JP2000074051A - 帯鋼巻取機用軸受装置 - Google Patents

帯鋼巻取機用軸受装置

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JP2000074051A
JP2000074051A JP10242812A JP24281298A JP2000074051A JP 2000074051 A JP2000074051 A JP 2000074051A JP 10242812 A JP10242812 A JP 10242812A JP 24281298 A JP24281298 A JP 24281298A JP 2000074051 A JP2000074051 A JP 2000074051A
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bearing
inner ring
ring
roller
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Makoto Obara
▲真▼ 小原
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Hitachi Ltd
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    • F16C2322/00Apparatus used in shaping articles
    • F16C2322/12Rolling apparatus, e.g. rolling stands, rolls

Abstract

(57)【要約】 【課題】内輪、コロ、及び外輪間の隙間を十分になく
し、軸方向振動・振れ廻りによる品質・歩留まりの低下
や、ストリップ切断時の衝撃荷重による破損等の問題を
十分に防止できる帯鋼巻取機用軸受装置を提供する。 【解決手段】帯鋼巻取機の巻取胴本体13に接続された
内輪5と、軸受箱11に接続された外輪1,2と、内輪
5と外輪1,2との間に介在させたコロ3,4とを有す
る帯鋼巻取機用軸受装置において、外輪1,2を軸方向
に2分割し、この分割した2つの外輪1,2と内輪5と
の間にそれぞれコロ3,4を介在させ、一方の外輪1の
外径を他方の外輪2よりも小さくし、かつ外輪1に対し
ばね10及びガイド軸10で軸方向の押圧力を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷間圧延設
備やストリップ精整設備において帯鋼をコイル状に巻取
る帯鋼巻取機に係わり、特に、この帯鋼巻取機の巻取胴
本体をラジアル・スラスト方向に支持する帯鋼巻取機用
軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば圧延設備においては、圧延機によ
って所定の圧延が行われるたびに、そのパス方向下流側
に設けた帯鋼巻取機によってコイル状に一旦巻取られ
る。またストリップ精整設備においても、メッキされた
帯鋼は、帯鋼巻取機によってコイル状に巻取られる。
【0003】この帯鋼巻取機の従来構造の一例を図5に
示す。図5は、巻取機の概略全体構造を表す図である。
図5において、巻取機は、コイル14を巻取る巻取胴本
体13と、この巻取胴13本体を固定側(軸受箱11
等)に対し回転自在に支承する軸受15,16,17
と、巻取胴13本体に嵌着された歯車19と、図示しな
い駆動源(例えば電動モータ)から駆動力が入力される
駆動軸23と、この駆動軸23に固定され歯車19と噛
合する歯車18とを備えている。駆動源からの駆動力
は、歯車18及び歯車19を介し巻取胴本体13に伝達
され、巻取胴本体13は、図示しない圧延機で圧延され
た帯鋼をコイル14状に巻取る。なお、巻取胴本体13
は拡縮機能を有しており、これによって、巻取完了後コ
イル14を巻取胴本体13から抜取り可能となってい
る。
【0004】ここで、軸受15〜17のうち、軸受1
