JP2000075464A - ソ―タ及び写真処理装置 - Google Patents

ソ―タ及び写真処理装置

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JP2000075464A
JP2000075464A JP11157940A JP15794099A JP2000075464A JP 2000075464 A JP2000075464 A JP 2000075464A JP 11157940 A JP11157940 A JP 11157940A JP 15794099 A JP15794099 A JP 15794099A JP 2000075464 A JP2000075464 A JP 2000075464A
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transport mechanism
side end
sorter
order
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JP11157940A
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English (en)
Inventor
Kenji Todoki
健二 藤々木
Kimitada Funase
公資 船瀬
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅の異なる感光材料(印画紙)を連続して現
像処理可能な写真処理装置において、最終的に装置外部
に排出された写真の順番と現像処理した順番(又はフィ
ルム上のコマの順番)の入れかわり等を防止する。 【解決手段】 排出口501から順次第1方向(X方
向)に排出される写真1dを第1搬送装置100のベル
ト搬送部101上に落下させ、第2方向(Y方向)に搬
送する。さらに、第1搬送装置100の搬送側端部10
0aから第2搬送装置150のベルト搬送部151上に
移しかえ、1オーダー分の写真1dをベルト搬送部15
1上に積み重ねる。このとき、第2方向における写真1
dの幅に応じて、第1搬送装置100の搬送側端部10
0aとガイド板160との距離Wを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像所等において
用いられる写真処理装置、特に現像処理された写真(プ
リント)を発注単位(オーダー)ごとに整理配列するソ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】写真処理装置では、ロール状に巻回され
た感光材料(印画紙)は、カッタにより所定の大きさに
切断され、所定の大きさに引き伸ばされたネガフィルム
上の画像が露光された後、現像処理ユニットに搬送さ
れ、現像、漂白、定着及び安定化処理(全体を現像処理
と称する)を受ける。現像処理された感光材料は乾燥ユ
ニットに搬送され、乾燥された後、装置外部のトレイ上
等に排出される。
【0003】一般に、オーダーの種類としては、フィル
ムの現像と同時に、フィルムに写されている全てのコマ
の画像について1枚〜数枚ずつサービスサイズやポスト
カードサイズにプリントする同時プリントや、フィルム
上の特定のコマの画像のみを複数枚プリントしたり拡大
してプリントする焼き増し等がある。また、近年、13
5サイズフィルムやAPSフィルムを用いたカメラで
は、1本のフィルムに標準サイズで撮影したコマのほ
か、パノラマサイズやハイビジョンサイズで撮影したコ
マが含まれる。
【0004】従来の写真処理装置では、例えば乾燥ユニ
ットの排出口近傍に固定式のトレイを設け、1オーダー
ごとにトレイ上に積み重ねられた写真を作業者が袋詰め
するものや、乾燥ユニットの排出口近傍に可動式のトレ
イを複数設け、複数オーダー分の写真をストックしうる
もの等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】トレイを固定式にした
場合、トレイが移動しない分だけ写真処理装置を小型化
することが可能であるが、反面、作業者が離席した場合
等に複数オーダー分の写真が重なり合う可能性がある。
その場合、枚数や中身を確認しながら仕分け及び袋詰め
作業を行わなければならず、現像処理後の後処理が困難
であるという問題点を有していた。
【0006】また、トレイを可動式とした場合、トレイ
を駆動するための構成が複雑となり、また写真処理装置
が大型化するという問題点を有していた。さらに、トレ
イを循環して移動させる場合、写真の仕分けを終え、乾
燥ユニットの排出口近傍の初期位置に復帰させるため
に、実際に写真の仕分けに使用するよりも多くのトレイ
を用意しなければならず、トレイ循環機構のスペース及
びトレイ等の部品コストがかさむという問題点を有して
いた。
【0007】さらに、トレイの大きさは、その写真処理
装置で現像処理しうる感光材料(印画紙)の最大サイズ
に合わされているため、前述のサービスサイズ等の比較
的小さなプリントサイズの場合、トレイ上のほぼ同じ位
置には落下せず、現像処理した順に写真が積み重ねられ
ない場合が生じる。プリントされた写真の順番とフィル
ム上のコマの順番は、確実に一致していることが好まし
いので、プリントされた写真の順番が代わることは問題
である。
【0008】さらに、広幅のサイズまで処理可能な写真
処理装置では、トレイの幅が広いものであるにもかかわ
らず、1つのトレイに1オーダー分の写真を積み重ねる
ようになっている。したがって、スペースの割には処理
できるオーダー数が少ない。しかし、従来の方法でオー
ダー数を増やそうとすると、装置が大型化し、コストや
スペース面で不利となるという問題が生じる。
【0009】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、構造が簡単でかつ小型であ
り、プリントされた順番を崩すことなく写真を積み重ね
ることが可能で、さらに写真を複数列に積み重ねてトレ
イ等のスペースを有効利用することが可能なソータ及び
それを用いた写真処理装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明請求項1のソータは、所定の処理を受けた被
搬送物を装置外部の第1方向に排出する排出機構と、排
出機構の近傍に設けられ、第1方向に排出された被搬送
物を1つずつ第2方向に搬送する第1搬送機構と、第1
搬送機構の近傍に設けられ、第1搬送機構から排出され
た被搬送物を積層する積層部と、積層部を隔てて第1搬
送機構に対向する当接部材とを具備し、第1搬送機構の
排出側端部を第2方向に移動可能となした。
【0011】上記請求項1の構成において、例えば第1
搬送機構から排出された被搬送物を当接部材に当接させ
て積層部上に整列させるように第1搬送機構の排出側端
部を第2方向に移動させることができる(請求項2)。
【0012】この構成によれば、被搬送物のサイズが小
さい場合に、第1搬送機構の排出側端部を第2方向に移
動させることにより、第1搬送機構の排出側端部を当接
部材との距離を短くして実質的に積層部の幅を狭くする
ことができる。したがって、積層部に積み重ねられる被
搬送物の位置のばらつきが小さくなり、搬送されてきた
順番と積み重ねられる順番が入れかわる可能性はほとん
どなくなる。
【0013】さらに、被搬送物のサイズに応じて第1搬
送機構の排出側端部を第2方向に移動させるように構成
すれば(請求項3)、被搬送物のサイズが小さい場合
に、第1搬送機構の排出側端部を第2方向に自動的に移
動させることにより、第1搬送機構の排出側端部を当接
部材との距離を短くして、実質的に積層部の幅を狭くす
るので、積層部に積み重ねられる被搬送物の位置のばら
つきがより小さくなり、搬送されてきた順番と積み重ね
られる順番が入れかわる可能性はほとんどなくなる。
【0014】さらに、積層部は第2搬送機構であり、そ
の上に積層された被搬送物を第1の方向に搬送するよう
にしても良い(請求項4)。
【0015】さらに、第1搬送機構の排出側端部の移動
経路中に当接部材と並行に挿脱可能な仕分け部材を設け
ても良い(請求項5)。
【0016】上記請求項5の構成において、例えば第1
搬送機構から排出された被搬送物を当接部材と仕分け部
材にそれぞれ当接させて積層部上に複数列に配置させる
ように第1搬送機構の排出側端部を第2方向に移動させ
ることができる(請求項6)。
【0017】この構成によれば、被搬送物のサイズが小
さい場合に、仕分け部材を第1搬送機構の排出側端部の
