JP3358561B2 - 鋼帯のピンチロール同調装置 - Google Patents
鋼帯のピンチロール同調装置Info
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- JP3358561B2 JP3358561B2 JP28617598A JP28617598A JP3358561B2 JP 3358561 B2 JP3358561 B2 JP 3358561B2 JP 28617598 A JP28617598 A JP 28617598A JP 28617598 A JP28617598 A JP 28617598A JP 3358561 B2 JP3358561 B2 JP 3358561B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下ピンチロ−ルの
左右の軸受け箱を均等に上下動させる同調装置に関する
ものである。
左右の軸受け箱を均等に上下動させる同調装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ピンチロ−ルは、巻取り機の上流に設置
され、圧延機から搬送されてくる鋼帯を上下ロ−ルで挟
持、駆動して巻取り機に供給するために使用されてい
る。図7は、ピンチロ−ルの設置例を示したものであ
る。この例では剪断機3の手前に設置されている。圧延
機1で圧延された鋼帯8はピンチロ−ル2に搬送され、
ピンチロ−ル2で挟持、駆動されて剪断機3に至り、こ
こで切断された後(この後剪断機の歯は待避しパスライ
ンは開放される)、切替ロ−ル4により進行方向を切替
られて、ガイド5aを介して第1巻取り機6に、また
は、ガイド5b,5cを介して第2巻取り機7に送られ
る。ピンチロ−ル2は鋼帯8の先端が巻取り機に巻き付
いた時点で開放される。
され、圧延機から搬送されてくる鋼帯を上下ロ−ルで挟
持、駆動して巻取り機に供給するために使用されてい
る。図7は、ピンチロ−ルの設置例を示したものであ
る。この例では剪断機3の手前に設置されている。圧延
機1で圧延された鋼帯8はピンチロ−ル2に搬送され、
ピンチロ−ル2で挟持、駆動されて剪断機3に至り、こ
こで切断された後(この後剪断機の歯は待避しパスライ
ンは開放される)、切替ロ−ル4により進行方向を切替
られて、ガイド5aを介して第1巻取り機6に、また
は、ガイド5b,5cを介して第2巻取り機7に送られ
る。ピンチロ−ル2は鋼帯8の先端が巻取り機に巻き付
いた時点で開放される。
【0003】ピンチロ−ルは、ハウジングガイドに固定
された上ロ−ルとハウジングガイドに沿って上下動する
下ロ−ルからなり、鋼帯を幅方向において均一に挟持さ
せるために、下ロ−ルの左右の軸受け箱を左右均等に同
調して移動させるための同調装置を備えている。この同
調装置を次に説明する。図5は、従来の同調装置を備え
たピンチロ−ルの正面図、図6は、図5のA−A矢視図
である。上ロ−ル13の左右の軸受け箱13a,13b
は、左右のハウジングガイド25a,25bにスプリン
グを介して固定されている。下ロ−ル14の軸受け箱1
4a,14bは、ハウジングガイド25a,25bに上
下動可能に係合されている。軸受け箱14a,14b
は、下ロ−ルの下方で左右に延びるビ−ム16の左右端
部に取付けられている。
された上ロ−ルとハウジングガイドに沿って上下動する
下ロ−ルからなり、鋼帯を幅方向において均一に挟持さ
せるために、下ロ−ルの左右の軸受け箱を左右均等に同
調して移動させるための同調装置を備えている。この同
調装置を次に説明する。図5は、従来の同調装置を備え
たピンチロ−ルの正面図、図6は、図5のA−A矢視図
である。上ロ−ル13の左右の軸受け箱13a,13b
は、左右のハウジングガイド25a,25bにスプリン
グを介して固定されている。下ロ−ル14の軸受け箱1
4a,14bは、ハウジングガイド25a,25bに上
下動可能に係合されている。軸受け箱14a,14b
は、下ロ−ルの下方で左右に延びるビ−ム16の左右端
部に取付けられている。
【0004】左右の連結棒12a,12bの下端が、ビ
−ム16の左右において連結されており、一方、連結棒
12a,12bの上端がハウジングの上部に設けられた
左右の油圧シリンダ−11a,11bのロッド先端に連
結されている。この構成により、油圧シリンダ−11
a,11bのロッドを伸長させると、軸受け箱14a,
14bが下降し(下ロ−ル14が下降し)、ロッドを縮
長させると、軸受け箱14a,14bが上昇(下ロ−ル
