JP2000075381A - 測位装置を内蔵したカメラ - Google Patents

測位装置を内蔵したカメラ

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JP2000075381A
JP2000075381A JP10248671A JP24867198A JP2000075381A JP 2000075381 A JP2000075381 A JP 2000075381A JP 10248671 A JP10248671 A JP 10248671A JP 24867198 A JP24867198 A JP 24867198A JP 2000075381 A JP2000075381 A JP 2000075381A
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camera
positioning
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receiving
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Yoichiro Okumura
洋一郎 奥村
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラの外装デザインを大きく変えず小型化
を維持しつつ、使い易く正確に機能できる測位装置を内
蔵したカメラを提供すること。 【解決手段】 衛星から送信される測位信号を受信しこ
の測位信号に基づく測位情報を記録媒体に記録可能なカ
メラであり、衛星からの測位信号を受信する受信部(ア
ンテナ部17、アナログ受信回路18)をカメラ上部に
配置すると共に、この受信部からの信号をデジタル処理
するデジタル信号処理回路19を上記受信部から分離し
て配置することで、コンパクト化を実現すると共に周辺
ノイズによる受信性能の悪影響を避ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】測位情報を記録するカメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、測位情報が利用できるカメラが実
現されはじめている。例えば、カメラにGPS(Global
Positioning System )受信ユニットを接続し、受信し
た測位情報をカメラに送り、その結果から撮影者の位置
情報や被写体の位置情報を記録媒体に記録して、その
後、画像を観賞する際にその位置情報とリンクさせて利
用できるという技術がある。また、元々別体のGPS受
信ユニットをカメラ本体の上部にマウントしたものも実
用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な複数の従来技術を組み合わせて接続しただけのもの
は、全体的に大型化すると共に、カメラとしてのデザイ
ン上も好ましくはないという改善すべき課題を有してい
る。このカメラシステムは元々別体である測距装置をカ
メラ本体上部にマウントしているので全体がかなり大き
くなりコンパクト化は難しく、デザイン性の低下を招い
ていた。
【0004】そこでカメラにGPS受信ユニットを内蔵
することを試みるが、一般にカメラ内部に比較的大きな
容量を占める電気部品を搭載するときは、外装のデザイ
ンも考慮する必要があり多大な設計上の工夫を必要とす
る。GPS受信ユニット自体は近年、小型化されてはい
るものの、同様にカメラ本体も小型化されている故に、
GPS受信ユニット全体をそのカメラの中に内蔵するた
めには配置的に設計上の工夫を必要とする一方、カメラ
の内部でもそれに充分な大きさの平面的スペースをもつ
場所は限られてしまう。またその使用に際しては、撮影
者の人体を含む周囲からのノイズの影響による測位装置
の受信精度の低下も発生していた。
【0005】そこで本発明の目的は、カメラの外装デザ
インを大きく変えないで、小型化を維持しつつ、使い易
く正確に機能できる測位装置を内蔵したカメラを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するため本発明は次のような手段を講じている。例
えば、衛星から送信される測位信号を受信して、この測
位信号に基づく測位情報を記録媒体に記録可能なカメラ
において、上記衛星からの測位信号を受信処理する受信
部をカメラ上部に配置すると共に、この受信部からの信
号をデジタル処理するデジタル信号処理部が上記受信部
から分離して配置された測位装置を内蔵したカメラを提
案する。また、上記衛星からの測位信号を受信するアン
テナ部がストロボ発光装置内に配置された測位装置を内
蔵したカメラを提案する。さらに、上記衛星からの測位
信号を受信するアンテナ部がペンタプリズムの傾斜面に
沿わせて配置された測位装置を内蔵したカメラを提案す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施形態例
について図面を参照しながら説明する。 (第1実施形態例)図1(A)〜(C)には、第1実施
形態例のカメラの外観を三面図で示している。このカメ
ラは一眼レフ方式であり、各種の撮影モードを任意に設
定可能なシステムを有している。
【0008】ストロボ部1は、ストロボユニットをカメ
ラ本体の通常頭部の内側に格納して備え、必要に応じて
ばね付勢の係止を解除して立ち上げて使用される。表示
部2は表示手段11としての液晶表示パネルから構成さ
れ、当該カメラの各種情報を表示出力する。イメージセ
レクト釦群3は、5種類の撮影モードを選択的に設定す
るための複合した釦群であり、それぞれの撮影モードは
1つずつのスイッチに割り当てられて接続するモード設
定用の釦である。ユーザの撮影者はそのときの撮影条件
に合わせ例えば5種類の撮影モード、即ち「風景モー
ド」「ポートレートモード」「ストップアクションモー
ド」「夜景モード」及び「フルオートモード」から所望
するモードをワンタッチ操作で選択できる。
【0009】レリーズ釦4は、撮影動作を指示するレリ
ーズスイッチ42に連動するように構成されている。フ
ァインダ5は、一眼レフ方式により撮影レンズ6からの
像を観察すると共にファインダ5の視界内においても所
