JP2009097665A - 軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部からの異物の侵入を抑制し、十分な潤滑性能を確保できると共に、メンテナンスコストを低減できる軸受装置を提供する。
【解決手段】環状部材11が、弾性変形可能に縮径部5bh4と円筒部8c1との間に介在しているので、環状部材11の寸法や材質を調整することで、シールリップ8dとシールド板8bとの当接圧力が所定範囲内になるように設定することができ、これによりシールリップ8dとシールド板8bとの間の密封効果を確保しつつ、シールリップ8dの早期摩耗等を抑制でき、メンテナンスコストを低減することができる。又、環状部材11は、縮径部5bh4と円筒部8c1との間から、圧延油等が侵入することを抑制する効果もある。
【選択図】図5

Description

本発明は、回転軸に取り付けられた外輪と、固定軸に取り付けられた内輪を備えた転がり軸受に対し、特に軸受外部から軸受内部ヘの異物の侵入を防止するために用いられるシール装置の改良に関する。
例えば鉄鋼設備における多段式圧延機においては、圧延中にワークロールが撓むのを防ぐために、バックアップロールをワークロールの背後に配置して支持している。特にステンレス鋼等を圧延する場合、ワークロールとバックアップロールとの間に中間ロールを配置し、より高い圧延荷重に対応できるようにしている。ここで、バックアップロールとしては、単一の軸に対して複数の転がり軸受(一般的には円筒ころ軸受)を所定間隔で装着した構造のものがある。より具体的には、静止している固定軸(バックアップロール軸)に、複数の外輪回転型複列ころ軸受を配置し、この外輪を中間ロールに押し当てて、圧延時の中間ロールの変形を抑制し、ワークロールの撓みを抑えている。
一般的な鉄鋼設備に用いられる軸受装置は、連続操業にて高負荷、高温多湿、多粉塵といった過酷な環境で使用されることが多い。そのため、軸受装置には、内部への水や異物浸入を防ぐ密封性能の他、潤滑装置に異常が発生した場合でも内部に油浴を保持し長時間無給油状態で運転可能とするための構造が求められる。かかる要求に応えるために、バックアップロールの支持装置において、各ころ軸受に対して、グリース潤滑や、オイルエア潤滑や、軸内部を通じて霧状の潤滑油を気体と共に供給する、いわゆるオイルミスト潤滑などが用いられることが多い。
ところで、非特許文献1には、図8に示すような多段圧延機バックアップロール用円筒ころ軸受と、それをシールするシール装置の一例が示されている。このシール装置は、複列の転動体18の両側の内外輪14、16間にそれぞれ設けられている。
図8に示されたシール装置は、内径22eが内輪(静止輪)14に固定(圧入)され且つ外径22tが外輪(回転輪)16に対して非接触状態に位置決めされた環状のシールド板22と、当該シールド板22よりも軸受内部側に配置された環状のシール24とを備えている。ここで、シール24は、外径24eが外輪(回転輪)16に固定され且つ内径24tが内輪(静止輪)14に向けて延出し、その内径24tからシールリップがシールド板22方向に向けて傾斜するとともに、該シールド板22に対して摺接した状態に位置決めされている。
この場合、シール24は、芯金24aにゴム材24bを被覆して形成されており、その内径24tには、シールド板22に向けて略V字状に突出したゴム製のシールリップLpが一体成形されており、当該シールリップLpがシールド板22に常時摺接している。なお、シール24の外径24eは、環状の止め輪26によって外輪(回転輪)16に嵌め合わせて固定されている。
製品カタログ(株式会社ジェイテクト製品カタログ 多段圧延機バックアップロール用円筒ころ軸受 CAT.NO.246 P5図例4)
ところで従来技術におけるシール装置には、以下のような問題がある。まず、図8に示すシール装置において、シールド板22を、内輪14の軸線方向に圧入し、シール24のシールリップLpに当接させることで、転がり軸受内部への圧延油や圧延用水等の浸入を防止し、転動寿命の低下を抑制している。しかしながら、近年の鉄鋼設備の長期安定稼動化やメンテナンスコスト低減の目的から、鉄鋼設備に使用される転がり軸受への高機能化の要求が厳しくなっている。しかるに、上述のごとき劣悪過酷な環境下では、十分な潤滑性能を確保しないと、転がり軸受の転動面に適正な油膜が形成されず、焼付きや早期剥離などにより、転がり軸受の定格寿命を全うする前に破損等の不具合を発生させる恐れがある。