JP2000075700A - ベルト定着装置 - Google Patents

ベルト定着装置

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JP2000075700A
JP2000075700A JP10243018A JP24301898A JP2000075700A JP 2000075700 A JP2000075700 A JP 2000075700A JP 10243018 A JP10243018 A JP 10243018A JP 24301898 A JP24301898 A JP 24301898A JP 2000075700 A JP2000075700 A JP 2000075700A
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belt
meandering
roller
shaft end
fixing device
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JP10243018A
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English (en)
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Michizo Kozuki
陸三 上月
Takayuki Yoshida
高幸 吉田
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
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Bando Chemical Industries Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーおよびオイルなどの異物の付着および
約200℃の温度負荷に拘わらず、定着ベルト6の蛇行
を防ぐ。 【解決手段】 ベルト6が巻掛けられる加熱ローラ5の
一方の軸端部24に、相互に回転自在に蛇行検出部材1
20を支持し、この軸端部24を、支持部材45に上下
に変位可能に支持する。蛇行検出部材のベルト接触部1
23の接触面122は、加熱ローラ5の軸線にほぼ垂直
に形成し、これによってベルト6との摩擦係数をほぼ一
定に保ち、ベルト6の損傷を防ぎ、長寿命とする。ベル
トが蛇行して接触面122に接触すると、蛇行検出用ば
ね127のばね力に抗して索条132が索条案内部12
5に巻掛けられて軸端部24が変位し、ベルトの蛇行が
防がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタおよびファクシミリ装置などの画像形成
装置において実施されるベルト定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、特開平9−907
87に開示される。ベルト定着装置は、記録紙上のトナ
ー像を、ベルトを介して加熱溶融させ、その後、冷却
し、ベルトと剥離する方式であり、これによってトナー
を冷却して記録紙に固着させてから、ベルトと剥離させ
るので、ベルトにトナーが付着するオフセット現象が生
じにくいという優れた利点がある。ベルト定着装置で
は、トナー像を有する記録紙が比較的長い距離にわたっ
てベルトに挟持され、いわゆる定着ニップ幅が拡大さ
れ、定着品質が向上される。
【0003】或る提案されたベルト定着装置では、ベル
トの蛇行を防ぐために、ベルトに張力を付与するテンシ
ョンローラに、蛇行防止のための工夫を施している。こ
のベルト定着装置では、ベルトの蛇行を防ぐための手段
は、テンションローラの軸端部に、そのテンションロー
ラのベルトが巻掛けられるベルト案内部から回転軸線外
方に遠去かるに従って外径が大きくなる円錐台状のテー
パ部を有する蛇行検出部材が設けられる。ベルトが蛇行
してそのベルトの幅方向端部がテーパ部に乗り上げる
と、テンションローラと相互に回転自在である蛇行検出
部材にトルクが作用し、このトルクを利用して、テンシ
ョンローラの軸端部を、ベルトに初期の回転軸線方向外
方の蛇行成分を打消す逆方向の力が作用するように、変
位駆動する。テーパ部の頂角、すなわち回転軸線を含む
平面内でテーパ部の成す角度は、たとえば2.0度であ
る。
【0004】この提案されたベルト定着装置では、蛇行
検出部材のテーパ部の円錐台状外周面のベルト内周面と
の摩擦係数が、トナーおよびオイルなどの異物の付着お
よび定着時のたとえば約200℃の高温度の温度負荷に
依存して、大きく変化する。これによってベルトがテー
パ部に乗り上げる回転軸線方向の変位量が大きく変化す
る。したがってベルトの蛇行を高精度で防ぐことができ
ず、たとえば3〜12mmの変位量を有して蛇行が生じ
る結果になる。
【0005】上述の提案されたベルト定着装置の他の問
題は、ベルトの寿命が比較的短いことである。ベルト定
着装置を、せいぜい20〜75時間にわたる連続運転に
よって、ベルトがテーパ部に乗り上げることによって、
ベルトの側部にクラックが発生し、その結果、蛇行防止
が不可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ベル
トの蛇行を高精度で防止することができるとともに、ベ
ルトの寿命を長くすることができるようにしたベルト定
着装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、無端状ベルト
と、ベルトが巻掛けられ、ベルトを回転支持する複数の
ベルト搬送ローラと、ベルトを加熱する熱源と、トナー
像を有する記録紙を、ベルトとの間に挟持して搬送する
加圧ローラとを含むベルト定着装置において、前記ベル
ト搬送ローラのうちの1つの少なくとも一方の軸端部
に、ベルト蛇行を防止する蛇行防止手段が設けられ、こ
の蛇行防止手段は、前記軸端部と相互に回転自在に支持
され、ベルトに接触するベルト接触部123を有し、ベ
ルト接触部123は、ベルトに臨んで回転軸線にほぼ垂
直な接触面を有する蛇行検出部材と、蛇行検出部材を支
持する前記軸端部を、前記1つのベルト搬送ローラの軸
線に直交する予め定める変位方向に変位可能に支持する
ローラ支持手段140と、蛇行検出部材に連結され、蛇
行検出部材のベルト接触部にベルトが接触してトルクが
作用したときに、前記1つのベルト搬送ローラの蛇行検
出部材を支持する前記軸端部を、前記予め定める変位方
向に、変位させるローラ軸端部変位手段141とを含む
ことを特徴とするベルト定着装置である。
【0008】本発明に従えば、定着のための無端状ベル
トを、複数のベルト搬送ローラに巻掛け、このベルトを
熱源によって加熱し、このベルトの外周面と加圧ローラ
との間で、トナー像を有する記録紙を挟持してトナーを
加熱溶融し、トナーを記録紙に固着し、その後、記録紙
をベルトから剥離して定着を行う。
【0009】特に本発明では、複数のベルト搬送ローラ
