JP2000074709A - 電子式水道メータ - Google Patents

電子式水道メータ

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JP2000074709A
JP2000074709A JP10243101A JP24310198A JP2000074709A JP 2000074709 A JP2000074709 A JP 2000074709A JP 10243101 A JP10243101 A JP 10243101A JP 24310198 A JP24310198 A JP 24310198A JP 2000074709 A JP2000074709 A JP 2000074709A
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Hitoshi Yamada
仁 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は計量誤差を無くし、低消費電流によ
る安価な実現を図る。 【解決手段】 磁気センサ部22が永久磁石21の回転
から得た電磁誘導パルス22pを送出し、パルス整形部
23が電磁誘導パルスを整形して矩形波信号23wを送
出し、正逆判定部24が矩形波信号に基づき回転の正逆
信号24sを送出し且つ計数パルス24pを送出し、可
逆計数部25が正逆信号に基づき計数パルスを計数して
積算値を求め、表示部26が積算値を表示し、主制御部
27が積算値から水の使用量を算出し、通信部28が外
部と信号を送受信し、起電力発生部29が電圧を発生
し、パルス整形部、正逆判定部、可逆計数部、表示部、
主制御部及び通信部に供給し、蓄電部30が起電力発生
部から電荷を蓄積し、電池部31が、起電力発生部及び
蓄電部から電圧供給がないとき、電圧をパルス整形部、
正逆判定部及び可逆計数部に供給する電子式水道メー
タ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水の使用量を
測定する電子式水道メータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水道などで水の使用量を測定す
る分野では、水道中に入れた羽根車を流水の動圧で回転
させ、この回転数から水の使用量を算出する羽根車流量
計が知られている。この羽根車流量計は、使用量の算出
などに電子回路を用いた電子式水道メータとして実現さ
れている。
【0003】図2は係る電子式水道メータの回路構成図
である。この電子式水道メータは、水道水の使用量に比
例して回転する羽根車(図示せず)の回転軸上端に永久
磁石1が取付けられ、この回転軸上端の近傍には、磁気
抵抗素子を用いた2つの磁気センサ部2a,2bが永久
磁石1の回転座標上で互いに位相の異なる位置に配置さ
れている。なお、以下の説明中、aの添字は、磁気セン
サ部2aの測定に対応する要素を示し、bの添字は、磁
気センサ部2bの測定に対応する要素を示す。
【0004】これにより、各磁気センサ部2a,2b
は、水の使用量に応じて永久磁石1の回転磁界を検出
し、互いに位相の異なるサンプリングパルス3a,3b
を個別に各パルス整形部4a,4bに送出する。
【0005】各パルス整形部4a,4bは、個別に各サ
ンプリングパルス3a,3bを増幅、波形整形してそれ
ぞれ矩形波信号5a,5bを正逆判定部7に送出する。
正逆判定部6は、それぞれの矩形波信号5a,5bの位
相に基づいて、永久磁石1の回転方向を正方向又は逆方
向として判定し、判定結果を示す正逆信号7を矩形波信
号の計数パルス8と共に主制御部9に送出する。
【0006】主制御部9は、マイクロコンピュータを用
い、正逆信号7が正方向を示すときには計数パルス8を
加算し、正逆信号7が逆方向を示すときには計数パルス
8を減算し、これら加減算の結果としての積算値を発生
し、この積算値を表示するための駆動信号を表示部10
に出力する。表示部10は、この駆動信号により、水の
使用量の積算値を表示する。
【0007】一方、通信部11では、図示しない外部機
器内に構成されたフォトカプラなどのインターフェイス
部に電源電圧を印加し、外部機器からの受信信号を待
つ。また、通信部11は、外部機器からの受信信号を主
制御部9に伝え、これに対する主制御部9からの応答信