ところが、従来のシール装置では、外輪回転運動の際にシール24のシールリップLpとシールド板22の接触部で早期に摩耗が発生し、ここにすきまが生じてしまい、転がり軸受内部への圧延油等の浸入を阻止するのに十分な密封性能を発揮できないという問題がある。更に、従来のシール装置では、短期間での摩耗、欠損などによりシールの性能が低下してしまい、その都度シール24およびシールド板22を交換する必要があるため、鉄鋼設備の稼動低下、交換作業回数の増加、コストアップの問題が生じていた。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、外部からの異物の侵入を抑制し、十分な潤滑性能を確保できると共に、メンテナンスコストを低減できる軸受装置を提供することを目的とする。
本発明の軸受装置は、回転軸に取り付けられた外輪と、固定軸に取り付けられた内輪と、前記外輪と前記内輪との間に配置された複数の転動体とを備えた転がり軸受と、前記外輪と前記内輪との間を密封するシール装置とを有する軸受装置において、
前記シール装置は、前記外輪と前記内輪のうち一方に取り付けられたシールド板と、その他方に取り付けられた芯金と、前記芯金上に形成され前記シールド板に当接する弾性部と、前記外輪と前記内輪のうち少なくとも一方に取り付けられた位置決め部材とを有し、
前記位置決め部材は、弾性変形可能に前記シールド板、前記芯金又は弾性部に当接していることを特徴とする。
転がり軸受の潤滑は転がり疲れ寿命に密接に関係するが、鉄鋼設備に用いられる外輪回転転がり軸受は、グリース潤滑およびオイルエア潤滑、オイルミスト潤滑などさまざまな潤滑方法が選択される。オイルエア潤滑やオイルミスト潤滑に代表される流体潤滑方式を採用した場合には、シールの弾性部の緊迫力がシール装置の性能を決定する。例えば、内輪に対してシールド板を軸線方向に圧入したときに、係止させた位置に応じてリップとの当接圧力(シール緊迫力)が変化するが、かかる当接圧力が強すぎるとリップの早期摩耗を招き、逆に当接圧力が弱すぎると圧延油等の侵入を許してしまうこととなる。本発明によれば、弾性部とシールド板との位置関係や、固体差による当接圧力のばらつきを抑え、摺動時の径時的変化を抑制することにより、外部からの異物の侵入を抑制し、十分な潤滑性能を確保できると共に、メンテナンスコストを低減できるものである。
より具体的には、本発明によれば、前記位置決め部材は、弾性変形可能に前記シールド板、前記芯金又は弾性部に当接しているので、前記位置決め部材の寸法や材質を調整することで、前記弾性部と前記シールド板との当接圧力が所定範囲内になるように設定することができ、これにより前記弾性部と前記シールド板との間の密封効果を確保しつつ、弾性部の早期摩耗等を抑制でき、メンテナンスコストを低減することができる。尚、前記位置決め部材は、その性能が低下しても単独で交換が可能であり、メンテナンス時に簡単な作業でシール性能を回復できると好ましい。又、前記位置決め部材は必ずしも環状でなく、C字形状等であって良く、或いは一体でなく、一対の半割環状部材を組み合わせて用いても良い。
前記芯金は前記内輪に取り付けられており、前記位置決め部材は環状であって、前記芯金と前記内輪との間に介在していると好ましい。
前記芯金は前記内輪に取り付けられており、環状部材である前記位置決め部材は前記外輪に取り付けられて前記芯金に当接していると好ましい。
前記芯金は前記内輪に取り付けられており、環状部材である前記位置決め部材は前記外輪に取り付けられて前記弾性部に当接していると好ましい。
前記芯金は前記外輪に取り付けられており、環状部材である前記位置決め部材は前記内輪に取り付けられて前記シールド板に当接していると好ましい。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる潤滑装置を適用されるセンジマミル圧延機の概略図である。本実施の形態では、オイルミスト潤滑を例に取り説明するが、グリース潤滑或いはオイルエア潤滑を用いても良い。図1において、ハウジング1の中央には、所定の隙間を空けつつ上下に対向して一対のワークロール2がハウジング1に対して回転可能に配置されている。各ワークロール2の背後には、それより大径の第1中間ロール3が2本当接しハウジング1に対して回転可能に配置され、2本の第1中間ロール3の背後には、3本の第2中間ロール4が3本当接当接しハウジング1に対して回転可能に配置され、3本の第2中間ロール4の背後には、バックアップロール(回転軸)5が4本当接当接しハウジング1に対して回転可能に配置されている。