のうちの1つのベルト搬送ローラに、その少なくとも一
方の軸端部に、蛇行検出部材を、軸端部と相互に回転自
在に支持し、この蛇行検出部材のベルト接触部123
は、ベルトの側部に臨む接触面が、前記1つのベルト搬
送ローラの回転軸線にほぼ垂直であることが重要であ
る。これによってベルトが、前述の先行技術に関連して
述べた前記或る提案された技術におけるテーパ部に乗り
上げることはなく、ベルトの側端部だけが、蛇行時に接
触面に接触し、蛇行検出部材にトルクを作用させる。こ
れによって蛇行検出部材の接触面のベルトとの摩擦係数
は、トナーおよびオイルなどの異物の付着に依存せず、
また定着時の約160〜約200℃の温度負荷に拘わら
ず、ほぼ一定に保たれ、蛇行検出部材にトルクが確実に
作用することができる。前記1つのベルト搬送ローラと
蛇行検出部材との回転軸線方向の相互の変位は阻止され
ている。蛇行検出部材にトルクが作用することによっ
て、ベルトの蛇行が、次に述べるように解消される。
【0010】このベルトの蛇行を防ぐ作用を説明する。
ベルトが蛇行によって変位して蛇行検出部材のベルト接
触部に接触すると、蛇行検出部材がベルトとの摩擦接触
によって回転し、ローラ軸端部変位手段の働きによっ
て、蛇行検出部材の回転運動が直線運動に変換される。
これによって蛇行検出部材を支持する前記1つのベルト
搬送ローラの少なくとも一方の軸端部24は、予め定め
る変位方向に変位する。これによって加熱ローラの前記
少なくとも一方の軸端部が変位すると、ベルトに逆方向
の蛇行変位が発生し、初期の蛇行が解消される。こうし
て初期の蛇行変位量に対応した加熱ローラの前記少なく
とも一方の軸端部の変位が自動的に与えられ、ベルトは
蛇行が解消されて安定して走行する。
【0011】蛇行検出部材、したがって蛇行検出手段
は、前記1つのベルト搬送ローラの両軸端部にそれぞれ
支持されてもよく、またはいずれか一方の軸端部にのみ
支持されてもよい。
【0012】また本発明は、蛇行検出部材は、前記1つ
のベルト搬送ローラの一方の軸端部だけに設けられ、前
記一方の軸端部は、定着装置本体に、前記1つのベルト
搬送ローラの軸線方向の変位が阻止されて支持され、前
記1つのベルト搬送ローラの他方の軸端部は、定着装置
本体に、前記1つのベルト搬送ローラの軸線方向の変位
が可能に支持されることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、蛇行検出部材は、前記1
つのベルト搬送ローラの一方の軸端部だけに設けられ、
この軸端部は、定着装置本体に関して、ベルト搬送ロー
ラの軸線方向の変位が阻止されており、他方の軸端部は
その軸線方向の変位が可能に、言わばフリーで支持され
る。したがって熱源によって前記1つのベルト搬送ロー
ラがその軸線方向に熱膨張して伸びる状態において、前
記一方の軸端部は、その軸線方向の変位が阻止されてい
るので、ベルトの側端部が接触面に接触した状態が保た
れたままで、ベルトが、蛇行することはない。こうして
熱源によってベルト搬送ローラ、たとえば加熱ローラが
熱膨張しても、ベルトの蛇行が確実に防がれ、側端部が
定着装置本体の予め定める一定の位置に保たれることに
なる。
【0014】また本発明は、蛇行防止手段は、前記1つ
のベルト搬送ローラの両軸端部にそれぞれ設けられ、前
記1つのベルト搬送ローラの一方の軸端部は、定着装置
本体に、前記1つのベルト搬送ローラの軸線方向の変位
が阻止されて支持され、前記1つのベルト搬送ローラの
他方の軸端部は、定着装置本体に、前記1つのベルト搬
送ローラの軸線方向の変位が可能に支持され、各接触面
間の距離は、常温の状態で、ベルトの幅にほぼ等しく定
められていることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、前記1つのベルト搬送ロ
ーラの両軸端部に蛇行防止手段がそれぞれ設けられ、各
蛇行防止手段の蛇行検出部材の接触面間の距離は、定着
動作を行わない熱源が休止された常温の状態で、ベルト
の幅にほぼ等しく定められている。したがって定着時に
熱源によって前記1つのベルト搬送ローラが熱膨張し、
2つの各接触面間の距離がベルトの幅よりもわずかに大
きくなり、たとえば1.5〜2.0mmだけ伸長するけ
れども、その熱膨張の範囲内で、ベルトの蛇行が正確に
防止されることになる。
【0016】また本発明は、接触面は、前記軸端部の軸
線に対して約70〜約90度の角度θ1を成して形成さ
れることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、蛇行検出部材のベルト接
触部123に形成された接触面は、その蛇行検出部材が
支持されるベルト搬送ローラの軸線を含む平面内でその
軸線に対して約70〜90度の角度θ1を成して前述の
ようにほぼ垂直に形成される。この接触面には、蛇行検
出部材が支持されるベルト搬送ローラのベルトを案内す
るベルト案内部の外周面と同一位置から、前記角度θ1
を成して延びる。こうしてベルトの側端部が接触面に接
触し、ベルトの蛇行が前述のように防がれる。角度θ
1、は、90度未満であって、90度に近似した角度で
ある。
【0018】また本発明は、前記1つのベルト搬送ロー
ラは、熱源が設けられた加熱ローラであることを特徴と
する。
【0019】本発明に従えば、蛇行防止手段が設けられ
るベルト搬送ローラは、加熱ローラである。
【0020】すなわち本発明では、加熱ローラに、上述
のようにベルトの蛇行防止手段を設けるので、前述した
ベルトの蛇行を防ぐ機構を施したテンションローラを用
いる構成ではなく、したがって構成の小形化を図ること
ができ、コストの低減が図られ、熱損失が少なくなり、
さらにベルトが加熱ローラに巻掛けられて接触する加熱
ローラの周方向の接触角度を増大して加熱ローラからベ
ルトへの熱伝導を良好に行うことができ、これによって
加熱時間を短縮し、また省エネルギ効果を向上すること
ができる。こうしてベルト定着の特性を阻害することな
く、その有利な特性を生かしながら、ベルトの蛇行を防
ぐことができるようになる。また加熱ローラに関連して
蛇行を防ぐための手段が施され、これによって部品点数
を減少することができる。さらにこのようなベルトの蛇
行を防ぐことができるので、トナーの融着のためのたと
えば約160〜200℃の高温度の条件下でも、ベルト
の長寿命化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のベ
ルト定着装置1の一部の水平断面図であり、図2は図1
に示される構成の縦断面図であり、図3はそのベルト定
着装置1の残りの一部の水平断面図であり、図4は図3
に示される構成の縦断面図であり、図5はベルト定着装
置1の簡略化した縦断面図である。図1は後述の図6に
おける切断面線I−Iから見た断面図であり、図2は図
6の切断面線II−IIから見た断面図である。さらに
図3は、後述の図10における切断面線III−III
から見た断面図であり、図4は図10の切断面線IV−