定の撮影モードの情報を一部確認することができる。測
位モードスイッチ7は、後述する測位手段(不図示)に
より測位を行い、撮影時に、測位情報を記録するかしな
いかの測位モードを設定するための釦であり、測位モー
ド設定スイッチ43に連動して押下されるたびに測位モ
ードのオン/オフを順次繰り返す。
【0010】ズーム釦8は、カメラの焦点距離を変更す
る為の釦で、図示しないズームアップスイッチとズーム
ダウンスイッチの2つのスイッチから構成され、互いに
シーソースイッチになっている。またスライドスイッチ
9は後述するパワースイッチ41に連動するスイッチで
あり、その所定位置へのスライド操作によりパワースイ
ッチ41がオンして当該カメラを撮影可能状態にする。
鏡筒10は撮影レンズ6を内包して支持する鏡枠から構
成されている。
【0011】図2には、本第1実施形態例のカメラを光
軸に沿った鉛直断面で示し、このカメラ内におけるアン
テナ部17、アナログ受信回路18及びデジタル信号処
理回路19の配置例が示されている。フィルム21は、
撮影記録する為の例えば銀塩フィルムであり、このフィ
ルム21の後方には不図示の圧板とレール面でその平面
性を保っている。うら蓋22は、上記フィルム21を格
納したフィルムカートリッジ(不図示)を交換する際に
開閉する蓋であり、圧板がこのうら蓋22の内側に設け
られている。
【0012】ミラー23は、撮影レンズ6を通過した光
束をファインダ5に導く為の反射ミラーである。反射し
た光束はマット面24で結像する。またこのマット面2
4で結像した像はペンタプリズム15内を通過した後、
上記ファインダ5から観測できる。一方、露光時には、
ミラー23は不図示の駆動手段により上記マット面24
の方向に跳ね上げられ、上記撮影レンズ6を通過した光
束を直進させる。そしてシャッタ26を駆動することに
より、上記光束はフィルム21上に結像し1駒の写真が
撮影できる。
【0013】アンテナ部17は、GPS衛星からの微弱
な信号を受信する為の空中線(アンテナ)やプリアンプ
等をコンパクトに一体化したモジュールであり、受信し
た信号をアナログ受信回路18に送る。このようなアン
テナ部17は、衛星からの信号を受け取る為に必要であ
り、通常撮影する際の姿勢(構え)における頻度が多い
ことや、携帯時のカメラの姿勢を考慮して、図示した如
く上記ペンタプリズム15の上部前方に設けられてい
る。また、微弱な信号を受信する為と、ユーザからの例
えば静電気や熱等に起因する所謂「人体ノイズ」を避け
るためには、できるだけ人体から離した方が望ましく、
これと同様の効果が得られる場所ならばカメラのどの箇
所に設けてもよい。
【0014】アナログ受信回路18は、上記アンテナ部
17からのさまざまな周波数の信号から目的の信号を選
び出すラジオの役割をする部分であり、選択された信号
を増幅して続くデジタル信号処理回路19に送る。また
このアナログ受信回路18は、アンテナ部17からの微
弱な信号を受け取る為に、周りのノイズを受け難くする
必要がある。したがって、アンテナ部17とアナログ受
信回路18との距離は近い方がよいので、上記ペンタプ
リズム15の例えば上部後方に設けられている。
【0015】デジタル信号処理回路19は、上記アナロ
グ受信回路18で増幅された信号をA/D変換し、所定
の測位情報に変換して、後述する制御手段(20)から
の命令によりその信号を出力する。上記アナログ受信回
路18によって増幅された信号を受け取る故に、上記ア
ナログ受信回路18がアンテナ部17から信号を受け取
る時ほどノイズには弱くない。そのため、アナログ受信
回路18とデジタル信号処理回路19は互いに近くに設
置される必要はなく、このデジタル信号処理回路19だ
けが入るスペースがカメラ本体側に存在すればよい。そ
こで本第1実施形態例では、例えばフィルム21の後方
にこれを配置していることがわかる。
【0016】(作用1―a)このようにカメラ内におい
て、アンテナ部17をカメラ上部に配置したので、人体
ノイズの影響を受け難くなり、またアナログ受信回路1
8をこのアンテナ部17の近傍に配置したので、アンテ
ナ部17で受信した微弱な信号を適切にこのアナログ受
信回路18に送ることができる。さらに、デジタル信号
処理回路19を分離して配置することで周辺ノイズの影
響を受け難いカメラ本体内の適宜な空間に配置できる自
由度も得られ、デザイン性を損なわれない。
【0017】図3には、本第1実施形態例に係わるカメ
ラの構成をブロック構成図で示している。パワースイッ
チ41はカメラの電源をオン/オフするための電源切換
えスイッチであり、レリーズスイッチ42はシャッタレ
リーズ釦4を押下した時にオンになるスイッチである。
また、測位モード設定スイッチ43は、カメラに搭載さ
れているアンテナ部17とアナログ受信回路18とデジ
タル信号処理回路19とから構成された測位手段を使っ
て、周期的に衛星からの信号を受信し測位して、更に撮
影時にその測位情報をカメラに装填されているフィルム
上に記録するという前述の測位モードを設定する為のス
イッチである。そしてこの測位モード設定釦7を押下す
るたびに測位モード設定スイッチ43はオンになり、そ
の都度、測位モードはオン/オフを順次繰り返す。
【0018】表示手段11は液晶表示パネルから成り、
カメラの撮影駒数や、ストロボ発光モード、セルフ・リ
モコン撮影モード、測位受信モード等のこのカメラの撮
影動作モードを表示する。記録手段12は、上記装填さ
れたフィルムに撮影情報や、測位情報を記録する為の記
録手段である。この記録手段12としては、磁気記録部
を有するフィルムの上記磁気記録部に情報を磁気的に記
録するための磁気ヘッド及び磁気ヘッドの駆動回路や、
フィルムに光学的情報を写し込むLED等の発光手段
(不図示)及びその発光手段の駆動回路等が考えられ
る。
【0019】露光手段13は、上記装填されたフィルム
に露光する為のものである。この例ではシャッタ26が
これに該当する。タイマ1手段14は、上記測位モード
がオン状態である場合に、周期的に測位を行わせるため
のものである。またタイマ2手段14’は、上記測位手
段(不図示)により衛星からの信号を受信している時間
を計時するためのものであり、上記衛星からの信号をう