14が上昇)する。しかし、左右の油圧シリンダ−11
a,11bのロッドの伸長量、伸縮量を均一にすること
は油圧シリンダ−の特性上、不可能である。このため、
次のような同調装置をもうけている。
−ム16の左右において連結されており、一方、連結棒
12a,12bの上端がハウジングの上部に設けられた
左右の油圧シリンダ−11a,11bのロッド先端に連
結されている。この構成により、油圧シリンダ−11
a,11bのロッドを伸長させると、軸受け箱14a,
14bが下降し(下ロ−ル14が下降し)、ロッドを縮
長させると、軸受け箱14a,14bが上昇(下ロ−ル
14が上昇)する。しかし、左右の油圧シリンダ−11
a,11bのロッドの伸長量、伸縮量を均一にすること
は油圧シリンダ−の特性上、不可能である。このため、
次のような同調装置をもうけている。
【0005】即ち、ビ−ム16の下部側方に、ビ−ム1
6に平行に軸受け18a,18bで軸支された同調軸1
7を設け、この同調軸17の左右端部のそれぞれに、第
1リンク19,19の一端を固着してある。一方、ビ−
ム16の左右下部に突出してピンを有するブラケット2
1a,21bを取付け、これらのピンに第2リンク2
0、20の一端を連結し、他端を第1リンク19,19
の他端にピン連結してある。そして、同調軸17、第1
リンク19,19および第2リンク20,20によりビ
−ム16で支持された軸受け14a,14bの移動量を
同調させるようにしている。なお、22は上下ロ−ルの
駆動軸に取付けられたユニバ−サルカップリング、23
は減速機、24は電動機である。
6に平行に軸受け18a,18bで軸支された同調軸1
7を設け、この同調軸17の左右端部のそれぞれに、第
1リンク19,19の一端を固着してある。一方、ビ−
ム16の左右下部に突出してピンを有するブラケット2
1a,21bを取付け、これらのピンに第2リンク2
0、20の一端を連結し、他端を第1リンク19,19
の他端にピン連結してある。そして、同調軸17、第1
リンク19,19および第2リンク20,20によりビ
−ム16で支持された軸受け14a,14bの移動量を
同調させるようにしている。なお、22は上下ロ−ルの
駆動軸に取付けられたユニバ−サルカップリング、23
は減速機、24は電動機である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たリンクと同調軸による同調装置においては、次のよう
な問題がある。
たリンクと同調軸による同調装置においては、次のよう
な問題がある。
【0007】(1)使用している間に左右のリンクのブ
ッシュとピンの不均等な摩耗やリンクに生じる捻じれに
より同調機能が無くなる故障が多く、修理、調整に時間
がかかり、修理費が嵩む。
ッシュとピンの不均等な摩耗やリンクに生じる捻じれに
より同調機能が無くなる故障が多く、修理、調整に時間
がかかり、修理費が嵩む。
【0008】(2)同調機能がなくなると、図8に示す
ように、上下ロ−ル13,14の一方側の挟持圧力が他
方に比し高くなり、鋼帯の一方側に図9に示すような皺
Sや亀裂Cが生じ、鋼帯の成品歩留りが低下する。
ように、上下ロ−ル13,14の一方側の挟持圧力が他
方に比し高くなり、鋼帯の一方側に図9に示すような皺
Sや亀裂Cが生じ、鋼帯の成品歩留りが低下する。
【0009】本発明は、上記のような問題を解消し、故
障が少なく、同調機能が無くなっても短時間に調整でき
るピンチロ−ルの同調装置を提供することを目的とす
る。
障が少なく、同調機能が無くなっても短時間に調整でき
るピンチロ−ルの同調装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を以
下の装置によって達成する。
下の装置によって達成する。
【0011】第1の装置は、鋼帯のピンチロ−ルの下ロ
−ルを左右一対の連結棒により上下動させるための同調
装置であって、左右の連結棒のそれぞれに取付けた一対
のラックと、同調軸に取付けられ、前記一対のラックに
それぞれ噛み合う一対のピニオンとからなり、該ピニオ
ンは、その内部に前記ラックの歯とピニオンの歯の噛み
合いを調整できる同調軸締結手段を有する鋼帯のピンチ
ロール同調装置である。
−ルを左右一対の連結棒により上下動させるための同調
装置であって、左右の連結棒のそれぞれに取付けた一対
のラックと、同調軸に取付けられ、前記一対のラックに
それぞれ噛み合う一対のピニオンとからなり、該ピニオ
ンは、その内部に前記ラックの歯とピニオンの歯の噛み