IVから見た断面図である。これらの図面を参照して、
ベルト定着装置1は、電子写真方式の複写機、プリンタ
およびファクシミリ装置などの画像形成装置に内蔵され
て用いられる。定着装置本体2内において、定着ローラ
3と細長い熱源4が挿通された中空の加熱ローラ5との
間に、無端状ベルト6が巻掛けられる。定着ローラ3の
直下方に加圧ローラ7が配置される。トナー像を上面に
有する記録紙8は、図1および図3の下方から上方に、
および図5の右方から左方に、矢符9で示されるように
搬送される。記録紙8が比較的長い距離にわたって、た
とえば約160〜200℃に加熱されたベルト6に、加
圧ローラ7によって挟持されて圧接され、これによって
トナー像が加熱溶融され、その後、冷却されて定着が行
われる。これらの定着ローラ3、熱源4、加熱ローラ5
および加圧ローラ7は、ほぼ水平の軸線を有する。記録
紙8は、その入口側で、上下の案内部材10,11によ
って案内され、出口側で案内部材12,13によって案
内される。
【0022】加熱ローラ5は、熱伝導率が良好な金属材
料、たとえばアルミニウムなどの材料から成ってもよ
い。定着ローラ3は、その少なくとも表面が弾力性を有
する層を有する。加圧ローラ7は、たとえばアルミニウ
ムなどの金属製の表面に、トナーおよびオイルなどの異
物の付着を防ぐためにテフロン(商品名)などの合成樹
脂材料から成る層が形成された構成を有していてもよ
い。
【0023】定着装置本体2の両側板14,15のう
ち、側板14には、後述の図11に明らかに示されるよ
うに挿脱孔66が形成される。この挿脱孔66を用い
て、ベルト6を図3および図4の右方に取外して離脱
し、または定着装置本体2内に挿入することができる。
定着ローラ3の軸端部17,18は、軸受19,20に
よって支持される。軸端部18には、止め輪21によっ
て取外し可能に駆動歯車22が連結され、これによって
定着ローラ3が回転駆動され、この動力によってベルト
6が走行される。これによって加熱ローラ5および加圧
ローラ7が従動回転される。加熱ローラ5の軸端部2
3,24は、軸受25,26によって支持される。
【0024】図6は定着装置本体2の左側面図であり、
図7はその側板15付近の分解斜視図である。加圧ロー
ラ7の軸端部31(後述の図11参照)と軸端部32と
は、軸受33,34によって支持される。
【0025】再び図5を参照して、加圧ローラ7に、定
着ローラ3に向かう方向のばね力を与えるために、側板
14寄りでは、加圧レバー35と加圧ばね36とが設け
られる。加圧レバー35の一端部は、加圧ローラ7の軸
線に平行な軸線を有するピン37によって角変位可能に
設けられる。加圧レバー35の他端部38には、ばね3
6の一端部39が取外し可能に係止される。ばね36の
他端部40は、側板14に突設された係止片41に取外
し可能に係止される。加圧レバー35は、軸受33の定
着ローラ3とは反対側(図5の下方)の周面に当接し、
ばね36のばね力によって加圧レバー35はピン37の
軸線まわりに図5の反時計方向のばね力が与えられる。
こうして加圧ローラ7は定着ローラ3に向けてばね力が
付与され、加圧ローラ7がベルト6に圧接される。加圧
ローラ7の軸端部32もまた、上述の加圧レバー35お
よびばね36と同様な構成が側板15に関連して、軸端
部31と左右対称に設けられる。
【0026】軸受33が定着ローラ3の半径方向である
上下方向に変位可能となるようにするために、側板14
には、上下に延びる小判形の案内長孔42が形成され、
同様にして軸受34の上下の変位が許容されるように、
側板15には図7のように案内長孔43が形成される。
これらの案内長孔42,43には、軸受33,34が嵌
まり込んで案内される。加圧ローラ7の軸端部31,3
2は、ベルト6の圧接される加圧ローラ本体の外径より
も小さく、また軸受33,34の外径よりも小さく、挿
脱孔66から取外すことができ、また挿入することがで
きる。さらに軸端部31,32は、軸受33,34から
取外し可能である。
【0027】定着装置本体2の側板15の外方(図1お
よび図2の左方、図6の紙面上方)に支持部材45が配
置される。この支持部材45は、定着ローラ3の半径方
向(図1の上下方向、図6の左右方向)に移動可能に、
案内片46,47によって案内される。案内片46,4
7は、側板15に取外し可能に取付けボルト118によ
って固定され、支持部材45の上下側部を案内する案内
溝を側板15との間に形成する案内部48,49を有す
る。
【0028】支持部材45には、定着ローラ3の前記半
径方向に垂直な上下方向に細長く延びる小判形の案内長
孔50が形成される。案内長孔50には、加熱ローラ5
の軸端部24を支持する軸受26の外輪51が配置され
る。軸受26の内輪52には、軸端部24が挿通され
る。外輪51と内輪52との間には、転動体44が介在
される。支持部材45の外方側、すなわち側板15とは
反対側(図1および図2の左方)において、軸受26の
外輪51に形成された環状溝に、止め輪53が弾発的に
取外し可能に嵌合し、外輪51、したがって軸受26の
軸線方向内方(図1および図2の右方)への軸端部24
の変位が阻止される。加熱ローラ5の軸端部24にはま
た、環状溝が形成され、ここに止め輪54が弾発的に取
外し可能に嵌合し、これによって軸端部24が軸線方向
内方(図1および図2の右方)に変位することが阻止さ
れる。
【0029】図8は、支持部材45付近の分解斜視図で
ある。支持部材45には、ベルト張力付与ばね55の図
1および図6に示される一端部56が取外し可能に係止
される。このばね55の他端部57は、側板15に取外
し可能に連結される。こうしてばね55は、支持部材4
5、したがって加熱ローラ5を、定着ローラ3から半径
方向に遠去かるようにばね力を与える。
【0030】側板15には、加熱ローラ5の軸端部24
付近のメンテナンスを容易に達成するための開口64が
設けられ、さらに開口64に連なって加熱ローラ5に関
して定着ローラ3から遠去かる方向に延びる細長い開口
65が形成される。開口65には、ばね55が配置され
る。
【0031】支持部材45にはまた、ホルダ58の基端
部61がボルト59によって着脱可能に取付けられる。
ホルダ58は、たとえばハロゲンランプである熱源4の
端部60を取外し可能に保持する。ホルダ58の保持部
62には、熱源4の端部60が前述のように取外し可能
に嵌合される。ホルダ58の基端部61には係止突部1
12が形成され、支持部材45には係合孔113が形成
されて嵌合し、さらにばね55の端部56が係止する係
止孔114が形成される。さらにボルト59のための取
外し可能なねじ孔115が支持部材45に刻設されてい
る。支持部材45に関連して、ベルト6の蛇行を防止す
るベルト蛇行防止手段63が、後述のように設けられ
る。
【0032】図9は加熱ローラ5とそれに関連する一部
の構成を簡略化して示す斜視図であり、図10はベルト
定着装置1の右側面図であり、図11はその定着装置本
体2の側板14とその付近の分解斜視図である。側板1