図1の左方より、ステンレス鋼板SSがハウジング1内に侵入し、一対のワークロール2の間を通過する際に、圧延されて板厚を減少させ、その後、ハウジング1から図1の右方へと退出するようになっている。このとき、ワークロール2には過大な圧延荷重が作用するが、これは第1中間ロール3,第2中間ロール4,及びバックアップロール5により支持されるので、ワークロール2の撓みが抑えられ、均一な板厚を得ることができる。
図2は、バックアップロールを潤滑するために潤滑油を供給するオイルミスト潤滑装置を含む潤滑装置の概略図であり、図3は、ワークロールの概略断面図である。図2において、供給源6から、供給配管7を介して、8本のバックアップロール5内の軸受に供給されるようになっている。供給源6は、加熱した空気を用いて潤滑槽中の潤滑油を霧状にし、これを空気と共に供給配管7に放出する機能を有するものであり、良く知られているので詳細は記載しない。
図3において、バックアップロール5は、ハウジング1(図1)に固定された中空の中央軸(固定軸)5aと、中央軸5aに嵌合した複数の内輪5bと、内輪5bと同軸に配置された複数の外輪5cと、それぞれの内輪5bと外輪5cとの間に二列で配置されて転動するころ(転動体)5dと、ころ5dを保持する保持器5eとを有している。内輪5bと、外輪5cと、ころ5dと、保持器5e(図4参照)とで、転がり軸受10を構成する。本実施の形態においては、外輪5cの外周面で、第2中間ロール4の外周面を直接押圧するようになっているが、ここではロール4が回転軸を兼ねている。即ち、外輪5cは回転軸に取り付けられている。
図4は、転がり軸受10の拡大断面図である。図5は、図4の矢印Vで示す部位を拡大して示す図である。図4において、内輪5bは軸線方向に分割した2つの内輪半部5bhからなる。具体的には、各内輪半部5bhは、一端に半径方向外方に延在するフランジ部5bh1を有し、他端の端面に複数の三日月状の切欠5bh2を形成している。又、内輪半部5bhは、フランジ部5bh1に対向して端部内周に面取り部5bh3を形成している。切欠5bh2同士を突き合わせた状態で、一対の内輪半部5bhを組み合わせることで、内輪5bが形成される。フランジ部5bh1の外周には、端部側において一段縮径した縮径部5bh4が形成されている。
図3において、中央軸5aの内部に形成された袋孔5a1の開口端には、図2の供給配管7が接続されている。又、中央軸5aは、袋孔5a1に連通した孔5a2を、内輪半部5bhの切欠5bh2(図4)に対向させて外周面に形成している。各孔5a2内には、断面積が絞られた小径孔を有する加速部材9が取り付けられている。
図4において、単一の中空円筒である外輪5cは、中央に半径方向内方に延在するフランジ部5c1を形成している。各列のころ5dは、軸線方向外側の端面を内輪半部5bhのフランジ部5bh1に対向させ、軸線方向内側の端面を外輪5cのフランジ部5c1に対向させて配置されており、転がり軸受10の動作時に、フランジ部5bh1,5c1によりころ5dを案内するようになっている。軸線方向両側に片持ち状に櫛歯を突き出してなる保持器5eは、その櫛歯間にころ5dを保持している。両方の内輪半部5bhのフランジ部5bh1と、外輪5cの端面との間にシール装置8が配置されている。
図5において、外輪5cは、その端部内周面に形成されて止め輪8aを受ける周溝5c1と、周溝5c1に隣接した段部5c2とを有する。シール装置8は、段部5c2に嵌合してなり且つ止め輪8aにより外輪5cに固定されたドーナツ板状のシールド板8bと、内輪5bに取り付けられ外輪5cに向かって延在する芯金8cと、芯金8cの内壁に固着されシールド板8bに向かって延在し、端部が全周で当接する樹脂又はゴム製のシールリップ(弾性部)8dとからなっている。芯金8cは、プレスにより一体的に形成されてなり、内輪5bの縮径部5bh4に対応した円筒部8c1と、円筒部8c1の端部から半径方向外方に延在したフランジ部8c2とを有する。尚、フランジ部8c2の外縁は、内方にシフトした形状となっている。シールリップ8dは、円筒部8c1とフランジ部8c2の内側に加硫接着された樹脂又はゴムと一体であって、それから延在していると好ましい。
円筒部8c1の内周中央には、ゴム又は樹脂からなる位置決め部材としての環状部材11を接着してなる。尚、シールド板8bは、鋼板のころ5d側の面及び外縁に、薄い樹脂又はゴムGを加硫接着して形成すると好ましい。