号を外部機器に送信する。
【0008】なお、このような各パルス整形部4a,4
b、正逆判定部6、主制御部9、表示部10及び通信部
11は、互いに並列接続された2本の大容量(1800mAh)
電池を有する電池部12から電源が供給されている。ま
た、各磁気センサ部2a,2bは、永久磁石1の回転速
度に応じて特定周波数の間欠電源が主制御部9から供給
され、永久磁石1の回転が停止しても間欠電源が供給さ
れ続ける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような電子式水道メータでは、電池部12から電源が供
給されるにも関わらず、夫々の回路要素の消費電流が大
きいという問題がある。例えば、各磁気センサ部2a,
2bは、磁気抵抗素子を用いているので、回路構成部品
の中で最も消費電流が大きい。
【0010】このため、各磁気センサ部2a,2bは、
間欠電源の供給により、サンプリング方式で駆動する必
要がある。具体的には、間欠電源は、永久磁石1の回転
速度に応じて電源供給の周波数を高くしたり低くしたり
又は一方の磁気センサ部への供給を停止したりするなど
複雑な手順を必要とする。
【0011】しかしながら、間欠電源によるサンプリン
グ方式は、磁気抵抗素子の磁界に対するヒステリシスの
ために計量誤差が発生し易い。また、羽根車の逆回転を
検出するために磁気センサ部を2個使う必要があり、消
費電流を更に増大させてしまう。
【0012】また、主制御部9は、計数パルス8を積算
値として計数するので常に電源が供給されるが、高速の
クロック信号でマイクロコンピュータを動作させるため
に磁気センサ部2a,2bに次いで消費電流が大きくな
っている。
【0013】また、通信部11は、一般的に外部機器内
のインターフェイス部に電源を供給するが、通信の頻度
に比例して消費電流を増大させてしまう。また、電子式
水道メータは、上述した消費電流の大きい3つの回路要
素を計量法による検定有効期間の8年間に亘って保全作
業無しで動作させることが求められる。このため、電池
部12は、水の流速状態と通信頻度の想定から余裕分を
見て容量が決定されており、市販の2本の大容量(1800m
Ah) 電池が使用される。
【0014】このように、電子式水道メータは、各回路
要素がそれぞれ消費電流を大きくする問題がある。ま
た、各磁気センサ部2a,2b及び電池部12は、高価
格である上、2つの同一部品を要する構成のため、低コ
スト化が困難となっている。さらに、各磁気センサ部2
a,2bは、サンプリング方式であるので、本質的に計
量誤差を生じる問題がある。
【0015】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、本質的な計量誤差を無くすと共に、低い消費電流に
より動作でき、安価に実現し得る電子式水道メータを提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、水道水の使用量に比例して回転する羽根車の回転軸
に取付けられた磁気発生手段と、前記磁気発生手段の回
転に伴う回転磁界を検出して得られた電磁誘導パルスを
送出する磁気検出手段と、前記磁気検出手段から受けた
電磁誘導パルスを波形整形して得られた矩形波信号を送
出するパルス整形手段と、前記パルス整形手段から受け
た矩形波信号に基づいて前記羽根車の回転方向の正逆の
別を判定し、判定結果を示す正逆信号を送出すると共
に、前記矩形波信号を計数するための計数パルスを送出
する正逆判定手段と、前記正逆判定手段から受けた正逆
信号に基づいて、前記計数パルスを可逆的に計数して積
算値を求める可逆計数手段と、前記可逆計数手段により
駆動され、前記積算値を表示する表示手段と、前記可逆
計数手段により求められた積算値に基づいて、前記使用
量を算出する主制御手段と、前記主制御手段と外部との
間で信号を送受信するための通信手段と、回路動作に必
要な電圧を発生し、この電圧を前記パルス整形手段、前
記正逆判定手段、前記可逆計数手段、前記表示手段、前
記主制御手段及び前記通信手段に夫々供給する起電力発
生手段と、前記起電力発生手段に電気的に並列に接続さ
れ、前記起電力発生手段の過剰な起電力により電荷を蓄
積する蓄電手段と、前記起電力発生手段及び前記蓄電手
段から電圧が供給されないとき、保持する電圧を前記パ
ルス整形手段、前記正逆判定手段及び前記可逆計数手段
