JP2019155400A - バックアップロール用軸受ユニット - Google Patents

バックアップロール用軸受ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2019155400A
JP2019155400A JP2018044061A JP2018044061A JP2019155400A JP 2019155400 A JP2019155400 A JP 2019155400A JP 2018044061 A JP2018044061 A JP 2018044061A JP 2018044061 A JP2018044061 A JP 2018044061A JP 2019155400 A JP2019155400 A JP 2019155400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
axial direction
shaft
collar
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018044061A
Other languages
English (en)
Inventor
理沙 細田
Risa Hosoda
理沙 細田
精三 阿形
Seizo Agata
精三 阿形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2018044061A priority Critical patent/JP2019155400A/ja
Publication of JP2019155400A publication Critical patent/JP2019155400A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

【課題】トルク調整をすることができるバックアップロール用軸受ユニットを提供する。【解決手段】軸1とロール2と間の環状空間Sの軸方向両側に玉軸受3が介在され、玉軸受3の軸方向外側に環状空間Sを閉じる密封構造4が配置される。密封構造4は、ロール2の内周部に嵌め合わされるカバー11と、軸1の軸端部1bに嵌め合わされるカラー12と、カラー12のボス部12aの外周部に嵌め合わされるシール13とを備える。カラー12のボス部12aに形成された大径フランジ部12bおよび小径フランジ部12cに、めねじ12dが形成され、めねじ12dにねじ結合しているボルト6がカバー11に突き当たる状態となっている。【選択図】図1

Description

この発明は、金属圧延機のロールを支持するためのバックアップロールを回転可能に支持するバックアップロール用軸受ユニットに関する。
金属材料に圧延加工を施すための金属圧延機の最終工程では、金属板や金属帯の形状不良となる波うちや反りを矯正するために、テンションレベラ装置が用いられている。
テンションレベラ装置としては、例えば、図3に示すように、ワークロール31、中間ロール32およびバックアップロール33を複数段積み重ねたロールユニット30を上下に配置し、上下のロールユニット30のワークロール31間に金属板や金属帯等の板状の金属材料(以下、金属板20と称する)を通過させ、金属板20に引張力および搬送方向へ移動する力を付与しながら圧延するものである。
また、図3に示すテンションレベラ装置は、金属板20を支える複数のデフレクタロール34が配置され、金属板20に引張力を付与するブライドルロール35を備えた駆動部36が前記引張方向に沿って二箇所に配置される。
ロールユニット30において、図4(a)に示すように、ワークロール31および中間ロール32は、金属板20の幅方向に対して連続する1本のロールで構成されている。図4(b)に示すように、バックアップロール33は、そのバックアップロール33の撓みによる軸方向への荷重の不均一を防止するため、それぞれ、金属板20の幅方向に対して複数本に分割されて、それらの軸心が一直線上に位置するように配置されている。
このロールユニット30が、金属板20を挟んで上下にそれぞれ配置されて、その金属板20に対して板厚方向に圧縮力を付与している。ワークロール31および中間ロール32は、金属板20の移動に伴って回転し、バックアップロール33が、そのラジアル方向への荷重(ラジアル荷重)を分担する。
このバックアップロール33は、金属板20の材料の種類や使用条件によってラジアル荷重の大きさや要求されるトルクにより仕様が異なる。ラジアル荷重が大きい場合には、軸に対して軸方向に沿う二箇所にニードル軸受が嵌め合わされ、その軸方向両側(外側)にそれぞれ玉軸受が嵌め合わされることで、ロールが軸に対して回転可能に支持される、いわゆるニードルタイプが採用される。