移動経路中に挿脱させることにより、当接部材と仕分け
部材に第1搬送機構の排出側端部から排出される被搬送
物をそれぞれ当接させて積層部への落下点を変えること
ができるので、積層部に積み重ねられる被搬送物の位置
を複数列として積層部のスペースの有効利用を図ること
ができる。したがって、従来例の写真処理装置のスペー
ス、形状を殆ど変更することなく処理の多いサイズであ
る狭幅の被搬送物のオーダー数を増やすことができる。
【0018】さらに、例えば被搬送物のサイズに応じて
仕分け部材を第1搬送機構の排出側端部の移動経路中に
挿脱させるように構成すれば(請求項7)、被搬送物の
サイズが小さい場合に、仕分け部材を第1搬送機構の排
出側端部の移動経路中に自動的に挿脱させることによ
り、当接部材と仕分け部材に第1搬送機構の排出側端部
から排出される被搬送物をそれぞれ当接させて積層部へ
の落下点をきめ細かく変えることができるので、積層部
に積み重ねられる被搬送物の位置を複数列として積層部
のスペースのより有効な利用を図ることができる。した
がって、従来例の写真処理装置のスペース、形状を殆ど
変更することなく処理の多いサイズである狭幅の被搬送
物のオーダー数をさらに増やすことができる。
【0019】さらに、第2搬送機構上で仕分け部材と一
直線をなす方向に、被搬送物のサイズに応じて起伏する
仕切り部材を立設すれば(請求項8)、第2搬送機構上
で仕分け部材により一旦複数列に積み重ねられた被搬送
物が、その搬送中に崩れてオーダー間で混じってしまう
ことを防ぐことができる。
【0020】さらに、第2搬送機構はベルトコンベアで
あって、そのベルト搬送部上に複数組の積み重ねられた
被搬送物を載置可能であることとしても良い(請求項
9)。このようにベルトコンベアを用いれば、トレイを
循環させる方式と比較して、構造が簡単になり、かつ部
品点数が少なくなる。
【0021】さらに、第2方向における被搬送物の幅が
第1所定寸法よりも狭い場合に、排出機構は被搬送物を
第2方向に配列された複数の搬送路に沿って搬送し、各
搬送路ごとに搬送された被搬送物を第1搬送機構上に順
に排出するように構成すれば(請求項10)、小サイズ
の被搬送物を振り分けて処理効率の向上を図ることがで
きる。
【0022】さらに、第2方向における被搬送物の幅が
第2所定寸法よりも狭い場合に、第1搬送機構の排出側
端部が当接部材側に第3所定寸法だけ接近するように構
成しても良い(請求項11)。
【0023】この構成によっても、被搬送物のサイズが
小さい場合に、第1搬送機構の排出側端部を第2方向に
自動的に移動させることにより、第1搬送機構の排出側
端部を当接部材との距離を短くして、実質的に積層部の
幅を狭くするので、積層部に積み重ねられる被搬送物の
位置のばらつきがより小さくなり、搬送されてきた順番
と積み重ねられる順番が入れかわる可能性はほとんどな
くなる。
【0024】あるいは、第2方向における被搬送物の幅
が第2所定寸法よりも狭い場合に、第1搬送機構の排出
側端部が当接部材側に第3所定寸法だけ一旦接近し、元
の位置に向かって第4所定寸法だけ復帰する際又はそれ
以降に、第1搬送機構の排出側端部と当接部材の間に仕
切部材が挿入されるように構成しても良い(請求項1
2)。
【0025】この構成によっても、被搬送物のサイズが
小さい場合に、仕分け部材を第1搬送機構の排出側端部
の移動経路中に自動的に挿脱させることにより、当接部
材と仕分け部材に第1搬送機構の排出側端部から排出さ
れる被搬送物をそれぞれ当接させて積層部への落下点を
きめ細かく変えることができるので、積層部に積み重ね
られる被搬送物の位置を複数列として積層部のスペース
のより有効な利用を図ることができる。したがって、従
来例の写真処理装置のスペース、形状を殆ど変更するこ
となく処理の多いサイズである狭幅の被搬送物のオーダ
ー数をさらに増やすことができる。
【0026】さらに、第1搬送機構はベルトコンベアで
あって、第1搬送機構全体が第2方向に第3所定寸法だ
け移動するように構成しても良い(請求項13)。この
ようにベルトコンベアを用いれば、トレイを循環させる
方式と比較して、構造が簡単になり、かつ部品点数が少
なくなる。
【0027】さらに、本発明の写真処理装置は、被搬送
物は現像処理及び乾燥された写真であり、上記いずれか
に記載のソータを用いる(請求項14)。
【0028】このように、構造が簡単でかつ小型であ
り、プリント処理等された順番を崩すことなく写真等の
被搬送物を積み重ねることが可能で、さらに写真を複数
列に積み重ねてトレイ等の積層部のスペースを有効利用
することが可能なソータ及びそれを用いた写真処理装置
を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明のソータ及びそれを用いた
写真処理装置のいくつかの実施形態について、図面を参
照しつつ説明する。なお、以下の説明において、露光、
現像処理及び乾燥され、装置外部に排出されたもの(写
真処理装置による完成品)を「写真」と称し、未露光、
露光済み、現像処理中及び乾燥処理中のものを「感光材
料」と称する。また、露光、現像及び乾燥の全処理工程
を行うことを「プリントする」と称する。
【0030】(実施形態1)図1は本実施形態の写真処
理装置の外観構成を示す斜視図、図2(a)はその正面
図、図2(b)はその側面図である。
【0031】各図に示すように、写真処理装置200
は、ロール状に巻回された感光材料(印画紙)を所定の
大きさに切断し、ネガフィルム上の画像を拡大投影して
感光材料を露光する露光ユニット300と、露光された
感光材料を現像処理する現像ユニット400と、現像処
理された感光材料を乾燥させる乾燥ユニット500等で
構成されている。
【0032】露光ユニット300は、ロール状に巻回さ
れた感光材料1(巻回部を1aとする)を収納したマガ
ジン301を、感光材料1が略垂直上方に引き出される
ように装填するマガジン装填部302と、略垂直上方に
引き出された感光材料1を略水平方向に搬送するための
駆動ローラ303と、引き出された感光材料1を所定の
大きさに切断するカッタ304と、切断された感光材料
1bを吸着保持すると共に、略水平方向に搬送するベル
ト状の露光台305と、露光された感光材料1bの裏面
に文字や記号等を印字するプリンタ306と、露光され
た感光材料1bの紙面に垂直な方向の幅が狭い場合に、
感光材料1bを紙面に垂直な方向に配列された複数の感
光材料搬送路に振り分けると共に、現像ユニット400
に搬送するための振分装置307と、露光台305の上
方に設けられた光源、カラーフィルタ、シャッタ、引き
伸ばしレンズ等で構成された露光装置310を具備す
る。また、写真処理装置200の上部には、操作パネル
230と、モニターディスプレイ装置240と、引き伸
ばしレンズユニット250等が設けられている。
【0033】現像処理ユニット400は、前述のように
露光された感光材料1bを現像、漂白、定着及び安定化
処理(又は水洗)するものであるが、少なくとも全現像
工程と定着工程の初期では、外部からの迷光による感光
があってはならない。そのため、現像処理ユニット40
0の内部401は、暗室に構成されている。また、現像
処理ユニット400の内部401には、例えば現像処理
槽402,403、漂白定着処理槽404,405及び
安定化処理槽406〜408の順に配列されており、各
処理液槽402から408を順に感光材料を一定速度で
搬送するために、搬送ローラや搬送ベルト等で構成され
た感光材料搬送機構409が設けられている。最後の安
定化処理液槽408から出た感光材料1cは、スクイズ
ローラ212により表面に付着している処理液を拭い取
られた後、乾燥ユニット500に搬送される。乾燥ユニ
ット500の下方には、乾燥ユニット500の内部に温
風を吹き込むためのブロワ220が設けられている。乾
燥ユニット500の詳細は後述する。
【0034】乾燥ユニット500に搬送され、乾燥され
た感光材料(すなわち、完成品としての写真)1dは、
乾燥ユニット500の上部の排出口501から排出さ
れ、第1搬送装置100上に順次落下され、搬送方向を
90度向きを変えられた後、第2搬送装置150のベル
ト搬送部151上に、1オーダー分(例えば1本のフィ
ルムに撮影されているコマ数分)だけ積み重ねられる。
1オーダー分の処理が終わると、ベルト搬送部151が
移動され、ベルト搬送部151上の別の部分に、次のオ
ーダーによる写真が積み重ねられる。ベルト搬送部15
1上には、複数オーダー分の写真を保持することができ
る。
【0035】次に、露光ユニット300の構成の詳細を