に夫々供給する電池部とを備えた電子式水道メータであ
る。
【0017】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する電子式水道メータにおいて、前記磁気検出
手段としては、電圧の供給無しに、前記磁気発生手段の
回転に伴って正及び負の電磁誘導パルスを交互に送出
し、前記羽根車の始動のときには正の電磁誘導パルスを
最初に送出する電子式水道メータである。
【0018】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する電子式水道メータにおい
て、前記パルス整形手段、前記正逆判定手段及び前記可
逆計数手段としては、前記起電力発生手段又は前記蓄電
手段から供給される電圧により動作し、前記起電力発生
手段及び前記蓄電手段から電圧が供給されないときには
前記電池部から供給される電圧により動作を継続する電
子式水道メータである。
【0019】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に対応する電子式水道メ
ータにおいて、前記表示手段、前記主制御手段及び前記
通信手段としては、前記起電力発生手段又は前記蓄電手
段から供給される電圧により動作し、前記起電力発生手
段及び前記蓄電手段から電圧が供給されないときには動
作を停止する電子式水道メータである。
【0020】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する電子式水道
メータにおいて、前記蓄電手段としては、前記起電力発
生手段が電圧を発生しないとき、前記蓄積した電荷によ
る電圧を前記パルス整形手段、前記正逆判定手段、前記
可逆計数手段、前記表示手段、前記主制御手段及び前記
通信手段に夫々供給する電子式水道メータである。(作
用)従って、請求項1,5に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、磁気発生手段が、水道水の
使用量に比例して回転する羽根車の回転軸に取付けら
れ、磁気検出手段が、磁気発生手段の回転に伴う回転磁
界を検出して得られた電磁誘導パルスを送出し、パルス
整形手段が、磁気検出手段から受けた電磁誘導パルスを
波形整形して得られた矩形波信号を送出し、正逆判定手
段が、パルス整形手段から受けた矩形波信号に基づいて
羽根車の回転方向の正逆の別を判定し、判定結果を示す
正逆信号を送出すると共に、矩形波信号を計数するため
の計数パルスを送出し、可逆計数手段が、正逆判定手段
から受けた正逆信号に基づいて、計数パルスを可逆的に
計数して積算値を求め、表示手段が、可逆計数手段によ
り駆動されて積算値を表示し、主制御手段が、可逆計数
手段により求められた積算値に基づいて水道水の使用量
を算出し、通信手段が、主制御手段と外部との間で信号
を送受信する。
【0021】また、起電力発生手段が、回路動作に必要
な電圧を発生し、この電圧をパルス整形手段、正逆判定
手段、可逆計数手段、表示手段、主制御手段及び通信手
段に夫々供給し、蓄電手段が、起電力発生手段に電気的
に並列に接続され、起電力発生手段の過剰な起電力によ
り電荷を蓄積し、電池部が、起電力発生手段及び蓄電手
段から電圧が供給されないとき、保持する電圧をパルス
整形手段、正逆判定手段及び可逆計数手段に夫々供給す
る。
【0022】ここで、磁気検出手段が電磁誘導を用いる
ことにより、連続的な磁気検出を可能としてサンプリン
グ方式に伴う本質的な計量誤差を無くすと共に、低い消
費電流により動作でき、且つ従来とは異なり、2個の磁
気センサを不要として安価に実現させることができる。
【0023】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する作用に加え、磁気検出手段が、電圧の供給
無しに、磁気発生手段の回転に伴って正及び負の電磁誘
導パルスを交互に送出することにより、検出のミスがな
い上に、電池部の消耗を阻止している。また、羽根車の
始動のときには正の電磁誘導パルスを最初に送出するの
で、1個の磁気検出手段で磁気発生手段の正回転、逆回
転を正確に検出することができる。
【0024】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する作用に加え、パルス整形手
