定着ローラの前記半径方向外方にば
    ね力を与えることを特徴とする請求項4記載のベルト定
    着装置。
  6. 【請求項6】 加圧ローラの一方の軸端部をその一方の
    軸端部と取外し可能に支持する一方の軸受は、前記一方
    の側板に形成されて定着ローラの半径方向に細長く延び
    る一方の長孔42内に、その一方の長孔に沿って変位可
    能に、かつ前記一方の側板に取外し可能に設けられ、 前記一方の長孔は、加圧ローラの前記一方の軸端部の外
    径よりも大きい幅を有する接続孔68を介して挿脱孔に
    連通し、 この挿脱孔から加圧ローラを挿入、離脱可能であり、 加圧ローラの他方の軸端部をその他方の軸端部と取外し
    可能に支持する他方の軸受は、前記他方の側板に形成さ
    れて定着ローラの半径方向に細長く延びる他方の長孔4
    3内に、その他方の長孔に沿って変位可能に、かつ前記
    他方の側板15に取外し可能に設けられることを特徴と
    する請求項4または5記載のベルト定着装置。
  7. 【請求項7】 加熱ローラの少なくとも一方の軸端部
    に、その軸端部と相互に回転自在に支持され、ベルトに
    接触するベルト接触部123を有する蛇行検出部材12
    0と、 蛇行検出部材を支持する前記軸端部を、加熱ローラの軸
    線に直交する予め定める変位方向に変位可能に支持する
    ローラ支持手段25,73,82と、 蛇行検出部材に連結され、蛇行検出部材にベルトが接触
    してトルクが作用したときに、加熱ローラの蛇行検出部
    材を支持する前記軸端部を、前記予め定める変位方向
    に、変位させるローラ軸端部変位手段125,127,
    132とを含み、蛇行検出部材と、ローラ支持手段と、
    ローラ軸端部変位手段とは、前記一方の側板の内方で、
    その一方の側板寄りに設けられることを特徴とする請求
    項4〜6のうちの1つに記載のベルト定着装置。
JP10243017A 1998-08-28 1998-08-28 ベルト定着装置 Pending JP2000075708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10243017A JP2000075708A (ja) 1998-08-28 1998-08-28 ベルト定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10243017A JP2000075708A (ja) 1998-08-28 1998-08-28 ベルト定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000075708A true JP2000075708A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17097646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10243017A Pending JP2000075708A (ja) 1998-08-28 1998-08-28 ベルト定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000075708A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201512A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Ricoh Co Ltd ベルト定着装置、および画像形成装置
US7239828B2 (en) 2003-09-19 2007-07-03 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with adjustment of belt member
JP2011123144A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2011209646A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 定着装置及び画像形成装置
JP2014178500A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2016126190A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 コニカミノルタ株式会社 定着装置
CN107487648A (zh) * 2017-08-11 2017-12-19 深圳怡化电脑股份有限公司 介质输送装置
US11150583B2 (en) 2019-09-27 2021-10-19 Ricoh Company, Ltd. Belt device and image forming apparatus incorporating same

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7239828B2 (en) 2003-09-19 2007-07-03 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with adjustment of belt member
US7379690B2 (en) 2003-09-19 2008-05-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with adjustment of belt member
US7389068B2 (en) 2003-09-19 2008-06-17 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with adjustment of belt member
JP2006201512A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Ricoh Co Ltd ベルト定着装置、および画像形成装置
JP2011123144A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2011209646A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 定着装置及び画像形成装置
JP2014178500A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2016126190A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 コニカミノルタ株式会社 定着装置
US9581946B2 (en) 2015-01-05 2017-02-28 Konica Minolta, Inc. Fixing device having heating section support with hole for releasing heat
CN107487648A (zh) * 2017-08-11 2017-12-19 深圳怡化电脑股份有限公司 介质输送装置
US11150583B2 (en) 2019-09-27 2021-10-19 Ricoh Company, Ltd. Belt device and image forming apparatus incorporating same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8693936B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
US8725038B2 (en) Belt assembly, fixing device, and image forming apparatus incorporating same
US8843044B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
US9720361B2 (en) Belt device, fixing device, and image forming apparatus
JP3980527B2 (ja) 定着器及び画像形成装置
JP6120599B2 (ja) 画像加熱装置
US10031468B2 (en) Structure and structure detachably mountable to image forming apparatus
JP2000075708A (ja) ベルト定着装置
JP2009047913A (ja) 定着装置およびその定着装置を備えた画像形成装置
JP5539567B2 (ja) 画像加熱装置、及び画像形成装置
EP1503254A1 (en) Fixing band device and image forming apparatus incorporating the same
JP2000075699A (ja) ベルト定着装置
JP2000075698A (ja) ベルト定着装置
CN105593767B (zh) 定位部件和图像形成装置
JP2000075700A (ja) ベルト定着装置
JP6821462B2 (ja) 定着装置
US11156947B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2000072218A (ja) ベルト駆動装置
JP2000075697A (ja) ベルト定着装置
JP2013015667A (ja) 定着装置、及びそれを備えた画像形成装置
JPH05289564A (ja) 定着装置
JP7456872B2 (ja) 用紙分離装置、定着装置、および画像形成装置
JP7224957B2 (ja) 剥離シート、定着装置及び剥離シートの製造方法
JP2006267865A (ja) 画像形成装置の定着装置およびユニットの組付構造
JP2006171611A (ja) 定着装置及び定着装置の組立方法