まく受信できなかった場合に受信状態を中断する処理を
行わせる為に使われる。
【0020】記憶手段16は、例えばEEPROM等の
不揮発性メモリから成るカメラの調整値、撮影駒数ある
いはそのカメラの状態を示す情報のほかに、測位の周期
時間情報(即ちタイマ1手段14による)、受信計時時
間情報(即ちタイマ2手段14’による)及び、最新の
測位情報を記憶する為のメモリである。アンテナ部17
は、GPS衛星からの測位信号を受信するためのアンテ
ナを含む所定の指向性を有するものでもよい。アナログ
受信回路18はこのアンテナ部17に接続し、このアン
テナ部17から供給されたアナログ出力信号を所定の方
法で選択するための回路である。デジタル信号処理回路
19はこのアナログ受信回路18に接続し、このアナロ
グ受信回路18からのアナログ信号をデジタル信号に変
換する回路である。また、カメラシステムを総合的に制
御する制御手段20はワンチップマイコン等から構成さ
れ、前述の各スイッチ41〜43と、各手段11〜14
及び14’とデジタル信号処理回路19とに接続し、カ
メラのほぼすべての部位の動作がこの制御手段20の所
定の制御プログラム(後述参照)に基づいて適宜に制御
されている。
【0021】図4には、上記表示手段11の液晶表示パ
ネルのレイアウトの一例を示している。図中AUTO−
S61、FILL−IN62、OFF63は、不図示の
ストロボ装置を使った撮影のストロボ発光モードを示す
表示である。数値表示部64は、二桁の7セグメントか
ら成る駒数表示のエリアである。符号65はセルフタイ
マ撮影モードを示す表示であり、符号66は不図示のリ
モコン送信機の信号を受信し撮影を行うリモコン撮影モ
ードを示す表示である。
【0022】GPS MODE67は測位モードを示す
表示であり、OK68,NG69はカメラが上記測位モ
ードである場合に衛星からの信号をうまく受信できたか
どうかを示す表示である。つまりOK68は受信した信
号から測位できたことを示し、NG69は衛星からの信
号をうまく受信できなかったことを示す。またレリーズ
ロック70は、カメラの動作がレリーズロック中である
ことを撮影者に示す表示である。
【0023】図5及び図6には、第1実施形態例の測位
情報を記録するカメラにおける制御手段20が行う処理
手順をフローチャートで示されている。まず図5によれ
ば、パワースイッチ41がオン操作されると、所定の初
期設定を行う(S1)。例えば、記憶手段16からカメ
ラの調整値、撮影駒数、カメラの状態を示す情報のほか
に、測位の周期時間情報、充電電圧検出の周期時間情
報、最新の測位情報を読み込んで、マイコンで構成され
る制御手段20内部のメモリに展開される。
【0024】測位モードを示す測位モードフラグを
“0”(測位モードフラグが“1”で、測位モードがオ
ン、“0”で、測位モードはオフを示す。)に設定し、
受信完了を示す受信完了フラグを“0”(受信完了で
“1”、受信未完了で“0”を示す。)にする(S
2)。ステップS3においては、測位モード設定スイッ
チ43がオンされたか否かを判断し(S3)、オンされ
るとステップS4へ移行し、一方、オフのときはステッ
プS21へ移行する。なお、測位モード設定スイッチ4
3はオルタネートに測位モードをオン/オフするスイッ
チであり、押される都度に上記測位モードをオン/オフ
する。
【0025】ステップS4では、上記オルタネートの処
理を行うために測位モードフラグを反転させるべく判断
を行う(S4)。すなわち、上記測位モードフラグが
“0”であればステップS7へ移行する。一方、上記測
位モードフラグが“1”であれば、測位モードフラグを
“0”にし、測位モードをオフにし(S5)、測位モー
ドがオンの時に周期的に測位を行わせる為のタイマ1手
段による誤動作のないようにストップさせておく(S
6)。
【0026】ステップS7からは、まず測位モードをオ
ンにする為に、測位モードフラグを“1”に設定し(S
7)、次に、衛星からの信号をうまく受信できなかった
場合に無限ループにならないように上記タイマで抜ける
ような処理にする。そのためのタイマ2手段の設定を行
いスタートさせる(S8)。なお、このタイマ2手段の
設定は、撮影に支障が無い程度の範囲で設定されるのが
望ましく、良好に受信できる場合、その受信に要する時
間を30秒位であるとすると、設定される値は例えば、
1分〜3分ぐらいの設定値となる。この値は書換え可能
な不揮発性メモリに記憶されている故に、種々の条件に
よりこの値を変更することも可能である。
【0027】ステップS9においては、衛星からの測位
信号を受信するためアナログ受信回路18をオンにし、
測位信号の受信を開始する(S9)。続くステップS1
0では、上記ステップS8でタイマ2手段に設定した時
間が経過したかどうかを判断し(S10)、経過してい
なければ、ステップS14に移行する。一方、タイマ2
手段の計時が完了して経過していればステップS11に
移行し、まず受信完了フラグを“0”にリセットし(S
11)、次に、測位信号を受信するためのアナログ受信
回路18をオフし(S12)、測位信号の受信を中断す
る。そして、表示手段11としての液晶表示パネル中の
表示NG69に対応するセグメントを点灯し、撮影者に
「測位不可」を警告する(S13)。その後ステップS
20に移行する。
【0028】一方、上記ステップS10の判断で、タイ
マ2手段の計時がまだ完了していなければ、ステップS
14に移行してきて、測位情報の受信が完了したかどう
かを判断する(S14)。ここでは所定データ数で完了
と判断する。もし完了していなければ、上記ステップS
9に戻って同様な処理ステップを繰り返す。一方、受信
完了していれば、受信完了フラグを“1”にする(S1
5)。続いて、上記測位情報を分析して位置情報に変換
する(S16)。そして変換された位置情報は、制御手
段20内部のメモリ(RAM)上に展開される(S1
7)。
【0029】さらに、カメラ動作途中で、何らかの衝撃
で、電池が電池切片から離れてしまうことや、電池を抜
かれてしまう等、電源が遮断されることを考慮して、不
揮発性メモリ(EEPROM)58にも位置データを記
憶させておく(S18)。その後、「測位完了」を意味
する表示を行い(S19)、次のステップS20に移行
する。