6,17はラジアル荷重のみを受けるものであるが、軸
受15は、ラジアル荷重とスラスト荷重を同時に負荷で
きるように配置されている。このラジアル・スラスト軸
受15の詳細構造を表す図5中A部の拡大縦断面図を図
6に示す。
【0005】ラジアル・スラスト軸受15は、巻取胴本
体13に固定された内輪24と、軸受箱11に固定され
た外輪25と、これら内輪24と外輪25との間に配置
されたコロ(例えば円錐コロ)26とを備えている。ま
た、外輪25は、ボルト6で軸受箱11に取り付けられ
た軸受カバー7によって軸受箱11に固定され、これに
よって巻取胴本体3を軸方向に保持するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造には以下の課題が存在する。すなわち、ラジアル
・スラスト軸受15は、回転時の温度上昇により熱伸び
が発生するため、通常、コロ26と内輪24及び外輪2
5との間に所定の隙間27,28を設けている。この隙
間27,28によるガタのため、巻取胴本体13が回転
するときに軸方向の振動・振れ廻りが生じる。このと
き、この隙間によるガタは、軸受15、軸受16、及び
軸受17のそれぞれが有しているため、それらの相乗作
用により拡大助長される。巻取胴本体13を支持するこ
れら軸受15〜17は、通常、比較的大径で隙間27,
28も大きくなるため、巻取胴本体13の軸方向振動・
振れ廻りの振幅が大きくなる。そのため、例えば巻取精
度が要求される高速巻取、高品質材巻取、極薄材巻取で
は、コイル巻不良、ストリップの疵付等をもたらすこと
となり、実操業上での品質低下、歩留り低下を招く。
【0007】一方、例えば連続冷間圧延設備の巻取機に
おいては、圧延された帯鋼を所定巻き数だけ巻取った後
に帯鋼が切断されるが、連続的に巻取られているストリ
ップは切断と同時に急激に減速停止する。張力を掛けな
がら巻取る通常の巻取状態では歯車18から歯車19に
伝達されるときの歯車18,19のねじれ方向の関係で
ある一方向(図5の例では右方向)にスラスト荷重WTH
(図5参照)が作用するが、ストリップが切断され急停
止する状態ではコイル14の慣性力で歯車19から歯車
18に逆にトルク伝達が行われるため逆向きのスラスト
荷重WTH′(図5参照)が作用する。このとき、前述し
たラジアル・スラスト軸受15の隙間27,28の存在
によってそのスラスト荷重WTH′が衝撃荷重として作用
し、ラジアル・スラスト軸受15に悪影響を及ばすた
め、例えばラジアル・スラスト軸受15に部分的な破損
が発生する可能性がないとは言えなかった。
【0008】一方、圧延ロールを支持する軸受の構造と
して、例えば実開昭64−42705号公報記載のよう
に、圧延ロールの軸端部を油膜を介し滑り軸受でラジア
ル方向に支持すると共に、そのさらに軸端側に内輪・外
輪・コロからなる通常の軸受でスラスト方向に支持し、
かつ、そのスラスト軸受外輪を2分割して一方の外輪を
ばね力でスラスト方向に押圧する構造が提唱されてい
る。そこで、巻取機のラジアル・スラスト軸受15に対
しこの構造を応用することが考えられる。この場合の構
成は、例えば図7に示すようになる。図5及び図6と同
等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図7において、ラジアル・スラスト軸受15の外輪25
は、互いにほぼ同じ大きさの外輪25aと外輪25bと
に分割されている。これに対応して、コロ26aとコロ
26bも互いにほぼ同じ大きさとなっている。そして、
一方の外輪25aは、軸受カバー7の円周方向複数箇所
に穿設した貫通孔31にロッド部32aが挿通されたピ
ストン32に当接している。またこのとき、ピストン3
2は、貫通孔31に連通して設けたばね収納孔29に収
納されロッド部32aまわりに配置されたばね30によ
ってスラスト方向に付勢されている。なお、ピストン3
2の軸受カバー7を貫通した反ロッド側端部には、ねじ
部32bが形成されており、ナット33が螺合されてい