シール装置8の組み付け時には、シールリップ8dと環状部材11とを固着した芯金8cを、内輪5bの軸線方向外方から挿入する。すると、内輪5bの縮径部5bh4と、円筒部8c1との間に環状部材11が位置するようになる。所定の位置(例えば円筒部8c1の先端が突き当たる位置)まで芯金8cを挿入すると、シールリップ8dがシールド板8bの側面に当接することとなるが、このとき環状部材11が適度に弾性変形することで、シールリップ8dとシールド板8bとの当接圧力は所定範囲に維持されることとなる。
次に、本実施の形態にかかるオイルミスト潤滑の態様について述べる。図2に示す供給源6から、霧状の潤滑油と空気とが供給配管7を介してバックアップロール5の中央軸5aの袋孔5a1内に供給される。ここに供給された霧状の潤滑油と空気とは、加速部材9を介して内輪半部5bhの切欠5bh2内へと放出されるが、このとき加速部材9の小径孔9a(図7)を通過することで流速が高まり、更に霧状の潤滑油が保持器5eに衝突して滴化して液体となり、ころ5dと転動面とを潤滑するようになっている。
ここで、内輪5bと外輪5cとの間に充填された空気と潤滑油は、最終的にはシールリップ8dとシールド板8bとの間から排出されるが、所定の圧力になるまで、内輪5bと外輪5cとの間に貯留される。シール装置8のシールリップ8dの当接圧力(緊迫力)は、内輪5bと外輪5cとの間の圧力が所定圧(例えば10kPa)になっても、密封を維持できる程度に高くされている。従って、例えば転がり軸受10が圧延油や圧延用水などに浸漬された状態であっても、シールリップ8dの当接部を介して内部に圧延油等が侵入することはない。
一方、軸受内圧がシールリップ8dの当接圧力(場合によっては、それと軸受外圧の和)よりも高くなれば、軸受内圧によりシールリップ8dがシールド板8bから離れて空気と潤滑油が排出される。従って、内輪5bやシール装置に回収孔や排気孔を設けなくとも、軸受内に供給される潤滑油の流れを形成することが出来るため、軸受内部及びシールリップ8d領域での潤滑不良が防止される。また、排気孔を設けないため、排気孔を介しての異物や圧延油などの侵入を防止し得ることができ、軸受の早期損傷に寄与し得る。
本実施の形態によれば、環状部材11が、弾性変形可能に縮径部5bh4と円筒部8c1との間に介在しているので、環状部材11の寸法や材質を調整することで、シールリップ8dとシールド板8bとの当接圧力が所定範囲内になるように設定することができ、これによりシールリップ8dとシールド板8bとの間の密封効果を確保しつつ、シールリップ8dの早期摩耗等を抑制でき、メンテナンスコストを低減することができる。又、環状部材11は、縮径部5bh4と円筒部8c1との間から、圧延油等が侵入することを抑制する効果もある。
図6は、第2の実施の形態に図5と同様な断面図である。本実施の形態においては、図5に示す実施の形態に対して、内輪5bの縮径部5bh4に芯金8cの円筒部8c1を直接嵌合させると共に、外輪5cの内周に環状部材11’を装着して接着剤等で固定している。環状部材11’は、内周に向かうにつれて幅が狭くなるテーパ面11a’を有しており、その先端を芯金8cのフランジ部8c2の外縁に、付着したゴム又は樹脂を介して全周で当接させている。それ以外の構成については上述した実施の形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。尚、芯金8cのフランジ部8c2先端の樹脂又はゴムを除去して、環状部材11’を、フランジ部8c2に直接当接させても良い。
本実施の形態によれば、外輪5cに装着した環状部材11’が、弾性変形可能に芯金8cに当接しているので、環状部材11’の寸法や材質を調整することで、シールリップ8dとシールド板8bとの当接圧力が所定範囲内になるように設定することができ、これによりシールリップ8dとシールド板8bとの間の密封効果を確保しつつ、シールリップ8dの早期摩耗等を抑制でき、メンテナンスコストを低減することができる。特に、芯金8cのフランジ部8c2は、半径方向外方に片持ち状に延在しているので、環状部材11’によってその位置を規制することは、シールリップ8dとシールド板8bとの当接圧力を制御する上で有効となる。又、環状部材11’は、外輪5cと芯金8cとの間から、圧延油等が侵入することを抑制する効果もある。
図7は、第3の実施の形態に図5と同様な断面図である。本実施の形態においては、図5に示す実施の形態に対して、内輪5bの縮径部5bh4に芯金8cの円筒部8c1を直接嵌合させると共に、内輪5bのフランジ部5bh1の外周に環状部材11”を装着している。環状部材11”は、外周に向かうにつれて幅が狭くなるテーパ面11a”を有しており、その先端をシールド板8bの内縁に全周で当接させている。それ以外の構成については上述した実施の形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