【0030】ステップS20では、測位を周期的に行う
為に、タイマ1手段をリセットしスタートさせる(S2
0)。なお、このタイマ1手段の計時完了は、タイマ1
手段のオーバーフローを検出することにより可能で、オ
ーバーフローは、マイコン内部のオーバーフローフラグ
のセット、リセットを検出することで可能となる。タイ
マ1手段をリセットさせることにより、タイマ1手段の
オーバーフローフラグも同時にクリアされる。例えば測
位を2分おきに行う場合には、タイマ1手段に2分でオ
ーバーフローするような値を設定することになる。本実
施形態例では2分としたが、この値は記憶手段16とし
て書き換え可能な不揮発性メモリに記憶されているの
で、いろいろな条件によりこの周期を変えることも可能
である。
【0031】例えば、短時間で長い距離を移動するシス
テムでは、30秒〜5分ぐらいの周期にした方が良いで
あろう。また、遊園地などの限られた範囲の中で使うこ
とを想定した場合には、回路システムの消費電流を考慮
し、2分〜30分ぐらいの周期にした方が良い場合もあ
り、使う状況により周期を最適化する必要がある。この
周期は、上記記憶手段16に記憶されているので、使用
する状況に応じて、工場出荷時または、サービスセンタ
ーなどでユーザの好みに応じて最適化することも可能で
ある。
【0032】さて、上記ステップS3で、測位モード設
定スイッチ43がオフのときはステップS21へ移行し
てくる。ステップS21では、上記測位モードフラグが
“1”か“0”かを判断し(S21)、もし“0”であ
ればステップS36以降の処理に移行する。一方“1”
であれば、ステップS22以降の周期的に行う測位開始
の処理を行い、まず、測位を周期的に行わせる為のタイ
マ1のオーバーフローの発生をオーバーフローフラグを
監視することにより検出する(S22)。ここで、タイ
マ1手段のオーバーフローを検出したら、ステップS2
3に移行し、オーバーフローを検出できなかった場合に
は、ステップS36に移行する。
【0033】なお、ステップS23〜S35は、上記ス
テップS38〜ステップS20とほぼ同様であるので説
明を省く。ただし一個所違う点があり、ステップS11
で行った受信完了フラグを“0”にする点が無いことで
ある。この処理ステップを省略することにより、一度受
信ができれば、受信完了フラグは、パワースイッチ41
をオフからオンにするまで“0”にならない。
【0034】続いて、図6におけるステップS36〜S
47までの処理手順により当該カメラの撮影動作を説明
する。まずステップS36では、レリーズスイッチ42
がオン状態にされたか否かを判断するため、シャッタレ
リーズ釦4が押下されているか否かを判断する(S3
6)。もしレリーズスイッチ42がオフ状態である場合
には、前述したステップS3(図5参照)に戻って、同
様な処理ステップを繰り返す。一方、レリーズスイッチ
42がオン状態である場合にはステップS37に移行
し、測位モードフラグが“1”か“0”かを判断する
(S37)。もし測位モードフラグが“0”であればス
テップS40に移行する。一方、測位モードフラグが
“1”であればステップS38に移行し、受信完了フラ
グが“1”か、“0”かを判断する(S38)。もし
“1”であれば、ステップS40に移行し、一方、測位
完了フラグが“0”であればステップS39に移行し
て、測位モードがオンであるにもかかわらず、パワース
イッチ41がオンになってから一度も測位が成功してい
ない故に、レリーズロックを行うと共に、撮影者に対し
てレリーズロック状態にあることを示すため、液晶表示
パネルのレリーズロック表示を点灯する(S39)。そ
の後、前述したステップS3に戻って同様の処理ステッ
プを繰り返し行う。
【0035】ステップS40では、測距及び測光を行い
(S40)、次にこのステップS40で実行した測距に
より得た情報に基づいて被写体に合焦するように撮影レ
ンズ6を繰り出し(S41)、次に、シャッタ16を制
御し撮影を行う(S42)。
【0036】次に、撮影終了後、制御手段20は不図示
のフィルム機構を制御し、上記装填されたフィルム11
に記録を開始させ(S43)、測位モードフラグが
“1”であれば、ステップS45に移行し、“0”であ
ればステップS46に移行する(S44)。ステップS
45では、記録手段12により、上記フィルム11上の
測位情報を記録するエリア(不図示)に記憶手段16に
記憶されている測位情報を記録させる(S45)。
【0037】さらに、制御手段20は、記録手段12に
より、上記フィルム21上の撮影情報記録エリアに撮影
情報を記録させる(S46)。続いて、制御手段20は
上記フィルム21への記録が完了したか否かを判断し
(S47)、完了していないときはステップS44へ戻
り上記記録を続行させ、一駒分の情報の記録が完了した
時点でステップS3に移行し、上記処理ステップを繰り
返す。
【0038】(作用効果1)以上のように第1実施形態
例によれば、ペンタプリズムを有する銀塩カメラ、やス
チルカメラにおいて、特に、受信部(アンテナ部、アナ
ログ受信回路)及びデジタル信号処理回路の最適な配置
を上述の如く考慮して行うことにより、コンパクト化と
共に、周辺ノイズによる受信性能への悪影響を排除する
ことができ、よって、カメラの外装デザインを大きく変
えず小型化を維持しつつ、使い易く正確に機能できる測
位装置を内蔵したカメラを実現できる。
【0039】(第2実施形態例)つづいて、本発明の第
2実施形態例を説明する。図7〜図9は、本発明の第2
実施形態例のカメラを後方から見た図であり、このカメ
ラ内におけるペンタプリズム15の周辺に配置したアン
テナ部17、アナログ受信回路18及びデジタル信号処
理回路19の配置例が示されている。特に、ペンタプリ
ズム15の斜面にアンテナ部17又はアナログ受信回路
18を配し、デジタル信号処理回路19をそれらから離
間するような位置に分離して配置している例であること
がわかる。
【0040】図7に例示する配置例は、アンテナ部17
とデジタル信号処理回路19を破線で示すシールド部材
を介してこのカメラの肩の部分に設け、一方、アナログ
受信回路18をペンタプリズム15の斜面の部分に設け
た例である。 (作用2―a)この図7に示す如く、カメラ内でアンテ
