JP2000075389A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JP2000075389A
JP2000075389A JP10242970A JP24297098A JP2000075389A JP 2000075389 A JP2000075389 A JP 2000075389A JP 10242970 A JP10242970 A JP 10242970A JP 24297098 A JP24297098 A JP 24297098A JP 2000075389 A JP2000075389 A JP 2000075389A
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Yoshiaki Irie
良昭 入江
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインダー観察画面内に多数の焦点検出領
域を表示すると、ファインダー観察により撮影構図を決
めようとする撮影者にとって煩わしい。 【解決手段】 ファインダー観察画面内に複数の所定領
域(例えば、焦点検出領域)80〜90を表示するため
のものであって表示状態および非表示状態の切換えが可
能な所定領域表示手段を有する光学機器において、所定
領域表示手段が非表示状態にあるときの上記複数の所定
領域の存在範囲をファインダー観察画面内に表示するた
めの存在範囲表示手段99を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダー観察
画面内にて焦点検出領域の表示や画面サイズの切換表示
等を行う光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのファインダ内に焦点検出
情報をはじめとして、シャッター秒時や絞り情報等の情
報を表示して、撮影者に撮影情報を知らせるカメラが用
いられている。
【0003】一方、実開昭56−93727号公報に
は、ファインダー観察画面内に、撮影レンズが形成する
被写体像と重ね合わせて撮影情報、特に焦点検出状態に
関する情報を照明して表示する、いわゆるスーパーイン
ポーズ表示を行うカメラが提案されている。
【0004】また、特開平1−277225号公報に
は、スーパーインポーズ表示方式の1つとして、ファイ
ンダー光路外に配したLED光源によって発せられた光
をファインダ系を構成する主ミラー(クイックリターン
ミラー)で反射させ、さらにピント板の上に焦点検出領
域に対応して設けた微小プリズムによって撮影者の眼に
到達させる方式を採用したカメラが提案されている。こ
のカメラでは、ファインダー観察画面内で微小プリズム
部が光って見えるので、撮影者はカメラのレンズが合焦
状態にあることを容易に認知することができる。
【0005】また、カメラの撮影レンズの一次結像面で
あるピント板の近傍に、ゲストホストタイプの液晶表示
器(LCD)をピント板と平行に配置することで、被写
体像と共にLCDによる焦点検出領域での合焦表示等の
各種撮影情報を見ることを可能とするカメラも提案され
ている。
【0006】さらに、カメラには、撮影画面サイズを標
準サイズやパノラマサイズに切り換えることができるも
のがある。このものでは、パノラマサイズでの撮影時に
は、フィルム感光面の直前に設けられたパノラマ用遮光
マスクを撮影光路内に進入させるとともに、ピント板の
近傍に配置された液晶表示器によってファインダー光路
におけるフィルム非感光部分に相当する領域を遮光す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したピント板上に
微小プリズムを設けてスーパーインポーズ表示を行うカ
メラでは、微小プリズムが表示用光源の光線のみを観察
者の目に導く角度に設定されているので、投光用光源が
点灯していない場合、プリズムは撮影レンズからの光束
を遮ることになる。このため、ファインダーを覗く撮影
者は、プリズム部を黒いマークとして焦点検出領域を見
ることができるため、焦点検出領域がファインダー観察
画面内のどの位置にあるかを常に把握することができ
る。
【0008】しかしながらこの方式では、焦点検出領域