図3に示す。露光装置310の光源311及びミラーユ
ニット312の下方には、引き伸ばしレンズユニット2
50が設けられており、フィルム2はフィルムホルダ
(図示せず)によりミラーユニット312の開口に対向
する位置に保持されている。
【0036】引き伸ばしレンズユニット250は、プリ
ントされるべきネガフィルムを保持するフィルムホルダ
(図示せず)、ズームレンズ等のレンズ251を搭載す
るためのレンズ移動デッキ260、レンズ移動デッキ2
60をX方向に駆動するためのボールネジ機構252、
レンズ移動デッキ260に搭載され、ネガフィルムを透
過した光の進行方向を略90度曲げ、光センサ254に
導くためのミラー253等で構成されている。
【0037】引き伸ばしレンズユニット250の下方に
は、切断された感光材料1bを吸着保持し、かつX方向
に搬送するための搬送ベルト305a等で構成された露
光台305が設けられている。露光台305の露光面は
略水平に配置されている。
【0038】露光台305の下方には、感光材料1がマ
ガジン301から略垂直上方に引き出されるように、マ
ガジン301がマガジン装填機構302(図2(a)参
照)に装填されている。マガジン301の上部で露光台
305の一部分には、マガジン301から引き出された
感光材料1を搬送ベルト305a上に搬送するための駆
動ローラ303及び感光材料1を切断するカッタ304
が設けられている。マガジン301から略垂直上方に引
き出された感光材料1は、図示しないガイド板や従動ロ
ーラ等により駆動ローラ303の周囲の巻き付けられ、
略水平方向に搬送方向を変更された後、カッタ304に
より所定の長さに切断される。
【0039】切断された感光材料1bが露光台305の
露光面に吸着保持された状態では、ミラーユニット31
2の開口の中心、フィルム2の画像(コマ)の中心及び
切断された感光材料1bの中心は、それぞれレンズ25
1の光学系の光軸にほぼ一致している。なお、フィルム
2上の画像(物体)の像が感光材料1b上に結像(合
焦)されるように、あらかじめレンズ251の光学系の
焦点距離や光学系の位置を調節しておき、その状態で上
記シャッタを開くと、感光材料1bが露光される。
【0040】露光台305に対して、感光材料1bの搬
送方向(X方向)の下流側には、露光された感光材料1
bの裏面(乳剤層が塗布されていない側)に、所定の記
号を印字するための印字装置306や、順次搬送されて
くる感光材料1bをX方向に直交する方向に配列された
複数の搬送路に振り分けるための振分装置307等が設
けられている。振分装置307は、写真処理装置200
の内部に設けられ露光ユニット300と現像ユニット4
00とを仕切る略垂直な仕切壁320に沿って上下動す
る。切断された感光材料1bは、振分装置307により
挟持され、仕切壁320を乗り越えて現像ユニット40
0に搬送される。
【0041】例えば、六切りサイズ(8インチ×10イ
ンチ)の写真を処理可能な写真処理装置200の場合、
現像ユニット400及び乾燥ユニット500の感光材料
搬送路の幅は8.5インチに設定されている。しかしな
がら、六切りサイズ等の引き伸ばした写真は単価が高い
ため、それほど大量には処理されない。これに対して、
いわゆるサービスサイズ等の写真は大量に処理される。
そこで、処理効率を高くするために、例えば写真又は感
光材料の幅が4インチ(第1所定寸法)以下の場合、振
分装置307により複数列に振り分けて搬送し、現像処
理及び乾燥を行う。
【0042】図4に、感光材料の搬送方法の一例を示
す。感光材料1A〜1Fは、同じオーダーによるものと
する。露光された順に、1Aは左の列、1Bは右の列・
・・に振り分け、最後の1Fは中央に搬送する。すなわ
ち、感光材料搬送路の特定の部分のみを使用すると、使
用されていない部分(例えば中央部)に汚れ等が付着す
る。そして幅の広い感光材料1Gが搬送されてくると、
その部分に帯状の現像むら等が現れる。この現象を防止
するため、何枚かごとに1枚、感光材料1Fは中央部分
を搬送される。なお、振り分けて搬送される各感光材料
1A〜1Eは、搬送方向において先端部と後端部がオー
バーラップするように、いわゆる千鳥状に配列される。
また、1Dのようなパノラマサイズ等の場合であっても
同様である。
【0043】次に、写真処理装置200の上部、特に現
像ユニット400の上部の詳細を図5に示す。乾燥ユニ
ット500により乾燥され、写真処理装置200の外部
に排出された写真1dは、乾燥ユニット500の上部の
排出口501から排出され、第1搬送装置100上に順
次落下される。第1搬送装置100はベルトコンベアで
あり、写真処理装置200の内部における感光材料の搬
送方向(X方向)を第1方向とすると、そのベルト搬送
部101は第1方向に直交する第2方向(Y方向)に写
真1dを搬送する。
【0044】第1搬送装置100の搬送側端部100a
近傍には、第2搬送装置150及び第2搬送装置150
を隔てて第1搬送装置100の搬送側端部100aに対
向するガイド板160が設けられている。第2搬送装置
150もベルトコンベアであり、そのベルト搬送部15
1は第1搬送装置100により第2方向(Y方向)に搬
送されてきた写真1dを受け取るためのトレイとして機
能すると共に、その上に積み重ねられた写真1dを再度
第1方向(X方向)に搬送する。
【0045】乾燥ユニット500の内部で、かつ排出口
501近傍には、乾燥された写真1dの後端の通過を検
出するためのセンサ(図示せず)が設けられている。セ
ンサが写真1dの後端の通過を検出すると、第1搬送装
置100が起動され、次の写真1d’が排出されるまで
の間に、第1搬送装置100のベルト搬送部101上に
排出された写真1dを第2搬送装置150のベルト搬送
部151上に移しかえる。第1搬送装置100の搬送側
端部100aから第2方向(Y方向)に飛び出した写真
1dは、ガイド板160に当接し、第2搬送装置150
のベルト搬送部151上の比較的限られた一定の範囲に
落下する。
【0046】オーダーごとのプリント枚数は、操作者が
図1に示す操作パネル230を操作した段階であらかじ
めわかっているので、上記センサが1つのオーダーの最
後の写真(例えば図4の1F)の終端の通過を検出した
後、一定時間経過すると、第2搬送装置150が駆動さ
れ、ベルト搬送部151上に積み重ねられた写真1dが
所定距離だけ第1方向(X方向)に移動する。
【0047】第2搬送装置150は、写真処理装置20
0の現像ユニット400の上部に、感光材料搬送方向で
ある第1方向(X方向)に沿って設けられており、その
ベルト搬送部151上に複数オーダー分の写真1dを載
置することが可能である。図1から明らかなように、第
2搬送装置150のベルト搬送部151の終端151a
は操作パネル230の近傍にある。すなわち、写真処理
装置の操作者は移動することなく同じ位置で、操作パネ
ル230等を操作してプリントするコマの番号やプリン
ト枚数を入力すると共に、既にプリントされた写真をネ
ガフィルムと共に袋詰めすることが可能となり、作業効
率が改善される。
【0048】第1搬送装置100の搬送側端部100a
とガイド板160との距離Wは、写真1dのサイズ(感
光材料1の幅)に応じて可変であり、その最大値は写真
処理装置200でプリント可能な最大サイズ(上記数値
例では8インチ)に対応している。一方、前述のように
サービスサイズ等の比較的小さなプリントサイズ(標準
サイズ)の場合、トレイが大きすぎるとトレイ上のほぼ
同じ位置には落下せず、現像処理した順に写真が積み重
ねられない場合が生じる。特に、同時プリントの場合、
プリントされた写真の順番とフィルム上のコマの順番が
一致していることが好ましい。そこで、本実施形態1で
は、写真1dの幅に応じて、トレイとして機能する第2
搬送装置150の搬送ベルト151の有効幅を調節する
ために、第1搬送装置100の搬送側端部100aとガ
イド板160との距離Wが調節可能なように構成されて
いる。なお、同一のオーダー中に標準サイズの写真とパ
ノラマサイズの写真が混在する場合であっても、第2方
向(Y方向)における写真1dの幅は同一である。ま
た、同一のオーダー中に異なる複数のサイズが指定され
ている場合、写真1dの幅が6インチ以上か否かを基準
とし、全てのサイズの幅が6インチ(第2所定寸法)以
下の場合又は全てのサイズの幅が6インチ以上の場合は
同一オーダーとして取り扱う。一方、幅が6インチ以上
のサイズと6インチ以下のサイズが指定されている場
合、6インチ以下のものを1つのオーダーとして取り扱
い、6インチ以上のものを別のオーダーとして取り扱
う。