一方、ラジアル荷重が小さく、低トルクが要求される場合には、軸に対して軸方向に沿う二箇所に玉軸受のみが嵌め合わされることで、ロールが軸に対して回転可能に支持される、いわゆるボールタイプが採用される。
また、バックアップロール33は、圧延した金属板20の冷却および金属板に付着したごみなどの除去のために、洗浄液が間断なくかけられるWETタイプと、洗浄液がかけられないDRYタイプとでその仕様が異なる。
WETタイプでのバックアップロールでは、軸受内部への洗浄液の侵入を防止するための密封構造が必要となる。量や種類により洗浄液が密封構造を通り抜け、軸受内部の潤滑剤が洗浄液により流されて、軸受の早期破損を招くためである。
そこで、バックアップロールの軸受内部への洗浄液の侵入を防止する技術として、ロールと軸との間にラジアル荷重負荷用軸受とスラスト荷重負荷用軸受を配置し、その両軸受よりも軸方向外側に前記ロールと前記軸との間の軸受空間を閉じる密封構造を配置したバックアッロール用軸受ユニットが提案されている(特許文献1参照)。
この密封構造は、ロールの両端部の内周部に嵌め合わされたシール部材と、軸の両端部の外周部に嵌め合わされたカバー部材とを備える。シール部材は、径方向内向きに形成されたシールリップを有し、そのシールリップの先端がカバー部材の外周面にラジアル接触するようになっている。
特許文献1に記載されたバックアッロール用軸受ユニットは、大きいラジアル荷重を受ける上述のニードルタイプであり、その密封構造は、低トルク性と密封性の両立が求められるWETタイプのボールタイプに適用することが難しい。
このため、図5に示すように、WETタイプのバックアップロールに適用されるボールタイプのバックアップロール用軸受ユニット40は、従来、軸41とロール42の間の軸方向両側の二箇所に介在される玉軸受43および、玉軸受43の軸方向外側にそれぞれ設けられる密封構造44を有するものが知られている。
密封構造44は、ロール42の内周端部に嵌め合わされるカバー45と、軸41の外周端部に嵌め合わされるカラー46と、カラー46の外周部に嵌め合わされ、カバー45に対して軸方向に締め代を有するシール47とを有している。
バックアップロール用軸受ユニット40は、シール47のカバー45に対する軸方向の締め代がトルクに影響を与えるものである。このため、シール47のカバー45に対する軸方向の締め代を一定となるように、カバー45、カラー46およびシール47を一体として、専用治具50(図5中の一点鎖線参照)を用いて、軸41とロール42との間に組み込まれる。
また、図6に示すように、バックアップロール用軸受ユニット40において、トルクを上昇させずに密封性を向上させる目的で、密封構造44のカラー46をロール42の内周部との間でラビリンスすき間を有するラビリンス構造としたものもある。
特開2013−146749号公報
しかしながら、図6に示すバックアップロール用軸受ユニット40は、密封構造44のカラー46を上記ラビリンス構造とすると、密封構造44を、図5に示す専用治具50により組み込むことができない。このため、カバー45に対するシール47の締め代を適切な締め代に調整することができず、トルクの調整ができないという問題があった。
そこで、この発明が解決すべき課題としては、トルクの調整をすることができるバックアップロール用軸受ユニットを提供することにある。
上記の課題を解決するために、この発明は、軸とロールと間に軸方向に沿って複数介在されるスラスト荷重負荷用軸受と、前記スラスト荷重負荷用軸受よりも軸方向外側に配置され、前記軸とロールとの間を閉じる密封構造とを備えるバックアップロール用軸受ユニットにおいて、前記密封構造は、前記ロールの内周部に嵌め合わされる環状のカバーと、前記軸の軸端部に嵌め合わされる筒状のカラーと、前記カラーの外周部に嵌め合わされ、前記カバーに対して軸方向に締め代を有する環状のシールとを備え、前記カラーが、前記軸の外周部に嵌り合うボス部と、前記ボス部の軸方向外側に位置するフランジ部を有し、前記フランジ部は、軸方向に貫通するめねじを有し、前記ロールの内周面との間でラビリンスすき間を形成する状態となっており、前記めねじが前記シールよりも径方向外側に位置し、そのめねじにねじ結合しているボルトを備え、前記シールが、前記カラーのボス部の外周部に嵌り合う環状のシール本体と、そのシール本体の軸方向内側に位置し、前記カバーに接する弾性体からなるリップを有する構成を採用することができる。
この構成のカラーのフランジ部のめねじにボルトをねじ結合し、そのボルトのねじ部の先端をカバーに突き当てた状態でボルトを締め付ける。ボルトをさらに締め付けることにより、カラーはカバーに対して軸方向に離れる方向(軸方向外向き)に移動する。このカラーの移動により、シールはカバーに対するリップの軸方向での締め代を小さくすることができる。