が十数個領域といった多数個に拡大した場合、ファイン
ダー観察画面上(ピント板上)に常に十数個の焦点検出
領域マークが存在することになり、ファインダー観察に
より撮影構図を決めようとする撮影者にとって非常に煩
わしいものとなってしまう。
【0009】一方、ピント板(一次結像面)の近傍にこ
のピント板と平行に液晶表示器を配置して焦点検出領域
を表示する方式では、多数の焦点検出領域を表示/非表
示制御を行うことは容易である。
【0010】しかしながら、この方式では焦点検出動作
を行う焦点検出領域が確定しない限り、焦点検出領域の
表示を行わない。このため、焦点検出動作を行わない限
り撮影者はファインダー観察画面のどの位置に焦点検出
領域が存在しているのかを知ることできないという問題
がある。
【0011】また、1つの焦点検出領域を表す液晶セグ
メントを、周囲と内側といった分割構造とし、電源投入
時に常時、周囲セグメントのみの表示を行い、その焦点
検出領域が焦点検出動作を行う領域として選択されたと
きにはじめて内側セグメントが表示されるようにすれ
ば、焦点検出領域の位置を常に確認可能とすることがで
きる。
【0012】しかしながら、この場合も、焦点検出領域
が多数ある場合には、各焦点検出領域が表示されること
になるので、やはり撮影者にとって煩わしいものにな
る。
【0013】さらに、撮影画面サイズの切換え可能なカ
メラにおいては、いちいち実際に画面サイズを切り換え
てファインダー観察画面内をパノラマ表示状態(液晶表
示器による遮光状態)にしなければ、どの範囲までパノ
ラマ撮影できるかを判断できず、素早くサイズを決定す
ることができない場合がある。
【0014】そこで、本発明は、ファインダーによる被
写体像等の観察を邪魔しないようにファインダー観察画
面内における焦点検出領域等の所定領域の存在範囲を確
認させることができるようにした光学機器を提供するこ
とを目的とする。
【0015】また、本発明は、実際に画面サイズを切り
換えなくても、画面サイズ切換時にファインダー観察画
面内における非観察領域となる範囲を確認させることが
できるようにした光学機器を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、本願第1の発明では、ファインダー観察画面内に
複数の所定領域(例えば、焦点検出領域)を表示するた
めのものであって表示状態および非表示状態の切換えが
可能な所定領域表示手段を有する光学機器において、所
定領域表示手段が非表示状態にあるときの上記複数の所
定領域の存在範囲をファインダー観察画面内に表示する
ための存在範囲表示手段を設けている。すなわち、全て
の所定領域が非表示状態にあるときに、これら複数の所
定領域を囲む形状のマークや複数の所定領域のうち一部
の領域を囲む形状のマーク等を表示して全所定領域の存
在範囲を示すことにより、全ての所定領域それぞれにつ
いて存在位置を表示する場合に比べて、ファインダー観
察時の煩わしさを解消できるようにしている。
【0017】また、本願第2の発明では、ファインダー
観察画面内に画面サイズ切換による非観察領域を表示す
るためのものであって表示状態および非表示状態の切換
えが可能な非観察領域表示手段を有する光学機器におい
て、非観察領域表示手段が非表示状態にあるときの非観
察領域の存在範囲をファインダー観察画面内に表示する
ための存在範囲表示手段を設けている。
【0018】すなわち、非観察領域が非表示状態にある
ときに、画面サイズを切換えた際の観察領域と非観察領
域との境界ラインを表示することにより、実際に画面サ
イズを切り換えなくても、所望の被写体をどの画面サイ
ズで撮影できるか等を判断できるようにしている。
【0019】なお、上記両発明においては、ファインダ
ー光学系の一次結像面となるピント板上に形成された表
示パターンを存在範囲表示手段として用いるのが望まし
い。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図7に
は、本発明の第1実施形態であるカメラの光学的構成を
示している。なお、このカメラは、ファインダーを覗く
撮影者の視線を検出して複数の焦点検出領域の中から一
部の焦点検出領域を選択できる機能を有するものであ