4には、ベルト6を定着装置本体2内に挿入し、または
定着装置本体2から離脱するための挿脱孔66が形成さ
れる。さらに挿脱孔66に連なる開口67が側板14に
形成される。開口67は、加熱ローラ5に関して定着ロ
ーラ3から遠去かる方向に延びる。案内長孔42は、接
続孔68を介して挿脱孔66に連通して接続される。接
続孔68の幅W1(図10参照)は、加圧ローラ7の軸
端部31の外径D1以上(W1≧D1)である。したが
って軸受33が案内長孔42に嵌合されておらず、かつ
軸受33に軸端部31が挿通していない状態では、この
軸端部31は、接続孔68内を図10の上下に移動する
ことができる。加圧ローラ7の外径は、挿脱孔66の図
10における上下の間隔以下に定められる。加圧ローラ
7の軸端部31,32に軸受33,34が取付けられる
構成は、加熱ローラ5の軸端部23が軸受25によって
支持されて支持部材73に取付けられる構成、およびも
う1つの端部24が軸受26によって支持部材45に取
付けられる構成と同様である。軸受33,34に関連す
る止め輪を着脱可能に取外すことによって、加圧ローラ
7の軸端部31,32から軸受33,34を取外すこと
ができる。
【0033】上述の各止め輪の代わりにEリングが用い
られてもよい。
【0034】軸受19,20;25,26および33,
34は、ころがり軸受であり、その転動体44,75,
116,117は、球であってもよく、さらにころがり
軸受に代えて、すべり軸受が用いられてもよく、スラス
ト力およびラジアル力を受けることができる。
【0035】側板14の外方(図3の右方、図11の右
方)には、挿脱孔66および開口67を塞ぎ、さらに接
続孔68を部分的に塞ぐ蓋71が配置される。蓋71
は、補助板72と支持部材73とを含む。補助板72
は、複数(たとえば4)のボルト74が挿通するボルト
挿通孔が形成される。ボルト74は、側板14に形成さ
れたねじ孔76にそれぞれ着脱可能に螺合する。こうし
て補助板72は、側板14に着脱可能に正確に位置決め
されて固定される。
【0036】補助板72には、定着ローラ3の軸端部1
7を支持する軸受19が取外し可能に嵌合して取付けら
れる。支持部材73には、軸受25が取外し可能に嵌合
される。補助板72には、この軸受25に対応してその
軸受25を定着ローラ3の前記半径方向に案内する小判
形の案内長孔77が形成される。
【0037】軸受25は、外輪78と内輪79とそれら
の間に介在される転動体75とを有する。支持部材73
の外方(図3および図4の右方)で、外輪78には止め
輪80が取外し可能に嵌合し、これによって外輪78、
したがって軸受25が加熱ローラ5の軸線方向内方(図
3および図4の左方)に変位することが阻止される。加
熱ローラ5の軸端部23には、内輪79よりも支持部材
73の外方に止め輪81が取外し可能に嵌合する。これ
によって軸端部23の軸線方向内方(図3の左方)への
変位が阻止される。
【0038】軸受25の外輪28は、支持部材73に形
成された遊通孔142を、緩やかに挿通して遊合する。
すなわち外輪78の外径と遊通孔142の内径との間に
わずかな隙間が存在する。これによってベルト蛇行防止
手段63の働きによって加熱ローラ5の軸端部24が案
内長孔50に沿って変位して加熱ローラ5の軸線が傾く
ことが許容されるとともに、ベルト張力付与ばね55,
82の働きによって、加熱ローラ5の軸線が傾くことが
許容される。
【0039】軸受25の内輪79と加熱ローラ5の軸端
部23に関しては、加熱ローラ5の軸線に沿って相互の
変位が許容されるように軸端部23は内輪79を緩やか
に挿通する。したがって熱源4によって加熱ローラ5が
軸線方向に膨張することが許容される。この加熱ローラ
5の定着動作時の熱膨張によって、図4に示されるよう
に、軸受25と止め輪81との間の隙間d2が生じるこ
とが可能である。この隙間d2は、定着動作時に、たと
えば1.5〜2mmであってもよい。
【0040】これに対して加熱ローラ5の軸端部24
は、特に図2に明らかに示されるように、側板15に関
して加熱ローラ5の軸線方向(図2の左右方向)の相互
の変位量が零またはほとんど零であって、加熱ローラ5
の軸端部24と側板15との軸線方向の変位が阻止され
る。そのために軸端部24には止め輪54と後述の止め
輪138とによって軸受26の外輪52との加熱ローラ
5の軸線方向に沿う変位が阻止されており、また案内片
46,47の案内部48,49によって、支持部材45
は側板15と加熱ローラ5の軸線方向に沿う変位が阻止
されている。さらに軸受26の外輪51と支持部材45
とは、止め輪53の働きによって、外輪51、したがっ
て軸受26が支持部材45に関して加熱ローラ5の軸線
に沿って内方(図2の右方)に変位することが阻止され
る。軸端部24が支持部材45に関して加熱ローラ5の
軸線方向外方(図2の左方)に変位することを阻止する
ために、変位制御部材139は、内輪52と外輪51と
の軸線方向内方(図2の右方)の端面に当接し、支持部
材45と変位制限部材139との間にばね127が、ほ
ぼぴったりと介在される。
【0041】支持部材73には、ベルト張力付与ばね8
2の一端部83が取外し可能に係止される。ばね82の
他端部84は、ばね係止片85に係止される。ばね82
は、開口67に位置する。ばね係止片85の立上がり部
86には、ねじ孔87が刻設される。
【0042】補助板72のばね係止片85よりも加熱ロ
ーラ5から遠去かった図3の下方(図10の右方)に
は、起立部88が形成される。この起立部88には、ば
ね力調整用ボルト89が挿通するボルト挿通孔90が挿
通される。ボルト挿通孔90の雄ねじが刻設された軸部
がねじ孔87に螺合する。ボルト89のボルト頭は、起
立部88に当接する。こうしてボルト89をその軸線ま
わりに角変位することによって、ばね係止片85が図3
の上下方向、図10の左右方向に変位調整され、ベルト
6の張力が調整される。
【0043】ばね係止片85には、ばね82の延びる方
向に沿う調整用長孔91が形成される。調整用ボルト9
2は、この調整用長孔91を挿通し、側板14に刻設さ
れたねじ孔93に螺合する。こうしてボルト92を緩め
た状態で、ボルト89によってベルト6の張力を設定
し、その後、ボルト92を締付けることによってばね係
止片85を補助板72に固定する。補助板72には、側
板14に形成された開口67に重なるように対応して、
開口98が形成される。これらの開口67,98には、
ばね82が配置される。
【0044】加熱ローラ5に挿通される熱源4の端部9
3は、ホルダ94の端部95に着脱可能に取付けられ
る。ホルダ94の基端部96にはボルト97が挿通す
る。このボルト97は、支持部材73に取外し可能に螺
着される。こうして支持部材73では、補助板72の外
方で、熱源4と加熱ローラ5とを同軸に保って支持部材
73に取付けられる。
【0045】挿脱孔66は、定着ローラ3および加熱ロ
ーラ5に張架されているベルト6の断面外径よりも大き