本実施の形態によれば、内輪5bに装着した環状部材11”が、弾性変形可能にシールド板8bに当接しているので、環状部材11”の寸法や材質を調整することで、シールリップ8dとシールド板8bとの当接圧力が所定範囲内になるように設定することができ、これによりシールリップ8dとシールド板8bとの間の密封効果を確保しつつ、シールリップ8dの早期摩耗等を抑制でき、メンテナンスコストを低減することができる。特に、シールド板8bは、半径方向内方に片持ち状に延在しているので、環状部材11”によってその位置を規制することは、シールリップ8dとシールド板8bとの当接圧力を制御する上で有効となる。又、環状部材11”は、内輪5bとシールド板8bとの間から、圧延油等が侵入することを抑制する効果もある。
以上、本発明を実施例を参照して説明してきたが、本発明は上記実施例に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば芯金を外輪に取り付け、シールド板を内輪に取り付けても良い。更に、本発明は鉄鋼設備に限らず、一般産業機械等にも用いることができる。
本実施の形態にかかる潤滑装置を適用されるセンジマミル圧延機の概略図である。 バックアップロールを潤滑するために潤滑油を供給するオイルミスト潤滑装置を含む軸受装置の概略図である。 ワークロールの概略断面図である。 図4は、転がり軸受10の拡大断面図である。 図4の矢印Vで示す部位を拡大して示す図である。 第2の実施の形態に図5と同様な断面図である。 第3の実施の形態に図5と同様な断面図である。 従来技術にかかる多段圧延機バックアップロール用円筒ころ軸受と、それをシールするシール装置の一例を示す図であり、(a)は断面図であり、(b)は要部拡大図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 ワークロール
3 第1中間ロール
4 第2中間ロール
5 バックアップロール
5a 中央軸
5a1 袋孔
5a2 孔
5b 内輪
5bh 内輪半部
5bh1 フランジ部
5bh2 切欠
5bh3 面取り部
5bh4 縮径部
5c 外輪
5c1 フランジ部
5d ころ
5e 保持器
6 供給源
7 供給配管
8 シール装置
8a 止め輪
8b シールド板
8c 芯金
8d シールリップ
9 加速部材
10 転がり軸受
11,11’、11” 環状部材
SS ステンレス鋼板

Claims (5)

  1. 回転軸に取り付けられた外輪と、固定軸に取り付けられた内輪と、前記外輪と前記内輪との間に配置された複数の転動体とを備えた転がり軸受と、前記外輪と前記内輪との間を密封するシール装置とを有する軸受装置において、
    前記シール装置は、前記外輪と前記内輪のうち一方に取り付けられたシールド板と、その他方に取り付けられた芯金と、前記芯金上に形成され前記シールド板に当接する弾性部と、前記外輪と前記内輪のうち少なくとも一方に取り付けられた位置決め部材とを有し、
    前記位置決め部材は、弾性変形可能に前記シールド板、前記芯金又は弾性部に当接していることを特徴とする軸受装置。
  2. 前記芯金は前記内輪に取り付けられており、前記位置決め部材は環状であって、前記芯金と前記内輪との間に介在していることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記芯金は前記内輪に取り付けられており、環状部材である前記位置決め部材は前記外輪に取り付けられて前記芯金に当接していることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  4. 前記芯金は前記内輪に取り付けられており、環状部材である前記位置決め部材は前記外輪に取り付けられて前記弾性部に当接していることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  5. 前記芯金は前記外輪に取り付けられており、環状部材である前記位置決め部材は前記内輪に取り付けられて前記シールド板に当接していることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
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