JP2000075046A - 反射型センサおよび回転動作検出器 - Google Patents

反射型センサおよび回転動作検出器

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JP2000075046A
JP2000075046A JP10246024A JP24602498A JP2000075046A JP 2000075046 A JP2000075046 A JP 2000075046A JP 10246024 A JP10246024 A JP 10246024A JP 24602498 A JP24602498 A JP 24602498A JP 2000075046 A JP2000075046 A JP 2000075046A
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reflection
resin portion
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Nobuaki Suzuki
伸明 鈴木
Masashi Sano
正志 佐野
Shinichi Suzuki
慎一 鈴木
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取付スペースや製造コストなどの面で不利を生
じさせないようにして、1つの反射型センサによって検
知対象物の存否のみならず、その移動方向の検知も行え
るようにする。 【解決手段】少なくとも1以上の発光素子2と、この発
光素子2から発せられて検知対象物7から反射してきた
光を感知するための複数の受光素子3とを具備してお
り、複数の受光素子3は、互いに間隔を隔てて配置され
て発光素子2とともにパッケージ部材1によって一纏め
にパッケージされている。好ましくは、2つの受光素子
3,3の間に1つの発光素子2が挟まれて配置された形
態とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、検知対象物の存否や移動状態
などを非接触方式で検知するのに利用される光学式の反
射型センサ、およびこれを用いた回転動作検出器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の反射型センサの一例を図13に示
す。同図に示す反射型センサBは、発光素子80および
受光素子81を、合成樹脂などのパッケージ部材82内
に組み込んだものである。この反射型センサBでは、そ
の正面に検知対象物7Bが存在すると、発光素子80か
ら発せられた光がこの検知対象物7Bの表面によって反
射されてから受光素子81によって受光され、この受光
素子81からは一定の信号が出力される。これに対し、
反射型センサBの正面に検知対象物7Bが存在しない場
合には、発光素子80から発せられた光をもはや受光素
子81によって受光することはできず、受光素子81か
らは一定の信号が出力されない。したがって、受光素子
81から出力される信号のオン・オフによって検知対象
物7Bの存否を判断することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の反射型センサBは、基本的には検知対象物7Bの検
知機能を有するに過ぎないために、実際の使用に際して
は、その機能に不足を生じる場合があった。すなわち、
検知対象物の検知を行う場合には、検知対象物の存否を
判断するだけではなく、たとえばその検知対象物がいず
れの方向から移動してきたのか、あるいはいずれの方向
に回転しているのかについても判断したい場合がある。
ところが、従来では、上記反射型センサBを単独で使用
することによってはそのような判断を行うことはできな
かった。
【0004】より具体的には、図14に示すように、外
周に多数の凸部75を有する回転板7Cの回転角度につ
いては、1つの反射型センサBによって凸部75が検知
される回数をカウントすることによって検知することが
できる。ところが、上記回転板7Cの回転方向について
は、2つの反射型センサB,Bを用いなければ判断する
ことはできなかった。ただし、このように2つの反射型
センサB,Bを用いたのでは、反射型センサB,Bの使
用個数が多くなる分だけ、ユーザにとってはコスト的に
不利となる。また、2つの反射型センサB,Bのそれぞ
れは、それらの角度位相が互いに相違するように回転板
7Cに対向配置させる必要があるため、そのための位置
決めや取付け作業も面倒なものとなる。さらには、上記
2つの反射型センサB,Bの取付けスペースも大きくな
り、反射型センサの使用対象となる各種の装置や機器類
の小型化を図る上で支障を生じる場合もあった。