る。図1において、1は撮影レンズであり、図には便宜
上2枚のレンズで示したが、実際には多数のレンズから
構成されている。
【0021】2は主ミラーで、ファインダー観察状態で
は撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退
去される。3はサブミラーで、主ミラー2を透過した光
束をカメラボディの下方へ向けて反射する。
【0022】4はシャッタである。5は感光部材で、銀
塩フィルムあるいはCCDやMOS型等の固体撮像素子
あるいはビディコン等の撮像管より構成される。
【0023】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a、反射ミラー6b,6
c、2次結像レンズ6d、絞り6eおよび複数のCCD
からなるラインセンサ6f等により構成されている。
【0024】この焦点検出装置6はいわゆる位相差方式
を用いて、図4に示すファインダ観察画面内の11個の
焦点検出領域(焦点検出領域表示マーク80〜90)に
おいて焦点検出動作を行う。
【0025】7は撮影レンズ1の予定結像面(ファイン
ダー光学系の1次結像面)に配置されたピント板、8は
ファインダー光路変更用のペンタプリズムである。
【0026】9,10はそれぞれ、撮影画面内の被写体
それぞれの輝度を測定するための結像レンズと測光セン
サであり、結像レンズ9はペンタプリズム8内の反射光
路を介してピント板7と測光センサ10とを共役に関係
付けている。
【0027】11はペンタプリズム8の射出面後方に配
置された接眼レンズであり、撮影者の眼によるピント板
7の観察に使用される。
【0028】なお、主ミラー2、ピント板7、ペンタプ
リズム8および接眼レンズ11によってファインダー光
学系が構成されている。
【0029】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度LEDで、中心波長680ナノメータの赤色の光を
発光する。22は上記11個の焦点検出領域の位置をパ
ターン化したLCD(以下、SI−LCDと記す)であ
り、これら焦点検出領域のうち焦点検出動作を行う領域
として選択がなされた焦点検出領域に対応するパターン
のみを透過状態とする。SI−LCD22の後方に設け
られたLED21から発せられた光はSI−LCD22
の上記透過パターンのみを通過し、投光レンズ23およ
びダイクロイックミラー24を介し、接眼レンズ11を
通って撮影者の眼球に到達する。これにより、撮影者は
選択された焦点検出領域を目視確認することができる。
【0030】ここで、ダイクロイックミラー24は波長
680ナノメータ以上の光を反射する特性を有してお
り、LED21の光を効率良く観察者の眼に導き、なお
かつ撮影レンズ1からの光をほとんど光量落ちなしに撮
影者の眼球に到達させる。
【0031】25はファインダ観察画面外に撮影情報を
表示するためのファインダ内LCD(以下、F−LCD
と記す)であり、照明用LED26によって照明され
る。F−LCD25を透過した光は三角プリズム27に
よって、図4に示すファインダ視野外の表示領域25に
導かれる。これにより、撮影者はファインダーを覗いた
状態で各種の撮影情報を知ることができる。なお、図4
における28はシャッタ速度表示、29は絞り値表示の
セグメント、30は撮影レンズ1の合焦状態を示す合焦
マークである。
【0032】31は撮影レンズ1内に設けられた絞り、
32は絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、33は
レンズ駆動用モーター、34は駆動ギヤ等からなるレン
ズ駆動部材である。
【0033】35はフォトカプラで、レンズ駆動部材3
4に連動するパルス板36の回転を検知してレンズ焦点
調節回路110に伝える。焦点調節回路110は、この
情報とカメラ側からのレンズ駆動量の情報とに基づいて
レンズ駆動用モーター33を所定量駆動し、撮影レンズ
1を合焦位置に移動させる。37はカメラ本体とレンズ
との通信および電源供給インターフェイスとなるマウン
ト接点である。
【0034】図2には、上記カメラに内蔵された電気的
構成を示している。カメラ本体に内蔵されたマイクロコ