段、正逆判定手段及び可逆計数手段としては、起電力発
生手段又は蓄電手段から供給される電圧により動作し、
起電力発生手段及び蓄電手段から電圧が供給されないと
きには電池部から供給される電圧により動作を継続す
る。ここで、パルス整形手段、正逆判定手段及び可逆計
数手段は、動作時の消費電流が非常に小さいために、電
池部の電池を小容量で構成しても、計量法に定められる
検定有効期間の8年間は充分に継続動作させることがで
きる。
【0025】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに対応する作用に加え、表示
手段、主制御手段及び通信手段としては、起電力発生手
段又は蓄電手段から供給される電圧により動作し、起電
力発生手段及び蓄電手段から電圧が供給されないときに
は動作を停止する。
【0026】すなわち、表示手段、主制御手段及び通信
手段は、決して失われない可逆計数手段の積算値を利用
して表示又は流量演算、通信を行うなどのための応用機
能であり、測定用の基本機能とは分離されているので、
起電力発生手段から電圧が供給されないときには動作を
停止することができ、電池部の消耗を阻止している。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態に
係る電子式水道メータの回路構成図である。この電子式
水道メータは、永久磁石21、磁気センサ部22、パル
ス整形部23、正逆判定部24、可逆計数部25、表示
部26、主制御部27、通信部28、起電力発生部2
9、蓄電部30及び電池部31を備えている。
【0028】ここで、永久磁石21は、水道水の使用量
に比例して回転する羽根車の回転軸上端に取付けられて
いる。磁気センサ部22は、電磁誘導を用いることによ
り、電源を要さずに永久磁石の回転磁界を検出するもの
であり、永久磁石の回転速度とは無関係に、磁界の変化
を電磁誘導パルス22pとしてパルス整形部23に送出
する機能をもっている。なお、電磁誘導パルス22p
は、永久磁石21が一定の回転方向に回転し続けるとき
には正及び負の極性が交互に現れ、回転の始動時には最
初に必ず正の極性が現れる。
【0029】パルス整形部23は、磁気センサ部22か
ら受けた電磁誘導パルス22pを増幅及び波形整形し、
得られた矩形波信号23wを正逆判定部24に送出する
ものである。
【0030】正逆判定部24は、磁気センサ部22が回
転の始動時には最初に必ず正の電磁誘導パルスを送出す
る性質を利用して回転方向の正/逆を判定する機能を有
し、パルス整形部23から受けた矩形波信号23wに基
づいて正逆信号24s及び計数パルス24pを可逆計数
部25に送出するものである。
【0031】可逆計数部25は、正逆判定部24から受
けた正逆信号23sが正回転を示すときには計数パルス
24pを加算して積算値を得ると共に、負回転を示すと
きには計数パルス24pを積算値から減算し、且つこれ
ら加減算による積算値を表示するための表示駆動信号を
表示部26に送出するものである。
【0032】これらパルス整形部23、正逆判定部24
及び可逆計数部25は、通常、起電力発生部29又は蓄
電部30からの電源供給により動作するが、起電力発生
部29及び蓄電部30からの電源供給が無く、磁気セン
サ部22から電磁誘導パルス22pが送出されるときに
は電池部31からの電源供給により動作が継続される。
【0033】また、可逆計数部25は、起電力発生部2
9及び蓄電部30からの電源供給が無く、磁気センサ部
22からの電磁誘導パルスも無いときには積算値を保持
するバックアップモードに移行し、再び磁気センサ部2
2から電磁誘導パルス22pが送出されたときには保持
された積算値から動作が継続される。
【0034】表示部26は、可逆計数部25から受ける
表示駆動信号に基づいて、積算値を表示するものであ
る。主制御部27は、可逆計数部25内の積算値を利用
して流量を算出し、算出結果を通信部28を介して外部
機器(図示せず)に出力する機能をもっている。なお、
主制御部27は、連続動作では消費電流が過大なため、
数秒に1回動作する方式として消費電流を節約してい
る。
【0035】通信部28は、外部機器内に構成されたフ
ォトカプラなどのインターフェイス部に電源電圧を印加
して受信信号を待つ機能と、外部機器から受けた受信信
号を主制御部27に伝える機能と、この受信信号に対し