【0005】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、取付スペースや製造コストなど
の面で不利を生じさせないようにしつつ、1つの反射型
センサによって検知対象物の存否のみならず、その移動
方向の検知も行えるようにすることをその課題としてい
る。
【0006】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0007】本願発明の第1の側面によって提供される
反射型センサは、少なくとも1以上の発光素子と、この
発光素子から発せられて検知対象物から反射してきた光
を感知するための複数の受光素子とを具備しており、か
つ上記複数の受光素子は、互いに間隔を隔てて配置され
て上記発光素子とともにパッケージ部材によって一纏め
にパッケージされていることに特徴づけられる。
【0008】本願発明に係る反射型センサでは、検知対
象物がこの反射型センサと対面する位置に移動してきた
場合に、発光素子から発せられて検知対象物から反射し
てきた光を複数の受光素子で受光することが可能であ
り、その受光の際には複数の受光素子のそれぞれの受光
時期にずれを生じさせることができる。したがって、本
願発明に係る反射型センサでは、検知対象物の存否を判
断できるだけではなく、複数の受光素子の受光時期のず
れに基づいて、検知対象物の移動方向を検知することが
可能となる。たとえば、2つの受光素子が左右に配置さ
れている場合において、左側の受光素子が右側の受光素
子よりも早いタイミングで検知対象物からの反射光を受
光した場合には、検知対象物は左方から移動してきたも
のと判断できるのである。また、たとえば検知対象物が
回転体である場合において、この回転体の回転動作に伴
って2つの受光素子からその回転角度に応じた数のパル
スを出力させるようにした場合には、やはり2つの受光
素子から出力されるパルスの出力タイミングのずれに基
づいて上記回転体の回転方向を判断することができるの
である(この判断方法の詳細については後述する)。
【0009】このように、本願発明に係る反射型センサ
は、これを1つ用いるだけであっても、検知対象物の動
作方向を的確に検知することができるので、便利であ
る。また、本願発明の反射型センサは、受光素子につい
ては複数具備されている必要はあるものの、発光素子に
ついては受光素子と同等数だけ具備させておく必要はな
く、たとえば1個であってもよく、しかもこれら発光素
子や複数の受光素子は共通のパッケージ部材によって一
纏めにパッケージされた構造であるために、従来の反射
型センサを2つ用いて検知対象物の移動方向を検知する
場合と比較すると、本願発明に係る反射型センサを1つ
だけ用いる方が構成部品に無駄がなく、コスト的に有利
となる。さらに、本願発明では、従来の反射型センサを
2つ使用しなければならなかったところを1個の反射型
センサの使用で済ませることができるために、反射型セ
ンサを所定の位置へ取付ける作業も簡易なものにでき、
さらには反射型センサの取付スペースを小さくする上で
も有利なものにできる。
【0010】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
発光素子は1つのみ具備されているとともに、上記受光
素子は2つのみ具備されており、これら2つの受光素子
は上記発光素子を挟むようにその両側に配置されてい
る。
【0011】このような構成によれば、発光素子と受光
素子とのそれぞれの個数を、検知対象物の移動方向の検
知に必要とされる最小個数にしているために、製造コス
トの低減化や全体の小型化を図る上でより好ましいもの
となる。また、2つの受光素子は1つの発光素子を挟む
ようにその両側に配置されているために、発光素子から
発せられて検知対象物によって反射される光を2つの受
光素子に対して略均等に振り分けるようにすることがで
き、1つの発光素子を2つの受光素子で適切に共用する
ことができる。
【0012】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記パッケージ部材は、上記発光素子を埋設した透光性
を有する第1樹脂部と、上記複数の受光素子を埋設した
透光性を有する複数の第2樹脂部と、上記第1樹脂部と
上記複数の第2樹脂部との間を埋めるようにこれら第1
樹脂部と各第2樹脂部の側面を覆う非透光性の樹脂から
なる外殻樹脂部と、を具備して構成されている。
【0013】このような構成によれば、発光素子および
複数の受光素子を第1樹脂部または第2樹脂部の内部に
おいて安定的に固定保持させておくことができ、しかも
それらの保護も適切に図ることができる。また、非透光
性の外殻樹脂部は、第1樹脂部や第2樹脂部の側面を覆
っているために、たとえば検知対象物からの反射光とは