ナ部17、アナログ受信回路18及びデジタル信号処理
回路19が配置されていることにより、アンテナ部17
とデジタル信号処理回路19とが近接して配置してい
る。なおこの例の場合でも、シールド部材等のノイズ除
去手段を間に介在させることでノイズの問題はない。
【0041】図8には、アンテナ部17とアナログ受信
回路18をペンタプリズム15のそれぞれの斜面の部分
に設け、デジタル信号処理回路19をカメラの肩の部分
に設けた例を示していることがわかる。 (作用2―b)このようにカメラ内においては、アンテ
ナ部17、アナログ受信回路18及びデジタル信号処理
回路19が配置されていることにより、図8に示す如
く、信号はアンテナ部17からアナログ受信回路18へ
伝わり、デジタル信号処理回路19に伝わるという信号
の流れの順序に従って配置したので、電気実装する際の
配線のパターン設計が容易となる。よって、実装基板の
小型化が可能になり、その結果、カメラの小型化が実現
する。また、受信部(アンテナ部17、アナログ受信回
路18)とデジタル信号処理回路19を離して配置して
いるので、この受信部がデジタル信号処理回路19から
のノイズの影響を受けにくくなる。
【0042】図9(A)〜(C)には、アンテナ部17
をペンタプリズム15の斜面に設け、アナログ受信回路
18をカメラの肩に設けた例を示し、図9(B)は、ア
ンテナ部17を3つの部分(17−1〜17―3)に分
けてペンタプリズム15の周面の二面ないし三面に配置
した例である。また図9(C)には、図9(B)で見え
なかったアンテナ部17―3の配置位置を示している。
このアンテナ部17―3はペンタプリズム15の前面の
斜面に設けられ、前上方に指向することがわかる。
【0043】(作用2―c)カメラ内において、このよ
うに、アンテナ部17、アナログ受信回路18及びデジ
タル信号処理回路19が配置されていることにより、ア
ンテナ部17全体の投影面積が広くなると共に、多方面
に向くので受信能力が向上する。
【0044】(変形例1)なお、これら図7〜図9に示
したものは配置の一例であるので、左右が逆の配置も当
然あり得る。そしてこのような配置により同様な作用効
果が得られることがわかる。
【0045】図10(A),(B)には、本発明の第2
実施形態例のカメラを横から見たところが示され、カメ
ラ内におけるアンテナ部17、アナログ受信回路18及
びデジタル信号処理回路19の配置例が示されている。
図10(A)はストロボ未使用時のカメラの状態を示
し、図10(B)には、このストロボ未使用時から矢印
の如くポップアップしてストロボを使用できる状態にし
たときのカメラの状態を側面図で示している。カメラ携
帯時には、ストロボ発光部1’を格納することが多いの
で、ストロボ部1の天空に向いた部分のストロボ発光部
1’の付近に、アンテナ部17を配置することも可能で
あることがわかる。一方、アナログ受信回路18は、図
8に示す例のように、ペンタプリズム15の斜面或い
は、ストロボ発光部1’の下であって、鏡筒10との間
であってもかまわない。また、デジタル信号処理回路1
9は、ペンタプリズム15の斜面に配置される。
【0046】(作用2―d)このようにカメラ内におい
て、アンテナ部17、アナログ受信回路18及びデジタ
ル信号処理回路19が配置されていることにより、同様
な作用効果が得られると共に、ストロボ部1のポップア
ップされた状態では、アンテナ部17が後上方に指向す
ると共に、アナログ受信回路18から更に離間するの
で、より好ましい配置であることがわかる。
【0047】図11はこの第2実施形態例のカメラを横
から見た例であり、アンテナ部17をストロボ発光部
1’の下の部分、即ち、鏡筒10との間に配置してもよ
い。また、図12(A),(B)に例示するように、ア
ンテナ部17を撮影レンズ6の上面に配置してもよい。
これに伴なって、アナログ受信回路18及びデジタル信
号処理回路19も鏡筒10の周辺に配置されてもよい。
【0048】(作用2―e)このようにカメラ内におい
て、アンテナ部17、アナログ受信回路18及びデジタ
ル信号処理回路19が配置されていることにより、前述
の作用効果が得られる。また、カメラを把持したときに
はそれらの箇所には手が掛からないので、例えば静電気
や熱等の人体ノイズの影響を受けないことがわかる。
【0049】アナログ受信回路18はアンテナ部17の
近傍に設ける。この配置では配置箇所のボディには手が
掛かりにくいので、人体ノイズの影響を受けにくい。ま
た、アンテナ部17と近接しているので、その点でもノ
イズの影響を受けにくい。アンテナ部17からアナログ
受信回路18、そしてデジタル信号処理回路19の順に
配置したので、電気実装する際の配線のパターン設計が
容易となり、実装基板の小型化が実現し、その結果、カ
メラの小型化が可能となる。
【0050】(変形例2)図13(A),(B)には、
第2実施形態例の一変形例としてペンタプリズムをもた
ないカメラが斜視図で示されている。カメラの上面に
は、中央に液晶等の表示部2、向かって左には図示しな
いレリーズスイッチに連動するレリーズ釦4、向かって
右には図示しない測位モード設定スイッチ43に連動す
る測位モードスイッチ7、および図示しないズームアッ
プスイッチとズームダウンスイッチに連動するズーム釦
8が設けられている。
【0051】また、ファインダ5と、鏡筒10内に配さ
れた撮影レンズ6とが図示の如く設けられている。その
ほか、図示しないパワースイッチに連動するスライドス
イッチ(不図示)がカメラの裏面又は側面に設けられて
いる。この様なペンタプリズムを有しない簡易型カメラ
においては、図14に例示する如く、アンテナ部17、
アナログ受信回路18及びデジタル信号処理回路19が
配置される。簡易型カメラでは、カメラの上部の空間に
これらのアンテナ部17及びアナログ受信回路18を配
置する為のスペースがとれる。また、デジタル信号処理
回路19はカメラの中央近傍に配置する為のスペースが
とれる。よって、図14のような配置が可能となること
がわかる。
【0052】(作用2―f)このようにペンタプリズム
を有しない簡易型のカメラ内においては、アンテナ部1
7、アナログ受信回路18及びデジタル信号処理回路1
9が配置されていることにより、分散的に配置したので