【0049】第1搬送装置100の搬送側端部100a
とガイド板160との距離Wを調節するための具体的構
成を図6に、その制御系の構成を図7にそれぞれ示す。
図6、図7に示す構成例では、ガイド板160が装置本
体に固定されており、第1搬送装置100のベルト搬送
部101が第2方向(Y方向)に移動する。例えば、制
御装置120が、操作パネル230、モニターディスプ
レイ240等の入出力装置121により予めメモり12
2に記憶しておいた内容に基づいて、写真1dの第2方
向(Y方向)の幅が6インチ以上であると判断した場
合、制御装置120は、図6中一点鎖線で示すように、
第1搬送装置駆動機構126に指令を発して第1搬送装
置100のベルト搬送部101全体を図中左側に最も後
退させ、第1搬送装置100の搬送側端部100aとガ
イド板160との距離を最大値W2(例えば約8.5イ
ンチ)とする。
【0050】一方、制御装置120が、入出力装置12
1により予めメモり122に記憶しておいた内容に基づ
いて、写真1dの幅が6インチ以下であると判断した場
合、制御装置120は、図6中実線で示すように、第1
搬送装置駆動機構126に指令を発して第1搬送装置1
00のベルト搬送部101全体を図中右側に約2インチ
前進させ、第1搬送装置100の搬送側端部100aと
ガイド板160との距離を最小値W1(例えば約6.5
インチ)とする。
【0051】これらのいずれかの状態で、第2搬送装置
150のベルト搬送部151上に写真1dを順次積み重
ねる。そして、センサ124がそのオーダーの最後の写
真1dを検知した場合に、制御装置120は、第2搬送
駆動機構125に命令を発して第2搬送装置150のベ
ルト搬送部151を所定距離だけ移動させ、この次のオ
ーダーを待つ。ただし、この搬送後あるいは搬送前に第
1搬送装置100のベルト搬送部101全体を一旦、元
の位置に復帰させてもよい。以降、最初からの手順を繰
り返す。
【0052】第1搬送装置100のベルト搬送部101
の一構成例を図8に示す。この場合、ベルト搬送部10
1全体をクランク機構により第2方向(Y方向)に移動
させるように構成されている。
【0053】ベルト110は、一対のローラ111及び
112間に、弛まないように張設されている。ローラ1
11及び112はフレーム113に回転自在に軸支され
ている。フレーム113にはベルト駆動用のモータ(図
示せず)が設けられており、タイミングベルト114、
プーリ115及び116を介してローラ111に駆動力
を伝達する。また、フレーム113は、第1搬送装置1
00の本体に設けられたレール117に係合し、第2方
向(Y方向)に摺動可能である。
【0054】フレーム113には、さらにフレーム11
3を第2方向(Y方向)に移動させるための駆動力を発
生するためのモータ118が設けられている。モータ1
18の回転軸には、偏心ピン120が植設された円板1
19が固着されている。一方、第1搬送装置100の本
体側フレーム123にも固定ピン122が植設されてお
り、偏心ピン120と固定ピン122との間にロッド1
21がリンクされている。モータ118を回転させる
と、フレーム113に支持されたベルト搬送部101が
第2方向(Y方向)に移動する。
【0055】なお、モータ118、円板119及び偏心
ピン120を第1搬送装置100の本体側に設け、固定
ピン122をフレーム113側に設けても良い。また、
タイミングベルト114、プーリ115及び116の代
わりにギヤ列を用いても良い。さらに、ベルト搬送部1
01を移動させる機構として、クランク機構の代わりに
ねじ送り機構やリニアモータ等を用いても良い。
【0056】また、ベルト搬送部101全体を移動させ
る代わりに、ベルト110に余裕を持たせておき、ベル
ト110に一定の張力を与えた状態で、搬送側端部10
0aに位置するローラ(例えば、ローラ112)のみを
移動させるように構成しても良い。このように、実質的
にベルト搬送部101が伸縮するように構成しても同様
の効果を得ることが可能となる。
【0057】このように、第2方向(Y方向)における
写真1dの幅が所定寸法(例えば6インチ)よりも狭い
場合に、第1搬送装置100の搬送側端部100aを第
2方向(Y方向)に移動させることにより、第1搬送装
置100の搬送側端部100aとガイド板160との距
離を短くして、第2搬送装置150上のトレイとして機
能するベルト搬送部151の幅を実質的に狭くするの
で、ベルト搬送部151上に積み重ねられる写真1dの
位置のばらつきが小さくなり、搬送されてきた順番(フ
ィルム上の順番)と積み重ねられる順番が入れかわる可
能性はほとんどなくなる。
【0058】また、第1搬送装置100及び第2搬送装
置150として、それぞれベルトコンベアを用いたの
で、トレイを循環させる機構と比較して、構造が簡単に
なると共に、部品点数を少なくすることが可能となる。
【0059】(実施形態2)ところで上記実施形態1で
は、広幅なサイズまで処理可能な写真処理装置200を
例示しているが、この場合、オーダー毎の積層部である
第2搬送装置150のベルト搬送部151の幅が広いに
もかかわらず、オーダー毎の写真1dがベルト搬送部1
51上に一列に積み重なっている。また、従来のトレイ
タイプでは1つのトレイに1オーダー分の写真だけ積み
重なるようになっている。しかし、これではスペースの
割にはオーダー数が少なく、オーダー数を増やそうとす
ると装置が大型化し、コスト及びスペース面で不利とな
る。そこで、本発明者らは、さらに写真処理装置の改良
を試みた。以下、その結果を実施形態2として述べる。
【0060】図9は本発明の実施形態2に係るソータ及
びそれを用いた写真処理装置の外観構成を示す斜視図で
ある。
【0061】同図において、本実施形態2の写真処理装
置200aは、第1搬送装置100の排出側端部100
aの移動経路中にガイド板160と並行に挿脱可能な仕
分け板170を設けて、写真1dのサイズに応じて仕分
け板170を第1搬送装置100の排出側端部100a
の移動経路中に挿入する点で上記実施形態1と異なる。
ただし、その他は上記実施形態1と同様であるので、上
記実施形態1と共通する要素には同一符号を付してその
詳細説明を省略する。
【0062】写真処理装置200aの上部、特に現像ユ
ニット400の上部の詳細は上記図5に示した通りであ
る。乾燥ユニット500により乾燥され、写真処理装置
200a(図5上の符号200)の外部に排出された写
真1dは、乾燥ユニット500の上部の排出口501か
ら排出され、第1搬送装置100上に順次落下される。
第1搬送装置100はベルトコンベアであり、写真処理
装置200aの内部における感光材料の搬送方向(X方
向)を第1方向とすると、そのベルト搬送部101は第
1方向に直交する第2方向(Y方向)に写真1dを搬送
する。
【0063】第1搬送装置100の搬送側端部100a
近傍には、第2搬送装置150及び第2搬送装置150
を隔てて第1搬送装置100の搬送側端部100aに対
向するガイド板160が設けられている。第2搬送装置
150もベルトコンベアであり、そのベルト搬送部15
1は第1搬送装置100により第2方向(Y方向)に搬
送されてきた写真1dを受け取るためのトレイとして機
能すると共に、その上に積み重ねられた写真1dを再度
第1方向(X方向)に搬送する。
【0064】乾燥ユニット500の内部で、かつ排出口
501近傍には、乾燥された写真1dの後端の通過を検
出するためのセンサ(図示せず)が設けられている。セ
ンサが写真1dの後端の通過を検出すると、第1搬送装
置100が起動され、次の写真1d’が排出されるまで
の間に、第1搬送装置100のベルト搬送部101上に
排出された写真1dを第2搬送装置150のベルト搬送
部151上に移しかえる。第1搬送装置100の搬送側
端部100aから第2方向(Y方向)に飛び出した写真
1dは、ガイド板160と仕分け板170にそれぞれ当
接し、第2搬送装置150のベルト搬送部151上の比
較的限られた一定の範囲に落下する。
【0065】オーダーごとのプリント枚数は、操作者が
図9に示す操作パネル230を操作した段階であらかじ
めわかっているので、上記センサが1つのオーダーの最
後の写真(例えば上記図4の1F)の終端の通過を検出
した後、一定時間経過すると、必要に応じて第2搬送装
置150が駆動され、ベルト搬送部151上に積み重ね
られた写真1dが所定距離だけ第1方向(X方向)に移
動する。
【0066】第2搬送装置150は、写真処理装置20
0の現像ユニット400の上部に、感光材料搬送方向で
ある第1方向(X方向)に沿って設けられており、その