別の外乱光を遮断する役割を適切に果たす。さらに、上
記外殻樹脂部は、第1樹脂部と第2樹脂部との間を埋め
ているために、発光素子から発せられた光が受光素子に
直接到達するようなことも防止される。したがって、検
知対象物の検知機能および動作方向の検知機能の信頼性
を高めることができる。さらに、上記構成によれば、反
射型センサの製造工程の多くを大量生産に適する樹脂パ
ッケージ工程で行えばよいこととなり、その生産性も良
好なものにすることができる。
【0014】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記パッケージ部材の外部には、上記発光素子と上記複
数の受光素子とにそれぞれ導通接続した複数の面実装用
のリード端子が設けられている。
【0015】このような構成によれば、複数のリード端
子を利用して反射型センサを所望箇所へ面実装できるこ
ととなり、便利となる。
【0016】本願発明の第2の側面によれば、回転動作
検出器が提供される。この回転動作検出器は、本願発明
の第1の側面によって提供される反射型センサが、光の
反射領域と光の非反射領域とを周方向に交互に設けた回
転体に対向して設けられていることに特徴づけられる。
【0017】本願発明の第2の側面によれば、回転体の
回転角度のみらず、回転体の回転方向についても1つの
反射型センサの使用によって検知することが可能であ
り、上述した本願発明の第1の側面によって得られるの
と同様な効果が得られる。
【0018】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下の発明の実施の形態の説明から、より明らか
になるであろう。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】図1は、本願発明に係る反射型センサの一
例を示す斜視図である。図2は、図1のII−II断面図で
ある。図3は、図1のIII −III 断面図である。
【0021】本実施形態の反射型センサAは、図2およ
び図3によく表れているように、パッケージ樹脂1、こ
のパッケージ樹脂1に内蔵された1つの発光素子2、2
つの受光素子3,3、および複数本のリード4を具備し
て構成されている。
【0022】上記パッケージ樹脂1は、本願発明でいう
パッケージ部材の一例に相当するものであり、その全体
形状はたとえば略直方体状である。図3によく表れてい
るように、このパッケージ樹脂1は、発光素子2を埋設
した1つの第1樹脂部10A、2つの受光素子3,3を
埋設した2つの第2樹脂部10B,10B、およびこれ
らを覆う外殻樹脂部10Cを具備して構成されている。
【0023】上記第1樹脂部10Aおよび第2樹脂部1
0B,10Bのそれぞれは、略直方体状に成形されてお
り、透光性を有している。それらの材質の一例として
は、フィラを含有しない透明なエポキシ樹脂が用いられ
ている。上記第2樹脂部10B,10Bは、第1樹脂部
10Aを適当な間隔を隔てて挟むようにこの第1樹脂部
10Aの両側に配置されている。
【0024】上記外殻樹脂部10Cは、上記第1樹脂部
10Aと第2の樹脂部10B,10Bとを内部に収容す
るように成形されたものであり、上記第1樹脂部10A
と第2の樹脂部10B,10Bのそれぞれの上面部を除
く箇所、すなわちそれらの底面や外周側面の各所は全て
この外殻樹脂部10Cによって覆われている。上記第1
樹脂部10Aと第2の樹脂部10B,10Bのそれぞれ
との間の領域も、この外殻樹脂部10Cによって埋めら
れた恰好となっている。この外殻樹脂部10Cは、非透
光性であり、その材質の一例としては、たとえば黒色の
PPS(ポリフェニレンサルファイド)が適用されてい
る。ただし、上記外殻樹脂部10Cは必ずしも黒色であ
る必要はない。たとえば、上記外殻樹脂部10Cを白色
の樹脂とすれば、発光素子2からその横方向などに進行
した光をこの外殻樹脂部10Cの内壁面によって高い反
射率で反射させることができ、第1樹脂部10Aの外部
への光の出射効率を高くすることができる。また同様
に、外部から各第2樹脂部10Bに入射した光をこの外
殻樹脂部10Cの内壁面によって受光素子3に向けて高
い反射率で反射させてその受光量を多くすることも可能
となる。
【0025】上記複数本のリード4は、図4において後
述する金属製の製造用フレーム5から形成されたもので
あり、その総本数はたとえば6本である。図2によく表
れているように、上記各リード4は、上記パッケージ樹
脂1内に埋設された内部リード40とパッケージ樹脂1
の外部に露出して屈曲した外部リード41とを有してい
る。複数の外部リード41は、パッケージ樹脂1の両サ
イドに並ぶように突出して屈曲しており、これらの外部
リード41が面実装用の複数のリード端子42とされて