る。ばね30の付勢力でピストン32が外輪25aを図
7中右方向に押圧すると、外輪25aが右方向に移動し
て隙間27をなくし、さらに隙間28をなくして外輪2
5a、コロ26a、内輪24が密着した状態となる。さ
らに押圧力が伝達されると、同様に内輪24、コロ26
b、外輪25bも同様に密着した状態となる。このよう
にして、ばね30の付勢力を用いることにより、もとも
と構造上必然的に存在する内輪24、コロ26a,26
b、及び外輪25a,25b間の隙間27,28を強制
的になくすようにする。
【0009】しかしながら、このような場合、以下のよ
うな課題がある。すなわち、実開昭64−42705号
公報では、前述したように、ラジアル方向の荷重は圧延
ロール軸端部に設けた滑り軸受で受けることから、その
さらに軸端側にある通常の軸受ではスラスト方向の荷重
のみを受ければ足りる。そのため、2分割した外輪を互
いにほぼ同じ大きさとし、ともに軸受箱との間にラジア
ル方向の隙間を介在させている。そのため、この互いに
ほぼ同じ大きさの外輪を巻取機用の軸受に応用した場
合、図7のように、2つの外輪25a、外輪25bがと
もに軸受箱11に当接することとなる。そのため、外輪
25aをばね30の付勢力でスラスト方向に押圧して
も、軸受箱11の内周との摩擦によってロックしてしま
い、その押圧力がコロ26aにうまく伝わらず、ばね3
0の機能を十分に果たすことができない。その結果、内
輪24、コロ26a,26b、及び外輪25a,25b
間の隙間27,28を十分になくすことができず、前述
したような軸方向振動・振れ廻りによる品質・歩留まり
の低下や、ストリップ切断時の衝撃荷重による破損等の
問題を十分に防止できない。
【0010】本発明の目的は、内輪、コロ、及び外輪間
の隙間を十分になくし、軸方向振動・振れ廻りによる品
質・歩留まりの低下や、ストリップ切断時の衝撃荷重に
よる破損等の問題を十分に防止できる帯鋼巻取機用軸受
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、帯鋼巻取機の巻取胴本体に接続さ
れた内輪と、軸受箱に接続された外輪と、前記内輪と外
輪との間に介在させたコロとを有する帯鋼巻取機用軸受
装置において、前記外輪を軸方向に2分割し、この分割
した2つの外輪と前記内輪との間にそれぞれコロを介在
させ、前記2つの外輪のうち一方の外径を他方よりも小
さくし、かつその一方の外輪に対し軸方向の押圧力を与
える押圧手段を設ける。この種の軸受装置では、コロの
軸線が軸方向に対して傾斜したテーパベアリングを用い
ることが多い。この場合、軸受箱に接続される外輪のう
ち2分割された一方の外輪を押圧手段で軸方向に押圧す
ると、その傾斜の作用によって、当該一方の外輪が押圧
方向に移動して対応する一方のコロとの間の隙間をなく
し、さらにコロの反対側の内輪との間の隙間をなくすの
で、一方の外輪、コロ、及び内輪を互いに密着させるこ
とができる。そしてさらに押圧力が伝達されると、傾斜
の作用によって、内輪が押圧方向に移動して他方のコロ
との間の隙間をなくし、さらにコロの反対側の他方の外
輪との間の隙間をなくし、他方の外輪、コロ、内輪を密
着させることができる。このとき、一方の外輪は外径が
他方よりも小さいことにより、例えば他方の外輪が外周
側の軸受箱に接しても、当該一方の外輪は軸受箱に接し
ずに摩擦力を受けない結果、軸方向に容易に移動するこ
とができる。これにより、軸受箱との摩擦で押圧力が十
分に伝達されない可能性がある従来構造と異なり、押圧
手段からの押圧力は確実に上記経路で伝達されるので、
2つの外輪、これに対応する2つのコロ、及び内輪を確
実に密着させそれらの間の隙間を十分になくすことがで
きる。
【0012】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記2つの外輪のうち前記他方の軸受の軸方向長さを、
前記一方の軸受よりも長くする。一方の外輪は外径が他