人体ノイズを避けると共に、測位機能を付加しても簡易
型カメラ自体のコンパクト化が可能となる。
【0053】(作用効果2)以上のように,本第2実施
形態例およびその変形例においては、ペンタプリズムを
有する銀塩カメラやスチルカメラ、及び簡易型カメラに
おいても、特に、受信部(アンテナ部、アナログ受信回
路)及びデジタル信号処理回路の最適な配置を上述の如
く考慮して種々の位置的な配置構成を行うことにより、
コンパクト化と共に、周辺ノイズによる受信性能への悪
影響を排除することができ、よって、カメラの外装デザ
インを大きく変えず小型化を維持しつつ、使い易く正確
に機能できる測位装置を内蔵したカメラを実現できる。
【0054】(第3実施形態例)次に示す第3実施形態
例は、上述した第1及び第2実施形態例のような、画像
及び位置情報を銀塩フィルム上に記録する銀塩カメラと
は異なり、所定の記録媒体としてのメモリに電子的にそ
の画像及び位置情報を記録するような電子カメラに本発
明を適用した例である。図15には、本発明の第3実施
形態例の測位情報記録機能を有するカメラ(電子カメ
ラ)の主要部の構成をブロック構成図で示している。こ
の例の構成的な一つの特徴は、画像/測位情報記録手段
31が制御手段20に接続され、また記録位置設定手段
32が接続されていることにある。
【0055】画像/測位情報記録手段31は、制御手段
20の制御に基づき、所定の記録媒体である所定のメモ
リに対してその撮影した画像や、受信した測位情報を記
録するための手段であり、記録媒体50に電気的に接続
されている。この記録媒体50は例えば電子スチルカメ
ラに装脱可能なメモリカード(スマートメディアカー
ド)であり、撮影した画像や測位情報を記録して保持で
きる携帯や保存に便利な不揮発性メモリである。また、
記録位置設定手段32は、記録すべき位置を設定するた
めの給送機構を含む手段である。なお、測位情報の記録
は図示しないフィルムの給送手段が1回巻き戻して測位
情報をフィルムの所定駒に対応する位置にして記録す
る。
【0056】図16には、この第3実施形態例の電子ス
チルカメラの制御に係わる手順がフローチャートで示さ
れている。前述した第2実施形態例(図6)のような銀
塩フィルムに記録する代わりに、ここでは所定のメモり
に記録する動作に係わる処理ステップのみが異なるので
それらのステップを中心に説明する。なお、ステップS
36〜S41までは図6と同様であるので説明は省略す
る。
【0057】続くステップS42’では、適正露出とす
る撮影露出動作を行い、電子スチルカメラに組み込まれ
ている撮像素子(不図示)に結像させる(S42’)。
そしてこの得られた画像をデジタルで所定のメモリに記
録する(S43)。ステップS44において、測位モー
ドフラグを判定し(S44)、もし0ならばステップS
46に移行する。ステップS45’では、測位手段40
により受信され処理された測位情報が、画像/測位情報
記録手段31により記録媒体であるメモリに記録される
(S45’)。
【0058】ステップS46’では、撮像素子により撮
像された画像をデジタル化した画像信号は、画像/測位
情報記録手段31により記録媒体であるメモリに記録さ
れる(S46’)。ステップS47では、記録が完了し
たか否かを判定し(S47)、もしまだ完了していない
場合は、完了するまで上記ステップS44に戻って同様
な処理ステップを繰り返す。これ以降は前述したと同じ
ように、ステップS3(図5参照)に戻る。
【0059】(変形例3)次に例示する図17は、上記
第3実施形態例の変形例としての電子スチルカメラの制
御に係わる手順をフローチャートで詳しく示している。
なお、図中のステップS228以前のステップはこの変
形例でも前述と同様であると共に、記録媒体50として
のメモリカード等に測位情報を記録する為に係わる以外
の動作は基本的に同等であるとする。よって以下から
は、前述のような銀塩フィルムに記録する代わりにメモ
リに記録する動作に係わる処理ステップのみを中心に詳
しく説明する。
【0060】ステップS231’では、適正な露出とな
るような撮影露出動作を行い、例えば電子スチルカメラ
に組み込まれている撮像素子に結像させる(S23
1’)。続くステップS232〜S236の説明は省略
する。
【0061】ステップS237’では、測位手段40
(アンテナ部、アナログ処理回路、デジタル信号処理回
路)により受信されデジタル処理された測位情報は、画
像/測位情報記録手段31により記録媒体であるメモリ
で記録される(S237’)。
【0062】ステップS238’では、撮像素子により
撮像された画像がデジタル化されて得られた画像信号
は、画像/測位情報記録手段31により記録媒体として
の所定のメモリに記録される(S238’)。続くステ
ップS239〜S241については説明を省略する。
【0063】ステップS241におけるフラグ判定によ
り、記録要求があった場合は、ステップS242’に移
行して、測位情報のメモリへの記録すべき位置、即ちア
ドレスを設定する記録位置設定手段32によってそのメ
モリの所定の記録位置を設定する(S242’)。な
お、この所定の記録位置とは、上記画像信号に関連づけ
られた対応する位置である。そしてその位置への記録動
作を開始する(S243)。ステップS244’では、
測位手段40により受信され処理された測位情報が、画
像/測位情報記録手段31により記録媒体である所定の
メモリに記録される。そして、すべての記録が完了する
まで、上記ステップS244’を繰り返し、完了すると
共に測位情報記録要求フラグを0にリセットし(S24
6)、上記のステップS215に戻る。
【0064】(作用効果3)このように、本第3実施形
態例およびその変形例においては、測位機能を有する電
子カメラや電子スチルカメラにおいても、特に受信部
(アンテナ部、アナログ受信回路)及びデジタル信号処
理回路の最適な配置を上述の如く考慮して種々の位置的
な配置構成を行うことにより、それらカメラの更なるコ
ンパクト化と共に、周辺ノイズによる受信性能への悪影
響を排除することができ、よって、電子カメラとしての
外装デザインを大きく変えず小型化を維持しつつ、使い
易く正確に機能する測位装置を内蔵したカメラを実現で
きることがわかる。