いる。各リード端子42の先端部の下面は、パッケージ
樹脂1の底面部と略同一高さである。
【0026】上記発光素子2としては、たとえばLED
チップが用いられている。この発光素子2は、第1樹脂
部10A内に内部リード40が位置する一組のリード
4,4(4a,4b)との電気的な接続が図られてい
る。より具体的には、上記発光素子2は、リード4aの
内部リード40の上面に導電接着剤を介してボンディン
グされているとともに、この発光素子2の上面の電極
は、ワイヤWを介してリード4bの内部リード40に結
線接続されている。
【0027】上記各受光素子3としては、たとえばフォ
トダイオードまたはフォトトランジスタを構成するチッ
プが用いられている。上記各受光素子3は、各第2樹脂
部10B内に内部リード40が位置するリード4,4
(4c,4d)に対して、上記発光素子2と同様な手法
によって電気的に接続されている。
【0028】上記反射型センサAは、図4に示すような
製造用フレーム5を用いることにより、以下のような工
程を経て製造することができる。
【0029】上記製造用フレーム5は、銅板などの薄肉
金属板を打ち抜きプレスして形成されたものであり、一
定方向に延びる一対のサイドフレーム51,51、これ
ら一対のサイドフレーム51,51からそれらの内方に
延出して対をなす計3対のリード部52a,52b、お
よび上記サイドフレーム51,51どうしを繋ぐクロス
フレーム53を具備している。上記製造用フレーム5
は、図4の符号Lで示す区間の構成をその長手方向に連
続して繰り返し有するものである。
【0030】上記反射型センサAの製造に際しては、ま
ず図5に示すように、製造用フレーム5の3つのリード
部52a上に1つの発光素子2と2つの受光素子3,3
をボンディングする。次いで、これらの素子とそれに対
応するリード部52bとをワイヤWを用いて結線する。
その後は、図6に示すように、第1樹脂部10Aや第2
樹脂部10B,10Bを透明樹脂によって成形する一次
モールド工程を行い、これら第1樹脂部10Aや第2樹
脂部10B,10Bによって、上記発光素子2と受光素
子3,3とのそれぞれをそれに対応するワイヤWととも
に個別に覆う。この一次モールド工程と次に行う二次モ
ールド工程とは、たとえばトランスファモールド法を用
いて行う。二次モールド工程では、図7に示すように、
上記第1樹脂部10Aや第2樹脂部10B,10Bを覆
う外殻樹脂部10Cを不透明樹脂を用いて成形する。
【0031】二次モールド工程の後には、各リード部5
2a,52bを図7の符号N1,N1で示す仮想線の部
分で切断し、各リード部52a,52bのうちの外殻樹
脂部10Cから突出した部分にフォーミング加工を施
す。これによって、リード端子42を形成する。このよ
うな一連の工程により、上記反射型センサAを得ること
ができる。
【0032】次に、上記反射型センサAの使用例ならび
に作用について説明する。
【0033】まず、上記反射型センサAは、たとえば図
2に示すように、所望の基板6に面実装し、各リード端
子42に所定の電気的な接続を図った状態で使用する。
上記反射型センサAの面実装作業は、ハンダリフロー法
を用いて行うことができる。この方法は、基板6の表面
の端子60上にハンダペーストを塗布した後に、各リー
ド端子42が上記ハンダペーストの塗布領域に対向接触
するように上記反射型センサAを基板6上に載置し、そ
の後ハンダリフロー炉を利用して上記ハンダペーストを
加熱してそのハンダをリフローさせる方法である。計6
つのリード端子42のうち、発光素子2と導通したもの
については発光素子2への駆動電力供給用の端子とし、
また受光素子3,3と導通したものについては受光素子
3,3からの信号取り出し用の端子とする。
【0034】上記反射型センサAでは、たとえば図3の
仮想線に示すように、検知対象物7が矢印N2方向に移
動し、この検知対象物7が反射型センサAの上方領域に
向けて図面左方から直進してきた場合には、左側の受光
素子3(3a)が右側の受光素子3(3b)よりも先に
受光状態となる。受光素子3a,3bは、発光素子2か
ら発せられた光がその上方に位置する検知対象物7によ
って下方へ反射されることによって受光状態となるから
である。これに対し、上記とは異なり、検知対象物7が
矢印N3方向に移動し、この検知対象物7が図面右方か
ら直進してきた場合には、右側の受光素子3(3b)が
左側の受光素子3(3a)よも先に受光状態となる。し
たがって、2つの受光素子3a,3bの受光時期の先後
によって検知対象物7の移動方向を適切に判断すること
ができる。むろん、受光素子3a,3bが受光状態とな
ったときには、それに対応するリード端子42から所定
の信号が出力されるために、その信号出力のタイミング