前記シールのリップは、前記シール本体の軸方向内側から径方向外向きに延び出す状態に形成されている構成を採用することができる。
この構成によると、カラーがカバーに対して軸方向に離れる方向(軸方向外向き)に移動するときに、リップの軸方向内側縁部が軸方向内向きに撓み易くなる。
また、前記スラスト荷重負荷用軸受は、その軸受内に入れられる潤滑剤を固体潤滑剤とした構成を採用することができる。洗浄液が間断なくかけられる上述のWETタイプのバックアップロールに適用される場合、洗浄液による潤滑剤の流出を防止することができる。
この発明は、カラーのめねじにボルトを締め付けることで、カラーがカバーに対して軸方向外向き方向に移動し、カバーに対するシールのリップの軸方向での締め代を小さくすることができ、カラーの軸への取り付け後にトルクを調整することができる。
この発明に係る実施形態のバックアップロール用軸受ユニットを示す縦断面図 同上のバックアップロール用軸受ユニットの要部を示す拡大断面図 金属板等の圧延作業の最終工程の設備を示す概略図 (a)テンションレベラ装置の作用を示す要部概略図、(b)テンションレベラ装置を示す平面図 従来のバックアップロールを示す縦断面図 従来の他の形態のバックアップロールを示す縦断面図
以下、この発明の実施形態に係るバックアップロール用軸受ユニットを図1に基づいて説明する。この実施形態に係るバックアップロール用軸受ユニットは、図1に示すように、軸1とロール2との間に、スラスト荷重負荷用軸受としての玉軸受3が軸方向に沿う両側部にそれぞれ介在されたものである。
また、バックアップロール用軸受ユニットは、軸1とロール2と間に軸方向に沿って軸方向両側部に介在されるスラスト荷重負荷用軸受としての玉軸受3と、玉軸受3よりも軸方向外側に配置され、軸1とロール2との間に形成される環状空間Sを閉じる密封構造4を備えている。
なお、「軸方向」とは、軸1の軸心に沿った方向を意味し、「径方向」とは、軸1の軸心を中心とした径方向を意味する。また、「周方向」とは、軸1の軸心周りを意味する。
軸1は、段付きの軸体であって、軸方向中間部分に形成される軸本体部1aと、軸方向両端部分に形成される軸端部1bと、軸本体部1aと軸端部1bとの間に形成される小径部1cとを有する。
軸本体部1aは、その全長がロール2の全長よりも短く、ロール2内に径方向すき間をもって挿通されている。軸本体部1aの軸方向の両外側に段差を介して小径部1cが軸本体部1aと同軸上に形成されている。小径部1cは、玉軸受3の軸受幅と同じ軸方向の幅寸法を有し、軸本体部1aよりも小さい外径寸法を有している。
小径部1cに対して軸方向外側に段差を介して軸端部1bが軸本体部1aと同軸上に形成されている。軸端部1bは、外周面に円周溝が形成され、その円周溝に止め輪5が嵌め合わされたものである。軸端部1bは、小径部1cよりも小さい外径寸法を有する。
ロール2は、円筒状をなし、内周部の軸方向両側部分に内径寸法が大径となる嵌合部2aを有する。嵌合部2aは、玉軸受3の軸受幅よりも大きい軸方向の幅寸法を有する。嵌合部2aは、ロール2の軸方向両端側の内周面2bが、軸方向外側に向かうに従って、内径寸法が大きくなるテーパ状の円すい面となっている。
玉軸受3は、内輪3aと外輪3bとの間に複数の玉が介在され、内輪3aおよび外輪3bの間の環状の軸受空間内に一対の円環状のシール部材(図示省略)が設けられている。玉軸受3は、ロール2の嵌合部2aの内周部に外輪3bが圧入固定され、軸1の小径部1cの外周部に内輪3aが嵌め合わされている。
玉軸受3は、内輪3aおよび外輪3bとの間の軸受空間内に潤滑剤として固体潤滑剤が封入された状態となっている。固体潤滑剤としては公知のものが使用でき、例えば二硫化モリブデン、黒鉛、PTFE等がある。
なお、玉軸受3としては、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受や四点接触型玉軸受などを適用することができ、スラスト荷重負荷用軸受、すなわち、スラスト方向の荷重を受け得る軸受を適用可能である。
内輪3aは、軸方向内側の端面が、軸1の軸本体部1aと小径部1cとの間に形成された段差に突き合わされた状態となっている。外輪3bは、その軸方向内側の端面が、ロール2の内周部と嵌合部2aの間に形成された段差に突き合わされた状態となっている。
玉軸受3よりも軸方向外側にそれぞれ配置される密封構造4は、ロール2の嵌合部2aの内周部に嵌め合わされる環状のカバー11と、軸1の軸端部1bの外周部に嵌め合わされる環状のカラー12と、カラー12の外周部に嵌め合わされる環状のシール13とを備える。
カバー11は、径方向の断面が矩形をなす円環体からなり、外周面に形成される周溝と、軸方向他方の端面に形成された摺接面部11aとを有する。カバー11は、ロール2の嵌合部2aの内周部に圧入固定され、周溝に嵌め合わされたOリング14により、ロール2の嵌合部2aの内周面との間で密封性が確保されている。