ベルト搬送部151上に複数オーダー分の写真1dを載
置することが可能である。図9から明らかなように、第
2搬送装置150のベルト搬送部151の終端151a
は操作パネル230の近傍にある。すなわち、写真処理
装置の操作者は移動することなく同じ位置で、操作パネ
ル230等を操作してプリントするコマの番号やプリン
ト枚数を入力すると共に、既にプリントされた写真をネ
ガフィルムと共に袋詰めすることが可能となり、作業効
率が改善される。
【0067】第1搬送装置100の搬送側端部100a
とガイド板160との距離Wは、写真1dのサイズ(感
光材料1の幅)に応じて可変であり、その最大値は写真
処理装置200aでプリント可能な最大サイズ(上記数
値例では8インチ)に対応している。一方、前述のよう
にサービスサイズ等の比較的小さなプリントサイズ(標
準サイズ)の場合、トレイが大きすぎるとトレイ上のほ
ぼ同じ位置には落下せず、現像処理した順に写真が積み
重ねられない場合が生じる。特に、同時プリントの場
合、プリントされた写真の順番とフィルム上のコマの順
番が一致していることが好ましい。さらに、トレイ上の
限られたスペース内にできるだけ多くのオーダー分の写
真を積み重ねることが望ましい。
【0068】そこで、本実施形態2では、写真1dの幅
に応じて、トレイとして機能する第2搬送装置150の
搬送ベルト151の有効幅を調節し搬送ベルト151上
への写真1dの落下点を変更するために、第1搬送装置
100の搬送側端部100aの移動経路中に挿脱可能な
仕分け板170を設けることによって、第1搬送装置1
00の搬送側端部100aとガイド板160との距離W
のみならず、第1搬送装置100の搬送側端部100a
と仕分け板170との距離W’をも調整可能なように構
成されている。なお、同一のオーダー中に標準サイズの
写真とパノラマサイズの写真が混在する場合であって
も、第2方向(Y方向)における写真1dの幅は同一で
ある。また、同一のオーダー中に異なる複数のサイズが
指定されている場合、例えば写真1dの幅が4インチ以
上か否かを基準とし、全てのサイズの幅が4インチ(第
2所定寸法)以下の場合又は全てのサイズの幅が4イン
チ以上の場合は同一オーダーとして取り扱う。一方、幅
が4インチ以上のサイズと4インチ以下のサイズが指定
されている場合、4インチ以下のものを1つのオーダー
として取り扱い、4インチ以上のものを別のオーダーと
して取り扱う。
【0069】第1搬送装置100の搬送側端部100a
とガイド板160との距離W、及び第1搬送装置100
の搬送側端部100aと仕分け板170との距離W’を
調節するための具体的構成を図10に、その制御系の構
成を図11にそれぞれ示す。図10、図11に示す構成
例では、ガイド板160が装置本体に固定されており、
第1搬送装置100のベルト搬送部101が第2方向
(Y方向)に移動する点は上記実施形態1と同様である
が、さらに本実施形態2では、第1搬送装置100のベ
ルト搬送部101の移動経路中に仕分け板170が挿脱
されるようになっている。なお、第1搬送装置100の
搬送側端部100aの詳細構成については上記実施形態
1における具体的構成と同様である。仕分け板170の
詳細構成については後述する。
【0070】最初は図10(a)中実線で示すように、
仕分け板170は退避位置にあるとする。いま図10
(a)、図11において、制御装置120が、操作パネ
ル230、モニターディスプレイ240等の入出力装置
121により予めメモり122に記憶しておいた内容に
基づいて、写真1d(又は感光材料1)の第2方向(Y
方向)の幅が例えば4インチ以上であると判断した場
合、制御装置120は、図10(a)中一点鎖線で示す
ように、第1搬送装置駆動機構126に指令を発して第
1搬送装置100のベルト搬送部101全体を図中左側
に最も後退させ、第1搬送装置100の搬送側端部10
0aとガイド板160との距離を最大値W2(例えば約
9インチ)とする。
【0071】一方、制御装置120が、入出力装置12
1により予めメモり122に記憶しておいた内容に基づ
いて、写真1dの幅が4インチ以下であると判断した場
合、制御装置120は、図10(a)中実線で示すよう
に、第1搬送装置駆動機構126に指令を発して第1搬
送装置100のベルト搬送部101全体を図中右側に約
4.5インチ(第3所定値)前進させ、第1搬送装置1
00の搬送側端部100aとガイド板160との距離を
最小値W1(例えば約4.5インチ)にして写真1dの
落下点をガイド板160寄りとする。これらいずれかの
状態で、第2搬送装置150のベルト搬送部151上に
写真1dを順次積み重ねて、センサ124がそのオーダ
ーの最後の写真1dを検知した後に次の動作に移る。
【0072】次に、図10(b)、図11において、制
御装置120は、図10(b)中実線で示すように、第
1搬送装置駆動機構126に指令を発して第1搬送装置
100のベルト搬送部101全体を図中左側に約4.5
インチ(第4所定値:ここでは上記第3所定値と一致さ
せているが、必ずしも一致させる必要はない。)後退さ
せるとともに、仕分け板駆動機構123にも指令を発し
て仕分け板170を第1搬送装置100の搬送側端部1
00aの移動経路中にある第2搬送装置150のベルト
搬送部151上に挿入し、第1搬送装置100の搬送側
端部100aと仕分け板170との距離を最小値W1
(例えば約4.5インチ)にして写真1dの落下点を仕
分け板170寄りとする。この状態で、第2搬送装置1
50のベルト搬送部151上に写真1dを順次積み重ね
る。そして、センサ124がそのオーダーの最後の写真
1dを検知した場合に、制御装置120は、第2搬送装
置駆動機構125に指令を発する。第2搬送装置駆動機
構125は、この指令により第2搬送装置150のベル
ト搬送部151を駆動して写真1dの2オーダー分(2
列)を所定距離だけ移動させ、仕分け板170を図10
(a)中一点鎖線で示す元の位置に退避させた後、この
次のオーダーを待つ。以降、最初からの手順を繰り返
す。ただし、この搬送前に仕分け板170を元の位置に
退避させても良い。
【0073】以上のような動作手順が必要であるのは、
第1搬送装置100の搬送側端部100aの下面と第2
搬送装置150のベルト搬送部151の上面とのなす間
隙が小さく、第1搬送装置100の搬送側端部100a
が第2搬送装置150のベルト搬送部151上に積み重
ねられた写真1dを飛び越して移動できない場合であ
る。したがって例えば図9に示すように、第1搬送装置
100の搬送側端部100aが第2搬送装置150のベ
ルト搬送部151上に積み重ねられた写真1dを飛び越
して移動できる場合には、上記のような積み重ねの順序
の制限はない。
【0074】なお、必ずしも第1搬送装置100の搬送
側端部100aを後退させるのと同時に仕分け板170
を挿入する必要はないが、第1搬送装置100の搬送側
端部100aと仕分け板170が互いに干渉しないよう
に動作させる必要がある。
【0075】仕分け板170の一構成例を図12に示
す。この場合、仕分け板170はソレノイド駆動により
第2方向(Y方向)と直角な面内で回動させるように構
成されている。
【0076】同図において、仕分け板170は第1搬送
装置100の搬送側端部100aの移動経路中にある第
2搬送装置150のベルト搬送部151上に挿入された
ときに第1搬送装置100の搬送側端部100aから飛
び出してくる少なくとも標準サイズの写真1dに当接可
能となる大きさの略長方形の薄板からなり、その一角を
貫通する軸芯171が装置本体によって回動自在に支持
されている。軸芯171の一端側には半月ギヤ172が
固定され、半月ギヤ172はソレノイド173の駆動軸
174に固定されたソレノイドギヤ175と噛合してお
り、ソレノイドギヤ175の回転駆動力を仕分け板17
0に伝達可能となっている。また軸芯171の他端側に
は第1ダンパーギヤ176が固定され、第1ダンパーギ
ヤ176はロータリダンパー177の被駆動軸178に
固定された第2ダンパーギヤ179と噛合しており、ロ
ータリダンパー177の作用により仕分け板170の回
動を規制するようになっている。さらに半月ギヤ172
には装置本体に一端側を固定されたねじりコイルバネ1
80の他端側が係止されており、図中の時計回り方向に
弾性付勢することにより、ソレノイド173からの回転
駆動力がかからないときに仕分け板170を図中の一点
鎖線で示したホームポジションに自動復帰させるように
なっている。この他、仕分け板170の回動範囲を規制
しあるいは位置決めするためのストッパー手段182、