ンピュータの中央処理装置(以下、CPUと記す)10
0には、測光回路102、自動焦点検出回路103、信
号入力回路104、LCD駆動回路105、LED駆動
回路106、シャッター制御回路108およびモーター
制御回路109が接続されている。また、CPU100
と撮影レンズ1内に配置された焦点調節回路110、絞
り駆動回路回路111とは図1で示したマウント接点3
7を介して信号の伝達がなされる。
【0035】CPU100に付随したEEPROM10
0aは、各種調整データを記憶する記憶機能を有してい
る。
【0036】測光回路102は、前記測光センサ10か
ら送られてくる被写界の明るさに対応した輝度信号を増
幅後、対数圧縮、A/D変換し、被写界輝度情報として
CPU100に送信する。
【0037】ラインセンサ6fは、ファインダ画面内の
11個の焦点検出領域表示マーク80〜90の位置に対
応した11組のラインセンサCCD−0,CCD−1,
〜CCD−10によって構成されるCCDラインセンサ
である。
【0038】自動焦点検出回路103は、これらライン
センサ6fから得た電圧をA/D変換し、CPU100
に送る。
【0039】SW−1(12)はレリーズボタンの第1
ストローク操作(半押し操作)でONし、測光,AF,
視線検出動作を開始させる測光スイッチである。また、
SW−2(13)は、レリーズボタンの第2ストローク
操作(全押し操作)でONするレリーズスイッチであ
る。SW−DIAL1とSW−DIAL2(15)は、
不図示の電子ダイヤル内に設けたダイヤルスイッチであ
り、これらの出力信号は信号入力回路104のアップダ
ウンカウンターに入力される。これにより、信号入力回
路104は電子ダイヤルの回転クリック量をカウントす
る。これらスイッチの信号は、信号入力回路104に入
力されてデーターバスによってCPU100に送信され
る。
【0040】105は液晶表示素子LCDを表示駆動さ
せるためのLCD駆動回路で、CPU100からの信号
に従い、絞り値,シャッタ秒時,設定された撮影モード
等を不図示の外部モニタ用LCDとファインダ内LCD
(F−LCD)25およびスーパーインポーズ用のSI
−LCD22に同時に表示させる。
【0041】LED駆動回路106は、照明用LED
(F−LED)26とスーパーインポーズ用LED21
(SI−LED)を点灯,点滅制御する。
【0042】シャッタ制御回路108は、通電されるこ
とにより先幕を走行させるマグネットMG−1と、後幕
を走行させるマグネットMG−2とを制御し、感光部材
に所定光量を露光させる。
【0043】モータ制御回路109は、フィルムの巻き
上げ,巻戻しを行なうモータM1と主ミラー2およびシ
ャッタ4のチャージを行なうモータM2とを制御する。
上記シャッタ制御回路108およびモータ制御回路10
9によって一連のカメラのレリーズシーケンスが動作す
る。
【0044】次に、上記のように構成されたカメラ全体
の動作について図3のフローチャートを用いて説明す
る。
【0045】カメラが不作動状態から所定の撮影モード
に設定され(なお、本実施形態ではシャッター優先AE
に設定された場合について説明する)、カメラの電源が
ONすると(ステップ#100)、CPU100はレリ
ーズボタンが押し込まれてスイッチSW1(12)がO
Nされるまで待機する(ステップ#101)。
【0046】レリーズボタンが押し込まれてスイッチS
W1がONされたことを信号入力回路104を通じて検
知すると、CPU100はカメラ本体に装着された撮影
レンズ1との間で相互通信を行い、測光やAFを実行す
るのに必要なレンズ情報、例えば撮影レンズ1の開放F
NO.,ベストピント位置等の情報をメモリに転送させ
る。また、ここで11組のラインセンサCCD−0,C
CD−1,〜CCD−10は被写界光の蓄積動作を開始
し、現時点での像ズレ量(デフォーカス量)を測定する
(ステップ#102)。
【0047】次に、CPU100は、焦点検出を行うた
めに、焦点検出領域選択スイッチ14が自動選択モード
になっているか手動選択モードになっているかの設定確
認を行う(ステップ#103)。
【0048】ここで焦点検出領域選択スイッチ14が自
動選択モードに設定されているときは、11個の焦点検