また、カバー11は、軸方向内側の端面が玉軸受3の外輪3bと内輪3aの外周部分に突き当たる状態となっている。カバー11の突き当てにより、ロール2の嵌合部2aにおいて玉軸受3が軸方向に位置決めされる。
摺接面部11aは、カバー11の軸方向外側の端面の外周部寄りの位置から、カバー11の内周部に至る範囲に軸方向内向きに凹むように形成されており、後述するシール13のリップ13bが軸方向に締め代をもって摺接するようになっている。
カラー12は、軸1の軸端部1bの外周部に嵌り合う円筒状のボス部12aと、ボス部12aの軸方向外側に位置する大径フランジ部12bおよび小径フランジ部12cとを有する。カラー12は、ボス部12aが軸1の小径部1cに対して軸方向にすき間をもった状態で、止め輪5により軸方向外側への移動が規制されている。
また、カラー12は、ボス部12aが軸1の軸端部1bに対して締まり嵌めされている。カラー12は、後述するボルト6がカバー11の摺接面部11aに突き当たる状態で、めねじ12dにねじ込まれるときに、ボス部12aと軸端部1bとの間の摩擦抵抗に抗して、軸方向外向きに移動するようになっている。
ボス部12aは、軸方向内側の端部がカバー11の径方向内側に位置し、その外周部にシール13が嵌め合わされている。
大径フランジ部12bは、径方向外向きに形成されており、ボス部12aの軸方向外側の端部にボス部12aと一体に形成されている。大径フランジ部12bの軸方向外側部分が、ロール2の軸方向外側の端面よりも軸方向外側に位置している。大径フランジ部12bの外周面は、軸方向外側に向かうに従って、径方向外向きに傾斜する傾斜面に形成されている。
小径フランジ部12cは、径方向外向きに形成されており、大径フランジ部12bよりも軸方向内側に位置し、ボス部12aと一体に形成されている。小径フランジ部12cの外周面は、軸方向外側に向かうに従って、径方向外向きに傾斜する傾斜面に形成されている。
大径フランジ部12bおよび小径フランジ部12cは、軸方向に貫通するめねじ12d、12dが同軸状に形成され、ロール2の嵌合部2aの内周面2bとの間でラビリンスすき間を形成している。
同軸状に形成された一群のめねじ12dは、同じ内径寸法、同ピッチであって、周方向に等間隔で複数箇所に配置される。前記一群のめねじ12d、12dはシール13よりも径方向外側に位置している。なお、必要に応じて、同軸状に形成された一群のめねじ12d、12dは、周方向の一箇所のみに形成してもよい。
同軸状に形成された一群のめねじ12d、12dのそれぞれにボルト6がねじ結合されている。それぞれのボルト6は、そのねじ部の先端がカバー11の摺接面部11aに突き当て可能な状態となっている。ボルト6は、そのねじ部の先端がカバー11の摺接面部11aに突き当たる状態において、その頭部がロール2の軸方向外側の端面よりも軸方向外側に突き出す長さを有する。
シール13は、環状をなす弾性体から形成され、カラー12のボス部12aの外周部に嵌り合うシール本体13aと、シール本体13aの軸方向内側に位置するリップ13bとを有する。シール本体13aは、カラー12の小径フランジ部12cに軸方向外側部分が突き当たる状態で、ボス部12aの外周部に締まり嵌めされている。
リップ13bは、シール本体13aの軸方向内側部分の内周部から軸方向内側に向かって径方向外向きに延び出す状態に形成されている。リップ13bは、軸方向内側縁がカバー11の摺接面部11aに対して、軸方向に締め代をもつ状態で摺接するようになっている。
この発明の実施形態に係るバックアップロール用軸受ユニットは、上記のように構成され、軸1とロール2との間に、スラスト荷重負荷用軸受としての玉軸受3が軸方向に沿う両側部にそれぞれ介在されたものである。このため、例えば、図3、4に示すテンションレベラ装置のバックアップロール33のうち、ラジアル荷重が小さく、低トルクが要求されるものに適用される。
また、この実施形態に係るバックアップロール用軸受ユニットは、密封構造4により、軸1とロール2の間が閉じられているため、洗浄液が間断なくかけられる上述のWETタイプのバックアップロールに適用可能である。
次に、この実施形態に係るバックアップロール用軸受ユニットの作用を図2に基づいて説明する。密封構造4のカラー12は、大径フランジ部12bおよび小径フランジ部12cの同軸状に形成される一群のめねじ12dにボルト6がねじ結合された状態となっている。
この状態のカラー12は、ボス部12aが軸1の軸端部1bに締まり嵌めにより嵌め合わされている。このとき、カラー12のボス部12aに嵌め合わされたシール13のリップ13bがカバー11の摺接面部11aに軸方向に締め代をもって接触している。