合いを調整できる同調軸締結手段を有する鋼帯のピンチ
ロール同調装置である。
【0012】第2の装置は、第1の装置において、同調
軸締結手段が、内周部に勾配を有するアウタ−リング
と、外周部に勾配を有するインナ−リングと、内外周に
勾配を有する第1のテ−パ−リングと、内外周に勾配を
有する第2のテ−パ−リングと、複数本の締結ボルトか
らなり、前記第1のテ−パ−リングは締結ボルトを通す
複数の穴を有し、前記第2のテ−パ−リングは締結ボル
トが螺合する複数のねじ穴を有し、第1および第2のテ−
パ−リングは前記アウタ−リングとインナ−リングの間
に挿入される請求項1記載の鋼帯のピンチロール同調装
置である。
軸締結手段が、内周部に勾配を有するアウタ−リング
と、外周部に勾配を有するインナ−リングと、内外周に
勾配を有する第1のテ−パ−リングと、内外周に勾配を
有する第2のテ−パ−リングと、複数本の締結ボルトか
らなり、前記第1のテ−パ−リングは締結ボルトを通す
複数の穴を有し、前記第2のテ−パ−リングは締結ボル
トが螺合する複数のねじ穴を有し、第1および第2のテ−
パ−リングは前記アウタ−リングとインナ−リングの間
に挿入される請求項1記載の鋼帯のピンチロール同調装
置である。
【0013】第1または第2の装置においては、ラック
とピニオンにより同調させる構成としてあるから、従来
のリンク式のようなブッシュやピンの摩耗、捻じれによ
る機能低下が無いから故障が少ない。また、左右のラッ
クおよびピニオンの歯の不均等な摩耗により同調機能が
低下しても、一方のピニオン内蔵の同調軸締結手段を緩
めて、ピニオンを回動し、ラックとピニオンの歯の噛み
合い状態を他方のそれに一致させた後、同調軸締結手段
を締めることにより短時間に機能回復ができる。
とピニオンにより同調させる構成としてあるから、従来
のリンク式のようなブッシュやピンの摩耗、捻じれによ
る機能低下が無いから故障が少ない。また、左右のラッ
クおよびピニオンの歯の不均等な摩耗により同調機能が
低下しても、一方のピニオン内蔵の同調軸締結手段を緩
めて、ピニオンを回動し、ラックとピニオンの歯の噛み
合い状態を他方のそれに一致させた後、同調軸締結手段
を締めることにより短時間に機能回復ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて以下に説明する。
いて以下に説明する。
【0015】図1は、本発明に係る同調装置を備えたピ
ンチロ−ルの正面図、図2は、本発明に係る同調軸締結
手段を内蔵したピニオンの縦断面図である。
ンチロ−ルの正面図、図2は、本発明に係る同調軸締結
手段を内蔵したピニオンの縦断面図である。
【0016】11a、11bは下ロ−ル昇降用の油圧シ
リンダ−、13は上ロ−ル、14は下ロ−ルである。上
ロ−ル13は左右のハウジングガイド25a,25bに
スプリングを介して固定された軸受け箱13a,13b
に軸支されている。下ロ−ル14の軸受け箱14a,1
4bは、ハウジングガイド25a,25bに上下動可能
に係合しており、下ロ−ル14はこれらの軸受け箱14
a,14bに軸支されている。また、軸受け箱14a,
14bは、それぞれ、ビ−ム16の左右端部に取付けら
れている。上方に延びる連結棒12a,12bの下端が
ビ−ム16の左右に連結されており、それらの上端はそ
れぞれ、昇降用の油圧シリンダ−11a、11bのロッ
ド先端にクレビス30、30を介して連結されている。
これらのクレビス30,30の側面に取付け板34,3
4を介して上下方向に延びるラック31、31が取付け
られている。これらのラック31,31は、上ロ−ル1
3の上方に位置している。
リンダ−、13は上ロ−ル、14は下ロ−ルである。上
ロ−ル13は左右のハウジングガイド25a,25bに
スプリングを介して固定された軸受け箱13a,13b
に軸支されている。下ロ−ル14の軸受け箱14a,1
4bは、ハウジングガイド25a,25bに上下動可能
に係合しており、下ロ−ル14はこれらの軸受け箱14
a,14bに軸支されている。また、軸受け箱14a,
14bは、それぞれ、ビ−ム16の左右端部に取付けら
れている。上方に延びる連結棒12a,12bの下端が
ビ−ム16の左右に連結されており、それらの上端はそ
れぞれ、昇降用の油圧シリンダ−11a、11bのロッ
ド先端にクレビス30、30を介して連結されている。
これらのクレビス30,30の側面に取付け板34,3
4を介して上下方向に延びるラック31、31が取付け
られている。これらのラック31,31は、上ロ−ル1