出領域における像ズレ量を基に、焦点検出領域自動選択
サブルーチン(ステップ#104)によって特定の焦点
検出領域を選択する。この焦点検出領域の自動選択アル
ゴリズムとしてはいくつかの方法が考えられるが、本カ
メラのような多点AFカメラでは、中央の焦点検出領域
に重み付けを置いた近点優先アルゴリズムが有効であ
る。
【0049】また、焦点検出領域選択スイッチ14が手
動選択モードに設定されているときは、焦点検出領域の
手動選択モードに入る。当初は11個の焦点検出領域の
うち中央の焦点検出領域の表示パターンが点灯状態とな
り、撮影者がスイッチダイヤル15を操作することで、
点灯する表示パターンが1個ずつ位置を変える。こうし
て撮影者は、11個の焦点検出領域のうちの1個を任意
に選択することができる(ステップ#105)。
【0050】このようにしてカメラまかせの自動選択あ
るいは撮影者の手動入力による任意選択によって焦点検
出を行う焦点検出領域が確定すると(ステップ#10
6)、次に確定した焦点検出領域において、自動焦点検
出回路103は焦点検出演算を行う。具体的には、まず
確定した焦点検出領域において焦点検出が可能であるか
否かを判定し(ステップ#107)、不能であればCP
U100はLCD駆動回路105に信号を送ってファイ
ンダー内LCD25の合焦マーク30を点滅させ、焦点
検出ができないことを撮影者に警告する。一方、焦点検
出領域が可能であり、所定のアルゴリズムで選択された
焦点検出領域の焦点調節状態が合焦でなければ、CPU
100はレンズ焦点調節回路110に信号を送って所定
量撮影レンズ1を駆動させる(ステップ#108)。そ
して、レンズ駆動後、撮影レンズ1が合焦しているか否
かの判定を行う(ステップ#109)。
【0051】確定した焦点検出領域において撮影レンズ
1が合焦したときは、CPU100はLCD駆動回路1
05に信号を送ってF−LCD25およびSI−LCD
22の制御を行い、さらにLED駆動回路106にも信
号を送って、F−LED26およびSI−LED21を
点灯させる。これにより、図4中の合焦マーク30およ
び合焦している焦点検出領域に対応した表示パターン8
0〜90の少なくとも1つ以上を光らせ、撮影レンズ1
が合焦状態にあることおよび合焦している焦点検出領域
の位置表示を行う。
【0052】また、同時にCPU100は、測光回路1
02に信号を送信して測光を行なわせる(ステップ#1
10)。そして、上記測光演算結果として、ファインダ
ー内LCD25に、セグメントと小数点を用いて絞り値
(例えば、F5.6)29を表示する。
【0053】次に、SW1がONされているか否か(す
なわち、撮影者が合焦した焦点検出領域でのピント状態
と測光値を容認しているか否か)を判定し(ステップ#
111)、ONされているときはさらにレリーズボタン
が押し込まれてスイッチSW2がONされているか否か
を判定する。スイッチSW2がOFF状態であれば再び
スイッチSW1の状態の確認を行なう(ステップ#11
2)。
【0054】一方、スイッチSW2がONのときは、C
PU100はシャッター制御回路108,モーター制御
回路109および絞り駆動回路111にそれぞれ信号を
送信する。これにより、モーターM2に通電されて主ミ
ラー2がアップし、絞り31が絞り込まれた後、マグネ
ットMG1に通電されてシャッター4の先幕が開放動作
する。絞り31の絞り値およびシャッター4のシャッタ
ースピードは、測光回路102にて検知された露出値と
フィルム5の感度とから決定される。
【0055】そして、所定のシャッター秒時(1/12
5秒)の経過後、マグネットMG2に通電され、シャッ
ター4の後幕が閉じ動作する。フィルム5への露光が終
了すると、モーターM2に再度通電され、ミラーダウン
およびシャッターチャージが行なわれるとともにモータ
ーM1にも通電され、フィルムのコマ送りが行なわれ
る。こうして一連のシャッターレリーズシーケンスの動
作が終了する(ステップ#113)。その後カメラは再
びスイッチSW1がONされるまで待機する(ステップ
#101リターン)。
【0056】次に、図4および図5を用いて、本カメラ
におけるファインダー視野について説明する。図4に示
すように、ファインダー視野内には、被写体像を観察す