ここで、ボルト6を上記一群のめねじ12dにねじ込むと、そのねじ部の先端がカバー11の摺接面部11aに突き当たる状態となる。さらにボルト6をねじ込むと、カラー12は、ボス部12aと軸端部1bとの間の摩擦抵抗に抗して、カラー12が軸方向外向きに移動する。
カラー12の軸方向外向きへの移動により、シール13のリップ13bはカバー11の摺接面部11aに対して軸方向に締め代が小さくなる。締め代が小さくなることで、軸1とロール2との間のトルクを小さくすることができる。このように、カラー12が軸1の軸端部1bに嵌め合わされた後に、軸1とロール2との間のトルクを微調整することができる。
また、シール13のリップ13bが、シール本体13aの軸方向内側部分の内周部から軸方向内側に向かって径方向外向きに延び出す状態に形成されている。このため、カラー12がカバー11に対して軸方向に離れる方向(軸方向外向き)に移動するときに、リップ13bの軸方向内側縁部が軸方向内向きに撓み易くなり、シール性が確保される。
この実施形態では、カラー12の大径フランジ部12bおよび小径フランジ部12cは、ロール2の嵌合部2aの内周面2bとの間でラビリンスすき間を形成している。このため、軸1とロール2との間の環状空間S内への洗浄液の侵入を抑制することができる。
玉軸受3は、内輪3aおよび外輪3bとの間の軸受空間内に潤滑剤として固体潤滑剤が封入された状態となっている。このため、洗浄液が間断なくかけられる上述のWETタイプのバックアップロールに適用される場合、洗浄液による潤滑剤の流出を防止することができる。
なお、カラー12は、ボス部12aの軸方向外側に単一のフランジ部を有するものであってもよい。この実施形態では、カラー12はボス部12aの軸方向外側に大径フランジ部12bおよび小径フランジ部12cを有している。このため、ロール2の嵌合部2aの内周面2bとの間でラビリンスすき間が二箇所に形成され、より効果的に環状空間S内への洗浄液の侵入を防止することができる。
1、41 軸
1a 軸本体部
1b 軸端部
1c 小径部
2、42 ロール
2a 嵌合部
2b 内周面
3、43 玉軸受
3a 内輪
3b 外輪
4、44 密封構造
5 止め輪
6 ボルト
11、45 カバー
11a 摺接面部
12、46 カラー
12a ボス部
12b 大径フランジ部
12c 小径フランジ部
12d めねじ
13、47 シール
13a シール本体
13b リップ
14 Oリング
20 金属板
30 ロールユニット
31 ワークロール
32 中間ロール
33 バックアップロール
34 デフレクタロール
35 ブライドルロール
36 駆動部
40 バックアップロール用軸受ユニット
50 専用治具
S 環状空間

Claims (3)

  1. 軸(1)とロール(2)と間に軸方向に沿って複数介在されるスラスト荷重負荷用軸受(3)と、前記スラスト荷重負荷用軸受(3)よりも軸方向外側に配置され、前記軸(1)とロール(2)との間を閉じる密封構造(4)とを備えるバックアップロール用軸受ユニットにおいて、
    前記密封構造(4)は、前記ロール(2)の内周部に嵌め合わされる環状のカバー(11)と、前記軸(1)の軸端部(1b)に嵌め合わされる筒状のカラー(12)と、前記カラー(12)の外周部に嵌め合わされ、前記カバー(11)に対して軸方向に締め代を有する環状のシール(13)とを備え、
    前記カラー(12)が、前記軸(1)の外周部に嵌り合うボス部(12a)と、前記ボス部(12a)の軸方向外側に位置するフランジ部(12b、12c)を有し、
    前記フランジ部(12b、12c)は、軸方向に貫通するめねじ(12d)を有し、前記ロール(2)の内周面との間でラビリンスすき間を形成する状態となっており、前記めねじ(12d)が前記シール(13)よりも径方向外側に位置し、そのめねじ(12d)にねじ結合しているボルト(6)を備え、
    前記シール(13)が、前記カラー(12)のボス部(12a)の外周部に嵌り合う環状のシール本体(13a)と、そのシール本体(13a)の軸方向内側に位置し、前記カバー(11)に接する弾性体からなるリップ(13b)を有するバックアップロール用軸受ユニット。
  2. 前記シール(13)のリップ(13b)は、前記シール本体(13a)の軸方向内側から径方向外向きに延び出す状態に形成されていることを特徴とする請求項1に記載されたバックアップロール用軸受ユニット。
  3. 前記スラスト荷重負荷用軸受(3)は、その軸受内に入れられる潤滑剤を固体潤滑剤としたことを特徴とする請求項1または2に記載されたバックアップロール用軸受ユニット。