183が適宜設けられている。
【0077】そして、ソレノイド173はON時に図中
の矢印R方向に回転するが、この時にはロータリダンパ
ー177が作用して仕分け板170とストッパー手段1
82との衝突を抑制する。一方、ソレノイド173はO
FF時には図中の矢印Rと逆方向に回転するが、この時
にはねじりコイルバネ180が作用して仕分け板170
はホームポジションに戻る。この際にもロータリダンパ
ー177が作用して、仕分け板170がストッパー手段
183と衝突した後の仕分け板170のバウンドを抑制
する。
【0078】なお、仕分け板170は第2方向(Y方
向)と直角な面内で必ずしも回動させる必要はなく、昇
降させたり、あるいは、第1方向(X方向)に前進後退
させることとしても良く、仕分け板170を第2方向
(Y方向)と直角な面内で移動可能な方法であればなん
でも良い。またソレノイドの代わりに小型モータ等を用
いたり、ギヤ機構の代わりにリンク機構等を用いても良
い。さらにロータリーダンパーの代わりにストッパー手
段として緩衝材を使用しても良い。あるいは、仕分け板
170の動作全体を簡単に手動操作によるものとしても
かまわない。
【0079】この写真処理装置200aにより、図13
〜図17に示すような仕分けができる。図13は1列仕
分けの例である。この場合、第2搬送装置150のベル
ト搬送部151により写真1dはオーダー毎に1列にな
って図中の番号の順に仕分けされる。各オーダーの写真
1dはガイド板160当接してベルト搬送部151上に
落下するため、各オーダーの写真1dはすべてガイド板
160側寄りとなっている。この1列仕分けは、すべて
のサイズの写真の仕分けに用いることができるが、上記
実施形態1と同様にトレイスペースの有効利用ができな
い。
【0080】図14は2列仕分けの例である。この場合
は、上述したように、第2搬送装置150のベルト搬送
部151により写真1dはオーダー毎に2列になって図
中の番号の順に仕分けされる。狭幅のサイズの写真1d
のみの仕分けに用いることができ、トレイスペースを最
も有効に利用できる。
【0081】図15は広幅のサイズの写真1dのオーダ
ー(番号1)の仕分け後、2列仕分けする場合を示す。
この場合、広幅のサイズの写真1dの1オーダー(番号
1)の仕分け後に一カ所だけブランクBを設ける必要が
ある。これは仕分け板170は第1搬送装置100の搬
送側側端部100aから飛び出してくる小サイズの写真
に当接させるために仕分け板170の大きさを小サイズ
の写真よりも若干大きくする必要があるので、大サイズ
の写真である番号1のオーダーに仕分け板170が当た
ってしまい仕分け板170を挿入できないからである。
【0082】図16はオーダーの途中で写真1dの幅が
変わる場合を示す。図16(a)は広幅から狭幅のサイ
ズに変わった場合で、この場合には広幅のサイズの写真
1dのオーダー(番号1)の上に同一オーダーの狭幅の
サイズの写真1dが順次積み重ねられていく。
【0083】図16(b)〜(d)は上記と逆に狭幅か
ら広幅のサイズに変わった場合を示す。このうち図16
(b)は狭幅のサイズの写真1dの1オーダー分(番号
4)がすでに2列のうちの最後の列に仕分けられ、次の
狭幅のサイズのオーダー(番号5)が次の2列のうちの
1列目に仕分けられている途中である場合を示す。この
場合には同一オーダーである広幅のサイズの写真(番号
5)が上へ順次積み重ねられていく。
【0084】図16(c)、(d)は狭幅のサイズの写
真1dの1オーダー分(番号3)がすでに2列のうちの
1列目に仕分けられている場合を示す。このうち図16
(c)は次のオーダーの先頭にある狭幅のサイズの写真
1dが乾燥ユニット500の上部の排出口501から排
出されてくるまでに、同一オーダー内で広幅のサイズ写
真1dがセンサで認知されている場合である。この場合
には2列のうちの最後の列にはブランクBを設け、次の
オーダーの狭幅のサイズ(番号4)をその後に仕分け
る。そして同一オーダーの広幅のサイズの写真1dが上
に順次積み重ねられていく。図16(d)はオーダーの
先頭にある狭幅のサイズの写真1dが乾燥ユニット50
0の上部の排出口501から排出されてくるまで、同一
オーダー内で広幅のサイズの写真1dがセンサで認知さ
れていない場合である。この場合にはすでに仕分けられ
ている狭幅のサイズの写真1dの1オーダー分(番号
3)の2列目に次のオーダーの狭幅のサイズの写真1d
(番号4a)を仕分けるが、同一オーダーの広幅のサイ
ズの写真1d(番号4b)は後の列に後に仕分ける。し
たがって、同一オーダーでも分かれて仕分けられること
になる。
【0085】図17はオーダー途中で標準サイズの写真
からパノラマサイズの写真となったときのように、送り
長さが変わる場合を示す。このうち図17(a)は送り
長さが長くなる場合である。この場合には前のオーダー
の写真1dの1オーダー分(番号2)に重ならないよう
に第2搬送装置150のベルト搬送部151を駆動して
次のオーダーの標準サイズの写真1d(番号3)の上へ
同一オーダーのパノラマサイズの写真1dが順次積み重
ねられていく。図17(b)は上記と逆に送り長さが短
くなる時である。この場合も前のオーダーの写真1d
(番号2)に重ならないように第2搬送装置150のベ
ルト搬送部151を駆動して次のオーダーのパノラマサ
イズの写真1d(番号3)の上へ同一オーダーの標準サ
イズの写真1dが順次積み重ねられていく。
【0086】本実施形態2では、上記実施形態1の作用
効果に加えて、さらに写真1dのサイズが小さい場合
に、仕分け板170を第1搬送装置100の搬送側端部
100aの移動経路中に挿脱させることにより、この仕
分け板170に第1搬送装置100の搬送側端部100
aから排出される写真1dを当接させて第2搬送装置1
50のベルト搬送部151への落下点を変えることがで
きるので、第2搬送装置150のベルト搬送部151に
積み重ねられる写真1dの位置を複数列として第2搬送
装置150のベルト搬送部151のスペースの有効利用
を図ることができる。したがって、従来例の写真処理装
置のスペース、形状を殆ど変更することなく処理の多い
サイズである狭幅の写真1dのオーダー数を増やすこと
ができる。
【0087】なお、上記では小サイズのオーダーを2列
配置しているが、さらに小サイズの場合には3列以上の
配置とすることもできる。その場合には仕分け板170
を配置可能な列数分だけ設けるとともに、その列数に応
じた第1搬送装置100の搬送側端部100aの移動及
び仕分け板170の挿脱の手順が必要となる。
【0088】また本実施形態2では、第1搬送装置10
0の搬送側端部100aを移動させるとともに仕分け板
170を挿脱させているが、第1搬送装置100の搬送
側端部100aは必ずしも移動させる必要はなく、例え
ば第1搬送装置100の搬送側端部100aの位置はそ
のままに仕分け板170のみを挿脱させ、写真1dから
の飛び出し速度を変えること等により、この写真1dを
ガイド板160と仕分け板170にそれぞれ当接させる
ことによっても第2搬送装置150のベルト搬送部15
1上に2列配置できる。
【0089】(実施形態3)上記実施形態2では、小サ
イズの写真1dを複数列に配置することによりトレイス
ペースの有効利用を図っている。しかし。一旦複数列に
配置したとしても、搬送途中で積み重ねた写真1dが崩
れてオーダー間で写真1dが混ざることも考えられる。
そこで、このような事態を防止するために本発明者らは
さらに写真処理装置の改良を試みた。以下、その結果を
実施形態3として述べる。
【0090】上記図9は本発明の実施形態2に係るソー
タ及びそれを用いた写真処理装置の外観構成を示す斜視
図であるが、本実施形態3の内容も含んでいる。
【0091】すなわち同図において、本実施形態3の写
真処理装置200b(図9中では符号200a)は、第
2搬送装置150のベルト搬送部151上で仕分け板1
70と一直線をなす方向に、写真1dのサイズに応じて
起伏する仕切り板190を立設した点で上記実施形態2
と異なる。ただし、その他は上記実施形態2と同様であ
るので、上記実施形態2と共通する要素には同一符号を
付してその詳細説明を省略した。なお仕切り板190
は、図9に示すように、小サイズの写真からなる1オー
ダー分をカバーできる程度の間隔で複数設けることが好
ましい。
【0092】図18は仕切り板190の概略構成を示
す。同図において、仕切り板190は、写真1dのオー
ダー分単位で搬送される搬送路である第2搬送装置15
0のベルト搬送部151に起伏自在に軸支され、ねじり
コイルバネ191により弾性付勢されており、ベルト搬