るためのファインダー観察画面と、このファインダー観
察画面の下方に配置されるF−LCD25の表示画面と
が形成されている。ファインダー観察画面内には、11
個の焦点検出領域に対応する表示パターン80〜90
と、これら表示パターン80〜90(つまりは焦点検出
領域)の全てを取り囲む楕円ライン形状の焦点検出領域
存在範囲表示マーク(存在範囲表示手段)99とが表示
されている。なお、表示マーク80〜90は、焦点検出
動作を行う焦点検出領域が選択される前は非表示状態に
なっており、焦点検出領域が選択されると、この選択さ
れた焦点検出領域に対応する表示マークのみが表示状態
となる。また、存在範囲表示マーク99は、全ての焦点
検出領域表示マーク80〜90が表示されない状態にお
いて、つまりカメラが焦点検出動作を行う以前の状態に
おいて、ファインダ観察画面の中のどの範囲において焦
点検出を行うことが可能なのか(つまりは、どの範囲に
焦点検出領域が配置されているのか)を撮影者に認知さ
せるためのものであり、ピント板7上に刻印,印刷等に
より形成されている。このため、存在範囲表示マーク9
9は、焦点検出領域の選択/未選択にかかわらず、常に
ファインダー観察画面内に表示される。
【0057】図5(A),(B)には、実際に撮影者が
撮影を行おうとしてファインダーを覗いたときのファイ
ンダー観察画面の状態を示している。
【0058】図5(A)は、撮影者がカメラを持って操
作部材(例えば、SW−1)を一切作動させずに撮影の
ための構図を決定しようとしているときのファインダー
観察画面である。ここでは撮影者は、主たる撮影ピント
を人物に合わせて、撮影被写体である人物と背景の山を
同時に撮影画面に入れたいと考えているものとする。こ
のとき、全ての焦点検出領域表示マーク80〜90は非
表示状態になっているので、存在範囲表示マーク99が
ないと、ファインダー観察画面のうちどの範囲に人物と
山とを収めればよいか判断が難しい。しかし、存在範囲
表示マーク99が表示されていれば、このマークの内側
に人物と山とを収めればよいことが容易かつ確実に判断
できる。
【0059】なお、図5(A)では、焦点検出範囲表示
ライン99内の右端に人物を配置し、できるだけ多くの
撮影画面領域に背景の山を入れるように撮影画面構図を
決定している。
【0060】図5(B)は、図5(A)のように決定し
た撮影画面構図においてレリーズボタンを半押ししてS
W−1をONしたときのファインダー観察画面である。
カメラは一連の焦点検出動作を行い、その結果として撮
影被写体である人物に対し撮影レンズ1のピントが合っ
たことを撮影者に知らせるために焦点検出領域表示マー
ク88を点灯表示している。
【0061】以上のように、本実施形態によれば、撮影
者が存在範囲表示マーク99を見ながら撮影構図を決定
すると、主被写体にピント合わせが可能な所望の構図で
の撮影を容易に行うことができる。しかも、全ての焦点
検出領域表示マーク80〜90が表示される場合に比べ
て、構図決定に際しての煩わしさを軽減することができ
る。
【0062】(第2実施形態)図6には、本発明の第2
実施形態であるカメラのファインダー視野を示してい
る。なお、本実施形態は、第1実施形態にて説明したカ
メラと同機能を有するカメラに適用されるものである
が、ピント板7には、第1実施形態の焦点検出領域存在
範囲表示マーク99に代えて、ファインダー観察画面に
おける11個の焦点検出領域のうち中央、上下端および
左右端の焦点検出領域に対応する位置に矩形ライン状の
存在範囲表示マーク91,92,93,94,95が刻
印等により形成されている。
【0063】本実施形態においては、全ての焦点検出領
域表示マーク80〜90が非表示状態になっていても、
存在範囲表示マーク91〜95が表示されているので、
11個の焦点検出領域がファインダー観察画面のうちど
の範囲に配置されているかを容易かつ確実に知ることが
できる。
【0064】したがって、本実施形態によっても、撮影
者が存在範囲表示マーク99を見ながら撮影構図を決定
すると、主被写体にピント合わせが可能な所望の構図で
の撮影を容易に行うことができる。しかも、全ての焦点
検出領域表示マーク80〜90が表示される場合に比べ
て、構図決定に際しての煩わしさを軽減することができ