い形状を有する。これによってベルト6を、ほぼ張架状
態の形状のままで、側板14の外方に引出し、また定着
装置本体2内に挿入することを容易に行うことができ
る。
【0046】再び図1および図2を参照して、定着ロー
ラ3の軸端部18を支持する軸受20は、外輪101と
内輪102とそれらの間に介在される転動体116とを
有する。内輪102には軸端部18が挿通し、駆動歯車
22を介して前述のように取外し可能に止め輪21によ
って内輪102の軸線方向外方(図1および図2の左
方)への変位が阻止される。外輪101には、側板15
の外方で、止め輪103が弾発的に取外し可能に嵌合す
る。これによって外輪101の軸線方向内方(図1およ
び図2の右方)への変位が阻止される。
【0047】再び図3および図4を参照して、定着ロー
ラ3の軸端部17を支持する軸受19は、外輪104と
内輪105とそれらの間に介在される転動体117とを
有する。外輪104には、補助板72の外方で止め輪1
06が弾発的に取外し可能に嵌合する。軸端部17に
は、内輪105の外方で止め輪107が取外し可能に弾
発的に嵌合する。こうして外輪104、したがって軸受
19の軸線方向内方(図3および図4の左方)への変位
が阻止されるとともに、内輪105、したがって軸受1
9の軸線方向外方(図3および図4の右方)への変位が
阻止される。定着ローラ3は、図1に示される止め輪2
1,103および図3に示される止め輪106,107
によって、割板14,15を含む定着装置本体3との軸
線方向の変位が阻止される。
【0048】ボルト97は、図8に明らかに示されるよ
うに、支持部材73のねじ孔108に螺合する。ホルダ
94の基端部96には、加熱ローラ5の軸線方向に支持
部材73側に屈曲する係合突部109が形成される。こ
の係合突部109は、支持部材73に形成された細長い
係合孔110に取外し可能に係合する。こうしてボルト
97を締付けたとき、ホルダ94がそのボルト97の軸
線まわりに角変位することはなく、したがって熱源4の
軸線が、加熱ローラ5の軸線に正確に一致された状態が
保たれることになる。係合孔110に連なってばね82
の端部83が係止する係止孔111が連なる。このこと
は、ホルダ58に関しても同様である。
【0049】定着ローラ3と加熱ローラ5とにわたって
巻掛けられているベルト6を取外すにあたっては、ベル
ト張力付与ばね55,82の端部56,57;83,8
4の少なくとも一方を取外し、ベルト6の張力を解除す
る。また加圧ローラ7の軸受33に関連するばね36の
端部39,40のいずれか一方を取外して加圧力を解除
し、またこの加圧ローラ7のもう1つの軸受34(前述
の図6参照)に関しても同様にして加圧力を解除する。
【0050】次に、ホルダ58,94を固定しているボ
ルト59,97を緩め、または取外し、さらにホルダ5
8,94の端部62,95から熱源4の端部60,93
を取外し、熱源4を加熱ローラ5から取出す。加熱ロー
ラ5の軸受25と定着ローラ3の軸受19に関連して設
けられている止め輪81,107を取外す。その後、補
助板72を固定しているボルト74を取外し、こうして
蓋71を側板14から取外す。これによって挿脱孔66
が外方に臨む。この状態で、ベルト6を挿脱孔66から
側板14の外方に引出すことができる。
【0051】挿脱孔66から側板14の外方には、上述
のようにベルト6を引出すことができるだけでなく、次
のように加熱ローラ5および定着ローラ3を個別的に取
出すことができ、さらにまた、ベルト6と加熱ローラ5
と定着ローラ3とを同時に挿脱孔66から側板14の外
方に引出すこともまた、可能である。
【0052】加熱ローラ5を挿脱孔66から取出すに先
立ち、まず、止め輪53,54を取外すとともに、熱源
4の端部60をホルダ8の端部62から取外す。さらに
索条132の端部135を、支持部材45に固定されて
いるピン136から取外す。こうして加熱ローラ5とと
もに熱源4を、側板14の外方に引出すことができる。
【0053】さらにまた定着ローラ3を定着装置本体2
から取外すには、図1における軸端部18に取付けられ
ている止め輪21を外す。これによって定着ローラ3を
側板14から外方に挿脱孔66を経て取出すことができ
る。
【0054】さらに加圧ローラ7を定着装置本体2から
挿脱孔66を経て取出すこともまた可能である。このた
めに先ず、加圧ローラ7の軸端部31(図9),32
(図5)から軸受33,34を取外す。軸受33,34
を、側板14,15の案内長孔42,43から取外す。
そこで図9の軸端部31を、接続孔68を経て挿脱孔6
6にもたらす。こうして加圧ローラ7を挿脱孔66から
側板14の外方に取出すことができる。
【0055】加熱ローラ5を定着装置本体2から側板1
5の外方に取出すこともできる。このためには、図1に
示される支持部材45と、ベルト蛇行防止装置63とと
もに、加熱ローラ5を、図7に示される開口64から側
板15の外方に取出すことができる。これによってベル
ト蛇行防止装置63を分解する必要はなく、作業性が良
好である。
【0056】このような加熱ローラ5の取出しに先立
ち、案内片46,47を、側板15から取付けボルト1
18,119を着脱自在に取外し、これによって支持部
材45を側板15から取外すことができる。あるいはま
た熱源4の端部60をホルダ58の端部62から取外
し、さらに加熱ローラ5の軸端部24を支持する軸受2
6のための止め輪53を取外して支持部材45から軸受
26を取外し、この状態で熱源4と加熱ローラ5とを定
着装置本体2の内方に変位する。これによって支持部材
45を、案内片46,47に沿ってたとえば図6の右方
に移動し、取外すことができる。
【0057】図1、図2、図6、図7、図8および図9
を参照して、ベルト蛇行防止手段63を説明する。蛇行
検出部材120は、加熱ローラ5の軸端部24に配置さ
れ、この軸端部24が、相互に回転自在に挿通し、これ
によって蛇行検出部材120は、軸端部24に支持され
る。軸端部24の外径は、加熱ローラ5のベルト6を案
内するベルト案内部121の外径未満となるように小径
に形成される。この蛇行検出部材120は、接触面12
2を有するベルト接触部123を有する。接触面122
は、加熱ローラ5の回転軸線を含む平面内で、その軸線
と成す角度θ1(図2参照)は、ほぼ垂直に選ばれる。
蛇行検出部材120のベルト案内部123の接触面12
2は、加熱ローラ5の軸線を含む平面内で、その軸線と
成す角度θ1(図2参照)が、ほぼ垂直、すなわち90
度または90度未満であってほぼ90度である値、たと
えば70〜90度の範囲に選ばれてもよく、または85
〜90度の範囲に選ばれてもよく、89度であってもよ
い。このように角度θ1を、ほぼ垂直に定めることによ
って、ベルト6の蛇行量を減少し、しかもベルト6の寿
命を長くすることができることが、本件発明者の実験に
よって確認された。ベルト接触部123の接触面122
の小径側の端部124の外径は、加熱ローラ5のベルト
案内部121の外径に等しい。
