JP2013015667A - 定着装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトの蛇行もしくは斜行を防止するために加熱ローラをステアリングローラとした構成を採用しながらも、定着ベルトの温度を検出する温度センサと定着ベルト間の間隔もしくは位置関係が変化しない定着装置を提供する。
【解決手段】サーミスタ45を、加熱ローラ43の回転軸43aの位置決めされた他端43kの近くで、変位しないか殆ど変位しない定着ベルト44の部位に近接配置している。従って、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43jを矢印Da又はDbの方向に変位させたとしても、サーミスタ45と定着ベルト44間の間隔もしくは位置関係が変化せず、サーミスタ45による検出温度に誤差が生じることはなく、定着ベルト44の表面温度の正確な制御に支障を来たすことはない。
【選択図】図5

Description

本発明は、ベルト定着方式の定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
この種のベルト定着方式の定着装置では、定着ローラと加熱ローラとの間に無端状の定着ベルトを張架し、加圧ローラを定着ベルトを介して定着ローラに押圧して、定着ベルトと加圧ローラ間にニップ域を形成し、定着ベルトを周回移動させて、加圧ローラを回転させ、トナー像が形成された記録紙をニップ域に挟み込んで搬送し、ニップ域で記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させている。
このベルト定着方式においては、定着ベルトが定着ローラ又は加熱ローラの軸片端に偏倚すると、定着ベルトの蛇行もしくは斜行が発生する。
従来は、そのような定着ベルトの蛇行もしくは斜行を防止するために、定着ベルトの内周面における幅方向両端に一対のガイドリブを設け、これらのガイドリブの間に定着ローラの両端面及び加熱ローラの両端面を挟み込んで、定着ベルトが偏倚しなようにした状態で、定着ベルトを周回移動させていた。また、定着ベルトの内周面の各ガイドリブを定着ローラの外周面及び加熱ローラの外周面に形成されたそれぞれのガイド溝に嵌め入れて、定着ベルトが偏倚しなようにしていた。あるいは、定着ローラの両端外側及び加熱ローラの両端外側にガイドローラまたはガイドカラー等を付設し、定着ベルトの内周面の各ガイドリブをガイドローラまたはガイドカラーのガイド溝等に嵌め入れて、定着ベルトが偏倚しなようにしていた。
一方、加熱ローラの温度を定着ベルトを通じてニップ域へと熱伝導することから、温度センサにより加熱ローラもしくは定着ベルトの温度を検出して制御し、ニップ域の温度を定着温度に調節する必要がある。
例えば、特許文献1では、定着ベルトを張架する加熱ローラの温度をサーミスタにより検出して、加熱ローラの温度を制御し、ニップ域の温度を定着温度に調節している。
また、特許文献2では、各サーミスタを加熱ローラの軸方向に振り分けて配置し、定着ベルトの温度及び加熱ローラの温度を各サーミスタにより検出して、それらの温度を制御し、ニップ域の温度を定着温度に調節している。
更に、特許文献3では、加熱ローラに張架された定着ベルトの温度をサーミスタにより検出して、定着ベルトの温度を制御し、ニップ域の温度を定着温度に調節している。
このような温度センサ(サーミスタ)による温度検出を正確に行うには、温度センサと定着ベルト間の間隔もしくは位置関係が変化しないようにする必要がある。先に述べたような定着ベルトの蛇行もしくは斜行を防止するために、定着ベルトの内周面の各ガイドリブにより定着ベルトの偏倚を防止する構成では、定着ベルトの位置が変化することはなく、温度センサによる定着ベルトの正確な温度検出が可能となる。
特開2010−66543号公報 特開2007−212579号公報 特開2006−235604号公報
ところで、従来のように定着ベルトの内周面に各ガイドリブを設ける場合は、定着ベルトの形状が複雑化する。また、ガイドリブを嵌め入れるガイド溝をローラ等の外周面に形成すると、ローラ等の形状が複雑化する。
このため、定着ベルトを支持している加熱ローラをステアリングローラとし、加熱ローラの回転軸一端を変位させて、定着ベルトが定着ローラ又は加熱ローラの軸片端に偏倚しないように調整し、定着ベルトの蛇行もしくは斜行を防止するという構成の適用が考えられる。このような構成は、周知のように画像形成装置の中間転写ベルトの蛇行もしくは斜行を防止するために用いられており、ベルト等の形状の複雑化を招くことがない。