る。
【0065】なお、本実施形態でも、撮影者がSW−1
をONすることにより焦点検出動作が行われ、選択され
た1つ以上の焦点検出領域に対応する表示マークが点灯
表示される。
【0066】(第3実施形態)図7(A),(B)に
は、本発明の第3実施形態であるカメラのファインダー
視野を示している。このファインダー視野を有するカメ
ラは、撮影フィルムの感光面の直前に配置された遮光マ
スク(パノラマ遮光マスク)の撮影光路に対する出し入
れによってフィルムの感光領域を変え、フィルムの撮影
画面サイズを標準サイズとパノラマサイズに切り換える
ことができる。
【0067】また、このカメラでは、撮影画面サイズの
切り換えに応じてファインダー観察画面のサイズも切り
換える。具体的には、ピント板の近傍に配置された液晶
表示器(非観察領域表示手段)に、標準サイズ画面の上
下をマスクするための表示を行うことにより、パノラマ
サイズ撮影時のフィルム非感光部分を表示する。
【0068】図7(A)は、標準サイズのファインダー
観察画面を示しており、パノラマサイズ用のマスク表示
はされていない。ただし、ピント板には、パノラマサイ
ズに切り換えたときの観察範囲とマスク(非観察)範囲
との境界ラインとなる位置にパノラマライン(存在範囲
表示手段)97が刻印等により形成されており、パノラ
マサイズで撮影を行うとした場合に撮影被写界がどの範
囲に限定されるか(つまりは、パノラママスクがどの範
囲に存在することとなるか)を撮影者に知らせている。
このため、本実施形態によれば、所望の被写体を撮影す
る際に、実際に画面サイズを切り換えなくても、パノラ
マサイズに切り換えることが可能かどうか(標準サイズ
で撮影すべきかどうか)を素早くかつ正確に判断するこ
とができる。
【0069】撮影者が図7(A)の被写界構図を見てパ
ノラマサイズ撮影モードにカメラを設定した場合、図7
(B)に示すように、上述のパノラマ遮光マスクによっ
て撮影画面の上下が撮影レンズ光束を遮るようセットさ
れるとともに、ファインダー観察画面における上下端と
パノラマライン97とによって仕切られた範囲98がマ
スクされる。
【0070】なお、前述したように、パノラマ撮影設定
時にファインダー観察画面の非感光領域に対応する部分
がマスク表示されることにより、撮影者はファインダー
観察画面における撮影領域に撮影意識を集中することが
できる。また撮影者にとって、カメラがパノラマサイズ
撮影モードであることを容易に認識できるのでパノラ
マ、標準の撮影モード切り換え間違いの防止が可能であ
る。
【0071】上記各実施形態では、本発明をカメラに適
用した場合について説明したが、本発明は、カメラ以外
の光学機器にも適用することができる。また、上記第1
および第2実施形態では、非表示状態にある焦点検出領
域の存在範囲を表示する場合について説明したが、本発
明は、ファインダー観察画面内の焦点検出領域以外の領
域の存在範囲を表示する場合にも適用することができ
る。
【0072】さらに、上記各実施形態では、ピント板上
に刻印形成した表示パターンによって焦点検出領域やマ
スク領域の存在範囲を表示する場合について説明した
が、ピント板上への形成による表示に代えて、液晶や投
光による表示を行うようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、全ての所定領域が非表示状態にあるときにこれ
ら複数の所定領域を囲む形状のマークや複数の所定領域
のうち一部の領域を囲む形状のマーク等を表示して全所
定領域の存在範囲を示すようにしているので、撮影者に
適切な構図設定を容易かつ確実に行わせることができる
とともに、全ての所定領域それぞれについて存在位置を
表示する場合に比べてファインダー観察時の煩わしさを
解消することができる。
【0074】また、本願第2の発明によれば、ファイン
ダー観察画面内の非観察領域が非表示状態にあるとき
に、画面サイズを切換えた際の観察領域と非観察領域と
の境界ラインを表示するようにしているので、撮影者
は、実際に画面サイズを切り換えなくても、所望の被写
体をどの画面サイズで撮影できるか等を容易に判断する
ことができる。
【0075】なお、上記両発明において、存在範囲表示