【0058】軸端部24は、加熱ローラ5のベルト6が
巻掛けられるベルト案内部121よりも小さい外径を有
する。この軸端部24は、蛇行検出部材120を同軸に
挿通する。軸端部24の軸線方向外方(図1の左方)の
端部は、軸受26を介して支持部材45に支持される。
【0059】ローラ支持手段140を構成する支持部材
45には、前述の案内長孔50が形成される。この案内
長孔50によって、軸受26は図1の紙面に垂直方向の
変位が可能になり、すなわち図6および図7の上下方向
の変位が可能になる。この案内長孔50の延びる変位方
向は、支持部材45の図1における上下方向、図6およ
び図7の左右方向にそれぞれ直交する方向である。
【0060】蛇行検出部材120のベルト接触部123
よりも軸線方向外方(図1および図2の左方)には、直
円筒状の索条案内部125が一体的に形成される。この
索条案内部125には、その索条案内部125の軸線方
向外方(図1および図2の左方)寄りで、半径方向外方
に隆起したフランジ126が形成される。フランジ12
6の外周面は、索条案内部125から軸線方向外方にな
るにつれて外径が大きく形成された円錐台状に形成され
る。
【0061】さらに蛇行検出用ばね127は、大略的に
U字状に軸受26のほぼ下半周を囲む。蛇行検出用ばね
127の2つの上端部128,129は、支持部材45
のピン130,131に係止される。こうして案内長孔
50内の軸受26、したがって加熱ローラ5の軸端部2
4には、図1の紙面上方、図6および図7の上方に向か
う一方の方向のばね力が与えられる。
【0062】ばね127のばね力によって、長孔50の
上端部143(図7参照)に軸受26の外輪51が当接
している状態では、ベルト6は、そのベルト6の幅方向
に、したがって加熱ローラ5の軸線方向に、蛇行検出部
材120寄りに変位して走行する。
【0063】索条132は可撓性を有し、伸縮せず、図
7に明らかに示されるようにその一端部133は、ピン
134によって蛇行検出部材120に連結され、こうし
て一端部133が索条案内部125に固定される。索条
132の他端部135は、ピン136によって支持部材
45に取外し可能に連結されて固定される。この索条1
32は、索条案内部125に、蛇行検出用ばね127と
はほぼ反対側で周方向に部分的に、たとえば約半周巻掛
けられる。こうして索条132は、索条検出部材120
が、加熱ローラ5と同一の回転方向である矢符137
(図7参照)に角変位するとき、その索条132は、索
条案内部125に巻き付き、これによって加熱ローラ5
の軸端部24は、蛇行検出用ばね127による図6およ
び図7の上方である一方の方向のばね力に抗して、軸端
部24を図6および図7の下方である他方の方向に変位
させる。
【0064】ベルト6が蛇行して蛇行検出部材120の
ベルト接触部123の接触面122に乗り上げて接触す
ると、そのベルト幅方向の蛇行量に応じて蛇行検出部材
120には、大きな回転トルクが作用する。これによっ
て索条案内部125に索条132が巻き付く。これによ
って軸端部24が図6および図7の下方に変位する。し
たがってベルト6には、側板14側への蛇行成分が発生
し、初期の側板15側への蛇行成分と打消し合うまで、
軸端部24が案内長孔50に沿って下方に変位されるこ
とになる。
【0065】このようにベルト6が蛇行してベルト接触
部123に乗り上げて接触することによって、ベルト6
と接触面122との間に摩擦力が作用し、こうして上述
のように蛇行検出部材120が軸端部24に対して回転
させられる。この回転によって前述のように索条132
が索条案内部125に巻き付くことになる。この索条1
32の巻取り力と蛇行検出用ばね127のばね力とが平
衡し、軸端部24の図6および図7における下方への変
位量が規制され、こうして或る一定位置にベルト6の端
部の接触面122上の位置が維持されることになる。
【0066】軸端部24が図6および図7の下方に上述
のように変位する力が作用するとき、その加熱ローラ5
の軸端部23側において、図4に明らかに示されるよう
に支持部材73の遊通孔142に軸受25の外輪78が
隙間を有して緩やかに挿通していることによって、また
は本発明の実施の他の形態では、支持部材73が弾発的
に変形することによって、または軸受25のがたつきな
どによって、定着ローラ3の軸線を含む一仮想平面に対
して加熱ローラ5の軸線が傾斜することが許容される。
これによって上述のように軸端部24の図6および図7
の下方へのベルト蛇行防止のための変位が可能になる。
【0067】図1および図2を参照して、フランジ12
6よりも軸端部24の軸線方向外方には、その軸端部2
4に止め輪138が着脱可能に取付けられる。この止め
輪138の働きによって、蛇行検出部材120は軸端部
24の軸線方向外方への変位が阻止される。蛇行検出部
材120の端部124は、加熱ローラ5のベルト案内部
121の端面に当接して、軸線方向内方(図1および図
2の右方)への変位が制限される。
【0068】さらに止め輪138と軸受26との間に
は、円板状の変位制限部材139が介在される。この変
位制限部材139は、軸受26の外輪51よりも大きい
外径を有し、さらに蛇行検出用ばね127のU字状に巻
掛けられた湾曲部よりもやや大きい外径を有する。これ
によって蛇行検出用ばね127が外輪51の外周面から
図1および図2の右方に変位して外れてしまうことが防
がれる。さらにこの変位制限部材139は、フランジ1
26よりも大きい外径を有するので、索条132が軸受
26および蛇行検出用ばね127に接触することが防が
れ、また絡まるおそれがなく、また索条132が軸端部
24の軸線方向外方(図1および図2の左方)に大きく
変位することが防がれる。こうしてベルト6の蛇行防止
動作が確実に達成される。
【0069】蛇行検出部材120に一体的に形成される
索条案内部125と、蛇行検出用ばね127と、索条1
32とを含む構成要素は、ローラ軸端部変位手段141
を構成する。
【0070】本発明の実施の他の形態では、索条132
に代えて、ぜんまいばねを用い、蛇行検出用ばね127
を省略してもよい。索条132を用いる代わりに、蛇行
検出部材120に同軸のピニオンを固定し、支持部材4
5には、ピニオンに噛合するラックを固定し、これによ
って軸端部24を変位するようにしてもよく、あるいは
剛性ロッドの一端部を蛇行検出部材120の側壁にピン
結合し、そのロッドの他端部を支持部材45にピン結合
して、ベルト6の蛇行時に軸端部24を変位するように
構成してもよい。
【0071】ベルト6は、たとえば厚み40〜50μm
の熱膨張率が比較的小さい金属材料であるNiの外表面
に、トナーのオフセットを防ぐために厚み約120μm
の合成樹脂、たとえばシリコン樹脂から成る被覆層が形
成された構成を有する。蛇行検出部材120は、金属製
であってもよく、または耐摩耗性に優れた合成樹脂材
料、たとえばポリアミドイミド系合成樹脂から成っても
よい。
【0072】図12は、本発明の実施の他の形態の一部