方よりも小さく、例えば他方の外輪が外周側の軸受箱に
接しても、当該一方の外輪は軸受箱に接しない。すなわ
ち、軸受箱からラジアル方向の荷重が作用した場合、そ
の荷重は一方の外輪では受けず他方の外輪のみで受ける
こととなる。そこで、他方の外輪の軸方向長さを長くし
大型化することで、ラジアル荷重に対する十分な軸受強
度を確保することができる。
【0013】(3)上記(1)において、また好ましく
は、前記押圧手段の押圧力を調整する調整手段を設け
る。これにより、巻取胴本体から受ける力に応じて押圧
力を自在に調整できるとともに、例えば押圧手段を円周
方向複数箇所に設ける場合には、各調整手段で押圧力を
調整することにより、押圧力を円周方向に均等に設定す
ることができる。
【0014】(4)上記(1)において、また好ましく
は、前記軸受箱に設けられ前記内輪、コロ、及び外輪の
係合体を前記軸受箱に装着するカバーをさらに有し、か
つ、このカバーと前記一方の外輪の端面との間に、前記
係合体の熱膨張を許容するための軸方向間隙を介在させ
る。これにより、内輪、コロ、及び外輪の係合体が回転
時に温度上昇し、これによって一方の外輪が軸方向に微
小距離だけ移動しても、一方の外輪とカバーとが干渉し
ないようにすることができる。すなわち、当該一方の外
輪のスムーズな軸方向移動を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0016】図1は、本実施形態による軸受装置の要部
であるラジアル・スラスト軸受15の詳細構造を表す拡
大縦断面図であり、従来構造における図6及び図7に相
当する図である。また、図2、図3、図4はそれぞれ図
1中II−II断面、III−III断面、IV−IV断面における矢
視断面図である。これらの図において、図5〜図7と同
等の部分には同一の符号を付している。
【0017】図1〜図4において、本実施形態の軸受装
置に設けられたラジアル・スラスト軸受15は、巻取胴
本体13に固定された内輪5と、軸受箱11に固定され
軸方向に2つに分割された構造である外輪1,2と、こ
れら内輪5と外輪1,2との間にそれぞれ配置されたコ
ロ(例えば円錐コロ)3,4とを備えており、これらの
係合体として構成されている。
【0018】外輪1,2は、ボルト6で軸受箱11に取
り付けられた軸受カバー7と軸受箱11とによって、軸
方向の動きが規制されるようになっている。また、外輪
1,2のうち、図1中左側の1列目の外輪1は、図1中
右側の2列目の外輪2よりも外径がαだけ小さくなって
おり(例えば外輪1の外径D=479.075mm、外
輪2の外径D=479.125mm、α=0.05m
m)、また軸方向長さも小さくなっている。またこれに
対応して、コロ3,4のうちコロ3の大きさがコロ4よ
りも小さくなっている。さらに、コロ3,4は図1中に
示すように軸線がθ1,θ2だけ傾斜している。
【0019】軸受カバー7の円周方向(例えば等間隔)
複数箇所には、ネジ孔34が穿設されており、このネジ
孔34に押圧調整ブッシュ8がそれぞれ螺合して配設さ
れている。これら押圧調整ブッシュ8の貫通孔35には
ガイド軸9のロッド部9aがそれぞれ挿通されており、
各ガイド軸9のピストン部9bに軸受15の外輪1aが
当接している。またガイド軸9のフランジ部9cはネジ
孔34に連通して設けたばね収納孔36に摺動自在に嵌
挿されており、このばね収納孔36のロッド部9aまわ
りに配置されたばね10によってスラスト方向に付勢さ
れている。このばね10の反フランジ部9c側は押圧調
整ブッシュ8の底面に当接している。なお、ガイド軸9
の軸受カバー7を貫通した反ロッド側端部には、ねじ部
9dが形成されており、ナット12が螺合されている。
ガイド軸9を外輪1に当接させるときには、例えば以下
のようにする。すなわち、まず、押圧調整ブッシュ8を
ネジ孔34に螺合させ、ばね10をばね収納孔36に収
納しつつガイド軸9を押圧ブッシュ8の貫通孔35に挿
入する。そして、ナット12をきつめに締めてガイド軸