て主制御部27から受けた応答信号を外部機器に出力す
る機能とをもっている。
【0036】起電力発生部29は、熱などの物理量の変
化によって起電力を発生するものであり、発生した起電
力を電源として、パルス整形部23、正逆判定部24、
可逆計数部25、表示部26、主制御部27及び通信部
28に供給する機能をもっている。
【0037】蓄電部30は、起電力発生部29の余剰起
電力で常時電荷を蓄えるものであり、起電力発生部29
が起電力を発生しないとき、予め蓄えた電荷を電源とし
て、起電力発生部29の代わりにパルス整形部23、正
逆判定部24、可逆計数部25、表示部26、主制御部
27及び通信部28に供給する機能をもっている。
【0038】電池部31は、小さい消費電流で動作可能
なパルス整形部23、正逆判定部24及び可逆計数部2
5に夫々電源供給を行うものであり、電池部31による
電源供給は、起電力発生部29及び蓄電部30からの電
源供給が無く、且つ磁気センサ部22から電磁誘導パル
ス22pが送出されるときの動作に使用されている。
【0039】次に、このような電子式水道メータの動作
を説明する。いま、水道水が使用され、水道水の使用量
に比例して羽根車が回転しているとする。磁気センサ部
22は、電磁誘導により永久磁石21の回転磁界を検出
し、磁界の変化に対応する電磁誘導パルス22pをパル
ス整形部23に送出する。
【0040】パルス整形部23は、この電磁誘導パルス
22pを増幅して波形整形し、得られた矩形波信号23
wを正逆判定部24に送出する。正逆判定部24は、こ
の矩形波信号23wに基づいて正逆信号24s及び計数
パルス24pを可逆計数部25に送出する。
【0041】可逆計数部25は、この正逆信号24sが
正回転を示すときには計数パルス24pを加算して積算
値を得ると共に、負回転を示すときには計数パルス24
pを積算値から減算するが、さらに、これら加減算によ
る積算値を表示するための表示駆動信号を表示部26に
送出する。表示部26は、この表示駆動信号に基づい
て、積算値を表示する。
【0042】一方、主制御部27は、数秒毎に可逆計数
部25内の積算値を利用して流量を算出し、算出結果を
通信部28を介して外部機器に出力する。また、通信部
28は、外部機器内のインターフェイス部に電源電圧を
印加して受信信号を待ち、外部機器から受信信号を受け
るとこの受信信号を主制御部27に伝え、主制御部27
から受けた応答信号を外部機器に出力する。
【0043】このように電子式水道メータは、通常動作
を行なう。次に、電子式水道メータの電源供給系につい
て述べる。いま、起電力発生部29は、発生した起電力
を電源として、パルス整形部23、正逆判定部24、可
逆計数部25、表示部26、主制御部27及び通信部2
8に供給する。
【0044】一方、起電力発生部29が起電力を発生し
ないとき、蓄電部30は、予め蓄えた電荷を電源とし
て、起電力発生部29の代わりにパルス整形部23、正
逆判定部24、可逆計数部25、表示部26、主制御部
27及び通信部28に供給する。
【0045】また一方、起電力発生部29及び蓄電部3
0からの電源供給が無く、且つ磁気センサ部22から電
磁誘導パルス22pが送出されるとき、電池部31は、
小電力で動作可能なパルス整形部23、正逆判定部24
及び可逆計数部25に電源供給を行なう。
【0046】なお、起電力発生部29及び蓄電部30か
らの電源供給が無く、磁気センサ部22からの電磁誘導
パルス22pも無いとき、可逆計数部25は、バックア
ップモードに移行して積算値を保持し、再び磁気センサ
部22から電磁誘導パルス22pが送出されたときには
保持された積算値から動作が継続される。
【0047】また、表示部26、主制御部27及び通信
部28は、起電力発生部29及び蓄電部30から電源供
給が無いときには動作を停止する。上述したように本実
施形態によれば、磁気センサ部22が、永久磁石21の
回転磁界を検出して得られた電磁誘導パルス22pを送
出し、パルス整形部23が、電磁誘導パルス22pを波
形整形して得られた矩形波信号23wを送出し、正逆判
定部24が、矩形波信号23wに基づいて羽根車の回転
方向の正逆の別を判定し、判定結果を示す正逆信号24
sを送出すると共に、矩形波信号23wを計数するため
の計数パルス24pを送出し、可逆計数部25が、正逆
信号24sに基づいて、計数パルス24pを可逆的に計