に基づいて、受光素子3a,3bの受光タイミングの先
後を容易に判断することができる。
【0035】上記反射型センサAは、図8に示すような
態様で使用することもできる。すなわち、図8は、反射
型センサAを用いた回転動作検出器の一例を示してお
り、回転板7Aの外周縁に対して反射型センサAを非接
触で対面させている。上記回転板7Aは、その中心点O
を中心として正逆両方向に回転するものであり、その外
周縁には、光の非反射領域70a(図面においてクロス
ハッチングが入れられた領域)と、光の反射領域70b
(クロスハッチングが入れられてない領域)とが一定の
ピッチ角θで周方向に沿って交互に設けられている。反
射型センサAの2つの受光素子3a,3b間の寸法は、
回転板7Aの中心に対してたとえばθ/2の広がり角度
となるように設定されている。
【0036】上記構成では、2つの受光素子3a,3b
が光の非反射領域70aに対面しているときには所定の
信号出力はなされず、光の反射領域70bに対面してい
るときには所定の信号出力がなされる。したがって、回
転板7Aを矢印N4方向に回転(正転)させた場合に
は、2つの受光素子3a,3bからの出力波形は、図9
(a),(b)に示すような波形となる。この出力波形
では、2つの受光素子3a,3bのそれぞれの出力信号
が符号S1で示すようにともにHレベルになると、この
状態は必ず符号N6に示すように受光素子3bからの出
力信号がLレベルに立ち下がることによって解消され
る。これに対し、回転板7Aを矢印N5方向に逆転させ
た場合には、図10(a),(b)に示すような波形と
なり、2つの受光素子3a,3bのそれぞれの出力信号
が符号S2で示すようにともにHレベルになると、この
状態は必ず符号N7に示すように受光素子3aからの出
力信号がLレベルに立ち下がることによって解消され
る。したがって、このような出力波形の相違に基づい
て、回転板7Aの回転方向を適切に検知することができ
るのである。また、上記受光素子3a,3bから出力さ
れる信号のパルス数をカウントすれば、回転板7Aの回
転角度も検知することができる。
【0037】図11は、本願発明に係る反射型センサの
リード構造の他の例を示す斜視図である。なお、図11
以降の図面においては、先の実施形態と同一部分は、同
一符号で示している。
【0038】図11に示す構造は、幅広な1つのリード
4A上に、1つの発光素子2と2つの受光素子3,3と
をボンディングし、それらの素子のそれぞれの下面に設
けられている電極(陰極)を上記リード4Aに導通させ
ている。上記各素子の上面の電極(陽極)については、
ワイヤWを介して3本のリード4Bのそれぞれに個別に
結線接続している。このような構成によれば、リード4
Aによって形成された1つのリード端子42Aを発光素
子2や2つの受光素子3,3の共通のグランド接続用端
子として利用することができるために、リード総数を少
なくできる。したがって、上記リード4A,4Bを製造
するための製造用フレームの形状を単純化することがで
きる。また、反射型センサの実装対象となる回路基板の
表面に設けられる端子の配線パターンの形状も単純化す
ることができる。
【0039】図12は、本願発明に係る反射型センサの
他の例を示す断面図である。
【0040】図12に示す反射型センサAaは、第1樹
脂部10Aや第2樹脂部10Bの底面を外殻樹脂部10
Cによって覆うことなく、それらの上面と同様に外部に
露出させた構造となっている。このような構成によれ
ば、ハンダリフロー法を用いてこの反射型センサAaの
面実装作業を行う場合において、第1樹脂部10Aや第
2樹脂部10Bの内部に大きな応力を生じさせないよう
にして、ワイヤWの断線を防止する効果が期待できる。
すなわち、第1樹脂部10Aや第2樹脂部10Bがハン
ダリフロー時の加熱によって大きく膨張するときに、そ
の膨張による変形が妨げられたのでは、それらの樹脂内
部において大きな応力が発生し、これがワイヤWを断線
させる原因となる場合がある。ところが、上記構造で
は、第1樹脂部10Aや第2樹脂部10Bがその膨張時
において、それらの上面部や底面部から同図の矢印N8
に示す外方へ膨らむように変形し、それらの内部応力が
さほど大きくならないようにできるため、ワイヤWの断
線を防止できるのである。
【0041】本願発明に係る反射型センサおよび回転動
作検出器の各部の具体的な構成は、上述の実施形態に限
定されず、種々に設計変更自在である。
【0042】たとえば、本願発明に係る反射型センサで
は、発光素子の数は1個で足りるが、発光量を増大させ
る観点、あるいはそれ以外の観点から発光素子を複数用
いてもかまわない。また、受光素子の数についても、2
個あれば足りるが、これに加えてさらにその個数を増加
させてもかまわない。ただし、部品コストや反射型セン
