JP2000073368A - 多面体発泡樹脂ブロックを用いた構築物の構築方法 - Google Patents

多面体発泡樹脂ブロックを用いた構築物の構築方法

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JP2000073368A
JP2000073368A JP10242921A JP24292198A JP2000073368A JP 2000073368 A JP2000073368 A JP 2000073368A JP 10242921 A JP10242921 A JP 10242921A JP 24292198 A JP24292198 A JP 24292198A JP 2000073368 A JP2000073368 A JP 2000073368A
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foamed resin
block
resin block
blocks
polyhedron
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JP10242921A
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English (en)
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Hideki Tsukamoto
英樹 塚本
Yoshinori Nishiwaki
吉徳 西脇
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HIROE ASSOCIATE KK
KENSETSU KIKAKU CONSULTANT KK
Original Assignee
HIROE ASSOCIATE KK
KENSETSU KIKAKU CONSULTANT KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡樹脂ブロックを用いて構築物を構築する
時に、ブロック相互の連結作業を省くことができて、構
築物の構築作業を大幅に簡略化することができる発泡樹
脂ブロックを用いた構築物の構築方法を提供すること。 【解決手段】 発泡樹脂ブロック11を積み上げて構築
物10を構築する方法において、前記発泡樹脂ブロック
11が多面体であり、この発泡樹脂ブロック11を同発
泡樹脂ブロック11の多面体をなす面が水平面に対して
傾斜するように積み上げて、隣り合う発泡樹脂ブロック
11の傾斜する面同志が接触し、一の発泡樹脂ブロック
11の傾斜する面が、隣接する他の発泡樹脂ブロック1
1の傾斜する面によって斜め下方より支持されるように
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多面体発泡樹脂ブロ
ックを用いた構築物の構築方法に関する。詳細には発泡
樹脂ブロック相互を連結する作業を省略することができ
る多面体発泡樹脂ブロックを用いた構築物の構築方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡樹脂ブロックを積み上げて構
築物を構築する方法(以下EPS工法という)として
は、特公平3−76364号において提案されたものが
ある。これらのEPS工法は、各辺に折り曲げ可能な爪
を有する緊結用金具を用いたものであり、当該金具の爪
を折り曲げて、相隣接する発泡樹脂ブロックの所定位置
に突き刺して取り付けることによって、発泡樹脂ブロッ
ク相互を緊結して連結するといったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのEPS工
法では、1つの構築物の構築するのに、何百、何千とい
う数量の金具を用いる。このため、前述の緊結用金具の
爪を折り曲げて、発泡樹脂ブロックの所定の位置に突き
刺して取り付けるという作業は大変に煩雑であり、手間
と時間とを必要としていた。まはこのEPS工法にあっ
ては、発泡樹脂ブロックの連結時、積み上げ時、運搬時
などに作業者が誤って金具を踏み付けてしまい、その折
り曲げられた爪で怪我をするという不具合も生じてい
た。また当該金具は、金属製であることから重く、その
取り扱い、運搬にも多くの労力を要していた。
【0004】さらに、構築物を構成するブロック相互の
連結には、縦方向の連結と横方向の連結とが必要である
が、上記金具を用いた方法の場合、それぞれ各方向の連
結毎に金具を用いなければならず、作業効率が悪かっ
た。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、発泡樹脂ブロックを用いて構築物を構築す
る時に、ブロック相互の連結作業を省くことができて、
構築物の構築作業を大幅に簡略化することができる発泡
樹脂ブロックを用いた構築物の構築方法を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、発泡
樹脂ブロックを積み上げて構築物を構築する方法におい
て、前記発泡樹脂ブロックが多面体であり、この発泡樹
脂ブロックを同発泡樹脂ブロックの多面体をなす面が水
平面に対して傾斜するように積み上げて、隣り合う発泡
樹脂ブロックの傾斜する面同志が接触し、一の発泡樹脂
ブロックの傾斜する面が、隣接する他の発泡樹脂ブロッ
クの傾斜する面によって斜め下方より支持されるように
することを特徴とする多面体発泡樹脂ブロックを用いた
構築物の構築方法をその要旨とした。
【0007】尚、本発明における発泡樹脂ブロックを用
いた構築物とは、例えば盛土、拡幅盛土、取付盛土、橋
台、擁壁、ボックスカルバート、護岸、直立壁、自立
壁、水路や建物の基礎、落石防止施設、トンネルの抗口
の保護構造物などをいう。
【0008】本発明の多面体発泡樹脂ブロック(以下単
にブロックという)を用いた構築物の構築方法(以下、
EPS工法という)の最大の特徴は、図1〜図3に示す
ように、ブロック11を用いて構築物10を構築すると
き、当該構築物10を構成するブロック11として多面
体をなすものを用いる点、このブロック11を同ブロッ
ク11の多面体をなす面が水平面に対して傾斜するよう
に積み上げるという点である。
【0009】本発明のEPS工法に用いるブロックとし
ては、従来のEPS工法に用いられているポリスチレン
やポリプロピレンなどを素材とするものを用いることが
できる。またこのEPS工法に用いるブロックは多面体
であり、断面が六角形、八角形などの多角形状をなす多
角柱、あるいは正十二面体や正二十面体などのユーグリ
ット多面体が好ましい。特に好ましくは機械的強度に優
れたハニカム構造を有する構築物を造成することができ
る六角柱や、積み上げたときにブロックの底面と上面が
水平面と平行状となり、他の面が傾斜する面を構成する
正十二面体である。