9をばね収納穴36に引込みばね10を収縮させてお
き、軸受カバー7をボルト6で軸受箱11に装着する。
その後、ナット12をゆるめてばね10を伸ばし、ピス
トン部9bで外輪1を押圧する。なおこのとき、押圧調
整ブッシュ8を回転させばね10の設定長さLを自由自
在に変えることにより、巻取胴13から受けるスラスト
力に応じて、押圧力を自在に調整できるようになってい
る。さらにこのとき、ばね10が円周方向複数箇所に例
えば等間隔に配設されていることにより、それら押圧調
整ブッシュ8を各々調整することにより、押圧力を円周
方向に均等に設定可能となっている。
【0020】また、軸受カバー7と外輪25の端面との
間には、ラジアル・スラスト軸受15の熱膨張を許容す
るために、軸方向間隙Gを介在させている。
【0021】なお、上記構成において、外輪1が一方の
外輪を構成し、外輪2が他方の外輪を構成し、ガイド軸
9及びばね10が、一方の外輪に対し軸方向の押圧力を
与える押圧手段を構成しする。また、押圧調整ブッシュ
8が、押圧手段の押圧力を調整する調整手段を構成し、
軸受カバー7が、内輪、コロ、及び外輪の係合体を軸受
箱に装着するカバーを構成する。
【0022】以上のように構成した本実施形態において
は、ばね10の付勢力によってガイド軸9が外輪1を軸
方向(図1中右側)に押圧すると、前述した傾斜角θ1
の作用によって、外輪1が押圧方向(同)に移動してコ
ロ3との間の隙間をなくし、さらにコロ3の反対側の内
輪5との間の隙間をなくすので、外輪1、コロ3、及び
内輪5を互いに密着させることができる。そしてさらに
押圧力が伝達されると、前述した傾斜角θ2の作用によ
って、内輪5が押圧方向(図1中右側)に移動して他方
のコロ4との間の隙間をなくし、さらにコロ4の反対側
の外輪2との間の隙間をなくす結果、外輪2、コロ4、
内輪5を密着させることができる(図1は、図6及び図
7と異なり、この密着した状態を示している)。このと
き、外輪1は外径が外輪2よりもαだけ小さくなってい
ることにより、外輪2が外周側の軸受箱11に接して
も、外輪1は軸受箱11に接しずに摩擦力を受けない結
果、軸方向に容易に移動することができる。なお、軸受
カバー7と外輪1の端面との間に軸方向間隙Gを介在さ
せていることにより、軸受15が回転時に温度上昇し外
輪1が軸方向に微小距離だけ移動した場合にも、外輪1
と軸受カバー7とが干渉しないようにすることができ、
外輪1のスムーズな軸方向移動を確実に確保することが
できる。これにより、軸受箱との摩擦で押圧力が十分に
伝達されない可能性がある従来構造と異なり、ばね10
及びガイド軸9からの押圧力は確実に上記経路で伝達さ
れるので、2つの外輪1,2、2つのコロ3,4、及び
内輪5を確実に密着させそれらの間の隙間を十分になく
すことができる。したがって、巻取胴本体13の回転の
安定性を保ち、コイル14の巻取精度を向上できる。
【0023】具体的には、例えば、この軸受15にラジ
アル荷重Prが作用すると、外輪2においてこれに見合
ったスラスト力Fが発生し、このスラスト力Fがコロ4
→内輪5→コロ3→外輪1へと伝達されるが、上記した
ばね10の押圧力を十分に大きくとることで、このスラ
スト力に対抗できる。なおこのとき、ラジアル荷重Pr
は外輪1では受けず外輪2のみで受けることとなるのに
応じて、外輪2の軸方向長さを長くし大型化しているの
で、ラジアル荷重Prに対する十分な軸受強度を確保す
ることができる。一方、軸受15にスラスト荷重Psが
作用すると、これが直接内輪5→コロ3→外輪1と伝達
されて、同様にばね10の押圧力で対抗される。いずれ
の場合も、ばね10の押圧力を十分に大きくとること
で、2つの外輪1,2、2つのコロ3,4、及び内輪5
の間の隙間発生を防止しつつ、外部からの力に対抗する
ことができる。また、巻取中の不慮の原因等により瞬間
的にばね10で設定した押圧力よりも大きなスラスト力
が作用したとしても、外輪1が軸方向に自由に移動可能
な構造であるため、この大きなスラスト力を外輪1から