しかしながら、加熱ローラをステアリングローラとした構成では、加熱ローラの回転軸一端が変位すると、定着ベルトも変位するため、先に述べたような温度センサと定着ベルト間の間隔もしくは位置関係が変化してしまい、温度センサによる定着ベルトの温度検出を正確に行うことができなくなるという問題が生じた。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、定着ベルトの蛇行もしくは斜行を防止するために加熱ローラをステアリングローラとした構成を採用しながらも、定着ベルトの温度を検出する温度センサと定着ベルト間の間隔もしくは位置関係が変化しない定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の定着装置は、定着ローラと加熱ローラ間に無端状の定着ベルトを張架し、加圧ローラを前記定着ベルトを介して前記定着ローラに押圧して、前記定着ベルトと前記加圧ローラ間にニップ域を形成し、温度センサにより前記定着ベルトの温度を検出する定着装置であって、前記加熱ローラをステアリングローラとして、前記加熱ローラの回転軸一端を変位可能に支持し、前記加熱ローラの回転軸他端を位置決め支持し、前記温度センサを前記加熱ローラの回転軸一端よりも他端近くに設けている。
このような本発明の定着装置では、加熱ローラをステアリングローラとして、加熱ローラの回転軸一端を変位可能に支持している。この加熱ローラの回転軸一端の変位量を適宜に設定することにより、定着ベルトを定着ローラ又は加熱ローラの軸片端に偏倚させないようにすることができ、定着ベルトの蛇行もしくは斜行を防止することができる。ただし、加熱ローラの回転軸一端が変位すると、加熱ローラの回転軸一端近くでは定着ベルトも確実に変位する。仮に、定着ベルトの変位に伴い、温度センサと定着ベルト間の間隔もしくは位置関係が変化したならば、温度センサにより検出される定着ベルトの温度も変化して、温度センサによる検出温度に誤差が生じる。
ところが、加熱ローラの回転軸他端を位置決めしていることから、加熱ローラの回転軸一端が変位しても、加熱ローラの回転軸他端近くでは、定着ベルトの変位量が小さい。そして、温度センサを加熱ローラの回転軸一端よりも他端近くに設けているので、温度センサと定着ベルト間の間隔もしくは位置関係の変化が少なくなり、温度センサによる検出温度の誤差が小さくなる。また、加熱ローラの回転軸他端に接近するほど、定着ベルトの変位量が小さくなる。従って、温度センサの設置箇所は、加熱ローラの回転軸他端に近いほどよい。
また、本発明の定着装置においては、前記加熱ローラの回転軸一端は、前記加熱ローラの回転軸他端を中心にして変位する。
この場合は、加熱ローラの回転軸が該加熱ローラの回転軸他端を中心にして回転して、定着ベルトが捻られ、定着ベルトの偏倚が効果的に解消される。
例えば、本発明の定着装置においては、前記温度センサは、サーミスタ又はサーモスタットである。
温度センサがサーミスタの場合は、サーミスタによる検出温度を用いて、加熱ローラのヒータを通電制御し、定着ベルトの温度を規定温度に調節することができる。
また、温度センサがサーモスタットの場合は、サーモスタットにより定着ベルトの過熱を感知して、加熱ローラのヒータをオフにし、定着ベルトの過熱を阻止することができる。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の定着装置を備えている。
このような本発明の画像形成装置においても、上記本発明の定着装置と同様の作用効果を奏する。
このような本発明によれば、加熱ローラの回転軸一端の変位量を適宜に設定することにより、定着ベルトを定着ローラ又は加熱ローラの軸片端に偏倚させないようにすることができ、定着ベルトの蛇行もしくは斜行を防止することができる。また、加熱ローラの回転軸他端を位置決めしていることから、加熱ローラの回転軸一端が変位しても、加熱ローラの回転軸他端近くでは、定着ベルトの変位量が小さく、温度センサが加熱ローラの回転軸一端よりも他端近くに設けられているので、温度センサと定着ベルト間の間隔もしくは位置関係が殆ど変化しない。このため、温度センサによる検出温度の誤差が小さくなる。
本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。 本実施形態の定着装置の概略構成を示す断面図である。 本実施形態の定着装置における定着ローラ及び加熱ローラを支持するフレーム構成を示す斜視図である。 図3のフレーム構成を示す側面図である。 (a)、(b)は、加圧ローラ、定着ローラ、加熱ローラ、定着ローラ、サーミスタ、及びフレームを模式的に示す側面図及び平面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1は、画像データによって示されるカラー画像を記録用紙に印刷記録するものであって、光走査装置11、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、帯電器15、中間転写ベルト装置16、本実施形態の定着装置17、用紙搬送経路S、給紙カセット18、及び排紙トレイ19等を備えている。