JP2018044061A 2018-03-12 2018-03-12 バックアップロール用軸受ユニット Pending JP2019155400A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018044061A JP2019155400A (ja) 2018-03-12 2018-03-12 バックアップロール用軸受ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018044061A JP2019155400A (ja) 2018-03-12 2018-03-12 バックアップロール用軸受ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019155400A true JP2019155400A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67995426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018044061A Pending JP2019155400A (ja) 2018-03-12 2018-03-12 バックアップロール用軸受ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019155400A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113984399A (zh) * 2021-10-27 2022-01-28 中国航发沈阳发动机研究所 一种航空发动机涡轮导向器内环压力试验装置及其方法
WO2022065308A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 Ntn株式会社 テンションレベラ用バックアップロールユニット
JP2023108354A (ja) * 2022-01-25 2023-08-04 中外炉工業株式会社 ワークの搬送装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022065308A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 Ntn株式会社 テンションレベラ用バックアップロールユニット
CN113984399A (zh) * 2021-10-27 2022-01-28 中国航发沈阳发动机研究所 一种航空发动机涡轮导向器内环压力试验装置及其方法
CN113984399B (zh) * 2021-10-27 2023-09-05 中国航发沈阳发动机研究所 一种航空发动机涡轮导向器内环压力试验装置及其方法
JP2023108354A (ja) * 2022-01-25 2023-08-04 中外炉工業株式会社 ワークの搬送装置
JP7331165B2 (ja) 2022-01-25 2023-08-22 中外炉工業株式会社 ワークの搬送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019155400A (ja) バックアップロール用軸受ユニット
JP6587043B1 (ja) 揺動加工装置、ハブユニット軸受の製造方法および自動車の製造方法
JP3764740B2 (ja) ネックシール
US20150003764A1 (en) Bearing mechanism
KR910010158B1 (ko) 압연기 유막베어링의 냉각제 밀폐조립체
JP2009293764A (ja) ベアリングユニット
JP2011226576A (ja) 密封シール付き転がり軸受ユニット
JP5332563B2 (ja) 転がり軸受装置
JP4525476B2 (ja) 複列円すいころ軸受ユニットの予圧付与方法
JP5651966B2 (ja) ころ軸受
JP6019703B2 (ja) 密封装置付き自動調心ころ軸受及びその製造方法
JP2001254735A (ja) 車軸軸受装置
JP6786323B2 (ja) 車軸用軸受装置
JP2017015121A (ja) 転がり軸受
JP2000074051A (ja) 帯鋼巻取機用軸受装置
JP2009097665A (ja) 軸受装置
JP2012167762A (ja) 車両用密封軸受装置
JP2009248118A (ja) バックアップロール装置
JP4876381B2 (ja) 圧延機用バックアップロール装置
JP6217315B2 (ja) 回転装置
JP2007107576A (ja) 回転支持装置
JP5181910B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2007319902A (ja) 圧延機用ロール及びテンションレベラ
JP5343456B2 (ja) ころ軸受装置およびバックアップロール
JP4704057B2 (ja) 密封装置付き軸受