【0010】このようなブロックを同ブロックの多面体
をなす面が水平面に対して傾斜するように積み上げるの
である。例えば図2及び図3の六角柱よりなるブロック
の場合、六角形状をなすブロック11の一面を底面とし
て積み上げており、同ブロック11の底面と上面以外の
側面は、水平面に対して傾斜することになる。
【0011】図4に示す正十二面体をなすブロック11
の場合も、ブロック11の一面を底面として積み上げ
て、ブロック11の底面と上面が水平面と平行状とな
り、他の面が傾斜する面を構成するようにする。
【0012】このようにして、ブロックを積み上げたと
き、図1に示すように、隣り合うブロック11の傾斜す
る面同志が接触し、当該構築物10を構成する一のブロ
ック11の傾斜する面が、隣接する他のブロック11の
傾斜する面によって斜め下方より支持されるようになる
のである。
【0013】また図1に示すように、構築物10を構成
する各ブロック11の目地は、上下方向及び水平方向に
連続しないようになるので、地震などの水平方向に加わ
る力に対しブロックの横移動を制止する効果がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のEPS工法を、図
面に示す好ましい実施の形態に従ってさらに詳しく説明
する。図1は、法面を切り土して、ここに直立壁を構築
した形態を示したものである。以下、この直立壁の構築
を例として説明する。まず、図1に示すように、地盤S
を切り土した上で、地盤S上に基礎コンクリート12を
打設する。
【0015】次いで、前記基礎コンクリート12上に、
図3に示すブロック11を一面が底面となるように配置
する。図3に示すブロック11は、六角柱であって対向
する2面を幅広く設けたものであり、それ自体自立性が
あり、当該ブロック11を図1に示すように積み上げた
とき、極めて安定な前面部が造られることになる。
【0016】このブロック11の横方向には、図2に示
す六角柱をなすブロック11を一面が底面となるように
配置する。また、最も奥の地山側のブロック11には、
杭14を打ち込んで地盤S上に同ブロック11を固定す
る。
【0017】次いで、最下段のブロック11上に、構築
物10の前面部を構成する部分には図3に示すブロック
11を、構築物10の内部を構成する部分には図2に示
すブロック11をそれぞれ用いて積み上げていく。
【0018】上記工程をブロック11よりなる層が所定
の高さとなるまで繰り返し、最上段のブロック11の層
上面にコンクリート床版15を打設する。また、構築物
10の外側には、当該ブロック11が傷ついたり、汚れ
たりしないように、コンクリートあるいは樹脂パネルな
どの覆板16を配置する。尚、構築物10の高さが大き
くなる場合には、例えば数m毎に中間層としてコンクリ
ート床版を打設して、安定化を図ることもできる。
【0019】上記の如くして構築された直立壁(構築
物)は、壁外周を構成するブロック11は杭14などに
よって地盤Sに固定されているが、直立壁(構築物)内
部を構成する各ブロック11は固定されておらず、自重
あるいは上積荷重によって動きが拘束されている。
【0020】尚、図1に示す例では、図2及び図3に示
す六角柱をなす2種類のブロックを用いたが、図4に示
すように、正十二面体をなすブロック11を積み上げて
構築物を構築することもできる。この場合、構築物を構
成する各ブロックのすべての傾斜する面が、隣接する他
のブロックの傾斜する面と接触状態におかれることにな
るので、水平方向及び上下方向にもより安定な構築物が
造られることになる。
【0021】
【発明の効果】本発明のEPS工法は、多面体をなすブ
ロックを同ブロックの多面体をなす面が水平面に対して
傾斜するように積み上げて、隣り合うブロックの傾斜す
る面同志が接触し、一のブロックの傾斜する面が、隣接
する他のブロックの傾斜する面によって斜め下方より支
持されるようにしたので、構築物を構築する時に、ブロ
ック相互の連結作業を省くことができ、構築作業を大幅
に簡略化することができる。
【0022】また、ブロック相互の連結が不要で、1つ
の構築物の構築に何百、何千という数量を必要としてい
た緊結用金具を用いることがなく、その分大幅に施工コ
ストを下げることができ、しかも、金具の爪を折り曲げ
て、ブロックの所定の位置に突き刺して取り付けるとい
う大変に煩雑な作業を省略でき、構築物の構築に要する
施工期間、材料、人件費など大幅に削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のEPS工法を用いて構築した直立壁
を示す断面図である。
【図2】 図1の構築物を構成するブロック(六角柱)
を示した拡大斜視図である。
【図3】 同じく図1の構築物を構成する別のブロック
(六角柱)を示した拡大斜視図である。
【図4】 本発明のEPS工法を用いるブロック(正十
二面体)を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
10・・・ 構築物 11・・・ ブロック 12・・・基礎コンクリート 14・・・杭 S・・・地盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D018 EA01 2D044 CA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡樹脂ブロックを積み上げて構築物を構
    築する方法において、前記発泡樹脂ブロックが多面体で
    あり、この発泡樹脂ブロックを同発泡樹脂ブロックの多
    面体をなす面が水平面に対して傾斜するように積み上げ
    て、隣り合う発泡樹脂ブロックの傾斜する面同志が接触
    し、一の発泡樹脂ブロックの傾斜する面が、隣接する他
    の発泡樹脂ブロックの傾斜する面によって斜め下方より
    支持されるようにすることを特徴とする多面体発泡樹脂
    ブロックを用いた構築物の構築方法。
  2. 【請求項2】 前記発泡樹脂ブロックが六角柱であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の多面体発泡樹脂ブロック
    を用いた構築物の構築方法。
  3. 【請求項3】 前記発泡樹脂ブロックが正十二面体であ
    ることを特徴とする請求項1記載の多面体発泡樹脂ブロ
    ックを用いた構築物の構築方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の発泡樹脂ブロックを
    用いた構築物の構築方法を、前記構築物の周縁を除く、
    構築物内部にのみ適用することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の多面体発泡樹脂ブロックを用いた
    構築物の構築方法。
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