の断面図である。この実施の形態は、前述の図1〜図1
1の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照
符を付す。ベルト蛇行防止手段63は、前述の実施の形
態では、側板15側に設けられたけれども、本発明の実
施の他の形態では、ベルト蛇行防止手段63aが図12
において側板14側に設けられる。蓋71を構成する支
持部材73には、軸受25を支持する案内長孔50が形
成される。蛇行検出用ばね127の両端部128,12
9は、支持部材73に連結される。索条132の一端部
は前述のように蛇行検出部材120に連結され、もう1
つの端部135は支持部材73に連結される。こうして
図12の実施の形態では、ベルト蛇行防止装置63は、
側板14の内方(図3および図4の左方)で、その側板
14寄りに設けられる。したがってベルト6の交換時な
どにおいて、蓋71の付近に設けられているベルト蛇行
検出装置63aの点検を容易に行うことができるととも
に、蛇行検出部材120を、止め輪80,81,138
を取外すことによって、容易に交換可能である。
【0073】本発明の実施のさらに他の形態では、加熱
ローラ5の軸端部24に、図1〜図9に関連して前述し
たベルト蛇行防止手段63が設けられ、かつもう1つの
軸端部23に、図12に関連して述べたベルト蛇行防止
手段63aが設けられ、このようにして両軸端部24,
23にベルト蛇行防止手段63,63aがそれぞれ設け
られる構成としてもよい。この実施の形態では、各軸端
部24,23にそれぞれ設けられた蛇行検出部材120
の接触面122間の回転軸線に沿う距離は、定着動作を
行わない常温の状態で、ベルト6の幅にほぼ等しく定め
られる。定着時に、加熱ローラ5が、たとえば約160
〜約200℃に昇温されることによって、加熱ローラ5
が熱膨張して伸長し、たとえば1.5〜2.0mm伸び
ることによって、ベルトの側端部と接触面122との隙
間が生じるけれども、その隙間は、比較的わずかであ
る。したがって両軸端部24,23にベルト蛇行防止手
段63,63aがそれぞれ設けられる実施の形態におい
ても、ベルトの蛇行を高精度で防止することができる。
【0074】本件発明者の実験結果を述べる。前述の図
1〜図11に関連して述べた本発明の実施の形態におい
て、ベルト6は、厚み50μmを有するニッケルNiな
どから成る金属製ベルト本体の外周面に、厚み120μ
mのシリコン樹脂が被覆された構成を有し、そのベルト
6の走行速度200mm/min、加圧ローラ7のベル
ト6を介する定着ローラ3への加圧力18.5kgfで
あるときにおける本件発明者の実験結果は、表1および
図13に示されるとおりとなった。この実験のその他の
テスト条件は表1に示されるとおりである。
【0075】
【表1】
【0076】ベルト寿命というのは、ベルト6にクラッ
クが発生したことを表す。
【0077】表1および図13から明らかなように、実
施例では、ベルト6の寿命が比較例1,2に比べて充分
に長くなり、しかもベルト6の位置規制が高精度で行う
ことができることが確認された。
【0078】表1におけるウォームアップ時の蛇行量と
いうのは、電源投入直後におけるベルトの蛇行量を表
す。振れ量というのは、定着動作時におけるベルトの蛇
行量を表す。
【0079】図14(1)は、表1における実施例の時
間経過に伴うベルト6の蛇行量を表す。図14(2)
は、定着動作時における比較例1のベルト6の蛇行量を
表す。図14(2)においてベルト6の円錐台状接触面
122への乗り上げ量は、4.29〜5.00mmであ
った。このことから本発明の実施例では、蛇行検出部材
120の接触面122にトナーおよびオイルが付着して
も、さらに温度負荷が大きくなっても、ベルト6の蛇行
量が比較例1に比べて小さいことが確認された。
【0080】蛇行検出部材120は、ポリアミドイミド
系樹脂製として、これによって上述の実施例において、
200時間の連続運転時においても、ベルト6にはクラ
ックが生じることはなく、しかも接触面122の摩耗は
ほとんど生じなかった。したがってポリアミドイミド系
樹脂製蛇行検出部材の耐摩耗性が優れていることが確認
された。蛇行検出部材120を、PPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)系合成樹脂製であるとき、150時間
の連続運転で接触面122には1.5mmの食い込み摩
耗が生じた。本発明の実施の他の形態では、接触面12
2を有する接触部を、蛇行検出部材本体に設け、この接
触部のみを、ポリアミドイミド系合成樹脂製とし、検出
部材本体は、その他の材料、たとえば摺動摩擦がわずか
である安価なたとえばPPS系樹脂などの合成樹脂材料
製としてもよい。
【0081】上述の実施例では、ベルトの蛇行量を減少
することができるとともに、ベルト6の寿命を長くする
ことができ、さらに、ベルト6の微小な振動であるびび
りが見られず、しかもベルト6は比較的低い張力でも、
ベルト6の蛇行を充分に抑制し、安定して走行すること
ができた。
【0082】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、蛇行検出部
材のベルト接触部に形成された接触面は、その蛇行検出
部材が支持されるベルト搬送ローラの軸線を含む平面内
でその軸線にほぼ垂直であるので、その接触面がトナー
およびオイルなどの異物が付着することによって、およ
び定着時の温度負荷によって、ベルトの側端部との摩擦
係数が変動しても、ベルトの蛇行を高精度で防止するこ
とができる。しかもベルト側端部が前記接触面に接触し
ても、クラックが生じにくく、ベルトの寿命が長くな
る。
【0083】請求項2の本発明によれば、前記1つのベ
ルト搬送ローラの一方の軸端部だけに、蛇行検出部材が
設けられ、その一方の軸端部におけるベルト搬送ローラ
の軸線方向の変位が阻止され、したがってベルト搬送ロ
ーラが熱膨張しても、前記一方の軸端部側のベルトの位
置が変化せず、ベルトの蛇行を、ベルト搬送ローラの熱
膨張に拘わらず、確実に防止することができる。
【0084】請求項3の本発明によれば、蛇行防止手段
を、前記1つのベルト搬送ローラの両軸端部にそれぞれ
設け、定着動作を休止している常温の状態では、各接触
面間の距離はベルトの幅にほぼ等しく、したがって定着
動作時に前記1つのベルト搬送ローラが熱膨張しても、
その熱膨張した長さは、比較的わずかであり、たとえば
約1.5〜2.0mmであるので、ベルトの蛇行を防
ぎ、ベルト走行位置を高精度で一定に保つことができ
る。
【0085】請求項4の本発明によれば、接触面の角度
θ1は、約70〜約90度に定められ、したがってベル
トの蛇行を防止して正確な位置規制を達成することがで
きるとともに、ベルトにクラックが発生することが防が
れ、長寿命とすることができる。
【0086】請求項5の本発明によれば、先行技術に関
連して前述したベルトの蛇行を防ぐ機構を施したテンシ
ョンローラを用いる構成ではなく、加熱ローラに関連し