数して積算値を求め、表示部26が、可逆計数部25に
より直接駆動されて積算値を表示し、主制御部27が、
可逆計数部25により求められた積算値に基づいて水道
水の使用量を算出し、通信部28が、主制御部27と外
部機器との間で信号を送受信する。
【0048】また、起電力発生部29が、回路動作に必
要な電圧を発生し、この電圧をパルス整形部23、正逆
判定部24、可逆計数部25、表示部26、主制御部2
7及び通信部28に夫々供給し、蓄電部30が、起電力
発生部29に電気的に並列に接続され、起電力発生部2
9の過剰な起電力により電荷を蓄積し、電池部31が、
起電力発生部29及び蓄電部30から電圧が供給されな
いとき、保持する電圧をパルス整形部23、正逆判定部
24及び可逆計数部25に夫々供給する。
【0049】ここで、磁気センサ部22が電磁誘導を用
いることにより、連続的な磁気検出を可能としてサンプ
リング方式に伴う本質的な計量誤差を無くすと共に、低
い消費電流により動作でき、且つ従来とは異なり、2個
の磁気センサを不要として安価に実現させることができ
る。
【0050】すなわち、無電源で動作可能な1個の磁気
センサ部22で、回転の正逆判定を含むミスのない回転
検出と、これに基づく積算値の計数と記憶が小容量の電
池1個で実現できる。
【0051】また、起電力発生部29と蓄電部30を設
けたことで、積算値を利用するのみの割には消費電流の
大きい主制御部27と通信部28に電源を供給できる。
また、磁気センサ部22が、電圧の供給無しに、永久磁
石21の回転に伴って正及び負の電磁誘導パルス22p
を交互に送出することにより、検出のミスがない上に、
電池部31の消耗を阻止している。また、羽根車の始動
のときには正の電磁誘導パルス22pを最初に送出する
ので、1個の磁気センサ部22で永久磁石21の正回
転、逆回転を正確に検出することができる。
【0052】さらに、パルス整形部23、正逆判定部2
4及び可逆計数部25としては、起電力発生部29又は
蓄電部30から供給される電圧により動作し、起電力発
生部29及び蓄電部30から電圧が供給されないときに
は電池部31から供給される電圧により動作を継続す
る。ここで、パルス整形部23、正逆判定部24及び可
逆計数部25は、動作時の消費電流が非常に小さいため
に、電池部31の電池を小容量で構成しても、計量法に
定められる検定有効期間の8年間は充分に継続動作させ
ることができる。
【0053】すなわち、積算値の計数という主たる基本
機能を実現する回路部は、消費電流を極めて小さくする
一方、積算値を利用するのみの割には消費電流の大きい
主制御部27と通信部28との電源系と分離したこと
で、水の流速状態又は通信の頻度によらず電池切れを起
こさない安定した動作を実現できる。
【0054】また、表示部26、主制御部27及び通信
部28としては、起電力発生部29又は蓄電部30から
供給される電圧により動作し、起電力発生部29及び蓄
電部30から電圧が供給されないときには動作を停止す
る。
【0055】すなわち、表示部26、主制御部27及び
通信部28は、決して失われない可逆計数部25の積算
値を利用して表示又は流量演算、通信を行うなどのため
の応用機能であり、測定用の基本機能とは分離されてい
るので、起電力発生部29から電圧が供給されないとき
には動作を停止することができ、電池部31の消耗を阻
止している。さらに、主制御部27は、数秒毎に1回動
作する方式とし、消費電流を節約している。
【0056】以上のように磁気センサ部22を無電源で
連続動作可能な構成として、サンプリング方式に伴う計
量誤差を無くしつつ磁気センサ部の個数と消費電流を減
らし、また、起電力発生部29及び蓄電部30から全て
の回路部に電圧を供給し、この供給がないとき、消費電
流の小さい回路のみを電池部31でバックアップする構
成とすることにより、従来型の磁気センサ部や大容量の
電池など価格の高い部品を削減でき、安価な電子式水道
メータを実現させることができる。なお、本発明はその
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
質的な計量誤差を無くすと共に、低い消費電流により動
作でき、安価に実現し得る電子式水道メータを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子式水道メータの
回路構成図