【0065】(その他の変形例)なお、このほかにも本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施も可能で
あることは勿論である。
【0066】以上、3つの実施形態例に基づいて本発明
を説明したが、明細書中には次の発明が含まれている。
例えば、 (1) GPS(Global Positioning System )衛星か
ら送信される信号を受信して測位情報を出力する測位手
段と、この測位手段で受信して得られた測位情報を一時
的に記憶する記憶手段と、所定の撮影動作を行う露光手
段と、上記露光手段により撮影動作を行わせるシャッタ
レリーズスイッチと、上記記憶手段に記憶された測位情
報を所定の記録媒体に記録する記録手段と、上記測位手
段の受信部をカメラの上部に備え、この受信部で受信し
て得た測位情報を上記シャッタレリーズスイッチによる
撮影動作後に上記記録手段に記録させることを特徴とす
るカメラの測位装置。
【0067】(2) 上記測位手段は、衛星からの信号
を受信するアンテナ部と、このアンテナ部からの信号を
選択するアナログ受信部とから成る受信部と、上記受信
部からの信号をデジタル処理するデジタル信号処理部
と、を含む(1)記載の測位装置を内蔵したカメラ。 (3) 上記アンテナ部は、撮影レンズの上方に配置さ
れて成ることを特徴とする(2)記載のカメラ。 (4) 上記デジタル信号処理部は、フィルム圧板と平
行な面に配置されて成ることを特徴とする(2)記載の
カメラ。
【0068】(5) 撮影レンズから入射された光束を
ミラーで反射させてマット面で結像させ、その像をペン
タプリズムで反転させた後ファインダで観測するカメラ
において、GPS衛星から送信される信号を受信して測
位情報を出力する測位手段と、撮影動作を行う露光手段
と、上記露光手段により撮影動作を行わせるレリーズス
イッチと、上記記憶手段に記憶された測位情報を所定の
記録媒体に記録する記録手段と、上記測位手段の受信部
を上記ペンタプリズムの近傍に配置し、この受信部で受
信した測位情報を上記レリーズスイッチによる撮影動作
後に上記記録手段に記録させることを特徴とする測位装
置を内蔵したカメラ。 (6) 上記受信部は、衛星からの信号を受信するアン
テナ部と、このアンテナ部からの信号を選択するアナロ
グ受信部とを含み、少なくとも上記アンテナ部は上記ペ
ンタプリズムの傾斜面に沿わせて配置されたことを特徴
とする(5)記載の測位装置を内蔵したカメラ。
【0069】(7) GPS衛星から送信される信号を
受信して測位情報を出力する測位手段と、この測位手段
で受信した測位情報を一時的に記憶する記憶手段と、撮
影動作を行う露光手段と、上記露光手段により撮影動作
を行わせるレリーズスイッチと、上記記憶手段に記憶さ
れた測位情報を記録媒体に記録する記録手段と、撮影時
以外にはカメラ本体に格納されると共に、撮影時にはカ
メラ本体から引き出して用いる、被写体を照明するため
のストロボ発光装置と、上記測位手段の受信部を上記ス
トロボ発光装置の近傍に配置し、この受信部で受信した
測位情報を上記レリーズスイッチによる撮影動作後に、
上記記録手段に記録させることを特徴とする測位装置を
内蔵したカメラ。 (8) 上記受信部は、衛星からの信号を受けるアンテ
ナ部と、このアンテナ部からの信号を選択するアナログ
受信部とを含み、少なくとも上記アンテナ部は上記スト
ロボ発光装置内に配置されて成ることを特徴とする
(7)記載の測位装置を内蔵したカメラ。
【0070】(9) 衛星から送信される測位信号を受
信して、この測位信号に基づく測位情報を記録媒体に記
録可能なカメラにおいて、上記衛星からの測位情報を受
信するアンテナ部をカメラ上部に配置して成ることを特
徴とする測位装置を内蔵したカメラ。 (10) 衛星から送信される測位信号を受信して、こ
の測位信号に基づく測位情報を記録媒体に記録可能な測
位装置を内蔵したカメラにおいて、上記衛星からの測位
情報を受信するアンテナ部をペンタプリズムの左および
/又は右の傾斜面に沿わせて配置して成ることを特徴と
する測位装置を内蔵したカメラ。
【0071】(11) 衛星から送信される測位信号を
受信して、この測位信号に基づく測位情報を記録媒体に
記録可能な測位装置を内蔵したカメラにおいて、上記測
位手段は、衛星からの信号を受けるアンテナ部と、この
アンテナ部からの信号を選択するアナログ受信部と、か
ら成る受信部と、上記受信部からの信号をデジタル処理
するデジタル信号処理部と、を含み、上記アンテナ部、
上記アナログ受信部および上記デジタル信号処理部を、
カメラ本体内に分散的に配置し成ることを特徴とする測
位位置を内蔵したカメラ。
【0072】(12) 上記記憶手段は、不揮発性メモ
リで構成されることを特徴とする(1)乃至(8)記載
の測位装置を内蔵したカメラ。 (13) 上記記録媒体は、磁気記録部を有するフィル
ムであることを特徴とする(1)乃至(10)記載の測
位装置を内蔵したカメラ。 (14) 上記記録媒体は、カメラに装脱自在なメモリ
手段であることを特徴とする(1)乃至(10)記載の
測位装置を内蔵したカメラ。
【0073】その他にも、本明細書中には次の発明が含
まれている。 (A) 衛星から送信される測位信号を受信して、この
測位信号に基づく測位情報を記録媒体に記録可能なカメ
ラにおいて、上記衛星からの測位信号を受信するための
アンテナ部を、カメラ上部に配置すると共に、このアン
テナ部の近傍には、上記アンテナ部からの出力信号を選
択するためのアナログ受信部を設けたことを特徴とする
測位装置を有したカメラ。
【0074】(B) 撮影レンズから入射された光束を
ミラーで反射させてマット面で結像させ、その像をペン
タプリズムで反転させた後、ファインダで観測するカメ
ラにおいて、GPS衛星から送信される信号を受信して
測位情報を出力する測位手段と、撮影動作を行う露光手
段と、この露光手段によりカメラに撮影動作を行わせる
シャッタレリーズスイッチと、上記記憶手段に記憶され
た測位情報を記録媒体に記録する記録手段と、を具備
し、上記測位手段はカメラの上部に内蔵され、上記測位
手段が衛星からの信号を受信し測位情報を、上記シャッ
タリレーズスイッチによる撮影動作後に、上記記録手段
に記録させる制御手段と、を更に具備することを特徴と