3の上方に位置している。
【0017】一方、上ロ−ル13の上方に左右方向に延
びる同調軸33が設けられている。この同調軸33は、
ハウジング25に取付けられた軸受け32,32に軸支
されている。同調軸33の左右端部に、ピニオン40,
40が取付けられている。これらのピニオン40,40
の一方または、両方は後述する同調軸締結手段50を内
蔵している。ピニオン40,40は、前記ラック31,
31に噛み合う。
びる同調軸33が設けられている。この同調軸33は、
ハウジング25に取付けられた軸受け32,32に軸支
されている。同調軸33の左右端部に、ピニオン40,
40が取付けられている。これらのピニオン40,40
の一方または、両方は後述する同調軸締結手段50を内
蔵している。ピニオン40,40は、前記ラック31,
31に噛み合う。
【0018】次に、同調軸締結手段50について説明す
る。図2に示すように、同調軸締結手段50は、アウタ
−リング51、インナ−リング52、アウタ−リング5
1とインナ−リング52の間に挿入される第1テ−パ−
リング53、第2テ−パ−リング54および第1および
第2テ−パ−リングを締結する複数本のボルトから構成
されている。
る。図2に示すように、同調軸締結手段50は、アウタ
−リング51、インナ−リング52、アウタ−リング5
1とインナ−リング52の間に挿入される第1テ−パ−
リング53、第2テ−パ−リング54および第1および
第2テ−パ−リングを締結する複数本のボルトから構成
されている。
【0019】アウタ−リング51は、外周が円柱面を形
成しており、その内周は中央に肉厚の厚い平行部を有
し、この平行部から左右端に向かって肉厚が直線的に薄
くなる勾配面となっている。インナ−リング52は、外
周が、中央に肉厚の厚い平行部を有し、この平行部から
左右端に向かって肉厚が直線的に薄くなる勾配面を形成
しており、その内周が円柱面となっている。
成しており、その内周は中央に肉厚の厚い平行部を有
し、この平行部から左右端に向かって肉厚が直線的に薄
くなる勾配面となっている。インナ−リング52は、外
周が、中央に肉厚の厚い平行部を有し、この平行部から
左右端に向かって肉厚が直線的に薄くなる勾配面を形成
しており、その内周が円柱面となっている。
【0020】第1テ−パ−リング53は、その一端の肉
厚が厚く、他端の肉厚が薄くなっており、その外周がア
ウタ−リング51の内周の勾配面と等しい勾配面を、そ
の内周がインナ−リング52の外周の勾配面と等しい勾
配面を形成している。また、第1テ−パ−リング53
は、端面中央の円周上に一方の端面から他方の端面に貫
通する複数の穴53aを有している。第2テ−パ−リン
グ54は、内外周に第1テ−パ−リング53と同様の勾
配面を有しており、端面中央の円周上に一方の端面から
他方の端面に貫通するねじ穴54aを有している。
厚が厚く、他端の肉厚が薄くなっており、その外周がア
ウタ−リング51の内周の勾配面と等しい勾配面を、そ
の内周がインナ−リング52の外周の勾配面と等しい勾
配面を形成している。また、第1テ−パ−リング53
は、端面中央の円周上に一方の端面から他方の端面に貫
通する複数の穴53aを有している。第2テ−パ−リン
グ54は、内外周に第1テ−パ−リング53と同様の勾
配面を有しており、端面中央の円周上に一方の端面から
他方の端面に貫通するねじ穴54aを有している。
【0021】そして、ピニオン40は、同調軸締結手段
50を介して次のように取付けられる。
50を介して次のように取付けられる。
【0022】先ず、インナ−リング52の一方側勾配部
に第2テ−パ−リング54を組み込み、次に、アウタ−
リング51を第2テ−パ−リング54の外周に組み込
む。インナ−リング52とアウタ−リング51によって
形成される他方側の環状穴に第1テ−パ−リング53を
組み込み、第2テ−パ−リング54のねじ穴54aに第
1テ−パ−リング53の穴53aを合わせる。ボルト5
5を第1テ−パ−リング53の穴54aから挿入し、第
2テ−パ−リング54のねじ穴54aに螺合させる。こ
れにより、同調軸締結手段50は仮組み状態となる。
に第2テ−パ−リング54を組み込み、次に、アウタ−
リング51を第2テ−パ−リング54の外周に組み込
む。インナ−リング52とアウタ−リング51によって
形成される他方側の環状穴に第1テ−パ−リング53を
組み込み、第2テ−パ−リング54のねじ穴54aに第
1テ−パ−リング53の穴53aを合わせる。ボルト5
5を第1テ−パ−リング53の穴54aから挿入し、第