カラー画像は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナー像を重ねて形成される。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電器15は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各感光体ドラム13は、それらの表面に光感光層を有している。各帯電器15は、それぞれの感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。
光走査装置11は、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された各感光体ドラム13表面を画像データに応じて露光して、それらの表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。
各現像装置12は、それぞれの感光体ドラム13表面に形成された静電潜像を各色のトナーにより現像し、これらの感光体ドラム13表面にトナー像(可視像)を形成する。各ドラムクリーニング装置14は、現像及び画像転写後にそれぞれの感光体ドラム13表面に残留したトナーを除去及び回収する。
中間転写ベルト装置16は、各感光体ドラム13の上方に配置されており、中間転写ベルト21、中間転写ベルト駆動ローラ22、従動ローラ23、4つの中間転写ローラ24、及びベルトクリーニング装置25等を備えている。
中間転写ベルト21は、無端ベルト状のものである。中間転写ベルト駆動ローラ22、従動ローラ23、各中間転写ローラ24等は、中間転写ベルト21を張架して支持し、中間転写ベルト21を矢印Cの方向に周回移動させる。
各中間転写ローラ24は、中間転写ベルト21近傍に回転可能に支持され、中間転写ベルト21を介してそれぞれの感光体ドラム13に押圧されている。各感光体ドラム13表面のトナー像が中間転写ベルト21に順次重ねて転写されて、中間転写ベルト21上に各色のトナー像を重ねてなるカラー画像が形成される。各感光体ドラム13から中間転写ベルト21へのトナー像の転写は、中間転写ベルト21裏面に圧接されている各中間転写ローラ24によって行われる。各中間転写ローラ24は、金属軸(例えばステンレス軸)をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われたローラである。各中間転写ローラ24には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されており、その導電性の弾性材により高電圧が記録用紙に対して均一に印加される。
こうして中間転写ベルト21上に形成されたカラー画像は、中間転写ベルト21と共に搬送され、中間転写ベルト21と二次転写装置26の二次転写ローラ26a間のニップ域で記録用紙上に転写される。
二次転写装置26の二次転写ローラ26aには、中間転写ベルト21上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
また、二次転写装置26によって中間転写ベルト21上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト21表面にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、ベルトクリーニング装置25によって中間転写ベルト21表面の残留トナーを除去及び回収する。ベルトクリーニング装置25には、例えばクリーニング部材として、中間転写ベルト21表面に接触して残留トナーを除去するクリーニングブレードが設けられており、クリーニングブレードが接触する部位で、従動ローラ23により中間転写ベルト21裏側が支持されている。
記録用紙は、中間転写ベルト21と二次転写装置26の二次転写ローラ26a間のニップ域でカラー画像を転写された後、定着装置17へと搬送され、ここで加熱及び加圧されて、記録用紙上のトナー像が定着される。この記録用紙は、更に上方へと搬送され、排紙ローラ34を通じて排紙トレイ19に排出される。
また、画像形成装置1の下部には、記録用紙を供給する給紙カセット18が設けられている。画像形成装置1には、給紙カセット18から供給された記録用紙を二次転写装置26や定着装置17を経由させて排紙トレイ19に送るための、用紙搬送経路Sが設けられている。
給紙カセット18の端部には用紙ピックアップローラ31が設けられており、この用紙ピックアップローラ31により給紙カセット18から記録用紙が1枚ずつ引き出されて用紙搬送経路Sへと搬送される。