ばね10に伝達し、ばね10によって緩衝作用を得るこ
とができるので、衝撃力を効果的に緩和可能である。以
上説明したように、本実施形態の軸受装置によれば、2
つの外輪1,2、2つのコロ3,4、及び内輪5を確実
に密着させそれらの間の隙間を十分になくすことができ
るので、巻取胴本体13の軸方向振動・振れ廻りによる
品質・歩留まりの低下を十分に防止できる。また、スト
リップ切断時の衝撃荷重による軸受破損等の問題を十分
に防止できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、2つの外輪、これに対
応する2つのコロ、及び内輪を確実に密着させそれらの
間の隙間を十分になくすことができる。したがって、巻
取機における回転の安定性を保ち巻取精度を向上できる
ので、軸方向振動・振れ廻りによるストリップ疵付を防
止しかつコイル巻姿を向上でき、品質・歩留まりの低下
を十分に防止できる。また、ストリップ切断時の衝撃荷
重による破損等の問題を十分に防止できる。これらによ
り、高速巻取、高品質材巻取、極薄材巻取等、巻取の精
度向上のニーズに対し非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による軸受装置の要部であ
るラジアル・スラスト軸受の詳細構造を表す拡大縦断面
図である。
【図2】図1中II−II断面における矢視断面図である。
【図3】図1中III−III断面における矢視断面図であ
る。
【図4】図1中IV−IV断面における矢視断面図である。
【図5】従来の巻取機の一例の概略全体構造を表す図で
ある。
【図6】図5中A部の拡大縦断面図である。
【図7】巻取機のラジアル・スラスト軸受に対し実開昭
64−42705号公報の構造を応用した場合の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 外輪(一方の外輪) 2 外輪(他方の外輪) 3 コロ 4 コロ 5 内輪 7 軸受カバー(カバー) 8 押圧調整ブッシュ(調整手段) 9 ガイド軸(押圧手段) 10 ばね(押圧手段) 11 軸受箱 13 巻取胴本体 15 ラジアル・スラスト軸受(係合体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯鋼巻取機の巻取胴本体に接続された内輪
    と、軸受箱に接続された外輪と、前記内輪と外輪との間
    に介在させたコロとを有する帯鋼巻取機用軸受装置にお
    いて、 前記外輪を軸方向に2分割し、 この分割した2つの外輪と前記内輪との間にそれぞれコ
    ロを介在させ、 前記2つの外輪のうち一方の外径を他方よりも小さく
    し、かつその一方の外輪に対し軸方向の押圧力を与える
    押圧手段を設けたことを特徴とする帯鋼巻取用軸受装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の帯鋼巻取機用軸受装置にお
    いて、前記2つの外輪のうち前記他方の軸受の軸方向長
    さを、前記一方の軸受よりも長くしたことを特徴とする
    帯鋼巻取用軸受装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の帯鋼巻取機用軸受装置にお
    いて、前記押圧手段の押圧力を調整する調整手段を設け
    たことを特徴とする帯鋼巻取機用軸受装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の帯鋼巻取機用軸受装置にお
    いて、前記軸受箱に設けられ前記内輪、コロ、及び外輪
    の係合体を前記軸受箱に装着するカバーをさらに有し、
    かつ、このカバーと前記一方の外輪の端面との間に、前
    記係合体の熱膨張を許容するための軸方向間隙を介在さ
    せたことを特徴とする帯鋼巻取用軸受装置。
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