【図2】従来の電子式水道メータの回路構成図
【符号の説明】
21…永久磁石 22…磁気センサ部 23…パルス整形部 24…正逆判定部 25…可逆計数部 26…表示部 27…主制御部 28…通信部 29…起電力発生部 30…蓄電部 31…電池部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水の使用量に比例して回転する羽根
    車の回転軸に取付けられた磁気発生手段と、 前記磁気発生手段の回転に伴う回転磁界を検出して得ら
    れた電磁誘導パルスを送出する磁気検出手段と、 前記磁気検出手段から受けた電磁誘導パルスを波形整形
    して得られた矩形波信号を送出するパルス整形手段と、 前記パルス整形手段から受けた矩形波信号に基づいて前
    記羽根車の回転方向の正逆の別を判定し、判定結果を示
    す正逆信号を送出すると共に、前記矩形波信号を計数す
    るための計数パルスを送出する正逆判定手段と、 前記正逆判定手段から受けた正逆信号に基づいて、前記
    計数パルスを可逆的に計数して積算値を求める可逆計数
    手段と、 前記可逆計数手段により駆動され、前記積算値を表示す
    る表示手段と、 前記可逆計数手段により求められた積算値に基づいて、
    前記使用量を算出する主制御手段と、 前記主制御手段と外部との間で信号を送受信するための
    通信手段と、 回路動作に必要な電圧を発生し、この電圧を前記パルス
    整形手段、前記正逆判定手段、前記可逆計数手段、前記
    表示手段、前記主制御手段及び前記通信手段に夫々供給
    する起電力発生手段と、 前記起電力発生手段に電気的に並列に接続され、前記起
    電力発生手段の過剰な起電力により電荷を蓄積する蓄電
    手段と、 前記起電力発生手段及び前記蓄電手段から電圧が供給さ
    れないとき、保持する電圧を前記パルス整形手段、前記
    正逆判定手段及び前記可逆計数手段に夫々供給する電池
    部とを備えたことを特徴とする電子式水道メータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子式水道メータにお
    いて、 前記磁気検出手段は、電圧の供給無しに、前記磁気発生
    手段の回転に伴って正及び負の電磁誘導パルスを交互に
    送出し、前記羽根車の始動のときには正の電磁誘導パル
    スを最初に送出することを特徴とする電子式水道メー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電子式水
    道メータにおいて、 前記パルス整形手段、前記正逆判定手段及び前記可逆計
    数手段は、前記起電力発生手段又は前記蓄電手段から供
    給される電圧により動作し、前記起電力発生手段及び前
    記蓄電手段から電圧が供給されないときには前記電池部
    から供給される電圧により動作を継続することを特徴と
    する電子式水道メータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の電子式水道メータにおいて、 前記表示手段、前記主制御手段及び前記通信手段は、前
    記起電力発生手段又は前記蓄電手段から供給される電圧
    により動作し、前記起電力発生手段及び前記蓄電手段か
    ら電圧が供給されないときには動作を停止することを特
    徴とする電子式水道メータ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の電子式水道メータにおいて、 前記蓄電手段は、前記起電力発生手段が電圧を発生しな
    いとき、前記蓄積した電荷による電圧を前記パルス整形
    手段、前記正逆判定手段、前記可逆計数手段、前記表示
    手段、前記主制御手段及び前記通信手段に夫々供給する
    ことを特徴とする電子式水道メータ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100660735B1 (ko) 2005-06-27 2006-12-26 (주)누리텔레콤 원격검침계량기의 숫자휠 정역회전 감지장치 및 그 방법과오차보정방법
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