用紙搬送経路Sに沿って、用紙レジストローラ32、定着装置17、搬送ローラ33、及び排紙ローラ34等が配置されている。搬送ローラ33は、記録用紙の搬送を促進補助するための小型のローラであり、複数組設けられている。
用紙レジストローラ32は、搬送されて来た記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、中間転写ベルト21と二次転写装置26の二次転写ローラ26a間のニップ域で中間転写ベルト21上のカラー画像が記録用紙に転写されるように、各感光体ドラム13及び中間転写ベルト21の回転にあわせて、記録用紙をタイミングよく搬送する。
更に、記録用紙は、定着装置17でカラー画像を定着され、定着装置17を通過した後、排紙ローラ34によって排紙トレイ19上にフェイスダウンで排出される。
次に、本実施形態の定着装置17を詳しく説明する。図2は、本実施形態の定着装置17の概略構成を示す断面図である。
図2に示すように定着装置17は、ベルト定着方式のものであって、加圧ローラ41、定着ローラ42、加熱ローラ43、定着ローラ42と加熱ローラ43間に張架された無端状の定着ベルト44、及び定着ベルト44の表面温度を検出するサーミスタ45を備えている。
加圧ローラ41は、中空の回転軸41aの外周面に薄い弾性層を設け、この弾性層の外周面に離型層を形成してなる3層構造のローラである。
定着ローラ42は、中空の回転軸42aの外周面に弾性層を設けたものであるが、弾性層が十分に厚くされている。
加熱ローラ43は、中空の回転軸43aの外周面に表層を設けたものであり、加熱ローラ43の回転軸43aの内部には該ローラ43を加熱する熱源のヒータランプ46(ハロゲンランプ)が設けられている。
定着ベルト44は、熱伝導が良好な材質からなる無端状のベルトであって、その外周面に離型層を有する。
ここで、定着ローラ42の弾性層が十分に厚くされていることから、加圧ローラ41が定着ベルト44を介して定着ローラ42に押圧されると、定着ローラ42の弾性層が大きく凹んで、加圧ローラ41と定着ローラ42間が圧接状態となり、加圧ローラ41と定着ローラ42間に広いニップ域Nが形成される。
この圧接状態で、加圧ローラ41が矢印の方向に回転駆動されると、定着ベルト44が加圧ローラ41に従動して矢印の方向に周回移動し、同時に定着ローラ42及び加熱ローラ43もそれぞれの矢印の方向に従動回転する。このとき、定着ベルト44は、加熱ローラ43により加熱されつつニップ域Nを介して周回移動し、定着ベルト44によりニップ域Nが加熱される。そして、記録用紙がニップ域Nを通じて搬送されると、記録用紙が定着ベルト44及び加圧ローラ41により加熱及び加圧され、記録用紙上のトナー像が定着される。
こうして記録用紙上のトナー像が定着された後、記録用紙が更に上方へと搬送され、排紙トレイ19へと排出される。
また、サーミスタ45は、定着ベルト44の表面から僅かに離間して配置され、定着ベルト44の表面温度を検出する。サーミスタ45により検出された定着ベルト44の表面温度に基づき、加熱ローラ43内部のヒータランプ46の通電制御が行われて、定着ベルト44の表面温度が制御され、加圧ローラ41と定着ローラ42間のニップ域Nの温度が規定の定着温度に調節される。
ところで、ベルト定着方式の定着装置17では、定着ベルト44が定着ローラ42又は加熱ローラ43の回転軸片端に偏倚すると、定着ベルト44の蛇行もしくは斜行が発生する。このため、本実施形態では、加熱ローラ43をステアリングローラとし、加熱ローラ43の回転軸一端を変位可能に支持し、加熱ローラ43の回転軸他端を定位置に位置決め支持した上で、加熱ローラ43の回転軸一端を変位させて、定着ベルト44を偏倚させないように調整し、定着ベルト44の蛇行もしくは斜行を防止している。
ただし、加熱ローラ43をステアリングローラとした構成では、加熱ローラ43の回転軸一端が変位すると、定着ベルト44も変位する。仮に、定着ベルト44の変位に伴い、サーミスタ45と定着ベルト44間の間隔もしくは位置関係が変化したならば、サーミスタ45により検出される定着ベルト44の温度が変化して、サーミスタ45による検出温度に誤差が生じ、定着ベルト44の表面温度の正確な制御、延いてはニップ域Nの温度の正確な調節が困難になる。
そこで、本実施形態では、加熱ローラ43の軸方向(定着ベルト44の幅方向)においてサーミスタ45の配置位置を特定することにより、加熱ローラ43の回転軸一端が変位しても、サーミスタ45と定着ベルト44間の間隔もしくは位置関係が変化しないようにしている。
次に、そのような加熱ローラ43の回転軸両端を支持する構成、及び加熱ローラ43の軸方向(定着ベルト44の幅方向)におけるサーミスタ45の配置位置について詳しく説明する。