送部151とともに第2方向(X方向)に移動するよう
になっている。そして仕切り板190がベルト搬送部1
51の上面にあって、かつ仕切り板190に負荷がかか
っていない時は、ベルト搬送部151のベルト部分の切
り欠き151aから仕切り板190の一端側が突出して
図中のa側に位置している。次いで仕切り板190に写
真1dのオーダーの進行方向、すなわち第1方向(X方
向)の負荷がかかった時には仕切り板190の一端側は
図中のb側に退避してベルト搬送部151のベルト部分
の切り欠き151a内に収まる。しかし、仕切り板19
0に進行方向に対して直角方向の負荷がかかった時には
退避せずに負荷に抗するようになっている。このことに
より、仕切り板190は以下のように2つの機能を果た
す。なお仕切り板190がベルト搬送部151の側面あ
るいは下面にある時には、ベルト搬送部151の動作を
阻害しないように、仕切り板190の上記一端側は退避
してベルト搬送部151のベルト部分の切り欠き151
a内に収まるようになっている。このためには、例えば
ベルト搬送部151内の仕切り板190の図示しない他
端側を進行方向と逆方向に強制的に押圧すれば良い。
【0093】図19は小サイズのオーダーが2列に仕分
けられている場合を示す。この場合、仕切り板190は
積み重ねられた写真1dのオーダーが崩れそうになった
ときでも、この崩れを防ぎ隣り合う列のオーダーとの混
合をなくすことができる。図20は大サイズのオーダー
が送られてきた場合を示す。この場合には仕切り板19
0はそのオーダーの写真1dに押されて第2搬送装置1
50のベルト搬送部151の切り欠き151a内に自動
的に退避する。
【0094】なお、各オーダーが3列以上に仕分けられ
ている場合には、仕切り板190はその列数に応じて設
けられることになる。また、本実施形態3では、仕切り
板190は、ねじりコイルバネ191により弾性付勢さ
れているが、例えば仕切り板190自体を弾性体で構成
し、第2方向(Y方向)には変形しないように補強する
こととしても良い。あるいは、第2搬送装置150のベ
ルト搬送部151に揺動自在に軸支した仕切り板170
の下部にカウンターウエイト等を設けることより起伏自
在な構造とすることもできる。さらに、第2搬送装置1
51のベルト搬送部151のベルト部分を第1方向(X
方向)と直角方向に2分割してその間隙に仕切り板19
0を設ければ、第2搬送装置150のベルト搬送部15
0とともに移動させる必要がなくなるので、仕切り板1
90の構成がより簡単なものとなる。
【0095】さらに、上記実施形態1、2、3では、本
発明のソータを写真処理装置に用いた場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、例えばパーソ
ナルコンピュータとレーザービームプリンタを用いたラ
ベルプリンタ等のように、サイズの異なる用紙を連続し
て処理する装置等にも応用することが可能である。その
場合も、上記実施形態と同様に、印刷指示した順番と積
み重ねられたラベル等の順番が一致することは言うまで
もない。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のソータは、所定の処理を受けた被搬送物を装置外部の
第1方向に排出する排出機構と、排出機構の近傍に設け
られ、第1方向に排出された被搬送物を1つずつ第2方
向に搬送する第1搬送機構と、第1搬送機構の近傍に設
けられ、第1搬送機構から排出された被搬送物を積層す
る積層部と、積層部を隔てて第1搬送機構に対向する当
接部材とを具備し、第1搬送機構の排出側端部を第2方
向に移動可能となした。
【0097】上記請求項1の構成において、例えば第1
搬送機構から排出された被搬送物を当接部材に当接させ
て積層部上に整列させるように第1搬送機構の排出側端
部を第2方向に移動させることができる(請求項2)。
【0098】この構成によれば、被搬送物のサイズが小
さい場合に、第1搬送機構の排出側端部を第2方向に移
動させることにより、第1搬送機構の排出側端部を当接
部材との距離を短くして実質的に積層部の幅を狭くする
ことができる。したがって、積層部に積み重ねられる被
搬送物の位置のばらつきが小さくなり、搬送されてきた
順番と積み重ねられる順番が入れかわる可能性はほとん
どなくなる。
【0099】さらに、被搬送物のサイズに応じて第1搬
送機構の排出側端部を第2方向に移動させるように構成
すれば(請求項3)、被搬送物のサイズが小さい場合
に、第1搬送機構の排出側端部を第2方向に自動的に移
動させることにより、第1搬送機構の排出側端部を当接
部材との距離を短くして、実質的に積層部の幅を狭くす
るので、積層部に積み重ねられる被搬送物の位置のばら
つきがより小さくなり、搬送されてきた順番と積み重ね
られる順番が入れかわる可能性はほとんどなくなる。
【0100】さらに、積層部は第2搬送機構であり、そ
の上に積層された被搬送物を第1の方向に搬送するよう
にしても良い(請求項4)。
【0101】さらに、第1搬送機構の排出側端部の移動
経路中に当接部材と並行に挿脱可能な仕分け部材を設け
ても良い(請求項5)。
【0102】上記請求項5の構成において、例えば第1
搬送機構から排出された被搬送物を当接部材と仕分け部
材にそれぞれ当接させて積層部上に複数列に配置させる
ように第1搬送機構の排出側端部を第2方向に移動させ
ることができる(請求項6)。
【0103】この構成によれば、被搬送物のサイズが小
さい場合に、仕分け部材を第1搬送機構の排出側端部の
移動経路中に挿脱させることにより、当接部材と仕分け
部材に第1搬送機構の排出側端部から排出される被搬送
物をそれぞれ当接させて積層部への落下点を変えること
ができるので、積層部に積み重ねられる被搬送物の位置
を複数列として積層部のスペースの有効利用を図ること
ができる。したがって、従来例の写真処理装置のスペー
ス、形状を殆ど変更することなく処理の多いサイズであ
る狭幅の被搬送物のオーダー数を増やすことができる。
【0104】さらに、例えば被搬送物のサイズに応じて
仕分け部材を第1搬送機構の排出側端部の移動経路中に
挿脱させるように構成すれば(請求項7)、被搬送物の
サイズが小さい場合に、仕分け部材を第1搬送機構の排
出側端部の移動経路中に自動的に挿脱させることによ
り、当接部材と仕分け部材に第1搬送機構の排出側端部
から排出される被搬送物をそれぞれ当接させて積層部へ
の落下点をきめ細かく変えることができるので、積層部
に積み重ねられる被搬送物の位置を複数列として積層部
のスペースのより有効な利用を図ることができる。した
がって、従来例の写真処理装置のスペース、形状を殆ど
変更することなく処理の多いサイズである狭幅の被搬送
物のオーダー数をさらに増やすことができる。
【0105】さらに、第2搬送機構上で仕分け部材と一
直線をなす方向に、被搬送物のサイズに応じて起伏する
仕切り部材を立設すれば(請求項8)、第2搬送機構上
で仕分け部材により一旦複数列に積み重ねられた被搬送
物が、その搬送中に崩れてオーダー間で混じってしまう
ことを防ぐことができる。
【0106】さらに、第2搬送機構はベルトコンベアで
あって、そのベルト搬送部上に複数組の積み重ねられた
被搬送物を載置可能であることとしても良い(請求項
9)。このようにベルトコンベアを用いれば、トレイを
循環させる方式と比較して、構造が簡単になり、かつ部
品点数が少なくなる。
【0107】さらに、第2方向における被搬送物の幅が
第1所定寸法よりも狭い場合に、排出機構は被搬送物を
第2方向に配列された複数の搬送路に沿って搬送し、各
搬送路ごとに搬送された被搬送物を第1搬送機構上に順
に排出するように構成すれば(請求項10)、小サイズ
の被搬送物を振り分けて処理効率の向上を図ることがで
きる。
【0108】さらに、第2方向における被搬送物の幅が
第2所定寸法よりも狭い場合に、第1搬送機構の排出側
端部が当接部材側に第3所定寸法だけ接近するように構
成しても良い(請求項11)。
【0109】この構成によっても、被搬送物のサイズが
小さい場合に、第1搬送機構の排出側端部を第2方向に
自動的に移動させることにより、第1搬送機構の排出側
端部を当接部材との距離を短くして、実質的に積層部の
幅を狭くするので、積層部に積み重ねられる被搬送物の
位置のばらつきがより小さくなり、搬送されてきた順番
と積み重ねられる順番が入れかわる可能性はほとんどな
くなる。
【0110】あるいは、第2方向における被搬送物の幅
が第2所定寸法よりも狭い場合に、第1搬送機構の排出
側端部が当接部材側に第3所定寸法だけ一旦接近し、元