2テ−パ−リング54のねじ穴54aに螺合させる。こ
れにより、同調軸締結手段50は仮組み状態となる。
【0023】次に、仮組み状態の同調軸締結手段50を
ピニオン40のボス部に形成された穴41に組み込む。
インナ−リング52の内径穴を同調軸33に組み込む。
この状態において、ピニオン40は同調軸の周りに回動
できる状態にある。ボルト55を締める方向に回すと、
第2テ−パ−リング54が第1テ−パ−リング53側に
移動し、楔効果によりアウタ−リング51の外径が膨張
し、インナ−リング52の内径が縮小して、ピニオン4
0が同調軸33に固定される。反対に、ボルト55を緩
めた後、図示しない第1テ−パ−リング53の取外し用
ねじ穴にボルトをねじ込み、締め込むと、第2のテ−パ
−リング54の端面にボルトの先端が当たり、第1テ−
パ−リング53と第2テ−パ−リング54の間隔が増加
し、アウタ−リング51の外径が縮小し、インナ−リン
グ52の内径が膨張して、ピニオン40は同調軸の周り
に回動できる状態になる。
ピニオン40のボス部に形成された穴41に組み込む。
インナ−リング52の内径穴を同調軸33に組み込む。
この状態において、ピニオン40は同調軸の周りに回動
できる状態にある。ボルト55を締める方向に回すと、
第2テ−パ−リング54が第1テ−パ−リング53側に
移動し、楔効果によりアウタ−リング51の外径が膨張
し、インナ−リング52の内径が縮小して、ピニオン4
0が同調軸33に固定される。反対に、ボルト55を緩
めた後、図示しない第1テ−パ−リング53の取外し用
ねじ穴にボルトをねじ込み、締め込むと、第2のテ−パ
−リング54の端面にボルトの先端が当たり、第1テ−
パ−リング53と第2テ−パ−リング54の間隔が増加
し、アウタ−リング51の外径が縮小し、インナ−リン
グ52の内径が膨張して、ピニオン40は同調軸の周り
に回動できる状態になる。
【0024】下ロ−ル14の左右の軸受け箱14a,1
4bの移動を同調させるには、油圧シリンダ−11a,
11bにより、一方のピニオン40とラック31の噛み
合い状態を図3に示すようにピニオンの歯40aをラッ
クの歯31aの下面に当て、次に、他方のピニオン40
の同調軸締結手段50を緩めてピニオンを回動させ、図
4に示すようにピニオンの歯40aをラックの歯31a
の上面に当てた状態にした後、同調軸締結手段を締めて
固定する。これにより左右の昇降用の油圧シリンダ−1
1a,11bのロッドの移動量を同調させることができ
る。
4bの移動を同調させるには、油圧シリンダ−11a,
11bにより、一方のピニオン40とラック31の噛み
合い状態を図3に示すようにピニオンの歯40aをラッ
クの歯31aの下面に当て、次に、他方のピニオン40
の同調軸締結手段50を緩めてピニオンを回動させ、図
4に示すようにピニオンの歯40aをラックの歯31a
の上面に当てた状態にした後、同調軸締結手段を締めて
固定する。これにより左右の昇降用の油圧シリンダ−1
1a,11bのロッドの移動量を同調させることができ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
る。
【0026】(1)従来のリンク式のようなブッシュや
ピンの摩耗、リンクの捻じれによる同調機能の低下がな
いから故障が少ない。
ピンの摩耗、リンクの捻じれによる同調機能の低下がな
いから故障が少ない。
【0027】(2)左右のラックおよびピニオンの歯の
不均等な摩耗により同調機能が低下しても、同調軸締結
手段により短時間で機能回復ができる。
不均等な摩耗により同調機能が低下しても、同調軸締結
手段により短時間で機能回復ができる。
【0028】(3)(1)および(2)により、鋼帯の
成品歩留り低下を大幅に抑制できる。
成品歩留り低下を大幅に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同調装置を備えたピンチロ−ルの
正面図である。
正面図である。
【図2】本発明に係る同調締結手段を内蔵したピニオン
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図3】本発明に係る一方のピニオンとラックの噛み合
い状態を示す側面図である。
い状態を示す側面図である。
【図4】本発明に係る他方のピニオンとラックの噛み合
い状態を示す側面図である。
い状態を示す側面図である。
【図5】従来の同調装置を備えたピンチロ−ルの正面図
である。
である。
【図6】図5のA−A矢視図である。