図3及び図4は、定着装置17における定着ローラ42及び加熱ローラ43を支持するフレーム構成を示す斜視図及び側面図である。図3及び図4に示すように定着ローラ42及び加熱ローラ43の両側には、第1及び第2フレーム51、52が位置決め固定されている。第1フレーム51には、変位フレーム53が矢印Da、Dbの方向に移動可能に設けられている。また、第1及び第2フレーム51、52には、それぞれのサブフレーム54が固定支持されており、これらのサブフレーム54により加熱ローラ43の回転軸43aの両端から突出したヒータランプ46の両端が固定支持されている。
定着ローラ42の回転軸42aの両端は、第1及び第2フレーム51、52の軸受けにより回転自在に支持されて位置決めされている。また、加熱ローラ43の回転軸43aの一端は、変位フレーム53の軸受けにより回転自在に支持されて、変位フレーム53と共に矢印Da、Dbの方向に移動可能となっている。更に、加熱ローラ43の回転軸43の他端は、第2フレーム52の軸受けにより回転自在に支持されて定位置に位置決めされている。
変位フレーム53には、矢印Da、Dbの方向に長い2つのスリット53a、53bが形成されている。これらのスリット53a、53bには、第1フレーム51の突起部51a、51bが嵌め入れられており、これにより変位フレーム53が矢印Da、Dbの方向に沿って移動可能にガイドされている。また、変位フレーム53の蛇行調整部53cは、変位フレーム53を矢印Da、Dbの方向に変位させるための変位機構を備えている。この変位機構は、如何なる機構であっても構わない。例えば、カムを変位フレーム53に当接させ、カムを回転もしくは移動させて、変位フレーム53を矢印Da、Dbの方向に変位させてもよい。また、スクリューネジの先端を変位フレーム53に当接させ、スクリューネジを回転させて、変位フレーム53を矢印Da、Dbの方向に変位させても構わない。あるいは、外部の治具により変位フレーム53を矢印Da、Dbの方向に変位させてもよい。矢印Da、Dbの方向に変位された変位フレーム53は、変位フレーム53の穿孔を通じて第1フレーム51にねじ込まれるネジにより固定されて、その位置を維持する。
図5(a)、(b)は、加圧ローラ41、定着ローラ42、加熱ローラ43、定着ローラ44、及びサーミスタ45等を模式的に示す側面図及び平面図である。図5(b)に示すように定着ローラ42の回転軸42aの両端42j、42kが第1及び第2フレーム51、52で回転自在に支持されて位置決めされ、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43jが変位フレーム53で回転自在にかつ矢印Da、Dbの方向に移動可能に支持され、また加熱ローラ43の回転軸43aの他端43kが第2フレーム52で位置決めされて回転自在に支持されている。
また、加圧ローラ41の回転軸41aの両端は、各移動フレーム55で回転自在に支持されている。各移動フレーム55は、第1及び第2フレーム51、52に対して接離する矢印Eの方向に移動自在に支持されており、2本のコイルバネ(図示せず)により第1及び第2フレーム51、52側に付勢されている。これにより、加圧ローラ41が定着ベルト44を介して定着ローラ42に押圧され、加圧ローラ41と定着ベルト44間にニップ域Nが形成される。
ここで、図5(a)、(b)に示すように定着ベルト44が蛇行もしくは斜行することなく矢印方向に周回移動しているものとする。この場合、変位フレーム53が矢印Daの方向に変位されて、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43jが矢印Daの方向に変位されると、加熱ローラ43の回転軸43aが、定位置に位置決めされた他端43kを中心にして矢印Daの方向に回転し、定着ベルト44が捻られて、定着ベルト44が加熱ローラ43の部位で矢印Faの方向に偏倚して蛇行もしくは斜行する。
また、変位フレーム53が矢印Dbの方向に変位されて、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43jが矢印Dbの方向に変位されると、加熱ローラ43の回転軸43aが定位置の他端43kを中心にして矢印Dbの方向に回転し、定着ベルト44が逆方向に捻られて、定着ベルト44が加熱ローラ43の部位で矢印Fbの方向に偏倚して蛇行もしくは斜行する。
このため、定着ベルト44の蛇行もしくは斜行が生じているときには、変位フレーム53の位置を調節して、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43jを矢印Da又はDbの方向に適宜の変位量だけ変位させることにより、定着ベルト44の蛇行もしくは斜行を相殺して、定着ベルト44を偏倚させないように調整することができる。