サ全体の小型化などの観点からすれば、発光素子を1つ
にするとともに、受光素子を2つにすることが好まし
い。また、本願発明に係る反射型センサでは、2つの受
光素子の間に1つの発光素子を挟み込むように配列する
構成に代えて、たとえば2つの受光素子と1つの発光素
子を平面視三角状に配置するような構成にしてもかまわ
ない。さらに、本願発明でいうパッケージ部材も、上述
したパッケージ樹脂に限定されず、本願発明ではそれ以
外のパッケージ構造を採用することが可能である。本願
発明に係る反射型センサは、各種の電気機器や機械装置
類の部品などの存在検知や移動方向検知などに使用する
ことが可能であるが、その具体的な用途は一切限定され
るものではない。したがって、検知対象物の具体的な種
類も限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る反射型センサの一例を示す斜視
図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII −III 断面図である。
【図4】図1に示す反射型センサの製造に用いられる製
造用フレームの一例を示す説明図である。
【図5】図1に示す反射型センサの製造工程の一例を示
す説明図である。
【図6】図1に示す反射型センサの製造工程の一例を示
す説明図である。
【図7】図1に示す反射型センサの製造工程の一例を示
す説明図である。
【図8】本願発明に係る反射型センサの一使用例を示す
説明図である。
【図9】(a),(b)は、図8の反射型センサから出
力される信号の波形を示す説明図である。
【図10】(a),(b)は、図8の反射型センサから
出力される信号の波形を示す説明図である。
【図11】本願発明に係る反射型センサのリード構造の
他の例を示す斜視図である。
【図12】本願発明に係る反射型センサの他の例を示す
断面図である。
【図13】従来の反射型センサの一例を示す説明図であ
る。
【図14】従来の反射型センサの使用例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
A,Aa 反射型センサ W ワイヤ 1 パッケージ樹脂(パッケージ部材) 2 発光素子 3 受光素子 4 リード 10A 第1樹脂部 10B 第2樹脂部 10C 外殻樹脂部 42,42A リード端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 慎一 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内 Fターム(参考) 2F103 BA37 BA42 BA43 CA03 CA06 EA02 EA20 EB08 EB16 EB27 EB31 EB35 ED06 ED18 FA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1以上の発光素子と、この発
    光素子から発せられて検知対象物から反射してきた光を
    感知するための複数の受光素子とを具備しており、か
    つ、 上記複数の受光素子は、互いに間隔を隔てて配置されて
    上記発光素子とともにパッケージ部材によって一纏めに
    パッケージされていることを特徴とする、反射型セン
    サ。
  2. 【請求項2】 上記発光素子は1つのみ具備されている
    とともに、上記受光素子は2つのみ具備されており、こ
    れら2つの受光素子は上記発光素子を挟むようにその両
    側に配置されている、請求項1に記載の反射型センサ。
  3. 【請求項3】 上記パッケージ部材は、上記発光素子を
    埋設した透光性を有する第1樹脂部と、上記複数の受光
    素子を埋設した透光性を有する複数の第2樹脂部と、上
    記第1樹脂部と上記複数の第2樹脂部との間を埋めるよ
    うにこれら第1樹脂部と各第2樹脂部の側面を覆う非透
    光性の樹脂からなる外殻樹脂部と、を具備して構成され
    ている、請求項1または2に記載の反射型センサ。
  4. 【請求項4】 上記パッケージ部材の外部には、上記発
    光素子と上記複数の受光素子とにそれぞれ導通接続した
    複数の面実装用のリード端子が設けられている、請求項
    1ないし3のいずれかに記載の反射型センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の反
    射型センサが、光の反射領域と光の非反射領域とを周方
    向に交互に設けた回転体に対向して設けられていること
    を特徴とする、回転動作検出器。
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