するカメラの測位位置。 (C) 上記測位手段は、衛星からの信号を受けるアン
テナ部と、このアンテナ部からの信号を選択するアナロ
グ受信部と、このアナログ受信部からの信号をデジタル
処理するデジタル信号処理部と、から構成され、少なく
とも上記アンテナ部は、カメラにおける撮影者に把持さ
せない処に配置されることを特徴とする(B)記載のカ
メラ。 (D) 上記測位手段は、衛星からの信号を受けるアン
テナ部と、このアンテナ部からの信号を選択するアナロ
グ受信部と、このアナログ受信部からの信号をデジタル
処理するデジタル信号処理部と、から構成され、少なく
とも上記デジタル信号処理部は、フィルム圧板と平行な
面に配置されることを特徴とする(B)記載のカメラ。
【0075】(E) 上記測位手段は、衛星からの信号
を受けるアンテナ部と、このアンテナ部からの信号を選
択するアナログ受信部と、このアナログ受信部からの信
号をデジタル処理するデジタル信号処理部と、から構成
され、少なくとも上記アンテナ部は、ポップアップされ
るストロボ発光部の近傍に配置されることを特徴とする
(B)記載のカメラ。 (F) 少なくとも上記上記アンテナ部は、上記デジタ
ル信号処理部から離間した処に配置されることを特徴と
する(A)記載の測位装置を内蔵するカメラ。 (G) 上記測位手段は、撮影レンズの上方に内蔵配置
されることを特徴とする(B)記載のカメラ。
【0076】
【発明の効果】以上の各例を挙げて説明したように、本
発明によれば、測位情報を受信する測位装置のシステム
モジュールを適宜に分割してカメラ内部に分離配置する
ことにより、カメラとしての外装のデザインを大きく変
えず、小型化も可能な使い易い測位機能を有する測位装
置内蔵カメラを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(C)は第1実施形態例に係わる
カメラの外観を示す三面図であり、(A)はその側面
図、(B)はその平面図、(C)はその正面図。
【図2】図2は、このカメラの光軸に沿い鉛直に切断し
測位手段の配置を示す構成図。
【図3】図3は、このカメラの機能構成を示すブロック
構成図。
【図4】図4は、表示手段の液晶表示パネルの一例を示
すレイアウト。
【図5】図5は、第1実施形態例のカメラにおける処理
手順を示すフローチャート。
【図6】図6は、図5に続く処理手順を示すフローチャ
ート。
【図7】図7は、ペンタプリズム近傍に配した測位手段
の配置構成を示す透過図。
【図8】ペンタプリズム近傍に配した測位手段のもう1
つの配置構成を示す透過図。
【図9】ペンタプリズム近傍に配した測位手段の更なる
配置構成を示す透過図。
【図10】 図10(A),(B)は本発明の第2実施
形態例のカメラの測位手段を配した配置構成を横から示
し、(A)は、ストロボ未使用時のカメラの測位手段の
配置構成を示す透過図。(B)は、ストロボ使用時のカ
メラの測位手段の配置構成を示す透過図。
【図11】図11は、このカメラを横から見で測位手段
の配置構成を示す透過図。
【図12】 図12(A),(B)は測位手段のもう1
つの配置を示し、(A)は、カメラを横から見て測位手
段の配置構成を示す透過図、(B)は、カメラを正面か
ら見て測位手段の配置構成を示す透過図。
【図13】 図13(A),(B)は第2実施形態例の
一変形例を示し、(A)は、ペンタプリズムをもたない
簡易型カメラの正面から見た斜視図、(B)は、同じく
簡易型カメラの裏面から見た斜視図。
【図14】図14は、簡易型カメラに内蔵の測位手段の
配置構成を正面から示す透過図。
【図15】図15は、第3実施形態例に係わる測位情報
記録機能を有する電子カメラの主要部の構成を示すブロ
ック構成図。
【図16】図16は、この電子カメラの制御手順を示す
フローチャート。
【図17】図17は、第3実施形態例の変形例としての
電子スチルカメラの制御手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…ストロボ部(ストロボ発光部を含む)、 2…表示部、 3…イメージセレクト釦群、 4…レリーズ釦(レリーズスイッチに連動)、 5…ファインダ、 6…撮影レンズ、 7…測位モードスイッチ(測位モード設定スイッチに連
動)、 8…ズーム釦(ズームアップ/ダウンスイッチに連
動)、 9…スライドスイッチ(パワースイッチに連動)、 10…鏡筒、 11…表示手段、 12…記録手段、 13…露光手段(シャッタを含む)、 14…タイマ1手段、 14’…タイマ2手段、 15…ペンタプリズム、 16…記録手段、 17…アンテナ部、 18…アナログ受信回路、 19…デジタル信号処理回路、 20…制御手段、 21…フィルム(記録媒体)、 22…うら蓋、 23…ミラー、 24…マット面、 26…シャッタ、 41…パワースイッチ、 42…レリーズスイッチ、 43…測位モード設定スイッチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星から送信される測位信号を受信し
    て、この測位信号に基づく測位情報を記録媒体に記録可
    能なカメラにおいて、 上記衛星からの測位信号を受信処理する受信部をカメラ
    上部に配置すると共に、この受信部からの信号をデジタ
    ル処理するデジタル信号処理部を上記受信部から分離し
    て配置して成ることを特徴とする測位装置を内蔵したカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 衛星から送信される測位信号を受信し
    て、この測位信号に基づく測位情報を記録媒体に記録可
    能なカメラにおいて、 上記衛星からの測位信号を受信するアンテナ部をストロ
    ボ発光装置内に配置して成ることを特徴とする測位装置
    を内蔵したカメラ。
  3. 【請求項3】 衛星から送信される測位信号を受信し
    て、この測位信号に基づく測位情報を記録媒体に記録可
    能なカメラにおいて、 上記衛星からの測位信号を受信するアンテナ部をペンタ
    プリズムの傾斜面に沿わせて配置して成ることを特徴と
    する測位装置を内蔵したカメラ。
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