このとき、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43j側では、回転軸43aの一端43jと共に定着ベルト44も変位するが、加熱ローラ43の回転軸43aの定位置に位置決めされた他端43k側では、定着ベルト44が変位することはない。
そこで、本実施形態では、図5(b)に示すようにサーミスタ45を、加熱ローラ43の回転軸43aの他端43kの近くで、変位しないか殆ど変位しない定着ベルト44の部位に近接配置している。従って、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43jを矢印Da又はDbの方向に変位させたとしても、サーミスタ45と定着ベルト44間の間隔もしくは位置関係が変化せず、サーミスタ45による検出温度に誤差が生じることはなく、定着ベルト44の表面温度の制御に支障を来たすことはない。
仮に、サーミスタ45を、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43jの近くに配置した場合は、回転軸43aの一端43jを矢印Da又はDbの方向に変位させたときに、回転軸43aの一端43jに近い定着ベルト44の部位も変位するため、サーミスタ45と定着ベルト44間の間隔もしくは位置関係が変化して、サーミスタ45による検出温度に誤差が生じる。
また、図5(a)から明らかなようにサーミスタ45は、定着ベルト44が巻き付いている加熱ローラ43の略半周面における定着ベルト44の周回方向下流側の位置Qに配置されている。これは、定着ベルト44が巻き付いている加熱ローラ43の略半周面が加熱ローラ43の表面温度の影響を直接受け、加熱ローラ43の略半周面における定着ベルト44の周回方向下流側の位置Qがニップ域Nに近いためであり、ニップ域Nの温度をより正確に調節するためにサーミスタ45の位置を適格化した結果である。
尚、上記実施形態では、サーミスタ45を例示しているが、他の種類の温度センサを用いる場合であっても、本発明を適用することができる。例えば、加熱ローラ43のヒータランプ46の通電ラインにサーモスタットを挿入する場合は、サーモスタットを加熱ローラ43の回転軸43aの他端43kの近くで、定着ベルト44の表面に近接配置しても構わない。これにより、定着ベルト44が過熱したときには、サーモスタットが確実にオフとなって、加熱ローラ43のヒータランプ46への通電が遮断される。
また、サーミスタ等の温度センサの位置を、加熱ローラ43の回転軸43aの他端43kの極めて近くに設定することができなくても、加熱ローラ43の回転軸43aの一端43jよりも他端43k近くに設定すれば、温度センサと定着ベルト間の間隔もしくは位置関係の変化を抑えることができ、温度センサによる検出温度の誤差を減少させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1 画像形成装置
11 光走査装置
12 現像装置
13 感光体ドラム
14 ドラムクリーニング装置
15 帯電器
16 中間転写ベルト装置
17 定着装置
18 給紙カセット
19 排紙トレイ
41 加圧ローラ
42 定着ローラ
43 加熱ローラ
44 定着ベルト
45 サーミスタ
46 ヒータランプ

Claims (4)

  1. 定着ローラと加熱ローラ間に無端状の定着ベルトを張架し、加圧ローラを前記定着ベルトを介して前記定着ローラに押圧して、前記定着ベルトと前記加圧ローラ間にニップ域を形成し、温度センサにより前記定着ベルトの温度を検出する定着装置であって、
    前記加熱ローラをステアリングローラとして、前記加熱ローラの回転軸一端を変位可能に支持し、前記加熱ローラの回転軸他端を位置決め支持し、
    前記温度センサを前記加熱ローラの回転軸一端よりも他端近くに設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置であって、
    前記加熱ローラの回転軸一端は、前記加熱ローラの回転軸他端を中心にして変位することをことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置であって、
    前記温度センサは、サーミスタ又はサーモスタットであることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016126190A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 コニカミノルタ株式会社 定着装置
JP2017027089A (ja) * 2016-11-11 2017-02-02 キヤノン株式会社 画像加熱装置

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