の位置に向かって第4所定寸法だけ復帰する際又はそれ
以降に、第1搬送機構の排出側端部と当接部材の間に仕
切部材が挿入されるように構成しても良い(請求項1
2)。
【0111】この構成によっても、被搬送物のサイズが
小さい場合に、仕分け部材を第1搬送機構の排出側端部
の移動経路中に自動的に挿脱させることにより、当接部
材と仕分け部材に第1搬送機構の排出側端部から排出さ
れる被搬送物をそれぞれ当接させて積層部への落下点を
きめ細かく変えることができるので、積層部に積み重ね
られる被搬送物の位置を複数列として積層部のスペース
のより有効な利用を図ることができる。したがって、従
来例の写真処理装置のスペース、形状を殆ど変更するこ
となく処理の多いサイズである狭幅の被搬送物のオーダ
ー数をさらに増やすことができる。
【0112】さらに、第1搬送機構はベルトコンベアで
あって、第1搬送機構全体が第2方向に第3所定寸法だ
け移動するように構成しても良い(請求項13)。この
ようにベルトコンベアを用いれば、トレイを循環させる
方式と比較して、構造が簡単になり、かつ部品点数が少
なくなる。
【0113】さらに、本発明の写真処理装置は、被搬送
物は現像処理及び乾燥された写真であり、上記いずれか
に記載のソータを用いる(請求項14)。
【0114】このように、構造が簡単でかつ小型であ
り、プリント処理等された順番を崩すことなく写真等の
被搬送物を積み重ねることが可能で、さらに写真を複数
列に積み重ねてトレイ等の積層部のスペースを有効利用
することが可能なソータ及びそれを用いた写真処理装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るソータ及びそれを
用いた写真処理装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】 上記実施形態1における写真処理装置の構成
を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。
【図3】 上記実施形態1における露光ユニットの詳細
な構成を示す斜視図である。
【図4】 上記実施形態1における感光材料の搬送方法
の一例を示す図である。
【図5】 上記実施形態1におけるソータ部分の写真排
出状態を示す斜視図である。
【図6】 上記実施形態1における第1搬送装置の搬送
側端部とガイド板との距離を調節するための一構成例を
示す図である。
【図7】 上記実施形態1における第1搬送装置の搬送
側端部とガイド板との距離を調節するための制御系の一
例を示す図である。
【図8】 図6に示す第1搬送装置のベルト搬送部の詳
細な構成を示す斜視図である。
【図9】 本発明の実施形態2に係るソータ及びそれを
用いた写真処理装置の外観構成を示す斜視図である。
【図10】 上記実施形態2における第1搬送装置の搬
送側端部とガイド板又は仕分け板との距離を調節するた
めの一構成例を示す図である。
【図11】 上記実施形態2における第1搬送装置の搬
送側端部とガイド板又は仕分け板との距離を調節するた
めの制御系の一例を示す図である。
【図12】 図10に示す仕分け板の詳細な構成を示す
分解斜視図である。
【図13】 オーダーパターンを示す説明図である。
【図14】 オーダーパターンを示す説明図である。
【図15】 オーダーパターンを示す説明図である。
【図16】 オーダーパターンを示す説明図である。
【図17】 オーダーパターンを示す説明図である。
【図18】 本発明の実施形態3に係る仕切り板の外観
構成を示す斜視図である。
【図19】 図18に示す仕切り板の動作を示す説明図
である。
【図20】 図18に示す仕切り板の動作を示す説明図
である。
【符号の説明】
100 :第1搬送装置(第1搬送機構) 100a:(第1搬送装置の)搬送側端部 101 :(第1搬送装置の)ベルト搬送部 150 :第2搬送装置(第2搬送機構) 151 :(第2搬送装置の)ベルト搬送部 160 :ガイド板(当接部材) 170 :仕分け板(仕分け部材) 190 :仕切り板(仕切り部材) 200、200a、200b :写真処理装置 300 :露光ユニット 400 :現像ユニット 500 :乾燥ユニット 501 :(排出機構の)排出口

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の処理を受けた被搬送物を装置外部
    の第1方向に排出する排出機構と、排出機構の近傍に設
    けられ、第1方向に排出された被搬送物を1つずつ第2
    方向に搬送する第1搬送機構と、第1搬送機構の近傍に
    設けられ、第1搬送機構から排出された被搬送物を積層
    する積層部と、積層部を隔てて第1搬送機構に対向する
    当接部材とを具備し、第1搬送機構の排出側端部を第2
    方向に移動可能となしたことを特徴とするソータ。
  2. 【請求項2】 第1搬送機構から排出された被搬送物を
    当接部材に当接させて積層部上に整列させるように第1
    搬送機構の排出側端部を第2方向に移動させることを特
    徴とする請求項1記載のソータ。
  3. 【請求項3】 被搬送物のサイズに応じて第1搬送機構
    の排出側端部を第2方向に移動させることを特徴とする
    請求項1又は2記載のソータ。
  4. 【請求項4】 積層部は第2搬送機構であり、その上に
    積層された被搬送物を第1の方向に搬送することを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載のソータ。
  5. 【請求項5】 第1搬送機構の排出側端部の移動経路中
    に当接部材と並行に挿脱可能な仕分け部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のソー
    タ。
  6. 【請求項6】 第1搬送機構から排出された被搬送物を
    当接部材と仕分け部材にそれぞれ当接させて積層部上に
    複数列に配置させるように第1搬送機構の排出側端部を
    第2方向に移動することを特徴とする請求項5記載のソ
    ータ。
  7. 【請求項7】 被搬送物のサイズに応じて仕分け部材を
    第1搬送機構の排出側端部の移動経路中に挿脱させるこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載のソータ。
  8. 【請求項8】 第2搬送機構上で仕分け部材と一直線を
    なす方向に、被搬送物のサイズに応じて起伏する仕切り
    部材を立設したことを特徴とする請求項5から7のいず
    れかに記載のソータ。
  9. 【請求項9】 第2搬送機構はベルトコンベアであっ
    て、そのベルト搬送部上に複数組の積み重ねられた被搬
    送物を載置可能であることを特徴とする請求項4から8
    のいずれかに記載のソータ。
  10. 【請求項10】 第2方向における被搬送物の幅が第1
    所定寸法よりも狭い場合に、排出機構は被搬送物を第2
    方向に配列された複数の搬送路に沿って搬送し、各搬送
    路ごとに搬送された被搬送物を第1搬送機構上に順に排
    出することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記
    載のソータ。
  11. 【請求項11】 第2方向における被搬送物の幅が第2
    所定寸法よりも狭い場合に、第1搬送機構の排出側端部
    が当接部材側に第3所定寸法だけ接近することを特徴と
    する請求項4から10のいずれかに記載の記載のソー
    タ。
  12. 【請求項12】 第2方向における被搬送物の幅が第2
    所定寸法よりも狭い場合に、第1搬送機構の排出側端部
    が当接部材側に第3所定寸法だけ一旦接近し、元の位置
    に向かって第4所定寸法だけ復帰する際又はそれ以降
    に、第1搬送機構の排出側端部と当接部材の間に仕分け
    部材が挿入されることを特徴とする請求項5から10の
    いずれかに記載の記載のソータ。
  13. 【請求項13】 第1搬送機構はベルトコンベアであっ
    て、第1搬送機構全体が第2方向に第3所定寸法だけ移
    動することを特徴とする請求項11又は12記載のソー
    タ。
  14. 【請求項14】 被搬送物は現像処理及び乾燥された写
    真であり、請求項1から13のいずれかに記載のソータ
    を用いた写真処理装置。
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