てベルトの蛇行を防ぐ手段を設け、これによって構成の
小形化を図ることができ、したがってコストの低減が図
られる。さらに上述のようにテンションローラを用いな
いので、その分、熱損失が少なくなり、省エネルギ効果
が達成される。
【0087】さらに本発明では、上述のようにテンショ
ンローラを用いないので、ベルトが加熱ローラに巻掛け
られて接触する加熱ローラの周方向の接触角度を増大す
ることができる。これによって加熱ローラからベルトへ
の熱伝導を良好に行うことができる。したがって加熱時
間を短縮し、また省エネルギ効果を向上することができ
る。こうしてベルト定着の特性を阻害することなく、す
なわちベルトにトナーが付着するオフセット現象が生じ
にくく、定着ニップ幅を拡大して定着品質を向上すると
いう特性を生かしながら、ベルトの蛇行制御が達成され
る。
【0088】さらに加熱ローラに関連してベルトの蛇行
を防ぐための手段が施されるので、上述のテンションロ
ーラが用いられず、部品点数が減少され、生産性が向上
されることになる。さらにベルトに接触するテンション
ローラなどの吸熱および放熱をする部品が設けられない
ので、熱損失が少なくなる。また本発明では、高温下で
用いられるベルトに、そのベルトの蛇行を防ぐための加
工を施す必要なしに、長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のベルト定着装置1の一
部の水平断面図である。
【図2】図1に示される構成の縦断面図である。
【図3】ベルト定着装置1の残りの一部の水平断面図で
ある。
【図4】図3に示される構成の縦断面図である。
【図5】ベルト定着装置1の簡略化した縦断面図であ
る。
【図6】定着装置本体2の左側面図である。
【図7】側板15付近の分解斜視図である。
【図8】支持部材45付近の分解斜視図である。
【図9】加熱ローラ5とそれに関連する一部の構成を簡
略化して示す斜視図である。
【図10】ベルト定着装置1の右側面図である。
【図11】定着装置本体2の側板14とその付近の分解
斜視図である。
【図12】本発明の実施の他の形態の一部の断面図であ
る。
【図13】本件発明者の実験による蛇行検出部材120
のベルト接触面122の角度θ1とベルト6の寿命との
関係を示す図である。
【図14】図14(1)は、表1における実施例の時間
経過に伴うベルト6の蛇行量を表し、図14(2)は、
定着動作時における比較例1のベルト6の蛇行量を表す
図である。
【符号の説明】
1 ベルト定着装置 2 定着装置本体 3 定着ローラ 4 熱源 5 加熱ローラ 6 無端状ベルト 7 加圧ローラ 8 記録紙 14,15 側板 17,18,23,24,31,32 軸端部 19,20,25,26,33,34 軸受 21,53,54,80,81,103,106,10
7 止め輪 22 駆動歯車 36 加圧ばね 42,43,50,67 案内長孔 45,73 支持部材 51,68,100,101,104 外輪 52,69,102,105 内輪 55,82 ベルト張力付与ばね 63,63a ベルト蛇行防止手段 64,65,67,97 開口 66 挿脱孔 68 接続孔 71 蓋 72 補助板 120 蛇行検出部材 121,123 ベルト案内部 122 接触面 125 索条案内部 126 フランジ 127 蛇行検出用ばね 132 索条 139 変位制限部材 140 ローラ支持手段 141 ローラ軸端部変位手段
フロントページの続き (72)発明者 吉田 高幸 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 黒高 重夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 AA14 BA11 BB38 BE03 CA01 CA35 3F023 AA05 BA02 BB05 BC01 CA02 GA03 3F033 GA02 GB04 GE06 LA05 3F104 AA00 CA11 CA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状ベルトと、 ベルトが巻掛けられ、ベルトを回転支持する複数のベル
    ト搬送ローラと、 ベルトを加熱する熱源と、 トナー像を有する記録紙を、ベルトとの間に挟持して搬
    送する加圧ローラとを含むベルト定着装置において、 前記ベルト搬送ローラのうちの1つの少なくとも一方の
    軸端部に、ベルト蛇行を防止する蛇行防止手段が設けら
    れ、 この蛇行防止手段は、 前記軸端部と相互に回転自在に支持され、ベルトに接触
    するベルト接触部123を有し、ベルト接触部123
    は、ベルトに臨んで回転軸線にほぼ垂直な接触面を有す
    る蛇行検出部材と、 蛇行検出部材を支持する前記軸端部を、前記1つのベル
    ト搬送ローラの軸線に直交する予め定める変位方向に変
    位可能に支持するローラ支持手段140と、 蛇行検出部材に連結され、蛇行検出部材のベルト接触部
    にベルトが接触してトルクが作用したときに、前記1つ
    のベルト搬送ローラの蛇行検出部材を支持する前記軸端
    部を、前記予め定める変位方向に、変位させるローラ軸
    端部変位手段141とを含むことを特徴とするベルト定
    着装置。
  2. 【請求項2】 蛇行検出部材は、前記1つのベルト搬送
    ローラの一方の軸端部だけに設けられ、 前記一方の軸端部は、定着装置本体に、前記1つのベル
    ト搬送ローラの軸線方向の変位が阻止されて支持され、 前記1つのベルト搬送ローラの他方の軸端部は、定着装
    置本体に、前記1つのベルト搬送ローラの軸線方向の変
    位が可能に支持されることを特徴とする請求項1記載の
    ベルト定着装置。
  3. 【請求項3】 蛇行防止手段は、 前記1つのベルト搬送ローラの両軸端部にそれぞれ設け
    られ、 前記1つのベルト搬送ローラの一方の軸端部は、定着装
    置本体に、前記1つのベルト搬送ローラの軸線方向の変
    位が阻止されて支持され、 前記1つのベルト搬送ローラの他方の軸端部は、定着装
    置本体に、前記1つのベルト搬送ローラの軸線方向の変
    位が可能に支持され、 各接触面間の距離は、常温の状態で、ベルトの幅にほぼ
    等しく定められていることを特徴とする請求項1記載の
    ベルト定着装置。
  4. 【請求項4】 接触面は、前記軸端部の軸線に対して約
    70〜約90度の角度θ1を成して形成されることを特
    徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載のベルト定着
    装置。
  5. 【請求項5】 前記1つのベルト搬送ローラは、熱源が
    設けられた加熱ローラであることを特徴とする請求項1
    〜4のうちの1つに記載のベルト定着装置。
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