手段をファインダー光学系の一次結像面となるピント板
上に表示パターンとして形成すれば、液晶や投光により
表示する場合に比べて簡単な構成で上記効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの概略図。
【図2】上記カメラの電気回路のブロック図。
【図3】上記カメラの動作フローチャート。
【図4】上記カメラのファインダ視野図。
【図5】上記カメラのファインダー観察画面図。
【図6】本発明の第2実施形態であるカメラのファイン
ダー視野図。
【図7】本発明の第3実施形態であるカメラのファイン
ダー観察画面図。
【符号の説明】
1:撮影レンズ 6:焦点検出装置 6f:イメージセンサ 7:ピント板 11:接眼レンズ 21:スーパーインポーズ用LED 22:スーパーインポーズ用LCD 23:スーパーインポーズ用結像レンズ 80〜90:焦点検出領域表示マーク 91〜95,99:焦点検出領域存在範囲表示マーク 97:パノラマライン 100:CPU 103:焦点検出回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダー観察画面内に複数の所定領
    域を表示するためのものであって表示状態および非表示
    状態の切換えが可能な所定領域表示手段を有する光学機
    器において、 前記所定領域表示手段が非表示状態にあるときの前記複
    数の所定領域の存在範囲を前記ファインダー観察画面内
    に表示するための存在範囲表示手段を有することを特徴
    とする光学機器。
  2. 【請求項2】 前記存在範囲表示手段は、前記複数の所
    定領域の存在範囲を囲む形状のマークを表示することを
    特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 【請求項3】 前記存在範囲表示手段は、前記複数の所
    定領域のうち一部の領域のぞれぞれを囲む形状のマーク
    を表示することを特徴とする請求項1に記載の光学機
    器。
  4. 【請求項4】 前記所定領域表示手段が、発光素子を有
    する光学系で構成されることを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の光学機器。
  5. 【請求項5】 前記所定領域表示手段が、ファインダー
    光学系の一次結像面近傍に配置された液晶表示手段であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    光学機器。
  6. 【請求項6】 前記所定領域が焦点検出領域であること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光学機
    器。
  7. 【請求項7】 ファインダー観察画面内に画面サイズ切
    換による非観察領域を表示するためのものであって表示
    状態および非表示状態の切換えが可能な非観察領域表示
    手段を有する光学機器において、 前記非観察領域表示手段が非表示状態にあるときの前記
    非観察領域の存在範囲を前記ファインダー観察画面内に
    表示するための存在範囲表示手段を有することを特徴と
    する光学機器。
  8. 【請求項8】 前記存在範囲表示手段は、画面サイズ切
    換時における観察領域と非観察領域との境界ラインを表
    示することを特徴とする請求項7に記載の光学機器。
  9. 【請求項9】 前記非観察領域表示手段が、発光素子を
    有する光学系で構成されることを特徴とする請求項7又
    は8に記載の光学機器。
  10. 【請求項10】 前記非観察領域表示手段が、ファイン
    ダー光学系の一次結像面近傍に配置された液晶表示手段
    であることを特徴とする請求項7又は8に記載の光学機
    器。
  11. 【請求項11】 前記存在範囲表示手段は、ファインダ
    ー光学系の一次結像面となるピント板上に形成された表
    示パターンであることを特徴とする請求項1から10の
    いずれかに記載の光学機器。
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