【図7】ピンチロ−ルの設置例を示した図である。
【図8】鋼帯の上下ロ−ルによる片締め状態を示す図で
ある。
ある。
【図9】鋼帯が片締めされて亀裂および皺が生じた状態
を示す図である。
を示す図である。
11a,11b 油圧シリンダ− 13 上ロ−ル 13a,13b 軸受け箱 14 下ロ−ル 16 ビ−ム 25 ハウジング 25a,25b ハウジングガイド 30 クレビス 31 ラック 32 軸受け 33 同調軸 40 ピニオン 50 同調軸締結手段 51 アウタ−リング 52 インナ−リング 53 第1テ−パ−リング 54 第2テ−パ−リング 55 ボルト 53a 穴 54a ねじ穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−262424(JP,A) 特開 平8−332512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/00
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼帯のピンチロ−ルの下ロ−ルを左右一
対の連結棒により上下動させるための同調装置であっ
て、左右の連結棒のそれぞれに取付けた一対のラック
と、同調軸に取付けられ、前記一対のラックにそれぞれ
噛み合う一対のピニオンとからなり、該ピニオンは、そ
の内部に前記ラックの歯とピニオンの歯の噛み合いを調
整できる同調軸締結手段を有することを特徴とする鋼帯
のピンチロール同調装置。 - 【請求項2】 前記同調軸締結手段が、内周部に勾配を
有するアウタ−リングと、外周部に勾配を有するインナ
−リングと、内外周に勾配を有する第1のテ−パ−リン
グと、内外周に勾配を有する第2のテ−パ−リングと、
複数本の締結ボルトからなり、前記第1のテ−パ−リン
グは締結ボルトを通す複数の穴を有し、前記第2のテ−
パ−リングは締結ボルトが螺合する複数のねじ穴を有
し、第1および第2のテ−パ−リングは前記アウタ−リン
グとインナ−リングの間に挿入される請求項1記載の鋼
帯のピンチロール同調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28617598A JP3358561B2 (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 鋼帯のピンチロール同調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28617598A JP3358561B2 (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 鋼帯のピンチロール同調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000107808A JP2000107808A (ja) | 2000-04-18 |
JP3358561B2 true JP3358561B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=17700923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28617598A Expired - Fee Related JP3358561B2 (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 鋼帯のピンチロール同調装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3358561B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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CN110665972A (zh) * | 2019-11-09 | 2020-01-10 | 天津友联盛业科技集团有限公司 | 一种新型自动化带钢牵头设备 |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP28617598A patent/JP3358561B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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